JP2002234453A - 作業車用のパワーステアリング装置 - Google Patents

作業車用のパワーステアリング装置

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JP2002234453A
JP2002234453A JP2001030913A JP2001030913A JP2002234453A JP 2002234453 A JP2002234453 A JP 2002234453A JP 2001030913 A JP2001030913 A JP 2001030913A JP 2001030913 A JP2001030913 A JP 2001030913A JP 2002234453 A JP2002234453 A JP 2002234453A
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hydraulic actuator
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富穂 田中
Makoto Kubotsu
誠 窪津
Kenji Fujii
藤井  健次
Yoshikiyo Nakagawa
善清 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車輪に作用した外力によってステアリングハ
ンドルが回転しやすい状態と回転しにくい状態のいずれ
にもできるパワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】 油圧アクチュエータ22のコントロール
バルブ部27に2つのコントロールバルブ25,27を
備えてある。一方の第1コントロールバルブ25が切換
え弁29によって油圧ポンプPに、切換え弁28によっ
て油圧アクチュエータ22にそれぞれ接続されると、コ
ントロールバルブ部27は、中立状態では油圧アクチュ
エータ22の自由作動を許容する。他方の第2コントロ
ールバルブ26が切換え弁29によって油圧ポンプP
に、切換え弁28によって油圧アクチュエータ22にそ
れぞれ接続されると、コントロールバルブ部27は、中
立状態では油圧アクチュエータ22の自由作動を抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体が操向自在に
備える車輪の操向操作部に連動連結する出力部と、油圧
ポンプからの圧油によって駆動されて前記出力部を操作
することによって前記車輪を操向操作する油圧アクチュ
エータとを備えるとともに、この油圧アクチュエータの
コントロールバルブ部をステアリングハンドルに連動連
結するように構成してある作業車用のパワーステアリン
グ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記したパワーステアリング装置にあっ
ては、従来、コントロールバルブ部が中立状態になった
場合、車輪に向き変更させる方向の外力が掛ればこの外
力がステアリングハンドルに伝わるというロードリアク
ションが許容されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】田植機や耕耘機などの
作業車の場合、一般に硬盤などの不整地を走行しながら
作業する。このため、従来、作業走行する際、車輪に前
記外力が掛るとか強い外力が掛かることが多く、この外
力のためにハンドルをとられて蛇行しやすくなってい
た。この結果、植え付け苗の列や耕耘後が曲がるなど作
業の仕上がり不良が発生しやすくなっていた。本発明の
目的は、車輪に前記外力が掛ってもハンドルがとられる
ことを発生しにくくしながら走行することも、車輪に掛
る前記外力を利用してハンドル操作を楽に行いながら走
行することもできる作業車用のパワーステアリング装置
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕車体が操向自在に備える車輪の操
向操作部に連動連結する出力部と、油圧ポンプからの圧
油によって駆動されて前記出力部を操作することによっ
て前記車輪を操向操作する油圧アクチュエータとを備え
るとともに、この油圧アクチュエータのコントロールバ
ルブ部をステアリングハンドルに連動連結するように構
成してある作業車用のパワーステアリング装置におい
て、前記コントロールバルブ部の中立状態を、前記油圧
アクチュエータの自由作動を許容してロードリアクショ
ンを許容しながら油圧アクチュエータに対する給油を停
止する状態と、前記油圧アクチュエータの自由作動を抑
制してロードリアクションを抑制しながら油圧アクチュ
エータに対する給油を停止する状態とに切り換える切換
え手段を備えてある。
【0006】〔作用〕切換え手段により、コントロール
バルブ部の中立状態を、油圧アクチュエータの自由作動
を許容しながら油圧アクチュエータに対する給油を停止
する状態に切り換えると、車輪に冒頭に記した外力が掛
った際には、この外力がステアリングハンドルに伝わる
というロードリアクションが許容される。すると、車輪
を横向きに操向操作した際、車輪に直進向きに戻るべく
発生する復帰力がステアリングハンドルに作用し、その
復帰力のためにステアリングハンドルが自ずと直進側に
戻るようにするとか、その復帰力を操作力の一部に利用
してステアリングハンドルを直進側に戻し操作するよう
にすることができる。
【0007】切換え手段により、コントロールバルブ部
の中立状態を、油圧アクチュエータの自由作動を抑制し
てロードリアクションを抑制しながら油圧アクチュエー
タに対する給油を停止するロードリアクション抑制状態
に切り換えると、車輪に掛った外力がステアリングハン
ドルに伝わるというロードリアクションが抑制される。
すると、車輪に外力が掛っても、この外力のためにハン
ドルが取られるという事態が発生しにくくなる。
【0008】〔効果〕したがって、圃場端部で作業走行
を終えて旋回するなどの場合、切換え手段を自動的に操
作させたり人為的に操作してコントロールバルブ部の中
立状態を前記ロードリアクション許容状態に切り換える
ことにより、車輪の復帰力を利用して楽にステアリング
ハンドルを直進側に戻し操作し、作業装置を下降させる
などの操作が容易かつ楽にハンドル操作と同時に行える
など有利に走行できる。しかも、作業を行う場合、切換
え手段を自動的に操作させたり人為的に操作してコント
ロールバルブ部の中立状態を前記ロードリアクション抑
制状態に切り換えることにより、車輪に外力が掛って
も、かつ、ハンドル支持が軽くてもハンドルが取られて
蛇行することを抑制しながら走行し、植付苗の列に曲が
りが少ないなど良好な仕上がり状態となる作業を楽にで
きる。
【0009】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0010】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記切換え手段を、前記車体に昇降操作自在に連結
された作業装置が下降作業用レベルから上昇したことを
検出すると、前記コントロールバルブ部の中立状態を前
記ロードリアクション許容状態に自動的に切り換えるよ
うに構成してある。
【0011】〔作用〕コントロールバルブ部の中立状態
を前記ロードリアクション抑制状態にして作業しても、
圃場端部に到達して旋回するなど作業装置を下降作業行
用レベルから上昇させた場合には、切換え手段によって
コントロールバルブ部の中立状態が前記ロードリアクシ
ョン許容状態に自動的に切り換えられる。これにより、
車輪に外力が掛ってもハンドルが取られて蛇行すること
を抑制しながら作業しても、作業を終えて走行する際
は、作業装置を上昇させると、切換え手段を操作するた
めの特別な手間を掛けなくとも、コントロールバルブ部
の中立状態がロードリアクション許容状態に切り換わ
り、車輪の復帰力を利用してステアリングハンドルを直
進側に戻し操作しながら走行できるようになる。
【0012】〔効果〕車輪に掛る外力による蛇行を抑制
して仕上がりの良い作業ができるとともに、作業を終え
て走行する際は、作業装置の上昇操作を行うだけで操作
簡単に、車輪の復帰力を利用した楽なハンドル操作が行
えるようになる。
【0013】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0014】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記切換え手段を、前記車体が作業用状態と非作業
用状態のいずれにあるかを判断し、作業用状態にあると
判断すれば前記コントロールバルブ部の中立状態を前記
ロードリアクション抑制状態に自動的に切り換え、非作
業用状態にあると判断すれば前記コントロールバルブ部
の中立状態を前記ロードリアクション許容状態に自動的
に切り換えるように構成してある。
【0015】〔作用〕作業装置が作業用レベルに下降す
るなど車体が作業用状態になると、切換え手段によって
コントロールバルブ部の中立状態がロードリアクション
抑制状態に自動的に切り換えられ、作業装置が非作業用
レベルに上昇するなど車体が非作業用状態になると、切
換え手段によってコントロールバルブ部の中立状態がロ
ードリアクション許容状態に自動的に切り換えられる。
これにより、作業を行う際は、車体を作業用状態にすれ
ば、切換え手段を操作するための特別な手間を掛けなく
とも、車輪に掛かった外力によってハンドルが取られて
蛇行することを抑制しながら作業できるようになり、作
業しないで走行する際は、車体を非作業用状態にすれ
ば、切換え手段を操作するための特別な手間を掛けなく
とも、車輪の復帰力を利用してステアリングハンドルを
直進側に戻し操作しながら走行できるようになる。
【0016】〔効果〕したがって、作業をしないで走行
する際は、車体を非作業状態にするだけで操作簡単に、
車輪の復帰力を利用した楽なハンドル操作が行えるよう
になり、作業を行う際は、車体を作業状態にするだけで
操作簡単に、車輪に掛る外力に起因する蛇行を抑制して
仕上がりの良い作業ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に示すように、左右一対の操
向及び駆動自在な前車輪1、駆動自在な後車輪2、車体
前部に位置するエンジン3、車体後部に位置する運転座
席4を有する運転部を備えた自走車体の車体フレーム5
の後部に、リンク機構6を介して苗植付装置7を昇降自
在に連結するとともに、自走車体から回転軸8によって
苗植付装置7に動力伝達するように構成して、乗用型田
植機を構成してある。
【0018】すなわち、車体フレーム5とリンク機構6
とにわたって取付けたリフトシリンダ9によってリンク
機構6を車体フレーム5に対して上下に揺動操作するこ
とにより、苗植付装置7をこれの機体横方向に並ぶ複数
の苗植付機構7aや複数の接地フロート7bが圃場面に
接地するように車体に対して下降した作業用レベルと、
前記苗植付機構7aや接地フロート7bが圃場面から浮
上するように車体に対して上昇した非作業用レベルとに
昇降操作するように構成し、苗植付装置7を前記作業用
レベルに下降させて自走機体を走行させることにより、
苗植付装置7の前記複数の苗植付機構7aが苗載せ台7
cに載置してあるマット状苗の下端部から一株分のブロ
ック苗を取り出して下降し、接地フロート7bによって
整地された圃場泥土に植え付けていく。
【0019】図2に示すように、前記前車輪1を両端側
で支持するとともにこの左右前輪1,1に動力伝達する
前輪駆動ケース10の両端側の前車輪1が付いている車
輪側部分10aを、車体フレーム5に連結している車体
側部分10bに対してキングピン軸芯Kのまわりで回動
するように構成するとともに、左右の前記車輪側部分1
0aに、この車輪側部分10aが支持している前車輪1
を操向操作するための操向操作部としてのナックルアー
ム11を備えさせてある。すなわち、ナックルアーム1
1をキングピン軸芯Kまわりで揺動操作することによ
り、車輪側部分10aが車体側部分10bに対して揺動
し、前車輪1を操向操作できるようにしてある。左右前
輪1のナックルアーム11をドラグリンク14により、
パワーステアリング装置20の出力部としてのピットマ
ンアーム21に連動連結するとともに、このパワーステ
アリング装置20の操作側を、ハンドル軸15を介して
ステアリングハンドル16に連動連結してある。
【0020】図3などに示すように、前記パワーステア
リング装置20は、インテグラル形のパワーステアリン
グ装置であり、前記ピットマンアーム21と、このピッ
トマンアーム21の回転支軸と前記ハンドル軸15とを
連動連結することによってステアリングハンドル16の
回転操作によるピットマンアーム21の揺動操作を可能
にしているステアリングギヤ機構(図示せず)と、ピッ
トマンアーム21の回転支軸を駆動することによってピ
ットマンアーム21を揺動操作する油圧アクチュエータ
22と、操作部が前記ハンドル軸15に連動連結してい
る2つの回転操作式のコントロールバルブ25,26を
備えているコントロールバルブ部27とによって構成し
てある。
【0021】前記2つのコントロールバルブ25,26
の一方の第1コントロールバルブ25を、中立位置25
nでは2つのシリンダポートがタンクポートに連通する
状態になるように構成し、他方の第2コントロールバル
ブ26を、中立位置26nでは2つのシリンダポートが
ポンプポートにもタンクポートに連通しないブロック状
態になるように構成し、2つのコントロールバルブ2
5,26のシリンダポートを択一的に油圧アクチュエー
タ22に接続する切換え弁28と、2つのコントロール
バルブ25,26のポンプポートを択一的に油圧ポンプ
Pの吐出側に接続し、かつ、2つのコントロールバルブ
25,26のタンクポートを択一的にミッションケース
で成る油タンクTに接続する切換え弁29とを前記コン
トロールバルブ部27に備えてある。
【0022】これにより、2つの切換え弁28,29が
切り換え操作され、ポンプ側の切換え弁29が第1コン
トロールバルブ25を油圧ポンプPと油タンクTとに接
続し、アクチュエータ側の切換え弁28が第1コントロ
ールバルブ25を油圧アクチュエータ22に接続する
と、コントロールバルブ部27の制御モードが非作業モ
ードになる。この非作業モードになったコントロールバ
ルブ部27は、ステアリングハンドル16によって共に
操作される2つのコントロールバルブ25,26のうち
の第1 コントロールバルブ25によって油圧アクチュエ
ータ22を制御し、中立状態になったとき、第1コント
ロールバルブ25によって油圧アクチュエータ22に対
する給油を停止することにより、前輪1にこれの向き変
更をする方向の外力が掛ってピットマンアーム21に伝
わると、この外力のために油圧アクチュエータ22が自
由に作動することを許容し、前輪1に作用した外力によ
ってステアリングハンドル16が回転するというロード
リアクションを許容しながら油圧アクチュエータ22に
対する給油を停止する。ポンプ側の切換え弁29が第2
コントロールバルブ26を油圧ポンプPと油タンクTと
に接続し、アクチュエータ側の切換え弁25が第2コン
トロールバルブ26を油圧アクチュエー22に接続する
と、コントロールバルブ部27の制御モードが作業モー
ドになる。この作業モードになったコントロールバルブ
部27は、ステアリングハンドル16によって共に操作
される2つのコントロールバルブ25,26のうちの第
2コントロールバルブ26によって油圧アクチュエータ
22を制御し、中立状態になったとき、第2コントロー
ルバルブ26によって油圧アクチにュエータ22に対す
る給油を停止することにより、前輪1にこれの向き変更
をする方向の外力が掛ってピットマンアーム21に伝わ
っても、この外力のために油圧アクチュエータ22が自
由に作動することを抑制し、前輪1に作用した外力によ
ってステアリングハンドル16が回転するというロード
リアクションを抑制しながら油圧アクチュエータ22に
対する給油を停止する。
【0023】これにより、パワーステアリング装置20
は、次の如く前車輪1を操向操作する。すなわち、ステ
アリングハンドル16が回転操作されると、この操作に
よってコントロールバルブ部27の2つのコントロール
バルブ25,26が共に中立位置25n,26nから駆
動位置に切り換わってコントロールバルブ部27が中立
状態から駆動状態に切り換わり、コントロールバルブ部
27は、2つのコントロールバルブ25,26のうち切
換え弁29によって油圧ポンプPと油タンクTに、切換
え弁28によって油圧アクチュエータ22にそれぞれ接
続されているいずれか一方のコントロールバルブ25,
26によって油圧ポンプPからの圧油を油圧アクチュエ
ータ22に供給する。すると、この油圧アクチュエータ
22が油圧ポンプPからの圧油によって駆動されてピッ
トマンアーム21をステアリングハンドル16の回転方
向に対応する方向に駆動し、ドラグリンク14を介して
ナックルアーム11を揺動操作して左右前輪1をキング
ピン軸芯Kのまわりでステアリングハンドル16の回転
方向に対応する方向に揺動操作する。
【0024】そして、ステアリングハンドル16の回転
操作が停止されると、コントロールバルブ部27の2つ
のコントロールバルブ25,26が共に中立位置25
n,26nに戻り、コントロールバルブ部27が中立状
態になって油圧アクチュエータ22を停止させる。これ
により、油圧アクチュエータ22がピットマンアーム2
1の駆動を停止し、左右前輪1をステアリングハンドル
16の操作位置に対応する操向きに停止させる。このと
き、コントロールバルブ部27が非作業モードになって
いると、第1コントロールバルブ25によって油圧アク
チュエータ22を停止状態に維持して前記ロードリアク
ションを許容し、コントロールバルブ部27が作業モー
ドになっていると、第2コントロールバルブ26によっ
て油圧アクチュエータ22を停止状態に維持して前記ロ
ードリアクションを抑制する。
【0025】図3に示すように、前記両切換え弁28,
29を電磁操作部28a,29aによって切換え操作さ
れるように電磁切換え弁に構成し、両切換え弁28,2
9の電磁操作部28a,29aに連係させた切換え手段
30をコントロールバルブ部27に備えてあるととも
に、この切換え手段30に、植付装置上昇制御装置31
の操向角センサー31aと上昇制御手段31bとを連係
させてある。
【0026】前記操向角センサー31aは、ピットマン
アーム21に回転操作部が連動している回転ポテンショ
メータで成り、前車輪1の操向角をピットマンアーム2
1の角度に基づいて検出し、この検出結果を上昇制御手
段31bに出力する。上昇制御手段31bは、操向角セ
ンサー31aが畦際で車体を旋回させる際に前車輪1が
操向操作されるものとして設定してある設定操向角以上
を検出すると、この検出結果を基に、前記リフトシリン
ダ9を苗植付装置7の上昇側に自動的に操作するように
構成してある。これにより、植付装置上昇制御装置31
は、前車輪1が左向きや右向きに前記設定操向角以上に
操向操作されると、これに伴って苗植付装置7を下降作
業レベルから上昇非作業レベルに自動的に上昇操作す
る。
【0027】切換え手段30は、上昇制御手段31bが
リフトシリンダ9を上昇側に切換え操作すると、この上
昇制御手段31bからの情報を基に自動的に、ポンプ側
の切換え弁29を第1コントロールバルブ25が油圧ポ
ンプPと油タンクTに接続する側に、アクチュエータ側
の切換え弁28を第1コントロールバルブ25が油圧ア
クチュエータ22に接続する側にそれぞれ切換え操作
し、操向角センサー31が直進向き及びこれに近い操向
角を検出すると、この操向角センサー31の検出結果を
基に自動的に、ポンプ側の切換え弁29を第2コントロ
ールバルブ26が油圧ポンプPと油タンクTに接続する
側に、アクチュエータ側の切換え弁28を第2コントロ
ールバルブ26が油圧アクチュエータ22に接続する側
にそれぞれ切換え操作する。
【0028】すなわち、植付装置上昇制御装置31が苗
植付装置7の上昇操作を行うと、切換え手段30が上昇
制御手段31bからの情報によって苗植付装置7が下降
作業レベルから上昇したと検出し、この検出をすると自
動的に、コントロールバルブ部27の中立状態が前記ロ
ードリアクションを許容する状態になるようにコントロ
ールバルブ部27の制御モードを非作業モードに切換え
る。前車輪1が直進向きやこれに近い向きに操向操作さ
れると、切換え手段30がこのことを操向角センサー3
1aからの情報によって検出し、この検出をすると自動
的に、コントロールバルブ部27の中立状態が前記ロー
ドリアクションを抑制する状態になるようにコントロー
ルバルブ部27の制御モードを作業モードに切換える。
【0029】したがって、苗植付作業を行う際、前車輪
1を直進向きやこれに近い向きにすると、切換え手段3
0が操向角センサー31aからの情報によってこのこと
を検出してパワーステアリング装置20のコントロール
バルブ部27の制御モードを作業モードに自動的に切り
換える。これにより、コントロールバルブ部27の中立
状態が前記ロードリアクションを抑制する中立状態にな
って、前車輪1に向き変更させる外力が掛ってもこの外
力によってステアリングハンドル16が回転しにくくな
り、前車輪1に前記外力が掛っても、かつ、ステアリン
グハンドル16を軽く支持していても、前記外力のため
に前車輪1の向きが変化して車体が蛇行することを抑制
しながら走行できる。
【0030】畦際に到達した際、ステアリングハンドル
16を回転操作して前車輪1が旋回用の向きになると、
植付装置上昇制御装置31が苗植付装置7の上昇操作を
行う。これにより、苗植付装置7を下降作業レベルから
自動的に上昇させて旋回走行できる。このとき、切換え
手段30が上昇制御手段31bからの情報によって苗植
付装置7が下降作業レベルから上昇したことを検出して
パワーステアリング装置20のコントロールバルブ部2
7の制御モードを非作業モードに自動的に切り換える。
これにより、コントロールバルブ部27の中立状態が前
記ロードリアクションを許容する中立状態になり、車体
を旋回向きから直進向きに操向する際、前車輪1に発生
する直進向きへの復元力を利用して楽にステアリングハ
ンドル16を直進側に戻しながら車体を旋回向きから直
進向きに操向操作できる。車体が直進向きに戻ると、切
換え手段30が操向角センサー31aからの情報によっ
てこのことを検出してパワーステアリング装置20のコ
ントロールバルブ部27を作業モードに自動的に切り換
える。これにより、コントロールバルブ部27の中立状
態が前記ロードリアクションを抑制する中立状態に自動
的に戻り、前車輪1に向き変更させる外力が掛ってもこ
の外力によって前車輪1の向きが変化して車体が蛇行す
ることを抑制しながら作業できるようになる。
【0031】〔別実施形態〕図4は、別の実施形態を備
えるパワーステアリング装置20の切換え手段30を示
し、この切換え手段30にあっては、植付クラッチセン
サー35に連係させてある。
【0032】植付クラッチセンサー35は、車体から苗
植付装置7への動力伝達を入り切りするように車体に設
けた植付クラッチの入り切りを検出し、この検出結果を
切り換え手段30に出力する。切換え手段30は、植付
クラッチセンサー35からの情報を基に車体が作業用状
態と非作業状態とのいずれにあるかを判断し、この判断
結果を基に、パワーステアリング装置20のコントロー
ルバルブ部27の中立状態を、前記ロードリアクション
を許容する中立状態と、ロードリアクションを抑制する
中立状態とに自動的に切り換えるように構成してある。
【0033】すなわち、植付クラッチが入りにあれば、
植付クラッチセンサー35からの情報を基に車体が作業
用状態にあると判断する。この判断をした場合には、パ
ワーステアリング装置20のポンプ側の切換え弁29を
第2コントロールバルブ26が油圧ポンプPと油タンク
Tに接続する側に、アクチュエータ側の切換え弁28を
第2コントロールバルブ26が油圧アクチュエータ22
に接続する側にそれぞれ自動的に切り換え操作し、コン
トロールバルブ部27の制御モードを作業モードに切り
換える。植付クラッチが切りにあれば、植付クラッチセ
ンサー35からの情報を基に車体が非作業状態にあると
判断する。この判断をした場合には、パワーステアリン
グ装置20のコントロールバルブ部27のポンプ側の切
換え弁29を第1コントロールバルブ25が油圧ポンプ
Pと油タンクTに接続する側に、アクチュエータ側の切
換え弁28を第1コントロールバルブ25が油圧アクチ
ュエータ22に接続する側にそれぞれ自動的に切り換え
操作し、コントロールバルブ部27の制御モードを非作
業モードに切り換えるように構成してある。
【0034】請求項1による発明を実施するには、切換
え手段30として、操向角センサー31aや上昇制御手
段31bからの情報を基に自動的に切り換え作動するも
のを採用する他、操作スイッチの人為操作によって切換
え作動するものを採用して実施してもよい。すなわち、
コントロールバルブ部27の中立状態を、ロードリアク
ションを許容するものと、ロードリアクションを抑制す
るものとに人為的に切り換えるように構成して実施して
もよい。
【0035】請求項2による発明を実施するに当り、切
換え手段30として、上記実施形態の如く前記植付装置
上昇制御装置31による苗植付装置7の上昇に連動して
自動作動するものを採用する他、リンク機構6を構成す
るリンクの揺動位置などに基づいて苗植付装置7の昇降
を検出するセンサーに連係させたものを採用して実施し
てもよい。すなわち、リフトシリンダ9のコントロール
バルブを人為的に切換え操作して苗植付装置7を昇降操
作し、この人為操作によって苗植付装置7が下降作業レ
ベルから上昇すると、切換え手段30がこの上昇を前記
センサーからの情報を基に検出してコントロールバルブ
部27の中立状態を、ロードリアクションを許容する状
態に切り換え、前記人為操作によって苗植付装置7が下
降作業レベルに下降すると、切換え手段30がこの下降
を前記センサーからの情報を基に検出してコントロール
バルブ部27の中立状態を、ロードリアクションを抑制
する状態に切り換えるように構成して実施してもよい。
【0036】請求項3による発明を実施するに当り、切
換え手段30として、上記実施形態の如く車体が作業状
態と非作業状態のいずれにあるかの判断を植付クラッチ
の入り切りに基づいて行うものを採用する他、走行用変
速装置が作業用速度と、これよりも高速の非作業用速度
とのいずれにあるかの検出結果に基づいて行うとか、接
地フロート7bが接地しているか否かの検出結果に基づ
いて行うとか、線引きマーカが使用と格納のいずれにあ
るかの検出結果に基づいて行うなど、各種のものを採用
して実施してもよい。
【0037】本発明は、田植機の他、車体に耕耘装置を
昇降自在に連結している耕耘機など、各種の作業車にも
適用できる。したがって、苗植付装置7や耕耘装置など
を総称して作業装置7と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用型田植機全体の側面図
【図2】前輪操作構造の概略図
【図3】パワーステアリング装置の油圧回路と操作系統
【図4】別の実施形態を備えるパワーステアリング装置
の操作系統図
【符号の説明】
1 車輪 7 作業装置 11 操向操作部 16 ステアリングハンドル 21 出力部 22 油圧アクチュエータ 30 切換え手段 P 油圧ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 健次 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 中川 善清 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B043 AA04 AB07 AB08 BA02 BB01 BB06 DA04 DA13 DA15 DB09 DB17 EA02 EA08 EC14 ED01 ED23 2B062 AA02 AA04 AA05 AA08 AB01 BA02 BA41 BA65 CA02 CA04 CA12 CA25 3D033 EB05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体が操向自在に備える車輪の操向操作
    部に連動連結する出力部と、油圧ポンプからの圧油によ
    って駆動されて前記出力部を操作することによって前記
    車輪を操向操作する油圧アクチュエータとを備えるとと
    もに、この油圧アクチュエータのコントロールバルブ部
    をステアリングハンドルに連動連結するように構成して
    ある作業車用のパワーステアリング装置であって、 前記コントロールバルブ部の中立状態を、前記油圧アク
    チュエータの自由作動を許容してロードリアクションを
    許容しながら油圧アクチュエータに対する給油を停止す
    る状態と、前記油圧アクチュエータの自由作動を抑制し
    てロードリアクションを抑制しながら油圧アクチュエー
    タに対する給油を停止する状態とに切り換える切換え手
    段を備えてある作業車用のパワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記切換え手段を、前記車体に昇降操作
    自在に連結された作業装置が下降作業用レベルから上昇
    したことを検出すると、前記コントロールバルブ部の中
    立状態を前記ロードリアクション許容状態に自動的に切
    り換えるように構成してある請求項1記載の作業車用の
    パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記切換え手段を、前記車体が作業用状
    態と非作業用状態のいずれにあるかを判断し、作業用状
    態にあると判断すれば前記コントロールバルブ部の中立
    状態を前記ロードリアクション抑制状態に自動的に切り
    換え、非作業用状態にあると判断すれば前記コントロー
    ルバルブ部の中立状態を前記ロードリアクション許容状
    態に自動的に切り換えるように構成してある請求項1 記
    載の作業車用のパワーステアリング装置。
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