JP2002238030A - スローモーション画像検出方法および検出装置 - Google Patents

スローモーション画像検出方法および検出装置

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JP2002238030A
JP2002238030A JP2001031476A JP2001031476A JP2002238030A JP 2002238030 A JP2002238030 A JP 2002238030A JP 2001031476 A JP2001031476 A JP 2001031476A JP 2001031476 A JP2001031476 A JP 2001031476A JP 2002238030 A JP2002238030 A JP 2002238030A
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moving
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Shinichi Mine
伸一 峰
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フレーム間予測符号化アルゴリズムを含む符号
化アルゴリズムによって符号化された動画像からスロー
モーション画像を検出する際に必要な演算処理および構
成を簡易とする。 【解決手段】スローモーション画面検出装置100の可
変長復号器110には、MPEG規格に準拠した符号化
アルゴリズムによって符号化されたデータが入力され
る。可変長復号器110は、入力された符号化データを
可変長復号し、ピクチャコーディングタイプ(PC
T)、マクロブロックアドレスインクリメント(MBA
I)および動きベクトル(MVC)を判定処理部111
に出力する。判定処理部111は、これらの情報に基づ
いて動画像を構成する一連のピクチャの動きを推定し、
周期的に静止ピクチャが連続する場合にスローモーショ
ン画面であると検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MPEG(Moving
Picture Experts Group)方式等の動画像符号化方式に
準拠したアルゴリズムによって符号化された動画像から
スローモーション画像を検出するスローモーション画像
検出方法および検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、テレビ番組等の動画像を記録
再生する装置として、従来から使用されているVTR
(Video Tape Recorder)以外に、動画像をディジタル
データとして記録する録画再生装置が用いられている。
このようなディジタル録画再生装置では、ハードディス
クやCD−R(Compact Disc-Recordable)、CD−R
W(Compact Disc-Rewritable)、DVD−R(Digital
Versatile Disc-Recordable)、DVD−RW(Digita
l Versatile Disc-Rewritable)、DVD−RAM(Dig
ital Versatile Disc-Random Access Memory)等のメデ
ィアに動画像をディジタルデータとして記録する。そし
て、このようなディジタル録画再生装置では、動画像を
圧縮符号化して記録することにより、記録するデータ量
を削減している。
【0003】上記のようなディジタル録画再生装置にお
いては、動画像の高能率圧縮符号化アルゴリズムとし
て、MPEGの規格に対応した符号化アルゴリズムが用
いられている。この符号化アルゴリズムでは、フレーム
内符号化アルゴリズムとフレーム間予測アルゴリズムを
併用している。さらに詳述すると、この符号化アルゴリ
ズムでは、動画像を構成する多数のフレーム(もしくは
フィールド)を各々一定個数のフレームからなるGOP
(Group Of Picture)に分け、GOPの先頭のフレーム
についてはフレーム内符号化を行い、他のフレームにつ
いてはフレーム間予測符号化を行う。ここで、フレーム
内符号化とは、他のフレームを全く参照することなく処
理対象であるフレームの符号化を行うことをいう。ま
た、フレーム間予測符号化は、処理対象であるフレーム
を所定個数の画素からなるマクロブロックに分け、各マ
クロブロック毎に、他の先行するフレーム等(参照フレ
ーム)中に含まれている当該マクロブロックに類似した
参照マクロブロックを求め、当該マクロブロックからみ
た参照マクロブロックまでの相対的変位を表す動きベク
トルと、当該マクロブロックと参照マクロブロックとの
差分画像とを符号化するものである。この符号化アルゴ
リズムにおいて、参照フレームの中から参照マクロブロ
ックを探索する処理は、動き補償と呼ばれている。
【0004】ディジタル録画再生装置では、テレビ番組
等の動画像を、MPEG規格に対応した符号化アルゴリ
ズムによって符号化し、符号化したデータをメディア等
に記録している。ユーザは、このようにディジタル録画
再生装置によって記録された動画像を再生してテレビ番
組等を視聴することができる。
【0005】ところで、ディジタル録画したテレビ番組
等を視聴する際に、ユーザが所望の画面を指定すると、
その指定した画面を検索して再生するといった機能を備
えたディジタル録画再生装置も提案されており、例えば
テレビ番組中のスローモーション画面を検出し、検出し
たスローモーション画面を再生するといった機能を備え
た装置が提案されている。
【0006】ここで、上記のような符号化アルゴリズム
を用いてディジタル録画された動画像中のスローモーシ
ョン画面を検出する従来装置の構成を図11に示す。同
図に示すように、この検出装置は、MPEGデコーダ1
と、フレームメモリ2と、判定回路3とを備えている。
【0007】MPEGデコーダ1は、上述したように符
号化された画像の符号化データを上記符号化アルゴリズ
ムに対応する復号アルゴリズムによって復号し、一連の
フレーム画像を復元する。フレームメモリ2には、MP
EGデコーダ1によって復元されたフレームの画像が蓄
積される。判定回路3は、フレームメモリ2に蓄積され
たフレームの画像と、MPEGデコーダ1から供給され
るフレーム画像を参照し、スローモーション画面である
か否かを検出する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の検出装置では、MPEG規格に準拠した符号化アル
ゴリズムによって符号化された符号化データを全て復号
する必要があるため、演算処理が複雑であり、符号化デ
ータを復号するための数フレーム分のメモリが必要とな
る。
【0009】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、フレーム間予測符号化アルゴリズムを含む
符号化アルゴリズムによって符号化された動画像からス
ローモーション画像を検出する際に必要な演算処理およ
び構成を簡易とすることが可能なスローモーション画像
検出方法および検出装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るスローモーション画面検出方法は、フ
レーム内符号化アルゴリズムと動き補償を伴ったフレー
ム間予測符号化アルゴリズムを含む符号化アルゴリズム
により符号化された動画像を構成する一連のピクチャの
符号化データから、前記動画像における周期的に静止し
ているスローモーション画像を検出する方法であって、
前記符号化データから、前記ピクチャを構成する複数の
マクロブロックの動きベクトル情報およびマクロブロッ
クタイプ情報の少なくとも一方を抽出する抽出ステップ
と、前記符号化データから抽出された前記動きベクトル
情報およびマクロブロックタイプ情報の少なくとも一方
に基づいて各ピクチャの動きを判定し、一連のピクチャ
が周期的に静止していると判定した場合に当該各ピクチ
ャが周期的に静止している部分をスローモーション画像
として検出する検出ステップとを具備することを特徴と
する。
【0011】また、上記方法において、前記検出ステッ
プでは、各ピクチャ毎にマクロブロックの動きベクトル
の絶対値の合計値またはスキップトマクロブロック(Sk
ipped Macroblock)の数を算出し、当該算出結果と予め
設定されている設定値とを比較して各ピクチャが静止し
ているか否かを判定するようにしてもよい。
【0012】また、本発明に係るスローモーション画面
検出装置は、フレーム内符号化アルゴリズムと動き補償
を伴ったフレーム間予測符号化アルゴリズムを含む符号
化アルゴリズムにより符号化された動画像を構成する一
連のピクチャの符号化データから、前記動画像における
周期的に静止しているスローモーション画像を検出する
装置であって、前記符号化データから、前記ピクチャを
構成する複数のマクロブロックの動きベクトル情報およ
びマクロブロックタイプ情報の少なくとも一方を抽出す
る抽出手段と、前記符号化データから抽出された前記動
きベクトル情報およびマクロブロックタイプ情報の少な
くとも一方に基づいて各ピクチャの動きを判定し、一連
のピクチャが周期的に静止していると判定した場合に当
該各ピクチャが周期的に静止している部分をスローモー
ション画像として検出する検出手段とを具備することを
特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。まず、図1は本発明の一実施
形態に係るスローモーション画面検出装置の構成を示す
図である。同図に示すように、このスローモーション画
面検出装置100は、可変長復号器(Variable Length
Decoder)110と、判定処理部111とを備えてい
る。
【0014】可変長復号器110には、スローモーショ
ン画面の検出対象となる動画像の符号化データが入力さ
れる。本実施形態では、ディジタル録画再生装置等によ
って、MPEG規格に準拠した符号化アルゴリズムによ
って符号化され、ハードディスクや各種メディアに記録
された符号化データが順次読み出されて供給されるもの
とする。
【0015】可変長復号器110に入力される符号化デ
ータは、録画されたテレビ番組等の動画像を構成する一
連のピクチャ画像(ビデオ信号)に対し、MPEG規格
に準拠した符号化処理を施すことにより生成された符号
化データである。スローモーション画面検出装置100
は、符号化データから所定の情報を抽出してスローモー
ション画面を検出するものであり、その詳細な説明に先
立ち、可変長復号器110に入力される符号化データに
ついて説明する。
【0016】可変長復号器110に入力されるMPEG
規格に準拠した符号化処理が施された符号化データの階
層構造を図2に示す。同図に示すように、符号化データ
は、シーケンス(Sequence)層、GOP層、ピクチャ
層、スライス層、マクロブロック層およびブロック層と
いった6つの階層構造となっている。
【0017】シーケンス層は、シーケンスヘッダ(S
H;Sequence Header)、これに続くGOP(グループ
オブピクチャ;Group Of Picture)との組等から構成さ
れている。GOP層には、先頭にグループスタートコー
ド(GSC)等が配され、これに続いて所定枚のピクチ
ャ(Picture) が配されている。このピクチャとして
は、フレーム内符号化画像(Iピクチャ;Intra Pictur
e) 、順方向予測符号化画像(Pピクチャ;Predictive
Picture)、双方向予測符号化画像(Bピクチャ;Bidi
rectionally Predictive Picture)等があり、これらの
I,P,Bピクチャが所定の順序に配列されてGOP層
が構成されている。
【0018】ピクチャ層には、ピクチャスタートコード
(PSC:picture_start_code)、タイムレファレンス
(Time Reference)およびピクチャコーディングタイプ
(PSC;Picture Coding Type)等に続いて、いくつ
かのスライス(Slice) が配されて構成されている。こ
こで、ピクチャーコーディングタイプは、当該ピクチャ
がIピクチャ、PピクチャおよびBピクチャ等のいずれ
の画像であるかを示す情報である。スライス層には、ス
ライススタートコード(SSC)等に続いていくつかの
マクロブロック(MB;Macroblock)が配されている。
【0019】マクロブロック層には、マクロブロックア
ドレスのエスケープコード(MBEI)、マクロブロッ
クアドレスインクリメント(MBAI;Macroblock add
ressIncrement) 、マクロブロックタイプ(MBT;Ma
croblock Type)、動きベクトル(MVC;Motion Vert
ical Code)、及びコーデッドブロックパターン(CB
P:Coded Block Pattern)等に続いて、各マクロブロ
ックを8×8画素を1ブロックとして分割した輝度信号
ブロック4個と色差信号ブロック2個が配されている。
【0020】ここで、マクロブロックアドレスインクリ
メントは、マクロブロックの位置を示す情報であり、1
つ前のマクロブロックとの絶対アドレスの差を表す情報
が可変長符号化されたデータである。マクロブロックア
ドレスインクリメントは、情報を必要としないマクロブ
ロック、すなわち前フレームからの変化がないスキップ
トマクロブロック(Skipped Macroblock)をスキップす
るために用いられ、スキップするマクロブロックの数+
1が可変長符号化されたデータである。
【0021】マクロブロックタイプは、I,P,Bピク
チャ毎にそのマクロブロックの処理方法を示す情報を可
変長符号化したデータであり、例えばMC(動き補償)
コーデッド(MC Coded;符号化要)、ノンMCコーデッ
ド(No MC Coded)等を示す情報を可変長符号化したデ
ータである。上記マクロブロックアドレスインクリメン
トでスキップされるマクロブロックのタイプは、Pピク
チャではノンMC(単純フレーム間予測)であり、かつ
符号化不要(Not Coded)のタイプであり、Bピクチャ
では情報を必要としないマクロブロックのマクロブロッ
クタイプは、1つ前のマクロブロックと、予測方向
(順、逆、内挿)と動きベクトルが同じの符号化不要の
マクロブロックのタイプである。マクロブロックのタイ
プが上記のような場合には、マクロブロックタイプを情
報としては含まず、当該マクロブロックがスキップされ
るような情報をマクロブロックアドレスインクリメント
に含めることになる。
【0022】動きベクトルは、当該マクロブロックから
参照フレーム内の参照マクロブロックまでの相対移動に
対応している。あるマクロブロックの画像を復号する際
には、この動きベクトルに基づいて参照フレーム内の参
照マクロブロックの所在位置が求められる。マクロブロ
ック層には、このような動きベクトルが可変長符号化さ
れたデータが含まれている。
【0023】コーデッドブロックパターンは、マクロブ
ロックを構成する6つのブロックが有意ブロックである
か否かをパターン化した情報である。この情報を参照す
ることにより、マクロブロックを構成するどのブロック
が有意ブロックであるか、つまり前画面に対して変化の
あったブロックであるかが分かるようになっている。
【0024】ブロック層には、ブロックの画像データに
対し、直交変換の一種であるDCT(Discrete Cosine
Transform;離散コサイン変換)を施し、これにより得
られたDCT係数を量子化し、さらに可変長符号化した
データが配されている。DCT係数は当該マクロブロッ
クに対応した画像と参照マクロブロックの画像との差分
画像に対し、ブロック単位でDCTを施すことにより得
られたものである。
【0025】以上のような構造の符号化データが図1に
示す可変長復号器110に入力される。
【0026】可変長復号器110には、ハードディスク
やDVD等のメディアから読み出される等して可変長符
号化されたデータが順次供給され、可変長復号器110
は供給される可変長符号化されたデータを可変長符号化
前のデータにデコードする。このように可変長符号化前
のデコードしたデータのうち、符号化データのピクチャ
層に配されるピクチャコーディングタイプ(PCT)、
マクロブロック層に配されるマクロブロックアドレスイ
ンクリメント(MBAI)、および動きベクトル(MV
C)の3種類のデータを判定処理部111に出力する。
【0027】判定処理部111は、可変長復号器110
から供給されるピクチャコーディングタイプ、マクロブ
ロックアドレスインクリメント、および動きベクトルの
3種類のデータに基づいて、スローモーション画面であ
るか否かの判定処理を行い、スローモーション画面であ
ると判定した場合に検出信号を出力する。判定処理部1
11は、上記のような3種類のデータから動画像中のス
ローモーション画面を検出することができるが、以下、
その検出原理について説明する。
【0028】ここで、判定処理部111が検出するスロ
ーモーション画面とは、動画像中における周期的に静止
する部分を構成する画面を意味する。すなわち、所定周
期にわたって静止したフレーム画像が連続した後、動き
のあるピクチャが出現し、再度所定周期にわたって静止
したピクチャ画像が連続するといった順序でのピクチャ
の出力が繰り返される部分がスローモーション画面であ
るといえる。したがって、判定処理部111では、ピク
チャコーディングタイプ、マクロブロックアドレスイン
クリメント、および動きベクトルの3種類のデータか
ら、上記のような順序でピクチャが出力される部分を検
出し、その部分をスローモーション画面であると判定し
て検出信号を出力する。
【0029】まず、動きベクトルからスローモーション
画面を検出できる原理について図3を参照しながら説明
する。図3(a)は、通常の動きのある動画像画面、す
なわちスローモーション画面ではない動画像画面を構成
する一連のピクチャが順次出力された場合の各ピクチャ
毎の動きベクトルの絶対値の合計値の分布を示すグラフ
である。このグラフに示されるように、動きのある動画
像を構成する一連のピクチャにおいては、各ピクチャ間
で画像の動きがあるため、動きベクトルの絶対値の合計
値は各々のピクチャ毎にばらつくことになる。なお、図
における「I」、「B」、「P」はピクチャタイプを示
しており、Iピクチャを構成するマクロブロックには、
動きベクトルが含まれていないため、Iピクチャの動き
ベクトルの絶対値の合計は0である。
【0030】一方、図3(b)は、スローモーション画
面部分を構成する一連のピクチャが順次出力された場合
の各ピクチャ毎の動きベクトルの絶対値の合計値の分布
を示すグラフである。スローモーション画面では、上述
したように所定周期にわたって静止したピクチャ画像が
連続した後、動きのあるピクチャが出現し、再度所定周
期にわたって静止したピクチャ画像が連続するといった
順序でのピクチャ出力が繰り返される。ここで、あるピ
クチャを構成する各マクロブロックの動きベクトルの絶
対値の合計値は全体的な画像の動きに依存するので一概
に決めることはできないが、動きがないピクチャを構成
するマクロブロックの動きベクトルは明らかに小さい値
となり、各マクロブロックの動きベクトルの絶対値の合
計も当然小さい値となる。したがって、図3(b)に示
すように、スローモーション画面部分における各ピクチ
ャ毎の動きベクトルの絶対値の合計値は、一定周期毎に
出力されるピクチャのみの動きベクトルの絶対値の合計
値が大きくなり、他のピクチャについては非常に小さい
値となる。
【0031】本実施形態では、動画像中におけるスロー
モーション画面部分を構成する一連のピクチャの動きベ
クトルの絶対値が図3(b)に示されるような分布とな
ることに着目し、動きベクトルの絶対値の合計値が大き
くなるピクチャ間の間隔T1,T2が一致した場合に、
一連のピクチャがスローモーション画面を構成している
と判定するのである。
【0032】次に、マクロブロックアドレスインクリメ
ントからスローモーション画面を検出できる原理につい
て図4を参照しながら説明する。図4(a)は、通常の
動きのある動画像画面、すなわちスローモーション画面
ではない動画像画面を構成する一連のピクチャが順次出
力された場合の各フレーム毎のスキップトマクロブロッ
クの数の分布を示すグラフである。このグラフに示され
るように、動きのある動画像を構成する一連のピクチャ
においては、各ピクチャ間で画像の動きがあるため、ス
キップトマクロブロックの数は各々のピクチャ毎にばら
つくことになる。なお、Iピクチャを構成するマクロブ
ロックには、スキップトマクロブロックがないため、I
ピクチャのスキップトマクロブロックの数は0である。
【0033】一方、図4(b)は、スローモーション画
面部分を構成する一連のピクチャが順次出力された場合
の各ピクチャ毎のスキップトマクロブロックの数の分布
を示すグラフである。スローモーション画面では、上述
したように所定周期にわたって静止したピクチャ画像が
連続した後、動きのあるピクチャが出現し、再度所定周
期にわたって静止したピクチャ画像が連続するといった
順序でのピクチャ出力が繰り返される。ここで、動きの
ないピクチャでは、前画面と変化がなく情報のないマク
ロブロックであるスキップトマクロブロックの数が非常
に多くなり、動きがあるピクチャでは、スキップトマク
ロブロックの数は動きに応じて変動し、またその数も静
止しているピクチャと比較すると小さい。したがって、
図4(b)に示すように、スローモーション画面部分に
おける各ピクチャ毎のスキップトマクロブロックの数
は、一定周期毎に出力されるピクチャ以外のピクチャに
ついては非常に大きい値となる。
【0034】本実施形態では、動画像中におけるスロー
モーション画面部分を構成する一連のピクチャのスキッ
プトマクロブロックの数が図4(b)に示されるような
分布となることに着目し、スキップトマクロブロックの
数が非常に大きいピクチャ以外のピクチャが出力される
間隔T3,T4が一致した場合に、一連のピクチャがス
ローモーション画面を構成していると判定するのであ
る。
【0035】以上が本実施形態におけるスローモーショ
ン画面検出方法の原理であるが、以下、このスローモー
ション画面検出方法を実施するために判定処理部111
が実行する処理内容について図5を参照しながら説明す
る。
【0036】同図に示すように、スローモーション画面
の検出処理が開始されると、判定処理部111は各種変
数(詳細は後述する)を初期化する(ステップS1)。
そして、後述する判定処理で使用する閾値Sth、MVthを
所定の値に設定する(ステップS2)。そして、判定処
理部111は、可変長復号器110から順次供給される
符号化データを可変長復号したデータの中にピクチャコ
ーディングタイプ(PCT)が含まれているか否かをチ
ェックする(ステップS3)。
【0037】ピクチャコーディングタイプが検出された
場合には(ステップS3の判別「YES」)、検出対象の
動画像を構成する一連のピクチャのうち、最初から何番
目のピクチャであるかを示す変数CFNに1をインクリメ
ントする(ステップS4)。なお、初期状態では、変数
CFNは0に初期化されており、最初のピクチャコーディ
ングタイプが検出された場合には、変数CFNは1とな
り、次にピクチャコーディングタイプが検出された場合
には、変数CFNは2となる。したがって、変数CFNは、現
在処理を行っているピクチャが最初から何番目のピクチ
ャであるかを示す数字を表すことになる。
【0038】次に、判定処理部111は、検出したピク
チャコーディングタイプを参照し、当該ピクチャがIピ
クチャであるか否かを判別する(ステップS5)。ここ
で、ピクチャがIピクチャである場合には、ステップS
3に戻り、次のピクチャコーディングタイプが含まれて
いるか否かをチェックする。一方、ステップS5の判別
において、Iピクチャではないと判別した場合(Bピク
チャやPピクチャである場合)には、判定処理部111
は、可変長復号器110から供給されるマクロブロック
層のデータに対する処理を行う(ステップS6)。
【0039】ここで、図6はマクロブロック層のデータ
に対する処理を示すフローチャートである。同図に示す
ように、マクロブロック層のデータに対する処理では、
判定処理部111は、可変長復号器110から順次供給
されるマクロブロックアドレスインクリメントを参照
し、当該ピクチャ内におけるスキップトマクロブロック
の数を示す変数SMNを求める(ステップSa1)。ここ
で、変数SMNは、当該ピクチャ内におけるマクロブロッ
クアドレスインクリメントに示される数値(MBAI)から
1を減算した数値を順次加算することにより、当該ピク
チャ内のスキップトマクロブロックを示す変数SMNを求
めることができる。これは、マクロブロックアドレスイ
ンクリメントの数値(MBAI)は、スキップするマクロブ
ロックの数+1を示しており、当該ピクチャ内の各マク
ロブロックアドレスインクリメントの数値から1を減算
した値を順次加算した数が当該ピクチャ内のスキップマ
クロブロックの数になるからである。
【0040】次に、判定処理部111は、可変長復号器
110から順次供給される動きベクトルの絶対値MVSを
求め(ステップSa2)、当該ピクチャ内の各マクロブ
ロックの動きベクトルの絶対値の合計を示す変数MVSUM
を求める(ステップSa3)。ここで、変数MVSUMは、
各マクロブロックの動きベクトルの絶対値MVSを順次加
算することにより求めることができる。このようにマク
ロブロック層のデータから当該ピクチャ内のスキップト
マクロブロックの数を示す変数SMNと、動きベクトルの
絶対値の合計値を示す変数MVSUMとを求めるとマクロブ
ロック層に対する処理を終了する。
【0041】図5に示すように、マクロブロック層に対
する処理が終了すると、判定処理部111は、スキップ
ドマクロブロックの数を示す変数SMNを用いてスローモ
ーション画面であるか否かを判定する判定処理を行う
(ステップS7)。
【0042】図7は当該判定処理を示すフローチャート
である。同図に示すように、変数SMNを用いた判定処理
では、判定処理部111は、上記マクロブロック層のデ
ータに対する処理で求めたスキップトマクロブロックの
数を示す変数SMNが、ステップS2で設定された閾値Sth
よりも小さいか否かを判別する(ステップSb1)。
【0043】ここで、閾値Sthについて図8を参照しな
がら説明する。図8はスローモーション画面部分を構成
する一連のフレームが順次出力された場合の各フレーム
毎のスキップトマクロブロックの数の分布を示すグラフ
である。同図に示すように、本実施形態において閾値St
hは、動きのあるピクチャに含まれるスキップトマクロ
ブロックの数よりも十分に大きく、静止しているピクチ
ャに含まれるスキップトマクロブロックの数よりも少な
い値に設定されている。閾値Sthをこのような値に設定
することにより、変数SMNが閾値Sthよりも大きいピクチ
ャは静止しているピクチャであると判断することがで
き、変数SMNが閾値Sthよりも小さいピクチャは動いてい
るといった判断をすることできる。
【0044】すなわち、上記ステップSb1における判
別では、当該ピクチャが動いているか否かを判別してい
るのである。ステップSb1における判別において、変
数SMNが閾値Sthよりも大きいと判別した場合には(ステ
ップSb1の判別「NO」)、当該ピクチャに関する判定
処理を終了する。一方、変数SMNが閾値Sthよりも小さい
と判別した場合、すなわち当該ピクチャが動いていると
判別した場合には、変数S2を変数S1に設定する(ステッ
プSb2)。
【0045】ここで、図8に示すように、変数S2は、1
つ前に動いていると判別されたピクチャの番号(検出対
象の動画像を構成する一連のピクチャのうち、最初から
何番目のピクチャであるかを示す番号)を示すものであ
り、変数S1は、最も近い時期に動いていると判別された
ピクチャの番号(検出対象の動画像を構成する一連のピ
クチャのうち、最初から何番目のピクチャであるかを示
す番号)を示すものである。ステップSb2の処理は、
ステップSb1においてピクチャが動いていると判別さ
れた場合にのみ実行されるので、ステップSb2の処理
時点では、その時点前まで最も近い時期に動いている判
別されたピクチャが、1つ前に動いていると判別された
ピクチャに変わることになる。したがって、ステップS
b2の処理では、この時点まで変数S1に示されていた値
を、変数S2にセットしているのである。
【0046】次に、上記のように変数S2をセットする
と、判定処理部111は、現在のピクチャの番号を示す
変数CFNを、最も近い時期に動いていると判別されたピ
クチャの番号を示す変数S1にセットする(ステップSb
3)。これは現在処理しているピクチャが最も近い時期
に動いていると判別されたピクチャであるからである。
【0047】このように変数S1をセットすると、判定処
理部111は変数Sdiff1を変数Sdiff2にセットする
(ステップSb4)。図8に示すように、変数Sdiff1
は、1つ前に動いていると判別されたピクチャ(当該ピ
クチャを示す番号は変数S2)と、さらに1つ前に動いて
いると判別されたピクチャとの間隔を示すものであり、
変数Sdiff2は最も近い時期に動いていると判別された
ピクチャと、1つ前に動いていると判別されたピクチャ
との間隔を示すものである。ステップSb4の処理は、
ステップSb1においてピクチャが動いていると判別さ
れた場合にのみ実行されるので、上述したようにステッ
プSb4の処理時点では、この時点の前まで最も近い時
期に動いている判別されたピクチャが、1つ前に動いて
いると判別されたピクチャに変わることになる。したが
って、ステップSb4の処理では、この時点までSdiff
2にセットされていた値を、変数Sdiff1にセットして
いるのである。
【0048】このように変数Sdiff1をセットすると、
判定処理部111は、変数Sdiff2に(S1-S2)をセット
する(ステップSb5)。変数S1−変数S2は、最も近い
時期に動いていると判別されたピクチャと、その1つ前
に動いていると判別されたピクチャとの間隔を示す値で
あり、判定処理部111はこの値を変数Sdiff2にセッ
トする。
【0049】そして、判定処理部111は、上記のよう
にステップSb4でセットした変数Sdiff1と、ステッ
プSb5でセットした変数Sdiff2とが一致するか否
か、すなわち1つ前に動いていると判別されたピクチャ
と、さらに1つ前に動いていると判別されたピクチャと
の間隔と、最も近い時期に動いていると判別されたピク
チャと、1つ前に動いていると判別されたピクチャとの
間隔とが一致するか否かを判別する(ステップSb
6)。
【0050】ここで、変数Sdiff1と変数Sdiff2とが一
致している場合には(ステップSb6の判別「YE
S」)、周期的に動いているピクチャが出現していると
推定することができるので、この部分はスローモーショ
ン画面を構成していると判定し、スローモーション画面
を検出したことを示す検出信号を再生装置等に出力する
(ステップSb7)。一方、変数Sdiff1と変数Sdiff2
とが一致しない場合には、動いているピクチャがランダ
ムに出現していると推定することができ、この場合は検
出信号は出力せずに当該処理を終了する。
【0051】図5に示すように、スキップトマクロブロ
ックの数を用いた判定処理が終了すると、判定処理部1
11は、動きベクトルの絶対値の合計値を示す変数MVSU
Mを用いてスローモーション画面であるか否かを判定す
る判定処理を行う(ステップS8)。
【0052】図9は当該判定処理を示すフローチャート
である。同図に示すように、変数MVSUMを用いた判定処
理では、判定処理部111は、上記マクロブロック層の
データに対する処理で求めた動きベクトルの絶対値の合
計を示す変数MVSUMが、ステップS2で設定された閾値M
Vthよりも大きいか否かを判別する(ステップSc
1)。
【0053】ここで、閾値MVthについて図10を参照し
ながら説明する。図10はスローモーション画面部分を
構成する一連のフレームが順次出力された場合の各フレ
ーム毎の動きベクトルの絶対値の合計値の分布を示すグ
ラフである。同図に示すように、本実施形態において閾
値MVthは、多少なりとも動きのあるピクチャの動きベク
トルの絶対値の合計値よりも小さく、静止しているピク
チャの動きベクトルの絶対値の合計値よりも大きい値に
設定されている。閾値MVthをこのような値に設定するこ
とにより、変数MVSUMが閾値MVthよりも小さいピクチャ
は静止しているピクチャであると判断することができ、
変数MVSUMが閾値MVthよりも小さいピクチャは動いてい
るといった判断をすることできる。
【0054】すなわち、上記ステップSc1における判
別では、当該ピクチャが動いているか否かを判別してい
るのである。ステップSc1における判別において、変
数MVSUMが閾値MVthよりも小さいと判別した場合には
(ステップSc1の判別「NO」)、当該ピクチャに関す
る判定処理を終了する。一方、変数MVSUMが閾値MVthよ
りも大きいと判別した場合、すなわち当該ピクチャが動
いていると判別した場合には、変数M2を変数M1に設定す
る(ステップSc2)。
【0055】ここで、図10に示すように、変数M2は、
1つ前に動いていると判別されたピクチャの番号(検出
対象の動画像を構成する一連のピクチャのうち、最初か
ら何番目のピクチャであるかを示す番号)を示すもので
あり、変数M1は、最も近い時期に動いていると判別され
たピクチャの番号(検出対象の動画像を構成する一連の
ピクチャのうち、最初から何番目のピクチャであるかを
示す番号)を示すものである。ステップSc2の処理
は、ステップSc1においてピクチャが動いていると判
別された場合にのみ実行されるので、ステップSc2の
処理時点では、その時点前まで最も近い時期に動いてい
る判別されたピクチャが、1つ前に動いていると判別さ
れたピクチャに変わることになる。したがって、ステッ
プSc2の処理では、この時点まで変数M1に示されてい
た値を、変数M2にセットしているのである。
【0056】次に、上記のように変数M2をセットする
と、判定処理部111は、現在のピクチャの番号を示す
変数CFNを、最も近い時期に動いていると判別されたピ
クチャの番号を示す変数M1にセットする(ステップSc
3)。これは現在処理しているピクチャが最も近い時期
に動いていると判別されたピクチャであるからである。
【0057】このように変数M1をセットすると、判定処
理部111は変数Mdiff1を変数Mdiff2にセットする
(ステップSc4)。図10に示すように、変数Mdiff
1は、1つ前に動いていると判別されたピクチャ(当該
ピクチャを示す番号は変数M2)と、さらに1つ前に動い
ていると判別されたピクチャとの間隔を示すものであ
り、変数Mdiff2は最も近い時期に動いていると判別さ
れたピクチャと、1つ前に動いていると判別されたピク
チャとの間隔を示すものである。ステップSc4の処理
は、ステップSc1においてピクチャが動いていると判
別された場合にのみ実行されるので、上述したようにス
テップSc4の処理時点では、その時点前まで最も近い
時期に動いている判別されたピクチャが、1つ前に動い
ていると判別されたピクチャに変わることになる。した
がって、ステップSb4の処理では、この時点まで変数
Mdiff2にセットされていた値を、変数Mdiff1にセット
しているのである。
【0058】このように変数Mdiff1をセットすると、
判定処理部111は、変数Mdiff2に(M1-M2)をセット
する(ステップSc5)。変数M1−変数M2は、最も近い
時期に動いていると判別されたピクチャと、その1つ前
に動いていると判別されたピクチャとの間隔を示す値で
あり、判定処理部111はこの値を変数Mdiff2にセッ
トする。
【0059】そして、判定処理部111は、上記のよう
にステップSc4でセットした変数Mdiff1と、ステッ
プSc5でセットした変数Mdiff2とが一致するか否
か、すなわち1つ前に動いていると判別されたピクチャ
と、さらに1つ前に動いていると判別されたピクチャと
の間隔と、最も近い時期に動いていると判別されたピク
チャと、1つ前に動いていると判別されたピクチャとの
間隔とが一致するか否かを判別する(ステップSc
6)。
【0060】ここで、変数Mdiff1と変数Mdiff2とが一
致している場合には(ステップSc6の判別「YE
S」)、周期的に動いているピクチャが出現していると
推定することができるので、この部分はスローモーショ
ン画面を構成していると判定し、スローモーション画面
を検出したことを示す検出信号を再生装置等に出力する
(ステップSc7)。一方、変数Mdiff1と変数Mdiff2
とが一致しない場合には、動いているピクチャがランダ
ムに出現していると推定することができ、この場合は検
出信号は出力せずに当該処理を終了する。
【0061】このように動きベクトルを用いた判定処理
が終了すると、判定処理部111は、ピクチャに含まれ
るスキップトマクロブロックの数を示す変数SMNを0に
リセットする(ステップS9)。さらに、判定処理部1
11はピクチャの動きベクトルの絶対値の合計を示す変
数MVSUMを0にリセットし(ステップS10)、ステッ
プS3に戻る。この後、可変長復号器110から供給さ
れるデータ中にピクチャコーディングタイプが検出され
た場合には、ステップS4以降の処理を繰り返し、一
方、可変長復号器110からの検出対象となる動画像に
対応したすべてのデータの供給が終了するまでピクチャ
コーディングタイプが検出されない場合には、当該スロ
ーモーション画面検出処理を終了する。
【0062】上述したように本実施形態では、検出対象
となる動画像をMPEG規格に準拠した符号化アルゴリ
ズムによって符号化した符号化データからピクチャコー
ディングタイプ、マクロブロックアドレスインクリメン
ト、および動きベクトルの3種類のデータを抽出し、こ
れら三種類のデータを用いて動画像中におけるスローモ
ーション画面を検出することができる。したがって、従
来のスローモーション検出装置のように、符号化データ
からMPEGデコーダを用いて動画像を構成する一連の
フレームを復号するといった複雑な復号処理を行うこと
なく、スローモーション画面を検出することができ、従
来よりも素早い検出処理が可能となる。また、スローモ
ーション検出のためにMPEGデコーダや、スローモー
ション検出のために復号した画像を蓄積するフレームメ
モリ等を設ける必要がなく、装置の構成も簡易とするこ
とができる。
【0063】なお、以上説明した実施形態では、MPE
G規格に準拠した符号化データを用いてスローモーショ
ン画面を検出する場合を例に挙げて説明したが、H.2
61等のフレーム間予測符号化アルゴリズムによって符
号化されたデータを用いてスローモーション画面を検出
する場合にも適用可能である。
【0064】また、本発明によるす路モーション画面検
出装置は、コンピュータとそれによって実行されるプロ
グラムとの組み合わせから構成することが可能であり、
そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒
体または通信回線を介して配布することが可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フレーム間予測符号化アルゴリズムを含む符号化アルゴ
リズムによって符号化された動画像からスローモーショ
ン画像を検出する際に必要な演算処理および構成を簡易
とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るスローモーション
画面検出装置の構成を示す図である。
【図2】 前記スローモーション画面検出装置に入力さ
れる符号化データの階層構造を説明するための図であ
る。
【図3】 前記スローモーション画面検出装置によるス
ローモーション画面の検出原理を説明するための図であ
る。
【図4】 前記スローモーション画面検出装置によるス
ローモーション画面の検出原理を説明するための図であ
る。
【図5】 前記スローモーション画面検出装置によるス
ローモーション画面検出処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図6】 前記スローモーション画面検出処理における
マクロブロック層のデータに対する処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図7】 前記スローモーション画面検出処理における
スキップトマクロブロックの数を用いた判定処理の手順
を示すフローチャートである。
【図8】 前記スキップトマクロブロックの数を用いた
判定処理の内容を説明するための図である。
【図9】 前記スローモーション画面検出処理における
動きベクトルの絶対値の合計値を用いた判定処理の手順
を示すフローチャートである。
【図10】 前記スローモーション画面検出処理におけ
る動きベクトルの絶対値の合計値を用いた判定処理の内
容を説明するための図である。
【図11】 従来のスローモーション画面検出装置の構
成を示す図である。
【符号の説明】
100……スローモーション画面検出装置 110……可変長復号器 111……判定処理部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA23 FA24 GB19 GB26 GB30 GB37 GB40 KA03 5C059 MA00 MA05 MA23 MC11 ME01 NN01 PP05 PP06 PP07 SS11 TA66 TB07 TC12 TC27 TD12 5J064 AA02 BA09 BB05 BC01 BC14 BC16 BC29 BD02 BD03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム内符号化アルゴリズムと動き補
    償を伴ったフレーム間予測符号化アルゴリズムを含む符
    号化アルゴリズムにより符号化された動画像を構成する
    一連のピクチャの符号化データから、前記動画像におけ
    る周期的に静止しているスローモーション画像を検出す
    る方法であって、 前記符号化データから、前記ピクチャを構成する複数の
    マクロブロックの動きベクトル情報およびマクロブロッ
    クタイプ情報の少なくとも一方を抽出する抽出ステップ
    と、 前記符号化データから抽出された前記動きベクトル情報
    およびマクロブロックタイプ情報の少なくとも一方に基
    づいて各ピクチャの動きを判定し、一連のピクチャが周
    期的に静止していると判定した場合に当該各ピクチャが
    周期的に静止している部分をスローモーション画像とし
    て検出する検出ステップとを具備することを特徴とする
    スローモーション画像検出方法。
  2. 【請求項2】 前記検出ステップでは、各ピクチャ毎に
    マクロブロックの動きベクトルの絶対値の合計値または
    スキップトマクロブロックの数を算出し、当該算出結果
    と予め設定されている設定値とを比較して各ピクチャが
    静止しているか否かを判定することを特徴とする請求項
    1に記載のスローモーション画像検出方法。
  3. 【請求項3】 フレーム内符号化アルゴリズムと動き補
    償を伴ったフレーム間予測符号化アルゴリズムを含む符
    号化アルゴリズムにより符号化された動画像を構成する
    一連のピクチャの符号化データから、前記動画像におけ
    る周期的に静止しているスローモーション画像を検出す
    る装置であって、 前記符号化データから、前記ピクチャを構成する複数の
    マクロブロックの動きベクトル情報およびマクロブロッ
    クタイプ情報の少なくとも一方を抽出する抽出手段と、 前記符号化データから抽出された前記動きベクトル情報
    およびマクロブロックタイプ情報の少なくとも一方に基
    づいて各ピクチャの動きを判定し、一連のピクチャが周
    期的に静止していると判定した場合に当該各ピクチャが
    周期的に静止している部分をスローモーション画像とし
    て検出する検出手段とを具備することを特徴とするスロ
    ーモーション画像検出装置。
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