JP2002233186A - 穿孔装置 - Google Patents

穿孔装置

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JP2002233186A
JP2002233186A JP2001107280A JP2001107280A JP2002233186A JP 2002233186 A JP2002233186 A JP 2002233186A JP 2001107280 A JP2001107280 A JP 2001107280A JP 2001107280 A JP2001107280 A JP 2001107280A JP 2002233186 A JP2002233186 A JP 2002233186A
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motor
power supply
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device main
drilling device
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JP2001107280A
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English (en)
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Shigeru Mazaki
繁 真崎
Toshio Imaoka
稔雄 今岡
Kusuo Sato
九州男 佐藤
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Mitsubishi Materials Corp
Nippon Diamond Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Nippon Diamond Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量小形化して操作性を向上することがで
き、防水性に優れた穿孔装置を提供する。 【解決手段】 コアビットを回転駆動する直流型のダイ
レクトモータ2とを備えた穿孔装置本体1aと、ダイレ
クトモータ2に直流電圧を印加する電源1bとを別体に
構成し、これら穿孔装置本体1aと電源1bとの間に、
電源1bからダイレクトモータ2に直流電流を供給する
電流供給線71を設け、電流供給線71の外側を防水カ
バー74で水密に被覆し、一端には、電源1bに水密に
接続自在とされたモータ電源接続部7bを、他端には穿
孔装置本体1aに水密に接続自在とされた穿孔装置本体
接続部7aを設けて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、コンク
リート構造物への後施工アンカー等の埋め込みを行うに
あたり、コンクリート構造物からなる被掘削物に環状の
穴を高速にて穿孔する場合に用いられて特に好適な穿孔
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】既設されたコンクリート製の壁を補強す
る方法として、まずこの壁を大きくくり貫き、このくり
貫かれた開口部に鉄製のブレス(筋交い)を設け、次い
でこのブレスと開口部の内周面に配設させたアンカとを
コンクリートで固めることによって壁全体を補強しよう
とする方法がある。このときアンカは、開口部の内周面
に設けた穴に収容させることによって配設される。この
アンカを配設するための穴は、円筒状部材の先端にダイ
ヤモンドや超硬チップなどからなる円環状のビットを有
するコアビットと、このコアビットを軸線まわりに回転
させるためのモータとを備えた穿孔装置によって形成さ
れる。すなわち、被掘削物であるコンクリートにビット
を回転させつつ押し当てることによってコンクリートを
穿孔し、円柱状のコア芯を形成する。そして、コンクリ
ート内部に残存するコア芯の根元を折ってからコア芯を
引き抜くことによってアンカ配設用の穴が形成される。
このような穿孔装置に用いられるモータとして、400
0rpm以上で高速回転する直流型のモータを用い、こ
の回転数の増加に合わせ、掘削の際にコアビットが被削
物に切り込む量を少なくしながら、掘削の際の抵抗と穿
孔に要する仕事量とを低減して穿孔速度を増加させる試
みがなされてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直流型
のモータを穿孔装置に用いる場合、モータの出力に合わ
せて交流から直流への整流を行わなければならないた
め、少なくとも1kW程度の出力が可能な大形の整流回
路が必要となる。このため、穿孔装置が寸法、重量とも
大型化し、とりわけ、壁の開口部の内周面に穴を設ける
といった足場も悪く手狭な環境での作業に際しては、穿
孔装置の操作性を著しく損なうといった問題があった。
また、操作性を向上させるために、モータの回転数の制
御や、安全装置が作動してモータが停止した場合にこれ
をリセットする操作等は、全て手元で行えるようにする
ための工夫が求められていた。加えて、湿式で穿孔作業
を行うことが大半なので、防水性を高めて漏電や短絡等
を防ぐ技術の開発が望まれていた。
【0004】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、軽量小形化して操作性を向上することので
きる穿孔装置を提供することにある。また、他の目的と
しては、防水性に優れた穿孔装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被掘削物を穿孔するビットを先端に有した工具と、
直流電圧が印加されて前記工具を回転駆動するモータ
と、該モータに電圧を印加するモータ電源とを備えた穿
孔装置であって、前記ビットを有した前記工具と前記モ
ータとが、前記モータ電源とは別体に穿孔装置本体に設
けられ、前記モータ電源と前記穿孔装置本体との間に、
前記モータ電源から前記モータに直流電流を供給する電
流供給線が設けられていることを特徴とする。
【0006】本発明においては、交流から直流に整流し
てモータに直流電流を供給するモータ電源が穿孔装置本
体とは別体に設けられ、モータ電源から電流供給線を介
してモータに直流電流が供給される。このため、穿孔作
業の際に作業従事者が操作する穿孔装置本体に整流回路
を設ける必要が無くなり、穿孔装置本体が小形軽量化さ
れ、操作性が向上する。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の穿孔装置において、前記電流供給線は、前記モータ電
源に水密に接続自在とされたモータ電源接続部と、前記
穿孔装置本体に水密に接続自在とされた穿孔装置本体接
続部とを有し、前記電流供給線の外側には、前記電流供
給線を水密に被覆する防水カバーが前記モータ電源接続
部と前記穿孔装置本体接続部との間の水密性を保って設
けられていることを特徴とする。
【0008】本発明においては、電流供給線が防水さ
れ、漏電や短絡を起こさない。電流供給線を防水せずに
多量の水を使用しながら湿式により穿孔作業を行った場
合、漏電により作業が中断する事態も発生したが、この
ような構成としたことにより、湿式でも穿孔作業を行う
ことができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の穿孔装置において、前記穿孔装置本体
には、前記モータの回転数を調整するモータ制御手段が
設けられ、前記モータ電源と前記モータ制御手段との間
に、前記モータ電源と前記モータ制御手段とを電気的に
接続するモータ制御線が設けられていることを特徴とす
る。
【0010】本発明においては、モータの回転数が穿孔
装置本体側で制御される。このため、穿孔作業の際に作
業従事者がモータ電源を操作してモータの回転数を制御
する必要がなくなり、操作性が向上する。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の穿孔装置において、前記モータ制御線は、前記モータ
電源に水密に接続自在とされたモータ電源接続部と、前
記穿孔装置本体に水密に接続自在とされた穿孔装置本体
接続部とを有し、前記モータ制御線の外側には、前記モ
ータ制御線を水密に被覆する防水カバーが前記モータ電
源接続部と前記穿孔装置本体接続部との間の水密性を保
って設けられていることを特徴とする。
【0012】本発明においては、モータ制御線が防水さ
れ、漏電や短絡を起こさない。モータ制御線を防水せず
に多量の水を使用しながら湿式により穿孔作業を行った
場合、漏電により作業が中断する事態も発生したが、こ
のような構成としたことにより、湿式でも穿孔作業を行
うことができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1から請
求項4のいずれかに記載の穿孔装置において、前記モー
タ電源は、前記モータを流れる電流がしきい値を超える
と前記モータへの電流の供給を停止するモータ停止手段
を有し、前記穿孔装置本体には、前記モータへの電流の
供給停止を解除するリセットボタンが設けられ、前記モ
ータ停止手段と前記リセットボタンとの間に、前記モー
タ停止手段と前記リセットボタンとを電気的に接続する
リセット制御線が設けられていることを特徴とする。
【0014】本発明においては、モータ停止手段により
モータへの電流の供給が停止された場合、この電流の供
給停止が穿孔装置本体側で解除される。このため、穿孔
作業の際に作業従事者がモータ電源を操作してモータの
電流の供給停止を解除する必要がなくなり、操作性が向
上する。
【0015】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の穿孔装置において、前記リセット制御線は、前記モー
タ電源に水密に接続自在とされたモータ電源接続部と、
前記穿孔装置本体に水密に接続自在とされた穿孔装置本
体接続部とを有し、前記リセット制御線の外側には、前
記リセット制御線を水密に被覆する防水カバーが前記モ
ータ電源接続部と前記穿孔装置本体接続部との間の水密
性を保って設けられていることを特徴とする。
【0016】本発明においては、リセット制御線が防水
され、漏電や短絡を起こさない。リセット制御線を防水
せずに多量の水を使用しながら湿式により穿孔作業を行
った場合、漏電により作業が中断する事態も発生した
が、このような構成としたことにより、湿式でも穿孔作
業を行うことができる。
【0017】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の穿孔装置において、前記モータ電源は、前記モータを
流れる電流がしきい値を超えると前記モータへの電流の
供給を停止するモータ停止手段を有し、前記穿孔装置本
体には、前記モータへの電流の供給停止を解除するリセ
ットボタンと、前記モータの回転数を調整するモータ制
御手段とが設けられ、前記モータ停止手段と前記リセッ
トボタンとの間に、前記モータ停止手段と前記リセット
ボタンとを電気的に接続するリセット制御線が設けられ
るとともに、前記モータ電源と前記モータ制御手段との
間に、前記モータ電源と前記モータ制御手段とを電気的
に接続するモータ制御線とが設けられ、前記電流供給線
と、前記モータ制御線と、前記リセット制御線とは、前
記モータ電源に水密、かつ、一体で接続自在とされた一
のモータ電源接続部と、前記穿孔装置本体に水密、か
つ、一体で接続自在とされた一の穿孔装置本体接続部と
を有し、前記電流供給線と前記モータ制御線と前記リセ
ット制御線との外側には、前記電流供給線と前記モータ
制御線と前記リセット線とを束ねるとともに、これらを
水密に被覆する一の防水カバーが前記モータ電源接続部
と前記穿孔装置本体接続部との間の水密性を保って設け
られていることを特徴とする。
【0018】本発明においては、モータの回転数が穿孔
装置本体側で制御される。また、モータ停止手段により
モータへの電流の供給が停止された場合、この電流の供
給停止が穿孔装置本体側で解除される。このため、穿孔
作業の際に作業従事者がモータ電源を操作してモータの
回転数を制御したり、モータの電流の供給停止を解除す
る必要がなくなり、操作性が向上する。しかも、多芯で
防水性を有するモータ電源接続部と穿孔装置本体接続部
とによって、電流供給線とモータ制御線とリセット制御
線とが一体でモータ電源と穿孔装置本体に接続自在とさ
れており、操作性がさらに向上する。また、電流供給線
とモータ制御線とリセット制御線とは、束ねられてお
り、作業の際に一体で引き回されるので操作性がさらに
向上する。そして、電流供給線とモータ制御線とリセッ
ト制御線とが防水され、漏電や短絡を起こさない。これ
らの電流供給線とモータ制御線とリセット制御線とを防
水せずに多量の水を使用しながら湿式により穿孔作業を
行った場合、漏電により作業が中断する事態も発生した
が、このような構成としたことにより、湿式でも穿孔作
業を行うことができる。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の穿孔装置において、前記モータの回転
数を調整するモータ制御手段を有し、該モータ制御手段
は、前記穿孔装置本体及び前記モータ電源と別体に設け
られていることを特徴とする。
【0020】本発明においては、モータの回転数を調整
するモータ制御手段が穿孔装置本体やモータ電源から離
間されて別体に設けられ、モータの始動ないしは停止、
モータの回転数の調整が穿孔装置本体やモータ電源から
離れた位置にて行われる。このため、穿孔装置本体を被
掘削物に設置した後、安全な場所で遠隔操作にてモータ
の回転数の制御を行い穿孔作業を進めることができるの
で、足場の悪い場所等、危険な場所で穿孔作業を続行す
る必要がなくなり操作性が向上する。なお、モータ制御
手段が穿孔装置本体やモータ電源と別体に設けられてい
れば、モータ制御手段と、穿孔装置本体ないしはモータ
電源との間の制御信号の授受は、有線もしくは無線のい
ずれを用いるものでも構わない。
【0021】請求項9に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の穿孔装置において、前記モータ電源
は、前記モータを流れる電流がしきい値を超えると前記
モータへの電流の供給を停止するモータ停止手段を有
し、前記モータへの電流の供給停止を解除するリセット
ボタンが前記モータ制御手段と一体に設けられているこ
とを特徴とする。
【0022】本発明においては、モータ停止手段により
モータへの電流の供給が停止された場合、この電流の供
給停止を解除するリセットボタンもモータ制御手段と一
体となって穿孔装置本体やモータ電源から離間されて別
体に設けられるので、モータへの電流の供給を開始させ
るリセット操作がモータの回転数の調整とともに穿孔装
置本体やモータ電源から離れた位置にて行われる。この
ため、穿孔装置本体を被掘削物に設置した後、安全な場
所で遠隔操作にてモータの回転数の制御ならびにモータ
停止のリセット操作を行い穿孔作業を進めることができ
るので、足場の悪い場所等、危険な場所で作業を行う必
要がなくなり操作性が向上する。なお、モータ制御手段
とリセットボタンが穿孔装置本体やモータ電源と別体に
設けられていれば、モータ制御手段及びリセットボタン
と、穿孔装置本体ないしはモータ電源との間の制御信号
の授受は、有線もしくは無線のいずれを用いるものでも
構わない。
【0023】請求項10に記載の発明は、請求項8また
は請求項9に記載の穿孔装置において、前記ビットが前
記被掘削物に向けられた状態で、前記被掘削物に対して
前記穿孔装置本体を進退自在に支持する支柱と、該支柱
に沿って前記穿孔装置本体を移動させる移動機構と、前
記移動機構を制御する移動機構制御手段とを有し、該移
動機構制御手段は、前記モータ制御手段と一体に設けら
れていることを特徴とする。
【0024】このような構成としたことにより、支柱で
穿孔装置本体を支持させながら移動機構によって被掘削
物に対して穿孔装置本体を進退させ、回転するビットの
先端で被掘削物を穿孔することによって穿孔作業を行う
ことができる。そして、このとき、移動機構を制御する
移動機構制御手段がモータ制御手段と一体となって穿孔
装置本体やモータ電源から離間されて別体に設けられる
ので、穿孔装置本体を被掘削物に対して進退させる操作
がモータの回転数の調整とともに穿孔装置本体やモータ
電源から離れた位置にて行われる。このため、穿孔装置
本体を被掘削物に設置した後、安全な場所で遠隔操作に
てモータの回転数の制御ならびに穿孔装置本体の被掘削
物に対する進退操作を行い穿孔作業を進めることができ
るので、足場の悪い場所等、危険な場所で作業を行う必
要がなくなり操作性が向上する。なお、モータ制御手段
と移動機構制御手段が穿孔装置本体やモータ電源と別体
に設けられていれば、モータ制御手段及び移動機構制御
手段と、穿孔装置本体ないしはモータ電源との間の制御
信号の授受は、有線もしくは無線のいずれを用いるもの
でも構わない。
【0025】請求項11に記載の発明は、請求項1から
請求項10のいずれかに記載の穿孔装置において、前記
モータは、先端部に前記工具が取り付けられる回転軸が
貫通されて一体的に設けられた筒状のロータと、このロ
ータの外周面に設けられた円筒状のステータとを備えて
いることを特徴とする。
【0026】本発明においては、工具が取り付けられる
回転軸がモータのロータに一体的に設けられ、ギヤ等を
介さず直接に回転駆動させられる。このため、モータの
発生トルクを回転伝達機構の摩擦などで損失させずにそ
のまま掘削に用いることができる。また、重量も騒音も
低減できる。このような構成としたことにより、工具の
回転数は、そのままモータで得られる回転数となり、ビ
ットの高速回転が可能になる。所定の穿孔速度のもとで
回転数を上げることは、工具一回転当たりの穿孔深さ、
換言すればビットの被掘削物への掘削の深さが小さくな
り、掘削に対する抵抗が減少することを意味している。
この掘削に対する抵抗の減少分がモータの発生トルクの
下がり分を上回る状態となって、ひいては穿孔速度の増
加、穿孔時間の短縮化を可能にする。こうして、ギヤ等
を用いて回転数を下げて穿孔する場合に比較すると穿孔
速度を上げることができる。
【0027】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の穿孔装置において、前記ビットを先端に有する前
記工具と前記回転軸とは、いずれも円筒状に設けられ、
前記工具が前記回転軸に取り付けられてそれぞれ軸方向
に連通するよう構成されていることを特徴とする。
【0028】このような構成としたことにより、回転軸
から工具先端のビットに向けて湿式掘削のために水を通
すことができるばかりでなく、コンクリート穿孔後にコ
ンクリート内に残るコア芯を回転軸を通して抜き取った
り、例えばコア芯を押出すために押出棒を差し込むこと
もできる。また、冷却用の様々な構成を回転軸内に設け
ることもできる。例えば、冷却水を通したり、空冷用の
ファンを設けたり、液体窒素やドライアイスを通した
り、あるいは、圧縮ガスを断熱膨張させることで冷却す
ることもできる。とりわけ、回転軸がモータのロータに
直接取り付けられ、ロータと一体に設けられているため
にモータへの熱伝導率が良く、モータを効率よく冷却で
きる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明による穿孔装置を図
面に基づき説明する。図1〜3に、本発明に係る穿孔装
置の第一の実施形態を示す。図において、符号1は、穿
孔装置、符号1aは、穿孔装置本体、符号1bは、電源
(モータ電源)であり、符号2は、この電源1bによっ
て駆動される穿孔装置本体1aを構成する本実施形態例
のモータ(以後ダイレクトモータと称する)である。穿
孔装置本体1aは、電源1bと別体に設けられ、基台3
に立設された支柱4に、上下機構41を介して前記ダイ
レクトモータ2を支持させた構造とされており、上下機
構41によってダイレクトモータ2が支柱4に沿って移
動されるようになっている。
【0030】ダイレクトモータ2は、直流電圧が印加さ
れて回転する直流モータとされ、その中心に円筒状の回
転軸11を有しており、この回転軸11の先端部には、
アダプタ12を介して円筒状のコアビット13(工具)
が回転軸11と互いに連通するように着脱可能に取り付
けられている。
【0031】ここで、コアビット13は、中空状に形成
されたチューブ14の先端部に、ダイヤモンドビットか
らなるビット15が円周方向へ一体的に設けられた構造
とされている。すなわち、コアビット13は、チューブ
14の先端に、超硬合金、あるいは超砥粒(ダイヤモン
ド砥粒やCBN砥粒)をメタルボンドあるいはレジンボ
ンドのようなバインダーによって固めたダイヤモンド工
具からなるビット15を備えている。そして、このコア
ビット13が回転されることによってコンクリートCを
掘削し、円柱状のコアを形成できるように構成されてい
る。
【0032】このように、ダイレクトモータ2は、回転
軸11に直結された工具であるコアビット13をギヤ等
の回転伝達機構を用いずに直接回転させるダイレクトタ
イプのモータである。ダイレクトモータ2は、ハウジン
グ16内に、例えばポリイミド等の耐熱樹脂が被覆され
たコイルが巻回されてなるロータ17と、このロータ1
7の外周面に設けられ、永久磁石を有する円筒状のステ
ータ18とを備えた構成とされている。回転軸11は、
前記ロータ17の中心に形成された挿通孔17a内へ圧
入されるようにして挿通され、ロータ17に一体的に固
定されている。ハウジング16の上壁部16a及び下壁
部16bの内側には、ロータ12を回転自在に支持する
ための軸受19a,19bがそれぞれ設置されている。
すなわち、軸受19a,19bは、ロータ17の中心に
挿通された回転軸11の上下端部近傍を支持するように
なっており、回転軸11及びこの回転軸11が挿通され
たロータ17に作用するスラスト方向の力とラジアル方
向の力とを受けることが可能な構成となっている。
【0033】このダイレクトモータ2の後端部には、回
転軸11の後端部と回転可能かつ液密状態に連結された
メカニカルシール部38を回転自在に支持する回転軸支
持台20と、回転軸支持台20の上に固定され、回転軸
11の後端部を収める上部ハウジング21とが設けられ
ている。この上部ハウジング21には、回転軸11の中
心の貫通孔11aと連通する流路22が形成されてお
り、この流路22は、上部ハウジング21の側方に開口
されている。この側方に開口された開口部23には、チ
ューブ24が接続されるようになっており、このチュー
ブ24から湿式掘削のための冷却水が送り込まれるよう
になっている。そして、このチューブ24から上部ハウ
ジング21の流路22を通り、回転軸11の貫通孔11
aへ導かれ、その後、回転軸11の先端部にアダプタ1
2を介して連結されたコアビット13内に送り込まれ、
ビット15による掘削箇所が冷却されるようになってい
る。また、上部ハウジング21には、その後端部に、取
り付けねじ部31が形成されており、この取り付けねじ
部31には、キャップ32がねじ込み固定されるように
なっている。このキャップ32には、その中心に挿通孔
34が形成されている。また、上部ハウジング21に
は、キャップ32の挿通孔34及び回転軸11の貫通孔
11aと連通する連通孔35が形成されている。そし
て、これら互いに連通した挿通孔34、連通孔35及び
貫通孔11aには、押出棒36が挿通されている。な
お、押出棒36とキャップ32の挿通孔34との間に
は、Oリング37が設けられてシールされている。
【0034】なお、符号25は、ダイレクトモータ2の
ハウジング16内における上方側にて、回転軸11に接
触するように、その周方向へ配設されたブラシ部であ
り、このブラシ部25に直流の電圧が印加され、駆動電
流が供給されるようになっている。
【0035】ダイレクトモータ2に直流電流を供給する
電源1bは、電源本体5を有し、さらに、作業現場に供
給される交流源に電源本体5を接続するためのプラグ5
1を有した入力ケーブル52を備えている。電源本体5
には、メインスイッチ53に加えて、入力側の電源の許
容電流量に応じて適宜電流量を選択出来る電流量選択ス
イッチ54が設けられている。なお、ここでは図示され
ぬが、電源本体5には、この他にも穿孔作業緊急停止用
のスイッチ、電源冷却用の冷却水を導入するための冷却
水導入口等が設けられている。
【0036】図1は、穿孔装置1の電気回路的構成を模
式的にブロック図で示したものである。図に示すよう
に、電源1bは、トライアックTのゲートGに与えるト
リガ電流の点弧角を調整することによって入力側T1の
交流電圧の位相の一部を周期的に出力側T2に出力する
位相制御部56と、ダイレクトモータ2に直流電圧を印
加するよう位相制御部56の出力側T2の電圧を整流し
て電圧脈動を平滑化する整流部57とを備えている。
【0037】また、穿孔装置本体1aには、制御部6が
設けられ、制御部6には、ダイレクトモータ2の回転数
を調整するための回転数調整つまみ61(モータ制御手
段)(図1中VALで示す)と、ダイレクトモータ2の
回転を手元で開始および停止させたり、電源のインター
ロックにより出力電圧が零に落ちた場合に回転を再び再
開させるリセットボタン62(図1中RESで示す)が
設けられている。
【0038】位相制御部56は、トライアックTのゲー
トGに例えばダイアック等からのトリガ電流を与えるト
ライアック制御部58を有しており、穿孔装置本体1a
側に設けられた例えば可変抵抗からなる回転数調整つま
み61からの入力値に基づき適宜トリガ電流の点弧角を
調整して、出力側T2への出力を制御し、ダイレクトモ
ータ2の回転数を調整するよう構成されている。さら
に、電源1bは、ダイレクトモータ2を流れる電流を検
出する電流検出器59を備えており、電流検出器59に
より検出された電流値がしきい値を超えるとトライアッ
ク制御部58がただちに点弧角を調整して整流部57に
電流の供給を出力停止するようにモータ停止手段が構成
されている。そして、穿孔装置本体1a側に設けられた
リセットボタン62がモータへの電流の供給停止を解除
するよう構成されている。
【0039】整流部57は、サインカーブの山の一部が
切り取られたような位相制御部56の出力電圧を全波整
流するためのダイオード部57aと、ダイレクトモータ
2に電気的に並列に接続され、電圧を整流して電圧脈動
を平滑化するコンデンサー57bとを備えている。さら
に、整流部57には、ダイレクトモーター2が停止する
際にコンデンサー57bから迅速に蓄えられた電荷を放
出させる図示されぬ回路が設けられており、蓄えられた
電荷によりダイレクトモーター2が再び回転始動されな
いようになっている。
【0040】上記穿孔装置本体1aと電源1bとの間に
は、ケーブル7が設けられている。このケーブル7は、
図1に示すように、電源1bからダイレクトモータ2に
直流電流を供給する2本の電流供給線71と、モータ停
止手段を構成するトライアック制御部58とリセットボ
タン62とを電気的に接続する絶縁被覆された2本の導
体線からなるリセット制御線72と、電源1bと可変抵
抗からなる回転数調整つまみ61とを電気的に接続する
絶縁被覆された2本の導体線からなるモータ制御線73
と、アース線Eとが防水性を有する防水カバー74によ
って束ねられて一本のケーブルとされており、穿孔装置
本体1aの搬送に際しては、電流供給線71とリセット
制御線72と、モータ制御線73と、アース線Eとが一
体で引き回されるように構成されている。さらに、ケー
ブル7の穿孔装置本体1a側の一端には、電流供給線7
1と、リセット制御線72と、モータ制御線73と、ア
ース線Eとが水密、かつ、一体で穿孔装置本体1aに接
続されるように多芯の穿孔装置本体接続部7aが設けら
れ、電源1b側の他端には、電流供給線71と、リセッ
ト制御線72と、モータ制御線73と、アース線Eとが
水密、かつ、一体で電源1bに接続されるように多芯の
モータ電源接続部7bが設けられている。そして、防水
カバー74は、これら穿孔装置本体接続部7aと、モー
タ電源接続部7bとに水密性を保って取り付けられてお
り、ケーブル7が水に浸漬されても、内側の電流供給線
71と、リセット制御線72と、モータ制御線73と、
アース線Eは、防水されるように構成されている。
【0041】次に、上記構成の穿孔装置1の作用、並び
に穿孔装置1を用いたコンクリートCへの穿孔作業につ
いて説明する。まず、支柱4の上方側へ位置させたダイ
レクトモータ2を、コンクリートCの所定の穿孔位置
に、回転軸11の軸線が一致するように位置決めし、基
台3をコンクリートCに固定する。
【0042】このように穿孔装置本体1aをコンクリー
トCに設置したら、穿孔装置本体接続部7aを穿孔装置
本体1aに、モータ電源接続部7bを電源1bに接続し
て穿孔装置本体1aと電源1bとの間をケーブル7によ
って電気的に接続する。電源1bのメインスイッチ53
をON側にし、交流電圧供給側の許容電流に合わせて電
流量選択スイッチ54を設定する。リセットボタン62
を押し、ダイレクトモータ2のブラシ25に直流電圧を
印加してロータ17(あるいはステータ18)のコイル
に通電し、ロータ17を4000rpm以上の高速にて
回転させるとともに、湿式で穿孔するために、図示しな
い冷却水供給装置からチューブ24を介して冷却水を送
り込む。この時の回転数は、制御部6に設けられた回転
数調整つまみ61を回すことによって行う。
【0043】そして、この状態において、移動機構41
によってダイレクトモータ2を下降させることにより、
回転軸11の先端部に連結したコアビット13のビット
15をコンクリートCの表面に押し当てる。このように
すると、高速にて回転されているビット15によってコ
ンクリートCに環状の穴Hが形成される。このような穿
孔作業中にビット15がコンクリートCを補強するため
の鉄筋等の硬い補強体に当接し、突然ダイレクトモータ
2の回転が抑制された場合には、誘導電圧が突如減少し
て巻線抵抗のみとなり過大な電流が流れる。このため、
しきい値を適宜設定して、電流検出器59によって検出
された電流値がしきい値を超えたら、ただちにトライア
ック制御部58がゲート電流の点弧角を調整して位相制
御部56からの出力がなくなるように設定しておく。こ
うして、ビット15が鉄筋等の補強体に当接した場合に
は、ダイレクトモータ2の回転が直ちに停止し、穿孔作
業が中断される。このように、インターロックが作動し
て穿孔作業が中断された場合には、穿孔する位置を変
え、鉄筋に当たらないようにして作業を再開する。この
時、ダイレクトモータ2を再度回転させるためにリセッ
トボタン62を押す。穿孔作業中、冷却水がケーブル7
にかかることがあってもケーブル7の防水性が保たれて
いるために内側の電流供給線71と、リセット制御線7
2と、モータ制御線73と、アース線Eとは水から隔離
され、漏電や短絡等を起こさない。所定深さまで環状の
穴Hを形成したら、ダイレクトモータ2を上昇させて穴
Hからビット15を引き抜き、中心のコアを取り除くこ
とにより、アンカー穴が形成される。
【0044】ここで、ダイレクトモータ2を上昇させて
穴Hからビット15を引き抜いた際に、コアビット13
内にコアが残留した場合は、押出棒36を先端側へ押出
す。
【0045】上述のように本実施の形態によれば、穿孔
装置本体1aと電源1bとが別体に設けられているの
で、穿孔作業中に頻繁に持ち運びしなければならない穿
孔装置本体1aは、小形軽量化され、穿孔装置1の操作
性を向上することができる。また、回転軸11を回転さ
せることにより、この回転軸11に取り付けられたコア
ビット13をギヤやベルト等の回転伝達機構を介さずに
直接回転させるものであるので、回転伝達機構によるト
ルクの伝達損失をなくすことができ、回転軸11の振れ
を最小限に抑えることができ、穿孔装置本体1a自体も
小形・軽量化される。そして、これにより穿孔装置本体
1aの取り扱い性を向上させることができ、穿孔作業中
に発生する騒音も最小限に低減させることができる。ま
た、電源1bにトライアックTを用いることによって、
電源1bの出力制御のみならず、電源1bの軽量化を可
能にしている。高出力の電源に要する変圧器は、通常大
きくて重いが、パワートランジスターの使用により、電
源1bを極めて小形にすることができる。こうして、穿
孔作業に際して電源1bの持ち運びや設置の作業を行う
場合の取扱い性が向上し、穿孔装置1の操作性が向上す
る。
【0046】また、コアビット13の先端部のビット1
5は、回転軸11からコアビット13に直接回転力を付
与させるダイレクトモータ2によって極めて高速(40
00rpm以上)にて回転され、ビット15の周速を極
めて高速化させることができる。このように、コアビッ
ト13の回転数をダイレクトモータ2で得られる回転数
とし、所定の穿孔速度のもとでビット15を高速回転さ
せて回転数を増加させることは、コアビット13の一回
転当たりの穿孔深さ、換言すればビット15の被掘削物
への掘削の深さを小さくし、掘削に対する抵抗を減少さ
せることを意味している。この掘削に対する抵抗の減少
分がダイレクトモータ2の発生トルクの下がり分を上回
る状態となり、ひいては穿孔速度を増加させ、穿孔時間
を短縮化することができる。こうして、ギヤ等を用いて
回転数を下げて穿孔する場合に比較すると穿孔時間を短
縮することができる。
【0047】また、仮にビット15が穿孔作業中コンク
リートC内に埋設された鉄筋等の補強体に当接して回転
数が著しく減少、もしくは停止した場合には、ダイレク
トモータ2に流れる電流量の増加を検出し、この値がし
きい値を超えた場合には、ただちにモータ駆動電圧停止
手段によってダイレクトモータ2への電圧の印加が停止
される。こうして、ビット15の回転が完全に静止され
るので、鉄筋などの補強体の破損を防止するとともに、
モータに過大な電流が流れてモータが発熱し、絶縁皮膜
が破損して巻線が短絡等したりするのを防ぐことができ
る。
【0048】また、ダイレクトモータ2の回転数を調整
する回転数調整つまみ61や、穿孔作業を再開するため
のリセットボタン62が、穿孔装置本体1aに設けられ
ているので、穿孔作業に必要な操作を全て手元の穿孔装
置本体1a側で行うことができるようになり、操作性を
向上させることができる。
【0049】また、ロータ17の中心に形成された挿通
孔17aへ回転軸11を圧入して直接固定して一体化し
たものであるので、全体の剛性を大幅に向上させること
ができ、これにより、コアビット13を高速回転させて
穴を形成することが可能となり、従来の場合と比較し
て、その穿孔速度を大幅に高めることができる。これに
より、穿孔作業を迅速に行うことができ、穿孔作業を有
する各種施工作業の工期の短縮化を図ることができる。
【0050】また、エンジン、油圧モータあるいはギヤ
を介して回転軸を回転させるギヤ付きモータを用いた場
合と比較して、騒音を大幅に低減(70dB程度)させ
ることができ、さらには、部品点数が少ないので、メン
テナンス作業にかかる労力も大幅に低減させることがで
きる。しかも、回転軸11の中心に貫通孔11aが形成
されているので、回転軸11の後端部からコアビット1
3の刃先であるビット15へ冷却水を供給して、良好な
掘削を行わせることができる。さらには、アダプタ12
によってコアビット13を着脱させることにより、各種
の径のコアビット13との交換を容易に行うことができ
る。これにより、コアビット13の交換などといったメ
ンテナンスを容易に行うことができ、作業性を向上させ
ることができ、さらに、コアビット13が交換可能であ
るので、様々な刃厚や形状のビット15を有したものを
選択して用いることができる。
【0051】また、湿式で穿孔作業中を行う場合、ケー
ブル7が防水されているので、冷却水がケーブル7にか
かっても、漏電や短絡の問題を気にせず作業を続行する
ことができる。
【0052】なお、回転数調整つまみ61やリセットボ
タン62以外に、穿孔装置本体1aに冷却水の量を調整
するつまみや、冷却水のON/OFFを行うスイッチを
設ける等し、電源1bにはこれらのつまみやスイッチに
連動して作動するバルブやポンプ等を設け、穿孔装置本
体1a側のつまみやスイッチと電源1b側のバルブやポ
ンプ等を接続する配線もまた、ケーブル7の内部に束ね
る構成としてもよいことは言うまでもない。要は、穿孔
作業に必要なあらゆる操作を指示する手段を穿孔装置本
体1a側に設けるとともに、操作に必要な駆動系は電源
1b側に設け、穿孔装置本体1a側の操作を指示する手
段と、電源1b側の駆動系との間を水密性を保って電気
的に接続する配線を有する構成を備えれば、穿孔装置本
体1aを軽量化して扱い易くできるとともに、作業に必
要な操作が全て手元の穿孔装置本体1a側で行うことが
でき、作業効率が向上する。また、全ての配線をケーブ
ル7の中に束ねることによって、全ての配線を一体で引
き回すことができて操作性が向上するとともに、ケーブ
ル7の有する防水性によって湿式の穿孔作業にも適合さ
せることができる。
【0053】さらには、穿孔装置本体1a側に、ダイレ
クトモータ2の回転数を表示する回転数表示部を設けた
り、あるいは、インターロックが作動したかどうかを表
示するための表示部を設けたりしてもよい。ダイレクト
モータ2の回転数やインターロックが作動したかどうか
を検知するモニタは、全て電源1b側に設けられるの
で、穿孔装置本体1a側の表示部と電源1b側のモニタ
とを電気的に接続する配線は、全てケーブル7の中に束
ねる構成とすることが可能である。このように、穿孔作
業を行う際に必要な情報を表示する表示部を穿孔装置本
体1a側に設けることにより、作業を一層効率化するこ
とができる。
【0054】図4に、本発明に係る穿孔装置の第二の実
施形態を示す。図において、図1〜3にそれぞれ対応す
る部分には、同一の符号を付し、ここではその説明を省
略する。本実施形態において、穿孔装置100は、穿孔
装置100を制御する遠隔制御部200が穿孔装置本体
1a及び電源1bと別体に設けられて構成されている。
この制御部200には、ダイレクトモータ2の回転数を
調整してダイレクトモータ2を始動または停止させたり
するための回転数調整つまみ161(モータ制御手段)
と、電源のインターロックにより電源1bの出力電圧が
零に落ちた場合に再び電圧を出力させるリセットボタン
162が設けられている。
【0055】また、穿孔装置100は、コンクリート構
造物や岩盤、御影石などの岩石からなる被掘削物C2に
設置される設置部130と、この設置部130に回動自
在に連結され、設置部130に対して傾斜可能とされた
支柱部140(支柱)とを有している。
【0056】支柱部140は、図5にも示すように、一
対の長尺の支柱板140a,140aからなるもので、
これら支柱板140a同士の間には、支柱部140の長
手方向にわたって、ボールスクリュー91が設けられて
いる。この、ボールスクリュー91は、支柱部140の
上下端部近傍に設けられた軸受101に回転可能に支持
されている。
【0057】この支柱部140に進退自在に取り付けら
れるスライド機構141は、図5に示すように、支柱板
140a,140aの周囲を囲うように設けられたスラ
イドボックス94と、このスライドボックス94に固定
されてスライドボックス94内にてボールスクリュー9
1がねじ込まれたスライド部材95とを有しており、ま
た、スライドボックス94と支柱板5aとの間には、支
柱板5aに対して円滑な摺動状態を確保するスライドプ
レート96が設けられている。そして、ボールスクリュ
ー91が回動されると、このボールスクリュー91がね
じ込まれたスライド部材95とともにスライドボックス
94が支柱部5に対してスライドし、スライド機構14
1全体が支柱部140に沿ってその長手方向に移動する
ように構成されている。この移動方向は、ボールスクリ
ュー91の回転方向によって決まり、ボールスクリュー
91の時計周りもしくは反時計周りの回転により、スラ
イド機構141に固定された穿孔装置本体1aが支柱部
140に支持されて被掘削物C2に対して進退移動され
るようになっている。
【0058】このボールスクリュー91は、支柱部14
0の上端部に設けられた移動機構160によって回転さ
れるようになっている。すなわち、移動機構160は、
図6に示すように、収納ボックス103内に設けられた
移動用モータ104を有しており、この移動用モータ1
04の回転軸104aには、クラッチ105を介して駆
動プーリ106が接続されている。この駆動プーリ10
6とボールスクリュー91の上端部に固定された従動プ
ーリ102には、伝達ベルト107が巻回されており、
この伝達ベルト107によって、移動用モータ104の
回転駆動力がボールスクリュー91に伝達され、ボール
スクリュー91が回動されるようになっている。ここ
で、移動機構160の移動用モータ104と伝達ベルト
107が巻回された駆動プーリ106との間に設けられ
たクラッチ105は、磁力による磁粉の結合力によって
軸同士を所定力によって連結する電磁クラッチとされて
いる。
【0059】こうして、移動機構160がボールスクリ
ュー91を回転駆動することによって、穿孔装置本体1
aが支柱部140に沿って移動させられるようになって
いる。
【0060】また、遠隔制御部200には、さらに、移
動機構160の移動用モータ104の駆動のON・OF
Fを行う電源スイッチ108(移動機構制御手段)及び
移動用モータ104の回転速度を調整する速度調整つま
み109(移動機構制御手段)が設けられている。
【0061】図4ないし図6に示した穿孔装置100に
よれば、支柱140で穿孔装置本体1aを支持させなが
ら移動機構160によって被掘削物C2に対して穿孔装
置本体1aを進退させ、回転するコアビット13の先端
で被掘削物C2を穿孔することによって穿孔作業を行う
ことができる。そして、このとき、移動機構160を制
御する電源スイッチ108や速度調整つまみ109が、
回転数調整つまみ161やリセットボタン162ととも
に遠隔制御部200として一体、かつ、穿孔装置本体1
aや電源1bから離間されて別体に設けられるので、穿
孔装置本体1aを被掘削物C2に対して進退させる操作
がダイレクトモータ2の回転数の調整とともに穿孔装置
本体1aや電源1bから離れた位置にて行われる。この
ため、穿孔装置本体1aを被掘削物C2に設置した後、
安全な場所で遠隔操作にて穿孔作業を進めることができ
るので、足場の悪い場所等、危険な場所で作業を行う必
要がなくなり操作性が向上する。
【0062】なお、本実施形態においては、図4に示す
ように、遠隔制御部200は、電源1bとケーブルによ
り接続されている構成としたが、無線を用いた方法を用
いてもよい。また、上に述べた制御手段の他に、冷却水
の量を調整するつまみや、冷却水のON/OFFを行う
スイッチ等、穿孔装置100を制御するために必要な全
ての制御手段を遠隔制御部200に設ける構成としても
よいことはいうまでもない。そして、ダイレクトモータ
2の回転数を表示する回転数表示部を設けたり、あるい
は、インターロックが作動したかどうかを表示するため
の表示部等、穿孔作業を行う際に必要な情報を表示する
表示部を遠隔制御部200に設けることにより、作業を
一層効率化することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明は、以下に記載されるような効果
を奏する。請求項1に記載の発明によれば、穿孔装置本
体と、穿孔装置本体内のモータに直流電流を供給するモ
ータ電源とが別体に設けられ、これらの間に電流供給線
が設けられるので、穿孔装置本体に整流回路を設ける必
要が無くなり、穿孔装置本体を軽量小形化して操作性を
向上することができる。
【0064】また、請求項2に記載の発明によれば、電
流供給線は、モータ電源に水密に接続自在とされたモー
タ電源接続部と、穿孔装置本体に水密に接続自在とされ
た穿孔装置本体接続部とを有し、電流供給線の外側に
は、電流供給線を水密に被覆する防水カバーがモータ電
源接続部と穿孔装置本体接続部との間の水密性を保って
設けられているので、電流供給線が防水され、漏電や短
絡を起こさず、湿式でも穿孔作業を行うことができる。
【0065】また、請求項3に記載の発明によれば、穿
孔装置本体には、モータの回転数を調整するモータ制御
手段が設けられ、モータ電源とモータ制御手段との間
に、モータ電源とモータ制御手段とを電気的に接続する
モータ制御線が設けられているので、操作性を向上する
ことができる。
【0066】また、請求項4に記載の発明によれば、モ
ータ制御線は、モータ電源に水密に接続自在とされたモ
ータ電源接続部と、穿孔装置本体に水密に接続自在とさ
れた穿孔装置本体接続部とを有し、モータ制御線の外側
には、モータ制御線を水密に被覆する防水カバーがモー
タ電源接続部と穿孔装置本体接続部との間の水密性を保
って設けられているので、モータ制御線が防水され、漏
電や短絡を起こさず、湿式でも穿孔作業を行うことがで
きる。
【0067】また、請求項5に記載の発明によれば、穿
孔装置本体には、モータへの直流電圧の出力停止を解除
するリセットボタンが設けられ、モータ電源とリセット
ボタンとの間に、モータ電源とリセットボタンとを電気
的に接続するリセット制御線が設けられているので、穿
孔作業の際に作業従事者がモータ電源を操作してモータ
の電流の供給停止を解除する必要がなくなり、手元のリ
セットボタンで作業を再開することができ、作業性を向
上することができる。
【0068】また、請求項6に記載の発明によれば、リ
セット制御線は、モータ電源に水密に接続自在とされた
モータ電源接続部と、穿孔装置本体に水密に接続自在と
された穿孔装置本体接続部とを有し、リセット制御線の
外側には、リセット制御線を水密に被覆する防水カバー
がモータ電源接続部と穿孔装置本体接続部との間の水密
性を保って設けられているので、リセット制御線が防水
され、漏電や短絡を起こさず、湿式でも穿孔作業を行う
ことができる。
【0069】また、請求項7に記載の発明によれば、穿
孔装置本体には、モータの回転数を調整するモータ制御
手段と、モータへの直流電圧の出力停止を解除するリセ
ットボタンとが設けられ、モータ電源とモータ制御手段
との間、及びモータ電源とリセットボタンとの間に、モ
ータ電源とモータ制御手段とを電気的に接続するモータ
制御線と、モータ電源とリセットボタンとを電気的に接
続するリセット制御線とが設けられ、電流供給線と、モ
ータ制御線と、リセット制御線とは、モータ電源に水
密、かつ、一体で接続自在とされたモータ電源接続部
と、穿孔装置本体に水密、かつ、一体で接続自在とされ
た穿孔装置本体接続部とを有し、電流供給線とモータ制
御線とリセット制御線との外側には、電流供給線とモー
タ制御線とリセット線とを束ねるとともに、これらを水
密に被覆する防水カバーがモータ電源接続部と穿孔装置
本体接続部との間の水密性を保って設けられているの
で、穿孔作業の際に作業従事者がモータ電源を操作して
モータの回転数を制御したり、モータの電流の供給停止
を解除する必要がなくなり、操作性を向上することがで
きる。しかも、電流供給線とモータ制御線とリセット制
御線とが一体でモータ電源と穿孔装置本体に接続自在と
されており、操作性をさらに向上することができる。ま
た、電流供給線とモータ制御線とリセット制御線とが作
業の際に束ねられて一体で引き回されるので操作性をさ
らに向上することができる。そして、電流供給線とモー
タ制御線とリセット制御線とが防水され、漏電や短絡を
起こさず、湿式でも穿孔作業を行うことができる。
【0070】また、請求項8に記載の発明によれば、モ
ータ制御手段は、穿孔装置本体及びモータ電源と別体に
設けられているので、モータの回転数の調整を穿孔装置
本体やモータ電源から離れた位置にて行うことができ、
操作性を向上させることができる。
【0071】また、請求項9に記載の発明によれば、モ
ータへの電流の供給停止を解除するリセットボタンがモ
ータ制御手段と一体になって、穿孔装置本体及びモータ
電源と別体に設けられているので、モータへの電流の供
給を開始させるリセット操作を穿孔装置本体やモータ電
源から離れた位置にて行うことができ、操作性を向上さ
せることができる。
【0072】また、請求項10に記載の発明によれば、
被掘削物に対して穿孔装置本体を進退自在に支持する支
柱と、該支柱に沿って穿孔装置本体を移動させる移動機
構と、移動機構を制御する移動機構制御手段とを有し、
該移動機構制御手段は、モータ制御手段と一体になっ
て、穿孔装置本体及びモータ電源と別体に設けられてい
るので、穿孔装置本体を被掘削物に対して進退させる操
作を穿孔装置本体やモータ電源から離れた位置にて行う
ことができ、操作性を向上させることができる。
【0073】また、請求項11に記載の発明によれば、
モータを構成するロータに回転軸が貫通されて一体的に
設けられ、この回転軸の先端部に工具が取り付けられる
ので、モータの発生トルクを回転伝達機構の摩擦などで
損失させずにそのまま掘削に用いることができる。ま
た、重量も騒音も低減できる。さらに、ビットの高速回
転が可能になるので、ビットの被掘削物への掘削の深さ
が小さくなり、掘削に対する抵抗が減少し、穿孔速度の
増加、穿孔時間の短縮化が可能になる。
【0074】また、請求項12に記載の発明によれば、
ビットを先端に有する工具と回転軸とが円筒状に設けら
れ、それぞれ軸方向に連通するよう構成されているの
で、回転軸から工具先端のビットに向けて湿式掘削のた
めに水を通すことができるばかりでなく、コンクリート
穿孔後にコンクリート内に残るコア芯を回転軸を通して
抜き取ったり、コア芯を押出すために、押出棒を差し込
むこともできる。また、冷却用の様々な構成を回転軸内
に設けることもできる。例えば、冷却水を通したり、空
冷用のファンを設けたり、液体窒素やドライアイスを通
したり、あるいは、圧縮ガスを断熱膨張させることで冷
却することもできる。とりわけ、回転軸がモータのロー
タに直接取り付けられ、ロータと一体に設けられている
ためにモータへの熱伝導率が良く、モータを効率よく冷
却できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施の形態を示す図であって、
穿孔装置の電気回路の接続を模式的に示すブロック図で
ある。
【図2】本発明に係る一実施の形態を示す図であって、
穿孔装置の一例を示す側面図である。
【図3】穿孔装置の穿孔装置本体を一部破断図で示す側
面図である。
【図4】本発明に係る他の一実施の形態を示す図であっ
て、穿孔装置の一例を示す側面図である。
【図5】本発明の実施形態の穿孔装置の支柱部の構造を
説明する支柱部の断面図である。
【図6】本発明の実施形態の穿孔装置の移動機構の構成
及び構造を説明する移動機構の断面図である。
【符号の説明】
1,100・・・穿孔装置 C,C2・・・被掘削物 1a・・・穿孔装置本体 1b・・・電源(モータ電源) 2・・・ダイレクトモータ(モータ) 7・・・ケーブル 7a・・・穿孔装置本体接続部 7b・・・モータ電源接続部 13・・・コアビット(工具) 15・・・ビット 61・・・回転数調整つまみ(モータ制御手段) 62・・・リセットボタン 71・・・電流供給線 72・・・リセット制御線 73・・・モータ制御線 74・・・防水カバー 108・・・電源スイッチ(移動機構制御手段) 109・・・速度調整つまみ(移動機構制御手段) 140・・・支柱部(支柱) 160・・・移動機構 161・・・回転数調整つまみ 162・・・リセットボタン 200・・・制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今岡 稔雄 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町681 日本 ダイヤモンド株式会社内 (72)発明者 佐藤 九州男 東京都千代田区外神田5−3−13 恩田ビ ル201 Fターム(参考) 3C036 DD18 3C069 AA04 BA09 BC03 CA10 DA01 EA01 5H571 AA14 BB03 BB07 BB10 CC05 DD01 HA14 HA16 HB01 HD04 KK02 LL22 MM02 MM04 MM20 PP02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被掘削物を穿孔するビットを先端に有し
    た工具と、直流電圧が印加されて前記工具を回転駆動す
    るモータと、該モータに電圧を印加するモータ電源とを
    備えた穿孔装置であって、 前記ビットを有した前記工具と前記モータとが、前記モ
    ータ電源とは別体に穿孔装置本体に設けられ、前記モー
    タ電源と前記穿孔装置本体との間に、前記モータ電源か
    ら前記モータに直流電流を供給する電流供給線が設けら
    れていることを特徴とする穿孔装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の穿孔装置において、 前記電流供給線は、前記モータ電源に水密に接続自在と
    されたモータ電源接続部と、前記穿孔装置本体に水密に
    接続自在とされた穿孔装置本体接続部とを有し、前記電
    流供給線の外側には、前記電流供給線を水密に被覆する
    防水カバーが前記モータ電源接続部と前記穿孔装置本体
    接続部との間の水密性を保って設けられていることを特
    徴とする穿孔装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の穿孔装
    置において、 前記穿孔装置本体には、前記モータの回転数を調整する
    モータ制御手段が設けられ、前記モータ電源と前記モー
    タ制御手段との間に、前記モータ電源と前記モータ制御
    手段とを電気的に接続するモータ制御線が設けられてい
    ることを特徴とする穿孔装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の穿孔装置において、 前記モータ制御線は、前記モータ電源に水密に接続自在
    とされたモータ電源接続部と、前記穿孔装置本体に水密
    に接続自在とされた穿孔装置本体接続部とを有し、前記
    モータ制御線の外側には、前記モータ制御線を水密に被
    覆する防水カバーが前記モータ電源接続部と前記穿孔装
    置本体接続部との間の水密性を保って設けられているこ
    とを特徴とする穿孔装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の穿孔装置において、 前記モータ電源は、前記モータを流れる電流がしきい値
    を超えると前記モータへの電流の供給を停止するモータ
    停止手段を有し、前記穿孔装置本体には、前記モータへ
    の電流の供給停止を解除するリセットボタンが設けら
    れ、前記モータ停止手段と前記リセットボタンとの間
    に、前記モータ停止手段と前記リセットボタンとを電気
    的に接続するリセット制御線が設けられていることを特
    徴とする穿孔装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の穿孔装置において、 前記リセット制御線は、前記モータ電源に水密に接続自
    在とされたモータ電源接続部と、前記穿孔装置本体に水
    密に接続自在とされた穿孔装置本体接続部とを有し、前
    記リセット制御線の外側には、前記リセット制御線を水
    密に被覆する防水カバーが前記モータ電源接続部と前記
    穿孔装置本体接続部との間の水密性を保って設けられて
    いることを特徴とする穿孔装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の穿孔装置において、 前記モータ電源は、前記モータを流れる電流がしきい値
    を超えると前記モータへの電流の供給を停止するモータ
    停止手段を有し、前記穿孔装置本体には、前記モータへ
    の電流の供給停止を解除するリセットボタンと、前記モ
    ータの回転数を調整するモータ制御手段とが設けられ、
    前記モータ停止手段と前記リセットボタンとの間に、前
    記モータ停止手段と前記リセットボタンとを電気的に接
    続するリセット制御線が設けられるとともに、前記モー
    タ電源と前記モータ制御手段との間に、前記モータ電源
    と前記モータ制御手段とを電気的に接続するモータ制御
    線とが設けられ、前記電流供給線と、前記モータ制御線
    と、前記リセット制御線とは、前記モータ電源に水密、
    かつ、一体で接続自在とされた一のモータ電源接続部
    と、前記穿孔装置本体に水密、かつ、一体で接続自在と
    された一の穿孔装置本体接続部とを有し、前記電流供給
    線と前記モータ制御線と前記リセット制御線との外側に
    は、前記電流供給線と前記モータ制御線と前記リセット
    線とを束ねるとともに、これらを水密に被覆する一の防
    水カバーが前記モータ電源接続部と前記穿孔装置本体接
    続部との間の水密性を保って設けられていることを特徴
    とする穿孔装置。
  8. 【請求項8】 請求項1または請求項2に記載の穿孔装
    置において、 前記モータの回転数を調整するモータ制御手段を有し、
    該モータ制御手段は、前記穿孔装置本体及び前記モータ
    電源と別体に設けられていることを特徴とする穿孔装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項2に記載の穿孔装
    置において、 前記モータ電源は、前記モータを流れる電流がしきい値
    を超えると前記モータへの電流の供給を停止するモータ
    停止手段を有し、前記モータへの電流の供給停止を解除
    するリセットボタンが前記モータ制御手段と一体に設け
    られていることを特徴とする穿孔装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の穿孔
    装置において、 前記ビットが前記被掘削物に向けられた状態で、前記被
    掘削物に対して前記穿孔装置本体を進退自在に支持する
    支柱と、該支柱に沿って前記穿孔装置本体を移動させる
    移動機構と、前記移動機構を制御する移動機構制御手段
    とを有し、 該移動機構制御手段は、前記モータ制御手段と一体に設
    けられていることを特徴とする穿孔装置。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10のいずれかに
    記載の穿孔装置において、 前記モータは、先端部に前記工具が取り付けられる回転
    軸が貫通されて一体的に設けられた筒状のロータと、こ
    のロータの外周面に設けられた円筒状のステータとを備
    えていることを特徴とする穿孔装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の穿孔装置におい
    て、 前記ビットを先端に有する前記工具と前記回転軸とは、
    いずれも円筒状に設けられ、前記工具が前記回転軸に取
    り付けられてそれぞれ軸方向に連通するよう構成されて
    いることを特徴とする穿孔装置。
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