JP2002233405A - 連結構造 - Google Patents

連結構造

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JP2002233405A
JP2002233405A JP2001032563A JP2001032563A JP2002233405A JP 2002233405 A JP2002233405 A JP 2002233405A JP 2001032563 A JP2001032563 A JP 2001032563A JP 2001032563 A JP2001032563 A JP 2001032563A JP 2002233405 A JP2002233405 A JP 2002233405A
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Takayuki Nagura
貴之 名倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一般消費者でも専用の工具を利用しないで連結
およびその解除が容易に行える連結構造の提供。 【解決手段】連結穴8の内周面に第1凹部16を設け、係
合部材9の外周面に第1凹部16に係合する突起である第
1係合部14を設け、かつ、ピン4の外周面に第2凹部17
を設け、係合部材9の内周面に第2凹部17に係合する突
起である第2係合部15を設け、これらの係合により、ピ
ン4が連結穴8から不意に外れないようにする。これに
より、ピン4を連結穴8に係止させるのに、強い係合摩
擦力が不要となり、ピン4の抜き差しが軽い力で行える
ようになり、一般消費者でも、専用の工具を利用せず
に、駒3の連結およびその解除が行えるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腕時計のバンドを
形成する駒等の被連結部材を複数連結する連結構造に関
する。
【0002】
【背景技術】従来より、腕時計を装着するためのバンド
として、金属製の駒を複数連結したメタルバンドが利用
されている。このメタルバンドは、装着する人の腕の太
さに応じて、バンドを構成する駒の数が増減できるよう
になっている。このように、駒の数が増減できる駒の連
結構造としては、ピンで複数の駒同士を連結する構造が
利用されている。
【0003】図9には、駒の連結構造の一例が示されて
いる。図9において、駒71は、他の駒71と凹凸嵌合する
ために、凸部および凹部が互いに反対側を向いて設けら
れた平面形状を有するものとなっている。これらの凸部
および凹部うち、凹部は、同じ方向へ延びる複数の外駒
部72を有するものとなっている。そして、凸部は、他の
駒71に設けられた複数の外駒部72の間に嵌合される中駒
部73となっている。これらの外駒部72および中駒部73に
は、一対の外駒部72の間に中駒部73を嵌合させた状態
で、外駒部72および中駒部73の全体を貫通する連結穴74
が設けられている。この連結穴74は、外駒部72A, 72Bお
よび中駒部73のそれぞれに設けられた穴部74A,74B,74C
に分割されている。連結穴74には、当該連結穴74の全長
よりも若干短い連結ピン75が挿入されている。この連結
ピン75は、線状の部材を「く」の字に折り曲げたヘアピ
ン状のものである。この連結ピン75には、穴部74A,74B,
74C のいずれかの内周面、図9においては、穴部74B と
摩擦係合する膨出部76が設けられている。
【0004】ここで、連結穴74内に連結ピン75を挿入す
ると、連結ピン75が弾性変形し、その強い弾性力で膨出
部76が連結穴74の内周面に強く押し付けられる。そし
て、膨出部76と連結穴74の内周面との間には、連結穴74
から連結ピン75が抜けないようにするのに、充分な摩擦
係合力が生じるようになっている。このようなヘアピン
式の連結構造では、一方の駒71の外駒部72の間に、他方
の駒71の中駒部73を嵌合させた状態で、連結穴74内に連
結ピン75を挿入し、専用の工具を用いて、膨出部76と連
結穴74の内周面との間の摩擦係合力に抗しながら、連結
ピン75を押し、連結穴74の所定位置に連結ピン75を配置
することにより、駒71同士が連結される。そして、専用
の工具を用いて、膨出部76と連結穴74の内周面との間の
摩擦係合力に抗しながら、連結ピン75を押して連結穴74
から取り外すことにより、駒71同士の連結が解除され
る。
【0005】図10には、異なる連結構造の一例が示さ
れている。図10において、駒81は、前述の駒71と同様
に、凸部および凹部が互いに反対側を向いて設けられた
平面形状を有するものとなっている。これらの凸部およ
び凹部は、前述の駒71のものと同様のものである。この
うち、凹部は、同じ方向へ延びる複数の外駒部82を有し
たものである。一方、凸部は、他の駒81に設けられた複
数の外駒部82の間に嵌合される中駒部83となっている。
これらの外駒部82および中駒部83には、一対の外駒部82
の間に中駒部83を嵌合させた状態で、外駒部82および中
駒部83の全体を貫通する連結穴84が設けられている。こ
の連結穴84は、外駒部82A, 82Bおよび中駒部83のそれぞ
れに設けられた穴部84A,84B,84C に分割されている。こ
のうち、穴部84C には、その内径とほぼ同じ大きさの外
径を有するCリング85が収納されている。連結穴84に挿
通される連結ピン86は、当該連結穴84の全長よりも若干
短くされたものであり、穴部84C の内部においては、C
リング85の内部を通っている。
【0006】ここで、Cリング85は、図11に示される
ように、断面C字形の筒状部材であり、内径が連結ピン
86の外径よりも若干小さくなっている。そして、Cリン
グ85内に連結ピン86を挿入すると、Cリング85が弾性変
形し、その強い弾性力でCリング85の内周面が連結ピン
86の外周面に強く押し付けられる。図10に戻って、穴
部84C に収納されたCリング85内に連結ピン86を挿入す
ると、Cリング85が径方向外側へ弾性変形し、その強い
弾性力でCリング85の外周面が連結穴84の内周面に強く
押し付けられる。これにより、Cリング85と連結ピン86
との間、および、Cリング85と中駒部83との間には、穴
部84C から連結ピン86が抜けないようにするのに、充分
な摩擦係合力が生じるようになっている。
【0007】このようなCリング式の連結構造では、一
方の駒81の中駒部83に設けられた穴部84C にCリング85
を収納させるとともに、その中駒部83を他方の駒71に設
けられた外駒部72の間に嵌合させた状態で、連結穴84内
に連結ピン86を挿入し、専用の工具を用いて、Cリング
85と連結ピン86との間の摩擦係合力に抗しながら、連結
ピン86を押し、連結穴84の所定位置に連結ピン86を配置
することにより、駒81同士が連結される。そして、専用
の工具を用いて、Cリング85と連結ピン86との間の摩擦
係合力に抗しながら、連結ピン86を押して連結穴84から
取り外すことにより、駒81同士の連結が解除される。こ
こで、穴部84A, 84Bの内径を穴部84C の内径よりも若干
小さくしておくことにより、連結穴84内に連結ピン86を
挿入する、あるいは、連結穴84から連結ピン86を取り外
すにあたり、穴部84C に収納したCリング85が穴部84A
または穴部84B 側にずれることがなくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述のヘアピン式の連
結構造では、製造上の寸法誤差等により、連結ピンが弾
性変形した際に得られる弾性力にばらつきが生じるう
え、駒の連結およびその解除を何度も繰り返すと、塑性
変形して連結ピンの弾性力が弱くなるおそれがあるの
で、連結ピンと連結穴の内周面との間には、連結ピンが
半永久的に抜けないようにするために、非常に強い摩擦
係合力が生じるようになっている。このため、駒の連結
およびその解除は、それなりの技能を有する技能者が専
用の工具を用いて行っており、専用の工具を利用できな
い一般消費者が行うことは困難であるという問題があ
る。特に、連結ピンを連結穴の所定位置に配置するの
は、専用の工具を利用しないと困難であり、連結ピンの
端部が連結穴から突出していると、衣服等を破損するお
それがあるという問題もある。また、前述のヘアピン式
の連結構造では、連結ピンを弾性変形させるているの
で、連結ピンには、部分的に応力が発生し、応力が生じ
た部分に応力錆が発生しやすいという問題がある。さら
に、ヘアピン式の連結構造では、連結ピンに連結穴と摩
擦係合する膨出部を設け、この膨出部の外径が連結ピン
の他の部分よりも大きいので、連結ピンの膨出部がない
部分と連結穴との間の間隔が大きくなり、連結した駒同
士にがたつきが生じるという問題がある。
【0009】前述のCリング式の連結構造においても、
ヘアピン式の連結構造と同様の問題がある。すなわち、
Cリング式の連結構造では、製造上の寸法誤差等によ
り、Cリングが弾性変形した際に得られる弾性力にばら
つきが生じるうえ、駒の連結およびその解除を何度も繰
り返すと、塑性変形してCリングの弾性力が弱くなるお
それがあるので、Cリングと連結ピンとの間、および、
Cリングと中駒部との間には、連結ピンが半永久的に抜
けないようにするために、非常に強い摩擦係合力が生じ
るようになっている。このため、駒の連結およびその解
除は、それなりの技能を有する技能者が専用の工具を用
いて行っており、専用の工具を利用できない一般消費者
が行うことは困難であるという問題がある。特に、連結
ピンを連結穴の所定位置に配置するのは、専用の工具を
利用しないと困難であり、連結ピンの端部が連結穴から
突出していると、衣服等を破損するおそれがあるという
問題もある。また、前述のCリング式の連結構造では、
Cリングを弾性変形させるているので、Cリングには、
部分的に応力が発生し、応力が生じた部分に応力錆が発
生しやすいという問題がある。さらに、Cリング式の連
結構造では、Cリングの外径が連結ピンの外径よりも大
きいので、連結ピンのCリングが装着されない部分と連
結穴との間の間隔が大きくなり、連結した駒同士にがた
つきが生じるという問題がある。
【0010】本発明は、一般消費者でも専用の工具を利
用しないで連結およびその解除が容易に行える連結構造
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに連結さ
れる複数の被連結部材を貫通する連結穴に挿通される連
結部材と、この連結部材が前記連結穴から抜けないよう
に、前記連結穴の内周面および前記連結部材の外周面の
両方に係合する係合部材とを備え、これらの連結部材お
よび係合部材で前記複数の被連結部材を相互に連結する
連結構造であって、前記係合部材は、全体が筒状に形成
されたものであり、その外周面から径方向外側に突出す
る第1係合部と、その内周面から径方向内側に突出する
第2係合部とを備え、前記連結穴の内周面には、前記第
1係合部と係合する第1凹部が設けられ、前記連結部材
の外周面には、前記第2係合部と係合する第2凹部が設
けられていることを特徴とする。
【0012】このような本発明では、連結穴側の第1凹
部に、係合部材の第1係合部を係合させると、第1凹部
の内部に入り込んだ第1係合部が第1凹部に係止され、
係合部材を抜け止めするので、係合部材が連結穴から不
意に外れることがなくなるうえ、係合部材の抜け止め
に、強い係合摩擦力が不要となる。また、連結部材の第
2凹部に、係合部材の第2係合部を係合させると、第2
凹部の内部に入り込んだ第2係合部が第2凹部に係止さ
れ、連結部材を抜け止めするので、連結部材が係合部材
から不意に外れることがなくなるうえ、連結部材の抜け
止めに、強い係合摩擦力が不要となる。これにより、強
い係合摩擦力を利用しなくとも、被連結部材の連結状態
が維持されるようになる。
【0013】そして、第1係合部および第2係合部を、
比較的弱い力で弾性変形可能なものとすれば、細い棒状
の部材で押すことで、連結部材を連結穴に挿入する、あ
るいは、連結穴から取り外すことができ、一般消費者で
も専用の工具を利用しないで連結およびその解除が容易
に行えるようになる。しかも、連結部材は、被連結部材
同士を連結するものであり、その径方向に作用する外力
を受けることができればよく、その軸方向に作用する外
力を受ける必要はない。例えば、凸部および凹部が互い
に反対側を向いて設けられた平面形状を有し、他の被連
結部材と連結するにあたり、その凹部内に、他の被連結
部材の凸部が嵌め込まれる被連結部材を採用すれば、被
連結部材が軸方向の外力を受けるようになり、連結部材
には、当該外力が作用しない。このため、第1係合部お
よび第2係合部を、比較的弱い力で弾性変形可能なもの
としても、被連結部材を連結する連結部材が連結穴から
不意に外れることがなく、不意に被連結部材同士の連結
が解けることもない。
【0014】前述のような連結構造において、前記係合
部材は、細長い線材を螺旋状に巻いて筒状にしたもので
あることが好ましい。このようにすれば、第1係合部お
よび第2係合部に応じた凸部および凹部が形成された型
に、細長い線材を巻き付けることにより、第1係合部お
よび第2係合部を備えた係合部材を製作できるようにな
る。そのうえ、細長い線材を筒状にした係合部材は、第
1係合部および第2係合部を弾性変形させるのに要する
力の管理が容易となり、係合部材を量産しても、係合部
材は、弾性変形に要する力のばらつきが抑制され、一般
消費者でも専用の工具を利用しないで連結および分離が
容易に行える連結構造が確実に得られるようになる。
【0015】また、前述の連結構造において、前記係合
部材は、前記複数の被連結部材のうちの一つに形成され
た連結穴に全体が収納される長さに形成されていること
が望ましい。このようにすれば、一の被連結部材の連結
穴に係合部材を入れると、連結穴側の第1凹部に係合部
材の第1係合部が係合し、係合部材が連結穴の所定位置
に固定されるようになるので、係合部材が他の被連結部
材の連結穴側へずれたり、一の被連結部材の連結穴から
係合部材が脱落することがなくなり、連結作業およびそ
の解除作業が容易に行える。そのうえ、連結作業あるい
はその解除作業を行うにあたり、係合部材が他の被連結
部材側へ突出しないので、係合部材は、他の被連結部材
に干渉せず、他の被連結部材との衝突等による係合部材
の破損が未然に防止される。
【0016】この際、前記複数の被連結部材のうち、前
記係合部材を収納する被連結部材に設けられた連結穴
は、その内周面の両端が拡径され、この拡径された部分
が前記第1凹部となっていることが好ましい。このよう
にすれば、被連結部材の表面部分に連結穴の端部が配置
されるので、被連結部材の表面部分を切削加工すること
により、第1凹部が形成されるようになり、連結穴の中
間部分に第1凹部を形成するよりも、容易に第1凹部の
加工が行えるうえ、係合部材を被連結部材から取り外す
にあたり、第1凹部と係合している第1係合部は、被連
結部材の表面部分に配置され、露出した状態となるの
で、第1凹部との係合が容易に解除でき、係合部材の取
り外しが容易に行える。
【0017】また、前述のような連結構造において、前
記係合部材が収納される前記連結穴は、他の連結穴より
も、内径が前記係合部材の分だけ大きくされていること
が望ましい。このようにすれば、連結穴の内周面および
連結部材の外周面の両方に係合部材が係合するので、係
合部材を収納した連結穴の内部における連結部材のがた
つきが防止されるうえ、係合部材が収納されない連結穴
の内周面と連結部材の外周面との間隔を狭く設定するこ
とで、係合部材が収納されない連結穴の内部において
も、連結部材のがたつきが防止され、連結された被連結
部材同士のがたつきが僅かとなる。
【0018】さらに、前述の連結構造において、前記係
合部材は、両端に前記第1係合部が設けられ、中間位置
に前記第2係合部が設けられていることが望ましい。こ
のようにすれば、互いに逆方向に突出する第1係合部お
よび第2係合部は、係合部材の軸方向における異なる位
置に設置可能となるので、第1係合部および第2係合部
の寸法設定が容易となるとともに、第1係合部および第
2係合部を係合部材に設けための加工が容易に行えるよ
うになる。
【0019】また、前述の連結構造において、前記連結
部材の両端には、先細りとなった挿入案内部が設けられ
ていることが望ましい。このようにすれば、複数の被連
結部材を相互に連結するにあたり、一の被連結部材の連
結穴が、他の被連結部材の連結穴の中心からずれていて
も、連結部材を連結穴に挿入する際に、挿入案内部が連
結穴の内周面と接触し、大きな摩擦力を生じさせないの
で、連結部材の挿入が円滑に行え、被連結部材の連結作
業が容易となる。
【0020】この際、前記挿入案内部は、角部のない略
半球形状であることが好ましい。このようにすれば、複
数の被連結部材を相互に連結するにあたり、一の被連結
部材の連結穴が、他の被連結部材の連結穴の中心からず
れており、連結部材を連結穴に挿通していく際に、その
挿入案内部が係合部材に接触しても、挿入案内部が略半
球形状、すなわち、丸いので、係合部材を傷付けること
がない。特に、脆弱な細長い線材を螺旋状に巻いて筒状
にした係合部材を採用した場合には、先端に角部がある
連結部材が挿入されると、角部の接触で破損しやすい
が、このような略半球形状の挿入案内部を採用すれば、
脆弱な細長い線材からなる係合部材であっても、係合部
材の破損が未然に防止される。
【0021】また、前述の連結構造において、前記連結
部材の全長は、前記連結穴の全長よりも短いことが望ま
しい。このようにすれば、連結部材の端部が連結穴の内
部に没するようになるので、被連結部材の連結穴が開い
た面に異物が衝突しても、異物が連結部材に直接衝突す
ることがなく、この異物が衝突しても、連結穴の第1凹
部と係合部材の第1係合部との係合、および、連結部材
の第2凹部と係合部材の第2係合部との係合が維持さ
れ、不意に被連結部材同士の連結が解けることがない。
【0022】さらに、前記被連結部材は、腕時計のバン
ドを形成する駒であり、この駒は、他の駒と凹凸嵌合す
るために、凸部および凹部が互いに反対側を向いて設け
られた平面形状を有するものであることが好ましい。こ
のようにすれば、複数の駒を連結するにあたり、一の駒
の凹部内に、他の駒の凸部を嵌め込めば、駒が軸方向の
外力を受け、連結部材に軸方向の外力が作用しなくな
り、連結部材は、その径方向に作用する外力のみを受け
るようになるので、第1係合部および第2係合部を、比
較的弱い力で弾性変形可能なものとしても、駒を連結す
る連結部材が連結穴から不意に外れることがなく、不意
に駒の連結が解けることもない。そして、第1係合部お
よび第2係合部を、比較的弱い力で弾性変形可能なもの
とすれば、腕時計等の時計を取り扱う技能者に限らず、
一般消費者でも、バンドの駒の数を増減する作業が容易
に行えるようになる。
【0023】あるいは、前記被連結部材として、腕時計
のバンドを形成する駒であって、当該バンドの幅方向に
沿って互い違いに複数配列されることにより、一つの駒
列を形成するものも採用でき、この場合、前述の駒列
は、他の駒列と凹凸嵌合するために、凸部および凹部が
互いに反対側を向いて設けられた平面形状を有するもの
であることが望ましい。このようにしても、複数の駒列
を連結するにあたり、一の駒列の凹部内に、他の駒列の
凸部を嵌め込めば、駒列が軸方向の外力を受け、連結部
材に軸方向の外力が作用しなくなり、連結部材は、その
径方向に作用する外力のみを受けるようになるので、第
1係合部および第2係合部を、比較的弱い力で弾性変形
可能なものとしても、駒および駒列を連結する連結部材
が連結穴から不意に外れることがなく、不意に駒および
駒列の連結が解けることもない。そして、第1係合部お
よび第2係合部を、比較的弱い力で弾性変形可能なもの
とすれば、腕時計等の時計を取り扱う技能者に限らず、
一般消費者でも、バンドの駒列の数を増減する作業が容
易に行えるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係る腕
時計1が示されている。この腕時計1には、本発明に基
づく連結構造を備えたバンド2が取り付けられている。
このバンド2は、被連結部材である複数の駒3を連結部
材であるピン4で連結したものである。これらの駒3の
各々は、他の駒3と凹凸嵌合するために、凸部である中
駒部5と、凹部となる外駒部6,7とを備えものであ
る。そして、各駒3の平面形状は、前述の中駒部5と外
駒部6,7とが互いに反対側を向いて設けられた形状と
なっている。互いに連結される一対の駒3には、一方の
駒3の中駒部5および他方の駒3の外駒部6,7を貫通
する連結穴8が設けられている。この連結穴8にピン4
が挿通されている。そして、ピン4には、当該ピン4が
連結穴8から抜けないように、連結穴8の内周面および
ピン4の外周面の両方に係合する係合部材9が装着され
ている。ここにおいて、駒3同士を連結する連結構造10
は、ピン4、中駒部5、外駒部6,7、連結穴8および
係合部材9を備えたものとなっている。
【0025】また、腕時計1のケース1Aは、バンド2が
連結される連結部11,12を備えたものとなっている。こ
れらの連結部11,12は、駒3の凹部となる外駒部6,7
と同様の平面形状を有している。そして、バンド2は、
駒3同士を連結する連結構造10と同じ連結構造13でケー
ス1Aに連結されている。すなわち、ケース1Aおよび駒3
には、ケースの連結部11,12および駒3の中駒部5を貫
通する連結穴8が設けられている。この連結穴8には、
駒3を連結部11,12に連結するためのピン4が挿通され
ている。そして、ピン4が連結穴8から抜けないよう
に、ピン4には、連結穴8の内周面およびピン4の外周
面の両方に係合する係合部材9が装着されている。ここ
において、バンド2をケース1Aに連結する連結構造13
は、駒3同士を連結する連結構造10における外駒部6,
7を、当該外駒部6,7と同じ平面形状の連結部11,12
に置き換えたものとなっている。
【0026】次に、連結構造10について詳細に説明す
る。なお、連結構造13は、連結構造10と同構造であるの
で、その説明を省略する。図2には、連結構造10が拡大
されて示されている。図2において、連結構造10には、
前述のように、ピン4、中駒部5、外駒部6,7、連結
穴8および係合部材9が設けられている。
【0027】係合部材9は、細長い線材を螺旋状に巻い
て筒状、換言すれば、コイルスプリング状に形成したも
のである。係合部材9の両端には、その外周面から径方
向外側に突出する第1係合部14がそれぞれ設けられてい
る。また、係合部材9の中間部分、さらに詳しく言え
ば、軸方向の中心部分には、その内周面から径方向内側
に突出する第2係合部15が設けられている。
【0028】連結穴8は、外駒部6,7および中駒部5
毎に分割され、外駒部6に設けられた穴部8A、外駒部7
に設けられた穴部8Bおよび中駒部5に設けられた穴部8C
とを有するものとなっている。ここで、係合部材9の長
さは、中駒部5に形成された穴部8Cよりも短い寸法に設
定されている。換言すれば、係合部材9は、穴部8Cの内
部に全体が収納されたものとなっている。連結穴8の内
周面のうち、中駒部5に設けられた穴部8Cの内周面の端
部は、テーパー状に拡径されている。この拡径された部
分が、係合部材9の第1係合部14と係合する第1凹部16
となっている。また、穴部8Cの内径D2は、他の穴部8A,
8Bの内径D1よりも、係合部材9の肉厚分だけ大きくされ
ている。
【0029】ピン4は、連結穴8の全長L1よりも短い全
長L2を有するものである。このピン4の外周面のうち、
軸方向の中央となる部分は、縮径されている。この縮径
された部分が、係合部材9の第2係合部15と係合する第
2凹部17となっている。ピン4の両端には、先細りとな
った挿入案内部18が設けられている。この挿入案内部18
は、角部のない略半球形状となっている。
【0030】このような本実施形態では、一対の駒3を
連結するにあたり、まず、一方の駒3の中駒部5の穴部
8Cの中に係合部材9を挿入する。この際、係合部材9の
第1係合部14を、穴部8Cのテーパー状に形成された入口
部分に押し付けて回転させると、スプリング状の係合部
材9は、第1係合部14の外径が小さくなり、この状態
で、さらに軸方向に押すことにより、穴部8Cへの挿入が
容易に行える。また、穴部8Cの第1凹部16は、テーパー
状に形成されているので、穴部8Cの中に係合部材9を入
れるにあたり、係合部材9の第1係合部14が第1凹部16
に案内されて、係合部材9の挿入が円滑に行える。穴部
8Cの中に係合部材9の全体が収納されると、穴部8Cの第
1係合部14に係合部材9の第1係合部14が係合し、穴部
8Cの軸方向を鉛直方向にしても、穴部8Cから係合部材9
が脱落することはない。
【0031】この後、図3(A)に示されるように、係
合部材9を内部に収納した駒3の中駒部5を、連結相手
の駒3の外駒部6,7の間に嵌め込む。ここで、駒3の
加工精度、具体的には、外駒部6,7に設けられた穴部
8A, 8Bおよび、中駒部5に設けられた穴部8Cの位置精度
が良好な場合、中駒部5が外駒部6,7の間に嵌め込ま
れた状態にすると、図3(A)の如く、穴部8A,8B,8Cの
中心軸が揃う。この状態で、連結穴8の中にピン4を挿
入し、一対の駒3を連結する。この際、ピン4の先端が
係合部材9の第2係合部15を通過するにあたり、ピン4
の先端に、先細りとなった挿入案内部18が設けられ、こ
の挿入案内部18が徐々に第2係合部15を変形させるの
で、ピン4の挿入が円滑に行えうとともに、ピン4の挿
入により、細い線材から形成した係合部材9、特に、そ
の第2係合部15が損傷することがない。このため、専用
の工具がなくても、ピン4の連結穴8への挿入が容易に
行え、一般消費者でも駒3同士の連結が容易に行える。
【0032】一方、駒3の加工精度が良好でない場合、
具体的には、図3(B)に示されるように、外駒部6,
7に設けられた穴部8A, 8Bの中心軸が若干傾斜している
場合でも、ピン4の先端には、先細りとなっているとと
もに、略半球形状に形成された挿入案内部18が設けら
れ、ピン4の挿入の際に、角部のない略半球形状の挿入
案内部18が係合部材9の内周面および第2係合部15に接
触するので、ピン4を変形させながら、当該ピン4を連
結穴8に挿入しても、係合部材9、特に、その第2係合
部15が損傷することがなくなる。そのうえ、挿入案内部
18がピン4を案内するので、ピン4が連結穴8に応じて
変形するようになり、専用の工具がなくても、ピン4の
連結穴8への挿入が行え、一般消費者でも駒3同士の連
結が行える。
【0033】あるいは、図3(C)に示されるように、
駒3の加工精度が良好でないために、外駒部7に設けら
れた穴部8Bの中心軸が、外駒部6の穴部8Aおよび中駒部
5の穴部8Cの中心軸から若干ずれている場合でも、前述
の場合と同様に、ピン4の先端に、略半球形状に形成さ
れた挿入案内部18が設けられているので、ピン4の挿入
の際に、係合部材9、特に、その第2係合部15が損傷し
ないうえ、挿入案内部18により、ピン4が連結穴8に応
じて変形するようになるので、専用の工具がなくても、
ピン4の連結穴8への挿入が行え、一般消費者でも駒3
同士の連結が行える。そして、連結穴8に挿入されたピ
ン4は、専用の工具がなくても、連結穴8の内径より
も、外径の小さい硬質の棒状部材により、連結穴8から
容易に取り出すことができるので、一般消費者でも駒3
の連結の解除が容易に行える。
【0034】前述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果が得られる。すなわち、連結穴8の内周面に第
1凹部16を設け、係合部材9の外周面に第1凹部16に係
合する突起である第1係合部14を設け、第1凹部16およ
び第1係合部14との係止により、係合部材9を抜け止め
するようにしたので、強い係合摩擦力を発生させなくと
も、係合部材9が連結穴8から不意に外れることがな
い。また、ピン4の外周面に第2凹部17を設け、係合部
材9の内周面に第2凹部17に係合する突起である第2係
合部15を設け、第2凹部17および第2係合部15との係止
により、ピン4を抜け止めするようにしたので、強い係
合摩擦力を発生させなくとも、ピン4が係合部材9から
不意に外れることがない。従って、係合部材9によりピ
ン4が連結穴8から不意に外れることがなくなるので、
ピン4で連結された駒3同士が不意に分離することがな
く、強い係合摩擦力を利用しなくとも、駒3の連結状態
を維持することができる。
【0035】そして、係合部材9を細長い線材で形成
し、第1係合部14および第2係合部15が比較的弱い力で
弾性変形可能となり、連結穴8の内径よりも、外径の小
さい硬質の棒状部材で押すことで、ピン4を連結穴8に
挿入する、あるいは、連結穴8から取り外すことができ
るようになり、一般消費者でも、専用の工具を利用せず
に、駒3の連結およびその解除を容易に行うことがで
き、自分自身で腕の太さに応じてバンド2の駒3を増減
することができる。
【0036】しかも、凸部である中駒部5と、凹部とな
る外駒部6,7とが互いに反対側を向いた平面形状を有
する駒3を採用し、互いに連結される一方の駒3の外駒
部6,7の間に他方の駒3の中駒部5を嵌め込み、ピン
4の軸方向の外力がバンド2に加わっても、中駒部5と
外駒部6,7とがずれず、当該外力がピン4に作用しな
いようにしたので、第1係合部14および第2係合部15
が、比較的弱い力で弾性変形可能となっていても、バン
ド2に加わる衝撃で、駒3同士を連結するピン4が不意
に外れることがなく、バンド2に衝撃が加わっても、バ
ンド2を形成する駒3同士の連結が解けることがない。
【0037】また、細長い線材を螺旋状に巻いて筒状に
した係合部材9を採用したので、第1係合部14および第
2係合部15に応じた凸部および凹部が形成された型に、
細長い線材を巻き付けることにより、第1係合部14およ
び第2係合部15を備えた係合部材9を製作でき、係合部
材9の製作を容易にすることができる。そのうえ、細長
い線材を筒状に巻いた係合部材9の第1係合部14および
第2係合部15は、弾性変形させるのに要する力の管理が
容易となり、係合部材9を量産しても、第1係合部14お
よび第2係合部15を弾性変形させるのに要する力のばら
つきが抑制され、一般消費者でも専用の工具を利用しな
いで連結および分離が容易に行える連結構造10,13を確
実に得ることができる。
【0038】さらに、係合部材9の長さを中駒部5の穴
部8Cよりも短くし、係合部材9の全体が穴部8Cに収納さ
れるようにしたので、穴部8Cに係合部材9を入れると、
穴部8C側の第1凹部16に係合部材9の第1係合部14が係
合し、係合部材9が穴部8Cの所定位置に固定されるよう
になり、係合部材9が外駒部6,7側へずれたり、穴部
8Cから係合部材9が脱落することがなくなり、駒3の連
結作業およびその解除作業を容易に行うことができる。
そのうえ、駒3の連結作業あるいはその解除作業を行う
にあたり、係合部材9が外駒部6,7側へ突出しないの
で、係合部材9と外駒部6,7とが干渉せず、外駒部
6,7との衝突等による係合部材9の破損を未然に防止
できる。
【0039】また、穴部8Cの内周面の両端を拡径し、こ
の拡径された部分を第1凹部16とし、穴部8Cの端部を駒
3の表面部分に露出させたので、駒3の表面部分を切削
加工することにより、第1凹部16を形成することがで
き、穴部8Cの中間部分に第1凹部16を形成するよりも、
第1凹部16の加工を容易に行うことができるうえ、係合
部材9を駒3から取り外すにあたり、第1凹部16と係合
している第1係合部14が駒3の表面部分に露出するの
で、第1係合部14と第1凹部16との係合が容易に解除で
き、係合部材9の取り外しも容易に行うことができる。
【0040】さらに、係合部材9が収納される穴部8Cの
内径を、穴部8A, 8Bの内径よりも、係合部材9の肉厚の
分だけ大きくしたので、穴部8Cの内部におけるピン4の
がたつき、および、穴部8A, 8Bのにおけるピン4のがた
つきの両方を防止でき、連結された駒3同士のがたつき
を僅かなものにできる。
【0041】また、係合部材9の両端に第1係合部14を
設け、中間位置に第2係合部15を設け、互いに逆方向に
突出する第1係合部14および第2係合部15を、係合部材
9の軸方向における異なる位置に設置するようにしたの
で、第1係合部14および第2係合部15の寸法設定を容易
にできるうえ、第1係合部14および第2係合部15が互い
に干渉しなくなるので、第1係合部14および第2係合部
15を係合部材9に設けための加工を容易に行うことがで
きる。
【0042】さらに、先細りとなった挿入案内部18をピ
ン4の両端に設け、複数の駒3を相互に連結するにあた
り、穴部8A,8B,8Cのうちのいずれかの中心軸が他のもの
の中心軸からずれていても、ピン4を連結穴8に挿通す
る際に、挿入案内部18が連結穴8の内周面と接触し、大
きな摩擦力が生じないようにしたので、ピン4の挿入が
円滑に行え、駒3の連結作業を容易に行うことができ
る。
【0043】また、複数の駒3を相互に連結するにあた
り、穴部8A,8B,8Cのうちのいずれかの中心軸が他のもの
の中心軸からずれていていることから、ピン4を連結穴
8に挿通していく際に、ピン4の先端が係合部材9に接
触する場合でも、挿入案内部18の形状を、角部のない略
半球形状とし、この丸く角部のない挿入案内部18を係合
部材9に接触させるようにしたので、挿入案内部18が接
触しても、係合部材9を形成する線材が塑性変形するこ
とがなく、係合部材9の損傷や変形を未然に防止でき
る。
【0044】さらに、ピン4の全長を連結穴8の全長よ
りも短くし、ピン4の端部が連結穴8の内部に没するよ
うにしたので、駒3の連結穴8が開いた面に異物が衝突
しても、異物がピン4に直接衝突することがなく、この
ような異物の衝突があっても、連結穴8の第1凹部16と
係合部材9の第1係合部14との係合、および、ピン4の
第2凹部17と係合部材9の第2係合部15との係合が維持
され、ピン4が連結穴8から抜けることがなく、駒3同
士の連結が不意に解けることがない。
【0045】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、次に示すような変形などをも含むも
のである。すなわち、係合部材としては、両端に第1係
合部を備えたものに限らず、図4に示されるように、第
1係合部14および第2係合部15の両方が軸方向の中間位
置に設けられた係合部材9Aでもよい。このような係合部
材9Aを採用する場合、係合部材9Aの第1係合部14の位置
に応じて、連結穴8の内周面に第1凹部16を設けるとと
もに、係合部材9Aの第2係合部15の位置に応じて、ピン
4の外周面に第2凹部17を設ければよい。
【0046】また、係合部材を収納する連結穴として
は、前記実施形態の如く、中駒部5に形成された穴部8C
に限らず、図5に示されるように、外駒部7に形成され
た穴部8B、あるいは、外駒部6に形成された穴部8Aでも
よい。
【0047】さらに、係合部材としては、細長い線材を
螺旋状に巻いて筒状にしたものに限らず、図6に示され
るように、全体が断面C字形の筒状部材から形成される
とともに、筒状部材を部分的に切り起こすことにより、
第1係合部14A および第2係合部15A が形成された係合
部材9Bでもよい。このようにしても、比較的弱い力で弾
性変形可能な第1係合部14A および第2係合部15A が得
られるが、前記実施形態のようにすれば、係合部材の製
造を容易にできる、という効果が得られる。
【0048】また、被連結部であるとともに、バンドを
形成する駒としては、凸部および凹部が互いに反対側を
向いて設けられた平面形状を有し、他の駒と凹凸嵌合可
能なものに限らず、バンドの幅方向に沿って互い違いに
複数配列されることにより、一つの駒列を形成するもの
でもよい。例えば、図7に示されるように、バンド2
は、矩形状に形成された複数の駒30を有するものとなっ
ている。バンド2の長手方向には、駒30の列31が三列設
けられている。そして、バンド2の幅方向には、三つの
駒30A,30C,30B が互い違いに配列されている。これらの
駒30A,30C,30B は、前記実施形態で説明したピン4およ
び係合部材9により連結され、一つの駒列32を形成して
いる。この駒列32は、駒30A, 30B が凹部となるととも
に、駒30C が凸部となっており、これらの凸部および凹
部が互いに反対側を向いて設けられた平面形状を有し、
他の駒と凹凸嵌合可能なものとなっている。ピン4およ
び係合部材9で、複数の駒列32を連結することにより、
バンド2が形成されている。ここで、駒30A,30C,30B の
うち、バンド2の側縁に設けられている駒30A, 30Bの穴
部8A,8Bには、第1係合部14が設けられるとともに、係
合部材9が収納されている。
【0049】なお、バンド2は、図8に示されるよう
に、その長手方向に、駒30の列31が四列以上設けられて
いるものでもよい。このようにしても、バンドの長手方
向に配列される駒列は、凸部および凹部が互いに反対側
を向いて設けられた平面形状を有するので、他の駒列と
凹凸嵌合可能となり、前記実施形態の駒と同様の作用、
効果を得ることができる。なお、本発明は、腕時計のバ
ンドに限らず、ブレスレットやアンクレット等、ベルト
状の装飾具を形成する被連結部材を連結する連結構造に
も適用できる。
【0050】
【発明の効果】前述のような本発明によれば、一般消費
者でも専用の工具を利用しないで、被連結部材の連結お
よびその解除を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す一部破断した平面図
である。
【図2】前記実施形態の要部を示す断面図である。
【図3】前記実施形態の作用を説明するための図であ
る。
【図4】本発明の変形例を示す図2に相当する図であ
る。
【図5】本発明の異なる変形例を示す図2に相当する図
である。
【図6】本発明のさらに異なる変形例を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の被連結部材に係る変形例を示す断面図
である。
【図8】本発明の被連結部材に係る異なる変形例を示す
断面図である。
【図9】従来例を示す一部破断した平面図である。
【図10】従来例を示す図2に相当する図である。
【図11】図10で示した従来例の要部を示す分解斜視
図である。
【符号の説明】
1 腕時計 3,30 被連結部材としての駒 4 連結部材としてのピン 5 被連結部材の凸部である中駒部 6,7 被連結部材の凹部である外駒部 8 連結穴 8A,8B,8C 連結穴を形成する穴部 9 係合部材 14 第1係合部 15 第2係合部 16 第1凹部 17 第2凹部 18 挿入案内部 32 駒列

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに連結される複数の被連結部材を貫
    通する連結穴に挿通される連結部材と、この連結部材が
    前記連結穴から抜けないように、前記連結穴の内周面お
    よび前記連結部材の外周面の両方に係合する係合部材と
    を備え、これらの連結部材および係合部材で前記複数の
    被連結部材を相互に連結する連結構造であって、 前記係合部材は、全体が筒状に形成されたものであり、
    その外周面から径方向外側に突出する第1係合部と、そ
    の内周面から径方向内側に突出する第2係合部とを備
    え、 前記連結穴の内周面には、前記第1係合部と係合する第
    1凹部が設けられ、 前記連結部材の外周面には、前記第2係合部と係合する
    第2凹部が設けられていることを特徴とする連結構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の連結構造において、前
    記係合部材は、細長い線材を螺旋状に巻いて筒状にした
    ものであることを特徴とする連結構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の連結構
    造において、前記係合部材は、前記複数の被連結部材の
    うちの一つに形成された連結穴に全体が収納される長さ
    に形成されていることを特徴とする連結構造。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の連結構造において、前
    記複数の被連結部材のうち、前記係合部材を収納する被
    連結部材に設けられた連結穴は、その内周面の両端が拡
    径され、この拡径された部分が前記第1凹部となってい
    ることを特徴とする連結構造。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の連結構
    造において、前記係合部材が収納される前記連結穴は、
    他の連結穴よりも、内径が前記係合部材の分だけ大きく
    されていることを特徴とする連結構造。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の連結構造において、前記係合部材は、両端に前記第
    1係合部が設けられ、中間位置に前記第2係合部が設け
    られていることを特徴とする連結構造。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載の連結構造において、前記連結部材の両端には、先細
    りとなった挿入案内部が設けられていることを特徴とす
    る連結構造。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の連結構造において、前
    記挿入案内部は、角部のない略半球形状とされているこ
    とを特徴とする連結構造。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし請求項8のいずれかに記
    載の連結構造において、前記連結部材の全長は、前記連
    結穴の全長よりも短いことを特徴とする連結構造。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の連結構造において、前記被連結部材は、腕時計の
    バンドを形成する駒であり、この駒は、他の駒と凹凸嵌
    合するために、凸部および凹部が互いに反対側を向いて
    設けられた平面形状を有するものであることを特徴とす
    る連結構造。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項9のいずれかに
    記載の連結構造において、前記被連結部材は、腕時計の
    バンドを形成する駒であり、この駒は、当該バンドの幅
    方向に沿って互い違いに複数配列されることにより、一
    つの駒列を形成するものであり、この駒列は、他の駒列
    と凹凸嵌合するために、凸部および凹部が互いに反対側
    を向いて設けられた平面形状を有するものであることを
    特徴とする連結構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1785053A1 (en) * 2005-11-10 2007-05-16 Wing Hon Metal Manufactory Ltd. Elongate band for a wristwatch
JP2012529300A (ja) * 2009-06-08 2012-11-22 ロレックス・ソシエテ・アノニム 連接鎖で形成されるブレスレット

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