JP2002232498A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2002232498A JP2001030209A JP2001030209A JP2002232498A JP 2002232498 A JP2002232498 A JP 2002232498A JP 2001030209 A JP2001030209 A JP 2001030209A JP 2001030209 A JP2001030209 A JP 2001030209A JP 2002232498 A JP2002232498 A JP 2002232498A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 RF部2と復調部3とが1パッケージで構成
される場合に、RF部2を大型化させることなくRF部
2の検査を行う。製品コストを低減する。 【解決手段】 復調部3にRF部検査手段51を設け
る。RF部検査手段51は、A/D変換回路14・15
から出力されるIQデジタル信号に基づいて、RF部2
の動作検査を行うものであり、増幅率制御回路16と、
IQ直交誤差検査回路61と、IQレベル差検査回路7
1と、利得特性検査回路81と、ローパスフィルタ特性
検査回路91とで構成されている。RF部2の検査機能
を復調部3に持たせることにより、RF部2の検査にお
いて高価なテスターを用いることは不要となり、また、
RF部2からの出力を取り出すための検査用のピンをR
F部2に設ける必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルテレビジ
ョン放送などのRF(高周波)信号を受信するための半
導体集積回路(デジタル放送受信装置)に関するもので
あり、特に、RF部と復調部とを1パッケージで構成し
た半導体集積回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】放送通信分野においては、高密度のデー
タを送受信するためにデジタル信号処理技術を用いた方
式が採られている。例えば、衛星放送分野では、QPS
K(quadrature phase shift keying )と呼ばれる変復
調方式が用いられる。QPSK信号は、図12に示す通
り、(n×π/4)の位相を持つ信号(nは整数)であ
り、送信データに応じて、IQ平面上の4点(00),
(01),(11),(10)のいずれか1点に置き換
えられる。これをマッピングと言い、IQ平面上の信号
をベースバンド信号と呼ぶ。マッピング後、フィルタで
信号が波形整形される。波形整形されたI軸上、Q軸上
の信号をそれぞれI(t)、Q(t)とおく。
【0003】送信器は、IQ平面上にあるベースバンド
信号を、以下の式 F(t)=I(t)cos(2πft)−Q(t)si
n(2πft) を用い、cos(2πft)、sin(2πft)でR
F信号に変換して送信する。
【0004】ここで、図13は、上記RF信号を受信す
る、デジタル衛星放送における一般的なデジタル放送受
信装置の構成を示している。従来のデジタル放送受信装
置1’は、RF部2と復調部3とで構成されている。従
来、RF部2と復調部3とは別々のチップ(デバイス)
で形成されていたが、近年では、同図のように、これら
を一体化したワンチップICも開発されている。
【0005】RF部2は、入力端子4、可変利得型増幅
器5、局部発振器6、90°移相器7、ミキサー8・
9、ローパスフィルタ10・11、可変利得型増幅器1
2・13を備えている。一方、復調部3は、A/D(ア
ナログ/デジタル)変換回路14・15、増幅率制御回
路16、複素演算器17、FIRフィルタ18・19、
位相・周波数検出器20、ループフィルタ21、数値制
御発振器(NCO)22、タイミング検出器23、ルー
プフィルタ24、D/A(デジタル/アナログ)変換回
路25および電圧制御発振器(VCO)26を備えてい
る。
【0006】RF部2では、RF信号をベースバンド信
号に直交変調する他、伝送路で減衰した信号レベルを所
定レベルまで増幅して出力する。復調部3では、RF部
2における増幅率を制御する他、周波数変換の誤差、A
/D変換回路14・15のサンプリングタイミング誤差
を除去し、送信データの復調を行う。より詳細に説明す
ると、以下の通りである。
【0007】RF部2では、RF信号が入力端子4に入
力され、アナログAGC信号により利得を変化させる可
変利得型増幅器5で増幅される。増幅されたRF信号
は、局部発振器6、90°移相器7、ミキサー8・9で
構成される直交変調器に入力される。局部発振器6、9
0°移相器7は、RF信号をベースバンド信号に変換す
るための信号cos(−2πft)、sin(−2πf
t)をそれぞれ出力する。可変利得型増幅器5にて増幅
後のRF信号と、局部発振器6、90°移相器7からの
信号cos(−2πft)、sin(−2πft)と
は、ミキサー8・9にてミキシングされ、ミキサー8・
9から次の式で表される信号が出力される。なお、ミキ
サー8の出力をI’(t)、ミキサー9の出力をQ’
(t)とする。
【0008】I’(t)=αβ/2×(I(t)+I
(t)×cos(4πft)−Q(t)×sin(4π
ft)) Q’(t)=αβ/2×(I(t)×sin(4πf
t)+Q(t)−Q(t)×cos(4πft)) ただし、αは伝送路での減衰率、βは可変利得増幅器5
の増幅率とする。
【0009】これらの信号は、ローパスフィルタ10・
11を通過することで高周波成分が除去されてベースバ
ンド信号αβ/2×I(t)、αβ/2×Q(t)とな
る。これらベースバンド信号は、可変利得形増幅器12
・13で増幅されてRF部2から出力される。
【0010】復調部3では、RF部2から受けた上記ベ
ースバンド信号を、A/D変換回路14・15でアナロ
グ信号からデジタル信号に変換し、デジタル信号処理を
行う。A/D変換回路14・15でのサンプリングは、
電圧制御発振器(VCO)26から出力されるクロック
で行われる。
【0011】復調部3は、A/D変換回路14・15へ
の入力信号のレベルを一定にするAGCループ(Auto G
ain Control Loop)、位相・周波数同期を取るAFCル
ープ(Auto Frequency Control Loop )、シンボルのタ
イミング同期を取るタイミング再生ループ(Timming Re
covery Loop )の3つのフィードバックループで構成さ
れている。
【0012】AGCループは、A/D変換回路14・1
5、増幅率制御回路16、RF部2の可変利得型増幅器
5・12・13で構成されている。A/D変換回路14
・15への入力レベルが一定になるように、増幅率制御
回路16からアナログAGC信号が利得制御型増幅器5
・12・13に出力され、利得制御型増幅器5・12・
13の増幅率が制御される。
【0013】AFCループは、複素演算器17、FIR
フィルタ18・19、位相・周波数検出器20、ループ
フィルタ21、数値制御発振器(NCO)22で構成さ
れる。
【0014】ミキサー8・9でRF信号からベースバン
ド信号に変換する時に位相誤差Δθがある場合、A/D
変換回路14・15からの出力信号は次の式で表され
る。なお、A/D変換回路14の出力をI”(t)、A
/D変換回路15の出力をQ”(t)とする。
【0015】I”(t)=αβγ/2×(I(t)×c
os(Δθ)−Q(t)×sin(Δθ)) Q”(t)=αβγ/2×(I(t)×sin(Δθ)
+Q(t)×cos(Δθ)) ただし、γは可変利得型増幅器12・13の増幅率とす
る。
【0016】FIRフィルタ18・19を通過して波形
整形されたベースバンド信号の位相誤差Δθは、位相・
周波数検出器20で検出される。検出信号は、ループフ
ィルタ21にて高周波成分が除去され、数値制御発振器
(NCO)22に制御信号として入力される。数値制御
発振器22は、制御信号に応じて位相・周波数誤差を除
去するための信号cos(−Δθ)、sin(−Δθ)
を出力する。A/D変換回路14・15のベースバンド
信号出力と数値制御発振器22の出力とは、次の演算を
行う複素演算器17に入力される。なお、複素演算器1
7の出力をそれぞれI''' (t)、Q''' (t)とす
る。
【0017】 つまり、複素演算器17の出力は、位相誤差成分が除去
され、αβγ/2×I(t)、αβγ/2×Q(t)と
なる。
【0018】タイミング再生ループは、A/D変換回路
14・15、タイミング検出器23、ループフィルタ2
4、D/A変換回路25、電圧制御発振器(VCO)2
6で構成される。
【0019】A/D変換回路14・15の入力信号は、
制御電圧に応じて周波数を変える電圧制御発振器26の
当該周波数でサンプリングされ、デジタル信号として出
力される。タイミング検出器23は、A/D変換回路1
4・15の出力信号から、A/D変換回路14・15の
入力信号のシンボルタイミングとそれをサンプリングす
るための電圧制御発信器23の出力とのタイミング誤差
Δtを検出する。検出された誤差Δtは、ループフィル
タ24で高周波成分が除去された後、D/A変換回路2
5を通じて電圧制御発振器26に制御信号として入力さ
れる。
【0020】ここで、図14および図15は、シンボル
タイミングとサンプリングタイミングとの差がプラスの
場合とマイナスの場合とを示している。電圧制御発振器
26からの出力は、図14のように検出誤差Δtがプラ
スの時は、周波数が低くなる方向に制御され、図15の
ように検出誤差Δtがマイナスの時は、周波数が高くな
る方向に制御される。検出誤差Δt=0の時、周波数変
化が0となり、一定の周波数信号が電圧制御発振器23
から出力され、入力信号のシンボルタイミングとA/D
変換回路14・15のサンプリングタイミングとが一致
するようになる。
【0021】以上が一般的なデジタル放送デジタル放送
受信装置の構成と動作である。
【0022】次に、上記したデジタル放送受信装置の検
査について説明する。
【0023】デジタル放送受信装置の製品化について考
えた場合、例えばRF部2が所望の機能を発揮するか否
かの検査を行う必要がある。RF部2の一般的な検査項
目としては、例えば以下のものが挙げられる。
【0024】・IQ信号の直交性検査 ・IQ信号のレベル差検査 ・利得特性検査 ・ローパスフィルタ特性検査 例えば、RF部2と復調部3とが別々のチップの時は、
図16で示すように、RFテスター40を使用し、RF
部2からの出力(可変利得型増幅器12・13からの出
力)をRFテスター40で測定することにより、RF部
2の検査を行うことが可能である。このとき、RF部2
の入力には、例えばsin波が用いられる。なお、図1
6に示すRF部2と、図13に示す従来型デジタル放送
受信装置1’のRF部2とで共通の構成には共通の番号
を付している。以下、上記各検査について簡単に説明す
れば以下の通りである。
【0025】IQ信号の直交性検査は、90°移相器7
の誤差検査である。RF部2にsin波を入力した時、
RF部2は、理想的には、cos波、sin波を出力す
る。この場合、RF部2の出力波形同士には、90°の
位相差があることになる。ところが、90°移相器7に
誤差があった場合、RF部2の出力波形同士の位相差は
90°から幾分ずれる。IQ信号の直交性検査では、R
F部2の出力波形同士の位相差が90°に対してどの程
度誤差があるかを測定し、誤差が規定範囲内にあるか否
かを検査する。
【0026】IQ信号のレベル差の検査は、可変利得制
御型増幅器12・13の利得差の検査であり、外部電極
から可変利得制御型増幅器12・13に同じ制御電圧を
与えた時に、IQ信号の出力レベル差が規定範囲内にあ
るか否かを検査するものである。
【0027】利得特性検査は、可変利得型増幅器5・1
2・13の利得範囲の検査であり、利得特性が規定範囲
内にあるか否かを検査するものである。
【0028】ローパスフィルタ特性検査は、ローパスフ
ィルタ10・11の振幅特性の検査であり、ローパスフ
ィルタ10・11の通過領域、遮断領域の特性が規定範
囲内に入っているか否かを検査するものである。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、RF部2と
復調部3とが別々のチップの時は、RF部2の出力を直
接取り出すことができるので、RFテスター40を用い
ることで上述のようにRF部2の検査が可能である。
【0030】しかし、RF部2と復調部3とが一体とな
ったワンチップICの場合は、RF部2の出力をそのま
ま外部に取り出すことができないため、例えば、検査用
のピンをRF部2の出力に接続して設け、この検査用の
ピンを介してRF部2の検査を行う必要がある。したが
って、検査用ピンを設けることで、部品点数が増え、パ
ッケージも大きくなるおそれがあり、また、チップコス
トが上がることも懸念される。
【0031】また、従来のRF部2の検査方式では、高
価なRFテスター40が必要であり、チップコストを上
げる要因となっている。
【0032】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、RF部と復調部とが1パ
ッケージ(ワンチップIC)で構成される場合に、RF
部を大型化させることなくRF部の検査を行うことがで
き、しかも、製品コストを低減できる半導体集積回路を
提供することにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体集積
回路は、上記の課題を解決するために、入力される高周
波信号をIQベースバンド信号に直交変調する変調部
と、上記IQベースバンド信号を増幅するための増幅部
とを有するRF部と、上記IQベースバンド信号をIQ
デジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換回路
と、上記IQデジタル信号を復調するデジタル復調回路
とを有する復調部とを1パッケージ化した半導体集積回
路であって、上記復調部は、上記アナログ/デジタル変
換回路から出力されるIQデジタル信号に基づいて、上
記RF部の動作検査を行うRF部検査手段を備えている
ことを特徴としている。
【0034】上記の構成によれば、RF部に入力された
高周波信号は変調部にてIQベースバンド信号に直交変
調され、増幅部にて増幅される。そして、増幅されたI
Qベースバンド信号は、復調部のアナログ/デジタル変
換回路にてIQデジタル信号に変換され、デジタル復調
回路により復調される。
【0035】ここで、復調部は、アナログ/デジタル変
換回路から出力されるIQデジタル信号に基づいてRF
部の動作検査を行うRF部検査手段を備えており、アナ
ログ/デジタル変換回路という既存の構成を利用して、
RF部検査手段がRF部の検査を行うようになってい
る。
【0036】このようにRF部の検査機能を復調部に持
たせることにより、RF部と復調部とが1パッケージ化
された半導体集積回路が構成された場合でも、RF部の
検査において高価なテスターを用いることは不要とな
り、また、RF部からの出力を取り出すための検査用の
ピンをRF部に設ける必要がなくなる。これにより、R
F部の大型化によるパッケージ自体の大型化を回避する
ことができると共に、半導体集積回路の製品としてのコ
ストを低減することができる。
【0037】本発明に係る半導体集積回路は、上記の課
題を解決するために、上記RF部検査手段は、上記IQ
デジタル信号に基づいて、上記RF部から出力されるI
Qベースバンド信号のI信号とQ信号との直交誤差を検
査するIQ直交誤差検査手段を備えていることを特徴と
している。
【0038】上記の構成によれば、RF部検査手段がI
Q直交誤差検査手段を備えているので、既存のアナログ
/デジタル変換回路を利用して、RF部から出力される
IQベースバンド信号のI信号とQ信号との直交誤差を
検査することができる。
【0039】本発明に係る半導体集積回路は、上記の課
題を解決するために、上記IQ直交誤差検査手段は、上
記IQデジタル信号の符号をそれぞれ検出する符号判定
回路と、所定時間内で上記IQデジタル信号の符号が同
符号となる時間を測定する時間測定回路と、上記時間測
定回路にて測定された時間が規定範囲内にあるか否かを
判定する判定回路とを備えていることを特徴としてい
る。
【0040】上記の構成によれば、符号判定回路にて判
定されたIQデジタル信号の符号が所定時間内で同符号
となる時間を時間測定回路が測定し、上記時間が規定範
囲内か否かを判定回路が判定することにより、上記IQ
デジタル信号に対応するRF部からの出力(IQベース
バンド信号)が同符号となる時間が規定範囲内か否かを
判断することができる。これにより、上記IQベースバ
ンド信号のI信号とQ信号との直交誤差を検査すること
ができる。
【0041】本発明に係る半導体集積回路は、上記の課
題を解決するために、上記RF部検査手段は、上記IQ
デジタル信号のレベルを示すIレベル検出信号およびQ
レベル検出信号を生成し、Iレベル検出信号およびQレ
ベル検出信号に基づいて、上記RF部の上記増幅部にお
ける増幅利得を制御する増幅率制御回路と、上記Iレベ
ル検出信号および上記Qレベル検出信号に基づいて、上
記RF部から出力されるIQベースバンド信号のI信号
とQ信号とのレベル差を検査するIQレベル差検査手段
とを備えていることを特徴としている。
【0042】上記の構成によれば、RF部検査手段は、
増幅率制御回路にて生成されるIレベル検出信号および
Qレベル検出信号に基づいて、IQベースバンド信号の
レベル差を検査するIQレベル差検査手段を備えてい
る。これにより、既存のアナログ/デジタル変換回路を
利用して、RF部から出力されるIQベースバンド信号
のレベル差を検査することができる。
【0043】本発明に係る半導体集積回路は、上記の課
題を解決するために、上記IQレベル差検査手段は、上
記Iレベル検出信号と上記Qレベル検出信号とのレベル
差に対応する値をIQレベル差として検出するレベル差
検出手段と、上記IQレベル差とレベル差判定用基準値
とに基づいて、IQベースバンド信号のI信号とQ信号
とのレベル差が規定範囲内であるか否かを判断するレベ
ル差比較手段とを備えていることを特徴としている。
【0044】Iレベル検出信号と上記Qレベル検出信号
とのレベル差は、アナログ/デジタル変換回路の出力差
であり、それゆえ、IQレベル差は、上記出力差に対応
している。レベル差検出手段にて検出されたIQレベル
差と、レベル差判定用基準値とに基づいて、レベル差比
較手段がIQベースバンド信号のI信号とQ信号とのレ
ベル差が規定範囲内であるか否かを判断する。
【0045】ここで、RF部の増幅部に利得差がある
と、その差に応じて、復調部のアナログ/デジタル変換
回路に出力差が現れる。したがって、アナログ/デジタ
ル変換回路の出力差を増幅率制御回路を介してIQレベ
ル差として検出し、そのIQレベル差とレベル差判定用
基準値とを比較することで、上記増幅部の利得差、つま
り、RF部から出力されるIQベースバンド信号のI信
号とQ信号とのレベル差の検査を行うことができる。
【0046】本発明に係る半導体集積回路は、上記の課
題を解決するために、上記RF部検査手段は、上記アナ
ログ/デジタル変換回路から出力されるIQデジタル信
号に基づいて、上記RF部の上記増幅部における増幅利
得を制御するためのアナログ制御信号に対応するデジタ
ル制御信号を生成する増幅率制御回路と、上記RF部に
入力される信号の変化に伴う上記デジタル制御信号の変
化に基づいて、上記増幅利得の特性を検査する利得特性
検査手段とを備えていることを特徴としている。
【0047】RF部に入力される信号の例えば振幅値を
変化させることで上記入力信号を変化させた場合、その
変化に対応して、RF部の上記増幅部における増幅率が
変化し、その結果、増幅率制御回路からのデジタル制御
信号も変化する。上記デジタル制御信号は、RF部の増
幅部の増幅利得を制御するためのアナログ制御信号に対
応しているので、利得特性検査手段が上記デジタル制御
信号の変化を検出することにより、上記アナログ制御信
号の変化を検出できる。これにより、上記アナログ制御
信号により制御される上記増幅利得の特性を、復調部側
で的確に検査することができる。
【0048】本発明に係る半導体集積回路は、上記の課
題を解決するために、上記RF部検査手段は、上記RF
部に入力される信号の変化に対応して変化する上記デジ
タル制御信号の上限値と最小利得検査用基準値とを比較
し、その比較結果に応じた値を出力する第1の比較回路
を備えていることを特徴としている。
【0049】上記の構成によれば、第1の比較回路によ
り、最小利得の検査を行うことができる。
【0050】本発明に係る半導体集積回路は、上記の課
題を解決するために、上記RF部検査手段は、上記RF
部に入力される信号の変化に対応して変化する上記デジ
タル制御信号の下限値と最大利得検査用基準値とを比較
し、その比較結果に応じた値を出力する第2の比較回路
を備えていることを特徴としている。
【0051】上記の構成によれば、第2の比較回路によ
り、最大利得の検査を行うことができる。
【0052】本発明に係る半導体集積回路は、上記の課
題を解決するために、上記RF部は、IQベースバンド
信号の高周波成分を除去するためのローパスフィルタを
さらに備え、上記RF部検査手段は、上記アナログ/デ
ジタル変換回路から出力されるIQデジタル信号に基づ
いて、上記RF部の上記増幅部における増幅利得を制御
するためのアナログ制御信号に対応するデジタル制御信
号を生成する増幅率制御回路と、上記デジタル制御信号
に基づいて、上記ローパスフィルタの通過領域および遮
断領域の特性を検査するローパスフィルタ特性検査手段
とを備えていることを特徴としている。
【0053】入力信号の周波数がローパスフィルタの遮
断領域にある場合、ローパスフィルタで信号は減衰す
る。ところが、増幅率制御回路の制御により、アナログ
/デジタル変換回路の入力レベルは、所定レベル(増幅
率制御回路で設定される基準値)になるので、ローパス
フィルタで信号が減衰した分、増幅部での増幅率は高く
なり、増幅率制御回路から出力されるデジタル制御信号
は小さくなる。逆に、入力信号の周波数がローパスフィ
ルタの通過領域にある場合、増幅率制御回路から出力さ
れるデジタル制御信号は大きくなる。
【0054】このように、入力信号の周波数がローパス
フィルタの遮断領域にある場合と通過領域にある場合と
で、それらに対応して得られるデジタル制御信号の値は
増減するので、ローパスフィルタ特性検査手段は、上記
デジタル制御信号に基づいて、ローパスフィルタの通過
特性(通過領域および遮断領域の特性)を的確に検査す
ることが可能となる。
【0055】本発明に係る半導体集積回路は、上記の課
題を解決するために、上記ローパスフィルタ特性検査手
段は、上記デジタル制御信号の値を記憶する第1のメモ
リ回路および第2のメモリ回路と、上記RF部に入力さ
れる信号の周波数が上記ローパスフィルタの通過領域に
あるか遮断領域にあるかに応じて、上記デジタル制御信
号の出力先を第1のメモリ回路および第2のメモリ回路
とで切り換える入力スイッチ回路と、上記第1のメモリ
回路に記憶されたデジタル制御信号の値と、上記第2の
メモリ回路に記憶されたデジタル制御信号の値との差
と、ローパスフィルタ検査基準値とを比較し、比較結果
に応じた値を出力するフィルタ特性比較回路とを備えて
いることを特徴としている。
【0056】上記の構成によれば、入力スイッチ回路に
より、周波数がローパスフィルタの遮断領域内にある信
号が入力された場合に得られるデジタル制御信号の値が
例えば第1のメモリ回路に記憶される一方、周波数がロ
ーパスフィルタの通過領域内にある信号が入力された場
合に得られるデジタル制御信号の値が例えば第2のメモ
リ回路に記憶される。そして、第1のメモリ回路に記憶
されたデジタル制御信号の値と、第2のメモリ回路に記
憶されたデジタル制御信号の値との差と、ローパスフィ
ルタ検査基準値との比較結果がフィルタ特性比較回路か
ら出力される。
【0057】上記したように、入力信号の周波数がロー
パスフィルタの遮断領域にある場合と通過領域にある場
合とで、それらに対応して得られるデジタル制御信号の
値は増減するので、第1のメモリ回路および第2のメモ
リ回路に記憶された各デジタル制御信号の値の差の大小
を見ることで、ローパスフィルタの通過特性を確実に検
査することができる。
【0058】本発明に係る半導体集積回路は、上記の課
題を解決するために、上記復調部は、上記RF部検査手
段での検査結果に基づいて、パッケージとしての合否判
定を行う合否判定回路をさらに備えていることを特徴と
している。
【0059】上記の構成によれば、復調部が合否判定回
路を備えることで、RF部検査手段での検査結果に基づ
いて、半導体集積回路がパッケージ(製品)として合格
であるか否かを自動判定することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図面に基づいて説明すれば以下の通りである。なお、説
明の便宜上、図13で示した従来技術と同一の構成には
同一の部材番号を付記する。
【0061】図1は、本実施形態に係る半導体集積回路
としてのデジタル放送受信装置1の概略の構成を示して
いる。デジタル放送受信装置1は、RF部2と復調部3
とを同一チップ上に形成し、1パッケージ化した1チッ
プICで構成されている。
【0062】RF部2は、入力される高周波信号(RF
信号)をIQベースバンド信号に直交変調すると共に、
伝送路で減衰した信号レベルを所定レベルまで増幅する
ものであり、入力端子4、可変利得型増幅器5、局部発
振器6、90°移相器7、ミキサー8・9、ローパスフ
ィルタ10・11、可変利得型増幅器12・13を備え
ている。
【0063】上記の局部発振器6、90°移相器7、ミ
キサー8・9は、入力端子4を介して入力される高周波
信号をIQベースバンド信号に直交変調する変調部を構
成しており、可変利得型増幅器5・12・13は、上記
IQベースバンド信号を増幅するための増幅部を構成し
ている。また、ローパスフィルタ10・11は、上記I
Qベースバンド信号の高周波成分を除去するためのもの
である。
【0064】一方、復調部3は、A/D(アナログ/デ
ジタル)変換回路14・15、デジタル復調回路27を
備えている。A/D変換回路14・15は、RF部2か
ら出力される上記IQベースバンド信号をIQデジタル
信号に変換するものである。デジタル復調回路27は、
上記IQデジタル信号を復調するものであり、複素演算
器17、FIRフィルタ18・19、位相・周波数検出
器20、ループフィルタ21、数値制御発振器(NC
O)22、タイミング検出器23、ループフィルタ2
4、D/A(デジタル/アナログ)変換回路25および
電圧制御発振器(VCO)26で構成されている。
【0065】また、復調部3は、増幅率制御回路16を
備えている。増幅率制御回路16は、A/D変換回路1
4・15から出力されるIQデジタル信号のレベルを示
すIレベル検出信号およびQレベル検出信号を生成し、
Iレベル検出信号およびQレベル検出信号に基づいて、
RF部2の上記増幅部における増幅利得を制御するため
のアナログ制御信号を生成するものである。具体的に
は、図2に示すように、増幅率制御回路16は、IQレ
ベル検出回路31、比較結果出力回路32およびD/A
変換回路33を備えている。
【0066】IQレベル検出回路31は、A/D変換回
路14・15の出力レベル(Iレベル、Qレベル)をそ
れぞれ検出するレベル検出器34・35と、レベル検出
器34・35の出力を加算する加算器36とで構成され
ている。比較結果出力回路32は、基準値と上記IQレ
ベル検出回路31の出力との差分を出力する引算器37
と、引算器37の出力を積分する積分器38とで構成さ
れている。D/A変換回路33は、比較結果出力回路3
2の出力(デジタルAGC信号)をアナログ信号(アナ
ログAGC信号)に変換するものである。
【0067】IQレベル検出回路31では、2個のレベ
ル検出器34・35と加算器36とによって、IQデジ
タル信号の合計レベル(IQレベル検出信号)が算出さ
れる。IQレベル検出信号が、比較結果出力回路32内
の基準値より高いと、引算器37の出力はプラスとな
り、積分器38の出力は増加する。一方、IQレベル検
出信号が、比較結果出力回路32内の基準値より低い
と、引算器37の出力はマイナスとなり、積分器38の
出力は減少する。比較結果出力回路32の出力(デジタ
ルAGC信号)は、D/A変換回路33を通して、可変
利得型増幅器5・12・13の増幅率を制御する信号
(アナログAGC信号)となる。
【0068】ここで、図3に示すように、アナログAG
C信号と可変利得型増幅器5・12・13の増幅率との
関係(利得特性)が成り立つとすると、増幅率制御回路
16では、IQデジタル信号の合計レベル(IQレベル
検出信号)が基準値より低い時は、可変利得型増幅器5
・12・13の増幅率は上がる方向に制御され、IQレ
ベル検出信号が基準値より高い時は、増幅率は下がる方
向に制御される。また、IQレベル検出信号が基準値と
同じになった時は、増幅率の変化は0となり、一定の増
幅率で信号が増幅される。
【0069】また、増幅率制御回路16は、上記のよう
な動作を行うことから、A/D変換回路14・15から
出力されるIQデジタル信号に基づいて、RF部2の上
記増幅部における増幅利得を制御するアナログ制御信号
(アナログAGC信号)と、上記アナログ制御信号に対
応するデジタル制御信号(デジタルAGC信号)とを生
成する回路であると言うことができる。
【0070】なお、上記デジタルAGC信号は、次に示
すRF部検査手段51でのRF部2の検査に用いられる
ことから、増幅率制御回路16は、RF部検査手段51
の一部を構成していると言うことができる。
【0071】また、復調部3は、デジタル放送受信装置
1(RF部2)の検査を行う場合に使用されるRF部検
査手段51と合否判定回路52(合否判定手段)とを備
えている。RF部検査手段51は、A/D変換回路14
・15から出力されるIQデジタル信号に基づいて、R
F部2の動作検査を行うものであり、合否判定手段52
は、RF部検査手段51での検査結果に基づいて、デジ
タル放送受信装置1のパッケージとしての合否を判断す
るものである。
【0072】つまり、本実施形態に係るデジタル放送受
信装置1は、RF部検査手段51および合否判定回路5
2以外の構成については、図13で示した従来のデジタ
ル放送受信装置1’と全く同じであるが、RF部検査手
段51および合否判定回路52を備えている点で従来と
は大きく異なっており、この点が本発明の特徴となって
いる。
【0073】デジタル放送受信装置1は、通常のRF信
号受信時には、従来のデジタル放送受信装置1’と同じ
動作を行うので、ここではその詳細な説明を省略する。
【0074】デジタル放送受信装置1の検査を行う場合
は、入力信号にはsin波が使用され、入力端子4から
デジタル放送受信装置1に入力される。ここで、入力端
子4に入力される信号は、以下の式で表される。
【0075】σsin(2πft) ただし、σは振幅値を示す。
【0076】上記入力されたsin波は、可変利得型増
幅器5で増幅され、下記の式で表される信号が出力され
る。
【0077】σβsin(2πft) ただし、βは可変利得増幅器5の増幅率を示す。
【0078】可変利得型増幅器5の出力と、局部発振器
6、90°移相器7により出力される信号cos(−2
πft)、sin(−2πft)とは、ミキサー8・9
でミキシングされる。この場合のミキサー8・9のAC
出力は、以下の式で表される。なお、ミキサー8の出力
をx(t)、ミキサー9の出力をy(t)とする。
【0079】x(t)=σβ/2×sin(4πft) y(t)=σβ/2×cos(4πft) 出力x(t)、y(t)は、ローパスフィルタ10・1
1を通過して、可変利得形増幅器12・13で増幅され
る。これにより、RF部2の出力は、以下の式で表され
る。なお、可変利得型増幅器12の出力をx’(t)
を、可変利得型増幅器13の出力をy’(t)とする。
【0080】 x’(t)=σβγ/2×sin(4πft) y’(t)=σβγ/2×cos(4πft) ただし、γは可変利得型増幅器12・13の増幅率とす
る。
【0081】これらの信号がA/D変換回路14・15
でアナログ信号からデジタル信号に変換され、RF部検
査手段51に入力される。そして、RF部検査手段51
での検査結果の合否判定結果が、合否判定回路52から
出力される。
【0082】次に、RF部検査手段51の詳細について
説明する。
【0083】RF部検査手段51は、図1に示すよう
に、上述した増幅率制御回路16、IQ直交誤差検査回
路61(IQ直交誤差検査手段)、IQレベル差検査回
路71(IQレベル差検査手段)、利得特性検査回路8
1(利得特性検査手段)、ローパスフィルタ特性検査回
路91(ローパスフィルタ特性検査手段)で構成されて
いる。IQ直交誤差検査回路61、IQレベル差検査回
路71、利得特性検査回路81、ローパスフィルタ特性
検査回路91は、RF部2の検査を行う場合にのみ使用
される。
【0084】IQ直交誤差検査回路61は、RF部2か
ら出力されるIQベースバンド信号のI信号とQ信号と
の直交誤差が規定範囲内にあるか否かを、A/D変換回
路14・15から出力されるIQデジタル信号に基づい
て検査するものである。つまり、IQ直交誤差検査回路
61は、RF部2の出力波形同士の位相差が90°に対
してどの程度誤差があるかを上記IQデジタル信号に基
づいて求め、その誤差が規定範囲内にあるか否かを検査
する。
【0085】IQレベル差検査回路71は、増幅率制御
回路16から出力されるIレベル検出信号およびQレベ
ル検出信号に基づいて、RF部2から出力されるIQベ
ースバンド信号のI信号とQ信号とのレベル差が規定範
囲内にあるか否かを検査するものであり、これにより、
可変利得制御型増幅器12・13の利得差を検査するこ
とができる。
【0086】利得特性検査回路81は、RF部2に入力
される信号の変化に伴う、増幅率制御回路16からのデ
ジタルAGC信号(デジタル制御信号)の変化に基づい
て、RF部2の利得特性の検査を行うものである。つま
り、利得特性検査回路81は、入力信号の変化に伴うデ
ジタルAGC信号の変化が規定範囲内であるか否かを検
出することにより、RF部2の利得特性が規定範囲内で
あるか否かの検査(可変利得型増幅器5・12・13の
利得範囲の検査)を行う。
【0087】ローパスフィルタ特性検査回路91は、R
F部2のローパスフィルタ10・11の振幅特性の検査
を行うものであり、ローパスフィルタ10・11の通過
特性(通過領域および遮断領域)の特性が規定範囲内に
入っているか否かを検査する。
【0088】以下、上記した各検査回路について詳細に
説明する。
【0089】(IQ直交誤差検査回路)IQ直交誤差検
査回路61は、図4に示すように、符号判定回路62
と、時間測定回路63と、比較回路64とで構成されて
いる。
【0090】符号判定回路62は、A/D変換回路14
・15からの出力(IQデジタル信号)の符号をそれぞ
れ検出する符号検出器65・66で構成されている。
【0091】時間測定回路63は、符号検出器65・6
6にて検出された符号、つまり、上記IQデジタル信号
の符号が所定時間内で同符号となる時間を測定するもの
であり、同符号判定部67と積分器68とで構成されて
いる。同符号判定部67は、符号検出器65・66にて
検出された符号が同符号の場合には“0”を出力する一
方、異符号の場合は“1”を出力する。また、積分器6
8は、所定時間中に同符号判定部67の出力が“0”と
なった回数を出力する。これにより、積分器68から
は、上記所定時間中にA/D変換回路14・15からの
出力の符号が一致している時間が出力されることにな
る。
【0092】比較回路64は、時間測定回路63の出力
(時間測定回路63にて測定された時間)が規定範囲内
にあるか否かを判定する判定回路である。つまり、比較
回路64は、時間測定回路63の積分器68の出力(同
符号となる時間)と基準値(時間判定用基準値、リファ
レンス、合格判定基準)とを比較し、積分器68の出力
がリファレンス範囲内にある場合は“0”を出力する一
方、範囲外の場合は“1”を出力し、比較結果に応じた
値を出力する。
【0093】ここで、90°移相器7の出力に誤差Δθ
がある場合、RF部2の出力(可変利得型増幅器12・
13の出力)は、以下の式で示される。
【0094】 x’(t)=σβγ/2×sin(4πft) y’(t)=σβγ/2×cos(4πft+Δθ) 図5ないし図7は、誤差Δθが0、マイナス、プラスの
ときの、所定時間での出力x’(t)、y’(t)の波
形をそれぞれ示している。図5に示すように、誤差Δθ
が0の時は、出力x’(t)とy’(t)とは、上記所
定時間のうち半分の時間が同符号となる。また、出力
x’(t)とy’(t)とは、誤差Δθがマイナスの
時、図6に示すように上記所定時間内では同符号の時間
が長く、誤差Δθがプラスの時、図7に示すように上記
所定時間内では同符号の時間が短くなる。したがって、
出力x’(t)とy’(t)とが同符号となる時間を測
定することで、誤差Δθの大きさが分かる。
【0095】そこで、IQ直交誤差検査回路61は、出
力x’(t)、y’(t)に対応するIQデジタル信号
が同符号となる時間を測定し、この時間が規定範囲内か
否かを判断することで、出力x’(t)、y’(t)が
同符号となる時間が規定範囲内か否かを判断することが
できる。これにより、RF部2から出力されるIQベー
スバンド信号のI信号とQ信号との直交誤差Δθが規定
範囲内にあるか否かを検査することができる。
【0096】(IQレベル差検査回路)次に、IQレベ
ル差検査回路71について説明する。IQレベル差検査
回路71は、図8に示すように、増幅率制御回路16か
ら出力されるIレベル検出信号とQレベル検出信号との
レベル差に対応する値をIQレベル差として検出する引
算回路72(レベル差検出手段)と、上記IQレベル差
と予め規定した基準値(レベル差判定用基準値、リファ
レンス、合否判定基準)とに基づいて、IQベースバン
ド信号のI信号とQ信号とのレベル差が規定範囲内であ
るか否かを判断する差分比較回路73(レベル差比較手
段)とで構成されている。
【0097】引算回路72は、増幅率制御回路16のI
Qレベル検出回路31からの出力(Iレベル検出信号、
Qレベル検出信号)をそれぞれ一定期間積分する積分器
74・75と、各々の積分器74・75の差分を計算す
る引算器76とで構成されている。また、差分比較回路
73は、引算器76からの出力の絶対値を検出する絶対
値検出器77と、上記絶対値が基準値より小さい場合に
は“0”を出力する一方、上記絶対値が基準値よりも大
きい場合には“1”を出力する比較回路78とで構成さ
れている。
【0098】可変利得型増幅器12・13とで利得差が
あった場合、RF部2の出力は、以下の式で表される。
【0099】 x’(t)=σβγ1 /2×sin(4πft) y’(t)=σβγ2 /2×cos(4πft) ただし、γ1 は可変利得型増幅器12の増幅率を示し、
γ2 は可変利得型増幅器13の増幅率を示す。
【0100】上記の出力x’(t)、y’(t)が、復
調部3のA/D変換回路14・15にそれぞれ入力さ
れ、A/D変換回路14・15にて得られるIQデジタ
ル信号がそれぞれ増幅率制御回路16に入力されると、
増幅率制御回路16内のIQレベル検出回路31のレベ
ル検出器34・35から、Iレベル検出信号、Qレベル
検出信号が出力される。その後、上記のIレベル検出信
号、Qレベル検出信号は、積分器74・75にて一定期
間積分され、出力レベルが平均化される。積分器74・
75からの出力は引算器76に入力され、引算器76に
て差分計算される。その結果、引算器76では、増幅率
の差γ1 2−γ2 2が得られる。なお、この増幅率の差γ1 2
−γ2 2が上記のIQレベル差に対応している。
【0101】絶対値検出器77は、上記増幅率の差γ1 2
−γ2 2の絶対値をIQレベル差として出力し、比較回路
78は、その出力値を基準値と比較する。比較回路78
は、IQレベル差が規定範囲内にある場合は“0”を出
力する一方、規定範囲外の場合は“1”を出力する。
【0102】可変利得型増幅器12・13に利得差があ
ると、その差に応じて、A/D変換回路14・15に出
力差が現れる。したがって、IQレベル差検査回路71
は、A/D変換回路14・15の出力差を増幅率制御回
路16を介して検出し、その出力差が規定範囲内かどう
かをIQレベル差を用いて判断することで、可変利得制
御型増幅器12・13の利得差、つまり、RF部2から
出力されるIQベースバンド信号のI信号とQ信号との
レベル差の検査を行うことができる。
【0103】(利得特性検査回路)利得特性の検査は、
制御信号(デジタルAGC信号)に対する増幅率のカー
ブが規定範囲内にあるかどうかを見ることで行う。復調
部3では、増幅率制御回路16のデジタルAGC信号を
観測することで利得特性の検査が可能であり、これを利
得特性検査回路81で行う。
【0104】利得特性検査回路81は、図9に示すよう
に、比較回路82(第1の比較回路)、比較回路83
(第2の比較回路)、出力スイッチ回路84で構成され
ている。
【0105】比較回路82は、最小利得検査用の比較回
路で、RF部2に入力される信号の振幅値を変化させた
場合に、上記入力信号の変化に対応して変化する、増幅
率制御回路16から出力されるデジタルAGC信号の上
限値と基準値(最小利得検査用基準値、リファレンス、
合否判定基準)Q1 とを比較する。そして、比較回路8
2は、上記の比較の結果、デジタルAGC信号が基準値
1 より小さい場合は“0”を出力する一方、デジタル
AGC信号が基準値Q1 より大きい場合は“1”を出力
するというように、その比較結果に応じた値を出力す
る。
【0106】比較回路83は、最大利得検査用の比較回
路で、RF部2に入力される信号の振幅値を変化させた
場合に、上記入力信号の変化に対応して変化する、増幅
率制御回路16から出力されるデジタルAGC信号の下
限値と基準値(最大利得検査用基準値、リファレンス、
合否判定基準)Q2 とを比較する。そして、比較回路8
3は、上記の比較の結果、デジタルAGC信号が基準値
2 より小さい場合は“1”を出力する一方、デジタル
AGC信号が基準値Q2 より大きい場合は“0”を出力
するというように、その比較結果に応じた値を出力す
る。
【0107】出力スイッチ回路84は、最小利得検査の
場合は、比較回路82の出力を選択し、最大利得検査の
場合は、比較回路83の出力を選択するスイッチ回路で
あり、最小利得検査か最大利得検査かに応じて、比較回
路82・83の出力を選択的に切り換える。
【0108】上記の構成では、最小利得検査用として例
えば振幅値σ1 のsin波を入力端子4に入力した場合
におけるデジタルAGC信号の規定範囲を基準値Q1
下、最大利得検査用として例えば振幅値σ2 のsin波
を入力端子4に入力した場合におけるデジタルAGC信
号の規定範囲を基準値Q2 以上とし、振幅値を上記のよ
うにσ1 、σ2 として入力信号(sin波)を変化させ
た場合に、その変化に対応して変化するデジタルAGC
信号の上限値が基準値Q1 以下で、かつ、下限値が基準
値Q2 以上である場合、利得特性検査回路81の出力ス
イッチ回路84の出力は“0”となり、それ以外では
“1”となる。
【0109】AGCループが動作していると、A/D変
換回路14・15の入力は一定であり、図2で示した増
幅率制御回路16内の基準値が例えば1に設定された場
合、可変利得型増幅器12・13の増幅率は以下の関係
を満たす。
【0110】βγ/2=1/σ 増幅率制御回路16は、上記の関係が成り立つようにア
ナログAGC信号を出力するものとする。なお、アナロ
グAGC信号は、デジタルAGC信号をアナログ信号に
変換したものである。
【0111】この場合、入力端子4に入力される信号
(sin波)の振幅値σを変更し、上式の右辺の1/σ
を変更すると、それに伴い、上式の左辺の増幅率βγ/
2が変化し、その結果、デジタルAGC信号も変化す
る。したがって、入力信号の振幅値をσ1 とσ2 とで変
化させ、その変化に対応して変化するデジタルAGC信
号を観測することで、利得特性の検査を行うことが可能
となる。
【0112】図10は、利得特性検査におけるデジタル
AGC信号と増幅率との関係を示している。波形aは、
利得特性検査回路81の出力が“0”となる場合の可変
利得型増幅器5・12・13の利得特性を示しており、
利得特性(最大利得および最小利得)が振幅値σの変化
の範囲内で規定範囲(合格範囲)内であることが分か
る。ちなみに、波形bは、可変利得型増幅器5・12・
13の最大利得が上記規定範囲外の場合を示しており、
波形cは、可変利得型増幅器5・12・13の最小利得
が上記規定範囲外の場合を示している。
【0113】(ローパスフィルタ特性検査回路)次に、
ローパスフィルタ特性検査回路91について説明する。
ローパスフィルタ特性検査回路91は、RF部2のロー
パスフィルタ10・11の振幅特性として通過領域、遮
断領域の特性が規定範囲にあるかを検査する。復調部3
では、利得特性検査で説明した通り、AGCループが動
作している場合、増幅率制御回路16のデジタルAGC
信号を観測することで利得特性を検査することができる
が、上記デジタルAGC信号を観測することで、ローパ
スフィルタ10・11の特性も同様に検査でき、これを
ローパスフィルタ特性検査手段91で行う。
【0114】ローパスフィルタ特性検査回路91は、図
11に示すように、入力スイッチ回路92、メモリ回路
93(第1のメモリ回路)、メモリ回路94(第2のメ
モリ回路)、フィルタ特性比較回路95を備えている。
【0115】入力スイッチ回路92は、観測条件に応じ
て、つまり、RF部2に入力される信号の周波数がロー
パスフィルタ10・11の通過領域にあるか遮断領域に
あるかに応じて、増幅率制御回路16からのデジタルA
GC信号の出力先をメモリ回路93とメモリ回路94と
で切り換えるものである。
【0116】メモリ回路93・94は、入力スイッチ回
路92を介して入力される上記デジタルAGC信号の値
を記憶するものである。入力スイッチ回路92の上記作
用により、メモリ回路93は、例えば周波数がローパス
フィルタ10・11の遮断領域にある信号がRF部2に
入力された場合に得られるデジタルAGC信号の値を記
憶し、メモリ回路94は、例えば周波数がローパスフィ
ルタ10・11の通過領域にある信号がRF部2に入力
された場合に得られるデジタルAGC信号の値を記憶す
ることになる。
【0117】フィルタ特性比較回路95は、メモリ回路
93に記憶されたデジタルAGC信号の値と、メモリ回
路94に記憶されたデジタルAGC信号の値との差と、
基準値(ローパスフィルタ検査基準値、リファレンス、
合否判定基準)とを比較し、比較結果に応じた値を出力
するものである。このフィルタ特性比較回路95は、メ
モリ回路94の出力からメモリ回路93の出力を減算す
る引算器96と、引算器96での減算結果が基準値より
大きい場合に“0”を出力する一方、上記減算結果が基
準値より小さい場合に“1”を出力する比較回路97と
で構成されている。
【0118】上記の構成では、入力スイッチ回路92に
より、周波数が遮断領域内の信号を入力させた時のデジ
タルAGC信号の値がメモリ回路93に記憶される一
方、周波数が通過領域内の信号を入力させた時のデジタ
ルAGC信号の値がメモリ回路94に記憶される。メモ
リ回路93に記憶されたデジタルAGC信号の値と、メ
モリ回路94に記憶されたデジタルAGC信号の値とが
引算器96で減算される。引算器96の出力から、入力
信号がローパスフィルタ10・11の遮断領域で通過領
域からどの程度減衰したかがわかる。比較回路97で
は、引算器96の出力と予め規定している基準値とが比
較され、比較結果に応じた値が比較回路97から出力さ
れる。
【0119】入力信号の周波数がローパスフィルタ10
・11の遮断領域にある場合、ローパスフィルタ10・
11で信号は減衰する。ところが、AGCループが動作
していると、A/D変換回路14・15の入力レベル
は、増幅率制御回路16で設定される基準値になるの
で、ローパスフィルタ10・11で減衰した分、可変利
得型増幅器5・12・13の増幅率は高くなり、増幅率
制御回路16から出力されるデジタルAGC信号は小さ
くなる。逆に、入力信号の周波数がローパスフィルタ1
0・11の通過領域にある場合は、増幅率制御回路16
から出力されるデジタルAGC信号は大きくなる。よっ
て、周波数が遮断領域内の信号を入力した場合のデジタ
ルAGC信号の値と、周波数が通過領域内の信号を入力
した場合のデジタルAGC信号とを比較することで、ロ
ーパスフィルタ10・11の振幅特性を検査できる。
【0120】以上で説明した各検査回路での検査結果、
つまり、RF部検査手段51のIQ直交誤差検査回路6
1、IQレベル差検査回路71、利得特性検査回路8
1、ローパスフィルタ特性検査回路91での検査結果
は、合否判定回路52に入力される。合否判定回路52
は、上記検査結果を総合的に勘案し、全ての検査項目
(各検査回路での検査結果)が規定内にあった場合(各
検査回路からの出力が“0”であった場合)には、デジ
タル放送受信装置1が製品(パッケージ)として合格で
あるとして“0”を、そうでない場合には“1”を出力
する。このようにデジタル放送受信装置1の復調部3が
合否判定回路52を備えることで、チップ自身でチップ
の合否判定を自動的に行うことができる。
【0121】以上のように、本発明では、RF部2の動
作検査を行うRF部検査手段51を復調部3に設けるこ
とにより、RF部2と復調部3とを1チップICで構成
した場合でも、従来のようにRF部2からの出力を取り
出すための検査用のピンをRF部2に設ける必要がな
い。これにより、RF部2の大型化によるパッケージ自
体の大型化を回避することができる。
【0122】また、RF部検査手段51により、高価な
テスターを用いることなくRF部2の検査を行うことが
でき、しかも、上述のように検査用のピンも設けなくて
も済むので、デジタル放送受信装置1の製品としてのコ
ストおよびテストを行う際ののコストを低減することが
できる。
【0123】なお、本実施形態では、RF部2と復調部
3とを同一チップ上に形成することで1パッケージ化し
た半導体集積回路を構成した例について説明したが、R
F部2と復調部3とを別々のチップに形成した後、これ
らのチップを1つのICパッケージにマルチチップ搭載
することで1パッケージ化した半導体集積回路を構成し
てもよい。
【0124】なお、本発明に係る半導体集積回路は、以
下の第1〜第13の半導体集積回路とも表現することが
できる。
【0125】第1の半導体集積回路は、特定の周波数帯
域に複数のチャンネルの直交(IQ)デジタル変調波が
存在する信号を入力する入力端子及び任意のチャンネル
の直交デジタル変調波を選択してIQベースバンド信号
に直接変換するダイレクトコンバージョンの機能を有す
るRF部と、上記IQベースバンド信号をIQデジタル
信号に変換するアナログ/デジタル変換回路、上記IQ
デジタル信号を復調するデジタル復調回路、及び、上記
RF部の増幅利得を制御する増幅率制御回路を有する復
調部とを別々のチップに集積化した上で1つのICパッ
ケージにマルチチップ搭載するか、または同一チップ上
に集積化してICパッケージに搭載することで1パッケ
ージ化した半導体集積回路であって、上記復調部に上記
RF部の動作検査を行うRF部検査手段を備えた構成で
ある。
【0126】第2の半導体集積回路は、第1の半導体集
積回路であって、上記RF部検査手段において、RF部
の利得特性の検査を行う利得特性検査手段を備えた構成
である。
【0127】第3の半導体集積回路は、第2の半導体集
積回路であって、上記利得特性検査手段は、上記入力端
子にあらかじめ規定された上限及び下限値の入力信号レ
ベルを入力した場合に、上記増幅率制御回路に備えられ
た、上記IQデジタル信号それぞれの出力レベルを検出
するレベル検出器と、検出されたI及びQレベル検出信
号を加算する加算回路と、加算されたIQレベル加算信
号と基準信号とを比較した結果をデジタルAGC信号と
して出力する比較結果出力回路と、上記デジタルAGC
信号をアナログAGC信号に変換するデジタル/アナロ
グ変換回路により、上記復調部へのIQベースバンド信
号のレベルが上記入力信号レベルの上限及び下限値に係
わらず一定となるように、上記アナログAGC信号が調
整され、そのときの上記入力信号レベルの上限及び下限
値に相当する上記デジタルAGC信号の値が規定のレベ
ル範囲にあることを検出する利得特性検査回路とを備え
た構成である。
【0128】なお、この場合、本実施形態における増幅
率制御回路16と利得特性検査回路81とが、利得特性
検査手段に対応している。
【0129】第4の半導体集積回路は、第3の半導体集
積回路であって、上記利得特性検査回路は、上記デジタ
ルAGC信号の上限値と第一のリファレンスレベルとの
比較を行う第一の利得特性比較回路と、上記デジタルA
GC信号の下限値と第二のリファレンスレベルとの比較
を行う第二の利得特性比較回路と、上記第一の利得特性
比較回路と上記第二の利得特性比較回路からの結果を選
択する出力信号スイッチ回路とで構成されている。
【0130】第5の半導体集積回路は、第1の半導体集
積回路であって、上記RF部検査手段において、RF部
から出力されるIQベースバンド信号のI信号とQ信号
のレベル差の検査を行うIQレベル差検査手段を備えた
構成である。
【0131】第6の半導体集積回路は、第5の半導体集
積回路であって、上記IQレベル差検査手段は、上記入
力端子に規定レベルの入力信号を入力した場合に、上記
増幅率制御回路に備えられた、上記IQデジタル信号そ
れぞれの出力レベルを検出するレベル検出器と、検出さ
れたI及びQのレベル検出信号を加算する加算回路と、
加算されたIQレベル加算信号と基準信号とを比較した
結果をデジタルAGC信号として出力する比較結果出力
回路と、上記デジタルAGC信号をアナログAGC信号
に変換するデジタル/アナログ変換回路により、上記復
調部へのIQベースバンド信号のレベルが一定となるよ
うに、上記アナログAGC信号が調整され、そのとき、
上記レベル検出器からの上記I及びQの検出信号の差が
規定範囲内にあることを検査するIQレベル差検査回路
とを備えた構成である。
【0132】第7の半導体集積回路は、第6の半導体集
積回路であって、上記IQレベル差検査回路は、上記増
幅率制御回路からのI及びQレベル検出信号の差を求め
る引算回路と、引算した差分の絶対値と差の基準値との
比較を行う差分比較回路とで構成されている。
【0133】第8の半導体集積回路は、第1の半導体集
積回路であって、上記RF部検査手段において、RF部
のローパスフィルタ特性の検査を行うローパスフィルタ
特性検査手段を備えた構成である。
【0134】第9の半導体集積回路は、第8の半導体集
積回路であって、上記ローパスフィルタ特性検査手段
は、上記入力端子に規定レベルの入力信号を入力し、こ
の入力信号の周波数を規定範囲内で変化させた場合に、
上記増幅率制御回路に備えられた、上記IQデジタル信
号それぞれの出力レベルを検出するレベル検出器と、検
出されたI及びQのレベル検出信号を加算する加算回路
と、加算されたIQレベル加算信号と基準信号とを比較
した結果をデジタルAGC信号として出力する比較結果
出力回路と、上記デジタルAGC信号をアナログAGC
信号に変換するデジタル/アナログ変換回路により、上
記復調部へのIQベースバンド信号のレベルが上記入力
信号の周波数に係わらず一定となるように、上記アナロ
グAGC信号が調整され、そのとき、上記比較結果出力
回路からのデジタルAGC信号の値が規定範囲内にある
ことを検出するローパスフィルタ特性検査回路を備えた
構成である。
【0135】第10の半導体集積回路は、第9の半導体
集積回路であって、上記ローパスフィルタ特性検査回路
は、上記デジタルAGC信号を切り換える入力信号スイ
ッチ回路と、検査を行う周波数を変化させた場合に上記
入力信号スイッチ回路により上記デジタルAGC信号を
切り換え、それぞれの場合において上記デジタルAGC
信号の値を記憶する第一のメモリ回路および第二のメモ
リ回路と、第一のメモリー回路の値と第二のメモリー回
路の値との差分と、ローパスフィルタ検査基準値とを比
較するフィルタ特性比較回路で構成されている。
【0136】第11の半導体集積回路は、第1の半導体
集積回路であって、上記RF部検査手段は、I及びQの
直交誤差が規定範囲内にあることを検出するIQ直交誤
差検査手段を備えた構成である。
【0137】第12の半導体集積回路は、第11の半導
体集積回路であって、上記IQ直交誤差検査手段は、上
記アナログ/デジタル変換器のIQデジタル信号の符号
を出力する符号判定回路と、上記符号判定回路の出力値
がIQ各々において同値となる時間を測定する時間測定
回路と、上記時間測定回路の出力が規定範囲内にあるか
を判定する判定回路で構成されている。
【0138】第13の半導体集積回路は、第1ないし第
12のいずれかの半導体集積回路であって、上記RF部
検査手段の出力により、その検査結果が合格か否かを判
定する合格判定回路を備えた構成である。
【0139】
【発明の効果】本発明に係る半導体集積回路は、以上の
ように、入力される高周波信号をIQベースバンド信号
に直交変調する変調部と、上記IQベースバンド信号を
増幅するための増幅部とを有するRF部と、上記IQベ
ースバンド信号をIQデジタル信号に変換するアナログ
/デジタル変換回路と、上記IQデジタル信号を復調す
るデジタル復調回路とを有する復調部とを1パッケージ
化した半導体集積回路であって、上記復調部は、上記ア
ナログ/デジタル変換回路から出力されるIQデジタル
信号に基づいて、上記RF部の動作検査を行うRF部検
査手段を備えている構成である。
【0140】それゆえ、RF部の検査機能を復調部に持
たせることにより、RF部と復調部とが1パッケージ化
された半導体集積回路が構成された場合でも、RF部の
検査において高価なテスターを用いることは不要とな
り、また、RF部からの出力を取り出すための検査用の
ピンをRF部に設ける必要がなくなる。これにより、R
F部の大型化によるパッケージ自体の大型化を回避する
ことができると共に、半導体集積回路の製品としてのコ
ストを低減することができるという効果を奏する。
【0141】本発明に係る半導体集積回路は、以上のよ
うに、上記RF部検査手段は、上記IQデジタル信号に
基づいて、上記RF部から出力されるIQベースバンド
信号のI信号とQ信号との直交誤差を検査するIQ直交
誤差検査手段を備えている構成である。
【0142】それゆえ、既存のアナログ/デジタル変換
回路を利用して、RF部から出力されるIQベースバン
ド信号のI信号とQ信号との直交誤差を検査することが
できるという効果を奏する。
【0143】本発明に係る半導体集積回路は、以上のよ
うに、上記IQ直交誤差検査手段は、上記IQデジタル
信号の符号をそれぞれ検出する符号判定回路と、所定時
間内で上記IQデジタル信号の符号が同符号となる時間
を測定する時間測定回路と、上記時間測定回路にて測定
された時間が規定範囲内にあるか否かを判定する判定回
路とを備えている構成である。
【0144】それゆえ、上記IQデジタル信号に対応す
るRF部からの出力(IQベースバンド信号)が同符号
となる時間が規定範囲内か否かを判断することができ
る。これにより、上記IQベースバンド信号のI信号と
Q信号との直交誤差を検査することができるという効果
を奏する。
【0145】本発明に係る半導体集積回路は、以上のよ
うに、上記RF部検査手段は、上記IQデジタル信号の
レベルを示すIレベル検出信号およびQレベル検出信号
を生成し、Iレベル検出信号およびQレベル検出信号に
基づいて、上記RF部の上記増幅部における増幅利得を
制御する増幅率制御回路と、上記Iレベル検出信号およ
び上記Qレベル検出信号に基づいて、上記RF部から出
力されるIQベースバンド信号のI信号とQ信号とのレ
ベル差を検査するIQレベル差検査手段とを備えている
構成である。
【0146】それゆえ、既存のアナログ/デジタル変換
回路を利用して、RF部から出力されるIQベースバン
ド信号のレベル差を検査することができるという効果を
奏する。
【0147】本発明に係る半導体集積回路は、以上のよ
うに、上記IQレベル差検査手段は、上記Iレベル検出
信号と上記Qレベル検出信号とのレベル差に対応する値
をIQレベル差として検出するレベル差検出手段と、上
記IQレベル差とレベル差判定用基準値とに基づいて、
IQベースバンド信号のI信号とQ信号とのレベル差が
規定範囲内であるか否かを判断するレベル差比較手段と
を備えている構成である。
【0148】それゆえ、アナログ/デジタル変換回路の
出力差を増幅率制御回路を介してIQレベル差として検
出し、そのIQレベル差とレベル差判定用基準値とを比
較することで、上記増幅部の利得差、つまり、RF部か
ら出力されるIQベースバンド信号のI信号とQ信号と
のレベル差の検査を行うことができるという効果を奏す
る。
【0149】本発明に係る半導体集積回路は、以上のよ
うに、上記RF部検査手段は、上記アナログ/デジタル
変換回路から出力されるIQデジタル信号に基づいて、
上記RF部の上記増幅部における増幅利得を制御するた
めのアナログ制御信号に対応するデジタル制御信号を生
成する増幅率制御回路と、上記RF部に入力される信号
の変化に伴う上記デジタル制御信号の変化に基づいて、
上記増幅利得の特性を検査する利得特性検査手段とを備
えている構成である。
【0150】それゆえ、利得特性検査手段が上記デジタ
ル制御信号の変化を検出することにより、上記アナログ
制御信号の変化を検出できる。これにより、上記アナロ
グ制御信号により制御される上記増幅利得の特性を、復
調部側で的確に検査することができるという効果を奏す
る。
【0151】本発明に係る半導体集積回路は、以上のよ
うに、上記RF部検査手段は、上記RF部に入力される
信号の変化に対応して変化する上記デジタル制御信号の
上限値と最小利得検査用基準値とを比較し、その比較結
果に応じた値を出力する第1の比較回路を備えている構
成である。
【0152】それゆえ、第1の比較回路により、最小利
得の検査を行うことができるという効果を奏する。
【0153】本発明に係る半導体集積回路は、以上のよ
うに、上記RF部検査手段は、上記RF部に入力される
信号の変化に対応して変化する上記デジタル制御信号の
下限値と最大利得検査用基準値とを比較し、その比較結
果に応じた値を出力する第2の比較回路を備えている構
成である。
【0154】それゆえ、第2の比較回路により、最大利
得の検査を行うことができるという効果を奏する。
【0155】本発明に係る半導体集積回路は、以上のよ
うに、上記RF部は、IQベースバンド信号の高周波成
分を除去するためのローパスフィルタをさらに備え、上
記RF部検査手段は、上記アナログ/デジタル変換回路
から出力されるIQデジタル信号に基づいて、上記RF
部の上記増幅部における増幅利得を制御するためのアナ
ログ制御信号に対応するデジタル制御信号を生成する増
幅率制御回路と、上記デジタル制御信号に基づいて、上
記ローパスフィルタの通過領域および遮断領域の特性を
検査するローパスフィルタ特性検査手段とを備えている
構成である。
【0156】それゆえ、入力信号の周波数がローパスフ
ィルタの遮断領域にある場合と通過領域にある場合と
で、それらに対応して得られるデジタル制御信号の値は
増減するので、ローパスフィルタ特性検査手段は、上記
デジタル制御信号に基づいて、ローパスフィルタの通過
特性(通過領域および遮断領域の特性)を的確に検査す
ることが可能となるという効果を奏する。
【0157】本発明に係る半導体集積回路は、以上のよ
うに、上記ローパスフィルタ特性検査手段は、上記デジ
タル制御信号の値を記憶する第1のメモリ回路および第
2のメモリ回路と、上記RF部に入力される信号の周波
数が上記ローパスフィルタの通過領域にあるか遮断領域
にあるかに応じて、上記デジタル制御信号の出力先を第
1のメモリ回路および第2のメモリ回路とで切り換える
入力スイッチ回路と、上記第1のメモリ回路に記憶され
たデジタル制御信号の値と、上記第2のメモリ回路に記
憶されたデジタル制御信号の値との差と、ローパスフィ
ルタ検査基準値とを比較し、比較結果に応じた値を出力
するフィルタ特性比較回路とを備えている構成である。
【0158】それゆえ、入力信号の周波数がローパスフ
ィルタの遮断領域にある場合と通過領域にある場合と
で、それらに対応して得られるデジタル制御信号の値は
増減するので、第1のメモリ回路および第2のメモリ回
路に記憶された各デジタル制御信号の値の差の大小を見
ることで、ローパスフィルタの通過特性を確実に検査す
ることができるという効果を奏する。
【0159】本発明に係る半導体集積回路は、以上のよ
うに、上記復調部は、上記RF部検査手段での検査結果
に基づいて、パッケージとしての合否判定を行う合否判
定回路をさらに備えている構成である。
【0160】それゆえ、RF部検査手段での検査結果に
基づいて、半導体集積回路がパッケージ(製品)として
合格であるか否かを自動判定することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体集積回路としてのデジタル
放送受信装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図2】上記デジタル放送受信装置の復調部に設けられ
る増幅率制御回路の概略の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】上記デジタル放送受信装置のRF部に設けられ
る可変利得型増幅器の増幅率と、上記可変利得型増幅器
に供給されるアナログAGC信号との関係を示すグラフ
である。
【図4】上記復調部に設けられるRF部検査手段のIQ
直交誤差検査回路の概略の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】上記RF部に設けられる90°移相器の出力の
誤差Δθが0である場合に、上記RF部から出力される
IQベースバンド信号の出力波形をそれぞれ示す波形図
である。
【図6】上記RF部に設けられる90°移相器の出力の
誤差Δθがマイナスの場合に、上記RF部から出力され
るIQベースバンド信号の出力波形をそれぞれ示す波形
図である。
【図7】上記RF部に設けられる90°移相器の出力の
誤差Δθがプラスの場合に、上記RF部から出力される
IQベースバンド信号の出力波形をそれぞれ示す波形図
である。
【図8】上記復調部に設けられるRF部検査手段のIQ
レベル差検査回路の概略の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】上記復調部に設けられるRF部検査手段の利得
特性検査回路の概略の構成を示すブロック図である。
【図10】利得特性検査におけるデジタルAGC信号と
増幅率との関係を示すグラフである。
【図11】上記復調部に設けられるRF部検査手段のロ
ーパスフィルタ特性検査回路の概略の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】IQ平面上におけるQPSK信号を示す説明
図である。
【図13】従来のデジタル放送受信装置の概略の構成を
示すブロック図である。
【図14】シンボルタイミングとサンプリングタイミン
グとのタイミング誤差がプラスであることを説明するた
めの説明図である。
【図15】シンボルタイミングとサンプリングタイミン
グとのタイミング誤差がマイナスであることを説明する
ための説明図である。
【図16】上記RF部と上記復調部とが別々のチップで
構成されている場合に、RFテスターによって検査され
る上記RF部の概略の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 デジタル放送受信装置(半導体集積回路) 2 RF部 3 復調部 5 可変利得型増幅器(増幅部) 6 局部発振器(変調部) 7 90°移相器(変調部) 8 ミキサー(変調部) 9 ミキサー(変調部) 10 ローパスフィルタ 11 ローパスフィルタ 12 可変利得型増幅器(増幅部) 13 可変利得型増幅器(増幅部) 14 A/D変換回路(アナログ/デジタル変換回
路) 15 A/D変換回路(アナログ/デジタル変換回
路) 16 増幅率制御回路(RF部検査手段) 27 デジタル復調回路 51 RF部検査手段 52 合否判定回路 61 直交誤差検査回路(IQ直交誤差検査手段) 62 符号判定回路 63 時間測定回路 64 比較回路(判定回路) 71 IQレベル差検査回路(IQレベル差検査手
段) 72 引算回路(レベル差検出手段) 73 差分比較回路(レベル差比較手段) 81 利得特性検査回路(利得特性検査手段) 82 比較回路(第1の比較回路) 83 比較回路(第2の比較回路) 91 ローパスフィルタ特性検査回路(ローパスフィ
ルタ特性検査手段) 92 入力スイッチ回路 93 メモリ回路(第1のメモリ回路) 94 メモリ回路(第2のメモリ回路) 95 フィルタ特性比較回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される高周波信号をIQベースバンド
    信号に直交変調する変調部と、上記IQベースバンド信
    号を増幅するための増幅部とを有するRF部と、 上記IQベースバンド信号をIQデジタル信号に変換す
    るアナログ/デジタル変換回路と、上記IQデジタル信
    号を復調するデジタル復調回路とを有する復調部とを1
    パッケージ化した半導体集積回路であって、 上記復調部は、上記アナログ/デジタル変換回路から出
    力されるIQデジタル信号に基づいて、上記RF部の動
    作検査を行うRF部検査手段を備えていることを特徴と
    する半導体集積回路。
  2. 【請求項2】上記RF部検査手段は、上記IQデジタル
    信号に基づいて、上記RF部から出力されるIQベース
    バンド信号のI信号とQ信号との直交誤差を検査するI
    Q直交誤差検査手段を備えていることを特徴とする請求
    項1に記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】上記IQ直交誤差検査手段は、 上記IQデジタル信号の符号をそれぞれ検出する符号判
    定回路と、 所定時間内で上記IQデジタル信号の符号が同符号とな
    る時間を測定する時間測定回路と、 上記時間測定回路にて測定された時間が規定範囲内にあ
    るか否かを判定する判定回路とを備えていることを特徴
    とする請求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】上記RF部検査手段は、 上記IQデジタル信号のレベルを示すIレベル検出信号
    およびQレベル検出信号を生成し、Iレベル検出信号お
    よびQレベル検出信号に基づいて、上記RF部の上記増
    幅部における増幅利得を制御する増幅率制御回路と、 上記Iレベル検出信号および上記Qレベル検出信号に基
    づいて、上記RF部から出力されるIQベースバンド信
    号のI信号とQ信号とのレベル差を検査するIQレベル
    差検査手段とを備えていることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】上記IQレベル差検査手段は、 上記Iレベル検出信号と上記Qレベル検出信号とのレベ
    ル差に対応する値をIQレベル差として検出するレベル
    差検出手段と、 上記IQレベル差とレベル差判定用基準値とに基づい
    て、IQベースバンド信号のI信号とQ信号とのレベル
    差が規定範囲内であるか否かを判断するレベル差比較手
    段とを備えていることを特徴とする請求項4に記載の半
    導体集積回路。
  6. 【請求項6】上記RF部検査手段は、 上記アナログ/デジタル変換回路から出力されるIQデ
    ジタル信号に基づいて、上記RF部の上記増幅部におけ
    る増幅利得を制御するためのアナログ制御信号に対応す
    るデジタル制御信号を生成する増幅率制御回路と、 上記RF部に入力される信号の変化に伴う上記デジタル
    制御信号の変化が規定範囲内であるか否かを検出するこ
    とにより、上記増幅利得の特性を検査する利得特性検査
    手段とを備えていることを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれかに記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】上記RF部検査手段は、上記RF部に入力
    される信号の変化に対応して変化する上記デジタル制御
    信号の上限値と最小利得検査用基準値とを比較し、その
    比較結果に応じた値を出力する第1の比較回路を備えて
    いることを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回
    路。
  8. 【請求項8】上記RF部検査手段は、上記RF部に入力
    される信号の変化に対応して変化する上記デジタル制御
    信号の下限値と最大利得検査用基準値とを比較し、その
    比較結果に応じた値を出力する第2の比較回路を備えて
    いることを特徴とする請求項6または7に記載の半導体
    集積回路。
  9. 【請求項9】上記RF部は、IQベースバンド信号の高
    周波成分を除去するためのローパスフィルタをさらに備
    え、 上記RF部検査手段は、 上記アナログ/デジタル変換回路から出力されるIQデ
    ジタル信号に基づいて、上記RF部の上記増幅部におけ
    る増幅利得を制御するためのアナログ制御信号に対応す
    るデジタル制御信号を生成する増幅率制御回路と、 上記デジタル制御信号に基づいて、上記ローパスフィル
    タの通過領域および遮断領域の特性を検査するローパス
    フィルタ特性検査手段とを備えていることを特徴とする
    請求項1ないし8のいずれかに記載の半導体集積回路。
  10. 【請求項10】上記ローパスフィルタ特性検査手段は、 上記デジタル制御信号の値を記憶する第1のメモリ回路
    および第2のメモリ回路と、 上記RF部に入力される信号の周波数が上記ローパスフ
    ィルタの通過領域にあるか遮断領域にあるかに応じて、
    上記デジタル制御信号の出力先を第1のメモリ回路およ
    び第2のメモリ回路とで切り換える入力スイッチ回路
    と、 上記第1のメモリ回路に記憶されたデジタル制御信号の
    値と、上記第2のメモリ回路に記憶されたデジタル制御
    信号の値との差と、ローパスフィルタ検査基準値とを比
    較し、比較結果に応じた値を出力するフィルタ特性比較
    回路とを備えていることを特徴とする請求項9に記載の
    半導体集積回路。
  11. 【請求項11】上記復調部は、上記RF部検査手段での
    検査結果に基づいて、パッケージとしての合否判定を行
    う合否判定回路をさらに備えていることを特徴とする請
    求項1ないし10のいずれかに記載の半導体集積回路。
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