JP2002233268A - 魚類の陸上養殖施設 - Google Patents

魚類の陸上養殖施設

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JP2002233268A
JP2002233268A JP2001033604A JP2001033604A JP2002233268A JP 2002233268 A JP2002233268 A JP 2002233268A JP 2001033604 A JP2001033604 A JP 2001033604A JP 2001033604 A JP2001033604 A JP 2001033604A JP 2002233268 A JP2002233268 A JP 2002233268A
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JP
Japan
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floor
fish
water
facility
tank
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JP2001033604A
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Inventor
Yutaka Sera
豊 世良
Noriko Kira
典子 吉良
Chitose Nakada
千登世 中田
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 魚類の陸上養殖施設は、飼育水槽1 内に
螺旋状の床3 が設けられている。陸上養殖施設は、例え
ば、ポンプで汲み上げた海水を飼育水槽に流す“掛け流
し式養殖施設”、および、海水或いは人工海水を濾過お
よび生物的硝化処理して用いる“閉鎖循環式養殖施設”
であってよい。飼育水槽の形状は、平面に見て円形、楕
円形、八角形を基本とする。螺旋方向は北半球では時計
回り、南半球ではその逆、またその傾斜角度は好ましく
は0°より大で30°以下である。 【効果】 飼育水槽内に螺旋状の床を有するものである
ので、水量当たりの床面積を大きくすることができる上
に、従来型水槽に比べより深い水深にしても空間を有効
に利用でき、単位水量当たりの水槽設置面積を小さくす
ることができる。加えて、各層が繋がった状態になるこ
とで、着底した養殖魚の密度に偏りが生じず、魚を高密
度で飼育することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚類の陸上養殖施設
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の陸上養殖施設、例えば、ポンプで
汲み上げた海水を飼育水槽に流す“掛け流し式養殖施
設”、および、近年徐々に普及し始めた、海水或いは人
工海水を濾過および生物的硝化処理して用いる“閉鎖循
環式養殖施設”では、魚収容密度は15〜20kg/m
である。一方、欧米では、上記従来の養殖施設と基本
的に同じ構造を有しながらも100〜150kg/m
と高い魚収容密度で養殖を行っている。
【0003】魚収容密度のこのような差違は、第1の要
因としては、わが国では養殖施設への酸素供給はブロワ
ーポンプによる曝気や水車による空気供給により行われ
ていのに対し、欧米では液化酸素ボンベを用いて常に飽
和量近くの酸素を供給し、呼吸により発生する二酸化炭
素も曝気などで迅速に除去していることにに起因する。
欧米並み、或いはそれ以上の実績を達成するには、この
手法の導入以外に、残餌や排泄物が迅速に水槽外に排出
される水槽構造も必要である。また、今後は魚の選別や
取り上げ(収獲)が人手を掛けずに容易にできる構造も
重要となってくる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ヒラメのように底棲生
活を送る魚種を高い魚収容密度で養殖するには、水槽の
単位水量よりも単位面積が重要な要因となる。水量当た
りの単位面積を増大させるためには、水位を低くする
か、ヒラメの着底できる底面を増大すればよい。後者を
達成するには水槽内に“棚”を設けて多段式にすること
が考えられるが、各段の間に仕切りがなく魚類が各段に
亘って自由に移動できると、ヒラメはその習性から殆ど
最下段の底面に集中してしまう。これだと多段構造にし
た効果は全く発揮されず、増設した棚がかえって水流の
妨げとなり、排泄物や残餌の残留および堆積を招き、あ
るいは水槽管理を困難にしてしまうおそれがある。した
がって、多段式の導入によって水槽容積の有効利用を達
成するには、以上の課題を克服することが必要である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による魚類の陸上
養殖施設は、飼育水槽内に螺旋状の床が設けられている
ことを特徴とするものである。
【0006】陸上養殖施設は、例えば、ポンプで汲み上
げた海水を飼育水槽に流す“掛け流し式養殖施設”、お
よび、海水或いは人工海水を濾過および生物的硝化処理
して用いる“閉鎖循環式養殖施設”であってよい。飼育
水槽の形状は、平面に見て円形、楕円形、八角形を基本
とし、材質はFRP等が望ましい。
【0007】螺旋方向は北半球では時計回り、南半球で
はその逆、またその傾斜角度は好ましくは0°より大で
30°以下である。螺旋床の上下間隔すなわち層間隔
は、魚がストレスを感じないように設定し、魚種、魚サ
イズによって異なるが、好ましくは20〜50cmであ
る。
【0008】床を螺旋状に形成することによって、水量
当たりの床面積を大きくすることができる上に、従来型
水槽に比べより深い水深にしても空間を有効に利用で
き、すなわち単位水量当たりの水槽設置面積を小さくす
ることができる。加えて、各層が繋がった状態になるこ
とで、着底した養殖魚、特にヒラメなどの底棲魚の密度
に偏りが生じず、魚を高密度で飼育することができる。
したがって、魚が最下段の底面に密集する弊害を回避す
ることができる。
【0009】好ましくは、螺旋状の床は緩やかな傾斜で
設けられ、最上層に給水口が設けられると共に、最下層
に排水口が設けられる。この構成によって、水槽の上層
から下層に向けて床上を流れる水流を形成することがで
きる。その結果、排泄物、残餌、魚死骸等が迅速かつ確
実に最下層の排水口に集中するので、これらを容易に槽
外に排出することが可能となる。また、注水を止めた場
合は水位の低下とともにすべての収容魚が排水口に集ま
るので、魚種の選別や取り上げ(収獲)などに要する労
力が節約できる。
【0010】また、好ましくは、各層に、予備給水口、
給餌口、給酸素口および/または予備排水口が設けられ
る。この構成によって、高密度飼育に必要な高濃度酸素
供給や、排泄物、残餌、魚死骸等の除去、二酸化炭素の
除去をより迅速に行うことができる。予備給水口に給餌
口および/または給酸素口を兼ねさせることもでき、予
備排水口は排泄物や残餌の除去、二酸化炭素の排出が中
心である。これらの予備口を必要に応じて開閉すること
で、高密度飼育に不可欠な条件を設定することができ
る。
【0011】このように、本発明による飼育水槽は、従
来型の水槽よりも高密度で飼育に必要とされる酸素を供
給することが可能であると共に、排泄物、二酸化炭素な
どの排除をより効率的に行うことが可能である。また、
本水槽は底棲魚類だけではなくマダイやトラフグのよう
な遊泳型魚類の養殖にも有効である。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を、図1に示す実
施例により具体的に説明する。
【0013】海水或いは人工海水を濾過および生物的硝
化処理して用いる閉鎖循環式養殖施設において、飼育水
槽(1) の形状は円筒状であり、水槽の材質はFRPであ
る。飼育水槽内の中心部に螺旋中心軸棒(2) が垂直に設
けられている。螺旋中心軸棒(2) を中心として時計回り
の螺旋状の床(3) が設けられている。螺旋状の床(3)の
直径は円筒状の水槽の内直径にほぼ等しく、床の外縁は
水槽(1) 内面に、中心部は螺旋中心軸棒(2) にそれぞれ
アングルで固定されている。螺旋角度は15°であり、
螺旋床(3) の各層間隔は40cmである。最上層の側壁
に主給水口(4)が設けられると共に、最下層の側壁に主
排水口(5) が設けられる。
【0014】また、各層の側壁上寄りに、予備給水口
(6) (7) が設けられ、各層の側壁下寄りに、予備排水口
(8) (9) が設けられている。
【0015】上記構成において、床を螺旋状に形成する
ことによって、水量当たりの床面積を大きくすることが
できる上に、深い水深にしても空間を有効に利用でき、
すなわち単位水量当たりの水槽設置面積を小さくするこ
とができる。また、着底した養殖魚、特にヒラメなどの
底棲魚(10)は、その密度に偏りが生じず、高密度で飼育
される。
【0016】最上層に設けた主給水口(4) から給水を行
うことにより、水槽の上層から下層に向けて床上を流れ
る水流を形成することができる。その結果、排泄物、残
餌、魚死骸等が迅速かつ確実に最下層の主排水口(5) に
集中するので、これらを容易に槽外に排出することが可
能となる。また、注水を止めた場合は水位の低下ととも
にすべての収容魚が主排水口(5) に集まるので、魚の選
別や取り上げ(収獲)などに要する労力が節約できる。
【0017】また、各層に設けた予備給水口(6) (7) お
よび予備排水口(8) (9) によって、高密度飼育に必要な
高濃度酸素供給や、排泄物、残餌、魚死骸等の除去、二
酸化炭素の除去をより迅速に行うことができる。
【0018】主排水口(5) から出た水は、ドラムフィル
ター(11)などで濾過された後、窒素ガス添加型の泡沫分
離装置、生物的脱窒装置、オゾン添加型の泡沫分離装
置、活性炭濾過装置、砂濾過装置(硝化装置)および殺
菌装置を経て浄化され、浄化水は再び主給水口(4) から
層内上部に供給される。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明による魚類の陸上養殖施
設は、飼育水槽内に螺旋状の床を有するものであるの
で、水量当たりの床面積を大きくすることができる上
に、従来型水槽に比べより深い水深にしても空間を有効
に利用でき、単位水量当たりの水槽設置面積を小さくす
ることができる。加えて、各層が繋がった状態になるこ
とで、着底した養殖魚の密度に偏りが生じず、魚を高密
度で飼育することができる。請求項2の発明では、螺旋
状の床は緩やかな傾斜で設けられ、最上層に給水口が設
けられると共に、最下層に排水口が設けられるので、水
槽の上層から下層に向けて床上を流れる水流を形成する
ことができる。その結果、排泄物、残餌、魚死骸等が迅
速かつ確実に最下層の排水口に集中するので、これらを
容易に槽外に排出することが可能となる。また、注水を
止めた場合は水位の低下とともにすべての収容魚が排水
口に集まるので、魚種の選別や取り上げなどに要する労
力が節約できる。
【0020】請求項3の発明では、各層に、予備給水
口、給餌口、給酸素口および/または予備排水口が設け
られるので、高密度飼育に必要な高濃度酸素供給や、排
泄物、残餌、魚死骸等の除去、二酸化炭素の除去をより
迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による陸上養殖施設の一例を示す前側壁
除去の概略図である。
【符号の説明】
(1) :飼育水槽 (2) :螺旋中心軸棒 (3) :螺旋状の床 (4) :主給水口 (5) :主排水口 (6) (7) :予備給水口 (8) (9) :予備排水口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 千登世 大阪市住之江区南港北1丁目7番89号 日 立造船株式会社内 Fターム(参考) 2B104 AA05 CA01 CB04 CB12 CB23

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飼育水槽内に螺旋状の床が設けられてい
    ることを特徴とする魚類の陸上養殖施設。
  2. 【請求項2】 螺旋状の床が緩やかな傾斜で設けられ、
    水槽の最上層に給水口が設けられると共に、最下層に排
    水口が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    魚類の陸上養殖施設。
  3. 【請求項3】 各層に、予備給水口、給餌口、給酸素口
    および/または予備排水口が設けられていることを特徴
    とする請求項1または2記載の魚類の陸上養殖施設。
JP2001033604A 2001-02-09 2001-02-09 魚類の陸上養殖施設 Pending JP2002233268A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200462629Y1 (ko) 2009-08-28 2012-09-24 박근우 다슬기 양식 수조와 배수 시설
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KR102134637B1 (ko) * 2019-11-27 2020-07-16 에프엔에스 주식회사 다단층 재순환여과 빌딩양식 시스템
WO2023080260A1 (ko) * 2021-11-02 2023-05-11 에프엔에스 주식회사 다단층 재순환여과 빌딩양식 시스템

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