JP2002235959A - コンピュータ室用空気調和装置 - Google Patents

コンピュータ室用空気調和装置

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JP2002235959A
JP2002235959A JP2001031983A JP2001031983A JP2002235959A JP 2002235959 A JP2002235959 A JP 2002235959A JP 2001031983 A JP2001031983 A JP 2001031983A JP 2001031983 A JP2001031983 A JP 2001031983A JP 2002235959 A JP2002235959 A JP 2002235959A
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JP
Japan
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indoor unit
outdoor unit
compressor
heat exchanger
outdoor
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Application number
JP2001031983A
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English (en)
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Tomohiko Kasai
智彦 河西
Keisuke Sotozono
圭介 外囿
Hiroshi Tsutsumi
博司 堤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/13Economisers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力損失による能力低下を伴うことなく、圧
縮機を室外機に設置し、室内機と室外機との間で情報の
送受信が不調状態に至った場合でも圧縮機制御に不都合
を来たすことのないコンピュータ室用空気調和装置を提
供する。 【解決手段】 室内機側熱交換器5と、この室内機側熱
交換器によって調和された空気を二重床の内側を経てコ
ンピュータに供給する室内機側送風機8とを有する室内
機A、及びコンピュータ室の外部に設置され、室内機側
熱交換器5の出口側ガス冷媒を圧縮する圧縮機1と、圧
縮機1の吐出側に接続され、低温・高圧の冷媒を室内機
Aの膨張機構4に供給する室外機側熱交換器2と、室外
機側熱交換器2の出口側と圧縮機1の吸入側とを絞り装
置20を介して接続するバイパス路と、絞り装置によっ
て減圧された冷媒を室外機側熱交換器2の出口側冷媒と
熱交換する冷凍効果増大熱交換器21とを有する室外機
B、Cを備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータ室
用空気調和装置、特にフリーアクセス用の二重床を有す
るコンピュータ室の空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ室の空気調和を行なう方式
の一つとしてフリーアクセス用の二重床の内側空間を空
調ダクトとして使用し、調和された空気をこの空調ダク
トを介して直接コンピュータに送り込むようにしたもの
がある。図2は、このような方式を前提とした従来のコ
ンピュータ室用空気調和装置の構成を示す概略図であ
る。この図において、Aはコンピュータ室内に設置され
た室内機、B及びCはそれぞれコンピュータ室の外部に
設置された室外機である。室内機と室外機の構成及び冷
媒回路については後述するが、室内機Aと室外機Bとで
B系統の空気調和装置を構成し、室内機Aと室外機Cと
でC系統の空気調和装置を構成するもので、2系統の空
気調和装置を有することにより、いずれか一方の系統が
故障しても他方の系統が運転を継続し、少なくとも半分
の冷却能力が発揮できるようにされている。
【0003】次に、室内機及び室外機の構成について説
明する。1b及び1cはそれぞれ室内機Aに設置された
圧縮機で、1bはB系統を構成し、1cはC系統を構成
するものである。以下、番号にbを添えた符号はB系統
の構成要素を示し、同様にcを添えた符号はC系統の構
成要素を示す。2b、2cはそれぞれ室外機B及びCに
設置された室外機側熱交換器(凝縮器)、3b、3cは
同じく室外機B及びCにそれぞれ設置され、室外機側熱
交換器2bまたは2cに空気を搬送する室外機側送風
機、4b、4cは室内機Aに設けられた膨張機構、5
b、5cは室内機Aに設けられた室内機側熱交換器(蒸
発器)、6b、6cは室内機側熱交換器5b、5cの出
口端と室外機側熱交換器2b、2cの入口端を圧縮機1
b、1cを介して接続する配管のうち、室内機Aと室外
機B、Cの外部に位置する第1の延長配管、7b、7c
は室内機側熱交換器5b、5cの入口端と室外機側熱交
換器2b、2cの出口端を膨張機構4b、4cを介して
接続する配管のうち、室内機Aと室外機B、Cの外部に
位置する第2の延長配管、8は室内機Aに設けられ白抜
矢印9で示す室内機側熱交換器5b、5cの風路に沿っ
て空気を搬送する室内機側送風機、10b、10cは室
内機側熱交換器5b、5cの出口側の配管途中に設置さ
れた第1の配管温度検出器、11b、11cは室内機側
熱交換器5b、5cの入口側の配管途中に設置された第
2の配管温度検出器、12b、12cは室内機側熱交換
器5b、5cの風路9の1次側に設置された吸込空気温
度検出器、13b、13cは室内機側熱交換器5b、5
cの風路9の2次側に設置された吹出空気温度検出器、
14b、14cは第1、第2の配管温度検出器10b、
10c、11b、11c、吸込空気温度検出器12b、
12c、吹出空気温度検出器13b、13cの検出値を
用いて演算し、圧縮機1b、1c、膨張機構4b、4c
の制御量を決定し、出力する室内機側制御装置である。
なお、図中の実線矢印は冷媒の流れ方向を示す。
【0004】次に、従来の空気調和装置の動作を説明す
る。室外機B系統もC系統も同じ動作をするため、符号
の添え字を省略して説明する。圧縮機1で圧縮、吐出さ
れた高温・高圧のガス冷媒は第1の延長配管6を経て室
外機側熱交換器2へ流入する。ここで、室外機側送風機
3からの送風によって冷却され液化された液冷媒は第2
の延長配管7を経て膨張機構4に流入し、低温・低圧の
気液二相状態まで膨張、減圧されて室内機側熱交換器5
に流入する。ここで、室内機側送風機8により風路9に
沿って搬送された空気により加熱され、気液二相状態の
冷媒は蒸発して低圧のガス冷媒となり、圧縮機1へ戻
る。このときの蒸発熱により冷却された空気がフリーア
クセス用の二重床の内部空間を経てコンピュータ内に送
り込まれ、コンピュータを冷却して温度上昇した室内空
気が風路9の1次側に戻ることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かつては、単位面積あ
たりのコンピュータの発熱量も小さく、空調負荷は0.3
〜0.4kW/m2であった。しかし、最近のインターネット
・データー・センターなどでは、ICの高集積化が進ん
だ結果、コンピュータの高性能化が進展し、小型で高性
能なコンピュータが主流となり、サーバーと呼ばれる形
態をとるようになった。このようなサーバーを一つのキ
ャビネットラックにできるだけ多く収納しようとする結
果、単位面積あたりの発熱量は1.5〜2.0kW/m2と非常
に大きくなってきた。このような状況に対応するために
は、空気調和装置にも同一の冷却能力を発揮するのにで
きるだけ設置面積を小さくするという小型化の必要性が
高まっている。ところが、上述した従来の空気調和装置
では、圧縮機1b、1cが室内機Aに内蔵されているた
め、圧縮機の大きさの分だけ室内機が大きくなる。ま
た、圧縮機1b、1cは省エネのためにインバータなど
で回転数制御するようになっていることが多いが、その
場合、インバータなども室内機Aに内蔵する必要があ
り、その分だけ更に大きくなる。またその場合、インバ
ータが発するノイズに起因するコンピュータの誤動作を
抑制するためにノイズフィルタを室内機に設けるが、そ
の分だけ室内機は更に大きくなる。
【0006】また、最も重要な部品である圧縮機1b、
1cが室内機Aに内蔵されているので、圧縮機の交換寿
命が来たり、偶発故障により交換が必要な場合に、コン
ピュータ室内で火を使ってロウ付け作業をする必要があ
り、コンピュータを火気から保護するために、養生が大
変である。また、そのために作業者が機密性の高いコン
ピュータ室内に出入りする必要があり、セキュリティ上
も問題があった。このため、圧縮機1b、1cを室外機
B、Cに内蔵しようとすれば、次のような2つの新たな
問題点が生ずる。先ず、圧縮機1と蒸発器である室内機
側熱交換器5との間の配管が長くなり、圧力損失による
能力低下が大きくなる。次に、圧縮機1が室外機に設置
されると、温度検出器10、11、12、13の検出値
またはそれに基づく演算値や制御量に関し、室外機と室
内機との間で情報の送受信が必要となるが、情報の送受
信が不調状態に至った場合には、圧縮機制御が不能とな
り能力不足や能力過多、即ち吹出温度の異常低下による
コンピュータの誤作動を招く危険性がある。
【0007】この発明は、このような問題点を解消する
ためになされたもので、圧力損失による能力低下を伴う
ことなく、圧縮機を室外機に設置し、また、室外機と室
内機との間で情報の送受信が不調状態に至った場合で
も、圧縮機制御に不都合を来たすことのないコンピュー
タ室用空気調和装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るコンピュ
ータ室用空気調和装置は、フリーアクセス用の二重床を
有するコンピュータ室内に設置され、冷媒の膨張機構
と、この膨張機構を介して低温・低圧の冷媒が供給され
る室内機側熱交換器と、この室内機側熱交換器によって
調和された空気を二重床の内側を経てコンピュータに供
給する室内機側送風機とを有する室内機、及びコンピュ
ータ室の外部に設置され、室内機側熱交換器の出口側ガ
ス冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機の吐出側に接続さ
れ、低温・高圧の冷媒を室内機の膨張機構に供給する室
外機側熱交換器と、室外機側熱交換器の出口側と圧縮機
の吸入側とを絞り装置を介して接続するバイパス路と、
バイパス路の絞り装置によって減圧された冷媒を室外機
側熱交換器の出口側冷媒と熱交換する冷凍効果増大熱交
換器とを有する室外機を備えたものである。
【0009】この発明に係るコンピュータ室用空気調和
装置は、また、圧縮機を容量制御形とするものである。
【0010】この発明に係るコンピュータ室用空気調和
装置は、また、室内機に、室内機側熱交換器の配管温度
あるいは空気温度を検出する温度検出器と、この温度検
出器の検出温度と制御目標値とに基づいて膨張機構を制
御する室内機側制御装置及び検出温度と制御目標値とを
室外機に伝送する室内機側伝送装置を設けると共に、室
外機に、室内機側伝送装置との間で情報の送受信を行な
う室外機側伝送装置と、この室外機側伝送装置から得ら
れる室内機側温度情報に基づいて圧縮機の容量を制御す
る室外機側制御装置とを設けたものである。
【0011】この発明に係るコンピュータ室用空気調和
装置は、また、室内機に、室内機側熱交換器と室内機側
制御装置と室内機側伝送装置とをそれぞれ複数組設け、
各室内機側伝送装置は相互に送受信可能にすると共に、
各室内機側熱交換器に対応した複数台の室外機を設け、
各室外機の室外機側伝送装置を相互に送受信可能とする
ことにより、室内機と所定の室外機との情報伝達の不調
時に、他の室外機を経由して室内機側温度情報を所定の
室外機に伝送し得るようにしたものである。
【0012】この発明に係るコンピュータ室用空気調和
装置は、また、室内機と各室外機との情報伝達の不調時
には、圧縮機の定格より小さい上限容量以下で、かつ室
外機の低圧もしくはその飽和温度が一定となるように圧
縮機を制御するようにしたものである。
【0013】この発明に係るコンピュータ室用空気調和
装置は、また、圧縮機が定格容量より大きい容量まで運
転可能なようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図に基づいて説明する。図1は、実施の
形態1の構成を示す概略図である。この実施の形態にお
いては、圧縮機1bは室外機Bに設けられ、圧縮機1c
は室外機Cに設けられている。これらの圧縮機は、いず
れもインバータ(図示せず)で回転数を制御することに
より容量制御を行なうようにされたものである。また、
室内機側制御装置14b、14cは、室内機Aの膨張機
構4b、4cを制御し、圧縮機1b、1cの制御は後述
する室外機側制御装置によって行なわれる。更に、符号
2〜13で示す各装置あるいは要素は図2に示す従来装
置と同一であるため説明を省略する。なお、図中の実線
矢印は冷媒の流れを示すものである。
【0015】図1において、15b、15cは室内機に
設けられた室内機側伝送装置で、室内機側制御装置14
b、14cとの間及び室内機側伝送装置15b、15c
相互間、更に、後述する室外機側伝送装置との間におい
て一点鎖線矢印で示すように通信を行い、検出器情報や
制御情報を送信し得るようにされている。16b、16
cは室外機B、Cにそれぞれ設けられた室外機側伝送装
置で、室内機側伝送装置15b、15cとの間及び室外
機側伝送装置16b、16c相互間でも一点鎖線矢印で
示すように通信を行なうようにされている。17b、1
7cは室外機B、C内で圧縮機1b、1cの吸入配管に
それぞれ設けられた蒸発圧力検出器、18b、18cは
蒸発圧力検出器17b、17cの検出値と、室外機側伝
送装置との間の一点鎖線矢印で示す通信による室外機側
伝送装置16b、16cからの信号とにより圧縮機1
b、1cを制御する室外機側制御装置、19b、19c
は室外機側熱交換器2b、2cの出口側と圧縮機1b、
1cの吸入側とを接続するバイパス路、20b、20c
はバイパス路19b、19cの配管途中に設けられた絞
り装置、21b、21cは室外機側熱交換器2b、2c
の出口側配管とバイパス路19b、19cの絞り装置2
0b、20cの下流側とを熱交換させる冷凍効果増大熱
交換器である。
【0016】次に、実施の形態1の空気調和装置の動作
について説明する。動作は室外機B系統もC系統も同じ
であるため、符号の添え字は省略して説明する。圧縮機
1で圧縮、吐出された高温・高圧のガス冷媒は室外機側
熱交換器2へ流入する。ここで、室外機側送風機3から
の送風によって冷却され液化された液冷媒は第2の延長
配管7を経て膨張機構4に流入し、低温・低圧の気液二
相状態まで膨張、減圧されて室内機側熱交換器5に流入
する。ここで、室内機側送風機8により風路9に沿って
搬送された空気により加熱され、気液二相状態の冷媒は
蒸発して低圧のガス冷媒となり、第1の延長配管6を経
て、圧縮機1へ戻る。このときの蒸発熱により冷却され
た空気がフリーアクセス用の二重床の内部空間を経てコ
ンピュ−タ内に送り込まれ、コンピュータを冷却して温
度上昇した室内空気は風路9の1次側に戻ることにな
る。
【0017】一方、室外機側熱交換器2を出た液冷媒の
一部がバイパス路19へ流れ、絞り装置20で減圧され
て温度が低下し、低温・低圧の気液二相状態となり、冷
凍効果増大熱交換器21にて、室外機側熱交換器2を出
た液冷媒と熱交換してガス化し、圧縮機1の吸入側で室
内機を経てきたガス冷媒と合流する。室外機側熱交換器
2を出て室内機Aに流れる冷媒は、バイパス路19へ流
れる分だけ減少するが、その分だけ液冷媒の温度が低下
し、室内機Aで蒸発する際の冷凍効果(冷媒の出口エン
タルピと入口エンタルピの差)が増大し、熱エネルギ−
上は損失がない。つまり、蒸発能力=冷媒流量(kg/h)
×冷凍効果(kcal/kg)という計算式において、冷媒流
量は小さくなるが冷凍効果が大きくなるため、トータル
としては同じ結果になるのである。その結果、室内機A
へ流れる冷媒流量が小さくなり、第1の延長配管6での
摩擦損失が著しく減少する(摩擦損失は冷媒流量の1.75
乗に比例するので、R22やR407Cで凝縮温度50
℃、蒸発温度10℃という条件では圧力損失は60%に
低減する)。
【0018】実施の形態1は以上のように構成されてい
るため、圧縮機1b、1cやその容量制御装置などを保
守するのに作業員がコンピュータ室に入る必要がないた
め、セキュリティ上の問題が解消する。また、圧縮機1
b、1cを交換する必要がある場合でも、コンピュータ
室内でのロウ付などの火気使用作業を必要としないた
め、作業が容易となる他、コンピュータを火気から保護
することができる。また、たとえば室外機Bの圧縮機1
bが故障した場合に、室内機Aと別系統の室外機Cの圧
縮機1cの運転を継続しながら圧縮機1bの交換が可能
である。更に、圧縮機を室外機に設置することによって
室内機Aが小型化でき、コンピュータ室内での設置スペ
ースを小さくすることができる。また、容量制御装置が
インバータなどノイズを発生させる場合においても、こ
れらは圧縮機と共に室外機に設けられるため、室内のコ
ンピュータへの影響は小さい。
【0019】実施の形態2.次に、この発明の実施の形
態2について説明する。この実施の形態は、図1に示す
制御装置及びその制御系統を主体としたものである。図
1を用いて圧縮機の容量制御方法について述べる。先
ず、吸込空気温度が一定になるように制御する方法につ
いて説明する。制御系統は、室外機Bと室外機Cの2系
統に分かれているが、いずれの系統についても制御内容
は同じであるため、符号の添え字は省略して説明する。
吸込温度検出器12の検出値Taとその制御目標Tamを比
較し、その大小に応じて蒸発温度の目標値ETmを変更す
る。Ta>Tamなら、もっと能力を大きく発揮する必要が
あり、そのためには蒸発温度を低くする必要があるの
で、ETmを小さい値に変更する。また、Ta<Tamなら、
もっと能力を小さく制御する必要があり、そのためには
蒸発温度を高くする必要があるので、ETmを大きな値に
変更する。ここまでを、室内機側制御装置14で実施す
る。この変更後のETm及び第1の配管温度検出器10の
検出値ETを室内機側制御装置14から通信により室内機
側伝送装置15へ送信し、更に室内機側伝送装置15は
これを室外機側伝送装置16へ送信し、室外機側伝送装
置16は室外機側制御装置18へ送信する。
【0020】この新しいETmとETに基づき、室外機側制
御装置18では圧縮機1を駆動するインバータの周波数
を制御する。ET>ETmの場合には、圧縮機の容量が不足
している結果として蒸発温度が高いので、圧縮機を駆動
するインバータの周波数を上げて圧縮機を増速する。ET
<ETmの場合には、圧縮機の容量が大きい結果として蒸
発温度が低いので、圧縮機を駆動するインバータの周波
数を下げて圧縮機を減速する。吹出温度が一定になるよ
うにする制御も検出器が異なるだけで上述した吸い込み
温度一定の制御と全く同様であるため、説明を省略す
る。実施の形態2は以上のように構成されているため、
圧縮機1b、1cが室外機B、Cにあってもコンピュータ
への供給空気の温度や、冷却装置吸込み温度を所定の温
度に制御することができ、実施の形態1と同様な効果を
期待することができる。
【0021】次に、室内機側伝送装置15bと室外機側
伝送装置16bとの通信不調の場合における対応の仕方
について説明する。なお、その逆のパターンである室内
機側伝送装置15cと室外機側伝送装置16cとの通信
不調の場合における対応の仕方についても全く同様であ
るため、その説明は省略する。先ず、所定時間に室内機
側伝送装置15bから室外機側伝送装置16bへETとET
mの情報の伝達がなければ、通信不調状態と判断し、室
外機側伝送装置16c、室内機側伝送装置15cを経由
して情報を取りに行く特別制御を開始する。室外機側伝
送装置16bは室外機側伝送装置16cに対して室内機
側伝送装置15cへ室外機B系統のET、ETmを送信する
ように要求する信号を送信する。この信号を受信した室
内機側伝送装置15cは室内機側伝送装置15bへ室外
機B系統のET、ETmを送信するように要求する信号を送
信する。この信号を受信した室内機側伝送装置15bは
ET、ETmを室内機側伝送装置15cへ送信する。室内機
側伝送装置15bから室外機B系統のET、ETmの情報を
受信した室内機側伝送装置15cは室外機側伝送装置1
6cへその値を送信する。室内機側伝送装置15cから
室外機B系統のET、ETmの情報を受信した室外機側伝送
装置16cは室外機側伝送装置16bへその値を送信す
る。この値に基づいて、室外機側制御装置18bが、吸
込温度一定制御と同様に圧縮機1bの制御を実施する。
【0022】このようにして、室内機側伝送装置15b
と室外機側伝送装置16bの通信不調の場合において
も、圧縮機1bの容量制御が可能である。即ち、圧縮機
1bが室外機Bにあって、かつ情報伝達が不調でもコン
ピュータの冷却を継続することができる。なお、室外機
側伝送装置16cから室内機側伝送装置15cへ室外機
B系統のET、ETmの情報送信要求を送信し、所定時間経
過しても応答がない場合には、室外機側伝送装置16c
は室外機C系統のET、ETmを代わりに室外機側伝送装置
16bに送信する。室外機B系統とC系統は全く同じ容
量なので、上記代替情報送信でも大きな違いはなく、通
信不調時の特別制御としては充分に機能を発揮している
ことになる。このようにして、室内機側伝送装置15b
と室外機側伝送装置16bとの通信不調の場合において
も、圧縮機1bの容量制御が可能となる。即ち、圧縮機
が室外機にあって、かつ情報伝達が不調であってもコン
ピュータの冷却を継続することができる。従って、実施
の形態1と同様な効果を期待することができる。
【0023】次に、室内機側伝送装置15bと室外機側
伝送装置16bとが通信不調で、かつ室内機側伝送装置
15cと室外機側伝送装置16cとが通信不調の場合に
おける対応の仕方について説明する。先ず、所定時間に
室内機側伝送装置15bから室外機側伝送装置16bへ
ETとETmの情報の伝達がなければ、通信不調状態と判断
し、上記と同様に、室外機側伝送装置16c、室内機側
伝送装置15cを経由して情報を取りに行くが、これも
所定時間経過しても応答がない場合には、特別制御を開
始する。室外機B系統でもC系統でもこの特別制御は同
じであるため符号の添え字を省略して説明する。通信が
正常な状態の間に、第1の配管温度検出器10の検出値
ETと蒸発圧力検出器17の検出値から演算した飽和温度
との差温と圧縮機1を駆動するインバータの周波数を記
憶し、関数化しておく。このとき、圧縮機駆動のインバ
ータの周波数の上限値は通信が正常時の80%程度に抑
制する。これにより、周波数の上昇による増速し過ぎに
よる吹出温度の異常低下を回避する。上記の関数化した
式に従い、固定化したETmにETが一致するように圧縮機
1を制御する。これにより80%以下の能力制御はある
程度可能になる。冷却し過ぎの場合には、蒸発圧力が低
下するので、蒸発圧力をあげる方向の制御が働き、緩和
される。このようにすることで、圧縮機1b、1cが室外
機B、Cにあり、しかも通信不調の場合でもコンピュー
タへの供給空気の温度や、冷却装置吸込み温度をある程
度、制御することができ、実施の形態1と同様な効果を
期待することができる。また、定格容量より大き目の容
量まで運転可能な圧縮機を搭載すれば、別系統の圧縮機
が故障したり交換したりしているときに、あるいは室内
機側伝送装置15bと室外機側伝送装置16bとが通信
不調で、かつ室内機側伝送装置15cと室外機側伝送装
置16cとが通信不調の場合にも、能力不足になりにく
い。更に、2系統とも、容量制御可能な圧縮機を搭載す
れば、より補完できる運転が可能となる。
【0024】
【発明の効果】この発明に係るコンピュータ室用空気調
和装置は、圧縮機を室外機に設置すると共に、室外機側
熱交換器の出口側と圧縮機の吸入側とを絞り装置を介し
て接続するバイパス路を設け、更に、このバイパス路の
絞り装置によって減圧された冷媒を室外機側熱交換器の
出口側冷媒と熱交換する冷凍効果増大熱交換器を設けた
ため、圧縮機を室外機に設けたことによる圧力損失に基
づく能力低下が発生しない。また、圧縮機を室外機に設
けたことによって室内機を小型化することができると共
に、圧縮機の交換等に際しても作業員がコンピュータ室
に出入りする必要がなく、また、交換時に必要なロウ付
作業等もコンピュータ室外で行なわれるため、セキュリ
ティの問題が解消すると共に、コンピュータを火気から
保護するための養生等も不要となり、作業が容易とな
る。更に、圧縮機を容量制御するためのインバータのノ
イズによるコンピュータの誤動作等の問題も解消され、
従来、室内機に必要とされていたノイズフィルタ等が不
要となるため、その分だけ室内機を更に小型化すること
ができる。
【0025】この発明に係るコンピュータ室用空気調和
装置は、また、室内機及び室外機に検出器情報や制御情
報の伝送装置を設け、相互に通信可能とすると共に、そ
れらの信号に基づいて室外機の圧縮機を制御するように
しているため、室内機側伝送装置と室外機側伝送装置と
の通信不調の場合にも、別系統の室外機側伝送装置を経
由して、あるいは別系統の室外機側伝送装置から検出器
情報や制御情報を得ることができ、室外機の圧縮機の運
転を支障なく継続し、コンピュータの冷却を継続するこ
とができる。また、圧縮機を定格容量より大き目の容量
まで運転可能なものとしておけば、別系統の圧縮機が故
障あるいは交換中の場合にも能力不足となることがな
く、安定したコンピュータの冷却を継続することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1及び2の構成を示す
概略図である。
【図2】 従来のコンピュータ室用空気調和装置の構成
を示す概略図である。
【符号の説明】
A 室内機、 B,C 室外機、 1b,1c 圧
縮機、 2b,2c室外機側熱交換器、 4b,4
c 膨張機構、 5b,5c 室内機側熱交換器、
8 室内機側送風機、 9 風路、 10b,1
0c 第1の配管温度検出器、 11b,11c 第
2の配管温度検出器、 12b,12c 吸込空気温
度検出器、 13b,13c 吹出空気温度検出器、
14b,14c 室内機側制御装置、 15b,1
5c 室内機側伝送装置、16b,16c 室外機側伝
送装置、 17b,17c 蒸発圧力検出器、18
b,18c 室外機側制御装置、 19b,19c
バイパス路、20b,20c 絞り装置、 21b,
21c 冷凍効果増大熱交換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堤 博司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 3L060 AA02 CC02 CC04 DD02 EE04 3L061 BA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フリーアクセス用の二重床を有するコン
    ピュータ室内に設置され、冷媒の膨張機構と、この膨張
    機構を介して低温・低圧の冷媒が供給される室内機側熱
    交換器と、この室内機側熱交換器によって調和された空
    気を上記二重床の内側を経てコンピュータに供給する室
    内機側送風機とを有する室内機、及び上記コンピュータ
    室の外部に設置され、上記室内機側熱交換器の出口側ガ
    ス冷媒を圧縮する圧縮機と、上記圧縮機の吐出側に接続
    され、低温・高圧の冷媒を上記室内機の膨張機構に供給
    する室外機側熱交換器と、上記室外機側熱交換器の出口
    側と上記圧縮機の吸入側とを絞り装置を介して接続する
    バイパス路と、上記バイパス路の上記絞り装置によって
    減圧された冷媒を上記室外機側熱交換器の出口側冷媒と
    熱交換する冷凍効果増大熱交換器とを有する室外機を備
    えたコンピュータ室用空気調和装置。
  2. 【請求項2】 圧縮機は容量制御形であることを特徴と
    する請求項1記載のコンピュータ室用空気調和装置。
  3. 【請求項3】 室内機に、室内機側熱交換器の配管温度
    あるいは空気温度を検出する温度検出器と、この温度検
    出器の検出温度と制御目標値とに基づいて膨張機構を制
    御する室内機側制御装置及び上記検出温度と制御目標値
    とを室外機に伝送する室内機側伝送装置とを設けると共
    に、室外機に、上記室内機側伝送装置との間で情報の送
    受信を行なう室外機側伝送装置と、この室外機側伝送装
    置から得られる室内機側温度情報に基づいて圧縮機の容
    量を制御する室外機側制御装置とを設けたことを特徴と
    する請求項2記載のコンピュータ室用空気調和装置。
  4. 【請求項4】 室内機に、室内機側熱交換器と室内機側
    制御装置と室内機側伝送装置とをそれぞれ複数組設け、
    各室内機側伝送装置は相互に送受信可能にすると共に、
    各室内機側熱交換器に対応した複数台の室外機を設け、
    各室外機の室外機側伝送装置を相互に送受信可能とする
    ことにより、室内機と所定の室外機との情報伝達の不調
    時に、他の室外機を経由して室内機側温度情報を上記所
    定の室外機に伝送し得るようにしたことを特徴とする請
    求項3記載のコンピュータ室用空気調和装置。
  5. 【請求項5】 室内機と各室外機との情報伝達の不調時
    には、圧縮機の定格より小さい上限容量以下で、かつ室
    外機の低圧もしくはその飽和温度が一定となるように上
    記圧縮機を制御するようにしたことを特徴とする請求項
    4記載のコンピュータ室用空気調和装置。
  6. 【請求項6】 圧縮機は、定格容量より大きい容量まで
    運転可能とされたものであることを特徴とする請求項1
    〜請求項5のいずれか1項記載のコンピュータ室用空気
    調和装置。
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