JP2002238253A - 絶縁型dcーdcコンバータ - Google Patents

絶縁型dcーdcコンバータ

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JP2002238253A
JP2002238253A JP2002027045A JP2002027045A JP2002238253A JP 2002238253 A JP2002238253 A JP 2002238253A JP 2002027045 A JP2002027045 A JP 2002027045A JP 2002027045 A JP2002027045 A JP 2002027045A JP 2002238253 A JP2002238253 A JP 2002238253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路効率に優れ低ノイズの絶縁型DCーDC
コンバータを提供する。 【解決手段】 メイントランス4の1次側に主スイッチ
素子2を、2次側には整流側同期整流素子5と転流側同
期整流素子6と駆動スイッチ素子7を設ける。主スイッ
チ素子2のオン期間に同期させて同期整流素子5と駆動
スイッチ素子7をオンさせ、転流側同期整流素子6をオ
フさせる。ドライブトランス11の1次コイルとコンデ
ンサとの直列回路を主スイッチ素子の入力容量と並列に
接続し、また、1次コイルの両端間にダイオードを接続
して、PWM制御回路12からのオン信号出力時に、ド
ライブトランス11のパルスを駆動スイッチ素子7に加
えて転流側同期整流素子6をターンオフさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
等に使用され、定電圧を出力する絶縁型DCーDCコン
バータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】定電圧を出力する回路として絶縁型DC
ーDCコンバータが知られており、図10にはその従来
例のフォワードコンバータタイプの回路が示されてい
る。この回路は特開平3−235668号公報に開示さ
れているものである。
【0003】同図において、1は入力端子で、1aは
(+)入力、1bは(−)入力、2は主スイッチ素子、
3はダイオード、4はメイントランス、5は主スイッチ
素子2がスイッチオン時に導通する同期整流素子(整流
側同期整流素子)、6は主スイッチ素子2がスイッチオ
フ時に導通する同期整流素子(転流側同期整流素子)、
7は転流側同期整流素子6の駆動スイッチ素子、8はチ
ョークコイル、9はコンデンサ、Dはそれぞれの素子の
寄生ダイオードである。また、10は出力端子で、10
aは(+)出力、10bは(−)出力であり、2、5、
6、7、のスイッチ素子はNチャンネルMOS FET
である。
【0004】この回路において、入力端子1から入力さ
れた直流電力は、主スイッチ素子2のスイッチング動作
によって、交流に変換される。主スイッチ素子2のオン
期間にメイントランス4によって交流電力は2次側回路
に伝達される。そして、交流電力は同期整流素子5、6
で整流された後、チョークコイル8、コンデンサ9によ
って再び直流に変換されて出力端子10から出力され
る。
【0005】整流側同期整流素子5および駆動スイッチ
素子7は、主スイッチ素子2のスイッチング動作に起因
して生じるメイントランス4の電圧変化によって、主ス
イッチ素子2がオンの時にオンするように駆動される。
従って、主スイッチ素子2のオン期間では、メイントラ
ンス4の2次側で、電流は図の実線の経路で流れ、チョ
ークコイル8に電磁エネルギーが蓄えられ、出力端子1
0から出力電圧が送出される。
【0006】主スイッチ素子2がオフしてメイントラン
ス4にリセットパルスが発生すると、駆動スイッチ素子
7の寄生ダイオードDを通して転流側同期整流素子6の
入力容量が充電され、転流側同期整流素子6がオンす
る。主スイッチ素子2のオフ期間の途中でメイントラン
ス4のリセットが完了してリセットパルスがなくなって
も、主スイッチ素子2がオンするまで駆動スイッチ素子
7はオフ状態を維持する。従って、駆動スイッチ素子7
のオフ期間は同期整流素子6の入力容量の充電電荷の放
電経路が閉ざされるので、転流側同期整流素子6はオン
状態を維持する。主スイッチ素子2のオフ期間において
はチョークコイル8に蓄積された電磁エネルギによって
電流が図の点線の経路で流れ、出力端子10から出力電
圧が送出される。
【0007】この従来の回路では、整流側同期整流素子
5のオン・オフ動作を主スイッチ素子2のオン・オフ動
作に同期させている。その上で、さらに、駆動スイッチ
素子7を設けることによって、主スイッチ素子2のオフ
期間の全期間にわたって転流側同期整流素子6をオンさ
せることができるので、回路効率が改善されるというも
のである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来例の回路は、主ス
イッチ素子2のターンオンに同期させて整流側同期整流
素子5と駆動スイッチ素子7をオン動作することができ
る。しかしながら、転流側同期整流素子6は駆動スイッ
チ素子7がオンした後、転流側同期整流素子6の入力容
量の電荷が駆動スイッチ素子7を通り放電されてからオ
フする。そのため、駆動スイッチ素子7がオンしてから
転流側同期整流素子6がオフするまで数十nscの遅れ
が生じる。この遅れのため、主スイッチ素子2がオンし
て整流側同期整流素子5がオンした直後には転流側同期
整流素子6が未だオン状態にあるため、メイントランス
4の2次コイルが短絡状態となる。この短絡現象によっ
て、メイントランス4の2次コイル、転流側同期整流素
子6、整流側同期整流素子5、メイントランス4の2次
コイルを順に通る経路に大量の短絡電流が流れる。
【0009】この短絡電流は整流側同期整流素子5がオ
ンしてから転流側同期整流素子6がオフする期間に流れ
る。この短絡電流の流れによって無視できない大きな導
通損失およびノイズが発生する。このため、本来、主ス
イッチ素子2のオン・オフ動作に整流素子5、6の動作
を同期させて回路効率を高めようとしたにも拘らず、前
記短絡電流の導通損失のため、回路効率がかえって悪く
なり、かつ、ノイズの発生によって、回路動作の性能も
悪くなるという問題が発生した。
【0010】特に、前記短絡電流による導通損失は、主
スイッチ素子2のスイッチング周波数に比例して大きく
なるため、従来の回路は、DCーDCコンバータの小型
化を目的としたスイッチング周波数の高周波化を図る上
で支障となる。
【0011】本発明は、上記従来の課題を解決するため
に成されたものであり、その目的は、主スイッチ素子の
ターンオンに同期して同期整流素子を確実にターンオフ
させることが可能な絶縁型DCーDCコンバータを提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のような手段を講じたことを特徴とす
る。すなわち、第1の発明の絶縁型DCーDCコンバー
タは、メイントランスによって1次側回路と2次側回路
が絶縁され、1次側回路には制御パルスによる入力容量
の充放電動作によってオン・オフ駆動される主スイッチ
素子を備え、2次側回路には少なくとも前記主スイッチ
素子のオン駆動に同期させてオフ駆動する同期整流素子
が設けられ、前記主スイッチ素子のオン駆動と前記同期
整流素子のオフ駆動を同期させ、主スイッチ素子のオン
・オフ駆動によって1次側回路から2次側回路にエネル
ギを伝達し、2次側回路で整流平滑して直流電圧を出力
端から出力する絶縁型DCーDCコンバータにおいて、
前記主スイッチ素子の入力容量にドライブトランスの1
次コイルとコンデンサとの直列回路が並列に接続され、
ドライブトランスのコイルにはダイオードが並列に接続
され、ドライブトランスの2次側には、前記制御パルス
による主スイッチ素子のオン駆動時に、ドライブトラン
スの2次側出力を用いて前記同期整流素子をターンオフ
させる同期整流素子のオフ駆動回路が設けられている構
成をもって課題を解決する手段としている。
【0013】また、第2の発明では、前記第1の発明の
構成を備えたものにおいて、ダイオードはドライブトラ
ンスの1次コイルの両端間に接続されることを特徴とし
て構成されている。
【0014】さらに、第3の発明の絶縁型DCーDCコ
ンバータは、前記第1又は第2の発明の構成を備えたも
のにおいて、メイントランスに3次コイルが設けられ、
制御パルスによる主スイッチ素子のオフ駆動時に、前記
3次コイルから供給されるリセットパルスによって同期
整流素子の入力容量を充電してターンオンさせることを
特徴として構成されている。
【0015】本発明において、主スイッチ素子のオフ期
間の後、制御パルスのオン信号が主スイッチ素子に加え
られ、充電経路を通して供給される電流によって、主ス
イッチ素子の入力容量が充電を開始する。その一方で、
制御パルスのオン期間に充電経路を通して供給される電
流はドライブトランスの1次コイルに供給される。そし
て、ドライブトランスの2次コイルにパルス電圧が発生
する。このパルス電圧を受けてオフ駆動回路は同期整流
素子をターンオフさせる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に基づき説明する。なお、以下の各実施形態例の説明に
おいて、従来例を含め、共通の回路構成要素には共通の
符号を付し、その重複説明は省略又は簡略化する。図1
には本発明に係る絶縁型DCーDCコンバータの第1実
施形態例の回路構成が示され、図2にはその主要な動作
波形が示されている。この絶縁型DCーDCコンバータ
は共振リセットフォワードコンバータタイプのもので、
入力端子1に直流電力が加えられている。この入力端子
1のうちの1aは(+)側の入力端子であり、1bは
(−)側の入力端子である。
【0017】入力端子1aにはメイントランス4の1次
コイル4aの巻き始め端が接続されている。1次コイル
4aの巻き終わり端はMOS FETからなる主スイッ
チ素子2のドレインに接続されている。主スイッチ素子
2のソースは入力端子1b側に接続されている。主スイ
ッチ素子2のゲートにはドライブトランス11の1次コ
イル11aの巻き始め端が接続されている。1次コイル
11aの巻き終わり端と入力端子1bとの間にはPWM
制御回路(パルス幅変調制御回路)12が介設されてい
る。等価回路的には、1次コイル11aの励磁インダク
タンスLと主スイッチ素子2の入力容量Cとは直列LC
共振回路を構成する。なお、図1には図示されていない
が、このPWM制御回路12を駆動する直流の補助電源
がメイントランス4の1次側に設けられている。
【0018】前記PWM制御回路12は主スイッチ素子
2に矩形の制御パルスを出力する回路であり、PWM制
御回路12の出力端からドライブトランス11の1次コ
イル11aを経由して主スイッチ素子2のゲートに至る
経路は主スイッチ素子2の入力容量の充電経路を構成し
ている。1次コイル11aの両端間にはアノード側を1
次コイル11aの巻き始め端側(主スイッチ素子2のゲ
ート側)にしたダイオード13が並列接続されている。
【0019】前記メイントランス4はコアを共通にして
1次コイル4aと、2次コイル4bと、3次コイル4c
とが巻装されてなるもので、2次コイル4bの巻き始め
端はMOS FETのスイッチ素子からなる同期整流素
子(整流側同期整流素子)5のゲート側に接続されてい
る。同期整流素子5のドレインは2次コイル4bの巻き
終わり端に接続されている。
【0020】また、2次コイル4bの巻き始め端側には
MOS FETのスイッチ素子からなる同期整流素子
(転流側同期整流素子)6のドレイン側が接続されてい
る。転流側同期整流素子6のゲートは前記3次コイル4
cの巻き終わり端に接続されている。3次コイル4cの
巻き始め端はMOS FETからなる駆動スイッチ素子
7のドレインに接続されている。駆動スイッチ素子7の
ゲートはドライブトランス11の2次コイル11bの巻
き終わり端に接続されている。2次コイル11bの巻き
始め端と駆動スイッチ素子7のソース端と転流側同期整
流素子6のソース端と前記整流側同期整流素子5のソー
ス端は共通の導通ラインに接続されている。
【0021】整流側同期整流素子5と転流側同期整流素
子6と駆動スイッチ素子7のそれぞれの共通ソース端側
にはチョークコイル8の一端側が接続されている。チョ
ークコイル8の他端側にはコンデンサ9の一端が接続さ
れ、コンデンサ9の他端は2次コイル4bの巻き始め端
と、整流側同期整流素子5のゲートと、転流側同期整流
素子6のドレインとの共通接続導通ラインに接続されて
いる。コンデンサ9の両端は出力端子10となってお
り、そのうち、10aは(+)側出力端子であり、10
bは(−)側出力端子である。なお、図から明らかなよ
うに、各スイッチ素子2、5、6、7はNチャンネルM
OS FETである。
【0022】第1実施形態例の絶縁型DCーDCコンバ
ータは上記のように構成され、前記従来例と同様に、入
力端子1から入力する直流電力は、主スイッチ素子2の
スイッチング動作によって交流電力に変換され、メイン
トランス4の1次側からメイントランス4の2次側に伝
達される。そして、この伝達された交流電力は、メイン
トランス4の2次側で、同期整流素子5、6で整流され
た後、チョークコイル8およびコンデンサ9によって直
流に変換されて出力端子10から負荷へ送出される。
【0023】この実施形態例において特徴的なことは、
PWM制御回路12から主スイッチ素子2に制御パルス
のオン信号が加えられたときに、主スイッチ素子2がタ
ーンオンする前に転流側の同期整流素子6をターンオフ
させる特有な回路を付加したことである。本実施形態例
において、この特有な回路は、ドライブトランス11と
オフ駆動回路30とによって構成され、この第1実施形
態例では、駆動スイッチ素子7がオフ駆動回路30とし
て機能している。
【0024】次に、このドライブトランス11とオフ駆
動回路30の特有な動作を説明する。先ず、PWM制御
回路12から図2の(a)に示すような制御パルスのオ
ン信号が出力されると、このオン信号は充電経路を通っ
てドライブトランス11の1次コイル11aと主スイッ
チ素子2の入力容量に加えられる。この制御パルスのオ
ン信号を受けて主スイッチ素子2の入力容量は充電を開
始する。一方ドライブトランス11は1次コイル11a
にオン信号を受けて図2の(c)に示すごとく瞬間的に
駆動スイッチ素子7の入力容量を充電するに十分なパル
ス電圧を2次コイル11bに誘起する。このパルス電圧
は1次コイル11aの励磁インダクタンスLと主スイッ
チ素子2の入力容量Cとの直列LC共振によって作成さ
れ、周波数の低い制御パルスのオン信号が、例えば、数
百KHzの高周波のパルス電圧に信号変換される。
【0025】この2次コイル11bのパルス電圧を受け
て駆動スイッチ素子7の入力容量は瞬間的に充電を終了
し、駆動スイッチ素子7をターンオンさせる。駆動スイ
ッチ素子7がターンオンすると、転流側同期整流素子6
の入力容量の電荷が3次コイルおよび駆動スイッチ素子
7を通る放電経路を通って引き抜き放電される。この電
荷の放電により、転流側同期整流素子6は未だ主スイッ
チ素子2がターンオン(図2の(b)のA点がターンオ
ン位置)の充電電位に達する前にターンオフする(図2
の(f)のB点がターンオフ位置)。
【0026】したがって、主スイッチ素子2がターンオ
ンして整流側同期整流素子5がターンオンする前にすで
に転流側同期整流素子6がターンオフしているので、整
流側同期整流素子5がターンオンしたときにメイントラ
ンス4の2次コイル4bが転流側同期整流素子6によっ
て短絡されるということが無い。この結果、転流側同期
整流素子6のターンオフの遅れによってメイントランス
4の2次側に短絡電流が流れて、導通損失が増大し、か
つ、ノイズが発生するという従来回路の問題点を完璧に
解決することが可能となる。
【0027】なお、主スイッチ素子2のオン期間におい
ては、2次コイル4b、コンデンサ9、チョークコイル
8、整流側同期整流素子5、2次コイル4bを順に通る
経路で電流が流れ、出力端子10から直流出力が負荷
(図示せず)へ送出される。
【0028】また、PWM制御回路12から制御パルス
のオフ信号が充電経路を通って主スイッチ素子2に加え
られると、主スイッチ素子2の入力容量の電荷がダイオ
ード13およびPWM制御回路12を通して入力端子1
b側(アース側)に引き抜かれるので、主スイッチ素子
2はターンオフする。そうすると、メイントランス4お
よびドライブトランス11の極性が反転し、メイントラ
ンス4の2次コイル4bの電圧変化によって整流側同期
整流素子5がターンオフする。
【0029】また、メイントランス4の3次コイル4c
から供給されるリセットパルスによって転流側同期整流
素子6がターンオンする。このとき3次コイル4cのリ
セットパルスが主スイッチ素子2のオフ期間の途中で無
くなっても、ドライブトランス11の極性反転により駆
動スイッチ素子7がオフされているので、転流側同期整
流素子6の入力容量の電荷の放電経路が閉ざされた状態
となる。その結果、転流側同期整流素子6は主スイッチ
素子2のオフ期間のほぼ全領域にわたってオン状態を維
持することとなるので、主スイッチ素子2のオフ期間で
の回路効率を高めることも可能である。
【0030】また、転流側同期整流素子6のターンオン
信号を3次コイル4cから加える構成としているので、
3次コイル4cの巻数の最適設計により、転流側同期整
流素子6のターンオン駆動電圧を最適電圧に設定できる
という効果が得られる。
【0031】なお、主スイッチ素子2のオフ期間におい
ては、チョークコイル8の電磁エネルギの電流がチョー
クコイル8、転流側同期整流素子6、コンデンサ9、チ
ョークコイル8を順に通る経路で流れ、出力端子10か
ら負荷に直流電圧が加えられる。また、この実施形態例
においても、従来例と同様に、メイントランス4の出力
(電圧)が検出され、この出力が一定となるようにPW
M制御回路12により、制御パルスのパルス幅制御が行
われる。
【0032】図3は本発明の第2実施形態例の回路構成
を示す。この第2実施形態例が前記図1に示す第1実施
形態例と異なることは、オフ駆動回路30を駆動スイッ
チ素子7とパルス幅開拡回路とによって構成したことで
ある。それ以外の構成は第1実施形態例と同様である。
駆動スイッチ素子7は第1実施形態例の場合と同様に転
流側同期整流素子6の放電経路に介設されている。パル
ス幅開拡回路はダイオード17と抵抗体18、19によ
って構成されている。このパルス幅開拡回路はドライブ
トランス11の2次コイル11bの巻き終わり端と駆動
スイッチ素子7のゲート間に接続されている。
【0033】すなわち、ダイオード17のアノードが2
次コイル11bの巻き終わり端に接続され、ダイオード
17のカソードが駆動スイッチ素子7のゲートに接続さ
れている。そして、ダイオード17に抵抗体18が並列
接続され、ダイオード17のカソードと駆動スイッチ素
子7のゲートとの接続部に抵抗体19の一端側が接続さ
れ、抵抗体19の他端側はメイントランス4の2次コイ
ル4bの巻き始め端と出力端子10aを結ぶプラス側出
力ラインLに接続されている。
【0034】この第2の実施形態例はドライブトランス
11の2次コイル11bから発せられるパルス(PWM
制御回路12から制御パルスのオン信号が出力されたと
きに2次コイル11bから出力されるパルス)のパルス
幅を開拡して駆動スイッチ素子7のゲートに加える構成
としたことを特徴としている。
【0035】図4はこのパルスの開拡状況を示したもの
で、図4の(a)はPWM制御回路12から出力される
制御パルスを示し、同図の(b)はドライブトランス1
1の2次コイル11bから出力されるパルスを示してい
る。また、同図の(c)は抵抗体18のみによって開拡
されたパルスの波形を示し、同図の(d)は抵抗体18
と19の共同によって開拡されたパルスの波形を示す。
【0036】このように、パルス幅開拡回路によって、
パルスの幅が開拡されて駆動スイッチ素子7のゲートに
加えられるので、この広いパルス幅の期間にわたって駆
動スイッチ素子7がオン状態を維持できる。したがっ
て、転流側同期整流素子6の入力容量に蓄積された電荷
の引き抜き放電時間が長くなるので、入力容量の電荷の
放電が確実に行われ、転流側同期整流素子6のターンオ
フを確実に行わせることができるという効果が得られ
る。
【0037】パルス幅開拡回路を設けないと、パルスの
パルス幅が狭い場合には、駆動スイッチ素子7のオン時
間が短くなる。そのため、転流側同期整流素子6の入力
容量の電荷が抜けきらないうちに駆動スイッチ素子7が
オフして放電経路が断たれ、転流側同期整流素子6のタ
ーンオフ動作が正常に行われなくなるという虞が生じ
る。第3実施形態例では、パルス幅開拡回路を設けてい
るので、このような虞は生ぜず、転流側同期整流素子6
のターンオフ動作を信頼性をもって確実に行わせること
ができる。
【0038】本発明者の実験によれば、リセットパルス
の開拡は抵抗体18と19のうち抵抗体18のみで充分
であり、抵抗体19は省略してもよい。
【0039】この第2実施形態例のそれ以外の動作は前
記第1実施形態例と同様であり、第1実施形態例によっ
て得られる効果を当然に奏するものである。
【0040】図5は本発明の第3実施形態例を示す。こ
の第3実施形態例が前記第1実施形態例と異なること
は、メイントランス4の構造を簡易にするために、転流
側同期整流素子6をターンオンする3次コイル4cを省
略し、メイントランス4の2次コイル4bを用いて転流
側同期整流素子6をターンオンする構成としたことであ
る。そのため、駆動スイッチ素子7のドレインが転流側
同期整流素子6のゲートに接続され、駆動スイッチ素子
7のソースがドライブトランスの2次コイル4bの巻き
終わり端に接続されている。
【0041】この第2の実施形態例では、転流側同期整
流素子6は制御パルスのオフ信号によってメイントラン
ス4の極性が反転したときのパルスによってターンオン
する。それ以外の構成は前記第1実施形態例と同様であ
り、第1実施形態例と同様な動作により、第1実施形態
例と同様な短絡電流防止による効果が得られるものであ
る。
【0042】図6は本発明に係る絶縁型DCーDCコン
バータの第4実施形態例を示す。この第4実施形態例が
前記第1実施形態例と異なることは、メイントランス4
の1次側に、ドライブトランス11のパルス電圧をアッ
プする瞬間短絡動作回路が設けられていることである。
それ以外の構成は前記第1実施形態例と同様である。こ
の特徴的な瞬間短絡動作回路はnpnトランジスタ20
と、コンデンサ21と、抵抗体22とによって構成され
ている。
【0043】コンデンサ21の一端側はPWM制御回路
12の出力端側に接続され、コンデンサ21の他端側は
npnトランジスタ20のベースに接続されている。n
pnトランジスタ20のエミッタは主スイッチ素子2の
ソースと入力端子1bを結ぶ導通ライン28に接続され
ている。また、npnトランジスタ20のコレクタはド
ライブトランス11の1次コイル11aと主スイッチ素
子2のゲートを結ぶ区間の充電経路に接続されている。
そして、抵抗体22の一端はコンデンサ21とnpnト
ランジスタ20のゲートを結ぶ導通経路に接続され、抵
抗体22の他端は前記導通ライン28に接続されてい
る。
【0044】この瞬間短絡動作回路40は、PWM制御
回路12から制御パルスのオン信号が出力されたとき
に、主スイッチ素子2の入力容量が小さい等の理由で、
ドライブトランス11に駆動スイッチ素子7をターンオ
ンする十分な電圧を発生できなくなる虞を解消する回路
構成と成している。
【0045】すなわち、コンデンサ21と抵抗体22の
部分は微分回路となっている。この微分回路はPWM制
御回路12から制御パルスのオン信号が出力されたと
き、主スイッチ素子2の入力容量が充電されて主スイッ
チ素子2がターンオンする前の数十nsecの間だけ、
npnトランジスタ20をオンさせて、主スイッチ素子
2の入力容量(ゲート・ソース間)を短絡する。この短
絡により、ドライブトランス11の1次コイル11aに
瞬間的に大きな電圧(電流)を供給し、ドライブトラン
ス11の2次コイル11bから駆動スイッチ素子7をオ
ンさせる充分大きなパルス電圧を出力して、主スイッチ
素子2がターンオンする前に転流側同期整流素子6を確
実にターンオフさせることが可能となる。また、この回
路では、主スイッチ素子2の入力容量(ゲート・ソース
間)が短絡されているときには入力容量の充電が行われ
ないので、PWM制御回路12から制御パルスのオン信
号が出力されてから主スイッチ素子2の入力容量がター
ンオン電位まで充電される時間を遅らせることができる
という効果が得られる。
【0046】図7は本発明の第5実施形態例を示す。こ
の第5実施形態例が前記第1実施形態例と異なること
は、オフ駆動回路30を論理回路を用いて構成したこと
であり、それ以外の構成は前記第1実施形態例と同様で
ある。この第5実施形態例におけるオフ駆動回路30
は、論理素子のNORゲート23と、ダイオード24
と、抵抗体25と、コンデンサ26とを有して構成され
ている。
【0047】NORゲート23の出力端は転流側同期整
流素子6のゲートに接続され、NORゲート23の一方
の入力端は整流側同期整流素子5のゲートとメイントラ
ンス4の2次コイル4bの巻き始め端とを結ぶ導通路に
接続されている。また、NORゲート23の他方側の入
力端は、ダイオード24と抵抗体25との並列回路を介
してドライブトランス11の2次コイル11bの巻き終
わり端に接続されている。なお、ダイオード24はカソ
ード側をNORゲート23側の向きとしている。コンデ
ンサ26はその一端側が同期整流素子5、6のソース側
に接続され、他端側がダイオード24と抵抗体25の並
列回路が接続されている側のNORゲート23の入力端
子に接続されている。
【0048】この第5実施形態例においては、PWM制
御回路12から制御パルスのオン信号が出力されてドラ
イブトランス11の2次コイル11bにパルスが発生し
たときに、NORゲート23はこのパルスをうけて、主
スイッチ素子2がターンオンする前に転流側同期整流素
子6をターンオフさせる。この結果、前記各実施形態例
と同様に転流側同期整流素子6のターンオフ遅れに起因
する短絡電流の発生を防止し、回路動作の高効率化とノ
イズ低減を図ることができるものである。
【0049】この実施形態例の回路においては、主スイ
ッチ素子2のターンオン時にメイントランス4の2次コ
イル4bに発生するHレベル出力によっても転流側同期
整流素子6をターンオフさせることが可能である。しか
し、実際の回路動作では、メイントランス4の2次コイ
ル4bにHレベル出力が現われるよりもドライブトラン
ス11の2次コイル11bにパルスが現われるのが早い
ので、2次コイル11bのパルスによって転流側同期整
流素子6のターンオフ動作が行われる。
【0050】この実施形態例のオフ駆動回路30に組み
込まれているダイオード24と抵抗体25とコンデンサ
26の回路部分はドライブトランス11に発生してNO
Rゲート23に加えられるパルスのパルス幅を広げる機
能を持っている。なお、図7に示す例では、論理素子を
NORゲート23で構成したが、インバータ、NAND
ゲート等の適宜の論理素子を用いて転流側同期整流素子
6のターンオフを駆動するオフ駆動回路30として構成
することが可能である。
【0051】図8は本発明に係る絶縁型DCーDCコン
バータの第6実施形態例を示す。前述した第1〜第5の
各実施形態例では、等価回路的には主スイッチ素子2の
入力容量(寄生容量)をドライブトランス11の1次コ
イル11aに直列に接続し、その入力容量を利用してド
ライブトランス11にパルス電圧を発生させたが、第6
実施形態例ではドライブトランス11にパルス電圧を発
生させるコンデンサを外付けのコンデンサによって構成
したことを特徴としている。
【0052】そのため、第6実施形態例では、ドライブ
トランス11の1次コイル11aと外付けのコンデンサ
31との直列回路が主スイッチ素子2の入力容量と並列
に接続されている。そして、ドライブトランス11の1
次コイル11aと外付けのコンデンサ31との直列回路
がLC共振回路を構成している。また、ダイオード13
のカソード側が1次コイル11aの巻き始め端側に接続
され、ダイオード13のアノード側は、1次コイル11
aの巻き終わり端側に接続されている。
【0053】この第6実施形態例においては、PWM制
御回路12から制御パルスのオン信号が出力されると、
主スイッチ素子2がターンオンし、また、ドライブトラ
ンス11の1次コイル11aとコンデンサ31との直列
共振により1次コイル11aおよび2次コイル11b
に、図2(c)に示すようなLC共振によるパルス電圧
が発生して駆動スイッチ7をターンオンさせる。前記パ
ルス電圧が発生した後、ドライブトランス11の1次コ
イル11aの電磁エネルギはダイオード13の順方向電
圧降下により電力消費されて、図2(c)に示すような
負電圧Vfとなり、この動作により、ドライブトランス
11の励磁状態がリセットされる。
【0054】また、PWM制御回路12から制御パルス
のオフ信号が出力されると、主スイッチ素子2の入力容
量の電荷はPWM制御回路12を通して急激に入力端子
1b側(アース側)に引き抜かれて主スイッチ素子2は
ターンオフする。一方、直列共振回路を構成するコンデ
ンサ31の電荷はダイオード13を通して、前記同様に
PWM制御回路12から入力端子1b側に引き抜かれ、
また、1次コイル11aに発生する不要振動がダイオー
ド13により抑制される。
【0055】上記以外の構成は前記第1実施形態例と同
様であり、第1実施形態例と同様な回路動作により、第
1実施形態例と同様な効果を得ることができる。なお、
この第6実施形態例の回路で、メイントランス4の2次
側の回路は図3、図5、図7の2次側の回路と同様に構
成することも可能である。
【0056】以上説明した各実施形態例の回路は、いず
れもメイントランス4とドライブトランス11の2つの
トランスを備えている。この2つのトランスは、それぞ
れ別個のコアを用いてそれぞれ独立した別個のトランス
構成としてもよいが、1個の共通のコアを用いてメイン
トランス4とドライブトランス11を構成してもよい。
【0057】1個のコアを用い巻線を巻いて2つのトラ
ンス4、11を構成する場合、装置の小型化のためには
ドライブトランス11の巻線の巻回数を少なくすること
が望ましい。また、基板上にコアとコイルのパターンを
印刷して、共通の1個のコアを用いて2つのトランスを
基板上に形成する場合も、コイルパターンの幅とパター
ン間隔に規格上の制約があるため、コイルのパターン数
が多くなるとトランスが大型化してしまうという問題が
ある。そのため、基板上に2個のトランス4、11を形
成する場合もドライブトランス11のコイルのパターン
巻回数は少なくすることが望ましい。
【0058】しかし、ドライブトランス11の巻線や、
パターンの巻回数を少なくすると、ドライブトランスの
励磁インダクタンスが小さくなり、主スイッチ素子2の
スイッチング周波数が例えば数百KHzという如く1MH
z未満の周波数の場合には、その低周波数の信号をドラ
イブトランス11の1次側から2次側に伝送するのが困
難になるという事情がある。
【0059】この点、上記第1〜第5実施形態例では、
主スイッチ素子2の入力容量を利用して、また、第6実
施形態例ではコンデンサ31を利用してドライブトラン
ス11の1次コイル11aとで直列LC共振回路を形成
し、狭幅のパルスの形態で、つまり、高周波のパルスの
形態に変換してドライブトランス11の1次側から2次
側へ信号を伝達するようにしている。そのため、主スイ
ッチ素子2のスイッチング周波数を1MHz未満の例え
ば500kHzという如く低周波数で動作させた場合に
おいても、ドライブトランス11の1次側から2次側へ
パルスを支障無く信頼性をもって伝達することが可能で
ある。
【0060】そのため、上記各実施形態例の回路構成と
することで、メイントランス4とドライブトランス11
を1個の共通のコアを用いて形成し、ドライブトランス
11のコイル数を少なくして装置の小型化、低コスト
化、トランス設置の省スペース化を図り、かつ、低周波
数でスイッチング動作を行わせるにも拘らず、ドライブ
トランス11のパルスをオフ駆動回路30へ確実に伝達
して転流側同期整流素子6のターンオフ動作のタイミン
グを正確にコントロールできるという画期的な効果を奏
することが可能である。
【0061】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることなく様々な実施の形態を採り得る。例えば、上記
各実施形態例で示したメイントランス4の1字側と2次
側の回路の組み合わせを変える(その場合、必要に応じ
回路変更を加える)ことで、様々な組み合わせパターン
の回路構成とすることができる。
【0062】また、上記各実施形態例では、転流側同期
整流素子6のターンオフのタイミングを主スイッチ素子
2のターンオン前としたが、転流側同期整流素子6にド
レイン電圧が発生する以前であればよい(転流側同期整
流素子6のドレイン電圧は、主スイッチ素子2がターン
オンしてから数十nsec遅れて正の電圧が現れる)。
【0063】この点をさらに説明すれば次の如くであ
る。PWM制御回路12から制御パルスのオン信号が出
力されてからドライブトランス11が励磁されてパルス
が出力されるまでに例えば、20nsecの遅れがあ
り、パルスを受けて駆動スイッチ素子7がオンするまで
(駆動スイッチ素子7の入力容量が充電されるまで)に
例えば20nsecの遅れがあり、さらに、駆動スイッ
チ素子7がターンオンしてから転流側同期整流素子6の
入力容量電荷が引き抜かれて同期整流素子6がターンオ
フするまでに例えば20nsecの遅れがある。
【0064】その一方で、PWM制御回路12から制御
パルスのオン信号が出力されてから主スイッチ素子2の
入力容量が充電されて主スイッチ素子2がターンオンす
るまでに数十nsecの遅れがあり、主スイッチ素子2
がターンオンしてからメイントランス4が励磁されて2
次コイル4bに転流側同期整流素子6のドレイン電圧が
現れるまでに、メイントランス4のリーケージインダク
タンスを原因とする数十nsecの遅れがある。
【0065】したがって、PWM制御回路12からオン
信号が出力されてから転流側同期整流素子6がターンオ
フするまでの遅れ時間を、PWM制御回路12からオン
信号が出力されてから転流側同期整流素子6に2次コイ
ル4bのドレイン電圧が現われるまでの遅れ時間よりも
小さくなるように設計することにより、整流側同期整流
素子5がターンオンする前に転流側同期整流素子6をタ
ーンオフさせることができる。このことにより、転流側
同期整流素子6のターンオフ遅れに起因した短絡電流の
発生を確実に防止することができることとなる。
【0066】さらに、上記各実施形態例では、主スイッ
チ素子2、同期整流素子5、6、駆動スイッチ素子7の
各スイッチ素子をNチャンネルMOS FETとした
が、例えば、PチャンネルMOS FET、バイポーラ
トランジスタ、IGBT等の他の種類のスイッチ素子を
用いて構成してもよい。
【0067】さらに、上記各実施形態例の整流側の同期
整流素子5はダイオードを用いてもよい。
【0068】さらに、上記実施形態例では、単出力のD
CーDCコンバータの回路例で説明したが、本発明の絶
縁型DCーDCコンバータは多出力(2以上の出力)の
絶縁型DCーDCコンバータとしてもよい。
【0069】さらに、上記各実施形態例では、共振リセ
ットフォワードコンバータタイプの絶縁型DCーDCコ
ンバータを例にして説明したが、本発明はフライバック
コンバータタイプの絶縁型DCーDCコンバータに適用
することが可能である。図9はその一例を示す。この図
9に示す回路は電流連続モードのフライバックコンバー
タタイプの絶縁型DCーDCコンバータである。この図
9の回路は、上記図7に示した第5実施形態例の共振リ
セットフォワードコンバータタイプのオフ駆動回路30
をフライバックコンバータタイプの絶縁型DCーDCコ
ンバータに組み込んだ回路構成となっており、上記各実
施形態例の回路と共通する回路素子には同一符号が付さ
れている。
【0070】NORゲート23の出力端は同期整流素子
6のゲートに接続され、NORゲート23の一方の入力
端は抵抗体27を介してメイントランス4の3次コイル
4cの巻き始め端に接続されている。また、NORゲー
ト23の他方側の入力端は、カソード側をNORゲート
23側の向きとしたダイオード24を介してドライブト
ランス11の2次コイル11bの巻き終わり端に接続さ
れている。コンデンサ26と抵抗体25の並列回路は一
端側が同期整流素子6のソースと出力端子10bを結ぶ
導通路に接続され、他端側がダイオード24を接続した
側のNORゲート23の入力端子に接続されている。な
お、同期整流素子6のドレイン側はメイントランス4の
2次コイル4bの巻き始め端に接続されている。また、
メイントランス4の3次コイル4cの巻き終わり端は同
期整流素子6のソースが接続された導通路に接続されて
いる。
【0071】図9の回路は、主スイッチ素子2がオン期
間のときにメイントランス4の1次コイル4aに電磁エ
ネルギを蓄え、主スイッチ素子2がターンオフしたとき
にその蓄えたエネルギをメイントランス4の2次側に伝
達するように回路動作を行うものである。
【0072】この図9に示す回路も、主スイッチ素子2
がターンオンする前に同期整流素子6をターンオフして
同期整流素子6のターンオフの遅れに起因する回路効率
の低下およびノイズの発生を防止することが可能であ
る。
【0073】
【発明の効果】本発明は、メイントランスの1次側に主
スイッチ素子を備え、メイントランスの2次側に主スイ
ッチ素子のターンオン時に同期させてターンオフし、主
スイッチ素子のターンオフ時に同期させてターンオンす
る同期整流素子を設けた絶縁型DCーDCコンバータに
おいて、前記主スイッチ素子の充電経路に、ドライブト
ランスの1次コイルとコンデンサとの直列回路が接続さ
れ、ドライブトランスのコイルにはダイオードが並列に
接続されているので、前記主スイッチ素子を駆動する制
御パルスのオン信号が出力されたとき、ドライブトラン
スからLC直列共振回路により高い周波数のパルスを発
生させて早期に同期整流素子をターンオフさせることが
できる。また、ダイオードの順方向電圧降下によってド
ライブトランスの励磁状態をリセットできると共にドラ
イブトランスのコイルの不要振動を抑制することができ
る。
【0074】また、メイントランスの2次コイルのリー
ケージインダクタンスに起因して、主スイッチ素子がタ
ーンオンしてからメイントランスが励磁されて転流側同
期整流素子のドレイン電圧が現れるまでの遅れ時間を利
用して、主スイッチ素子がターンオンする前に転流側同
期整流素子をターンオフさせることができる。これによ
り、転流側同期整流素子のターンオフ遅れに起因した短
絡電流の発生を確実に防止することができる。そして、
本発明によれば、同期整流素子をターンオフさせる回路
の回路動作の損失が小さいため、低損失の高周波駆動が
可能であり、将来の目標とされる、小型軽量、低コス
ト、低損失、高性能および高信頼性の高周波タイプ絶縁
型DCーDCコンバータの市場要求に充分応えることが
できる。
【0075】さらに、前記オフ駆動回路によってターン
オフされる同期整流素子のターンオン動作をメイントラ
ンスのパルスによって行う構成としたことで、主スイッ
チ素子のオフ期間のほぼ全領域にわたって同期整流素子
をオン状態に維持できるので、主スイッチ素子のオフ期
間における回路動作の効率化を図ることができる。
【0076】さらに、主スイッチ素子のオン・オフを制
御する制御パルスのオン出力時(オン信号の出力時)に
主スイッチ素子がターンオンする前に主スイッチ素子の
入力容量を瞬間的に短絡してドライブトランスの出力を
アップする瞬間短絡動作回路をメイントランスの1次側
に設けた構成とすることにより、同期整流素子をターン
オフ駆動させる充分大きな出力をドライブトランスから
オフ駆動回路へ供給できる。このことで、主スイッチ素
子がターンオンする前に同期整流素子を確実にターンオ
フさせることが可能であり、同期整流素子のターンオフ
の遅れを防止する回路動作の信頼性を高めることができ
る。
【0077】さらに、同期整流素子の入力容量の電荷を
ターンオン状態にある駆動スイッチ素子を通し引き抜く
ことで同期整流素子がターンオフされる構成とし、駆動
スイッチ素子をターンオン駆動するドライブトランスの
パルスを広げて駆動スイッチ素子に加えるパルス幅開拡
回路をオフ駆動回路に設けることにより、ドライブトラ
ンスから出力されるパルスのパルス幅が狭い場合におい
ても、確実に駆動スイッチ素子をターンオンさせ、同期
整流素子の入力容量の電荷を迅速に引き抜いて、主スイ
ッチ素子がターンオンする前に同期整流素子を確実にタ
ーンオフさせることができ、同期整流素子のターンオフ
遅れ防止の回路動作の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る絶縁型DCーDCコンバータの第
1実施形態例の回路図である。
【図2】第1実施形態例の主要回路要素部分の波形説明
図である。
【図3】絶縁型DCーDCコンバータの第2実施形態例
の回路図である。
【図4】図3の回路で示すパルス幅開拡回路の動作波形
の概略説明図である。
【図5】絶縁型DCーDCコンバータの第3実施形態例
の回路図である。
【図6】絶縁型DCーDCコンバータの第4実施形態例
の回路図である。
【図7】絶縁型DCーDCコンバータの第5実施形態例
の回路図である。
【図8】絶縁型DCーDCコンバータの第6実施形態例
の回路図である。
【図9】フライバックコンバータタイプの絶縁型DCー
DCコンバータの実施形態例を示す回路図である。
【図10】従来例の絶縁型DCーDCコンバータの回路
図である。
【符号の説明】
1(1a、1b) 入力端子 2 主スイッチ素子 4 メイントランス 5 同期整流素子 6 同期整流素子 7 駆動スイッチ素子 10(10a、10b) 出力端子 11 ドライブトランス 30 オフ駆動回路 40 瞬間短絡動作回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メイントランスによって1次側回路と2
    次側回路が絶縁され、1次側回路には制御パルスによる
    入力容量の充放電動作によってオン・オフ駆動される主
    スイッチ素子を備え、2次側回路には少なくとも前記主
    スイッチ素子のオン駆動に同期させてオフ駆動する同期
    整流素子が設けられ、前記主スイッチ素子のオン駆動と
    前記同期整流素子のオフ駆動を同期させ、主スイッチ素
    子のオン・オフ駆動によって1次側回路から2次側回路
    にエネルギを伝達し、2次側回路で整流平滑して直流電
    圧を出力端から出力する絶縁型DCーDCコンバータに
    おいて、前記主スイッチ素子の入力容量にドライブトラ
    ンスの1次コイルとコンデンサとの直列回路が並列に接
    続され、ドライブトランスのコイルにはダイオードが並
    列に接続され、ドライブトランスの2次側には、前記制
    御パルスによる主スイッチ素子のオン駆動時に、ドライ
    ブトランスの2次側出力を用いて前記同期整流素子をタ
    ーンオフさせる同期整流素子のオフ駆動回路が設けられ
    ていることを特徴とする絶縁型DCーDCコンバータ。
  2. 【請求項2】 ダイオードはドライブトランスの1次コ
    イルの両端間に接続されることを特徴とする請求項1記
    載の絶縁型DCーDCコンバータ。
  3. 【請求項3】 メイントランスに3次コイルが設けら
    れ、制御パルスによる主スイッチ素子のオフ駆動時に、
    前記3次コイルから供給されるリセットパルスによって
    同期整流素子の入力容量を充電してターンオンさせるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の絶縁型DC
    ーDCコンバータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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