JP2002224215A - 血液処理装置及びその製造方法 - Google Patents

血液処理装置及びその製造方法

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Yoshio Enomoto
義雄 榎本
Makoto Fukuda
誠 福田
Fukumatsu Kasaba
福松 笠羽
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Asahi Medical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッダー部による血液の刺激に起因する血液
成分の活性化を抑制し、残血の少ない血液処理装置及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 ヘッダーを有する血液処理装置におい
て、該ヘッダーの血液と接触する面に親水性高分子物質
が共有結合で固定されている血液処理処理装置及びその
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な血液処理装置
に関する。本発明の装置は、残血の少ない血液浄化器と
して、医療分野などに好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】血液処理装置は、血液透析、血液濾過、
持続緩徐式血液濾過あるいは血漿分離等の血液中の特定
成分の分離に使用されている。血液処理装置、特に中空
糸型血液処理装置では、血液導出入部であるヘッダー及
び中空糸等での血液の流動がスムーズに行われ且つ、血
液と使用されている各素材との接触による血液成分の活
性化が起こらないことが望ましい。そのような血液処理
装置では、使用後の血液処理装置内に残留する血液量、
いわゆる残血量を減少させることが出来る。
【0003】例えば、特公平04−3983には、血液
とヘッダー素材との接触による血液成分の活性化を防止
する方法として、ヘッダーの血液と接触する部分に、高
分子材料を塗布後、加熱処理により該塗膜を平滑化し、
その後該高分子物質に重合性単量体をグラフト重合さ
せ、次にそのグラフトした高分子物質にヘパリンを結合
させる方法が開示されている。
【0004】しかしながら、該従来技術においては、そ
の製造工程が煩雑で工業的、経済的には困難な方法であ
った。また、ヘッダーに高分子材料を共有結合で結合さ
せるのではなく、単に塗布しているために、長時間使用
した場合に、その剥離が起こりやすく、適用可能なヘッ
ダーの素材は制限されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おいて十分に達成されていなかった血液の活性化に起因
する血栓の生成を抑制し、使用後の血液処理装置内に残
留する血液量、すなわち残血量を減少させた、優れた残
血特性を有する血液処理装置及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、ヘッダーの血液と
接触する部分に、親水性高分子物質を塗布した後、該塗
布面に紫外線等を照射することにより、該親水性高分子
物質がヘッダー素材表面に共有結合で固定されることを
見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。す
なわち、本発明は、以下の発明に関するものである。
【0007】(1)ヘッダーを有する血液処理装置にお
いて、該ヘッダーの血液と接触する面に親水性高分子物
質が共有結合で固定されていることを特徴とする血液処
理装置。 (2)親水性高分子物質がポリビニルピロリドン、ポリ
エチレンオキサイド、ポリビニルアルコール−ポリエチ
レン共重合体及びポリヒドロキシエチルメタアクリレー
トから選ばれるいずれか一つである1項記載の血液処理
装置。
【0008】(3)親水性高分子物質がポリビニルピロ
リドン、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコー
ル−ポリエチレン共重合体及びポリヒドロキシエチルメ
タアクリレートから選ばれた2種類以上の混合物である
1項記載の血液処理装置。 (4)親水性高分子物質がポリビニルピロリドンである
1項記載の血液処理装置。
【0009】(5)ヘッダーの材質がスチレンーブタジ
エンブロック共重合体、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネートから選ばれるいずれか一つである
1〜4項のいずれか1項記載の血液処理装置。 (6)ヘッダーの材質がスチレン−ブタジエンブロック
共重合体である1〜4項のいずれか1項記載の血液処理
装置。
【0010】(7)ヘッダーを有する血液処理装置にお
いて、該ヘッダーの血液と接触する面に親水性高分子物
質を塗布した後、照射処理することにより該親水性高分
子物質を共有結合で固定することを特徴とする血液処理
装置の製造方法。 (8)紫外線で照射処理することを特徴とする7項記載
の製造方法。 (9)親水性高分子物質がポリビニルピロリドンであ
り、ヘッダーの材質がポリスチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体であることを特徴とする7又は8項記載の製
造方法。 (10)7〜9項のいずれか1項記載の製造方法によっ
て得られる血液処理装置。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、中空糸型血液処理装置を例
に本願発明について具体的に説明する。本発明の血液処
理装置においては、ヘッダーの血液と接触する面に親水
性高分子物質が共有結合で固定されている。図1及び図
2に、親水性高分子物質が固定される本発明の血液処理
装置の概念図及びヘッダー部分の断面模式図を例示す
る。図1中、1は血液処理装置用ヘッダーの血液導出入
部(ノズル部)、2はヘッダー、3は中空糸の樹脂包埋
部、4は中空糸膜厚部及び5は中空糸中空部を、また、
図2中、6はヘッダーの血液導出入部(ノズル部)、7
はヘッダーの血液接触面に固定された親水性高分子物質
を各々示す。
【0012】中空糸膜束を本体ケースに収納した後、該
中空糸膜束の両端を樹脂で本体ケースに固定する。この
際、中空糸膜の素材としては、セルロース、セルロース
エステル、ポリスルホン樹脂、ポリアクリロニトリル系
高分子等の一般的に血液処理用中空糸膜に使用される素
材があげられるが、特に限定されるものではない。
【0013】該ケースの端部を切断し、中空糸の少なく
とも片端を開口させる。当該開口した切断面にヘッダー
を装着する。本発明でいうヘッダーとは、中空糸型血液
処理装置を例にとって説明すると、血液の導出入のため
に血液処理装置に装着される部分であり、血液導入用ノ
ズルの部分から血液を導入し、中空糸へと血液を導く。
一方、導出部のヘッダーは中空糸から流出して来る処理
された血液を、ノズルから導出する役目をする。ノズル
は、ヘッダーの中央部あるいは側面に一体化されている
場合があるが、これらに限定されるものではない。
【0014】ヘッダーの材質としては、スチレンーブタ
ジエンブロック共重合体、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート等の一般的に血液処理装置用のヘ
ッダーとして使用されている材質のものが適用できる
が、これらの例示に限定されるものではない。
【0015】ヘッダーに親水性高分子物質をコートする
にあたり、使用する親水性高分子物質は血液適合性が良
く、且つ、ヘッダーの不要な面に付着しても水やアルコ
ール等で容易に除去できる物質が好ましい。そのような
高分子物質としてはポリビニルピロリドン(以下PVP
と略記する)やその共重合体、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリビニルアルコール−ポリエチレン共重合体、ポ
リヒドロキシエチルメタアクリレート等の血液との適合
性が良く、水やアルコール等の溶媒で容易に洗浄除去さ
れる物質が挙げられる。また、これらの混合物でも良
い。単独で使用する場合、血液成分の活性化を抑制する
ための抗血栓性を付与できる、PVPが好ましい。PV
Pの分子量は、約1万(例えば、ISP社製のPVPK
−15(商品名))〜約120万(例えば、ISP社製
のPlasdone K−90(商品名))のものを使
用することが出来るが、血液適合性の面から、分子量が
約4万から約120万のPVPがより好ましい。
【0016】該親水性高分子物質溶液作成の際の溶媒と
しては、水、アセトン、メタノール、エタノール、アセ
トニトリルあるいはN,N−ジメチルアセトアミド等、
ヘッダー材質に親和性があり水洗あるいは蒸発等により
容易に除去でき、且つ、ヘッダー素材を侵食させない溶
媒が好ましい。塗布用の親水性高分子の溶液濃度は、溶
液の粘度、塗布方法によって異なるためこれらの方法に
よって適正化することが好ましい。塗布する方法として
は、血液接触面へのスプレーによる吹き付け、刷毛塗り
及び塗布溶液への浸漬等、一般的に使用される塗布方法
が適用できるが、塗布溶液の無駄を省く点からは血液が
接触する面のみを処理することが好ましい。塗布後のコ
ート面が溶媒の残留により湿潤状態にある場合は、熱風
等で乾燥し塗布膜を乾燥させた後、固定化のための照射
処理をするのが好ましい。
【0017】血液成分の活性化抑制効果を得る為のコー
ト層の厚みは乾燥状態で0.01μmから500μm程
度であれば良い。0.01μm以下では効果の発現が不
充分である。また、コート層の厚みは、使用する親水性
高分子物質の種類及び照射処理後の親水性高分子物質の
架橋により生成したゲルの強度により異なるが、生成し
たゲルの剥離を抑制するためには、500μm以下が好
ましい。親水性高分子物質を固定化するための照射処理
には、紫外線、炭酸ガスレーザー、ガンマ線等を使用す
ることが出来るが、工業的な簡便さ、経済的な面から紫
外線照射がもっとも好ましい。
【0018】該塗布面に紫外線を照射して固定する場合
には、紫外線の波長は220〜370nmであればよい
が、ヘッダー材質及び親水性高分子物質の紫外線吸収特
性を考慮して最適値を決定するのが好ましい。例えば、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体からなるヘッダ
ーを使用する場合、殺菌用に使用される波長253.7
nm近辺の波長が好ましい。紫外線の照射強度、照射量
は照射距離や紫外線発生光源の種類あるいは照射時間を
変えることにより適正化でき、ヘッダー材質及び親水性
高分子物質の種類によって適正化することが好ましい。
例えば、スチレン−ブタジエンブロック共重合体からな
るヘッダーを使用し、PVPのエタノール溶液を塗布し
た場合、照射強度1000から3000μW/cm
範囲で20分前後の照射時間でPVPを固定できる。照
射強度が1000μW/cmよりも弱いと、固定に長
時間を要したり、固定化反応が進まない。3000μW
/cmよりも強いと、塗布した親水性高分子物質の分
解、過剰な架橋反応等が起こりやすくなり好ましくな
い。
【0019】固定化処理をした後、未固定の親水性高分
子物質を除去するための除去工程を設けることが好まし
い。このような工程としては、例えば、水や熱水による
洗浄除去が適用できる。洗浄は、ヘッダー単独で行って
もよく、血液処理装置に組み立てた後に、装置に通水し
て洗浄しても良い。このようにして作成された血液処理
装置は、40%エタノール水溶液あるいは70℃の温水
等の抽出力が高い媒体で血液側を数時間循環抽出して
も、親水性高分子物質の溶出が認められない。
【0020】また、抽出後のヘッダーの血液接触面を各
種表面分析装置で測定することにより、親水性高分子物
質が剥離せずに固定化されていることを確認できる。表
面解析方法は、親水性高分子物質及びヘッダー材質によ
って異なり、その材質に対して最適な方法を選択すれば
良いが、例えば親水性高分子物質がPVPの場合は、顕
微IR(表面赤外法)を用いると、PVP分子内のアミ
ド結合(1670cm −1付近)に基づく吸収からその
存在を確認することが出来る。
【0021】
【実施例】次に、実施例及び比較例によって本発明を説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、実施例、比較例に記載した諸数値は以下の手順に従
って測定した。
【0022】(PVP溶出量の測定)血液処理装置から
充填液を抜き取り、血液処理装置の中空糸内側に500
MLの蒸留水を流した後、中空糸内側から外側に500
MLの蒸留水を限外濾過することにより洗浄した。その
後、人工透析に使用される血液回路を該血液処理装置に
接続し、70℃の温水300MLにて、血液流路側を流
速100ML/分で1時間循環し抽出処理を行った。抽
出液中のPVPは、高速液体クロマトグラフ装置(カラ
ム;SHODEX ASAHIPAK GF710H
Q、キャリアー液;50MM−NACL水溶液、検出
器;UV220NM)を用いて定量した。PVPの検出
限界は1PPMであった。
【0023】(ヘッダー面に結合しているPVPの存在
の確認)PVP溶出量測定のための抽出処理後の血液処
理装置を解体後、ヘッダー部分を取り出し真空乾燥し
た。その後、ヘッダーの血液接触面を顕微IR(表面赤
外法)装置にて、吸収スペクトルを測定した。
【0024】(残血性の評価)中空糸膜型血液処理装置
を以下の条件で、その残血性を比較評価した。各血液処
理装置を1.5Lの生理食塩水で洗浄した後、牛新鮮血
(ヘマトクリット45%、総蛋白質濃度9.0G/D
L、へパリン添加量 3000IU/L)を膜間圧力差
100MMHG、血液流量200ML/分の条件で3時
間循環した。各血液処理装置あたりに1.5Lの血液を
各々使用した。その後、200MLの生理食塩水で返血
操作を行った。返血操作後の血液処理装置を解体し、残
血中空糸本数及び中空糸固定樹脂切断面の状態を肉眼観
察した。
【0025】(実施例1)スチレンーブタジエンブロッ
ク共重合体からなるヘッダーに、2重量%のPVP(P
LASDONE K−90)のエタノール溶液をスプレ
ーで噴霧し、均一な塗膜を形成した。その後、室温で風
乾した。紫外線殺菌灯(東芝ライテック社製GL15)
の管表面より下部5CMの距離に該ヘッダーの塗布面を
固定し、30分間照射した。
【0026】血液透析用セルロース中空糸をケースに収
納し、ウレタン樹脂でケースに溶着により固定した。樹
脂で包埋された中空糸を開口すべくウレタン面の両端面
を切断した。その後、上記処理によって作成したヘッダ
ーを両端面に溶着により装着した。その後、未固定のP
VPを清浄な流水で水洗除去し、ガンマ線で滅菌処理す
ることにより有効膜面積1.5Mの中空糸膜型血液処
理装置を作成した。
【0027】(実施例2)ヘッダー材質をポリプロピレ
ン製に変更した以外は、実施例1と同じ方法で、セルロ
ース中空糸膜型血液処理装置を作成した。
【0028】(実施例3)PVP(PLASDONE
K−90)の1.0重量%,2.0重量%及び4.0重
量%のエタノール溶液を使用した以外は、実施例1に示
した方法と同一の条件でPVPが固定されたヘッダーを
装着した血液処理装置を作成した。その残血性評価結果
及びPVP溶出量の評価結果を表1に示す。また、PV
P固定処理を行った各ヘッダーにおいては、1670C
−1付近PVP由来のアミド結合を示す明瞭な赤外線
吸収スペクトルが得られた。
【0029】(実施例4)2重量%PVPの代わりに、
2重量%のポリヒドロキシエチルメタアクリレート(分
子量30万)を用いた以外は、実施例1と同じ方法で、
セルロース中空糸膜型血液処理装置を作成した。
【0030】(実施例5)2重量%PVPの代わりに、
1重量%のポリエチレンオキサイト(分子量7万)と1
重量%のポリビニルアルコールポリエチレン共重合体
(分子量2万)とを含むエタノール溶液を噴霧に用いた
以外は、実施例1と同じ方法で、セルロース中空糸膜型
血液処理装置を作成した。
【0031】
【表1】
【0032】(比較例1)PVPコート処理及び紫外線
照射処理のいずれも処理をしていないヘッダーを、実施
例1と同様にしてセルロース中空糸膜束を使用した血液
処理装置本体ケースに装着、固定し実施例1と同じ条件
で水洗、滅菌処理を行って有効膜面積1.5mの比較
用血液処理装置を作成した。
【0033】(比較例2)PVPコート処理のみを行っ
たヘッダーを使用した以外は、比較例1と同じ条件でセ
ルロース中空糸膜束を使用した血液処理装置を作成し
た。流水で洗浄した後にはPVPの残留は認められなか
った。
【0034】(比較例3)PVPコート処理をしていな
いヘッダーを実施例1と同一条件で照射処理した以外は
比較例1と同じ条件でセルロース中空糸膜束を使用した
血液処理装置を作成した。
【0035】(実施例6)実施例1、2、4及び5で得
た中空糸膜型血液処理装置と比較例1、2及び3で得た
中空糸膜型血液処理装置を残血性の評価の項で記載した
手順に従って、その残血性を比較評価した。返血操作後
の残血本数及び切断面の観察結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】本発明により、血液透析、血液濾過、血
液透析濾過などに好適に用いることができる、残血の少
ない血液処理装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の親水性高分子物質が固定されるヘッダ
ーを有する、血液処理装置の模式図である。
【図2】親水性高分子物質が固定されたヘッダー部の模
式図である。
【符号の説明】 1 血液処理装置用ヘッダーの血液導出入部(ノズル
部) 2 ヘッダー 3 中空糸の樹脂包埋部 4 中空糸膜厚部 5 中空糸中空部 6.ヘッダーの血液導出入部(ノズル部)ノズル部 7.ヘッダーの血液接触面に固定された親水性高分子物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠羽 福松 宮崎県延岡市旭町4丁目3400番の1 旭メ ディカル株式会社内 Fターム(参考) 4C077 AA05 AA12 BB01 BB02 CC03 CC04 EE01 KK04 PP08 PP09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッダーを有する血液処理装置におい
    て、該ヘッダーの血液と接触する面に親水性高分子物質
    が共有結合で固定されていることを特徴とする血液処理
    装置。
  2. 【請求項2】 親水性高分子物質がポリビニルピロリド
    ン、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール−
    ポリエチレン共重合体及びポリヒドロキシエチルメタア
    クリレートから選ばれるいずれか一つである請求項1記
    載の血液処理装置。
  3. 【請求項3】 親水性高分子物質がポリビニルピロリド
    ン、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアルコール−
    ポリエチレン共重合体及びポリヒドロキシエチルメタア
    クリレートから選ばれた2種類以上の混合物である請求
    項1記載の血液処理装置。
  4. 【請求項4】 親水性高分子物質がポリビニルピロリド
    ンである請求項1記載の血液処理装置。
  5. 【請求項5】 ヘッダーの材質がスチレンーブタジエン
    ブロック共重合体、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポ
    リカーボネートから選ばれるいずれか一つである請求項
    1〜4のいずれか1項記載の血液処理装置。
  6. 【請求項6】 ヘッダーの材質がスチレン−ブタジエン
    ブロック共重合体である請求項1〜4のいずれか1項記
    載の血液処理装置。
  7. 【請求項7】 ヘッダーを有する血液処理装置におい
    て、該ヘッダーの血液と接触する面に親水性高分子物質
    を塗布した後、照射処理することにより該親水性高分子
    物質を共有結合で固定することを特徴とする血液処理装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】 紫外線で照射処理することを特徴とする
    請求項7記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 親水性高分子物質がポリビニルピロリド
    ンであり、ヘッダーの材質がスチレン−ブタジエンブロ
    ック共重合体であることを特徴とする請求項7又は8記
    載の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれか1項記載の製
    造方法によって得られる血液処理装置。
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