JP2002224766A - かしめ方法およびかしめ結合構造 - Google Patents

かしめ方法およびかしめ結合構造

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JP2002224766A
JP2002224766A JP2001027613A JP2001027613A JP2002224766A JP 2002224766 A JP2002224766 A JP 2002224766A JP 2001027613 A JP2001027613 A JP 2001027613A JP 2001027613 A JP2001027613 A JP 2001027613A JP 2002224766 A JP2002224766 A JP 2002224766A
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JP2001027613A
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Kazuo Kitaura
和雄 北浦
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YUUSU KITAURA KK
Yuusu Kitaura KK
Original Assignee
YUUSU KITAURA KK
Yuusu Kitaura KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内側材2を変形したり、内側材2の外面に傷
を付けることなく、外側材1と内側材2とを結合するこ
とができるかしめ方法およびかしめ結合構造を提供す
る。 【解決手段】 外側材1の筒状部内に内側材2の筒状部
または棒状部を挿入した状態において、挟み付け体4
A,5A,4B,5Bにより、外側材1の筒状部の一部
を大略のところ該筒状部に対する接線方向に挟み付け、
この挟まれた部分の一部が挟み付け体4A,5A,4
B,5B間かつ外方に突出することとなるようにして外
側材1の筒状部を塑性変形させることにより、外側材1
の筒状部を縮径させてこの筒状部で内側材2の筒状部ま
たは棒状部をかしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒状部を有する外
側材と、筒状部または棒状部を有する内側材とを、前記
外側材の前記筒状部内に前記内側材の前記筒状部または
棒状部を挿入した状態でかしめて結合するかしめ方法お
よびかしめ結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筒状部を有する外側材と、筒状部
または棒状部を有する内側材とを、前記外側材の筒状部
内に前記内側材の筒状部または棒状部を挿入した状態で
かしめて結合する場合は、通常、前記外側材の筒状部の
一部または全部を径方向に押圧して圧縮することによ
り、外側材の筒状部で内側材の筒状部または棒状部をか
しめて結合していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のかしめ方法では、内側材も圧縮されて変形してしま
ったり、内側材の外面に傷が付いてしまうという問題が
あった。また、内側材の外面にメッキ層、塗装膜等の被
膜が形成されている場合には、これらの被膜が破壊され
てしまうという問題もあった。
【0004】また、溶接、ろう付け、ねじ止め等のかし
め以外の方法で外側材と内側材とを結合する場合には、
コストが高くなるという問題があった。また、溶接によ
って結合する場合には、熱により外側材または(およ
び)内側材に悪影響を与える虞があるとともに、内側材
の外面にメッキ層、塗装膜等の被膜が形成されていると
きは、これらの被膜が破壊されてしまうという問題もあ
った。さらに、外側材と内側材とが異種の金属材料から
なる場合には、溶接によって結合するのは困難であっ
た。また、ねじ止めで結合する場合は、ねじのゆるみが
問題になったり、ねじ挿通穴およびねじ穴を外側材およ
び内側材にそれぞれ設ける必要が生じるという問題もあ
った。
【0005】本発明は、このような従来の事情に鑑みて
なされたもので、本発明の1つの目的は、内側材を変形
したり、内側材の外面に傷を付けることなく、外側材と
内側材とを結合することができるかしめ方法およびかし
め結合構造を提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、内側材の外面にメッ
キ層、塗装膜等の被膜が形成されている場合も、これら
の被膜を破壊することなく結合することができるかしめ
方法およびかしめ結合構造を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、内側材と外側材とが
互いに異種の材料からなる場合にも容易に結合すること
ができるかしめ方法およびかしめ結合構造を提供するこ
とにある。
【0008】本発明の他の目的は、コストの安いかしめ
方法およびかしめ結合構造を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、熱により外側筒状ま
たは(および)内側材に悪影響を与える虞のないかしめ
方法およびかしめ結合構造を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、ねじ挿通穴およびね
じ穴を外側材および内側材にそれぞれ設ける必要のない
かしめ方法およびかしめ結合構造を提供することにあ
る。
【0011】本発明の他の目的は、外側材に与える塑性
変形および傷を小さくすることができるかしめ方法およ
びかしめ結合構造を提供することにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、以下の説明か
ら明らかになろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によるかしめ方法
は、筒状部を有する外側材と筒状部または棒状部を有す
る内側材とを、前記外側材の前記筒状部内に前記内側材
の前記筒状部または棒状部を挿入した状態でかしめて結
合するかしめ方法であって、前記外側材の前記筒状部内
に前記内側材の前記筒状部または棒状部を挿入した状態
において、2以上の十分な剛性を有する挟み付け体によ
り、前記外側材の前記筒状部の一部を大略のところ該筒
状部に対する接線方向に挟み付け、この挟まれた部分の
一部が前記挟み付け体間かつ外方に突出することとなる
ようにして前記外側材の前記筒状部を塑性変形させるこ
とにより、前記外側材の前記筒状部を縮径させて前記外
側材の前記筒状部で前記内側材の筒状部または棒状部を
かしめるものである。
【0014】また、本発明によるかしめ結合構造は、筒
状部を有する外側材と筒状部または棒状部を有する内側
材とを、前記外側材の前記筒状部内に前記内側材の前記
筒状部または棒状部を挿入した状態でかしめて結合した
かしめ結合構造であって、前記外側材の前記筒状部内に
前記内側材の前記筒状部または棒状部を挿入した状態に
おいて、2以上の十分な剛性を有する挟み付け体によ
り、前記外側材の前記筒状部の一部を大略のところ該筒
状部に対する接線方向に挟み付け、この挟まれた部分の
一部が前記挟み付け体間かつ外方に突出することとなる
ようにして前記外側材の前記筒状部を塑性変形させるこ
とにより、前記外側材の前記筒状部を縮径させて前記外
側材の前記筒状部で前記内側材の筒状部または棒状部を
かしめてなるものである。
【0015】なお、前記外側材および内側材は、それぞ
れ全体が筒状または棒状をなしていてもよい。
【0016】本発明においては、外側材の筒状部が挟み
付け体によって大略のところ該筒状部に対する接線方向
に挟まれて塑性変形されることにより、該外側材の筒状
部の各部が円周方向に引っ張られて外側材の筒状部が縮
径するため、外側材の筒状部で内側材の筒状部または棒
状部をかしめることができる。なお、本発明において挟
み付け体で外側材の筒状部を挟み付ける方向であるとこ
ろの「大略のところ該筒状部に対する接線方向」とは、
純粋に前記接線方向に限定されるのではなく、挟み付け
体がその方向に外側材の筒状部を挟み付けることによ
り、最終的に前記のように外側材の筒状部の各部が円周
方向に引っ張られて外側材の筒状部が縮径することとな
るようなある程度広い範囲の方向を意味する。
【0017】本発明によれば、従来のかしめ方法の場合
のように外側材を径方向に押圧して圧縮することはない
ので、内側材の方も変形されたり、内側材の外面に傷が
付かないようにすることができる。特に、挟み付け体で
外側材の筒状部の一部を挟み付ける際に、内側材の筒状
部または棒状部は挟み付けないようにすることにより、
一層、内側材が変形されたり、内側材の外面に傷が付か
ないようにすることができる。また、外側材の筒状部内
に挿入される内側材の部分が中実の棒状である場合は、
該棒状部は圧縮変形しにくいので問題を生じることはな
いが、外側材の筒状部内に挿入される内側材の部分が筒
状であり、かつこの筒状部の肉厚が薄かったり、材質的
に変形しやすい場合には、外側材の筒状部を挟み付け体
で挟み付け、該外側材の筒状部を縮径させたときに内側
材の筒状部が内方に圧縮され、内側材の筒状部がつぶれ
る虞があるが、このような場合には、内側材の筒状部の
内径にほぼ等しい外径を有する内側材保護材を内側材の
筒状部内に挿入しておくと、内側材の変形を防止でき
る。
【0018】また、本発明によれば、前述のような態様
で外側材が塑性変形されることにより、内側材の外面に
メッキ層、塗装膜等の被膜が形成されている場合にも、
これらの被膜が破壊されないようにすることができる。
【0019】また、かしめによって外側材と内側材とを
結合するので、内側材と外側材とが互いに異種の材料か
らなる場合にも容易に結合することができる。
【0020】また、かしめ以外の結合方法によって結合
する場合より、コストを非常に安くすることができる。
【0021】また、溶接を用いて結合する場合のよう
に、熱により外側材または内側材に悪影響を与える虞が
ない。
【0022】また、ねじ止めによる場合のように、ねじ
挿通穴およびねじ穴を外側材および内側材にそれぞれ設
ける必要がない。
【0023】また、外側材の筒状部の一部をつまむよう
にして塑性変形するのみなので、外側材に与える塑性変
形および傷を小さくすることができる。
【0024】なお、本発明において、外側材の筒状部う
ちの挟み付け体で挟み付ける部分は、長さ方向に関して
は該筒状部の一部のみでもよいし、全長でもよい。
【0025】また、外側材の筒状部のうちの挟み付け体
で挟み付ける部分は、周方向に関し1箇所でもよいが、
互いに大略180度をなす2箇所においてそれぞれ外側
材を挟み付け体で挟み付けて塑性変形させるようにすれ
ば、より強固に外側材と内側材とを結合することができ
る。また勿論、180度以外の角度をなす2箇所で外側
材の筒状部を挟み付け体で挟み付けてもよいし、周方向
に関し3箇所以上で外側材の筒状部を挟み付け体で挟み
付けてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
に基づいて説明する。
【0027】
【実施例】図1〜6は、本発明の第一実施例を示してい
る。このうち図1は本実施例におけるかしめ前の外側材
1および内側材2を示しており、これらの外側材1およ
び内側材2は、それぞれ外径および内径が全長に渡って
均一な円筒状とされている。したがって、本実施例で
は、外側材1および内側材2はそれら全体が筒状をなし
ている(言い換えれば、それぞれ全体が筒状部となって
いる)。前記内側材2の外径は外側材1の内径と同じか
またはそれより若干小さくされている。また、前記外側
材1および内側材2はそれぞれ金属からなっている。な
お、前記外側材1と内側材2とは同一材料からなってい
てもよいし、例えば外側材1は銅、内側材2はステンレ
ス鋼というように互いに異なる材料により構成されてい
てもよい。
【0028】本実施例においては、図1のように外側材
1内に内側材2を挿入するとともに、さらに図2のよう
に内側材2の内部に、該内側材2の内径にほぼ等しい外
径を有する金属等からなる中実丸棒状の内側材保護材3
を挿入する。そして、この状態で図2および3に示され
るようにそれぞれ十分な剛性を有する挟み付け体4Aと
5Aおよび挟み付け体4Bと5Bで、外側材1の一端部
を周方向に関し互いに180度をなす2箇所において、
矢印で示すように同時にそれぞれ大略のところ外側材1
に対する接線方向に大きな力で挟み付ける。なおこの
際、内側材2の方は挟み付け体4Aと5A,4Bと5B
でそれぞれ外側材1を介して挟み付けられないようにす
る。これにより、挟み付け体4Aと5A,4Bと5Bで
挟まれた部分の一部が挟み付け体4Aと5A,4Bと5
B間かつ外方に突出することとなるようにして(1aは
これらの突出部分を示している)、外側材1が塑性変形
され、これに伴い図4の矢印で示したように外側材1の
各部が円周方向に引っ張られて縮径するので、外側材1
で内側材2をかしめ、両者を結合することができる。こ
のかしめ作業終了後、内側材保護材3は内側材2から抜
き出す。図5および6は、かしめ作業終了後の外側材1
および内側材2を示している。
【0029】なお、挟み付け体4Aと4B、5Aと5B
とはそれぞれ互いに別体とされていてもよいし、一体と
されていてもよい。また、挟み付け体4Aと4Bの組ま
たは5Aと5Bの組の一方のみが動き、他方の組は固定
されるようにしてもよいし、両方の組が動くようにして
もよい。また、挟み付け体4A,4B,5A,5Bの運
動方向は図のような上下方向に限定されることはなく、
横方向や斜め方向であってもよい。
【0030】このかしめ方法によれば、従来のかしめ方
法のように外側材1を径方向に押圧して圧縮することは
ないので、内側材2が変形されたり、内側材2の外面に
傷が付かないようにすることができる。また、内側材2
の外面にメッキ層、塗装膜等の被膜が形成されている場
合にも、これらの被膜が破壊されないようにすることが
できる。
【0031】なお、本実施例のように内側材2も筒状材
であり、かつこの筒状材の肉厚が薄かったり、材質的に
変形しやすい場合には、外側材1を挟み付け体で挟み付
け、外側材1を縮径させたときに内側材2が内方に圧縮
され、内側材2がつぶれる虞があるが、本実施例のよう
に内側材2の内径にほぼ等しい外径を有する内側材保護
材3を挿入しておくと、内側材2の変形を防止できる。
なお、内側材2を中実の棒状とする場合は、内側材2は
変形しにくく、外側材1を縮径させたときに内側材2が
つぶれてしまうようなことはない。
【0032】このかしめ方法によれば、かしめによって
外側材1と内側材2とを結合するので、内側材2と外側
材1とが互いに異種の材料からなる場合にも容易に結合
することができる。
【0033】また、かしめ以外の結合方法によって結合
する場合より、コストを非常に安くすることができる。
【0034】また、溶接を用いて結合する場合のように
熱により外側材1または(および)内側材2に悪影響を
与える虞がない。
【0035】また、ねじ止めによる場合のようにねじ挿
通穴およびねじ穴を外側材1および内側材2にそれぞれ
設ける必要がない。
【0036】また、外側材1の一部をつまむようにして
塑性変形するのみなので、外側材1に与える塑性変形お
よび傷を小さくすることができる。
【0037】図7は本発明の第二実施例を示す。前記第
一実施例においては挟み付け体4A,4B,5A,5B
が直線方向に動くようになっているが、本実施例におい
ては挟み付け体4A,4B,5A,5Bが円弧状の軌跡
を描いて動くようにされている。なお、本実施例におい
ても、挟み付け体4Aと4Bの組または5Aと5Bの組
の一方のみが動き、他方の組は固定されるようにしても
よいし、すべての挟み付け体4A,4B,5A,5Bが
動くようになっていてもよい。本実施例においても前記
第一実施例の場合と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0038】図8は本発明の第三実施例を示す。本実施
例においても挟み付け体4A,4B,5A,5Bが円弧
状の軌跡を描いて動くようにされている。ただし、前記
第二実施例においては、挟み付け体4A,4B,5A,
5Bがほぼ外側材1に対する外接円に沿って動くのに対
し、本実施例においては挟み付け体4A,4B,5A,
5Bがほぼ外側材1に対する内接円に沿って動くように
なっている。本実施例においても前記各実施例の場合と
同様の作用効果を得ることができる。
【0039】図9〜19はプレス装置を用いてかしめ作
業を行う本発明の第四実施例を示している。このうち図
9は本実施例におけるかしめ前の外側材1および内側材
2を示しており、本実施例においても、外側材1および
内側材2はそれら全体が筒状をなしているが、外側材1
は、その一端部付近を絞り加工されて小径部1bとされ
る一方、他の部分は大径部1cとされることにより、段
付き円筒状とされている。前記内側材2は、前記各実施
例の場合と同様に、外径および内径が全長に渡って均一
な円筒状とされている。前記内側材2の外径D2は外側
材1の小径部1bの内径と同じかまたはそれより若干小
さくされている。また、前記各実施例の場合と同様に前
記外側材1および内側材2はそれぞれ金属からなってい
る。前記外側材1と内側材2とは同一材料からなってい
てもよいし、例えば外側材1は銅、内側材2はステンレ
ス鋼というように互いに異なる材料により構成されてい
てもよい。
【0040】図10〜13は、本実施例において使用さ
れるプレス装置の金型を示しており、本実施例ではこれ
らの金型が本発明における挟み付け体となる。下側固定
金型4(本実施例における第一の挟み付け体)の上面4
aは段差4bがある階段状の水平面とされている。ま
た、この下側固定金型4の上面4aには、それぞれ大略
横断面半円状をなす大径部6aと小径部6bとを有する
溝部6が設けられている。前記溝部6の大径部6aの上
面4aに対する開口部の幅W6a(図11および12参
照)は、外側材1の大径部1cの外径D1c(図9参照)
と同じかそれより若干大きくされている。前記溝部6の
小径部6bの上面4aに対する開口部の幅W 6b(図11
および12参照)は、外側材1の小径部1bの外径D1b
(図9参照)より狭く、かつ内側材2の外径D2と同じ
かそれより広くされている。前記プレス装置の上側可動
金型5(本実施例における第二の挟み付け体)の下面5
aは水平面とされている。また、前記下面5aには溝部
7が設けられている。前記溝部7の下面5aに対する開
口部の幅W7(図12参照)は、外側材1の小径部1b
の外径D1bより狭く、かつ内側材2の外径D2以上とさ
れている。前記上側可動金型5は下側固定金型4と溝部
6,7の軸線を位置合わせされた状態で、前記プレス装
置により下側固定金型4上を鉛直方向に上下動されるよ
うになっている。
【0041】次に、本実施例におけるかしめ作業を図1
1,14〜17を用いて説明する。まず、図11,14
および15に示すように、外側材1内に内側材2を挿入
するとともにさらに内側材2の内部に該内側材2の内径
にほぼ等しい外径を有する金属等からなる中実丸棒状の
内側材保護材3を挿入した状態で、大径部1cが大径部
6a上、小径部1bが小径部6b上にそれぞれ置かれる
ようにして外側材1を下側固定金型4にセットする。
【0042】続いて図16および17に示されるよう
に、上側可動金型5を下方直線方向に下降させ、下側固
定金型4の溝部6の小径部1bと上側可動金型5の溝部
7との間で外側材1の小径部1bを挟み付ける。する
と、下側固定金型4および上側可動金型5の溝部6,7
の開口部の幅W6b,W7と外側材1の小径部1bの外径
1 bおよび内側材2の外径D2との寸法の大小関係が前
述のようにされているので、外側材1の小径部1bが周
方向に関し互いに180度をなす2箇所において、同時
にそれぞれ大略のところ該外側材1の小径部1bに対す
る接線方向に大きな力で挟み付けられる。その一方、内
側材2の方は下側固定金型4および上側可動金型5によ
り外側材1を介して挟み付けられることはない。これに
より、金型4,5で挟まれた部分の一部が金型4,5間
かつ外方に突出することとなるようにして(1aはこれ
らの突出部分を示している)、外側材1が塑性変形さ
れ、前記各実施例の場合と同様にして外側材1の各部が
円周方向に引っ張られて縮径するので、外側材1の小径
部1bで内側材2をかしめ、両者を結合することができ
る。このかしめ作業終了後、内側材保護材3は内側材2
から抜き出す。図18および19は、かしめ作業終了後
の外側材1および内側材2を示している。
【0043】なお、前記第四実施例においては、下側固
定金型4および上側可動金型5の溝6,7が大略横断面
半円形状とされているが、溝部6,7の開口部の幅
6b,W 7と外側材1の小径部1bの外径D1bおよび内
側材2の外径D2との寸法の大小関係が前述のようにさ
れていされすれば、溝部6,7の横断面形状は例えばU
字状、矩形状等の半円形状以外の形状とされていてもよ
い。
【0044】また、前記第四実施例においては、プレス
装置を用いてかしめ作業を行っているが、本発明におい
てはプレス装置以外の装置によりかしめ作業を行っても
よい。
【0045】また、前記各実施例においては、外側材1
および内側材2の全体が筒状をなしている(言い換えれ
ば、全体が筒状部となっている)が、本発明において
は、少なくとも外側材1および内側材2のうちのかしめ
対象部分が筒状または棒状をなす筒状部または棒状部と
なっていればよく、他の部分は筒状または棒状をなして
いなくてもよい。
【0046】また、前記各実施例においては、外側材1
および内側材2は横断面真円形とされているが、本発明
は、外側材1および内側材2がそれ以外の横断面形状、
例えば横断面楕円形状等をなしている場合にも適用可能
である。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明は、(イ)内側材を
変形したり、内側材の外面に傷を付けることなく、外側
材と内側材とを結合することができる、(ロ)内側材の
外面にメッキ層、塗装膜等の被膜が形成されている場合
も、これらの被膜を破壊することなく結合することがで
きる、(ハ)内側材と外側材とが互いに異種の材料から
なる場合にも容易に結合することができる、(ニ)結合
作業のコストが安い、(ホ)熱により外側筒状または
(および)内側材に悪影響を与える虞がない、(ヘ)ね
じ挿通穴およびねじ穴を外側材および内側材にそれぞれ
設ける必要がない、(ト)外側材に与える塑性変形およ
び傷を小さくすることができる、等の優れた効果を得ら
れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例における外側材および内側
材を、外側材内に内側材を挿入した状態で示す縦断面図
である。
【図2】前記第一実施例における塑性変形開始時の状態
を示す横断面図である。
【図3】前記第一実施例における塑性変形終了時の状態
を示す横断面図である。
【図4】前記第一実施例における外側材の塑性変形によ
る材料の動きを示す横断面図である。
【図5】前記第一実施例におけるかしめ終了後の外側材
および内側材を示す横断面図である。
【図6】前記第一実施例におけるかしめ終了後の外側材
および内側材を示す側面図である。
【図7】本発明の第二実施例における塑性変形開始時の
状態および挟み付け体の動きを示す横断面図である。
【図8】本発明の第三実施例における塑性変形開始時の
状態および挟み付け体の動きを示す横断面図である。
【図9】前記第四実施例における外側材および内側材を
分解状態で示す縦断面図である。
【図10】前記第四実施例における金型(挟み付け体)
を示す斜視図である。
【図11】前記第四実施例における下側固定金型(第一
の挟み付け体)を示す平面図である。
【図12】前記第四実施例における下側固定金型(第一
の挟み付け体)および上側可動金型(第二の挟み付け
体)を示す正面図である。
【図13】前記第四実施例における下側固定金型(第一
の挟み付け体)および上側可動金型(第二の挟み付け
体)を示す縦断面図である。
【図14】前記第四実施例におけるかしめ作業の初期状
態を示す縦断面図である。
【図15】前記第四実施例におけるかしめ作業の初期状
態を示す横断面図である。
【図16】前記第四実施例における塑性変形開始時の状
態を示す横断面図である。
【図17】前記第四実施例における塑性変形終了時の状
態を示す横断面図である。
【図18】前記第四実施例におけるかしめ終了後の外側
材および内側材を示す断面図である。
【図19】前記第四実施例におけるかしめ終了後の外側
材および内側材を示す側面図である。
【符号の説明】
1 外側材 1a 外側材の塑性変形による突出部 2 内側材 3 内側材保護材 4 下側固定金型(第一の挟み付け体) 4A,4B 挟み付け体 5 上側可動金型(第二の挟み付け体) 5A,5B 挟み付け体 6 下側固定金型の溝部 7 上側可動金型の溝部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部を有する外側材と筒状部または棒
    状部を有する内側材とを、前記外側材の前記筒状部内に
    前記内側材の前記筒状部または棒状部を挿入した状態で
    かしめて結合するかしめ方法であって、 前記外側材の前記筒状部内に前記内側材の前記筒状部ま
    たは棒状部を挿入した状態において、2以上の挟み付け
    体により、前記外側材の前記筒状部の一部を大略のとこ
    ろ該筒状部に対する接線方向に挟み付け、この挟まれた
    部分の一部が前記挟み付け体間かつ外方に突出すること
    となるようにして前記外側材の前記筒状部を塑性変形さ
    せることにより、前記外側材の前記筒状部を縮径させて
    前記外側材の前記筒状部で前記内側材の筒状部または棒
    状部をかしめることを特徴とするかしめ方法。
  2. 【請求項2】 前記挟み付け体で前記外側材の前記筒状
    部の一部を挟み付ける際に、前記内側材の前記筒状部ま
    たは棒状部は挟み付けないようにする請求項1記載のか
    しめ方法。
  3. 【請求項3】 周方向に関し互いに大略180度をなす
    2箇所においてそれぞれ前記外側材の前記筒状部を挟み
    付け体で挟み付けて塑性変形させる請求項1または2記
    載のかしめ方法。
  4. 【請求項4】 前記外側材の前記筒状部のかしめを行う
    べき部分の外径より狭く、かつ前記内側材の前記筒状部
    または棒状部のかしめを行うべき部分の外径と同じかそ
    れより広い開口幅を備えた溝部をそれぞれ有する第一の
    挟み付け体および第二の挟み付け体を用意し、 前記第一の挟み付け体の溝部と前記第二の挟み付け体の
    溝部との間に、前記外側材の前記筒状部を、前記内側材
    の前記筒状部または棒状部を内部に挿入された状態で入
    れ、前記第一の挟み付け体と前記第二の挟み付け体とで
    前記外側材の前記筒状部を挟み付ける請求項3記載のか
    しめ方法。
  5. 【請求項5】 前記外側材の前記筒状部を前記挟み付け
    体で挟み付ける際に前記内側材の前記筒状部の内部に該
    内側材の内径にほぼ等しい外径を有する内側材保護材を
    挿入しておく請求項1,2,3または4記載のかしめ方
    法。
  6. 【請求項6】 筒状部を有する外側材と筒状部または棒
    状部を有する内側材とを、前記外側材の前記筒状部内に
    前記内側材の前記筒状部または棒状部を挿入した状態で
    かしめて結合したかしめ結合構造であって、 前記外側材の前記筒状部内に前記内側材の前記筒状部ま
    たは棒状部を挿入した状態において、2以上の挟み付け
    体により、前記外側材の前記筒状部の一部を大略のとこ
    ろ該筒状部に対する接線方向に挟み付け、この挟まれた
    部分の一部が前記挟み付け体間かつ外方に突出すること
    となるようにして前記外側材の前記筒状部を塑性変形さ
    せることにより、前記外側材の前記筒状部を縮径させて
    前記外側材の前記筒状部で前記内側材の筒状部または棒
    状部をかしめてなるかしめ結合構造。
  7. 【請求項7】 互いに大略180度をなす2箇所におい
    てそれぞれ前記外側材の前記筒状部を挟み付け体で挟み
    付けて塑性変形させてなる請求項6記載のかしめ結合構
    造。
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JP4691973B2 (ja) * 2004-12-06 2011-06-01 日立電線株式会社 シールド電線及びその製造方法

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