JP2002216320A - 磁気ヘッドの製造方法および製造装置 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法および製造装置

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JP2002216320A
JP2002216320A JP2001007152A JP2001007152A JP2002216320A JP 2002216320 A JP2002216320 A JP 2002216320A JP 2001007152 A JP2001007152 A JP 2001007152A JP 2001007152 A JP2001007152 A JP 2001007152A JP 2002216320 A JP2002216320 A JP 2002216320A
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Atsushi Sato
敦 佐藤
Takashi Hayasaka
孝 早坂
Harumitsu Sasaki
晴満 佐々木
Sakuji Oide
作治 生出
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッドを構成するスライダの精度向上お
よび信頼性向上を図ること。 【解決手段】 磁気抵抗効果(MR)素子の薄膜を含む
スライダ1によって構成される磁気ヘッドの製造方法に
おいて、スライダ1の単体に対して所定の荷重をかけて
研磨を行い、スライダ1の表面に露出するMR素子の薄
膜の高さを設定する工程と、MR素子の薄膜の高さが設
定されたスライダ1の単体に対して所定の荷重をかける
とともに、所定の曲面を持つ定盤4を用いて研磨を行
い、スライダ1の表面にクラウン形状を設ける工程とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスクド
ライブ(HDD)等に使用される磁気抵抗効果素子の薄
膜を用いた磁気ヘッドの製造方法および製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】負圧発生型HDD用薄膜磁気ヘッドは、
磁気抵抗効果素子(MR素子)の薄膜を含むスライダが
アームの先端に取り付けられた構造である。このスライ
ダは、基板上に各種の薄膜を形成した後、フォトリソグ
ラフィ技術によって所定のパターニングが施され、これ
をチップ状に分割することによって複数個が同時に形成
される。
【0003】すなわち、基板上に成膜およびパターニン
グされたスライダは格子状に複数個並んでおり、MR素
子膜の高さ(MRハイト)等の調整を行う研磨工程で
は、基板を分割して複数個のスライダが一列に並ぶ短冊
状(RowBar)にして処理を行う。
【0004】例えば、30個のスライダが一列につなが
ったRowBarを用意し、このRowBarの状態で
研磨定盤に押圧することでMRハイト等の研磨処理を行
う。図11は、RowBarを用いた研磨処理を説明す
る模式図である。RowBarは研磨治具の下面に取り
付けられ、研磨治具からの押圧力を受けるようになって
いる。
【0005】研磨を行う際には、研磨治具を揺動させる
とともに研磨定盤を所定の方向に回転させる。これによ
って研磨治具から押圧力を受けているRowBarは研
磨定盤との摩擦によって徐々に削られていく。
【0006】ここで、MRハイトを調整する場合には、
予めRowBarを構成するスライダのうち、約3カ所
(両端および中央)に通電のためのワイヤー72を接続
しておく。このワイヤー72からMR素子膜に所定の電
流を流し、その抵抗値を測定する。
【0007】研磨処理中は、ワイヤー72を接続した各
スライダのMR素子膜の抵抗値をモニターし、各抵抗値
が均一となるよう研磨治具に加える圧力を調整する。そ
して、MR素子膜の抵抗値が所定の値になった段階で所
望のMRハイトが得られたものとして研磨を終了する。
【0008】また、図12は、スライダ表面に付ける所
定の曲面形状(クラウン(Crown)形状)を形成す
る際の研磨処理を説明する模式図である。クラウン形状
を形成する際に用いる研磨定盤にはクラウン形状に対応
して曲面が設けられており、この研磨定盤を用いて研磨
を行うことにより、スライダ表面に研磨定盤の曲面と対
応したクラウン形状を転写している。
【0009】この研磨では、複数本のRowBar(図
では3本)を、クッション材を介して研磨治具の裏面
(研磨定盤側)に取り付け、研磨治具を揺動させながら
研磨定盤を回転させる。これにより、各RowBarを
構成するスライダ表面に所望のクラウン形状を転写でき
るようになる。
【0010】上記のような研磨によってMRハイト、ク
ラウン形状が形成された後は、RowBarをスライダ
単位に分割し、チップ状のスライダを形成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな磁気ヘッドの製造方法では、以下のような問題が生
じる。すなわち、MRハイトやクラウン形状の形成で行
う研磨において、複数のスライダが一列につながったR
owBarを用いることから、各スライダに対して高い
研磨精度を要求するのは非常に困難である。つまり、細
長いRowBarに対する荷重バランスの制御では、部
分的には高精度な研磨を行うことができるものの、全て
のスライダについて対応することはできない。
【0012】特に、近年では、記録密度の向上や小型化
等の要求から、MRハイトやクラウン形状の精度として
非常に高いものが必要となり、RowBarによる研磨
では、その要求を満たすことが困難となってきている。
しかも、この要求が厳しくなればなる程、製品の生産歩
留まりの低下を招いている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために成されたものである。すなわち、本
発明は、磁気抵抗効果素子の薄膜を含むスライダによっ
て構成される磁気ヘッドの製造方法において、スライダ
の単体に対して所定の荷重をかけて研磨を行い、スライ
ダ表面に露出する磁気抵抗効果素子の薄膜の高さを設定
する工程と、磁気抵抗効果素子の薄膜の高さが設定され
たスライダの単体に対して所定の荷重をかけるととも
に、所定の曲面を持つ定盤を用いて研磨を行い、スライ
ダの表面にクラウン形状を設ける工程とを備えている。
【0014】このような本発明では、スライダの単体に
対して所定の荷重をかけて研磨を行うことから、スライ
ダ個々について磁気抵抗効果素子の薄膜の高さを精度良
く設定できるようになる。また、スライダの単体に対し
て所定の荷重をかけて、所定の曲面を持つ定盤を用いて
研磨を行うことで、スライダ個々の表面に対して最適な
クラウン形状を設けることができるようになる。
【0015】また、本発明は、磁気抵抗効果素子の薄膜
を含むスライダによって構成される磁気ヘッドの製造装
置において、スライダの単体を保持するとともに、スラ
イダを研磨定盤に向けて押圧するための荷重をかける加
工軸と、研磨定盤に対して回転自在に取り付けられ、加
工軸を前記研磨定盤に対して略垂直な方向に沿って進退
自在に支持するガイドリングとを備えている。
【0016】このような本発明では、スライダを研磨定
盤に向けて押圧する加工軸がスライダ単体を保持できる
ようになっており、スライダ1つについて研磨定盤への
押圧力を制御できるようになる。また、ガイドリングに
より、加工軸を研磨定盤に対して略垂直な方向に沿って
進退自在に支持することから、加工軸に保持されたスラ
イダを研磨定盤に対して一方向荷重をかけることができ
るようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図に基づき説明する。図1は、本発明の実施の形態を
説明する模式図である。本実施形態では、磁気ヘッドの
構成であるスライダ1の形成工程である研磨処理の高精
度化および高歩留まり化を図る点に特徴がある。
【0018】すなわち、この研磨処理で用いられる研磨
装置としては、単体のスライダ1を保持するとともに、
スライダを研磨の定盤4に向けて押圧するための荷重を
かける加工軸2と、加工軸2を定盤4に対して略垂直な
方向に沿って進退自在に支持するガイドリング3とを備
えている。
【0019】加工軸2は例えば円柱形をしており、その
下面にスライダ1を粘着剤等によって取り付けられるよ
うになっている。また、スライダ1には、MR素子(図
示せず)の抵抗値を測定するためのワイヤー72が接続
されており、加工軸2の上面から外部の測定器(図示せ
ず)まで延出している。
【0020】ガイドリング3には加工軸2を挿入するた
めの孔31が定盤4に対して略垂直に設けられている。
また、この孔31はガイドリング3の回転中心に対して
偏心した位置に設けられており、ガイドリング3の回転
中心の周囲を円周移動する。
【0021】また、ガイドリング3にはベルト32がか
けられており、ベルト32の駆動によって回転するよう
になっている。なお、ガイドリング3は、ベルト32に
よる強制駆動の他、定盤4の回転に伴う自由回転であっ
てもよい。
【0022】ここで、図2に基づきスライダの構成につ
いて説明する。スライダ1は、主として、MR素子1
1、リード12およびシールド13から構成される。M
R素子11は、磁気抵抗効果を有する例えばNiFe等
からなる薄膜によって形成される。MR素子11にはセ
ンス電流が流れ、与えられる磁場により抵抗率が変化す
る。
【0023】リード12は、MR素子11の両端に接続
され、MR素子11にセンス電流を流す役目を果たして
いる。シールド13は、メッキパーマロイ、センダス
ト、Co系アモルファスなどの強磁性金属合金からな
り、MR素子11を挟むよう両側に形成されている。シ
ールド13は、MR素子11への磁束の取り込みを行い
やすくするいわゆるフラックスガイドとして機能する。
【0024】スライダ1の研磨では、MR素子11の浮
上面に対する厚さであるMRハイトを調整するため、種
々の条件によってMR素子11を高精度に研磨してい
る。例えば、数mm角のスライダに対してMRハイトを
0.5μm程度に設定し、クラウン形状によって両端と
中央との厚さの差を数十nm程度に制御する。
【0025】このような装置で研磨を行うには、先ず、
加工軸2の下面にスライダ1を固定する。この際、加工
軸2の下面にはプローブ(図示せず)があり、スライダ
1を固定すると、スライダ1のMR素子11と導通する
リード12がプローブと接触する。プローブはワイヤー
72と導通しており、このワイヤー72からプローブロ
ーブを介して所定の電流を流すことでMR素子11の抵
抗値を測定できるようになる。
【0026】加工軸2の下面にスライダ1を固定した後
は、加工軸2をガイドリング3の孔31に挿入する。そ
して、定盤4を回転させるとともにベルト32によって
ガイドリング3を回転させる。
【0027】研磨条件の一例は以下のようになる。 (1)定盤…錫系合金(φ380mm)/6mR円弧形
状 (2)研磨剤…1/10μmダイヤモンドスラリー(固
定砥粒) (3)加工荷重…34g (4)ガイドリング…φ60mm (5)加工軸…φ6mm (6)定盤回転数…15rpm〜5rpm (7)ガイドリング回転数…15rpm〜5rpm
【0028】ここで、研磨としてMRハイトの調整と、
スライダ1の表面に所定の曲面を形成するクラウン形状
の形成とがあるが、これらの研磨を別工程としても、同
一工程としてもよい。別工程とする場合には、最初にM
Rハイトの調整として、平らな定盤4を用いて研磨を行
い、MRハイトの調整を終えた後、円弧状の定盤4を用
いて研磨を行い、クラウン形状を形成する。
【0029】一方、同一工程とする場合には、はじめか
ら円弧状の定盤4を用い、MRハイトの調整とともにク
ラウン形状の形成を行う。特に同一工程で行う場合は、
MRハイトの調整とクラウン形状の形成とが同時進行す
るため、研磨後のMRハイトを正確に設定できるととも
に、クラウン形状も正確に形成できるようになる。
【0030】研磨を行っている間は、ワイヤー72から
MR素子11に電流を与えてその抵抗値を読み取る。抵
抗値の変化はMR素子11の厚さ(MRハイト)の変化
に対応するため、この抵抗値が所定の値になった段階で
研磨を終了する。つまり、本実施形態では、スライダ1
の単体に対して研磨を行うことから、読み取った抵抗値
が研磨対象であるスライダ1のMR素子11におけるM
Rハイトを直接表していることになり、そのスライダ1
に対するMRハイトを高精度に調整できるようになる。
【0031】図3は、他の装置を説明する模式図であ
る。この装置は、加工軸2に取り付けられたスライダ
(図示せず)のMR素子11の抵抗値を無線(例えば、
赤外線)を用いて送信する点に特徴がある。
【0032】研磨装置は、スライダを固定する加工軸
2、加工軸2を支持するガイドリング3、研磨の定盤
4、ガイドリング3を回転させるベルト32を備える点
で図1に示す装置と同様であるが、加工軸2に信号送信
部51が設けられており、測定したMR素子の抵抗値
を、無線によって外部の信号受信部52へ送信してい
る。
【0033】これにより、研磨処理の際、加工軸2の回
転がケーブル72によって拘束されることなく、自由に
回転することが可能となる。
【0034】なお、図1および図3に示したいずれの研
磨装置も、一つの定盤4に一つのガイドリング3が設け
られているが、一つの定盤4に複数のガイドリング3を
設けて単体のスライダ1の研磨を複数個同時に行うよう
にしてもよい。
【0035】次に、本実施形態における研磨の効果を従
来例と比較して説明する。図4は、従来の研磨方法を示
す模式図、図5は、本実施形態の研磨方法を示す模式図
である。図4(a)に示すように、従来の研磨方法で
は、複数のスライダ1が1列につながったRowBar
10を定盤4に押圧し、MRハイトの調整を行ってい
る。このため、RowBar10に加える荷重のバラン
スによって、図4(b)に示すようなMRハイトのばら
つきが発生する。
【0036】これに対し、図5(a)に示す本実施形態
の研磨方法では、スライダ1の単体を定盤4に押圧して
研磨を行うことから、1つのスライダ1について研磨圧
力を精度良く制御でき、図5(b)に示すように、スラ
イダ1のMRハイトを正確に調整できるようになる。
【0037】図6は、MRハイトのばらつきを説明する
図で、(a)は従来の研磨方法によるばらつき、(b)
は本実施形態の研磨方法によるばらつきを示している。
なお、MRハイトのばらつきは、MR素子の抵抗値に置
き換えている。両図において、横軸がMR素子の抵抗
値、縦軸が個数(頻度)である。このように、本実施形
態の研磨方法によれば、従来の研磨方法に比べてMRハ
イトのばらつきを大幅に抑制でき(本実施形態では、従
来例のばらつきの約1/5)、各スライダのMRハイト
を高精度に設定できるようになる。
【0038】図7は、研磨面を説明する模式図で、
(a)は従来の研磨方法による研磨痕、(b)、(c)
は本実施形態の研磨方法による研磨痕を示している。す
なわち、図7(a)に示す従来の研磨方法では、複数の
スライダ1が並ぶRowBarによる研磨のためRow
Barを直線状もしくは円弧状に揺動させている。この
ため、研磨面にも直線状もしくは円弧状の研磨痕が残る
(図中破線矢印参照)。このように一定周期の研磨痕が
残る研磨では、鏡面研磨は困難である。
【0039】一方、図7(b)に示す本実施形態の研磨
方法では、スライダ1を単体で研磨するため、スライダ
1に自由な回転を与えることができる。これにより、研
磨痕(図中破線矢印参照)は、不規則な方向になり、超
鏡面研磨を実現することができる(従来例の約1/2の
面粗さ)。
【0040】また、本実施形態では、研磨(ラップ)の
最終工程で、ガイドリング3(図1参照)の回転のみで
研磨を行うことができ、これにより図7(c)に示すよ
うな一定方向の研磨痕(図中破線矢印参照)となる。こ
のような研磨では、MR素子11の膜に沿って研磨が進
行するため、MR素子11の抵抗値を測定する際の電気
的な短絡が発生しにくい。
【0041】図8は、研磨処理中のMR素子の抵抗値変
化を説明する図で、(a)は従来の研磨方法による例、
(b)は本実施形態における往復回転(±180度回
転)での例、(c)は本実施形態の一方向回転での例で
ある。
【0042】図8(a)に示すように、従来の研磨方法
では、研磨処理中のMR素子の抵抗値変化において電気
的短絡が発生しており、これが抵抗値のノイズとなって
現れている。
【0043】これに対し、図8(b)に示すように、本
実施形態の研磨方法(往復回転)では、電気的短絡等に
よるノイズが大幅に抑制され(従来例の約1/10)、
時間とともにMR素子が削られて、抵抗値が上昇する様
子を的確に把握できる。
【0044】また、図8(c)に示すように、本実施形
態の研磨方法(一方向回転)では、図8(b)に示す往
復回転での研磨方法に比べて更にノイズの発生が抑制さ
れ(従来例の約1/60)、抵抗値変化を高精度に得る
ことが可能となる。
【0045】次に、図9の模式図に基づき、クラウン形
状の形成における他の例を説明する。この例は、スライ
ダ1の裏面にレーザ光を照射して、裏面に歪みを与える
ことでスライダ1の表面に所定のクラウン形状を与える
ものである。
【0046】図9に示す装置は、YAG(Yttrium Almi
nium Garnet)レーザ61から出射されるレーザ光を、
マスク62を介してスライダ1の裏面に照射するもので
ある。YAGレーザ61から出射されたレーザ光は、均
一光学系で均一化され、ガルバノミラーによって走査さ
れる。
【0047】また、レーザ光はマスク62を介して所定
の大きさ、形状に照射領域が制限される。さらに、レー
ザ光はエネルギーモニターによって照射エネルギーが検
出され、所定のエネルギーに制御される。
【0048】HeNeレーザ63は、スライダ1をレー
ザ光照射位置へ配置するための確認用のHeNeレーザ
光を出射するもので、スライダ1に照射されたHeNe
レーザ光の反射光をCCD64によって取り込み、レー
ザ光照射位置にスライダ1を正確に配置できるようにし
ている。
【0049】図10は、スライダに照射するレーザ光の
エネルギーとクラウン変化との関係を示す図で、(a)
はスライダ裏面の長方形形状に応じた縦長領域のマスク
を使用した場合、(b)はスライダ裏面の長方形形状に
対して横長領域のマスクを使用した場合である。また、
図中、トータルクラウンとは、スライダ表面の長辺方向
に沿ったクラウン、クロスクラウンとは、スライダ表面
の短辺方向に沿ったクラウンのことである。
【0050】いずれの場合でも、レーザ光の照射エネル
ギーの増加に伴い、クラウン形状の変化も大きくなって
いる。ただし、マスクの形状によって変化量が異なるこ
とから、必要なクラウン形状に応じたマスクの形状や大
きさ、照射エネルギーを選択する必要がある。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。すなわち、スライダ単体でMRハ
イト調整やクラウン形状形成の研磨を行うため、高精度
のスライダを形成でき、磁気ヘッドの高精度化および高
生産歩留まりを達成することが可能となる。また、スラ
イダ単体で加工軸に取り付けるため、RowBarの取
り付けのようにバランスを考慮しなくても精度の高い加
工を施すことが可能となる。また、このような磁気ヘッ
ドを用いることで、ハードディスク等の製品の精度向上
および信頼性向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態を説明する模式図である。
【図2】スライダの構成を説明する模式図である。
【図3】本実施形態の他の装置を説明する模式図であ
る。
【図4】従来の研磨方法を示す模式図である。
【図5】本実施形態の研磨方法を示す模式図である。
【図6】MRハイトのばらつきを説明する図である。
【図7】研磨面を説明する模式図である。
【図8】研磨処理中のMR素子の抵抗値変化を説明する
図である。
【図9】クラウン形状の形成における他の例を説明する
図である。
【図10】レーザ光のエネルギーとクラウン変化との関
係を示す図である。
【図11】従来例を説明する模式図(その1)である。
【図12】従来例を説明する模式図(その2)である。
【符号の説明】
1…スライダ、2…加工軸、3…ガイドリング、4…定
盤、11…MR素子、12…リード、13…シールド、
31…孔、32…ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 晴満 宮城県登米郡中田町宝江新井田字加賀野境 30番地 ソニー宮城株式会社内 (72)発明者 生出 作治 宮城県登米郡中田町宝江新井田字加賀野境 30番地 ソニー宮城株式会社内 Fターム(参考) 5D034 BA02 BB20 DA02 DA04 DA07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗効果素子の薄膜を含むスライダ
    によって構成される磁気ヘッドの製造方法において、 前記スライダの単体に対して所定の荷重をかけて研磨を
    行い、前記スライダ表面に露出する前記磁気抵抗効果素
    子の薄膜の高さを設定する工程と、 前記磁気抵抗効果素子の薄膜の高さが設定されたスライ
    ダの単体に対して所定の荷重をかけるとともに、所定の
    曲面を持つ定盤を用いて研磨を行い、前記スライダの表
    面にクラウン形状を設ける工程とを備えることを特徴と
    する磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 磁気抵抗効果素子の薄膜を含むスライダ
    によって構成される磁気ヘッドの製造方法において、 前記スライダの単体に対して所定の荷重をかけて研磨を
    行い、前記スライダ表面に露出する前記磁気抵抗効果素
    子の薄膜の高さを設定する工程と、 前記スライダの裏面に向けて所定のレーザ光を照射し、
    前記スライダの表面にクラウン形状を設ける工程とを備
    えることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 磁気抵抗効果素子の薄膜を含むスライダ
    によって構成される磁気ヘッドの製造方法において、 前記スライダの単体を、所定の曲面を持つ定盤に向けて
    押圧しながら研磨を行い、前記スライダ表面に露出する
    前記磁気抵抗効果素子の薄膜の高さを設定すると同時
    に、前記スライダの表面にクラウン形状を設ける ことを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】 磁気抵抗効果素子の薄膜を含むスライダ
    によって構成される磁気ヘッドの製造装置において、 前記スライダの単体を保持するとともに、前記スライダ
    を研磨定盤に向けて押圧するための荷重をかける加工軸
    と、 前記研磨定盤に対して回転自在に取り付けられ、前記加
    工軸を前記研磨定盤に対して略垂直な方向に沿って進退
    自在に支持するガイドリングとを備えることを特徴とす
    る磁気ヘッドの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記研磨定盤は、所定の曲面を備えてい
    ることを特徴とする請求項4記載の磁気ヘッドの製造装
    置。
  6. 【請求項6】 前記研磨定盤は、所定のタイミングで回
    転方向が反転することを特徴とする請求項4記載の磁気
    ヘッドの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記ガイドリングは、前記研磨定盤に対
    して一定方向に連続回転することを特徴とする請求項4
    記載の磁気ヘッドの製造装置。
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