JP2002224505A - フィルタカートリッジ - Google Patents

フィルタカートリッジ

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JP2002224505A JP2001022472A JP2001022472A JP2002224505A JP 2002224505 A JP2002224505 A JP 2002224505A JP 2001022472 A JP2001022472 A JP 2001022472A JP 2001022472 A JP2001022472 A JP 2001022472A JP 2002224505 A JP2002224505 A JP 2002224505A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】シール性及び生産性に優れるとともに、交換が
簡易かつ確実で優れたメンテナンス性を有するフィルタ
カートリッジを提供する。 【解決手段】円筒状のフィルタ本体103と、本体を囲
繞するように配設したフィルタケース106と、本体と
ケースの間に介在させて配設した一つ以上のシール部材
107とを備えてなるフィルタカートリッジ100であ
って、第1のシール部材107が硬度(ショア硬度)5
0〜80で、中心軸方向に対してテーパ(2〜10°)
が形成されてなり、かつフィルタケース106は中心軸
方向に対して第1のシール部材107のテーパー角度以
上のテーパが形成されてなり、ケース蓋体部106Aが
テーパ形成部において当接する第1のシール部材107
のテーパ形成部を介して、フィルタ本体103の外縁部
を含む領域を押圧する状態でフィルタ本体103を収納
してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、フィルタカート
リッジに関する。さらに詳しくは、浄化すべき原液と浄
化液との間及びカートリッジの内部と外部との間のシー
ル性及び生産性に優れるとともに、交換が簡易かつ確実
で優れたメンテナンス性を有する、特に、化学工業、食
品工業等の分野におけるプロセス機器や水道水の家庭用
の浄水器等に好適に用いられるフィルタカートリッジに
関する。
【0002】
【従来の技術】 近年、化学工業、食品工業等の分野に
おけるプロセス機器や水道水の家庭用の浄水器におい
て、原液をその内部に透過させて除菌、濾過等の浄化を
行うフィルタとして、セラミックス製や中空糸製のフィ
ルタエレメントをケースに収納したフィルタカートリッ
ジが用いられている。
【0003】 図5に示すように、このようなフィルタ
カートリッジとしては、例えば、取り入れた浄化すべき
原液301を、その内部を透過させることによって浄化
し、浄化液302として取り出し得る円筒状のフィルタ
本体303と、フィルタ本体303をその中に収納すべ
くフィルタ本体303を囲繞するようにして配設され
た、原液301を取り入れる原液取入れ口304及び浄
化液302を取り出す浄化液取出し口305を備えると
ともに原液取入れ口304及び浄化液取出し口305以
外は密閉されたフィルタケース306と、フィルタ本体
303がフィルタケース306中の所定位置に位置決め
されて収納されるように、また、フィルタケース306
の原液取入れ口304から取り入れられた原液301が
フィルタ本体303の内部を透過した浄化液302に混
入することなくフィルタケース306の浄化液取出し口
305まで導かれるように、フィルタ本体の外縁部を含
む領域及び対応するフィルタケースの内縁部を含む領域
の間に介在させて配設した、フィルタ本体303の中心
軸を含む面で切断した断面形状が二つのL字状の少なく
とも一つのシール部材307とを備えてなるフィルタカ
ートリッジ300が用いられ、フィルタ本体303のフ
ィルタケース306内での径方向(中心軸に直交する方
向)位置は、シール部材307の円筒部分で決定される
とともに、中心軸方向位置は、フィルタ本体303の端
面と対応するフィルタケース306との間に介在するシ
ール部材307の中央部が開口した円板状部分が相互の
部材を押圧し面圧を付与することで、フィルタ本体30
3とフィルタケース306の間を液密に固定することで
決定される。
【0004】 このフィルタカートリッジ300は、フ
ィルタケース306が、原液取入れ口304を含むケー
ス蓋体部306Aと浄化液取出し口305を含むケース
本体部306Bとにそれぞれ別体に分割されてなるとと
もに、ケース蓋体部306Aの外周壁とケース本体部3
06Bの内周壁との間にはシールの確実性を高めるため
O−リング308が配設され、さらにケース蓋体部30
6Aの外周壁とケース本体部306Bの内周壁とが、そ
れぞれ対応する領域で螺合することによって取り外し可
能に固定、一体化されて構成されている。
【0005】 また、フィルタ本体303及びシール部
材307は中心軸方向にそれぞれ寸法公差を有してお
り、これらがフィルタケース306の中で好適に液密を
確保するために、ケース蓋体部306A及びケース本体
部306Bのそれぞれの端部間には長さがHの隙間30
9が形成されている。
【0006】 また、原液取入れ口304には原液取入
れ流路310、また浄化液取出し口305には浄化液取
出し流路311がそれぞれ形成され、原液取入れ流路3
10の外周壁及び原液取出し流路311の外周壁には、
本発明のフィルタカートリッジを、例えば、浄水器本体
に液密に接続するための、例えば、O−リング等を設置
する溝312、313が形成されている。
【0007】 上述のフィルタカートリッジは、浄化す
べき原液と浄化液との間のシール性に一定の効果を発揮
するとともに、交換が簡易でメンテナンス性にも一定の
効果を発揮する点で優れたものである。
【0008】 このようなフィルタカートリッジを浄水
器に用いた例として、少なくとも活性炭を含む濾過層を
有するフィルタカートリッジとケースに内臓されたセラ
ミック膜フィルタとを備えたものが提案されている(特
許第3124627号公報)。
【0009】 この浄水器は、交換が簡易で、メンテナ
ンス性に一定の効果を発揮するとともに、セラミック膜
フィルタの目詰まりや圧力損失の上昇を抑えることがで
きる点で優れたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、前述
のフィルタカートリッジは、部品の組み立て時において
部品に一定の寸法公差がないと組み立てが困難になる反
面、部品間の寸法公差が大きすぎると浄化すべき原液と
浄化液との間及びカートリッジの内部と外部との間のシ
ール性が不十分になるという二律背反の性質を有してい
る上に、その寸法が要求される仕様によって変化した場
合、上述のシール性を確保するためには、組み立て時に
各部品の寸法をその変化に追随させる(例えば、寸法の
相違するフィルタカートリッジごとにまとめて一セット
の部品を複数組み揃えることや、各部品の寸法公差(特
に、中心軸方向の長さの寸法公差)をそれぞれ精密にコ
ントロールして設定する等)必要があり、部品点数の増
加を余儀なくされるとともに、極めて煩雑な作業が要求
され、生産性が低下するという問題があった。
【0011】 また、フィルタ本体(フィルタエレメン
ト)の洗浄や交換のため、各部品を取り外した場合、洗
浄や交換終了後の再組み立て時に、分割されたフィルタ
ケースにおける長さHの隙間が関係する部品の寸法公差
のためにバラツキを生じ、フィルタカートリッジ自体の
中心軸方向寸法が製品ごとで変化し、フィルタカートリ
ッジの組み立て時に、所期の面圧を確保するため螺合す
るトルクを規定、管理する設備と熟練度とを必要とし、
また、例えば、浄水器にフィルタカートリッジを組み込
む場合にフィルタカートリッジが他部品に接触し組み立
てできなくなり、さらに、接続個所で液漏れが発生する
等の問題があった。特に、フィルタ本体(フィルタエレ
メント)として、セラミックスフィルタを用いた場合に
は、それが高温で処理する焼物である性質上、極めて堅
く切削等による寸法調整が極めて困難であるとともに、
釉薬を用いる関係から寸法のバラツキの発生が不可避
で、寸法の調整が極めて困難であること等から、前記問
題が顕著であった。
【0012】 さらに、前述の浄水器も、上述のものと
同様のフィルタカートリッジを用いているため、同様の
問題を避けることはできなかった。
【0013】 本発明は、上述の問題に鑑みなされたも
ので、浄化すべき原液と浄化液との間及びカートリッジ
の内部と外部との間のシール性及び生産性に優れるとと
もに、交換が簡易かつ確実で優れたメンテナンス性を有
する、特に、化学工業、食品工業等の関連分野における
プロセス機器や水道水の家庭用の浄水器等に好適に用い
られるフィルタカートリッジを提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】 本発明者らは、上述の
課題を解決するべく鋭意研究した結果、フィルタカート
リッジの組み立て時に各部品間に生じる寸法公差を許容
し得る構成とすることにより、上記目的を達成すること
ができることを知見し、本発明を完成させた。
【0015】 すなわち、本発明は、以下のフィルタカ
ートリッジを提供するものである。
【0016】[1] 取り入れた浄化すべき原液を、そ
の内部を透過させることによって浄化し、浄化液として
取り出し得る円筒状のフィルタ本体と、前記フィルタ本
体をその中に収納すべく前記フィルタ本体を囲繞するよ
うにして配設された、前記原液を取り入れる原液取入れ
口及び前記浄化液を取り出す浄化液取出し口を備えると
ともに前記原液取入れ口及び前記浄化液取出し口以外は
密閉されたフィルタケースと、前記フィルタ本体が前記
フィルタケース中の所定位置に位置決めされて収納され
るように、また、前記フィルタケースの原液取入れ口か
ら取り入れられた原液が前記フィルタ本体の内部を透過
した浄化液に混入することなく前記フィルタケースの浄
化液取出し口まで導かれるように、前記フィルタ本体の
外縁部を含む領域及び対応する前記フィルタケースの内
縁部を含む領域の間に介在させて配設した、前記フィル
タ本体の中心軸を含む面で切断した断面形状が二つのL
字状の少なくとも一つの第1のシール部材と、を備えて
なるフィルタカートリッジであって、前記第1のシール
部材が、その硬度(ショア硬度)が50〜80で、その
外周壁の直径が端部に向かって漸減するように、前記中
心軸方向に対して2〜10°のテーパが形成されてなる
ものであり、かつ前記フィルタケースが、前記第1のシ
ール部材のテーパ形成部に対応するその内周壁の直径が
端部に向かって漸減するように、前記中心軸方向に対し
て前記第1のシール部材のテーパー角度以上のテーパが
形成されてなるものであり、前記フィルタケースが、そ
のテーパ形成部において当接する前記第1のシール部材
のテーパ形成部を介して、前記フィルタ本体の外縁部を
含む領域を押圧する状態で、前記フィルタ本体を収納し
てなることを特徴とするフィルタカートリッジ。
【0017】[2] 前記フィルタケースが、前記内縁
部を含む領域のうちの端部側で前記第1のシール部材に
当接する領域に、円環状の突出部を形成されてなる前記
[1]に記載のフィルタカートリッジ。
【0018】[3] 前記フィルタ本体の外縁部が、曲
率半径0.5〜1.5mmのアール部を形成されてなる
とともに、前記第1のシール部材の内縁部が曲率半径
1.0〜2.5mmのアール部を形成されてなり、かつ
前記第1のシール部材の内縁部の曲率半径が前記フィル
タ本体の外縁部の曲率半径よりも大に設定されてなる前
記[1]又は[2]に記載のフィルタカートリッジ。
【0019】[4] 前記フィルタ本体がセラミックス
フィルタである前記[1]〜[3]のいずれかに記載の
フィルタカートリッジ。
【0020】[5] 前記フィルタ本体が、その端部側
から浄化液を取り出す構造を有するものである前記
[1]〜[4]のいずれかに記載のフィルタカートリッ
ジ。
【0021】[6] 前記フィルタ本体が、その外周壁
側から浄化液を取り出す構造を有するものであり、前記
外周壁から取り出された浄化液を前記フィルタケースの
浄化液取出し口まで導く流路が形成され、かつ、前記第
1のシール部材の外縁部を含む領域及び前記フィルタケ
ースの内縁部を含む領域の間に、前記フィルタ本体の端
部と前記フィルタケースの浄化液取出し口との間の連通
を遮断する第2のシール部材が配設されてなる前記
[1]〜[4]のいずれかに記載のフィルタカートリッ
ジ。
【0022】[7] 前記フィルタケースが、前記原液
取入れ口を含むケース蓋体部と前記浄化液取出し口を含
むケース本体部とにそれぞれ別体に分割されてなるとと
もに、前記ケース蓋体部の外周壁と前記ケース本体部の
内周壁とが、それぞれ対応する領域で螺合することによ
って取り外し可能に固定、一体化され、かつ、それぞれ
の対向する端部が緊密に当接している前記[1]〜
[6]のいずれかに記載のフィルタカートリッジ。
【0023】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態を、
図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0024】 図1に示すように、本発明のフィルタカ
ートリッジは、取り入れた浄化すべき原液101を、そ
の内部を透過させることによって浄化し、浄化液102
として取り出し得る円筒状のフィルタ本体103と、フ
ィルタ本体103をその中に収納すべくフィルタ本体1
03を囲繞するようにして配設された、原液101を取
り入れる原液取入れ口104及び浄化液102を取り出
す浄化液取出し口105を備えるとともに原液取入れ口
104及び浄化液取出し口105以外は密閉されたフィ
ルタケース106と、フィルタ本体103がフィルタケ
ース106中の所定位置に位置決めされて収納されるよ
うに、また、フィルタケース106の原液取入れ口10
4から取り入れられた原液101がフィルタ本体103
の内部を透過した浄化液102に混入することなくフィ
ルタケース106の浄化液取出し口105まで導かれる
ように、フィルタ本体103の外縁部を含む領域及び対
応するフィルタケース106の内縁部を含む領域の間に
介在させて配設した、フィルタ本体103の中心軸を含
む面で切断した断面形状が二つのL字状の少なくとも一
つの第1のシール部材107とを備えてなるフィルタカ
ートリッジ100である。
【0025】 また、図2(a)、(b)に示すよう
に、本発明のフィルタカートリッジは、第1のシール部
材107が、その硬度(ショア硬度)が50〜80で、
その外周壁の直径が端部に向かって漸減するように、中
心軸方向に対してテーパ(θ1=2〜10°)が形成さ
れてなるものであり、かつフィルタケース106(図2
においてフィルタケース106は成形上の便宜性からケ
ース蓋体部106Aとケース本体部106Bとに分割さ
れている)は、第1のシール部材107のテーパ形成部
107aに対応するその内周壁の直径が端部に向かって
漸減するように、中心軸方向に対して第1のシール部材
107のテーパー角度以上のテーパ(θ2)が形成され
てなるものであり、ケース蓋体部106Aが、そのテー
パ形成部106aにおいて当接する第1のシール部材1
07のテーパ形成部107aを介して、フィルタ本体1
03の外縁部103aを含む領域を押圧する状態で、フ
ィルタ本体103を収納してなることを特徴とする。
【0026】 本発明のフィルタカートリッジの組み立
て方法としては、まずフィルタ本体103の端部にシー
ル部材107を嵌合した後、ケース本体部106Bに挿
入し、さらに、ケース本体部106Bとケース蓋体部1
06Aとをそれぞれの対向する端面が当接するまでO−
リング108を取り付けたケース蓋体部106Aをケー
ス本体部106Bに螺合させ、全体を一体化する方法を
挙げることができる。
【0027】 ここで、第1のシール部材107のショ
ア硬度(Hs)が50未満であると、シール部材107
に付加される面圧によりシール部材107が塑性変形し
液漏れが発生したり変形によってはみ出たシール部材1
07が原液の流路を閉塞する問題が生じ、ショア硬度
(Hs)が80を超えるとシール部材107が弾性変形
しにくくなり所期の面圧が不足し液漏れが生じたり、ま
た、面圧を確保するために対応して各部の強度を高くす
る必要が生じる。
【0028】 また、第1のシール部材107における
テーパ(θ1)が2°未満であると、フィルタ本体10
3の組み立て時に、螺合する力が、シール部材107の
中央部が開口した円板状部分に支配的に作用し、円板状
部分に過度の面圧が作用することになってシール部材1
07が塑性変形しやすくなる。また、10°を超える
と、フィルタ本体103の組み立て時に、螺合する力が
シール部材107の円筒部分に支配的に作用し、円筒部
分に過度の面圧が作用することになってシール部材10
7が塑性変形しやすくなる。
【0029】 シール部材107の中央部が開口した円
板状部分の内径側には、円板状部分がフィルタ本体10
3の組み立て時に内径方向に過度に弾性変形しないよう
に、ケース蓋体106A及びケース本体部106Bの内
縁部106bを含む領域の端部にフィルタ本体103に
接触しない寸法で円筒状部114を形成することによ
り、さらに安定なシール性を確保することができる。
【0030】 また、本発明のフィルタカートリッジ
は、フィルタケース106(ケース蓋体部106A)
が、その内縁部106bを含む領域の端部側で、第1の
シール部材107に当接する領域に、円環状の突出部1
06Cを形成されてなるものであることが好ましい。
【0031】 このように構成することによって、さら
に十分な押圧力を確保してシール性をさらに向上させる
ことができる。
【0032】 また、図3に示すように、本発明のフィ
ルタカートリッジは、フィルタ本体の外縁部103a
が、曲率半径(R1)0.5〜1.5mmのアール部を
形成されてなるとともに、第1のシール部材の内縁部1
07bが曲率半径(R2)1.0〜2.5mmのアール
部を形成されてなり、かつ第1のシール部材の内縁部1
07bの曲率半径(R2)が前記フィルタ本体の外縁部
103aの曲率半径(R1)よりも大に設定されてなる
ものであることが好ましい。
【0033】 このように構成することで、序々にかつ
確実に位置決めしつつ押圧力を発現して十分なシール性
を確保することができる。
【0034】 ここで、本発明のフィルタカートリッジ
で用いられるフィルタ本体としては、例えば、中空糸
製、セラミックス製(その形状としては交互に目封じし
たハニカム形状のものやモノリス型形状のもの等があ
る)、繊維状や粒状の活性炭製等を挙げることができ
る。中でも、耐熱性や耐食性には優れるが寸法の調整が
困難なセラミックスフィルタを好適に用いることができ
る。
【0035】 また、本発明のフィルタカートリッジで
用いられるフィルタケース(材質)としては、例えば、
成形性が容易で、かつ、使用後の回収リサイクルが容易
な、PP、ABS、PVDF等の合成樹脂を挙げること
ができる。
【0036】 また、本発明のフィルタカートリッジで
用いられるシール部材としては、例えば、食品用のシリ
コーンゴム、天然ゴム、EPゴム等を挙げることができ
る。
【0037】 なお、本発明に用いられる原液としては
特に制限はなく、例えば、水道水、化学工業、食品工業
等で用いられる各種液体等を挙げることができる。
【0038】 図1に示す本発明のフィルタカートリッ
ジの実施の形態においては、フィルタ本体103が、そ
の端部側から浄化液102を取り出す構造を有するもの
である。
【0039】 一方、図4に示すように、本発明のフィ
ルタカートリッジの他の実施の形態として、フィルタ本
体203が、その外周壁側から浄化液202を取り出す
構造を有するもので、外周壁から取り出された浄化液2
02をフィルタケース206の浄化液取出し口205ま
で導く流路F1、F2が形成され、かつ、第1のシール
部材207の外縁部を含む領域及びフィルタケースの内
縁部を含む領域の間に、フィルタ本体の端部とフィルタ
ケースの浄化液取出し口205との間の連通を遮断する
第2のシール部材214を配設してなるものであっても
よい。他の構成は図1に示すフィルタカートリッジの場
合と同様である。
【0040】 このように構成することによって、さら
に十分なシール性を確保することができる。
【0041】 また、図1に示すように(図4に示す場
合も同様である)、本発明においては、上述のように、
フィルタケース106が、原液取入れ口104を含むケ
ース蓋体部106Aと浄化液取出し口105を含むケー
ス本体部106Bとにそれぞれ別体に分割されてなると
ともに、ケース蓋体部106Aの外周壁とケース本体部
106Bの内周壁とが、それぞれ対応する領域で螺合す
ることによって取り外し可能に固定、一体化され、か
つ、それぞれの対向する端部が緊密に当接していること
が好ましいが、螺合する代わりに、分割されたフィルタ
ケース106(106A、106B)の対向するそれぞ
れの端部を接着剤によって接着するか、又は超音波によ
って溶着してもよい。また、ケース蓋体部106Aの内
周壁とケース本体部106Bの外周壁とを螺合させたも
のであってもよい。
【0042】 このように構成することによって、フィ
ルタ本体及びシール部材が中心軸方向にそれぞれ有する
寸法公差が好適に吸収されるため、殊更隙間を形成する
必要がなく、フィルタケースの中で好適にシール性を確
保することができ、フィルタケースの成形作業及び各部
品の交換作業を簡易化することができる。
【0043】 また、図1に示すように(図4に示す場
合も同様である)、本発明のフィルタカートリッジにお
いては、ケース蓋体部106Aの外周壁とケース本体部
106Bの内周壁との間にはシールの確実性を高めるた
めO−リング108が配設されていることが好ましい。
【0044】 また、原液取入れ口104には原液取入
れ流路110、また浄化液取出し口105には浄化液取
出し流路111がそれぞれ形成され、原液取入れ流路1
10の外周壁及び原液取出し流路111の外周壁には、
フィルタカートリッジを、例えば、浄水器本体に液密に
接続するための、O−リング等を設置する溝112、1
13が形成されていることが好ましい。
【0045】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明によっ
て、浄化すべき原液と浄化液との間及びカートリッジの
内部と外部との間のシール性及び生産性に優れるととも
に、交換が簡易かつ確実で優れたメンテナンス性を有す
る、特に、化学工業、食品工業等の分野におけるプロセ
ス機器や水道水の家庭用の浄水器等に好適に用いられる
フィルタカートリッジが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフィルタカートリッジの一の実施の
形態を模式的に示す断面図である。
【図2】 本発明のフィルタカートリッジの一の実施の
形態において、フィルタ本体、シール部材及びフィルタ
ケースの組み立て関係の詳細を模式的に示す断面図であ
る。
【図3】 本発明のフィルタカートリッジの一の実施の
形態において、フィルタ本体及びシール部材の組み立て
関係の詳細を模式的に示す断面図である。
【図4】 本発明のフィルタカートリッジの他の実施の
形態を模式的に示す断面図である。
【図5】 従来のフィルタカートリッジの一例を模式的
に示す断面図である。
【符号の説明】
100…フィルタカートリッジ、101…原液、102
…浄化液、103…フィルタ本体、103a…外縁部、
104…原液取入れ口、105…浄化液取出し口、10
6…フィルタケース、106A…ケース蓋体部、106
B…ケース本体部、106C…円環状の突出部、106
a…テーパ形成部、106b…内縁部、107…シール
部材、107a…テーパ形成部、107b…内縁部、1
08…O−リング、110…原液取入れ流路、111…
浄化液取出し流路、112…溝、113…溝、114…
円筒状部、200…フィルタカートリッジ、201…原
液、202…浄化液、203…フィルタ本体、204…
原液取入れ口、205…浄化液取出し口、206…フィ
ルタケース、206A…ケース蓋体部、206B…ケー
ス本体部、206C…円環状の突出部、207…第1の
シール部材、208…O−リング、210…原液取入れ
流路、211…浄化液取出し流路、212…溝、213
…溝、214…第2のシール部材、300…フィルタカ
ートリッジ、301…原液、302…浄化液、303…
フィルタ本体、304…原液取入れ口、305…浄化液
取出し口、306…フィルタケース、306A…ケース
蓋体部、306B…ケース本体部、307…シール部
材、308…O−リング、309…長さがHの隙間、3
10…原液取入れ流路、311…浄化液取出し流路、3
12…溝、313…溝、R1、R2…曲率半径、F1、
F2…流路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取り入れた浄化すべき原液を、その内部
    を透過させることによって浄化し、浄化液として取り出
    し得る円筒状のフィルタ本体と、 前記フィルタ本体をその中に収納すべく前記フィルタ本
    体を囲繞するようにして配設された、前記原液を取り入
    れる原液取入れ口及び前記浄化液を取り出す浄化液取出
    し口を備えるとともに前記原液取入れ口及び前記浄化液
    取出し口以外は密閉されたフィルタケースと、 前記フィルタ本体が前記フィルタケース中の所定位置に
    位置決めされて収納されるように、また、前記フィルタ
    ケースの原液取入れ口から取り入れられた原液が前記フ
    ィルタ本体の内部を透過した浄化液に混入することなく
    前記フィルタケースの浄化液取出し口まで導かれるよう
    に、前記フィルタ本体の外縁部を含む領域及び対応する
    前記フィルタケースの内縁部を含む領域の間に介在させ
    て配設した、前記フィルタ本体の中心軸を含む面で切断
    した断面形状が二つのL字状の少なくとも一つの第1の
    シール部材と、を備えてなるフィルタカートリッジであ
    って、 前記第1のシール部材が、その硬度(ショア硬度)が5
    0〜80で、その外周壁の直径が端部に向かって漸減す
    るように、前記中心軸方向に対して2〜10°のテーパ
    が形成されてなるものであり、かつ前記フィルタケース
    が、前記第1のシール部材のテーパ形成部に対応するそ
    の内周壁の直径が端部に向かって漸減するように、前記
    中心軸方向に対して前記第1のシール部材のテーパー角
    度以上のテーパが形成されてなるものであり、前記フィ
    ルタケースが、そのテーパ形成部において当接する前記
    第1のシール部材のテーパ形成部を介して、前記フィル
    タ本体の外縁部を含む領域を押圧する状態で、前記フィ
    ルタ本体を収納してなることを特徴とするフィルタカー
    トリッジ。
  2. 【請求項2】 前記フィルタケースが、前記内縁部を含
    む領域のうちの端部側で前記第1のシール部材に当接す
    る領域に、円環状の突出部を形成されてなる請求項1に
    記載のフィルタカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ本体の外縁部が、曲率半径
    0.5〜1.5mmのアール部を形成されてなるととも
    に、前記第1のシール部材の内縁部が曲率半径1.0〜
    2.5mmのアール部を形成されてなり、かつ前記第1
    のシール部材の内縁部の曲率半径が前記フィルタ本体の
    外縁部の曲率半径よりも大に設定されてなる請求項1又
    は2に記載のフィルタカートリッジ。
  4. 【請求項4】 前記フィルタ本体がセラミックスフィル
    タである請求項1〜3のいずれかに記載のフィルタカー
    トリッジ。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ本体が、その端部側から浄
    化液を取り出す構造を有するものである請求項1〜4の
    いずれかに記載のフィルタカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ本体が、その外周壁側から
    浄化液を取り出す構造を有するものであり、前記外周壁
    から取り出された浄化液を前記フィルタケースの浄化液
    取出し口まで導く流路が形成され、かつ、前記第1のシ
    ール部材の外縁部を含む領域及び前記フィルタケースの
    内縁部を含む領域の間に、前記フィルタ本体の端部と前
    記フィルタケースの浄化液取出し口との間の連通を遮断
    する第2のシール部材が配設されてなる請求項1〜4の
    いずれかに記載のフィルタカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記フィルタケースが、前記原液取入れ
    口を含むケース蓋体部と前記浄化液取出し口を含むケー
    ス本体部とにそれぞれ別体に分割されてなるとともに、
    前記ケース蓋体部の外周壁と前記ケース本体部の内周壁
    とが、それぞれ対応する領域で螺合することによって取
    り外し可能に固定、一体化され、かつ、それぞれの対向
    する端部が緊密に当接している請求項1〜6のいずれか
    に記載のフィルタカートリッジ。
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