JP2002236800A - 金融取引に関する取引情報を集約する装置、その方法、該装置を実行するプログラムを格納した記録媒体、該方法を実行するためのプログラムを記憶した記録媒体 - Google Patents
金融取引に関する取引情報を集約する装置、その方法、該装置を実行するプログラムを格納した記録媒体、該方法を実行するためのプログラムを記憶した記録媒体Info
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- G06Q—INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract
のキャッシュ・フロー情報を、リスク管理システムによ
り処理可能なデータに集約するための取引情報処理装置
を提供する。 【解決手段】 取引情報集約装置(1)は、取引情報記
憶装置(2)から取引情報を取得して、該取引情報に基
づいて金銭移動額の発生を表す展開レコードを生成し、
所定の集約条件に基づいて展開レコードをグループ化
し、同一グループに属する複数の展開レコードから集約
レコードを生成し、集約レコードを集合である集約デー
タをリスク管理システム(3)へ渡す。
Description
取引情報を集約する装置、その方法、該装置を実行する
プログラムを格納した記録媒体、該方法を実行するため
のプログラムを記憶した記録媒体に関する。より詳しく
は、金融取引に関する取引情報を記憶した装置から取引
情報を取得し、該データに基づいてキャッシュ・フロー
を示す展開データを生成し、該展開データを所定の集約
条件に基づいて集約することにより、キャッシュ・フロ
ーを正確に表す集約されたデータをリスク管理システム
に供給することを可能とする技術に関する。
由化、国際か、機械化は、銀行に対してビジネスチャン
スの拡大という恩恵をもたらす一方で、従来では考えら
れなかったような、いくつかの、それもときには経営の
看過に重大な影響を及ぼすようなリスクを将来すること
となった。このような背景の元にリスク管理が、銀行経
営における重大なテーマとして意識され、当局をはじめ
とする関係各方面で盛んに議論されるようになってきた
ことは、周知の通りである。
の方面でいくつかの分類がなされているが、金利リスク
(金利変動に伴い、利ざやや保有資産の価値などが変動
するリスク)、流動性リスク:資金の出入りのタイミン
グ、金額の不一致などにより、資金繰りが破綻するリス
ク)、為替リスク(為替相場の変動に伴い、円貨ベース
での資金・負債価値が変動するリスク)が含まれること
が一般に知られている。
ュ・フロー情報を解析し、リスク量、ヘッジ等の算出を
行い経営判断の支援を行うリスク管理システムが、多く
の金融機関などに導入され利用されている。
利用するに際し、為替市場における為替取引、資金調達
等にかかる市場取引等件数は少ないが取扱額の大きなキ
ャッシュ・フロー情報をリスク管理システムに供給し、
正確なリスク管理を行うようにされていた。しかし、い
わゆるリテール取引といわれる対顧客系の取引、たとえ
ば預金の入出金、利息の支払など件数は膨大であるが個
々の取扱量は小さなキャッシュ・フロー情報について
は、担当者などの経験にもとづく大まかな数値をリスク
管理システムに提供しているために、これらの正確なリ
スク管理が行われているとは言い難い状態であった。件
数が非常に膨大であるために該システムのハードウエア
的処理能力を超えてしまうおそれがあるためである。
大な件数のキャッシュ・フロー情報を、リスク管理シス
テムにより処理可能なデータに集約することを目的とす
る。
として、本発明は以下のような特徴を有する。
引情報記憶装置から取引情報を取得して、該取引情報に
基づいて金銭移動額の発生を表す展開レコードを生成
し、所定の集約条件に基づいて展開レコードをグループ
化し、同一グループに属する複数の展開レコードから集
約レコードを生成する。
利息の支払、融資残高の変更などにかかる金額をいう。
した展開レコードが生成されるので、正確な金銭の移動
額(キャッシュ・フロー)が展開レコードに反映されて
いる。そしてかかる展開レコードを所定の集約条件で集
約レコードに集約することで、リスク管理システムに渡
すレコード件数、ひいてはデータ量を減少させることが
可能となる。
引情報記憶装置に格納されている元帳ファイル毎に設け
られた取引情報集約部を有し、各取引情報集約部は、対
応する元帳ファイルに格納されている金融商品の性質に
応じて前記所定の集約条件が定められていることを特徴
とする。
扱い、各金融商品毎に日々キャッシュ・フローが発生す
るが、キャッシュ・フローの発生する条件、内容は金融
商品毎に異なっている。本発明では、各金融商品毎にそ
の商品に適した集約部を設けることにより、金融機関の
扱う金融商品についてのリスクを一括して処理すること
を可能とする。
引情報集約部が元金、利息、及び残高の少なくとも一つ
の変動日及びその変動量を格納した展開レコードを生成
する取引情報展開手段と、該展開レコードを集約条件に
基づいてグループ化し、グループ化された展開レコード
の元金、利息、及び残高の少なくとも一つを合算するこ
とにより集約レコードを生成する取引情報集約手段とを
具備していることを特徴とする。
金、利息、及び残高の少なくとも一つの変動日及びその
変動量を格納しているので、日単位で正確なキャッシュ
・フロー量を把握することが可能となる。
件が用いられるので、集約後のデータも日単位で正確な
キャッシュ・フロー量をリスク管理システムに渡すこと
が可能となる。
引情報記憶装置から取引情報を取得して、該取引情報に
基づいて元金、利息、融資残高の少なくとも一つの変化
を表す展開レコードを生成する展開レコード生成工程
と、所定の集約条件に基づいて展開レコードをグループ
化し、同一グループに属する複数の展開レコードから一
の集約レコードを生成する集約レコード生成工程とを具
備することを特徴とする。
利息の支払、融資残高の変更などにかかる金額をいう。
した展開レコードが生成されるので、正確な金銭の移動
額(キャッシュ・フロー)が展開レコードに反映されて
いる。そしてかかる展開レコードを所定の集約条件で集
約レコードに集約することで、リスク管理システムに渡
すレコード件数、ひいてはデータ量を減少させることが
可能となる。
面を参照しながら説明する。図1は、本発明にかかる取
引情報集約装置を説明するためのブロック図である。取
引情報集約装置1は、コンピュータ、ワークステーショ
ンなどの情報処理装置であって、一般に勘定系システム
に含まれる取引情報ファイルを含む取引情報記憶装置2
から取引情報を取得可能に接続されるとともに、リスク
管理システム3に接続されており、取引情報記憶装置2
に記憶された取引情報を集約してリスク管理システム3
に提供する。なお、取引情報集約装置1を構成する情報
処理装置は、必ずしも物理的に一つの装置である必要は
なく、各構成要素を一つの情報処理装置により実現し、
これら構成要素の集合として本取引情報集約装置1を構
成しても良い。
テムに含まれる取引情報ファイルの複製であるファイル
から構成されていてもよい。より詳しく言えば、取引情
報ファイルの内容を、例えば1日の取引締め時において
バッチ処理あるいはオンライン処理により取引情報記憶
装置2内のファイルに複製してもよい。さらに、取引情
報記憶装置2が取引情報ファイルの複製ファイルから構
成された場合、この複製ファイルは勘定系システムの取
引情報ファイルに対してオンライン、リアルタイムで接
統されている必要はなく、後述するリスク管理に必要な
間隔、例えば1日1回バッチ処理等によりバックアップ
されればよい。加えていえば、この複製ファイルは、取
引情報ファイルの全項目に対する複製である必要もな
く、後述するリスク管理に必要な項目のみ最低限複製さ
れればよい。
銭の取引に関する情報を言うものとし、たとえば、銀行
の扱う各種預金取引に関する情報、各種ローン取引に関
する情報を含む概念である。また、「取引情報ファイ
ル」とは、取引情報を読み書き可能に蓄積したファイル
を言い、たとえば銀行システムにおける普通預金元帳フ
ァイル、定期預金元帳ファイル、各種ローン元帳ファイ
ルを含む概念である。
スク、流動性リスク、為替リスクを含む金融機関経営に
関するリスクを管理するシステムをいい、たとえば米国
Summit Inc.のTSSummitなどが市場に提供されているリ
スク管理システムの例である。リスク管理システム3
は、取引情報集約装置1から供給される集約された取引
情報やその他の取引情報を情報処理することにより、各
種金利の決定、リスクの変化に対するシミュレーション
の実行等のリスク管理情報を生成し、これを表示装置4
や印字装置5によって提供する。
2に格納された取引情報に基づいて、リスク管理に用い
るための取引情報を集約して、これをリスク管理システ
ムに供給する機能を有する。かかる機能を達成するため
に取引情報記憶装置2から取引情報を取得して、該取引
情報に基づいて、集約基準日(取引情報集約装置が集約
を実行する日、あるいは図示しない入力装置から指定さ
れた日をいう)のキャッシュ・ムーブメントおよび集約
基準日以降のキャッシュ・フローの発生を表す展開レコ
ードを生成し、所定の条件に基づいてグループ化された
複数の展開レコードから一つの集約レコードを生成する
機能を有する。取引情報集約装置1は、一又は複数の展
開レコードに含まれる情報を正確に集約レコードに格納
するように機能するので、正確な情報をリスク管理シス
テムに提供するとともに、リスク管理システムが処理す
るレコード数、すなわちデータ量を減少させることが可
能となる。
約装置1の構成例を示すためのブロック図である。同図
において、取引情報記憶装置2は、異なる金融商品に関
する複数の取引情報ファイルである普通預金元帳ファイ
ル21,定期預金元帳ファイル22、カードローン元帳
ファイル23,目的別ローン元帳ファイル24、住宅ロ
ーン元帳ファイル25を有している。
集約部26,定期預金取引情報集約部27,カードロー
ン取引情報集約部28,目的別ローン・住宅ローン取引
情報集約部29を有しており、普通預金元帳ファイル2
1は普通預金取引情報集約部26に、定期預金元帳ファ
イル22は定期預金取引情報集約部27に、カードロー
ン元帳ファイル23はカードローン取引情報集約部28
に、目的別ローン元帳ファイル24および住宅ローン元
帳ファイル25は目的別ローン・住宅ローン取引情報集
約部29に接続されている。各取引情報集約部26〜2
9は対応する元帳ファイルが扱う金融商品に関する集約
データをリスク管理システム3に供給する。
てあるのは、金融商品ごとに、キャッシュ・フローの発
生の条件・仕方等が異なっているので、これに対応する
ためである。各取引情報集約部は、取引情報ファイルに
格納された取引情報に基づいて、リスク管理に用いるた
めの取引情報を集約して、これをリスク管理システム3
に供給する機能を有する点で共通するが、各金融商品に
対応するように展開データの作成方法、集約方法等にお
いて異なる部分を有する。以下、それぞれ取引情報集約
部ごとにその構成と動作について説明する。
に適用される普通預金取引情報集約部26の構成例を示
すブロック図である。図示のように、普通預金取引情報
集約部26は、普通預金取引情報展開手段301と、普
通預金取引情報集約手段302とを具備している。
預金元帳ファイル21に接続された普通預金取引情報取
得部303と、該普通預金取引情報取得部303に接続
されたキャッシュ・ムーブメント処理部304および利
息キャッシュ・フロー処理部306と、該処理部304
及び306に接続された普通預金展開データ蓄積部30
5とを有している。
金元帳ファイル21から金銭の移動を計算するために必
要なデータを、該ファイルを構成するひとつのレコード
ごとに取得する機能を有する。
ードの構成例を示す。該レコードは、口座番号フィール
ド401,顧客番号フィールド402,氏名フィールド
403,共通管理コード群のフィールド404,通帳残
高フィールド405,最終取引日フィールド406,チ
ェインアドレスフィールド407,取引コードフィール
ド408,金額フィールド409,取扱日フィールド4
10、摘要フィールド411,チェインアドレスフィー
ルド412、…を有している。この構造において通帳残
高フィールド405には該レコードに対応する普通預金
口座の残高が記録され、取引コードフィールド408に
は、当該普通預金口座についての入金、出金、利息等の
取引を区別するためのコードが記録される。金額フィー
ルド409にはその取引の金額が格納され、取扱日フィ
ールドにはその取引の行われた日付が格納される。チェ
インアドレス412には、当該レコードの次の部分のア
ドレスが記憶されており、取引が行われるごとに取引コ
ードフィールド408からチェインアドレスフィールド
412が生成され、次々に連鎖して一つのレコードを形
成するようになっている。
移動を計算するために必要なデータ、たとえば通帳残高
フィールド405,最終取引日フィールド406、取引
コードフィールド408,金額フィールド409,取扱
日フィールド410などに記憶されているデータを取得
する。
04は、普通預金取引情報取得部303が取得したデー
タに基づいて普通預金元帳ファイル21のレコードごと
に、処理基準日に発生した元金及び利息の変動を記録し
た展開レコードを生成する。
6は、普通預金取引情報取得部303が取得したデータ
に基づいて普通預金元帳ファイル21のレコードごと
に、次回利盛日の利息を算出し、これを展開レコードに
格納して普通預金展開データ蓄積部305に渡す。
ッシュ・ムーブメント処理部304および利息キャッシ
ュ・フロー処理部306から供給される展開レコードを
蓄積して普通預金展開データとして蓄積する。普通預金
展開データは、普通預金取引情報展開手段301が普通
預金元帳ファイル21のすべてのレコードについて処理
を行った結果生成されたすべての普通預金取引情報展開
レコードを集合させてなるデータである。
普通預金展開データ蓄積部305に接続された集約対象
抽出部307と、集約対象抽出部307に接続された集
約内容計算部308と、集約内容計算部308に接続さ
れた普通預金集約データ蓄積部309とを有する。
象抽出部307によって普通預金展開データ蓄積部30
5から普通預金展開データのレコード群の内、集約でき
るもの同士をグループ化して抽出する。普通預金取引情
報集約部26において、「集約」は同一のキャッシュ・
フロー発生日(元金・利息の移動日、利盛日)かつ同一
の通貨(円、米ドル、ユーロなど)にかかる展開レコー
ドを、一の集約レコードに集約するように、1つのグル
ープに構成する。グループ化する方法としては、たとえ
ば、キャッシュ・フロー発生日および通貨をキーにして
展開レコードのソートを行い、キャッシュ・フロー発生
日および通貨が先のレコードと異なる場合は、別のグル
ープとする等により実現する。
化されたレコード群を集約対象抽出部307から受け取
ると、各グループの元金の移動、利息の移動、および次
回利盛日を合算して、一の集約レコードに格納し、該集
約レコードを普通預金集約データ蓄積部309に送る。
グループとならない展開レコードについては、合算を行
わずに一つの集約レコードを生成し、普通預金集約デー
タ蓄積部309に送る。
集約レコードの集合である普通預金集約データが完成
し、普通預金集約データ蓄積部309は、完成した普通
預金集約データを蓄積し、蓄積された普通預金集約デー
タをリスク管理システム3に供給するように機能する。
スク管理システム3の仕様に合致したフォーマットであ
ることが望ましいが、普通預金集約データをリスク管理
システム3の仕様に合致したフォーマットに変換する図
示しないインターフェイス手段を介してリスク管理シス
テム3に普通預金集約データを供給するようにしてもよ
い。
預金に関する取引シナリオを用いて、普通預金取引情報
集約部26の動作例を説明する。
オを示す図である。該シナリオにおいて、2000年3
月10日に新規口座#1が開設され、100,000円
が入金され、新規口座#2が開設され、150,000
円が入金され、新規口座#3が開設され、5,000,
000円が入金される。これらの利率は年0.05%で
ある。その後、4月17日に別の新規口座#4が開設さ
れ、80,000円が入金され、口座#3の資金から1
0,000米ドルが購入され、この10,000米ドル
は外貨普通預金として預金される。このときの円−ドル
交換レートは109.00円/ドルとする。次に、4月
28日に口座#2から100,000円出金されるが、
翌29日に出金が取り消される。次に、7月15日に口
座#1が解約される。次に、8月15日に利盛日が到来
しすべての口座に利息が入れられる。
304および利息キャッシュ・フロー処理部306の処
理の後普通預金展開データ蓄積部305に格納された2
000年3月10日当日の普通預金展開データを示す図
であり、図7は、該普通預金展開データを集約して生成
され、普通預金集約データ蓄積部309に格納された同
日の普通預金集約データを示す図である。
数の展開レコードR601,R602,R603、R6
04、R605、R606からなり、各レコードは口座
番号フィールド601、通貨フィールド602、CF(キ
ャッシュ・フロー)発生日フィールド603、入金元金
フィールド604、出金元金フィールド605、出金利
息額フィールド606、残高フィールド607、利息積
数フィールド608、利率フィールド609を有してい
る。
約レコードR701、R702からなり、集約レコード
は、商品種類フィールド701,集約IDフィールド7
02,通貨フィールド703,日付フィールド704,
元金移動額フィールド705,利息移動額フィールド7
06、残高フィールド707を有している。商品種類フ
ィールドには対応する金融商品を特定するコードが記入
される。集約IDは、普通預金集約データを識別するた
めの識別子である。
下のように生成される。まず、口座#1から#3に関す
るレコードを記録した普通預金元帳ファイル21から普
通預金取引情報取得部303がデータを取得すると、キ
ャッシュ・ムーブメント処理部304は口座#1から#
3が新規開設され3月10日にそれぞれ入金があったこ
とを、前述の取引コードフィールド408、金額フィー
ルド409、取引日フィールド410(図4参照)から
判断し、展開レコードR601,R602,R603を
生成する。
日、利率のフィールドには、普通預金取引情報取得部3
03から取得したデータが格納される。
元金フィールド604、残高フィールド607に格納さ
れる。
額606,利息積数608に入力が必要かどうかを判断
するが、いずれもこの場合には不要であるので入力せず
に展開レコードR601,R602,R603を生成す
る。
6は、該口座が3月10に新規開設されたことを普通預
金取引情報取得部303のデータから判断し、預入期間
が0日のため利息0円の展開レコードR604,R60
5,R606の生成を行う。
5は、図6に示すような普通預金展開データを蓄積す
る。なお、展開レコードのフィールドに記入される金額
である元金移動額等について、銀行から見て入ってくる
ものを「+」(正)、銀行から見て出ていくものを
「−」(負)と定義するものとする。
普通預金取引情報集約手段302に処理を開始するよう
指示する。指示を受けた普通取引情報集約手段302
は、集約対象抽出部307が、普通預金展開データ蓄積
部305から普通預金展開データを取得し、該普通預金
展開データを構成する複数の展開レコードの内集約でき
るもの同士をグループ化して抽出する。
件)は同一CF発生日かつ同一通貨展開のレコードであ
ることであり、かかる集約条件を満たすレコード同士を
グループ化する。この例の場合展開レコードR601,
R602,R603及びR604,R605,R606
はそれぞれ同一通貨かつ同一CF発生日なので、これら
展開レコードの組R601〜R603及びR604〜R
606が一つのグループを構成する。集約内容計算部3
08は、例えばR601〜R603を一のグループとし
て受け取り、3つの展開レコードR601〜R603の
入金元金フィールド604、出金元金フィールド605
のデータを合算して、集約レコードの元金移動額フィー
ルド705のデータを生成し、出金利息額606フィー
ルドのデータを合算して利息移動額706のデータを生
成し、残高フィールド607のデータを合算して残高フ
ィールド707のデータを生成し、また商品種類、集約
IDを図示しない変換テーブルを参照して対象金融商
品、通貨に応じたコードを作成してこれを格納すること
により、集約レコードR701を生成する。同様にR6
04,R605,R606を一つのグループとし、これ
を上記のように集約することにより集約レコードR70
2を生成する。
預金集約データ蓄積部309に蓄積され、必要に応じて
リスク管理システム3に供給される。
明する。図8は、4月17日を処理基準日とする普通預
金展開データを示す図であり、図9は、同日の普通預金
集約データを示す図である。
して述べたところの動作と同様にして、図8に示す普通
預金展開データを生成する。普通預金展開データは、キ
ャッシュ・ムーブメント処理部304によって生成され
た、処理基準日の元金及び利息の移動と預金残高に関す
る展開レコードである口座#1に関する展開レコードR
801と、口座#2に関する展開レコードR802と、
口座#3に関する展開レコードR803、R804と、
口座#4に関する展開レコードR805を含んでいる。
なお、キャッシュ・ムーブメント処理部304はこれら
展開レコードのCF発生日フィールド803に、処理基
準日2000年4月17日を表す「20000417」
を記入する。
れ、80,000円が入金され、口座#3の資金から1
0,000米ドルが購入され、この10,000米ドル
は外貨普通預金として預金される。これらについては、
普通預金取引情報展開手段301が展開レコードを以下
のように生成することにより正確な取引情報を展開レコ
ードに反映させている。まず、新規口座#4開設につい
ては、展開レコードR805が生成されており、その次
回利盛日(8月15日)利息を表す展開レコードR81
0も生成される。また、口座#3の資金から10,00
0米ドルの購入は、展開レコードR803における出金
元金フィールドの「1090000」によって表されて
いる。また、10,000米ドルの外貨普通預金は、展
開レコードR804によって表されている。レコードR
804には通貨が米ドルであることを示すコード「US
D」が通貨フィールド802に記入されている。
06は、次回利盛日利息に関する展開レコードである口
座#1に関する展開レコードR806と、口座#2に関
する展開レコードR807と、口座#3に関する展開レ
コードR808、R809と、口座#4に関する展開レ
コードR810を生成する。これら展開レコードR80
6〜R810の出金利息額フィールドには、次回利盛日
利息がそれぞれ格納される。なお、次回利盛日利息は、
処理基準日の預金残高に対して前回利盛日(最初の利盛
日が到来していない場合は口座開設日)より処理基準日
までの利息に相当する。また、利息キャッシュ・フロー
処理部306は、これらレコードのCF発生日フィール
ドに次回利盛日2000年8月15日を表す「2000
0815」を記入する。
日)時点でのすべての口座について、元金及び利息の移
動と預金残高、および次回利盛日(8月15日)での利
息を展開レコードによって表している。
べたと同様にして同一通貨かつ同一CF発生日の展開レ
コードをグループ化し、グループ化された展開レコード
を一つの集約レコードに集約する。すなわち、通貨が円
(JPY)、キャッシュ・フロー発生日が4月17日を
示す普通預金展開データR801,R802,R80
3,R805が集約対象抽出部によって第1のグループ
としてグループ化されて抽出され、集約内容計算部30
8によって集約レコードR901に集約される。
キャッシュ・フローを示す普通預金展開データR804
が集約対象抽出部307によって第2のグループとして
抽出され、集約内容計算部308によって集約レコード
R902に集約される。
ャッシュ・フローを示す普通預金展開データR806,
R807,R808,R810が集約対象抽出部307
によって第3のグループとしてグループ化されて抽出さ
れ、集約内容計算部308によって集約レコードR90
3に集約される。
のキャッシュ・フローを示す普通預金展開データR80
9が集約対象抽出部307によって抽出され、集約内容
計算部308によって集約レコードR904に集約され
る。
作について説明する。図10は、処理基準日が4月28
日の場合に普通預金取引情報展開手段301によって生
成される普通預金展開データを示す図であり、図11
は、該普通預金展開データから普通預金取引情報集約手
段302が生成する普通預金集約データを示す図であ
る。
に口座#2から100,000円出金されるので、普通
預金元帳ファイル21から普通預金取引情報取得部30
3が取得したデータに基づいて、キャッシュ・ムーブメ
ント処理部304は当該元金の移動が生じたことを判断
して、その出金元金フィールドに出金金額を格納した展
開レコードR1002を生成する。また、他の口座#
1,#3,#4については4月28日時点の残高を格納
した展開レコードR1001,R1003,R100
4,R1005を生成する。
6は、各口座#1〜#4についての次回利盛日(8月1
5日)の利息の算出を行い、該計算した利息を格納した
展開レコードR1006〜R1010を生成する。
R1010は普通預金展開データ蓄積部305に普通預
金展開データとして格納される。
は、前述と同様に、前記普通預金展開データ蓄積部30
5に格納された普通預金展開データに基づいて集約対象
抽出部307によるグループ化および集約内容計算部3
08による集約レコード生成によって前述と同様に行わ
れる。なお、集約レコードR1101の元金移動額フィ
ールドに、口座#2からの100,000円の出金とい
うキャッシュ・フローが反映されている。
明する。図12は、処理基準日を4月29日とした場合
に普通預金取引情報展開手段301によって生成される
普通預金展開データを示す図であり、図13は、その普
通預金展開データから普通預金取引情報集約手段302
によって生成される普通預金集約データを示す図であ
る。
に口座#2から100,000円の出金が取り消されて
いる(たとえば、支店端末の誤動作により誤った出金情
報が4月28日に発生した際の訂正など)ので、普通預
金元帳ファイル21から普通預金取引情報取得部303
がデータを取得すると、キャッシュ・ムーブメント処理
部304は当該元金の移動が生じたと判断して、その出
金元金フィールドに当該金額を格納する展開レコードR
1202を生成する。なお、取消なので「マイナス」の
符号が付与される。
は4月28日時点の残高を格納した展開レコードR12
01,R1203,R1204,R1205を生成す
る。
各口座#1〜#4についての次回利盛日(8月15日)
利息の算出を行い、該計算した利息を格納した展開レコ
ードR1206〜R1210を生成する。
は、前述と同様に、前記普通預金展開データ蓄積部30
5に格納された普通預金展開データに基づいて集約対象
抽出部307によるグループ化および集約内容計算部3
08による集約レコード生成によって前述と同様に行わ
れ、集約レコードR1301からR1304が生成され
る。なお、集約レコードR1301の元金移動額フィー
ルド及び残高に、口座#2からの100,000円の出
金取消というキャッシュ・フローが反映されている。
作について説明する。図14は、処理基準日が7月15
日とされた場合に生成される普通預金展開データを示す
図であり、図15は、該普通預金展開データから普通預
金取引情報集約手段302が生成する普通預金集約デー
タを示す図である。
に口座#1が解約されているので、普通預金元帳ファイ
ル21から普通預金取引情報取得部303が取得したデ
ータに基づいて、キャッシュ・ムーブメント処理部30
4は口座#1について解約により残高100、000円
およびその解約日までに生じた利息が出金され、残高が
0円になったという元金及び利息の移動、残高の変動が
生じたことを判断して、その出金元金フィールド、出金
利息額フィールド、及び残高フィールドに対応する金額
が格納された展開レコードR1401を生成する。ま
た、他の口座#2,#3,#4については7月15日時
点の残高を残高フィールドに格納した展開レコードR1
402,R1403,R1404,R1405を生成す
る。
6は、解約された口座#1を除いた口座#2〜#4につ
いての次回利盛日(8月15日)利息の算出を行い、該
計算した利息を出金利息額フィールドに格納した展開レ
コードR1406〜R1409を生成する。口座#1は
解約されたので、利息キャッシュ・フロー処理部306
はキャッシュ・フロー(利息支払)の普通預金展開デー
タを口座#1については生成しない。
R1401〜R1409は普通預金展開データ蓄積部3
05に普通預金展開データとして格納される。
は、前述と同様に、前記普通預金展開データ蓄積部30
5に格納された普通預金展開データに基づいて集約対象
抽出部307によるグループ化および集約内容計算部3
08による集約レコード生成によって前述と同様に行わ
れる。なお、集約レコードR1501の元金移動額フィ
ールドに口座#1からの100,000円の元金支払及
び利息支払というキャッシュ・フローが反映されてい
る。
明する。図16は、処理基準日を8月15日とした場合
に普通預金取引情報展開手段301によって生成される
普通預金展開データを示す図であり、図17は、その普
通預金展開データから普通預金取引情報集約手段302
によって生成される普通預金集約データを示す図であ
る。
はすべての普通預金口座に対して利息が確定し支払われ
る利盛日である。普通預金元帳ファイル21から普通預
金取引情報取得部303がデータを取得すると、キャッ
シュ・ムーブメント処理部304は当該キャッシュ・フ
ロー(利息支払い・確定)が生じたことを判断して、出
金利息額フィールドに支払われる利息額を格納した展開
レコードR1601,R1602,R1603,R16
04を生成する。
その出金利息額フィールドに利息金額を格納した次回利
盛日である2001年2月15日に対応した展開レコー
ドR1605、R1606、R1607、R1608を
口座#2から#4について生成する。
は、前記普通預金展開データ蓄積部305に格納された
普通預金展開データに基づいて集約対象抽出部307に
よるグループ化および集約内容計算部308による集約
レコード生成によって前述と同様に行われる。なお、利
息を残高に組み込んだ額が集約レコードの残高フィール
ドに格納されるように集約内容計算部308が処理を行
う。そして上記生成された展開レコードR1701〜R
1704は普通預金集約データ蓄積部309に普通預金
集約データとして格納される。
生ずるキャッシュ・フローを正確に表した普通預金集約
データが生成され、該普通預金集約データは、もととな
る取引情報より大幅に件数・データ量が減少している。
かかる普通預金集約データを用いることにより、いわゆ
るリテール取引などの非常に多件数になるキャッシュ・
フローについても、リスク管理システムにより、処理す
ることが可能となる。
れている取引情報を集約する定期預金取引情報集約部2
7の構成例について図18を参照して説明する。
部27は、定期預金取引情報展開手段(以下、「定期展
開手段」と略す)1801と、定期預金取引情報集約手
段(以下、「定期集約手段」と略す)1802と、外貨
定期預金為替予約情報処理手段(以下、「予約処理手
段」と略す)1803とを具備する。
ァイル22から定期預金取引情報データを受け取り、該
取引情報データに基づいて定期預金展開データを生成
し、出力するように機能する。定期集約手段1802は
定期展開手段1801から定期預金展開データを受け取
り、該展開データに基づいて定期預金集約データを生成
し、これをリスク管理システム3に出力するように機能
する。また、予約処理手段1803は、定期預金元帳フ
ァイル22から外貨預金解約に係る為替予約データを受
け取り、該為替予約データに基づいて為替予約情報集約
データを生成し、これをリスク管理システム3に出力す
るように機能する。
満期日前において、一定の外貨額についてある特定の日
の通貨交換レートで満期日の両替実行を予約することを
いう。なお、元帳ファイルが外貨預金を含まない場合
は、予約処理手段を設けなくともよい。
段の構成例)図19は、定期展開手段1801および定
期集約手段1802の構成例を示すブロック図である。
定期展開手段1801は、定期預金元帳ファイル22に
接続された定期預金取引情報取得部1901と、該取引
情報取得部1901に接続されたキャッシュ・ムーブメ
ント処理部1902および元金等キャッシュ・フロー処
理部1903と、該処理部1902及び1903に接続
された展開データ蓄積部1904とを有している。
ファイル22から金銭の移動を計算するために必要なデ
ータを、該ファイルを構成するひとつのレコードごとに
取得する。図20に定期預金元帳ファイル22のレコー
ドの構成例を示す。図4に示す普通預金取引元帳ファイ
ル21のレコードと略同様なフィールドを有するととも
に、該レコードには定期預金の期間を示す期間コードフ
ィールド2001,自動解約、自動解約等の種別を示す
種別コードフィールド2002を含んでいるので、これ
らを参照することにより、入出金処理部32が、定期預
金の満期、その自動継続、自動解約など定期預金特有の
要素を処理できる。取引情報取得部1901は、レコー
ドごとに必要なデータを読み出し、キャッシュ・ムーブ
メント処理部1902および元金等キャッシュ・フロー
処理部1903に渡す機能を有する。
は、定期預金元帳ファイル22のレコードごとに取引情
報取得部1901が取得したデータに基づいて処理基準
日に発生した元金及び利息の変動を記録した定期預金展
開レコードを生成する。
903は、取引情報取得部1901が取得したデータに
基づいて定期預金元帳ファイル22のレコードごとに、
元金・利息金額の変動日(満期、利払い日)における元
金・利息金額及び預金残高を計算し、これを展開レコー
ドに格納して定期預金展開データ蓄積部1904に渡す
機能を有する。
ャッシュ・ムーブメント処理部1902および元金等キ
ャッシュ・フロー処理部1903から供給されるレコー
ドを蓄積して定期預金展開データを形成する。定期預金
取引情報展開手段1801が定期預金元帳ファイル22
のすべてのレコードについて処理を行うと、定期預金展
開データが完成する。
記定期預金展開データ蓄積部1904に接続された集約
対象抽出部1905と、集約対象抽出部1905に接続
された集約内容計算部1906と、集約内容計算部19
06に接続された定期預金預金集約データ蓄積部190
7とを有する。
データ蓄積部1904から定期預金展開データのレコー
ド群の内、集約できるもの同士をグループ化して抽出す
る機能を有する。集約は同一のキャッシュ・フロー発生
日(元金・利息の変動日、新規口座開設日、満期日、利
払日を含む)かつ同一の通貨(円、米ドル、ユーロな
ど)にかかる展開レコードを、一の集約レコードに集約
するように機能する。なお、グループ化する方法として
は、たとえばキャッシュ・フロー発生日および通貨をキ
ーにして展開レコードのソートを行い、キャッシュ・フ
ロー発生日および通貨が先のレコードと異なる場合は、
別のグループとする等により実現する。
プ化されたレコード群を集約対象抽出部1905から受
け取ると、各グループの元金、利息、預金残高を合算し
て、一の集約レコードに格納し、該集約レコードを定期
預金集約データ蓄積部1907に送るように機能する。
グループとならない展開レコードについては、合算を行
わずに一つの集約レコードを生成し、定期預金集約デー
タ蓄積部1907に送るように機能する。
れ、集約レコードの集合である定期預金集約データが完
成し、定期預金集約データ蓄積部1907は、かかる完
成した定期預金集約データを蓄積し、リスク管理システ
ム3に供給するように機能する。
スク管理システム3の仕様に合致したフォーマットであ
ることが望ましいが、定期預金集約データをリスク管理
システム3の仕様に合致したフォーマットに変換する図
示しないインターフェイス手段を介してリスク管理シス
テム3に定期預金集約データを供給するようにしてもよ
い。
び定期預金取引情報集約手段の動作例)次に、図21に
示す定期預金に関する取引例を用いて、定期預金取引情
報展開手段1801および定期預金取引情報集約手段1
802の動作例を説明する。図21は、定期預金に関す
る取引例のシナリオを示す図である。
日に新規定期預金口座が3件開設される。口座#1は、
預入額1,000,000円、6ヶ月定期預金で適用利
率0.12%、元利自動継続型というものであり、口座
#2は、預入額3,000,000円、2年定期預金
で、適用利率0.15%、利払式、自動解約型というも
のである。口座#3は、預入額2,000,000円、
3ヶ月定期預金で適用利率0.12%、元金自動継続型
というものである。次に、4月17日に新規定期預金口
座が1件開設される。新規口座#4は、預入額5,00
0,000円、2年定期預金、適用利率0.15%、自
動解約型というものである。
期となり利払および元金自動継続が行われる。また、新
規口座が2件開設され、口座#5は、預入額1,00
0,000円、3月定期預金、適用利率0.12%、自
動解約型というものである。またもう一つの新規口座口
座#6は、外貨定期であって、預入額100,000米
ドル、3ヶ月外貨定期預金、適用利率4.45860%、自動
解約型というものである。
満期となり該口座は元利自動継続し、口座#3も満期と
なり、解約され、口座#5も満期となり、該口座は解約
され、口座#6も満期となり、解約される。
座#1は満期となり解約され、口座#2について利払が
行われる。
満期解約となり、同年4月17日に口座#4が満期解約
となる。
定期預金取引情報展開手段1801によって生成される
定期展開データを示す図であり、図23は、同日におい
て定期預金取引情報集約手段1802によって生成され
る定期預金集約データを示す図である。
展開レコードR2201〜R2207からなり、各レコ
ードは口座番号フィールド2201、通貨フィールド2
202、CF(キャッシュ・フロー)発生日フィールド2
203、入金元金フィールド2204、出金元金フィー
ルド2205、出金利息額フィールド2206、残高フ
ィールド2207、元加組込利息フィールド2208、
利率フィールド2209を有している。
集約レコードR2301〜R2305からなり、各集約
レコードは、商品種類フィールド2301,集約IDフ
ィールド2302,通貨フィールド2303,日付フィ
ールド2304,元金移動額フィールド2305,利息
移動額フィールド2306、残高フィールド2307を
有している。商品種類フィールドには対応する金融商品
を特定するコードが記入される。集約IDは、集約デー
タを識別するための識別子である。
うに生成される。まず、元帳ファイル22から定期預金
取引情報取得部1901がデータを取得すると、キャッ
シュ・ムーブメント処理部1902は口座#1から#3
が新規開設され、3月10にそれぞれ入金があったこと
を、元帳ファイル22の各口座に対応するレコードから
判断し、展開レコードR2201,R2202,R22
03を生成する。口座番号フィールド2201、通貨フ
ィールド2202、CF発生日フィールド2203、利
率フィールド2209には、元帳ファイルから取得した
データが格納され、各口座の預入額は対応するレコード
の入金元金フィールド2204、残高フィールド220
7に格納される。
903は口座#1から#3の元金・利息の変動日とし
て、各口座の満期日の解約および利息の支払いを表す展
開レコードR2204〜R2207を生成する。これら
展開レコードについて、元金等キャッシュ・フロー処理
部1903は解約によって支払われる元金、及び解約時
に支払われる利息、利払い日に支払われる利息を算出
し、それぞれ出金元金フィールド2205,出金利息額
フィールド2206,残高フィールド2207に算出し
た値を格納する。
4に渡される。これらにより展開データ蓄積部1904
は、図22に示すような展開データを蓄積することにな
る。
段1802に処理を開始するよう指示する。指示を受け
た定期集約手段1802は、集約対象抽出部1905に
よって展開データ蓄積部1904から前記展開データを
取得し、該展開データに含まれるレコード群の内集約で
きるもの同士をグループ化して抽出する。この場合、同
一通貨かつ同一CF発生日の展開レコードをグループ化
する。この例の場合展開レコードR2201,R220
2,R2203は同一通貨かつ同一CF発生日なので、
これら3つのレコードが一つの集約レコードを構成す
る。
レコードを一のグループとして受け取り、入金元金フィ
ールド2204、出金元金フィールド2205のデータ
を合算して、元金移動額フィールド2305のデータを
生成し、出金利息額2206フィールドのデータを合算
して利息移動額2306のデータを生成し、残高フィー
ルド2207のデータを合算して残高フィールド230
7のデータを生成し、また商品種類、集約IDを図示し
ない変換テーブルを参照して対象金融商品、通貨に応じ
たコードを作成してこれを格納することにより、展開レ
コードR2301を生成する。
R2205,R2206,R2207は他に同一通貨か
つ同一CF発生日の展開レコードが無いので、集約対象
抽出部1905はそれぞれについて1グループとして集
約内容計算部1906に渡し、集約内容計算部1906
はこれらに基づいて集約レコードR2302,R230
3,R2304,R2305を生成する。
5は集約データとして集約データ蓄積部1907に蓄積
され、必要に応じてリスク管理システム3に供給され
る。なお、集約レコードのフォーマットは、リスク管理
システム3の仕様に合致したフォーマットであることが
望ましいが、集約データをリスク管理システム3の仕様
に合致したフォーマットに変換する図示しないインター
フェイス手段を介してリスク管理システム3に集約デー
タを供給するようにしてもよい。
ら2002年4月17日までの事象についても、同様
に、新規加入、利払い、解約、満期に応じて定期預金取
引情報展開手段1801によって定期預金展開データが
生成され、該定期預金展開データに基づいて定期預金取
引情報集約手段1802によって定期預金集約データが
生成される。
金展開データと定期預金集約データを図示する。図24
は、2000年4月17日を処理基準時とした場合に生
成される定期預金展開データであり、図25は、同日に
おける定期預金集約データである。また、図26は、2
000年6月10日における定期預金展開データであ
り、図27は、同日における定期預金集約データであ
る。また、図28は、2000年9月10日における定
期預金展開データであり、図29は、同日における定期
預金集約データである。また、図30は、2001年3
月10日における定期預金展開データであり、図31
は、同日における定期預金集約データである。また、図
32は、2001年4月17日における定期預金展開デ
ータであり、図33は、同日における定期預金集約デー
タである。
以降の将来に生ずるキャッシュ・フローを正確に表した
定期預金預金集約データが生成され、該定期預金集約デ
ータは、元となる定期預金取引情報より大幅に件数・デ
ータ量が減少している。かかる定期預金集約データを用
いることにより、いわゆるリテール取引などの非常に多
件数になるキャッシュ・フローについても、リスク管理
システムにより、処理することが可能となる。
に、予約処理手段1803の構成について説明する。図
34は、予約処理手段1803の構成例を示すブロック
図である。同構成例において、予約処理手段1803
は、定期預金元帳ファイル22から為替予約に関するデ
ータを受け取る為替予約データ受取部3401と、該受
取部3401の出力を受け取る買金額・売金額算出部3
402と、該算出部3402の出力を受け取り、リスク
管理システム3に為替予約集約データを渡す為替予約集
約データ蓄積部3403とを有している。
金元帳ファイルのデータを読み取り、ここから各為替予
約に関するデータ、たとえば、満期日、予約日、予約取
引額(外貨)、予約レートを抽出して、これを出力する
機能を有する。買金額・売金額算出部3402は、為替
予約に関するデータに基づいて各為替予約に関する買金
額(予約取引額及びそれの利息額をいうものとする)、
売金額(買い取り金額を予約レートで邦貨に両替した額
をいう)等を算出し、これらを格納した為替予約情報集
約レコードを各為替予約ごとに生成する機能を有する。
為替予約情報集約データ蓄積部は、為替予約情報集約レ
コードが集合してなる為替予約情報集約データを蓄積す
る機能を有する。
図35に示す定期預金に関する取引例を用いて、定期預
金取引情報展開手段および定期預金取引情報集約手段の
動作例を説明する。図35は、定期預金に関する取引例
のシナリオを示す図である。
0年3月10日に口座#1が預入額1,000,000米ドルで
新規開設された。同年3月11日に口座#2が預入額50
0,000米ドルで新規開設された。同年8月25日に口座
#1について予約額米ドル10,000、予約レート10
7.50円で為替予約がされた。つづく8月26日に口
座#2について予約額500,000米ドル、予約レート10
6.98円で為替予約がされた。同年8月27日に口座
#1について予約額50,000米ドル、予約レート10
7.00円で為替予約がされた。さらに同年9月2日に
口座#1について予約額20,000米ドル、予約レート1
07.25円で為替予約がされた。つぎに同年9月11
日に口座#1が満期解約された。つづく9月10日に口
座#2が満期解約された。
期預金元帳ファイル22から為替予約に関するデータを
抽出し、これを受け取る。図36に、為替予約データ受
取部3401が定期預金元帳ファイル22から取得した
データの内容の一例を示す。この例においては為替予約
データ受取部3401は為替予約が行われている口座ご
とに、通貨、入金額(外貨)、交換レート、利率、預入
日、預入期間、満期日、予約日、予約額、予約レートを
受け取っている。なお、同図においては、口座#1に関
する2000年8月25日及び同年8月26日の為替予
約に関するデータのみ図示し、2000年8月27日、
及び2000年9月2日の為替予約に関するデータの表
示は省略されているが実際には受取部3401はこれら
のデータも取得する。
図36に示すような為替予約に関するデータを為替予約
データ受取部3401から受け取り、これに基づいて、
所定の計算等を行う。図37は、買金額・売金額算出部
3402において行われる計算を説明するための図であ
る。買金額・売金額算出部3402は為替予約ごとに一
つのレコードを生成する。各レコードは、商品種類フィ
ールド3701、集約IDフィールド3702、買通貨
フィールド3703、売通貨フィールド3704,日付
フィールド3705,買金額フィールド3706、売金
額フィールド3707を有する。買金額・売金額算出部
3402は、商品種類フィールドに対応する金融商品を
特定するコードを記入し、集約IDフィールドには為替
予約情報集約データを識別するための識別子を記入し、
買通貨フィールドには、外貨の種類を示すコードを記入
し、売通貨フィールドには邦貨を示すコードを記入し、
買金額フィールドには予約金額を記入し、売金額フィー
ルドには該買金額フィールドに記入された額を予約レー
トで売通貨に両替した場合の金額を算出し、記入する。
上記レコードを集約して為替予約情報集約データを生成
する。
上記レコードの内集約できるもの同士をグループ化して
抽出し、同一グループに属するレコードの買金額、売金
額の値を合算して一つの集約レコードにする。この例の
場合、グループ化の条件は同一CF発生日かつ同一買通
貨かつ同一売通貨のレコードをグループ化する。この例
の場合展開レコードR3701,R3703,R370
4は同一通貨かつ同一CF発生日なので、これら3つの
レコードが一つのグループを構成する。
部3402によって生成される為替予約情報集約データ
の例を示す。
5日とした場合の為替予約情報集約データを示す。この
場合は買金額・売金額算出部3402が生成するのはレ
コードR3701のみでこのレコードが集約の対象とな
り、その結果為替予約情報集約データにはレコードR3
801のみ含まれることとなる。
6日とした場合の為替予約情報集約データを示す。この
場合は買金額・売金額算出部3402が生成するのはレ
コードR3701、R3702でこの2つのレコードが
集約の対象となり、その結果為替予約情報集約データに
はレコードR3901、R3902が含まれることとな
る。
7日とした場合の為替予約情報集約データを示す。この
場合は買金額・売金額算出部3402が生成するのはレ
コードR3701、R3702、R3703でこの3つ
のレコードが集約の対象となり、その結果為替予約情報
集約データにはレコードR3701とR3703とが集
約されたレコードR4001と、レコードR3702が
集約されたR4002が含まれることとなる。
日とした場合の為替予約情報集約データを示す。この場
合は買金額・売金額算出部3402が生成するのはレコ
ードR3701、R3702、R3703、R3704
でこの4つのレコードが集約の対象となり、その結果為
替予約情報集約データにはレコードR3701、R37
03,R3704が集約されたレコードR4101と、
レコードR3702が集約されたR4102が含まれる
こととなる。
約集約データとして為替予約集約データ蓄積部3403
に蓄積され、必要に応じてリスク管理システム3に供給
される。なお、集約レコードのフォーマットは、リスク
管理システム3の仕様に合致したフォーマットであるこ
とが望ましいが、集約データをリスク管理システム3の
仕様に合致したフォーマットに変換する図示しないイン
ターフェイス手段を介してリスク管理システム3に為替
予約集約データを供給するようにしてもよい。
る外貨・邦貨双方のキャッシュ・フローを正確に表した
為替予約集約データが生成され、該集約データは、もと
となる取引情報より大幅に件数・データ量が減少してい
る。かかる集約データを用いることにより、いわゆるリ
テール取引などの非常に多件数になるキャッシュ・フロ
ーについても、リスク管理システムにより処理すること
が可能となる。
に、カードローン取引情報集約部28について説明す
る。
イル23に記録されている取引情報を集約するカードロ
ーン取引情報集約部28の構成例について図42を参照
して説明する。
集約部28は、カードローン取引情報展開手段(以下、
「カードローン展開手段」と略す)4201と、カード
ローン取引情報集約手段(以下、「カードローン集約手
段」と略す)4202とを具備する。
ーン元帳ファイル23からカードローン取引情報データ
を受け取り、該取引情報データに基づいてカードローン
展開データを生成し、出力するように機能する。カード
ローン集約手段4202はカードローン展開手段420
1からカードローン展開データを受け取り、該展開デー
タに基づいてカードローン集約データを生成し、これを
リスク管理システム3に出力するように機能する。
段4201は、カードローン元帳ファイル23に接続さ
れたカードローン取引情報取得部4203と、該取引情
報取得部4203に接続されたキャッシュ・ムーブメン
ト処理部4204および利息キャッシュ・フロー処理部
4206と、該処理部4204及び4206に接続され
た展開データ蓄積部4205とを有している。
元帳ファイル23から金銭の移動を計算するために必要
なデータを、該ファイルを構成するひとつのレコードご
とに取得する。カードローン元帳ファイル23のレコー
ドには、口座番号、利率、約定返済日、毎回返済額、返
還元金、返済利息、融資残高、次回残高積数、次回利息
額、次回返済日、最終更新日を含んでいる。取引情報取
得部4203は、レコードごとに必要なデータを読み出
し、キャッシュ・ムーブメント処理部4204および利
息キャッシュ・フロー処理部4206に渡す機能を有す
る。
は、カードローン元帳ファイル23のレコードごとに取
引情報取得部4203が取得したデータに基づいて処理
基準日に発生した元金及び利息の変動、および処理基準
日の融資残高を記録したカードローン展開レコードを生
成するする。
06は、取引情報取得部4203が取得したデータに基
づいてカードローン元帳ファイル23のレコードごと
に、次回約定返済日における元金・利息金額を計算し、
これを展開レコードに格納してカードローン展開データ
蓄積部4205に渡す機能を有する。
は、キャッシュ・ムーブメント処理部4204および利
息キャッシュ・フロー処理部4206から供給されるレ
コードを蓄積してカードローン展開データとして蓄積す
る機能を有する。カードローン取引情報展開手段420
1がカードローン元帳ファイル23のすべてのレコード
について処理を行うと、カードローン展開データが完成
する。
は、前記カードローン展開データ蓄積部4205に接続
された集約対象抽出部4207と、集約対象抽出部42
07に接続された集約内容計算部4208と、集約内容
計算部4208に接続されたカードローン預金集約デー
タ蓄積部4209とを有する。
展開データ蓄積部4205からカードローン展開データ
のレコード群の内、集約できるもの同士をグループ化し
て抽出する機能を有する。集約は同一のキャッシュ・フ
ロー発生日(処理基準日を含む)にかかる展開レコード
を、一の集約レコードに集約するように機能する。な
お、グループ化する方法としては、たとえばキャッシュ
・フロー発生日をキーにして展開レコードのソートを行
い、キャッシュ・フロー発生日が先のレコードと異なる
場合は、別のグループとする等により実現する。
プ化されたレコード群を集約対象抽出部4207から受
け取ると、各グループの元金、利息、預金残高を合算し
て、一の集約レコードに格納し、該集約レコードをカー
ドローン集約データ蓄積部4209に送るように機能す
る。グループとならない展開レコードについては、合算
を行わずに一つの集約レコードを生成し、カードローン
集約データ蓄積部4209に送るように機能する。
集約レコードの集合であるカードローン集約データが完
成し、カードローン集約データ蓄積部4209は、完成
したカードローン集約データを蓄積し、蓄積されたカー
ドローン集約データをリスク管理システム3に供給する
ように機能する。
スク管理システム3の仕様に合致したフォーマットであ
ることが望ましいが、カードローン集約データをリスク
管理システム3の仕様に合致したフォーマットに変換す
る図示しないインターフェイス手段を介してリスク管理
システム3にカードローン集約データを供給するように
してもよい。
ードローン預金に関する取引例を用いて、カードローン
取引情報集約部28の動作例を説明する。図43は、カ
ードローンに関する取引例のシナリオを示す図である。
該シナリオは、2000年2月10日に、ローン口座#
1について借入金額200,000円、約定利率 9.00
%、約定返済日12日、毎回返済20,000円という条件
のカードローンが発生し、またローン口座#2につい
て、借入金額100,000円、約定利率 9.00%、約
定返済日27日、毎回返済額20,000円が発生し、以降
毎月12日に、ローン口座#1について返済が行われ、
毎月27日に、ローン口座#2について返済が行われ
る。
て、カードローン元帳ファイル23に格納されている取
引情報例を示す概念図であり、図45は、同日において
カードローン展開手段4201によって生成されるカー
ドローン展開データを示す図であり、図46は、同日に
おいてカードローン集約手段4202によって生成され
るカードローン集約データを示す図である。
タは複数の展開レコードR4501、R4502,R4
503,R4504からなり、各レコードは口座番号フ
ィールド4501、通貨フィールド4502、CF発生日
フィールド4503、入金元金フィールド4504、出
金元金フィールド4505、出金利息額フィールド45
06、残高フィールド4507を有している。
ードR4601、R4602,R4603,R4604
からなり、各集約レコードは、商品種類フィールド46
01,集約IDフィールド4602,通貨フィールド4
603,返済日コードフィールド4605,日付フィー
ルド4605,元金移動額フィールド4606,利息移
動額フィールド4607、残高フィールド4608を有
している。商品種類フィールドには対応する金融商品を
特定するコードが記入される。集約IDは、カードロー
ン集約データを識別するための識別子である。
に示すようなデータをカードローン元帳ファイル23か
ら取得する。
4204は、カードローン取引情報取得部4203のデ
ータに基づいて、口座#1について借入金20万円のロ
ーンが発生したことを判断し、展開レコードR4501
を生成する。同様に、口座#2について借入金10万円
のローンが発生したことを判断し、展開レコードR45
02を生成する。各レコードのフィールドには対応する
データがキャッシュ・ムーブメント処理部4202によ
って記入される。
06は、口座#1の次回返済日に関する展開レコードR
4503を生成し、口座#2の次回返済日に関する展開
レコードR4504を生成する。なお利子額は利息キャ
ッシュ・フロー処理部によって計算したものをレコード
に記入してもよいし、また、カードローン取引情報取得
部4203が、図44のような元帳ファイルから利子額
を取得してこれを利息キャッシュ・フロー処理部がレコ
ードにコピーするようにしてもよい。
R4501〜R4504は、上記処理部4204,42
06から展開データ蓄積部4205に渡され、展開デー
タ蓄積部4205はこれを蓄積する。
象抽出部4207によって展開データ蓄積部4205か
ら展開データのレコード群の内集約できるもの同士をグ
ループ化して抽出する。カードローン集約手段の集約の
場合、同一CF発生日、同一通貨かつ同一返済日の展開
レコードをグループ化する。本シナリオにおいては、こ
の条件を満たす2以上の展開レコードがないので、集約
対象抽出部4207におけるグループ化は行われず、展
開レコードR4501,R4502,R4503,R4
504にそれぞれ対応する集約レコードR4601、R
4603,R4602,R4604が集約内容計算部4
208により生成され、図46に示すカードローン集約
データのようになる。なお、複数のレコードが集約され
る場合には、集約内容計算部4208によって、元金移
動額および利息移動額が合算され、集約レコードの元金
移動額フィールド4606、利息移動額フィールド46
07、残高フィールド4608に記入される。
ードローン展開手段4201によって展開データが生成
され、該展開データに基づいてカードローン集約手段4
202によってカードローン集約データが生成される。
図47は、2000年3月12日において、カードロー
ン元帳ファイル23に格納されている取引情報例を示す
概念図であり、図48は、同日においてカードローン展
開手段4201によって生成される展開データを示す図
であり、図49は、同日においてカードローン集約手段
4202によって生成されるカードローン集約データを
示す図である。また、図50は、2000年3月27日
において、カードローン元帳ファイル23に格納されて
いる取引情報例を示す概念図であり、図51は、同日に
おいてカードローン展開手段4201によって生成され
る展開データを示す図であり、図52は、同日において
カードローン集約手段4202によって生成されるカー
ドローン集約データを示す図である。
して処理基準日および将来生ずるキャッシュ・フローを
正確に表したカードローン集約データが生成され、該集
約データは、元となる取引情報より大幅に件数・データ
量が減少している。かかる集約データを用いることによ
り、いわゆるリテール取引などの非常に多件数になるキ
ャッシュ・フローについても、リスク管理システムによ
り処理することが可能となる。
集約部)つぎに、マイカーローン、ブライダル・ロー
ン、トラベル・ローンなどの目的別ローンと、住宅ロー
ンとに関する取引情報を集約する目的別ローン・住宅ロ
ーン取引情報集約部29について説明する。
ン・住宅ローン取引情報集約部29の構成例を示すブロ
ック図である。
29は、目的別ローンに関する取引情報を集約するため
の目的別ローン取引情報展開手段5301と、固定・変
動別展開データ分配手段5302と、固定分展開データ
集約手段5303と、変動分展開データ集約手段530
4とを有するとともに、住宅ローンに関する取引情報を
集約するための住宅ローン取引情報展開手段5306
と、固定・変動・Cap別展開データ分配手段5307
と、固定分展開データ集約手段5308と、変動分展開
データ集約手段5309と、Cap分展開データ集約手
段5310とを有し、さらに固定分集約データマージ手
段5305と変動分集約データマージ手段5311とを
有する。
ローン元帳ファイル24から目的別ローン取引情報デー
タを受け取り、該取引情報データに基づいて目的別ロー
ン展開データを生成し、出力するように機能する。図5
4は、目的別ローン取引情報展開手段5301の構成例
を示すブロック図である。該展開手段5301は、目的
別ローン元帳ファイル24に接続された目的別ローン取
引情報取得部5401と、該取引情報取得部5401に
接続されたキャッシュ・ムーブメント処理部5402お
よび元金等キャッシュ・フロー処理部5404と、該処
理部5402及び5404に接続された展開データ蓄積
部5405とを有している。
素は、元金等キャッシュ・フロー処理部5404が各口
座についての元金、利息および預金残高の変動毎に展開
レコードを生成する点を除いて、図42に示すカードロ
ーン取引情報展開手段4201の対応する構成要素と同
様に動作するものである。
は、目的別ローン展開データを固定金利分に関する展開
データと、変動金利分に関する展開データとに分けて出
力する機能を有する。
・変動別展開データ分配手段5302から固定金利分に
関する展開データを受け取り、該展開データに基づいて
目的別ローン展開データの固定金利分に関する展開デー
タを集約した固定分目的別ローン集約データを生成し、
これを出力するように機能する。
306の構成例を示すブロック図である。該展開手段5
306は、住宅ローン元帳ファイル25に接続された住
宅ローン取引情報取得部5501と、該取引情報取得部
5501に接続されたキャッシュ・ムーブメント処理部
5502、元金等キャッシュ・フロー処理部5503、
およびCap処理部5505と、該処理部5502、5
503及び5505に接続された展開データ蓄積部55
04とを有している。
ン元帳ファイル25から住宅ローン取引情報データを受
け取り、該取引情報データに基づいて住宅ローン展開デ
ータを生成し、出力するように機能する。
構成要素は、Cap処理部5505を除いて、図54に
示す目的別ローン取引情報展開手段5301の対応する
構成要素と同様に動作するものである。
・変動別展開データ分配手段5302から変動金利分に
関する展開データを受け取り、該展開データに基づいて
目的別ローン展開データの変動金利分に関する展開デー
タを集約した変動分目的別ローン集約データを生成し、
これを出力するように機能する。
5307は、住宅ローン展開データを固定金利分に関す
る展開データ、変動金利分に関する展開データ及びCa
p分に関する展開データとに分けて出力する機能を有す
る。
・変動・Cap別展開データ分配手段5307から固定
金利分に関する展開データを受け取り、該展開データに
基づいて住宅ローン展開データの固定金利分に関する展
開データを集約した固定分住宅ローン集約データを生成
し、これを出力するように機能する。
・変動・Cap別展開データ分配手段5307から変動
金利分に関する展開データを受け取り、該展開データに
基づいて住宅ローン展開データの変動金利分に関する展
開データを集約した変動分住宅ローン集約データを生成
し、これを出力するように機能する。
定・変動・Cap別展開データ分配手段5307からC
ap分に関する展開データを受け取り、該展開データに
基づいて住宅ローン展開データのCap分に関する展開
データを集約したCap分集約データを生成し、これを
リスク管理システム3に渡すように機能する。
固定分展開データ集約手段5303および5308から
それぞれ固定金利分の展開データを受け取り、これを一
つの固定分集約データにし、リスク管理システム3に渡
す機能を有する。
変動分展開データ集約手段5304および5309から
それぞれ変動金利分に関する展開データを受け取り、こ
れを一つの変動分集約データにし、リスク管理システム
3に渡す機能を有する。
情報集約部の動作例)つぎに、図56に示す目的別ロー
ン・住宅ローンに関する取引例を用いて、目的別ローン
・住宅ローン取引情報集約部29の動作例を説明する。
図56は、目的別ローン・住宅ローンに関する取引例の
シナリオを示す図である。該シナリオは、図57に示す
内容を有するローン口座#1〜#6が2000年2月1
0日に開設され、以降各口座について毎月各約定日に所
定額の返済が発生するものである。
7に示すように、口座#2,#3,#5に対応するレコ
ードR5702,R5703、R5705が記録されて
おり、目的別ローン取引情報展開手段5301は、該レ
コードを取得して、これからそれぞれ固定金利分、変動
金利分に関する展開データを生成する。該生成された展
開データは分配手段5302によって、固定金利分に関
する展開データと変動金利分に関する展開データとに分
けられ、それぞれ固定分展開データ集約手段5303と
変動分展開データ集約手段5304に渡される。図58
は、分配手段5302から固定分展開データ集約手段5
303に渡される固定金利分に関する展開データを示す
図であり、図59は、分配手段5302から変動分展開
データ集約手段5304に渡される変動金利分に関する
展開データを示す図である。
分展開データ集約手段5304とはそれぞれ、展開デー
タの各レコードを返済日毎かつボーナス返済毎にグルー
プ化し、同一グループ内のレコードの元金、利息金額、
融資残高を合算して集約データを生成する。
図57に示すように、口座#1,#4,#6に対応する
レコードR5701,R5704、R5706が記録さ
れており、住宅ローン取引情報展開手段5306は、該
レコードを取得して、これからそれぞれ固定金利分、変
動金利分、Cap分に関する展開データを生成する。該
生成された展開データは分配手段5307によって、固
定金利分に関する展開データ、変動金利分に関する展開
データ、Cap分に関する展開データとに分けられ、そ
れぞれ固定分展開データ集約手段5308、変動分展開
データ集約手段5309、Cap分展開データ集約手段
5310に渡される。図60は、分配手段5307から
固定分展開データ集約手段5308に渡される固定金利
分に関する展開データを示す図であり、図61は、分配
手段5307から変動分展開データ集約手段5309に
渡される変動金利分に関する展開データを示す図であ
り、図62は、分配手段5307からCap分展開デー
タ集約手段5310に渡されるCap分に関する展開デ
ータを示す図である。
分展開データ集約手段5309とはそれぞれ、展開デー
タの各レコードを返済日毎かつボーナス返済毎にグルー
プ化し、同一グループ内のレコードの元金、利息金額、
融資残高を合算して集約データを生成する。
展開データのレコードを同一返済日かつ同一Strik
eを有するレコードごとにグループ化し、同一グループ
内のレコードの残高を合算して集約データを生成する。
図63にCap分展開データ集約手段5310により生
成される集約データの例を示す。
固定分展開データ集約手段5303および5308から
固定分集約データを受け取り、一つの固定分集約データ
を生成して、これをリスク管理システム3に渡す。図6
4に、固定分集約データマージ手段5305により生成
されリスク管理システム3に渡される固定分集約データ
を示す。これにより、目的別ローン及び住宅ローンに関
する固定金利に関するキャッシュ・フローを一の集約デ
ータとしてリスク管理システム3に供給することが可能
となる。
11は、変動分展開データ集約手段5304および53
09から変動分集約データを受け取り、一つの固定分集
約データを生成して、これをリスク管理システム3に渡
す。図65に、変動分集約データマージ手段5311に
より生成されリスク管理システム3に渡される変動分集
約データの例を示す。これにより、目的別ローン及び住
宅ローンに関する変動金利に関するキャッシュ・フロー
を一の集約データとしてリスク管理システム3に供給す
ることが可能となる。
各種ローンについて外貨邦貨に関わりなく、キャッシュ
・フローを正確に表す集約されたデータをリスク管理シ
ステムに供給することが可能となる。
めのブロック図である。
を示すためのブロック図である。
ク図である。
す図である。
ある。
ある。
示すブロック図である。
示す。
ある。
ク図である。
である。
ルから取得したデータの内容の一例を示す図である。
を説明するための図である。
替予約情報集約データの例を示す図である。
替予約情報集約データの例を示す図である。
替予約情報集約データの例を示す図である。
替予約情報集約データの例を示す図である。
ブロック図である。
す図である。
取引情報例を示す概念図である。
る。
る。
取引情報例を示す概念図である。
る。
る。
取引情報例を示す概念図である。
る。
る。
構成例を示すブロック図である。
すブロック図である。
ブロック図である。
シナリオを示す図である。
内容を示す図である。
る。
る。
る。
る。
る。
る集約データの例を示す図である。
リスク管理システムに渡される固定分集約データの例を
示す図である。
リスク管理システムに渡される変動分集約データの例を
示す図である。
部 301 … 普通預金取引情報展開手段 302 … 普通預金取引情報集約手段 303 … 取引情報取得部 304 … キャッシュ・ムーブメント処理部 305 … 展開データ蓄積部 306 … 利息キャッシュ・フロー処理部 307 … 集約対象抽出部 308 … 集約内容計算部 309 … 集約データ蓄積部 1801 … 定期預金取引情報展開手段 1802 … 定期預金取引情報集約手段 1803 … 為替予約情報処理手段 1901 … 定期預金取引情報取得部 1902 … キャッシュ・ムーブメント処理部 1903 … 元金等キャッシュ・フロー処理部 1904 … 定期預金展開データ蓄積部 1905 … 集約対象抽出部 1906 … 集約内容計算部 1907 … 集約データ蓄積部 3401 … 為替予約データ受取部 3402 … 買金額・売金額算出部 3403 … 為替予約集約データ蓄積部 4201 … カードローン取引情報展開手段 4202 … カードローン取引情報集約手段 4203 … カードローン取引情報取得部 4204 … キャッシュ・ムーブメント処理部 4206 … 利息キャッシュ・フロー処理部 4205 … カードローン展開データ蓄積部 4207 … 集約対象抽出部 4208 … 集約内容計算部 4209 … 集約データ蓄積部 5301 … 目的別ローン取引情報展開手段 5302 … 固定・変動別展開データ分配手段 5303 … 固定分展開データ集約手段 5304 … 変動分展開データ集約手段 5305 … 固定分集約データマージ手段 5306 … 住宅ローン取引情報展開手段 5307 … 固定・変動・Cap別展開データ分配手
段 5308 … 固定分展開データ集約手段 5309 … 変動分展開データ集約手段 5310 … Cap分展開データ集約手段 5311 … 変動分集約データマージ手段 5401 … 目的別ローン取引情報取得部 5402 … キャッシュ・ムーブメント処理部 5404 … 元金等キャッシュ・フロー処理部 5405 … 目的別ローン展開データ蓄積部 5501 … 住宅ローン取引情報取得部 5502 … キャッシュ・ムーブメント処理部 5504 … 展開データ蓄積部 5505 … Cap処理部
Claims (12)
- 【請求項1】 取引情報記憶装置に格納された取引情報
に基づいて、リスク管理に用いるための取引情報を集約
して、これをリスク管理システムに供給するための金融
取引に関する取引情報を集約する装置であって、 取引情報記憶装置から取引情報を取得して、該取引情報
に基づいて金銭移動額の発生を表す展開レコードを生成
し、所定の集約条件に基づいて展開レコードをグループ
化し、同一グループに属する複数の展開レコードから集
約レコードを生成することを特徴とする装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 該装置は取引情報記憶装置に格納されている元帳ファイ
ル毎に設けられた取引情報集約部を有し、 各取引情報集約部は、対応する元帳ファイルに格納され
ている金融商品の性質に応じて前記所定の集約条件が定
められていることを特徴とする装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の装置において、 取引情報集約部は、元金、利息、及び残高の少なくとも
一つの変動日及びその変動量を格納した展開レコードを
生成する取引情報展開手段と、該展開レコードを集約条
件に基づいてグループ化し、グループ化された展開レコ
ードの元金、利息、及び残高の少なくとも一つを合算す
ることにより集約レコードを生成する取引情報集約手段
とを具備していることを特徴とする装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の装置において、 取引情報展開手段は、元帳ファイルに接続された取引情
報取得部と、該取引情報取得部に接続されたキャッシュ
・ムーブメント処理部およびキャッシュ・フロー処理部
と、これら処理部に接続された展開データ蓄積部とを有
しており、 キャッシュ・ムーブメント処理部は、取引情報取得部が
取得したデータに基づいて元帳ファイルのレコードごと
に、処理基準日に発生した元金及び利息の変動を記録し
た展開レコードを生成し、 キャッシュ・フロー処理部は、取引情報取得部が取得し
たデータに基づいて元帳ファイルのレコードごとに、次
回利盛日の利息を算出し、これを展開レコードに格納し
て展開データ蓄積部に渡すことを特徴とする装置。 - 【請求項5】 請求項3に記載の装置において、 前記取引情報集約手段は、前記取引情報展開手段の出力
に接続された集約対象抽出部と、集約対象抽出部に接続
された集約内容計算部と、集約内容計算部に接続された
集約データ蓄積部とを有し、 集約対象抽出部は、前記取引情報展開手段から展開レコ
ードを受け取り、該受け取った展開レコードを所定の集
約条件に基づいてグループ化し、 集約内容計算部は、グループ化された展開レコードを集
約対象抽出部から受け取り、各グループの元金の移動、
利息の移動、次回利盛日及び融資残高の少なくとも一つ
を合算して、一の集約レコードに格納し、該集約レコー
ドを集約データ蓄積部に送ることを特徴とする装置。 - 【請求項6】 取引情報記憶装置に格納された取引情報
に基づいて、リスク管理に用いるための取引情報を集約
して、これをリスク管理システムに供給するための金融
取引に関する取引情報を集約する方法であって、 取引情報記憶装置から取引情報を取得して、該取引情報
に基づいて元金、利息、融資残高の少なくとも一つの変
化を表す展開レコードを生成する展開レコード生成工程
と、 所定の集約条件に基づいて展開レコードをグループ化
し、同一グループに属する複数の展開レコードから一の
集約レコードを生成する集約レコード生成工程とを具備
することを特徴とする方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の方法において、 前記展開レコード生成工程は、取引情報に基づいて処理
基準日に発生した元金及び利息の変動を記録した第1の
展開レコードを生成する工程と、処理基準日以降発生す
ることが予測される元金、利息、融資残高の少なくとも
一つの変動額を記録した第2の展開レコードを生成する
工程とを具備することを特徴とする方法。 - 【請求項8】 請求項6に記載の方法において、 前記集約レコード生成工程は、展開レコードを所定の集
約条件に基づいてグループ化する工程と、グループ化さ
れた展開レコードについて各グループの元金の移動、利
息の移動、次回利盛日及び融資残高の少なくとも一つを
合算して、一の集約レコードに格納する工程とを具備す
ることを特徴とする方法。 - 【請求項9】 コンピュータをして請求項1から5のい
ずれかに記載の装置として機能させることを特徴とする
プログラムを記録した情報記録媒体。 - 【請求項10】 コンピュータをして請求項1から5の
いずれかに記載の装置として機能させることを特徴とす
るプログラム。 - 【請求項11】 請求項6から8のいずれかに記載の方
法をコンピュータの実行させるためのプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 【請求項12】 請求項6から8のいずれかに記載の方
法をコンピュータの実行させるためのプログラム。
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