JP2002222477A - アイソレータ及び防災システム - Google Patents

アイソレータ及び防災システム

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JP2002222477A
JP2002222477A JP2001018857A JP2001018857A JP2002222477A JP 2002222477 A JP2002222477 A JP 2002222477A JP 2001018857 A JP2001018857 A JP 2001018857A JP 2001018857 A JP2001018857 A JP 2001018857A JP 2002222477 A JP2002222477 A JP 2002222477A
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circuit
short
line
isolator
repeater
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JP2001018857A
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Keishiro Tanaka
啓四郎 田中
Hideaki Takahashi
秀晃 高橋
Koji Hirata
幸司 平田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伝送線の配線抵抗の影響を受けずに、確実に短
絡を検出することができるアイソレータを提供する。 【解決手段】伝送線Lの短絡を検出する短絡検出手段1
4を具備する回線l1と、電流制限手段17と伝送線L
の短絡解除を検出する短絡解除検出手段15とを具備す
る回線l2と、伝送線Lに対して、各々の回線l1,l
2を切換接続する回線切換接続手段18A,18Bと、
短絡検出手段14と短絡解除検出手段15との検出状況
によって、回線切換接続手段18A,18Bを制御する
回線切換接続制御手段16とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信機から導出し
た複数の伝送線の各々に、端末器を接続して構成した防
災システムで、伝送線に使用されるアイソレータ、及び
このアイソレータを用いて構成した防災システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、受信機から導出した複数の伝
送線の各々に、制御対象となる端末器を接続して構成し
た防災システムでは、受信機と端末器との間に、図4に
示すようなアイソレータを接続することによって、1つ
の伝送線が短絡しても他の伝送線に影響を及ぼさないよ
うにしている。
【0003】このような構成のアイソレータ100で
は、伝送線Lの2次側(出力側)が短絡していない状態
ではリレー113はオン状態となっている。出力電圧検
出回路110は、伝送線Lの2次側の電圧レベルと基準
電圧とを比較することによって、2次側の短絡を監視
し、その電圧レベルが基準電圧よりも小さくなると、リ
レー切換回路112を作動させてリレー113をオフさ
せる。このとき、負荷回路111の機能により、2次側
の短絡が、1次側(入力側)に影響を及ぼさないように
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の構成のアイソレータでは、伝送線の1次側及び2次
側の配線の抵抗値の影響により、2次側の短絡の検出が
できないことがあった。例えば、受信機から1次側に直
流30Vの電圧が印加され、先述した基準電圧が10V
である場合、1次側の配線抵抗が5Ω、2次側の短絡箇
所までの配線抵抗が10Ωであれば、2次側の電圧レベ
ルが20Vとなってしまうため、短絡の検出ができな
い。
【0005】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、伝送線の配線抵抗の影響を受けずに、確実に
短絡を検出することができるアイソレータ、及びこれを
使用して構成した防災システムを提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載のアイソレータでは、伝送
線の短絡を検出する短絡検出手段を具備する回線と、電
流制限手段と伝送線の短絡解除を検出する短絡解除検出
手段とを具備する回線と、伝送線に対して、各々の回線
を切換接続する回線切換接続手段と、短絡検出手段と短
絡解除検出手段との検出状況によって、回線切換接続手
段を制御する回線切換接続制御手段とを備える。
【0007】請求項2に記載の防災システムでは、受信
機から導出した複数の伝送線の各々に、請求項1に記載
のアイソレータを介して端末器を接続している。
【0008】請求項3に記載の防災システムでは、伝送
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の火災感
知器を接続している。
【0009】請求項4に記載の防災システムでは、伝送
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の地区音
響端末を接続している。
【0010】請求項5に記載の防災システムでは、伝送
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の防排煙
端末を接続している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態に
ついて、図面とともに説明する。図1は、本発明のアイ
ソレータの要部構成の一例を示す図である。
【0012】このアイソレータ1は、伝送線Lの短絡を
検出する短絡検出回路14を具備する回線l1と、電流
制限抵抗回路17と伝送線Lの短絡解除を検出する短絡
解除検出回路15とを具備する回線l2と、伝送線Lに
対して、各々の回線l1,l2を切換接続するリレー
(2接点リレー)18A,18Bと、短絡検出回路14
と短絡解除検出回路15との検出状況によって、リレー
18A,18Bを制御するリレー切換回路16とを備え
る。
【0013】短絡検出回路14は、短絡検出手段を構成
しており、伝送線Lの2次側の短絡を監視している。
【0014】リレー18A,18Bは、回線切換接続手
段を構成しており、通常時、すなわち、伝送線Lの2次
側が短絡していない状態では、その接点がb側となって
いる。リレー切換回路16は、回線切換接続制御手段を
構成しており、短絡検出した短絡検出回路14によって
作動され、リレー18A,18Bの接点をa側に切り換
えて、伝送線Lを回線l2に切換接続する。電流制限抵
抗回路17は、電流制限手段を構成し、10MΩ程度の
高抵抗で構成されており、リレー切換回路16によっ
て、伝送線Lが回線l2に接続された状態で、その電流
制限機能を発揮して、2次側の短絡が、1次側に影響を
及ばさないようにできる。
【0015】短絡解除検出回路15は、短絡解除検出手
段を構成しており、伝送線Lの2次側の短絡解除を監視
している。短絡解除検出回路15が短絡解除を検出する
と、リレー切換回路16を作動させて、リレー18A,
18Bの接点をa側からb側に戻し、復旧した伝送線L
を回線l1に切換接続する。
【0016】このような構成によれば、伝送線Lを回線
l1に接続した状態で短絡監視するため、伝送先Lが、
電流制限回路17や短絡解除検出回路15から電気的に
切り離された状態で短絡監視でき、伝送線Lの配線抵抗
の影響を受けずに確実に短絡を検出することができる。
【0017】図2は、このようなアイソレータの具体的
な構成例を示す図である。このアイソレータ1では、短
絡検出回路14は、抵抗R1、フォトカプラPC1、ツ
ェナーダイオードZD1で構成されており、伝送線Lの
2次側が短絡して過電流が流れるときには、抵抗R1の
両側電圧がツェナーダイオードZD1のツェナー電圧を
超えるため、フォトカプラPC1に電流が流れてオンさ
れる。すると、フォトカプラPC1からはリレー切換回
路16に対してリレー切換信号が出力され、リレー切換
回路16が作動して、リレー18A,18Bの接点をa
側に切り換える。
【0018】短絡解除検出回路15は、抵抗R2,R
3,R4、ツェナーダイオードZD2、コンパレータC
OMP1で構成されている。なお、抵抗R2は、電流制
限抵抗回路17を構成しており、短絡解除検出回路15
内に組み込まれた構成となっている。
【0019】抵抗R4とツェナーダイオードZD2は、
短絡解除を検出するための基準電圧を作成しており、コ
ンパレータCOMP1は、抵抗R2と抵抗R3の分圧電
圧と、抵抗R4とツェナーダイオードZD2によって作
成された基準電圧とを比較することによって、伝送線L
の短絡解除を監視している。
【0020】伝送線Lが短絡解除して復旧すると、抵抗
R2と抵抗R3の分圧電圧が、抵抗R4とツェナーダイ
オードZD2によって作成された基準電圧を超え、この
ときコンパレータCOMP1がオンされる。このとき、
コンパレータCOMP1からはリレー切換回路16に対
してリレー切換信号が出力され、リレー切換回路16が
作動して、リレー18A,18Bの接点をb側に切り換
える。
【0021】なお、このようなアイソレータ1におい
て、フォトカプラPC1やコンパレータCOMP1の2
次側(回線l1またはl2に対して未接続の側)が動作
するために必要な電源は、リレー切換回路16で生成し
ている。
【0022】図3は、このようなアイソレータ1を用い
て構成した防災システムの一例を示す図である。このも
のでは、受信機3から導出した伝送線Lの各々に、アイ
ソレータ1を介して、端末器として中継器2を複数接続
し、これらの中継器2にはそれぞれ、火災感知器S、地
区音響端末B、防排煙端末ERを複数接続している。
【0023】このような構成によって、火災の発生を感
知して火災感知器Sが発報すると、受信機3が火災信号
を受信して火災警報を出力する。また、発報した火災感
知器Sに対応する地区音響端末Bに対して、作動電源と
ともに作動信号を出力して、その地区音響端末Bを作動
させる。更に、発報した火災感知器Sに対応する防排煙
端末ERに対して、作動電源とともに作動信号を出力し
て、その防排煙端末ERを作動させる。
【0024】更に、各伝送線Lが短絡したときには、そ
の伝送線Lのアイソレータ1がその短絡を検出して、先
述するような動作をし、他の伝送線Lに対して短絡によ
る影響がでないようにする。例えば、アイソレータA1
が位置する伝送線Lの点aにおいて、短絡が発生したと
きには、その伝送線Lの中継器2のみを動作しないよう
にし、他の伝送線Lの中継器2では、正常に動作を継続
できるようにする。
【0025】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明の請求項1に記載のアイソレータでは、伝送線を、
短絡検出手段を具備した回線に接続した状態で短絡監視
するため、伝送線が、電流制限手段や短絡解除検出手段
から電気的に切り離された状態で短絡監視でき、伝送線
の配線抵抗の影響を受けずに確実に短絡を検出すること
ができる。
【0026】請求項2に記載の防災システムでは、受信
機から導出された複数の伝送線に、請求項1に記載のア
イソレータを介して複数の端末器を接続しているので、
請求項1に記載の効果を発揮する防災システムを提供す
ることができる。
【0027】請求項3に記載の防災システムでは、伝送
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の火災感
知器を接続しているので、伝送線の短絡を確実にでき、
また、1つの伝送線が短絡しても、他の伝送線の火災感
知器を動作させることができ、システムの信頼性が向上
する。
【0028】請求項4に記載の防災システムでは、伝送
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の地区音
響端末を接続しているので、伝送線の短絡を確実にで
き、また、1つの伝送線が短絡しても、他の伝送線の地
区音響端末を動作させることができ、システムの信頼性
が向上する。
【0029】請求項5に記載の防災システムでは、伝送
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の防排煙
端末を接続しているので、伝送線の短絡を確実にでき、
また、1つの伝送線が短絡しても、他の伝送線の防排煙
端末を動作させることができ、システムの信頼性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアイソレータの要部構成の一例を示す
図である。
【図2】本発明のアイソレータの具体的構成例を示す図
である。
【図3】本発明の防災システムの要部構成の一例を示す
図である。
【図4】従来のアイソレータの構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・アイソレータ 2・・・中継器(端末器) 3・・・受信機 14・・・短絡検出回路 15・・・短絡解除検出回路 16・・・リレー切換回路 17・・・電流制限抵抗回路 18A,18B・・・リレー S・・・火災感知器 B・・・地区音響端末 ER・・・防排煙端末 L・・・伝送線 l1,l2・・・回線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月31日(2001.1.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 アイソレータ及び防災システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受信機から導出し
た複数の電源線の各々に、端末器を接続して構成した防
災システムで、電源線に使用されるアイソレータ、及び
このアイソレータを用いて構成した防災システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、受信機から導出した複数の電
源線の各々に、制御対象となる端末器を接続して構成し
た防災システムでは、受信機と端末器との間に、図4に
示すようなアイソレータを接続することによって、1つ
の電源線が短絡しても他の電源線に影響を及ぼさないよ
うにしている。
【0003】このような構成のアイソレータ100で
は、電源線Lの2次側(出力側)が短絡していない状態
ではリレー113はオン状態となっている。出力電圧検
出回路110は、電源線Lの2次側の電圧レベルと基準
電圧とを比較することによって、2次側の短絡を監視
し、その電圧レベルが基準電圧よりも小さくなると、リ
レー切換回路112を作動させてリレー113をオフさ
せる。このとき、負荷回路111の機能により、2次側
の短絡が、1次側(入力側)に影響を及ぼさないように
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の構成のアイソレータでは、電源線の1次側及び2次
側の配線の抵抗値の影響により、2次側の短絡の検出が
できないことがあった。例えば、受信機から1次側に直
流30Vの電圧が印加され、先述した基準電圧が10V
である場合、1次側の配線抵抗が5Ω、2次側の短絡箇
所までの配線抵抗が10Ωであれば、2次側の電圧レベ
ルが20Vとなってしまうため、短絡の検出ができな
い。
【0005】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、電源線の配線抵抗の影響を受けずに、確実に
短絡を検出することができるアイソレータ、及びこれを
使用して構成した防災システムを提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載のアイソレータでは、電源
線に過電流が流れたときにその電源線の短絡を検出する
短絡検出手段を具備する回線と、電源線の電圧レベルが
所定の基準電圧を超えたときにその電源線の短絡解除を
検出する短絡解除検出手段と電流制限手段とを具備する
回線と、電源線に対して、各々の回線を切換接続する回
線切換接続手段と、短絡検出手段と短絡解除検出手段と
の検出状況によって、回線切換接続手段を制御する回線
切換接続制御手段とを備える。
【0007】請求項2に記載の防災システムでは、受信
機から導出した複数の電源線の各々に、請求項1に記載
のアイソレータを介して端末器を接続している。
【0008】請求項3に記載の防災システムでは、電源
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の火災感
知器を接続している。
【0009】請求項4に記載の防災システムでは、電源
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の地区音
響端末を接続している。
【0010】請求項5に記載の防災システムでは、電源
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の防排煙
端末を接続している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施の形態に
ついて、図面とともに説明する。図1は、本発明のアイ
ソレータの要部構成の一例を示す図である。
【0012】このアイソレータ1は、電源線Lの短絡を
検出する短絡検出回路14を具備する回線l1と、電流
制限抵抗回路17と電源線Lの短絡解除を検出する短絡
解除検出回路15とを具備する回線l2と、電源線Lに
対して、各々の回線l1,l2を切換接続するリレー
(2接点リレー)18A,18Bと、短絡検出回路14
と短絡解除検出回路15との検出状況によって、リレー
18A,18Bを制御するリレー切換回路16とを備え
る。
【0013】短絡検出回路14は、短絡検出手段を構成
しており、電源線Lの2次側の短絡を監視しており、短
絡して過電流が流れたときにその短絡を検出する。
【0014】リレー18A,18Bは、回線切換接続手
段を構成しており、通常時、すなわち、電源線Lの2次
側が短絡していない状態では、その接点がb側となって
いる。リレー切換回路16は、回線切換接続制御手段を
構成しており、短絡検出した短絡検出回路14によって
作動され、リレー18A,18Bの接点をa側に切り換
えて、電源線Lを回線l2に切換接続する。電流制限抵
抗回路17は、電流制限手段を構成し、10MΩ程度の
高抵抗で構成されており、リレー切換回路16によっ
て、電源線Lが回線l2に接続された状態で、その電流
制限機能を発揮して、2次側の短絡が、1次側に影響を
及ばさないようにできる。
【0015】短絡解除検出回路15は、短絡解除検出手
段を構成しており、電源線Lの2次側の短絡解除を監視
しており、電源線Lの電圧レベルが後述する基準電圧を
超えたときに、電源線Lの短絡解除を検出する。
【0016】短絡解除検出回路15が短絡解除を検出す
ると、リレー切換回路16を作動させて、リレー18
A,18Bの接点をa側からb側に戻し、復旧した電源
線Lを回線l1に切換接続する。
【0017】このような構成によれば、電源線Lを回線
l1に接続した状態で短絡監視するため、電源線Lが、
電流制限回路17や短絡解除検出回路15から電気的に
切り離された状態で短絡監視でき、電源線Lの配線抵抗
の影響を受けずに確実に短絡を検出することができる。
【0018】図2は、このようなアイソレータ1の具体
的な構成例を示す図である。このアイソレータ1では、
短絡検出回路14は、抵抗R1、フォトカプラPC1、
ツェナーダイオードZD1で構成されており、電源線L
の2次側が短絡して過電流が流れたときには、抵抗R1
の両側電圧がツェナーダイオードZD1のツェナー電圧
を超えるため、フォトカプラPC1に電流が流れてオン
される。すると、フォトカプラPC1からはリレー切換
回路16に対してリレー切換信号が出力され、リレー切
換回路16が作動して、リレー18A,18Bの接点を
a側に切り換える。
【0019】短絡解除検出回路15は、抵抗R2,R
3,R4、ツェナーダイオードZD2、コンパレータC
OMP1で構成されている。なお、抵抗R2は、電流制
限抵抗回路17を構成しており、短絡解除検出回路15
内に組み込まれた構成となっている。
【0020】抵抗R4とツェナーダイオードZD2は、
短絡解除を検出するための基準電圧を作成しており、コ
ンパレータCOMP1は、抵抗R2と抵抗R3の分圧電
圧と、抵抗R4とツェナーダイオードZD2によって作
成された基準電圧とを比較することによって、電源線L
の短絡解除を監視している。
【0021】電源線Lが短絡解除して復旧すると、抵抗
R2と抵抗R3の分圧電圧が、抵抗R4とツェナーダイ
オードZD2によって作成された基準電圧を超え、この
ときコンパレータCOMP1がオンされる。このとき、
コンパレータCOMP1からはリレー切換回路16に対
してリレー切換信号が出力され、リレー切換回路16が
作動して、リレー18A,18Bの接点をb側に切り換
える。
【0022】なお、このようなアイソレータ1におい
て、フォトカプラPC1やコンパレータCOMP1の2
次側(回線l1またはl2に対して未接続の側)が動作
するために必要な電源は、リレー切換回路16で生成し
ている。
【0023】図3は、このようなアイソレータ1を用い
て構成した防災システムの一例を示す図である。このも
のでは、受信機3から導出した電源線Lの各々に、アイ
ソレータ1を介して、端末器として中継器2を複数接続
し、これらの中継器2にはそれぞれ、火災感知器S、地
区音響端末B、防排煙端末ERを複数接続している。
【0024】このような構成によって、火災の発生を感
知して火災感知器Sが発報すると、受信機3が火災信号
を受信して火災警報を出力する。また、発報した火災感
知器Sに対応する地区音響端末Bに対して、作動電源と
ともに作動信号を出力して、その地区音響端末Bを作動
させる。更に、発報した火災感知器Sに対応する防排煙
端末ERに対して、作動電源とともに作動信号を出力し
て、その防排煙端末ERを作動させる。
【0025】更に、各電源線Lが短絡したときには、そ
の電源線Lのアイソレータ1がその短絡を検出して、先
述するような動作をし、他の電源線Lに対して短絡によ
る影響がでないようにする。例えば、アイソレータA1
が位置する電源線Lの点aにおいて、短絡が発生したと
きには、その電源線Lの中継器2のみを動作しないよう
にし、他の電源線Lの中継器2では、正常に動作を継続
できるようにする。
【0026】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明の請求項1に記載のアイソレータでは、電源線を、
短絡検出手段を具備した回線に接続した状態で短絡監視
するため、電源線が、電流制限手段や短絡解除検出手段
から電気的に切り離された状態で短絡監視ができ、更
に、電源線の過電流を監視するため、電源線の配線抵抗
の影響を受けずに確実に短絡を検出することができる。
【0027】また、電源線の電圧レベルを監視すること
によって、電源線の短絡解除検出をするため、電流制限
手段の機能によって電流が流れていない状態でも問題な
く短絡解除検出をすることができる。
【0028】請求項2に記載の防災システムでは、受信
機から導出された複数の電源線に、請求項1に記載のア
イソレータを介して複数の端末器を接続しているので、
請求項1に記載の効果を発揮する防災システムを提供す
ることができる。
【0029】請求項3に記載の防災システムでは、電源
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の火災感
知器を接続しているので、電源線の短絡を確実にでき、
また、1つの電源線が短絡しても、他の電源線の火災感
知器を動作させることができ、システムの信頼性が向上
する。
【0030】請求項4に記載の防災システムでは、電源
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の地区音
響端末を接続しているので、電源線の短絡を確実にで
き、また、1つの電源線が短絡しても、他の電源線の地
区音響端末を動作させることができ、システムの信頼性
が向上する。
【0031】請求項5に記載の防災システムでは、電源
線には、請求項1に記載のアイソレータを介して、端末
器として中継器を接続し、その中継器には複数の防排煙
端末を接続しているので、電源線の短絡を確実にでき、
また、1つの電源線が短絡しても、他の電源線の防排煙
端末を動作させることができ、システムの信頼性が向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアイソレータの要部構成の一例を示す
図である。
【図2】本発明のアイソレータの具体的構成例を示す図
である。
【図3】本発明の防災システムの要部構成の一例を示す
図である。
【図4】従来のアイソレータの構成を示す図である。
【符号の説明】 1・・・アイソレータ 2・・・中継器(端末器) 3・・・受信機 14・・・短絡検出回路 15・・・短絡解除検出回路 16・・・リレー切換回路 17・・・電流制限抵抗回路 18A,18B・・・リレー S・・・火災感知器 B・・・地区音響端末 ER・・・防排煙端末 L・・・電源線 l1,l2・・・回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 幸司 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA03 BB06 BB74 CC06 CC22 DD04 DD23 EE08 FF01 FF03 FF04 FF08 GG06 GG56 GG71 5G405 AA04 BA01 CA15 DA06 DA11 DA15 DA16 EA27 EA60 5K042 CA05 DA35 FA13 JA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信機から導出した複数の伝送線の各々
    に、端末器を接続して構成した防災システムで、上記伝
    送線に使用されるアイソレータにおいて、 上記伝送線の短絡を検出する短絡検出手段を具備する回
    線と、 電流制限手段と上記伝送線の短絡解除を検出する短絡解
    除検出手段とを具備する回線と、 上記伝送線に対して、各々の回線を切換接続する回線切
    換接続手段と、 上記短絡検出手段と上記短絡解除検出手段との検出状況
    によって、上記回線切換接続手段を制御する回線切換接
    続制御手段とを備えるアイソレータ。
  2. 【請求項2】受信機から導出した複数の伝送線の各々
    に、請求項1に記載のアイソレータを介して端末器を接
    続した構成の防災システム。
  3. 【請求項3】請求項2において、 上記伝送線には、上記請求項1に記載のアイソレータを
    介して、端末器として中継器を接続し、その中継器には
    複数の火災感知器を接続した構成の防災システム。
  4. 【請求項4】請求項2において、 上記伝送線には、上記請求項1に記載のアイソレータを
    介して、端末器として中継器を接続し、その中継器には
    複数の地区音響端末を接続した構成の防災システム。
  5. 【請求項5】請求項2において、 上記伝送線には、上記請求項1に記載のアイソレータを
    介して、端末器として中継器を接続し、その中継器には
    複数の防排煙端末を接続した構成の防災システム。
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JP2011150641A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Nohmi Bosai Ltd ショートサーキットアイソレータ
US9395402B2 (en) 2014-07-02 2016-07-19 Renesas Electronics Corporation Isolator, semiconductor device, and method for controlling isolator

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