JP2002238148A - 過電流保護回路 - Google Patents

過電流保護回路

Info

Publication number
JP2002238148A
JP2002238148A JP2001037585A JP2001037585A JP2002238148A JP 2002238148 A JP2002238148 A JP 2002238148A JP 2001037585 A JP2001037585 A JP 2001037585A JP 2001037585 A JP2001037585 A JP 2001037585A JP 2002238148 A JP2002238148 A JP 2002238148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
overcurrent protection
circuit
ptc
power supply
ptc thermistors
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001037585A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Shikama
隆 鹿間
Yuichi Takaoka
祐一 高岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2001037585A priority Critical patent/JP2002238148A/ja
Publication of JP2002238148A publication Critical patent/JP2002238148A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源内蔵回路とアクセサリーとの間に接続さ
れ、アクセサリーの数に応じた保護電流値を容易に設定
でき、確実に保護動作を行わせることができるととも
に、保護動作時間の短縮及び保護回路の簡略化を図り得
る過電流保護回路を提供する。 【解決手段】 複数のPTCサーミスタ2a〜2cとス
イッチング素子3とを有し、入力端子4にPTCサーミ
スタ2a〜2cの第1の端部が接続されており、PTC
サーミスタ2a〜2cの第2の端部がスイッチング素子
3の端子3a〜3cに接続されており、スイッチング素
子3が、負荷の大きさに応じて、PTCサーミスタ2a
〜2cのうち任意の数のPTCサーミスタが出力端子5
に接続される状態を実現するように切り替えられる、過
電流保護回路1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PTCサーミスタ
を用いた過電流保護回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パソコンシステムにおいては、パ
ソコン本体に、ディスプレイ、キーボード、マウス、ス
ピーカー、プリンタ、デジタルカメラまたはスキャナ等
のアクセサリーが接続されている。これらのアクセサリ
ーの接続に際し、USB方式といわれる接続方式が一般
的になりつつある。
【0003】USB方式では、アクセサリー自身は、自
ら電源を保持していたり、あるいは外部からの電源の供
給を受けて動作するように構成されている。図6は、パ
ソコンシステムにおけるパソコン本体とアクセサリーと
の接続状態を示すブロック図である。パソコン本体51
にディスプレイ52及びプリンタ53が接続されてい
る。ディスプレイ52にキーボード54及びスピーカー
55が接続されている。キーボード54の後段にマウス
56がさらに接続されている。また、プリンタ53の後
段にデジタルカメラ57が接続されている。
【0004】上記システムにおいて、パソコン本体5
1、ディスプレイ52及びプリンタ53は、それぞれ、
内部に電源を有する。そして、パソコン本体51、ディ
スプレイ52及びプリンタ53から、接続ラインを介し
て、これらよりも下位のアセンブリー、例えばキーボー
ド54やデジタルカメラ57に電力が供給される。これ
らの接続ラインは4芯式であり、2芯が信号ラインであ
り、残りの2芯が電力ラインである。
【0005】上記パソコンシステムにおいて、ディスプ
レイ52と、その後段に接続されているアクセサリーと
の電力ラインが何らかの異常によりショートした場合、
ディスプレイ52の電源から大電流が流れ、最悪の場合
にはディスプレイの電源が破壊される。そのため、従
来、例えばディスプレイ52とディスプレイ52よりも
後段に接続されているアクセサリーとの間の電源ライン
に、電流ヒューズやPTCサーミスタ等の過電流保護素
子が挿入されている。従来の過電流保護素子が接続され
ている接続回路の一例を図7に示す。
【0006】図7は、上記ディスプレイ52と、キーボ
ード54、スピーカー55及びマウス56との間の接続
状態を示すとともに、ディスプレイ52の電源とこれら
のアクセサリーとの電源ラインに接続されている過電流
保護素子を示す。
【0007】図7において、ディスプレイ52内には、
電源52aが内蔵されている。電源52aからの電源ラ
インが、キーボード54及びスピーカー55に接続され
ている。また、キーボード54に、マウス56が接続さ
れている。ここでは、電源52aと接続点52bとの間
に過電流保護素子Aが接続されている。また、接続点5
2bと、キーボード54との間及び接続点52bとスピ
ーカー55との間に過電流保護素子B1,B2が接続さ
れている。
【0008】キーボード54、スピーカー55及びマウ
ス56は、それぞれ、約0.5Wの電力を消費する。従
って、電圧が5Vである場合、キーボード54、マウス
56及びスピーカー55には、100mA程度の電流が
流れる。よって、図7の過電流保護素子B1には、20
0mAの電流が流れ、過電流保護素子B2には、100
mA程度の電流が流れ、過電流保護素子Aには、300
mA程度の電流が流れる。
【0009】よって、過電流保護素子A,B1,B2と
しては、それぞれ、これらの電流では動作しない過電流
保護素子が用いられ、通常、流れる電流よりも約2倍程
度の電流値で動作する過電流保護素子が用いられてい
る。
【0010】また、過電流保護素子B1,B2の後段に
は、それぞれ、3個程度のアクセサリーが接続され得る
ように設定されているため、過電流保護素子B1,B2
としては、通常、500mA程度までの電流値では動作
せず、それより大きい電流で動作するものが求められて
いる。
【0011】他方、過電流保護素子Aの後段では、接続
点52bで電源ラインが分岐されていたが、通常、過電
流保護素子Aの後段には、4個の出力ラインが設けられ
るように構成されている。従って、過電流保護素子Aと
しては2000mAの電流まで動作しないものが求めら
れている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、過電流
保護素子B1や過電流保護素子B2の後段には、いくつ
のアクセサリーが接続されるかが不明であるため、過電
流保護素子B1,B2の電流容量は500mAと大きく
されていた。すなわち、1個のアクセサリーに流れる電
流に比べて5倍もの大きな保護電流値を有する過電流保
護素子が用いられていた。よって、過電流保護素子B1
や過電流保護素子B2の後段に1個のアクセサリーのみ
が接続されている場合、異常時には、確実に過電流保護
素子B1,B2が動作しないことがあった。また、設定
保護電流が大きくなるため、動作時間が長くなるという
問題もあった。
【0013】他方、過電流保護素子Aのみが設けられて
いる場合には、その設定保護電流値は非常に大きく20
00mAであった。従って、ディスプレイ52の後段に
接続されている1個のアクセサリーにおいて異常が発生
した場合や、複数のアクセサリーに異常が発生した場
合、回路保護を図れないことがあった。また、このよう
な構成において、スピーカー55への出力異常が生じた
場合、過電流保護素子Aのみが設けられている場合、デ
ィスプレイ52の後段の全てのアセンブリーの動作が停
止し、パソコンシステム全体が機能しなくなるという問
題もあった。
【0014】なお、図7では、ディスプレイ52とその
後段に接続されるアクセサリーを例にとり説明したが、
他の回路部分及びその後段に接続されるアセンブリーと
の関係においても同様の問題があり、さらに、パソコン
システムだけでなく、様々な電子機器において、電源を
内蔵した回路部分と、その後段に接続されるアクセサリ
ーとの間で同様の問題があった。
【0015】本発明の目的は、接続されている負荷の数
や大きさ等に応じて必要な値の保護電流を設定でき、か
つ保護動作時間の短縮を図り得る過電流保護回路を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明に係る過
電流保護回路は、第1,第2の端部を有し、第1の端部
が入力端に接続された複数のPTCサーミスタと、前記
複数のPTCサーミスタの第2の端部と出力端との間に
挿入されており、任意の数の前記PTCサーミスタが入
力端と出力端との間に接続されるように、複数のPTC
サーミスタの第2の端部と出力端との接続状態を切り替
えるスイッチング素子とを備えることを特徴とする。
【0017】本願の第2の発明に係る過電流保護回路
は、第1,第2の端部を有するPTCサーミスタと、前
記複数のPTCサーミスタの第2の端部と出力端との間
に挿入されており、任意の数のPTCサーミスタが入力
端と出力端との間に接続されるように、複数のPTCサ
ーミスタの第2の端部と出力端との接続状態を切り替え
るためのスイッチング素子とを備え、前記複数のPTC
サーミスタの各第1の端部が異なる入力端に接続されて
いることを特徴とする。
【0018】本発明(第1,第2の発明)の特定の局面
では、複数のPTCサーミスタが単一のPTCサーミス
タ素子により構成され、一体化されている。従って、過
電流保護回路の簡略化及び小型化を図ることができる。
【0019】本発明の他の特定の局面では、スイッチン
グ素子に流れる電流を検出するための電流検出素子がさ
らに備えられ、該電流検出素子で検出された電流の値に
応じて、スイッチング素子を動作させて、複数のPTC
サーミスタのうち適当数のPTCサーミスタを出力端に
接続することができる。
【0020】第3の発明に係る電子機器は、電源内蔵回
路と、電源内蔵回路の後段に接続されており、前記電源
内蔵回路から電源が供給される複数のアセンブリーとを
備える電子機器において、該電源内蔵回路と複数のアセ
ンブリーとを接続する電源ラインに本発明に従って構成
された過電流保護回路が接続されていることを特徴とす
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例を
説明することにより本発明を明らかにする。図1は、本
発明の一実施例に係る過電流保護回路を説明するための
回路図であり、図2は本実施例の過電流保護回路を備え
るパソコンシステムの要部を示す概略ブロック図であ
る。
【0022】図1に示すように、本実施例の過電流保護
回路1は、PTCサーミスタ素子2とスイッチング素子
3とを有する。PTCサーミスタ素子2は、その第1の
端部が入力端子4に接続されており、PTCサーミスタ
素子2の後段にスイッチング素子3が接続されており、
スイッチング素子3の後段が出力端子5に接続されてい
る。
【0023】PTCサーミスタ素子2は複数のPTCサ
ーミスタ2a〜2cを一体化した素子である。各PTC
サーミスタ2a〜2cは、第1,第2の端部を有する。
PTCサーミスタ2a〜2cの第1の端部が、共通接続
され、入力端子4に接続されている。PTCサーミスタ
2a〜2cの第2の端部は、スイッチング素子3の端子
3a〜3cにそれぞれ接続されている。スイッチング素
子3は、任意の数のPTCサーミスタ2a〜2cが出力
端子5に接続されている状態を実現するように切り替え
られ得る。すなわち、1個の端子3aのみを出力端子5
に接続した状態、2個の端子3a,3bを出力端子5に
接続した状態、及び3個の端子3a〜3cを出力端子5
に接続した状態の間で切り替えられ得るように構成され
ている。
【0024】上記スイッチング素子3としては、公知の
半導体リレーや機械式リレーを用いて構成することがで
きる。次に、PTCサーミスタ素子2の具体的な構造を
図3及び図4を参照して説明する。PTCサーミスタ素
子2は、正の抵抗温度特性を有する半導体セラッミクス
からなるサーミスタ素体6を有する。サーミスタ素体6
内には、内部電極7a〜7eがサーミスタ素体層を介し
て重なりあうように配置されている。サーミスタ素体6
の対向し合う一対の端面6a,6bを覆うように第1,
第2の外部電極8,9が形成されている。サーミスタ素
体6の対向し合う一対の側面6c,6dには、それぞ
れ、第3,第4の外部電極10,11が形成されてい
る。
【0025】内部電極7aは、側面6dに引き出されて
おり、第4の外部電極11に接続されており、内部電極
7b,7dは、端面6aに引き出されて第1の外部電極
8に電気的に接続されている。内部電極7cは、第2の
端面6bに引き出されて第2の外部電極9に接続されて
いる。最下層の内部電極7eは、側面6cに引き出され
て第3の外部電極10に電気的に接続されている。
【0026】従って、第1の外部電極8を図1の入力端
子4に接続し、外部電極9〜11をスイッチング素子3
の端部3a〜3cにそれぞれ電気的に接続することによ
り、図1に示した過電流保護回路1を構成することがで
きる。
【0027】なお、本実施例では、図3及び図4に示し
た4端子型のPTCサーミスタ素子2を用いているが、
本発明において、PTCサーミスタ素子の構造について
は特に限定されない。また、本実施例では、複数のPT
Cサーミスタが単一のPTCサーミスタ素子2として一
体化されていたが、複数のPTCサーミスタ素子を用
い、それぞれの第1の端部を共通接続し、図1に示すP
TCサーミスタ素子2の代わりに用いてもよい。
【0028】図2は、パソコンシステムにおけるディス
プレイと、その後段に接続されるアクセサリーとの接続
関係を説明するための概略ブロック図である。ディスプ
レイ21は、電源22を内蔵している。電源22の後段
には、アクセサリーに供給するめたの電源ライン23が
接続されている。電源ライン23は、接続点24におい
て分岐されており、後段に分岐された電源ライン25,
26を有する。電源ライン25は、出力端子27に接続
されており、電源ライン26は出力端子28に接続され
ている。
【0029】電源ライン25と出力端子27との間に、
過電流保護素子2及びスイッチング素子3からなる本実
施例の過電流保護回路1が接続されている。同様に、電
源ライン26においても同様の過電流保護回路1Aが接
続されている。ここでは、過電流保護回路1Aでは、過
電流保護回路1と区別するために、用いられているPT
Cサーミスタ素子及びスイッチング素子の参照番号を、
それぞれ、2A,3Aとする。
【0030】また、過電流保護回路1においては、スイ
ッチング素子3に流れる電流を検出するための電流検知
素子29がスイッチング素子3に接続されている。同様
に、過電流保護回路1Aにおいても、電流検知素子30
がスイッチング素子3Aに接続されている。電流検知素
子29,30は、過電流保護回路1,1Aに流れている
電流を検知し、制御回路31に与える。
【0031】過電流保護回路1,1Aに流れる電流は、
ディスプレイ21の後段に接続されているアクセサリー
の数に応じて変化する。すなわち、出力端子27の後段
に接続されているアクセサリーの数及び出力端子28の
後段に接続されているアクセサリーの数に応じて、電流
検知素子29で検出される電流値が変化する。
【0032】制御回路31は、測定されたこの電流値に
応じて、スイッチング素子3,3Aを切り替える。すな
わち、過電流保護回路1を例にとると、電流検知素子2
9で検知された電流の大きさが小さい場合には、スイッ
チング素子3は、端子3aにのみ接続されるように切り
替えられる。その結果、過電流保護回路1では、複数の
PTCサーミスタ2a〜2cのうち、PTCサーミスタ
2aのみが入力端子4と出力端子5との間に接続され
る。アクセサリーの数が1個の場合のように、流れる電
流が小さい場合には、PTCサーミスタ素子2では、P
TCサーミスタ2aのみが機能するため、小さな異常電
流が流れた場合でも確実に動作し、回路を保護する。
【0033】また、出力端子27に接続されるアクセサ
リーの数が2個、3個と増加した場合には、それに応じ
て、上記電流検知素子29で検知される電流値が大きく
なる。
【0034】より具体的には、PTCサーミスタ素子2
において、複数のPTCサーミスタ2a〜2cが、いず
れも、同一の保護電流値を有し、各PTCサーミスタ2
a〜2cが150mA程度に構成されており、1個のア
クセサリーの保護電流値が150mA程度であり、1個
のアクセサリーのみが接続されている場合、上記電流測
定値が小さいためスイッチング素子3は、端子3aを出
力端子5に接続するように切り替えられる。また、2個
のアクセサリー端子が出力端子27に接続されている場
合、定常電流は200mA程度となるため、スイッチン
グ素子3は、端子3a,端子3bの双方を出力端子5に
接続するよう切り替えられる。この場合、保護電流値は
300mAとなる。従って、アクセサリーの数に応じ
て、複数のPTCサーミスタ2a〜2cの使用数が切り
替えられ、保護電流値が大きくなるようにスイッチング
素子3が切り替えられ得る。
【0035】過電流保護回路1Aにおいても、同様に、
出力端子28に接続されるアクセサリーの数に応じて、
スイッチング素子3Aが切り替えられ、最適な保護電流
値が設定されることになる。
【0036】なお、上記実施例では、複数のPTCサー
ミスタ2a〜2cは全て同じ保護電流値を有するように
構成されていたが、本発明において用いられる複数のP
TCサーミスタは、異なる保護電流値を有するように構
成されてもよい。
【0037】本実施例では、スイッチング素子3を切り
替えるために、電流検知素子29,30から得られた電
流値を用いていたが、電流検知素子29,30は必ずし
も必須ではない。すなわち、接続されるアクセサリーの
数を他の方法で検出し、該アクセサリーの数に応じて制
御回路31によりスイッチング素子3を切り替えるよう
に構成してもよい。
【0038】また、上記実施例では、PTCサーミスタ
素子2は、1個の入力端子4に対して複数のPTCサー
ミスタ2a〜2cの第1の端部が共通接続されており、
スイッチング素子3の端子3a〜3cに各PTCサーミ
スタ2a〜2cの第2の端部が接続されていた。すなわ
ち、PTCサーミスタ素子2は、1個の入力端と、3個
の出力端を有するように構成されていたが、本発明にお
いては、過電流保護回路を構成する複数のPTCサーミ
スタは、複数の入力端と、複数の出力端を有する構成で
あってもよい。
【0039】例えば、図5に示すPTCサーミスタ素子
41を用いてもよい。PTCサーミスタ素子41では、
複数のPTCサーミスタ42,43が一体化されてい
る。ここでは、PTCサーミスタ42,43の第2の端
部42b,43bが、スイッチング素子の複数の端子に
それぞれ接続される。スイッチング素子としては、第1
実施例において用いたスイッチング素子3と同様のもの
を用いることができ、スイッチング素子の後段に接続さ
れるアクセサリーの数に応じて第2の端部42b,43
bのいずれか一方を出力端子に、あるいは双方を出力端
子に接続した状態とすることにより、第1の実施例と同
様に動作させることができる。また、入力端側の第1の
端部42a,42bは、共通接続されて、第1の実施例
と同様に入力端子に接続されてもよい。あるいは、第1
の端部42a、42bが、異なる電源にスイッチング素
子等を介して接続されていてもよい。
【0040】PTCサーミスタ素子41を用いた場合
も、第1の実施例と同様に、必要とされる保護電流値に
応じて、複数のPTCサーミスタ42,43の使用数を
切り替えることができ、第1の実施例と同様に適切な回
路保護を図ることができる。
【0041】なお、PTCサーミスタ素子41では、P
TCサーミスタ42,43が一体化されていたが、PT
Cサーミスタ42,43は、それぞれ単一のPTCサー
ミスタ素子で構成されてもよい。
【0042】上記実施例では、パソコンシステムのディ
スプレイとその後段に接続されるアクセサリーを例にと
り、本発明に係る過電流保護回路を説明したが、本発明
に係る過電流保護回路は、ディスプレイとその後段に接
続されるアクセサリーとの間に限らず、電源内蔵回路部
分と、その後段に接続されており、電源が供給される1
以上の電子回路とを有する電子機器に一般に用いること
ができる。
【0043】
【発明の効果】第1,第2の発明に係る過電流保護回路
では、複数のPTCサーミスタの第1の端部が入力端に
接続されており、複数のPTCサーミスタの第2の端部
と出力端との間に、1個のPTCサーミスタの第2の端
部が出力端に接続されている状態と、1以外の任意の数
のPTCサーミスタの第2の端部が出力端に接続されて
いる状態とを切り替えるスイッチング素子とが備えられ
ているので、出力端側に接続されておりかつ電源が供給
される回路の数に応じて、PTCサーミスタの使用数を
調整することができ、それによって、適切な過電流保護
を図ることができる。すなわち、負荷の大きさに応じて
保護電流値を設定することができるので、保護動作を確
実に行うことができる。
【0044】また、負荷が少ないばあいには、過電流保
護動作時間が従来例に比べて短縮されるので、動作開始
までの異常電流通電時間を短くすることができ、電子機
器やアクセサリーの故障を抑制することができる。
【0045】また、本発明にかかる過電流保護回路では
保護動作が確実に行われるので、従来のように二重の保
護回路を設ける必要がなく、保護回路の簡素化を図るこ
とができる。
【0046】二重保護を必要としないので、本発明に係
る過電流保護回路による過電流保護動作が実施された場
合、該過電流保護回路の後段に接続されている回路部分
以外の回路部分やアクセサリーの故障を防止することが
できるとともに、他の回路部分を正常に作動させること
ことができ、システム全体への影響を最小限に抑制する
ことができる。
【0047】第3の発明に係る電子機器では、本発明に
従って構成された過電流保護回路が電源内蔵回路と複数
のアセンブリーとを接続する電源ラインに接続されてい
るので、アセンブリーの数に応じた最適な保護電流値を
過電流保護回路において設定することができ、従って保
護動作を確実に行うことができ、動作開始までの異常電
流通電時間を短縮することができ、電子機器やアクセサ
リーの故障を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る過電流保護回路を
説明するための回路図。
【図2】第1の実施例の過電流保護回路が組み込まれた
パソコンシステムにおけるディスプレイとアクセサリー
との接続状態を説明するためのブロック図。
【図3】本発明の一実施例で用いられるPTCサーミス
タ素子の外観を示す斜視図。
【図4】図3に示したPTCサーミスタ素子の縦断面
図。
【図5】本発明で用いられるPTCサーミスタ素子の他
の例を説明するための回路図。
【図6】パソコンシステムにおける各ブロック間の接続
関係を説明するための概略ブロック図。
【図7】従来のパソコンシステムにおけるディスプレイ
とディスプレイに接続されるアクセサリーとの接続関係
及び過電流保護回路を説明するための概略ブロック図。
【符号の説明】
1…過電流保護回路 2…PTCサーミスタ素子 2a〜2c…PTCサーミスタ 3…スイッチング素子 3a〜3c…端子 4…入力端子 5…出力端子 41…PTCサーミスタ素子 42,43…PTCサーミスタ 42a,43a…第1の端部 42b,43b…第2の端部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1,第2の端部を有し、第1の端部が
    入力端に接続された複数のPTCサーミスタと、 前記複数のPTCサーミスタの第2の端部と出力端との
    間に挿入されており、任意の数の前記PTCサーミスタ
    が入力端と出力端との間に接続されるように、複数のP
    TCサーミスタの第2の端部と出力端との接続状態を切
    り替えるスイッチング素子とを備える、過電流保護回
    路。
  2. 【請求項2】 第1,第2の端部を有するPTCサーミ
    スタと、 前記複数のPTCサーミスタの第2の端部と出力端との
    間に挿入されており、任意の数のPTCサーミスタが入
    力端と出力端との間に接続されるように、複数のPTC
    サーミスタの第2の端部と出力端との接続状態を切り替
    えるためのスイッチング素子とを備え、 前記複数のPTCサーミスタの各第1の端部が、異なる
    入力端に接続されている、過電流保護回路。
  3. 【請求項3】 前記複数のPTCサーミスタが単一のP
    TCサーミスタ素子により構成されている、請求項1ま
    たは2に記載の過電流保護回路。
  4. 【請求項4】 前記スイッチング素子に流れる電流を検
    出するための電流検出素子をさらに備える、請求項1〜
    3のいずれかに記載の過電流保護回路。
  5. 【請求項5】 電源内蔵回路と、電源内蔵回路の後段に
    接続されており、前記電源内蔵回路から電源が供給され
    る複数のアセンブリーとを備える電子機器において、該
    電源内蔵回路と複数のアセンブリーとを接続する電源ラ
    インに請求項1〜4のいずれかに記載の過電流保護回路
    が接続されていることを特徴とする、電子機器。
JP2001037585A 2001-02-14 2001-02-14 過電流保護回路 Pending JP2002238148A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001037585A JP2002238148A (ja) 2001-02-14 2001-02-14 過電流保護回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001037585A JP2002238148A (ja) 2001-02-14 2001-02-14 過電流保護回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002238148A true JP2002238148A (ja) 2002-08-23

Family

ID=18900685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001037585A Pending JP2002238148A (ja) 2001-02-14 2001-02-14 過電流保護回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002238148A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220149A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Fujitsu Ltd ディスク収容装置
CN103779856A (zh) * 2014-01-26 2014-05-07 张健 多断路器与正温型电阻组合分级升阻的故障限流器
CN108196661A (zh) * 2017-12-29 2018-06-22 天津博展科技发展有限公司 一种具有信息保护功能智能型计算机

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220149A (ja) * 2006-02-14 2007-08-30 Fujitsu Ltd ディスク収容装置
JP4634316B2 (ja) * 2006-02-14 2011-02-16 富士通株式会社 記憶デバイス収容装置
CN103779856A (zh) * 2014-01-26 2014-05-07 张健 多断路器与正温型电阻组合分级升阻的故障限流器
CN108196661A (zh) * 2017-12-29 2018-06-22 天津博展科技发展有限公司 一种具有信息保护功能智能型计算机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7245515B2 (en) Power converter system having adaptor unit for generating multiple output voltage values
TWI388812B (zh) 感測裝置
KR20050070127A (ko) 집적 돌입 전류 리미터 회로 및 방법
JPH0467309B2 (ja)
TW201118549A (en) Power supply with arc flash protection mechansim and data-processing system employing same
JP7028245B2 (ja) 直流電圧供給回路
JP2002238148A (ja) 過電流保護回路
US6717416B2 (en) Circuit configuration for the voltage supply of a two-wire sensor
JP3910321B2 (ja) 突入電流抑制装置及び電源装置
JPH08331756A (ja) 突入電流防止装置及び電子回路保護装置
JP4022377B2 (ja) リダンダント電力供給システム
JP4357755B2 (ja) 信号入力回路
JPH1151778A (ja) アナログ入力回路
US20090185323A1 (en) Overheat protection circuit
KR100887063B1 (ko) 시스템 온 칩(soc)의 전원 공급 장치
JP2003272511A (ja) ヒューズホルダー
JP2022051714A (ja) 電圧分離回路
JP2005004973A (ja) ヒューズホルダ、これを用いたジャンパー線
JP2001136658A (ja) 接地特性変換装置
KR100471135B1 (ko) 전력공급장치
JPH03126120A (ja) スイッチ読取り回路
JP2002010487A (ja) 電源装置
JP2001264388A (ja) 半導体装置のテスト方法
JPH0898507A (ja) 電流調整回路
JPH0736368A (ja) プログラマブルコントローラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090721