JP2002232129A - プリント基板の半田付け装置 - Google Patents

プリント基板の半田付け装置

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JP2002232129A
JP2002232129A JP2001023636A JP2001023636A JP2002232129A JP 2002232129 A JP2002232129 A JP 2002232129A JP 2001023636 A JP2001023636 A JP 2001023636A JP 2001023636 A JP2001023636 A JP 2001023636A JP 2002232129 A JP2002232129 A JP 2002232129A
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JP
Japan
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solder
molten solder
printed circuit
soldering
circuit board
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JP2001023636A
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Inventor
Akihiko Tomioka
明彦 富岡
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DAIICHI TSUSHO KK
Original Assignee
DAIICHI TSUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融半田の酸化を抑え、精度良く、綺麗に且
つ確実に半田付けできるようにする。 【解決手段】 上面開口状の半田槽1に、溶融半田の循
環用ポンプ2を設ける。このポンプ2で循環させる溶融
半田に、プリント基板3を接触させて半田付けする半田
付け装置であって、上記の半田槽1に、この半田槽1の
一方側から他方側にわたって溶融半田を還流させるため
の還流路4を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板の半
田付け装置に関し、更に詳しくは電子部品を実装したプ
リント基板を、半田槽内の溶融半田に接触させることに
より半田付けを行なう形式の半田付け装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置としては、例えば溶融
半田を噴出させるためのノズルと、溶融半田を循環させ
るためのポンプとを備え、ノズルから噴出させる溶融半
田にプリント基板を接触させて半田付けするよう形成し
たものがある(例えば特開平5ー191093号公報、
特開平6ー190548号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の装置
は、溶融半田にプリント基板を接触させる過程で、通
常、溶融半田が空気と触れるため、溶融半田の酸化を避
けられない。溶融半田が酸化し、酸化かすや酸化膜が生
じると、プリント基板の半田付け精度が低下することに
なる。従ってこの種の装置は、溶融半田の酸化を、でき
るだけ抑えることができるよう形成されているのが望ま
しい。
【0004】しかるに従来のこの種装置は、上記の通
り、ノズルから溶融半田を噴流させるものであったか
ら、従来品によるとノズルから噴流、落下する過程で溶
融半田に空気が取り込まれ易いものであった。従って従
来品の場合は、溶融半田に酸化かすが生じ易かったか
ら、その回収や除去に手間暇がかかっただけではなく、
半田付け精度が低下し、綺麗に且つ確実に半田付けを行
なうことができない、という問題点があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、提案されたものである。
【0006】従って本発明の技術的課題は、溶融半田の
酸化を抑えることができ、精度良く、綺麗に且つ確実に
半田付けを行なうことができるよう形成したプリント基
板の半田付け装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次のような技術的手段を採る。
【0008】即ち本発明は、図1に示されるように、上
面開口状の半田槽1に、溶融半田の循環用ポンプ2が設
けられ、このポンプ2で循環させる溶融半田にプリント
基板3を接触させて半田付けするプリント基板の半田付
け装置であって、上記の半田槽1に、この半田槽1の一
方側から他方側にわたって溶融半田を還流させるための
還流路4が形成されていることを特徴とする(請求項
1)。
【0009】この場合本発明は、半田槽1の一方側に溶
融半田の流出口5が半田槽1の他方側に向かって開口さ
れ、半田槽1の他方側には溶融半田の表面に接触して溶
融半田を掻き寄せる回転部材6が還流路4の幅方向の全
長にわたって設けられているのが好ましい(請求項
2)。
【0010】なぜならこの場合は、流出口5によって溶
融半田を円滑に、波をたてることなく流すことができ、
又溶融半田の表面の酸化かすを回転部材6で掻き寄せる
ことができ、半田面を綺麗な状態に維持できるからであ
る。
【0011】又本発明の場合、図7に示されるように、
回転部材6は螺旋形に形成されているのが好ましい(請
求項3)。
【0012】なぜならこれによると、回転部材6を回転
させると酸化かすを半田槽1の片側に寄せ集めることが
でき、酸化かすの回収、除去を容易化できるからであ
る。
【0013】又本発明は、ポンプ2が、還流路4の幅方
向に、溶融半田の流れを均等化させる間隔をあけて並列
状に複数設けられているのが好ましい(請求項4)。
【0014】なぜならこの場合は、還流路4を幅広化で
き、サイズの大きいプリント基板3の半田付けが可能に
なるからである。
【0015】又本発明は、溶融半田を一定温度に維持す
るためのヒータ9を備え、このヒータ9が溶融半田の流
れる方向に沿って半田槽1の両側と中央位置に設けられ
ているのが好ましい(請求項5)。
【0016】なぜならこの場合は、半田槽1の全体にわ
たって溶融半田の温度を安定した状態で一定に維持でき
るからである。
【0017】更に本発明は、図8に示されるように、溶
融半田の表面を窒素ガス雰囲気下に配置させる空気遮断
機構10を備えてなるのが好ましい(請求項6)。
【0018】なぜならこの場合は、空気遮断機構10に
よって溶融半田の表面の酸化を防止できるからである。
空気遮断機構10としては、例えば溶融半田の表面に向
けて半田槽1の上部に設けられたノズル10aと、この
ノズル10aにガス管10bを介して接続させた不活性
ガスの供給源10cとでなるものがある。この場合、ノ
ズル10aは、溶融半田の流出口5に沿って還流路4の
幅方向に並列されているのが良い。なぜならこれによる
と、不活性ガスを溶融半田の流れに沿わせて、しかも還
流路4の幅方向の全体にわたって均等状態で半田槽1の
他方側に行き渡らせることができるからである。又不活
性ガスを、溶融半田の流れを利用して半田槽1の他方側
に導くことができるからである。ここで不活性ガスとし
ては、例えば窒素ガスがある。供給源10cは、通常、
圧力計等を備えたガスボンベで構成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
を添付図面に従って説明する。
【0020】図1等において、1は、上面開口状の半田
槽である。又2は、この半田槽1に設けられた、溶融半
田の循環用ポンプである。
【0021】本発明装置は、上記のポンプ2で溶融半田
を半田槽1内で循環させ、この溶融半田にプリント基板
3を接触させて半田付けするものである。そして本発明
は、上記の半田槽1に、この半田槽1の一方側から他方
側にわたって溶融半田を還流させるための還流路4が形
成されている。
【0022】上記のポンプ2は、半田槽1内に配置され
たスクリュー2aと、半田槽1の上部に取り付けられた
可変モータ2bとで構成されている。このポンプ2は、
この実施形態では図示されるように、還流路4の幅方向
に、溶融半田の流れを均等化させる間隔をあけて並列状
に二台設けられている。この場合、各モータ2bは、互
いにスクリュー2aが内方に回転するよう、図4におい
て、上側のモータ2bは時計方向に回転し、下側のモー
タ2bは反時計方向に回転するよう構成されている。2
cは、スクリュー2aの縦軸に取り付けられたプーリ2
dと、モータ2bの回転軸に取り付けられたプーリ2e
とに架け渡された伝動ベルトである。
【0023】上記の還流路4は、内側の仕切板4aと、
この仕切板4aの外側に、一定の間隔をあけて設けられ
た外側の仕切板4bとを備えて形成されている。5は、
半田槽1の一方側に設けられた溶融半田の流出口であ
る。この流出口5は、外側の仕切板4bが庇状に突き出
されることで、半田槽1の他方側に向かって開口されて
いる。
【0024】6は、溶融半田の表面に接触して溶融半田
を掻き寄せる回転部材である。この回転部材6は、この
実施形態では断面ギヤ状に形成され、半田槽1の他方側
に、還流路4の幅方向の全長にわたって設けられてい
る。この回転部材6は、図1に矢示されるように、モー
タ7で時計方向に回転される。8は、モータ7と回転部
材6とを接続するフレキシブルシャフトである。
【0025】9は、溶融半田を一定温度に維持するため
の、例えばシーズ形のヒータである。このヒータ9は、
溶融半田の流れる方向に沿って半田槽1の両側と中央位
置に設けられている。
【0026】次に本発明の作用を説明する。
【0027】先ずポンプ2のモータ2bを始動させる
と、スクリュー2aによって溶融半田が循環する。この
実施形態では、各ポンプ2が互いに内方に回転し、又流
出口5が半田槽1の他方側に向けられているから、溶融
半田は流出口5から半田槽1の他方側に、還流路4の幅
方向の全体にわたって均等状態で送り出され穏やかに流
れる。
【0028】次にこの状態でプリント基板3を半田付け
する。具体的には、半田槽1の開口面位置にプリント基
板3を送り、次いで下降させ、溶融半田に下面を接触さ
せた後、引上げて次段に送り出すものである。
【0029】而して本発明の場合、溶融半田の表面の酸
化かすは、回転部材6で掻き寄せられる。従って本発明
では、プリント基板3が接触する溶融半田の表面(川
面)は、常時綺麗な状態に維持される。なお本発明装置
の運転時は、酸化かすの発生を防止、除去するため、松
脂を主成分とする固形状オイルを、流出口5から溶融半
田の表面に供給しても良い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、上面開口
状の半田槽に、溶融半田の循環用ポンプを設け、このポ
ンプで循環させる溶融半田にプリント基板を接触させて
半田付けするプリント基板の半田付け装置であって、上
記の半田槽に、この半田槽の一方側から他方側にわたっ
て溶融半田を還流させるための還流路を形成したもので
ある。
【0031】従って本発明の場合は、溶融半田を噴き上
がらせることなく、川状に流した状態でプリント基板の
半田付けを行なうことができるから、これによれば溶融
半田が空気と接触する量を減らすことができ、その分、
溶融半田の酸化を防止でき、精度良く、綺麗に且つ確実
に半田付けできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の好適な一実施形態を示す一部を切
欠した斜視図である。
【図2】同上装置の側面図である。
【図3】Aは回転部材の一部を切欠した正面図、BはA
のBーB線断面図である。
【図4】同上装置の平面図である。
【図5】図4のVーV線における断面図である。
【図6】図4のVIーVI線における断面図である。
【図7】回転部材の他の実施形態を示す要部正面図であ
る。
【図8】同上装置の他の実施形態を示す要部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 半田槽 2 ポンプ 3 プリント基板 4 還流路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面開口状の半田槽に、溶融半田の循環
    用ポンプが設けられ、このポンプで循環させる溶融半田
    にプリント基板を接触させて半田付けするプリント基板
    の半田付け装置であって、上記の半田槽に、この半田槽
    の一方側から他方側にわたって溶融半田を還流させるた
    めの還流路が形成されていることを特徴とするプリント
    基板の半田付け装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリント基板の半田付け
    装置であって、半田槽の一方側に溶融半田の流出口が半
    田槽の他方側に向かって開口され、半田槽の他方側には
    溶融半田の表面に接触して溶融半田を掻き寄せる回転部
    材が還流路の幅方向の全長にわたって設けられているこ
    とを特徴とするプリント基板の半田付け装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のプリント基板の半田付け
    装置であって、回転部材が、螺旋形に形成されているこ
    とを特徴とするプリント基板の半田付け装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載のプリン
    ト基板の半田付け装置であって、ポンプが、還流路の幅
    方向に、溶融半田の流れを均等化させる間隔をあけて並
    列状に複数設けられていることを特徴とするプリント基
    板の半田付け装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載のプリン
    ト基板の半田付け装置であって、溶融半田を一定温度に
    維持するためのヒータを備え、このヒータが溶融半田の
    流れる方向に沿って半田槽の両側と中央位置に設けられ
    ていることを特徴とするプリント基板の半田付け装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載のプリン
    ト基板の半田付け装置であって、溶融半田の表面を窒素
    ガス雰囲気下に配置させる空気遮断機構を備えてなるこ
    とを特徴とするプリント基板の半田付け装置。
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