JP2002216944A - 高周波加熱装置 - Google Patents

高周波加熱装置

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JP2002216944A JP2001006037A JP2001006037A JP2002216944A JP 2002216944 A JP2002216944 A JP 2002216944A JP 2001006037 A JP2001006037 A JP 2001006037A JP 2001006037 A JP2001006037 A JP 2001006037A JP 2002216944 A JP2002216944 A JP 2002216944A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加熱物を移動させることなく複数の被加熱
物を同時に仕上げる装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の高周波加熱装置は、加熱室10
の底壁面15に設けた略円形の絞り部17、絞り部17
内に設けた指向性を有する電波放射手段22、電波放射
手段22を回転駆動するモータ23、回転位置識別手段
25および回転動作を制御する制御手段31とを備え
た。これにより、電波放射手段22の電波放射方向を制
御して加熱室内全体の高周波分布の強弱を変化させ、被
加熱物を移動させることなく様々な被加熱物の加熱に対
して被加熱物の昇温分布の均一化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波エネルギを
用いて被加熱物を誘電加熱する高周波加熱装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の高周波加熱装置は、被加熱物を均
一に加熱することを主眼とした要素技術として、被加熱
物を回転させるターンテーブル機構、加熱室内の高周波
を攪拌するスターラー機構あるいは特開平11−167
986号公報に記載されているように高周波が給電され
る平板状アンテナを回転させる機構、さらには特公平1
−48629号公報に記載されているように給電される
高周波と結合させた導波管を回転させる機構などがあ
る。
【0003】一方、近年は生活スタイルの変化にともな
い、調理の合理化に対してできあいのお惣菜や冷凍保存
食を積極的に利用したり、家族がそれぞれ個別に食事を
とる個食化の傾向が進んでいる。このような生活スタイ
ルの変化に対して複数の食材を同時に加熱することが望
まれているが、従来の均一加熱を主眼とした加熱方法で
は複数の食材にほぼ同じ割合の加熱エネルギが供給され
るために食材の量が異なると量の多い方は温度上昇が緩
く加熱不足になり、同じ食材で同じ量であっても初期の
食材温度が異なると低い温度の食材は加熱不足になり、
複数の食材を同時に仕上げることが困難であった。
【0004】この課題に対し、赤外線センサを用いて複
数の食材の温度を個別に検出する方法と被加熱物を収納
する加熱室内に生じさせた高周波分布の強弱を積極的に
利用して異なる温度の食材あるいは異なる複数の食材を
同時に加熱して仕上げる装置が提供されてきた。
【0005】これらの高周波加熱装置は、被加熱物を載
置するターンテーブルと、被加熱物の重量を検知する重
量センサや被加熱物の表面温度を検知する赤外線センサ
を備えている。そして、異なる温度の被加熱物を同時に
加熱して同じ温度に仕上げる場合、まず特定の視野位置
を備えた赤外線センサに対してターンテーブルを回転さ
せることでターンテーブル上全域の温度分布を検出す
る。そして高温あるいは低温の被加熱物の載置位置を検
出し、低温側の被加熱物を高周波の強い位置に回転移動
しその位置でターンテーブルを停止して低温側の被加熱
物を積極的に加熱したり、高温側の被加熱物が高周波の
強い位置に移動した時に高周波出力を低下させて加熱し
すぎを防止する方法を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
被加熱物を同時加熱する従来の装置はターンテーブル機
構を用いた構成であり、対象となる被加熱物を回転移動
させて高周波加熱制御が行われるため、ターンテーブル
回転中に個々の被加熱物の高周波による加熱状態を最適
に制御することが難しい課題があった。また、個々の被
加熱物に生じる高周波加熱がターンテーブルの回転速度
に依存するため、量が少ない被加熱物の場合は加熱時間
が短いので同時仕上げの作用を十分に活用できる時間が
ない。また、量が大きく異なる複数の被加熱物の同時加
熱に対しては、量の少ない被加熱物が加熱されすぎると
いう課題を有していた。
【0007】また、加熱しすぎを防止するために高周波
出力を低下させる方法は総加熱時間が長くなり、短時間
で被加熱物を加熱できるという高周波加熱のメリットが
生かせない。また、上記観点から出力を完全に停止しな
い場合は、高温になった被加熱物はさらに加熱されてし
まう課題を有していた。
【0008】本発明は、前記従来の課題を解決するもの
であり、被加熱物を移動させることなく加熱室内の高周
波分布を可変制御して、単品はもとより複数の被加熱物
の同時仕上げを実現させうる高周波加熱装置を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記従来の課題を解決す
るために、本発明の高周波加熱装置は、被加熱物を収納
する加熱室の底面に設けた絞り部と、前記絞り部内に設
けた指向性を有する電波放射手段と、前記電波放射手段
の回転動作を制御する制御手段とを備えたものである。
【0010】そして、電波放射手段の指向性を利用して
電波放射手段の回転動作を制御することにより加熱室内
全体の高周波分布の強弱を平均化させたり特定の領域の
高周波を強くする。これにより、加熱室内に収納した被
加熱物に対して被加熱物を移動させることなく、単品の
被加熱物はもとより複数の被加熱物の同時加熱に対して
は、たとえば量の多い被加熱物側に量の少ない被加熱物
に対するよりも時間的に長く電波を放射させることで複
数の被加熱物を移動させることなくかつ加熱むらを抑制
しながら同時に仕上げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、被加熱
物を収納する加熱室と、前記加熱室の底面に設けた絞り
部と、前記絞り部内に設けた指向性を有する電波放射手
段と、前記電波放射手段の回転動作を制御する制御手段
とを備えたものである。そして、電波放射手段の指向性
を利用して電波放射手段の回転動作を制御することによ
り加熱室内全体の高周波分布の強弱を平均化させたり特
定の領域の高周波を強くする。これにより、加熱室内に
収納した被加熱物に対して被加熱物を移動させることな
く、単品の被加熱物はもとより複数の被加熱物の同時加
熱に対しては、たとえば量の多い被加熱物側に量の少な
い被加熱物に対するよりも時間的に長く電波を放射させ
ることで複数の被加熱物を移動させることなくかつ加熱
むらを抑制しながら同時に仕上げることができる。
【0012】さらに、電波放射手段による加熱室内の高
周波分布の可変速度はごく短時間で実行できるので、高
周波加熱に伴って変化する被加熱物の温度分布に応じて
すばやくかつきめ細やかな加熱分布可変制御を行なうこ
とができ、少量の被加熱物同士や量が大きく異なる複数
の被加熱物の同時加熱に対してもそれぞれの被加熱物を
同時に加熱仕上げすることができる。また、被加熱物を
高速に適温加熱でき供給した高周波エネルギを有効に使
用した省エネ機器を提供できる。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、被加熱物
を収納する加熱室と、前記加熱室の底面に設けた絞り部
と、前記絞り部の底面に設けた励振部と、前記励振部と
電波的に結合した指向性を有する電波放射手段と、前記
電波放射手段を回転駆動する駆動手段と、前記電波放射
手段の回転動作を制御する制御手段とを備えたものであ
る。そして、絞り部内で電波放射手段を励振部と電波的
に結合させた構成により、可動可能な構成にした電波放
射手段の指向性を利用して電波放射手段の回転動作を制
御することにより加熱室内全体の高周波分布の強弱を平
均化させたり特定の領域の高周波を強くする。これによ
り、加熱室内に収納した被加熱物に対して被加熱物を移
動させることなく、加熱の均一化ができる。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、特に、請
求項1または2記載の電波放射手段を導波管で構成した
ものであり、これにより高周波の伝搬方向を規定でき指
向性の高い電波放射手段を簡単な構造で実現できる。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、特に、請
求項1または2記載の絞り部が、その周縁部の絞り傾斜
角を略45度としたものであり、電波放射手段から放射
された高周波を被加熱物の収納された空間に澱みなく伝
搬させることができる。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、特に、請
求項1たは2記載の絞り部を、略円形あるいは略楕円形
の凹部形状で構成したものであり、略円形の場合は電波
放射手段の回転方向の全ての方向において同様の放射特
性を保証でき、一方略楕円形の場合は楕円形の長軸方向
と短軸方向に対して規定された異なる電波放射特性を利
用して複数の異なる被加熱物の同時加熱における加熱の
均一化を図ることができる。
【0017】また、請求項6に記載の発明は、特に、請
求項1または2記載の電波放射手段の回転位置を識別す
る位置識別手段を備えたものであり、加熱室の高周波分
布の強さを特定方向に規定させる制御を可能とし、量の
異なる複数被加熱物の同時仕上げや温度差(たとえば、
熱めとぬるめ)をつけた仕上げが実現できる。
【0018】また、請求項7に記載の発明は、特に、請
求項1たは2記載の絞り部の開口部には電波透過材料か
らなる封口手段を備えたものであり、加熱室底面を略平
坦にして掃除のし易い構成の装置を提供できる。
【0019】また、請求項8に記載の発明は、特に、請
求項1または2記載の高周波加熱装置が、被加熱物を載
置する着脱自在な載置皿を備えたものであり、一度にた
くさんの被加熱物を同時加熱する場合に事前に載置皿に
載せてから加熱室に収納でき、仕上り後は載置皿ごと取
出して給仕することができる利便性を提供できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0021】(実施例1)図1は本発明の実施例1を示
す高周波加熱装置の断面図、図2は図1の上断面図であ
る。
【0022】図1、図2において、加熱室10は金属材
料から構成された金属境界部である右側壁面11、左側
壁面12、奥壁面13、上壁面14、底壁面15及び被
加熱物を加熱室10内に出し入れする開閉壁面である開
閉扉16により略直方体形状に構成され、給電された高
周波をその内部に実質的に閉じ込めるように形成してい
る。底壁面15には断面が略円形の絞り部17を設け、
絞り部17の略中央部には加熱室10内に給電する高周
波の励振部18を設けている。また、19は加熱室10
に給電する高周波を発生する高周波発生手段であるマグ
ネトロン、20はマグネトロン19が発生した高周波を
励振部18に導く導波管である。励振部18には導波管
20内に延在し導波管20を伝送してきた高周波と結合
するアンテナ21を設け、このアンテナ21の一端は導
波管タイプの指向性を有する電波放射手段22と接続し
ている。またアンテナ21の他端は電波放射手段22を
回転駆動させる駆動手段であるモータ23の出力軸を挿
入組立てしている。
【0023】電波放射手段22は扇型形状とし、扇型形
状の根元に当たる側と両サイドには折り曲げ部を設けそ
の方向への高周波の伝搬を抑制し扇型のひろがり部分の
方向に高周波を伝送させる構成としている。この電波放
射手段22はモータ23を駆動させることで扇型の上面
が絞り部17の底面に略平行に回転駆動する。
【0024】また、絞り部17はその周縁部の絞り傾斜
角を略45度にて形成し電波放射手段22から放射され
る高周波を澱みなく上方の加熱室10内に伝搬させてい
る。また、絞り部17の開口部には電波透過材料、たと
えばガラス系やセラミックス系の材料からなる封口手段
24を設けている。またモータ23の出力軸の回転位置
を識別する位置識別手段25を設けている。
【0025】26は被加熱物を載置する着脱自在な載置
皿であり、セラミックス材料で構成している。この載置
皿26は加熱室10の底壁面15に対して所望の隙間間
隔を持たせて加熱室10内に装着する構成とし加熱室1
0の右側壁面11と左側壁面12に設けた棚にて支持し
ている。
【0026】また、27は温度検出手段である赤外線セ
ンサであり、加熱室の右側壁面11の上方に設けた凹部
28の孔29を介して載置皿26の表面あるいは載置皿
26を用いない場合は加熱室の底面の表面を温度検出領
域としている。赤外線センサ27は、載置皿26の全域
を温度検出領域とするためのセンサ部駆動手段(図示し
ていない)を備えている。なお、この赤外線センサ27
は複数の検出素子(例えば4素子、8素子)で構成し加
熱室10の前後方向に首振りして載置皿26の全域を温
度検出領域とする構成が望ましいが、単素子構成として
左右方向とそれに対する垂直方向の2軸可動とした構成
にしても構わない。
【0027】30はマグネトロン19を駆動するインバ
ータ駆動電源部、31は装置全体の動作を制御する制御
手段である。赤外線センサ27が検出した信号は制御手
段31に入力させている。制御手段31は、操作部32
から入力された加熱情報、赤外線センサ27および位置
識別手段25からの信号に基いて、インバータ駆動電源
部30の動作および電波放射手段22を回転駆動するモ
ータ23の動作を制御して加熱室10内に収納された被
加熱物を誘電加熱する。
【0028】次に以上の構成からなる本発明の高周波加
熱装置の動作と作用について説明する。図3は指向性を
有する電波放射手段22の性能を示すものであり、被加
熱物として水200ccを入れたマグカップを2個用い
た。図において、Aは載置皿26の中央の左右方向にマ
グカップ2個をくっつけて置いた場合、Bは載置皿26
を左右方向に2等分しそれぞれの中央にマグカップを置
いた場合、Cは載置皿の左右方向の端にそれぞれマグカ
ップを置いた場合を示す。そして、電波放射手段22の
扇型形状のひろがり方向を右側に向けた状態で固定して
マグカッブ2個を高周波加熱した時に右側のマグカップ
に給電された高周波エネルギ量の全給電エネルギに対す
る比率を求めた。図の横軸はこの右側の被加熱物の高周
波エネルギ量の比率を示す。
【0029】また図中の破線33は絞り部17を持たな
い平坦な壁面に電波放射手段22を配設した時の特性、
一方実線34は本発明の絞り部17を設けてその内に電
波放射手段22を配設した場合の特性を示す。
【0030】同図より、絞り部17を設けることで指向
性を十分に大きくすることが認められた。絞り部17が
略円形の場合、360度のすべての角度に対してこの指
向性の高い高周波を伝送させることができる。そして、
この高い指向性を利用して加熱室10内に載置されたそ
れぞれの被加熱物に向けて電波放射手段22の回転角度
を規定制御することでそれらの被加熱物に集中的に高周
波を供給できる。その結果、被加熱物を移動させること
なく被加熱物の加熱状態にすばやく対応させた高周波分
布可変制御によって被加熱物の加熱の均一化あるいは被
加熱物の特定領域を選択的に加熱することができる。ま
た、複数の異なる被加熱物の同時加熱に対しても赤外線
センサ27の検出信号を活用することでそれぞれの被加
熱物を適温に仕上げることができる。また、被加熱物の
下方直下から電波を供給する構成であり、高周波エネル
ギを効率よく被加熱物に供給できる効果がある。
【0031】なお、本発明の実施例で用いた加熱室の形
状は幅367mm、奥行320mm(開閉扉含まず)、
高さ235mmであり、絞り部開口部の直径は205m
m、絞り深さ20mmである。また、電波放射手段22
の形状は、回転中心から扇型形状の根元までの距離は2
7.5mm、その幅が80mm、扇型形状のひろがり部
の回転中心からの半径は85mm、ひろがり角度は40
度、折り曲げ部の折り曲げ寸法は10mmとした。ま
た、折り曲げ部と絞り部底面との隙間寸法は5mmであ
る。
【0032】次に上記構成からなる高周波加熱装置を用
いた調理加熱試験を行い次の結果を得た。なお電波放射
手段22は連続回転制御(毎分35回転)とした。載置
皿26の中央に置いた牛乳200ccのあたため加熱の
場合、上下温度差8℃、ミックス温度64℃であった。
また、市販の冷凍シューマイのあたため加熱の場合、最
高温度92℃、最低温度79℃であった。
【0033】以上より、指向性を有する電波放射手段2
2を連続動作させることで加熱室10全体の高周波分布
を時間的に平均化することで被加熱物を効果的に全体加
熱できるとともに指向性を利用して回転を所定位置に停
止することで領域選択加熱することができる。
【0034】(実施例2)次に図4を用いて本発明の実
施例2の説明をする。実施例2が実施例1と相違する構
成は、加熱室10の底壁面15に設けた絞り部35の断
面の形状を略楕円形状とした点である。なお、実施例1
と同一部材または同一相当部材は同一番号を付与してい
る。
【0035】図4において、絞り部35は長軸寸法が2
50mm、短軸寸法を200mmとし、その略中央に励
振部18を配し励振部18と電波的に結合した導波管タ
イプの指向性を有する電波放射手段22を配置させてい
る。その他の構成は実施例1相当である。なお、図4は
封口手段24は図示していない。
【0036】このように絞り部35の形状を略楕円形状
としたことにより、電波放射手段の放射特性は回転位置
に対して異なることを利用し、たとえば電波放射手段2
2の扇型のひろがり部が略楕円形の長軸方向および短軸
方向に向いた状態における電波放射特性を利用して複数
の異なる被加熱物の同時加熱における加熱の均一化を図
ることができる。
【0037】なお、被加熱物を載置する載置皿22は、
必ずしも使用する必要はないが、一度にたくさんの被加
熱物を同時加熱する場合に事前に載置皿22に載せてか
ら加熱室10に収納でき、仕上り後は載置皿22ごと取
出して給仕することができる利便性を提供できる。
【0038】また、絞り部17、35の開口部を封口手
段24で覆うことにより載置皿22を取除いた後の加熱
室10の底壁面がほぼフラットな状態で構成できるので
被加熱物の収納時や加熱室10内を掃除する際の利便性
を有する装置を提供できる。
【0039】また、絞り部17、35は加熱室10の底
壁面15の中央部に配設することに限定するものではな
く、中央から偏心させた位置に設けても構わないし、さ
らには複数の小さな絞り部を併設配設しても構わない。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば以下の効果
を有する。
【0041】請求項1記載の発明によれば、絞り部とそ
の内部に設けた指向性を有する電波放射手段により、指
向性を高くでき、この高い指向性を利用し電波放射手段
の回転動作を制御することにより加熱室内全体の高周波
分布の強弱を平均化させたり特定の領域の高周波を強く
できる。これにより、加熱室内に収納した被加熱物に対
して被加熱物を移動させることなく、単品の被加熱物は
もとより複数の被加熱物の同時加熱に対しては、たとえ
ば量の多い被加熱物側に量の少ない被加熱物に対するよ
りも時間的に長く電波を放射させることで複数の被加熱
物を移動させることなくかつ加熱むらをすばやく抑制し
ながら同時に仕上げることができる。
【0042】さらに、電波放射手段による加熱室内の高
周波分布の可変速度はごく短時間で実行できるので、高
周波加熱に伴って変化する被加熱物の温度分布に応じて
すばやくかつきめ細やかな加熱分布可変制御を行なうこ
とができ、少量の被加熱物同士や量が大きく異なる複数
の被加熱物の同時加熱に対してもそれぞれの被加熱物を
同時に加熱仕上げすることができる。また、被加熱物を
高速に適温加熱でき供給した高周波エネルギを有効に使
用した省エネ機器を提供できる。
【0043】また、請求項2記載の発明によれば、絞り
部内で電波放射手段を励振部と電波的に結合させた構成
により、可動可能な構成にした電波放射手段の指向性を
利用して電波放射手段の回転動作を制御することにより
加熱室内全体の高周波分布の強弱を平均化させたり特定
の領域の高周波を強くする。これにより、加熱室内に収
納した被加熱物に対して被加熱物を移動させることな
く、加熱の均一化ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の高周波加熱装置の正面断面
【図2】同高周波加熱装置の上断面図
【図3】同高周波加熱装置の加熱特性を示す図
【図4】本発明の実施例2の高周波加熱装置の上断面図
【符号の説明】
10 加熱室 17、35 絞り部 18 励振部 22 電波放射手段 23 モータ(駆動手段) 24 封口手段 25 位置識別手段 26 載置皿 31 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀧崎 健 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K090 AA01 AB02 BA01 BB03 BB07 CA01 DA01 DA08 EA02 3L086 BB04 BB07 BB08 BB13 CB20 DA12 DA29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱
    室の底面に設けた絞り部と、前記絞り部内に設けた指向
    性を有する電波放射手段と、前記電波放射手段の回転動
    作を制御する制御手段とを備えた高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】 被加熱物を収納する加熱室と、前記加熱
    室の底面に設けた絞り部と、前記絞り部の底面に設けた
    励振部と、前記励振部と電波的に結合した指向性を有す
    る電波放射手段と、前記電波放射手段を回転駆動する駆
    動手段と、前記電波放射手段の回転動作を制御する制御
    手段とを備えた高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】 電波放射手段は、導波管で構成した請求
    項1または2記載の高周波加熱装置。
  4. 【請求項4】絞り部は、その周縁部の絞り傾斜角を略4
    5度とした請求項1または2記載の高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】 絞り部は、略円形あるいは略楕円形の凹
    部形状で構成した請求項1または2記載の高周波加熱装
    置。
  6. 【請求項6】 電波放射手段の回転位置を識別する位置
    識別手段を備えた請求項1または2記載の高周波加熱装
    置。
  7. 【請求項7】 絞り部の開口部には電波透過材料からな
    る封口手段を備える構成とした請求項1または2記載の
    高周波加熱装置。
  8. 【請求項8】 被加熱物を載置する着脱自在な載置皿を
    備えた請求項1または2記載の高周波加熱装置。
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JP2011054302A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Panasonic Corp 電子レンジ
JP2011163696A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Panasonic Corp マイクロ波加熱調理器

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