JP2002235994A - 熱交換器用伝熱管、その作製方法、熱交換器及びそれを用いた冷凍空調装置 - Google Patents

熱交換器用伝熱管、その作製方法、熱交換器及びそれを用いた冷凍空調装置

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JP2002235994A JP2001034174A JP2001034174A JP2002235994A JP 2002235994 A JP2002235994 A JP 2002235994A JP 2001034174 A JP2001034174 A JP 2001034174A JP 2001034174 A JP2001034174 A JP 2001034174A JP 2002235994 A JP2002235994 A JP 2002235994A
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雅弘 中山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱管内部を流れる液体冷媒の液膜厚さを小
さくして伝熱性能の高い伝熱管を得る。 【解決手段】 伝熱管10の断面外形を楕円形状にし、
内面に冷媒を案内するレール11とこのレール11が設
けられていない通路である集流通路12とを設け、レー
ル11は冷媒を集流通路12に流れ込ませるように傾斜
し、集流通路12は空気流れ方向(矢印15方向)下流
側のサイド10bに設けられることにより、液体冷媒が
管内を流れたときに、空気流れ方向(矢印15方向)上
流側のサイド10aの冷媒液膜の厚さが小さくなり、空
気と冷媒との熱伝達率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、冷凍空調装置等
に用いられる熱交換器及びその熱交換器用伝熱管ならび
にその作製方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷凍空調装置等に用いられる熱
交換器は内部に冷媒が流れる熱交換器用伝熱管(以下、
伝熱管という)に空気等の外界流体が接触することによ
り、冷媒と外界流体である空気との熱交換を行ってい
る。すなわち、空気が伝熱管表面に接触すると、その伝
熱管の内部を流れる冷媒は空気から熱を蒸発熱として受
け取り蒸発し、あるいは空気に凝縮熱として熱を与えて
凝縮をして、空気と冷媒との間で熱のやり取りをする。
従って、冷媒の相変化が行われている部分では液体及び
気体の冷媒が混在し、液体及び気体の二相状態となって
いる。このような熱交換部分では表面に複数のフィンが
設けられた構成となっており、このフィンで伝熱管の表
面積を大きくすることにより伝熱管内部を流れる冷媒と
空気等の外界流体との熱交換量を増加させている。ま
た、伝熱管表面に接触する空気の量をできるだけ多くす
るために、熱交換器は空気の流れの妨げとならないよう
な構成となっている。
【0003】空気の流れの中に物体を挿入すると、この
物体により空気の乱れが生じ、空気流れ方向の下流側に
圧力の低下による空気の渦が発生する。この渦発生領域
(死水域)では空気が滞留するため、死水域に面してい
る物体表面の熱伝達率は物体のそれ以外の表面の熱伝達
率より極端に小さくなっている。従って、死水域をでき
るだけ小さくなるように伝熱管が構成されるべきであ
る。
【0004】このように空気と伝熱管内を流れる冷媒と
の熱交換量を増加させるために、例えば、特開平11−
94481号公報のような熱交換器用伝熱管が開示され
ている。図11はこの公報に開示された熱交換器用伝熱
管と同様の構成である伝熱管断面図である。この伝熱管
1は断面が楕円形状となっており、側面からの空気によ
る流圧抵抗を低減して空気が伝熱管1の表面をスムーズ
に流れるように工夫されている。また、この伝熱管1の
内面には冷媒が流れる方向に複数の冷媒案内部であるレ
ール2が平行に設けられており、このレール2は冷媒が
伝熱管1の内面に接触する面積を増加させるとともに冷
凍サイクル内のオイルや液体状態の冷媒等を伝熱管内に
滞留させることなく、冷媒の圧力損失を低く抑えるよう
な働きをしている。さらに、この伝熱管1は図11に示
した断面で押し出し成形することにより作製することが
開示されている。
【0005】図12は伝熱管の空気流れ方向(矢印7方
向)下流側に発生する死水域を示す図で、図12(a)
は断面が楕円形である伝熱管の死水域を示す図、図12
(b)は断面が円形である伝熱管の死水域を示す図であ
る。図12(a)及び図12(b)から分かるように伝
熱管の断面を楕円形として空気の流れをできるだけ妨げ
ないようにすることにより、断面が円形である伝熱管の
空気流れ下流側に発生する死水域3bに比べて断面楕円
の伝熱管の空気流れ下流側に発生する死水域3aの発生
領域を著しく小さくすることができ、これに伴って死水
域3aに面している伝熱管表面4を死水域3bに面して
いる伝熱管表面5に比べて小さくすることができる。従
って、伝熱管の断面を楕円形にすることは、空気を楕円
の長径方向に流すことにより、発生する死水域を円形断
面伝熱管に発生する死水域より小さく抑え、死水域に面
する伝熱管表面の面積も小さくするので、この死水域の
縮小による伝熱管全体としての熱伝達率向上の効果もあ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の熱交
換器用伝熱管では、断面形状が楕円である伝熱管1に上
述のように液体及び気体が混在した二相状態の冷媒が流
れているので、液体の冷媒は表面張力の影響で屈曲率の
大きい部分に集中して流れる。即ち、図13に示すよう
に、伝熱管1内の両サイド1a、1bを集中して液体冷
媒が流れる。従って、冷媒の伝熱管1の内面からの厚み
は楕円断面の両サイド1a、1bの部分で極端に大きく
なる。通常、伝熱管1は空気の流れを妨げないように長
径をその流れ方向(矢印7方向)に沿って配置され、空
気は伝熱管1の屈曲率が大きな部分であるサイド1a
(前縁部)に当たり、伝熱管1の表面に沿って流れて下
流側に流れていく。このとき、伝熱管1の空気の流れ方
向(矢印7方向)に対して下流側には伝熱管1の存在に
よって死水域3aが図12(a)に示すように発生し、
この死水域3aに面している伝熱管1の表面は液体冷媒
が集中して流れる片方のサイド1b(後縁部)にほぼ一
致している。
【0007】ここで、図14は液体冷媒の伝熱管内面か
らの厚さ(液膜厚さ)と空気及び冷媒間の熱伝達率の関
係を示すグラフである。図14からも分かるように、液
膜厚さが小さいほど冷媒と空気との間の熱伝達率は大き
くなる。従って、流れる空気が当たって空気の送り込み
が常に行われているサイド1a及び空気が滞留する死水
域に面しているサイド1bに液体冷媒が集中して流れる
ので、この両サイド1a、1bでの空気及び冷媒間の熱
伝達率は極端に小さくなる。特に、サイド1a(前縁
部)においては熱交換可能な空気が常に送り込まれてい
るので、熱伝達率が大きければ冷媒との間で交換するこ
とができたはずの熱を冷媒液膜厚さが大きいために交換
できないという問題点があった。
【0008】また、通常、楕円断面の伝熱管1はスペー
スを有効利用し空気の流れ抵抗を小さくするために長径
が水平になるように設けられるので、鉛直下向きに常に
重力がかかっており、この重力の影響により液体冷媒は
伝熱管内面で鉛直下方向(底面)に集中する。従って、
実際に伝熱管1が熱交換器に取り付けられて使用されて
いる状態では、図15に示すように、矢印6方向に重力
がかかっている状態で、表面張力と重力との影響により
楕円断面内の両サイド1a、1b及び底面に液体冷媒が
集中する。このように液体冷媒が両サイド1a、1b及
び底面に集中すると伝熱管内面で鉛直上方向(上面)に
液体冷媒の液膜ができなくなる。冷媒が凝縮することに
より冷媒から空気に熱を与える状態、即ち、凝縮器とし
て使用されているときは伝熱管内の上面が乾いているの
で、この部分で気体(蒸気)冷媒が凝縮され盛んに相変
化が起こることにより熱伝達率は向上する。しかしなが
ら、冷媒が蒸発することにより冷媒が空気から熱を取り
入れる状態、即ち、蒸発器として使用されているときは
伝熱管内の上面が乾いているので、この部分では蒸発す
べき液体冷媒が存在しないため全く蒸発による熱交換が
行われず、熱交換に寄与しないという問題点もあった。
【0009】さらに、内面にレール2を有し断面が楕円
形状である伝熱管1は引き抜き加工で作製されるので、
レール2は冷媒の流れ方向にしか形成することができ
ず、レール2によって冷媒を案内する方向が制限され、
例えば、レール2によって伝熱管の熱伝達率を向上させ
るための自由な設計ができなくなる等の制約を受けると
いう問題点もあった。
【0010】そこでこの発明は、上記のような問題点を
解決することを課題とするもので、熱交換可能な空気が
常に送り込まれている伝熱管の内面での冷媒液膜厚さを
小さくし、また重力の影響では液体冷媒が底面に溜まら
ないようにして熱伝達率の大きい伝熱管及びこのような
伝熱管を作製する方法、さらにこのような伝熱管を用い
た熱交換器を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る熱交換器
用伝熱管は、外界流体にさらされて内部を流れる冷媒を
相変化させることにより前記外界流体と前記冷媒との間
で熱交換を行い、前記外界流体が当たる側面からの前記
外界流体の流圧抵抗を低減するために断面形状が楕円形
となっており、管内面に前記冷媒を案内する複数の冷媒
案内部を有した熱交換器用伝熱管において、前記管内面
に少なくとも1本前記冷媒の流れ方向に前記冷媒の集流
通路を有し、前記複数の冷媒案内部は前記集流通路に前
記冷媒が流れ込むように設けられているものである。
【0012】また、前記集流通路は、前記外界流体の流
れ方向での下流側における前記楕円形断面の屈曲率が大
きい後縁部に設けられたものである。
【0013】また、前記集流通路は、重力の影響で前記
冷媒が集中する部分に設けられたものである。
【0014】また、前記複数の冷媒案内部は、前記冷媒
の流れ方向に対して傾斜しているものである。
【0015】また、前記複数の冷媒案内部は、前記冷媒
の流れ方向に対して螺旋状となっているものである。
【0016】また、前記複数の冷媒案内部は、前記冷媒
が分流するように傾斜しているものである。
【0017】また、前記複数の冷媒案内部は、複数の突
起である。
【0018】また、外界流体にさらされて内部を流れる
冷媒を相変化させることにより前記外部流体と前記冷媒
との間で熱交換を行い、前記外界流体が当たる側面から
の前記外界流体の抵抗を低減するように断面の外形が楕
円形となっており、管内面に前記冷媒を案内する複数の
冷媒案内部を有した熱交換器用伝熱管において、前記外
形の屈曲率が大きい部分の内面は平坦となっているもの
である。
【0019】また、前記断面の内面形状は、長方形であ
る。
【0020】この発明に係る熱交換器用伝熱管を用いた
熱交換器は、前記熱交換器用伝熱管の表面にフィンが設
けられているものである。
【0021】また、前記フィンは、前記熱交換器用伝熱
管と同じ材質であるものである。
【0022】また、前記フィンにスリットが設けられた
ものである。
【0023】また、前記伝熱管が複数列整列され、前記
整列された方向に沿って見たときに前記伝熱管の縁部が
重なっている熱交換器において、熱交換器側面において
前記整列された方向に隣接した前記伝熱管同士を直列に
つなぎ合わせる接続管が中間部で前記伝熱管断面の長径
より小さな直径の円形断面を有しているものである。
【0024】また、この発明に係る冷凍空調装置は、前
記冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷
媒が前記外界流体に熱を与えて凝縮する凝縮器と、前記
凝縮した冷媒が断熱膨張する絞りと、前記断熱膨張した
冷媒が前記外界流体の熱を奪って蒸発する蒸発器と、前
記外界流体を前記凝縮器及び前記蒸発器に送り込む送流
機とを備えた冷凍空調装置において、前記凝縮器及び前
記蒸発器は少なくとも一方がこの発明に係る熱交換器で
ある。
【0025】また、前記凝縮器及び前記蒸発器の少なく
とも一方が前記送流機の周りに配置され、前記送流機が
周囲の前記外界流体を吸い込むことにより前記凝縮器及
び前記蒸発器の少なくとも一方に前記外界流体を送り込
むものである。
【0026】また、前記外界流体の流れ方向に対して上
流側に蒸発器を配置し、下流側に凝縮器を配置したもの
である。
【0027】この発明に係る熱交換器用伝熱管の作製方
法は、表面に凹凸を有したロールを用いて平板を圧延す
る工程と、前記ロールにより圧延され凹凸面が形成され
た平板の凹凸面を内側にして前記圧延された平板の両側
を合わせて断面楕円の管状に形成する工程と、前記平板
の合わせ部分を接合して断面楕円形状の伝熱管を形成す
る工程とを備えたものである。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係る熱交換器用伝熱管の形状を示す図で
あり、図1(a)はこの伝熱管の断面図、図1(b)は
図1(a)のA−A線からの展開図、図1(c)はこの
伝熱管に液体冷媒が流れている状態の断面図である。図
1(a)において、熱交換器用伝熱管は、側面からの空
気等の流圧抵抗を低減するために断面形状が楕円形とな
っている伝熱管10であり、この伝熱管10は内面に冷
媒を案内する複数の冷媒案内部であるレール11を有し
ている。このレール11は図1(b)に示すように、冷
媒が流れる方向14に対して一定の方向に傾斜してい
る。また、伝熱管10はレール11の傾斜により案内さ
れる冷媒が流れ込むように設けられた集流通路12を有
している。この集流通路12はレール11が設けられて
いない部分であり、冷媒の流れ方向14に通路状となっ
て構成されている。集流通路12は楕円断面の両サイド
の屈曲率が大きなサイド10a及び10bのうちサイド
10bにのみ設けられている。
【0029】このような熱交換器用伝熱管は、図1
(a)に示すように、矢印15の方向に流れる空気中に
楕円断面の長径が空気流れ方向となるように配置され、
しかも集流通路12を設けたサイド10bが空気の流れ
の下流側になるように配置される。
【0030】このように構成された熱交換器用伝熱管
は、レール11が楕円断面の空気流れの下流側、即ちサ
イド10bに設けられた集流通路12に液体冷媒を案内
するように冷媒の流れ方向14に対して傾斜をなしてい
るので、液体冷媒は矢印13の方向に流れて集流通路1
2に流れ込み、図1(c)に示すように集流通路12に
おける冷媒液膜厚さが極端に大きくなると同時に伝熱管
10に流れる空気が直接当たる部分の内面であるサイド
10a(前縁部)の冷媒液膜厚さが小さくなる。従っ
て、熱交換可能な空気が常に送り込まれているサイド1
0aでの空気と冷媒間の熱伝達率が向上し、熱交換量を
増加することができる。一方、集流通路12が設けられ
たサイド10b側には空気が滞留する死水域が発生して
いるため熱伝達率は小さく、この部分での冷媒液膜厚さ
を小さくしたとしても大きな熱伝達率の向上は期待でき
ない。よって、サイド10aでの空気−冷媒間の熱伝達
率が直接伝熱管10全体の熱伝達率に影響し、伝熱管1
0全体の熱伝達率としては向上する。
【0031】また、サイド10bに集流通路12が設け
られているので、図1(b)における矢印14方向(即
ち、冷媒流れ方向)に液体冷媒は流れ、液体冷媒の滞留
を回避することができ、この滞留により伝熱管10内の
冷媒圧力損失が増加することを防止している。
【0032】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2に係る熱交換器用伝熱管の形状を示す図であり、図
2(a)はこの伝熱管の断面図、図2(b)は図2
(a)のB−B線からの展開図、図2(c)はこの伝熱
管に液体冷媒が流れている状態の断面図である。図2
(a)において、熱交換器用伝熱管は、側面からの空気
等の流圧抵抗を低減するために断面形状がサイド20a
及び20b(屈曲率の大きな部分)を有する楕円形とな
っている伝熱管20であり、この伝熱管20は内面に冷
媒を案内する複数の冷媒案内部であるレール21を有し
ている。また、この伝熱管20は図2(b)に示すよう
に、レール21に案内される冷媒が流れ込む集流通路2
2及び23を有し、後縁集流通路23は中間集流通路2
2より幅が広く、楕円断面のサイド20bに冷媒流れ方
向(矢印14方向)に設けられている。中間集流通路2
2はサイド20a及びサイド20bの間の伝熱管20内
面に対面するように集流通路23と平行に2本設けられ
ている。これら集流通路22、23はレール21が設け
られていない部分が冷媒の流れ方向(矢印14方向)に
連続して構成されたものである。レール21は中間集流
通路22と後縁集流通路23との間で液体冷媒が分流す
るように傾斜しており、このレール21は中間集流通路
22及び後縁集流通路23のそれぞれに流れても支障を
来さないような液体冷媒量を供給するようになってい
る。
【0033】このように構成された伝熱管20は、図2
(a)に示すように、空気が流れる方向(矢印15方
向)に楕円断面の長径を沿わせるように空気中に配置さ
れ、後縁集流通路23が設けられているサイド20bが
空気流れ方向の下流側となるように配置される。このよ
うな状態で冷媒を流すと、液体冷媒は図2(b)に示す
ように、レール21の傾斜に沿って矢印24方向に流
れ、中間集流通路22及び後縁集流通路23に分流され
る。その結果、図2(c)に示すように、冷媒液膜厚さ
は楕円断面のサイド20bに設けられた後縁集流通路2
3及び互いに対面する中間集流通路22で大きくなり、
その他の伝熱管20内面では薄い冷媒液膜が残る。従っ
て、実施の形態1と同様な効果を奏し、熱交換可能な空
気が常に送り込まれているサイド20a(前縁部)での
空気と冷媒間の熱伝達率が向上し、熱交換量を増加する
ことができる。
【0034】また、中間集流通路22は後縁集流通路2
3よりサイド20a(前縁部)に近い距離に設けられて
いるので、サイド20aでの冷媒液膜厚さを効果的に小
さくすることができる。
【0035】なお、中間集流通路22伝熱管20内面の
サイド20aとサイド20bとの間であればサイド20
aでの冷媒液膜厚さを小さくすることができるので、互
いに対面する必要はない。
【0036】また、中間集流通路22は後縁集流通路2
3より幅を小さくする必要はないが、集流通路22が設
けられている部分は集流通路23が設けられている部分
より接触する空気の流れが速いので熱交換可能な空気の
供給量が多く、この熱交換可能量が比較的多い部分で少
しでも熱伝達率を向上させるために中間集流通路22の
幅は後縁集流通路23の幅より小さくして、中間集流通
路22の周りでも薄い冷媒液膜を形成する部分を広げた
ほうが望ましい。
【0037】また、集流通路22はサイド20a(前縁
部)の冷媒液膜厚さをより効果的に小さくするためにサ
イド20aに近い部分に設けるほうが望ましい。
【0038】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3に係る熱交換器用伝熱管の形状を示す図であり、図
3(a)はこの伝熱管の断面図、図3(b)は図3
(a)のC−C線からの展開図、図3(c)はこの伝熱
管に液体冷媒が流れている状態の断面図である。図3
(a)において、熱交換器用伝熱管は、側面からの空気
等の流圧抵抗を低減するために断面形状がサイド30a
及び30b(屈曲率の大きな部分)を有する楕円形とな
っている伝熱管30であり、この伝熱管30は内面に冷
媒を案内する複数の冷媒案内部であるレール31を有し
ている。また、この伝熱管30は図3(b)に示すよう
に、レール31に案内される冷媒が流れ込む中間集流通
路32及び後縁集流通路33を有し、後縁集流通路33
は中間集流通路32より幅が広く、楕円断面のサイド3
0bに冷媒流れ方向(矢印14方向)に設けられてい
る。集流通路32はサイド30a及びサイド30bの間
の伝熱管30内面に互いに対面するように集流通路33
と平行に2本設けられている。これら集流通路32、3
3はレール31が設けられていない部分が冷媒の流れ方
向(矢印14方向)に連続して構成され通路状となって
いる。レール31は冷媒流れ方向(矢印14方向)に対
して螺旋状に傾斜させて伝熱管30内面に設けられてお
り、液体冷媒を螺旋移動させながら冷媒流れ方向(矢印
14方向)に導くようになっている。
【0039】このように構成された伝熱管30は、図3
(a)に示すように、空気が流れる方向(矢印15方
向)に楕円断面の長径を沿わせるように空気中に配置さ
れ、後縁集流通路33が設けられているサイド30bが
空気流れ方向の下流側となるように配置される。このよ
うな状態で冷媒を流すと、液体冷媒は図3(b)に示す
ように、レール31の傾斜に沿って螺旋移動をしながら
矢印34方向に流れ、途中で集流通路32及び33に流
れ込む。その結果、図3(c)に示すように、冷媒液膜
厚さは楕円断面のサイド30bに設けられた後縁集流通
路33及び互いに対面する中間集流通路32で大きくな
り、その他の伝熱管20内面では薄い冷媒液膜が残る。
従って、実施の形態1と同様な効果を奏し、熱交換可能
な空気が常に送り込まれているサイド30a(前縁部)
での空気と冷媒間の熱伝達率が向上し、熱交換量を増加
することができる。
【0040】また、液体冷媒が螺旋移動をしながら冷媒
流れ方向(矢印14方向)に進行して液体冷媒の慣性力
が伝熱管30内面に押し付ける方向にも働くため、重力
の影響により液体冷媒が伝熱管30内面の底面に溜まる
ことなく、伝熱管30内面全体に均一厚さの冷媒液膜を
形成でき、しかも集流通路32及び33に多くの液体冷
媒が流れ込んでいるので、これら集流通路32、33以
外の伝熱管30内面における冷媒液膜厚さを小さくする
ことができ、空気−冷媒間の熱伝達率を向上させること
ができる。
【0041】なお、実施の形態2と同様に、中間集流通
路32の位置、幅を変更してもよく、この変更によって
も実施の形態2と同様の効果を奏する。
【0042】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4に係る熱交換器用伝熱管の形状を示す図であり、図
4(a)はこの伝熱管の断面図、図4(b)は図4
(a)のD−D線からの展開図、図4(c)はこの伝熱
管に液体冷媒が流れている状態の断面図である。図4
(a)において、熱交換器用伝熱管は、側面からの空気
等の流圧抵抗を低減するために断面形状がサイド40a
及び40b(屈曲率の大きな部分)を有する楕円形とな
っている伝熱管40であり、この伝熱管40は内面に複
数のピン41(冷媒案内部である突起)を有している。
また、この伝熱管30は図4(b)に示すように、ピン
41が設けられていない集流通路42を有し、この集流
通路42は楕円断面のサイド40bに冷媒流れ方向(矢
印14方向)に設けられている。ピン41は冷媒流れ方
向(矢印14方向)及び伝熱管40内面の楕円周方向に
一定間隔で設けられ、このサイズに限定する必要はない
が、例えばピン高さ0.1mm〜0.3mm、冷媒流れ
方向間隔0.4〜1.5mm、楕円周方向間隔0.4〜
1.5mmとしたときに伝熱管40全体としての熱伝達
率が良くなる。
【0043】このように構成された伝熱管40は、図4
(a)に示すように、空気が流れる方向(矢印15方
向)に楕円断面の長径を沿わせるように空気中に配置さ
れ、集流通路42が設けられているサイド40bが空気
流れ方向の下流側となるように配置される。このような
状態で冷媒を流すと、液体冷媒は図4(b)に示すよう
に、ピン41が抵抗体となるのでこのピン41を避けて
流れ、ピン41が設けられていない集流通路42に流れ
込む。従って、実施の形態1と同様な効果を奏し、熱交
換可能な空気が常に供給されているサイド40a側の冷
媒液膜厚さが小さくなり(図4(c))、空気−冷媒間
の熱伝達率が向上する。
【0044】また、伝熱管40を用いた熱交換器を蒸発
器として使用したときに、冷媒液膜厚さが大きな部分が
生じたとしても、ピン41が液体冷媒の沸騰を促進する
核となるため、液体冷媒が蒸発し易くなり空気−冷媒間
の熱伝達率が向上する。
【0045】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5に係る熱交換器用伝熱管の形状を示す図であり、図
5(a)はこの伝熱管の断面図、図5(b)はこの伝熱
管に液体冷媒が流れている状態の断面図である。図5
(a)において、熱交換器用伝熱管は、側面からの空気
等(外界流体)の流圧抵抗を低減するために断面形状が
サイド50a及び50b(屈曲率の大きな部分)を有す
る楕円形となっている伝熱管50であり、この伝熱管5
0内面の断面は長方形である冷媒通路となっている。こ
の長方形断面の側面51(平坦部)及び52(平坦部)
はそれぞれサイド50a及び50b側にあり、楕円断面
の長径とこの長方形断面の長軸が一致するように冷媒通
路が設けられている。
【0046】このように構成された伝熱管50は、図5
(a)に示すように、空気が流れる方向(矢印15方
向)に楕円断面の長径を沿わせるようにサイド50a
(前縁部)を上流に向けて空気中に配置されて使用され
る。このような状態で冷媒を流すと、液体冷媒は図5
(b)に示すように、屈曲率の大きい長方形断面の四隅
に集中し、他の平面状の部分では冷媒液膜厚さが小さく
なる。特に、サイド50a側には熱交換可能な空気が常
に供給されており、しかもその内面に長方形断面の平面
部分51(平坦部)が設けられて冷媒液膜厚さを小さく
しているので、空気−冷媒間の熱伝達率は向上する。
【0047】なお、上記の例では伝熱管50の断面の内
形を長方形としているが、サイド50a(前縁部)側に
平面部分があり、その平面部分の冷媒液膜厚さが小さけ
れば熱伝達率は向上するので、長方形に限定する必要は
ない。
【0048】実施の形態6.図6はこの発明の実施の形
態2に係る熱交換器用伝熱管の形状を示す図であり、図
6(a)はこの伝熱管の断面図、図6(b)は図6
(a)のF−F線からの展開図、図6(c)はこの伝熱
管に液体冷媒が流れている状態の断面図である。図6
(a)において、熱交換器用伝熱管は、側面からの空気
等(外界流体)の流圧抵抗を低減するために断面形状が
サイド60a及び60b(屈曲率の大きな部分)を有す
る楕円形となっている伝熱管60であり、この伝熱管6
0は内面に冷媒を案内する複数の冷媒案内部であるレー
ル61を有している。また、この伝熱管60は図6
(b)に示すように、レール61に案内される冷媒が流
れ込む集流通路62及び63を有し、後縁集流通路63
は楕円断面のサイド60bに冷媒流れ方向(矢印14方
向)に、底面集流通路62は液体冷媒が重力方向(矢印
16方向)に重力を受けて伝熱管60内面に液体冷媒が
集中する部分に集流通路63と平行に設けられている。
これら集流通路62、63はレール61が設けられてい
ない部分が冷媒の流れ方向(矢印14方向)に連続して
構成され通路状となっている。また、レール61は底面
集流通路62と後縁集流通路63との間で液体冷媒が分
流するように傾斜している。
【0049】このように構成された伝熱管60は、図6
(a)に示すように、空気が流れる方向(矢印15方
向)に楕円断面の長径を沿わせるように空気中に配置さ
れ、集流通路23が設けられているサイド60bが空気
流れ方向の下流側となるように配置される。また、この
ときの重力方向(鉛直方向)は矢印16の方向であり、
重力方向(鉛直方向)は楕円断面の長径方向に垂直にな
っている。このような状態で冷媒を流すと、液体冷媒は
図6(b)に示すように、レール61の傾斜に沿って矢
印64方向に流れ、集流通路62及び63に流れ込む。
その結果、図6(c)に示すように、冷媒液膜厚さは楕
円断面のサイド60bに設けられた後縁集流通路63及
び鉛直方向の底面に設けられた底面集流通路62で大き
くなり、その他の伝熱管20内面では薄い冷媒液膜が残
る。従って、実施の形態1と同様な効果を奏し、熱交換
可能な空気が常に送り込まれているサイド60a(前縁
部)での空気と冷媒間の熱伝達率が向上し、熱交換量を
増加することができる。
【0050】また、伝熱管60内面の鉛直方向底面に設
けられた集流通路62によって、重力の影響により底面
に集中した液体冷媒が滞留することなくスムーズに冷媒
流れ方向(矢印14方向)に流れ、冷媒の圧力損失を低
減することができる。
【0051】なお、上記各実施の形態に係る熱交換器用
伝熱管は以下のようにして作製される。まず、銅あるい
はアルミ等の熱伝導性の高い金属板を表面に凹凸を設け
たロールで圧延する。この凹凸は上記各実施の形態にお
ける伝熱管を展開したときの冷媒案内部の模様となって
おり、この凹凸を設けたロールで圧延することにより、
金属板の表面に上記各実施の形態における冷媒案内部の
模様を形成することができる。次に、この圧延された金
属板を冷媒案内部が形成された面を内側にするように曲
げてこの金属板の両側を合わせ、断面が楕円形の管状に
形成する。その後、この金属板の合わせ部分を電気縫合
等によって接合して断面楕円形状の伝熱管を形成する。
【0052】実施の形態7.図7はこの発明の実施の形
態7に係る熱交換器の構成を示す概略図であり、図7
(a)は伝熱管長方向(冷媒流れ方向)に沿って見た視
図、図7(b)は図7(a)のG−G線に沿った断面図
である。また、図8はこの実施の形態7に係る熱交換器
の整列された伝熱管を直列に接続する接続管(U−be
nd)部分を示す側面図である。図7(a)及び図7
(b)において、実施の形態7に係る熱交換器は、実施
の形態1に係る伝熱管10が複数のフィン70に垂直に
貫装されて形成されている。この伝熱管10は楕円断面
の長径が空気(外界流体)の流れ方向に沿うように配置
されている。フィン70は空気流れ方向(矢印15方
向)に対して垂直方向に延びたスリット71と、このス
リット71の両端部にフィン70の表面に対して垂直に
設けられた折り曲げ部72とを有している。また、この
伝熱管10及びフィン70は同じ材料、例えば銅又はア
ルミ等で作製されたものである。
【0053】熱交換器両側面では図8に示すように伝熱
管10同士がU−bend73で直列接続された状態に
なっている。U−bend73は断面が端部で伝熱管1
0と同様な楕円となっており、中央部に近づくに伴って
円形となる接続管で、U字に曲げられた円管の両端部を
少し潰して作製される。このU−bend73は整列方
向に沿って見て互いに縁部が重なるように二列に整列し
た伝熱管10のうち整列方向に隣り合う伝熱管10をつ
なぎ合わせている。
【0054】このように構成された熱交換器は、フィン
70がスリット71及び折り曲げ部72を有しているの
で、多くの縁部が形成され、平板の縁部の熱伝達率が最
も大きいという性質(前縁効果)から、フィン70によ
る伝熱効果が増大する。しかも、実施の形態1における
伝熱管10の熱伝達率向上の効果も加わるので、より大
きな伝熱効果を得ることができる。
【0055】また、伝熱管10及びフィン70は同じ材
料によって作製されているので、容易に伝熱管10とフ
ィン70とのロウ付けによる接合をすることができ、伝
熱管10とフィン70との間の熱伝達率が飛躍的に向上
し、この熱交換器全体の熱交換能力は大幅に向上する。
しかも、同じ材料で作製されているので、再利用をする
際に材料ごとに分別する手間がなくなり、リサイクル率
の高い熱交換器を得ることができる。
【0056】また、U−bend73の中央部が断面円
形となっていて直径が楕円断面の長径より小さくなって
いるので、整列方向に沿って見たときに二列に整列され
た伝熱管10の縁部の重なりを回避することができ、伝
熱管10の列間距離が小さい状態でも隣り合う伝熱管1
0同士を整列方向につなぎ合わせることができる。
【0057】また、伝熱管10の断面を楕円としている
ので、空気の流れ方向が楕円断面の長径に沿っていなく
てもある程度空気の流れ方向に傾きがあっても伝熱管1
0同士の間で整流される。さらに、楕円形状は外形で空
気の流れ方向に対する配置方向を区別でき、この熱交換
器を作製する際に前縁部のみを区別できれば伝熱管10
の配置方向を誤る可能性がなくなる。
【0058】なお、この熱交換器の両側面ではU−be
nd73を用いて伝熱管10同士を直列につなぎ合わせ
ているが、図9に示すように平行に並んだ伝熱管10を
側面で一括して一つの容器(ヘッダ81)につなぎ込む
ことによって、並列に伝熱管10を接続しても構わな
い。
【0059】また、図10に示すように、ヘッダ内に仕
切り82を設けて並列接続された数本の伝熱管10のブ
ロック83として、このブロックを複数設けても構わな
い。
【0060】なお、上記実施の形態7は実施の形態1に
係る熱交換器用伝熱管を用いているが、実施の形態2乃
至実施の形態6の何れかの熱交換器用伝熱管を用いても
同様な効果を奏することは言うまでもない。
【0061】実施の形態8.図11はこの発明の実施の
形態8に係る冷凍空調装置が用いている冷凍サイクルを
示す模式図である。図11において、この冷凍空調装置
での冷凍サイクルは圧縮工程、凝縮工程、膨張行程、蒸
発工程の4工程から成る通常の冷凍サイクルである。即
ち、冷媒は圧縮機91で圧縮され高温高圧状態となっ
て、凝縮器92に送られ送風機95(送流機)に送り込
まれた空気に熱を与え凝縮する。凝縮した冷媒は液体と
なり、絞り94で断熱膨張する。断熱膨張した冷媒は蒸
発器93に送られ送風機95により送られた空気から熱
を奪って激しく蒸発する。蒸発して気体となった冷媒は
再び圧縮機91に戻って圧縮される。このように冷媒の
状態変化を利用して凝縮器92においては冷媒は空気に
熱を与え、蒸発器93においては冷媒は空気から熱を受
け取る。
【0062】この実施の形態8に係る冷凍空調装置は、
実施の形態7に係る熱交換器が凝縮器92及び蒸発器9
3に用いられている。従って、実施の形態7の熱交換性
能が高い熱交換器をこの冷凍空調装置に取り入れること
によりエネルギ効率が向上する。ここで、(暖房エネル
ギ効率)=(凝縮器能力)/(全入力)、(冷房エネル
ギ効率)=(蒸発器能力)/(全入力)で表される。
【0063】なお、凝縮器92及び蒸発器93の一方の
みを実施の形態7に係る熱交換器としてもエネルギ効率
が向上するので構わない。
【0064】実施の形態9.図12は実施の形態9に係
る冷凍空調装置の蒸発器及び送風機の位置関係を示す概
略図である。図12において、送風機90の周囲に実施
の形態7に係る熱交換器(蒸発器93)を配置した構成
となっており、送風機90は周りの空気を吸い込むの
で、断面楕円形の伝熱管の長径をこの吸い込まれた空気
の流れ方向15に沿うように蒸発器93を配置してい
る。なお、他の構成は実施の形態8と同様である。
【0065】このように蒸発器93及び送風機90を配
置すると蒸発器93の通風抵抗が小さいので、送風機9
0は蒸発器93に効率的に空気を送り込むことができ、
送風機90の消費エネルギを低減することができる。
【0066】なお、蒸発器93に代えて、凝縮器92に
適用しても同様の効果が得られるので、凝縮器92を送
風機90の周囲に配置しても構わない。
【0067】実施の形態10.図13はこの発明の実施
の形態10に係る冷凍空調装置の凝縮器及び蒸発器の配
置を示す概略図である。図13において、凝縮器92及
び蒸発器93は空気の流れ方向15が断面楕円の伝熱管
の長径に沿うように配置され、しかも蒸発器93が凝縮
器92より空気流れ上流になるように並べられている。
また、凝縮器92及び蒸発器93は伝熱管楕円断面の長
径を水平にしてこの伝熱管を積み重ねるように構成され
ており、蒸発器93の伝熱管表面で空気の凝縮により生
じた水100が重力方向16に流れるようになってい
る。他の構成は実施の形態8と同様である。
【0068】従って、送風機90により流れ込む空気
は、まず蒸発器93に当たりこの蒸発器93で冷却され
て凝縮する。空気が凝縮することによって蒸発器93の
伝熱管表面が結露し、重力に従って方向16に流れ落ち
る。蒸発器93を通過した空気は凝縮器92に当たる
が、この空気は蒸発器93を通過する際に冷却されてい
るので、凝縮器92から凝縮熱を吸収しやすく効率的に
空気及び冷媒間の熱交換を行うことができる。さらに、
伝熱管が断面楕円管であるので、空気の流れ抵抗を低減
することができ、より一層凝縮器92及び蒸発器93の
熱交換性能を向上できる。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、この発明
によれば、外界流体にさらされて内部を流れる冷媒を相
変化させることにより前記外界流体と前記冷媒との間で
熱交換を行い、前記外界流体が当たる側面からの前記外
界流体の流圧抵抗を低減するために断面形状が楕円形と
なっており、管内面に前記冷媒を案内する複数の冷媒案
内部を有した熱交換器用伝熱管において、前記管内面に
少なくとも1本前記冷媒の流れ方向に前記冷媒の集流通
路を有し、前記複数の冷媒案内部は前記集流通路に前記
冷媒が流れ込むように設けられているので、前記冷媒が
前記集流通路に流れ込み前記集流通路以外の管内面にお
ける前記冷媒の液膜厚さを小さくして前記外界流体と前
記冷媒との間の熱伝達率を向上させることができる。
【0070】また、前記集流通路は、前記外界流体の流
れ方向での下流側における前記楕円形断面の屈曲率が大
きい後縁部に設けられたので、熱伝達率の小さい前記外
界流体が滞留する部分(死水域)に面する部分に前記冷
媒を流れ込ませ、前記外界流体の流れ方向での上流側に
おける前記楕円形断面の前記冷媒の液膜厚さを小さくし
て前記外界流体と前記冷媒との間の熱伝達率を向上させ
ることができる。
【0071】また、前記集流通路は、重力の影響で前記
冷媒が集中する部分に設けられたので、前記重力により
集中した前記冷媒が前記集流通路を通ってスムーズに流
れ、前記冷媒の圧力損失は低減され、それだけ周りの管
内面部分の前記冷媒の液膜厚さが小さくなり、前記外界
流体と前記冷媒との間の熱伝達率は向上する。
【0072】また、前記複数の冷媒案内部は、前記冷媒
の流れ方向に対して傾斜しているので、前記冷媒を正確
に案内することができる。
【0073】また、前記複数の冷媒案内部は、前記冷媒
の流れ方向に対して螺旋状となっているので、前記冷媒
を螺旋移動させ、この螺旋移動による慣性力が前記伝熱
管の内面を押し付ける方向にも働くことにより、重力の
影響を受けにくい。
【0074】また、前記複数の冷媒案内部は、前記冷媒
が分流するように傾斜しているので、前記冷媒を分散さ
せて前記冷媒の液膜厚さを均一化することができる。
【0075】また、前記複数の冷媒案内部は、複数の突
起であるので、前記突起が前記冷媒の沸騰を促進させる
核となり、前記冷媒を沸騰させやすくすることができ
る。
【0076】また、外界流体にさらされて内部を流れる
冷媒を相変化させることにより前記外部流体と前記冷媒
との間で熱交換を行い、前記外界流体が当たる側面から
の前記外界流体の抵抗を低減するように断面の外形が楕
円形となっており、管内面に前記冷媒を案内する複数の
冷媒案内部を有した熱交換器用伝熱管において、前記外
形の屈曲率が大きい部分の内面は平坦となっているの
で、表面張力の影響による前記冷媒の液膜厚さは小さ
く、前記外界流体と前記冷媒との間の熱伝達率が向上す
る。
【0077】また、前記断面の内面形状は、長方形であ
るので、前記長方形の四隅に表面張力により前記冷媒が
集まることにより、前記長方形の平坦となっている部分
の前記冷媒の液膜厚さを小さくすることができ、前記外
界流体と前記冷媒との間の熱伝達率が向上する。
【0078】この発明に係る熱交換器用伝熱管を用いた
熱交換器は、前記伝熱管の表面にフィンが設けられてい
るので、前記伝熱管の表面積を増大して前記外界流体と
前記フィンとの間の熱伝達率が向上する。
【0079】また、前記フィンは前記伝熱管と同じ材質
であるので、前記フィンと前記伝熱管とのロウ付けによ
る接合が容易になり、前記フィンと前記伝熱管との間の
熱伝達率が向上する。
【0080】また、前記フィンにスリットが設けられて
いるので、前縁効果により前記フィンと前記外界流体と
の間の熱伝達率が向上する。
【0081】また、前記伝熱管が複数列整列され、前記
整列された方向に沿って見たときに前記伝熱管の縁部が
重なっている熱交換器において、熱交換器側面において
前記整列された方向に隣接した前記伝熱管同士を直列に
つなぎ合わせる接続管が中間部で前記伝熱管断面の長径
より小さな直径の円形断面を有しているので、前記冷媒
の圧力損失が低減されるとともに前記熱交換器の厚さを
小さくすることができる。
【0082】また、この発明に係る冷凍空調装置は、前
記冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮された冷
媒が前記外界流体に熱を与えて凝縮する凝縮器と、前記
凝縮した冷媒が断熱膨張する絞りと、前記断熱膨張した
冷媒が前記外界流体の熱を奪って蒸発する蒸発器と、前
記外界流体を前記凝縮器及び前記蒸発器に送り込む送流
機とを備えた冷凍空調装置において、前記凝縮器及び前
記蒸発器は少なくとも一方がこの発明に係る熱交換器で
あるので、冷凍サイクルとして効率的な冷凍空調装置が
得られる。
【0083】また、前記凝縮器及び前記蒸発器の少なく
とも一方が前記送流機の周りに配置され、前記送流機が
周囲の前記外界流体を吸い込むことにより前記凝縮器及
び前記蒸発器の少なくとも一方に前記外界流体を送り込
むので、前記送流機により発生する前記外界流体を効率
良く利用することができる。
【0084】また、前記外界流体の流れ方向に対して上
流側に蒸発器を配置し、下流側に凝縮器を配置したの
で、前記蒸発器が吸収する蒸発熱を空気を媒介として前
記凝縮器が一部利用することができる。即ち、前記蒸発
器で空気が冷却されるので、前記凝縮器での熱の移動が
効率的になる。
【0085】この発明に係る熱交換器用伝熱管の作製方
法は、表面に凹凸を有したロールを用いて平板を圧延す
る工程と、前記ロールにより圧延され凹凸面が形成され
た平板の凹凸面を内側にして前記圧延された平板の両側
を合わせて断面楕円の管状に形成する工程と、前記平板
の合わせ部分を接合して断面楕円形状の伝熱管を形成す
る工程とを備えたので、前記伝熱管の内面形状を制約を
受けることなく自由に設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る熱交換器用伝
熱管の形状を示す図であり、図1(a)はこの伝熱管の
断面図、図1(b)は図1(a)のA−A線からの展開
図、図1(c)はこの伝熱管に液体冷媒が流れている状
態の断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る熱交換器用伝
熱管の形状を示す図であり、図2(a)はこの伝熱管の
断面図、図2(b)は図2(a)のB−B線からの展開
図、図2(c)はこの伝熱管に液体冷媒が流れている状
態の断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る熱交換器用伝
熱管の形状を示す図であり、図3(a)はこの伝熱管の
断面図、図3(b)は図3(a)のC−C線からの展開
図、図3(c)はこの伝熱管に液体冷媒が流れている状
態の断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係る熱交換器用伝
熱管の形状を示す図であり、図4(a)はこの伝熱管の
断面図、図4(b)は図4(a)のD−D線からの展開
図、図4(c)はこの伝熱管に液体冷媒が流れている状
態の断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態5に係る熱交換器用伝
熱管の形状を示す図であり、図5(a)はこの伝熱管の
断面図、図5(b)はこの伝熱管に液体冷媒が流れてい
る状態の断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2に係る熱交換器用伝
熱管の形状を示す図であり、図6(a)はこの伝熱管の
断面図、図6(b)は図6(a)のF−F線からの展開
図、図6(c)はこの伝熱管に液体冷媒が流れている状
態の断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態7に係る熱交換器の構
成を示す概略図であり、図7(a)は伝熱管長方向(冷
媒流れ方向)に沿って見た視図、図7(b)は図7
(a)のG−G線に沿った断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態7に係る熱交換器の二
列に整列された伝熱管を直列に接続する接続管(U−b
end)部分を示す側面図である。
【図9】 平行に並んだ伝熱管を並列にヘッダを用いて
一括に接続された熱交換器の構成を示す概略図である。
【図10】 ヘッダに仕切りを設けて複数のブロックに
分けた熱交換器における1つのブロックの断面図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態8に係る冷凍空調装
置が用いている冷凍サイクルを示す模式図である。
【図12】 この発明の実施の形態9に係る冷凍空調装
置の蒸発器及び送風機の位置関係を示す概略図である。
【図13】 この発明の実施の形態10に係る冷凍空調
装置の凝縮器及び蒸発器の配置を示す概略図である。
【図14】 従来の熱交換器用伝熱管の断面図である。
【図15】 伝熱管の空気流れ方向下流側に発生する死
水域を示す図で、図12(a)は断面が楕円形である伝
熱管の死水域を示す図、図12(b)は断面が円形であ
る伝熱管の死水域を示す図である。
【図16】 断面が楕円形である伝熱管内に流れる液体
冷媒の状態を示す図である。
【図17】 液体冷媒の伝熱管内面からの厚さ(液膜厚
さ)と空気及び冷媒間の熱伝達率の関係を示すグラフで
ある。
【図18】 断面が楕円形である伝熱管を楕円断面の長
径を水平にしたときの伝熱管内に流れる液体冷媒の状態
を示す図である。
【符号の説明】
1,10,20,30,40,50,60 伝熱管(熱
交換器用伝熱管)、2,11,21,31,41,61
冷媒案内部(2,11,21,31,61レール、4
1 ピン(突起))、12,22,23,32,33,
42,62,63 集流通路(23,33,63 後縁
集流通路、22,32 中間集流通路、62 底面集流
通路)、52 長方形断面の側面(平坦部)、70 フ
ィン、71 スリット、72 折り曲げ部、73 接続
管(U−bend)、81 容器(ヘッダ)、82 仕
切り、90 送風機(送流機)、91 圧縮機、92凝
縮器、93 蒸発器、94 絞り。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 1/00 F28D 1/047 B F28D 1/047 F28F 1/02 F28F 1/02 F24F 1/00 391B (72)発明者 隅田 嘉裕 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3L051 BE06 3L103 AA36 BB42 CC22 CC28 DD06 DD33 DD36

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外界流体にさらされて内部を流れる冷媒
    を相変化させることにより前記外界流体と前記冷媒との
    間で熱交換を行い、前記外界流体が当たる側面からの前
    記外界流体の流圧抵抗を低減するために断面形状が楕円
    形となっており、管内面に前記冷媒を案内する複数の冷
    媒案内部を有した熱交換器用伝熱管において、 前記管内面に少なくとも1本前記冷媒の流れ方向に前記
    冷媒の集流通路を有し、前記複数の冷媒案内部は前記集
    流通路に前記冷媒が流れ込むように設けられていること
    を特徴とする熱交換器用伝熱管。
  2. 【請求項2】 前記集流通路は、前記外界流体の流れ方
    向での下流側における前記楕円形断面の屈曲率が大きい
    後縁部に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の
    熱交換器用伝熱管。
  3. 【請求項3】 前記集流通路は、重力の影響で前記冷媒
    が集中する部分に設けられたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の熱交換器用伝熱管。
  4. 【請求項4】 前記複数の冷媒案内部は、前記冷媒の流
    れ方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1
    乃至請求項3の何れかに記載の熱交換器用伝熱管。
  5. 【請求項5】 前記複数の冷媒案内部は、前記冷媒の流
    れ方向に対して螺旋状となっている請求項1乃至請求項
    3の何れかに記載の熱交換器用伝熱管。
  6. 【請求項6】 前記複数の冷媒案内部は、前記冷媒が分
    流するように傾斜している請求項1乃至請求項3の何れ
    かに記載の熱交換器用伝熱管。
  7. 【請求項7】 前記複数の冷媒案内部は、複数の突起で
    あることを特徴とす請求項1乃至請求項3の何れかに記
    載の熱交換器用伝熱管。
  8. 【請求項8】 外界流体にさらされて内部を流れる冷媒
    を相変化させることにより前記外部流体と前記冷媒との
    間で熱交換を行い、前記外界流体が当たる側面からの前
    記外界流体の抵抗を低減するように断面の外形が楕円形
    となっており、管内面に前記冷媒を案内する複数の冷媒
    案内部を有した熱交換器用伝熱管において、 前記外形の屈曲率が大きい部分の内面は平坦となってい
    ることを特徴とする熱交換器用伝熱管。
  9. 【請求項9】 前記断面の内面形状は、長方形であるこ
    とを特徴とする請求項8に記載の熱交換器用伝熱管。
  10. 【請求項10】 前記熱交換器用伝熱管の表面にフィン
    が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    9の何れかに記載の熱交換器用伝熱管を用いた熱交換
    器。
  11. 【請求項11】 前記フィンは、前記熱交換器用伝熱管
    と同じ材質であることを特徴とする請求項10に記載の
    熱交換器。
  12. 【請求項12】 前記フィンにスリットが設けられたこ
    とを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の熱交
    換器。
  13. 【請求項13】 前記伝熱管が複数列整列され、前記整
    列された方向に沿って見たときに前記伝熱管の縁部が重
    なっている熱交換器において、熱交換器端面において前
    記整列された方向に隣接した前記伝熱管同士を直列につ
    なぎ合わせる接続管が中間部で前記伝熱管断面の長径よ
    り小さな直径の円形断面を有していることを特徴とする
    請求項10乃至請求項12の何れかに記載の熱交換器。
  14. 【請求項14】 前記冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧
    縮機で圧縮された冷媒が前記外界流体に熱を与えて凝縮
    する凝縮器と、前記凝縮した冷媒が断熱膨張する絞り
    と、前記断熱膨張した冷媒が前記外界流体の熱を奪って
    蒸発する蒸発器と、前記外界流体を前記凝縮器及び前記
    蒸発器に送り込む送流機とを備えた冷凍空調装置におい
    て、 前記凝縮器及び前記蒸発器は少なくとも一方が請求項1
    0乃至請求項13の何れかに記載の熱交換器であること
    を特徴とする冷凍空調装置。
  15. 【請求項15】 前記凝縮器及び前記蒸発器の少なくと
    も一方が前記送流機の周りに配置され、前記送流機が周
    囲の前記外界流体を吸い込むことにより前記凝縮器及び
    前記蒸発器の少なくとも一方に前記外界流体を送り込む
    ことを特徴とする請求項14に記載の冷凍空調装置。
  16. 【請求項16】 前記外界流体の流れ方向に対して上流
    側に蒸発器を配置し、下流側に凝縮器を配置したことを
    特徴とする請求項14又は請求項15に記載の冷凍空調
    装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至請求項9の何れかに記載
    の熱交換器用伝熱管の作製方法であって、表面に凹凸を
    有したロールを用いて平板を圧延する工程と、前記ロー
    ルにより圧延され凹凸面が形成された平板の凹凸面を内
    側にして前記圧延された平板の両側を合わせて断面楕円
    の管状に形成する工程と、前記平板の合わせ部分を接合
    して断面楕円形状の伝熱管を形成する工程とを備えたこ
    とを特徴とする熱交換器用伝熱管の作製方法。
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