JP2002232944A - 携帯型通信端末、通信中継装置、通信中継プログラムおよび該通信中継プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
携帯型通信端末、通信中継装置、通信中継プログラムおよび該通信中継プログラムを記録した記録媒体Info
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- JP2002232944A JP2002232944A JP2001022183A JP2001022183A JP2002232944A JP 2002232944 A JP2002232944 A JP 2002232944A JP 2001022183 A JP2001022183 A JP 2001022183A JP 2001022183 A JP2001022183 A JP 2001022183A JP 2002232944 A JP2002232944 A JP 2002232944A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 視覚障害者によるコミュニケーションを容易
にする。 【解決手段】 ネットワークとの間で無線通信可能な無
線通信部21を具備する携帯型通信端末に、複数の点字
要素体231を有する点字入出力部23と、各点字要素
体231を動作させる点字処理部22とを設ける。複数
の点字要素体231の各々は、点字を構成する各点に対
応し、触覚により感知可能な刺激を利用者に付与できる
ようになっている。点字処理部22は、無線通信部21
が受信した情報に基づいて、1以上の点字要素体231
を選択的に動作させる。
にする。 【解決手段】 ネットワークとの間で無線通信可能な無
線通信部21を具備する携帯型通信端末に、複数の点字
要素体231を有する点字入出力部23と、各点字要素
体231を動作させる点字処理部22とを設ける。複数
の点字要素体231の各々は、点字を構成する各点に対
応し、触覚により感知可能な刺激を利用者に付与できる
ようになっている。点字処理部22は、無線通信部21
が受信した情報に基づいて、1以上の点字要素体231
を選択的に動作させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型通信端末お
よび通信中継装置に関し、特に視覚障害者のためのコミ
ュニケーション手段に関する。
よび通信中継装置に関し、特に視覚障害者のためのコミ
ュニケーション手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、視覚および聴覚の双方に障害
を持つ人(以下、「盲聾者」という。)同士または盲聾
者と健常者との間でコミュニケーションを図るための各
種の方法が提案されている。例えば、指点字と呼ばれる
方法においては、健常者の左右の手のうち6本の指の各
々を1つの点字を構成する6個の点にそれぞれ対応さ
せ、健常者が、伝達すべき点字に応じた1以上の指を動
かして盲聾者の体の一部(例えば指)に触れることによ
り、動かした指の組合わせに応じた点字を盲聾者に対し
て伝達する。
を持つ人(以下、「盲聾者」という。)同士または盲聾
者と健常者との間でコミュニケーションを図るための各
種の方法が提案されている。例えば、指点字と呼ばれる
方法においては、健常者の左右の手のうち6本の指の各
々を1つの点字を構成する6個の点にそれぞれ対応さ
せ、健常者が、伝達すべき点字に応じた1以上の指を動
かして盲聾者の体の一部(例えば指)に触れることによ
り、動かした指の組合わせに応じた点字を盲聾者に対し
て伝達する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法を用いる場合、健常者が盲聾者と体が触れる程近い距
離に居る必要がある。したがって、盲聾者は、遠隔地に
いる人との間では対話することができず、健常者との間
で情報伝達を行う機会が著しく限定されてしまうという
問題があった。さらに、盲聾者との間で情報伝達を行う
ことができるのは点字を習得している人に限られるた
め、盲聾者が対話することのできる人が限定されてしま
うという問題もある。このように、盲聾者にとって、他
の人とのコミュニケーションを図るには様々な障壁があ
るのが現状であった。また、このようにコミュニケーシ
ョンの範囲が限定されるという問題は、視覚および聴覚
の双方に障害を持つ盲聾者のみならず、視覚または聴覚
のいずれか一方に障害を持つ人にも同様に生じ得る問題
である。
法を用いる場合、健常者が盲聾者と体が触れる程近い距
離に居る必要がある。したがって、盲聾者は、遠隔地に
いる人との間では対話することができず、健常者との間
で情報伝達を行う機会が著しく限定されてしまうという
問題があった。さらに、盲聾者との間で情報伝達を行う
ことができるのは点字を習得している人に限られるた
め、盲聾者が対話することのできる人が限定されてしま
うという問題もある。このように、盲聾者にとって、他
の人とのコミュニケーションを図るには様々な障壁があ
るのが現状であった。また、このようにコミュニケーシ
ョンの範囲が限定されるという問題は、視覚および聴覚
の双方に障害を持つ盲聾者のみならず、視覚または聴覚
のいずれか一方に障害を持つ人にも同様に生じ得る問題
である。
【0004】本発明は、以上説明した事情に鑑みてなさ
れたものであり、視覚に障害を有する人が容易にコミュ
ニケーションを図ることができる携帯型通信端末、通信
中継装置、通信中継プログラムおよび該プログラムを記
録した記録媒体を提供することを目的としている。
れたものであり、視覚に障害を有する人が容易にコミュ
ニケーションを図ることができる携帯型通信端末、通信
中継装置、通信中継プログラムおよび該プログラムを記
録した記録媒体を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る携帯型通信端末は、各々が点字を構成
する各点に対応し、触覚により感知できる刺激を付与可
能な複数の点字要素体と、他の通信端末から送信された
伝達情報をネットワークから無線回線を介して受信する
無線通信手段と、前記複数の点字要素体のうち、前記無
線通信手段によって受信された伝達情報に応じた1以上
の点字要素体を動作させる駆動制御手段とを具備するこ
とを特徴としている。
め、本発明に係る携帯型通信端末は、各々が点字を構成
する各点に対応し、触覚により感知できる刺激を付与可
能な複数の点字要素体と、他の通信端末から送信された
伝達情報をネットワークから無線回線を介して受信する
無線通信手段と、前記複数の点字要素体のうち、前記無
線通信手段によって受信された伝達情報に応じた1以上
の点字要素体を動作させる駆動制御手段とを具備するこ
とを特徴としている。
【0006】この携帯型通信端末によれば、他の通信端
末から送信された伝達情報を触覚により感知できる刺激
として出力できる。また、当該携帯型通信端末によれ
ば、ネットワークを介して通信を行うようになっている
ため、遠隔地に所在する者からの情報を取得することが
できる。さらに、利用者が当該携帯型通信端末を所持し
て任意に移動できるため、当該利用者が所在する場所を
問わず情報を取得することができる。
末から送信された伝達情報を触覚により感知できる刺激
として出力できる。また、当該携帯型通信端末によれ
ば、ネットワークを介して通信を行うようになっている
ため、遠隔地に所在する者からの情報を取得することが
できる。さらに、利用者が当該携帯型通信端末を所持し
て任意に移動できるため、当該利用者が所在する場所を
問わず情報を取得することができる。
【0007】上記携帯型通信端末においては、前記複数
の点字要素体のうち入力動作が行われた1以上の点字要
素体を検知して、検知した点字要素体の組合わせに応じ
た伝達情報を生成する伝達情報生成手段を設けるととも
に、前記無線通信手段が、前記伝達情報生成手段により
生成された伝達情報を無線回線を介してネットワークに
送信する構成が望ましい。
の点字要素体のうち入力動作が行われた1以上の点字要
素体を検知して、検知した点字要素体の組合わせに応じ
た伝達情報を生成する伝達情報生成手段を設けるととも
に、前記無線通信手段が、前記伝達情報生成手段により
生成された伝達情報を無線回線を介してネットワークに
送信する構成が望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本
発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するも
のではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更
可能である。
実施の形態について説明する。かかる実施の形態は、本
発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するも
のではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更
可能である。
【0009】<A:第1実施形態>まず、図1を参照し
て、本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成に
ついて説明する。同図に示すように、この通信システム
は、移動通信網1と複数の携帯型通信端末2とを含む。
移動通信網1は、当該移動通信網1の通信サービスエリ
ア内に在圏する各携帯型通信端末2に対して移動通信サ
ービスを提供するネットワークであり、複数の交換機
(図示略)からなる交換機ネットワーク11と、複数の
無線基地局12とを含む。複数の無線基地局12は、相
互に所定の間隔を隔てて配置されており、各々が無線ゾ
ーンを画定する。各無線ゾーンは、携帯型通信端末2が
無線基地局12との間で無線通信可能な領域である。な
お、図1においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、
2台の携帯型通信端末2Aおよび2Bと、2台の無線基
地局12、12のみが図示されているが、実際にはより
多数の携帯型通信端末2および無線基地局12が存在す
る。
て、本発明の第1実施形態に係る通信システムの構成に
ついて説明する。同図に示すように、この通信システム
は、移動通信網1と複数の携帯型通信端末2とを含む。
移動通信網1は、当該移動通信網1の通信サービスエリ
ア内に在圏する各携帯型通信端末2に対して移動通信サ
ービスを提供するネットワークであり、複数の交換機
(図示略)からなる交換機ネットワーク11と、複数の
無線基地局12とを含む。複数の無線基地局12は、相
互に所定の間隔を隔てて配置されており、各々が無線ゾ
ーンを画定する。各無線ゾーンは、携帯型通信端末2が
無線基地局12との間で無線通信可能な領域である。な
お、図1においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、
2台の携帯型通信端末2Aおよび2Bと、2台の無線基
地局12、12のみが図示されているが、実際にはより
多数の携帯型通信端末2および無線基地局12が存在す
る。
【0010】携帯型通信端末2は、これを所持する利用
者の移動に伴って任意に移動可能な通信端末装置であ
る。本実施形態においては、一の携帯型通信端末2と他
の携帯型通信端末2との間で点字を用いた情報伝達を行
うことができるようになっている。すなわち、携帯型通
信端末2は、伝達対象となる点字が利用者(主として盲
聾者)によって入力されると、当該点字を示す点字情報
TDaを、移動通信網1を介して他の携帯型通信端末2
に送信する。加えて、携帯型通信端末2は、点字を示す
点字情報TDaを他の携帯型通信端末2から移動通信網
1を介して受信し、当該点字を触覚により認識可能な刺
激として利用者に付与する。かかる構成により、異なる
場所に所在する盲聾者同士が点字によって対話をするこ
とができるのである。
者の移動に伴って任意に移動可能な通信端末装置であ
る。本実施形態においては、一の携帯型通信端末2と他
の携帯型通信端末2との間で点字を用いた情報伝達を行
うことができるようになっている。すなわち、携帯型通
信端末2は、伝達対象となる点字が利用者(主として盲
聾者)によって入力されると、当該点字を示す点字情報
TDaを、移動通信網1を介して他の携帯型通信端末2
に送信する。加えて、携帯型通信端末2は、点字を示す
点字情報TDaを他の携帯型通信端末2から移動通信網
1を介して受信し、当該点字を触覚により認識可能な刺
激として利用者に付与する。かかる構成により、異なる
場所に所在する盲聾者同士が点字によって対話をするこ
とができるのである。
【0011】図2は、携帯型通信端末2の構成を示すブ
ロック図である。同図に示すように、この携帯型通信端
末2は、無線通信部21、点字処理部22および点字入
出力部23を有する。無線通信部21は、アンテナ21
aを備え、当該携帯型通信端末2が在圏する無線ゾーン
を画定する無線基地局12との間で無線通信を行う。す
なわち、無線通信部21は、無線基地局12から送信さ
れる無線信号を上記アンテナ21aによって受信し、受
信した信号を復調して得られるデジタル信号を点字処理
部22に出力する一方、点字処理部22から供給される
デジタル信号により搬送波を変調して得られる無線信号
を、アンテナ21aによって無線基地局12へ送信す
る。
ロック図である。同図に示すように、この携帯型通信端
末2は、無線通信部21、点字処理部22および点字入
出力部23を有する。無線通信部21は、アンテナ21
aを備え、当該携帯型通信端末2が在圏する無線ゾーン
を画定する無線基地局12との間で無線通信を行う。す
なわち、無線通信部21は、無線基地局12から送信さ
れる無線信号を上記アンテナ21aによって受信し、受
信した信号を復調して得られるデジタル信号を点字処理
部22に出力する一方、点字処理部22から供給される
デジタル信号により搬送波を変調して得られる無線信号
を、アンテナ21aによって無線基地局12へ送信す
る。
【0012】点字入出力部23は、各々が点字を構成す
る各点に対応する複数の点字要素体231(231a、
231b、231c、231d、231eおよび231
f)を有し、点字を触覚により感知可能な刺激として利
用者に付与する機能と、利用者からの点字の入力を受け
付ける機能とを兼ね備えている。
る各点に対応する複数の点字要素体231(231a、
231b、231c、231d、231eおよび231
f)を有し、点字を触覚により感知可能な刺激として利
用者に付与する機能と、利用者からの点字の入力を受け
付ける機能とを兼ね備えている。
【0013】ここで、図3(a)および(b)は、本実
施形態に係る携帯型通信端末2の外観を示す図である。
これらの図に示すように、点字要素体231は、点字を
構成する6個の点の各々に対応するように縦3個、横2
個にマトリクス状に配列され、かつ各々が携帯型通信端
末2の筐体2aの表面から突出する部分を有する。ま
た、図3(c)は、本実施形態における各点字要素体2
31の具体的構成を示す断面図である。同図に示すよう
に、各点字要素体231は、携帯型通信端末2の筐体2
aに設けられた孔から突出する突起部2311と、突起
部2311の背面側に配設された圧電素子2312とを
備えている。かかる構成の下、点字処理部22からいず
れかの点字要素体231に対して駆動信号が供給される
と、当該点字要素体231の圧電素子2312が当該駆
動信号に応じて振動し、突起部2311に触れている利
用者に対して触覚により感知可能な刺激(振動)を付与
できるようになっている。利用者は、こうして駆動され
た1以上の点字要素体231の組合わせに応じて、点字
を触覚によって認識することができる。一方、いずれか
の点字要素体231の突起部2311が利用者によって
押圧されると、当該点字要素体231の圧電素子231
2に対して圧力が加えられ、この圧力に応じた電圧の信
号(以下、「検出信号」という。)が点字処理部22に
出力される。利用者は、対話相手に伝達すべき点字に対
応する1以上の点字要素体231を押圧することによ
り、当該点字を入力することができるのである。
施形態に係る携帯型通信端末2の外観を示す図である。
これらの図に示すように、点字要素体231は、点字を
構成する6個の点の各々に対応するように縦3個、横2
個にマトリクス状に配列され、かつ各々が携帯型通信端
末2の筐体2aの表面から突出する部分を有する。ま
た、図3(c)は、本実施形態における各点字要素体2
31の具体的構成を示す断面図である。同図に示すよう
に、各点字要素体231は、携帯型通信端末2の筐体2
aに設けられた孔から突出する突起部2311と、突起
部2311の背面側に配設された圧電素子2312とを
備えている。かかる構成の下、点字処理部22からいず
れかの点字要素体231に対して駆動信号が供給される
と、当該点字要素体231の圧電素子2312が当該駆
動信号に応じて振動し、突起部2311に触れている利
用者に対して触覚により感知可能な刺激(振動)を付与
できるようになっている。利用者は、こうして駆動され
た1以上の点字要素体231の組合わせに応じて、点字
を触覚によって認識することができる。一方、いずれか
の点字要素体231の突起部2311が利用者によって
押圧されると、当該点字要素体231の圧電素子231
2に対して圧力が加えられ、この圧力に応じた電圧の信
号(以下、「検出信号」という。)が点字処理部22に
出力される。利用者は、対話相手に伝達すべき点字に対
応する1以上の点字要素体231を押圧することによ
り、当該点字を入力することができるのである。
【0014】点字処理部22は、CPU等により構成さ
れ、無線通信部21および点字入出力部23との間で各
種情報の授受を行うことにより、この携帯型通信端末2
の制御中枢として機能する。具体的には、他の携帯型通
信端末2から送信された点字情報TDaを無線通信部2
1を介して受信した場合、点字処理部22は、この点字
情報TDaが示す点字に対応した1以上の点字要素体2
31に対して駆動信号を出力することにより、当該1以
上の点字要素体231を選択的に駆動する。一方、利用
者によって点字の入力動作がなされると、点字処理部2
2は、当該点字を表す点字情報TDaを生成して他の携
帯型通信端末2に送信する。詳述すると、利用者の入力
動作に伴って1以上の点字要素体231から検出信号を
受信した場合、点字処理部22は、検出信号を出力して
きた1以上の点字要素体231の組合わせに応じた点字
を示す点字情報TDaを生成し、この点字情報TDaを
無線通信部21を介して他の携帯型通信端末2に送信す
る。
れ、無線通信部21および点字入出力部23との間で各
種情報の授受を行うことにより、この携帯型通信端末2
の制御中枢として機能する。具体的には、他の携帯型通
信端末2から送信された点字情報TDaを無線通信部2
1を介して受信した場合、点字処理部22は、この点字
情報TDaが示す点字に対応した1以上の点字要素体2
31に対して駆動信号を出力することにより、当該1以
上の点字要素体231を選択的に駆動する。一方、利用
者によって点字の入力動作がなされると、点字処理部2
2は、当該点字を表す点字情報TDaを生成して他の携
帯型通信端末2に送信する。詳述すると、利用者の入力
動作に伴って1以上の点字要素体231から検出信号を
受信した場合、点字処理部22は、検出信号を出力して
きた1以上の点字要素体231の組合わせに応じた点字
を示す点字情報TDaを生成し、この点字情報TDaを
無線通信部21を介して他の携帯型通信端末2に送信す
る。
【0015】本実施形態においては、点字情報TDa
が、MIDI(Musical Instrument Digital Interfac
e)形式を応用したデータ形式となっている。ここで、
MIDIデータにおいては、発音すべき旨を示すノート
オンイベントまたは消音すべき旨を示すノートオフイベ
ントと、発音または消音の対象となる音を指定するノー
トンナンバと、発音の強弱を示すベロシティとを含むデ
ータ形式が一般的である。点字処理部22は、いずれか
の点字要素体231への押圧動作が開始したことを検出
信号の供給によって検知すると、押圧が開始されたこと
を示すノートオンイベントと、検出信号を送信してきた
点字要素体231に予め割り当てられたノートナンバ
と、検出信号の電圧(すなわち、点字要素体231に加
えられた圧力)に応じたベロシティとを含むMIDIデ
ータを、他の携帯型通信端末2に送信すべき点字情報T
Daとして無線通信部21に出力するのである。なお、
本実施形態においては、図3(a)に示すように、6個
の点字要素体231のうち左側に位置する3つの点字要
素体231a、231bおよび231cの各々に対して
ノートナンバ「N1」「N2」「N3」をそれぞれ割り
当て、右側に位置する3つの点字要素体231d、23
1eおよび231fの各々に対してノートナンバ「N
4」「N5」「N6」をそれぞれ割り当てるものとす
る。
が、MIDI(Musical Instrument Digital Interfac
e)形式を応用したデータ形式となっている。ここで、
MIDIデータにおいては、発音すべき旨を示すノート
オンイベントまたは消音すべき旨を示すノートオフイベ
ントと、発音または消音の対象となる音を指定するノー
トンナンバと、発音の強弱を示すベロシティとを含むデ
ータ形式が一般的である。点字処理部22は、いずれか
の点字要素体231への押圧動作が開始したことを検出
信号の供給によって検知すると、押圧が開始されたこと
を示すノートオンイベントと、検出信号を送信してきた
点字要素体231に予め割り当てられたノートナンバ
と、検出信号の電圧(すなわち、点字要素体231に加
えられた圧力)に応じたベロシティとを含むMIDIデ
ータを、他の携帯型通信端末2に送信すべき点字情報T
Daとして無線通信部21に出力するのである。なお、
本実施形態においては、図3(a)に示すように、6個
の点字要素体231のうち左側に位置する3つの点字要
素体231a、231bおよび231cの各々に対して
ノートナンバ「N1」「N2」「N3」をそれぞれ割り
当て、右側に位置する3つの点字要素体231d、23
1eおよび231fの各々に対してノートナンバ「N
4」「N5」「N6」をそれぞれ割り当てるものとす
る。
【0016】さらに、点字処理部22は、いずれかの点
字要素体231に対する押圧動作が終了したことを検出
信号の供給が停止したことによって検知すると、押圧が
終了したことを示すノートオフイベントと、押圧が停止
された点字要素体231に予め割り当てられたノートナ
ンバと、ベロシティ「0(初期値)」とを含むMIDI
データを、点字情報TDaとして無線通信部21に出力
する。
字要素体231に対する押圧動作が終了したことを検出
信号の供給が停止したことによって検知すると、押圧が
終了したことを示すノートオフイベントと、押圧が停止
された点字要素体231に予め割り当てられたノートナ
ンバと、ベロシティ「0(初期値)」とを含むMIDI
データを、点字情報TDaとして無線通信部21に出力
する。
【0017】次に、本実施形態の動作を説明する。な
お、以下では、図1に示したように、携帯型通信端末2
Aと携帯型通信端末2Bとの間で通信が行われる場合を
想定する。まず、発信元たる携帯型通信端末2Aの利用
者によって、相手先電話番号の入力などの所定の操作が
操作部(図示略)に対して行われると、入力された電話
番号を指定した回線接続要求が無線通信部21から移動
通信網1に対して送信される。この回線接続要求が発信
先の携帯型通信端末2Bによって受信された後、ネゴシ
エーションや発信元・送信先の認証など一連の手続が実
行され、発信元たる携帯型通信端末2Aと発信先たる携
帯型通信端末2Bとの間の回線が確立される。
お、以下では、図1に示したように、携帯型通信端末2
Aと携帯型通信端末2Bとの間で通信が行われる場合を
想定する。まず、発信元たる携帯型通信端末2Aの利用
者によって、相手先電話番号の入力などの所定の操作が
操作部(図示略)に対して行われると、入力された電話
番号を指定した回線接続要求が無線通信部21から移動
通信網1に対して送信される。この回線接続要求が発信
先の携帯型通信端末2Bによって受信された後、ネゴシ
エーションや発信元・送信先の認証など一連の手続が実
行され、発信元たる携帯型通信端末2Aと発信先たる携
帯型通信端末2Bとの間の回線が確立される。
【0018】この後、携帯型通信端末2Aの利用者によ
って、ある点字に対応する点字要素体231の押圧動作
が行われると、点字処理部22は、当該押圧動作に応じ
てMIDIデータを生成し、当該MIDIデータを含む
点字情報TDaを無線通信部21に出力する。以下、こ
の動作の具体例を説明する。
って、ある点字に対応する点字要素体231の押圧動作
が行われると、点字処理部22は、当該押圧動作に応じ
てMIDIデータを生成し、当該MIDIデータを含む
点字情報TDaを無線通信部21に出力する。以下、こ
の動作の具体例を説明する。
【0019】いま、利用者がひらがな「う」を点字とし
て入力する場合を想定する。図4に示すように、ひらが
な「う」を点字で表すと、6個の点のうち最も上側に位
置する2個の点に突起を設けたものとなる。したがっ
て、ひらがな「う」を入力しようとする利用者は、6個
の点字要素体231のうちノートナンバ「N1」および
「N4」が割り当てられた2個の点字要素体231aお
よび231dに対して押圧動作を行うこととなる(図3
(a)参照)。かかる押圧動作に応じて点字要素体23
1aおよび231dから出力された検出信号を受信する
と、点字処理部22は、図5(a)に示すように、ノー
トオンイベントと、ノートナンバ「N1」と、当該ノー
トナンバ「N1」の点字要素体231aに与えられた圧
力に応じたベロシティ「V1」とを含むMIDIデータ
M1を生成するとともに、図5(b)に示すように、ノ
ートオンイベントと、ノートナンバ「N4」と、当該ノ
ートナンバ「N4」の点字要素体231dに与えらられ
た圧力に応じたベロシティ「V2」とを含むMIDIデ
ータM2を生成し、生成したMIDIデータM1および
M2を含む点字情報TDa1を無線通信部21に出力す
る。一方、これらの点字要素体231に対する押圧動作
が終了した場合、点字処理部22は、図5(c)に示す
ように、ノートオフイベントと、ノートナンバ「N1」
と、ベロシティ「0」とを含むMIDIデータM1’を
生成するとともに、図5(d)に示すように、ノートオ
フイベントと、ノートナンバ「N2」と、ベロシティ
「0」とを含むMIDIデータM2’を生成し、生成し
たMIDIデータM1’およびM2’を含む点字情報T
Da2を無線通信部21に出力する。
て入力する場合を想定する。図4に示すように、ひらが
な「う」を点字で表すと、6個の点のうち最も上側に位
置する2個の点に突起を設けたものとなる。したがっ
て、ひらがな「う」を入力しようとする利用者は、6個
の点字要素体231のうちノートナンバ「N1」および
「N4」が割り当てられた2個の点字要素体231aお
よび231dに対して押圧動作を行うこととなる(図3
(a)参照)。かかる押圧動作に応じて点字要素体23
1aおよび231dから出力された検出信号を受信する
と、点字処理部22は、図5(a)に示すように、ノー
トオンイベントと、ノートナンバ「N1」と、当該ノー
トナンバ「N1」の点字要素体231aに与えられた圧
力に応じたベロシティ「V1」とを含むMIDIデータ
M1を生成するとともに、図5(b)に示すように、ノ
ートオンイベントと、ノートナンバ「N4」と、当該ノ
ートナンバ「N4」の点字要素体231dに与えらられ
た圧力に応じたベロシティ「V2」とを含むMIDIデ
ータM2を生成し、生成したMIDIデータM1および
M2を含む点字情報TDa1を無線通信部21に出力す
る。一方、これらの点字要素体231に対する押圧動作
が終了した場合、点字処理部22は、図5(c)に示す
ように、ノートオフイベントと、ノートナンバ「N1」
と、ベロシティ「0」とを含むMIDIデータM1’を
生成するとともに、図5(d)に示すように、ノートオ
フイベントと、ノートナンバ「N2」と、ベロシティ
「0」とを含むMIDIデータM2’を生成し、生成し
たMIDIデータM1’およびM2’を含む点字情報T
Da2を無線通信部21に出力する。
【0020】一方、無線通信部21は、当該携帯型通信
端末2Aが現に在圏している無線ゾーンを形成する無線
基地局12に対して、点字処理部22から受信した点字
情報TDaを送信する。この点字情報TDaは、交換機
ネットワーク11を介して、携帯型通信端末2Bが現に
在圏している無線ゾーンを画定する無線基地局12に送
信され、当該無線基地局12から携帯型通信端末2Bに
対して無線回線を介して送信される。
端末2Aが現に在圏している無線ゾーンを形成する無線
基地局12に対して、点字処理部22から受信した点字
情報TDaを送信する。この点字情報TDaは、交換機
ネットワーク11を介して、携帯型通信端末2Bが現に
在圏している無線ゾーンを画定する無線基地局12に送
信され、当該無線基地局12から携帯型通信端末2Bに
対して無線回線を介して送信される。
【0021】一方、点字情報TDaを無線通信部21を
介して受信すると、携帯型通信端末2Bの点字処理部2
2は、当該点字情報TDaによって特定される点字に対
応した点字要素体231の駆動を行う。具体的には、図
5(a)および(b)に示した点字情報TDa1を受信
した場合、点字処理部22は、これに含まれるMIDI
データM1を参照することにより、ノートナンバ「N
1」に対応する点字要素体231aの圧電素子2312
に対してベロシティ「V1」に応じた電圧の駆動信号を
供給するとともに、MIDIデータM2を参照すること
により、ノートナンバ「N4」に対応する点字要素体2
31dの圧電素子2312に対してベロシティ「V2」
に応じた電圧の駆動信号を供給する。以上示した動作の
結果、携帯型通信端末2Bの6個の点字要素体231の
うち、点字要素体231aおよび231dのみが選択的
に振動するから、当該点字要素体231に触れている携
帯型通信端末2Bの利用者は、伝達された点字がひらが
な「う」であることを認識することができる。なお、点
字処理部22は、駆動対象たる点字要素体231のノー
トナンバを指定したノートオフイベントを受信するま
で、上記駆動信号の供給を継続する。
介して受信すると、携帯型通信端末2Bの点字処理部2
2は、当該点字情報TDaによって特定される点字に対
応した点字要素体231の駆動を行う。具体的には、図
5(a)および(b)に示した点字情報TDa1を受信
した場合、点字処理部22は、これに含まれるMIDI
データM1を参照することにより、ノートナンバ「N
1」に対応する点字要素体231aの圧電素子2312
に対してベロシティ「V1」に応じた電圧の駆動信号を
供給するとともに、MIDIデータM2を参照すること
により、ノートナンバ「N4」に対応する点字要素体2
31dの圧電素子2312に対してベロシティ「V2」
に応じた電圧の駆動信号を供給する。以上示した動作の
結果、携帯型通信端末2Bの6個の点字要素体231の
うち、点字要素体231aおよび231dのみが選択的
に振動するから、当該点字要素体231に触れている携
帯型通信端末2Bの利用者は、伝達された点字がひらが
な「う」であることを認識することができる。なお、点
字処理部22は、駆動対象たる点字要素体231のノー
トナンバを指定したノートオフイベントを受信するま
で、上記駆動信号の供給を継続する。
【0022】続いて、図5(c)および(d)に示した
点字情報TDa2を受信した場合、点字処理部22は、
これに含まれるMIDIデータM1’およびM2’中の
ノートオフイベントを検出することにより、ノートナン
バ「N1」およびノートナンバ「N4」に対応する点字
要素体231aおよび231dに対する駆動信号の供給
を停止する。これにより、それまで振動していた点字要
素体231aおよび231dの振動が停止する。
点字情報TDa2を受信した場合、点字処理部22は、
これに含まれるMIDIデータM1’およびM2’中の
ノートオフイベントを検出することにより、ノートナン
バ「N1」およびノートナンバ「N4」に対応する点字
要素体231aおよび231dに対する駆動信号の供給
を停止する。これにより、それまで振動していた点字要
素体231aおよび231dの振動が停止する。
【0023】携帯型通信端末2Aの利用者が続いて他の
点字を入力した場合にも同様の動作が行われ、携帯型通
信端末2Bの利用者に当該点字が伝達される。一方、携
帯型通信端末2Bの利用者が点字の入力動作を行った場
合にも、同様の動作が実行される。すなわち、携帯型通
信端末2Bの利用者による入力動作に応じた点字情報T
Daが、携帯型通信端末2Bから携帯型通信端末2Aに
対して送信される一方、携帯型通信端末2Aにおいて
は、この点字情報TDaに基づいて選択された点字要素
体231が駆動される。この結果、携帯型通信端末2A
と携帯型通信端末2Bとの間で、点字を用いた情報伝達
を実現することができるのである。
点字を入力した場合にも同様の動作が行われ、携帯型通
信端末2Bの利用者に当該点字が伝達される。一方、携
帯型通信端末2Bの利用者が点字の入力動作を行った場
合にも、同様の動作が実行される。すなわち、携帯型通
信端末2Bの利用者による入力動作に応じた点字情報T
Daが、携帯型通信端末2Bから携帯型通信端末2Aに
対して送信される一方、携帯型通信端末2Aにおいて
は、この点字情報TDaに基づいて選択された点字要素
体231が駆動される。この結果、携帯型通信端末2A
と携帯型通信端末2Bとの間で、点字を用いた情報伝達
を実現することができるのである。
【0024】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、複数の携帯型通信端末2が移動通信網1を介して情
報伝達を行うようになっているため、遠隔地の相手同士
であっても情報伝達を行うことができる。また、点字要
素体231を用いて入出力を行うことができるため、盲
聾者同士が情報伝達する際に健常者を介在させる必要が
なくなる。さらに、移動可能な携帯型通信端末2を用い
て情報伝達を行うことができるため、盲聾者はその所在
する場所を問わず他の人との間で情報伝達を行うことが
できる。このように、本実施形態によれば、盲聾者同士
の情報伝達に関する従来の障壁を解消して、盲聾者であ
っても他の人との間で容易にコミュニケーションを図る
ことができるのである。
ば、複数の携帯型通信端末2が移動通信網1を介して情
報伝達を行うようになっているため、遠隔地の相手同士
であっても情報伝達を行うことができる。また、点字要
素体231を用いて入出力を行うことができるため、盲
聾者同士が情報伝達する際に健常者を介在させる必要が
なくなる。さらに、移動可能な携帯型通信端末2を用い
て情報伝達を行うことができるため、盲聾者はその所在
する場所を問わず他の人との間で情報伝達を行うことが
できる。このように、本実施形態によれば、盲聾者同士
の情報伝達に関する従来の障壁を解消して、盲聾者であ
っても他の人との間で容易にコミュニケーションを図る
ことができるのである。
【0025】さらに、本実施形態によれば、点字情報T
DaとしてMIDIデータを用いており、ベロシティと
して点字の入力動作の強弱を指定することができるか
ら、伝達対象となる点字のみならず、その点字の入力動
作の態様、ひいては利用者の感情をも対話相手に伝える
ことができるという利点がある。例えば、点字の送信元
たる利用者が怒っているときには、点字要素体231を
強く押下すれば、送信先の利用者に対して強い刺激が与
えられることとなるから、当該送信先の利用者は通信相
手が怒っていることを認識できる、といった具合であ
る。
DaとしてMIDIデータを用いており、ベロシティと
して点字の入力動作の強弱を指定することができるか
ら、伝達対象となる点字のみならず、その点字の入力動
作の態様、ひいては利用者の感情をも対話相手に伝える
ことができるという利点がある。例えば、点字の送信元
たる利用者が怒っているときには、点字要素体231を
強く押下すれば、送信先の利用者に対して強い刺激が与
えられることとなるから、当該送信先の利用者は通信相
手が怒っていることを認識できる、といった具合であ
る。
【0026】<B:第2実施形態>次に、本発明の第2
実施形態について説明する。上記第1実施形態において
は、複数の点字要素体231を備えた携帯型通信端末2
を用いて盲聾者同士が情報伝達を行う場合を例示した。
これに対し、本実施形態に係る携帯型通信端末2’は、
複数の点字要素体231を具備する点では上記第1実施
形態に係る携帯型通信端末2と同様であるが、図6に示
すように、一般の携帯電話機など点字要素体231を具
備しない通信端末3との間で、点字および文字を用いた
情報伝達が可能な点で異なっている。なお、以下では、
本発明に係る携帯型通信端末2’と区別するため、複数
の点字要素体231を持たない一般の携帯電話機や固定
電話機等といった通信端末3を「一般通信端末3」と表
記する。
実施形態について説明する。上記第1実施形態において
は、複数の点字要素体231を備えた携帯型通信端末2
を用いて盲聾者同士が情報伝達を行う場合を例示した。
これに対し、本実施形態に係る携帯型通信端末2’は、
複数の点字要素体231を具備する点では上記第1実施
形態に係る携帯型通信端末2と同様であるが、図6に示
すように、一般の携帯電話機など点字要素体231を具
備しない通信端末3との間で、点字および文字を用いた
情報伝達が可能な点で異なっている。なお、以下では、
本発明に係る携帯型通信端末2’と区別するため、複数
の点字要素体231を持たない一般の携帯電話機や固定
電話機等といった通信端末3を「一般通信端末3」と表
記する。
【0027】一般通信端末3は、他の通信端末(他の一
般通信端末3または携帯型通信端末2’)との間で、ひ
らがなや片仮名、アルファベット、数字といった文字を
示す文字情報TDbの送受信を行うことができる。詳述
すると、一般通信端末3は、複数のキーを含む操作部を
有しており、利用者(主として視覚または聴覚に障害を
持たない健常者)が当該操作部を操作することによって
文字を入力すると、この文字を示す文字情報TDbを、
移動通信網1を介して他の通信端末に送信する機能を有
している。さらに、一般通信端末3は、液晶パネル等の
表示部を備えており、文字を示す文字情報TDbを他の
通信端末から移動通信網1を介して受信すると、当該文
字を表示部に表示する機能も有している。
般通信端末3または携帯型通信端末2’)との間で、ひ
らがなや片仮名、アルファベット、数字といった文字を
示す文字情報TDbの送受信を行うことができる。詳述
すると、一般通信端末3は、複数のキーを含む操作部を
有しており、利用者(主として視覚または聴覚に障害を
持たない健常者)が当該操作部を操作することによって
文字を入力すると、この文字を示す文字情報TDbを、
移動通信網1を介して他の通信端末に送信する機能を有
している。さらに、一般通信端末3は、液晶パネル等の
表示部を備えており、文字を示す文字情報TDbを他の
通信端末から移動通信網1を介して受信すると、当該文
字を表示部に表示する機能も有している。
【0028】一方、図7は、本実施形態に係る携帯型通
信端末2’の構成を示すブロック図である。なお、図7
に示す構成要素のうち、前掲図2に示した構成要素と共
通するものについては同一の符号が付されている。同図
に示すように、この携帯型通信端末2’は、無線通信部
21と点字処理部22との間に文字/点字変換部24お
よび記憶部25を有する点で、上記第1実施形態に係る
携帯型通信端末2と異なっている。
信端末2’の構成を示すブロック図である。なお、図7
に示す構成要素のうち、前掲図2に示した構成要素と共
通するものについては同一の符号が付されている。同図
に示すように、この携帯型通信端末2’は、無線通信部
21と点字処理部22との間に文字/点字変換部24お
よび記憶部25を有する点で、上記第1実施形態に係る
携帯型通信端末2と異なっている。
【0029】記憶部25は、ROM(Read Only Memor
y)等により構成され、文字/点字変換テーブルを記憶
している。この文字/点字変換テーブルは、図8に示す
ように、ひらがなやアルファベットといった複数の文字
の各々と、各文字を表す点字の態様(点字パターン)と
が対応付けられたテーブルである。文字/点字変換部2
4は、文字/点字変換テーブルの内容に基づいて、文字
と点字とを相互に変換するための手段である。
y)等により構成され、文字/点字変換テーブルを記憶
している。この文字/点字変換テーブルは、図8に示す
ように、ひらがなやアルファベットといった複数の文字
の各々と、各文字を表す点字の態様(点字パターン)と
が対応付けられたテーブルである。文字/点字変換部2
4は、文字/点字変換テーブルの内容に基づいて、文字
と点字とを相互に変換するための手段である。
【0030】続いて、本実施形態の動作を説明する。ま
ず、携帯型通信端末2’と一般通信端末3との間の回線
が確立される。その後、携帯型通信端末2’の利用者に
よって1以上の点字要素体231の押圧動作(すなわ
ち、点字の入力動作)がなされ、当該点字要素体231
から検出信号が出力されると、点字処理部22は、上記
第1実施形態と同様の手順により、当該検出信号に応じ
た点字情報TDaを生成し、この点字情報TDaを文字
/点字変換部24に出力する。文字/点字変換部24
は、記憶部25に記憶された文字/点字変換テーブルを
参照することにより、点字情報TDaを文字情報TDb
に変換し、得られた文字情報TDbを無線通信部21に
出力する。例えば、点字情報TDaが前掲図4に示した
点字を示している場合、文字/点字変換部24はこの点
字を文字/点字変換テーブルから検索し、検索した点字
に対応付けられた文字「う」を示す文字情報TDbを生
成して無線通信部21に出力する。無線通信部21は、
一般通信端末3に対してこの文字情報TDbを送信す
る。一方、一般端末装置3は、この文字情報TDbを移
動通信網1から無線回線を介して受信すると、当該文字
情報TDbが示す文字を表示部に表示する。これによ
り、携帯型通信端末2’に入力された点字が、一般端末
装置3の利用者に文字として伝達されることとなる。
ず、携帯型通信端末2’と一般通信端末3との間の回線
が確立される。その後、携帯型通信端末2’の利用者に
よって1以上の点字要素体231の押圧動作(すなわ
ち、点字の入力動作)がなされ、当該点字要素体231
から検出信号が出力されると、点字処理部22は、上記
第1実施形態と同様の手順により、当該検出信号に応じ
た点字情報TDaを生成し、この点字情報TDaを文字
/点字変換部24に出力する。文字/点字変換部24
は、記憶部25に記憶された文字/点字変換テーブルを
参照することにより、点字情報TDaを文字情報TDb
に変換し、得られた文字情報TDbを無線通信部21に
出力する。例えば、点字情報TDaが前掲図4に示した
点字を示している場合、文字/点字変換部24はこの点
字を文字/点字変換テーブルから検索し、検索した点字
に対応付けられた文字「う」を示す文字情報TDbを生
成して無線通信部21に出力する。無線通信部21は、
一般通信端末3に対してこの文字情報TDbを送信す
る。一方、一般端末装置3は、この文字情報TDbを移
動通信網1から無線回線を介して受信すると、当該文字
情報TDbが示す文字を表示部に表示する。これによ
り、携帯型通信端末2’に入力された点字が、一般端末
装置3の利用者に文字として伝達されることとなる。
【0031】一方、一般通信端末3の操作部に対して所
定の操作がなされ、盲聾者に対して伝達されるべき文字
が入力されると、この文字を示す文字情報TDbが携帯
型通信端末2’に対して送信される。携帯型通信端末
2’の文字/点字変換部24は、こうして送信された文
字情報TDbを無線通信部21を介して受信すると、当
該文字情報TDbが示す文字を文字/点字変換テーブル
から検索する。そして、文字/点字変換部24は、検索
した文字に対応付けられた点字を特定するとともに、当
該点字を示す点字情報TDaを点字処理部22に出力す
る。この後、上記第1実施形態と同様にして、当該点字
情報TDaに応じた1以上の点字要素体231が駆動さ
れる。この結果、点字要素体231に触れている盲聾者
は、一般通信端末3に入力された文字を点字として認識
することができる。
定の操作がなされ、盲聾者に対して伝達されるべき文字
が入力されると、この文字を示す文字情報TDbが携帯
型通信端末2’に対して送信される。携帯型通信端末
2’の文字/点字変換部24は、こうして送信された文
字情報TDbを無線通信部21を介して受信すると、当
該文字情報TDbが示す文字を文字/点字変換テーブル
から検索する。そして、文字/点字変換部24は、検索
した文字に対応付けられた点字を特定するとともに、当
該点字を示す点字情報TDaを点字処理部22に出力す
る。この後、上記第1実施形態と同様にして、当該点字
情報TDaに応じた1以上の点字要素体231が駆動さ
れる。この結果、点字要素体231に触れている盲聾者
は、一般通信端末3に入力された文字を点字として認識
することができる。
【0032】上述した動作が繰り返されることにより、
一般通信端末3と携帯型通信端末2’との間で文字およ
び点字を介した情報伝達が実現される。なお、上記にお
いては携帯型通信端末2’から一般通信端末3に対して
発呼した場合を例示したが、一般通信端末3から携帯型
通信端末2’に対して発呼がなされた場合も同様の動作
がなされる。
一般通信端末3と携帯型通信端末2’との間で文字およ
び点字を介した情報伝達が実現される。なお、上記にお
いては携帯型通信端末2’から一般通信端末3に対して
発呼した場合を例示したが、一般通信端末3から携帯型
通信端末2’に対して発呼がなされた場合も同様の動作
がなされる。
【0033】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、上記第1実施形態と同様に、盲聾者であっても他の
人との間で容易にコミュニケーションを図ることができ
る。加えて、本実施形態によれば、携帯型通信端末2’
において入力された点字が、文字として一般通信端末3
の表示部に表示されるので、盲聾者との対話相手である
一般通信端末3の利用者が点字を習得していなくても両
者間の情報伝達が成立する。したがって、盲聾者のコミ
ュニケーションの範囲をさらに拡大することができる。
また、携帯型通信端末2’において点字情報TDaと文
字情報TDbとを相互に変換するようになっているた
め、一般通信端末3には点字を用いた情報伝達のための
特別な機能を設ける必要はなく、従来より普及している
通常の携帯電話機等を用いることができる。
ば、上記第1実施形態と同様に、盲聾者であっても他の
人との間で容易にコミュニケーションを図ることができ
る。加えて、本実施形態によれば、携帯型通信端末2’
において入力された点字が、文字として一般通信端末3
の表示部に表示されるので、盲聾者との対話相手である
一般通信端末3の利用者が点字を習得していなくても両
者間の情報伝達が成立する。したがって、盲聾者のコミ
ュニケーションの範囲をさらに拡大することができる。
また、携帯型通信端末2’において点字情報TDaと文
字情報TDbとを相互に変換するようになっているた
め、一般通信端末3には点字を用いた情報伝達のための
特別な機能を設ける必要はなく、従来より普及している
通常の携帯電話機等を用いることができる。
【0034】<C:第3実施形態>次に、本発明の第3
実施形態について説明する。上記第2実施形態において
は、一般通信端末3と携帯型通信端末2’との間で点字
および文字を用いた情報伝達が行われる場合を例示し
た。これに対し、本実施形態においては、一般通信端末
3と携帯型通信端末2’とが点字および音声を用いた情
報伝達を行うようになっている。なお、本実施形態に係
る通信システムの構成は、前掲図6に示したものと同様
となるため、その説明を省略する。
実施形態について説明する。上記第2実施形態において
は、一般通信端末3と携帯型通信端末2’との間で点字
および文字を用いた情報伝達が行われる場合を例示し
た。これに対し、本実施形態においては、一般通信端末
3と携帯型通信端末2’とが点字および音声を用いた情
報伝達を行うようになっている。なお、本実施形態に係
る通信システムの構成は、前掲図6に示したものと同様
となるため、その説明を省略する。
【0035】本実施形態における一般通信端末3は、他
の通信端末との間で、音声を示す音声情報TDcの送受
信を行うことができる。すなわち、一般通信端末3はマ
イクロホンを備え、利用者が発した声を当該マイクロホ
ンによって集音してこれに応じた音声情報TDcを他の
通信端末に対して送信する機能を有している。加えて、
一般通信端末3はスピーカを備えており、他の通信端末
から音声情報TDcを受信すると、当該音声をスピーカ
から出力する機能も有している。
の通信端末との間で、音声を示す音声情報TDcの送受
信を行うことができる。すなわち、一般通信端末3はマ
イクロホンを備え、利用者が発した声を当該マイクロホ
ンによって集音してこれに応じた音声情報TDcを他の
通信端末に対して送信する機能を有している。加えて、
一般通信端末3はスピーカを備えており、他の通信端末
から音声情報TDcを受信すると、当該音声をスピーカ
から出力する機能も有している。
【0036】一方、図9は、本実施形態に係る携帯型通
信端末2’’の構成を示すブロック図である。なお、図
9に示す構成要素のうち、前掲図7に示した携帯型通信
端末2’の構成要素と共通するものについては同一の符
号が付されている。同図に示すように、この携帯型通信
端末2’’は、無線通信部21と文字/点字変換部24
との間に音声/文字変換部26が介在している点で、前
掲図7に示した携帯型通信端末2’とは異なっている。
この音声/文字変換部26は、音声を示す音声情報TD
cと文字を示す文字情報TDbとの間の相互変換を行う
ための手段である。
信端末2’’の構成を示すブロック図である。なお、図
9に示す構成要素のうち、前掲図7に示した携帯型通信
端末2’の構成要素と共通するものについては同一の符
号が付されている。同図に示すように、この携帯型通信
端末2’’は、無線通信部21と文字/点字変換部24
との間に音声/文字変換部26が介在している点で、前
掲図7に示した携帯型通信端末2’とは異なっている。
この音声/文字変換部26は、音声を示す音声情報TD
cと文字を示す文字情報TDbとの間の相互変換を行う
ための手段である。
【0037】続いて、本実施形態の動作を説明する。ま
ず、携帯型通信端末2’’と一般通信端末3との間の回
線が確立された後、携帯型通信端末2’’の利用者によ
って点字の入力がなされると、上記第2実施形態に示し
たのと同様の手順により、当該点字を示す点字情報TD
aが点字処理部22から出力されるとともに、当該点字
情報TDaを変換して得られた文字情報TDbが文字/
点字変換部24から出力される。音声/文字変換部26
は、この文字情報TDbを、当該文字を発音したときの
音声を示す音声情報TDcに変換し、これにより得られ
た音声情報TDcを無線通信部21に送信する。文字情
報TDbから音声情報TDcへの変換の方法としては、
例えば、ひらがな等の複数の文字と、各文字を発音した
時の音声波形を示す音声情報TDcとが対応付けられた
音声/文字変換テーブルを図示しない記憶部に予め記憶
しておき、文字/点字変換部24から与えられた文字情
報TDbに対応する音声情報TDcを当該記憶部から読
み出す方法が考えられる。次いで、無線通信部21は、
音声/文字変換部26から与えられた音声情報TDcを
一般通信端末3に対して送信する。一方、一般通信端末
3は、この音声情報TDcを移動通信網1から無線回線
を介して受信すると、当該音声情報TDcに応じた音声
をスピーカから出力する。この結果、携帯型通信端末
2’’に入力された点字が、一般通信端末3の利用者に
音声として伝達されることとなる。
ず、携帯型通信端末2’’と一般通信端末3との間の回
線が確立された後、携帯型通信端末2’’の利用者によ
って点字の入力がなされると、上記第2実施形態に示し
たのと同様の手順により、当該点字を示す点字情報TD
aが点字処理部22から出力されるとともに、当該点字
情報TDaを変換して得られた文字情報TDbが文字/
点字変換部24から出力される。音声/文字変換部26
は、この文字情報TDbを、当該文字を発音したときの
音声を示す音声情報TDcに変換し、これにより得られ
た音声情報TDcを無線通信部21に送信する。文字情
報TDbから音声情報TDcへの変換の方法としては、
例えば、ひらがな等の複数の文字と、各文字を発音した
時の音声波形を示す音声情報TDcとが対応付けられた
音声/文字変換テーブルを図示しない記憶部に予め記憶
しておき、文字/点字変換部24から与えられた文字情
報TDbに対応する音声情報TDcを当該記憶部から読
み出す方法が考えられる。次いで、無線通信部21は、
音声/文字変換部26から与えられた音声情報TDcを
一般通信端末3に対して送信する。一方、一般通信端末
3は、この音声情報TDcを移動通信網1から無線回線
を介して受信すると、当該音声情報TDcに応じた音声
をスピーカから出力する。この結果、携帯型通信端末
2’’に入力された点字が、一般通信端末3の利用者に
音声として伝達されることとなる。
【0038】一方、一般通信端末3のマイクロホンに対
して盲聾者への伝達対象となる音声が入力されると、こ
の音声を示す音声情報TDcが携帯型通信端末2’’に
対して送信される。携帯型通信端末2’’の音声/文字
変換部26は、こうして送信された音声情報TDcを無
線通信部21を介して受信すると、当該音声情報TDc
について母音や子音等を認識するとともに、認識された
音に対応する文字(ひらがなや片仮名など)を示す文字
情報TDbを生成して文字/点字変換部24に出力す
る。なお、音声情報TDcが示す音声を認識する方法
や、音声から文字への変換方法としては、公知の各種の
方法を用いることができる。この後、上記第2実施形態
と同様の手順により、音声/文字変換部26から出力さ
れた文字情報TDbが文字/点字変換部24によって点
字情報TDaに変換されるとともに、この点字に対応す
る1以上の点字要素体231が点字処理部22によって
駆動される。この結果、当該点字要素体231に触れて
いる盲聾者は、一般通信端末3の利用者によって入力さ
れた音声を、点字として認識することができる。
して盲聾者への伝達対象となる音声が入力されると、こ
の音声を示す音声情報TDcが携帯型通信端末2’’に
対して送信される。携帯型通信端末2’’の音声/文字
変換部26は、こうして送信された音声情報TDcを無
線通信部21を介して受信すると、当該音声情報TDc
について母音や子音等を認識するとともに、認識された
音に対応する文字(ひらがなや片仮名など)を示す文字
情報TDbを生成して文字/点字変換部24に出力す
る。なお、音声情報TDcが示す音声を認識する方法
や、音声から文字への変換方法としては、公知の各種の
方法を用いることができる。この後、上記第2実施形態
と同様の手順により、音声/文字変換部26から出力さ
れた文字情報TDbが文字/点字変換部24によって点
字情報TDaに変換されるとともに、この点字に対応す
る1以上の点字要素体231が点字処理部22によって
駆動される。この結果、当該点字要素体231に触れて
いる盲聾者は、一般通信端末3の利用者によって入力さ
れた音声を、点字として認識することができる。
【0039】上述した動作が繰り返されることにより、
一般通信端末3と携帯型通信端末2’’との間で音声お
よび点字を介した情報伝達が実現される。
一般通信端末3と携帯型通信端末2’’との間で音声お
よび点字を介した情報伝達が実現される。
【0040】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、上記第1実施形態と同様に、盲聾者であっても他の
人との間で容易にコミュニケーションを図ることができ
る。加えて、本実施形態によれば、携帯型通信端末
2’’において入力された点字が、音声として一般通信
端末3のスピーカから出力されるので、例えば一般通信
端末3の利用者が視覚のみに障害を有する人であって
も、携帯型通信端末2’’の利用者たる盲聾者との間で
対話を行うことができる。また、携帯型通信端末2’’
において点字情報TDaと音声情報TDcとを相互に変
換するようになっているため、一般通信端末3には点字
を用いた情報伝達のための特別な機能を設ける必要はな
い。
ば、上記第1実施形態と同様に、盲聾者であっても他の
人との間で容易にコミュニケーションを図ることができ
る。加えて、本実施形態によれば、携帯型通信端末
2’’において入力された点字が、音声として一般通信
端末3のスピーカから出力されるので、例えば一般通信
端末3の利用者が視覚のみに障害を有する人であって
も、携帯型通信端末2’’の利用者たる盲聾者との間で
対話を行うことができる。また、携帯型通信端末2’’
において点字情報TDaと音声情報TDcとを相互に変
換するようになっているため、一般通信端末3には点字
を用いた情報伝達のための特別な機能を設ける必要はな
い。
【0041】<D:第4実施形態>次に、本発明の第4
実施形態について説明する。図10は、本実施形態に係
る通信システムの構成を示すブロック図である。なお、
図10に示す構成要素のうち、前掲図6に示した構成要
素と共通するものについては同一の符号が付されてい
る。同図に示すように、この通信システムは、交換機ネ
ットワーク11に接続された通信中継装置4を有する点
で上記第1ないし第3実施形態に示した通信システムと
は異なっている。ここで、上記第3実施形態において
は、点字情報TDaと音声情報TDcとの間の相互変換
が、携帯型通信端末2’’によって行われるものとし
た。これに対し、本実施形態においては、かかる相互変
換が、上記通信中継装置4によって実現されるようにな
っている。このため、本実施形態においては、盲聾者が
用いる通信端末が点字情報TDaと音声情報TDcとの
間の相互変換を行う機能を備える必要がない。したがっ
て、本実施形態においては、盲聾者が、上記第1実施形
態に示した携帯型通信端末2を用いる場合を想定する。
すなわち、この携帯型通信端末2においては、盲聾者に
よる入力動作に応じた点字情報TDaが移動通信網1に
対して送信される一方、移動通信網1から受信した点字
情報TDaに応じた点字要素体231が駆動される。
実施形態について説明する。図10は、本実施形態に係
る通信システムの構成を示すブロック図である。なお、
図10に示す構成要素のうち、前掲図6に示した構成要
素と共通するものについては同一の符号が付されてい
る。同図に示すように、この通信システムは、交換機ネ
ットワーク11に接続された通信中継装置4を有する点
で上記第1ないし第3実施形態に示した通信システムと
は異なっている。ここで、上記第3実施形態において
は、点字情報TDaと音声情報TDcとの間の相互変換
が、携帯型通信端末2’’によって行われるものとし
た。これに対し、本実施形態においては、かかる相互変
換が、上記通信中継装置4によって実現されるようにな
っている。このため、本実施形態においては、盲聾者が
用いる通信端末が点字情報TDaと音声情報TDcとの
間の相互変換を行う機能を備える必要がない。したがっ
て、本実施形態においては、盲聾者が、上記第1実施形
態に示した携帯型通信端末2を用いる場合を想定する。
すなわち、この携帯型通信端末2においては、盲聾者に
よる入力動作に応じた点字情報TDaが移動通信網1に
対して送信される一方、移動通信網1から受信した点字
情報TDaに応じた点字要素体231が駆動される。
【0042】次に、図11は、本実施形態に係る通信中
継装置4の構成を示すブロック図である。同図に示すよ
うに、この通信中継装置4は、通信部41、制御部4
2、文字/点字変換部43、記憶部44および音声/文
字変換部45を有する。通信部41は、通信回線を介し
て交換機ネットワーク11に接続されており、交換機ネ
ットワーク11から受信した情報を制御部42に対して
出力する一方、制御部42から供給された情報を交換機
ネットワーク11に送信する。制御部42は、CPUな
どを含んで構成され、通信部41、文字/点字変換部4
3および音声/文字変換部45との間で各種情報の授受
を行うことにより、この通信中継装置4の制御中枢とし
て機能する。
継装置4の構成を示すブロック図である。同図に示すよ
うに、この通信中継装置4は、通信部41、制御部4
2、文字/点字変換部43、記憶部44および音声/文
字変換部45を有する。通信部41は、通信回線を介し
て交換機ネットワーク11に接続されており、交換機ネ
ットワーク11から受信した情報を制御部42に対して
出力する一方、制御部42から供給された情報を交換機
ネットワーク11に送信する。制御部42は、CPUな
どを含んで構成され、通信部41、文字/点字変換部4
3および音声/文字変換部45との間で各種情報の授受
を行うことにより、この通信中継装置4の制御中枢とし
て機能する。
【0043】文字/点字変換部43は、上記第2および
第3実施形態に示した文字/点字変換部24と同様、記
憶部44に記憶された文字/点字変換テーブルを参照す
ることにより、点字情報TDaと文字情報TDbとの間
の相互変換を行う。一方、音声/文字変換部45は、上
記第3実施形態に示した音声/文字変換部26と同様
に、文字情報TDbと音声情報TDcとの間の相互変換
を行う。
第3実施形態に示した文字/点字変換部24と同様、記
憶部44に記憶された文字/点字変換テーブルを参照す
ることにより、点字情報TDaと文字情報TDbとの間
の相互変換を行う。一方、音声/文字変換部45は、上
記第3実施形態に示した音声/文字変換部26と同様
に、文字情報TDbと音声情報TDcとの間の相互変換
を行う。
【0044】次に、本実施形態の動作を説明する。携帯
型通信端末2と一般通信端末3との間の回線が確立され
た後、携帯型通信端末2の利用者によって点字の入力が
なされると、当該点字を示す点字情報TDaが移動通信
網1に対して送信される。この点字情報TDaは、無線
基地局12および交換機ネットワーク11を介して通信
中継装置4に送信されるとともに、当該通信中継装置4
において音声情報TDcに変換された後、一般通信端末
3に対して送信される。詳述すると、以下の通りであ
る。
型通信端末2と一般通信端末3との間の回線が確立され
た後、携帯型通信端末2の利用者によって点字の入力が
なされると、当該点字を示す点字情報TDaが移動通信
網1に対して送信される。この点字情報TDaは、無線
基地局12および交換機ネットワーク11を介して通信
中継装置4に送信されるとともに、当該通信中継装置4
において音声情報TDcに変換された後、一般通信端末
3に対して送信される。詳述すると、以下の通りであ
る。
【0045】まず、通信中継装置4内の制御部42は、
携帯型通信端末2により送信された点字情報TDaを通
信部41を介して受信すると、当該点字情報TDaを文
字/点字変換部43に出力する。この点字情報TDa
は、文字/点字変換部43によって文字情報TDbに変
換されて制御部42に出力される。続いて、制御部42
は、文字/点字変換部43から供給された文字情報TD
bを音声/文字変換部45に出力する。この文字情報T
Dbは、音声/文字情報45によって音声情報TDcに
変換されて制御部42に出力される。そして、制御部4
2は、音声/文字変換部45から供給された音声情報T
Dcを、一般通信端末3を宛先として特定して移動通信
網1に送信する。一方、一般通信端末3は、この音声情
報TDcを受信し、当該音声情報TDcに応じた音声を
スピーカから出力する。これにより、携帯型通信端末2
の利用者によって入力された点字が、一般通信端末3の
利用者に音声として伝達されることとなる。
携帯型通信端末2により送信された点字情報TDaを通
信部41を介して受信すると、当該点字情報TDaを文
字/点字変換部43に出力する。この点字情報TDa
は、文字/点字変換部43によって文字情報TDbに変
換されて制御部42に出力される。続いて、制御部42
は、文字/点字変換部43から供給された文字情報TD
bを音声/文字変換部45に出力する。この文字情報T
Dbは、音声/文字情報45によって音声情報TDcに
変換されて制御部42に出力される。そして、制御部4
2は、音声/文字変換部45から供給された音声情報T
Dcを、一般通信端末3を宛先として特定して移動通信
網1に送信する。一方、一般通信端末3は、この音声情
報TDcを受信し、当該音声情報TDcに応じた音声を
スピーカから出力する。これにより、携帯型通信端末2
の利用者によって入力された点字が、一般通信端末3の
利用者に音声として伝達されることとなる。
【0046】これに対し、盲聾者への伝達対象となる音
声が一般通信端末3のマイクロホンに入力され、当該音
声を示す音声情報TDcが当該一般通信端末3から送信
された場合には、上記とは逆の動作が実行される。すな
わち、この音声情報TDcは、無線基地局12および交
換機ネットワーク11を介して通信中継装置4に送信さ
れ、音声/文字変換部45によって文字情報TDbに変
換される。続いて、この文字情報TDbは文字/点字変
換部43において点字情報TDaに変換され、当該点字
情報TDaが携帯型通信端末2に対して送信される。一
方、この点字情報TDaを受信した携帯型通信端末2に
おいては、当該点字情報TDaに応じて点字要素体23
1が駆動される。この結果、一般通信端末3に入力され
た音声が、携帯型通信端末2の利用者に点字として伝達
されることとなる。
声が一般通信端末3のマイクロホンに入力され、当該音
声を示す音声情報TDcが当該一般通信端末3から送信
された場合には、上記とは逆の動作が実行される。すな
わち、この音声情報TDcは、無線基地局12および交
換機ネットワーク11を介して通信中継装置4に送信さ
れ、音声/文字変換部45によって文字情報TDbに変
換される。続いて、この文字情報TDbは文字/点字変
換部43において点字情報TDaに変換され、当該点字
情報TDaが携帯型通信端末2に対して送信される。一
方、この点字情報TDaを受信した携帯型通信端末2に
おいては、当該点字情報TDaに応じて点字要素体23
1が駆動される。この結果、一般通信端末3に入力され
た音声が、携帯型通信端末2の利用者に点字として伝達
されることとなる。
【0047】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、上記第1ないし第3実施形態と同様の効果が得られ
る。加えて、本実施形態によれば、点字情報TDaと文
字情報TDbまたは音声情報TDcとの間の変換機能を
携帯型通信端末2に持たせる必要がないから、携帯型通
信端末2の構成を簡易なものとすることができる。
ば、上記第1ないし第3実施形態と同様の効果が得られ
る。加えて、本実施形態によれば、点字情報TDaと文
字情報TDbまたは音声情報TDcとの間の変換機能を
携帯型通信端末2に持たせる必要がないから、携帯型通
信端末2の構成を簡易なものとすることができる。
【0048】なお、本実施形態においては、専ら点字情
報TDaと音声情報TDcとの間の相互変換を行うため
に用いられる通信中継装置4を移動通信網1内に設ける
構成としたが、かかる機能を交換機に持たせるようにし
てもよい。また、通信中継装置4が点字情報TDaと音
声情報TDcとの相互変換を行うようにしたが、点字情
報TDaと文字情報TDbとの相互変換を行うようにし
てもよい。この場合、上記第2実施形態と同様に、一般
通信端末3の表示部に、盲聾者によって入力された点字
に対応する文字が表示されることとなる。
報TDaと音声情報TDcとの間の相互変換を行うため
に用いられる通信中継装置4を移動通信網1内に設ける
構成としたが、かかる機能を交換機に持たせるようにし
てもよい。また、通信中継装置4が点字情報TDaと音
声情報TDcとの相互変換を行うようにしたが、点字情
報TDaと文字情報TDbとの相互変換を行うようにし
てもよい。この場合、上記第2実施形態と同様に、一般
通信端末3の表示部に、盲聾者によって入力された点字
に対応する文字が表示されることとなる。
【0049】<E:第5実施形態>上記第3実施形態に
おいては、携帯型通信端末2’’が、移動通信網1との
間で無線通信を行う無線通信機能と、点字情報TDaを
音声情報TDcに変換する点字処理機能とを兼ね備える
構成とした。これに対し、本実施形態においては、前者
の無線通信機能を一般通信端末3によって実現する一
方、後者の点字処理機能を、当該一般通信端末3に接続
可能な点字処理機器によって実現するようになってい
る。
おいては、携帯型通信端末2’’が、移動通信網1との
間で無線通信を行う無線通信機能と、点字情報TDaを
音声情報TDcに変換する点字処理機能とを兼ね備える
構成とした。これに対し、本実施形態においては、前者
の無線通信機能を一般通信端末3によって実現する一
方、後者の点字処理機能を、当該一般通信端末3に接続
可能な点字処理機器によって実現するようになってい
る。
【0050】図12は、点字処理機器の構成を示すブロ
ック図である。同図に示すように、この点字処理機器5
は、インタフェース(I/F)51と、音声/文字変換
部56と、文字/点字変換部54と、記憶部55と、点
字処理部52と、上記各実施形態と同様に6個の点字要
素体(図示略)を備えた点字入出力部53とを有する。
インタフェース51は、当該点字処理機器5を、ケーブ
ル6を介して一般通信端末3に接続するための手段であ
る。また、図12に示す音声/文字変換部56、文字/
点字変換部54、点字処理部52および点字入出力部5
3は、上記第3実施形態における音声/文字変換部2
6、文字/点字変換部24、点字処理部22および点字
入出力部53と同様の機能を有している。
ック図である。同図に示すように、この点字処理機器5
は、インタフェース(I/F)51と、音声/文字変換
部56と、文字/点字変換部54と、記憶部55と、点
字処理部52と、上記各実施形態と同様に6個の点字要
素体(図示略)を備えた点字入出力部53とを有する。
インタフェース51は、当該点字処理機器5を、ケーブ
ル6を介して一般通信端末3に接続するための手段であ
る。また、図12に示す音声/文字変換部56、文字/
点字変換部54、点字処理部52および点字入出力部5
3は、上記第3実施形態における音声/文字変換部2
6、文字/点字変換部24、点字処理部22および点字
入出力部53と同様の機能を有している。
【0051】かかる構成の下、盲聾者は、一般通信端末
3と接続された点字処理機器5を用いることにより、他
の一般登録端末3の利用者との間で音声および点字を介
した情報伝達を行うことができる。すなわち、盲聾者に
よって入力された点字を示す点字情報TDaは、文字/
点字変換部54および音声/文字変換部56の機能によ
って音声情報TDcに変換され、インタフェース51か
ら一般通信端末3に出力される。この音声情報TDc
は、一般登録端末3によって他の一般通信端末3に送信
される。一方、これとは逆に、他の一般通信端末3から
送信された音声情報TDcを移動通信網1を介して受信
すると、一般通信端末3は、当該音声情報TDcを点字
処理機器5に出力する。点字処理機器5は、上記第3実
施形態と同様の手順により、当該音声情報TDcを変換
して得られる点字情報TDaに応じて点字要素体を駆動
する。以上の手順により、盲聾者と健常者(または盲聾
者同士)の間で情報伝達を実現することができるのであ
る。
3と接続された点字処理機器5を用いることにより、他
の一般登録端末3の利用者との間で音声および点字を介
した情報伝達を行うことができる。すなわち、盲聾者に
よって入力された点字を示す点字情報TDaは、文字/
点字変換部54および音声/文字変換部56の機能によ
って音声情報TDcに変換され、インタフェース51か
ら一般通信端末3に出力される。この音声情報TDc
は、一般登録端末3によって他の一般通信端末3に送信
される。一方、これとは逆に、他の一般通信端末3から
送信された音声情報TDcを移動通信網1を介して受信
すると、一般通信端末3は、当該音声情報TDcを点字
処理機器5に出力する。点字処理機器5は、上記第3実
施形態と同様の手順により、当該音声情報TDcを変換
して得られる点字情報TDaに応じて点字要素体を駆動
する。以上の手順により、盲聾者と健常者(または盲聾
者同士)の間で情報伝達を実現することができるのであ
る。
【0052】本実施形態においても、上記第3実施形態
と同様の効果が得られる。加えて、本実施形態によれ
ば、無線通信機能を担う一般通信端末3として従来より
普及している携帯電話機等を用いることができる。した
がって、点字を用いた情報伝達を行わない場合には、点
字処理機器5を一般通信端末3から取り外して通常の携
帯電話機として用いることもできる。
と同様の効果が得られる。加えて、本実施形態によれ
ば、無線通信機能を担う一般通信端末3として従来より
普及している携帯電話機等を用いることができる。した
がって、点字を用いた情報伝達を行わない場合には、点
字処理機器5を一般通信端末3から取り外して通常の携
帯電話機として用いることもできる。
【0053】なお、本実施形態においては、点字処理機
器5が、点字情報TDaおよび文字情報TDbの相互変
換機能と、文字情報TDbおよび音声情報TDcの相互
変換機能とを備える場合を例示したが、これらの機能の
少なくとも一方を、当該点字処理機器5に接続された一
般通信端末3に持たせるようにしてもよい。さらに、点
字処理機器5において点字情報TDaと音声情報TDc
との相互変換が実行されるようにしたが、点字情報TD
aと文字情報TDbとの相互変換を行うようにしてもよ
い。この場合、上記第2実施形態と同様に、一般通信端
末3の表示部に、盲聾者によって入力された点字に対応
する文字が表示されることとなる。
器5が、点字情報TDaおよび文字情報TDbの相互変
換機能と、文字情報TDbおよび音声情報TDcの相互
変換機能とを備える場合を例示したが、これらの機能の
少なくとも一方を、当該点字処理機器5に接続された一
般通信端末3に持たせるようにしてもよい。さらに、点
字処理機器5において点字情報TDaと音声情報TDc
との相互変換が実行されるようにしたが、点字情報TD
aと文字情報TDbとの相互変換を行うようにしてもよ
い。この場合、上記第2実施形態と同様に、一般通信端
末3の表示部に、盲聾者によって入力された点字に対応
する文字が表示されることとなる。
【0054】<F:変形例>以上この発明の実施形態に
ついて説明したが、上記各実施形態はあくまでも例示で
あり、上記各実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸
脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形
例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
ついて説明したが、上記各実施形態はあくまでも例示で
あり、上記各実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸
脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形
例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
【0055】(1)上記各実施形態においては、点字要
素体が備える圧電素子が、盲聾者に対して刺激を与える
機能と盲聾者による押圧動作を検出する機能とを兼ね備
える構成としたが、点字要素体の構成はこれに限られな
い。例えば、圧電素子に代えて、盲聾者の身体(特に
指)に対して振動を与えるためのモータと、押圧動作を
検出するためのセンサとを備える構成としてもよい。
素体が備える圧電素子が、盲聾者に対して刺激を与える
機能と盲聾者による押圧動作を検出する機能とを兼ね備
える構成としたが、点字要素体の構成はこれに限られな
い。例えば、圧電素子に代えて、盲聾者の身体(特に
指)に対して振動を与えるためのモータと、押圧動作を
検出するためのセンサとを備える構成としてもよい。
【0056】また、上記各実施形態においては、突起部
2311を備えた点字要素体231を用いる場合を例示
したが、点字要素体231の構成はこれに限られるもの
ではない。例えば、左手および右手における合計6本の
指に装着可能な指輪型の点字要素体を用い、各点字要素
体を、点字を構成する各点に対応させるようにしてもよ
い。要は、点字の各点に対応し、かつ触覚により感知可
能な刺激を付与できるものであれば、いかなる構成を採
用することもできるのである。
2311を備えた点字要素体231を用いる場合を例示
したが、点字要素体231の構成はこれに限られるもの
ではない。例えば、左手および右手における合計6本の
指に装着可能な指輪型の点字要素体を用い、各点字要素
体を、点字を構成する各点に対応させるようにしてもよ
い。要は、点字の各点に対応し、かつ触覚により感知可
能な刺激を付与できるものであれば、いかなる構成を採
用することもできるのである。
【0057】(2)上記第2ないし第5実施形態におい
ては、本発明に係る携帯型通信端末が、携帯電話機に代
表される可搬型の通信端末(一般通信端末3)との間で
通信を行う場合を例示したが、一般通信端末3はこれに
限られるものではなく、固定電話機や、ネットワークに
接続されたパーソナルコンピュータ等であってもよい。
ては、本発明に係る携帯型通信端末が、携帯電話機に代
表される可搬型の通信端末(一般通信端末3)との間で
通信を行う場合を例示したが、一般通信端末3はこれに
限られるものではなく、固定電話機や、ネットワークに
接続されたパーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0058】また、上記実施形態においては、本発明に
係る携帯型通信端末が、1台の一般通信端末との間で1
対1の通信を行う場合を例示したが、これに限らず、当
該携帯型通信端末が、複数の一般通信端末または他の携
帯型通信端末との間で通信を行うようにしてもよい。
係る携帯型通信端末が、1台の一般通信端末との間で1
対1の通信を行う場合を例示したが、これに限らず、当
該携帯型通信端末が、複数の一般通信端末または他の携
帯型通信端末との間で通信を行うようにしてもよい。
【0059】(3)上記各実施形態においては、本発明
に係る携帯型通信端末を、他の通信端末との間で双方向
通信を行うための装置として用いた場合を想定したが、
かかる携帯型通信端末の用途はこれに限られない。例え
ば、本発明に係る携帯型通信端末を、各種の情報を盲聾
者に対して報知するための装置として適用することもで
きる。具体的には、本発明に係る携帯型通信端末を、災
害時や非常時における盲聾者への緊急連絡のために用い
ることが考えられる。すなわち、災害の発生を盲聾者に
対して伝えるべき場合、その旨の点字を示す点字情報T
Da(または文字情報TDbないし音声情報TDc)
を、不特定の携帯型通信端末に対して、所定の放送セン
タから放送するのである。こうすれば、災害の発生を認
識することが困難な盲聾者であっても、速やかにその旨
を認識することができる。
に係る携帯型通信端末を、他の通信端末との間で双方向
通信を行うための装置として用いた場合を想定したが、
かかる携帯型通信端末の用途はこれに限られない。例え
ば、本発明に係る携帯型通信端末を、各種の情報を盲聾
者に対して報知するための装置として適用することもで
きる。具体的には、本発明に係る携帯型通信端末を、災
害時や非常時における盲聾者への緊急連絡のために用い
ることが考えられる。すなわち、災害の発生を盲聾者に
対して伝えるべき場合、その旨の点字を示す点字情報T
Da(または文字情報TDbないし音声情報TDc)
を、不特定の携帯型通信端末に対して、所定の放送セン
タから放送するのである。こうすれば、災害の発生を認
識することが困難な盲聾者であっても、速やかにその旨
を認識することができる。
【0060】(4)上記第4実施形態においては、本発
明を通信中継装置に適用した場合を例示したが、本発明
は、かかる通信中継装置の機能をコンピュータに実現さ
せるための通信中継プログラム、または当該プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(例え
ばCD−ROMなど)としても実施可能である。
明を通信中継装置に適用した場合を例示したが、本発明
は、かかる通信中継装置の機能をコンピュータに実現さ
せるための通信中継プログラム、または当該プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(例え
ばCD−ROMなど)としても実施可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
視覚に障害を有する人であっても容易にコミュニケーシ
ョンを図ることができる。
視覚に障害を有する人であっても容易にコミュニケーシ
ョンを図ることができる。
【図1】 本発明の第1実施形態に係る通信システムの
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態における携帯型通信端末の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】 (a)は同携帯型通信端末の外観を示す平面
図、(b)はその側面図であり、(c)は点字要素体の
構成を示す断面図である。
図、(b)はその側面図であり、(c)は点字要素体の
構成を示す断面図である。
【図4】 点字によるひらがな表示の具体例を示す図で
ある。
ある。
【図5】 同実施形態における点字情報の具体的内容を
示す図である。
示す図である。
【図6】 本発明の第2実施形態に係る通信システムの
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図7】 同実施形態における携帯型通信端末の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図8】 同携帯型通信端末の記憶部に保持された文字
/点字変換テーブルの一部の内容を示す図である。
/点字変換テーブルの一部の内容を示す図である。
【図9】 本発明の第3実施形態に係る携帯型通信端末
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明の第4実施形態に係る通信システム
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図11】 同実施形態における通信中継装置の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図12】 本発明の第5実施形態に係る点字処理機器
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
1……移動通信網(ネットワーク)、11……交換機ネ
ットワーク、12……無線基地局、2,2’,2’’…
…携帯型通信端末、21……無線通信部(無線通信手
段)、21a……アンテナ、22……点字処理部(駆動
制御手段、伝達情報生成手段)、23……点字入出力
部、231(231a,231b,231c,231
d,231e,231f)……点字要素体、24……文
字/点字変換部(伝達情報生成手段)、25……記憶
部、26……音声/文字変換部(伝達情報生成手段)、
4……通信中継装置、41……通信部(受信手段、送信
手段)、42……制御部、43……文字/点字変換部
(変換手段)、44……記憶部、45……音声/文字変
換部(変換手段)、5……点字入出力機器。
ットワーク、12……無線基地局、2,2’,2’’…
…携帯型通信端末、21……無線通信部(無線通信手
段)、21a……アンテナ、22……点字処理部(駆動
制御手段、伝達情報生成手段)、23……点字入出力
部、231(231a,231b,231c,231
d,231e,231f)……点字要素体、24……文
字/点字変換部(伝達情報生成手段)、25……記憶
部、26……音声/文字変換部(伝達情報生成手段)、
4……通信中継装置、41……通信部(受信手段、送信
手段)、42……制御部、43……文字/点字変換部
(変換手段)、44……記憶部、45……音声/文字変
換部(変換手段)、5……点字入出力機器。
Claims (14)
- 【請求項1】 各々が点字を構成する各点に対応し、触
覚により感知できる刺激を付与可能な複数の点字要素体
と、 他の通信端末から送信された伝達情報をネットワークか
ら無線回線を介して受信する無線通信手段と、 前記複数の点字要素体のうち、前記無線通信手段によっ
て受信された伝達情報に応じた1以上の点字要素体を動
作させる駆動制御手段とを具備することを特徴とする携
帯型通信端末。 - 【請求項2】 前記伝達情報は、点字を示す情報であ
り、 前記駆動制御手段は、前記複数の点字要素体のうち、前
記伝達情報によって示される点字に対応した1以上の点
字要素体を動作させることを特徴とする請求項1に記載
の携帯型通信端末。 - 【請求項3】 前記伝達情報は、文字を示す情報であ
り、 前記駆動制御手段は、前記伝達情報が示す文字に対応す
る点字を特定し、前記複数の点字要素体のうち当該点字
に対応した1以上の点字要素体を動作させることを特徴
とする請求項1に記載の携帯型通信端末。 - 【請求項4】 前記伝達情報は、音声を示す情報であ
り、 前記駆動制御手段は、前記伝達情報が示す音声に対応す
る点字を特定し、前記複数の点字要素体のうち当該点字
に対応した1以上の点字要素体を動作させることを特徴
とする請求項1に記載の携帯型通信端末。 - 【請求項5】 前記複数の点字要素体のうち入力動作が
行われた1以上の点字要素体を検知して、検知した点字
要素体の組合わせに応じた伝達情報を生成する伝達情報
生成手段を具備し、 前記無線通信手段は、前記伝達情報生成手段により生成
された伝達情報を無線回線を介してネットワークに送信
することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
載の携帯型通信端末。 - 【請求項6】 各々が点字を構成する各点に対応する複
数の点字要素体と、 前記複数の点字要素体のうち入力動作が行われた1以上
の点字要素体を検知して、検知した点字要素体の組合わ
せに応じた伝達情報を生成する伝達情報生成手段と、 前記伝達情報生成手段により生成された伝達情報を無線
回線を介してネットワークに送信する無線通信手段とを
具備することを特徴とする携帯型通信端末。 - 【請求項7】 前記伝達情報生成手段は、前記点字要素
体の組合わせに応じた点字を示す伝達情報を生成するこ
とを特徴とする請求項5または6に記載の携帯型通信端
末。 - 【請求項8】 前記伝達情報生成手段は、前記点字要素
体の組合わせに応じた文字を示す伝達情報を生成するこ
とを特徴とする請求項5または6に記載の携帯型通信端
末。 - 【請求項9】 前記伝達情報生成手段は、前記点字要素
体の組合わせに応じた音声を示す伝達情報を生成するこ
とを特徴とする請求項5または6に記載の携帯型通信端
末。 - 【請求項10】 入力された点字を示す点字情報を送信
可能な携帯型通信端末と、他の通信端末との間の通信を
中継する通信中継装置であって、 前記携帯型通信端末から送信された点字情報を受信する
受信手段と、 前記受信手段により受信された点字情報を、文字または
音声を示す伝達情報に変換する変換手段と、 前記変換により得られた伝達情報を、前記他の通信端末
に対して送信する送信手段とを具備することを特徴とす
る通信中継装置。 - 【請求項11】 受信した点字情報が示す点字を触覚に
より感知できる刺激として出力可能な携帯型通信端末
と、入力された音声または文字を示す伝達情報を送信可
能な他の通信端末との間の通信を中継する通信中継装置
であって、 音声または文字を示す伝達情報を前記他の通信端末から
受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された伝達情報を、点字を示す
点字情報に変換する変換手段と、 前記変換により得られた点字情報を、前記携帯型通信端
末に対して送信する送信手段とを具備することを特徴と
する通信中継装置。 - 【請求項12】 ネットワークに接続されたコンピュー
タに、 点字を示す点字情報を、当該点字が入力された携帯型通
信端末からネットワークを介して受信する受信機能と、 受信した点字情報を、文字または音声を示す伝達情報に
変換する変換機能と、 前記変換により得られた伝達情報を、前記ネットワーク
を介して他の通信端末に送信する送信機能とを実現させ
るための通信中継プログラム。 - 【請求項13】 ネットワークに接続されたコンピュー
タに、 音声または文字を示す伝達情報を通信端末から前記ネッ
トワークを介して受信する受信機能と、 前記受信手段により受信された伝達情報を、点字を示す
点字情報に変換する変換機能と、 前記変換により得られた点字情報を、受信した点字情報
が示す点字を触覚により感知できる刺激として出力可能
な携帯型通信端末に対して送信する送信機能とを実現さ
せるための通信中継プログラム。 - 【請求項14】 請求項12または13に記載の通信中
継プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001022183A JP2002232944A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 携帯型通信端末、通信中継装置、通信中継プログラムおよび該通信中継プログラムを記録した記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001022183A JP2002232944A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 携帯型通信端末、通信中継装置、通信中継プログラムおよび該通信中継プログラムを記録した記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002232944A true JP2002232944A (ja) | 2002-08-16 |
Family
ID=18887628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001022183A Withdrawn JP2002232944A (ja) | 2001-01-30 | 2001-01-30 | 携帯型通信端末、通信中継装置、通信中継プログラムおよび該通信中継プログラムを記録した記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002232944A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040040722A (ko) * | 2002-11-07 | 2004-05-13 | 엘지전자 주식회사 | 촉각을 이용하여 문자인식이 가능한 휴대용 단말기 |
JP2006244436A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | Nippon Ekorojii Kk | 通信端末装置 |
CN100411408C (zh) * | 2003-09-16 | 2008-08-13 | 乐金电子(中国)研究开发中心有限公司 | 移动通信终端的盲文识别装置与方法 |
JP2009193476A (ja) * | 2008-02-16 | 2009-08-27 | Tama Art Univ | 情報検知装置 |
JP2013073118A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 触覚式通信装置 |
CN106601080A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-04-26 | 北京握奇智能科技有限公司 | 一种具有盲文显示功能的设备及包括其的安全交易系统 |
-
2001
- 2001-01-30 JP JP2001022183A patent/JP2002232944A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040040722A (ko) * | 2002-11-07 | 2004-05-13 | 엘지전자 주식회사 | 촉각을 이용하여 문자인식이 가능한 휴대용 단말기 |
CN100411408C (zh) * | 2003-09-16 | 2008-08-13 | 乐金电子(中国)研究开发中心有限公司 | 移动通信终端的盲文识别装置与方法 |
JP2006244436A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-09-14 | Nippon Ekorojii Kk | 通信端末装置 |
JP2009193476A (ja) * | 2008-02-16 | 2009-08-27 | Tama Art Univ | 情報検知装置 |
JP2013073118A (ja) * | 2011-09-28 | 2013-04-22 | Dainippon Printing Co Ltd | 触覚式通信装置 |
CN106601080A (zh) * | 2016-12-28 | 2017-04-26 | 北京握奇智能科技有限公司 | 一种具有盲文显示功能的设备及包括其的安全交易系统 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071120 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090128 |