JP2002231640A - 窒化ガリウム基板及びその製造方法 - Google Patents

窒化ガリウム基板及びその製造方法

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JP2002231640A
JP2002231640A JP2001023435A JP2001023435A JP2002231640A JP 2002231640 A JP2002231640 A JP 2002231640A JP 2001023435 A JP2001023435 A JP 2001023435A JP 2001023435 A JP2001023435 A JP 2001023435A JP 2002231640 A JP2002231640 A JP 2002231640A
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gan
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hexagonal
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Masatomo Shibata
真佐知 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実用的なGaN基板及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】GaAs基板4上に、六方晶と立方晶の両
方の結晶系の結晶粒を含む窒化ガリウム膜30を低温域
で形成し、GaAs基板4を王水で除去して、目的とす
る自立した窒化ガリウム基板10とするか、又は、これ
にGaN膜20を成長して目的とする窒化ガリウム基板
とするか、又は上記GaAs基板4上の窒化ガリウム膜
30上にGaN膜40をエピタキシャル成長して目的と
するGaAs基板4付きの窒化ガリウム基板とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青色〜紫外域の発
光ダイオード(LED)やレーザダイオード(LD)用
の基板として使用される窒化ガリウム(GaN)結晶基
板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】GaN系発光デバイスは、従来サファイ
アやSiCといった、格子定数や線膨張係数の異なる基
板上に、GaN膜をヘテロエピタキシャル成長したもの
が使われていた。これは、GaNのバルク単結晶を製造
する方法がなく、次善の策として用いられてきたもので
あるが、上記の物性定数差に起因したエピタキシャル成
長層への欠陥発生や基板の反りの問題があり、その対策
が急がれていた。
【0003】最近になって、厚く成長したGaNの単結
晶エピタキシャル層を基板から剥がし、自立したGaN
基板として使用する方法が開発された。例えば、Michae
l K.Kelly:Jpn.J.Appl.Phys.Vol.38(1999),p.L217-L219
には、サファイア基板上に成長した厚膜のGaNをパル
スレーザを照射して剥がし、GaNの自立基板が得られ
たことが報告されている。また特開2000−1290
0号公報には、GaAs基板上に厚膜のGaNを成長
し、基板をエッチングで剥がすことで得たGaNの自立
基板が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術によるGaN自立単結晶基板は、次のような問
題点を抱えている。
【0005】まず、サファイア基板上に成長した厚膜G
aNを剥離する方法は、サファイア基板が化学的、物理
的に非常に安定なため、うまく剥離できないという問題
を抱えている。今のところ、前述のパルスレーザを用い
た剥離法だけが大型GaN基板を得る唯一の方法である
が、それでも剥離の途中でGaN基板中にクラックが侵
攻し、直径がφ2インチ以上のクラックフリーのGaN
基板は得られていない。
【0006】次に、GaAsのようなIII −V族化合物
半導体の(111)基板上にGaNの厚膜を成長し、基
板を選択的にエッチング除去する方法では、高純度で結
晶性の良いGaNが得にくいという問題がある。
【0007】一般に、窒化物以外のIII −V族化合物結
晶は、V族元素の解離圧が高く、一般的なGaNの成長
温度である1000℃近辺では、結晶からV族元素が抜
け、結晶表面が荒れてしまう。このため、III −V族化
合物半導体基板上に成長したGaNエピタキシャル層に
は、基板表面の荒れを反映した結晶性の劣化が見られる
ほか、V族元素による汚染や結晶欠陥の発生が見られる
という問題がある。
【0008】この問題を回避するためには、V族元素の
解離が起こらないような低温域でGaNの成長を行えば
良いと考えられる。しかし、立方晶の結晶基板上に低温
でGaNを成長すると、成長結晶中に六方晶と立方晶と
が混在してしまい、単結晶GaNが得られないという問
題がある。例えば、ある文献では、750℃以下でGa
NをMOCVD法により成長すると、立方晶が成長して
しまうという報告がされている。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、実用的なGaN基板及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成したものである。
【0011】請求項1の発明に係る窒化ガリウム基板
は、自立した窒化ガリウム結晶の基板であって、六方晶
と立方晶の両方の結晶系の結晶粒を含むことを特徴とす
る。
【0012】請求項2の発明に係る窒化ガリウム基板
は、窒化ガリウム以外の材料からなる基板上に、窒化ガ
リウム膜を積層した基板であって、前記窒化ガリウム膜
が六方晶と立方晶の両方の結晶系の結晶粒を含むことを
特徴とする。
【0013】この請求項2の発明においては、窒化ガリ
ウム以外の材料からなる基板が、立方晶系を有するIV族
半導体又はIII −V族化合物半導体の基板から成る形態
(請求項3)、特には、窒化ガリウム以外の材料からな
る基板が、立方晶系を有するSi基板又はGaAs基板
から成る形態(請求項4)が好ましい。
【0014】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の窒化ガリウム基板が、その基板表面におい
て、六方晶の結晶粒が[0001]方向に、立方晶の結
晶粒が[111]方向に配向していることを特徴とす
る。
【0015】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載の窒化ガリウム基板が、その基板表面におい
て、前記六方晶と立方晶の一方の晶系の結晶粒の面積
が、全体の90%以上であり、且つその結晶粒が、基板
表面内で略均一に分散していることを特徴とする。
【0016】請求項7の発明に係る窒化ガリウム基板
は、請求項1〜6のいずれかに記載の六方晶と立方晶の
両方の結晶系の窒化ガリウム結晶粒を含む窒化ガリウム
基板上に、窒化ガリウム単結晶膜をエピタキシャル成長
させてあることを特徴とする。
【0017】請求項8の発明に係る窒化ガリウム基板
は、請求項1〜6のいずれかに記載の六方晶と立方晶の
両方の結晶系の窒化ガリウム結晶粒を含む窒化ガリウム
基板上に、六方晶の窒化ガリウム単結晶膜をエピタキシ
ャル成長させてあることを特徴とする。
【0018】請求項9の発明に係る窒化ガリウム基板の
製造方法は、立方晶系を有するIV族半導体又はIII −V
族化合物半導体の基板上に、表面の荒れを生じない低温
域で窒化ガリウム結晶を成長し、後に前記基板を除去す
ることで請求項1に記載の自立した窒化ガリウム基板を
得ることを特徴とする。
【0019】本発明の製造方法において、前記立方晶系
を有するIV族半導体又はIII −V族化合物半導体の基板
としては、Si基板又はGaAs基板を用いることが好
ましい(請求項10)。
【0020】<発明の要点>本発明の要点は、立方晶と
六方晶の混在した窒化ガリウム基板でも、GaNの単結
晶エピタキシャル成長用基板として使用可能であるとい
う点を発見したことにある。
【0021】すなわち、従来は、GaN単結晶をエピタ
キシャル成長させるためには、単結晶の基板が必要であ
ると考えられてきた。しかし、発明者の研究の結果、多
結晶基板上でも、ある条件さえ満たされれば、GaN単
結晶エピタキシャル成長が可能であることが見い出され
た。
【0022】GaNの六方晶の(0001)面と立方晶
の(111)面は、原子配列が等価である。従って、基
板表面でGaNの六方晶(0001)と立方晶(11
1)が混在していても、各結晶粒のチルト角、ローテー
ション角が大きくずれてさえいなければ、単結晶基板表
面と略等しい構造となる。そして、GaAsのような窒
化物以外のIII −V族化合物半導体単結晶の(111)
基板上に、低温で成長させたGaN結晶は、六方晶と立
方晶が混在していても、その結晶粒は基板表面に平行な
積層欠陥を起点として導入されるため、結晶粒のチルト
角、ローテーション角は、GaN結晶表面の原子配列を
大きく乱すことはない。
【0023】この六方晶と立方晶が混在するGaN基板
上に、さらにGaN系の薄膜をエピタキシャル成長した
場合、基本的には六方晶の結晶粒上には六方晶結晶が、
立方晶結晶粒上には立方晶結晶が成長することになる
が、100℃程度の高温でのGaN成長は、準安定な立
方晶系は残りにくく、ある臨界膜厚を過ぎたところで、
完全に六方晶に揃った単結晶エピタキシャル膜となって
しまう。従って、本発明に係る多結晶でも、十分GaN
単結晶成長用基板として実用に足るのである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図示の実施例を中心に説明する。
【0025】<実施例1>直径50mmのGaAs(11
1)基板上に、HVPE法(ハイドライド気相成長法:
Hydride Vapor Phase Epitaxy )でGaN膜をエピタキ
シャル成長した。成長は、常圧、窒素雰囲気で、原料に
GaClとアンモニアガスを用い、成長温度は低温の7
50℃で、GaNを250μm成長した。GaNを成長
した基板を取り出し、王水に漬けてGaAs基板を溶
解、除去したところ、GaNの自立基板が得られた。
【0026】図1に得られたGaN自立基板10の断面
構造模式図を示す。このGaN自立基板10のX線トポ
グラフ像を撮影して、基板面内の結晶粒の分布を調べた
ところ、六方晶GaN結晶1の基板内に、表面に現れて
いる面積にして3%の立方晶GaN結晶2がほぼ均一に
分散していることがわかった。
【0027】このGaN自立基板10をXRD測定で調
べた結果、基板表面に現れている面は、六方晶部分が
(0001)面、そして立方晶の結晶粒は、その測定し
た全てが(111)面であった。この結晶基板中の砒素
濃度をSIMS分析で調べたところ、測定下限以下であ
ったことから、GaAs基板からの砒素の混入は、抑え
られていることが確認できた。
【0028】次に、このGaN多結晶から成るGaN自
立基板10上に、MOCVD法(有機金属CVD法:me
tallorganic chemical vapor deposition )でGaN膜
20をエピタキシャル成長した。エピタキシャル成長
は、常圧、1100℃で、原料にトリメチルガリウムと
アンモニア、キャリアガスに水素窒素混合ガスを用いて
行なった。成長したGaN膜20の厚さは1μmであ
る。
【0029】得られたGaNエピタキシャル基板の断面
構造模式図を図2に示す。GaN膜20をエピタキシャ
ル成長した後の基板表面は、きれいな鏡面状態を呈して
おり、電子線回折測定により、GaN膜20が六方晶の
単結晶(六方晶GaN単結晶層3)であることを確認し
た。
【0030】<実施例2>図3に示すように、直径75
mmのGaAs(111)基板4上に、GaN膜30をエ
ピタキシャル成長した。エピタキシャル成長は、常圧M
OCVD炉で行なった。原料は、トリメチルガリウムと
アンモニア、キャリアガスは、水素窒素混合ガスで、成
長温度は低温の730℃である。GaN膜30を2μm
成長させて、基板を炉内から取り出した。得られたGa
N基板の断面構造模式図を図3に示す。
【0031】成長したGaN膜30の表面は、光学顕微
鏡で観察したところ、平坦できれいな鏡面になってい
た。このGaN膜面内でX線回折測定を行ったところ、
GaN膜30の表面は六方晶の(0001)面であり、
ところどころ立方晶の(111)面が混ざっていること
が確認できた。
【0032】次に、図4に示すように、上記で得られた
GaN基板のGaN膜30の存在する面以外の面に、P
CVD(Plasma Chemical Vapor Deposition)法でSi
2膜を堆積して、保護膜としたものを準備し、これを
MOCVD炉に入れ、実施例1のGaN膜20のエピタ
キシャル成長と同じ条件で、GaN面上に新たにGaN
膜40を2μmエピタキシャル成長した。得られたGa
Nエピ基板の断面構造模式図を図4に示す。
【0033】GaN膜40がエピタキシャル成長した後
の基板表面は、きれいな鏡面状態を呈しており、電子線
回折測定により、新たに成長したGaN膜40は単結晶
(六方晶GaN単結晶層3)になっていることを確認し
た。
【0034】<実施例3>直径100mmのSi(11
1)基板上に、GaN膜をエピタキシャル成長した。エ
ピタキシャル成長は、常圧MOCVD炉で行なった。原
料は、トリメチルガリウムとアンモニア、キャリアガス
は、水素窒素混合ガスで、成長温度は750℃である。
GaN膜を2μm成長させて、基板を炉内から取り出し
た。この基板表面を電子線回折測定で調べたところ、G
aN膜表面は六方晶の(0001)面であり、ところど
ころ立方晶の(111)面が混ざっていることが確認さ
れた。
【0035】上記で得られた基板のGaN膜の設けられ
ている面以外の面に、PCVD法でSiO2 膜を堆積し
て、保護膜としたものを準備し、これをHVPE炉に入
れ、実施例1と同様の条件で、GaN面上に新たにGa
N膜を200μm成長した。GaN成長後の基板表面
は、きれいな鏡面状態を呈しており、電子線回折測定に
より、新たに成長したGaN膜は単結晶になっているこ
とを確認した。
【0036】得られた基板をフッ酸と硝酸の混合液に浸
漬し、Si基板を完全に溶解、除去したところ、表面に
GaN単結晶層を有するGaNの自立基板が得られた。
【0037】<最適条件について>上記実施例1〜3か
ら判るように、GaN膜を成長させる最適条件として
は、GaN基板表面において、六方晶の結晶粒は[00
01]方向に、立方晶の結晶粒は[111]方向に配向
していることが必要である。これは、六方晶の(000
1)面と立方晶の(111)面が等価な原子配列になっ
ていることを利用しているためであり、この条件が満た
されないと、六方晶と立方晶の混在する多結晶基板上に
GaNを成長させた場合、成長結晶も多結晶化してしま
う。
【0038】一方の晶系の結晶粒の面積が、全体の90
%以上であり、且つその結晶粒が、基板表面内で略均一
に分散していることは、その上に成長するGaNエピタ
キシャル層を単結晶化させるために必要な条件である。
【0039】前述の通り、本発明に係る基板上に成長さ
れるGaN層は、成長初期過程では多結晶であるが、成
長が進むに従って単結晶化し、最終的には完全な単結晶
の表面を持つGaNエピタキシャル成長基板となる。
【0040】しかし、上記六方晶と立方晶の一方の晶系
の結晶粒の面積Sが、全体の10〜90%(10%≦S
<90%)の範囲であったり、基板表面内で局所的に偏
在していると、エピタキシャル成長結晶は、いつまでた
っても単結晶化せず、多結晶のまま安定になり、場合に
よっては、成長初期の状態よりも結晶粒の揃わない、ひ
どい多結晶しか得られない。
【0041】<他の実施例、変形例>また、GaNの成
長方法に、低温バッファ層を用いる方法(特願平10−
78333)や、マスクを用いるエピタキシャルラテラ
ルオーバーグロースを採用することも考えられる。例え
ば、島状の窓を有するマスクによってGaAs基板を覆
い、孤立した窓からGaNを独立に成長させる手法であ
る(特願平10−171276号)。
【0042】本発明の変形例として、GaNではなく、
AlNやGaNにAlやInを混ぜた混晶での基板に適
用することが考えられる。また、この考えをさらに窒化
物系以外の材料にも拡大し、GaAsやInP,Ga
P,Si,Ge,SiCなどの基板に適用することも考
えられる。
【0043】<使用方法、応用システムなど>本発明に
かかるGaN基板は、従来のGaN単結晶成長用基板と
同様の使用方法で用いることができる。また、この基板
をつけたままで、GaN系発光デバイス・電子デバイス
等のデバイス構造を形成し、チップ化して用いることも
可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた効果が得られる。
【0045】本発明の第1の形態は、六方晶と立方晶の
両方の結晶系の結晶粒を含む自立した窒化ガリウム結晶
の基板であり、また第2の形態は、窒化ガリウム以外の
材料(例えば、Si等のIV族半導体又はGaAs等のII
I −V族化合物半導体)からなる基板上に、六方晶と立
方晶の両方の結晶系の結晶粒を含む窒化ガリウム膜を積
層した基板であり、さらに第3の形態は、上記の自立し
た窒化ガリウム結晶の基板上又は上記の窒化ガリウム膜
を積層した基板上に、窒化ガリウム膜をエピタキシャル
成長させた窒化ガリウム基板であり、これらは共に六方
晶と立方晶の両方の結晶系の結晶粒を含んでいることが
許容される窒化ガリウム基板か又はこれを主体としてい
るため、例えば、V族元素の解離が起こらないような低
温域、すなわち表面の荒れを生じない低温域でGaNの
成長を行って、容易に製造することができる。
【0046】しかも、このように立方晶と六方晶の混在
した窒化ガリウム基板であっても、GaNの単結晶エピ
タキシャル成長用基板として使用可能であることが見い
出された。
【0047】従って、本発明を用いることにより、従来
は作製が難しかったGaN単結晶基板に代えて、単結晶
基板と同等に用いることの可能な基板を、簡便かつ安価
に提供することができる。また、本発明の窒化ガリウム
基板は、従来の単結晶基板に較べて大口径化が可能であ
り、且つ基板からの不純物汚染がほとんど無いという特
長を有する。
【0048】よって、本発明の窒化ガリウム基板を用い
ることで、GaNデバイスの生産歩留まりを大幅に向上
させることが可能であるとともに、そのデバイス性能を
向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる自立したGaN基板
の断面構造を示す模式図である。
【図2】図1で示したGaN自立基板上にGaN膜をエ
ピタキシャル成長させた基板の断面構造模式図である。
【図3】本発明の他の実施例にかかるGaN基板の断面
構造を示す模式図である。
【図4】図3で示したGaAs基板上にGaN膜をエピ
タキシャル成長させた基板の断面構造を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
1 六方晶GaN結晶 2 立方晶GaN結晶 3 六方晶GaN単結晶層 4 GaAs(111)基板 5 SiO2 保護膜 10 GaN自立基板 20、30、40 GaN膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自立した窒化ガリウム結晶の基板であっ
    て、六方晶と立方晶の両方の結晶系の結晶粒を含むこと
    を特徴とする窒化ガリウム基板。
  2. 【請求項2】窒化ガリウム以外の材料からなる基板上
    に、窒化ガリウム膜を積層した基板であって、前記窒化
    ガリウム膜が六方晶と立方晶の両方の結晶系の結晶粒を
    含むことを特徴とする窒化ガリウム基板。
  3. 【請求項3】前記窒化ガリウム以外の材料からなる基板
    が、立方晶系を有するIV族半導体又はIII −V族化合物
    半導体の基板から成ることを特徴とする請求項2に記載
    の窒化ガリウム基板。
  4. 【請求項4】前記窒化ガリウム以外の材料からなる基板
    が、立方晶系を有するSi基板又はGaAs基板から成
    ることを特徴とする請求項2に記載の窒化ガリウム基
    板。
  5. 【請求項5】前記窒化ガリウム基板の基板表面におい
    て、六方晶の結晶粒が[0001]方向に、立方晶の結
    晶粒が[111]方向に配向していることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の窒化ガリウム基板。
  6. 【請求項6】前記窒化ガリウム基板の基板表面におい
    て、前記六方晶と立方晶の一方の晶系の結晶粒の面積
    が、全体の90%以上であり、且つその結晶粒が、基板
    表面内で略均一に分散していることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の窒化ガリウム基板。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の六方晶と
    立方晶の両方の結晶系の窒化ガリウム結晶粒を含む窒化
    ガリウム基板上に、窒化ガリウム単結晶膜をエピタキシ
    ャル成長させてあることを特徴とする窒化ガリウム基
    板。
  8. 【請求項8】請求項1〜6のいずれかに記載の六方晶と
    立方晶の両方の結晶系の窒化ガリウム結晶粒を含む窒化
    ガリウム基板上に、六方晶の窒化ガリウム単結晶膜をエ
    ピタキシャル成長させてあることを特徴とする窒化ガリ
    ウム基板。
  9. 【請求項9】立方晶系を有するIV族半導体又はIII −V
    族化合物半導体の基板上に、表面の荒れを生じない低温
    域で窒化ガリウム結晶を成長し、後に前記基板を除去す
    ることで請求項1に記載の自立した窒化ガリウム基板を
    得ることを特徴とする窒化ガリウム基板の製造方法。
  10. 【請求項10】前記立方晶系を有するIV族半導体又はII
    I −V族化合物半導体の基板として、Si基板又はGa
    As基板を用いることを特徴とする請求項9に記載の窒
    化ガリウム基板の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7646040B2 (en) 2002-11-28 2010-01-12 Showa Denko K.K. Boron phosphide-based compound semiconductor device, production method thereof and light emitting diode
CN102638001A (zh) * 2011-02-10 2012-08-15 展晶科技(深圳)有限公司 半导体激光器及其制造方法
JP2013033862A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 複合基板およびその製造方法、ならびに半導体デバイスおよびその製造方法

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JP2013033862A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Sumitomo Electric Ind Ltd 複合基板およびその製造方法、ならびに半導体デバイスおよびその製造方法

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