JP2002220234A - 多孔質ガラス母材の製造方法及び製造装置 - Google Patents

多孔質ガラス母材の製造方法及び製造装置

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JP2002220234A JP2001013579A JP2001013579A JP2002220234A JP 2002220234 A JP2002220234 A JP 2002220234A JP 2001013579 A JP2001013579 A JP 2001013579A JP 2001013579 A JP2001013579 A JP 2001013579A JP 2002220234 A JP2002220234 A JP 2002220234A
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porous
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Yuuji Tobisaka
優二 飛坂
Hiroshi Machida
浩史 町田
Tadakatsu Shimada
忠克 島田
Hideo Hirasawa
秀夫 平沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クラックの起点を生じることない多孔質ガラス
母材を能率的に製造する方法及び装置を提供する。 【解決手段】長尺母材の長手方向に複数並ぶガラス微粒
子合成バーナー13で合成したガラス微粒子を、回転し
ている母材1の側壁面に吹き付けながら、長手方向に複
数ガラス微粒子合成バーナーが並ぶ間隔程度の距離を往
復移動する多孔質ガラス母材の製造方法において、ガラ
ス微粒子合成バーナー13の列の両端に並べられた酸水
素炎バーナー14をともに前記往復移動させつつ、酸水
素炎バーナー14によりガラス微粒子が堆積しつつある
長尺母材の両端部を加熱する。 【解決手段】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバの原材
料として使用される多孔質ガラス母材を製造するための
製造方法及びその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバは、太径のガラス母材から成
形した光ファイバプリフォームを線引きして製造され
る。このガラス母材は、軸付け法や外付け法と呼ばれる
方法で種棒と呼ばれる始発ガラス母材にガラス微粒子を
堆積させた多孔質ガラス母材を、熱処理して透明ガラス
化したものである。
【0003】多孔質ガラス母材の製造は、当初、ガラス
微粒子合成バーナーを母材の全長に渡って往復移動させ
ながらその側面にガラス微粒子を堆積させて多孔質ガラ
ス層を形成させていた。製造工程を効率化するため、例
えば特許第2612949号公報には、複数のガラス微
粒子合成バーナーを並べ、部分的に往復移動させながら
ガラス微粒子を堆積させる方法が示されている。この方
法によれば、多孔質ガラス層を軸方向に均一な所定の厚
みに、速やかに堆積させることができる。
【0004】しかし、このようにして形成された多孔質
ガラス層に僅かでもクラックが入っていると、熱処理に
よる透明ガラス化の工程で収縮などにより拡大し、また
その部分がめくれ上がって、ガラス母材として不良品に
なってしまう。多孔質ガラス層にクラックが入る原因
は、以下のように考えられている。多孔質ガラス層は堆
積中に焼き締められながら積層してゆくが、焼き締めに
よる収縮力が内部へ圧縮応力として蓄積され、微小な
傷、不均一層、異物等による起点から一気に開放されて
割れ、クラックが発生する。ガラス母材は、年々、太
径、長尺になる傾向があり、大型化するにつれて内部応
力も増大する。大型化したガラス母材は、小さな起点か
らでも大きなクラックに成長し易い。
【0005】ガラス母材のクラックは、密度が高い部分
から低い部分に拡大する傾向が強い。堆積した多孔質ガ
ラス層の末端近傍は錐形をなしつつ芯である始発ガラス
母材に推移してゆくが、錐形部分にはガラス微粒子合成
バーナーによる火力が十分行き渡らないため、密度が低
く、このためクラックが起きた場合、広がり易い。
【0006】この多孔質ガラス層の末端近傍を加熱して
焼き締めるため、いわゆる固定式のサイドバーナーを設
置することが知られている(特開昭62−207734
号公報)。しかし、このサイドバーナーの火炎は、始発
ガラス母材に直接あたるため、始発ガラス母材が過熱し
すぎた場合、始発ガラス母材の軟化によるワークの垂下
などの不具合が生じることがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の多孔
質ガラス母材の製造方法及び製造装置が持つこのような
問題点を解消し、クラックの起点を生じることがなく、
たとえ生じても広がることの少ない多孔質ガラス母材を
能率的に製造する方法及び装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明を適用する多孔質ガラス母材の製造方法は、長
尺母材の長手方向に複数並ぶガラス微粒子合成バーナー
列で合成したガラス微粒子を、回転している長尺母材の
側壁面に吹き付けながら、該長手方向に複数ガラス微粒
子合成バーナー列が並ぶ間隔程度の距離を往復移動する
多孔質ガラス母材の製造方法において、該ガラス微粒子
合成バーナー列の両端に並べられた酸水素炎バーナーを
ともに前記往復移動させつつ、該酸水素炎バーナーによ
りガラス微粒子が堆積しつつある長尺母材の両端部を加
熱することを特徴とする。
【0009】この多孔質ガラス母材の製造方法では、該
酸水素炎バーナーに供給する酸素と水素の流量を、該ガ
ラス微粒子合成バーナー列に供給されるガラス微粒子を
合成するための酸素と水素の流量に、連動して調整する
ことが好ましい。
【0010】さらに好ましくは、該酸水素炎バーナーに
供給する酸素と水素の量を、該ガラス微粒子合成バーナ
ー列に供給されるガラス微粒子を合成するための酸素と
水素の量の0.5〜2倍に調整する。
【0011】同じく前記課題を解決するための本発明を
適用する多孔質ガラス母材の製造装置は、長尺母材を回
転駆動する駆動手段と、回転する長尺母材の側壁面に向
けてガラス微粒子を吹き付ける長手方向に複数並べられ
たガラス微粒子合成バーナー列と、該ガラス微粒子合成
バーナー列の両端に並べられ、ガラス微粒子が堆積しつ
つある長尺母材の両端部を加熱する酸水素炎バーナー
と、該ガラス微粒子合成バーナーおよび該酸水素炎バー
ナーを該長手方向に往復移動させる駆動手段とを備えて
いる。
【0012】この多孔質ガラス母材の製造装置は、該ガ
ラス微粒子合成バーナーと該酸水素炎バーナーとが並べ
られる間隔が、該ガラス微粒子合成バーナーが複数並べ
られている間隔以下であることが好ましい。
【0013】また該酸水素炎バーナーに酸素および水素
を供給する流量を、該ガラス微粒子合成バーナー列に酸
素および水素を供給する流量をもとに制御するコントロ
ーラを備えていることが好ましい。
【0014】さらに、この多孔質ガラス母材の製造装置
は、該酸水素炎バーナーが往復移動する範囲の外側に、
ガラス微粒子が堆積しつつある長尺母材の両末端近傍を
加熱する別な酸水素炎バーナーが固設されていてもよ
い。
【0015】本発明の製造方法によれば、ガラス微粒子
合成バーナー列の両端に並べられた酸水素炎バーナーの
火炎が、ガラス微粒子合成バーナーからのガラス微粒子
の流れを制限しながら、ガラス微粒子が堆積しつつある
長尺母材の両端部、すなわち堆積した多孔質ガラス層の
末端近傍の錐形部分を全体的に加熱する。そのため錐形
部分が必要以上に広がり、密度の大幅に低い部分の形成
がなくなり、クラックの起点が発生することを防止でき
る。また、錘形部分が適度に加熱され、焼き締められる
から、錘形部分の高密度化が達成でき、クラックが発生
した場合でも、クラックの拡大を防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の製造装置を使用し、本発
明の製造方法にしたがって多孔質ガラス母材を製造する
好ましい実施の形態を図面により以下に説明する。
【0017】図1は本発明を適用する多孔質ガラス母材
の製造装置の一実施例要部を示す概略構成図である。図
は、始発ガラス母材1aに多孔質ガラス層1bが積層し
つつある多孔質ガラス母材1の製造途中を示している。
【0018】装置は、全体がチャンバー(図示省略)内
に配置される。多孔質ガラス母材1の始発ガラス母材1
a両端を把持する回転軸受10および11が固設され、
多孔質ガラス母材1に向けて下方にはバーナー群が配置
される。始発ガラス母材1aは回転軸受10を介してギ
アモーター12に連結されている。
【0019】バーナー群は以下のとおりの構成である。
同心円状五重管のガラス微粒子合成バーナー13が10
本等間隔に並べられ、その両側にガラス微粒子合成バー
ナー13の間隔の1/2〜1/1の間隔をおいて同心円
状五重管の酸水素炎バーナー14が各1本ずつ計2本並
べられ、水平往復移動の駆動手段に搭載されている。こ
の駆動手段は、ボールナットを内蔵する移動架15が正
逆回転のスッテッピングモータ17に繋がるネジ棒16
に螺合した構成である。ネジ棒16の軸受18は上下駆
動機構19に支持され、10本のガラス微粒子合成バー
ナー13および2本の酸水素炎バーナー14の総てが上
下動(多孔質ガラス母材1に接近、後退)するようにな
っている。
【0020】さらに多孔質ガラス母材1の始発ガラス母
材1aに多孔質ガラス層1bが積層される両際に向けて
同心円状三重管の酸水素炎バーナー20が各1本ずつ計
2本固設されている。
【0021】10本のガラス微粒子合成バーナー13の
配管13P、2本の酸水素炎バーナー14の配管14
P、2本の酸水素炎バーナー20の配管20Pは、図2
に示してある。ガラス微粒子合成バーナー13を構成す
る同心円状五重管の第一管(中心管)13Pは、バブ
ラー22、および流量計25を介してキャリア用O
ンベに接続されている。バブラー22はSiClの供
給源に繋がっている。バブラー22からのSiCl
供給量は、キャリア用Oの流量及びバブラー22内の
SiClの液温を調節することでコントロールを行
う。第二管13Pは流量計26を介してシール用Ai
rボンベに接続され、第三管13Pは流量計27を介
してHボンベに接続され、第四管13Pは、流量計
28を介してシール用Nボンベに接続され、第五管
(最外管)13Pは流量計29を介して燃焼用O
接続される。2本の酸水素炎バーナー14を構成する同
心円状五重管の第一管(中心管)14Pは流量計35
を介してOボンベに接続され、第二管14Pは流量
計36を介してAirボンベに接続され、第三管14P
は流量計37を介してHボンベに接続され、第四管
14Pは流量計38を介してNボンベに接続され、
第五管(最外管)14Pは流量計39を介してO
接続される。2本の酸水素炎バーナー20を構成する同
心円状三重管の第一管(中心管)20Pは流量計41
を介してOボンベに接続され、第二管20Pは流量
計42を介してNボンベに接続され、第三管(外管)
20Pは流量計43を介してOボンベに接続され
る。
【0022】流量計25、流量計26、流量計27、流
量計28、流量計29、流量計35、流量計36、流量
計37、流量計38、流量計39、流量計41、流量計
42、流量計43のガス流量を調整するための弁の電磁
回路は流量コントローラ回路45に接続されている。
【0023】この製造装置を使用して本発明を適用する
製造方法により、多孔質ガラス母材は以下のように製造
される。
【0024】始発ガラス母材1aを回転軸受10および
11で把持し、上下駆動機構19でガラス微粒子合成バ
ーナー13および酸水素炎バーナー14を始発ガラス母
材1aに接近させておく。上下駆動機構19は多孔質ガ
ラス層1bの積層スピードに応じて後退するように設定
しておく。スッテッピングモータ17は、ガラス微粒子
合成バーナー13および酸水素炎バーナー14が並べら
れている間隔距離よりも若干長めの距離で往復移動する
ように回転数および正逆回転方向を設定しておく。流量
コントローラ回路45には、各流量計の流量を設定す
る。流量計27はHの流量、流量計29は燃焼用O
の流量、流量計25はキャリア用Oの流量を、多孔質
ガラス層1bが積層するにつれて変化させるように設定
する。流量計37は流量計27のHの流量に比例して
を、流量計39は流量計29の燃焼用Oの流量に
比例してOを、流量計35は流量計25のキャリア用
に比例してOを変化させるように設定する。ま
た、酸水素炎バーナー14のH およびOの流量は、
ガラス微粒子合成バーナー13の流量に対して0.5〜
2倍になるように設定する。
【0025】このような設定が終了したら、排気ダクト
21に付属のファン(不図示)を運転し、始発ガラス母
材1aを回転させる。ガラス微粒子合成バーナー13、
酸水素炎バーナー14、および酸水素炎バーナー20を
総て点火し、モーター12を運転する。スッテッピング
モータ17を運転し、さらに上下駆動機構19を作動さ
せる。ガラス微粒子合成バーナー13ではSiO(ガ
ラス微粒子)が火炎合成されて始発ガラス母材1aの側
壁面に吹き付けられる。ガラス微粒子合成バーナー13
および酸水素炎バーナー14は、水平方向に往復移動し
つつ後退し、多孔質ガラス層1bが堆積し、多孔質ガラ
ス層1bの末端の錐形部分も含めて焼き締められる。
【0026】上記本発明の製造装置を使用して本発明の
製造方法により、多孔質ガラス母材を実際に製造した例
を以下に示す。
【0027】ガラス微粒子合成バーナー13は150m
m間隔で配置し、酸水素炎バーナー14は両端のガラス
微粒子合成バーナー13から100mm間隔で配置した
装置を使用した。始発ガラス母材1aとしては、40m
mφの石英ガラス棒を使用した。
【0028】ガラス微粒子合成用バーナー13に供給す
るガス量を、流量コントローラ回路45で以下のとおり
設定した。流量計25(キャリア用O)は堆積初期1
5N(Normal:標準状態0℃1気圧に換算)L/
min堆積終了時13NL/min、流量計27
(H)は堆積初期50NL/min堆積終了時100
NL/min、流量計29(燃焼用O)は堆積初期2
5NL/min堆積終了時50NL/minとした。流
量計26(シール用Air)は4NL/min、流量計
28(シール用N)は13NL/minで堆積初期か
ら堆積終了時まで一定とした。SiClの供給量は堆
積初期3.5g/min堆積終了時23g/minとし
た。酸水素炎バーナー14に供給するガス量は、ガラス
微粒子合成用バーナー13に供給するガス量に対して、
流量計37(H)を0.5倍、流量計39(O)を
同量、流量計35(O)を0.5倍とし、流量計36
(Air)および流量計38(N)は同量を供給し
た。また、酸水素炎バーナー20について、流量計41
(O)を10NL/min、流量計42(N)を2
NL/minで堆積初期から堆積終了時まで一定とし、
流量計43(H)のみ初期を2NL/min、堆積時
間の20%くらいで15NL/minとなるように変化
させ、それ以後15NL/minで固定した。変化させ
たガス量は、夫々、積層するにつれて徐々に変化させる
ように設定して制御を行った。
【0029】バーナー列の横移動速度は、1000mm
/minの一定とし、移動距離150mmとした。回転
は、堆積初期を120rpm、堆積終了時に30rpm
となるように重量の増加に合わせて変化させた。バーナ
ーと堆積層表面の間隔が同じとなるよう、堆積層の外径
の増加に合わせ、バーナーを後退させた。
【0030】このような条件で多孔質ガラス層1bを外
径320mmφまで堆積を行った。これを冷却した多孔
質ガラス母材1には、僅かなクラックもないものであっ
た。
【0031】比較のため、上記の製造装置を使用した
が、酸水素炎バーナー14は動作させず、それ以外は上
記の例と同様にして多孔質ガラス母材の製造を行った。
その結果、多孔質ガラス層1bの外径が220mmまで
積層したところで、端部で発生した小さなクラックが発
生し、それが拡大し、目標の外径320mmまでの堆積
が行えなかった。
【0032】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明の
製造装置を使用して本発明の製造方法により製造した多
孔質ガラス母材は、始発ガラス母材に堆積した多孔質ガ
ラス層の末端近傍の錐形部分を全体的に加熱されて焼き
締められているので、この部分にクラックの起点の発生
及びクラックの拡大を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する多孔質ガラス母材の製造装置
の一実施例要部を示す正面図である。
【図2】上記製造装置のガス供給量の制御回路図であ
る。
【符号の説明】
1は多孔質ガラス母材、1aは始発ガラス母材、1bは
多孔質ガラス層、10・11は回転軸受、12はギアモ
ーター、13はガラス微粒子合成バーナー、14は酸水
素炎バーナー、15は移動架、16はネジ棒、17はス
テッピングモータ、18は軸受、19は上下駆動機構、
20は酸水素炎バーナー、21は排気ダクト、22はバ
ブラー、25〜29・35〜39・41〜43は流量
計、45は流量コントローラ回路である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 忠克 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内 (72)発明者 平沢 秀夫 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越化 学工業株式会社精密機能材料研究所内 Fターム(参考) 4G014 AH14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺母材の長手方向に複数並ぶガラス
    微粒子合成バーナー列で合成したガラス微粒子を、回転
    している長尺母材の側壁面に吹き付けながら、該長手方
    向に該ガラス微粒子合成バーナー列が、並ぶ間隔程度の
    距離を往復移動する多孔質ガラス母材の製造方法におい
    て、該ガラス微粒子合成バーナー列の両端に並べられた
    酸水素炎バーナーをともに前記往復移動させつつ、該酸
    水素炎バーナーによりガラス微粒子が堆積しつつある長
    尺母材の両端部を加熱することを特徴とする多孔質ガラ
    ス母材の製造方法。
  2. 【請求項2】 該酸水素炎バーナーに供給する酸素と
    水素の量を、該ガラス微粒子合成バーナー列に供給され
    るガラス微粒子を合成するための酸素と水素の流量に、
    連動して調整することを特徴とする請求項1に記載の多
    孔質ガラス母材の製造方法。
  3. 【請求項3】 該酸水素炎バーナーに供給する酸素と
    水素の量を、該ガラス微粒子合成バーナー列に供給され
    るガラス微粒子を合成するための酸素と水素の流量の
    0.5〜2倍に調整することを特徴とする請求項2に記
    載の多孔質ガラス母材の製造方法。
  4. 【請求項4】 長尺母材を回転駆動する駆動手段と、 回転する長尺母材の側壁面に向けてガラス微粒子を吹き
    付ける長手方向に複数並べられたガラス微粒子合成バー
    ナー列と、 該ガラス微粒子合成バーナー列の両端に並べられ、ガラ
    ス微粒子が堆積しつつある長尺母材の両端部を加熱する
    酸水素炎バーナーと、 該ガラス微粒子合成バーナー列および該酸水素炎バーナ
    ーを該長手方向に往復移動させる駆動手段とを、備えて
    いることを特徴とする多孔質ガラス母材の製造装置。
  5. 【請求項5】 該ガラス微粒子合成バーナーと該酸水
    素炎バーナーとが並べられる間隔が、該ガラス微粒子合
    成バーナーが複数並べられている間隔以下であることを
    特徴とする請求項4に記載の多孔質ガラス母材の製造装
    置。
  6. 【請求項6】 該酸水素炎バーナーに酸素および水素
    を供給する流量を、該ガラス微粒子合成バーナー列に酸
    素および水素を供給する流量をもとに制御するコントロ
    ーラを備えていることを特徴とする請求項4または5に
    記載の多孔質ガラス母材の製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の多孔質ガラス母材の
    製造装置において、該酸水素炎バーナーが往復移動する
    範囲の外側に、ガラス微粒子が堆積しつつある該長尺母
    材の両末端近傍を加熱する別な酸水素炎バーナーが固設
    されていることを特徴とする多孔質ガラス母材の製造装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014514236A (ja) * 2011-04-08 2014-06-19 ヘレウス クオーツ ユーケー リミティド シリカ煤体の製造

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