JP2002219326A - ガス分離装置 - Google Patents

ガス分離装置

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JP2002219326A
JP2002219326A JP2001021780A JP2001021780A JP2002219326A JP 2002219326 A JP2002219326 A JP 2002219326A JP 2001021780 A JP2001021780 A JP 2001021780A JP 2001021780 A JP2001021780 A JP 2001021780A JP 2002219326 A JP2002219326 A JP 2002219326A
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supersonic
passage
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gas
mixed gas
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JP2001021780A
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English (en)
Inventor
Keiji Yoshimura
敬二 吉村
Takashi Yoshitake
隆 吉武
Jun Nakagawa
潤 中川
Atsushi Too
篤史 東尾
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数種の分子からなる混合ガスの分子を効率
よく分離する。 【解決手段】 ガス分離装置10は、2種類以上の構成
分子A、Bを有する混合ガスを常温・高圧下で貯留する
貯気槽11と、貯気槽11の出口に設けられた超音速ノ
ズル13と、超音速ノズル13から放出される混合ガス
を受け入れて流す超音速通路15とを具備し、更に、超
音速ノズル13に隣接した超音速通路15の周壁部分に
拡張部分を形成すると共に超音速通路15は全体として
なだらかに湾曲して形成され、超音速通路15の下流出
口部内に楔状分離板19が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス分離装置に関
し、特にクラスタ状態の分子と非クラスタ状態の分子を
含む混合ガスを空力作用を利用して構成分子毎に分離す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の分子からなる混合ガスからその構
成分子を分離する場合、構成分子間で化学的性質が異な
る場合はその化学的性質の差が利用されることが多い。
しかしながら、その構成分子間に利用できる化学的差が
ない場合は、その他の性質、例えば、構成分子の質量差
がある場合はその差が利用される。このような分離技術
の例を説明すると、図4(a)、(b)は従来のガス分
離装置1の構成を示したもので、貯気槽3内に貯留され
た複数種類の分子よりなる混合ガスに対し、予め特定分
子の一つの同位体の吸収スペクトルに一致する波長のレ
ーザを照射した後、この混合ガスを超音速ノズル5に放
出すると、レーザ照射を受けてエネルギーが高められた
分子はクラスタを形成しない状態で、その他の分子は形
成した状態で流れる。流れは下流方向に広がってゆく膨
張噴流となり、混合ガスの各分子は流れ方向及び軸直角
方向の各速度成分を持つ。このクラスタ状態(複数の分
子同士がくっついた状態)の分子と非クラスタ状態(複
数の分子がバラバラに存在する状態)の分子とを、軸直
角方向速度成分がクラスタ状態の分子の方が非クラスタ
状態の分子よりも小さいことを利用して分離することに
より、特定分子の1つの同位体を分離するようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、図示するように、直線状に形成された超音速
ノズル5内に設置したスキマー7を介して分離するよう
になっている。この分離装置では、重い分子aは直進
し、軽い分子bは軸直角方向への圧力拡散によって軸直
角方向速度成分を持つことを単に利用したものであるの
で、分離効率が低いという問題があった。従って、本発
明の課題は、複数の構成分子を持つ混合ガスから、特定
の構成分子を効率よく分離する装置を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明によれば、ガス分離装置は2種類以上の構成
分子を有する混合ガスを常温・高圧下で貯留する貯気槽
と、同貯気槽の出口に設けられた超音速ノズルと、同超
音速ノズルから放出される混合ガスを受け入れて流す超
音速通路とを具備し、その超音速ノズルに隣接した前記
超音速通路の周壁部分に拡張部分を形成すると共に該超
音速通路は全体としてなだらかに湾曲して形成し、該超
音速通路の下流出口部内に楔状分離板又は別々の回収コ
レクタが配設され、該混合ガスはクラスタ状態の分子と
非クラスタ状態の分子とが混在して該超音速通路内を流
れて分離されるようになっている。
【0005】
【発明の実施の形態】以下添付の図面を参照して、本発
明の実施形態を説明する。尚、全図にわたり同一部分に
は同一の符号を付している。本実施形態に係る分離装置
10の概念図を示す図1において、ガス分離装置10の
貯気槽11は、概念的に白丸印Aで示す同位体分子(Si
30H4とSi28H2D2)を常温・高圧下で貯留している。貯気
槽11の出口には、超音速ノズル13が形成され、その
出口は湾曲した超音速通路15に連絡している。この超
音速通路15の構造を更に説明すると、超音速ノズル1
3に接続する側の拡張部17は下流側に向かって滑らか
に拡張するように形成され、下流側には楔状分離板19
が通路の中央部分に配設されている。そして、拡張部1
7と分離板19設置個所との間には曲率半径が相対的に
大きい外側内壁21と曲率半径が相対的に小さい内側内
壁23とが形成されている。
【0006】次に前記した構成のガス分離装置10の作
用を説明する。貯気槽11は常温・高圧下に状態が保持
されていて、前述した同位体分子Aを含む複数の分子か
らなる混合ガスを超音速ノズル13を通して超音速通路
15の拡張部17へ放出させると、ガスは断熱膨張して
低温状態となり、吸収スペクトルがそれぞれの分子につ
いて明瞭に分離した状態となる。その特定の分子の一つ
の同位体の吸収スペクトルに一致する波長のレーザを、
レーザ照射装置(図示しない。)を介して照射すると、
レーザ照射によってエネルギーが高められてクラスター
状態を形成しない同位体分子Aと、吸収スペクトルが一
致しないためエネルギーが高められず、他の分子(例え
ばArであり、黒丸印で示される)Bと共にクラスター
状態を形成した同位体分子A(集合的に符号Cで示
す。)とが生成される。そしてこれらが混合した状態で
湾曲した超音速通路15を流れて行くが、大きい分子量
を有するクラスター状態の分子Cは、その際生ずる遠心
力が大きいため外側内壁21に沿ってより多く流れ、一
方非クラスタ状態である同位体分子Aと分子Bは分子量
が小さくて作用する遠心力が小さいため、内側内壁23
に沿ってより多く流れ、最終的に楔状分離板19によっ
て分離され、回収される。
【0007】以上説明したように、前記実施形態に係る
ガス分離装置10によれば、超音速通路15が全体とし
て緩やかに湾曲しているので、混合ガスは超音速通路1
5内をスムーズに流れ、遠心力によりクラスター状態の
分子は外側内壁21へ、非クラスター状態の分子は内側
内壁23側に確実に分離され、更に楔状分離板19によ
って効率よく正確に分離・回収される。
【0008】前記ガス分離装置10の一部を改変した改
変実施形態を図2を参照して説明する。図において、ガ
ス分離装置10と同じ部分には同一符号を付しているの
で、改変された部分を中心に説明すると、ガス分離装置
20においては、湾曲した超音速通路15の出口部に楔
状分離板19の代わりにコレクタ21、22が並んで設
けられている。このようにすると、前述の実施形態の場
合と同様に外側内壁21に沿って流れてきたクラスター
状態の分子流25は、コレクタ23に流れ込み、一方内
側内壁22に沿って流れてきた非クラスタ状態の分子流
27は、コレクタ21に確実に効率よく流れ込み、分離
・回収される。
【0009】更に別の改変実施形態を図3を参照して説
明する。図3において、超音速ノズル13を介して貯気
槽11に連絡した湾曲した超音速通路31は次のように
形状に構成されている。超音速ノズル13の出口と超音
速通路31の内側内壁33とを連絡する連絡部37(図
において下側)は滑らかに湾曲しているが拡張はしてい
ない。一方、超音速通路31の外側内壁35と超音速ノ
ズル13との連絡部39(図において上側)は、滑らか
に拡張している。即ち、拡張部は超音速ノズル13に隣
接する一方側にのみ形成されている。その他の構成は、
ガス分離装置10の場合と同じであり、同様の作用効果
を有するが構造が簡単になっている。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2構成分子を含む混合ガスの分離装置は、処理対象の構
成を貯留する貯気槽に超音速ノズルを介して連絡する超
音速通路が緩やかに湾曲しているので、混合ガス流のク
ラスタ状態の分子と非クラスタ状態の分子とは遠心力に
より効率よく分離される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るガス分離装置の主要部
の概念図である。
【図2】前記実施形態の一部を改変した改変実施形態に
係るガス分離装置の主要部の概念図である。
【図3】前記実施形態の一部を改変した別の改変実施形
態に係るガス分離装置の主要部の概念図である。
【図4】従来装置の概念図である。
【符号の説明】
10 分離装置 11 貯気槽 13 超音速ノズル 15 超音速通路 17 拡張部 19 分離板 20 分離装置 21 外側内壁 22 内側内壁 23、24 コレクタ 30 分離装置 31 超音速通路 33 内側内壁 35 外側内壁 37、39 連絡部 A、B 構成分子 C クラスタ状態の分子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 潤 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 東尾 篤史 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種類以上の構成分子を有する混合ガス
    を常温・高圧下で貯留する貯気槽と、同貯気槽の出口に
    設けられた超音速ノズルと、同超音速ノズルから放出さ
    れる混合ガスを受け入れて流す超音速通路とを具備した
    ガス分離装置であって、前記超音速ノズルに隣接した前
    記超音速通路の周壁部分に拡張部分を形成すると共に該
    超音速通路は全体としてなだらかに湾曲して形成され、
    該超音速通路の下流出口部内に楔状分離板が配設され、
    該混合ガスはクラスタ状態の分子と非クラスタ状態の分
    子とが混在して該超音速通路内を流れて分離されるガス
    分離装置。
  2. 【請求項2】 前記超音速通路の下流出口内に前記楔状
    分離板に変えて2個の回収コレクタが配設されている請
    求項1記載のガス分離装置。
  3. 【請求項3】 前記超音速ノズルに隣接する前記超音速
    通路の接続部において、前記拡張部が湾曲方向外側にの
    み形成されている請求項1記載のガス分離装置。
JP2001021780A 2001-01-30 2001-01-30 ガス分離装置 Withdrawn JP2002219326A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012045506A (ja) * 2010-08-28 2012-03-08 Hatsuo Haba 流体沿面曲り作用を活用した竪樋取水等塵芥除去装置
JP2012219332A (ja) * 2011-04-08 2012-11-12 Omega:Kk 塩素ガスと水素ガスの製造方法

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