JP2002224993A - 対象物の細片状切断装置及びその方法 - Google Patents

対象物の細片状切断装置及びその方法

Info

Publication number
JP2002224993A
JP2002224993A JP2001021054A JP2001021054A JP2002224993A JP 2002224993 A JP2002224993 A JP 2002224993A JP 2001021054 A JP2001021054 A JP 2001021054A JP 2001021054 A JP2001021054 A JP 2001021054A JP 2002224993 A JP2002224993 A JP 2002224993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
cut
rotating
strip
rotary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001021054A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Tateyama
成一 立山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYUSHU SANKEI KK
Original Assignee
KYUSHU SANKEI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYUSHU SANKEI KK filed Critical KYUSHU SANKEI KK
Priority to JP2001021054A priority Critical patent/JP2002224993A/ja
Publication of JP2002224993A publication Critical patent/JP2002224993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control And Other Processes For Unpacking Of Materials (AREA)
  • Crushing And Pulverization Processes (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装が施されているような切断対象物の包装
部分をすべて細片状に切断することなく、非切断部分を
残して細片化させ、切断後の包装袋等を簡単かつ効率よ
く回収させる対象物の細片状切断装置及びその方法を提
供する。 【解決手段】 対象物Mの投入開口12を有する中空ケ
ース14内に、先鋭刃を有し中間に非切断部40として
の所要の空隙を空けて左右に対向配置させて切断部を形
成する少なくとも一対の回転カッタ16を設け、対象物
の一部を非切断としながら同対象物を細片状に切断させ
る。切断後、非切断部分において包装袋が連続状とな
り、包装袋等の除去が簡易に行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば消費期限を
徒過したり種々の理由で市場提供されない返品食品、製
造過程でのキズ入りの食品、肥料、飼料用商品その他の
有機物等について、畜産動物用等の飼料あるいは植物肥
料用として二次利用のために対象物を細片状に切断させ
る対象物の細片状切断装置及びその方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば市場提供され消費期限を徒
過したパン類等は、回収されて商品の供給元に返品さ
れ、その供給元で焼却処理等を行なって地中埋設や保管
処理などを行なっている。また、パン類の他に例えば野
菜、肉類、魚類も乾燥物として供給される場合のように
供給形態や供給ルートによりこのような処理を行なわれ
る場合がある。このような物品の豊富な栄養素は畜産動
物用飼料や植物肥料等について極めて有用なエネルギー
源となり得るものであり、これらを無駄にすることな
く、例えば返品を受けた工場等ではこれを破砕機等で破
砕してその後の加工処理を行ないやすいようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パン類、野
菜、肉類、魚類等の乾燥食品、あるいは、その他の食品
や物品については、市場提供される際には、透明な薄い
ビニール包装やその他の包装形態が施されている場合が
多く、このままで工場返品等され、破砕処理工程に回さ
れる場合がほとんどであり、破砕機では包装袋ごと細片
状に破砕してしまい、これを例えば動物飼料原料として
供給することとなる。この場合には畜産動物がこれらの
合成樹脂製ビニール袋等の細片をそのまま細片餌ととも
に体内に取り込むこととなり、これが原因でそれらの畜
産動物が胃腸障害を起こし、良好な肥育を疎外させる原
因となっていた。これを回避するために、事前に手作業
でビニール製等の包装袋を1袋ごとに切り破って破砕機
に投入することが考えられるが作業が煩雑で作業コスト
がかかり、現実には、包装袋ごとに破砕機にかけてビニ
ール袋ごとに破砕してしまうのが実情であった。これに
対し、例えば特公平6−60075号において、生活系
廃棄物を詰めたビニール袋の破袋除去装置が提案されて
いる。この装置では対向配置した2本のドラムにワイヤ
を無端状に掛け渡し、押し込みディスクと、ワイヤ開き
ドラムを介してワイヤの周回動作時に微小の開閉空隙を
周期的に形成させることによりビニール袋を破袋させる
ようにしている。しかしながら、この従来の装置では、
押し込みディスクによりゴミを収容した袋を破袋する際
に、ビニール袋がワイヤ間に挟み込まれて細片状にちぎ
れ易く、また、ワイヤの周回時に円滑にビニール袋と生
ごみを分離させる動作の確実性に乏しく、さらに、ワイ
ヤ保持用の溝をドラムに高精度に形成させる必要があ
り、製造コストも高価となりやすく、よって、現実に
は、実用されていないものでる。
【0004】本発明は上記従来の課題に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、動物飼料や植物肥料等に二次
利用が可能な対象物であって特に包装が施されている対
象物の包装部分をすべて細片状に切断することなく、非
切断部分を残して細片化させることにより切断後の包装
袋等を簡単かつ効率よく回収でき、動物飼料あるいは植
物肥料としてそのまま利用したりあるいは二次的な加工
工程への供給を効率よく行なわせることのできる対象物
の細片状切断装置及びその方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、対象物Mの投入開口12を有する中空
ケース14内に、先鋭刃を有し中間に非切断部40とし
ての所要の空隙を空けて左右に対向配置させて切断部を
形成する少なくとも一対の回転カッタ16を設け、対象
物の一部を非切断としながら同対象物を細片状に切断さ
せる対象物の細片状切断装置10から構成される。
【0006】また、左右の回転カッタ16を差速回転さ
せる駆動装置18を有し、さらに、該回転カッタ16
は、同一回転方向に回転される構成とすると有利であ
る。
【0007】また、対象物Mが、軽比重の被包装物であ
ることとするとさらに、有利である。
【0008】また、回転カッタ16はその回転軸36に
対し所要間隙を空けてそれぞれが複数個併設されてなる
構成としても良い。
【0009】また、切断部の前段側に、切断部38へ投
下させるに先だって対象物Mを圧偏させる圧偏装置53
が設けられた構成としても良い。
【0010】また、圧偏装置53は、中間に圧偏部Pと
しての空隙を設けて対向して配置された回転ローラ56
を含む構成とすると有利である。
【0011】また、本発明は、パン等の包装された対象
物Mの投入開口12を有する中空ケース14内に、先鋭
刃を有し中間に非切断部40としての所要の空隙を空け
て左右に対向配置させた少なくとも一対の回転カッタ1
6を設け、回転カッタによる切断部38の上流側に、切
断部へ投下させるに先だって対象物を圧偏させ、圧偏状
態の対象物を切断部38に投入させ、対象物Mの一部を
非切断としつつ同対象物を細片状に切断させる対象物の
細片状切断方法から構成される。
【0012】また、対象物の細片状切断方法は、左右に
対向配置させた回転カッタを差速回転させ、かつ同一回
転方向に回転させるようにすると有利である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を参照しつつ説明する。図1ないし図5は
本発明の第1の実施形態に係る対象物の細片状切断装置
10について説明しており、対象物の細片状切断装置1
0は、対象物Mの投入開口12を有する中空ケース14
内に少なくとも一対の回転カッタ16を配置させて構成
されている。
【0014】図1において、台枠20には、中空ケース
14がその上部および下部を開口させて取り付け固定さ
れている。中空ケース14は図3、図5にも示すよう
に、内部の中空空隙の上下中間位置を狭くした首部22
と投入開口を上端部に形成した頭部24と首部22の下
側に連接された胴部26とからなり、全体として徳利形
状を呈している。この中空ケース14の胴部26は上下
に2つ割れ状に分離可能となっており、両者を閉着した
状態でたとえばボルト等の締着部材28を介して変形の
立体ハート型形状に堅固に組み付け構成されている。中
空ケース14はたとえば強度を有する金属板を加工して
形成されており、中間の首部22の内部側が対象物Mの
下流側に配置されたカット流域への案内通路30を形成
している。上端部に投入開口12を形成した頭部24は
ホッパ状に上方に向けて広がった形状となっている。
【0015】図1、図2、図3において、台枠20の両
端側には上方に起立して固定された軸受板32がそれぞ
れ固定されている。そして、これらの軸受板32にはそ
れぞれ2個の軸受34が間隔を置いて設けられている。
そして、中空ケース14の胴部26を左右に直状に貫通
するようにそれぞれ左右一対の軸穴を貫通して2個の回
転軸36が両端を軸受34に軸支されて回転自在に設け
られている。
【0016】図4、図5に示すように、それぞれの回転
軸36には複数の回転カッタ16が軸方向に所定の間隔
を空けてその中心部をそれぞれ固定されて設けられてい
る。図に示すように、回転カッタ16は、対向隣接した
回転軸36に対してそれぞれ回転軸の軸長手方向につい
て取り付け位置を交互に差し違え状に配置されて固定さ
れており、1つの回転軸に取り付けられた回転カッタ1
6の刃先が対向する相手方のほうの回転軸に取り付けら
れた回転カッタの刃先以上に該他方の回転カッタ側に入
り込まないようになっている。また、実施形態におい
て、回転カッタ16は十字状に交差させたロッド状の直
状刃体37の交点部分を回転軸36に固定させて設けら
れている。この回転カッタ16の直状刃体37の回転方
向に対向する部分の直線状縁部並びに同直状刃体37の
遠端すなわち十字状のロッドの先端部は先鋭刃となって
いる。そして、両回転軸36の間に形成される中間の空
隙と対向する回転カッタ16の半径方向長さぶんの領域
が主として対象物Mの切断部としてのカット領域38と
なる。さらに、これらの左右に対向配置される回転カッ
タの先端部どうしを結ぶ線の中間の空隙部分が非切断部
40とされる。
【0017】すなわち、対象物Mをカット領域38に投
入した場合に対向する回転カッタ16の刃先に空隙が形
成されてそれぞれ取り付け位相を交互に違えて固定した
回転カッタの刃先が対向する相手方のほうの回転軸方向
へ差し違い状に入り込まないようにしているのでカット
領域38で対象物を切断する際に、この非切断部40が
対象物の非切断部分として連続した状態で残存するの
で、対象物を細片状に切断した後の処理に際して対象物
本体、例えば包装されたパン等の内容物と、包装用ビニ
ール袋等の包装袋Hとの分別分離を簡単に行うことが可
能でありまた分別の精度も良好に保持できる。
【0018】本実施形態において、対象物はたとえば数
枚の小厚板形状の食パンを透明ビニール袋でサイコロ状
に包装したものが適用されて用いられており、これを投
入開口12から投入した場合に回転カッタ16の先鋭刃
によって内容物とともに非切断部40に対応する連続部
分を形成させつつ鋭く細片状に切断されるようになって
いる。
【0019】この実施形態において、回転カッタ16は
十字状に組み付けたロッド状の直状刃体37を回転軸3
6に固定させた構造となっているが、たとえば図7に示
すように回転軸に小円盤状の支持台39を所定間隙をお
いて複数個固定させこの支持台39に対してそれぞれ9
0度方向にロッド状の刃体の先端が向くように異ならし
めて風車状に固定させた回転刃としてもよいし、また、
図8に示すようにこのロッド状の直状刃体を円弧状に形
成してそれらの先端や回転方向に対向する部分の直線状
縁部に先鋭化した刃面を形成した構成としてもよい。ま
た、回転カッタ全体を円盤状に構成し、その周端面を先
鋭状に刃体として形成した構成でもよい。
【0020】実施形態において、上述した回転カッタ1
6は、左右の回転軸に取り付けられた対向する回転カッ
タ16どうしが異なる回転速度で回転差をもって差速回
転させられるとともに、これらの回転カッタ16はそれ
ぞれ同一回転方向に回転する。
【0021】このように、同一回転方向に左右の回転カ
ッタ16を回転させるようにすることによりそのそれら
の先鋭刃によってカット領域38に投入された対象物M
はすれ違い状に回転する回転刃のカット領域において鋭
い切れ味で切断されることになる。さらに、たとえば、
食パンのような比較的軽比重の対象物を投入した場合
に、たとえば図5において左側の回転カッタ16aのほ
うが右側の回転カッタ16bよりも大きな回転速度で回
転している場合に同一回転速度で回転する場合に比べて
カット領域38において対象物Mが跳ね返されて良好な
切断動作が行えなくなるようなことを防止する。たとえ
ば右側の低速回転側の回転カッタ16aによって投入さ
れた対象物Mを保持しながら左側の回転カッタ16aに
よってより高い回転速度の先鋭刃によって該対象物を円
滑に鋭く切断し、下部側の排出開口50から細片状に切
断した対象物を排出させることができる。このようにし
て両回転カッタ16a、16bのカット領域38で投入
物を切断させる際に、非切断部40としての空隙がある
ので排出開口から排出された対象物は、包装用ビニール
袋H等の中央部部分に連続部分Rを形成させつつ図6に
示すようにその両端側が襞状に切断された状態であると
ともに、パン本体部分は細片状に切断された状態で切断
されたビニール袋の切断部分から離脱されて排出される
こととなる。
【0022】図1、図2において、両回転軸のそれぞれ
の一端側にはプーリ46が固定されており、台枠20に
隣接して駆動装置としての2個の駆動モータ18a、1
8bが配置されている。駆動モータ18a、18bは互
いに異なる回転速度で独立に回転させられており、これ
らの駆動モータの回転軸がプーリ46にベルト48を介
して回転力を伝達されて連動回転するようになってい
る。これによって、対向する2個の回転軸を差速駆動さ
せるようになっている。
【0023】つぎに、本発明の実施形態の対象物の細片
状切断装置10の作用について、本発明の対象物の細片
状切断方法とともに説明すると、駆動装置としての駆動
モータ18のそれぞれの回転軸36は速度差を持って回
転駆動させた状態でたとえば食パンMを投入開口12か
ら投入すると、首部22が下方のカット領域38方向に
向けて案内する案内通路として機能しながら回転カッタ
16のカット領域38に向けて案内落下させる。
【0024】このとき速度差を持って差速回転している
左右の回転カッタ16の低速度側の回転カッタ16bに
ある程度保持される作用を受けながらより高速の左側の
回転カッタ16aの先鋭刃によって食パンなどの軽比重
物は鋭い切り口で内容物であるパン本体を含めてビニー
ル包装袋H部分も細片状にカットする。
【0025】このとき、一対の回転カッタ16の中間部
は非切断部40として空隙を設けた状態でカットしてお
り、それぞれの刃体の遠端どうし干渉しないように回転
するので、カット領域38で切断された後に生成される
対象物は、一部に連続した部分Rを残しながら両側が襞
状に裁断された海草状の形状に切断された包装袋Hと、
それらの切断部分から離脱し細片状に切断されたパン本
体部分と、として分離排出される。なお、差速回転する
低速側の回転カッタ16bによっても鮮やかな切り口で
対象物が切断されるのはもちろんであり、上述したよう
に軽比重の対象物の投入時の跳ね上がり等を防止して円
滑に対象物の投入切断、排出行程を行える。
【0026】なお、上記した実施形態では、駆動装置1
8を介して左右の回転カッタ16を速度差をもって差速
回転させ、かつこれらの回転カッタ16を同一回転方向
に回転させるようにしているが必ずしも差速回転並びに
同一方向回転としなくとも同一回転速度で反対回転構成
としても良い。
【0027】次に、本発明の第2実施形態について図9
に基づいて説明するが前述した第1実施形態の細片状切
断装置と同一の構成部材には同一の符号を付しその詳細
な説明を省略する。この実施形態において、細片状切断
装置10−1は、中空ケース14内に、差速する回転カ
ッタ16a、16bを配置した状態でそれらの中間に所
要の空隙をあけて非切断部40とし、首部22を案内通
路としてケース14の上部に投入開口12と下部に排出
開口50とを備えている点では第1実施形態と同様であ
る。
【0028】本実施形態において、投入開口12側、す
なわち首部22の上方拡大部分に、回転カッタ16のカ
ット領域38へ投下させるに先立って対象物Mを圧偏さ
せる圧偏装置53が設けられていることである。この実
施形態において、首部22の上部に連続して設けられた
拡大部52にはその上方に直筒状に立ち上がる延長筒部
54が形成されており延長筒部54の上端側が開口して
この開口から対象物が投入されるようになっている。
【0029】図において、中空ケース14の拡大部52
内には、中間に空隙を配して左右に対向して設けられた
回転ローラ56が外部の図示しない回転駆動装置によっ
てそれぞれ逆回転方向に回転自在に設けられている。こ
れらの両回転ローラ56、56の中間部の空隙部分が圧
偏部Pとされる。また、延長筒部54の内壁側から両回
転ローラ側に下端をそれぞれ対向方向に曲げてガイド片
58が形成されている。さらに、そのガイド片58と延
長筒部54とに形成される空隙部分の略中央において同
延長筒部の胴側部を貫通する回転軸に軸支されて対象物
の押し込み用回転羽根60が設けられている。
【0030】これによって、食パン等の対象物Mを開口
から投入すると押し込み用回転羽根60によって押し込
まれながら案内板に沿って下方に押し込まれその際に左
右に対向して設けられた回転ローラ56の圧偏部Pを通
過する際にその食パンM等は圧偏されて見かけ比重を大
きなものとされ、少し硬い状態にされかつ圧偏された状
態で下方のカット領域38に投入される。
【0031】そして、やや固めの状態となってカット領
域38に投入されるので、案内通路を通過した対象物の
投入ポイントが一定したものとなるとともに回転カッタ
16による差速回転時の切断動作がより切れ味鋭いもの
となって図6に示すような一部に連続部分Rを有する全
体としてつながったビニール様包装袋などの細片物を得
ることが可能となる。
【0032】上記実施形態では、食パンを対象物の例と
して設定しているが、本発明の対象物の細片状切断装置
ならびにその方法はたとえば乾燥野菜、乾燥肉類、乾燥
魚類等をビニールあるいはその他の包装物によって包装
した場合にこれらを対象物とするものであっても適応し
得ることは勿論である。
【0033】以上説明した本発明の対象物の細片状切断
装置およびその方法は上記した実施形態に限定されるも
のではなく特許請求の範囲に記載した発明の本質を逸脱
しない範囲において任意の改変を行ってもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明の対象物の細
片状切断装置によれば、対象物の投入開口を有する中空
ケース内に、先鋭刃を有し中間に非切断部としての所要
の空隙を空けて左右に対向配置させた切断部を形成する
少なくとも一対の回転カッタを設け、対象物の一部を非
切断としながら同対象物を細片状に切断させる構成とし
ているので、左右の回転カッタ間のカット領域で鋭い切
れ味で対象物を切断するとともに非切断部に対応する対
象物の切断後の連続した部分を形成させるから対象物自
体を細片状に切断させることができるとともに、対象物
本体にビニール包装等を施したような包装袋に収納させ
た状態の対象物については包装袋等が連続した領域を有
する状態で細かく分断された状態とはならないので切断
後の対象物本体と包装袋などとの分離分別を容易に行
え、その後の加工処理行程を円滑かつ有効に行わせるこ
とが可能となる。
【0035】また、左右の回転カッタを差速回転させる
駆動装置を有し、さらに、該回転カッタは、同一回転方
向に回転される構成とすることにより、投入対象物が比
較的に軽比重の物体でもカット領域に投入された対象物
が回転カッタの回転により跳ね返されることなく、対象
物の細片状切断作用を効果的に行なえる。
【0036】また、対象物が、軽比重の被包装物である
こととすることにより、たとえば食パンその他のパン類
のように軽比重でかつビニール包装が施されているよう
な場合である場合に対象物本体とビニール包装との分離
分別の実効性を確保することができる。
【0037】また、回転カッタはその回転軸に対し所要
間隙を空けてそれぞれが複数個併設された構成であるか
ら、回転カッタによる対象物のカット領域を広く確保し
多量の対象物について、その細片状切断を行うことがで
きる。また、下端に回転カッタを回転軸に固定させて対
向配置させるのみの構成でよく構造が簡単で製作コスト
も比較的低廉に保持し得る。
【0038】また、切断部の前段側に、切断部へ投下さ
せるに先だって対象物を圧偏させる圧偏装置が設けらた
構成とすることにより、比較的軽比重の対象物が回転す
る回転カッタのカット領域に入って跳ね返されてしまう
ようなことがなく圧偏された状態で見かけ比重を大きく
しているから特に左右に対向配置された回転カッタ間の
非切断部に向けて確実に投入させることが可能となりビ
ニール包装袋等の連続した非切断領域部分を効果的に形
成させることができる。
【0039】また、圧偏装置は、中間に圧偏部としての
空隙を設けて対向して配置された回転ローラを含む構成
であるから、圧偏装置の構成が極めて簡単で保守点検も
容易に行える。
【0040】また、本発明の対象物の細片状切断方法に
よれば、パン等の包装された対象物の投入開口を有する
中空ケース内に、先鋭刃を有し中間に非切断部としての
所要の空隙を空けて左右に対向配置させた少なくとも一
対の回転カッタを設け、回転カッタによる切断部の上流
側に、切断部へ投下させるに先だって対象物を圧偏さ
せ、圧偏状態の対象物を切断部に投入させ、対象物の一
部を非切断としつつ同対象物を細片状に切断させるの
で、左右の回転カッタ間のカット領域で鋭い切れ味で対
象物を切断するとともに非切断部に対応する対象物の切
断後の連続した部分を形成させるから対象物自体を細片
状に切断させることができるとともに、対象物本体にビ
ニール包装等を施したような包装袋に収納させた状態の
対象物については包装袋等が連続した領域を有する状態
で細かく分断された状態とはならないので切断後の対象
物本体と包装袋などとの分離分別を容易に行え、その後
の加工処理行程を円滑かつ有効に行わせることが可能と
なる。
【0041】また、対象物の細片状切断方法において、
左右に対向配置させた回転カッタを差速回転させ、かつ
同一回転方向に回転させることとすることにより、投入
対象物が比較的に軽比重の物体でもカット領域に投入さ
れた対象物が回転カッタの回転により跳ね返されること
なく、対象物の細片状切断作用を効果的に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る対象物の細片状切断装
置の一部切欠き正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の駆動モータ部分を省略した右側面図であ
る。
【図4】ケースの胴部の上半部を離脱させた状態の平面
図である。
【図5】図2の縦断面作用説明図である。
【図6】切断後のビニール包装袋の状態を主に示す説明
図。
【図7】回転カッタの他の実施形態を示す作用説明図で
ある。
【図8】さらに図1の実施形態の回転カッタの他の実施
形態を示す断面作用説明図である。
【図9】対象物の細片状切断装置の第2の実施形態を示
す縦断面説明図である。
【符号の説明】
10 対象物の細片状切断装置 12 投入開口 14 中空ケース 16 回転カッタ 18 駆動装置 36 回転軸 38 カット領域 40 非切断部 53 圧偏装置 56 回転ローラ H 包装袋 M 対象物 R 連続部分 P 圧偏部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物の投入開口を有する中空ケース内
    に、先鋭刃を有し中間に非切断部としての所要の空隙を
    空けて左右に対向配置させて切断部を形成する少なくと
    も一対の回転カッタを設け、 対象物の一部を非切断としながら同対象物を細片状に切
    断させる対象物の細片状切断装置。
  2. 【請求項2】 左右の回転カッタを差速回転させる駆動
    装置を有し、 さらに、該回転カッタは、同一回転方向に回転されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の対象物の細片状切断装
    置。
  3. 【請求項3】 対象物が、軽比重の被包装物である請求
    項1または2記載の対象物の細片状切断装置。
  4. 【請求項4】 回転カッタはその回転軸に対し所要間隙
    を空けてそれぞれが複数個併設されてなる請求項1ない
    し3のいずれかに記載の対象物の細片状切断装置。
  5. 【請求項5】 切断部の前段側に、切断部へ投下させる
    に先だって対象物を圧偏させる圧偏装置が設けられた請
    求項1ないし4のいずれかに記載の対象物の細片状切断
    装置。
  6. 【請求項6】 圧偏装置は、中間に圧偏部としての空隙
    を設けて対向して配置された回転ローラを含む請求項1
    ないし5のいずれかに記載の対象物の細片状切断装置。
  7. 【請求項7】 パン等の包装された対象物の投入開口を
    有する中空ケース内に、先鋭刃を有し中間に非切断部と
    しての所要の空隙を空けて左右に対向配置させた少なく
    とも一対の回転カッタを設け、 回転カッタによる切断部の上流側に、切断部へ投下させ
    るに先だって対象物を圧偏させ、圧偏状態の対象物を切
    断部に投入させ、 対象物の一部を非切断としつつ同対象物を細片状に切断
    させる対象物の細片状切断方法。
  8. 【請求項8】 左右に対向配置させた回転カッタを差速
    回転させ、かつ同一回転方向に回転させることを特徴と
    する請求項7記載の対象物の細片状切断方法。
JP2001021054A 2001-01-30 2001-01-30 対象物の細片状切断装置及びその方法 Pending JP2002224993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001021054A JP2002224993A (ja) 2001-01-30 2001-01-30 対象物の細片状切断装置及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001021054A JP2002224993A (ja) 2001-01-30 2001-01-30 対象物の細片状切断装置及びその方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002224993A true JP2002224993A (ja) 2002-08-13

Family

ID=18886665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001021054A Pending JP2002224993A (ja) 2001-01-30 2001-01-30 対象物の細片状切断装置及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002224993A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108162016A (zh) * 2017-12-26 2018-06-15 阜阳市卓创科技服务生产力促进中心 一种应用于鱿鱼加工生产组合的切丝装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108162016A (zh) * 2017-12-26 2018-06-15 阜阳市卓创科技服务生产力促进中心 一种应用于鱿鱼加工生产组合的切丝装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA3066248C (en) Size-reduction machine and size-reduction unit therefor
US20090191928A1 (en) Apparatus for destemming and vegetative shredding
KR102287919B1 (ko) 폐기식품용 포장재와 식품의 분별장치
US4813317A (en) Rotary slicing machine
US4420118A (en) Cauliflower size cutter
US4108033A (en) Rotary cutting device for forming strips of shaped article preforms
US2978942A (en) Dicing machine having spaced transverse cutters associated with rotary slitters
JP2002224993A (ja) 対象物の細片状切断装置及びその方法
CN210332925U (zh) 锤打切割碎料装置
JPH0358754A (ja) 食料を包装からはがすための方法とその方法を実施するための装置
US3589627A (en) Reduction mill
US5848754A (en) Method and apparatus for the recovery of packaging and its contents
JP2001149807A (ja) 自動分離・粉砕装置
US2870839A (en) Batt cutting machine
KR101970716B1 (ko) 축에 끈 말림을 억제하고 완전 제거하는 파봉장치
JP2004290792A (ja) 粉砕分別機
US608630A (en) From cornstalks
JP2004026207A (ja) 解袋機
JP2000060517A (ja) 分離装置
KR200263572Y1 (ko) 폐음식물을 담은 비닐봉투 파봉수거장치
JP2000289805A (ja) 生ごみリサイクル車
US5067645A (en) Apparatus for sizing elongated food pieces
JP2000107622A (ja) 食料廃棄物処理機
JP2008188584A (ja) 破集袋機
JPS5819262B2 (ja) 削り節破砕機