JP2002232989A - マルチチャンネル音場収音装置 - Google Patents

マルチチャンネル音場収音装置

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JP2002232989A
JP2002232989A JP2001025207A JP2001025207A JP2002232989A JP 2002232989 A JP2002232989 A JP 2002232989A JP 2001025207 A JP2001025207 A JP 2001025207A JP 2001025207 A JP2001025207 A JP 2001025207A JP 2002232989 A JP2002232989 A JP 2002232989A
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microphone
directivity
sound
pressure gradient
gradient type
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JP2001025207A
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Takeo Kanamori
丈郎 金森
Kenichi Terai
賢一 寺井
Satoru Ibaraki
悟 茨木
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3−2方式5チャンネルステレオ用の前方3
チャンネルの収音性能に優れるマルチチャンネル音場収
音装置を実現することを目的とする。 【解決手段】 正面方向のマイクロホン1を超指向性マ
イクロホンとし、さらに、前方左右に向けた2個の1次
音圧傾度型指向性マイクロホン2,3の方向を、正面か
ら左右に45°〜90°に設定することにより、設置や
実装に好ましい形状で収音特性に優れた、3−2方式5
チャンネルステレオ用のマルチチャンネル音場収音装置
が選られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一個所(1ポイン
ト)でマルチチャンネル収音を行うマルチチャンネル音
場収音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ放送において3−1方式の4チャ
ンネルステレオが実用化され、さらに近年、DVDに代
表されるような、3−2方式の5チャンネルステレオが
実用化されている。放送番組やDVDソフトにおける音
づくりは、多くのマイロホンを音源毎に近接配置して収
音した素材や、前もって個別に収音しておいた素材をミ
キシングし、希望の音像定位の音場をつくり出すことを
基本としている。これは2チャンネルステレオ時代から
一般的に用いられている手法である。
【0003】一方、ニュース取材などのように、前もっ
て音源毎にマイクロホンが設置できず、ミキシングによ
る音づくりが不可能な現場では、1ポイント2チャンネ
ルステレオマイクロホンが使用されていた。2チャンネ
ル以上のマルチチャンネル時代の到来し、1ポイントで
2チャンネル以上のマルチチャンネル収音が可能な収音
装置の要望が強まり、これまで多くのマルチチャンネル
音場収音装置が開発されてきた。
【0004】従来のマルチチャンネル音場収音装置は、
特開平4−137997号公報、特開平5−19188
6号公報、特開平5−191887号公報、実開平6−
7368号公報に記載されたものが知られている。これ
等はいずれも、指向性軸を所定の角度に向けた複数の指
向性マイクを同一筐体に装着したもので、この収音装置
1個を音場に配置しただけで、マルチチャンネルの収音
を可能とするものである。さらに、特開平5−8378
4号公報は、上記従来例に加えて、前方3チャンネルの
分離収音性能を向上させるために、Lチャンネル用マイ
クロホンとRチャンネル用マイクロホンの指向性に工夫
をこらしている。
【0005】図14には、従来例を3−2方式5チャン
ネルステレオに適応した場合の、マルチチャンネル音場
収音装置の従来例の構成を示すものである。この従来例
は、図3に示す3−2方式5チャンネルステレオで規定
されているスピーカ配置における各スピーカ方向に指向
性を向けた、スピーカの数だけの1次音圧傾度型指向性
マイクロホンを配置したものである。
【0006】図14において、61は正面Cからの音を
収音するCマイク、62は左前方Lからの音を収音する
Lマイク、63は右前方Rからの音を収音するRマイ
ク、64は左後方SLからの音を収音するSLマイク、
65は右後方SRからの音を収音するSRマイクであ
る。
【0007】図14では、正面を0°として、Cマイク
61を0°、Lマイク62を−30°、Rマイク63を
+30°、SLマイク64を−115°、SRマイク6
5を+115°の方向に向けて、Cチャンネル、Lチャ
ンネル、Rチャンネル、SLチャンネル、SRチャンネ
ルの、5チャンネルステレオ信号を得て、図3に示す3
−2方式5チャンネルステレオ用のスピーカ配置で再生
するものである。
【0008】このスピーカ配置はLスピーカとRスピー
カの間に設置されるディスプレイ内の映像にリアルな音
像定位を与えることを前提としたもので、図2に示す、
ニュース取材などでのテレビカメラの画角を考えると、
−30°から+30°という狭い範囲での正確な音像定
位が求められるのがわかる。ライカ版銀塩フィルムカメ
ラの焦点距離35mm広角レンズの画角が−32°〜+
32°であることから、テレビカメラとの同時収音の場
合は、いかに狭い範囲内での音像定位が必要であるかが
わかる。
【0009】指向性マイクロホンとして最も一般的なも
のが、図14に用いられている1次音圧傾度型指向性マ
イクロホンであり、従来のマルチチャンネル音場収音装
置のほとんどにも、このマイクロホンが用いられてい
る。サイズが小さい、風や振動にそこそこ強い、そして
指向性に周波数依存性がない等の特徴を持っている。
【0010】1次音圧傾度型マイクロホンの指向性はΘ
を角度として感度S=(α+COS(Θ))で求められ
る。ここでαは指向性係数と呼ばれるもので、α=∞で
無指向性、α=1で単一指向性、α=0で双指向性とな
る。α=1の場合はΘ=180°でS=0となり、図1
4の各マイクロホン61〜65に付しているポーラパタ
ーンは、α=1の単一指向性を示している。α=1の
(1+COS(Θ))の指向性が、単一指向性、あるい
は、カーディオイド型指向性と呼ばれるもので、このタ
イプのマイクロホンがもっとも多く市場に普及してい
る。
【0011】この単一指向性マイクロホンの感度Sは、
Θ=0°を0dBとして、15°で−0.1dB、30
°で−0.6dB、45°で−1.4dB、60°で−
2.5dB、75°で−4.0dB、90°で−6.0
dB、105°で−8.6dB、120°で−12dB
の指向性を有する。
【0012】図14の各マイクロホン61〜65の付し
たポーラバターンは、その指向性軸の向きを示してお
り、感度目盛線の間隔は10dBである。この図に示す
ように、従来の3−2方式5チャンネルステレオ用のマ
ルチチャンネル音場収音装置は、図3に示す3−2方式
5チャンネルステレオで規定されているスピーカ方向
に、1次音圧傾度型指向性マイクロホンを向けて収音す
ることで、音場(音波の到来状態)を忠実に再現しよう
というものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】マルチチャンネル音場
収音装置においては、各マイクロホンの音源分離性能が
最も重要となる。3−2方式の5チャンネルステレオ用
の収音装置には−30°〜+30°という狭い映像の画
角内での正確な音象定位が要求される。ところが、図1
4の従来例においては、この性能が不十分であるという
問題点を有していた。
【0014】すなわち、単一指向性マイクロホンを図1
4に示す構成で用いた時の、Cマイク61、Lマイク6
2、Rマイク63の各マイクロホンの感度を、角度を横
軸にプロットした収音特性を図15に示す。この図か
ら、Lマイク62を左30°すなわち−30°に向けた
図14の従来例では、Lマイク62の出力に、−30°
の感度を0dBとして、0°方向からの音が−0.6d
Bレベルで、+30°方向からの音が−2.5dBのレ
ベルで混入することがわかる。同様に、Cマイク61の
出力には、−30°方向からの音が−0.6dBのレベ
ルで、+30°方向からの音が−0.6dBのレベルで
混入することになる。同様に、Rマイク63には、0°
方向からの音が−0.6dBのレベルで、−30°方向
からの音が−2.5dBのレベルで混入することにな
る。
【0015】人間が音のレベル差を検出するには、少な
くとも2dBのレベル差が必要であるという事実から考
えると、上記レベル差では、十分な音像定位が得られな
いのは明らかである。
【0016】3−2方式5チャンネルステレオにおい
て、−30°〜+30°という狭い範囲の音源に対し
て、十分な音像定位、音像分離を可能とする、1ポイン
トのマルチチャンネル音場収音装置はまだ実現されてい
なかった。
【0017】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、狭い範囲の音源に対し、充分な音像
の定位と分離を可能にしたマルチチャンネル音場収音装
置を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のマルチチャンネル音場収音装置では、5個の
指向性マイクロホンのうち正面方向のマイクロホンを超
指向性マイクロホンとし、さらに、前方左右に向けた2
個の1次音圧傾度型指向性マイクロホンの方向を、3−
2方式5チャンネルステレオのスピーカの配置角以上で
ある、正面から左右に45°〜90°に設定することに
より、正面方向に縦長という設置や実装に好ましい形状
で、テレビカメラの画角という狭い範囲内の音源を、こ
の超指向性マイクロホンと前方左右に向けた2個の1次
音圧傾度型指向性マイクロホンとで分離収音することを
可能にしている。
【0019】また、本発明のマルチチャンネル音場収音
装置は、後方に向けた1個の1次音圧傾度型指向性マイ
クロホンと前方左右に向けた2個の1次音圧傾度型指向
性マイクロホンとから、後方左右からの音響信号を作り
出す2個の合成手段を備えることにより、4個のマイク
ロホンで5チャンネルの出力を得ることを可能にしてい
る。
【0020】さらに、本発明のマルチチャンネル音場収
音装置は、前方左右の方向に向けた2個の1次音圧傾度
型指向性マイクロホンの指向性を、ハイパーカーディオ
イド指向性とすることにより、音源分離性能をさらに高
めている。
【0021】さらに、本発明のマルチチャンネル音場収
音装置は、略左右方向に向けた2個の1次音圧傾度型単
一指向性マイクロホンの出力から、略左右方向を向いた
2個のハイパーカーディオイド指向性マイクロホンの出
力を合成する2個の合成手段を備えることにより、市場
で容易に入手可能な1次音圧傾度型単一指向性マイクロ
ホンでの実現を可能とし、かつ、音場に応じた指向性へ
の調整を可能としている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0023】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1のマルチチャンネル音場収音装置の構成を示す。
【0024】図1において、1は正面方向に指向性を向
けた超指向性マイクロホン、2は正面から左45°の方
向に指向性を向けた1次音圧傾度型の第1の指向性マイ
クロホン、3は正面から右45°の方向に指向性を向け
た1次音圧傾度型の第2の指向性マイクロホン、4は正
面から左135°の方向に指向性を向けた1次音圧傾度
型の第3の指向性マイクロホン、5は正面から右135
°の方向に指向性を向けた1次音圧傾度型の第4の指向
性マイクロホンである。なお、この実施の形態では第1
〜第4の指向性マイクロホンを単一指向性に設定した場
合について説明する。
【0025】図2に、このマルチチャンネル音場収音装
置の外観と収音の実際を、テレビカメラと共に示す。図
2において、6はテレビカメラ、7は本実施の形態のマ
ルチチャンネル音場収音装置である。図3は3−2方式
5チャンネルステレオにおけるスピーカ配置を示す。
【0026】以上のように構成されたマルチチャンネル
音場収音装置について、図4を用いて、以下、その動作
を説明する。以下の説明において従来例の説明と同じ
く、超指向性マイクロホン1をCマイク、第1の指向性
マイクロホン2をLマイク、第2の指向性マイクロホン
3をRマイク、第3の指向性マイクロホン4をSLマイ
ク、第4の指向性マイクロホン5をSRマイクと呼ぶ。
【0027】図4の収音特性において、実線は図1のC
マイク1の感度を、一点鎖線は図1のLマイク2の感度
を、二点鎖線はRマイク3の感度を、それぞれ角度を横
軸にプロットして示す。
【0028】この図4から、Lマイク2を−45°方向
に向けた本実施の形態では、−30°方向の感度を0d
Bとして、0°方向の感度が−1.3dB、+30°方
向の感度が−3.9dBとなり、Lマイク2の出力に
は、0°方向からの音が−1.3dBのレベルで、+3
0°方向からの音が−3.9dBのレベルで混入するこ
とがわかる。
【0029】同様に、Rマイク3を+45°方向に向け
た本実施の形態では、+30°方向の感度を0dBとし
て、0°方向の感度が−1.3dB、−30°方向の感
度が−3.9dBとなり、Rマイク3の出力には、0°
方向からの音が−1.3dBのレベルで、−30°方向
からの音が−3.9dBのレベルで混入することがわか
る。
【0030】一方、超指向性であるCマイク1には、0
°方向の感度を0dBとして、−30°方向からの音が
−14.5dBのレベルで、+30°方向からの音が−
14.5dBのレベルで混入することになる。また、−
2dBの閾値で考えると、Cマイク1により−15°〜
+15°の範囲の音だけを収音していることがわかる。
【0031】図4の収音特性指と、この図と対応した図
15の従来例の収音特性とを比較すると、本実施の形態
により、−30°〜+30°の範囲の収音性能が大幅に
向上しているのがわかる。
【0032】図4は、Lマイク2とRマイク3を−45
°と+45°向けた時の収音特性であるが、Lマイク2
とRマイク3をさらに左右に向けた時の収音特性を、図
5と図6に示す。すなわち、図5はLマイク2を−60
°とRマイク3を+60°に、図6はLマイク2を−9
0°とRマイク3を+90°に向けた場合のものであ
る。
【0033】図4、図5、図6とから明らかなように、
Lマイク2とRマイク3を左右に60°、90°と広
げると、−30〜+30°の音源分離性能が向上し、逆
に−30°〜−90°や+30°〜−90°といった側
方からの音の混入レベルが大きくなることがわかる。
【0034】図2に示すように、本発明のマルチチャン
ネル音場収音装置7はテレビカメラ6に装着して用いる
ものであり、必ず映像との同時収録となる。したがっ
て、収音特性の設計に当たっては、視聴時における映像
の影響を考慮する必要がある。視聴者にとって、テレビ
画面に写っている音源の、視覚的な位置と聴覚的な位置
の一致度が重要であり、映像外の音源の定位はそれほど
重要ではなく大まかな方向感を得るだけで十分である。
しかも、画面内の音源に注意が集中するため、画面外の
音源のレベルは実際よりも低く感じることも事実であ
る。
【0035】さらに、報道発表などの取材会場では、当
然、周囲からの音の発生はある程度規制されており、音
源である発表者は当然、テレビカメラ6の画角内におさ
まるような会場設定がなされている。したがって、この
場合には、映像外の指向性より映像内の指向性を重視す
る必要がある。Lマイク2やRマイク3に側面や背面か
らの音が多少混入しても、映像内の音源分離性能を向上
させるために、このような場合には、Lマイク2とRマ
イク3の方向を60°あるいは90°に広げて使用する
方が好ましい。
【0036】逆に、スポーツ中継などの屋外収音におい
ては、観客の歓声などの周囲騒音の除去が必要なため4
5°に設定したほうが好ましい。設定角度は音場の状況
に応じて選ぶ必要がある。
【0037】また、図4、図5、図6では、一点鎖線で
示すLマイク出力の−30°におけるレベルと、実線で
示すCマイク出力の0°におけるレベルと、二点鎖線で
示すRマイク出力の+30°におけるレベルを等しく設
定しているが、各マイクロホンのレベルも当然、音場と
聴感を考慮した設定にすべきである。
【0038】図1に示す後方左右のSLマイク4とSR
マイク5の指向性の向きも、Lマイク1とRマイク2の
指向性の向きや音場を考慮して、正面から左右90°〜
150°の範囲で最適値に設定すべきであり、また、そ
のレベルについても同様である。
【0039】本実施の形態では、図2に示すように、音
響管を用いたいわゆるガンマイクを超指向性マイクロホ
ン1として使用している。ニュース取材などでは、後方
からの視界を大きく損なうようなマルチチャンネル音場
収音装置7は使用困難である。しかも、テレビカメラ6
などに容易に装着して使用できる必要がある。ここで、
超指向性マイクロホンは、1次音圧傾度型よりも指向性
の鋭い狭指向性マイクロホンを指している。超指向性マ
イクロホンには、音響管を用いたガンマイク以外に、反
射板を用いたパラボラマイクなども開発されているが、
パラボラマイクはテレビカメラへの装着は困難である。
一方、ガンマイクは正面を向いた棒状の形状をしてい
る。そこで、音響管を用いた超指向性マイクロホンをC
マイク1だけに使用し、左前方に向けたLマイク2と右
前方に向けたRマイク3に1次音圧傾度型指向性マイク
ロホンを使用し、図2にみるような形状のマルチチャン
ネル音場収音装置7を実現している。
【0040】(実施の形態2)図7は本発明の実施の形
態2のマルチチャンネル音場収音装置の構成を示す。
【0041】図7において、21は正面方向に指向性を
向けた超指向性マイクロホン、22は正面から左60°
に指向性を向けた1次音圧傾度型の第1の指向性マイク
ロホン、23は正面から右60°に指向性を向けた1次
音圧傾度型の第2の指向性マイクロホン、24は後方に
指向性を向けた1次音圧傾度型の第3の指向性マイクロ
ホン、25は第1の指向性マイクロホン22の出力と第
3の指向性マイクロホン24の出力とから左後方からの
音響信号を合成する第1の合成手段、26は第2の指向
性マイクロホン23と第3の指向性マイクロホン24の
出力とから右後方からの音響信号を合成する第2の合成
手段である。なお、この実施の形態では第1〜第3の指
向性マイクロホンを単一指向性に設定した場合について
説明する。そして、従来例の説明と同じく超指向性マイ
クロホン21がCマイク、第1の指向性マイクロホン2
2がLマイク、第2の指向性マイクロホン23がRマイ
ク、第1の合成手段25がSLマイク、第2の合成手段
26がSRマイクに相当する。
【0042】先にも説明したように、1次音圧傾度型指
向性のマイクロホンはそれほど指向性が鋭くない。しか
も、ニュース取材番組などでは、映像外の音源に対して
はそれほど正確な音像定位を必要としない。
【0043】以上の理由により、図7の実施の形態で
は、図1のように、SLマイク4とSRマイク5の2個
のマイクロホンを設けるかわりに、図7に示すように、
後方に指向性を向けた1個の1次音圧傾度型の第3の指
向性マイクロホン24と合成手段25と合成手段26に
より、SLマイクとSRマイクに相当する出力を合成し
ている。
【0044】合成手段25と合成手段26は本実施の形
態では加算回路で構成している。SLマイク出力として
はLマイク22と第3の指向性マイクロホン24の出力
を加算して両者の中間からの音響信号を、SRマイク出
力としてはRマイク23と第3の指向性マイクロホン2
4の出力を加算して両者の中間からの音響信号を合成し
ている。もちろん、LマイクやRマイクには前方からの
音が含まれているが、サラウンド効果として容認される
ものである。加算時の重み付けを工夫することにより、
側方や後方の音像定位の制御も可能である。
【0045】この実施の形態により、4個のマイクロホ
ンで5チャンネル収音が可能となり、より安価なマルチ
チャンネル音場収音装置が実現できる。
【0046】(実施の形態3)図8は本発明の実施の形
態3のマルチチャンネル音場収音装置の構成を示す。
【0047】図8において、31は正面方向に指向性を
向けた超指向性マイクロホン、32は正面から左60°
に指向性を向けた1次音圧傾度型ハイパーカーディオイ
ド指向性の第1の指向性マイクロホン、33は正面から
右60°に指向性を向けた1次音圧傾度型ハイパーカー
ディオイド指向性の第2の指向性マイクロホン、34は
後方に指向性を向けた1次音圧傾度型単一指向性の第3
の指向性マイクロホン、35は第1の指向性マイクロホ
ン32の出力と第3の指向性マイクロホン34の出力と
から左後方からの音響信号を合成する第1の合成手段、
36は第2の指向性マイクロホン33と第3の指向性マ
イクロホン34の出力とから右後方からの音響信号を合
成する第2の合成手段である。
【0048】なお、従来例の説明と同じように超指向性
マイクロホン31がCマイク、第1の指向性マイクロホ
ン32がLマイク、第2の指向性マイクロホン33がR
マイク、第1の合成手段35がSLマイク、第2の合成
手段36がSRマイクに相当する。
【0049】図8の本実施の形態の構成は、図7の実施
の形態2における単一指向性のLマイク22とRマイク
23とを、ハイパーカーディオイド指向性のLマイク3
2とRマイク33に変えたものであり、その他の構成お
よび作用効果は図7とまったく同様である。
【0050】先に説明したように、単一指向性の感度S
はΘを角度として、1次音圧傾度型指向性の一般式であ
るS=(α+COS(Θ))にα=1を代入した、S=
(1+COS(Θ))で求められる。一方、ハイパーカ
ーディオイド指向性はαを1より小さく設定し双指向性
成分を導入したもので、図8の本実施の形態ではα=
0.7の時の感度であるS=(0.7+COS(Θ))
の指向性が第1の指向性マイクロホン32と第2の指向
性マイクロホン33に付されている。
【0051】すなわち、α=0.7の場合、Θ=0°を
0dBとして、15°で−0.2dB、30°で−0.
7dB、45°で−1.6dB、60°で−3.0d
B、75°で−5.0dB、90°で−7.7dB、1
05°で−11.7dB、120°で−18.6dBの
指向性を有することがわかる。
【0052】したがって、Lマイク32を−60°方向
に向けたとすると、−30°方向の感度を0dBとし
て、0°方向の感度は−2.3dB、+30°方向の感
度は−7.0dBとなる。Lマイク32の出力には、0
°方向からの音が−2.3dBのレベルで、+30°方
向からの音が−7.0dBのレベルで混入することがわ
かる。
【0053】同様に、Rマイク33を+60°方向に向
けたとすると、+30°方向の感度を0dBとして、0
°方向の感度は−2.3dB、−30°方向の感度は−
7.0dBとなる。Rマイク32の出力には、0°方向
からの音が−2.3dBのレベルで、−30°方向から
の音が−7.0dBのレベルで混入することがわかる。
【0054】図8の構成での収音特性を図9に示す。図
9の収音特性において、実線は図8のCマイク31の感
度を、一点鎖線は図8のLマイク32の感度を、二点鎖
線はRマイク33の感度を、それぞれ角度を横軸にプロ
ットして示す。
【0055】α=1の単一指向性のマイクロホンを用い
た図5の収音特性と、α=0.7のハイパーカーディオ
イド指向性のマイクロホンを用いた図9の収音特性とを
比較すると、本実施の形態により音源分離性能が向上す
ることがわかる。さらに双指向性の度合いを高めたα=
0.5のハイパーカーディオイド指向性のマイクロホン
を用いた時の収音特性を、図10に示す。
【0056】図5、図9、図10の比較から、Lマイク
32とRマイク33の指向性をより双指向性側に設定し
たほうが−30〜+30°の音源分離性能が向上する
が、側方や後方からの音の混入レベルが大きくなること
がわかる。
【0057】Lマイク32とRマイク33の設置角度と
同様に、ハイパーカーディオイド特性を決定するαの値
も、周囲騒音のレベルや音源の位置や反射音の程度など
の音場の状況に応じて最適値を選ぶことが重要である。
【0058】(実施の形態4)図11と図12に本発明
の実施の形態4のマルチチャンネル音場収音装置の構成
を示す。
【0059】図11において、41は正面方向に指向性
を向けた超指向性マイクロホン、42は正面から左90
°に指向性を向けた1次音圧傾度型単一指向性の第1の
指向性マイクロホン、43は正面から右90°に指向性
を向けた1次音圧傾度型単一指向性の第2の指向性マイ
クロホン、44は後方に指向性を向けた1次音圧傾度型
単一指向性の第3の指向性マイクロホンである。
【0060】図12において、45は第1の指向性マイ
クロホン42の出力と第2の指向性マイクロホン43の
出力とから左90°を向いたハイパーカイド指向性を合
成する第1の合成手段、46は第2の指向性マイクロホ
ン43と第1の指向性マイクロホン42の出力とから右
90°を向いたハイパーカイド指向性を合成する第2の
合成手段である。
【0061】図12の超指向性マイクロホン41が図8
の超指向性マイクロホン31に、図12の第1の合成手
段45が図8の第1の指向性マイクロホン32に、図1
2の第2の合成手段46が図8の第2の指向性マイクロ
ホン33に、図12の第3の指向性マイクロホン44が
図8の第3の指向性マイクロホン34に相当し、これら
の詳細な説明を省略はしているが、図11と図12にお
いても図8に示す実施の形態3における第1の合成手段
35と第2の合成手段36と同じ手段を有するものであ
る。
【0062】第1の合成手段45と第2の合成手段46
の出力は、内部の減衰器の設定値をβとして ((1+
COS(Θ))−β(1−COS(Θ))) となる。
【0063】この式は ((1−β)/(1+β)+C
OS(Θ)) となり、β=0.18で (0.7+C
OS(Θ)) のハイパーカーディオイド指向性が実現
できることがわかる。
【0064】本実施の形態では、市場で容易に入手でき
る単一指向性マイクロホンを用いて、所望の特性のハイ
パーカーディオイド指向性を自由に合成できるという特
徴がある。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマルチチ
ャンネル音場収音装置は、正面、前方左右、後方左右に
向けた、5個の指向性マイクロホンを用いたマルチチャ
ンネル音場収音装置において、正面方向のマイクロホン
を超指向性マイクロホンとし、さらに、前方左右に向け
た2個の1次音圧傾度型指向性マイクロホンの方向を、
3−2方式5チャンネルステレオのスピーカの配置角以
上である、正面から左右に45°〜90°に設定するも
ので、正面方向に縦長という設置や実装に好ましい形状
で、テレビカメラの画角という狭い範囲内の音源を、こ
の超指向性マイクロホンと前方左右に向けた2個の指向
性マイクロホンとで分離収音することができる。
【0066】また、本発明のマルチチャンネル音場収音
装置は、後方に向けた1個の指向性マイクロホンと前方
左右に向けた2個の指向性マイクロホンとから、後方左
右からの音響信号を作り出す2個の合成手段を備えたも
ので、4個のマイクロホンで5チャンネルの出力を得る
ことを可能にし、低コストな装置を実現できる。
【0067】さらに、本発明のマルチチャンネル音場収
音装置は、前方左右の方向に向けた2個の指向性マイク
ロホンの指向性を、ハイパーカーディオイド指向性とす
ることにより、単一指向性マイクロホンを用いた構成よ
りもさらに音源分離性能を高めた装置を実現できる。
【0068】さらにまた、本発明のマルチチャンネル音
場収音装置は、略左右方向に向けた2個の単一指向性マ
イクロホンの出力から、略左右方向を向いた2個のハイ
パーカーディオイド指向性マイクロホンの出力を合成す
る2個の合成手段を備えたもので、市場で容易に入手可
能な単一指向性マイクロホンで、分離収音性能に優れる
ハイパーカーディオイド指向性での構成を形成できると
ともに、前記構成は音場に応じた指向性の調整を可能と
している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のマルチチャンネル音場
収音装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態1のマルチチャンネル音場
収音装置の外観図と音場での使用状態を示した図
【図3】3−2方式5チャンネルステレオのスピーカ配
置図
【図4】本発明の実施の形態1における、LマイクとR
マイクが正面から45°の場合の収音特性図
【図5】本発明の実施の形態1における、LマイクとR
マイクが正面から60°の場合の収音特性図
【図6】本発明の実施の形態1における、LマイクとR
マイクが正面から90°の場合の収音特性図
【図7】本発明の実施の形態2のマルチチャンネル音場
収音装置の構成図
【図8】本発明の実施の形態3のマルチチャンネル音場
収音装置の構成図
【図9】本発明の実施の形態3における、LマイクとR
マイクの指向性係数αが0.7の場合の収音特性図
【図10】本発明の実施の形態3における、Lマイクと
Rマイクの指向性係数αが0.5の場合の収音特性図
【図11】本発明の実施の形態4のマルチチャンネル音
場収音装置におけるマイクロホンの配置図
【図12】本発明の実施の形態4のマルチチャンネル音
場収音装置における合成手段の構成図
【図13】本発明の実施の形態4のマルチチャンネル音
場収音装置における収音特性図
【図14】従来のマルチチャンネル音場収音装置の構成
【図15】従来のマルチチャンネル音場収音装置の収音
特性図
【符号の説明】
1,21,31 超指向性マイクロホン(Cマイク) 2,22,32 第1の指向性マイクロホン(Lマイ
ク) 323,33 第2の指向性マイクロホン(Rマイク) 4,24,34 第3の指向性マイクロホン(SLマイ
ク) 5 第4の指向性マイクロホン(SRマイク) 25,35,45 第1の合成手段 26,36,46 第2の合成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茨木 悟 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D011 AB04 5D018 BB11 BB21 5D020 BB05 BB06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正面方向に指向性を向けた、1次音圧傾度
    型よりも指向性の鋭い狭指向性マイクロホンと、正面か
    ら左に45°〜90°の範囲に指向性を向けた1次音圧
    傾度型の第1の指向性マイクロホンと、正面から右に4
    5°〜90°の範囲に指向性を向けた1次音圧傾度型の
    第2の指向性マイクロホンと、左後方に指向性を向けた
    1次音圧傾度型の第3の指向性マイクロホンと、右後方
    に指向性を向けた1次音圧傾度型の第4の指向性マイク
    ロホンとを備えたことを特徴とするマルチチャンネル音
    場収音装置。
  2. 【請求項2】正面方向に指向性を向けた、1次音圧傾度
    型よりも指向性の鋭い狭指向性マイクロホンと、正面か
    ら左に45°〜90°の範囲に指向性を向けた1次音圧
    傾度型の第1の指向性マイクロホンと、正面から右に4
    5°〜90°の範囲に指向性を向けた1次音圧傾度型の
    第2の指向性マイクロホンと、後方に指向性を向けた1
    次音圧傾度型の第3の指向性マイクロホンと、前記第1
    の指向性マイクロホンの出力と前記第3の指向性マイク
    ロホンの出力とから左後方からの音響信号を抽出する第
    1の合成手段と、前記第2の指向性マイクロホンと前記
    第3の指向性マイクロホンの出力とから右後方からの音
    響信号を抽出する第2の合成手段とを備えたことを特徴
    とするマルチチャンネル音場収音装置。
  3. 【請求項3】第1の指向性マイクロホンと第2の指向性
    マイクロホンが1次音圧傾度型ハイパーカーディオイド
    指向性マイクロホンであることを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2に記載のマルチチャンネル音場収音装置。
  4. 【請求項4】正面方向に指向性を向けた、1次音圧傾度
    型よりも指向性の鋭い狭指向性マイクロホンと、略左方
    向に指向性を向けた1次音圧傾度型の第1の単一指向性
    マイクロホンと、略右方向に指向性を向けた1次音圧傾
    度型の第2の単一指向性マイクロホンと、前記第1と第
    2の単一指向性マイクロホンの出力とから略左方向から
    の音響信号を抽出する第1の合成手段と、前記第1と第
    2の単一指向性マイクロホンの出力とから略右方向から
    の音響信号を抽出する第2の合成手段と、左後方に指向
    性を向けた1次音圧傾度型の第3の単一指向性マイクロ
    ホンと、右後方に指向性を向けた1次音圧傾度型の第4
    の単一指向性マイクロホンとを備えたことを特徴とする
    マルチチャンネル音場収音装置。
  5. 【請求項5】正面方向に指向性を向けた、1次音圧傾度
    型よりも指向性の鋭い狭指向性マイクロホンと、略左方
    向に指向性を向けた1次音圧傾度型の第1の単一指向性
    マイクロホンと、略右方向に指向性を向けた1次音圧傾
    度型の第2の単一指向性マイクロホンと、前記第1と第
    2の単一指向性マイクロホンの出力とから略左方向から
    の音響信号を抽出する第1の合成手段と、前記第1と第
    2の単一指向性マイクロホンの出力とから略右方向から
    の音響信号を抽出する第2の合成手段と、後方に指向性
    を向けた1次音圧傾度型の第3の単一指向性マイクロホ
    ンと、前記第1の合成手段の出力と前記第3の単一指向
    性マイクロホンの出力とから左後方からの音響信号を抽
    出する第3の合成手段と、前記第2の指向性マイクロホ
    ンと前記第3の指向性マイクロホンの出力とから右後方
    からの音響信号を抽出する第4の合成手段とを備えたこ
    とを特徴とするマルチチャンネル音場収音装置。
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