JP2002220470A - シリコーンミクロ乳濁液の重合 - Google Patents

シリコーンミクロ乳濁液の重合

Info

Publication number
JP2002220470A
JP2002220470A JP2002001578A JP2002001578A JP2002220470A JP 2002220470 A JP2002220470 A JP 2002220470A JP 2002001578 A JP2002001578 A JP 2002001578A JP 2002001578 A JP2002001578 A JP 2002001578A JP 2002220470 A JP2002220470 A JP 2002220470A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
emulsion
oligomer
microemulsion
oligomers
surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002001578A
Other languages
English (en)
Inventor
Daniel Joseph Halloran
ダニエル・ジョセフ・ハロラン
Randal Myron Hill
ランドール・マイロン・ヒル
Burt Michael Wrolson
バート・マイケル・ロルソン
Brett Lee Zimmerman
ブレット・リー・ジンマーマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dow Silicones Corp
Original Assignee
Dow Corning Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dow Corning Corp filed Critical Dow Corning Corp
Publication of JP2002220470A publication Critical patent/JP2002220470A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/14Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/06Preparatory processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/48Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms
    • C08G77/50Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule in which at least two but not all the silicon atoms are connected by linkages other than oxygen atoms by carbon linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D183/00Coating compositions based on macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon, with or without sulfur, nitrogen, oxygen, or carbon only; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D183/04Polysiloxanes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 0.02ミクロンより大きい直径を持つポリ
マー粒子を含む乳濁液およびラテックスが製造される。 【解決手段】 (i)水、界面活性剤、水素化物官能性
有機ケイ素オリゴマーあるいはこのようなオリゴマーの
混合物、およびアルケニル官能性有機ケイ素オリゴマー
あるいはこのようなオリゴマーの混合物を混和すること
によって0.02ミクロンより小さい直径を持つオリゴ
マーの粒子を含むミクロ乳濁液を形成し;(ii)ミク
ロ乳濁液へ触媒を加え;(iii)オリゴマーの重合を
開始し;そして(iv)0.02ミクロンより大きい直
径を持つポリマー粒子を含む乳濁液あるいはラテックス
が形成されるまで重合を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水、界面活性剤、水
素化物官能性有機ケイ素オリゴマーあるいはこのような
オリゴマーの混合物、およびアルケニル官能性有機ケイ
素オリゴマーあるいはこのようなオリゴマーの混合物の
ミクロ乳濁液を形成し、そしてポリマー粒子を含む乳濁
液あるいはラテックスが形成されるまでミクロ乳濁液を
含むオリゴマーを重合させることによって調製される、
乳濁液およびラテックスに関連するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコーン乳濁液の重合は、シリコーン
乳濁液を調製するための既知の技術である。その技術は
典型的には、それらの原形であるいは加水分解された時
に、水中へ、あるいは水を通して拡散できる物質であ
る、シクロシロキサンあるいはアルコキシシランを有機
シロキサン前駆物質として利用する。シリコーン乳濁液
の重合において、シロキサン前駆物質からシロキサンポ
リマーが形成され、そして重合の過程中に形成されたシ
ロキサンポリマーを含む新たな乳濁液粒子が形成され
る。乳濁液重合によって意味されるものについて、それ
が有機シロキサン前駆物質を含む時文献中でしばしば混
乱がみられる。本発明において乳濁液重合は、有機シロ
キサン前駆物質の最初の小滴より特徴的に小さい新しい
粒子が形成される過程を意味する。
【0003】シリコーン乳濁液の重合において反応が起
きることを可能にする鍵となる成分は、一般に界面活性
剤‐触媒と記述される界面活性剤および触媒の両方の性
質を持つ界面活性触媒であるということが注目されるべ
きである。それは時には簡略のために「surfca
t」と表される。Surfcatは乳濁液の重合の過程
で、それぞれ強酸あるいは塩基触媒と界面活性の強酸あ
るいは塩基の塩であるイオン性界面活性剤のイオン交換
によって系中で形成されてよい。それらはまたそれぞれ
水溶液中で、強酸あるいは塩基触媒と、界面活性の強酸
あるいは塩基の塩であるイオン性界面活性剤のイオン交
換によって予め調製されてもよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】Surfcatの目的
はシロキサンポリマーを含む粒子を形成するための有機
シロキサン前駆物質のイオン性重合を触媒することであ
る。このような工程の結果生成するシリコーン乳濁液
は、設計によって、イオン性界面活性剤を含む。粒子上
での荷電が望ましくない適用においては、シリコーン乳
濁液中でのイオン性界面活性剤の存在は、満足できるも
のではない。それゆえsurfcatを必要としないシ
リコーン乳濁液の重合の工程に対する必要性が存在す
る。
【0005】ヒドロシリル化はイオン性の触媒を必要と
しない、水素化ケイ素と不飽和炭素結合との間のケイ素
に基づいた反応である。乳濁液およびラテックスを水、
界面活性剤、触媒、水素化物官能性有機ケイ素オリゴマ
ー、およびアルケニル官能性有機ケイ素オリゴマーを含
む混合物を重合することによって形成することは新規な
ものではないけれども、すなわち米国特許第3,900,
617号(1975年、8月19日)および米国特許第
4,248,751号(1981年、2月3日)、低分子
量、低粘度の有機ケイ素オリゴマーを含むミクロ乳濁液
をヒドロシリル化反応によって重合することは知られて
いない。低分子量、低粘度の有機ケイ素モノマーが用い
られている例においては、すなわち米国特許第6,01
3,682号(2000年、1月11日)、モノマーは
2個より多い反応部位を持たず、そしてそれゆえネット
ワークポリマーあるいは水の除去による弾性の被膜ある
いは樹脂状の物質は得られない。
【0006】
【課題を解決するための手段】それゆえ本発明は、0.
02ミクロン(マイクロメーター)より大きい直径のポ
リマー粒子を含む乳濁液あるいはラテックスを製造する
方法に関連する。方法の工程は一般的に0.02ミクロ
ン(マイクロメーター)より小さい直径を持つ1個ある
いはそれ以上の反応性のシロキサンオリゴマーの粒子を
含むミクロ乳濁液の形成を含む。ミクロ乳濁液は水、少
なくとも1種の界面活性剤、水素化物官能性有機ケイ素
オリゴマー、およびアルケニル官能性有機ケイ素オリゴ
マーを混和することによって形成される。触媒がミクロ
乳濁液に加えられ、そしてオリゴマーの重合が開始され
る。重合は0.02ミクロン(マイクロメーター)より
大きい直径のポリマー粒子を含む乳濁液あるいはラテッ
クスが形成されるまで継続される。オリゴマーはそれぞ
れ1‐50センチストーク(mm2/s)の粘度を持
ち、そして少なくとも1個のオリゴマーが2個より多い
反応部位を含む。
【0007】水、界面活性剤、水素化物官能性有機ケイ
素オリゴマー、およびアルケニル官能性有機ケイ素オリ
ゴマーを混和することによって1工程でミクロ乳濁液を
形成し、そして次いで触媒をミクロ乳濁液に加えること
が望ましいけれども;それぞれ1種のオリゴマーを含む
2種の別個のミクロ乳濁液が調製され、そして次いで混
和されることもでき、その場合には触媒はアルケニル官
能性有機ケイ素オリゴマーを含むミクロ乳濁液中に含ま
れる。
【0008】これらの工程の結果形成される乳濁液およ
びラテックスは整髪剤、遊離剤、および低分子量シリコ
ーン油の濃化剤のような多様な用途に用いられることが
できる。生成した乳濁液あるいはラテックスから水を除
くことによって硬化した被膜が得られる。これらの被膜
は弾性のあるいは樹脂状のポリマーを含むために合わせ
ることができる。このような被膜は、例えばペーパーコ
ーティング、遊離コーティング、および抗汚染コーティ
ングとしての用途を持つ。ここで、この発明による乳濁
液およびラテックスは水、界面活性剤、水素化物官能性
有機ケイ素オリゴマー、およびアルケニル官能性有機ケ
イ素オリゴマーのミクロ乳濁液から、乳濁液あるいはラ
テックスを形成するためにヒドロシリル化を経てミクロ
乳濁液を重合することにより得られる。
【0009】上に記されたように、ヒドロシリル化はケ
イ素‐炭素結合を形成するための不飽和炭化水素への水
素化ケイ素の付加含む反応である。それは商業的に有機
ケイ素モノマーを合成するため、シリコーンポリマーを
架橋するため、およびコポリマーを形成するために有機
ポリマーブロックにシリコーンを結合するために用いら
れる。
【0010】
【発明の実施の形態】ひとつの例は以下の一般反応によ
るメチル水素シロキサンとアルファオレフィンのヒドロ
シリル化である。 ≡SiH + CH2CH−R → ≡SiCH2CH2
−R 架橋のために用いられる時このような遷移金属に触媒さ
れるヒドロシリル化反応は典型的にいくつかの ≡Si
H基を含む低分子量のポリシロキサンおよび少なくとも
2個の ≡Si−ビニル基を含む高分子量のポリシロキ
サン、あるいはその逆、の間の反応を含む。
【0011】一般に、工程中において等モル量の≡Si
H基および不飽和基が用いられる。しかしながらシロキ
サン成績体中で、≡SiHを完全に使いきるために不飽
和結合を含む反応剤を過剰に用いることが必要であるか
もしれない。
【0012】用いられる遷移金属触媒の最大量は経済的
な考慮により決定され、そして最少量は用いられる反応
剤の型および純度により決定される。一般に反応剤が非
常に純粋な時には、不飽和結合を含む反応剤あたり1×
10-10モルの触媒のような非常に低い濃度のプラチナ
触媒が用いられる。しかしながら、不飽和結合を含む反
応剤の重量あたり1×10-8モルの触媒、そして更に不
飽和結合を含む反応剤の重量あたり1×10-7から1×
10-3モルの触媒を用いることも可能である。
【0013】反応温度は変えることができる、そして最
適の温度は触媒の濃度および反応剤の性質による。反応
は室温より低い温度、すなわち0℃、でも開始されるこ
とができ、そしていったん始まれば発熱的である。この
発明の目的のために、温度は両方の反応剤が液体の状態
であるようなものであるべきである。最高温度はミクロ
乳濁液相が形成する範囲により決定される。温度がミク
ロ乳濁液形成のための低い方の限界温度より上で、そし
てミクロ乳濁液形成のための高い方の限界温度より下で
あるように工程を管理することが望ましい。通常、反応
温度を100℃以下に保つことが最善である。大部分の
反応剤で最良の結果は、反応を50‐80℃で開始し、
そして反応をこの範囲の適当な限界に維持することによ
り得られる。反応の発熱的な性質は熱の除去のための対
策を必要とするかもしれない。
【0014】最適の反応時間は反応剤、反応温度、およ
び触媒の濃度により変わる。通常、反応温度において1
6あるいは17時間を超えて反応剤の接触時間を延ばす
ことには何の利点も無い、しかし同様に生成する乳濁液
あるいはラテックスの安定性が逆に影響されないなら、
普通は害もない。多くの反応剤において反応は30分あ
るいはそれ以下で完了する。反応は大気圧、大気圧より
低い気圧、あるいは大気圧より高い気圧で行なわれるこ
とができるけれども、簡便のために大気圧が一般的に望
ましい。
【0015】記述されたように、ヒドロシリル化は、≡
SiHを含む反応剤と不飽和結合を含む反応剤との間の
反応に効果を与えるために触媒を必要とする。この発明
の目的のために液体あるいは液体に分散できる形の触媒
が望ましい。適当な触媒は第VIII属の遷移金属を含
み、そして典型的にはプラチナが選択される金属であ
る。用いられることができるプラチナ金属触媒の一つの
例は、米国特許第3,419,593号(1968年、1
2月31日)に記述されている、クロロプラチナ酸と末
端脂肪族不飽和結合を含む有機ケイ素化合物の反応成績
体の形のプラチナである。
【0016】もう1種の適当な触媒は米国特許第3,7
15,334号(1973年、2月6日)および米国特
許第3,814,730号(1974年、6月4日)に記
述されているKarstedt触媒である。それは実質
的に化学的に結合したハロゲンを含まないプラチナビニ
ルシロキサンである。いくつかの他の型の触媒は米国特
許第3,923,705号(1975年、12月2日)に
記述されているような沈降したプラチナおよび複合プラ
チナを含む。更にもう1種の適当な触媒は、米国特許第
5,175,325号(1992年、12月29日)に記
述されているように、プラチナハライドをプラチナハラ
イドの部分的な溶媒でもある極性有機液体の存在下、末
端に不飽和オレフィンを含む2‐4個のケイ素が結合し
た有機官能基を持つ有機シロキサンと反応させることに
よって調製されるプラチナ‐有機シロキサン複合体であ
る。
【0017】ヒドロシリル化は第VIII属遷移金属以
外の触媒によっても開始されることができる。例えば開
始は、フリーラジカル開始剤の添加によって、あるいは
光分解、すなわち紫外線のような光源の照射、によって
誘導することもできる。フリーラジカル開始剤のいくつ
かの例は過酸化物型開始剤、アゾ型開始剤、および酸化
還元型開始剤を含む。代表的な過酸化物型開始剤は、ジ
ベンゾイルパーオキシド、t‐ブチルパーオキシド、ジ
クミルパーオキシド、ジイソプロピルパーオキシジカル
ボネートのようなジアシルパーオキシド、パーオキシエ
ステル、ジアルキルパーオキシド、およびパーオキシジ
カルボネートを含む。アゾ開始剤のひとつの例は2,2
‐アゾビスイソブチロニトリルである。酸化還元型開始
剤の例はメチルブチルアミンおよびジメチルアミンであ
る。
【0018】発明により使用するために適当なモノマー
は、以下の6つの式のひとつにより表される直鎖および
環状有機ケイ素オリゴマーである。
【0019】
【化1】
【0020】
【化2】
【0021】
【化3】
【0022】式中においてR1はメチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキシル
のような1‐6個の炭素原子を含むアルキル基を表す。
R1はまたフェニルのようなアリール基であることもで
きる。望ましくはR1はメチルである。R2はオリゴマ
ーの分子中の反応性の基あるいは部位である。R2は水
素あるいはアルケニル基であることができる。aおよび
bの値は0‐10であり、そしてcの値はbとcの合計
が1‐10であるならば1‐10である。dおよびeの
値はdとeの合計が3‐10であるならば0‐10であ
る。
【0023】アルケニル基は−(CH2)fCH=CH2
式により表され、その中でfはゼロであることができる
か、あるいはfは1から6の正の値を持つこともでき
る。望ましくはR2はビニル基、アリル基、あるいはヘ
キセニル基である。これらのモノマーは1‐50センチ
ストーク(mm2/s)の粘度を持つべきである。aの
値、bとcの合計の値、およびdとeの合計の値は10
を越えてはならない。これはミクロ乳濁液が低分子量、
低粘度有機ケイ素モノマーによってのみ形成されること
ができるという理由による。
【0024】加えて、ヒドロシリル化反応において用い
られるモノマーの少なくともひとつは2個より多い官能
基をもつべきである、すなわちそれは分子中に2個以上
の反応性部位を含まなければならない。これはネットワ
ークポリマーを形成するために必要である。このよう
に、組成物から水を除去することによって、弾性の被膜
あるいは樹脂性の物質が供給されることができる。
【0025】ここでの使用のために特に適当な組成物
は、水素化物官能性有機ケイ素オリゴマーである1,1,
3,3‐テトラメチルジシロキサン、1,3,5,7‐テト
ラメチルシクロテトラシロキサン、および1,1,3,3,
5,5,7,7‐オクタメチルテトラシロキサン;および
アルケニル化オリゴマーである1,3‐ジビニルテトラ
メチルジシロキサンおよび1,3,5,7‐テトラビニル
‐1,3,5,7‐テトラメチルシクロテトラシロキサン
である。
【0026】水素化物官能性有機ケイ素オリゴマーとし
て適当な他の組成物は、3H,5H‐オクタメチルテト
ラシロキサン、1,1,3,3,5,5‐ヘキサメチルトリ
シロキサン、メチルヒドロシクロシロキサン、メチルト
リス(ジメチルシロキシ)シラン、フェニルヒドロシク
ロシロキサン、フェニルトリス(ジメチルシロキシ)シ
ラン、および1,1,3,3‐テトライソプロピルジシロ
キサンである。
【0027】アルケニル官能性有機ケイ素オリゴマーと
して適当な他の組成物は1,3‐ジアリルテトラキス
(トリメチルシロキシ)ジシロキサン、1,3‐ジアリ
ルテトラメチルジシロキサン、1,3‐ジビニル‐1,3
‐ジフェニル‐1,3‐ジメチルジシロキサン、1,5‐
ジビニル‐3,3‐ジフェニルテトラメチルトリシロキ
サン、1,5‐ジビニルヘキサメチルトリシロキサン、
1,5‐ジビニル‐3‐フェニルペンタメチルトリシロ
キサン、ジビニルテトラキス(トリメチルシロキシ)ジ
シロキサン、ジビニルテトラフェニルジシロキサン、ペ
ンタビニルペンタメチルシクロペンタシロキサン、テト
ラキス(ビニルジメチルシロキシ)シラン、1,1,3,
3‐テトラビニルジメチルジシロキサン、トリス(ビニ
ルジメチルシロキシ)メチルシラン、トリス(ビニルジ
メチルシロキシ)フェニルシラン、1,3,5‐トリビニ
ル‐1,1,3,5,5‐ペンタメチルトリシロキサン、お
よび1,3,5‐トリビニル‐1,3,5‐トリメチルシク
ロトリシロキサンである。
【0028】発明による工程中での最初の過程は、1種
あるいはそれ以上の界面活性剤および任意の共存界面活
性剤からなる界面活性剤系を用いるモノマーあるいはモ
ノマーの混合物および水のミクロ乳濁液を形成すること
である。広い種類の界面活性剤系によってシリコーンモ
ノマーのミクロ乳濁液を形成することが可能であるとい
うことが理解されるべきであり、そしてそれゆえ、以下
に記述される界面活性剤系は単に例示的なものである。
このように、界面活性剤はシリコーンポリエーテル界面
活性剤であることができ、あるいはそれは有機界面活性
剤であることができる。
【0029】シリコーンポリエーテルは、一般的に水溶
性あるいは水分散性のものであるべきである。それはポ
リオキシエチレンあるいはポリオキシエチレン‐ポリオ
キシプロピレンコポリマー単位が、シロキサン骨格上に
架橋されたレーキ型構造を持つことができ、あるいはS
PEはAがABA構造のポリエーテル部分を表しそして
Bがシロキサン部分を表すABAブロックコポリマーを
持つことができる。
【0030】ここでの使用のために適当なシリコーンポ
リエーテルは、MD0-1,000D’1-1 00Mの式、最も望ま
しくはMD0-500D’1-50Mの式を持ち、ここでMは1
個の官能基単位R3SiO1/2を表し、Dは2個の官能基
単位R2SiO2/2を表し、そしてD’は2個の官能基単
位RR’SiO2/2を表す。これらの式において、Rは
1‐6個の炭素原子を含むアルキル基あるいはアリール
基であり、そしてR’はオキシアルキレン含有基であ
る。R’基はオキシエチレン(EO)単位のみ;オキシ
エチレン(EO)およびオキシプロピレン(PO)単位
の組合わせ;あるいはオキシエチレン(EO)単位、オ
キシプロピレン(PO)単位およびオキシブチレン(B
O)単位の組合せを含んでよい。望ましいR’基はEO
3-100PO0 -100の比で、最も望ましくはEO3-30PO
1-30の比でオキシアルキレン単位を含む。
【0031】R’残基は典型的に−Cm2m−のような
2価の基を含み、そこでmはシロキサン骨格へR’のオ
キシアルキレン部分を結合するために2‐8である。こ
のような残基はまたR’のオキシアルキレン部分に対し
て、水素、水酸基、あるいはアルキル、アリール、アル
コキシ、あるいはアセトキシ基のような末端基を含む。
ここで有用なシリコーンポリエーテルはまたM’D
10-1,000D’0-100M’の式、最も望ましくはM’D
10-500D’0-50M’の式を持つ型のものであることがで
き、ここでM’は1個の官能基単位R2R’SiO1/2
表し、Dは2個の官能基単位R2SiO2/2を表し、そし
てD’は2個の官能基単位RR’SiO2/2を表す。こ
れらの式において、Rは1‐6個の炭素原子を含むアル
キル基あるいはアリール基であり、そして再度、R’は
オキシアルキレン含有残基である。前述したように、
R’基は典型的にオキシエチレン(EO)単位のみある
いはオキシエチレン(EO)およびオキシプロピレン
(PO)単位の組合わせを含む。このようなR’基はE
3-100PO0-100の比で、最も望ましくはEO3-30PO
1-30の比でこれらのオキシエチレン単位を含む。
【0032】また前述したように、R’残基は典型的に
2価の基−Cm2m−を含み、そこでmはシロキサン骨
格へR’のオキシエチレン部分を結合するために2‐8
である。それに加えて、R’残基はR’のオキシアルキ
レン部分に対して、水素、水酸基、アルキル、アリー
ル、アルコキシ、あるいはアセトキシ基のような末端基
を含む。
【0033】それに加えて、ここで有用なシリコーンポ
リエーテルはMD0-1,000D’0-100D’’1-1,00Mの式
を持つ型であることができ、ここでD’’は2個の官能
基単位RR’’SiO2/2を表し、そしてR’’は1‐
40個の炭素原子を含むアルキル基である。M、D、
D’、およびRは上で定義されたものと同様である。こ
れらのシリコーンポリエーテルは技術において知られて
おり、そしてMidland、MichiganのDo
w Corning Corporationより購入
可能である。ここでの使用のために特に望ましいひとつ
のシリコーンポリエーテルは、短鎖の直鎖シリコーンポ
リエーテルの1,1,1,3,5,5,5‐ヘプタメチ
ル‐3‐[プロピル(ポリEO7)ヒドロキシ)]トリ
シロキサンである。このようなシリコーンポリエーテル
は、単独の乳濁化剤としても機能する能力があるけれど
も、他の型の有機界面活性剤も、望まれるならば、シリ
コーンポリエーテル界面活性剤の代わりとしてか、ある
いは組み合わせて用いることができる。
【0034】このような他の界面活性剤は非イオン型、
陽イオン型、陰イオン型、両性(両性イオン型)、ある
いはこのような界面活性剤の混合物であることができ
る。最も望ましい非イオン型界面活性剤は、アルコール
エトキシレートR2−(OCH2CH2)xOH、最も特定
的に脂肪族アルコールエトキシレートである。脂肪族ア
ルコールエトキシレートは、典型的にラウリル
(C12)、セチル(C16)、およびステアリル(C18
のような8個から12個の炭素原子を含む脂肪族炭化水
素残基R2に結合した特徴的な基−(OCH2CH2)x
Hを含む。xの値は1から100までの範囲であるけれ
ども、その値は典型的に2から40の範囲である。
【0035】適当な非イオン型界面活性剤のいくつかの
例は、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレン(5)ラウリルエーテル、ポリオキシ
エチレン(23)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレ
ン(2)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(10)
セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)セチルエ
ーテル、ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(10)ステアリルエーテル、
ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル、ポリ
オキシエチレン(21)ステアリルエーテル、ポリオキ
シエチレン(100)ステアリルエーテル、ポリオキシ
エチレン(2)オレイルエーテル、およびポリオキシエ
チレン(10)オレイルエーテルである。これらのおよ
び他の脂肪族アルコールエトキシレートはALFONI
C(商標)、ARLACEL、BRIJ、GENAPO
L(商標)、LUTENSOL、NEODOL(商
標)、RENEX、SOFTANOL、SURFONI
C(商標)、TERGITOL(商標)、TRYCO
L、およびVOLPOのような名前で購入可能である。
【0036】本発明中で有用な陽イオン型界面活性剤
は、R3からR6が1‐30個の炭素原子を含むアルキ
ル基、あるいはタロウ、ココナツ油、あるいは大豆から
由来するアルキル基であり;そしてXが塩素あるいは臭
素のようなハロゲンであり、あるいはXはメトサルフェ
ート基であることができるR3R4R5R6N+-によ
って表される4級アンモニウム塩のような正に荷電した
4級アンモニウム親水性残基を持つ化合物を分子中に含
む。最も望ましいものは、(i)R7R8N+(CH3)2
-によって表されるジアルキルジメチルアンモニウム
塩であり、そこでR7およびR8は12‐30個の炭素
原子を含むアルキル基、あるいはタロウ、ココナツ油、
あるいは大豆から由来するアルキル基であり;そしてX
はハロゲンあるいはメトサルフェート基であり;あるい
は(ii)R9N+(CH3)3-によって表されるモノア
ルキルトリメチルアンモニウム塩であり、そこでR9は
12‐30個の炭素原子を含むアルキル基、あるいはタ
ロウ、ココナツ油、あるいは大豆から由来するアルキル
基であり;そしてXはハロゲンあるいはメトサルフェー
ト基である。
【0037】代表的な4級アンモニウム塩は、ドデシル
トリメチルアンモニウムブロミド(DTAB)、ドデシ
ルトリメチルアンモニウムクロリド、テトラデシルトリ
メチルアンモニウムブロミド、テトラデシルトリメチル
アンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモ
ニウムブロミド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウム
クロリド、ジドデシルジメチルアンモニウムブロミド、
ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロリド、ジヘキ
サデシルジメチルアンモニウムブロミド、ジオクタデシ
ルジメチルアンモニウムクロリド、ジエイコシルジメチ
ルアンモニウムクロリド、ジドコシルジメチルアンモニ
ウムクロリド、ジココナツジメチルアンモニウムクロリ
ド、ジタロウジメチルアンモニウムクロリド、およびジ
タロウジメチルアンモニウムブロミドである。これらの
および他の4級アンモニウム塩はADOGEN、ARQ
UAD、SERVAMINE、TOMAH、およびVA
RIQUATのような名前で購入可能である。
【0038】陰イオン型界面活性剤の例は、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸(DBSA)のようなスルホン酸およ
びそれらの塩誘導体;アルカリ金属スルホサクシネー
ト;ココナツ油酸のスルホン化されたモノグリセリドの
ような脂肪酸のスルホン化グリセリルエステル;ナトリ
ウムオレイルイソチオネートのようなスルホン化された
一価のアルコールの塩;オレイルメチルタウリドのナト
リウム塩のようなアミノスルホン酸のアミド;パルミト
ニトリルスルホネートのような脂肪酸ニトリルのスルホ
ン化された製品;ナトリウムアルファナフタレンモノス
ルホネートのようなスルホン化された芳香族炭化水素;
ナフタレンスルホン酸のホルムアルデヒドとの縮合生成
物;ナトリウムオクタヒドロアントラセンスルホネー
ト;ナトリウムラウリル(ドデシル)サルフェート(S
DS)のようなアルカリ金属アルキルサルフェート;8
個あるいはそれ以上の炭素原子のアルキル基を持つエー
テルサルフェート;および8個あるいはそれ以上の炭素
原子の1個あるいはそれ以上のアルキル基を持つアルキ
ルアリールスルホネートを含む。
【0039】ここで有用な市販の陰イオン型界面活性剤
は、Northfield、IllinoisのSte
pan CompanyによってBIO‐SOFT N
‐300の名前で販売されているトリエタノールアミン
直鎖アルキルスルホネート;the Stepan C
ompanyによってPOLYSTEPの名前で販売さ
れているサルフェート;およびMidland、Mic
higanのTheDow Chemical Com
panyによってDOWFAX 8390の名前で販売
されているナトリウムn‐ヘキサデシルジフェニルオキ
シドジスルホネートを含む。
【0040】両性あるいは両性イオン型界面活性剤とし
て分類される界面活性剤は、ココアンフォカルボキシグ
リシネート、ココアンフォカルボキシプロピオネート、
ココベタイン、N‐コカミドプロピルジメチルグリシ
ン、およびN‐ラウリル‐N‐カルボキシメチル‐N‐
(2‐ヒドロキシエチル)エチレンジアミンを含む。他
の適当な両性界面活性剤は4級シクロイミデート、ベタ
イン、およびサルタインを含む。
【0041】ベタインはR11R12R13N+(CH2)
nCOO-の構造を持ち、そこでR11は12から18個
の炭素原子を持つアルキル基あるいはそれらの混合物で
あり、R12およびR13はそれぞれ独立に1から3個
の炭素原子を持つ低級アルキル基であり、そしてnは1
から4の整数である。特定のベタインはα‐(テトラデ
シルジメチルアンモニオ)アセテート、β‐(ヘキサデ
シルジエチルアンモニオ)プロピオネート、およびが
γ‐(ドデシルジメチルアンモニオ)ブチレートであ
る。
【0042】サルタインはR11R12R13N+(CH
2)nSO3 -の構造を持ち、そこでR11、R12、R1
3およびnは上で定義される。有用なサルタインは3‐
(ドデシルジメチルアンモニオ)プロパン‐1‐スルホ
ネートおよび3‐(テトラデシルジメチルアンモニオ)
エタン‐1‐スルホネートを含む。代表的な両性界面活
性剤は、Cranberry、New Jerseyの
Rhone‐Poulenc Incorporate
dによるMIRATAINE(商標);およびHope
well、VirginiaのGoldschmidt
Chemical CorporationによるT
EGO BETAINE(商標)の名前で販売されてい
る製品である。Cranberry、NewJerse
yのRhone‐Poulenc Incorpora
tedによりMIRANOL(商標)の名前で販売され
ているイミダゾリンおよびイミダゾリン誘導体もまた使
用されてよい。
【0043】乳濁液は微生物的に汚染されやすいので、
保存剤が乳濁液中の任意の成分として用いられることが
できる。用いられることができる代表的ないくつかの化
合物はホルムアルデヒド、サリチル酸、フェノキシエタ
ノール、DMDMヒダントイン、すなわち1,3‐ジメ
チロール‐5,5‐ジメチルヒダントイン、5‐ブロモ
‐5‐ニトロ‐1,3‐ジオキサン、メチルパラベン、
プロピルパラベン、ソルビン酸、Chatham、Ne
w JerseyのSutton Laborator
iesによりGERMALL(商標)の名前で販売され
ているイミダゾリジニルウレア、安息香酸ナトリウム、
Philadelphia、Pennsylvania
のRohm & Haas CompanyによりKA
THONCGの名前で販売されている5‐クロロ‐2‐
メチル‐4‐イソチアゾリン‐3‐オン、およびFai
r Lawn、New JerseyのLonza I
ncorporatedによりGLYCACIL(商
標)の名前で販売されているヨードプロピニルブチルカ
ルバメートを含む。
【0044】短鎖アルコールのような共存の界面活性剤
の添加は、多くの有機およびシロキサン界面活性剤とミ
クロ乳濁液相を形成するためにまた必要であるかもしれ
ない。このような共存の界面活性剤の代表的な例は、1
‐ブタノール、1‐ペンタノール、1‐デカノール、1
‐ヘキサデカノール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリメチレングリコール、およびグリセロ
ールである。凍結/融解安定剤が任意が乳濁液の任意の
成分として用いられることができる。代表的な化合物は
エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロ
ール、トリメチレングリコールおよびWilmingt
on、DelawareのICI Surfactan
tsによりRENEX30の名前で販売されている製品
のようなポリオキシエチレンエーテルアルコールを含
む。
【0045】界面活性剤として上述された塩以外の塩が
任意の成分として用いられることができる。これらの塩
は電解質として一般的に表される組成物のような無機の
塩あるいは有機の塩であることができる。それらの組成
物中での含有は第一に、ミクロ乳濁液相がイオン性界面
活性剤を含む組成物に対して形成される範囲を拡大させ
る目的のためである。用いられることができる無機の塩
のいくつかの例は塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、
塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウ
ム、塩化ナトリウム、リン酸ナトリウム、塩化アンモニ
ウム、炭酸アンモニウム、硫酸鉄、硫酸アルミニウム、
塩化アルミニウム、塩化アルミニウム水和物、塩化アル
ミニウム1.5水和物、塩化アルミニウム2水和物、ア
ルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレックスグ
リシン、塩化アルミニウムジルコニウム3水和物、塩化
アルミニウムジルコニウム4水和物、塩化アルミニウム
ジルコニウム5水和物、および塩化アルミニウムジルコ
ニウム8水和物である。
【0046】適当な有機の塩は、乳酸ナトリウムアルミ
ニウム、酢酸ナトリウム、ナトリウムデヒドロアセテー
ト、ナトリウムブトキシエトキシアセテート、ナトリウ
ムカプリレート、クエン酸ナトリウム、乳酸ナトリウ
ム、ナトリウムジヒドロキシグリシネート、ナトリウム
グルコネート、ナトリウムグルタメート、ナトリウムヒ
ドロキシメタンスルホネート、シュウ酸ナトリウム、ナ
トリウムフェネート、プロピオン酸ナトリウム、サッカ
リンナトリウム、サリチル酸ナトリウム、ナトリウムサ
ルコシネート、トルエンスルホン酸ナトリウム、マグネ
シウムアスパルテート、プロピオン酸カルシウム、サッ
カリンカルシウム、d‐サッカリンカルシウム、カルシ
ウムチオグリコレート、アルミニウムカプリレート、ク
エン酸アルミニウム、アルミニウムジアセテート、アル
ミニウムグリシネート、乳酸アルミニウム、アルミニウ
ムメチオネート、アルミニウムフェノスルホネート、カ
リウムアスパルテート、ビフタル酸カリウム、ビ酒石酸
カリウム、カリウムグリコサルフェート、ソルビン酸カ
リウム、カリウムチオグリコレート、トルエンスルホン
酸カリウム、および乳酸マグネシウムを含む。
【0047】ミクロ乳濁液の油成分はミクロ乳濁液の総
重量に基づいて重量で0.1-50パーセントの量の有機
ケイ素オリゴマーからなる。界面活性剤はミクロ乳濁液
の総重量に基づいて、存在してもよいいかなる共存界面
活性剤をも含む重量で1-30パーセントの量で用いら
れる。水はミクロ乳濁液の総重量に基づいて、重量で2
0-98.9パーセントを構成する。遷移金属触媒あるい
はフリーラジカル開始剤は油相の重量に基づいて重量で
1‐5,000ppmを構成する。任意の成分の量はミ
クロ乳濁液の総重量に基づいてゼロから10パーセント
であることができる。
【0048】本発明によるミクロ乳濁液、乳濁液、ラテ
ックスおよび懸濁液は高いせん断を適用せずに調製する
ことができ、そしてプロペラミキサー、タービン型ミキ
サー、Brookfieldカウンター回転ミキサー、
あるいはホモジナイジングミキサーのような高いせん断
を起こすための特別な装置の使用を必要としない。多く
の場合において単純な手による振とうで充分であり、あ
るいは単純な実験室用攪拌器が適しているであろう。
【0049】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に説明する
が、これらに限定されるものではない。 (実施例1 ラテックスの形成)0.383グラムの環
状アルケニル官能性有機ケイ素オリゴマーである1,3,
5,7‐テトラビニル‐1,3,5,7‐テトラメチルシク
ロテトラシロキサン、0.217グラムの直鎖水素化物
官能性有機ケイ素オリゴマーである1,1,3,3,5,5,
7,7‐オクタメチルテトラシロキサン、0.454グラ
ムの非イオン型シリコーンポリエーテル界面活性剤であ
る1,1,1,3,5,5,5‐ヘプタメチル‐3‐[プロピ
ル(ポリEO7)ヒドロキシ]トリシロキサン、および
1.955グラムのpH6の緩衝剤水溶液が、テフロン
(商標)コートされた攪拌子を持つ22mlの目盛付き
のシリンダーへ加えられる。シリンダーは温度コントロ
ールされた30℃の水浴中に置かれ、内容物が攪拌さ
れ、そして透明の均一なミクロ乳濁液が形成される。
【0050】0.011グラムのプラチナ触媒がミクロ
乳濁液に加えられる。プラチナ触媒は塩化プラチナと
1,3‐ジビニルテトラメチルジシロキサンの中和され
た複合体である。それは米国特許第5,175,325号
(1992年、12月29日)中に記述されている。1
時間後、シリンダー中の内容物はチンダル効果と同様の
青みがかった乳濁液となる。技術においてよく知られて
いるように、チンダル効果としばしば表される光散乱は
媒体中に分散した成分の粒子サイズに関連している。典
型的に、マクロ乳濁液は不透明な白になるのに対して、
より小さい粒子を持つミクロ乳濁液は光の散乱のために
青みがかりそして半透明になる。反応は7時間継続さ
れ、そしてその後粒子サイズを測った体積が測定され
0.29ミクロン(マイクロメーター)と決定される。
乳濁液はペンタン、メタノールおよびCaCl2により
破壊され、そして生成する重合した相はペンタンに不溶
であり、そしてそれはシリコーンネットワークの形成と
同一である。
【0051】(実施例2 懸濁液の形成)4.2グラム
の環状アルケニル官能性有機ケイ素オリゴマーである
1,3,5,7‐テトラビニル‐1,3,5,7‐テトラメチ
ルシクロテトラシロキサン;3.2グラムの直鎖水素化
物官能性有機ケイ素オリゴマーである1,1,3,3,5,
5,7,7‐オクタメチルテトラシロキサン;陰イオン型
界面活性剤としてナトリウムラウリル(ドデシル)サル
フェート(SDS)を重量で20パーセント含む37.
0グラムの水溶液;および5.55グラムの1‐ペンタ
ノール;がガラスの攪拌棒とテフロン(商標)の攪拌羽
根、ストッパー、冷却器および温度プローブを備えた1
00mLの三径、丸底フラスコに加えられる。透明で均
一なミクロ乳濁液が形成される。フラスコは温度コント
ローラーおよびマントルヒーターを用いて50℃に加熱
され、そしてそこでフラスコへ1,3‐ジビニルテトラ
メチルジシロキサン中にプラチナ金属を重量で26.6
7パーセント含む0.135グラムの溶液が加えられ
る。発熱が観察され、そして反応混合物は濁って黄色の
状態になる。3時間後、しかしながら、フラスコ中の物
質は黄色ではなくなる。試験品が50倍の倍率で顕微鏡
で観察され、そして微粒子状の物質を含むことが確認さ
れる。
【0052】(実施例3 被膜の形成)環状アルケニル
官能性有機ケイ素オリゴマーおよび触媒を含むミクロ乳
濁液が、0.018グラムの実施例1で用いられたプラ
チナ触媒を100グラムの1,3,5,7‐テトラビニル
‐1,3,5,7‐テトラメチルシクロテトラシロキサン
へ加えることにより調製される。1グラムのプラチナ金
属触媒溶液および2.65グラムの非イオン型シリコー
ンポリエーテル界面活性剤である1,1,1,3,5,5,5
‐ヘプタメチル‐3‐[プロピル(ポリEO7)ヒドロキ
シ]トリシロキサンが12.0グラムのpH6の緩衝剤水
溶液を含む1オンスの容器へ加えられる。容器は透明な
混合物が得られるまで、室温で手で混合される。
【0053】直鎖水素化物官能性有機ケイ素オリゴマー
含むミクロ乳濁液が、3.0グラムの1,1,3,3,5,
5,7,7‐オクタメチルテトラシロキサンおよび2.6
5グラムの非イオン型シリコーンポリエーテル界面活性
剤である1,1,1,3,5,5,5‐ヘプタメチル‐3‐
[プロピル(ポリEO7)ヒドロキシ]トリシロキサンを
12.0グラムのpH6の緩衝剤水溶液を含む1オンス
の容器へ加えることにより調製される。容器は透明な混
合物が得られるまで、室温で手で混合される。5.12
グラムの環状アルケニル官能性有機ケイ素オリゴマーお
よび触媒を含むミクロ乳濁液が2.88グラムの直鎖水
素化物官能性有機ケイ素オリゴマーを含むミクロ乳濁液
の入ったアルミニウムの平鍋へ加えられる。混合物中の
プラチナ金属の濃度はシリコーン相の総重量に基づいて
10ppmである。ミクロ乳濁液はスパーテルで混合さ
れる。平鍋は終夜110℃のところに置かれる。次の
朝、平鍋中に被膜が観察される。被膜は硬く、滑らか
で、そして非常に傷つきにくい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ランドール・マイロン・ヒル アメリカ合衆国、ミシガン州、ミッドラン ド、イースト・ワッカリー・ロード 4674 (72)発明者 バート・マイケル・ロルソン アメリカ合衆国、ミシガン州、ミッドラン ド、ウォールブリッジ・レーン 5410 (72)発明者 ブレット・リー・ジンマーマン アメリカ合衆国、ミシガン州、バーチ・ラ ン、ウィラード・ロード 1468 Fターム(参考) 4J035 BA01 CA01N CA141 EA01 EB02 LA07 LB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)水、少なくとも1種の界面活性
    剤、水素化物官能性有機ケイ素オリゴマーあるいはこの
    ようなオリゴマーの混合物、およびアルケニル官能性有
    機ケイ素オリゴマーあるいはこのようなオリゴマーの混
    合物を混和することによって0.02ミクロン(マイク
    ロメーター)より小さい直径を持つオリゴマーの粒子を
    含むミクロ乳濁液を形成し;(ii)ミクロ乳濁液へ触
    媒を加え;(iii)オリゴマーの重合を開始し;そし
    て(iv)0.02ミクロン(マイクロメーター)より
    大きい直径を持つポリマー粒子を含む乳濁液あるいはラ
    テックスが形成されるまで重合を継続することからな
    る、0.02ミクロン(マイクロメーター)より大きい
    直径を持つポリマー粒子を含む乳濁液あるいはラテック
    スを製造する方法であり、オリゴマーはそれぞれ1‐5
    0センチストークス(mm2/s)の粘度を持ち、そし
    てオリゴマーのうち少なくともひとつが2個以上の反応
    性部位を含む。
  2. 【請求項2】 請求項1による方法により製造された乳
    濁液あるいはラテックス。
  3. 【請求項3】 (i)水、少なくとも1種の界面活性
    剤、水素化物官能性有機ケイ素オリゴマーあるいはこの
    ようなオリゴマーの混合物を混和することによって0.
    02ミクロン(マイクロメーター)より小さい直径を持
    つオリゴマーの粒子を含む第一のミクロ乳濁液を形成
    し;(ii)水、少なくとも1種の界面活性剤、アルケ
    ニル官能性有機ケイ素オリゴマーあるいはこのようなオ
    リゴマーの混合物、および触媒を混和することによって
    0.02ミクロン(マイクロメーター)より小さい直径
    を持つオリゴマーの粒子を含む第二のミクロ乳濁液を形
    成し;(iii)第一のミクロ乳濁液と第二のミクロ乳
    濁液をオリゴマーの重合を開始するために混合し;そし
    て(iv)0.02ミクロン(マイクロメーター)より
    大きい直径を持つポリマー粒子を含む乳濁液あるいはラ
    テックスが形成されるまで重合を継続することからな
    る、0.02ミクロン(マイクロメーター)より大きい
    直径を持つポリマー粒子を含む乳濁液あるいはラテック
    スを製造する方法であり;オリゴマーはそれぞれ1‐5
    0センチストークス(mm2/s)の粘度を持ち、そし
    てオリゴマーのうち少なくともひとつが2個以上の反応
    性部位を含む。
  4. 【請求項4】 請求項3による方法により製造された乳
    濁液あるいはラテックス。
JP2002001578A 2001-01-08 2002-01-08 シリコーンミクロ乳濁液の重合 Withdrawn JP2002220470A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/754,933 US6479583B2 (en) 2001-01-08 2001-01-08 Polymerization of silicone microemulsions
US09/754933 2001-01-08

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002220470A true JP2002220470A (ja) 2002-08-09

Family

ID=25037002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002001578A Withdrawn JP2002220470A (ja) 2001-01-08 2002-01-08 シリコーンミクロ乳濁液の重合

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6479583B2 (ja)
EP (1) EP1221455A1 (ja)
JP (1) JP2002220470A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102005023762A1 (de) * 2005-05-19 2006-11-23 Forschungszentrum Jülich GmbH Verfahren zur Effizienzsteigerung von Tensiden, zur Unterdrückung lamellarer Mesophasen, zur Temperaturstabilisierung des Einphasengebietes sowie ein Verfahren zur Verminderung der Grenzflächenspannung in Mikroemulsionen welche Siliconöle enthalten mittels Additiven, sowie Tensid-Ölgemisch
US7923507B2 (en) * 2007-08-30 2011-04-12 Siovation, Llc Polyorganosiloxane—containing compositions
KR101677123B1 (ko) 2008-04-16 2016-11-18 다우 코닝 코포레이션 실리콘 마이크로에멀젼의 제조
US8735524B2 (en) * 2011-09-09 2014-05-27 Air Products And Chemicals, Inc. Silicone containing compositions and uses thereof
WO2013181801A1 (en) * 2012-06-06 2013-12-12 Henkel Corporation Vinyl carbosiloxane resins
US11274066B1 (en) * 2017-11-30 2022-03-15 Goodman Technologies LLC Ceramic armor and other structures manufactured using ceramic nano-pastes

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL131800C (ja) 1965-05-17
US3814730A (en) 1970-08-06 1974-06-04 Gen Electric Platinum complexes of unsaturated siloxanes and platinum containing organopolysiloxanes
US3715334A (en) 1970-11-27 1973-02-06 Gen Electric Platinum-vinylsiloxanes
US3900617A (en) 1973-11-27 1975-08-19 Gen Electric Method of rendering flexible sheet material non-adherent and article produced thereby
US3923705A (en) 1974-10-30 1975-12-02 Dow Corning Method of preparing fire retardant siloxane foams and foams prepared therefrom
US4248751A (en) 1979-08-31 1981-02-03 Dow Corning Corporation Process for producing a silicone elastomer emulsion and use thereof
FR2600660B1 (fr) * 1986-06-24 1988-11-18 Rhone Poulenc Chimie Emulsions aqueuses de compositions organopolysiloxane polyaddition pour l'enduction de materiaux souples
JPS6433156A (en) * 1987-07-29 1989-02-03 Shinetsu Chemical Co Silicone composition for mold release
US5126072A (en) * 1987-10-21 1992-06-30 General Electric Company Stable, two package water emulsions of silicone hydride fluids
US4824890A (en) * 1988-02-02 1989-04-25 Dow Corning Corporation Film forming silicone microemulsions
GB9103191D0 (en) 1991-02-14 1991-04-03 Dow Corning Platinum complexes and use thereof
DE19535005A1 (de) * 1995-09-21 1997-03-27 Wacker Chemie Gmbh Wäßrige Organopolysiloxanemulsionen sowie Emulgatoren zu deren Herstellung
GB9708182D0 (en) 1997-04-23 1997-06-11 Dow Corning Sa A method of making silicone in water emulsions

Also Published As

Publication number Publication date
US20020091193A1 (en) 2002-07-11
EP1221455A1 (en) 2002-07-10
US6479583B2 (en) 2002-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3090281B2 (ja) ポリシロキサンエマルジョンの製造方法
JP4299145B2 (ja) 水中シリコーン油型エマルション、塩、アルコール、および溶媒を含有する組成物
EP0202679B1 (en) Method of producing aqueous latex of crosslinked polydiorganosiloxane
JP5302536B2 (ja) エマルション重合によりオルガノポリシロキサン樹脂エマルションを調製する方法およびその方法により調製されたエマルション
JP4723168B2 (ja) 有機相が高粘度であるエマルジョンの製造方法
JPH0471097B2 (ja)
JP2008506006A5 (ja)
JPS6116927A (ja) ポリジオルガノシロキサン水性ラテツクスの製造方法
EP1184422A1 (en) Method of making microemulsions constituted by a silicone oil component and an amine functional polysiloxane component
JPH0415828B2 (ja)
AU759798B2 (en) Aqueous silicone dispersion, crosslinkable into transparent elastomer
JP5480288B2 (ja) 高粘性シリコーンポリエーテルのエマルジョン
JP4141003B2 (ja) 高分子量ポリオルガノシロキサンエマルジョンおよびそれを含有する化粧料
US6207781B1 (en) Polymerization of an organofunctional cocyclic siloxane
EP0902044B1 (en) Method of making alcohol stable emulsions and microemulsions
JP4717182B2 (ja) 大きいサイズのシリコーン粒子を含むエマルション
JP2002220470A (ja) シリコーンミクロ乳濁液の重合
US6201091B1 (en) Organofunctional cocyclic siloxanes and polymerization thereof
JPH07268105A (ja) シリコーン含有油中水型エマルション
JP3495110B2 (ja) アミノ基含有オルガノポリシロキサンマイクロエマルジョンおよびその製法
JP2003176415A (ja) ダイラタンシー性液体
JP3495109B2 (ja) アミノ基含有オルガノポリシロキサンマイクロエマルジョンおよびその製造方法
JP2000154318A (ja) アミノ官能性ポリオルガノシロキサンのマイクロエマルジョンおよびその製造法ならびにそれを用いてなる化粧料
JP3142766B2 (ja) ポリオルガノシロキサンエマルジョン
US20040241124A1 (en) Method for stabilizing an aqueous dispersion of an oil in silicone oil emulsion

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050405