JP2002237787A - デジタル放送利用制限方法、デジタル放送システム、センター局装置、ローカル局装置、および、受信装置 - Google Patents

デジタル放送利用制限方法、デジタル放送システム、センター局装置、ローカル局装置、および、受信装置

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JP2002237787A
JP2002237787A JP2001035382A JP2001035382A JP2002237787A JP 2002237787 A JP2002237787 A JP 2002237787A JP 2001035382 A JP2001035382 A JP 2001035382A JP 2001035382 A JP2001035382 A JP 2001035382A JP 2002237787 A JP2002237787 A JP 2002237787A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロカール局の負荷を増やすことなくローカル
局側から各受信装置ごとの受信制御を可能にする。 【解決手段】 CATV局3からのネットワーク識別
子、CATV事業者識別子、受信装置識別子を含むEM
M個別メッセージの作成要求に応じて、センター局1に
おいてネットワーク識別子、CATV事業者識別子、受
信装置識別子などの受信機蓄積情報を含むEMM個別メ
ッセージを作成し、これをデジタル放送信号に含めて配
信する。CATV局3は、センター局からのデジタル放
送信号のEMM個別情報のうち、自局の加入者に対する
もののみを生かしてCATV網4に送出する。受信装置
は、初めに、デジタル放送信号に含められているEMM
個別メッセージの受信機蓄積情報を取り込み、以後、自
機宛のEMM個別メッセージを有し、そのEMM個別メ
ッセージの受信機蓄積情報が自機が保持するものと同じ
である場合に、そのデジタル放送信号の利用を可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル放送を
例えばケーブルテレビ放送で行う場合のデジタル放送利
用制限方法、デジタル放送システム、センター局装置お
よびローカル局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブルテレビ放送局(CATV局)が
各地に開設され、ケーブルテレビ放送(CATV放送)
が、多くの地域で行われるようになってきている。CA
TV放送の場合には、CATV局と視聴者の受信装置と
は、同軸ケーブルや光ファイバケーブルなどの広帯域有
線により接続される。このため、CATV放送は、天候
や周囲の環境などに左右されることなく、放送番組をい
つでも安定して高品位に提供できる。
【0003】しかし、CATV放送によりアナログ放送
のみを行っていたのでは、CATV局と視聴者側の各受
信装置とを接続する広帯域有線を十分に使いきることは
できず、かなりの部分が空き領域となっている場合があ
る。このCATV放送の広帯域有線の空き領域を有効に
活用し、デジタルテレビ放送を行うようにすることが考
えられている。
【0004】このため、各地に開設された多数のCAT
V局に、安価にしかも確実にデジタル放送信号を配信す
る方式が求められており、デジタル放送信号を通信衛星
を通じてCATV局に配信する方式が、本願発明者によ
って発明され、既に出願されて公開されている(特開平
11−355224号公報)。
【0005】このデジタル放送信号を通信衛星を通じて
CATV局に配信する方式は、図23に示すように、各
CATV局3−1、3−2、…、3−nの共通のセンタ
ー局1でデジタル放送信号を形成し、これを通信衛星2
を通じて、各CATV局3−1、3−2、…、3−nに
配信するというものである。
【0006】通信衛星2へは、現行のデジタル衛星放送
の場合と同様に、27MHz BW(BWはBand
Width(バンドワイド:帯域幅)の略称。)の中継
器にデジタル放送信号をQPSK信号(内符号化率3/
4)として送信する。そして、各CATV局3−1、3
−2、…、3−nのそれぞれは、通信衛星2からのQP
SK信号であるデジタル放送信号を受信し、これをCA
TVの1チャンネル分の信号(64QAM)に変調変換
を施すだけで、センター局1からのデジタル放送信号を
自局に接続される受信装置に対して送信することができ
る。
【0007】つまり、センター局1から送信されたQP
SK信号であるデジタル放送信号を、CATV局3−
1、3−2、…、3−nにおいて64QAM信号に変調
変換して再送信するだけで、各CATV局3−1、3−
2、…、3−nのそれぞれは、ケーブルテレビ網(CA
TV網)4−1、4−2、…、4−nを通じて自局に接
続された受信装置5−1−1、…、5−1−m、5−2
−1、…、5−2−m、5−n−1、…、5−n−mに
デジタル放送信号を提供することが可能とされる。
【0008】この場合、各CATV局3−1、3−2、
…、3−nに接続される受信装置5−1−1、…、5−
1−m、5−2−1、…、5−2−m、5−n−1、
…、5−n−mのそれぞれは、CATV局に対して加入
申し込みを行うことにより契約関係を成立させ、そのC
ATV局からの放送信号の利用が許可されたものであ
る。そして、各受信装置は、CATV局から安価に、あ
るいは、無料で貸し出されるなどしたものである。
【0009】このように、放送信号のデジタル化に必要
な複雑な装置は、1つのセンター局1のみに設置して、
各CATV局では、単純な変調変換装置を設置するだけ
で、デジタル放送信号の配信を受けて、これを契約関係
のある視聴者の受信装置に送信することができるので、
経済効率のよいシステムになっている。
【0010】また、各CATV局エリアの視聴者宅内に
設置されている受信装置で有料番組を視聴するために必
要なスクランブル解除情報(鍵情報)は、各CATV局
からの依頼を受けて、センター局1でまとめて生成し、
これを配信することができるようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図23を用
いて前述したデジタル放送信号を通信衛星を通じて多数
のCATV局に配信する方式においては、全てのCAT
V局から同一形式のデジタル放送信号を再送信すること
になる。この場合、スクランブル解除情報も、前述のよ
うに、センター局1から送信されるので、各CATV局
で共通のものとなる。
【0012】また、視聴者側の受信装置は、各CATV
局ごとに独自のものが使用されるのではなく、各CAT
V局に接続される受信装置は、同一規格のものが用いら
れる場合が多い。各CATV局ごとに独自の受信装置を
開発し、製造するようにしたのでは、受信装置のコスト
が高くなり、安価にCATV放送を提供できなるなるな
どの問題があるためである。
【0013】このように、各CATV局から同一形式の
デジタル放送信号が送信され、また、受信装置も各CA
TV局で同一規格のものが使用されるので、受信装置を
他のCATV局のサービスエリアに移設して、そのサー
ビスエリアのCATV局に接続するようにした場合に
は、契約関係のないCATV局からのデジタル放送信号
を受信して利用することができることになってしまう。
【0014】つまり、あるCATV局(A局)のサービ
スエリアに他のCATV局(B局)のサービスエリアで
使用されていた受信装置を持ち込んだ場合でも、A局か
らのデジタル放送信号を受信選局して視聴することが可
能となってしまう。このように、A局の関知しないうち
にB局に接続されていた受信装置を持った視聴者によ
り、A局からのデジタル放送信号が利用されてしまう可
能性がある。
【0015】この場合、A局からのデジタル放送信号が
利用されているにもかかわらず、B局と契約関係にある
視聴者の受信装置がそのまま利用されたままになってい
るので、視聴料がA局には支払われず、B局に支払われ
るなどの経済的不利益をA局が被ってしまう。
【0016】また、一般にCATV放送の受信装置は、
前述もしたように、CATV局が安価に貸し出すなどし
ており、CATV局の資産である場合が多い。しかし、
前述のように、B局の資産である受信装置が、A局の資
産であるかのようになってしまうのは問題である。
【0017】また、デジタル放送において、有料放送な
どの限定受信を実現するために、スクランブル解除情報
などを記憶保持するICカード(外部メモリ)が用いら
れる。そして、各CATV局に接続される受信装置の規
格が同一であるので、ICカードの規格も全てのCAT
V局で同一となる。このため、他局の受信装置に装填さ
れるべきICカードが持ち込まれることにより、前述し
た受信装置自体の移設の場合と同様に、ICカードが持
ち込まれる側のCATV局が不利益を被る場合もあると
考えられる。
【0018】このため、デジタル放送を行うCATV局
ごとに、送出するデジタル放送信号の形式を変えるとと
もに、受信装置の規格を変えたり、また、ICカードの
規格を変えることが考えられる。しかし、このようにし
た場合には、CATV局に設ける装置や受信装置、さら
には、ICカードのコストが高くなり、安価にCATV
放送を提供することが難しくなる。
【0019】このため、センター局がデジタル放送信号
を通信衛星を通じて多数のCATV局に配信する前述し
た配信効率のよいデジタル放送信号の配信方式を採用し
た場合であっても、CATV局(CATV事業者)ごと
に受信装置、ICカードを特定することができ、CAT
V局が自局と契約関係のある使用者の受信装置にのみデ
ジタル放送信号を提供することができ、かつ、ICカー
ドの不正利用を防止するとともに、CATV局側から受
信装置ごとに各種の制御が可能な方法の確立が求められ
ている。
【0020】以上のことにかんがみ、この発明は、上記
問題点を一掃し、ローカル局側から各受信装置ごとの受
信制御が可能なデジタル放送利用制限方法、デジタル放
送システム、センター局装置、ローカル局装置および受
信装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明のデジタル放送利用制限方法
は、センター局からデジタル放送信号を複数のローカル
局に対して送信し、前記複数のローカル局のそれぞれ
は、前記センター局からの前記デジタル放送信号を受信
して、これを自局と契約関係にある使用者の受信装置に
対して送信するようにする場合のデジタル放送利用制限
方法であって、前記複数のローカル局は、新規に契約者
が発生した場合に、自局を特定するローカル局識別情報
と、新規契約者の受信装置識別情報とを含む個別契約情
報の作成要求を前記センター局に送信し、前記センター
局は、前記複数のローカル局のそれぞれからの前記個別
契約情報の作成要求があったものについて、前記ローカ
ル局識別情報と、前記受信装置識別情報とを含む個別契
約情報を作成して、これを前記ローカル局に送信し、前
記複数のローカル局は、前記センター局からの前記個別
契約情報のうち、自局と契約関係にある使用者に対する
前記個別契約情報のみを前記センター局からの前記デジ
タル放送信号に含めて再送信し、前記受信装置は、自機
の情報格納領域が初期値の状態であるときには、前記デ
ジタル放送信号を受信して、これに含まれる自機宛ての
前記個別契約情報の前記ローカル局識別情報と、受信装
置識別情報とを前記情報格納領域に格納し、前記受信装
置は、ローカル局識別情報と受信装置識別情報とが、自
機が保持するものと同じものを有する自機宛ての個別契
約情報が含められたデジタル放送信号を利用可能にする
ことを特徴とする。
【0022】この請求項1に記載のデジタル放送利用制
限方法によれば、ローカル局識別情報と受信装置識別情
報とを含む個別契約情報の作成要求に応じて、センター
局においてローカル局識別情報と受信装置識別情報とを
含む個別契約情報が作成され、これがデジタル放送信号
の配信を受ける各ローカル局に種々の方法で送信され
る。
【0023】各ローカル局により、センター局からのデ
ジタル放送信号に自局の契約者に対する個別契約情報が
含められ、これが自局の契約者の受信装置に送信され
る。受信装置においては、初めに、デジタル放送信号に
含められている個別契約情報のローカル局識別情報と受
信装置識別情報を取り込み、以後、自機宛の個別契約情
報を有し、その個別契約情報のローカル局識別情報と受
信装置識別情報が自機が保持するものと同じである場合
に、そのデジタル放送信号の利用ができるようにされ
る。
【0024】このように、各ローカル局からは、他局と
契約関係にある使用者の受信装置識別情報を有する個別
契約情報は送信されず、自局と契約関係にある使用者の
受信装置に対する個別契約情報が含められたデジタル放
送信号が送出される。そして、受信装置においては、自
機が保持するローカル局識別情報と受信装置識別情報と
を有する個別契約情報が含められたデジタル放送信号の
みの利用が可能にされる。したがって、他局から移設さ
れた受信装置を用いては、デジタル放送信号の利用はで
きないようにされるので、移設先のローカル局が不利益
を被ることがない。
【0025】また、請求項2に記載の発明のデジタル放
送利用制限方法は、請求項1に記載のデジタル放送利用
制限方法であって、前記受信装置は、ローカル局識別情
報と受信装置識別情報とが、自機が保持するものと同じ
ものを有する自機宛ての個別契約情報が含められたデジ
タル放送信号を受信することができなかった場合には、
その旨を報知することを特徴とする。
【0026】この請求項2に記載の発明のデジタル放送
利用制限方法によれば、受信装置において、受信したデ
ジタル放送信号が、自機が保持するローカル局識別情
報、受信装置識別情報と同じ情報有する個別契約情報が
含められていないデジタル放送信号であるために利用が
できない場合には、その旨が使用者に報知される。
【0027】これにより、他局に移設された受信装置に
よっては、デジタル放送信号を利用できないことをその
使用者に知らせることができ、デジタル放送信号が利用
できない原因を明確にすることができる。また、受信装
置の元のローカル局への返却や移動先のエリアのローカ
ル局への加入申し込みを使用者に対して促すことができ
るようにされる。
【0028】また、請求項3に記載の発明のデジタル放
送利用制限方法は、請求項1または請求項2に記載のデ
ジタル放送利用方法であって、前記受信装置には、前記
デジタル放送信号の利用に際し必要となる情報が記録さ
れる外部メモリが着脱可能とされており、前記受信装置
識別情報には、前記外部メモリの外部メモリ識別情報を
含むようにすることを特徴とする。
【0029】この請求項3に記載の発明のデジタル放送
利用制限方法によれば、例えば、有料放送の限定受信の
ために、有料放送番組の放送信号に施された暗号化を解
読するための暗号化解除情報などが記録されるICカー
ドなどの外部メモリが、受信装置に着脱可能とされてい
る。この場合、外部メモリには、各外部メモリに固有の
識別情報(外部メモリ識別情報)が付されているので、
この外部メモリ識別情報が、受信装置識別情報に含めら
れるようにされる。
【0030】これにより、受信装置を確実に一意に特定
することができるようにされるとともに、受信装置と外
部メモリとの整合性をも確認することができるようにさ
れ、受信装置、外部メモリの不正利用を防止して、適正
な受信装置、外部メモリを用いた場合に、デジタル放送
信号の利用ができるようにされる。これにより、ローカ
ル局が経済的不利益を被ることがないようにされる。
【0031】また、請求項4に記載の発明のデジタル放
送利用制限方法は、請求項1、請求項2または請求項3
に記載のデジタル放送利用制限方法であって、前記セン
ター局は、前記複数のローカル局からの前記個別契約情
報の作成要求に応じて作成する前記個別契約情報に、当
該個別契約情報の有効期限を示す有効期限情報を含めて
送信し、前記受信装置は、自機の情報格納領域が初期値
の状態であるときには、前記有効期限情報をも前記情報
格納領域に格納し、前記受信装置は、ローカル局識別情
報と受信装置識別情報とが、受信した前記デジタル放送
信号に含まれる現在日付を示す情報が、自機が保持する
有効期限情報が示す日より後の日付であるときには、前
記デジタル放送信号の利用を不能にし、前記受信装置
は、受信した前記デジタル放送信号に含まれる現在日付
を示す情報が、自機が保持する有効期限情報が示す日以
前の日付であるときには、自機が保持する前記有効期限
情報を、前記デジタル放送信号に含まれる自機宛ての前
記個別契約情報の前記有効期限情報に更新することを特
徴とする。
【0032】この請求項4に記載の発明のデジタル放送
利用制限方法によれば、デジタル放送信号に含められる
個別契約情報には、その有効期限を示す有効期限情報が
含められる。
【0033】これにより、受信装置を他局のサービスエ
リアに移設するようにしたり、外部メモリを他局の受信
装置に装填するようにした場合には、自機のメモリに記
憶される個別契約情報の有効期限の更新ができなくな
り、以後のデジタル放送信号の利用が不能にされる。し
たがって、受信装置の他局エリアへの持ち出しなどの受
信装置の不正利用を確実に防止し、ローカル局が不利益
を被ることを確実に防止することができるようにされ
る。
【0034】また、請求項5に記載の発明のデジタル放
送利用制限方法は、請求項1、請求項2、請求項3また
は請求項4に記載のデジタル放送利用制限方法であっ
て、前記ローカル局は、自局の契約者の受信装置による
前記デジタル放送信号の利用を不能にすることを要求す
る機能停止要求を前記センター局に対して送信し、前記
センター局は、前記ローカル局から前記機能停止要求が
送信されてきたときには、前記デジタル放送信号の利用
を不能にする受信装置の受信装置識別情報を所定値にし
た個別契約情報を形成して、これを前記ローカル局に送
信し、前記受信装置は、自機宛の個別契約情報の前記受
信装置識別情報が、前記所定値であった場合には、自己
が保持する受信装置識別情報を、前記所定値に置き換え
て、前記デジタル放送信号の利用を不能にすることを特
徴とする。
【0035】この請求項5に記載の発明のデジタル放送
利用制限方法によれば、例えば、視聴料未納などのため
に、自局と契約関係にある使用者の受信装置の機能を停
止させたいなどという場合には、ローカル局識別情報
と、受信装置識別情報とを含む機能停止要求がローカル
局からセンター局に送信される。
【0036】センター局は、機能停止要求に基づいて、
受信装置識別情報を所定値にした個別契約情報を形成
し、これをデジタル放送信号に含めて送信する。受信装
置においては、自機宛の個別契約情報の受信装置識別情
報が所定値である場合には、自己が保持すつ受信装置識
別情報がその所定値に書き換えられることにとより、受
信装置としての機能が停止され、デジタル放送信号の利
用が不能にされる。これにより、自局と契約関係のある
使用者の受信装置についても、デジタル放送信号の利用
制限を行うようにすることができる。
【0037】また、請求項6に記載の発明のデジタル放
送利用制限方法は、請求項5に記載のデジタル放送利用
制限方法であって、前記ローカル局は、機能を停止する
ようにした自局の契約者の前記受信装置の機能を復旧す
ることを要求する復旧要求を送信し、前記センター局
は、前記ローカル局から前記復旧要求が送信されてきた
ときには、前記受信装置が保持する前記受信装置識別情
報を修正するための修正個別契約情報を形成して、これ
をデジタル放送信号に含めて送信し、前記受信装置は、
自機宛の修正個別契約情報が送信されてきたときには、
当該修正個別契約情報に基づいて、自機が保持する少な
くとも前記受信装置識別情報を、初期値に戻すことによ
り、デジタル放送の利用が可能となるようにすることを
特徴とする。
【0038】この請求項6に記載の発明のデジタル放送
利用制限方法によれば、デジタル放送信号の利用を不能
にした受信装置の機能を復旧させたい場合には、ローカ
ル局識別情報と、受信装置識別情報とを含む復旧要求が
ローカル局からセンター局に送信される。
【0039】センター局は、復旧要求に基づいて、受信
装置識別情報を修正する修正個別契約情報を形成し、こ
れをローカル局に送信し、ローカル局を通じて受信装置
に送信する。受信装置においては、自機宛の受信装置識
別情報を修正する修正個別契約情報に応じて、自己が保
持する受信装置識別情報を初期値に戻し、ローカル局識
別情報、受信装置識別情報の再設定が可能とされ、デジ
タル放送信号の利用が可能となるようにされる。これに
より、自局と契約関係のある使用者の受信装置について
も、デジタル放送信号の利用制限を行うようにすること
ができる。
【0040】また、請求項7に記載の発明のデジタル放
送利用制限方法は、請求項1、請求項2、請求項3、請
求項4、請求項5または請求項6に記載のデジタル放送
利用制限方法であって、前記センター局は、前記複数の
ローカル局からの要求に応じて作成する個別契約情報を
前記デジタル放送信号に含めて送信し、前記複数のロー
カル局のそれぞれは、前記センター局からの前記デジタ
ル放送信号に含まれる前記個別契約情報のうち、自局と
契約関係にある使用者に対するものを残し、他局の契約
者に対するものを無効化して、前記デジタル放送信号を
送信することを特徴とする。
【0041】この請求項7に記載の発明のデジタル放送
利用制限方法によれば、ローカル局からの要求に応じて
センター局において形成される個別契約情報は、センタ
ー局から各ローカル局に配信されるデジタル放送信号に
含めれてローカル局に配信される。
【0042】各ローカル局においては、個別契約情報の
うち、自局の契約者に対する個別契約情報をのみを生か
し、他局の契約者宛ての個別契約情報は無効化したデジ
タル放送信号を送出する。
【0043】これにより、自局の契約者に対する各契約
者の受信装置識別情報を含む個別契約情報は、自局から
しか送出されないので、契約関係にないものの受信装置
が持ち込まれても、デジタル放送信号を不正に利用でき
ないようにすることができる。
【0044】また、請求項8に記載の発明のデジタル放
送利用制限方法は、請求項1、請求項2、請求項3、請
求項4、請求項5または請求項6に記載のデジタル放送
利用制限方法であって、前記センター局は、前記複数の
ローカル局からの要求に応じて作成する個別契約情報を
前記デジタル放送信号とは異なる経路で、要求元のロー
カル局のみに送信し、前記複数のローカル局のそれぞれ
は、前記センター局からの前記デジタル放送信号に、前
記センター局からの前記個別契約情報を含めて送信する
ことを特徴とする。
【0045】この請求項8に記載の発明のデジタル放送
利用制限方法によれば、ローカル局からの要求に応じ
て、センター局において形成される個別契約情報は、デ
ジタル放送信号とは別経路で、要求元のローカル局のみ
に対して送信される。
【0046】これにより、ローカル局は、センター局か
らのデジタル放送信号に、デジタル放送信号とは別経路
で提供された個別契約情報を含めて送信すればよいの
で、他局の個別契約情報を無効化するなどの処理を行う
ことなく、比較的に簡単にデジタル放送信号に自局の契
約者宛ての個別契約情報を含めて送信することができ
る。
【0047】そして、自局の契約者に対する各契約者の
受信装置識別情報を含む個別契約情報は、自局からしか
送出されないので、契約関係にないものの受信装置が持
ち込まれても、デジタル放送信号を不正に利用できない
ようにすることができる。
【0048】また、請求項9に記載のデジタル放送利用
制限方法は、請求項1、請求項2、請求項3、請求項
4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8に記
載のデジタル放送利用制限方法であって、前記ローカル
局と前記受信装置とは、広帯域有線により接続されるこ
とを特徴とする。
【0049】この請求項9に記載のデジタル放送利用制
限方法によれば、ローカル局から受信装置へのデジタル
放送信号の配信は、広帯域有線伝送路を通じて行うよう
にされる。広帯域有線伝送路を用いて、放送を行うケー
ブルテレビ放送の場合に、受信装置や外部メモリの不正
使用を防止し、ローカル局としてのCATV局が、経済
的不利益を被ることを防止することができるようにされ
るとともに、各CATV局が、自局と契約関係にある使
用者の受信装置を制御することができるようにされる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
によるデジタル放送利用制限方法、デジタル放送システ
ム、センター局装置、ローカル局装置および受信装置の
一実施の形態について説明する。以下に説明する実施の
形態においては、この発明によるデジタル放送利用制限
方法、デジタル放送システム、センター局装置、ローカ
ル局装置、および、受信装置をケーブルテレビ放送シス
テムに適用した場合を例にして説明する。なお、以下に
おいては、ケーブルテレビをCATVと略称する。
【0051】[第1の実施の形態][CATV放送シス
テムの概要]図1は、この発明によるデジタル放送利用
制限方法、デジタル放送システム、センター局装置、ロ
ーカル局装置および受信装置が適用されたCATV放送
システムを説明するためのブロック図である。この第1
の実施の形態のCATV放送システムは、図23にも示
したように、1つのセンター局1が、多数のローカル局
であるCATV局に例えば通信衛星を通じてデジタル放
送信号を配信するいわゆるHITS(Hendend
In The Sky)方式が適用されたものである。
【0052】すなわち、センタ局(センター局システ
ム)1からのデジタル放送信号(QPSK信号)が、通
信衛星2を介して各地に設けられたローカル局としての
CATV局(CATV局システム)3に配信される。C
ATV局3では、通信衛星2からのデジタル放送信号を
64QAM信号に変調変換して、CATV網4に送信す
るようにしている。なお、通信衛星2は、例えば、軌道
位置が東経110度のものであり、また、CATV網4
は、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、同軸ケーブル
と光ファイバーケーブルとからなるハイブリッドケーブ
ル(幹線は光ファイバケーブル、支線は同軸ケーブル)
などが用いられたものである。なお、一般に、伝送帯域
幅が450MHz程度のCATV網(CATV伝送路)
を形成する場合には、同軸ケーブルが用いられ、伝送帯
域幅が750MHzのCATV網(CATV伝送路)を
形成する場合には、ハイブリッドケーブルが用いられる
ようにされている。
【0053】そして、前述したように、センター局1か
ら送信されるデジタル放送信号も、CATV局3からC
ATV網4に送信されるデジタル放送信号も、変調方式
が異なるもののこれによって提供される放送番組は全く
同じものである。このため、センター局1からのデジタ
ル放送信号の送信が最初の送信であるとすると、CAT
V局3からのデジタル放送信号の送信は、2度目の送信
(再送信)であると意味付けることができる。
【0054】そして、図1に示すように、デジタル放送
信号を多数のCATV局に配信するセンター局1は、番
組統合管理システム/番組編成管理システム部(以下、
PMS/BDPS部と略称する。)11、放送ネットワ
ーク管理データベース部(以下、NMD部と略称す
る。)12、顧客管理システム部(以下、SMS部と略
称する。)13、ビューログ収集システム部14、デー
タベース15、顧客視聴許可鍵管理システム部(以下、
SAS部と略称する。)16、関連情報送出装置17、
エンコーダ18、マルチプレクサ19、スクランブラ2
0、伝送路符号化装置21、送信アンテナ22を備えた
ものである。
【0055】また、CATV局3は、センター局1から
のデジタル放送信号の配信を受ける多数のCATV局の
中の1つである。各CATV局3は、図1のCATV局
3に示すように、通信衛星2からの信号を受信する受信
アンテナ31と、センター局1からのデジタル放送信号
を変調変換して自局のCATV網4に再送信するように
する再送信装置32と、CATV局3との間に契約関係
のある多数の顧客についての情報を管理する顧客データ
ベース管理部33とを備えたものである。
【0056】また、CATV局3に対して加入登録を行
うことにより、CATV局3と契約関係を成立させた使
用者には、CATV局3のCATV網に接続することが
できるようにされた受信装置であるSTB(Set−T
op Box)5が、CATV局3から例えば貸し出さ
れる。STB5は、CATV放送に用いられる受信装置
として規格が統一されたものであり、他の複数のCAT
V局においても用いることも結果として可能なものであ
る。
【0057】そして、STB5によって再生されるデジ
タル放送信号は、STB5に接続されたモニタ装置とし
てのテレビジョン受像機6に供給され、このテレビジョ
ン受像機6を通じて視聴者は、デジタル放送信号によっ
て提供される放送番組の視聴ができるようにされる。な
お、後述もするように、STB5には、有料放送のため
の暗号解読キーなどが記憶されるICカード80が着脱
可能にされている。このICカード80は、固有の識別
情報が付されたものであり、STB5は、必ずICカー
ドを装着して使用されるものである。
【0058】そして、図1に示すように、この第1の実
施の形態のCATV放送システムにおいて、センター局
1のビューログ収集システム14とSTB5とは、電話
回線6により接続されている。これは、STB5を通じ
て利用されるデジタル放送信号の利用履歴をセンター局
1側のビューログ収集システム14によって収集するた
めである。ビューログシステム14によって収集される
デジタル放送信号の利用履歴は、使用者ごとの視聴料の
計算、請求などのために用いられる。
【0059】また、センター局のSMS部13とCAT
V局3の顧客データベース管理部33とは、地上回線7
によって接続されている。これは、CATV局3から視
聴料未納の契約者についての情報をセンター局のSMS
部13に提供したり、また、センター局1のSMS部1
3からCATV局3の顧客データベース管理部33に、
契約者ごとの請求金額などを通知するなどのために用い
られる。
【0060】そして、CATV局3に加入しようとする
者は、所定事項を記入した加入申し込み書を郵送するこ
とにより、あるいは、CATV局3や電気店などの加入
代理店に出向いて加入手続きを行うことにより加入者
(契約者)となり、STB5やICカードの貸し出しを
受けるとともに、必要な場合には、自宅などのCATV
放送を利用する場所へのCATVコードの引き込み工事
を行って、CATV網4に接続するようにしたSTB5
を宅内に設置する。
【0061】一方、CATV局3は、加入申し込みを受
けて、例えば、パーソナルコンピュータなどにより構成
される顧客データベース管理部33に新規加入者(新規
契約者)についての種々の情報を登録する。例えば、契
約者の氏名、住所、電話番号、契約内容、ICカードI
D(ICカード識別情報)、受信装置識別子などの情報
が顧客データベース管理部33に登録される。
【0062】この場合、CATV局3の顧客データベー
ス管理部33は、ネットワーク識別子(network
id)、CATV事業者識別子(operator
id)、受信装置識別子(STB id)などを含む個
別契約情報(EMM(Entitlement Man
agement Message)個別メッセージ)の
作成要求を形成し、これをこの第1の実施の形態におい
ては、地上回線7を通じて、センター局1のSMS部1
3に供給する。
【0063】ここで、ネットワーク識別子は、CATV
局、CATV網を運営管理する事業体に割り当てられた
識別子であり、CATV事業者識別子は、CATV放送
を行うCATV局に対して割り当てられた識別子であ
る。通常、ネットワーク識別子とCATV事業者識別子
とは、同じであることが多い。しかし、1つの事業体
が、複数のCATV局を有し、複数のサービスエリアで
CATV放送を行っている場合には、ネットワーク識別
子とCATV事業者識別子とは異なることになる。
【0064】また、受信装置識別子は、加入者に貸し出
したSTB5に付けられているメーカID、モデルI
D、製造シリアル番号からなるもの、あるいは、メーカ
ID、モデルID、ICカードの識別情報(カードI
D)からなるもの、あるいは、メーカID、モデルI
D、製造シリアル番号、カードIDからなるものなどで
ある。
【0065】ここで、メーカIDは、電波産業界(As
sociation of Radio Indust
ries and Businesses :ARI
B)などの標準化機関で付与される受信装置メカを識別
するものであり、モデルIDは、各メーカーで与えられ
る受信装置のモデルを識別するものであり、また、カー
ドIDは、例えば、STB5に装填されて用いられるI
Cカードの識別番号であり、EMM個別メッセージ中に
記述されるcade IDと同じもの(同一のもの)で
ある。
【0066】このような、情報を用いることによってS
TBのそれぞれを一意に特定することができるようにし
ている。この第1の実施の形態において、受信装置識別
子は、メーカID(1byte)、モデルID(1by
te)、カードID(6byte)からなるものであ
る。
【0067】そして、センター局1は、各CATV局か
らのEMM個別メッセージの作成要求に応じて、ネット
ワーク識別子、CATV事業者識別子、受信装置識別子
を含むEMM個別メッセージを形成し、これを多数のC
ATV局に配信するデジタル放送信号に含めて送出する
ようにしている。
【0068】そして、CATV局3の再送信装置32
は、詳しくは後述もするように、受信、復調したセンタ
ー局1からのデジタル放送信号について、これに含まれ
るEMM個別メッセージのうち、自局と契約関係にある
STBに対するEMM個別メッセージを生かし、その他
のEMM個別メッセージは無効化して、これを変調して
再送信する。
【0069】また、STB5においては、受信したデジ
タル放送信号が自機宛てのEMM個別メッセージを含む
ものである場合に、これを利用可能にする。逆にいえ
ば、STB5は、自機宛てのEMM個別メッセージを含
まないデジタル放送信号である場合には、そのデジタル
放送信号の利用をできないようにする。
【0070】このように、この第1の実施の形態におい
ては、センター局1から送信するデジタル放送信号に含
められるEMM個別メッセージを利用した受信装置制御
を行う。その概略をまとめると、前述もしたように、
(1)CATV局からの依頼(要求)に基づいて、セン
ター局1がネットワーク識別子、CATV事業者識別
子、受信装置識別子を含むEMM個別メッセージを作成
し、これをデジタル放送信号に含めて送信する。
【0071】(2)各CATV局の再送信装置では、受
信したデジタル放送信号に含まれるEMM個別メッセー
ジ中のカードIDを認識して自局のサービスエリア内で
使用されている受信装置(カードID)に対応するEM
M個別メッセージを配信して、他局のEMM個別メッセ
ージはフィルタリングする。
【0072】(3)EMM個別メッセージは、ICカー
ドに蓄積されるものではなく、受信装置に蓄積するよう
にされる受信機蓄積型のメッセージを用いる。そして、
(4)STBにおいては、定期的に受信機制御用のEM
M個別メッセージを取得し、その内容により、当該ST
Bが、受信動作可能か、あるいは、受信制御対象である
かを判定する。
【0073】そして、(5)受信制御対象のSTBで
は、デジタル放送信号の通常の受信動作を行わず、制御
対象になっている旨(デジタル放送信号を利用できない
旨)をモニタ受像機などにメッセージとして出力するよ
うにし、視聴者に認識させるなどの動作を行う。なお、
(6)制御用のEMM個別メッセージを用いることによ
り、STBでは、後述もするように、制御情報のクリア
や初期値設定が可能なようにされ、受信機能の制限、制
限した受信機能の復帰などを可能にしている。
【0074】これにより、統一規格のSTBが、契約関
係にないCATV局のサービスエリア内に移設され、契
約関係にないCATV局からのデジタル放送信号が利用
可能になってしまうことによる不都合を防止することが
できるようにしている。また、各CATV局からの要求
に応じてセンター局1において形成されるEMM個別メ
ッセージによって、各CATV局に接続されりSTBを
個々に制御することができるようにしている。
【0075】[センター局1について]次に、この実施
の形態のセンター局1について、図1を参照しながらさ
らに説明する。センター局1において、デジタル放送信
号に含めて送信しようとする放送番組などの種々のコン
テンツ情報や、電子番組案内サービスを提供するための
EPG(Electronic Programmin
g Guid)データなどは、PMS/BDPS部11
に供給され、ここで1つの放送信号(トランスポートス
トリーム)に含めて送信するデータとして統合するよう
にされた後に、NMD部12を通じてエンコーダ18に
供給される。
【0076】NMD部12は、デジタル放送信号を配信
する各CATV局についての種々の情報を管理するもの
である。NMD部は、エンコーダ18に供給するデータ
に必要な情報を付加したり、また、有料番組などについ
ての情報をSAS部16や関連情報送出装置17に供給
する。
【0077】エンコーダ18は、これに供給されたデー
タを所定の方式でデータ圧縮するなどのエンコード処理
を行い、エンコード後のデータをマルチプレクサ19に
供給する。マルチプレクサ19には、SAS部16から
のEMMデータと、関連情報送出装置17からのECM
データとが供給される。
【0078】EMMデータは、受信が許可される放送番
組を規定する情報、あるいは、受信が許可される放送番
組のレベルなど規定したり、STBにメッセージを提供
したり、また、STBの制御を行うようにするためのも
のである。このEMMデータには、STB個々に送信さ
れる前述したEMM個別メッセージや、一定の条件下に
あるSTB群のSTBに対して送信されるEMM共通デ
ータなどを含むものである。また、ECM(Entit
lement Control Message)デー
タは、スクランブル解除に必要な共通情報を提供するも
のである。
【0079】SAS部16は、NMD部12からのネッ
トワーク管理情報、および、SMS部13からの顧客に
関する情報に基づいて、EMMデータを形成する。この
第1の実施の形態においては、SMS部13、ビューロ
グ収集システム14、データベース15は、デジタル放
送を視聴する顧客(加入者)についての管理や各種の処
理、あるいは、有料放送などのための情報を形成する部
分である。
【0080】そして、SMS部13は、前述したよう
に、CATV局3からのEMMデータの作成要求に基づ
いて、ネットワーク識別子、CATV事業者識別子、受
信装置識別子、ICカードIDなどのEMMデータに含
めるべきデータをSAS16に供給し、EMMデータの
作成を要求するので、この要求に応じてSAS部16
は、EMM個別メッセージを形成することになる。
【0081】また、関連情報送出装置17は、NMD部
12、SAS部16からの情報に基づいて、ECMデー
タやその他の付加情報などを形成して、これをマルチプ
レクサ19に供給するとともに、スクランブルのための
鍵情報などを形成して、これをスクランブラ20に供給
する。
【0082】マルチプレクサ19は、エンコーダ18か
らのコンテンツ情報などのデータと、SAS部16から
のEMMデータと、関連情報送出装置17からのECM
データなどとを多重化して1つのデジタル放送信号(ト
ランスポートストリーム)を形成して、これをスクラン
ブラ20に供給する。
【0083】このマルチプレクサ19によって、番組デ
ータ、付加情報、選局情報が多重化されたデジタル放送
信号が形成される。スクランブラ20は、関連情報送出
装置17からの情報に基づいて、種々のデータが多重化
されたデジタル放送信号にスクランブル処理を施し、こ
れを伝送路符号化部21に供給する。
【0084】伝送路符号化部21は、誤り訂正符号の付
加、インターリーブ処理、変調処理を行う部分である。
伝送路符号化処理されたデジタル放送信号は、送信アン
テナ22、通信衛星2を通じてCATV局3などの各C
ATV局に配信される。この場合、デジタル放送信号に
多重化された各データは、所定の大きさ(188byt
e)にパケット化されて送信される。
【0085】そして、どのパケットが何についての情報
であるかは、PID(パケットID)によって識別する
ことができるようにされ、STBにおいては、必要なデ
ータをPIDに基づいて抽出し、利用することができる
ようにされる。
【0086】なお、センター局1から送信されるデジタ
ル放送信号に多重化される情報のうち、付加情報は、電
子番組案内サービス(EPGサービス)を実現する電子
番組案内情報(EPGデータ)や有料課金情報、その他
の情報がある。
【0087】EPGデータとしては、サービス記述テー
ブル(Service Description Ta
ble:以下、SDTと略称する。)と、イベント情報
テーブル(Event Information Ta
ble:以下、EITと略称する。)とがある。
【0088】ここでSDTは、デジタル放送で提供され
るサービス(いわゆるチャンネル)を説明するデータ、
例えばサービスの名前、サービスの提供者などを示すデ
ータを含むものであり、ARIB規定の標準規格では、
SDTのPID(パケットID)は、0×0011
(「0×」は、以下に続く文字が16進数であることを
示すものである。以下、この明細書において同じ。)と
決められている。
【0089】また、EITは、デジタル放送で提供され
るイベント(いわゆる番組)名、開始時刻、継続時間
等、イベントやプログラムに関する種々のデータを含む
ものである。そして、前述のSDTの場合と同様にAR
IB規定の標準規格では、EITを伝送するパケットの
PIDは、0×0012と規定されている。
【0090】また、有料課金情報としては、前述のEM
Mデータと、ECMデータとがある。また、その他の情
報としては、時刻と日付に関する情報を与える時刻日付
テーブル(Time and Date Table:
以下、TDTと略称する。)、時刻日付オフセットテー
ブル(Time Offset Table:以下、T
OTと略称する。)などがある。
【0091】ここで、TDTは、現在時刻(日本標準
時:JST)と日付(修正ユリウス日:MJD)に関す
る情報を含むものである。TDTを含むパケットのPI
Dは、PID=0×0014である。また、TOTは、
現在時刻と日付、および、サマータイム実施時のオフセ
ット時間情報を含むものである。TOTを含むパケット
のPIDは、前述のTDTの場合と同じであり、PID
=0×0014である。そして、デジタル放送信号に
は、TDTとTOTとのいづれか一方が用いられるよう
にされる。
【0092】また、選局情報としては、ネットワーク情
報テーブル(Network Information
Table:以下、NITと略称する。)、限定受信
テーブル(Conditional Access T
able:以下、CATと略称する。)、プログラム・
アソシエーション・テーブル(Program Ass
ociation Table:以下、PATと略称す
る。)、プログラム・マップ・テーブル(Progra
m Map Table:以下、PMTと略称する。)
などがある。
【0093】ここで、NITは、デジタル放送番組を伝
送している全伝送チャンネルの周波数情報および番組情
報を与えるものである。また、CATは、提供されるデ
ジタル放送で使用されている限定受信方式に関連する情
報を含むとともに、個別契約に関連した情報を提供する
EMMメッセージを含むパケットのPIDの値を指定す
るものである。
【0094】また、PATは、デジタル放送システムの
中で多重化されたサービスに対応するPMTを伝送する
パケットのPIDおよびNITを伝送するパケットのP
IDを指定するものであり、PMTは、多重化された各
サービスを構成する一連のデータ群(ストリーム)を伝
送するパケットの識別子(PID)、および、そのサー
ビスのプログラム・クロック・リファレンス(PCR)
を含むパケットのPIDを指定するものである。
【0095】そして、選局情報(PSI)としてのPA
T、PMT、NITのPID(パケット識別子)は、そ
れぞれPID=0×0000、PATによる間接指定、
PATにより間接指定され、PID=0×0010の固
定値として与えられる。
【0096】このように、センター局1から送出される
デジタル放送信号には、番組データの他、種々の付加情
報や選局情報、その他の情報が多重化するようにされて
いる。また、上述の付加情報、選局情報、その他の情報
のそれぞれのテーブル構造の詳細については、例えば、
ISO/IEC13818−1に規定されている。
【0097】そして、センター局1は、前述したよう
に、各CATV局からのEMM個別メッセージ作成要求
に応じて、ネットワーク識別子、CATV事業者識別
子、受信装置識別子、さらには、当該EMM個別メッセ
ージの有効期限を示す情報を含むEMM個別メッセージ
を形成し、配信するデジタル放送信号に含めて送出する
ことができるものである。
【0098】なお、EMM個別メッセージは、CATV
局からの要求に応じて形成されるが、CATV局からの
削除要求などがない限りは、同じネットワーク識別子、
CATV事業者識別子、受信装置識別子、有効期限を含
むEMM個別メッセージが繰り返しデジタル放送信号に
含められて送信するようにされる。
【0099】[EMM個別メッセージについて]次に、
CATV局からの要求に応じて、センター局1において
形成され、配信するデジタル放送信号に含められるEM
M個別メッセージについて説明する。図2は、EMM個
別メッセージの構成を説明するための図であり、ARI
Bなどで現在標準化された方式のものである。
【0100】図2に示すように、EMM個別メッセージ
は、EMMメッセージセクションヘッダ、複数のEMM
個別メッセージ本体N(Nは1以上の正数)と、セクシ
ョンCRCとからなっている。各EMM個別メッセージ
本体は、図2に示すように、EMMメッセージ非暗号化
ヘッダ部と、メッセージコード領域とを有している。E
MMメッセージ非暗号化ヘッダ部は、図2に示すよう
に、また、後述もするように、カードID、メッセ
ージバイト長、プロトコル番号、有料事業体識別、
メッセージID、メッセージ制御を示す各情報を有
するものである。
【0101】また、メッセージコード領域は、実際にS
TBに対して送信するようにされるメッセージが納めら
れる部分である。なお、図2において、左側の欄の数字
は、各構成要素のバイト(byte)数を示している。
そして、図2に示すように、メッセージコード領域は、
送信するメッセージに応じて可変長(Nbyte)とさ
れている。
【0102】図3は、図2に示したEMM個別メッセー
ジの構成要素を詳細に示したものである。図2に示した
8byte(64bit)の領域のEMMメッセージセ
クションヘッダは、図3に示すように、現在において
は、9個の構成要素からなっている。
【0103】すなわち、EMMメッセージセクションヘ
ッダは、table id(テーブルID)、se
ction syntax indicator(セク
ション・シンタックス・インジケータ)、priva
te indicator(プライベート・インジケー
タ)、section length(セクションレ
ングス)、table id extension
(テーブルIDエクステンション、version
number(バージョン番号)、current
next indicator(カレント・ネクスト・
インジケータ)、section number(セ
クション番号)、last section num
ber(ラスト・セクション番号)の9個の構成要素を
有している。
【0104】また、図3に示し、図2を用いて前述した
ように、N個のメッセージ本体のそれぞれは、car
d id(カードID)、message leng
th(メッセージバイト長)、protocol n
umber(プロトコル番号)、ca broadc
aster group id(有料事業体識別)、
massage id(メッセージID)、mass
age control(メッセージ制御)の6個の構
成要素を有する非暗号化ヘッダ部と、その後に続くma
ssage area(メッセージコード領域)とから
なっている。
【0105】また、最後に誤り検出用の情報、この例の
場合には、CRC(CyclicRedundancy
Check)用の情報が付加される構成とされてい
る。また、図3において、説明の欄には、セットされる
数値、あるいは、構成要素の簡単な説明を記載してい
る。
【0106】また、図3において、各構成要素の右側に
設けられた欄の数字は、その構成要素のビット(bi
t)数を示している。また、図3において、resrv
edの記載は、将来の使用に備えるなどのために確保さ
れている領域であることを示している。
【0107】図3に示したEMM個別メッセージの各構
成要素(各フィールド)の意味内容は、図4に示す通り
である。図3、図4において、「0×85」の「0×」
は、前述もしたように、これに続く文字、この場合に
は、「85」が16進数表現であることを示すものであ
る。同様に、「0×0000」の「0×」は、これに続
く文字、この場合には、「0000」が16進数表現で
あることを示すものである。
【0108】そして、図3、図4に示すように、EMM
個別メッセージの場合には、これを識別するために、E
MMメッセージセクションヘッダのtable idに
は、「0×85」を記述し、同じくtable id
extensionには、「0×0000」を記述する
ようにしている。
【0109】また、EMMメッセージ非暗号化ヘッダの
メッセージ制御(messagecontrol)に
は、当該EMM個別メッセージが、受信機蓄積型の内容
であることを示す「0×02」を記述するようにしてい
る。
【0110】そして、各EMMメッセージ本体のメッセ
ージコード領域(massagearea)には、種々
の情報を記述することができるようにされている。図5
は、EMM個別メッセージのメッセージコード領域に記
述される項目(情報)について説明するための図であ
る。
【0111】図5において、左端のフィールドの欄に
は、メッセージコード領域に記述されるフィールドのフ
ィールド名を記載し、中央のビット数の欄は、各フィー
ルドのビット数を記載している。また、右端の意味の欄
には、各フィールドの意味内容を記載している。
【0112】図5に示すように、メッセージコード領域
には、fixed massage ID(メッセー
ジ定型文番号)、extra massage fo
rmat version(差分フォーマット番号)、
extra massage length(差分情
報長)、extra massage code(差
分情報)、stuffing(スタッフィング)を記
述することができるようにされている。
【0113】図5に示すように、メッセージコード領域
には、32byte分の予備領域が設けられているとと
もに、前述のように、〜の5個の項目について記述
することができるようにされている。そして、メッセー
ジコード領域のextramessage code、
および、stuffingは、それぞれNビット、Mビ
ットというように可変長とされている。
【0114】そして、この第1の実施の形態において、
CATV局からのEMM個別メッセージ作成要求に応じ
て、センター局1が作成するEMM個別メッセージのメ
ッセージコード領域は、図6に示すように作成する。図
6は、この発明が適用され、CATV局からのEMM個
別メッセージ作成要求に応じて、センター局1が作成す
るEMM個別メッセージを説明するための図である。
【0115】テーブルID(table id)、テー
ブルID エクステンション(table id ex
tension)、メッセージ制御(message
control)には、前述もし、また図6にも示すよ
うに、所定の値が記述するようにされる。
【0116】そして、この第1の実施の形態において、
メッセージ定型文番号(fixedmassage I
D)には、CATV局からのEMM個別メッセージ作成
要求に応じて、センター局で形成されるEMM個別メッ
セージは、EMM共通メッセージとの組合わせではな
く、EMM個別メッセージ単独で使用されるものである
ことから「定型文なし」を示す「0×0000」を記述
する。
【0117】また、差分フォーマット番号(extra
massage formatversion)は、
正式には、ARIBなどの標準化機関において値を決め
る必要があるが、例えば、現在使用されていない値「0
×00」とすることで、以下に続くメッセージ分の用途
が、この発明によるもの、すなわち、STBごとの受信
制御のための情報であることをSTBに識別させること
ができる。
【0118】そして、差分情報(extra mass
age code)には、図6において、点線によって
囲んだように、network id(ネットワーク識
別子)、operator id(CATV事業者識別
子)、STB id(受信装置識別子)、limit
date(有効期限)を記述する。
【0119】ネットワーク識別子と、CATV事業者識
別子とは、ともに2byteの情報長を持つ。受信装置
識別子(STB ID)は、この第1の実施の形態にお
いては、前述もしたように、メーカID(1byte)
と、モデルID(1byte)と、カードID(6by
te)からなる8byteの情報長を有するものであ
る。また、制御メッセージ有効期限は、当該EMM個別
メッセージにより提供され、後述もするようにSTBに
蓄積される受信機蓄積型のメッセージ(受信機蓄積情
報)の有効期限をMJD(修正ユリウス日)で示す2b
yteの情報である。
【0120】このように、この第1の実施の形態のセン
ター局1のSAS部16は、CATV局3などの各CA
TV局からのネットワーク識別子、CATV事業者識別
子、受信装置識別子などの情報を含むEMM個別メッセ
ージ作成要求の提供を受けた場合には、その要求に含ま
れる情報に基づいて、図6に示したフォーマットのEM
M個別メッセージを作成し、これをデジタル放送信号に
含めて送信するようにしたものである。
【0121】なお、前述もしたように、デジタル放送の
場合には、送信される信号は、所定のパケットにまとめ
られて送信されるが、このデジタル放送の場合の送信信
号のパケット構造、および、前述したPAT、PMT、
NIT、NITの有線分配記述子(cable del
ivery system descriptor)、
サービスリスト記述子(service list d
escriptor)などの構造については、本願発明
者により先に出願された特許出願の特許公開公報(特開
平11−355224)にも説明されている。
【0122】[CATV局3について]次に、CATV
局3について説明する。CATV局3は、図1に示した
ように、再送信装置32、顧客データベース管理部33
を備えたものである。顧客データベース管理部32は、
前述もしたように、加入者の加入登録を受け付けてこれ
を管理するとともに、受け付けた加入登録に基づいて、
ネットワーク識別子、CATV事業体識別子、受信装置
識別子などを含むEMM個別データ形成要求を作成し、
これを地上回線7を通じてセンター局1に送信する。
【0123】一方、再送信装置32は、受信アンテナ3
1により受信したセンター局1からのデジタル放送信号
を復調するとともに、そのデジタル放送信号に含まれる
自局の加入者に対するEMM個別データを生かして、他
局の加入者に対するEMM個別データを無効化して再送
するものである。
【0124】図7は、CATV局3の再送信装置32を
説明するためのブロック図である。図7に示すように、
この第1の実施の形態において、CATV局3が備える
再送信装置32は、フロントエンド部(図7において
は、F/Eと記載。)321、パケットフィルタ32
2、PID抽出制御部323、衛星用NIT処理部32
4、NIT書換部325、CATV用NIT処理部32
6、EMM処理部327、無効化部328、置換部32
9、変調部330、コントローラ340を備えたもので
ある。
【0125】コントローラ340は、この第1の実施の
形態の各部を制御するものであり、図7に示すように、
CPU341と、ROM342と、RAM343とが、
CPUバス344によって接続されて形成されたマイク
ロコンピュータである。
【0126】フロントエンド部321は、図示しない
が、チューナ部、復調部、誤り訂正部を備えたものであ
る。衛星放送用の受信アンテナ31により受信されたデ
ジタル衛星放送信号は、再送信装置32のフロントエン
ド部321に供給される。デジタル衛星放送信号は、前
述もしたように、パケットされ、そのそれぞれがPID
(パケットID)によって識別することができるように
されているものである。
【0127】そして、フロントエンド部321は、コン
トローラ340からの選局制御信号に応じて、指示され
たデジタル衛星放送信号を選局し、その選局したデジタ
ル衛星放送信号を復調するとともに、誤り訂正を行っ
て、これをパケットフィルタ322と、PID抽出制御
部323とに供給する。
【0128】なお、再送信装置32のコントローラ34
0は、CATV局の操作者からの選局指示信号などの種
々の指示信号が供給するようにされており、この指示信
号に応じて、前述のように、各種の制御信号を形成し、
関連各部に供給することができるようにされている。
【0129】パケットフィルタ322は、PID抽出制
御部323からの制御に応じて、目的とするデータのパ
ケットを抽出し、後段の回路部に供給するものである。
すなわち、PID抽出制御部323は、コントローラ3
40からの制御により、抽出するパケットの指示を受
け、指示されたパケットを抽出するように、パケットフ
ィルタ322を制御する。この例の場合には、PID抽
出制御部323は、デジタル衛星放送信号から、NIT
のパケット、EMMのパケットを抽出するように制御す
る。
【0130】パケットフィルタ322は、PID抽出制
御部323からの制御に応じて、これに供給されたデジ
タル衛星放送信号から、NITのパケットを抽出し、こ
れを衛星用NIT処理部324に供給する。また、パケ
ットフィルタ322は、PID抽出制御部323からの
制御に応じて、これに供給されたデジタル衛星放送信号
から、EMMのパケットを抽出し、これをEMM処理部
327に供給する。また、パケットフィルタ322は、
PID抽出制御部803からの制御に応じて、これに供
給されたデジタル衛星放送信号を置換部329に供給す
る。
【0131】衛星用NIT処理部324は、コントロー
ラ340からの制御に応じて、これに供給された衛星放
送用NITを、例えば、データごとに分解するなど、書
き換えしやすい形式のデータに変換し、これを書換処理
部325に供給する。書換処理部325は、これに供給
された衛星放送用NITをCATV用のものに書き換
え、これをCATV用NIT処理部326に供給する。
CATV用NIT処理部326は、これに供給されたC
ATV用に書き換えられたNITを再構成して、送信す
る形式のCATV用NITを形成し、これを置換部32
9に供給する。
【0132】NITは、前述もしたように、選局情報
(PSI)の1つであり、デジタル放送番組を伝送して
いる全伝送チャンネルの周波数情報および番組情報を与
えるネットワーク情報テーブルであり、視聴者によって
指示された放送番組のパケットを抽出してこれを再生す
るために必要な情報を提供する。
【0133】しかし、NITは、衛星放送用とCATV
放送用とでは、その細部が少しずつ異なっているため、
これを書き換え処理部325において調整し、STB5
におけるトランスポートストリームの選局、番組の選択
に支障が生じないようにしている。
【0134】一方、EMM処理部327は、コントロー
ラ340からの制御に応じて、これに供給されたEMM
個別メッセージについて無効化するメッセージを確定す
るなどの処理を行って、これを無効化部328に供給す
る。無効化部328は、これに供給されたEMMデータ
のうち、他局の加入者に対するEMM個別メッセージを
無効化して、自局に加入している加入者に対するEMM
個別メッセージだけを生かすようにしたEMM個別メッ
セージを置換部329に供給する。
【0135】この場合、無効化部328は、EMM個別
メッセージに含められているカードIDと、自局の加入
者のカードIDとを比較することによって、自局の加入
者に対するEMM個別メッセージを確実に識別するよう
にしている。なお、自局の加入者のカードIDは、例え
ば、顧客データベース管理部33から再送信装置32の
コントローラ340を通じて提供される。
【0136】また、置換部329には、前述のように、
CATV用NIT処理部326からのNITのパケット
と、無効化部328からのEMMのパケットと、パケッ
トフィルタ802からのデジタル放送信号とが供給され
る。
【0137】置換部809は、これに供給されたデジタ
ル放送信号のNITパケットと、EMMパケットとを、
CATV用NIT処理部326からのNITパケット
と、無効化部328からのEMMパケットとに置き換え
処理して、再送信用のデジタル放送信号を形成し、これ
を変調部330に供給する。変調部330は、これに供
給されたデジタル放送信号を64QAM変調してCAT
V網4に送出する。これにより、CATV網4に接続さ
れた各加入者のSTBにデジタル放送信号を提供する。
【0138】このように、この実施の形態のCATV局
3は、再送信装置32によって、他局の加入者に対する
EMM個別データを無効化し、自局の加入者のみに対す
るEMM個別データを生かすようにしたデジタル放送信
号を構成し、これを変調変換して再送信することができ
るものである。
【0139】[STB5について]次に、STB5につ
いて説明する。図8は、この第1の実施の形態のSTB
5について説明するためのブロック図である。図8に示
すように、この第1の実施の形態のSTB5は、受信回
路部51、デ・スクランブラ52、デ・マルチプレクサ
53、データ処理部54、ビデオ処理部55、オーディ
オ処理部56、OSD(On Screen Disp
lay)処理部57、合成回路58、コントローラ60
を備えたものである。
【0140】コントローラ60は、このSTB5の各部
を制御するものであり、図8に示すように、CPU6
1、ROM62、RAM63、EEPROM(Elec
trically Erasable Program
mable ROM)64、DRAM(Dynamic
RAM)65が、CPUバス66を通じて接続されて
形成されたマイクロコンピュータである。
【0141】コントローラ60には、図8に示すよう
に、ICカードインターフェース部(図8においては、
ICカードI/F部と記載。)71、キー操作部72、
表示部73、モデム74が接続されている。ICカード
I/F部71は、例えば、有料課金放送を利用するため
に用いられるICカード80の装着口を備え、これに装
着されたICカード80から必要なデータを読み出して
コントローラ60に供給したり、コントローラ60から
のデータをICカード80に書き込むことができるもの
である。
【0142】また、キー操作部72は、各種の操作キー
が設けられたものである。キー操作部72は、放送番組
の選択指示入力などの使用者からの指示入力を受け付け
て、これをコントローラ60に供給することができるも
のである。また、表示部73は、例えば、LCD(Li
quid Crystal Display)により構
成され、コントローラ60の制御により、状態表示情
報、警告メッセージ、エラーメッセージなどの各種の表
示情報を表示することができるものである。
【0143】モデム(変復調器)74は、STB5が電
話網を通じての通信を可能にするようにするためのもの
である。このモデム74、モジュラージャックTLを通
じて、図1に示したように、センター局1のビューログ
集計システム14との間に通信回線(電話回線)を接続
し、視聴履歴情報(ビューログ情報)などをセンター局
1に送信することができるようにしている。
【0144】そして、この第1の実施の形態のSTB5
は、いわゆるラストチャンネルメモリ機能を備え、ST
B5に電源が投入するようにされると、前回電源を落と
す直前まで視聴するようにしていた番組を受信選局する
ことができるようにされたものである。
【0145】つまり、STB5は、前回電源を落とす直
前まで視聴するようにしていた番組を含む番組放送信号
を伝送するデジタル放送信号の周波数やプログラムID
などの必要な情報をEEPROM64に記憶保持するよ
うにしている。そして、STB5に電源が投入される
と、STB5のコントローラ60は、EEPROM64
から前回電源を落とす直前まで選局していた通常チャン
ネルの周波数などの必要な情報を読み出し、これに基づ
いて選局制御信号、および、選択制御信号を形成する。
【0146】選局制御信号は、受信回路部51のチュー
ナ部511に供給され、選択制御信号は、デ・マルチプ
レクサ53に供給される。チューナ部511は、コント
ローラ60からの選局制御信号に基づいて、指示された
周波数のデジタル放送信号(トランスポートストリーム
信号)を受信選局し、選局した64QAM信号波として
のトランスポートストリーム信号を64QAM復調部5
12に供給する。
【0147】64QAM復調部512は、これに供給さ
れた64QAM信号波を復調し、復調したデジタル放送
信号をリード・ソロモン誤り訂正部513に供給する。
ここで、デジタル放送信号についての誤り訂正を行っ
て、誤り訂正後のデジタル放送信号信号をデ・スクラン
ブルラ52に供給する。
【0148】デ・スクランブルラ52は、これに供給さ
れたデジタル放送信号に施されているスクランブルをコ
ントローラ60からの情報に基づいて解除し、解除後の
デジタル放送信号をデ・マルチプレクサ53に供給す
る。デ・マルチプレクサ53は、コントローラ60から
の選択制御信号に基づいて、目的とする放送番組情報
(コンテンツ情報)を伝送するパケットを抽出する。こ
の場合、ラストチャンネルメモリ機能により、前回電源
を落とす直前まで視聴していた番組を抽出したときと同
じ条件で、コンテンツ情報を抽出する。
【0149】そして、この第1の実施の形態において、
デ・マルチプレクサ53により抽出されたデータが、デ
ータ放送のためのデータであれば、それをデータ処理部
54に供給され、ビデオデータであれば、ビデオ処理部
55に供給され、オーディオデータであればオーディオ
処理部56に供給される。
【0150】データ処理部54は、これに供給されたデ
ータを処理して、データ放送番組として提供する画像を
表示するための映像信号を形成し、これを合成回路58
に供給する。また、ビデオ処理部55は、これに供給さ
れたビデオデータから画像を表示するための映像信号を
形成し、これを合成回路58に供給する。
【0151】合成回路58には、OSD回路57からの
映像信号も供給するようにされている。OSD処理部5
7は、表示画像に重ね合わせるようにする例えば電子番
組案内表や各種のガイダンスメッセージなどの映像信号
をコントローラ70の制御に応じて生成し、これを合成
回路58に供給する。
【0152】そして、合成回路58において、これに供
給された映像信号が合成するようにされて形成された映
像信号が、この第1の実施の形態のSTB5に接続され
たモニタ受像機6に供給される。また、オーディオ処理
部56は、これに供給されたオーディオデータから出力
用の音声信号を形成し、これがこの第1の実施の形態の
STB5に接続されたモニタ受像機6に供給される。
【0153】なお、受信したデジタル放送信号(トラン
スポートストリーム信号)に含まれる各種の選局情報
(PSI)やEMMメッセージなどの付加情報は、この
第1の実施の形態のSTB5においては、デ・マルチプ
レクサ53により抽出され、コントローラ60に供給さ
れ、これが例えばDRAM65に取り込まれる。
【0154】そして、STB5のEEPROM64は、
電源が落とされてもこれに記憶されているデータが消滅
することのないいわゆる不揮発性のメモリであり、EM
M個別メッセージにより提供される受信機蓄積型のメッ
セージ(受信機蓄積情報)を蓄積する受信機蓄積情報の
格納領域を有している。
【0155】STB5のコントローラ60は、自機がデ
ジタル放送信号を受信する状態になった時に、EEPR
OMの受信機蓄積情報の格納領域が初期値にあるときに
は、デジタル放送信号に含められている自機宛てのEM
M個別メッセージの受信機蓄積情報を取り込んで、EE
PROM64の受信機蓄積情報の格納領域に書き込む。
【0156】そして、コントローラ60は、EMM個別
メッセージのメッセージコード領域に自機が保持する受
信機蓄積情報と同じ情報を有する自機宛てのEMM個別
メッセージを含むものか否かを確認し、自機が保持する
受信機蓄積情報と同じ情報を有する自機宛てのEMM個
別メッセージを含まないものであれば、そのデジタル放
送信号の利用を不能にして、これを視聴者に通知するよ
うにする。
【0157】これにより、契約関係にない他局のCAT
V網にSTB5を接続しても、前述もしたように、その
CATV網を通じては、他局のSTB宛てのEMM個別
メッセージは送信されないので、デジタル放送信号の利
用を制限することができるとともに、この場合になぜデ
ジタル放送信号が利用できないのかを視聴者に通知する
ことができるようにしている。
【0158】[センター局1の処理について]次に、前
述したセンター局1、CATV局3、STB5のそれぞ
れにおいて行われる処理(動作)をフローチャートを参
照しながら説明する。まず、センター局1において行わ
れる処理について説明する。図9は、センター局1にお
いてのデジタル放送信号の形成、送信処理を説明するた
めのフローチャートである。
【0159】デジタル放送信号を配信する場合には、セ
ンター局1は、図9に示す処理を実行し、まず、PMS
/BDPS部において、1つのデジタル放送信号(トラ
ンスポートストリーム信号)によって提供するようにす
る複数の放送番組の番組データを分離、統合して、デー
タ圧縮するなどのエンコード処理を行って、多重化する
形式の番組データを形成する(ステップS101)。
【0160】また、同時に、センター局1においては、
SAS部16において、SMS部13を通じて供給され
るCATV局からのEMM個別メッセージ作成要求に応
じて、図6に示した形式のEMM個別メッセージを作成
する(ステップS102)。この第1の実施の形態にお
いては、各CATV局からのEMM個別メッセージ作成
要求は、センター局1のSMS部13によって随時に受
信され、蓄積されて管理されている。そして、SMS部
13に蓄積されているCATV局からのEMM個別メッ
セージの作成要求がSAS部16に供給されて、EMM
個別メッセージが作成される。
【0161】また、センター局1においては、SAS部
16でデジタル放送信号に含めるEMM共通メッセージ
を作成するとともに、関連情報送出装置17において、
ECMデータなどの付加情報を作成する(ステップS1
03)。そして、センター局1は、マルチプレクサ19
によって、番組データ、EMM個別メッセージ、EMM
共通メッセージ、ECMデータなどの種々の付加デー
タ、選局情報(PSI)を多重化して送信用のデジタル
放送信号を作成する(ステップS104)。
【0162】そして、センター局1は、作成したデジタ
ル放送信号に対して、スクランブラ20において、スク
ランブル処理を施し、伝送路符号化21において、デジ
タル放送信号を伝送路符号化して、CATV局3などの
各CATV局に人口衛星2を通じて配信する(ステップ
S105)。
【0163】このように、センター局1は、CATV局
からのEMM個別メッセージ作成要求に応じて、要求さ
れた加入者(視聴者)のSTBを特定可能なようにする
ために、ネットワーク識別子、CATV事業者識別子、
受信装置識別子を有する図6に示したフォーマットのE
MM個別データを作成して、これを各CATV局に配信
するものである。
【0164】[CATV局3の処理について]次に、セ
ンター局1からのデジタル放送信号の配信を受けるCA
TV局における処理について、CATV局3においての
処理を例にして説明する。CATV局3において行われ
る処理は、前述もしたように、大きく分けると、EMM
個別データ作成要求の形成、送信処理と、デジタル放送
信号の受信、再送信処理とに分けられる。
【0165】まず、EMM個別データ作成要求の形成、
送信処理について説明する。図10は、EMM個別デー
タ作成要求の形成、送信処理について説明するための図
である。この図10に示す処理は、CATV局3の主に
顧客データベース管理部33において行われるものであ
る。CATV局3の顧客データベース管理部33におい
て、新規加入者の登録情報が受け付けられると、顧客デ
ータベース管理部33は、自局のネットワーク識別子、
CATV事業者識別子、および、受信装置識別子を含む
EMM個別メッセージを作成する(ステップS20
1)。
【0166】そして、顧客データベース管理部33は、
ステップS201において作成したEMM個別メッセー
ジ作成要求を地上回線7を通じて、センター局1のSM
S部13に送信し(ステップS202)、この図10に
示す処理を終了する。
【0167】これにより、CATV局3からのEMM個
別メッセージの作成要求がセンター局1に提供され、こ
の作成要求に応じたEMM個別メッセージがセンター局
1において作成され、デジタル放送信号に含められて送
信されることになる。
【0168】次に、デジタル放送信号の受信、再送信処
理について説明する。図11は、デジタル放送信号の受
信、再送信処理について説明するための図である。この
図11に示す処理は、CATV局3の再送信装置32に
おいて行われる処理である。CATV局3の再送信装置
32は、フロントエンド部321において、センター局
1からのデジタル放送信号を受信、選局する(ステップ
S301)。
【0169】そして、パケットフィルタ322により、
選局したデジタル放送信号中に含められているNITデ
ータを抽出して、これを書換処理部325においてCA
TV用に書き換える(ステップS302)また、パケッ
トフィルタ322により、選局したデジタル放送信号中
に含められているEMM個別メッセージを抽出し、無効
化部328により、CATV局3の加入者宛てのEMM
個別メッセージのみを生かして、他局の加入者宛てのE
MM個別メッセージを無効化する(ステップS30
3)。このステップS303においては、EMM個別メ
ッセージに必ず含まれるようにされているEMMメッセ
ージ非暗号化ヘッダのカードIDによって、自局の加入
者に対するEMM個別メッセージか否かを確実に判別す
るようにしている。
【0170】次に、再送信装置32の置換部329にお
いて、これに供給されるデジタル放送信号のNITデー
タと、EMM個別メッセージとを、書換処理部325に
おいて書き換えられたNITデータと、無効化部328
からのEMM個別データとに置き換える(ステップS3
04)。そして、置換部329からのデジタル放送信号
を、変調部330において64QAM変調して(ステッ
プS305)、この変調したデジタル放送信号をCAT
V網4に送出する(ステップS306)。
【0171】これにより、CATV局3からは、EMM
個別メッセージとしては、自局の加入者についての受信
装置識別子が付加されたEMM個別メッセージだけを含
めるようにし、他局の加入者についてのEMM個別メッ
セージは含めないようにしたデジタル放送信号を加入者
に向けて再送信するようにしている。
【0172】[STB5の動作について]次に、CAT
V局からのデジタル放送信号の配信を受ける多数の加入
者のSTBにおける処理について、CATV局3からの
デジタル放送信号の配信を受けるSTB5の処理を例に
して説明する。以下においては、STB5において行わ
れるEMM個別メッセージについての処理として、初
回電源投入時の自機宛てのEMM個別メッセージの取り
込み処理、EMM個別メッセージを用いた受信制御処
理、再電源投入時の処理の3つの処理に分けて説明す
る。また、EMM個別メッセージを用いた受信制御処
理の説明においては、STB5の通常受信処理、およ
び、受信機蓄積データのクリア処理についても説明す
る。
【0173】[EMM個別メッセージの取り込み処理
について]まず、初回電源投入時の自機宛てのEMM
個別メッセージの取り込み処理について説明する。図1
2は、初回電源投入時のSTB5において行われる処理
を説明するためのフローチャートである。前述もした
が、CATV局への加入手続きを行うと、加入者(視聴
者)は、STBの貸し出しを受ける。
【0174】そして、この実施の形態においては、ST
B5の貸し出しを受け、初回電源投入時(STB5は工
場出荷状態)において、図12に示す処理を実行し、S
TB5のICカードI/F部71にICカード80を装
着してEMM個別メッセージを受信させる。
【0175】すなわち、STB5のコントローラ60
は、フロントエンド部51により受信、選局されたデジ
タル放送信号から、デ・マルチプレクサ53によって抽
出されてコントローラ60に供給されたデータがEMM
メッセージのパケットか否かを判断する(ステップS4
01)。このステップS401の判断処理は、前述した
選局情報の1つであるCATが示すEMMメッセージの
PIDを有するEMMメッセージのパケットの提供を受
けたか否かを判断する処理である。
【0176】ステップS401の判断処理において、E
MMメッセージのパケットの提供を受けていないと判断
したときには、コントローラ60は、ステップS401
からの処理を繰り返し、EMMメッセージのパケットが
提供されるまで待つ。また、ステップS401の判断処
理において、EMMメッセージのパケットの提供を受け
たと判断したときには、コントローラ60は、提供を受
けたEMMメッセージのパケットからEMMメッセージ
を再構成し、EMMメッセージ(EMM情報)を取得す
るようにする(ステップS402)。
【0177】そして、STB5のコントローラ60は、
取得したEMMメッセージのテーブルID(table
id)が、EMM個別メッセージであることを示す
「0×85」であるか否かを判断する(ステップS40
3)。このステップS403の判断処理において、提供
されたEMMメッセージのテーブルIDが「0×85」
であり、EMM個別メッセージであると判別した場合に
は、コントローラ60は、そのEMM個別メッセージの
カードID(card id)を参照し、自機のカード
IDを有する自機宛てのEMM個別メッセージか否かを
確認する(ステップS404)。
【0178】ステップS404の判断処理において、取
得したEMM個別メッセージは、自機宛てのものではな
いと判断したときには、コントローラ60は、ステップ
S401からの処理を繰り返し、EMMメッセージの取
得処理を繰り返す。また、ステップS404の判断処理
において、取得したEMM個別メッセージは、自機宛て
のものであると判断したときには、コントローラ60
は、取得したEMM個別メッセージのプロトコル番号
(protocol number)を参照し、暗号化
されたEMM個別メッセージか否かを判断する(ステッ
プS405)。
【0179】ステップS405の判断処理において、プ
ロトコル番号が、暗号化されていないデータであること
を示す「0×FF」ないと判断したときには、取得した
EMM個別メッセージは、暗号化されたものであると判
断して、STB5のICカードI/F71に装填された
ICカード80にEMM個別メッセージを転送して、当
該EMM個別メッセージに施されている暗号化をICカ
ードに格納されている暗号解読鍵情報に基づいて解除す
る(ステップS406)。
【0180】また、ステップS405の判断処理におい
て、プロトコル番号が、暗号化されていないデータであ
ることを示す「0×FF」であると判断したときには、
取得したEMM個別メッセージは、暗号化されていない
ものであるので、ステップS407の処理に進むことに
なる。
【0181】ステップS405の判断処理において、前
述のように取得したEMM個別メッセージが暗号化され
たものでないと判断した場合、または、ステップS40
6の暗号化解除処理の後、コントローラ60は、EMM
個別メッセージのメッセージ制御(message c
ontrol)、メッセージ定型文番号(fixedm
essage id)、差分フォーマット番号(ext
ra message version)の各値を参照
し、当該EMM個別メッセージが、制御用メッセージか
否かを判断する(ステップS407)。
【0182】この場合、前述したように、EMM個別メ
ッセージのメッセージ制御の値が、「0×02」であ
り、メッセージ定型文番号の値が、「0×0000」で
あり、差分フォーマット番号の値が、「0×00」であ
る場合に、当該EMM個別メッセージは、ネットワーク
識別子、CATV事業者識別子、受信装置識別子、有効
期限を有する制御用メッセージであると判別することが
できる。
【0183】ステップS507の判断処理において、取
得したEMM個別メッセージが制御用メッセージである
と判断したときには、コントローラ60は、後述もする
が、EMM個別メッセージのネットワーク識別子、CA
TV事業者識別子、受信装置識別子、有効期限などを自
機のEEPROM64に可能する制御メッセージ処理を
実行して(ステップS408)、この図12に示す処理
を終了する。この後、EMM個別メッセージを用いた
受信制御処理が行われることになる。
【0184】また、ステップS407の判断処理におい
て、取得したEMM個別メッセージが制御用メッセージ
ではない判断したときには、例えば、視聴料の支払いの
督促などのメッセージ情報であると判断し、メッセージ
を表示する通常のメッセージ処理を実行し(ステップS
409)、この後、制御用メッセージを含む自機宛ての
EMM個別メッセージを取得するためにステップS40
1からの処理を繰り返す。
【0185】また、ステップS403の判断処理におい
て、提供されたEMMメッセージのテーブルIDが「0
×85」ではなく、EMM共通メッセージであると判別
した場合には、EMM共通メッセージに応じた処理を行
うため、他のEMM情報処理を実行し(ステップS41
0)、このこの後、制御用メッセージを含む自機宛ての
EMM個別メッセージを取得するためにステップS40
1からの処理を繰り返す。
【0186】次に、図12に示した処理のステップS4
08において行われる受信機蓄積情報の格納処理である
制御メッセージ処理について説明する。図13は、図1
2のステップS408において行われる制御メッセージ
処理を説明するためのフローチャートである。
【0187】図12を用いて前述したように、自機宛て
のEMM個別メッセージであって、受信機蓄積情報を有
する制御メッセージを取得したSTB5のコントローラ
60においては、取得したEMM個別メッセージ中の受
信機蓄積情報であるネットワーク識別子、CATV事業
者識別子、受信装置識別子、有効期限を取得する(ステ
ップS501)。
【0188】そして、STB5のコントローラ60は、
自機の例えばEEPROM64のネットワーク識別子
(network id)、CATV事業者識別子(o
perator id)、受信装置ID(STB i
d)、有効期限などの制御メッセージを格納するEEP
ROM64の受信機蓄積情報の格納領域は、情報の上書
きが可能な状態であるか否かを判断する(ステップS5
02)。
【0189】工場出荷状態のSTBの場合、EEPRO
M64の受信機蓄積情報の格納領域には、受信機蓄積情
報(制御メッセージ)の上書きが可能なようにデフォル
ト値として例えばオールゼロなどの所定の値をセットし
ておく。これにより、STBにおいては、初回電源投入
時においては、EEPROM64の受信機蓄積情報の格
納領域にデフォルト値が格納されているか否かを判別す
ることにより、CATV局3からの受信機蓄積情報がま
だセットされていない状態であると判断することができ
る。
【0190】ステップS502の判断処理において、E
EPROM64の受信機蓄積情報の格納領域がデフォル
ト値であると判断した場合には、STB5のコントロー
ラ60は、ステップS501において取得した自機宛て
のEMM個別メッセージのネットワーク識別子(net
work id)、CATV事業者識別子(opera
tor id)、受信装置識別子(STB id)を、
EEPROM64の受信機蓄積情報の格納領域に格納す
る(ステップS503)。
【0191】さらに、STB5のコントローラ60は、
自機宛てのEMM個別メッセージの有効期限を示す情報
をEEPROM64の受信機蓄積情報の所定の有効期限
格納領域にセットし(ステップS504)、この図13
に示す処理を終了する。なお、ステップS502の判断
処理において、EEPROM64の受信機蓄積情報の格
納領域がデフォルト値でないと判断した場合には、ST
B5のコントローラ60は、既に受信機蓄積情報がセッ
トされていると判断し、図13に示す処理を終了する。
【0192】このように、STB5においては、初回電
源投入時などのEEPROM64の受信機蓄積情報の格
納領域がデフォルト値であるときには、必ずCATV局
3からの受信、選局したデジタル放送信号に含められて
いるEMM個別メッセージの受信機蓄積情報を自機のE
EPROM64などの所定のメモリの受信機蓄積情報の
格納領域に記憶保持する。
【0193】なお、STB5のEEPROM64に格納
するのは、前述のように、ネットワーク識別子、CAT
V事業者識別子、受信装置識別子、有効期限であり、そ
のそれぞれを自機宛てのEMM個別メッセージから取得
することが可能である。しかし、受信装置識別子は、こ
の実施の形態においては、前述もしたように、STB5
のメーカーIDと、モデルIDと、ICカード80のカ
ードIDからなるものである。
【0194】このため、受信装置識別子のメーカID、
モデルIDまでをEMM個別メッセージから取得し、カ
ードIDは、STB5に装填されているICカード80
に記憶されているカードIDを用いるようにしてもよ
い。例えば、BSデジタル放送の受信装置では、受信装
置とICカードとの交信により、ICカードのカードI
Dを受信装置が得ることができるようにされており、こ
の方式をこの第1の実施の形態のSTB5に適用するこ
とも可能である。
【0195】[EMM個別メッセージを用いた受信制
御処理について]次に、EMM個別メッセージを用い
た受信制御処理について説明する。図14は、STB5
において実行されるEMM個別メッセージを用いた受信
制御処理を説明するためのフローチャートである。
【0196】STB5において、デジタル放送信号を受
信、選局している場合には、選局したデジタル放送信号
に含められている付加情報などが順次に抽出され、デ・
マルチプレクサ53を通じてコントローラ60に供給さ
れる。このため、コントローラ60は、デ・マルチプレ
クサ53からの情報を観視し、自機宛てのEMM個別メ
ッセージであって、制御用メッセージを含むものを取得
するようにする(ステップS601)。
【0197】このステップS601で行われる処理は、
図12を用いて前述した一連のEMM個別メッセージの
取り込み処理とほぼ同様にして、制御メッセージを含む
自機宛てのEMM個別メッセージを取得する処理であ
る。
【0198】次に、STB5のコントローラ60は、E
EPROM64に格納されている受信機蓄積情報である
受信装置識別子を確認し、当該STB5は、デジタル放
送信号の利用が許可された使用可能状態の受信装置か否
かを判断する(ステップS602)。すなわち、この実
施の形態のCATV放送システムにおいては、例えば、
視聴料未払いの加入者に貸し出したSTBの機能をEM
M個別メッセージの制御メッセージによって停止させる
ことができるようにされている。
【0199】具体的には、センター局1は、CATV局
3からの目的とする加入者のカードIDを含む受信装置
の機能停止要求に応じて、受信装置の機能を停止させる
ためのEMM個別メッセージを作成し、これをデジタル
放送信号に含めて送信してくる。この場合、受信装置の
機能を停止させるためのEMM個別メッセージは、図6
を用いて前述したフォーマットに準じて作成されるが、
受信装置識別子には受信装置の使用禁止を示す値、例え
ば、オール1(STB id=「0×FFFFFFFF
FFFFFFFF」)をセットするようにしている。
【0200】そして、このように、受信装置識別子に、
機能停止を示す所定値がセットされてきたときには、S
TB5は、これを自機のEEPROM64の受信機蓄積
情報の格納領域に上書きする。このため、STB5のコ
ントローラ60は、EEPROM64に格納している受
信装置識別子が、上述のようにオール1などの予め決め
られた特別な値か否かを判断することにより、STB5
がデジタル放送信号の使用が可能な使用可能状態にある
か否かを判別することができる。
【0201】ステップS602の判別処理において、S
TB5が使用可能状態ではなく、機能停止状態にあると
判断した場合には、EEPROM64のネットワーク識
別子、CATV事業者識別子、受信装置識別子を初期状
態に戻すためのクリア処理(クリアルーチン)を実行す
るようにし(ステップS603)、この図14に示す処
理を終了する。
【0202】このステップS603の処理は、詳しくは
後述もするが、デジタル放送信号に含められて提供され
る自機宛てのEMM個別メッセージがクリア情報である
場合に、STB5のEEPROM64に格納されている
ネットワーク識別子、CATV事業者識別子、受信装置
識別子を初期状態に戻すことによって、これらの情報の
再度の設定を可能にするための処理である。
【0203】このように、STB5のEEPROM64
に格納されている受信装置識別子が、機能停止状態を示
す情報であるときには、これが初期化されるまで、ST
B5は、デジタル放送信号を利用することができないよ
うにされる。すなわち、デジタル放送信号により提供さ
れる画像や音声の出力ができないようにされ、STB5
の使用が禁止される。
【0204】また、ステップS602の判別処理におい
て、STB5が使用可能状態にあると判断した場合に
は、コントローラ60は、自機のEEPROM64に格
納してあるネットワーク識別子、CATV事業者識別
子、受信装置識別子と、ステップS601において新た
に取得した自機宛てのEMM個別メッセージのネットワ
ーク識別子、CATV事業者識別子、受信装置識別子と
を比較し、両者が同一であって、受信、選局したデジタ
ル放送信号をSTB5が利用可能か否かを判断する(ス
テップS604)。
【0205】ステップS604において、受信、選局し
たデジタル放送信号をSTB5が利用可能であると判断
したときには、受信、選局したデジタル放送に含められ
ている時刻情報である前述したTOTまたはTDTを取
得し、STB5のEEPROM64に記憶してある有効
期限を示す情報(有効期限情報)と比較する(ステップ
S605)。
【0206】そして、STB5のコントローラ60は、
自機が保持している受信機識別情報の有効期限が切れて
いないか否かをを判断する(ステップS606)。つま
り、STB5を他局のサービスエリアなどに持ち出した
場合や機能停止状態にある場合には、後述する有効期限
の更新は行われないので、EEPROM64に格納した
受信機蓄積情報の有効期限が切れた状態が発生し、不正
に利用するなどしたSTBの利用を制限することができ
るようにしている。
【0207】そして、ステップS606の判断処理にお
いて、受信機蓄積情報の有効期限は切れていないと判断
したときには、STB5のコントローラ60は、自機の
EEPROM64に格納してある有効期限を、今回取得
したEMM個別メッセージの有効期限に書き換える(ス
テップS607)。
【0208】すなわち、ステップS607は、STB5
のEEPROM64に既に格納されている有効期限情報
を、使用可能とされたデジタル放送信号により最新に提
供されるEMM個別メッセージの有効期限情報に更新す
る処理である。そして、STB5のコントローラ60
は、そのデジタル放送信号から目的とする番組を視聴で
きるようにする通常の受信処理を実行し(ステップS6
08)、この後、所定のタイミングで、ステップS60
1からの処理を繰り返す。
【0209】また、ステップS606の判断処理におい
て、受信機蓄積情報の有効期限が切れていると判断した
ときには、例えば、「ご加入のCATV局へ視聴条件を
問い合わせてください。」などのメッセージを出力する
ようにする有効期限メッセージの表示処理を実行し(ス
テップS609)、この後、所定のタイミングで、ステ
ップS601からの処理を繰り返す。
【0210】そして、STB5のEEPROM64の受
信機蓄積情報の有効期限が切れる場合としては、前述も
したように、例えば、STB5を他のCATV局のサー
ビスエリアに移設して利用しようとしたり、あるいは、
他のCATV局のサービスエリア内で用いられるSTB
に装着されるべきICカードをSTBに装填してデジタ
ル放送信号を受信、利用しようとした場合に発生する。
これらの場合には、前述したように、カードIDによっ
て識別される自機宛てのEMM個別メッセージを受信す
ることができないので、STB5のEEPROM64に
保持される有効期限を示す情報が古くなり、デジタル放
送信号の利用が不能にされる。
【0211】これに対し、STB5を他局のサービスエ
リアに移設したり,ICカード80を他局のサービスエ
リア内のSTBに装填するなどの不正な行為を行わず、
加入登録したCATV局のサービスエリア内において、
STB5、ICカード80を正当に使用している場合に
は、STB5のEEPROM64内に格納される有効期
限を示す情報は、ステップS607において確実に更新
されるので、デジタル放送信号の利用が不能にされるこ
とはない。
【0212】また、ステップS604に判断処理におい
て、ステップS601において新たに取得したEMM個
別メッセージのネットワーク識別子、CATV事業者識
別子、受信装置識別子と、STB5のEEPROM64
に格納されているネットワーク識別子、CATV事業者
識別子、受信装置識別子とが同一ではなく、受信、選局
したデジタル放送信号をSTB5が利用できないと判断
したときには、STB5のコントローラ60は、ステッ
プS601において取得したEMM個別情報が、クリア
情報か否かを判断する(ステップS610)。
【0213】このステップS610の判断処理において
は、自機宛てのEMM個別メッセージのネットワーク識
別子、CATV事業者識別子、受信装置識別子のいずれ
もが、オールゼロである場合に、そのEMM個別メッセ
ージは、クリア情報であると判別することができる。す
なわち、例えば、前述のように、視聴料未納によりST
Bの使用を強制的に禁止した後、その視聴料未納の加入
者から視聴料が入金された場合には、CATV局は、ク
リア情報の送信要求をセンター局1に送信する。
【0214】このクリア情報の送信要求に応じて、セン
ター局1が、目的とする加入者のカードIDを有し、ネ
ットワーク識別子、CATV事業者識別子、受信装置識
別子のいずれもが、オールゼロとされたクリア情報とし
てのEMM個別メッセージ(修整個別契約情報)情報を
形成し、これをデジタル放送信号に含めて送信してく
る。したがって、STB5のコントローラ60は、自機
宛てのEMM個別メッセージのネットワーク識別子、C
ATV事業者識別子、受信装置識別子を確認することに
より、そのEMM個別メッセージがクリア情報か否かを
判別することができる。
【0215】ステップS610の判断処理において、取
得したEMM個別メッセージがクリア情報であると判断
したときには、STB5のコントローラ60は、前述し
たステップS603の処理と同様に、クリア処理(クリ
アルーチン)を実行し、EEPROM64に格納されて
いるネットワーク識別子、CATV事業者識別子、受信
装置識別子の初期化を行い(ステップS611)、この
図14に示す処理を終了する。
【0216】ステップS610の判断処理において、取
得したEMM個別メッセージがクリア情報でないと判断
したときには、STB5のコントローラ60は、ステッ
プS601において取得したEMM個別メッセージのネ
ットワーク識別子、CATV事業者識別子は、EEPR
OM64に格納しているものと同じか否かを判断する
(ステップS612)。
【0217】ステップS612の判断処置において、E
MM個別メッセージのネットワーク識別子、CATV事
業者識別子は、EEPROM64に格納しているものと
同じであると判断したときには、STB5のコントロー
ラ60は、ステップS601において取得したEMM個
別メッセージの受信装置識別子は、使用禁止を指示する
ものか否かを判断する(ステップS613)。
【0218】このステップS613の判断処理は、EM
M個別メッセージの受信装置識別子が、例えば、前述し
たように「0×FFFFFFFFFFFFFFFF」か
否かを確認する処理である。このステップS613にお
いて、EMM個別メッセージの受信装置識別子が、使用
禁止を示す値であると判断したときには、STB5のコ
ントローラ60は、EEPROM64に格納している受
信装置識別子を、使用禁止を示す値(EMM個別メッセ
ージの受信装置識別子の値)に上書きする(ステップS
614)。
【0219】そして、例えば、「当該STBは、現在使
用不可の状態です。ご加入のCATV局へお問い合わせ
ください。」などのメッセージを表示する使用不可メッ
セージの表示処理を行い(ステップS615)、この
後、所定のタイミングで、ステップS601からの処理
を繰り返す。
【0220】また、ステップS613の判断処理におい
て、EMM個別メッセージの受信装置識別子が、使用禁
止を示す値ではないと判断したときには、STB5のコ
ントローラ60は、例えば、「当該STBの認識ができ
ません。ご加入のCATV局へお問い合わせくださ
い。」などのメッセージを表示する認識不可メッセージ
の表示処理を行い(ステップS616)、この後、所定
のタイミングで、ステップS601からの処理を繰り返
す。
【0221】また、ステップS612の判断処理におい
て、EMM個別メッセージのネットワーク識別子、CA
TV事業者識別子は、EEPROM64に格納している
ものと同じではないと判断したときには、STB5のコ
ントローラ60は、例えば、「当該STBは、使用ネッ
トワークが異なります。ご加入のCATV局へお問い合
わせください。」などのメッセージを表示する圏外メッ
セージの表示処理を行い(ステップS617)、この
後、所定のタイミングで、ステップS601からの処理
を繰り返す。
【0222】次に、図14に示したEMM個別メッセー
ジを用いた受信制御処理において、ステップS608に
おいて行われる通常受信処理について説明する。図15
は、図14に示した処理のステップS608において実
行される通常受信処理を説明するためのフローチャート
である。
【0223】なお、図15に示す通常受信処理において
用いられる情報であって、PATおよびPMTにおいて
はプログラム番号が、また、NITにおいてはサービス
IDが、それぞれ、視聴者(STB5の操作者)が、選
択する放送番組を指示する情報に該当するものである。
【0224】また、NITがネットワーク全体、つま
り、CATV局から送出されるすべてのデジタル放送信
号(トランスポートストリーム)の情報を含み、同一の
テーブルがすべての伝送チャンネルで並行に伝送される
のに対し、PATおよびPMTは、それぞれが伝送され
る伝送チャンネル(物理チャンネル)内の番組の情報だ
けからなり、各伝送チャンネルごとに異なった内容にな
っているものである。
【0225】そして、この第1の実施の形態において
は、図14に示した処理のステップ608において、図
15に示す通常受信処理が実行される。まず、STB5
のコントローラ60は、前述したように、いわゆるラス
トチャンネルメモリ機能を有するものであり、電源をオ
フにする直前まで受信回路部51によって受信するよう
にされていたデジタル放送信号の周波数をEEPROM
64から読み出し、これを選局制御信号として受信処理
回路部51のチューナ部511に供給して、その選局制
御信号によって指示されるデジタル放送信号を選局す
る。
【0226】チューナ部511によって選局されたデジ
タル放送信号は、64QAM復調部512で復調され、
リードソロモン誤り訂正部513において誤り訂正され
る。誤り訂正されたデジタル放送信号は、デ・スクラン
ブラ52を通じて、デ・マルチプレクサ53に供給され
る。
【0227】コントローラ60は、デ・マルチプレクサ
53を制御し、デジタル放送信号からNITを抽出し、
例えば、DRAM65に格納する(ステップS70
1)。なお、このDRAM65に記憶するようにされる
NITは、そのバージョン番号が異なるNITを取得し
たときには、更新するようにされるものである。
【0228】そして、コントローラ60は、電源をオフ
にする直前までデ・マルチプレクサ53において、抽出
するようにされていた番組のプログラム番号(NITの
サービスIDと同じ。)をEEPROM64から読み出
し、取得したNITの番組リスト、すなわち、NITの
すべてのサービスIDをサーチする(ステップS70
2)。
【0229】そして、コントローラ60は、ステップS
702のサーチ結果から、プログラム番号によって指示
された放送番組は、現在選局してデジタル放送信号(自
チャンネル)内に存在するか否かを判断する(ステップ
S703)。ステップS703の判断処理において、指
示された目的とする放送番組が、現在選局しているデジ
タル放送信号(自チャンネル)内に存在しないと判断し
たときには、目的とするサービスIDを含むサービスリ
スト記述子の前に組み合わされている有線分配記述子の
構成要素であるfrequency(周波数)が示す情
報により、目的とする放送番組を放送している通常チャ
ンネルの周波数を特定する。
【0230】そして、特定したその周波数の通常チャン
ネルを選局するように、受信処理回路51のチューナ部
511を制御して、目的とするデジタル放送信号を選局
する(ステップS704)。ステップS704の処理の
後、または、ステップS703の判断処理において、指
示された目的とする放送番組が、現在選局しているデジ
タル放送信号(自チャンネル)内に存在すると判断した
ときには、コントローラ60は、デ・マルチプレクサ5
3を制御して、その選局されているデジタル放送信号か
らPATを受信、抽出し(ステップS705)、PMT
を受信、抽出する(ステップS706)。
【0231】そして、コントローラ60は、EEPRO
M64から読み出した電源をオフにする直前までデ・マ
ルチプレクサ53において、抽出するようにされていた
番組のプログラム番号で示される放送番組が、選局する
ようにしたデジタル放送信号によって放送されているか
否か(放送目的の信号か否か)をPAT、PMTのプロ
グラム番号に基づいて判断する(ステップS707)。
【0232】ステップS707の判断処理において、目
的とする放送番組が、現在選局しているデジタル放送信
号によって放送されていると判断したときには、コント
ローラ60は、デ・マルチプレクサ53を制御して、そ
のデジタル放送信号からECMを受信、抽出する(ステ
ップS708)。
【0233】ECMは、前述もしたように、スクランブ
ル解除に必要な共通情報である。コントローラ60は、
デ・マルチプレクサ53からのECMをICカードI/
F部71を通じてこれに装着されているICカード80
に供給する。ICカード80は、CPUを備えたもので
あり、自己が保持する情報と、供給されたECMに基づ
いて、受信、選局したデジタル放送信号による放送番組
の視聴の可/不可を判断し、視聴可と判断した場合に
は、ICカード80は、スクランブルの鍵情報をコント
ローラ60に供給する。
【0234】コントローラ60は、ICカード80から
鍵情報が、送信されてきたか否かを判断することによ
り、受信、選局した放送番組信号による放送番組の視聴
の可/不可を判断する(ステップS709)。ステップ
S709の判断処理において、視聴可と判断された場合
には、ICカード80からスクランブルの鍵情報がコン
トローラ60に供給される。コントローラ60は、IC
カード80からの鍵情報をデ・スクランブラ52に供給
し、受信選局した放送番組信号のスクランブルが解除す
るようにされ、スクランブルが解除されたデジタル放送
信号が、デ・マルチプレクサ53に供給される。
【0235】スクランブルが解除されたデジタル放送信
号は、デ・マルチプレクサ53に供給されるので、コン
トローラ60は、デ・マルチプレクサ53を制御して、
PMTのエレメンタリIDと一致するPIDを持つパケ
ットを受信、選局しているデジタル放送信号から受信、
抽出する(ステップS710)。
【0236】ステップS710で抽出されたパケットで
あって、データ放送のためのパケットは、データ処理部
54に、また、ビデオデータのパケットは、ビデオ処理
部55に、また、オーディオデータのパケットは、オー
ディオ処理部56に供給され、デコードされる(ステッ
プS711)。これにより、目的とする放送番組の映像
信号、音声信号が得られ、STB5に接続されたモニタ
受像機6に供給されて目的とする放送番組の視聴ができ
るようにされる。
【0237】また、ステップS709の判断処理におい
て、ICカード80からの鍵情報は供給されず、受信、
選局したデジタル放送信号による放送番組の視聴が不可
であると判断した場合には、コントローラ60は、視聴
不可であることを通知するための表示メッセージをOS
D回路57、合成回路58を通じて出力する映像信号に
重畳するようにし、STB5の使用者に対して、受信選
局するようにした通常チャンネルを通じて放送される放
送番組の視聴が不能であることを通知するようにする
(ステップS712)。
【0238】また、ステップS707の判断処理におい
て、現在選局しているデジタル放送信号が放送目的の信
号でないと判断したときには、コントローラ60は、目
的とする放送番組が行われていないことを通知する表示
メッセージを表示するようにするなどの所定の例外処理
を行う(ステップS713)。
【0239】そして、STB5の使用者によって、番組
選択が行われた場合には、ステップS702からの処理
が行うようにされる。また、受信したNITのバージョ
ン番号が、DRAM65に記憶格納されているNITと
異なった場合には、DRAM65に記憶格納されている
NITをステップS701の処理と同様の処理により更
新する。
【0240】このようにして、STB5は、自機宛ての
EMM個別メッセージに応じた制御により、デジタル放
送信号の利用が可能とされた場合には、そのデジタル放
送信号により提供される放送番組の利用ができるように
される。
【0241】次に、図14に示したEMM個別メッセー
ジを用いた受信制御処理において、ステップS603、
ステップS611において行われる受信機蓄積データの
クリア処理について説明する。図16は、図14に示し
た処理のステップS603、ステップS6118におい
て実行される受信機蓄積データのクリア処理を説明する
ためのフローチャートである。
【0242】STB5のコントローラ60は、図12に
示した処理と同様にして、まず、自機宛てのEMM個別
メッセージを取得するようにする(ステップS80
1)。ここで、図14に示したステップS601の処理
によって、既に自機宛てのEMM個別メッセージを取得
している場合には、最初だけ、このステップS801の
処理をスルーするようにしてもよい。
【0243】そして、STB5のコントローラ60は、
取得した自機宛てのEMM個別メッセージがクリア値で
あるか否かを判断する(ステップS602)。ここで、
取得した自機宛てのEMM個別メッセージが、クリア値
か否かは、前述もしたように、当該EMM個別メッセー
ジに含められているネットワーク識別子、CATV事業
者識別子、受信装置識別子に基づいて判断され、これら
の情報のいずれもがオールゼロである場合に、そのEM
M個別メッセージはクリア値であると判断する。
【0244】ステップS802の判断処理において、取
得したEMM個別メッセージがクリア値でないと判断し
たときには、STB5のコントローラ60は、ステップ
S801からの処理を繰り返し、自機宛てのEMM個別
メッセージであって、クリア値のEMM個別メッセージ
が送信されてくるのを待つことになる。
【0245】また、ステップS802の判断処理におい
て、取得したEMM個別メッセージがクリア値であると
判断したときには、STB5のコントローラ60は、自
機のEEPROM64に保持しているネットワーク識別
子、CATV事業者識別子、受信装置識別子を初期状態
(工場出荷状態)に初期化する(ステップS803)。
【0246】次に、コントローラ60は、EEPROM
64に保持している有効期限を示す情報を、最新のEM
M個別メッセージにより提供される最新の有効期限情報
で更新する(ステップS804)。そして、STB5の
コントローラ60は、自機の電源をオフにし(ステップ
S805)、この図16に示す処理を終了する。
【0247】このように、クリア処理が実行され、ST
B5のEEPROM64に保持されているネットワーク
識別子、CATV事業者識別子、受信装置識別子、有効
期限情報が初期化された場合には、そのSTB5のEE
PROM64の受信機蓄積データの記憶領域は初期状態
(工場出荷状態)に戻る。
【0248】このため、この状態のときに、STB5に
電源が投入されると、前述した図12、図13のEMM
個別データの取得処理が実行され、EEPROM64へ
のネットワーク識別子、CATV事業者識別子、受信装
置識別子、有効期限の再度の設定が行われ、この後、S
TB5は、デジタル放送信号の利用が可能な状態に復旧
されることになる。
【0249】[再電源投入時の処理について]次に、
再電源投入時の処理について説明する。図17は、S
TB5において実行される再電源投入時の処理を説明す
るためのフローチャートである。前述したように、ST
B5の初回電源投入においては、図12、図13を用い
て説明したように、EMM個別メッセージの取り込み処
理および設定処理が行われる。そして、EMM個別メッ
セージに含まれる情報に基づいて、STB5のEEPR
OM64に受信機蓄積データのセットアップが行われた
後においては、STB5の電源投入時においては、この
図17に示す処理が実行される。
【0250】STB5に電源が投入され動作するように
されると、STB5のコントローラ60は、まず、自機
のEEPROM64に保持している受信機蓄積データ
(制御情報)の内容を確認する(ステップS901)。
そして、STB5のコントローラ60は、ステップS9
01の確認結果に基づいて、自機はデジタル放送信号を
利用することが可能な使用可能状態になってきるか否か
を確認する(ステップS902)。
【0251】このステップS902の判断処理は、EP
PROM64に保持されている受信装置識別情報が機能
停止を示す所定の値になっているか否を確認することよ
り判別することができる。そして、STB5のコントロ
ーラ60は、ステップS902の判断処理において、自
機は使用可能状態であると判断したときには、自己のE
EPROM64に保持している有効期限を示す情報と、
その時点において受信しているデジタル放送信号に含ま
れるTOT/TDTなどの時刻情報とを比較し(ステッ
プS903)、自機が保持している受信機蓄積データ
は、有効期限内のものか否かを判断する(ステップS9
04)。
【0252】ステップS904の判断処理において、有
効期限内であると判断したときには、STB5のコント
ローラ60は、図15を用いて前述した通常受信処理を
行って、デジタル放送信号によって提供される放送番組
の利用を可能にし(ステップS905)、この図17に
示す処理を終了する。
【0253】また、ステップS902の判断処理におい
て、自機は使用可能状態ではないと判断したとき、また
は、ステップS904の判断処理において、自機が保持
している受信機蓄積データは、有効期限内のものではな
いと判断したときには、STB5は、使用不能な状態に
なっていることを通知するメッセージを出力するように
して(ステップS906)、この図17に示す処理を終
了する。
【0254】以上の図12から図17までの処理が、S
TB5において行われる処理である。前述したように、
この第1の実施の形態のCATV放送システムにおいて
は、CATV局から要求に応じて、センター局1におい
て作成され、デジタル放送信号に含められて送信される
EMM個別メッセージによって、受信制限制御、受信禁
止制御を行うことができるようにしている。
【0255】すなわち、前述したように、センター局1
から送出されるデジタル放送信号には、CATV局から
のEMM作成要求に応じて作成され、各加入者に対応す
るネットワーク識別子、CATV事業者識別子、受信装
置識別子、有効期限を示す情報を有するEMM個別メッ
セージが繰り返し含められて送信される。各CATV局
においては、他局の加入者のEMM個別メッセージは無
効化し、EMM個別メッセージについては、自局の加入
者に対するもののみをデジタル放送信号に含めて送信す
る。
【0256】そして、各STBにおいては、STBのE
EPROM64に記憶保持されているセッティング時
(初回電源投入時)にセットされたのネットワーク識別
子、CATV事業者識別子、受信装置識別子と、新たに
受信された自機宛ての制御用EMM個別メッセージの、
ネットワーク識別子、CATV事業者識別子、受信装置
識別子とを比較し、同一であれば、STBによるデジタ
ル放送信号の利用を可能する。
【0257】また、異なっていれば、画像、音声の出力
を行わないようにする。この場合に、適当なメッセージ
を出力して視聴者に提供することによって、そのSTB
によるデジタル放送信号の利用が不能である事実、その
理由、対応策などを通知することができるようにしてい
る。
【0258】これにより、STBを他局のサービスエリ
アに持ち込んで、その他局のCATV網に接続しても、
デジタル放送信号の利用はできないようにされるので、
STBが持ち込まれた、当該STBの加入者とは契約関
係のないCATV局からのデジタル放送信号が不正に利
用されることを防止することができる。
【0259】また、前述したように、センター局1から
送出されるデジタル放送信号には、CATV局からの機
能停止要求に応じて作成され、各加入者に対応するネッ
トワーク識別子、CATV事業者識別子、機能停止を示
す所定の値がセットされた受信装置識別子を有するEM
M個別メッセージが繰り返し含められて送信される。こ
の場合においても、各CATV局においては、他局の加
入者のEMM個別メッセージは無効化し、EMM個別メ
ッセージについては、自局の加入者に対するもののみを
デジタル放送信号に含めて送信する。
【0260】そして、各STBにおいては、受信した自
機宛てのEMM個別メッセージが、機能停止を示す所定
の値がセットされた受信装置識別子を有するものである
場合には、これを自機のEEPROM74に書き込むこ
とで、機能停止を示す所定の値がセットされた受信装置
識別子を記憶保持しているSTBにおいては、電源が投
入された場合であっても、画像、音声の出力を行わない
ようにする。
【0261】また、この場合に、適当なメッセージを出
力して視聴者に提供することによって、そのSTBによ
るデジタル放送信号の利用が不能である事実、その理
由、対応策などを通知することができる。このように、
各CATV局は、センター局1からのデジタル放送信号
を再送信して提供する場合であっても、各CATV局の
加入者ごとに、そのSTBの機能を停止させるように制
御することができる。
【0262】また、前述のように、各CATV局から
は、EMM個別メッセージは、自局で利用しているIC
カードに対応したもののみを再送する。つまり、各CA
TV局は、自局の加入者が保持しているICカードのカ
ードIDを有するEMM個別メッセージのみ再送信する
ため、STB5に他局のICカードを装着して使用しよ
うとしても、カードIDが異なるために、制御用のEM
M個別メッセージを受け取ることはできない。
【0263】そして、制御用のEMM個別メッセージに
は、前述したように、有効期限を示す情報(Limit
date)が書き込まれているため、期限を超過した
記憶情報(受信機蓄積データ)は無効となり、ICカー
ドを正常なものに戻したとしても、STBの利用を不能
にすることができるので、ICカードの不正使用につい
ても対応することができる。
【0264】また、前述のように、STB5のEEPR
OM64に保持している受信装置識別子が機能停止を示
す所定の値にされたことにより、または、STB5のE
EPROM64に保持している有効期限を示す情報が未
更新となることにより、STB5によりデジタル放送信
号の利用が不能にされた後には、CATV局からの要求
によりクリア情報(クリア値)をEMM個別メッセージ
により送信することにより、機能が停止するようにされ
ているSTB5の機能を復旧することができるようにし
ている。
【0265】[第1の実施の形態の変形例]前述の第1
の実施の形態においては、図1に示したように、各加入
者が使用すつSTB5は、通信機能を備え、センター局
1のビューログ収集システム14との間で通信を行うこ
とができるようにした。このようにすることによって、
加入者個々のSTBから、視聴履歴をセンター局1が得
て集計することによって、センター局1は、デジタル放
送信号の配信先のCATV局に対して、その加入者のデ
ジタル放送信号の利用状況に応じて配信料の課金を行う
ことができる。
【0266】また、各CATV局は、センター局1のビ
ューログ収集システム14により集計された結果の提供
を受けることにより、自局の加入者に対する視聴料の請
求処理を独自に行わなくてもよいので、視聴料の請求処
理など、いわゆる顧客に関する管理にかかる負荷を軽減
することができる。
【0267】しかし、センター局1と各CATV局の加
入者のSTBとを接続して、視聴履歴をセンター局1が
一手に集計するようにしたので、センター局1の負荷が
重くなってしまう場合もあると考えられる。また、各S
TBからセンター局1に視聴履歴を送信するためにかか
る通信コストをSTBの使用者が負担するのか、センタ
ー局が負担するのかも問題になる場合があると考えられ
る。
【0268】これらを考慮した場合には、図18に示す
ようなCATV放送システムを構築することが考えられ
る。図18は、STB5とセンター局1とを通信回線を
接続しないようにして構成したCATV放送システムを
説明するための図である。
【0269】図18に示すように、センター局1は、図
1のCATV放送システムのセンター局1が備えていた
ビューログ収集システム14を有しないものである。そ
の他の各部は、図1に示したセンター局1と同様に構成
されたものである。そして、この18に示す例の場合に
は、各CATV局の顧客データベース管理部34に、各
加入者の視聴履歴を管理するビューログ収集システムを
設ける。
【0270】また、CATV局3と加入者のSTB5と
がCATV網4によって接続されているように、各CA
TV局とそのCATV局の加入者とは、CATV網4に
よって接続されているの、このCATV網を用いて、C
ATV局が視聴履歴の収集、集計を行うようにする。
【0271】したがって、図18においては、CATV
網4に、CATV局3からSTB5へのデジタル放送信
号の配信を行うチャンネル(下りチャンネル)と、ST
B5からCATV局3に視聴履歴を送信するチャンネル
(上りチャンネル)を設けるようにする。このようにし
て、STB5からの視聴履歴は、CATV網4の上りチ
ャンネルを通じて、CATV局3に送信し、これをCA
TV局3の顧客データベース管理部34のビューログ収
集システムにおいて集計する。
【0272】そして、この集計結果に応じて、CATV
局3は視聴料の請求を行うことができる。また、CAT
V局3の顧客データベース管理部34のビューログ収集
システムによって集計された結果を地上回線7を通じて
センター局1に送信することによって、加入者の使用に
応じたデジタル放送信号の配信料をセンター局1はCA
TV局に請求するようにすることができる。
【0273】なお、この場合には、CATV局3からセ
ンター局1に通知される視聴履歴の集計結果を実際より
少なくするなどの改ざんが行われる可能性がある。そこ
で、ビューログ収集システムの集計結果を改ざんするこ
とができないように、例えば、集計結果を直接書き換え
ることができないようなシステムにするなど各種の方策
を講じることができる。
【0274】また、CATV網4のSTB5からCAT
V局3への上りチャンネルを用いて、STB5からCA
TV局3に、契約内容の変更要求などを送信することに
より、簡単かつ迅速にCATV局の例えば顧客データベ
ース管理システムで管理されている顧客毎の契約内容の
変更を行うようにすることもできる。
【0275】[第2の実施の形態]前述した第1の実施
の形態においては、センター局1から各CATV局に配
信されるデジタル放送信号に、各CATV局からの要求
に応じて形成されるEMM個別メッセージが含められて
配信するようにしていた。しかし、これに限るものでな
い。
【0276】図1、図18に示したように、センター局
1とCATV3などの各CATV局とは、専用線、電話
回線など種々の地上回線を通じて接続するようにされて
いる。この地上回線を通じて、CATV局からセンター
局にEMM個別メッセージの作成要求を送信するととも
に、センター局1からCATV局に作成したEMM個別
メッセージを配信するようにすることもできる。
【0277】図19は、CATV局からの要求に応じて
センター局1において作成されるEMM個別メッセージ
を、地上回線を通じて配信するこの第2の実施の形態の
CATV放送システムを説明するための図である。図1
9において、センター局100は、前述した第1の実施
の形態センター局1に相当し、通信衛星200が通信衛
星2に相当する。また、CATV局300A、300
B、…が、CATV局3に相当する。
【0278】そして、センター局100は、通信衛星2
00を通じてデジタル放送信号を各CATV局300
A、300Bする、…に配信する。また、CATV局3
00A、300B、…などからの要求に応じて作成する
特定のSTB宛てのEMM個別メッセージは、地上回線
400を通じて配信する。
【0279】図19に示すように、センター局100
は、送信アンテナ101と、デジタル放送信号(トラン
スポートストリーム信号)S1を形成して送出する送出
装置102と、地上回線400に接続されたEMM生成
装置103と備えている。送信装置102は、図1、図
18に示した第1の実施の形態のセンター局1とほぼ同
様に構成されたものであり、デジタル放送信号を形成し
て送出するものである。
【0280】この場合、送出装置102は、CATV局
での再送信装置の構成や処理を簡単にするため、送出装
置102で形成されるデジタル放送信号(トランスポー
トストリーム信号)S1中に、予めCATV局でEMM
個別メッセージを挿入することを想定して、適当な容量
を持つスタッフィングテーブル(StuffingTa
ble)を多重化して送出する。すなわち、図19の左
上部のTS信号S1に示すように、所定の間隔でEMM
個別メッセージをCATV局において挿入するためのス
タッフィング領域を設けて送出する。
【0281】また、EMM生成装置103は、CATV
局から地上回線400を通じて送信されてくるCATV
局からの要求に応じて、前述した第1の実施の形態の場
合と同様に、例えば、図6に示したフォーマットのEM
M個別メッセージを形成して、これを要求元のCATV
局に地上回線400を通じて送信する。このため、セン
ター局100のEMM生成装置103から各CATV局
に対しては、そのCATV局に対するEMM個別メッセ
ージだけが送信される。
【0282】したがって、前述した第1の実施の形態の
CATV局のように、各CATV局が、自局の加入者宛
てのEMM個別メッセージを生かし、他局の加入者あて
のEMM個別メッセージを無効化するなどといった処理
を行う必要がないようにしている。
【0283】そして、この第2の実施の形態のCATV
局300A、300Bは、前述した第1の実施の形態の
CATV局3とほぼ同様に構成されたものであり、受信
アンテナ301A、301B、再送信装置302A、3
02B、顧客データベース管理部を備えるものである。
なお、説明を簡単にするため、図19においては、各C
ATV局が備える顧客データベース管理部については省
略している。
【0284】また、各CATV局300A、300Bの
再送信装置302A、302Bは、それぞれのCATV
局のCATV網302A、302Bに接続されている。
なお、各CATV局のCATV網には、前述した第1の
実施の形態のCATV放送システムにおいて用いられた
STBが接続されるが、図19においてはこれを省略し
ている。
【0285】そして、各CATV局300A、300B
の再送信装置302A、302Bは、受信アンテナ30
1A、301Bを通じて受信したセンター局100から
のデジタル放送信号を復調して、64QAM信号に変換
して出力する変調変換装置であるが、復調したデジタル
放送信号のNITをCATV用に書き換えるとともに、
スタッフィング領域に、センター局1から地上回線40
0を通じて提供を受けたEMM個別データを挿入して、
これを再送信するようにしている。
【0286】図20は、この第2の実施の形態のCAT
V放送システムにおいて、各CATV局には、この図2
0に示した再送信装置302が設けられる。すなわち、
図20に示す再送信装置302は、CATV局300
A、300Bにおいて用いられる再送信装置302A、
302Bと同じ構成を有するものである。
【0287】この第2に実施の形態において、各CAT
V局に設けられる再送信装置302は、図20に示すよ
うに、フロントエンド部(図20においては、F/Eと
記載。)321、パケットフィルタ322、PID抽出
制御部323、衛星用NIT処理部324、NIT書換
部325、CATV用NIT処理部326、置換部35
0、変調部330、コントローラ340を備えたもので
ある。
【0288】コントローラ340は、この第2の実施の
形態の各部を制御するものであり、図20に示すよう
に、CPU341と、ROM342と、RAM343と
が、CPUバス344によって接続されて形成されたマ
イクロコンピュータである。また、図20に示すよう
に、コントローラ340には、地上回線400との接続
端Jに接続される通信インターフェース(図20におい
ては、通信I/Fと記載。)と、センター局100から
地上回線400を通じて提供される自局宛てのEMM個
別メッセージを記憶保持するEMM情報格納部346と
が設けたものである。
【0289】すなわち、この第2の実施の形態の再送信
装置302は、EMM処理部327、無効化部328を
有さず、置換部350、通信I/F345、EMM情報
格納部346が設けられたことを除けば、第1の実施の
形態の再送信装置32と同様に構成されたものである。
このため、この第2の実施の形態の再送信装置302に
おいて、第1の実施の形態の再送信装置32と同様に構
成される部分には、同じ参照符号を付し、その詳細な説
明は省略する。
【0290】そして、図19を用い前述したように、自
局からのEMM個別メッセージ作成要求に応じて、セン
ター局100のEMM生成装置103において生成され
たEMM個別メッセージは、地上回線400を通じて送
信されてくる。前述したように、センター局100のE
MM生成装置103は、要求元のCATV局との間に通
信回線を接続し、要求元のCATV局に対して生成した
EMM個別メッセージを送信する。
【0291】そして、地上回線400を通じて自局に送
信されてくるEMM個別メッセージは、図20に示した
再送信装置302の地上回線400との接続端J、通信
I/F345を通じて、再送信装置302のコントロー
ラ340に取り込まれ、これが、コントローラ340に
接続されたEMM情報格納部346に蓄積される。この
ようにして、自局からの要求に応じてセンター局100
のEMM生成装置103で生成されたEMM個別メッセ
ージは、再生装置302のEMM情報格納部346に格
納され、保持される。
【0292】そして、デジタル放送信号は、図19に示
したように、センター局100から通信衛星200を通
じて送信されてくるので、これが受信アンテナ、フロン
トエンド部321により受信、選局され、さらに復調さ
れて、パケットフィルタ322に供給される。パケット
フィルタ322においては、第1の実施の形態において
も前述したように、デジタル放送信号に含められている
衛星放送用のNITが抽出され、これが衛星放送用NI
T処理部324に供給される。
【0293】衛星放送用NIT処理部324に供給され
たNITは、衛星放送用NIT処理部324、書換処理
部325、CATV放送用NIT処理部326におい
て、CATV放送用のNITに書き換えられ、これが、
置換部350に供給される。この置換部350には、パ
ケットフィルタ322からのデジタル放送信号が供給さ
れるとともに、EMM情報格納部346からのEMM個
別メッセージがコントローラ340を通じて供給され
る。
【0294】置換部350は、パケットフィルタ322
からのデジタル放送信号中のNIT、スタッフィングテ
ーブル(EMM個別メッセージ挿入用に確保したもの)
を、CATV放送用NIT処理部326からのNIT
と、EMM情報格納部346からのEMM個別メッセー
ジに置き換える。
【0295】このようして、NITとEMM個別メッセ
ージとが置き換えられたデジタル放送信号が、変調部3
30において64QAM方式で変調されるこの変調され
て64QAM信号とされたデジタル放送信号が、CAT
V網に送出されて加入者のSTBに送信される。
【0296】したがって、各CATV局の再送信装置3
02からCATV網に送出されるデジタル放送信号に含
まれるEMM個別メッセージは、そのCATV局の加入
者に対するものだけとなる。
【0297】すなわち、図19に示したように、CAT
V局300Aから再送信されるデジタル放送信号(再送
信TS信号;TSはトランスポートストリームの略。以
下において同じ。)SAには、CATV局300Aの加
入者のみに対するEMM個別メッセージAが含められて
送信される。同様に、CATV局300Bから再送信さ
れるデジタル放送信号(再送信TS信号)SBには、C
ATV局300Bの加入者のみに対するEMM個別メッ
セージBが含められて送信される。
【0298】これにより、この第2の実施の形態におい
ても、前述した第1の実施の形態のCATV局の再送信
装置32の場合と同様に、各CATV局は、EMM個別
メッセージとして、自局の加入者に対するもののみをデ
ジタル放送信号に含めて送信する。
【0299】そして、この第2の実施の形態において、
各CATV局のCATV網に接続されるSTBは、図8
を用いて前述した第1の実施の形態のSTB5と同様の
構成および機能を有するものであり、第1の実施の形態
の場合と同様に、自機宛てのEMM個別メッセージに応
じて、デジタル放送信号の受信制御、機能停止制御、機
能停止解除制御を行うことができるようにしている。
【0300】このように、この第2の実施の形態のCA
TV放送システムは、各CATV局からのEMM個別メ
ッセージの作成要求などの各種の要求、および、センタ
ー局100からのEMM個別メッセージは、地上回線4
00を通じて送受される。これにより、各CATV局に
対するEMM個別メッセージを、その要求元のCATV
局のみに配信することができる。
【0301】したがって、CATV局の再送信装置にお
いては、他局宛てのEMM個別メッセージを無効化する
などの処理を行うことなく、EMM個別メッセージとし
て、自局の加入者あてのもののみをデジタル放送信号に
含めて再送信することができる。すなわち、CATV局
においての再送信するデジタル放送信号の形成にかかる
負荷を低減することができる。
【0302】[第3の実施の形態]ところで、デジタル
放送信号の配信には、前述した第1、第2の実施の形態
の場合のように、通信衛星(CS)を用いるいわゆるH
ITS方式によるものと、放送衛星(BS)を用いる方
式(BSデジタル放送再送信方式)によるものとが考え
られる。
【0303】BSデジタル放送再送信方式よる場合にお
いても、デジタル放送信号をCATV局において変調変
換を行って再送信するようにすると、視聴者宅に設置さ
れるSTBは、HITS方式による配信方式と、BSデ
ジタル放送再送信方式との2つの異なるネットワーク識
別子(network id)による放送方式の共用受
信機となる。
【0304】換言すれば、CSデジタル放送とBSデジ
タル放送との異なるネットワークを通じて配信を受ける
デジタル放送信号をCATV局が単に変調変換して再送
信するようにした場合には、ネットワーク識別子は、C
Sデジタル放送で用いられているものと、BSデジタル
放送で用いられているものとの2種類になる。
【0305】また、BSデジタル放送の場合には、基本
的に無料・ノンスクランブルサービスであるため、BS
デジタル放送により提供されたデジタル放送信号をCA
TV局が再送信するようにした場合には、受信機を設置
するだけで、CATV局と契約しなくても、BSデジタ
ル放送により提供されたデジタル放送信号による放送番
組の視聴が可能になってしまうという問題がある。
【0306】このため、CATV局が、BSデジタル放
送によるデジタル放送信号を受信して、これを変調変換
し、自局のCATV網に送出して安定に加入者に提供す
るサービスを行う場合に、CATV局の加入者ではある
が、BSデジタル放送信号の利用契約を結んでいないも
のに、無料でBSデジタル放送信号(再送信信号)が利
用されてしまう可能性がある。これでは、正規にBSデ
ジタル放送の利用契約を結び、BSデジタル放送信号の
利用料を支払っている加入者にとっては不公平である
し、CATV局が経済的な不利益を被る。
【0307】そこで、このように、異なる2つのネット
ワークを通じて提供を受けるデジタル放送信号をCAT
V局が再送信する場合であっても、前述した第1、第2
の実施の形態の場合のように、EMM個別メッセージを
用いることによって、異なるネットワークを通じて配信
を受けたデジタル放送信号のそれぞれの受信制限制御を
行うようにする。
【0308】図21は、この第3の実施の形態のCAT
V放送システムを説明するためのブロックである。この
第3の実施の形態のCATV局500は、前述した第
1、第2の実施の形態の場合と同様に、センター局から
通信衛星を通じて配信されるデジタル放送信号の受信ア
ンテナ501と、受信アンテナ501により受信したデ
ジタル放送信号についての再送信装置502と、放送衛
星を通じて配信されるデジタル放送信号の受信アンテナ
503と、受信アンテナ503により受信したデジタル
放送信号についての再送信装置504とを備えたもので
ある。
【0309】また、CATV局500は、混合器(図2
1においては、MIX(ミキサーの略)と記載。)を備
え、再送信装置502からのデジタル放送信号と、再送
信装置504からのデジタル放送信号との供給を受け
て、これらを混合し、混合したデジタル放送信号をCA
TV網に送出することができるようにしたものである。
【0310】また、CATV局400は、顧客データベ
ース管理部506を備え、顧客である加入者の氏名、住
所、契約条件、視聴料についての入金状況などの種々の
情報を管理することができるようにしたものである。そ
して、この第3の実施の形態においても、図21に示す
ように、CATV局500の顧客データベース管理部5
06は、第1、第2の実施の形態のCATV局の場合と
同様に、地上回線などを通じて、通信衛星によりデジタ
ル放送信号を配信するセンター局と接続するようにされ
ており、CATV局500からセンター局に対してEM
M個別メッセージの作成要求などの各種の要求を送信す
ることができるようにされている。
【0311】なお、図21において、STB5−1、5
−2、…、5−nは、CATV局500のCATV網に
接続された各加入者のSTBであり、図8を用いて前述
した第1、第2の実施の形態のSTB5と同様に構成さ
れたものである。しかし、STB5のコントローラ60
において実行される処理が、後述するように、第1、第
2の実施の形態のSTBとは若干異なる。また、モニタ
6−1、6−2、…、6−nは、各STBに接続された
テレビジョン受像機などのモニタ装置である。
【0312】そして、この第3の実施の形態において、
CATV局500は、顧客データベース管理部506を
通じてセンター局に送信するEMM個別メッセージ作成
要求には、 ネットワーク識別子1(HITS用のnetwork
id) ネットワーク識別子2(BS用のnetwork i
d) CATV事業者識別子 受信装置識別子 を含めるようにする。
【0313】この場合に、例えば、受信装置識別子で識
別されるSTBにおいて、放送衛星を通じて配信された
BSデジタル放送信号の利用を不可としたいときには、
ネットワーク識別子2の情報に使用禁止を示す値(例
えば、オール1(network id=0×FFFF
など)をセットする。
【0314】また、受信装置識別子で識別されるSTB
において、通信衛星を通じて配信されたデジタル放送信
号の利用を不可としたいときには、ネットワーク識別
子1の情報に使用禁止を示す値(例えば、オール1(n
etwork id=0×FFFFなど)をセットす
る。
【0315】そして、このような情報を含むEMM個別
メッセージの作成要求を地上回線を通じて受信したセン
ター局は、EMM個別メッセージの差分情報として、上
記、、、を含めたEMM個別メッセージを作成
し、これを第1の実施の形態の場合と同様に、デジタル
放送信号にEMM個別メッセージを含めて配信したり、
あるいは、前述した第2の実施の形態の場合と同様に、
地上回線を通じて要求元のCATV局は配信する。
【0316】CATV局500の再送信装置502は、
前述した第1の実施の形態の再送信装置32、あるい
は、第2の実施の形態の再送信装置302と同様に構成
されたものである。そして、再送信装置502からは、
自局の加入者のみに対するEMM個別メッセージが含め
られたデジタル放送信号を混合器505に供給し、BS
デジタル放送の再送信装置504からのデジタル放送信
号と混合して、CATV網に送出する。
【0317】そして、HITS方式により配信されるデ
ジタル放送信号と、BSデジタル放送再送信方式により
配信されるデジタル放送信号との利用が可能な共用受信
機(STB5−1、…、STB5−n)は、2つのネッ
トワークを切り換えて受信することができるようにして
いる。
【0318】例えば、STBの筐体やSTBのリモート
コマンダには、HITS方式により配信されるデジタル
放送信号を受信選局して利用するためのHITS切り換
えスイッチと、BSデジタル放送再送信方式により配信
されるデジタル放送信号を受信選局して利用するための
BS切り換えスイッチとを備えており、これらのスイッ
チにより、いずれの方式で配信されたデジタル放送信号
を用いるかを切り換えるようにしている。
【0319】そして、STBにおいては、上述のように
してネットワーク切り換え後、受信信号からNIT(N
etwork Information Table)
を抽出し、NIT中に記述されているネットワーク識別
子(network id)により正しく目的とするネ
ットワークからのデジタル放送信号を受信できたことを
知ることができる。
【0320】そして、この第3の実施の形態のSTB5
においても、第1、第2の実施の形態のSTB5と同様
にして、HITS方式により配信されたデジタル放送信
号中に含められるEMM個別メッセージを取り込んで、
ネットワーク識別子1、ネットワーク識別子2、CAT
V事業者識別子、受信装置識別子を、自機のEEPRO
Mに格納する。
【0321】そして、STB5は、視聴者により視聴ネ
ットワークが切り換えられるごとに、自機のEEPRO
Mに保持しているネットワーク識別子1、ネットワーク
識別子2、CATV事業者識別子、受信装置識別子を確
認し、切り換えられるネットワークのネットワーク識別
子が、使用禁止のネットワークであることを示す所定の
値(この例においては「0×FFFF」。)を持ってい
る場合には、そのネットワークからのデジタル放送信号
による画像、音声を出力しないようにするとともに、そ
の旨を通知するメッセージを出力し、視聴者に知らせる
ようにする。
【0322】この第3の実施の形態のSTBにおいての
処理を図22のフローチャートを参照しながら説明す
る。図22の処理は、この第3の実施の形態のSTB5
のコントローラ60において、所定のタイミングで繰り
返し実行される処理である。図22の処理が実行される
と、まず、STB5のコントローラ60は、視聴者から
のネットワークの切り換え指示を受け付けたか否かを判
断する(ステップS1001)。受け付けていないと判
断した場合には、この図22に示す処理を終了する。
【0323】ステップS1001の判断処理において、
ネットワークの切り換え指示を受け付けたと判断したと
きには、STB5のコントローラ60は、自機のEEP
ROM64に保持しているネットワーク識別子1、ネッ
トワーク識別子2を参照し、ネットワークごとの利用制
限状態を確認する(ステップS1002)。ステップS
1002の確認処理に基づいて、切り換えが指示された
ネットワークが利用可能なものか否かを判断する(ステ
ップS1003)。
【0324】ステップS1003において、切り換えが
指示されたネットワークが、利用可能であると判断した
ときには、そのネットワークからのデジタル放送信号を
利用するように切り換え動作を行い(ステップS100
4)、この図22に示す処理を終了する。
【0325】ステップS1003において、切り換えが
指示されたネットワークが、利用禁止とされていると判
断したときには、そのネットワークへの切り換えは行わ
ず、視聴不可(利用禁止)であることを通知するメッセ
ージを出力して(ステップS1005)、この図22に
示す処理を終了する。
【0326】このように、この第3の実施の形態におい
ては、異なるネットワークを通いてデジタル放送信号の
配信をCATV局が受ける場合に、そのそれぞれのネッ
トワークを通じて配信を受けるデジタル放送信号ごとで
あって、加入者のSTBごとに受信制限制御を行うこと
ができる。
【0327】なお、この第3の実施の形態においては、
HITS方式で配信するデジタル放送信号にネットワー
ク識別子1、ネットワーク識別子2、CATV事業者識
別子、受信装置識別子を含むEMM個別メッセージを含
ませるようにしたが、これに限るものではない。放送衛
星を通じてデジタル放送信号を配信する場合において
も、センター局が存在する場合には、放送衛星を通じて
配信するデジタル放送信号にCATV局からの要求に応
じたEMM個別データを含め、これを用いるようにする
こともできる。
【0328】また、通信衛星、放送衛星、地上波デジタ
ル放送など、異なる複数のネットワークを通じて配信さ
れるデジタル放送信号を再送信する場合であっても、E
MM個別メッセージに含めるネットワーク識別子の数を
増やすことにより、そのそれぞれのネットワークを通じ
て配信されるデジタル放送信号ごとであって、STBご
に受信制限制御を行うことができる。
【0329】前述した実施の形態からも分かるように、
デジタル放送を行う各CATV局とセンター局とが協働
し、CATV局からの依頼によりセンター局において形
成されるEMM個別メッセージを利用して、CATV局
と受信装置を関連付ける情報(少なくともCATV事業
者を特定する情報(CATV事業者識別子)と受信装置
を特定する情報(受信装置識別子)の2つ)をCATV
局から送出されるデジタル放送信号に含めて送出するこ
とにより、以下のような効果を上げることができる。
【0330】すなわち、 他局のSTB(受信装置)を別の局に持ち込んだ場
合、CATV事業者識別が異なるために、前述したよう
に、受信動作を制限することが可能となる。
【0331】EMM個別メッセージは、STBに装着
されるICカードのカードIDに対して送信するように
されるため、受信装置識別子にカードIDを組み込むこ
とで、ICカードのみを他局へ持ち出した場合もSTB
の受信動作を制御することができる。
【0332】受信装置識別子に受信装置固有情報を組
み込むことで、センター局側やCATV局側が認識して
いない受信装置(いわゆる海賊版受信装置)を排除する
ことができる。
【0333】各CATV局からはEMM個別メッセー
ジについて、自局の加入者に対するEMM個別メッセー
ジのみを送出するようにすることで、受信装置、ICカ
ードの双方を他局へ持ち込むようなケースにも受信動作
の制御を適正に行って、不正利用を防止することができ
る。
【0334】EMM個別メッセージの有効期限を設定
することで、受信装置、ICカード双方を他局へ持ち込
んだ場合、EMM個別メッセージの定期的な取得ができ
ず、受信装置に取り込んだ情報が有効機関外となること
で、受信動作の制御が可能となる。
【0335】センター局から、CATV事業者識別
子、受信装置識別子が特定の値の場合には、両識別情報
を初期値に設定することにより、一旦受信動作の制限を
行った受信装置を通常の状態に復帰させることができる
など、CATV局によって、各加入者のSTBを細かく
制御することができる。
【0336】なお、前述した第1、第2、第3の実施の
形態においては、CATV局からの要求に応じて、セン
ター局が要求された受信装置に対するEMM個別情報の
作成送信を停止するようにしたり、また、CATV局に
蓄積するようにされるEMM個別情報を無効にするなど
のこともできるようにされる。
【0337】また、前述した第1、第2、第3の実施の
形態においては、EMM個別メッセージをCATV局に
おいて生成することができる場合には、CATV局で生
成したEMM個別メッセージを配信されてきたデジタル
放送信号に含めて再送信するようにすることもできる。
【0338】また、前述した第1、第2、第3の実施の
形態においては、CATV放送システムにこの発明を適
用した場合を例にして説明したがこれに限るものではな
い。例えば、インターネットを通じて各種のコンテンツ
を加入者のパーソナルコンピュータなどの通信機器に送
信する場合(インターネット放送)などにおいてもこの
発明を適用することができる。
【0339】すなわち、契約関係にあるISP(インタ
ーネットサービズプロバイダ)がローカル局となり、イ
ンターネットや通信衛星や放送衛星を通じて各種のコン
テンツをISPに提供する部分がセンター局となり、各
家庭などの設置されるパーソナルコンピュータや携帯用
通信機器(モバイル機器)が受信装置となる。
【0340】そして、ISPは、加入者との契約条件や
利用料金の支払い状況などに応じて、また、接続経路や
接続先のサーバ装置に基づいて、ISP自身が加入者の
端末を制御することなく、加入者の端末に含める個別メ
ッセージによって、各加入者の端末装置によるコンテン
ツの利用制限制御を行うことができる。
【0341】また、近年においては、複数の電話会社が
電話サービスを行うようになってきているが、例えば、
異なる電話会社の電話網を通じて収集したコンテンツな
どを加入者の端末装置に配信する場合に、コンテンツの
収集媒体となった電話会社のネットワーク毎に、コンテ
ンツの利用制限を行うようにすることもできる。
【0342】このように、コンテンツ配信するセンター
局と、センター局からのコンテンツの配信を受けて、配
信されたコンテンツを加入者の受信装置(端末装置)に
配信するようにするセンター局、ローカル局、加入者装
置からなる各種のシステムにこの発明を適用することが
できる。
【0343】また、デジタル放送信号は、複数の番組の
番組データが多重化されたものに限るものではなく、単
独の番組データを放送するものであってもよい。つま
り、デジタル放送信号は、種々のデジタルコンテンツを
配信するために用いる種々の形態のデジタル信号を含む
ものである。
【0344】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ローカル局が受信装置の受信動作を制限制御するこ
とができるので、加入者により使用される受信装置など
の不正利用を確実に防止し、ローカル局が経済的な不利
益を被ることがないようにすることができる。
【0345】また、効率よくデジタル放送信号の配信を
行うことができるとともに、デジタル放送信号の不正利
用が困難な信頼性の高いデジタル放送システムを構築す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるデジタル放送システムの一実施
の形態が適用されたCATV放送システム説明するため
のブロック図である。
【図2】図1に示したこの発明によるセンター局装置の
一実施の形態のセンター局から送信されるデジタル放送
信号に含められるEMM個別メッセージを説明するため
の図である。
【図3】EMM個別メッセージの従来のフォーマットを
説明するための図である。
【図4】EMM個別メッセージの構成項目について説明
するための図である。
【図5】EMM個別メッセージのメッセージコード領域
の構成項目を説明するための図である。
【図6】図1に示したセンター局で生成されるEMM個
別メッセージのフォーマットを説明するための図であ
る。
【図7】図1に示したCATV局の再送信装置を説明す
るためのブロック図である。
【図8】図1に示したSTB(セットトップボックス)
を説明するためのブロック図である。
【図9】図1に示したセンター局1において行われるデ
ジタル放送信号の作成、送信処理を説明刷りためのフロ
ーチャートである。
【図10】図1に示したCATV局3のEMM個別メッ
セージの作成要求の形成、送信処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図11】図1に示したCATV局3の放送信号の再送
信処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】図1に示したSTB5のEMM個別メッセー
ジの取り込み処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図13】図1に示したSTB5の初回電源投入時の処
理を説明するためのフローチャートである。
【図14】図1に示したSTB5のデジタル放送信号の
受信制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図15】図1に示したSTB5のデジタル放送信号の
通常の受信処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図16】図1に示したSTB5において行われるEM
M個別メッセージに基づくクリア処理を説明するための
フローチャートである。
【図17】図1に示したSTB5において行われる再電
源投入時の処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図18】第1の実施の形態の変形例を説明するための
図である。
【図19】この発明によるデジタル放送システムの他の
実施の形態が適用されたCATV放送システムを説明す
るための図である。
【図20】図20に示した再送信装置302A、302
Bを説明するためのブロック図である。
【図21】この発明によるデジタル放送システムの他の
実施の形態が適用されたCATV放送システムを説明す
るための図である。
【図22】図22の示したSTBにおいて行われる処理
を説明するためのフローチャートである。
【図23】デジタル放送信号の配信方式の一例を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1…センター局、11…PMS/BDPS部(番組統合
管理システム/番組編成管理システム部)、12…NM
D部(放送ネットワーク管理データベース部)、13…
SMS部(顧客管理システム部)、14…ビューログ収
集システム部、15…データベース、16…SAS部
(顧客視聴許可鍵管理システム部)、17…関連情報送
出装置、18…エンコーダ、19…マルチプレクサ、2
0…スクランブラ、21…伝送路符号化装置、22…送
信アンテナ、2…通信衛星、3…CATV局、32…再
送信装置、33…顧客データベース管理部、4…CAT
V網、5…STB(セットトップボックス)、6…テレ
ビジョン受像機(モニタ受像機)、80…STB用IC
カード

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】センター局からデジタル放送信号を複数の
    ローカル局に対して送信し、前記複数のローカル局のそ
    れぞれは、前記センター局からの前記デジタル放送信号
    を受信して、これを自局と契約関係にある使用者の受信
    装置に対して送信するようにする場合のデジタル放送利
    用制限方法であって、 前記複数のローカル局は、新規に契約者が発生した場合
    に、自局を特定するローカル局識別情報と、新規契約者
    の受信装置識別情報とを含む個別契約情報の作成要求を
    前記センター局に送信し、 前記センター局は、前記複数のローカル局のそれぞれか
    らの前記個別契約情報の作成要求があったものについ
    て、前記ローカル局識別情報と、前記受信装置識別情報
    とを含む個別契約情報を作成して、これを前記ローカル
    局に送信し、 前記複数のローカル局は、前記センター局からの前記個
    別契約情報のうち、自局と契約関係にある使用者に対す
    る前記個別契約情報のみを前記センター局からの前記デ
    ジタル放送信号に含めて再送信し、 前記受信装置は、自機の情報格納領域が初期値の状態で
    あるときには、前記デジタル放送信号を受信して、これ
    に含まれる自機宛ての前記個別契約情報の前記ローカル
    局識別情報と、受信装置識別情報とを前記情報格納領域
    に格納し、 前記受信装置は、ローカル局識別情報と受信装置識別情
    報とが、自機が保持するものと同じものを有する自機宛
    ての個別契約情報が含められたデジタル放送信号を利用
    可能にすることを特徴とするデジタル放送利用制限方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のデジタル放送利用制限方
    法であって、 前記受信装置は、ローカル局識別情報と受信装置識別情
    報とが、自機が保持するものと同じものを有する自機宛
    ての個別契約情報が含められたデジタル放送信号を受信
    することができなかった場合には、その旨を報知するこ
    とを特徴とするデジタル放送利用制限方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のデジタル
    放送利用方法であって、 前記受信装置には、前記デジタル放送信号の利用に際し
    必要となる情報が記録される外部メモリが着脱可能とさ
    れており、 前記受信装置識別情報には、前記外部メモリの外部メモ
    リ識別情報を含むようにすることを特徴とするデジタル
    放送利用制限方法。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2または請求項3に記載
    のデジタル放送利用制限方法であって、 前記センター局は、前記複数のローカル局からの前記個
    別契約情報の作成要求に応じて作成する前記個別契約情
    報に、当該個別契約情報の有効期限を示す有効期限情報
    を含めて送信し、 前記受信装置は、自機の情報格納領域が初期値の状態で
    あるときには、前記有効期限情報をも前記情報格納領域
    に格納し、 前記受信装置は、ローカル局識別情報と受信装置識別情
    報とが、受信した前記デジタル放送信号に含まれる現在
    日付を示す情報が、自機が保持する有効期限情報が示す
    日より後の日付であるときには、前記デジタル放送信号
    の利用を不能にし、 前記受信装置は、受信した前記デジタル放送信号に含ま
    れる現在日付を示す情報が、自機が保持する有効期限情
    報が示す日以前の日付であるときには、自機が保持する
    前記有効期限情報を、前記デジタル放送信号に含まれる
    自機宛ての前記個別契約情報の前記有効期限情報に更新
    することを特徴とするデジタル放送利用制限方法。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3または請求
    項4に記載のデジタル放送利用制限方法であって、 前記ローカル局は、自局の契約者の受信装置による前記
    デジタル放送信号の利用を不能にすることを要求する機
    能停止要求を前記センター局に対して送信し、 前記センター局は、前記ローカル局から前記機能停止要
    求が送信されてきたときには、前記デジタル放送信号の
    利用を不能にする受信装置の受信装置識別情報を所定値
    にした個別契約情報を形成して、これを前記ローカル局
    に送信し、 前記受信装置は、自機宛の個別契約情報の前記受信装置
    識別情報が、前記所定値であった場合には、自己が保持
    する受信装置識別情報を、前記所定値に置き換えて、前
    記デジタル放送信号の利用を不能にすることを特徴とす
    るデジタル放送利用制限方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のデジタル放送利用制限方
    法であって、 前記ローカル局は、機能を停止するようにした自局の契
    約者の前記受信装置の機能を復旧することを要求する復
    旧要求を送信し、 前記センター局は、前記ローカル局から前記復旧要求が
    送信されてきたときには、前記受信装置が保持する前記
    受信装置識別情報を修正するための修正個別契約情報を
    形成して、これをデジタル放送信号に含めて送信し、 前記受信装置は、自機宛の修正個別契約情報が送信され
    てきたときには、当該修正個別契約情報に基づいて、自
    機が保持する少なくとも前記受信装置識別情報を、初期
    値に戻すことにより、デジタル放送の利用が可能となる
    ようにすることを特徴とするデジタル放送利用制限方
    法。
  7. 【請求項7】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5または請求項6に記載のデジタル放送利用
    制限方法であって、 前記センター局は、前記複数のローカル局からの要求に
    応じて作成する前記個別契約情報を前記デジタル放送信
    号に含めて送信し、 前記複数のローカル局のそれぞれは、前記センター局か
    らの前記デジタル放送信号に含まれる前記個別契約情報
    のうち、自局と契約関係にある使用者に対するものを残
    し、他局の契約者に対するものを無効化して、前記デジ
    タル放送信号を送信することを特徴とするデジタル放送
    利用制限方法。
  8. 【請求項8】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5または請求項6に記載のデジタル放送利用
    制限方法であって、 前記センター局は、前記複数のローカル局からの要求に
    応じて作成する個別契約情報を前記デジタル放送信号と
    は異なる経路で、要求元のローカル局のみに送信し、 前記複数のローカル局のそれぞれは、前記センター局か
    らの前記デジタル放送信号に、前記センター局からの前
    記個別契約情報を含めて送信することを特徴とするデジ
    タル放送利用制限方法。
  9. 【請求項9】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8に記
    載のデジタル放送利用制限方法であって、 前記ローカル局と前記受信装置とは、広帯域有線により
    接続されることを特徴とするデジタル放送利用制限方
    法。
  10. 【請求項10】センター局からデジタル放送信号を複数
    のローカル局に対して送信し、前記複数のローカル局の
    それぞれは、前記センター局からの前記デジタル放送信
    号を受信して、これを自局と契約関係にある使用者の受
    信装置に対して送信するようにするデジタル放送システ
    ムであって、 前記センター局のセンター局装置は、 前記複数のローカル局からの自局を特定するローカル局
    識別情報と、新規契約者の受信装置識別情報とを含む個
    別契約情報の作成要求を受け付ける作成要求受付手段
    と、 前記作成要求受付手段を通じて前記個別契約情報の作成
    要求を受け付けたものについて、前記ローカル局識別情
    報と前記受信装置識別情報とを含む個別契約情報を作成
    する個別契約情報作成手段と、 前記個別契約情報作成手段により作成された前記個別契
    約情報を前記ローカル局に送信する送信手段とを備え、 前記複数のローカル局のローカル局装置のそれぞれは、 新規に契約者が発生した場合に、当該契約者が使用する
    受信装置の受信装置識別情報を含む顧客管理情報を受け
    付けて、これを管理する顧客管理手段と、 自局を識別するためのローカル局識別情報と、前記顧客
    管理手段からの新規契約者の受信装置識別情報とを含む
    個別契約情報の作成要求を形成する作成要求形成手段
    と、 前記作成要求形成手段により作成された前記個別契約情
    報の作成要求を前記センター局に送信する作成要求送信
    手段と、 前記センター局からの前記個別契約情報を受信する個別
    契約情報受信手段と、 前記センター局からの前記デジタル放送信号に、前記個
    別契約情報受信手段により受信された前記個別契約情報
    を含めて、送出する再送信手段とを備え、 契約者の前記受信装置のそれぞれは、 自機宛ての前記個別契約情報により提供される受信機蓄
    積情報を記憶保持するメモリと、 前記メモリが初期値の状態であるときには、前記センタ
    ー局からの前記デジタル放送信号に含められている自機
    宛ての前記個別契約情報の前記ローカル局識別情報と、
    受信装置識別情報とを取得して、これを前記メモリに書
    き込む書き込み手段と、 前記ローカル局からのデジタル放送信号に含まれる自機
    宛ての個別契約情報の前記ローカル局識別情報と前記受
    信装置識別情報とが、自機が保持するローカル局識別情
    報と受信装置識別情報とに同じであるか否かに応じて前
    記デジタル放送信号の利用を制限するように制御する利
    用制御手段とを備えることを特徴とするデジタル放送シ
    ステム。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のデジタル放送システ
    ムであって、 前記受信装置は、ローカル局識別情報と受信装置識別情
    報とが、自機が保持するものと同じものを有する自機宛
    ての個別契約情報が含められたデジタル放送信号を受信
    することができなかった場合には、これを報知する報知
    手段を備えることを特徴とするデジタル放送システム。
  12. 【請求項12】請求項10または請求項11に記載のデ
    ジタル放送システムであって、 前記受信装置は、前記デジタル放送信号の利用に際して
    必要となる情報が記録される外部メモリが着脱可能とさ
    れ、装着された前記外部メモリからのデータの読み出
    し、前記外部メモリへのデータの書き込みを行う読み出
    し/書き込み手段を備えており、 前記受信装置識別情報には、前記外部メモリの外部メモ
    リ識別情報を含むようにすることを特徴とするデジタル
    放送システム。
  13. 【請求項13】請求項10、請求項11または請求項1
    2に記載のデジタル放送システムであって、 前記センター局装置の前記個別契約情報作成手段は、前
    記複数のローカル局からの前記個別契約情報の作成要求
    に応じて作成する前記個別契約情報に、当該個別契約情
    報の有効期限を示す有効期限情報を含めて作成するもの
    であり、 前記受信装置の前記書き込み手段は、前記メモリが初期
    値の状態であるときには、前記有効期限情報をも前記メ
    モリに書き込みものであり、 前記受信装置は、受信した前記デジタル放送信号に含ま
    れる現在日付を示す情報を抽出する現在日付情報抽出手
    段を備え、 前記受信装置の前記利用制御手段は、 前記現在日付情報抽出手段により抽出された前記現在日
    付を示す情報が、自機が保持する有効期限情報の示す日
    より後の日付であるときには、前記デジタル放送信号の
    利用を不能にし、 前記現在日付情報抽出手段により抽出された前記現在日
    付を示す情報が、自機が保持する有効期限情報の示す日
    以前の日付であるときには、自機が保持する前記有効期
    限情報を、前記デジタル放送信号に含まれる自機宛ての
    前記個別契約情報の前記有効期限情報に更新することを
    特徴とするデジタル放送システム。
  14. 【請求項14】請求項10、請求項11、請求項12ま
    たは請求項13に記載のデジタル放送システムであっ
    て、 前記ローカル局装置は、 自局の契約者の受信装置の機能を不能にすることを要求
    する機能停止要求を形成する機能停止要求形成手段と、 前記機能停止要求形成手段により作成された前記機能停
    止要求を前記センター局に対して送信する機能停止要求
    送信手段とを備え、 前記センター局装置は、前記複数のローカル局からの前
    記機能停止要求を受け付ける機能停止要求受付手段を備
    え、 前記センター局装置の前記個別契約情報作成手段は、前
    記機能停止要求受付手段により前記機能停止要求が受け
    付けられたときには、機能を停止させる受信装置の受信
    装置識別情報を所定値にした個別契約情報を形成するこ
    とができるものであり、 前記受信装置の前記利用制御手段は、受信した前記ロー
    カル局からのデジタル放送信号に含まれる自機宛の前記
    個別契約情報の受信装置識別情報が、前記所定値であっ
    た場合には、自己が保持する受信装置識別情報を、前記
    所定値に置き換えることにより、当該受信装置による前
    記デジタル放送信号の利用を不能にすることを特徴とす
    るデジタル放送システム。
  15. 【請求項15】請求項14に記載のデジタル放送システ
    ムであって、 前記ローカル局装置は、 機能を停止するようにした自局の契約者の前記受信装置
    の機能を復旧することを要求する復旧要求を形成する復
    旧要求形成手段と、 前記復旧要求形成手段により作成された前記復旧要求を
    前記センター局に対して送信する復旧要求送信手段とを
    備え、 前記センター局装置は、前記複数のローカル局からの前
    記復旧要求を受け付ける復旧要求受付手段を備え、 前記センター局の前記個別契約情報作成手段は、前記復
    旧要求受付手段により前記復旧要求が受信されたときに
    は、前記受信装置が保持するの前記受信装置識別情報を
    修正する修正個別契約情報を形成するものであり、 前記受信装置の前記利用制御手段は、自機宛の修正個別
    契約情報が送信されてきたときには、当該修正個別契約
    情報に基づいて、自機が保持する少なくとも前記受信装
    置識別情報を、初期値に戻すことにより、デジタル放送
    の利用が可能となるようにすることを特徴とするデジタ
    ル放送システム。
  16. 【請求項16】請求項10、請求項11、請求項12、
    請求項13、請求項14または請求項15に記載のデジ
    タル放送システムであって、 前記センター局の送信手段は、前記複数のローカル局か
    らの要求に応じて作成する個別契約情報を前記デジタル
    放送信号に含めて送信するものであり、 前記ローカル局の再送信手段は、前記センター局からの
    前記デジタル放送信号に含まれる前記個別契約情報のう
    ち、自局と契約関係にある使用者に対するものを残し、
    他局の契約者に対するものを無効化して、前記デジタル
    放送信号を送信することを特徴とするデジタル放送シス
    テム。
  17. 【請求項17】請求項10、請求項11、請求項12、
    請求項13、請求項14または請求項15に記載のデジ
    タル放送システムであって、 前記センター局の送信手段は、前記複数のローカル局か
    らの要求に応じて作成する個別契約情報を前記デジタル
    放送信号とは異なる経路で、要求元のローカル局のみに
    送信するものであり、 前記ローカル局の再送信手段は、前記センター局からの
    前記デジタル放送信号に、前記センター局からの前記個
    別契約情報を含めて送信することを特徴とするデジタル
    放送システム。
  18. 【請求項18】請求項10、請求項11、請求項12、
    請求項13、請求項14、請求項15、請求項16また
    は請求項17に記載のデジタル放送システムであって、 前記ローカル局と前記受信装置とは、広帯域有線により
    接続されることを特徴とするデジタル放送システム。
  19. 【請求項19】センター局からデジタル放送信号を複数
    のローカル局に対して送信し、前記複数のローカル局の
    それぞれは、前記センター局からの前記デジタル放送信
    号を受信して、これを自局と契約関係にある使用者の受
    信装置に対して送信するようにする場合の前記センター
    局で用いられるセンター局装置であって、 前記複数のローカル局からの自局を特定するローカル局
    識別情報と、新規契約者の受信装置識別情報とを含む個
    別契約情報の作成要求を受け付ける作成要求受付手段
    と、 前記作成要求受付手段を通じて前記個別契約情報の作成
    要求を受け付けたものについて、前記ローカル局識別情
    報と前記受信装置識別情報とを含む個別契約情報を作成
    する個別契約情報作成手段と、 前記個別契約情報作成手段により作成された前記個別契
    約情報を前記ローカル局に送信する送信手段とを備える
    ことを特徴とするセンター局装置。
  20. 【請求項20】請求項19に記載のセンター局装置であ
    って、 前記個別契約情報作成手段は、前記複数のローカル局か
    らの前記個別契約情報の作成要求に応じて作成する前記
    個別契約情報に、当該個別契約情報の有効期限を示す有
    効期限情報を含めて作成するものであることを特徴とす
    るセンター局装置。
  21. 【請求項21】請求項19または請求項20に記載のセ
    ンター局装置であって、 前記複数のローカル局からのそのローカル局の契約者の
    受信装置の機能を停止することを要求する機能停止要求
    を受け付ける利用制限要求受付手段を備え、 前記個別契約情報作成手段は、前記機能停止要求受付手
    段により前記機能停止要求が受け付けられたときには、
    機能を停止させる受信装置の受信装置識別情報を所定値
    にした個別契約情報を形成することができるものである
    ことを特徴とするセンター局装置。
  22. 【請求項22】請求項21に記載のセンター局装置であ
    って、 前記複数のローカル局からの要求であって、機能を停止
    するようにした自局の契約者の前記受信装置の機能を復
    旧することを要求する復旧要求を受け付ける復旧要求受
    付手段を備え、 前記個別契約情報作成手段は、前記復旧要求受付手段に
    より前記復旧要求が受け付けられたときには、前記受信
    装置が保持する前記受信装置識別情報を修正する修正個
    別契約情報を形成することができるものであることを特
    徴とするセンター局装置。
  23. 【請求項23】請求項19、請求項20、請求項21ま
    たは請求項22に記載のセンター局装置であって、 前記受信装置には、前記デジタル放送信号の利用に際し
    必要となる情報が記録される外部メモリが着脱可能とさ
    れており、 前記受信装置識別情報には、前記外部メモリの外部メモ
    リ識別情報が含められていることを特徴とするセンター
    局装置。
  24. 【請求項24】請求項19、請求項20、請求項21、
    請求項22または請求項23に記載のセンター局装置で
    あって、 送信手段は、前記複数のローカル局からの要求に応じて
    作成する個別契約情報を前記デジタル放送信号に含めて
    送信するものであることを特徴とするセンター局装置。
  25. 【請求項25】請求項19、請求項20、請求項21、
    請求項22または請求項23に記載のセンター局装置で
    あって、 送信手段は、前記複数のローカル局からの要求に応じて
    作成する個別契約情報を前記デジタル放送信号とは異な
    る経路で、要求元のローカル局のみに送信するものであ
    ることを特徴とするセンター局装置。
  26. 【請求項26】センター局からデジタル放送信号を複数
    のローカル局に対して送信し、前記複数のローカル局の
    それぞれは、前記センター局からの前記デジタル放送信
    号を受信して、これを自局と契約関係にある使用者の受
    信装置に対して送信するようにする場合の前記ローカル
    局で用いられるローカル局装置であって、 新規に契約者が発生した場合に、当該契約者が使用する
    受信装置の受信装置識別情報を含む顧客管理情報を受け
    付けて、これを管理する顧客管理手段と、 自局を識別するためのローカル局識別情報と、前記顧客
    管理手段からの新規契約者の受信装置識別情報とを含む
    個別契約情報の作成要求を形成する作成要求形成手段
    と、 前記作成要求形成手段により作成された前記個別契約情
    報の作成要求を前記センター局に送信する作成要求送信
    手段と、 前記センター局からの前記個別契約情報を受信する個別
    契約情報受信手段と、 前記センター局からの前記デジタル放送信号に、前記個
    別契約情報受信手段により受信された前記個別契約情報
    を含めて、送出する再送信手段とを備えることを特徴と
    するローカル局装置。
  27. 【請求項27】請求項26に記載のローカル局装置であ
    って、 自局の契約者の受信装置の機能を不能にすることを要求
    する機能停止要求を形成する機能停止要求形成手段と、 前記機能停止要求形成手段により作成された前記機能停
    止要求を前記センター局に対して送信する機能停止要求
    送信手段とを備えることを特徴とするローカル局装置。
  28. 【請求項28】請求項27に記載のローカル局装置であ
    って、 機能を停止するようにした自局の契約者の前記受信装置
    の機能を復旧することを要求する復旧要求を形成する復
    旧要求形成手段と、 前記復旧要求形成手段により作成された前記復旧要求を
    前記センター局に対して送信する復旧要求送信手段とを
    備えることを特徴とするローカル局装置。
  29. 【請求項29】請求項26、請求項27または請求項2
    8に記載のローカル局装置であって、 前記受信装置には、前記デジタル放送信号の利用に際し
    必要となる情報が記録される外部メモリが着脱可能とさ
    れており、 前記受信装置識別情報には、前記外部メモリの外部メモ
    リ識別情報を含むようにすることを特徴とするローカル
    局装置。
  30. 【請求項30】請求項26、請求項27、請求項28ま
    たは請求項29に記載のローカル局装置であって、 前記センター局は、前記複数のローカル局からの要求に
    応じて作成する個別契約情報を前記デジタル放送信号に
    含めて送信するものであり、 再送信手段は、前記センター局からの前記デジタル放送
    信号に含まれる前記個別契約情報のうち、自局と契約関
    係にある使用者に対するものを残し、他局の契約者に対
    するものを無効化して、前記デジタル放送信号を送信す
    ることを特徴とするローカル局装置。
  31. 【請求項31】請求項26、請求項27、請求項28ま
    たは請求項29に記載のローカル局装置であって、 前記センター局は、前記複数のローカル局からの要求に
    応じて作成する個別契約情報を前記デジタル放送信号と
    は異なる経路で、要求元のローカル局のみに送信するも
    のであり、 前記再送信手段は、前記センター局からの前記デジタル
    放送信号に、前記センター局からの前記個別契約情報を
    含めて送信することを特徴とするローカル局装置。
  32. 【請求項32】請求項26、請求項27、請求項28、
    請求項29、請求項30または請求項31に記載のロー
    カル局装置であって、 前記再送信装置は、契約関係にある前記受信装置が接続
    された広帯域有線に前記デジタル放送信号を送出するこ
    とを特徴とするローカル局装置。
  33. 【請求項33】センター局からデジタル放送信号を複数
    のローカル局に対して送信し、前記複数のローカル局の
    それぞれは、前記センター局からの前記デジタル放送信
    号を受信して、これを自局と契約関係にある使用者の受
    信装置に対して送信するようにするデジタル放送システ
    ムで用いられる前記受信装置であって、 自機宛ての前記個別契約情報により提供される受信機蓄
    積情報を記憶保持するメモリと、 前記メモリが初期値の状態であるときには、前記センタ
    ー局からの前記デジタル放送信号に含められている自機
    宛ての前記個別契約情報の前記ローカル局識別情報と、
    受信装置識別情報とを取得して、これを前記メモリに書
    き込む書き込み手段と、 前記ローカル局からのデジタル放送信号に含まれる自機
    宛ての個別契約情報の前記ローカル局識別情報と前記受
    信装置識別情報とが、自機が保持するローカル局識別情
    報と受信装置識別情報とに同じであるか否かに応じて前
    記デジタル放送信号の利用を制限するように制御する利
    用制御手段とを備えることを特徴とする受信装置。
  34. 【請求項34】請求項33に記載の受信装置であって、 ローカル局識別情報と受信装置識別情報とが、自機が保
    持するものと同じものを有する自機宛ての個別契約情報
    が含められたデジタル放送信号を受信することができな
    かった場合には、これを報知する報知手段を備えること
    を特徴とする受信装置。
  35. 【請求項35】請求項33または請求項34に記載の受
    信装置であって、 前記デジタル放送信号の利用に際して必要となる情報が
    記録される外部メモリが着脱可能とされ、装着された前
    記外部メモリからのデータの読み出し、前記外部メモリ
    へのデータの書き込みを行う読み出し/書き込み手段を
    備えており、 前記受信装置識別情報には、前記外部メモリの外部メモ
    リ識別情報が含められていることを特徴とする受信装
    置。
  36. 【請求項36】請求項33、請求項34または請求項3
    5に記載の受信装置であって、 前記デジタル放送信号に含まれる個別契約情報には、当
    該個別契約情報の有効期限を示す有効期限情報が含めら
    れており、 受信した前記デジタル放送信号に含まれる現在日付を示
    す情報を抽出する現在日付情報抽出手段を備え、 前記利用制御手段は、 前記現在日付情報抽出手段により抽出された前記現在日
    付を示す情報が、自機が保持する有効期限情報の示す日
    より後の日付であるときには、前記デジタル放送信号の
    利用を不能にし、 前記現在日付情報抽出手段により抽出された前記現在日
    付を示す情報が、自機が保持する有効期限情報の示す日
    以前の日付であるときには、自機が保持する前記有効期
    限情報を、前記デジタル放送信号に含まれる自機宛ての
    前記個別契約情報の前記有効期限情報に更新することを
    特徴とする受信装置。
  37. 【請求項37】請求項33、請求項34、請求項35ま
    たは請求項36に記載の受信装置であって、 前記利用制御手段は、受信した前記ローカル局からのデ
    ジタル放送信号に含まれる自機宛の前記個別契約情報の
    受信装置識別情報が、前記所定値であった場合には、自
    己が保持する受信装置識別情報を、前記所定値に置き換
    えることにより、当該受信装置による前記デジタル放送
    信号の利用を不能にすることを特徴とする受信装置。
  38. 【請求項38】請求項37に記載の受信装置であって、 前記利用制御手段は、自機宛の修正個別契約情報が送信
    されてきたときには、当該修正個別契約情報に基づい
    て、自機が保持する少なくとも前記受信装置識別情報
    を、初期値に戻すことにより、デジタル放送の利用が可
    能となるようにすることを特徴とする受信装置。
  39. 【請求項39】請求項33、請求項34、請求項35、
    請求項36、請求項37または請求項38に記載の受信
    装置であって、 前記ローカル局とは、広帯域有線により接続されること
    を特徴とする受信装置。
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