JP2002217136A - スクライブ方法及びスクライブ装置 - Google Patents

スクライブ方法及びスクライブ装置

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JP2002217136A JP2001013158A JP2001013158A JP2002217136A JP 2002217136 A JP2002217136 A JP 2002217136A JP 2001013158 A JP2001013158 A JP 2001013158A JP 2001013158 A JP2001013158 A JP 2001013158A JP 2002217136 A JP2002217136 A JP 2002217136A
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中村  聡
Shoichiro Hara
正一郎 原
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茂晴 宇高
Mitsuo Ishii
光男 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクライブラインの形状制御が可能なスクラ
イブ方法及びスクライブ装置を提供する。 【解決手段】 半導体基板の表面にスクライブ針を接触
させ、スクライブ針を半導体基板に対して移動させてス
クライブラインを形成し、スクライブラインの形成後に
スクライブ針を半導体基板の上面から離脱させる工程を
含み、スクライブ針が半導体基板の表面に押しつけられ
る針圧を制御しながらスクライブラインを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板のスク
ライブ方法及びスクライブ装置に関し、特に、スクライ
ブ針の針圧を制御したスクライブ方法及びスクライブ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば特開昭59−90940
号公報や特開昭60−12386号公報に記載された、
全体が500で示された従来のスクライブ装置の側面図
である。
【0003】スクライブ装置500には、昇降駆動手段
1が設けられている。昇降駆動手段1にはアーム支持部
2に支持されたアーム3が取り付けられている。また、
スクライブ装置500には、X−Y方向に移動可能なス
テージ4が設けられている。ステージの上には粘着テー
プ5に張りつけられたレーザーダイオードアレイ素子
(以下、「LDアレイ素子」という。)6が固定されて
いる。LDアレイ素子6はバー状であり、長手方向の両
側面が劈開面となっている。
【0004】アーム支持部2とアーム3とは、回転軸7
により接続されている。また、アーム3とアーム支持部
2との間には加圧ばね8が設けられている。アーム3の
先端には、LDアレイ素子6にスクライブライン9を形
成するための、スクライブ針10が設けられている。
【0005】次に、図7を用いて、従来のスクライブラ
インの形成方法について説明する。従来の方法では、ま
ず、図7(a)に示すように、ステージ4上に粘着テー
プ5に張りつけられたLDアレイ素子6を固定する。こ
の状態で、昇降駆動手段1が、昇降ガイド16に沿って
アーム支持部2を下降させる。
【0006】次に、図7(b)に示すように、スクライ
ブ針10がIDアレイ素子6に接触すると、回転軸7の
回りで、アーム3が接点ストッパ17から離れて回転
し、加圧ばね8によりスクライブ針10に針圧が加えら
れる。所定の針圧がスクライブ針10に加わった状態
で、アーム支持部2の下降が停止する。
【0007】次に、図7(c)に示すように、ステージ
4を水平に移動させることにより、LDアレイ素子6の
表面に断面が略V型のスクライブライン9を形成する。
【0008】最後に、図7(d)に示すように、所定の
長さのスクライブライン9を形成した後に、ステージ4
の移動を停止し、昇降駆動手段1によりアーム2を上昇
させ、LDアレイ素子6の表面からスクライブ針10を
離す。続いて、矢印18で示す方向にステージ4を移動
させた後、工程(a)〜(d)を再度行うことにより、
次のスクライブライン9を形成する。かかる工程を繰り
返すことにより、複数のスクライブライン9がLDアレ
イ素子6上に形成される。
【0009】スクライブライン9を形成したLDアレイ
素子6は、ステージ4から取り外した後、例えば裏面を
ローラ状の治具で押圧することにより、スクライブライ
ン9に沿って分割される。
【0010】図8(a)は、スクライブライン形成工程
における、スクライブ針の位置とスクライブ針の針荷重
との関係である。また、図8(b)は、図8(a)の横
軸に対応するLDアレイ素子の位置である。図8(a)
(b)からわかるように、スクライブライン形成工程で
は、LDアレイ素子の劈開面から所定の距離だけ離れた
スクライブ開始点にスクライブ針が降ろされて、最大荷
重まで加圧される。続いて、かかる最大荷重を維持した
ままでLDアレイ素子が移動し、スクライブラインが形
成される。最後に、スクライブ針がスクライブ終了点に
到達した段階でLDアレイ素子が停止し、スクライブ針
が上昇してLDアレイ素子から離れ、スクライブライン
の形成が終了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のスクライブ装置(ポイントスクライバ)では、スクラ
イブ針の針圧が固定されているため、スクライブライン
の形成中にスクライブラインの形状を制御することは困
難であった。このため、特に、スクライブ開始点、スク
ライブ終了点は、スクライブ針の接触、離脱時によりス
クライブラインの形状が変わる特異点となり、スクライ
ブラインに沿ってLDアレイ素子を分割する場合に割れ
や欠けが発生する原因となっていた。
【0012】また、スクライブラインの深さは、スクラ
イブ針を加圧する加圧ばねのコンプライアンスで決まる
ため、LDアレイ素子の厚みのばらつきや粘着テープの
弾性のばらつきによりスクライブラインの深さがばらつ
き、素子を分割する場合に割れや欠けを生じる原因とな
っていた。
【0013】更に、LDアレイ素子は、母材の材質、基
板上に作製されたエピタキシャル成長層、電極などの状
態によって、最適なスクライブラインの形状が異なって
おり、スクライブラインの形状の制御が望まれる。
【0014】そこで、本発明は、上記問題を解決するた
めに、スクライブラインの形状制御が可能なスクライブ
方法及びスクライブ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体素子が
形成された半導体基板にスクライブラインを形成するス
クライブ方法において、半導体基板の表面にスクライブ
針を接触させ、該スクライブ針を該半導体基板に対して
移動させてスクライブラインを形成し、該スクライブラ
インの形成後に該スクライブ針を該半導体基板の上面か
ら離脱させる工程を含み、該スクライブ針が該半導体基
板の表面に押しつけられる針圧を制御しながら該スクラ
イブラインを形成することを特徴とするスクライブ方法
である。かかる方法を用いてスクライブ針の針圧を制御
することにより、均一な形状のスクライブラインを形成
することができる。この結果、LDアレイ素子の素子分
割時における異常な割れ等の発生を防止して、LD素子
の製造歩留まりを向上させることができる。また、母材
の材質等に応じて、スクライブラインの形状を変えるこ
とも可能となる。
【0016】上記スクライブ針の針圧は、上記スクライ
ブラインの形成中に、初期荷重から漸次増加して一定の
最大荷重となり、該最大荷重が維持された後に漸次減少
して最終荷重となるものでも良い。
【0017】上記スクライブ針の針圧は、上記初期荷重
から直線的に増加して上記最大荷重となり、更に、該最
大荷重から直線的に減少して上記最終荷重となるもので
あっても良い。
【0018】また、本発明は、上記スクライブライン
が、略一定の深さとなるように上記針圧を制御すること
を特徴とするスクライブ方法でもある。スクライブライ
ンをかかる形状とすることにより、LDアレイ素子の素
子分割時における異常な割れ等の発生を防止できる。
【0019】また、本発明は、上記スクライブライン
が、少なくとも該スクライブラインの一端に向かって漸
次浅くなるように上記針圧を制御することを特徴とする
スクライブ方法でもある。スクライブラインをかかる形
状とすることにより、特にスクライブラインの端部で発
生する異常な割れ等を防止できる。また、母材の材質に
応じたスクライブラインの形成が可能となる。
【0020】本発明は、更に、上記スクライブラインの
形状を観察する観察工程と、該観察工程で観察した該ス
クライブラインの形状に基づいて、上記スクライブ針の
上記針圧の制御条件を設定する設定工程とを含むことを
特徴とするスクライブ方法でもある。かかる観察手段と
設定手段を含むことにより、スクライブラインの形状を
より正確に、かつ任意に制御することができる。
【0021】一のスクライブラインを形成した後に、上
記観察工程と上記設定工程とを行い、続いて、他のスク
ライブラインを形成するものであっても良い。
【0022】一のスクライブラインの形成中に、上記観
察工程と上記設定工程とを行い、上記設定条件を該一の
スクライブラインの形成に適用するものであっても良
い。
【0023】また、本発明は、半導体基板の表面にスク
ライブ針でスクライブラインを形成するスクライブ装置
であって、半導体基板を載置するステージと、該半導体
基板の表面に接触させた状態で、該半導体基板に対して
移動してスクライブラインを形成するスクライブ針と、
該スクライブ針が該半導体基板に押しつけられる針圧を
制御する制御手段とを含むことを特徴とするスクライブ
装置でもある。かかるスクライブ装置を用いることによ
り、均一な形状のスクライブラインを形成することがで
きる。従って、LDアレイ素子の素子分割時における異
常な割れ等の発生を防止して、LD素子の製造歩留まり
を向上させることができる。また、母材の材質に適した
形状のスクライブラインを形成することも可能となる。
【0024】上記制御手段が、上記スクライブ針が固定
され、かつコイルが設けられたアームと、該アームが回
転軸の回りで動くように支持され、かつマグネットが設
けられたアーム支持部とを含み、該コイルに電流を流す
ことにより発生する磁界と、該マグネットの有する磁界
との相互作用により、該回転軸の回りで該アームを動か
し、該アームに固定された該スクライブ針の上記針圧を
制御することが好ましい。
【0025】上記制御手段が、上記スクライブ針に取り
つけられたコイルと、該スクライブ針が、その略長手方
向に移動できるように取りつけられ、かつマグネットが
設けられたアームとを含み、該コイルに電流を流すこと
により発生する磁界と、該マグネットの有する磁界との
相互作用により、該スクライブ針を移動させて上記針圧
を制御することが好ましい。
【0026】上記制御手段は、リニアモータ、特にボイ
スコイル型のリニアモータを含むことが好ましい。より
簡易かつ応答性良く、スクライブ針の針圧制御ができる
からである。
【0027】また、本発明は、更に、上記スクライブラ
インの形状を観察する観察手段と、該観察手段による観
察結果に基づいて、上記スクライブ針の上記針圧を設定
する設定手段とを含むことを特徴とするスクライブ装置
でもある。
【0028】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1にかかる、全体が100で表されるスクラ
イブ装置の概略図である。また、図2は、スクライブ装
置の一部を示したもので、図2(a)に側面図、図2
(b)に裏面図を示す。図1、2中、図6と同一符号
は、同一又は相当箇所を示す。
【0029】図1に示すように、スクライブ装置100
は、従来のスクライブ装置500に加えて、スクライブ
ライン観察手段12を含み、スクライブ針10によって
形成されるスクライブラインの形状が観察できる。
【0030】ステージ4に取りつけられたステージ駆動
手段11と、アーム支持部2に取りつけられた昇降駆動
手段1には、ステージコントローラ21が接続されてい
る。また、アーム3には、針圧コントローラ22が接続
されている。また、スクライブライン観察手段12に
は、画像処理装置23が接続されている。ステージコン
トローラ21、針圧コントローラ22及び画像処理装置
23は制御装置24に接続されている。制御装置24で
は、画像処理装置23から得られるデータを基に、ステ
ージコントローラ21、針圧コントローラ22を制御す
る。
【0031】また、図2(a)(b)に示すように、ア
ーム支持部2にはマグネット13が設けられ、一方、ア
ーム3にはコイル14が設けられている。スクライブ装
置100の停止状態において、アーム3に取り付けられ
たスクライブ針10の先端は、アーム3の回転軸7の中
心軸と略同一水平面上に位置する。回転軸7は、摩擦フ
リーの状態で軸受15に支持される。
【0032】コイル14に電流を流すと、コイル14に
発生する磁界とマグネット13の磁界との相互作用によ
り、アーム3が回転軸7の回りで回転し、LDアレイ素
子6の表面に対して略垂直な方向に、スクライブ針10
の突端を移動させる。スクライブ針10の移動距離、即
ち、スクライブ針10がLDアレイ素子6を加圧する針
圧は、コイル14に流す電流値により、連続的に変化さ
せることができる。
【0033】次に、図3を用いて、本実施の形態にかか
るスクライブラインの形成方法について説明する。ま
ず、図3(a)に示すように、待機状態では、コイル1
4には電流が流されないか、又は極微弱な電流が流さ
れ、アーム2が略水平に保持される。かかる状態では、
アーム2は接点ストッパ17に接触して静止している。
スクライブ針10も、LDアレイ素子6から離れた位置
に保持されている。
【0034】次に、図3(b)に示すように、昇降駆動
手段1が、昇降ガイド16に沿ってアーム支持部2を下
降させる。スクライブ針10がLDアレイ素子6に接触
すると、アーム2が接点ストッパ17から離れる。これ
を感知してコイル3に電流を流すと、コイル14に流れ
る電流により生じた磁界とマグネット6の磁界との間に
相互作用が働き、アーム2に、回転軸7を中心とした回
動モーメントを与える。これにより、スクライブ開始点
において、スクライブ針10が、LDアレイ素子6の表
面を所定の針圧で加圧する。
【0035】次に、図3(c)に示すように、LDアレ
イ素子6を搭載するステージ4を移動させて、LDアレ
イ素子6の長手方向に対して略垂直な方向に、スクライ
ブライン9を形成する。スクライブライン9は、ステー
ジコントローラ21の位置情報に基づいて、コイル3に
流す電流を制御しつつ形成される。スクライブ針10が
所定の位置まで移動した時点でコイル3に流す電流を次
第に減少させる。
【0036】最後に、図3(d)に示すように、スクラ
イブ終了点で、昇降駆動手段1がアーム支持部2を上昇
させ、スクライブ針10をLDアレイ素子6の表面から
離す。
【0037】図4(a)は、スクライブライン形成工程
における、スクライブ針の位置とスクライブ針の針荷重
との関係である。また、図4(b)は、図4(a)の横
軸に対応するLDアレイ素子の位置である。図4(a)
の加圧プロファイル1に示すように、LDアレイ素子の
劈開面から所定の距離だけ離れたスクライブ開始点にス
クライブ針が降ろされる。スクライブ開始点では、針荷
重は、所定の初期荷重に設定される。次に、スクライブ
ラインの形成中に荷重が漸次増加し、最大荷重で一定の
荷重に維持される。スクライブラインの形成終了前に、
荷重が漸次減少し、スクライブ終了点では、所定の最終
荷重となる。スクライブ針がスクライブ終了点に到達し
た時点で、ステージの移動が終了するとともに、スクラ
イブ針が上昇してLDアレイ素子から離れる。なお、ス
クライブライン形成中の針荷重は、例えば、図4(a)
中に示す加圧プロファイル2のように、曲線的に変化さ
せても構わない。
【0038】一のスクライブラインの形成が終了する
と、スクライブライン観察手段12によりスクライブラ
インの形状が観察され、観察結果が画像データとして制
御装置24に送られる。かかる画像データに基づいて、
スクライブラインを形成するために設定したスクライブ
針の針圧や移動速度が適切であったかどうかが判断され
る。かかる判断に基づいて、必要があれば、次のスクラ
イブラインの形成条件が修正される。
【0039】このように、スクライブラインの形成条件
にフィードバックをかけた後、図3(a)〜(d)の工
程を行うことにより、次のスクライブラインが形成され
る。
【0040】なお、ここでは、一のスクライブラインの
形成後に、スクライブラインを観察し、次のスクライブ
ラインの形成条件を修正したが、スクライブラインの形
成中にリアルタイムでスクライブラインの形状を観察し
て針圧を制御することも可能である。
【0041】このように、スクライブライン形成時のス
クライブ針の針圧を、例えば、スクライブ開始点とスク
ライブ終了点で小さくなるように制御することにより、
これらの点で特異な形状とならない、均一な形状のスク
ライブラインの形成が可能となる。この結果、スクライ
ブラインに沿ってLDアレイ素子を分割する場合に発生
する割れや欠けをなくすことができる。
【0042】また、コイルに流す電流を変えることによ
りスクライブ針の針圧を任意に設定できるため、例え
ば、粘着テープなどの補助部品の厚み、剛性に影響され
ることなく、形状の一定したスクライブラインを形成す
ることができる。これにより、LDアレイ素子を分割す
る場合に発生する割れや欠けをなくすことができる。
【0043】また、スクライブラインを形成しながら、
その形状を観察することにより、スクライブラインの形
状に応じて、リアルタイムで針圧を変化させることがで
きる。このため、スクライブラインの形状の変動を修正
でき、形状の一定したスクライブラインを得ることがで
きる。
【0044】なお、本実施の形態では、LDアレイ素子
6を搭載したステージ4を移動させてスクライブライン
を形成したが、ステージ4を固定し、アーム3等を移動
させて、スクライブラインを形成しても良い。
【0045】また、本実施の形態では、例えば、球軸受
けを用いてアーム3の回転軸7を支持していたが、静圧
の回転軸受けを用いることにより、回転軸3と軸受け1
5との間の摩擦をほぼ無くすことができ、より微妙な針
圧の制御が可能となる。
【0046】特に、上述のようなボイスコイル型リニア
モータによって針圧を制御することにより、簡便かつ応
答性よく針圧制御ができ、自由な針圧曲線が得られる。
【0047】実施の形態2.図5は、本発明の実施の形
態2にかかる、全体が200で示されるスクライブ装置
の側面図であり、図1と同一符号は、同一又は相当部分
を示す。スクライブ装置200では、アーム3は、アー
ム支持部2に固定されている。スクライブ針10は、ア
ーム2に設けられた直動の静圧軸受け25により支持さ
れている。スクライブ針10にはコイル26が設けら
れ、一方、アーム3にはマグネット27が設けられてい
る。スクライブ針10のコイル26に電流を流すことに
より、コイル26に磁界が発生し、アーム3のマグネッ
トの磁界との相互作用により、スクライブ針10が移動
する。
【0048】かかるスクライブ装置200では、スクラ
イブ針10とスクライブ針10に設けられたコイル26
のみが可動部であるため、上述のスクライブ装置100
に比べて可動部の質量が大幅に小さくなり、慣性力の影
響を抑えることができる。このため、スクライブ針10
の針圧のより微妙な制御が可能となる。なお、直動の静
圧軸受け25には、一般的な他の直動の低摩擦の軸受け
を用いることも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるスクライブ装置では、スクライブ針の針圧を制
御して均一な形状のスクライブラインを形成することが
できる。母材の性質に応じてスクライブラインの形状を
変えることもできる。この結果、LDアレイ素子の素子
分割時における異常な割れ等の発生を防止して、LD素
子の製造歩留まりを向上させることができる。
【0050】また、スクライブ針の針圧をリニアモータ
で制御するため、微妙な針圧の制御が可能となる。
【0051】また、スクライブラインの形状を観察しな
がらスクライブラインを形成することにより、スクライ
ブ針の針圧をリアルタイムで制御でき、スクライブライ
ンの形状の制御性が向上する。
【0052】更に、スクライブ針のみを動かして針圧を
制御することにより、スクライブ針の制御性がより向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかるスクライブ装
置の概略図である。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかるスクライブ装
置の側面図及び裏面図である。
【図3】 本発明の実施の形態1にかかるスクライブラ
インの形成工程である。
【図4】 本発明の実施の形態1にかかるスクライブ装
置における針荷重のプロファイルである。
【図5】 本発明の実施の形態2にかかるスクライブ装
置の側面図である。
【図6】 従来のスクライブ装置の側面図である。
【図7】 従来のスクライブラインの形成工程である。
【図8】 従来のスクライブ装置における針荷重のプロ
ファイルである。
【符号の説明】
1 昇降駆動手段、2 アーム支持部、3 アーム、4
ステージ、5 粘着テープ、6 LDアレイ素子、7
回転軸、8 加圧ばね、9 スクライブライン、10
スクライブ針、11 ステージ駆動手段、12 スク
ライブライン観察手段、13 マグネット、14 コイ
ル、15 軸受け、16 昇降ガイド、17 接点スト
ッパ、21 ステージコントローラ、22 針圧コント
ローラ、23 画像処理装置、24 制御装置、100
スクライブ部装置。
フロントページの続き (72)発明者 原 正一郎 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 宇高 茂晴 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 石井 光男 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F073 DA32 DA34

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子が形成された半導体基板にス
    クライブラインを形成するスクライブ方法において、 半導体基板の表面にスクライブ針を接触させ、該スクラ
    イブ針を該半導体基板に対して移動させてスクライブラ
    インを形成し、該スクライブラインの形成後に該スクラ
    イブ針を該半導体基板の上面から離脱させる工程を含
    み、 該スクライブ針が該半導体基板の表面に押しつけられる
    針圧を制御しながら該スクライブラインを形成すること
    を特徴とするスクライブ方法。
  2. 【請求項2】 上記スクライブ針の針圧が、 上記スクライブラインの形成中に、初期荷重から漸次増
    加して一定の最大荷重となり、該最大荷重が維持された
    後に漸次減少して最終荷重となることを特徴とする請求
    項1に記載のスクライブ方法。
  3. 【請求項3】 上記スクライブラインが、略一定の深さ
    となるように上記針圧を制御することを特徴とする請求
    項1に記載のスクライブ方法。
  4. 【請求項4】 上記スクライブラインが、少なくとも該
    スクライブラインの一端に向かって漸次浅くなるように
    上記針圧を制御することを特徴とする請求項1に記載の
    スクライブ方法。
  5. 【請求項5】 更に、上記スクライブラインの形状を観
    察する観察工程と、 該観察工程で観察した該スクライブラインの形状に基づ
    いて、上記スクライブ針の上記針圧の制御条件を設定す
    る設定工程とを含むことを特徴とする請求項1に記載の
    スクライブ方法。
  6. 【請求項6】 一のスクライブラインを形成した後に、
    上記観察工程と上記設定工程とを行い、続いて、他のス
    クライブラインを形成することを特徴とする請求項5に
    記載のスクライブ方法。
  7. 【請求項7】 一のスクライブラインの形成中に、上記
    観察工程と上記設定工程とを行い、上記設定条件を該一
    のスクライブラインの形成に適用することを特徴とする
    請求項5に記載のスクライブ方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板の表面にスクライブ針でスク
    ライブラインを形成するスクライブ装置であって、 半導体基板を載置するステージと、 該半導体基板の表面に接触させた状態で、該半導体基板
    に対して移動してスクライブラインを形成するスクライ
    ブ針と、 該スクライブ針が該半導体基板に押しつけられる針圧を
    制御する制御手段とを含むことを特徴とするスクライブ
    装置。
  9. 【請求項9】 上記制御手段が、 上記スクライブ針が固定され、かつコイルが設けられた
    アームと、 該アームが回転軸の回りで動くように支持され、かつマ
    グネットが設けられたアーム支持部とを含み、 該コイルに電流を流すことにより発生する磁界と、該マ
    グネットの有する磁界との相互作用により、該回転軸の
    回りで該アームを動かし、該アームに固定された該スク
    ライブ針の上記針圧を制御することを特徴とする請求項
    8に記載のスクライブ装置。
  10. 【請求項10】 上記制御手段が、 上記スクライブ針に取りつけられたコイルと、 該スクライブ針が、その略長手方向に移動できるように
    取りつけられ、かつマグネットが設けられたアームとを
    含み、 該コイルに電流を流すことにより発生する磁界と、該マ
    グネットの有する磁界との相互作用により、該スクライ
    ブ針を移動させて上記針圧を制御することを特徴とする
    請求項8に記載のスクライブ装置。
  11. 【請求項11】 上記制御手段が、リニアモータを含む
    ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載のス
    クライブ装置。
  12. 【請求項12】 更に、上記スクライブラインの形状を
    観察する観察手段と、 該観察手段による観察結果に基づいて、上記スクライブ
    針の上記針圧を設定する設定手段とを含むことを特徴と
    する請求項8〜11のいずれかに記載のスクライブ装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114234758A (zh) * 2021-12-06 2022-03-25 西安航天动力机械有限公司 一种用于旋轮精确定位的检测工装及使用方法

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