JP2002222087A - 書換可能型情報記録媒体及び情報記録媒体並びにブートストラップ方法 - Google Patents

書換可能型情報記録媒体及び情報記録媒体並びにブートストラップ方法

Info

Publication number
JP2002222087A
JP2002222087A JP2001350506A JP2001350506A JP2002222087A JP 2002222087 A JP2002222087 A JP 2002222087A JP 2001350506 A JP2001350506 A JP 2001350506A JP 2001350506 A JP2001350506 A JP 2001350506A JP 2002222087 A JP2002222087 A JP 2002222087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
information recording
rewritable information
drive
rewritable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001350506A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Fujiwara
毅 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2001350506A priority Critical patent/JP2002222087A/ja
Publication of JP2002222087A publication Critical patent/JP2002222087A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD−RWのような書換可能型情報記録媒体
に、一部のデータを書き換えながら起動するWINDO
WSのようなOS(自分のOS環境)を格納して持ち歩
き、そのOSをHDにインストールすることなしに、こ
れらの書換可能型情報記録媒体から直接起動させうるよ
うにする。 【解決手段】 書換可能型情報記録媒体であって、デー
タを書き換えながら立ち上がるOSと、書換可能型情報
記録媒体用ドライブを書き込み操作するための書換可能
型情報記録媒体書込用ドライバと、割り込みベクトルテ
ーブルに格納されるディスクドライブを操作する割り込
み処理プログラムの先頭アドレスを、書換可能型情報記
録媒体書込用ドライバの先頭アドレスに書き換えるアド
レス変換プログラムとを格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCD−RW
ドライブをブートデバイスとして使用してコンピュータ
システムをブートストラップするのに用いて好適の、書
換可能型情報記録媒体及び情報記録媒体並びにブートス
トラップ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータシステム[例えば
パーソナルコンピュータ(PC)]では、ブートストラ
ップするためのブートデバイスとして、ハードディスク
ドライブ(HDD)やフロッピー(登録商標)ディスク
ドライブ(FDD)が使用されている。つまり、PCに
電源が投入されると、BIOS(基本入出力システム;
Basic InputOutput System)によるシステムチェックや
初期化処理を経た後、BIOSによってハードディスク
(HD)やフロッピーディスク(FD)等のメモリデバ
イス(外部記憶装置,補助記憶装置,ストレイジメモ
リ)に予め格納されているオペレーティングシステム
[OS;例えばWINDOWS(Microsoft Corporatio
nの登録商標,商品名),MS−DOS(Microsoft Cor
porationの登録商標,商品名)]がメインメモリ(主記
憶装置)上にロードされて、OSが起動するようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、CD,DVD系
の媒体の普及が目覚しく、通常のコンピュータシステム
であれば、CD,DVD系の媒体用のドライブが装備さ
れるようになってきているため、自分のOS環境、即ち
自分用にカスタマイズされたOSをCD,DVD系の媒
体に記録して持ち歩き、HDへインストールすることな
く、CD,DVD系の媒体用のドライブから直接起動で
きるようにし、どこでも自分のOS環境を再現できるよ
うにしたいとの要望がある。
【0004】特に、OSの中でもWINDOWSは広く
一般に普及しているため、これをCD,DVD系の媒体
に記録して持ち歩き、HDへインストールすることな
く、CD,DVD系の媒体用のドライブから直接起動で
きるようにしたいとの要望は強い。また、このようにC
D,DVD系の媒体に記録して持ち歩き、HDへインス
トールすることなく、CD,DVD系の媒体用のドライ
ブから直接起動できるようになれば、これらの媒体を入
れ替えるだけで、面倒な設定をすることなく、複数の異
なるOS環境を使い分けることもできるようになる。
【0005】しかしながら、例えば、MS−DOSのよ
うなOSの場合には、HDD及びFDDのいずれのブー
トデバイスからも起動することができるが、WINDO
WSのようなデータ容量の大きいOSを格納するにはF
D(ブートメディア)では容量不足であり、FDには格
納することができないため、FDDをブートデバイスと
して起動することはできない。このため、WINDOW
SのようなOSは、HDDからしか起動することができ
なかった。
【0006】最近では、El Torito規格に準拠してフォ
ーマットされたCD−ROM(いわゆるブータブルC
D,ブートメディア)も提供されるようになってきてお
り、ElTorito規格に準拠したBIOSを備えるPCであ
れば、ブートデバイスとしてCD−ROMドライブを指
定できるようになっているため、CD−ROMドライブ
を使用して、例えばMS−DOSのようなOSを直接起
動させることができるようになってきている。
【0007】しかしながら、このようなブータブルCD
は、従来から行なわれているFDからの立ち上げをCD
−ROMから行なえるようにしただけであり、従来のロ
ーダ(例えばブートストラップローダ等)が格納されて
いる起動ディスクの内容を、図15に示すようにフロッ
ピーディスクイメージとしてCD−ROMに格納してい
るだけである。また、HDからの立ち上げをCD−RO
Mから行なえるようにするために、図16に示すように
ハードディスクイメージとしてCD−ROMに格納する
ことも考えられる。
【0008】また、このようなブータブルCDにMS−
DOSやWINDOWSなどのOSを格納し、起動可能
なリカバリCD(バックアップCD)とすることも行な
われているが、この場合も、単に従来のローダととも
に、MS−DOSやWINDOWSなどのOSを一枚の
ディスクに格納して、ブータブルCDとリカバリCDと
の双方の機能を有するものとして構成しただけである。
【0009】このようなブータブルCDを用いたとして
も、例えばWINDOWSのように一部のデータを書き
換えながら立ち上がるOSを起動するには、一旦、WI
NDOWSのようなOSをHDにインストールし、HD
から起動することになるため、従来の起動方法と何ら変
わらないのである。ここで、一般的なPCのブートスト
ラップについて、図17(A)〜(F)のメインメモリ
のメモリマップ遷移図、及び、図18のブートストラッ
プの手順を示すフローチャートを参照しながら説明す
る。なお、ここでは、ローダとしてのブートストラップ
ローダ(ブートローダ;Boot Loader)及びIPL(イ
ニシャル・プログラム・ローダ;Initial Program Load
er),MS−DOS,WINDOWSが格納されたハー
ドディスクイメージのブータブルCDを例にして説明す
る。
【0010】つまり、PCをブートストラップすべく、
PCに電源が投入されると、図17(A)に示すよう
に、メインメモリ上の例えばアドレス0E0000H〜0FFFFFH
の領域にBIOSが読み込まれ、このBIOSが実行さ
れてハードウエアの初期化等が行なわれる。この際、図
17(B)に示すように、BIOSに含まれるプログラ
ムによってメインメモリ上の例えば最もアドレス000000
H側の領域に割り込みベクトルテーブルが作成される。
その後、BIOSに含まれるブートストラッププログラ
ムが実行されて、ブータブルCDに格納されているデー
タが読み込まれる。なお、図17(A)〜(F)のメモ
リマップでは、Intel社のx86系(8086)のマイ
クロプロセッサのメインメモリを例にしている。
【0011】具体的には、図18に示すように、ステッ
プC10で、BIOSは、ブータブルCDの論理アドレ
ス番号LBA16に記録されているプライマリ・ボリュ
ーム・ディスクリプタ(Primary Volume Descriptor)
を読み込み、さらに、論理アドレス番号LBA17のブ
ートレコードボリュームディスクリプタ(Boot Record
Volume Descriptor)を読み込む。
【0012】次に、ステップC20で、論理アドレス番
号LBA20のブーティングカタログ(Booting Catalo
g)を読み込み、ステップC30で、論理アドレス番号
LBA27のブートストラップローダ(ブートローダ;
Boot Loader)をメインメモリ上にロードする。例え
ば、ブートストラップローダは、図17(C)に示すよ
うに、メインメモリ上のアドレス0007C0Hにロードされ
る。
【0013】次いで、ステップC40で、メインメモリ
上にロードされたブートストラップローダが実行される
と、図17(D)に示すように、IPL(イニシャル・
プログラム・ローダ;Initial Program Loader)がメイ
ンメモリ上にロードされ、ステップC50で、IPLが
実行され、これにより、図17(E)に示すように、M
S−DOS(OS)がメインメモリ上にロードされて、
MS−DOSが実行されて起動する。
【0014】これに続き、図17(F)に示すように、
WINDOWS(OS)をメインメモリ上にロードし
て、実行し、WINDOWSを起動させようとすると、
起動時にエラーが発生して起動させることができない。
つまり、El Torito規格に準拠したBIOSによって、
ブータブルCDからローダやMS−DOS等を読み込
み、さらに、WINDOWSのように一部のデータ(フ
ァイル)を書き換えながら立ち上がるOSを読み込むこ
とができたとしても、BIOSにはブータブルCDにデ
ータを書き込むためにディスクドライブを操作[ライト
動作(Write動作)]するためのプログラム(書込用デ
ィスクドライバに相当するもの)が含まれていないた
め、データを書き換えることができず、エラーが発生し
てしまい、WINDOWSを起動させることができな
い。
【0015】このため、起動したMS−DOSを用い
て、一旦、ブータブルCDに格納されているWINDO
WSをHDへインストールし、HDからWINDOWS
を立ち上げることになる。つまり、自分用にカスタマイ
ズされたWINDOWSのようなOSをCD,DVD系
の媒体に記録して持ち歩けたとしても、これは単にC
D,DVD系の媒体にバックアップをとって持ち歩いて
いるにすぎず、他のPC等のコンピュータシステムで自
分用にカスタマイズされたWINDOWSのようなOS
を実際に使用するためには、使用するPC等のコンピュ
ータシステムのHDに自分用にカスタマイズされたWI
NDOWSのようなOSをインストールし、HDからW
INDOWSのようなOSを立ち上げなければならない
のである。
【0016】これでは、上述のように、CD,DVD系
の媒体に記録して持ち歩き、HDへインストールするこ
となく、CD,DVD系の媒体用のドライブから直接起
動できるようにしたり、CD,DVD系の媒体を入れ替
えるだけで、面倒な設定をすることなく、複数の異なる
OS環境を使い分けることもできるようにしたいとの要
望に応えることにはならない。
【0017】このように、WINDOWSのようなOS
は、起動するたびにメモリデバイス(外部記憶装置)に
予め格納されているデータのうち一部のデータを書き換
えながら立ち上がるようになっているため、上述のよう
なブータブルCDを使用したとしても、結局、HDDか
らしか起動することができない。ここで、予めOSを格
納しておくメモリデバイスとしては、再生専用のもの
(CD−ROM,DVD−ROM)のほか、書換可能な
もの(HD,FD,CD−RW,DVD−RW,DVD
−RAM)、追記可能(1度だけ記録可能)なもの(C
D−R,DVD−R)もある。
【0018】このうち、CD−ROM,DVD−ROM
のような再生専用媒体やCD−R,DVD−Rのような
追記可能媒体ではデータの書き換えができないため、C
D−ROM,DVD−ROMのような再生専用媒体用の
ドライブやCD−R,DVD−Rのような追記可能媒体
用のドライブからはWINDOWSのように一部のデー
タを書き換えながら立ち上がるOSを直接起動すること
はできない。
【0019】一方、CD−RW,DVD−RW,DVD
−RAMのような書換可能媒体は、データの書き換えが
できるため、CD−RW,DVD−RW,DVD−RA
Mのような書換可能媒体用のドライブからはWINDO
WSのように一部のデータを書き換えながら立ち上がる
OSを直接起動することができる可能性はある。しかし
ながら、BIOSには、CD−RW,DVD−RW,D
VD−RAMのような書換可能媒体にデータを書き込む
ためにディスクドライブを操作[ライト動作(Write動
作)]するためのプログラム(書込用ディスクドライバ
に相当するもの)は含まれていないため、データを書き
換えることができない。
【0020】一方、BIOSには、HDにデータを書き
込むためにディスクドライブを操作[ライト動作(Writ
e動作)]するためのプログラム(書込用ディスクドラ
イバに相当するもの)は含まれているため、WINDO
WSのように一部のデータを書き換えながら立ち上がる
OSをハードディスクイメージとしてCD−RW等の書
換可能媒体に書き込んで、これをCD−RW等の書換可
能媒体用のドライブによって読み出すようにすること
で、BIOSには擬似的にHDに見えるようにすること
(ハードディスクエミュレート)が考えられる。
【0021】ここで、HDに対しては、データはディス
ク内のセクタ領域にセクタ単位で書き込まれたり、読み
込まれたりするようになっており、例えばHDのフォー
マット時にセクタ長は512バイトになっているので、
WINDOWSのように一部のデータを書き換えながら
立ち上がるOSを起動する際に、BIOSはHDに書き
込まれているデータをセクタ単位(512バイト毎)で
書き換えようとする。
【0022】しかしながら、一般にCD−RW等の書換
可能媒体に書き込まれているデータはブロック(2キロ
バイト)単位で管理されており、また、一般的なCD−
RW等の書換可能媒体にデータを書き込むための書込用
ディスクドライバでは、パケットライトの場合であって
も32ブロック(64キロバイト)[通常、32ブロッ
クであるが、32ブロック以外にも設定変更可能で、例
えば16ブロック(32キロバイト)と設定することも
できる]といった大きな単位でデータの書き換えを行な
うようになっている。このため、このような一般的な書
込用ディスクドライバと同様のものを書込用ディスクド
ライバとして用いると、WINDOWSのように一部の
データを書き換えながら立ち上がるOSを起動する際
に、BIOSがセクタ単位(512バイト毎)でデータ
を書き換えようとしても、特定の一部のデータのみを書
き換えることはできず、結局、WINDOWSを起動す
ることができない。
【0023】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、CD,DVD系の媒体のうちCD−RW,D
VD−RW,DVD−RAMのような書換可能型情報記
録媒体に、自分用にカスタマイズされたオペレーティン
グシステムOS(一部のデータを書き換えながら起動す
るWINDOWSのようなOS)を格納して持ち歩き、
そのOSをHDにインストールすることなしに、これら
の書換可能型情報記録媒体から直接起動させうるように
して、どこでも自分のOS環境を再現できるようにし
た、書換可能型情報記録媒体及び情報記録媒体並びにブ
ートストラップ方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
書換可能型情報記録媒体[コンピュータ読み取り可能な
記録媒体(書換可能型情報記録媒体)]は、コンピュー
タシステムに接続される書換可能型情報記録媒体用ドラ
イブを介してデータの読み出し,書き込みを行ないうる
書換可能型情報記録媒体であって、データ(一部のデー
タ)を書き換えながら[データ(一部のデータ)を書き
換える処理をコンピュータシステムに実行させながら]
立ち上がる第1のオペレーティングシステムと、書換可
能型情報記録媒体用ドライブを書き込み操作するための
(処理をコンピュータシステムに実行させる)書換可能
型情報記録媒体書込用ドライバと、コンピュータシステ
ムのメインメモリ上の割り込みベクトルテーブルに格納
されるコンピュータシステムのディスクドライブを操作
するための(処理をコンピュータシステムに実行させ
る)BIOSの割り込み処理プログラムの先頭アドレス
を、書換可能型情報記録媒体書込用ドライバの先頭アド
レスに書き換える(処理をコンピュータシステムに実行
させる)アドレス変換プログラムとを格納したことを特
徴としている(請求項1)。
【0025】好ましくは、書換可能型情報記録媒体を、
基板上に結晶状態の部分を未記録状態・消去状態とし、
非晶質状態の部分を記録状態とする相変化型記録層を有
するものとして構成する(請求項2)。好ましくは、コ
ンピュータシステムのブートストラップ時に第1オペレ
ーティングシステムをメインメモリ上へロードするため
の(処理をコンピュータシステムに実行させる)ローダ
を格納する(請求項3)。
【0026】また、ローダを、ブートストラップローダ
を備えるものとして構成し、書換可能型情報記録媒体書
込用ドライバ及びアドレス変換プログラムを、ブートス
トラップローダに含ませるのが好ましい(請求項4)。
また、データの書き換えを行なわずに[データを書き換
える処理をコンピュータシステムに実行させずに]立ち
上がる第2のオペレーティングシステム(例えばMS−
DOS)と、コンピュータシステムのブートストラップ
時に第1オペレーティングシステム(例えばWINDO
WS)及び第2オペレーティングシステムをメインメモ
リ上へロードするための(処理をコンピュータシステム
に実行させる)ローダとを格納し、ローダが、第2オペ
レーティングシステムを第1オペレーティングシステム
よりも先にメインメモリ上へロードする(処理をコンピ
ュータシステムに実行させる)ように構成され、書換可
能型情報記録媒体書込用ドライバ及びアドレス変換プロ
グラムを、第2オペレーティングシステムの常駐プログ
ラムに含ませるのが好ましい(請求項5)。
【0027】これにより、第1のオペレーティングシス
テムとしてのWINDOWSが起動する前に、第2のオ
ペレーティングシステムとしてのMS−DOSが起動す
るようになり、書換可能型情報記録媒体書込用ドライバ
及びアドレス変換プログラムがMS−DOSの常駐プロ
グラムとしてメインメモリ上にロードされることにな
る。
【0028】また、書換可能型情報記録媒体書込用ドラ
イバは、BIOSにより(コンピュータシステムがBI
OSを実行して)設定されたドライブ番号が書換可能型
情報記録媒体用ドライブのドライブ番号であるか否かを
判定するステップと、BIOSによる書き込み命令があ
ったか否かを判定するステップと、BIOSにより(コ
ンピュータシステムがBIOSを実行して)設定された
ドライブ番号が書換可能型情報記録媒体用ドライブのド
ライブ番号であると判定し、かつ、BIOSによる書き
込み命令があったと判定した場合に、書換可能型情報記
録媒体へ書き込みを行なうべく書換可能型情報記録媒体
用ドライブを書き込み動作させるステップとを備える
(即ち、これらのステップをコンピュータシステムに実
行させる)ものとして構成するのが好ましい(請求項
6)。
【0029】また、書換可能型情報記録媒体書込用ドラ
イバは、BIOSにより(コンピュータシステムがBI
OSを実行して)設定されたドライブ番号が書換可能型
情報記録媒体用ドライブのドライブ番号でないと判定し
たか、又は、BIOSによる書き込み命令がなかったと
判定した場合には、BIOSの割り込み処理プログラム
の先頭アドレスを指定するステップを備える(即ち、こ
のステップをコンピュータシステムに実行させる)もの
として構成するのが好ましい(請求項7)。
【0030】さらに、アドレス変換プログラムは、書換
可能型情報記録媒体用ドライブに装着されている媒体が
書換可能型情報記録媒体であるか否かを判定するステッ
プを備える(即ち、このステップをコンピュータシステ
ムに実行させるものとして構成する)のが好ましい(請
求項8)。また、書換可能型情報記録媒体書込用ドライ
バは、BIOSにより(コンピュータシステムがBIO
Sを実行して)設定されたドライブ番号が書換可能型情
報記録媒体用ドライブのドライブ番号であるか否かを判
定するステップと、BIOSによる書き込み命令があっ
たか否かを判定するステップと、書換可能型情報記録媒
体用ドライブに装着されている媒体が書換可能型情報記
録媒体であるか否かを判定するステップと、BIOSに
より(コンピュータシステムがBIOSを実行して)設
定されたドライブ番号が書換可能型情報記録媒体用ドラ
イブのドライブ番号であると判定し、かつ、BIOSに
よる書き込み命令があったと判定し、かつ、書換可能型
情報記録媒体用ドライブに装着されている媒体が書換可
能型情報記録媒体であると判定した場合に、書換可能型
情報記録媒体へ書き込みを行なうべく書換可能型情報記
録媒体用ドライブを書き込み動作させるステップとを備
える(即ち、これらのステップをコンピュータシステム
に実行させる)ものとして構成するのが好ましい(請求
項9)。
【0031】また、書換可能型情報記録媒体書込用ドラ
イバは、BIOSにより(コンピュータシステムがBI
OSを実行して)設定されたドライブ番号が書換可能型
情報記録媒体用ドライブのドライブ番号でないと判定し
たか、又は、BIOSによる書き込み命令がなかったと
判定したか、又は、書換可能型情報記録媒体用ドライブ
に装着されている媒体が書換可能型情報記録媒体でない
と判定した場合には、アドレス書換プログラムによって
書き換える前のBIOSの割り込み処理プログラムの先
頭アドレスを指定するステップを備える(即ち、このス
テップをコンピュータシステムに実行させる)ものとし
て構成するのが好ましい(請求項10)。
【0032】さらに、書換可能型情報記録媒体書込用ド
ライバは、書き込むデータのブロック数及び先頭論理ブ
ロック番号に基づいて、書換可能型情報記録媒体に格納
されているオペレーティングシステムのデータの中の書
き換えるべきデータを特定する(処理をコンピュータシ
ステムに実行させる)ものとして構成するのが好ましい
(請求項11)。
【0033】本発明の情報記録媒体[コンピュータ読み
取り可能な記録媒体(情報記録媒体)]は、データ(デ
ータの一部)を書き換えながら[データ(データの一
部)を書き換える処理をコンピュータシステムに実行さ
せながら]立ち上がる第1のオペレーティングシステム
を起動する際に用いられ、コンピュータシステムのメイ
ンメモリ上の割り込みベクトルテーブルに格納される前
記コンピュータシステムのディスクドライブを操作する
ための(処理をコンピュータシステムに実行させる)B
IOSの割り込み処理プログラムの先頭アドレスを、書
換可能型情報記録媒体書込用ドライバの先頭アドレスに
書き換える(処理をコンピュータシステムに実行させ
る)アドレス変換プログラムを格納したことを特徴とし
ている(請求項12)。
【0034】好ましくは、書換可能型情報記録媒体用ド
ライブを書き込み操作するための(処理をコンピュータ
システムに実行させる)書換可能型情報記録媒体書込用
ドライバを格納する(請求項13)。また、情報記録媒
体を、コンピュータシステムをブートストラップしうる
ブータブルディスクとして構成するのが好ましい(請求
項14)。
【0035】さらに、データの書き換えを行なわずに
[データを書き換える処理をコンピュータシステムに実
行させずに]立ち上がる第2のオペレーティングシステ
ムと、コンピュータシステムのブートストラップ時に第
2オペレーティングシステムをメインメモリ上へロード
するための(処理をコンピュータシステムに実行させ
る)ローダとを格納するのが好ましい(請求項15)。
【0036】また、本発明のブートストラップ方法は、
書換可能型情報記録媒体を装着する書換可能型情報記録
媒体用ドライブを第1のオペレーティングシステムを起
動するためのブートデバイスとして使用可能なコンピュ
ータシステムのブートストラップ方法であって、第1オ
ペレーティングシステムが、データ(一部のデータ)を
書き換えながら[即ち、データ(一部のデータ)を書き
換える処理をコンピュータシステムに実行させながら]
立ち上がるものであり、書換可能型情報記録媒体に、第
1オペレーティングシステムと、書換可能型情報記録媒
体用ドライブを書き込み操作するための(処理をコンピ
ュータシステムに実行させる)書換可能型情報記録媒体
書込用ドライバと、コンピュータシステムのメインメモ
リ上の割り込みベクトルテーブルに格納されるコンピュ
ータシステムのディスクドライブを操作するための(処
理をコンピュータシステムに実行させる)BIOSの割
り込み処理プログラムの先頭アドレスを、書換可能型情
報記録媒体書込用ドライバの先頭アドレスに書き換える
(処理をコンピュータシステムに実行させる)アドレス
変換プログラムとが格納されており、第1オペレーティ
ングシステムの起動前に、(コンピュータシステム
が、)書換可能型情報記録媒体書込用ドライバ及びアド
レス変換プログラムをメインメモリ上にロードし、アド
レス変換プログラムを実行して割り込みベクトルテーブ
ルに格納されるBIOSの割り込み処理プログラムの先
頭アドレスを書換可能型情報記録媒体書込用ドライバの
先頭アドレスに書き換え、第1オペレーティングシステ
ムが起動する際に、書換可能型情報記録媒体書込用ドラ
イバによって(コンピュータシステムが書換可能型情報
記録媒体書込用ドライバを実行して)、書換可能型情報
記録媒体用ドライブに装着された書換可能型記録媒体に
格納された第1オペレーティングシステムのデータ(一
部のデータ)を書き換えることを特徴としている(請求
項16)。
【0037】好ましくは、書換可能型情報記録媒体に、
ブートストラップ時に第1オペレーティングシステムを
メインメモリ上へロードするための(処理をコンピュー
タシステムに実行させる)ローダを格納する(請求項1
7)。また、ローダを、ブートストラップローダを含む
ものとして構成し、(コンピュータシステムが、)書換
可能型情報記録媒体書込用ドライバ及びアドレス変換プ
ログラムを、ブートストラップローダとともにメインメ
モリ上にロードするのが好ましい(請求項18)。
【0038】また、第1オペレーティングシステムの起
動前に、(コンピュータシステムが、)書換可能型情報
記録媒体書込用ドライバを所定の領域へ転送するのが好
ましい(請求項19)。また、書換可能型情報記録媒体
に、データの書き換えを行なわずに[データを書き換え
る処理をコンピュータシステムに実行させずに]立ち上
がる第2のオペレーティングシステム(例えばMS−D
OS)と、コンピュータシステムのブートストラップ時
に第1オペレーティングシステム(例えばWINDOW
S)及び第2オペレーティングシステムをメインメモリ
上へロードするための(処理をコンピュータシステムに
実行させる)ローダとを格納し、書換可能型情報記録媒
体書込用ドライバ及びアドレス変換プログラムを、第2
オペレーティングシステムの常駐プログラムに含ませ、
ローダが(コンピュータシステムがローダを実行し
て)、第1オペレーティングシステムをメインメモリ上
へロードする前に、第2オペレーティングシステムをメ
インメモリ上へロードするとともに、第2オペレーティ
ングシステムの常駐プログラムに含まれる書換可能型情
報記録媒体書込用ドライバ及びアドレス変換プログラム
をメインメモリ上へロードするのが好ましい(請求項2
0)。
【0039】本発明のブートストラップ方法は、データ
(一部のデータ)を書き換えながら[データ(一部のデ
ータ)を書き換える処理をコンピュータシステムに実行
させながら]立ち上がるオペレーティングシステムを起
動させるコンピュータシステムのブートストラップ方法
であって、オペレーティングシステムの起動前に、(コ
ンピュータシステムが、)書換可能型情報記録媒体用ド
ライブを書き込み操作するための(処理をコンピュータ
に実行させる)書換可能型情報記録媒体書込用ドライバ
と、コンピュータシステムのメインメモリ上の割り込み
ベクトルテーブルに格納されるコンピュータシステムの
ディスクドライブを操作するための(処理をコンピュー
タシステムに実行させる)BIOSの割り込み処理プロ
グラムの先頭アドレスを、書換可能型情報記録媒体書込
用ドライバの先頭アドレスに書き換える(処理をコンピ
ュータシステムに実行させる)アドレス変換プログラム
とを、メインメモリ上にロードし、アドレス変換プログ
ラムを実行して割り込みベクトルテーブルに格納される
BIOSの割り込み処理プログラムの先頭アドレスを書
換可能型情報記録媒体書込用ドライバの先頭アドレスに
書き換えることを特徴としている(請求項21)。
【0040】本発明のブートストラップ方法は、データ
を書き換えながら[データを書き換える処理をコンピュ
ータシステムに実行させながら]立ち上がるオペレーテ
ィングシステムを起動させるコンピュータシステムのブ
ートストラップ方法であって、オペレーティングシステ
ムの起動前に、(コンピュータシステムが、)コンピュ
ータシステムに書換可能型情報記録媒体用ドライバが接
続されており、かつ、書換可能型情報記録媒体用ドライ
ブに装着されている媒体が書換可能型情報記録媒体であ
るか否かを判定するステップと、コンピュータシステム
のメインメモリ上の割り込みベクトルテーブルに格納さ
れるコンピュータシステムのディスクドライブを操作す
るためのBIOSの割り込み処理プログラムの先頭アド
レスを、書換可能型情報記録媒体書込用ドライバの先頭
アドレスに書き換えるステップとを備える(即ち、これ
らのステップをコンピュータシステムに実行させる)ア
ドレス変換プログラム、及び、書換可能型情報記録媒体
用ドライブを書き込み操作するための(処理をコンピュ
ータシステムに実行させる)書換可能型情報記録媒体書
込用ドライバを前記メインメモリ上にロードし、アドレ
ス変換プログラムの判定ステップを実行して、書換可能
型情報記録媒体用ドライバが接続されており、かつ、書
換可能型情報記録媒体用ドライブに装着されている媒体
が書換可能型情報記録媒体であるか否かを判定し、書換
可能型情報記録媒体用ドライバが接続されており、か
つ、書換可能型情報記録媒体用ドライブに装着されてい
る媒体が書換可能型情報記録媒体であると判定した場合
に、アドレス変換プログラムのアドレス書換ステップを
実行して割り込みベクトルテーブルに格納されるBIO
Sの割り込み処理プログラムの先頭アドレスを書換可能
型情報記録媒体書込用ドライバの先頭アドレスに書き換
え、オペレーティングシステムが起動する際に、書換可
能型情報記録媒体書込用ドライバによって(即ち、コン
ピュータシステムが書換可能型情報記録媒体書込用ドラ
イバを実行して)、書換可能型情報記録媒体用ドライブ
に装着された書換可能型記録媒体に格納されたオペレー
ティングシステムのデータ(一部のデータ)を書き換え
ることを特徴としている(請求項22)。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
る書換可能型情報記録媒体及び情報記録媒体並びにブー
トストラップ方法について、図面を参照しながら詳細に
説明する。 (第1実施形態)本実施形態にかかる書換可能型情報記
録媒体としては、CD,DVD系の媒体ではCD−R
W,DVD−RW,DVD−RAMのような媒体がある
が、ここではCD−RWを例に説明する。
【0042】まず、図1は、本発明を適用した書換可能
型情報記録媒体(情報記録媒体)としてのCD−RW
(光ディスク)の管理領域(非データ領域)とデータ領
域との配置の一例を示す図である。この図1に示すよう
に、CD−RW(単にディスクともいう)100は、光
学的に再生又は記録可能な記録媒体であって、管理領域
101と、ユーザ領域102とを備えている。
【0043】このうち、管理領域101は、ドライブ装
置(図示せず)が再生可能な領域であってユーザはその
領域をアクセスできない領域であり、PCA(Power Ca
libration Area)とPMA(Program Memory Area)とか
らなる。ここで、PCAは、データを書込むときのレー
ザの強さを調節するための情報が記録される領域であ
る。また、PMAには、CD−RやCD−RWに特有の
一時的なファイル管理情報記録領域であり、例えば追記
時の記録開始アドレスが一時的に記録されている。
【0044】ユーザ領域102は、ドライブ装置が読み
出し可能な領域であってユーザがその領域を任意にアク
セスできる領域である。このユーザ領域102は、リー
ドインを格納するためのリードイン領域103と、ユー
ザデータを記録すべきデータ領域(プログラム領域)1
07と、リードアウトを格納するためのリードアウト領
域106とからなる。
【0045】ここで、リードイン領域103は、本来C
D−ROMフォーマットで用いられるTOC(Table of
Contents)と呼ばれるファイル管理情報やディスク管
理情報を記載する領域である。データ領域107は、ド
ライブ装置(図示せず)がデータを記録,消去,再生で
きる書換可能領域(RAM領域,RW領域)105とし
て構成される。
【0046】リードアウト領域106は、EFMデータ
の終わりを示すための領域である。なお、このような管
理領域101及びユーザ領域102を構成する各要素
は、ディスク最内周からPCA,PMA,リードイン領
域103、RAM領域105、リードアウト領域106
の順に配置されている。そして、RAM領域105は、
相変化型記録層を有し、相変化型記録層の結晶状態の部
分を未記録状態・消去状態とし、非晶質の部分を記録状
態とするものである。このRAM領域105には、ウォ
ブルを有する案内溝(ウォブル溝)が設けられており、
このウォブル溝に沿って案内しながら、相変化型記録層
に記録光を照射して非晶質マーク(記録マーク)を形成
することによりEFM変調された情報が記録される。
【0047】なお、データ領域107は、ドライブ装置
(図示せず)がデータの読み出しのみ可能な再生専用の
再生専用領域(ROM領域)を備えるものとして構成し
ても良い。このROM領域には、EFM変調された情報
がプリピット列により記録される。この場合、ROM領
域に記録する情報としては、例えばアプリケーションソ
フトやドライバソフトなどが考えられるが、その種類は
特に限られない。
【0048】例えば、特殊なCD−RWの媒体情報,認
証情報等であってもよい。CD−RWは、ユーザ個人が
簡単に、音楽や映画あるいはコンピュータプログラム等
の著作物のデータを複製できるので、このような著作物
の保護が万全でないという課題がある。このような著作
権付きのデータを保護する方法として、CD−RWに使
用料を予め上乗せし、ROM領域に認証情報等を記録
し、認証付きCD−RWとして、このようなCD−RW
に限り著作権付きデータの複製を認める方法が考えられ
る。
【0049】ところで、本実施形態にかかるCD−RW
100では、図2に示すように、管理領域101とユー
ザ領域102との全域に亘って、基板50上に少なくと
も相変化型記録層52を有する。好ましくは、CD−R
W100の層構造は、表面に案内溝61を形成された基
板(ポリカーボネート基板)50上に、基板50を被覆
して基板50に形成された凹部の形状とほぼ同一再生信
号が得られる非晶質マークを形成しうる相変化型記録層
52と、相変化型記録層(記録層)52におけるレーザ
光の吸収量を制御し、多重干渉効果によって反射率を調
整するとともに、記録層52からの放熱を制御し、記録
層や基板の熱変形を抑止する保護層51,53と、レー
ザ光を反射し、記録層からの放熱を促進するために、記
録層52の記録再生光入射側とは反対側に設けられた反
射膜からなる反射層54とをこの順に設け、さらに、最
上層に、空気との直接接触を防いだり、異物との接触に
よる傷を防ぐため、紫外線硬化性樹脂層や熱硬化性樹脂
層等の保護コート層55を約1μmから約数百μmの厚
さで設ける。
【0050】ところで、このように構成されるCD−R
Wディスク100に、自分用にカスタマイズされたオペ
レーティングシステムOS(一部のデータを書き換えな
がら起動するWINDOWSのようなOS)を格納して
持ち歩き、どこでも自分のOS環境を再現できるように
するためには、そのCD−RWディスク100に格納さ
れたOSをHDにインストールすることなしに、CD−
RWディスク100から直接起動できるようにしたい。
【0051】以下、一部のデータを書き換えながら立ち
上がるオペレーティングシステム(OS,第1オペレー
ティングシステム)としてWINDOWS(例えばWI
NDOWS 95,WINDOWS 98,WINDOW
S ME,WINDOWS 2000,WINDOWS NT
等;Microsoft Corporationの登録商標,商品名)を例
にして説明する。なお、一部のデータを書き換えながら
立ち上がるOSは、これらのものに限られず、例えばL
INUX(Linus Torvaldsの登録商標),FreeBS
D(Berkeley Software Design, Incの登録商標)等の
OSも含まれる。
【0052】ここで、上述のようなCD−RWディスク
100には、一般に、ISO9660に準拠したボリュ
ーム構造になるように論理フォーマット(これをISO
9660フォーマットという)を施すことになるが、こ
れをコンピュータシステム(例えばパーソナルコンピュ
ータ,パソコン,PC)をブートストラップするための
起動ディスク(ブータブルCD,ブートメディア)として
機能させるためには、さらに、El Torito規格に準拠し
たボリューム構造になるように論理フォーマットを施す
必要がある。
【0053】このため、本実施形態では、CD−RWデ
ィスク100の論理フォーマットは、図3に示すよう
に、プライマリ・ボリューム・ディスクリプタ(Primar
y Volume Descriptor,論理アドレス番号LBA16),
ブートレコードボリュームディスクリプタ(Boot Recor
d Volume Descriptor,論理アドレス番号LBA17),
ブーティングカタログ(Booting Catalog,論理アドレス
番号LBA20),ブートストラップローダ(ブートロ
ーダ;Boot Loader,論理アドレス番号LBA27),I
PL(Initial Program Loader),MS−DOS(O
S),WINDOWS(OS)が順に配置された構造と
なっている。
【0054】ここでは、CD−RWディスク100に
は、El Torito規格に準拠した起動可能なディスクイメ
ージ(Bootable Disk Image)が、論理アドレス番号L
BA27以下にハードディスクイメージとして格納され
ている。つまり、図3に示すように、論理アドレス番号
LBA27以下のデータ、即ち、ブートストラップロー
ダ(ブートローダ;Boot Loader,論理アドレス番号LB
A27),IPL(Initial Program Loader),MS−
DOS(OS),WINDOWS(OS)は、ハードデ
ィスクイメージとして格納されている。
【0055】このため、ブーティングカタログ(Bootin
g Catalog)では、図3に示すように、CD−RWディ
スク100に格納されているデータが、ハードディスク
イメージであることを指定すべく、ブートメディアタイ
プがハードディスクを指定する4に設定されている。こ
のように、CD−RWディスク100に格納する起動可
能なディスクイメージ(Bootable Disk Image)をハー
ドディスクイメージとすることで、CD−RWディスク
100に書き込まれている起動可能なディスクイメージ
(Bootable Disk Image)がHDとして見えるようにエ
ミュレートして起動を行なうようになっている(ハード
ディスクエミュレート)。また、ここでは、WINDO
WSもハードディスクイメージで書き込まれているた
め、WINDOWSが一部のデータを書き換えながら立
ち上がる際にも、CD−RWディスク100に書き込ま
れているWINDOWSは、BIOSからはHDとして
見えることになる。
【0056】特に、本実施形態では、基板上に結晶状態
の部分を未記録状態・消去状態とし、非晶質状態の部分
を記録状態とする相変化型記録層を有する1枚のCD−
RWディスク100に、コンピュータシステムのブート
ストラップ時にオペレーティングシステムをコンピュー
タシステムのメインメモリ上へロードするためのローダ
[ブートストラップローダ(ブートローダ;Boot Loade
r),IPL(InitialProgram Loader)]と、一部のデ
ータを書き換えながら立ち上がるオペレーティングシス
テムOS(WINDOWS)とが格納され、このローダ
に、CD−RWドライブを書き込み操作するためのCD
−RW書込用ドライバと、メインメモリ上の割り込みベ
クトルテーブルに格納されるコンピュータシステムのデ
ィスクドライブを操作するためのBIOSの割り込み処
理プログラムの先頭アドレスを、CD−RW書込用ドラ
イバの先頭アドレスに書き換えるアドレス変換プログラ
ムとを含ませている。
【0057】なお、ブートストラップローダ(ブートロ
ーダ;Boot Loader),IPL(Initial Program Loade
r)を、まとめて、コンピュータシステムのブートスト
ラップ時に、オペレーティングシステムOSをコンピュ
ータシステムのメインメモリ上へロードするためのロー
ダという。なお、ローダは、必ずしもブートストラップ
ローダ及びIPLから構成されるものでなくてもよく、
例えば起動可能ディスクイメージをフロッピーディスク
イメージとする場合にはIPLだけでも良く、とにかく
OSをメインメモリ上にロードするためのプログラムで
あれば良い。
【0058】また、ここでは、一部のデータ(ファイ
ル)を書き換えながら立ち上がるOSをWINDOWS
としており、WINDOWSはMS−DOS(OS)を
内包しているから、説明をわかりやすくするためにMS
−DOSとWINDOWSとを分けている。なお、MS
−DOSは、一部のデータを書き換えながら立ち上がる
WINDOWSのようなOSと異なり、データの書き換
えを行なわずに立ち上がるOS(第2オペレーティング
システム)である。
【0059】さらに、ここでは、ISO9660及びEl
Torito規格に準拠した構成とすべく、プライマリ・ボ
リューム・ディスクリプタ(Primary Volume Descripto
r),ブートレコードボリュームディスクリプタ(Boot
Record Volume Descriptor),ブーティングカタログ
(Booting Catalog)を設けているが、例えば他の規格
に準拠したブータブルCDとして構成する場合には、こ
れらを設ける必要はない。
【0060】特に、本実施形態では、CD−RWディス
ク100をHDと同様に用いながらWINDOWSを起
動することができるように、ローダに含まれるブートス
トラップローダには、CD−RWドライブ(書換可能型
情報記録媒体用ドライブ)を書き込み操作(記録動作,
ライト動作)するための(処理をコンピュータシステム
に実行させる)CD−RW書込用ドライバ(書換可能型
情報記録媒体書込用ドライバ,割り込み処理プログラ
ム,割り込み処理ルーチン)と、メインメモリ上の割り
込みベクトルテーブルに格納されるコンピュータシステ
ムのディスクドライブを操作するためのBIOSの割り
込み処理プログラム(割り込み処理ルーチン)の先頭ア
ドレスを、CD−RW書込用ドライバの先頭アドレスに
書き換える(処理をコンピュータシステムに実行させ
る)アドレス変換プログラムとが含まれており、ブート
ストラップローダ(Boot Loader)がメインメモリにロ
ードされる際に、これらのCD−RW書込用ドライバ及
びアドレス変換プログラムもメインメモリ上にロードさ
れるようになっている。
【0061】なお、CD−RW書込用ドライバは、BI
OSに付加されるプログラムであるため、BIOS付加
プログラム(トラッププログラム)ともいう。ここで、
CD−RW書込用ドライバは、例えばHDDに対する記
録コマンド(書込コマンド)をCD−RWディスク10
0に対する記録コマンド(書込コマンド)に翻訳するよ
うなプログラムとして構成される。このCD−RW書込
用ドライバは、ブートストラップローダ(Boot Loade
r)とともにメインメモリ上にロードされ、WINDO
WSを起動する際に実行されることになる。
【0062】なお、このCD−RW書込ドライバは、一
般的なドライバと同様の機能も備えており、例えばトラ
ックアットワンスやパケットライト等の各種の書き込み
方式により書き込みを行ないうる機能(このような処理
をコンピュータシステムに実行させる機能)を有してい
る。特に、パケットライトの場合には、32ブロック
(64キロバイト)[通常、32ブロックであるが、3
2ブロック以外にも設定変更可能で、例えば16ブロッ
ク(32キロバイト)と設定することもできる]といっ
た単位でデータの書き換えを行なえるようになってい
る。
【0063】アドレス変換プログラムは、メインメモリ
上の割り込みベクトルテーブルに格納される割り込み処
理プログラム(割り込み処理ルーチン)を呼び出すため
のアドレスのうち、コンピュータシステムのディスクド
ライブを操作するためのBIOSプログラムの割り込み
処理プログラム(割り込み処理ルーチン)を呼び出すた
めのアドレス(先頭アドレス)を、メインメモリ上にロ
ードされたCD−RW書込用ドライバを呼び出すための
アドレス(CD−RW書込用ドライバの先頭アドレス)
に書き換えるステップを有する(このステップをコンピ
ュータシステムに実行させる)ものとして構成される。
【0064】例えば、コンピュータシステムのディスク
ドライブを操作するためのBIOSプログラムの割り込
み処理プログラム(割り込み処理ルーチン)を呼び出す
ためのアドレス(先頭アドレス)は、図4に示すよう
に、IBM−PC互換機で用いられる割り込みベクトル
テーブルでは割り込み番号13(INT13h)に格納
されているため、この割り込み番号13(INT13
h)に格納されているアドレスを、ブートストラップロ
ーダ(Boot Loader)とともにメインメモリ上にロード
されるCD−RW書込用ドライバの先頭アドレスに書き
換えるようになっている。
【0065】なお、BIOSのプログラムにおけるコマ
ンド(指令,命令)としてのINT13hは、コンピュ
ータシステムのメインメモリのデータバッファ領域から
HD等のディスクのセクタ領域へデータを転送するため
のプログラムの実行を指示するコマンド(データ転送命
令,データ転送コマンド)である。この場合、データ転
送はセクタ単位で行なわれる。
【0066】このアドレス変換プログラムは、ブートス
トラップローダ(Boot Loader)とともにメインメモリ
上にロードされ、WINDOWSを起動する前に実行さ
れて割り込みベクトルテーブルの割り込み番号13(I
NT13h)に対応して格納されるアドレスを書き換え
るようになっている。ところで、コンピュータシステム
のIDEコントローラには、IDE(E−IDE,AT
API)に準拠していれば、HDDのほかにHDD以外
のデバイス(例えばCD−ROMドライブ,CD−RW
ドライブ等)も接続できるようになっている。
【0067】この場合、IDEコントローラには、2つ
のIDEコネクタ[1番目のIDEコネクタをIDEプ
ライマリ(IDE1)といい、2番目のIDEコネクタ
をIDEセカンダリ(IDE2)という]を介して、4
つのドライブ[ドライブ番号(0〜3)]を接続するこ
とができる。つまり、IDEコネクタにはマスタとスレ
ーブがあり、1つのIDEコネクタには2つのドライブ
を接続できるため、合計4つのドライブを接続できるよ
うになっている。
【0068】そして、コンピュータシステム(BIO
S)は、IDEプライマリのマスタに接続されるドライ
ブをドライブ番号0とし、IDEプライマリのスレーブ
に接続されるドライブをドライブ番号1とし、IDEセ
カンダリのマスタに接続されるドライブをドライブ番号
2とし、IDEセカンダリのスレーブに接続されるドラ
イブをドライブ番号3として、各種の処理を実行するよ
うになっている。
【0069】一般に、ドライブ番号0,2、即ち、ID
Eコネクタのマスタ側(IDEプライマリのマスタ及び
IDEセカンダリのマスタ)に接続されるドライブが起
動可能なドライブ(ブートデバイス)とされるため、例
えば、ドライブ番号0にHDDを接続し、ドライブ番号
2にCD−RWドライブを接続すればよい。また、BI
OSは、El Torito規格に準拠して構成されている必要
があり(これにより、ブートデバイスとして、HDDの
ほかにCD−ROMドライブを用いることができるよう
になる)、さらに、BIOSがCD−RWドライブをブ
ートデバイスとしてのCD−ROMドライブと認識し
て、CD−RWドライブからブートストラップできるよ
うに設定しておく必要もある。
【0070】そして、本実施形態では、CD−RW書込
用ドライバは、BIOSにより設定されたドライブ番号
がCD−RWドライブのドライブ番号であるか否かを判
定するステップと、BIOSによる書き込み命令があっ
たか否かを判定するステップと、CD−RWドライブに
装着されている媒体がCD−RWディスク100である
か否かを判定するステップとを備える(即ち、このよう
なステップをコンピュータシステムに実行させる)もの
として構成される。
【0071】なお、CD−RWドライブに装着されてい
る媒体がCD−RWディスク100であるか否かを判定
するステップには、CD−RWドライブが接続されてい
るか否かを判定するステップ(ドライブ判定ステッ
プ)、及び、CD−RWドライブに装着されている媒体
がCD−RWディスク100であるか否かを判定するス
テップ(ディスク判定ステップ)により構成する(即
ち、このようなステップをコンピュータシステムに実行
させるものとして構成する)こともできる。
【0072】ここで、CD−RWドライブに装着されて
いる媒体がCD−RWディスク100であるか否かも判
定するようにしているのは、CD−RWドライブに装着
されているブートメディアがCD−ROMディスクであ
る場合もあり、この場合にはデータの書き換えを行なえ
ないため、データ書込処理を行なわないようにするため
である。
【0073】また、BIOSは、各種処理を実行する際
に、コンピュータシステムのIDEコントローラにID
Eコネクタを介して接続されているドライブをドライブ
番号によって指定するため、上述のように、BIOSに
よって指定されたドライブ番号がCD−RWドライブの
ドライブ番号であるか否かを判定することは、HDD
か、CD−ROMドライブ(CD−RWドライブ)か
(即ち、HDD以外のドライブか)を判定することにな
る。
【0074】そして、上述の全ての条件を満たした場
合、即ち、BIOSにより設定されたドライブ番号がC
D−RWドライブのドライブ番号であると判定し、か
つ、BIOSによる書き込み命令があったと判定し、か
つ、CD−RWドライブに装着されている媒体がCD−
RWディスク100であると判定した場合に、CD−R
Wへの書き込みを行なうべく、CD−RWドライブを書
き込み動作させるようになっている。
【0075】一方、書換可能型情報記録媒体書込用ドラ
イバは、上述の条件のうちのいずれか1つを満たしてい
ない場合、即ち、BIOSにより設定されたドライブ番
号がCD−RWドライブのドライブ番号でないと判定し
たか、又は、BIOSによる書き込み命令がなかったと
判定したか、又は、CD−RWドライブに装着されてい
る媒体がCD−RWディスク100でないと判定した場
合には、アドレス書換プログラムによって書き換える前
のBIOSの割り込み処理プログラムの先頭アドレスを
指定するようになっており、これにより、本来のINT
13hで指定していたアドレスへ飛んで、通常のコンピ
ュータシステムのディスクドライブを操作するためのB
IOSプログラムの割り込み処理プログラム(割り込み
処理ルーチン)が実行されるようになっている。
【0076】このように、書換可能型情報記録媒体書込
用ドライバが、BIOSにより設定されたドライブ番号
がCD−RWドライブのドライブ番号であるか否か、及
び、BIOSによる書き込み命令があったか否か、及
び、CD−RWドライブに装着されている媒体がCD−
RWディスク100であるか否かを判定するようにする
ことで、CD−RWディスク100への書き込み以外の
場合に、BIOSプログラムが実行され、ディスクドラ
イブを操作するためのBIOSプログラムの割り込み処
理プログラム(割り込み処理ルーチン)が実行される際
には、本来のINT13hで指定していたアドレスへ飛
んで、通常のコンピュータシステムのディスクドライブ
を操作するためのBIOSプログラムの割り込み処理プ
ログラム(割り込み処理ルーチン)が実行されるように
しているのである。
【0077】ここで、上述のようなCD−RWディスク
は、コンピュータシステムのブートストラップに用いら
れるが、このようなCD−RWディスクは、例えば以下
のような方法で作成することができる。つまり、まずパ
ケットライト方式で書き込みを行なえるようにフォーマ
ットされたCD−RWディスク(CD−RWメディア)
を用意する。
【0078】次に、コンピュータシステムのハードディ
スクを分割して得られるパーティションの一つが、CD
−RWディスクの容量以下[例えば約650メガバイト
(MB)以下]の容量を有する領域となるように、パー
ティションの設定を行なう。なお、好ましくは、一つの
パーティションがCD−RWディスクの容量(例えば約
650メガバイト)と同じ容量になるように設定する。
【0079】次いで、このパーティションに、CD−R
Wディスクに格納しようとするデータと同じデータ(こ
こでは、Boot-Loader,IPL,OS,アプリケーショ
ンプログラム等)を記録する。そして、パーティション
に記録したデータを、用意したCD−RWディスクにハ
ードディスクイメージとしてコピーする。
【0080】このようにして、図3に示すようなデータ
が記録されたCD−RWディスクを作成することができ
る。ここで、一つのパーティションを予めCD−RWの
容量以下[例えば約650メガバイト(MB)以下]の
容量を有する領域として設定しておくのは、以下の理由
による。
【0081】つまり、ここでは、例えばハードディスク
の一つのパーティションに記録するデータ(ファイル)
はFAT(ファイルアロケーションテーブル)ファイル
システムによって管理されるようにしている。このた
め、CD−RWディスクにハードディスクイメージとし
てコピーされるデータには、FAT(管理領域)も含ま
れており、ブートストラップ時にはBIOSはFATに
基づいてCD−RWディスクにコピーされたデータの読
み出しや書き込みを行なおうとする。
【0082】この場合、一つのパーティションの容量が
実際のCD−RWディスクの容量よりも多く設定されて
いると、現実には存在しない領域に対してデータの読み
出しや書き込みを行なおうとしてしまうことになり、結
局、データの読み出しや書き込みが行なえずにエラーが
発生することになる。そこで、一つのパーティションを
予めCD−RWの容量以下[例えば約650メガバイト
(MB)以下]の容量を有する領域として設定している
のである。
【0083】ところで、このようなハードディスクイメ
ージのCD−RWディスクを作成する場合には、ハード
ディスク上にブートローダ,IPL,OSアプリケーシ
ョンプログラム等のデータを記録させていく作業が必要
になるが、通常、このような作業を行なっていくと、ハ
ードディスクへのデータの記録は連続して行なわれず、
空き領域に記録されていくようになる。特に、HDの断
片化(フラグメンテーション)が進んでいくと、記録す
べきデータ(ファイル)が分割され、それぞれが細分化
された空き領域に記録されていくようになる。
【0084】このようなデータ記録作業上は、一つのパ
ーティションを、CD−RWディスクの容量(例えば約
650メガバイト)よりも大きな容量の領域として設定
しておくのが好ましい。しかしながら、一つのパーティ
ションをCD−RWディスクの容量(例えば約650メ
ガバイト)よりも大きな容量の領域として設定しておく
と、データ容量そのものがCD−RWディスクの容量以
下(例えば約650メガバイト以下)であっても、デー
タがCD−RWディスクの容量(例えば約650メガバ
イト)よりも大きな容量を有する広い領域にわたって分
散して記録されてしまうことになるため、このパーティ
ションに記録されているデータをそのままCD−RWデ
ィスクにコピーすることができなくなる。
【0085】この場合には、最適化(デフラグ)を行な
って、データが記録されている領域の容量がCD−RW
ディスクの容量(例えば約650メガバイト)以下にな
るようにし、その後、パーティションの容量がCD−R
Wディスクの容量(例えば約650メガバイト)以下に
なるようにパーティションを設定し直せば良い。このよ
うに、ハードディスクを1つのパーティションとして設
定しておいて、或いは、パーティションをCD−RWデ
ィスクの容量(例えば約650メガバイト)よりも十分
に大きな容量を有する領域として設定しておいて、デー
タを記録した後に、最適化(デフラグ)を行ない、デー
タが記録されている領域の容量がCD−RWディスクの
容量(例えば約650メガバイト)以下になるように
し、その後に、パーティションの容量がCD−RWディ
スクの容量(例えば約650メガバイト)以下になるよ
うにパーティションを設定し直すようにすれば良い。
【0086】なお、このようにパーティションの容量が
小さくなるようにパーティションを設定し直すと、FA
Tが格納される領域の容量も小さくなり、データも再配
置されることになる。なお、ここではCD−RWディス
クの作成方法について説明したが、DVD−RAM,D
VD−RWなどのDVD系媒体も同様に作成することが
できる。
【0087】本実施形態にかかる書換可能型情報記録媒
体(情報記録媒体)は、上述のように構成されるため、
コンピュータシステムのブートストラップについて、図
5(A)〜(G)のメインメモリのメモリマップ遷移
図、及び、図6のブートストラップの手順を示すフロー
チャートを参照しながら説明する。つまり、コンピュー
タシステムをブートストラップすべく、電源が投入され
ると、図5(A)に示すように、メインメモリ上の例え
ばアドレス0E0000H〜0FFFFFHの領域にBIOSが読み込
まれ、このBIOSが実行されてハードウエアの初期化
等が行なわれる。この際、図5(B)に示すように、B
IOSに含まれるプログラムに従ってメインメモリ上の
例えば最もアドレス000000H側の領域に割り込みベクト
ルテーブルが作成される。その後、BIOSに含まれる
ブートストラッププログラムが実行され、ブートデバイ
スとしてのCD−ROMドライブとして認識されるCD
−RWドライブに装着されているCD−RWディスク1
00に記録されているデータが読み込まれる。なお、図
5(A)〜(G)のメモリマップでは、Intel社のx8
6系(8086)のマイクロプロセッサのメインメモリ
を例にしている。
【0088】具体的には、図6に示すように、ステップ
S10で、BIOSのブートストラッププログラムは、
CD−RWディスク100の論理アドレス番号LBA1
6に記録されているプライマリ・ボリューム・ディスク
リプタ(Primary Volume Descriptor)を読み込み、さ
らに、論理アドレス番号LBA17のブートレコードボ
リュームディスクリプタ(Boot Record Volume Descrip
tor)を読み込む。
【0089】次に、ステップS20で、論理アドレス番
号LBA20のブーティングカタログ(Booting Catalo
g)を読み込む。ここで、ブーティングカタログ(Booti
ng Catalog)のブートメディアタイプはハードディスク
を指定する4に設定されている(図3参照)。次に、ス
テップS30で、ブーティングカタログ(Booting Cata
log)に従って、論理アドレス番号LBA27のブート
ストラップローダ(ブートローダ;Boot Loader)をメ
インメモリ上にロードする。例えば、ブートストラップ
ローダは、図5(C)に示すように、メインメモリ上の
アドレス0007C0Hにロードされる。ここでは、ブートス
トラップローダには、CD−RW書込用ドライバ及びア
ドレス変換プログラムも含まれるため、これらのCD−
RW書込用ドライバ及びアドレス変換プログラムもメイ
ンメモリ上にロードされることになる。
【0090】次いで、メインメモリ上にロードされたブ
ートストラップローダが実行されると、ステップS40
で、CD−RW書込用ドライバが、図5(D)に示すよ
うに、メインメモリ上の割り込みベクトルテーブルに連
なる領域(所定の領域)にメモリ転送され、さらに、ス
テップS50で、アドレス変換プログラムも実行され
て、割り込みベクトルテーブルの割り込み番号13(I
NT13h)に格納されているアドレス(先頭アドレ
ス)が、メインメモリ上にロードされたCD−RW書込
用ドライバの先頭アドレスに書き換えられる[図5
(D)参照]。なお、アドレス変換プログラムはメモリ
転送されない。
【0091】なお、本実施形態では、CD−RW書込用
ドライバ及びアドレス変換プログラムをブートストラッ
プローダとともにメインメモリ上にロードした後、CD
−RW書込用ドライバを割り込みベクトルテーブルに連
なる領域(所定の領域)に転送するようにしているが、
このメモリ転送は、少なくともMS−DOS(さらには
WINDOWS)をメインメモリ上にロードする前に
(即ち、WINDOWSを起動する前に)実行されるよ
うにする必要がある。この場合、CD−RW書込用ドラ
イバをメモリ転送するためのプログラム(メモリ転送プ
ログラム)もブートストラップローダに含ませておき、
メインメモリ上にロードする必要がある。
【0092】これにより、OSをメインメモリ上にロー
ドするためのローダに含ませることで、簡易な方法でC
D−RW書込用ドライバ及びアドレス変換プログラムを
メインメモリ上にロードしながら、メインメモリ上にロ
ードされたCD−RW書込用ドライバが、MS−DO
S,WINDOWS,その他のプログラムをメインメモ
リ上にロードする際に上書きされてしまわないようにす
ることができる。
【0093】そして、ブートストラップローダが実行さ
れたことによって、ステップS60で、図5(E)に示
すように、IPL(Initial Program Loader)が読み込
まれてメインメモリ上にロードされ、このIPL(Init
ial Program Loader)が実行されると、ステップS70
で、図5(F)に示すように、MS−DOSがメインメ
モリ上のCD−RW書込用ドライバが格納された領域に
連なる領域にロードされて実行され、MS−DOSが起
動する。
【0094】これに続き、ステップS80で、WIND
OWSがメインメモリ上のMS−DOSが格納された領
域に連なる領域にロードされて実行される際に、CD−
RW書込用ドライバが実行されることで、CD−RWデ
ィスク100に記録されているWINDOWSの一部の
データが書き換えられながら、WINDOWSが起動す
る。
【0095】つまり、WINDOWSが起動する際に、
一部のデータ(ファイル)を書き換えようとしてBIO
Sプログラムが実行されると、後述するように、ドライ
ブ番号がCD−RWドライブのドライブ番号である2番
に設定され、書き込み命令が出され、さらに割り込みベ
クトルテーブルのINT13hを参照すると、CD−R
Wドライブを書き込み動作させるためのCD−RW書込
用ドライバを呼び出すためのアドレスが呼び出され、こ
れによりCD−RW書込用ドライバが実行されることに
なり、これにより、CD−RWディスク100に記録さ
れているWINDOWSの一部のデータ(ファイル)が
書き換えられながら、WINDOWSが起動する。
【0096】ここでは、MS−DOSを含むWINDO
WSは、図5(F),(G)に示すように、メインメモ
リ上にロードされたCD−RW書込用ドライバに連なる
領域に、メインメモリ内を下側(アドレス000000H側)
から上側へ向けて吸い上げられながらロードされていく
ため、先にメインメモリ上にロードされているブートス
トラップローダ(Boot Loader)及びIPL(Initial P
rogram Loader)はMS−DOSを含むWINDOWS
によって上書きされることになる。なお、アドレス変換
プログラムはメモリ転送されずにブートストラップロー
ダに含まれているため、ブートストラップローダととも
に上書きされてしまうことになる。
【0097】ところで、一般に、コンピュータシステム
のブートストラップ時のHDDの操作(記録・再生,リ
ード/ライト動作)は、BIOSに含まれるプログラ
ム、例えば図7(A),(B)に示すようなプログラム
(ハードディスクドライバ)に基づいて行なわれる。な
お、図7(A)はHDからデータを再生(リード,Rea
d)する際に実行されるプログラムの一例を示してお
り、図7(B)はHDへデータを記録(ライト,Writ
e)する際に実行されるプログラムの一例を示してい
る。また、図7(A),(B)に示されるプログラム
中、INT13hの前では、記録か・再生か、ドライブ
が何であるか、ドライブ番号は何番か等を指定してい
る。例えば、図7(A)の「mov AX,0201h」は「再生
(読み出し)」を指示するものであり、図7(B)の
「mov AX,0301h」は「記録(書き込み)」を指示するも
のである。また、図7(A),(B)の「mov DX,0082
h」は、「8」でドライブとして「HDD」を指定し、
「2」で「ドライブ番号2」を指定している。これによ
り、ディスクの種類を識別しうることになる。
【0098】本実施形態では、上述のように、CD−R
Wディスク100に格納する起動可能なディスクイメー
ジ(Bootable Disk Image)をハードディスクイメージ
とし、CD−RWディスク100に書き込まれている起
動可能なディスクイメージ(Bootable Disk Image)が
HDとして見えるようにハードディスクエミュレートす
るため、コンピュータシステム(BIOS)は、HDか
らメインメモリ上にロードされたWINDOWSを起動
しているつもりで、CD−RWディスク100からメイ
ンメモリ上にロードされたWINDOWSの一部のデー
タを書き換えながらWINDOWSを起動することにな
る。
【0099】このため、WINDOWSの起動時にWI
NDOWSの一部のデータを書き換える際には、BIO
Sプログラムは、例えば図7(B)に示されるプログラ
ム(ハードディスクドライバ)に従って、「書き込
み」,「HDD」,「ドライブ番号2(CD−RWドラ
イブが接続されているドライブ番号)」を指定して、H
DDを操作(記録,ライト動作)しようとする。
【0100】具体的には、図7(B)に示すように、B
IOSプログラムのINT13hを実行する前に、「mo
v AX,0301h」によって「記録操作(ライト動作)」が指
示され、また、「mov DX,0082h」によって「HDD」が
指定されるとともに、CD−RWドライブが接続されて
いるドライブ番号2が指定されることになる。また、B
IOSプログラムでは、INT13hを実行する前に、
HDDによってHDへデータを書き込む際に必要となる
セクタ情報(シリンダ番号,セクタ番号,ヘッド番号,
セクタ数等)も指定するようになっている。
【0101】なお、セクタ情報のうちのシリンダ番号,
セクタ番号及びヘッド番号によってデータを書き換える
セクタの位置が特定される。また、HD上のデータの書
き換えは、メインメモリのデータバッファ領域とHDの
セクタ領域との間でのデータ交換により行なわれるよう
になっており、通常、HDのフォーマット時にセクタ長
は512バイトに設定されているので、WINDOWS
のように一部のデータを書き換えながら立ち上がるOS
を起動する際に、BIOSはHDに書き込まれているデ
ータを512バイトのセクタ毎に書き換えようとする。
この場合、書き換えるセクタの数はセクタ情報のうちの
セクタ数によって指定される。なお、セクタの数で指定
されるデータの全バイト数は、セクタ長で指定されるバ
イト数(例えば512バイト)の整数倍になる。
【0102】次に、このようなBIOSに含まれるHD
Dを操作(記録,ライト動作)するためのプログラムに
よって、CD−RWディスク100への書き込みを行な
う場合の動作について、図8を参照しながら説明する。
まず、図8に示すように、HDへデータを記録する(書
き込む)ためのBIOSのプログラムが実行されて、I
NT13h(hは16進数であることを示す)がくる
と、割り込みベクトルテーブルのINT13h(メイン
メモリ上のアドレスは例えば000:004Cである)が参照さ
れる。
【0103】ここでは、INT13hに格納されている
アドレスは、本来のディスクドライブを操作するための
BIOSプログラムの割り込み処理プログラム(割り込
み処理ルーチン)を呼び出すためのアドレス(例えば77
24 0C FC)から、メインメモリ上にロードされたCD
−RW書込用ドライバの先頭アドレス(例えば00 0008
00)に書き換えられている。
【0104】このため、CD−RW書込用ドライバの先
頭アドレス(例えば0080:0000)へジャンプし、CD−
RW書込用ドライバが実行され、他のディスク(例えば
HD)へデータを記録する代わりに、CD−RWドライ
ブによってCD−RWディスク100へのデータの書き
込み(記録)が行なわれ、CD−RW書込用ドライバに
基づく書き込み処理が終了したら、割り込み処理を終了
するようになっている。
【0105】ところで、本実施形態では、CD−RW書
込用ドライバによって、書き込むデータのブロック数及
び先頭論理ブロック番号に基づいて、CD−RWディス
ク100に格納されているWINDOWSのデータのう
ちの書き換えるべきデータが特定され、WINDOWS
が起動する際にWINDOWSの一部のデータが書き換
えられるようになっている。
【0106】通常、HDのフォーマット時にセクタ長は
512バイトに設定されるため、WINDOWSのよう
に一部のデータを書き換えながら立ち上がるOSを起動
する際に、BIOSはHDに書き込まれているデータを
セクタ単位(512バイト毎)で書き換えようとする。
しかしながら、一般にCD−RW等の書換可能媒体に書
き込まれているデータはブロック(2キロバイト)単位
で管理されており、また、一般的なCD−RW等の書換
可能媒体にデータを書き込むための書込用ディスクドラ
イバでは、パケットライトの場合であっても32ブロッ
ク(64キロバイト)[通常、32ブロックであるが、
32ブロック以外にも設定変更可能で、例えば16ブロ
ック(32キロバイト)と設定することもできる]とい
った大きな単位でデータの書き換えを行なうようになっ
ているため、このような一般的な書込用ディスクドライ
バと同様の機能を有するものを書込用ディスクドライバ
として用いたとしても、WINDOWSのように一部の
データを書き換えながら立ち上がるOSを起動する際
に、BIOSがセクタ単位(512バイト毎)でデータ
を書き換えようとしても、特定の一部のデータのみを書
き換えることはできず、結局、WINDOWSを起動す
ることができない。
【0107】このため、本実施形態では、CD−RW書
込用ドライバによって、32ブロック(64キロバイ
ト)[通常、32ブロックであるが、32ブロック以外
にも設定変更可能で、例えば16ブロック(32キロバ
イト)と設定することもできる]という書換単位でパケ
ットライトにより書き換えを行なうものの、実際には、
CD−RWディスク100に格納されているWINDO
WSのデータを、先頭論理ブロック番号及びブロック数
に基づいて、より小さい書換単位(512バイト毎)で
書き換える(差し替える)ことができるようにして、H
DDによってHDに書き込まれているデータを書き換え
る際の書換単位(512バイト)と整合(一致)させて
いる。なお、データの書き換えに際しては、BIOSに
よって設定される、書き込むべきセクタの位置やセクタ
数は、論理ブロック番号やブロック数に変換される。
【0108】このようにして、例えばWINDOWSの
ように一部のデータを書き換えながら立ち上がるOSを
起動する際に、BIOSがHDDを操作(記録,ライト
動作)してHDのデータをセクタ単位(512バイト
毎)で書き換えようとしたら、CD−RW書込用ドライ
バによって、CD−RWドライブを操作(記録,ライト
動作)して、CD−RWディスク100から例えば32
ブロック(64kB)[通常、32ブロックであるが、
32ブロック以外にも設定変更可能で、例えば16ブロ
ック(32キロバイト)と設定することもできる]のデ
ータを読み込み、読み込まれたデータのうち、書き込む
べきセクタの位置やセクタ数から換算される論理ブロッ
ク番号やブロック数によって特定されるブロック内のデ
ータを、セクタ単位(512バイト毎)で書き換える
(差し替える)ようにしている。
【0109】具体的には、CD−RW書込用ドライバに
よってCD−RWドライブを操作してCD−RWディス
ク100へ書き込み処理を行なう場合の手順について、
図9を参照しながら説明する。まず、図9に示すよう
に、ステップA10で、BIOSに含まれるプログラム
によって設定されたドライブ番号がCD−RWドライブ
のドライブ番号であるか否かを判定する。ここでは、C
D−RWドライブはドライブ番号2に接続しているた
め、ドライブ番号が2であるか否かを判定する。
【0110】また、BIOSに含まれるプログラムによ
って書き込み命令(書き込みコマンド)があったか否か
も判定する。さらに、CD−RWドライブに装着されて
いる媒体がCD−RWディスク100であるか否かも判
定する。そして、これらの判定の結果、これらの全ての
条件を満たしていると判定した場合、即ち、ドライブ番
号が2である(即ち、ドライブ番号がCD−RWドライ
ブのドライブ番号である)と判定し、かつ、書き込み命
令があったと判定し、かつ、CD−RWドライブに装着
されている媒体がCD−RWディスク100であると判
定した場合には、ステップA20へ進む。
【0111】ステップA20では、書き込むべきデータ
の長さn[nは2キロバイト(2048バイト)を1ブ
ロックとした場合のブロック数である]の32の剰余が
0であるか否か、即ち、書き込むべきデータの長さnが
パケットライト(Packet Write)での通常の書換単位
(記録単位)である32ブロック(64キロバイト)の
倍数であるか否かを判定し、この結果、書き込むべきデ
ータの長さnの32の剰余が0である場合には、ステッ
プA30へ進む。なお、ここでは、書換単位を32ブロ
ック(64キロバイト)としているが、書換単位は32
ブロック以外にも設定変更可能で、例えば16ブロック
(32キロバイト)と設定することもできる。
【0112】ステップA30では、データを書き込む位
置を示す論理ブロックアドレス(Logical Block Addres
s;LBA)の先頭LBA値xの32の剰余が0であるか
否か、即ち、先頭LBA値xがパケットライト(Packet
Write)での通常の書換単位(記録単位)である32ブ
ロック(64キロバイト)の倍数であるか否かを判定
し、この結果、先頭LBA値xの32の剰余が0である
と判定した場合には、ステップA40へ進む。
【0113】ステップA40では、先頭LBA値xから
nブロック分の領域にデータを書き込んで、このCD−
RW書込用ドライバによる割り込み処理を終了する。つ
まり、先頭LBA値xからnブロック分の領域に記録さ
れているデータを、書き込むべきデータで書き換えて、
CD−RW書込用ドライバによる割り込み処理を終了す
る。
【0114】ところで、ステップA10で、上述のいず
れかの条件を満たさないと判定した場合、即ち、ドライ
ブ番号が2でないと判定するか、又は、書き込み命令が
なかったと判定するか、又は、CD−RWドライブに装
着されている媒体がCD−RWディスク100でないと
判定した場合、ステップA50へ進み、本来のディスク
ドライブを操作(記録・再生)するための割り込み処理
プログラムの先頭アドレスへジャンプする。
【0115】つまり、CD−RW書込用ドライバの実行
中に、ドライブ番号が2でないと判定したか、又は、書
き込み命令がなかったと判定したか、又は、CD−RW
ドライブに装着されている媒体がCD−RWディスク1
00でないと判定した場合には、図8に示すように本来
の割り込みベクトルテーブルのINT13hで指定され
ていたアドレス(例えば77 24 0C FC)に基づいて、デ
ィスクドライブの操作(記録・再生)を行なうための割
り込み処理プログラムの先頭アドレス(例えばFC0C:247
7)へジャンプし、このBIOSの一部であるディスク
ドライブの操作(記録・再生)を行なうための割り込み
処理プログラムを実行するようになっている。そして、
このプログラムに基づく処理が終了したら、割り込み処
理を終了するようになっている。
【0116】さて、ステップA20で、書き込むべきデ
ータの長さnの32の剰余が0でないと判定された場合
は、ステップA60へ進み、データを書き込む位置を示
す論理ブロックアドレス(Logical Block Address;LB
A)の先頭LBA値xの32の剰余が0であるか否か、
即ち、先頭LBA値xがパケットライト(Packet Writ
e)での書換単位(記録単位)である32ブロック(6
4キロバイト)の倍数であるか否かを判定し、この結
果、先頭LBA値xの32の剰余が0であると判定した
場合には、ステップA70へ進む。
【0117】ステップA70では、パケットライト(Pa
cket Write)では32ブロック(64キロバイト;書換
単位,書込単位)毎にデータを書き込む(書き換える)
ようになっているため、次式によって、書き込むべきデ
ータの長さnをパケットライト(Packet Write)で書き
込むのに必要なブロック数mを算出する。 m=INT(n/32)×32+32 次いで、ステップA80へ進み、CD−RWディスク1
00の先頭LBA値xからmブロック分の領域に書き込
まれているデータを読み出して、ステップA90へ進
み、メインメモリ上に読み込まれたデータ(先頭LBA
値xからmブロック分の領域のデータ)のうちの一部の
データを、書き込むべきデータ(セクタ単位)で書き換
えて、ステップA40へ進み、CD−RWディスク10
0の先頭LBA値xからmブロック分の領域に一部書き
換えられたデータをパケットライトで書き込んで(即
ち、データを書き込むべくCD−RWドライブへ信号を
出力して)、このCD−RW書込用ドライバによる割り
込み処理を終了する。
【0118】一方、ステップA60で、先頭LBA値x
の32の剰余が0でないと判定した場合には、ステップ
A100へ進む。ステップA100では、パケットライ
ト(Packet Write)では32ブロック(64キロバイ
ト;書換単位,書込単位)毎にデータを書き込む(書き
換える)ようになっているため、次式(1)によって、
書き込むべきデータの長さnをパケットライト(Packet
Write)で書き込むのに必要なブロック数mを算出する
とともに、次式(2)によって、パケットライト(Pack
et Write)で書き込む場合に書き込むべきデータの先頭
LBA値を含むパケットの先頭LBA値yを算出する。
なお、INTは整数をとることを意味する。また、式
(1)中、「n+x%32」はn+xの32の剰余であ
る。
【0119】 m=[INT{(n+x%32)/32}+1]×32 ・・・(1) y=INT(x/32)×32 ・・・(2) ここでは、式(1)は、書き込むべきデータが複数のパ
ケット(32ブロック)にまたがってしまう場合も考慮
している。例えば、先頭LBA値xが10で、書き込む
べきデータの長さnが22である場合、書き込むべきデ
ータの最後のLBA値zは32であるが、式(1)によ
って求められるmは64(m=64)となり、書き込む
べきデータがまたがっている2つのパケットが読み出さ
れることになる。
【0120】また、先頭LBA値xが42で、書き込む
べきデータの長さnが54である場合、書き込むべきデ
ータの最後のLBA値zは96であるが、式(1)によ
って求められるmは96(m=96)となり、書き込む
べきデータがまたがっている3つのパケットが読み出さ
れることになる。次いで、ステップA110へ進み、C
D−RWディスク100の先頭LBA値yからmブロッ
ク分の領域に書き込まれているデータを読み出して、ス
テップA90へ進み、メインメモリ上に読み込まれたデ
ータ(先頭LBA値yからmブロック分の領域のデー
タ)のうちの一部のデータを、書き込むべきデータ(セ
クタ単位)で書き換えて、ステップA40へ進み、CD
−RWディスク100の先頭LBA値yからmブロック
分の領域に一部書き換えられたデータをパケットライト
で書き込んで(即ち、データを書き込むべくCD−RW
ドライブへ信号を出力して)、このCD−RW書込用ド
ライバによる割り込み処理を終了する。
【0121】具体的には、このCD−RW書込用ドライ
バによってCD−RWドライブを操作することによるC
D−RWディスク100への書き込みは、例えば図10
(A)〜(C)に示すようにして行なわれる。つまり、
図10(A)に示すように、HDに書き込まれているデ
ータをセクタ単位(512バイト毎)で書き換えるべく
BIOSによって設定されるデータが、例えば2560
バイト[2560バイト(5セクタ)=2048バイト
(2キロバイト;4セクタ;1ブロック)+512バイ
ト(1セクタ)]であると、書き込むべきデータの長さ
n、即ちブロック数は2となり、上記の式(1)より、
mは32ブロックとなる。また、先頭LBA値が例えば
10であると、上記の式(2)より、yは0となる。こ
の場合、図10(B)に示すように、先頭LBA値0か
ら32ブロック分、即ち、LBA値0〜LBA値31の
32ブロック分のデータがCD−RWディスク100か
らメインメモリ上へ読み込まれる。
【0122】そして、メインメモリ上に読み込まれたデ
ータのうちのLBA値10,11の2つのブロック内の
一部のデータ[ここでは、2560バイト(5セクタ)
のデータ]をセクタ単位(512バイト毎)で書き換え
て(差し替えて)、図10(C)に示すように、LBA
値10,11のデータの一部を書き換えた32ブロック
(1つのパケット)のデータとし、この32ブロックの
データをパケットライト(Packet Write)で書き込むよ
うになっている。
【0123】ところで、図9に示すように、ステップA
30で、先頭LBA値xの32の剰余が0でないと判定
した場合には、ステップA120へ進む。ステップA1
20では、パケットライト(Packet Write)では32ブ
ロック(64キロバイト;書換単位,書込単位)毎にデ
ータを書き込む(書き換える)ようになっているため、
次式(3)によって、書き込むべきデータの長さnをパ
ケットライト(Packet Write)で書き込むのに必要なブ
ロック数m′を算出するとともに、次式(4)によっ
て、パケットライト(Packet Write)で書き込む場合に
書き込むべきデータの先頭LBA値を含むパケットの先
頭LBA値y′を算出する。
【0124】 m′=n+32 ・・・(3) y′=INT(x/32)×32 ・・・(4) 次いで、ステップA130へ進み、CD−RWディスク
100の先頭LBA値y′からm′ブロック分の領域に
書き込まれているデータを読み出して、ステップA90
へ進み、メインメモリ上に読み込まれたデータ(先頭L
BA値y′からm′ブロック分の領域のデータ)のうち
の一部のデータを、書き込むべきデータ(セクタ単位)
で書き換えて、ステップA40へ進み、CD−RWディ
スク100の先頭LBA値y′からm′ブロック分の領
域に一部書き換えられたデータを書き込んで(即ち、デ
ータを書き込むべくCD−RWドライブへ信号を出力し
て)、このCD−RW書込用ドライバによる割り込み処
理を終了する。
【0125】なお、ここでは、パケットライトでの書換
単位を32ブロック(64キロバイト)として説明して
いるが、書換単位は32ブロック以外にも設定変更可能
で、例えば16ブロック(32キロバイト)と設定する
こともでき、例えば書換単位を16ブロック(32キロ
バイト)とした場合であっても、上述と同様にして書き
換えを行なうことができる。
【0126】したがって、本実施形態にかかる書換可能
型情報記録媒体(情報記録媒体)及びブートストラップ
方法によれば、CD,DVD系の媒体のうちCD−R
W,DVD−RW,DVD−RAMのような書換可能型
情報記録媒体に、自分用にカスタマイズされたオペレー
ティングシステムOS(一部のデータを書き換えながら
起動するWINDOWSのようなOS)を格納して持ち
歩き、そのOSをHDにインストールすることなしに、
これらの書換可能型情報記録媒体から直接起動させ、ど
こでも自分のOS環境を再現できるようになるという利
点がある。
【0127】特に、自分用にカスタマイズされたオペレ
ーティングシステム(OS)が記録されたCD−RW,
DVD−RW,DVD−RAMのような書換可能型情報
記録媒体に、通常頻繁に使用するアプリケーションプロ
グラムを記録しておけば、例えばあるパーソナルコンピ
ュータ(コンピュータシステム)での作業中に他のパー
ソナルコンピュータで作業を行なう必要が生じた場合等
に、任意のパーソナルコンピュータを使って継続して作
業を行なえるようになる。
【0128】また、万が一通常使用しているパーソナル
コンピュータ(コンピュータシステム)のハードディス
クに障害が生じた場合にも、CD−RW,DVD−R
W,DVD−RAMのような書換可能型情報記録媒体を
用いることで、ハードディスクの代わりに緊急避難的に
作業を継続することが可能となる。つまり、CD−R
W,DVD−RW,DVD−RAMのような書換可能型
情報記録媒体は、緊急時用記録媒体(緊急ディスク)と
して使用することができる。
【0129】また、1枚のCD−RWディスク100
に、ローダ,MS−DOS,WINDOWS,CD−R
W書込用ドライバ,アドレス変換プログラムの全てを格
納しているため、携帯性に優れ、持ち歩きに便利であ
り、また、コンピュータシステムのブートストラップ時
には、この1枚のディスクを用いるだけでWINDOW
Sを起動させることができ、操作が簡単であるという利
点もある。
【0130】また、CD−RW書込用ドライバ及びアド
レス変換プログラムをメインメモリ上にロードし、BI
OSの割り込み処理プログラムとして実行することで、
書換可能型情報記録媒体に格納されたOS(一部のデー
タを書き換えながら起動するWINDOWSのようなO
S)を書換可能型情報記録媒体から直接起動させるため
に、特にBIOSを設計変更しなくてもよく、簡便な方
法で実現できるという利点もある。
【0131】さらに、上述のように、64kB,32k
Bといった大きな単位で書き換えを行ないながら、実質
的には書き換える必要のある特定の一部のデータだけを
書き換える(差し替える)ようにしているため、CD
系,DVD系の書換可能型情報記録媒体を用いてWIN
DOWSのように一部のデータを書き換えながら立ち上
がるOSを起動する場合であっても、途中で止まってし
まうことなく、確実に起動させることができるという利
点がある。
【0132】つまり、WINDOWSのように一部のデ
ータを書き換えながら立ち上がるOSを起動する際に、
CD−RW書込用ドライバによって、パケットライトに
よって32ブロック(64キロバイト)[通常、32ブ
ロックであるが、32ブロック以外にも設定変更可能
で、例えば16ブロック(32キロバイト)と設定する
こともできる]という書換単位で書き換えを行なうよう
になっているものの、実際には、BIOSが、HDに書
き込まれたデータをセクタ単位(512バイト毎)で書
き換えようとしたら、CD−RW書込用ドライバによっ
て、CD−RWドライブによるデータの書換単位である
32ブロック(64kB)のデータのうちBIOSが書
き換えようとしているセクタ単位(512バイト毎)の
データに対応して、特定のブロック内のデータをセクタ
単位(512バイト毎)で書き換える(差し替える)よ
うにしている。
【0133】このように、BIOSがHDに記憶された
データを書き換えるためにセクタを基準としてデータを
書き換えようとすると、書き換える必要のある特定の一
部のデータのみがセクタを基準として書き換えられる
(差し替えられる)ため、CD−RWドライブが64k
B,32kBといった大きな単位でデータの書き換えを
行なう場合であっても、途中で止まってしまうことな
く、確実に起動させることができるのである。
【0134】また、ローダ(ブートストラップローダ)
は、コンピュータシステムをブートストラップする際に
最初にメインメモリ上にロードされるものであるため、
WINDOWSが起動する前に、CD−RW書込用ドラ
イバ及びアドレス変換プログラムをメインメモリ上に確
実にロードすることができ、アドレス変換プログラムを
実行することができるという利点もある。 (第2実施形態)本発明の第2実施形態にかかる書換可
能型情報記録媒体(情報記録媒体)及びブートストラッ
プ方法は、上述の第1実施形態でCD−RW書込用ドラ
イバ及びアドレス変換プログラムをブートストラップロ
ーダ(Boot Loader)に含ませてメインメモリ上にロー
ドしているのに代えて、CD−RW書込用ドライバ及び
アドレス変換プログラムをMS−DOSの常駐プログラ
ムとしてメインメモリ上にロードするようにしている点
が異なる。
【0135】このため、本実施形態では、CD−RWデ
ィスク100の論理フォーマットは、図11に示すよう
に、プライマリ・ボリューム・ディスクリプタ(Primar
y Volume Descriptor,論理アドレス番号LBA16),
ブートレコードボリュームディスクリプタ(Boot Recor
d Volume Descriptor,論理アドレス番号LBA17),
ブーティングカタログ(Booting Catalog,論理アドレス
番号LBA20),ブートストラップローダ(Boot Loa
der,論理アドレス番号LBA27),IPL(Initial
Program Loader),MS−DOS,CD−RW書込用ド
ライバ及びアドレス変換プログラム,WINDOWSが
順に配置された構造となっている。
【0136】特に、本実施形態では、アドレス変換プロ
グラムが、割り込みベクトルテーブルに格納される割り
込み処理プログラム(割り込み処理ルーチン)のアドレ
スを書き換えるためのプログラムであり、また、CD−
RW書込用ドライバ(BIOS付加プログラム,トラッ
ププログラム)が、CD−RWディスク100をHDと
同様に用いながらWINDOWSを起動するためにBI
OSに付加されるプログラムである点は、上述の第1実
施形態と同じであるが、これらのCD−RW書込用ドラ
イバ及びアドレス変換プログラムは、媒体上のMS−D
OSが格納された領域とWINDOWSが格納された領
域との間の領域に、MS−DOSの常駐プログラムとし
て格納されており、MS−DOSがメインメモリにロー
ドされた後、WINDOWSがメインメモリ上にロード
される前に、これらのCD−RW書込用ドライバ及びア
ドレス変換プログラムがメインメモリ上にロードされる
ようになっているのである。
【0137】これにより、CD−RW書込用ドライバ及
びアドレス変換プログラムがMS−DOSに常駐プログ
ラムに含まれるため、メインメモリ上のMS−DOSが
格納された領域に連なるようにCD−RW書込用ドライ
バ及びアドレス変換プログラムがロードされる領域が確
保されることになる。なお、その他の構成は、上述の第
1実施形態のものと同様であるため、ここでは、その説
明を省略する。
【0138】本実施形態にかかる書換可能型情報記録媒
体(情報記録媒体)は、上述のように構成されるため、
コンピュータシステムのブートストラップについて、図
12のメインメモリのメモリマップ遷移図、及び、図1
3のブートストラップの手順を示すフローチャートを参
照しながら説明する。つまり、コンピュータシステムを
ブートストラップすべく、電源が投入されると、図12
(A)に示すように、メインメモリ上の例えばアドレス
0E0000H〜0FFFFFHの領域にBIOSが読み込まれ、この
BIOSが実行されてハードウエアの初期化等が行なわ
れる。この際、図12(B)に示すように、BIOSに
含まれるプログラムに従ってメインメモリ上の例えば最
もアドレス000000H側の領域に割り込みベクトルテーブ
ルが作成される。その後、BIOSに含まれるブートス
トラッププログラムに従って、CD−RWドライブに装
着されているCD−RWディスク100に記録されてい
るデータが読み込まれる。なお、図12(A)〜(G)
のメモリマップでは、Intel社のx86系(8086)
のマイクロプロセッサのメインメモリを例にしている。
【0139】具体的には、図13に示すように、ステッ
プB10で、BIOSに含まれるブートストラッププロ
グラムは、CD−RWディスク100の論理アドレス番
号LBA16に記録されているプライマリ・ボリューム
・ディスクリプタ(PrimaryVolume Descriptor)を読み
込み、さらに、論理アドレス番号LBA17のブートレ
コードボリュームディスクリプタ(Boot Record Volume
Descriptor)を読み込む。
【0140】次に、ステップB20で、論理アドレス番
号LBA20のブーティングカタログ(Booting Catalo
g)を読み込み、ステップB30で、ブーティングカタ
ログ(Booting Catalog)に従って、論理アドレス番号
LBA27のブートストラップローダ(ブートローダ;
Boot Loader)をメインメモリ上にロードする。例え
ば、ブートストラップローダ(Boot Loader)は、図1
2(C)に示すように、メインメモリ上のアドレス0007
C0Hにロードされ、実行される。
【0141】このようにブートストラップローダ(Boot
Loader)が実行されたことで、ステップB40で、図
12(D)に示すように、IPL(Initial Program Lo
ader)がメインメモリ上にロードされ、メインメモリ上
にロードされたIPL(Initial Program Loader)が実
行される。そして、IPL(Initial Program Loader)
が実行されることで、ステップB50で、図12(E)
に示すように、MS−DOSがメインメモリ上の割り込
みベクトルテーブルに連なる領域にロードされて実行さ
れ、MS−DOSが起動する。
【0142】このようにしてMS−DOSが起動する
と、続けて、ステップB60で、MS−DOSの常駐プ
ログラムとしてのCD−RW書込用ドライバ及びアドレ
ス変換プログラムが、図12(F)に示すように、メイ
ンメモリ上のMS−DOSに連なる領域にロードされ、
ステップB70で、アドレス変換プログラムが実行され
て、割り込みベクトルテーブルのINT13hに格納さ
れているアドレスが、メインメモリ上にロードされたC
D−RW書込用ドライバの先頭アドレスに書き換えられ
る。
【0143】なお、図12(F),(G)では、CD−
RW書込用ドライバ(トラッププログラム)のみを示し
ており、アドレス変換プログラムは示していないが、実
際には、メインメモリ上のCD−RW書込用ドライバが
ロードされているところにアドレス変換プログラムもロ
ードされている。そして、ステップB80で、メインメ
モリ上にMS−DOSの常駐プログラムとしてロードさ
れたCD−RW書込用ドライバが実行されることで、C
D−RWディスク100に記録されているWINDOW
Sの一部のデータが書き換えられながら、WINDOW
Sが起動する。
【0144】つまり、WINDOWSが起動する際に、
一部のデータ(ファイル)を書き換えようとしてBIO
Sプログラムが実行されると、ドライブ番号がCD−R
Wドライブのドライブ番号である2番に設定され、書き
込み命令が出され、さらに割り込みベクトルテーブルの
INT13hを参照すると、CD−RWドライブを書き
込み動作させるためのCD−RW書込用ドライバを呼び
出すためのアドレスが呼び出され、これによりCD−R
W書込用ドライバが実行されることになり、これによ
り、CD−RWディスク100に記録されているWIN
DOWSの一部のデータ(ファイル)が書き換えられな
がら、WINDOWSが起動する。
【0145】ここでは、MS−DOSを含むWINDO
WSは、図12(E)〜(G)に示すように、メインメ
モリ上の割り込みベクトルテーブルに連なる領域に、メ
インメモリ内を下側(アドレス000000H側)から上側へ
向けて吸い上げられながらロードされていくため、先に
メインメモリ上にロードされているブートストラップロ
ーダ(Boot Loader)及びIPL(Initial Program Loa
der)はMS−DOS,アドレス変換プログラム及びB
IOS付加プログラム,WINDOWSによって上書き
されることになる。
【0146】したがって、本実施形態にかかる書換可能
型情報記録媒体(情報記録媒体)及びブートストラップ
方法によれば、CD−RW書込用ドライバ及びアドレス
変換プログラムがMS−DOSの常駐プログラムとされ
ているため、上述の第1実施形態のように、メインメモ
リ上にCD−RW書込用ドライバ及びアドレス変換プロ
グラムを格納するための領域を別個に確保したり、上書
きされないようにメモリ転送を行なったりする必要がな
く、より簡便な方法で、CD−RW書込用ドライバ及び
アドレス変換プログラムをメインメモリ上へロードする
ことができ、さらにCD−RW書込用ドライバが上書き
されずにメインメモリ上に残るようにすることができる
という利点がある。
【0147】また、MS−DOSは、WINDOWSが
起動する前に起動するものであるため、MS−DOSの
常駐プログラムとしておけば、WINDOWSが起動す
る前に、CD−RW書込用ドライバ及びアドレス変換プ
ログラムをメインメモリ上に確実にロードすることがで
き、アドレス変換プログラムを実行することができると
いう利点もある。
【0148】さらに、上述の第1実施形態の場合と同様
に、以下の利点もある。つまり、CD,DVD系の媒体
のうちCD−RW,DVD−RW,DVD−RAMのよ
うな書換可能型情報記録媒体に、自分用にカスタマイズ
されたオペレーティングシステムOS(特に、一部のデ
ータを書き換えながら起動するWINDOWSのような
OS)を格納して持ち歩き、そのOSをHDにインスト
ールすることなしに、これらの書換可能型情報記録媒体
から直接起動させ、どこでも自分のOS環境を再現でき
るようになるという利点がある。
【0149】特に、自分用にカスタマイズされたオペレ
ーティングシステム(OS)が記録されたCD−RW,
DVD−RW,DVD−RAMのような書換可能型情報
記録媒体に、通常頻繁に使用するアプリケーションプロ
グラムを記録しておけば、例えばあるパーソナルコンピ
ュータ(コンピュータシステム)での作業中に他のパー
ソナルコンピュータで作業を行なう必要が生じた場合等
に、任意のパーソナルコンピュータを使って継続して作
業を行なえるようになる。
【0150】また、万が一通常使用しているパーソナル
コンピュータ(コンピュータシステム)のハードディス
クに障害が生じた場合にも、CD−RW,DVD−R
W,DVD−RAMのような書換可能型情報記録媒体を
用いることで、ハードディスクの代わりに緊急避難的に
作業を継続することが可能となる。つまり、CD−R
W,DVD−RW,DVD−RAMのような書換可能型
情報記録媒体は、緊急時用記録媒体(緊急ディスク)と
して使用することができる。
【0151】また、1枚のCD−RWディスク100
に、ローダ,MS−DOS,WINDOWS,CD−R
W書込用ドライバ,アドレス変換プログラムの全てを格
納しているため、携帯性に優れ、持ち歩きに便利であ
り、また、コンピュータシステムのブートストラップ時
には、この1枚のディスクを用いるだけでWINDOW
Sを起動させることができ、操作が簡単であるという利
点もある。
【0152】また、CD−RW書込用ドライバ及びアド
レス変換プログラムをメインメモリ上にロードし、BI
OSの割り込み処理プログラムとして実行することで、
書換可能型情報記録媒体に格納されたOS(一部のデー
タを書き換えながら起動するWINDOWSのようなO
S)を書換可能型情報記録媒体から直接起動させるため
に、特にBIOSを設計変更しなくてもよく、簡便な方
法で実現できるという利点もある。
【0153】さらに、上述のように、64kB,32k
Bといった大きな単位で行ないながら、実質的には書き
換える必要のある特定の一部のデータだけを書き換える
(差し替える)ようにしているため、CD系,DVD系
の書換可能型情報記録媒体を用いてWINDOWSのよ
うに一部のデータを書き換えながら立ち上がるOSを起
動する場合であっても、途中で止まってしまうことな
く、確実に起動させることができるという利点がある。
【0154】つまり、WINDOWSのように一部のデ
ータを書き換えながら立ち上がるOSを起動する際に、
CD−RW書込用ドライバによって、パケットライトに
よって32ブロック(64キロバイト)[通常、32ブ
ロックであるが、32ブロック以外にも設定変更可能
で、例えば16ブロック(32キロバイト)と設定する
こともできる]という書換単位で書き換えを行なうよう
になっているものの、実際には、BIOSが、HDに書
き込まれたデータをセクタ単位(512バイト毎)で書
き換えようとしたら、CD−RW書込用ドライバによっ
て、CD−RWドライブによるデータの書換単位である
32ブロック(64kB)のデータのうちBIOSが書
き換えようとしているセクタ単位(512バイト毎)の
データに対応して、特定されるブロック内のデータを、
セクタ単位(512バイト毎)で書き換える(差し替え
る)ようにしている。
【0155】このように、BIOSがHDに記憶された
データを書き換えるためにセクタを基準としてデータを
書き換えようとすると、書き換える必要のある特定の一
部のデータのみがセクタを基準として書き換えられる
(差し替えられる)ため、CD−RWドライブが64k
B,32kBといった大きな単位でデータの書き換えを
行なう場合であっても、途中で止まってしまうことな
く、確実に起動させることができるのである。
【0156】なお、上述の各実施形態では、CD−RW
書込用ドライバ及びアドレス変換プログラムをブートス
トラップローダ(Boot Loader)に含ませてメインメモ
リ上にロードしたり、MS−DOSの常駐プログラムと
してメインメモリ上にロードしたりしているが、これに
限られるものではなく、一部のデータ(ファイル)を書
き換えながら起動するWINDOWSのようなOSがメ
インメモリ上にロードされ、実行されて起動する前に、
CD−RW書込用ドライバ及びアドレス変換プログラム
がメインメモリ上にロードされるように、CD−RWデ
ィスク100に格納しておけばよい。
【0157】また、上述の各実施形態では、書換可能型
情報記録媒体としてCD−RWを例にして説明したが、
これに限られるものではなく、例えばDVD−RAM,
DVD−RWのような他の書換可能型情報記録媒体(光
記録媒体)であっても良い。なお、本発明は上述した実
施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0158】例えば、上述の各実施形態では、CD−R
Wディスク100をブータブルCDとして構成し、この
1枚のCD−RWディスク100にMS−DOS及びW
INDOWS(OS)を格納し、さらにCD−RW書込
用ドライバ及びアドレス変換プログラムも格納している
が、これに限られるものではない。例えば、CD−RW
ディスク100には、自分用にカスタマイズしたOSと
してのWINDOWSのみをハードディスクイメージで
格納する一方、別の情報記憶媒体(記憶媒体;例えばフ
ロッピーディスク,CD−ROM,CD−R,CD−R
W等)に、ローダ(ブートストラップローダ,IPL)
及びMS−DOSを格納することでブータブルディスク
(起動ディスク)とし、このブータブルディスクとして
の情報記録媒体に、CD−RWドライブを書き込み操作
するためのCD−RW書込用ドライバと、コンピュータ
システムのメインメモリ上の割り込みベクトルテーブル
のコンピュータシステムのディスクドライブを操作する
ためのBIOSの割り込み処理プログラムの先頭アドレ
スを、CD−RW書込用ドライバの先頭アドレスに書き
換えるアドレス変換プログラムとを格納するようにして
も良い。
【0159】そして、このブータブルディスクとしての
情報記録媒体を用いてMS−DOSを起動させるととも
に、コンピュータシステムのメインメモリ上にCD−R
W書込用ドライバ及びアドレス変換プログラムをロード
し、アドレス変換プログラムを実行して割り込みベクト
ルテーブルのBIOSの割り込み処理プログラムの先頭
アドレスをCD−RW書込用ドライバの先頭アドレスに
書き換えた後、CD−RWディスク100からWIND
OWSを読み込ませて起動させるようにすれば良い。な
お、CD−RW書込用ドライバ及びアドレス変換プログ
ラムは、ローダに含ませても良いし、MS−DOSの常
駐プログラムとしても良い。
【0160】また、例えば、CD−RWディスク100
に、ローダ(ブートストラップローダ,IPL)及びM
S−DOSを格納することでブータブルCDを構成し、
このブータブルCDとしてのCD−RWディスク100
に、自分用にカスタマイズしたOSとしてのWINDO
WSをハードディスクイメージで格納する一方、別の情
報記憶媒体(記憶媒体;例えばフロッピーディスク,C
D−ROM,CD−R,CD−RW等)に、CD−RW
ドライブを書き込み操作するためのCD−RW書込用ド
ライバと、コンピュータシステムのメインメモリ上の割
り込みベクトルテーブルのコンピュータシステムのディ
スクドライブを操作するためのBIOSの割り込み処理
プログラムの先頭アドレスを、CD−RW書込用ドライ
バの先頭アドレスに書き換えるアドレス変換プログラム
とを格納するようにしても良い。
【0161】そして、このブータブルCDとしてのCD
−RWディスク100を用いてMS−DOSを起動させ
た後、情報記録媒体からコンピュータシステムのメイン
メモリ上にCD−RW書込用ドライバ及びアドレス変換
プログラムをロードし、アドレス変換プログラムを実行
して割り込みベクトルテーブルのBIOSの割り込み処
理プログラムの先頭アドレスをCD−RW書込用ドライ
バの先頭アドレスに書き換えた後、CD−RWディスク
100からWINDOWSを読み込ませて起動させるよ
うにすれば良い。
【0162】さらに、例えば、CD−RWディスク10
0には、自分用にカスタマイズしたOSとしてのWIN
DOWSをハードディスクイメージで格納するととも
に、CD−RWドライブを書き込み操作するためのCD
−RW書込用ドライバと、コンピュータシステムのメイ
ンメモリ上の割り込みベクトルテーブルのコンピュータ
システムのディスクドライブを操作するためのBIOS
の割り込み処理プログラムの先頭アドレスを、CD−R
W書込用ドライバの先頭アドレスに書き換えるアドレス
変換プログラムとを格納する一方、別の情報記憶媒体
(記憶媒体;例えばフロッピーディスク,CD−RO
M,CD−R,CD−RW等)にローダ(ブートストラ
ップローダ,IPL)及びMS−DOSを格納してブー
タブルディスク(起動ディスク)としても良い。
【0163】そして、まず、このブータブルディスクと
しての情報記録媒体を用いてMS−DOSを起動させた
後、CD−RWディスク100からコンピュータシステ
ムのメインメモリ上にCD−RW書込用ドライバ及びア
ドレス変換プログラムをロードし、アドレス変換プログ
ラムを実行して割り込みベクトルテーブルのBIOSの
割り込み処理プログラムの先頭アドレスをCD−RW書
込用ドライバの先頭アドレスに書き換える。その後、C
D−RWディスク100からWINDOWSを読み込ま
せて起動させるようにすれば良い。
【0164】また、例えば、CD−RWディスク100
に自分用にカスタマイズしたOSとしてのWINDOW
Sをハードディスクイメージで格納する一方、別の情報
記憶媒体(記憶媒体;例えばフロッピーディスク,CD
−ROM,CD−R,CD−RW等)にローダ(ブート
ストラップローダ,IPL)及びMS−DOSを格納し
て、これをブータブルディスク(起動ディスク)とし、
さらに別の情報記憶媒体(記憶媒体;例えばフロッピー
ディスク,CD−ROM,CD−R,CD−RW等)
に、CD−RWドライブを書き込み操作するためのCD
−RW書込用ドライバと、コンピュータシステムのメイ
ンメモリ上の割り込みベクトルテーブルのコンピュータ
システムのディスクドライブを操作するためのBIOS
の割り込み処理プログラムの先頭アドレスを、CD−R
W書込用ドライバの先頭アドレスに書き換えるアドレス
変換プログラムとを格納するようにしても良い。
【0165】そして、このブータブルディスクとしての
1の情報記録媒体を用いてMS−DOSを起動させた
後、他の情報記録媒体からコンピュータシステムのメイ
ンメモリ上にCD−RW書込用ドライバ及びアドレス変
換プログラムをロードし、アドレス変換プログラムを実
行して割り込みベクトルテーブルのBIOSの割り込み
処理プログラムの先頭アドレスをCD−RW書込用ドラ
イバの先頭アドレスに書き換えた後、CD−RWディス
ク100からWINDOWSを読み込ませて起動させる
ようにすれば良い。
【0166】ここでは、いずれの場合もCD−RW書込
用ドライバ及びアドレス変換プログラムを同一の記録媒
体に格納しているが、これに限られるものではなく、C
D−RW書込用ドライバ及びアドレス変換プログラムが
WINDOWSを起動させる前にメインメモリ上にロー
ドされるようにすれば良く、例えばCD−RW書込用ド
ライバとアドレス変換プログラムとを別々の記録媒体に
格納するようにしても良い。
【0167】なお、上述の各実施形態では、CD−RW
書込用ドライバが、CD−RWドライブに装着されてい
る媒体がCD−RWディスク100であるか否かを判定
するステップも含むものとして構成しているが、このス
テップを有しないものとして構成することもできる。こ
れは、アドレス変換プログラムは、メインメモリ上にロ
ードされても、その後にOSがロードされると上書きさ
れてしまうのに対し、CD−RW書込用ドライバはメイ
ンメモリ上に残しておく必要がある(メインメモリ上に
常駐させておく必要がある)ため、CD−RW書込用ド
ライバのプログラムはできるだけ小さくする(即ち、C
D−RW書込用ドライバが格納されるメインメモリ上の
メモリ領域をできるだけ小さくする)のが望ましいから
である。
【0168】具体的には、CD−RW書込用ドライバ
は、BIOSにより設定されたドライブ番号がCD−R
Wドライブのドライブ番号であるか否かを判定するステ
ップと、BIOSによる書き込み命令があったか否かを
判定するステップとを備える(即ち、このようなステッ
プをコンピュータに実行させる)ものとして構成するこ
ともできる。そして、上述の全ての条件を満たした場
合、即ち、BIOSにより設定されたドライブ番号がC
D−RWドライブのドライブ番号であると判定し、か
つ、BIOSによる書き込み命令があったと判定した場
合に、CD−RWへの書き込みを行なうべく、CD−R
Wドライブを書き込み動作させるようにすればよい。
【0169】一方、CD−RW書込用ドライバは、上述
の条件のうちのいずれか一方の条件を満たしていない場
合、即ち、BIOSにより設定されたドライブ番号がC
D−RWドライブのドライブ番号でないと判定したか、
又は、BIOSによる書き込み命令がなかったと判定し
た場合に、アドレス書換プログラムによって書き換える
前のBIOSの割り込み処理プログラムの先頭アドレス
を指定するようにすればよい。
【0170】これにより、本来のINT13hで指定し
ていたアドレスへ飛んで、通常のコンピュータシステム
のディスクドライブを操作するためのBIOSプログラ
ムの割り込み処理プログラム(割り込み処理ルーチン)
が実行されるようにすればよい。ところで、CD−RW
書込用ドライバをこのように構成する場合には、例えば
アドレス変換プログラムを、CD−RWドライブ(ブー
トデバイス)が接続されているか否かを判定するステッ
プ(ドライブ判定ステップ)、及び、CD−RWドライ
ブに装着されている媒体がCD−RWディスク100で
あるか否かを判定するステップ(ディスク判定ステッ
プ)を含むものとして(即ち、このようなステップをコ
ンピュータシステムに実行させるものとして)構成すれ
ば良い。
【0171】つまり、アドレス変換プログラムを、上述
の各実施形態において説明したステップ、即ち、コンピ
ュータシステムのメインメモリ上の割り込みベクトルテ
ーブルに格納されるコンピュータシステムのディスクド
ライブを操作するためのBIOSの割り込み処理プログ
ラムの先頭アドレスを、CD−RW書込用ドライバの先
頭アドレスに書き換えるステップ(アドレス書換ステッ
プ)に加えて、CD−RWドライブ(ブートデバイス)
が接続されているか否かを判定するステップ(ドライブ
判定ステップ)、及び、CD−RWドライブに装着され
ている媒体がCD−RWディスク100であるか否かを
判定するステップ(ディスク判定ステップ)を含むもの
として構成すればよい。そして、アドレス変換プログラ
ムが、CD−RW書込用ドライバよりも先にメインメモ
リ上にロードされて実行されるようにすれば良い。
【0172】なお、このアドレス変換プログラムのドラ
イブ判定ステップ及びディスク判定ステップは、上述の
第1実施形態のCD−RWドライブに装着されている媒
体がCD−RWであるか否かを判定するステップに相当
する。この場合、コンピュータシステムのブートストラ
ップ方法としては、以下のような処理が行なわれる。こ
こでは、適宜、アドレス変換プログラムによる処理手順
を示す図14のフローチャートを参照する。
【0173】つまり、データを書き換えながら立ち上が
るオペレーティングシステムとしてのWINDOWSの
起動前に、上述の各実施形態と同様の方法でアドレス変
換プログラム及びCD−RW書込用ドライバがメインメ
モリ上にロードされ、アドレス変換プログラムのドライ
ブ判定ステップ及びディスク判定ステップによって、C
D−RWドライブが接続されているか否かを判定すると
ともに、CD−RWドライブに装着されている媒体がC
D−RWディスク100であるか否かを判定する(図1
4中、ステップD10)。
【0174】この判定の結果、CD−RWドライブが接
続されており、かつ、CD−RWドライブに装着されて
いる媒体がCD−RWディスク100であると判定した
場合には、アドレス変換プログラムのアドレス書換ステ
ップによって、コンピュータシステムのメインメモリ上
の割り込みベクトルテーブルに格納されるコンピュータ
システムのディスクドライブを操作するためのBIOS
の割り込み処理プログラムの先頭アドレスを、CD−R
W書込用ドライバの先頭アドレスに書き換える(図14
中、ステップD20)。
【0175】また、このように、CD−RWドライブが
接続されており、かつ、CD−RWドライブに装着され
ている媒体がCD−RWディスク100であると判定し
た場合には、メインメモリ上にロードされたCD−RW
書込用ドライバは、MS−DOSやWINDOWSなど
のOSやその他のプログラムがメインメモリ上にロード
される際に上書きされないようにして、メインメモリ上
に残しておく。
【0176】例えば、上述の第1実施形態のようにして
CD−RW書込用ドライバをメインメモリ上にロードす
る場合、CD−RW書込用ドライバが上書きされないよ
うに、上述の第1実施形態の場合と同様に、CD−RW
書込用ドライバをMS−DOS等の他のプログラムによ
って上書きされないところへメモリ転送すれば良い。そ
して、WINDOWSの起動時に一部のデータを書き換
える際に、メインメモリ上にロードされているCD−R
W書込用ドライバが実行されるようにする。
【0177】一方、CD−RWドライブが接続されてい
ないと判定した場合、又は、CD−RWドライブに装着
されている媒体がCD−RWディスク100でないと判
定した場合には、上述の各実施形態のアドレス変換プロ
グラムによるアドレス変換ステップを実行することな
く、処理を終了するようにすれば良い。このように、C
D−RWドライブが接続されていないと判定した場合、
又は、CD−RWドライブに装着されている媒体がCD
−RWディスク100でないと判定した場合には、メイ
ンメモリ上にロードされたCD−RW書込用ドライバ
は、MS−DOSやWINDOWSなどのOSやその他
のプログラムがメインメモリ上にロードされる際に上書
きされるようにして、メインメモリ上に残さないように
するのが好ましい。
【0178】例えば、上述の第1実施形態のようにして
CD−RW書込用ドライバ及びアドレス変換プログラム
をメインメモリ上にロードする場合には、CD−RW書
込用ドライバをメモリ転送することなく、CD−RW書
込用ドライバ及びアドレス変換プログラムをブートスト
ラップローダに含ませてメインメモリ上にロードしたま
まにしておき、その後にメインメモリ上にロードされる
MS−DOS等の他のプログラムによって上書きされる
ようにすれば良い。
【0179】これにより、CD−RWドライブが接続さ
れていないと判定した場合、又は、CD−RWドライブ
に装着されている媒体がCD−RWディスク100でな
いと判定した場合には、アドレス変換処理を行なった
り、CD−RW書込用ドライバのメモリ転送を行なった
りしないようにして、処理を簡略化することができる。
また、CD−RW書込用ドライバをメインメモリ上に残
さないようにすることで、必要のないCD−RW書込用
ドライバによってメインメモリ上のメモリ領域が使われ
てしまわないようにすることができる。
【0180】
【発明の効果】請求項1,2,6,7,9,10,1
2,13,14,15,16,21記載の本発明の書換
可能型情報記録媒体及び情報記録媒体並びにブートスト
ラップ方法によれば、CD,DVD系の媒体のうちCD
−RW,DVD−RW,DVD−RAMのような書換可
能型情報記録媒体に、自分用にカスタマイズされたオペ
レーティングシステムOS(特に、一部のデータを書き
換えながら起動するWINDOWSのようなOS)を格
納して持ち歩き、そのOSをHDにインストールするこ
となしに、これらの書換可能型情報記録媒体から直接起
動させ、どこでも自分のOS環境を再現できるようにな
るという利点がある。
【0181】特に、自分用にカスタマイズされたオペレ
ーティングシステム(OS)が記録されたCD−RW,
DVD−RW,DVD−RAMのような書換可能型情報
記録媒体に、通常頻繁に使用するアプリケーションプロ
グラムを記録しておけば、例えばあるコンピュータシス
テム(例えばパーソナルコンピュータ)での作業中に他
のコンピュータシステムで作業を行なう必要が生じた場
合等に、任意のコンピュータシステムを使って継続して
作業を行なえるようになる。
【0182】また、万が一通常使用しているコンピュー
タシステム(例えばパーソナルコンピュータ)のハード
ディスクに障害が生じた場合にも、CD−RW,DVD
−RW,DVD−RAMのような書換可能型情報記録媒
体を用いることで、ハードディスクの代わりに緊急避難
的に作業を継続することが可能となる。つまり、CD−
RW,DVD−RW,DVD−RAMのような書換可能
型情報記録媒体は、緊急時用記録媒体(緊急ディスク)
として使用することができる。
【0183】また、書換可能型情報記録媒体書込用ドラ
イバ及びアドレス変換プログラムをメインメモリ上にロ
ードし、BIOSの割り込み処理プログラムとして実行
することで、書換可能型情報記録媒体に格納されたOS
(一部のデータを書き換えながら起動するWINDOW
SのようなOS)を書換可能型情報記録媒体から直接起
動させるために、特にBIOSを設計変更しなくてもよ
く、簡便な方法で実現できるという利点もある。
【0184】請求項3,4,17,18記載の本発明の
書換可能型情報記録媒体及びブートストラップ方法によ
れば、ローダは、コンピュータシステムをブートストラ
ップする際に最初にメインメモリ上にロードされるもの
であるため、WINDOWSが起動する前に、書換可能
型情報記録媒体書込用ドライバ及びアドレス変換プログ
ラムをメインメモリ上に確実にロードすることができ、
アドレス変換プログラムを実行することができるという
利点もある。
【0185】請求項5,20記載の書換可能型情報記録
媒体及びブートストラップ方法によれば、書換可能型情
報記録媒体書込用ドライバ及びアドレス変換プログラム
がデータの書き換えを行なわずに立ち上がるOS(MS
−DOS)の常駐プログラムとされているため、メイン
メモリ上に書換可能型情報記録媒体書込用ドライバ及び
アドレス変換プログラムを格納するための領域を別個に
確保したり、上書きされないようにメモリ転送を行なっ
たりする必要がなく、より簡便な方法で、書換可能型情
報記録媒体書込用ドライバ及びアドレス変換プログラム
をメインメモリ上へロードすることができ、さらに書換
可能型情報記録媒体書込用ドライバが上書きされないで
メインメモリ上に残しておくことができるという利点が
ある。
【0186】請求項8,22記載の書換可能型情報記録
媒体及びブートストラップ方法によれば、メインメモリ
上に残しておく必要のあるCD−RW書込用ドライバの
プログラムを小さくできるという利点がある。請求項1
1記載の書換可能型情報記録媒体によれば、書き込むデ
ータのブロック数及び先頭論理ブロック番号に基づい
て、書換可能型情報記録媒体に格納されているオペレー
ティングシステムのデータの中の書き換えるべきデータ
を特定し、64kB,32kBといった大きな単位で行
ないながら、実質的には書き換える必要のある特定の一
部のデータだけを書き換える(差し替える)ようにして
いるため、CD系,DVD系の書換可能型情報記録媒体
を用いてWINDOWSのように一部のデータを書き換
えながら立ち上がるOSを起動する場合であっても、途
中で止まってしまうことなく、確実に起動させることが
できるという利点がある。
【0187】請求項19記載のブートストラップ方法に
よれば、オペレーティングシステムの起動前に、書換可
能型情報記録媒体書込用ドライバを所定の領域へ転送す
るため、ローダとともにメインメモリ上にロードされた
書換可能型情報記録媒体書込用ドライバが、その後にメ
インメモリ上にロードされるオペレーティングシステム
によって上書きされないようにすることができるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる書換可能型情報
記録媒体としてのCD−RWの管理領域とデータ領域と
の配置の一例を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる書換可能型情報
記録媒体としてのCD−RWを示す模式的断面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる書換可能型情報
記録媒体のCD−RWの構造例を示す図である。
【図4】一般的な割り込みベクトルテーブルを示す図で
ある。
【図5】(A)〜(G)は、本発明の第1実施形態にか
かる書換可能型情報記録媒体のCD−RWを用いてブー
トストラップする場合のメインメモリのメモリマップ遷
移図である。
【図6】本発明の第1実施形態にかかる書換可能型情報
記録媒体のCD−RWを用いてブートストラップする場
合の手順を示すフローチャートである。
【図7】一般的なBIOSによるハードディスクのリー
ド/ライト動作を示すプログラムの一例を示している。
【図8】本発明の第1実施形態にかかる書換可能型情報
記録媒体のCD−RWに対して書き込みを行なう場合の
動作を説明するための図である。
【図9】本発明の第1実施形態にかかる書換可能型情報
記録媒体のCD−RWに対して書き込みを行なう場合の
手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態にかかる書換可能型情
報記録媒体のCD−RWに対して書き込みを行なう場合
の書き込み方法を説明するための図である。
【図11】本発明の第2実施形態にかかる書換可能型情
報記録媒体のCD−RWの構造例を示す図である。
【図12】(A)〜(G)は、本発明の第2実施形態に
かかる書換可能型情報記録媒体のCD−RWを用いてブ
ートストラップする場合のメインメモリのメモリマップ
遷移図である。
【図13】本発明の第2実施形態にかかる書換可能型情
報記録媒体のCD−RWを用いてブートストラップする
場合の手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の各実施形態にかかる書換可能型情報
記録媒体のCD−RWを用いてブートストラップする場
合のアドレス変換プログラムによる処理手順の変形例を
示すフローチャートである。
【図15】一般的なフロッピーイメージのブータブルC
Dの構造例を示す図である。
【図16】一般的なハードディスクイメージのブータブ
ルCDの構造例を示す図である。
【図17】(A)〜(F)は、一般的なブートストラッ
プ時のメインメモリのメモリマップ遷移図である。
【図18】一般的なブータブルCDを用いてブートスト
ラップする場合の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
50 基板(ディスク基板) 51,53 保護膜 52 相変化型記録層 54 反射膜 55 保護コート 61 溝(案内溝) 100 ディスク(書換可能型情報記録媒体,情報記録
媒体) 101 管理領域 102 ユーザ領域 103 リードイン領域 105 RAM領域(書換可能領域) 106 リードアウト領域 107 プログラム領域(データ領域)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムに接続される書換
    可能型情報記録媒体用ドライブを介してデータの読み出
    し,書き込みを行ないうる書換可能型情報記録媒体であ
    って、 データを書き換えながら立ち上がる第1のオペレーティ
    ングシステムと、 前記書換可能型情報記録媒体用ドライブを書き込み操作
    するための書換可能型情報記録媒体書込用ドライバと、 前記コンピュータシステムのメインメモリ上の割り込み
    ベクトルテーブルに格納される前記コンピュータシステ
    ムのディスクドライブを操作するためのBIOSの割り
    込み処理プログラムの先頭アドレスを、前記書換可能型
    情報記録媒体書込用ドライバの先頭アドレスに書き換え
    るアドレス変換プログラムとを格納したことを特徴とす
    る、書換可能型情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 基板上に結晶状態の部分を未記録状態・
    消去状態とし、非晶質状態の部分を記録状態とする相変
    化型記録層を有することを特徴とする、請求項1記載の
    書換可能型情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記コンピュータシステムのブートスト
    ラップ時に前記第1オペレーティングシステムを前記メ
    インメモリ上へロードするためのローダを格納したこと
    を特徴とする、請求項1又は2記載の書換可能型情報記
    録媒体。
  4. 【請求項4】 前記ローダが、ブートストラップローダ
    を備え、 前記書換可能型情報記録媒体書込用ドライバ及び前記ア
    ドレス変換プログラムが、前記ブートストラップローダ
    に含まれることを特徴とする、請求項3記載の書換可能
    型情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 データの書き換えを行なわずに立ち上が
    る第2のオペレーティングシステムと、 前記コンピュータシステムのブートストラップ時に前記
    第1オペレーティングシステム及び前記第2オペレーテ
    ィングシステムを前記メインメモリ上へロードするため
    のローダとを格納し、 前記ローダが、前記第2オペレーティングシステムを前
    記第1オペレーティングシステムよりも先に前記メイン
    メモリ上へロードするように構成され、 前記書換可能型情報記録媒体書込用ドライバ及び前記ア
    ドレス変換プログラムを、前記第2オペレーティングシ
    ステムの常駐プログラムに含ませることを特徴とする、
    請求項1又は2記載の書換可能型情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記書換可能型情報記録媒体書込用ドラ
    イバは、 前記BIOSにより設定されたドライブ番号が前記書換
    可能型情報記録媒体用ドライブのドライブ番号であるか
    否かを判定するステップと、 前記BIOSによる書き込み命令があったか否かを判定
    するステップと、 前記BIOSにより設定されたドライブ番号が前記書換
    可能型情報記録媒体用ドライブのドライブ番号であると
    判定し、かつ、前記BIOSによる書き込み命令があっ
    たと判定した場合に、前記書換可能型情報記録媒体へ書
    き込みを行なうべく前記書換可能型情報記録媒体用ドラ
    イブを書き込み動作させるステップとを備えることを特
    徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の書換可
    能型情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記書換可能型情報記録媒体書込用ドラ
    イバは、前記BIOSにより設定されたドライブ番号が
    前記書換可能型情報記録媒体用ドライブのドライブ番号
    でないと判定したか、又は、前記BIOSによる書き込
    み命令がなかったと判定した場合には、前記アドレス書
    換プログラムによって書き換える前の前記BIOSの割
    り込み処理プログラムの先頭アドレスを指定するステッ
    プを備えることを特徴とする、請求項6記載の書換可能
    型情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記アドレス変換プログラムが、前記書
    換可能型情報記録媒体用ドライブに装着されている媒体
    が前記書換可能型情報記録媒体であるか否かを判定する
    ステップを備えることを特徴とする、請求項6又は7記
    載の書換可能型情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記書換可能型情報記録媒体書込用ドラ
    イバは、 前記BIOSにより設定されたドライブ番号が前記書換
    可能型情報記録媒体用ドライブのドライブ番号であるか
    否かを判定するステップと、 前記BIOSによる書き込み命令があったか否かを判定
    するステップと、 前記書換可能型情報記録媒体用ドライブに装着されてい
    る媒体が前記書換可能型情報記録媒体であるか否かを判
    定するステップと、 前記BIOSにより設定されたドライブ番号が前記書換
    可能型情報記録媒体用ドライブのドライブ番号であると
    判定し、かつ、前記BIOSによる書き込み命令があっ
    たと判定し、かつ、前記書換可能型情報記録媒体用ドラ
    イブに装着されている媒体が前記書換可能型情報記録媒
    体であると判定した場合に、前記書換可能型情報記録媒
    体へ書き込みを行なうべく前記書換可能型情報記録媒体
    用ドライブを書き込み動作させるステップとを備えるこ
    とを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    書換可能型情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記書換可能型情報記録媒体書込用ド
    ライバは、前記BIOSにより設定されたドライブ番号
    が前記書換可能型情報記録媒体用ドライブのドライブ番
    号でないと判定したか、又は、前記BIOSによる書き
    込み命令がなかったと判定したか、又は、前記書換可能
    型情報記録媒体用ドライブに装着されている媒体が前記
    書換可能型情報記録媒体でないと判定した場合には、前
    記アドレス書換プログラムによって書き換える前の前記
    BIOSの割り込み処理プログラムの先頭アドレスを指
    定するステップを備えることを特徴とする、請求項9記
    載の書換可能型情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記書換可能型情報記録媒体書込用ド
    ライバが、書き込むデータのブロック数及び先頭論理ブ
    ロック番号に基づいて、前記書換可能型情報記録媒体に
    格納されている前記第1オペレーティングシステムのデ
    ータの中の書き換えるべきデータを特定することを特徴
    とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の書換可
    能型情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 データを書き換えながら立ち上がる第
    1のオペレーティングシステムを起動する際に用いら
    れ、 コンピュータシステムのメインメモリ上の割り込みベク
    トルテーブルに格納される前記コンピュータシステムの
    ディスクドライブを操作するためのBIOSの割り込み
    処理プログラムの先頭アドレスを、前記書換可能型情報
    記録媒体書込用ドライバの先頭アドレスに書き換えるア
    ドレス変換プログラムを格納したことを特徴とする、情
    報記録媒体。
  13. 【請求項13】 書換可能型情報記録媒体用ドライブを
    書き込み操作するための書換可能型情報記録媒体書込用
    ドライバを格納したことを特徴とする、請求項12記載
    の情報記録媒体。
  14. 【請求項14】 前記コンピュータシステムをブートス
    トラップしうるブータブルディスクとして構成されるこ
    とを特徴とする、請求項12又は13記載の情報記録媒
    体。
  15. 【請求項15】 データの書き換えを行なわずに立ち上
    がる第2のオペレーティングシステムと、 前記コンピュータシステムのブートストラップ時に前記
    第2オペレーティングシステムを前記メインメモリ上へ
    ロードするためのローダとを格納したことを特徴とす
    る、請求項12〜14記載の情報記録媒体。
  16. 【請求項16】 書換可能型情報記録媒体を装着する書
    換可能型情報記録媒体用ドライブを第1のオペレーティ
    ングシステムを起動するためのブートデバイスとして使
    用可能なコンピュータシステムのブートストラップ方法
    であって、 前記第1オペレーティングシステムが、データを書き換
    えながら立ち上がるものであり、 前記書換可能型情報記録媒体に、前記第1オペレーティ
    ングシステムと、前記書換可能型情報記録媒体用ドライ
    ブを書き込み操作するための書換可能型情報記録媒体書
    込用ドライバと、前記コンピュータシステムのメインメ
    モリ上の割り込みベクトルテーブルに格納される前記コ
    ンピュータシステムのディスクドライブを操作するため
    のBIOSの割り込み処理プログラムの先頭アドレス
    を、前記書換可能型情報記録媒体書込用ドライバの先頭
    アドレスに書き換えるアドレス変換プログラムとが格納
    されており、 前記第1オペレーティングシステムの起動前に、前記書
    換可能型情報記録媒体書込用ドライバ及び前記アドレス
    変換プログラムを前記メインメモリ上にロードし、前記
    アドレス変換プログラムを実行して前記割り込みベクト
    ルテーブルに格納される前記BIOSの割り込み処理プ
    ログラムの先頭アドレスを前記書換可能型情報記録媒体
    書込用ドライバの先頭アドレスに書き換え、 前記第1オペレーティングシステムが起動する際に、前
    記書換可能型情報記録媒体書込用ドライバによって、前
    記書換可能型情報記録媒体用ドライブに装着された前記
    書換可能型記録媒体に格納された前記第1オペレーティ
    ングシステムのデータを書き換えることを特徴とする、
    ブートストラップ方法。
  17. 【請求項17】 前記書換可能型情報記録媒体に、ブー
    トストラップ時に前記第1オペレーティングシステムを
    前記メインメモリ上へロードするためのローダを格納し
    たことを特徴とする、請求項16記載のブートストラッ
    プ方法。
  18. 【請求項18】 前記ローダが、ブートストラップロー
    ダを含み、 前記書換可能型情報記録媒体書込用ドライバ及び前記ア
    ドレス変換プログラムが、前記ブートストラップローダ
    とともに前記メインメモリ上にロードすることを特徴と
    する、請求項17記載のブートストラップ方法。
  19. 【請求項19】 前記第1オペレーティングシステムの
    起動前に、前記書換可能型情報記録媒体書込用ドライバ
    を所定の領域へ転送することを特徴とする、請求項18
    記載のブートストラップ方法。
  20. 【請求項20】 前記書換可能型情報記録媒体に、デー
    タの書き換えを行なわずに立ち上がる第2のオペレーテ
    ィングシステムと、前記コンピュータシステムのブート
    ストラップ時に前記第1オペレーティングシステム及び
    前記第2オペレーティングシステムを前記メインメモリ
    上へロードするためのローダとを格納し、前記書換可能
    型情報記録媒体書込用ドライバ及び前記アドレス変換プ
    ログラムを、前記第2オペレーティングシステムの常駐
    プログラムに含ませ、 前記ローダが、前記第1オペレーティングシステムを前
    記メインメモリ上へロードする前に、前記第2オペレー
    ティングシステムを前記メインメモリ上へロードすると
    ともに、前記第2オペレーティングシステムの前記常駐
    プログラムに含まれる前記書換可能型情報記録媒体書込
    用ドライバ及び前記アドレス変換プログラムを前記メイ
    ンメモリ上へロードすることを特徴とする、請求項16
    記載のブートストラップ方法。
  21. 【請求項21】 データを書き換えながら立ち上がるオ
    ペレーティングシステムを起動させるコンピュータシス
    テムのブートストラップ方法であって、 前記オペレーティングシステムの起動前に、書換可能型
    情報記録媒体用ドライブを書き込み操作するための書換
    可能型情報記録媒体書込用ドライバと、前記コンピュー
    タシステムのメインメモリ上の割り込みベクトルテーブ
    ルに格納される前記コンピュータシステムのディスクド
    ライブを操作するためのBIOSの割り込み処理プログ
    ラムの先頭アドレスを、前記書換可能型情報記録媒体書
    込用ドライバの先頭アドレスに書き換えるアドレス変換
    プログラムとを、前記メインメモリ上にロードし、前記
    アドレス変換プログラムを実行して前記割り込みベクト
    ルテーブルに格納される前記BIOSの割り込み処理プ
    ログラムの先頭アドレスを前記書換可能型情報記録媒体
    書込用ドライバの先頭アドレスに書き換えることを特徴
    とする、ブートストラップ方法。
  22. 【請求項22】 データを書き換えながら立ち上がるオ
    ペレーティングシステムを起動させるコンピュータシス
    テムのブートストラップ方法であって、 前記オペレーティングシステムの起動前に、 前記コンピュータシステムに書換可能型情報記録媒体用
    ドライバが接続されており、かつ、書換可能型情報記録
    媒体用ドライブに装着されている媒体が書換可能型情報
    記録媒体であるか否かを判定するステップと、前記コン
    ピュータシステムのメインメモリ上の割り込みベクトル
    テーブルに格納される前記コンピュータシステムのディ
    スクドライブを操作するためのBIOSの割り込み処理
    プログラムの先頭アドレスを、前記書換可能型情報記録
    媒体書込用ドライバの先頭アドレスに書き換えるステッ
    プとを備えるアドレス変換プログラム、及び、前記書換
    可能型情報記録媒体用ドライブを書き込み操作するため
    の書換可能型情報記録媒体書込用ドライバを前記メイン
    メモリ上にロードし、 前記アドレス変換プログラムの前記判定ステップを実行
    して、前記書換可能型情報記録媒体用ドライバが接続さ
    れており、かつ、前記書換可能型情報記録媒体用ドライ
    ブに装着されている媒体が前記書換可能型情報記録媒体
    であるか否かを判定し、 前記書換可能型情報記録媒体用ドライバが接続されてお
    り、かつ、前記書換可能型情報記録媒体用ドライブに装
    着されている媒体が前記書換可能型情報記録媒体である
    と判定した場合に、前記アドレス変換プログラムの前記
    アドレス書換ステップを実行して前記割り込みベクトル
    テーブルに格納される前記BIOSの割り込み処理プロ
    グラムの先頭アドレスを前記書換可能型情報記録媒体書
    込用ドライバの先頭アドレスに書き換え、 前記オペレーティングシステムが起動する際に、前記書
    換可能型情報記録媒体書込用ドライバによって、前記書
    換可能型情報記録媒体用ドライブに装着された前記書換
    可能型記録媒体に格納された前記オペレーティングシス
    テムのデータを書き換えることを特徴とする、ブートス
    トラップ方法。
JP2001350506A 2000-11-24 2001-11-15 書換可能型情報記録媒体及び情報記録媒体並びにブートストラップ方法 Pending JP2002222087A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001350506A JP2002222087A (ja) 2000-11-24 2001-11-15 書換可能型情報記録媒体及び情報記録媒体並びにブートストラップ方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-357940 2000-11-24
JP2000357940 2000-11-24
JP2001350506A JP2002222087A (ja) 2000-11-24 2001-11-15 書換可能型情報記録媒体及び情報記録媒体並びにブートストラップ方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002222087A true JP2002222087A (ja) 2002-08-09

Family

ID=26604546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001350506A Pending JP2002222087A (ja) 2000-11-24 2001-11-15 書換可能型情報記録媒体及び情報記録媒体並びにブートストラップ方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002222087A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009064301A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Oyo Denshi:Kk リムーバブルメモリユニット
JP2010044816A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Sharp Corp 光学ドライブ装置、及び、光学ドライブ装置の駆動方法
JP2010140299A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Sharp Corp プログラム供給装置、プログラム供給方法、および当該プログラム供給装置を備えた光学ドライブ
JP2011253293A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Wakayama Univ 情報提供装置、コンピュータプログラム、記録媒体、作成方法、作成システム、及び特定のurlへの誘導方法
JP5255631B2 (ja) * 2008-05-20 2013-08-07 シャープ株式会社 記録方法、記録装置、光ディスク、光ディスクの製造方法、及び、光ディスクドライブ装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009064301A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Oyo Denshi:Kk リムーバブルメモリユニット
JP5255631B2 (ja) * 2008-05-20 2013-08-07 シャープ株式会社 記録方法、記録装置、光ディスク、光ディスクの製造方法、及び、光ディスクドライブ装置
US8526278B2 (en) 2008-05-20 2013-09-03 Sharp Kabushiki Kaisha Recording method, recording device, optical disc, optical disc manufacturing method, and optical disc drive device
JP2010044816A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Sharp Corp 光学ドライブ装置、及び、光学ドライブ装置の駆動方法
JP2010140299A (ja) * 2008-12-12 2010-06-24 Sharp Corp プログラム供給装置、プログラム供給方法、および当該プログラム供給装置を備えた光学ドライブ
JP2011253293A (ja) * 2010-06-01 2011-12-15 Wakayama Univ 情報提供装置、コンピュータプログラム、記録媒体、作成方法、作成システム、及び特定のurlへの誘導方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101115486B1 (ko) 컴퓨터 시스템의 부팅 제어 장치 및 방법
US6999913B2 (en) Emulated read-write disk drive using a protected medium
JP4238514B2 (ja) データ記憶装置
US20020194394A1 (en) Running ramdisk-based microsoft windows 95/98/me
US8266611B2 (en) Hard disk drive with disk embedded DOS boot image and firmware download method
JP2006523882A (ja) ユニバーサルなドライブ装置のためのフォーマットマッピング方式
JP2000298608A (ja) コンピュータデータ記憶媒体及びメモリ管理方法
JP2002074832A (ja) データ改竄チェック装置および方法、ならびに、記録媒体
JP2011520176A (ja) 光ディスクドライブのように動作可能なメモリドライブ及びメモリドライブを光ディスクドライブに仮想化する方法
US20070286046A1 (en) Pseudo-Overwriting Data On Write-Once Discs
US6591363B1 (en) System for writing incremental packet data to create bootable optical medium by writing boot catalog and boot image onto second track before writing volume descriptors onto first track
US7821896B2 (en) Data recording/reproduction for write-once discs
JP3511052B2 (ja) ブータブル固定パケットを再書込み可能な光学媒体
JP2002222087A (ja) 書換可能型情報記録媒体及び情報記録媒体並びにブートストラップ方法
US20050152251A1 (en) Method and apparatus for recording check data of file system on recording medium
WO2002042903A1 (fr) Support d'enregistrement d'information reinscriptible et procede d'amorçage
JP2002074833A (ja) データ改竄チェック方法および装置、ならびに、記録媒体
KR101149593B1 (ko) 범용 저장 장치를 위한 유연성 있는 포맷팅
WO2014091629A1 (ja) 記憶装置の管理プログラム、電子装置及び記憶装置の管理方法
JP4492341B2 (ja) ファイルシステムの検査データ記録方法及びデータ変更検出方法
JP2002117548A (ja) 情報記録媒体及び情報記録媒体の記録再生方法
JP2006524405A (ja) ユニバーサル記憶装置のためのパーティション選択
KR20070005564A (ko) 다중 부팅 지점을 갖는 광학 데이터 디스크
JP2006031196A (ja) アクセス方法、情報処理装置、プログラム及び記録媒体
JP2006119944A (ja) データ記憶装置のデータ消去方法、データ消去プログラムおよび該データ消去プログラムが記憶された記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040824

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070626

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070822

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070928

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080307