JP2002225295A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2002225295A
JP2002225295A JP2001030552A JP2001030552A JP2002225295A JP 2002225295 A JP2002225295 A JP 2002225295A JP 2001030552 A JP2001030552 A JP 2001030552A JP 2001030552 A JP2001030552 A JP 2001030552A JP 2002225295 A JP2002225295 A JP 2002225295A
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elastic support
cap
contact
support portion
nozzle opening
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JP2001030552A
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Tatsuya Shindo
達也 新藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル開口面への密着時にキャップ本体部が
変形せずに、当接部とノズル開口面とを良好に密着させ
るキャップ構成とすること。 【解決手段】 キャップ部材42は、凹部43及び当接
部45が形成されたキャップ本体部46と、キャップホ
ルダ50に支持され、キャップ本体部46の当接部45
形成側と反対側に一体に形成された弾性支持部47とか
ら構成されている。そして、カム39を回転すると、キ
ャップホルダ50がノズル開口面24aに近接する方向
に移動して、キャップ部材42のキャップ本体部46の
当接部45がノズル開口面24aに当接する。すると、
弾性支持部47が弾性変形して弾性力を発生し、その弾
性力が当接部45に作用して、当接部45がノズル開口
面24aに均一に密着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙やOHPシートなどの記録媒体
に対して記録を行うプリンタなどの記録装置には、記録
媒体上に記録動作を行なうための記録ヘッドが備えられ
ている。このような記録ヘッドとしては、たとえば、イ
ンクジェットヘッド、ドットインパクト式ヘッド、熱転
写式ヘッドなどが挙げられるが、なかでも、インクジェ
ットヘッドは、比較的構成が簡単で、高速印字、高品質
印字が容易な記録ヘッドとして知られている。
【0003】インクジェットヘッドには、インクを噴射
する複数のノズルが形成されているので、ノズル内方へ
の気泡や塵埃の混入が生じた場合、あるいはインク溶剤
の蒸発に伴う増粘等によって、ノズルからインクが噴射
しなかったり、インク噴射が記録に適さない状態となる
場合等において、それらインク噴射不良の要因を除去す
るインク噴射回復処理が行われる。
【0004】このようなインク噴射回復処理を行う手段
として、インクジェットヘッドのノズル開口面を覆うこ
とが可能なキャップ手段と、このキャップ手段に連通し
吸引力を作用する吸引ポンプとを設けたものがある。そ
して、キャップ手段がノズル開口面を被覆した状態で、
吸引ポンプを駆動してノズルよりインクを強制排出させ
て、インクと共にインク噴射不良要因を除去する。
【0005】また、インクジェットヘッドの不使用時
(非記録時)には、ノズル内のインクの乾燥やノズル開
口面への塵埃の付着を防止するために、キャップ手段に
よってノズル開口面を覆って保護する。
【0006】このようなキャップ手段としては、ノズル
開口面とによって空間を形成する凹部が形成されると共
に、凹部の開口全周においてノズル開口面と当接する当
接部が形成されたキャップ部材と、キャップ部材を支持
するキャップホルダと、キャップホルダをノズル開口面
に対して近接・離間方向に移動する移動手段と、キャッ
プホルダと移動手段との間に設けられたバネとから構成
されています。そして、移動手段によりキャップホルダ
をノズル開口面に対して近接方向に移動させると、キャ
ップ部材の当接部がノズル開口面に当接し、更に近接方
向に移動させると、バネが収縮し当接部がノズル開口面
に密着する。この状態で、上述したインク噴射回復処理
や、非記録時のノズル開口面の保護を行う。
【0007】キャップ部材の当接部をノズル開口面に当
接させてキャップホルダをノズル開口面に対して近接方
向に移動させていくと、バネの加圧力により当接部のバ
ネが配置された部分は加圧力が高く、加圧力に応じて弾
性変形し、ノズル開口面に密着するが、当接部において
バネが配置されていない部分は、加圧力が弱く、バネに
よる当接部への加圧力は当接部全体に均一に作用せず、
例えば、バネがキャップ部材の中央部に対応して配置さ
れている場合には、キャップ部材の中央部の当接部で加
圧力が強く、両端部の当接部では加圧力が弱い。そのた
め、両端部の当接部では、十分な弾性変形ができずに、
両端部での密着性が悪いといった問題があった。当接部
とノズル開口面との密着性が悪いと、インク噴射回復処
理時においては、吸引ポンプによってキャップ部材の凹
部に負圧を与えると、当接部とノズル開口面との密着性
の悪い部分に隙間ができてしまい、吸引ポンプからの負
圧がノズル内に作用せずに、インク噴射不良の要因を除
去することができないといった問題があった。
【0008】この問題を解決するために、特開平7−1
95702号では、キャップホルダと移動手段との間に
おいてバネをキャップ部材の中央部の位置に配置し、そ
の中央位置に対応させて、キャップ部材の下面とキャッ
プホルダにおけるキャップ部材の下面と対向する上面と
の間に、隙間が形成されるように、キャップ部材やキャ
ップホルダの形状を工夫したり、キャップ部材とキャッ
プホルダとの間に板バネを挿入したりしている。このよ
うな構成にして、キャップ部材の当接部をノズル開口面
に当接させると、前記隙間が無くなるようにキャップ部
材が変形する。そのキャップ部材の変形によって両端部
の当接部に加圧力を加え、中央部の当接部にはバネによ
って加圧力を加え、両端部の当接部には、バネによる加
圧力とキャップ部材の変形による加圧力とを加えてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−195702号では、キャップ部材を変形させてい
るので、当接部を有するキャップ本体部も変形してしま
い、キャップ本体部の変形によって、当接部がノズル開
口面に対して傾いてしまったり、当接部がノズル開口面
と平行な方向に延びてしまったり、当接部とノズル開口
面との密着性が悪いといった問題がいまだ解消されてい
ない。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ノズル開口面への密着時にキャ
ップ本体部が変形せずに、当接部とノズル開口面とを良
好に密着させるキャップ構成としたインクジェット記録
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の発明では、ノズルからインクを噴射して
記録媒体上に記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッド
のノズル開口面に対して当接・離間可能で、前記ノズル
開口面に当接した状態において前記ノズル開口面とによ
って空間を形成する凹部を形成したキャップ手段とを有
するインクジェット記録装置において、前記キャップ手
段は、前記凹部が形成されると共に、前記凹部の開口全
周において前記ノズル開口面と当接する当接部が形成さ
れたキャップ部材と、前記キャップ部材を支持するキャ
ップホルダと、前記キャップホルダを前記ノズル開口面
に対して近接・離間方向に移動する移動手段とを備え、
前記キャップ部材は、前記凹部及び前記当接部が形成さ
れたキャップ本体部と、前記キャップホルダに支持さ
れ、前記キャップ本体部の前記当接部形成側と反対側に
一体に形成された弾性支持部とから構成され、前記移動
手段により前記キャップホルダが前記ノズル開口面に対
して近接移動されて前記キャップ本体部の前記当接部と
前記ノズル開口面とが当接された状態において前記弾性
支持部が発生する弾性力によって、前記キャップ本体部
の前記当接部を前記ノズル開口面に均一に密着させるこ
とを特徴とする。
【0012】このような構成によると、前記キャップ部
材は、前記凹部及び前記当接部が形成されたキャップ本
体部に一体に形成された弾性支持部によって前記キャッ
プホルダに支持される。前記キャップホルダは、前記移
動手段によって前記ノズル開口面に対して近接・離間方
向に移動される。そして、前記移動手段により前記キャ
ップホルダが前記ノズル開口面に対して近接移動されて
前記キャップ本体部の前記当接部と前記ノズル開口面と
が当接されると、前記弾性支持部が弾性変形して、前記
弾性支持部が発生する弾性力によって、前記キャップ本
体部の前記当接部が前記ノズル開口面に均一に密着され
る。
【0013】そして、請求項2の発明では、請求項1に
記載の発明において、前記弾性支持部は、前記キャップ
本体部の前記当接部形成側と反対側における前記当接部
に対応した位置から延びたことを特徴とする。
【0014】このような構成によると、前記移動手段に
より前記キャップホルダが前記ノズル開口面に対して近
接移動されて前記キャップ本体部の前記当接部と前記ノ
ズル開口面とが当接されて、前記弾性支持部が弾性変形
すると、前記弾性支持部の弾性力が確実に前記当接部に
作用する。
【0015】また、請求項3の発明では、請求項1又は
2に記載の発明において、前記弾性支持部は、前記凹部
の開口は長方形状に形成され、前記弾性支持部は、長手
方向の前記当接部に対応する位置に形成された第1弾性
支持部と、短手方向の前記当接部に対応する位置に形成
された第2弾性支持部とを備えたことを特徴とする。
【0016】このような構成によると、前記移動手段に
より前記キャップホルダが前記ノズル開口面に対して近
接移動されて前記キャップ本体部の前記当接部と前記ノ
ズル開口面とが当接されて、前記第1記弾性支持部及び
前記第2弾性支持部が弾性変形すると、前記第1弾性支
持部の弾性力は長手方向の前記当接部に作用し、前記第
2弾性支持部の弾性力は短手方向の前記当接部に作用す
る。
【0017】また、請求項4の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記凹部の開口の角部に対応する部
位において前記第1弾性支持部と前記第2弾性支持部は
離間していることを特徴とする。
【0018】このような構成によると、前記移動手段に
より前記キャップホルダが前記ノズル開口面に対して近
接移動されて前記キャップ本体部の前記当接部と前記ノ
ズル開口面とが当接されて、前記第1記弾性支持部及び
前記第2弾性支持部が弾性変形すると、前記第1弾性支
持部と前記第2弾性支持部とは、前記凹部の開口の角部
に対応する部位において離間しているため、前記第1弾
性支持部及び前記第2弾性支持部は各々独立して弾性変
形して、前記第1弾性支持部の弾性力は長手方向の前記
当接部に作用し、前記第2弾性支持部の弾性力は短手方
向の前記当接部に作用する。
【0019】また、請求項5の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記凹部の開口の角部に対応する部
位に設けられ、前記第1弾性支持部と前記第2弾性支持
部とを接続する第3弾性支持部を備え、前記第3弾性支
持部の厚さは前記第1弾性支持部及び前記第2弾性支持
部の厚さよりも薄いことを特徴とする。
【0020】このような構成によると、前記移動手段に
より前記キャップホルダが前記ノズル開口面に対して近
接移動されて前記キャップ本体部の前記当接部と前記ノ
ズル開口面とが当接されて、前記弾性支持部が弾性変形
すると、前記第1弾性支持部と前記第2弾性支持部とは
前記第3弾性支持部によって接続しているが、前記第3
弾性支持部の厚さが前記第1弾性支持部及び前記第2弾
性支持部の厚さよりも薄いため、前記第1弾性支持部及
び前記第2弾性支持部は他の弾性支持部からの影響をほ
ぼ受けることなく弾性変形して、前記第1弾性支持部の
弾性力は長手方向の前記当接部に作用し、前記第2弾性
支持部の弾性力は短手方向の前記当接部に作用する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明のインクジ
ェット記録装置としてのカラーインクジェットプリンタ
の一実施形態を示す斜視図である。図1において、この
カラーインクジェットプリンタ21は、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラックの4色のカラーインクがそれぞ
れ充填されるインク供給部材としてのインクカートリッ
ジ22と、記録媒体としての用紙23に印字するため
の、記録ヘッドとしてのインクジェットヘッド24を備
えるヘッドユニット25と、これらインクカートリッジ
22およびヘッドユニット25が搭載される支持部材と
してのキャリッジ26と、このキャリッジ26を直線方
向に往復移動させる駆動ユニット27と、キャリッジ2
6の往復移動方向に延び、インクジェットヘッド24と
対向配置されるプラテンローラ28と、パージ装置29
とを備えている。
【0022】駆動ユニット27は、キャリッジ26の下
端部に配置されプラテンローラ28と平行に延びるキャ
リッジ軸30と、キャリッジ26の上端部に配置されキ
ャリッジ軸30と平行に延びるガイド板31と、そのキ
ャリッジ軸30とガイド板31との間であって、キャリ
ッジ軸30の両端部に配置される2つのプーリ32およ
び33と、これらプーリ32および33の間に掛け渡さ
れるエンドレスベルト34とを備えている。
【0023】キャリッジ26の下端部には、キャリッジ
軸30を挿通可能なキャリッジ軸支持部35が設けられ
るとともに、キャリッジ26の上端部には、ガイド板3
1に当接可能なガイド板当接部36が設けられている。
また、キャリッジ26の後側面には、エンドレスベルト
34が接合されている。
【0024】そして、一方のプーリ32が、キャリッジ
モータ32Aの駆動により正逆回転されると、そのプー
リ32の正逆回転に伴って、エンドレスベルト34に接
合されているキャリッジ26が、キャリッジ軸30およ
びガイド板31に沿って、用紙23の幅方向に沿うよう
に直線的に往復移動される。
【0025】なお、用紙23は、インクジェットプリン
タ21の側方に設けられた図示しない給紙カセットから
給紙され、鉛直方向に対して下方に向いたインクジェッ
トヘッド24のノズル開口面24aと、プラテンローラ
28との間に導入されて、インクジェットヘッド24の
複数のノズルから噴出されるインクにより所定の記録が
なされ、その後、排紙される。なお、図1においては、
これらの用紙23の給紙機構および排紙機構の図示を省
略している。
【0026】また、パージ装置29は、プラテンローラ
28の側方に設けられ、ヘッドユニット25がリセット
位置にある時に、インクジェットヘッド24のノズル開
口面24aと対向するように配置されている。このパー
ジ装置29は、ノズル内方への気泡や塵埃の混入が生じ
た場合、あるいはインク溶剤の蒸発に伴う増粘等による
インク噴射不良の要因を除去するために用いられる。す
なわち、このパージ装置29は、インクジェットヘッド
24のノズルを覆い得るキャップ手段としての吸引キャ
ップ41と、吸引手段としての吸引ポンプ38およびカ
ム39と、廃インク貯留部40とを備えており、ヘッド
ユニット25がリセット位置にある時に、図示しない吸
引モータによりカム39を駆動して吸引キャップ41を
インクジェットヘッド24のノズル開口面24aに当接
して吸引キャップ41でノズルを覆い、インクジェット
ヘッド24の内部に溜まるインク噴射不良の要因である
気泡や塵埃などを含んだ不良インクを、カム39の駆動
により吸引ポンプ38によって吸引することにより、イ
ンクジェットヘッド24の回復を図るようにしている。
これにより、インクの初期導入時におけるインクの滞留
や気泡の成長などに起因する吐出不良などを防止するイ
ンク噴射回復処理を行うことができる。なお、吸引され
た不良インクは、廃インク貯留部40に貯められる。
【0027】そして、パージ装置29には、各色毎のノ
ズルを被覆するように各色毎に保護キャップ37が吸引
キャップ41の側方に設けられ、ヘッドユニット25が
停止位置にある時に、インクジェットヘッド24のノズ
ル開口面24aに当接して、各色全てのノズルを被覆す
るように構成されている。
【0028】次に、吸引キャップ41の構成を説明す
る。図2に示すように、吸引キャップ41は、ノズル開
口面24aに当接した状態においてノズル開口面24a
とによって空間を形成する凹部43を形成したキャップ
部材42と、キャップ部材42を装着する装着部55を
有し、その装着部55にキャップ部材42を装着するこ
とでキャップ部材42を支持するキャップホルダ50と
から構成されている。そのキャップ部材50の装着部5
5には、キャップ部材42が装着部55から抜けないよ
うにするためのフック部56が設けられている。キャッ
プ部材42は、ゴム材料、例えばブチルゴムを用いて成
形によって形成されており、キャップ部材42には、凹
部43の開口全周においてノズル開口面24aに当接す
る当接部45が形成されている。また、キャップ部材4
2の凹部43の開口は長方形状であり、凹部43の底壁
面49における長手方向の端部付近には吸引孔44が形
成されている。
【0029】そして、キャップホルダ50の底壁51に
は、吸引孔44に連通する位置に形成された開口52が
形成されている。その開口52を通るチューブ60がキ
ャップ部材42の吸引孔44と吸引ポンプ38(図1)
とを連通し、吸引ポンプ38は図示しないチューブによ
って廃インク貯留部40(図1)に連通している。尚、
吸引孔44には連結部材59の一端が圧入されており、
その連結部材59の他端がチューブ60に圧入されて、
吸引孔44とチューブ60が連結されている。連結部材
59の他端側の直径よりも開口52の直径の方が大き
く、後述するキャップ部材42の弾性支持部47が変形
したときに連結部材59がキャップホルダ50の底壁5
1に当接してキャップ部材42の当接部45とノズル開
口面24aとの密着を妨害しないように構成されてい
る。
【0030】キャップ部材42は、凹部43及び当接部
45が形成されたキャップ本体部46と、キャップホル
ダ50に支持され、キャップ本体部46の当接部45形
成側と反対側に一体に形成された弾性支持部47とから
構成されている。その弾性支持部47は、キャップ本体
部46の当接部45形成側と反対側面における当接部4
5に対応した位置から延びている。
【0031】そして、図4に示すように、弾性支持部4
7は、凹部43の開口の長手に対応する位置に形成され
た第1弾性支持部47aと、凹部43の開口の短手に対
応する位置に形成された第2弾性支持部47bとを備え
ている。凹部43の開口の角部48に対応する部位にお
いて第1弾性支持部47aと第2弾性支持部47bは離
間している。第1弾性支持部77a及び第2弾性支持部
77bは、凹部43の開口側に向かって凹となる湾曲形
状である。
【0032】図2に示すように、キャップホルダ50
は、移動手段63によってノズル開口面24aに対して
近接・離間方向に移動される。その移動手段63の筐体
62内には図示しない吸引モータによって回転駆動され
るカム39が設けられている。筐体62内にはカム39
に当接する当接板64が設けられ、当接板64には、ガ
イド軸65がその一端に接続されている。ガイド軸65
の他端は筐体62に設けられた軸受け部66を通って筐
体62の外部に突出している。そのガイド軸65の他端
にキャップホルダ50が接続されている。また、ガイド
軸65はバネ67内を通っており、そのバネ67は、当
接板64と軸受け部66との間に配置されて、当接板6
4を常にカム39に当接するように付勢している。
【0033】そして、図示しない吸引モータによりカム
39が180度回転すると、当接板64がインクジェッ
トヘッド24の方向に移動し、キャップホルダ50が当
接板64に接続されたガイド軸65を介してノズル開口
面24aに近接する方向に移動して、キャップ部材42
のキャップ本体部46の当接部45がノズル開口面24
aに当接する。すると、第1弾性支持部47a及び第2
弾性支持部47bは各々独立して弾性変形して弾性力を
発生し、第1弾性支持部47aの弾性力は長手方向の当
接部45に作用し、第2弾性支持部47bの弾性力は短
手方向の当接部45に作用して、図3に示すように、キ
ャップ本体部46の当接部45がノズル開口面24aに
均一に密着される。カム39が更に180度回転する
と、バネ67が当接板64をカム39側に付勢している
ため、キャップホルダ50がインクジェットヘッド24
方向から離れる方向に移動し、キャップ本体部46の当
接部45がノズル開口面24aから離間する。
【0034】尚、図示しないROMに記憶されたプログ
ラムに基づいて図示しないCPUが、カラーインクジェ
ットプリンタ21全体を制御し、例えば、上記キャリッ
ジモータ32A、吸引モータ等を制御する。このROM
内のプログラム及びCPUが本発明の制御手段に対応す
る。
【0035】このように構成された吸引キャップ41を
用いたインク噴射回復処理について説明する。このイン
ク噴射回復処理は、ROM内のプログラム及びCPU
が、上記キャリッジモータ32A、吸引モータを制御し
て行っている。
【0036】ヘッドユニット25がリセット位置にある
時に、上述したように、図示しない吸引モータによりカ
ム39を駆動して吸引キャップ41の当接部45をイン
クジェットヘッド24のノズル開口面24aに均一に密
着させて吸引キャップ41でノズルを覆い、図3に示す
ように、ノズル開口面24aと凹部43とによって密閉
空間を形成する。次に、カム39の駆動により吸引ポン
プ38によって密閉空間に負圧を発生させて、インクジ
ェットヘッド24内からノズルを介してインクを吸引し
て、吸引したインクを廃インク貯留部40に排出する。
【0037】そして、図2に示すように、カム39を駆
動して吸引キャップ41の当接部45をインクジェット
ヘッド24のノズル開口面24aから離間させ、この離
間した状態で、吸引ポンプ38を駆動させて吸引キャッ
プ41の凹部43内のインクを、吸引孔44を介して吸
引キャップ41の外部に排出する。
【0038】以上説明したように、移動手段63により
キャップホルダ50がノズル開口面24aに対して近接
移動されてキャップ本体部46の当接部45とノズル開
口面24aとが当接されると、キャップ本体部46の当
接部45形成側と反対側面に一体に形成された弾性支持
部47が弾性変形するので、キャップ本体部46が従来
のように変形することなく、弾性支持部47が発生する
弾性力のみによって、当接部45をノズル開口面24a
に均一に密着することができる。従って、インク噴射回
復処理時においては、吸引ポンプ38によってキャップ
部材42の凹部43に負圧を与えて、ノズルからインク
噴射不良の要因を除去することができる。
【0039】そして、弾性支持部47は、キャップ本体
部46の当接部45形成側と反対側面における当接部4
5に対応した位置から延びているので、弾性支持部47
の弾性力が確実に当接部45に作用し、当接部45をノ
ズル開口面24aに均一に密着することができる。
【0040】また、第1弾性支持部47aの弾性力は長
手方向の当接部45に作用し、第2弾性支持部47bの
弾性力は短手方向の当接部45に作用するので、当接部
45をノズル開口面24aに均一に密着することができ
る。
【0041】また、第1弾性支持部47aと第2弾性支
持部47bとは、凹部43の開口の角部48に対応する
部位において離間しているので、第1弾性支持部47a
及び第2弾性支持部47bは各々独立して弾性変形する
ことができ、第1弾性支持部47aの弾性力は長手方向
の当接部45に作用し、且つ、第2弾性支持部47bの
弾性力は短手方向の当接部45に作用するため、当接部
45をノズル開口面24aに均一に密着することができ
る。
【0042】次に、他の実施の形態を説明します。尚、
上記実施の形態と同一の部分については同一の符号を付
しその説明を省略します。
【0043】図5に示すように、凹部43を形成したキ
ャップ部材72は、ゴム材料、例えばブチルゴムを用い
て成形によって形成されている。
【0044】キャップ部材72は、凹部43及び当接部
45が形成されたキャップ本体部46と、キャップホル
ダ50に支持され、キャップ本体部46の当接部45形
成側と反対側であるキャップ本体部46の側面に一体に
形成された弾性支持部77とから構成されている。その
弾性支持部77は、キャップ本体部46の当接部45形
成側と反対側における当接部45に対応した位置から延
びている。
【0045】そして、弾性支持部77は、凹部43の開
口の長手に対応する位置に形成された第1弾性支持部7
7aと、凹部43の開口の短手に対応する位置に形成さ
れた第2弾性支持部77bとを備えている。凹部43の
開口の角部48に対応する部位において第1弾性支持部
77aと第2弾性支持部77bは離間している。第1弾
性支持部77a及び第2弾性支持部77bは、凹部43
の開口側に向かって凸となる湾曲形状である。
【0046】図5に示すように構成された、キャップ部
材72においても、キャップ部材42と同様の効果を有
する。
【0047】また、次の他の実施の形態を説明します。
尚、上記実施の形態と同一の部分については同一の符号
を付しその説明を省略します。
【0048】図6に示すように、凹部43を形成したキ
ャップ部材82は、ゴム材料、例えばブチルゴムを用い
て成形によって形成されている。
【0049】キャップ部材82は、凹部43及び当接部
45が形成されたキャップ本体部46と、キャップホル
ダ50に支持され、キャップ本体部46の当接部45形
成側と反対側であるキャップ本体部46の側面に一体に
形成された弾性支持部87とから構成されている。その
弾性支持部87は、キャップ本体部46の当接部45形
成側と反対側における当接部45に対応した位置から延
びている。
【0050】そして、弾性支持部87は、凹部43の開
口の長手に対応する位置に形成された第1弾性支持部8
7aと、凹部43の開口の短手に対応する位置に形成さ
れた第2弾性支持部87bと、凹部43の開口の角部4
8に対応する部位において第1弾性支持部87aと第2
弾性支持部87bとを接続する第3弾性支持部87cと
を備えている。その第3弾性支持部87cの厚さは第1
弾性支持部87a及び第2弾性支持部87bの厚さより
も薄い。第1弾性支持部87a、第2弾性支持部87b
及び第3弾性支持部87cは平面傾斜形状である。ま
た、凹部43の開口側に向かって、凹となる湾曲形状で
も、凸となる湾曲形状でもよい。
【0051】図6に示すように構成された、キャップ部
材82においても、キャップ部材42と同様の効果を有
する。
【0052】また、弾性支持部87が弾性変形すると、
第1弾性支持部87aと第2弾性支持部87bとは第3
弾性支持部87cによって接続しているが、第3弾性支
持部87cの厚さが第1弾性支持部87a及び第2弾性
支持部87bの厚さよりも薄いるので、第1弾性支持部
87a及び第2弾性支持部87bは他の弾性支持部から
の影響をほぼ受けることなく弾性変形することができ、
第1弾性支持部87aの弾性力は長手方向の当接部45
に作用し、且つ、第2弾性支持部87bの弾性力は短手
方向の当接部46に作用するため、従来のようにキャッ
プ本体部46を変形することなく、当接部45をノズル
開口面24aに均一に密着することができる。
【0053】尚、本実施の形態では、本願発明を吸引専
用の吸引キャップ41に用いたが、吸引用と保護用とを
兼用したキャップに用いることもできる。この場におい
ても、当接部45をノズル開口面24aに均一に密着す
ることができるので、長期間ノズル開口部を被覆してい
ても、ノズル内のインクの乾燥が防止することができ
る。
【0054】更に、本実施の形態では、複数色のインク
を噴射するインクジェットヘッド24に対応するキャッ
プであったが、単色のインクを噴射するインクジェット
ヘッドに対応するキャップに用いてもよい。
【0055】また、インクジェットヘッド24のノズル
開口面24aは下方を向いていたが、斜め下方を向いて
いても良いし、横方向(水平方向)を向いていても良
い。
【0056】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
請求項1記載の発明によれば、前記移動手段により前記
キャップホルダが前記ノズル開口面に対して近接移動さ
れて前記キャップ本体部の前記当接部と前記ノズル開口
面とが当接されると、前記キャップ本体部の前記当接部
形成側と反対側に一体に形成された前記弾性支持部が弾
性変形するので、前記キャップ本体部が従来のように変
形することなく、前記弾性支持部が発生する弾性力によ
って、前記当接部を前記ノズル開口面に均一に密着する
ことができる。
【0057】そして、請求項2の発明によれば、前記弾
性支持部が、前記キャップ本体部の前記当接部形成側と
反対側における前記当接部に対応した位置から延びてい
るので、前記弾性支持部の弾性変形による弾性力を確実
に前記当接部に作用させて、前記当接部を前記ノズル開
口面に均一に密着することができる。
【0058】また、請求項3の発明によれば、前記第1
弾性支持部は長手方向の前記当接部に対応する位置に形
成され、前記第2弾性支持部は短手方向の前記当接部に
対応する位置に形成されているので、前記第1弾性支持
部の弾性力を長手方向の前記当接部に作用させて、前記
第2弾性支持部の弾性力を短手方向の前記当接部に作用
させて、前記当接部を前記ノズル開口面に均一に密着す
ることができる。
【0059】また、請求項4の発明によれば、前記第1
弾性支持部と前記第2弾性支持部とは、前記凹部の開口
の角部に対応する部位において離間しているので、前記
第1弾性支持部及び前記第2弾性支持部は各々独立して
弾性変形することができ、前記第1弾性支持部の弾性力
を長手方向の前記当接部に作用させて、前記第2弾性支
持部の弾性力を手方向の前記当接部に作用させて、前記
当接部を前記ノズル開口面に均一に密着することができ
る。
【0060】また、請求項5の発明によれば、前記第1
弾性支持部と前記第2弾性支持部とは前記第3弾性支持
部によって接続しているが、前記第3弾性支持部の厚さ
が前記第1弾性支持部及び前記第2弾性支持部の厚さよ
りも薄いので、前記第1弾性支持部及び前記第2弾性支
持部は他の弾性支持部からの影響をほぼ受けることなく
弾性変形して、前記第1弾性支持部の弾性力を長手方向
の前記当接部に作用させ、前記第2弾性支持部の弾性力
を短手方向の前記当接部に作用させて、前記当接部を前
記ノズル開口面に均一に密着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置としてのカラ
ーインクジェットプリンタの一実施形態を示す斜視図で
ある。
【図2】吸引キャップがノズル開口面に離間している状
態を示す説明図である。
【図3】吸引キャップがノズル開口面に密着している状
態を示す説明図である。
【図4】一実施形態のキャップ部材の斜視図である。
【図5】他の実施形態のキャップ部材の斜視図である。
【図6】他の実施形態のキャップ部材の斜視図である。
【符号の説明】
24 インクジェットヘッド 24a ノズル開口面 41 吸引キャップ 42、72、82 キャップ部材 43 凹部 44 吸引孔 45 当接部 46 キャップ本体部 47、77、87 弾性支持部 47a、77a、87a 第1弾性支持部 47b、77b、87b 第2弾性支持部 50 キャップホルダ 87c 第3弾性支持部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルからインクを噴射して記録媒体上
    に記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル開
    口面に対して当接・離間可能で、前記ノズル開口面に当
    接した状態において前記ノズル開口面とによって空間を
    形成する凹部を形成したキャップ手段とを有するインク
    ジェット記録装置において、 前記キャップ手段は、 前記凹部が形成されると共に、前記凹部の開口全周にお
    いて前記ノズル開口面と当接する当接部が形成されたキ
    ャップ部材と、 前記キャップ部材を支持するキャップホルダと、 前記キャップホルダを前記ノズル開口面に対して近接・
    離間方向に移動する移動手段とを備え、 前記キャップ部材は、前記凹部及び前記当接部が形成さ
    れたキャップ本体部と、前記キャップホルダに支持さ
    れ、前記キャップ本体部の前記当接部形成側と反対側に
    一体に形成された弾性支持部とから構成され、 前記移動手段により前記キャップホルダが前記ノズル開
    口面に対して近接移動されて前記キャップ本体部の前記
    当接部と前記ノズル開口面とが当接された状態において
    前記弾性支持部が発生する弾性力によって、前記キャッ
    プ本体部の前記当接部を前記ノズル開口面に均一に密着
    させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記弾性支持部は、前記キャップ本体部
    の前記当接部形成側と反対側における前記当接部に対応
    した位置から延びたことを特徴とする請求項1に記載の
    インクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性支持部は、前記凹部の開口は長
    方形状に形成され、前記弾性支持部は、長手方向の前記
    当接部に対応する位置に形成された第1弾性支持部と、
    短手方向の前記当接部に対応する位置に形成された第2
    弾性支持部とを備えたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記凹部の開口の角部に対応する部位に
    おいて前記第1弾性支持部と前記第2弾性支持部は離間
    していることを特徴とする請求項3に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記凹部の開口の角部に対応する部位に
    設けられ、前記第1弾性支持部と前記第2弾性支持部と
    を接続する第3弾性支持部を備え、前記第3弾性支持部
    の厚さは前記第1弾性支持部及び前記第2弾性支持部の
    厚さよりも薄いことを特徴とする請求項3に記載のイン
    クジェット記録装置。
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