JP2002233880A - 炭酸ガス反応・凝集・沈降槽 - Google Patents

炭酸ガス反応・凝集・沈降槽

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JP2002233880A
JP2002233880A JP2001034993A JP2001034993A JP2002233880A JP 2002233880 A JP2002233880 A JP 2002233880A JP 2001034993 A JP2001034993 A JP 2001034993A JP 2001034993 A JP2001034993 A JP 2001034993A JP 2002233880 A JP2002233880 A JP 2002233880A
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carbon dioxide
coagulation
tank
reaction
liquid
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Shinichiro Saito
紳一郎 齋藤
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Taiheiyo Cement Corp
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    • Y02W30/20Waste processing or separation

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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭酸ガス反応槽におけるコーチング等のトラ
ブル及びpH制御の困難性を解消し、反応により発生し
た固層微粒子の除去を不要とし、コンパクトで、設置面
積が小さくて済む炭酸ガス反応・凝集・沈降槽を提供す
る。 【解決手段】 液中に存在する金属イオンを炭酸ガスに
よって炭酸化して不溶化させる炭酸ガス反応槽2と、不
溶化によって発生した金属炭酸塩を凝集させる凝集槽3
と、凝集した金属炭酸塩を沈降させる沈降槽4とを備
え、炭酸ガス反応槽2内で炭酸ガスを含むガスと金属イ
オンを含む液とを向流に接触させ、炭酸ガス反応槽2
と、凝集槽3と、沈降槽4とを上下方向に直列に配置し
た。炭酸ガス反応槽2と凝集槽3とを一体化して単一の
液塔32中に上下に配置し、液塔32の下方に沈降槽3
4を配置することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭酸ガス反応・凝
集・沈降槽に関し、特に、焼却飛灰水洗脱塩プラントの
排液中に存在する金属イオン等を不溶化して凝集・沈降
させる際に使用される炭酸ガス反応・凝集・沈降槽に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ゴミ焼却飛灰等の焼却飛灰を
セメント原料として再利用するにあたって、焼却飛灰中
の塩素化合物によって生ずるセメント焼成工程における
トラブルを回避する必要があるため、焼却飛灰を水洗し
て塩素化合物を除去することが行われている。
【0003】上記焼却飛灰水洗脱塩プラントにおいて焼
却飛灰を水洗した際に発生する排水中には、Ca2+、S
4 2-、Mg2+等のイオンが含まれており、これら排水
中のイオンを中和してCaCO3、CaSO4、MgCO
3等とした後、これらの金属炭酸塩等を凝集、沈降させ
て除去することを目的として、従来、図4に示すような
気泡塔が使用されている。
【0004】この気泡塔61は、炭酸ガスと排水とを反
応させるため、反応筒下部の給水口62より排水Wを、
反応筒下部のガス供給口63より炭酸ガスを含むガスG
を塔内に供給し、これらを並流で接触させることによ
り、上記排水W中のイオンを中和して金属炭酸塩を発生
させるものであって、反応筒上部の排水口64から金属
炭酸塩を含む排水Wが排出され、筒上部の排気口65か
ら反応後のガスGが排出される。
【0005】尚、炭酸ガスと排水と向流で接触させる場
合には、筒上部から排水を、筒下部より炭酸ガスを含む
ガスを塔内に供給し、排水中のイオンを中和して金属炭
酸塩を発生させた後、筒下部から金属炭酸塩を含む排水
を排出し、筒上部から反応後のガスを排出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の気
泡塔においては、気泡が大きいため有効容積が小さく、
塔の上下方向の寸法が大きくなってしまうという問題が
あった。また、気泡の動きが大きいため、塔の内面と接
触して乾燥を引き起こし、コーチングができやすい。ガ
ス量を増加させると、気泡の浮上力が増加し、滞留時間
と反応効率が低下して塔内のpHを一定に制御するのが
困難であるという問題があった。
【0007】また、ガスと液とを並流で接触させた場合
には、反応により発生した固層微粒子が塔内に滞留する
ため、この固層微粒子をブローして除去する必要がある
という問題があった。
【0008】一方、上記気泡塔の他に、液中に存在する
金属イオンを炭酸ガスによって炭酸化して不溶化させる
炭酸ガス反応槽と、不溶化によって発生した金属炭酸塩
を凝集させる凝集槽と、凝集した金属炭酸塩を沈降させ
る沈降槽を水平方向に直列に配置した炭酸ガス反応・凝
集・沈降槽では、設置面積が大きくなるという問題があ
った。
【0009】そこで、本発明は上記従来の炭酸ガス反応
・凝集・沈降槽における問題点に鑑みてなされたもので
あって、有効容積を大きくすることができて炭酸ガス反
応槽をコンパクトに構成することができ、コーチングが
発生する等のトラブルがなく、pH制御が容易で、反応
により発生した固層微粒子を従来のようにブローして除
去する必要がなく、設置面積も小さく押さえることので
きる炭酸ガス反応・凝集・沈降槽を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、本発明は、液中に存在する金属イオンを炭酸ガスに
よって炭酸化して不溶化させる炭酸ガス反応槽と、該不
溶化によって発生した金属炭酸塩を凝集させる凝集槽
と、凝集した金属炭酸塩を沈降させる沈降槽とを備えた
炭酸ガス反応・凝集・沈降槽であって、前記炭酸ガス反
応槽において、炭酸ガスを含むガスと金属イオンを含む
液とを向流に接触させるとともに、該炭酸ガス反応槽
と、前記凝集槽と、前記沈降槽とを上下方向に直列に配
置したことを特徴とする。
【0011】そして、本発明によれば、炭酸ガス反応槽
内で炭酸ガスを含むガスと金属イオンを含む液とが向流
に接触するため、反応により発生した固層微粒子が滞留
することがなく、従来実施していたブローが不要にな
る。また、炭酸ガス反応槽と、前記凝集槽と、沈降槽と
を上下方向に直列に配置したため、設置面積を小さく押
さえることができる。
【0012】前記炭酸ガス反応槽と前記凝集槽とを一体
化して単一の液塔中に上下に配置することができ、これ
によって、上下方向の高さをさらに低く押さえ、装置全
体の建設コストを低減することができる。
【0013】また、上記炭酸ガス反応・凝集・沈降槽に
よって焼却飛灰溶出成分を含む液を処理することがで
き、焼却飛灰中の塩素化合物を除去することにより、セ
メント焼成工程におけるトラブルを回避することができ
る。これによって、都市ゴミ焼却飛灰等の焼却飛灰をセ
メント原料として再利用することができる。
【0014】さらに、炭酸ガス反応槽において、液中に
存在する金属イオンを炭酸化して不溶化させるための炭
酸ガスを含むガスを、燃焼排ガス、特に、セメント焼成
用キルンからの排ガスとすることにより、セメント焼成
用キルン等の排ガスを有効利用することもできる。
【0015】また、前記炭酸ガス反応槽内に散気板また
は多孔板を設けて炭酸ガスを含むガスの気泡径を0.5
乃至3mmに微細化することにより、炭酸ガス反応槽の
内面へのスケールの付着が大幅に減少するとともに、反
応効率が向上してガス量の変動に伴う反応効率の変化が
小さくなり、ガス量の変動に伴うpH制御が容易とな
る。さらに、排水中の微粒子や生成した固相の排出が容
易となり、従来実施していた缶底ブローが不要となる。
【0016】上記炭酸ガス反応槽にレベル計を設置し、
レベル計の計測値に基づいて、炭酸ガス反応槽の下方ま
たは凝集槽の下方に設置した液位制御用弁の開度を調整
することにより、炭酸ガス反応槽の液位レベルを制御す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の具体
例として、以下、本発明にかかる炭酸ガス反応・凝集・
沈降槽を、都市ゴミ焼却飛灰等の焼却飛灰水洗脱塩プラ
ントの排水に含まれる金属イオンを炭酸化して、凝集・
沈降させる場合を例にとって説明する。
【0018】図1は、本発明にかかる炭酸ガス反応・凝
集・沈降槽の一実施例の全体構成を示し、この炭酸ガス
反応・凝集・沈降槽1は、大別して、液中に存在する金
属イオンを炭酸ガスによって炭酸化して不溶化させる炭
酸ガス反応槽(以下「反応槽」と略称する)2と、発生
した各種金属炭酸塩を凝集させる凝集槽3と、凝集した
各種金属炭酸塩を沈降させる沈降槽4(4A、4B)と
で構成される。
【0019】反応槽2は、図2に示すように、箱形の胴
部2fと、胴部2fに連続する上部2g及び下部2hと
で構成される。
【0020】反応槽2の下部2hには、図示しないセメ
ント焼成用キルンからボルテックスブロア5(図1)を
介して炭酸ガスを含む燃焼排ガス(以下「ガス」と略称
する)Gを吹き込むためのガス供給口2aが設けられ
る。
【0021】反応槽2内のガス供給口2aの上方には、
ガス供給口2aから供給されたガスGの気泡径を0.5
乃至3mmに微細化するためのゴム製の散気板2bが配
置される。尚、散気板2bの代わりに多孔板を設けるこ
ともできる。
【0022】一方、反応槽2の上部2gには、焼却飛灰
水洗脱塩プラントに付設された排水槽13から排水ポン
プ14を介し、Ca2+、SO4 2-、Mg2+等のイオンを
含む排水Wを供給するための排水供給口2eと、反応槽
2からガスGを排出するための排気口2dが設けられ
る。
【0023】図1に示すように、ボルテックスブロア5
と反応槽2との間の管路6には、反応槽2へのガス供給
量を計測するための流量計8が配置される。一方、反応
槽2の出口側には、反応槽2からガスGを排出するため
排気ファン9が設けられる。また、反応槽2から排気フ
ァン9までの管路10の他に、ボルテックスブロア5の
出口から排気ファン9へも管路11が設けられ、流量計
8によって測定された流量を一定に制御するため、逃が
し弁12が配置される。また、反応槽2内の排水のレベ
ルを制御するため、レベル計15及び反応槽2の下方に
液位制御用弁としての電動式ピンチバルブ16が配置さ
れる。
【0024】凝集槽3は、反応槽2の下方に配置され、
反応槽2から反応液を供給するための管路18と、この
管路18に反応槽2の液位を制御するための電動式ピン
チバルブ16とを備える。また、凝集槽3には、凝集剤
Cを添加するための図示しない添加装置と、凝集槽3内
を撹拌するための攪拌器19と、凝集槽3内の排水Wの
pH値を測定するためのpH計20と、凝集槽3の液位
レベルを計測するためのレベル計25が配置される。
【0025】沈降槽4(4A、4B)は、凝集槽3の下
方に配置され、この沈降槽4において、凝集槽3から供
給された凝集液中の各種金属炭酸塩が沈降する。凝集槽
3と沈降槽4との間には、凝集槽3から凝集液を供給す
るため、管路23、24が設けられ、これらの管路2
3、24の各々には、凝集槽3の液位を制御するための
電動式ピンチバルブ21、22が配置される。
【0026】次に、上記構成を有する炭酸ガス反応・凝
集・沈降槽1の動作について、図1及び図2を参照しな
がら詳細に説明する。
【0027】焼却飛灰水洗脱塩プラントにおいて焼却飛
灰を水洗した後の排水Wは、排水槽13に一時的に貯蔵
された後、排水ポンプ14を介して反応槽2の上部2g
の排水供給口2eから反応槽2に供給される。この排水
Wは、Ca2+、SO4 2-、Mg2+等の金属イオンを含
む。反応槽2内の排水Wの液位レベルは、レベル計15
の計測値に基づいて、電動式ピンチバルブ16の開度を
調整して制御する。
【0028】一方、反応槽2には、セメント焼成用キル
ンからボルテックスブロア5を介してガスGが吹き込ま
れる。ガスGは、反応槽2の下部のガス供給口2aから
散気板2bを経て、その気泡径が0.5乃至3mmに微
細化されて反応槽2内に吹き込まれ、反応槽2の排水W
と向流に接触し、排水W中のCa2+、SO4 2-、Mg2 +
等のイオンが中和されてCaCO3、CaSO4、MgC
3等となる。
【0029】ここで、散気板2bによって、ガスGの気
泡径が微細化されているため、反応槽2の内面へのスケ
ールの付着が大幅に減少するとともに、反応効率が向上
し、ガス量の変動に伴う反応効率の変化が小さくなり、
ガス量の変動に伴うpH制御が容易となる。さらに、排
水中の微粒子や生成した固相の排出が容易となり、従来
実施していた缶底ブローが不要となる。
【0030】反応槽2における反応が終了した後のガス
Gは、管路10を介して排気ファン9を介して大気に排
出されるとともに、流量計8の測定値が一定になるよう
に、すなわち、反応槽2へのガスGの供給量が一定にな
るように、反応槽2に供給されないガスGがボルテック
スブロア5の出口から管路11の逃がし弁12及び排気
ファン9を介して大気に排出される。
【0031】ガスGとの反応が完了した排水Wは、反応
槽2の排水口2cから排出され、管路18を介して下方
に位置する凝集槽3に供給される。凝集槽3内の排水W
に凝集剤Cが添加され、不溶化によって発生した前記金
属炭酸塩が凝集する。反応を促進するため、凝集槽3の
排水Wは、攪拌器19によって撹拌されるとともに、p
H計20によって凝集槽3内の排水WのpH値が測定さ
れる。そして、pH値を一定に維持するため、pH計2
0の出力によって逃がし弁12の開度を調節し、反応槽
2へのガスGの供給量を変化させる。
【0032】凝集槽3の液位レベルは、レベル計25に
よって測定され、この液位レベルが一定となるように、
電動式ピンチバルブ21、22の開度を調節する。尚、
凝集・沈降をさせる装置において弁を用いる場合、従来
のボールバルブやバタフライバルブは固結によって動作
しなくなるため、ピンチ式バルブのように、動作によっ
てスケールの剥離が可能なバルブの採用が必要である。
【0033】凝集槽3において金属炭酸塩が凝集した排
水Wは、管路23、24を介して沈降槽4に供給され
る。そして、沈降槽4において沈降した金属炭酸塩は、
系外に除去される。
【0034】次に、本発明にかかる炭酸ガス反応・凝集
・沈降槽の第2実施例について、図3を参照しながら説
明する。
【0035】この炭酸ガス反応・凝集・沈降槽31は、
上記実施例において説明した炭酸ガス反応槽2と凝集槽
3とを一体化して単一の液塔32中に上下に配置したこ
とを特徴とし、液塔32の下方に沈降槽34(34A、
34B)が配置される。
【0036】液塔32は、箱形の胴部32gと、胴部3
2gに連続する下部32hとで構成される。
【0037】液塔32の胴部32gの中央部には、ガス
供給口32aが設けられ、ガス供給口2aの上方には、
ガス供給口2aから供給されたガスの気泡径を0.5乃
至3mmに微細化するためのゴム製の散気板(または多
孔板)32bが配置される。
【0038】液塔32の胴部32gの上部には、焼却飛
灰水洗脱塩プラントからの排水Wを供給するための排水
供給口32eと、ガスGを排出するための排気口32d
が設けられる。
【0039】液塔32内の排水のレベルを制御するた
め、レベル計38及び液塔32の下方に液位制御用弁3
9が配置される。尚、ガス供給口32aから液塔32へ
供給するガスGの量の制御方法は第1実施例と同様であ
る。
【0040】液塔32の胴部32gの中央部には、凝集
剤Cを供給するための凝集剤供給口32fが設けられ、
凝集沈降部36を撹拌するための攪拌器40が配置さ
れ、液位制御用弁39の下方にはpH測定部41が配置
される。
【0041】上記のように液塔32を構成することによ
り、液塔32内の排水供給口32eから散気板32bま
でのゾーンが炭酸ガス反応部35、ガス供給口32aか
ら排水口32cまでのゾーンが凝集沈降部36となる。
【0042】沈降槽34(34A、34B)は、液塔3
2の下方に配置され、この沈降槽34において、凝集沈
降部36から供給された凝集液中の各種金属炭酸塩が沈
降する。pH測定部41と沈降槽34A、34Bとを接
続する配管42、43には、液塔32からの流路を切り
換えるため、各々切替弁44、45が設けられる。
【0043】上記構成を有する炭酸ガス反応・凝集・沈
降槽31の動作については、第1実施例の場合と略々同
様であるが、本実施例では、炭酸ガス反応部35と凝集
沈降部36とが単一の液塔32中に設けられるため、1
本のレベル計38のみで液塔32内の排水Wのレベルを
制御することができる。すなわち、レベル計38の計測
値によって液位制御用弁39の開度を調節して液塔32
の液位を制御することができる。
【0044】そして、炭酸ガス反応部35において、ガ
スGが排水Wと向流に接触し、排水W中のCa2+、SO
4 2-、Mg2+等のイオンが中和されてCaCO3、CaS
4、MgCO3等となる。
【0045】次に、凝集沈降部36において、ガスGと
の反応が完了した排水Wに凝集剤Cが添加され、不溶化
によって発生した前記金属炭酸塩が凝集する。反応を促
進するため、凝集槽3の排水Wは攪拌器19によって撹
拌されるとともに、pH測定部41において液塔32か
ら排出された排水WのpH値が測定される。そして、p
H値を一定に維持するため、pH測定部41の出力によ
ってガス供給口32aからのガスGの供給量を調節す
る。
【0046】凝集沈降部36において金属炭酸塩が凝集
した排水Wは、管路42、43を介して沈降槽34に供
給され、沈降槽34において沈降した金属炭酸塩が系外
に除去される。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
炭酸ガス反応槽がコンパクトで、コーチング等のトラブ
ルを回避でき、pH制御が容易で、反応により発生した
固層微粒子の除去が不要で、設置面積が小さくて済む炭
酸ガス反応・凝集・沈降槽を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる炭酸ガス反応・凝集・沈降槽の
第1実施例を示すフローチャートである。
【図2】図1の炭酸ガス反応・凝集・沈降槽の反応槽を
示す概略図であって、(a)は正面図、(b)は側面
図、(c)は(a)のA−A線断面図である。
【図3】本発明にかかる炭酸ガス反応・凝集・沈降槽の
第2実施例を示す概略構成図である。
【図4】従来の気泡塔の一例を示す図であって、(a)
は正面図、(b)は上面図である。
【符号の説明】
1 炭酸ガス反応・凝集・沈降槽 2 反応槽 2a ガス供給部 2b 散気板 2c 排水口 2d 排気口 2e 排水供給口 2f 胴部 2g 上部 2h 下部 3 凝集槽 4(4A、4B) 沈降槽 5 ボルテックスブロア 6 管路 8 流量計 9 排気ファン 10 管路 11 管路 12 逃がし弁 13 排水槽 14 排水ポンプ 15 レベル計 16 電動式ピンチバルブ 18 管路 19 攪拌器 20 pH計 21 電動式ピンチバルブ 22 電動式ピンチバルブ 23 管路 24 管路 25 レベル計 31 炭酸ガス反応・凝集・沈降槽 32 液塔 32a ガス供給口 32b 散気板 32c 排水口 32d 排気口 32e 排水供給口 32f 凝集剤供給口 32g 胴部 32h 下部 34(34A、34B) 沈降槽 35 炭酸ガス反応部 36 凝集沈降部 38 レベル計 39 液位制御用弁 40 攪拌器 41 pH測定部 42 配管 43 配管 44 切替弁 45 切替弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/52 B09B 3/00 304G Fターム(参考) 4D002 AA09 AC05 BA05 BA06 BA20 CA06 DA04 EA02 EA13 GA01 GA03 GB20 HA01 4D004 AA36 AB03 CA34 CA41 CA45 CC01 CC06 DA02 DA03 DA20 4D015 BA03 BA19 CA20 DA36 DA39 DC02 EA06 EA23 EA32 FA15 4D038 AA08 AB58 AB81 BA02 BB18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液中に存在する金属イオンを炭酸ガスに
    よって炭酸化して不溶化させる炭酸ガス反応槽と、該不
    溶化によって発生した金属炭酸塩を凝集させる凝集槽
    と、凝集した金属炭酸塩を沈降させる沈降槽とを備えた
    炭酸ガス反応・凝集・沈降槽であって、 前記炭酸ガス反応槽において、炭酸ガスを含むガスと金
    属イオンを含む液とが向流に接触するとともに、該炭酸
    ガス反応槽と、前記凝集槽と、前記沈降槽とが上下方向
    に直列に配置されたことを特徴とする炭酸ガス反応・凝
    集・沈降槽。
  2. 【請求項2】 前記炭酸ガス反応槽と前記凝集槽とを一
    体化して単一の液塔中に上下に配置し、該液塔の下方に
    前記沈降槽を配置したことを特徴とする請求項1に記載
    の炭酸ガス反応・凝集・沈降槽。
  3. 【請求項3】 前記金属イオンが存在する液が、焼却飛
    灰溶出成分を含む液であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の炭酸ガス反応・凝集・沈降槽。
  4. 【請求項4】 前記焼却飛灰が都市ゴミ焼却飛灰である
    ことを特徴とする請求項3に記載の炭酸ガス反応・凝集
    ・沈降槽。
  5. 【請求項5】 前記炭酸ガスを含むガスが、燃焼排ガス
    であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載の炭酸ガス反応・凝集・沈降槽。
  6. 【請求項6】 前記燃焼排ガスが、セメント焼成用キル
    ンからの排ガスであることを特徴とする請求項5に記載
    の炭酸ガス反応・凝集・沈降槽。
  7. 【請求項7】 前記炭酸ガス反応槽内に散気板または多
    孔板を設け、前記炭酸ガスを含むガスの気泡径を0.5
    乃至3mmに微細化したことを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれかに記載の炭酸ガス反応・凝集・沈降槽。
  8. 【請求項8】 前記炭酸ガス反応槽の液位レベルをレベ
    ル計で計測し、該計測値に基づいて、該炭酸ガス反応槽
    の下方または前記凝集槽の下方に設置した液位制御用弁
    の開度を調整し、前記液位レベルを制御することを特徴
    とする請求項1乃至7のいずれかに記載の炭酸ガス反応
    ・凝集・沈降槽。
JP2001034993A 2001-02-13 2001-02-13 炭酸ガス反応・凝集・沈降槽 Withdrawn JP2002233880A (ja)

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