JP2002215704A - モジュールの端子位置決定方法及び装置 - Google Patents

モジュールの端子位置決定方法及び装置

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JP2002215704A
JP2002215704A JP2001007829A JP2001007829A JP2002215704A JP 2002215704 A JP2002215704 A JP 2002215704A JP 2001007829 A JP2001007829 A JP 2001007829A JP 2001007829 A JP2001007829 A JP 2001007829A JP 2002215704 A JP2002215704 A JP 2002215704A
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terminals
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Taro Fukunaga
太郎 福永
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フロアプラン時に、モジュール内配線が密集す
ることなくモジュール間配線の配線長を短く、かつ配線
鈍りを小さくする。 【解決手段】モジュール配置後のモジュール端子生成に
おいて、相対位置判断部102において、接続要求のあ
るモジュールの相対位置を判断し、端子方向決定部10
8において、生成した仮端子間の配線長と折れ曲がり数
からモジュール端子の配置方向を決定する。次に、端子
生成部112において、基準より長い配線については接
続要求のあるモジュール間に挟まるモジュールを中継ブ
ロックとして新たに端子を生成し、分散配置部114に
おいて、全てのモジュール端子が分散するように位置を
決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
フロアプラン設計におけるモジュールの端子位置決定方
法及び装置に係わり、特に、高速・大規模半導体集積回
路のフロアプラン設計において、タイミング設計を考慮
してモジュール間の配線を最適化することが可能なモジ
ュールの端子位置決定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高速・大規模化
の要求に応えてLSIの微細化が進み、回路のタイミン
グ設計における配線遅延の影響が無視できなくなってき
ている。特に、複数の機能モジュールを組み合わせて構
成されるシステムLSIにおいて、LSIのフロアプラ
ン設計が重要になってきている。
【0003】従来のモジュールの端子位置決定方法及び
装置として、例えば、特開平8−44784号公報に開
示されている技術がある(図5参照)。
【0004】図5は上記公報に開示されているモジュー
ルの端子位置・方向の設計方法を示すフローチャートで
ある。ステップ501、502、503でモジュールの
概略的な配置を行い、チップレイアウト用のネットリス
トを作成してファイルに格納した後、ステップ504、
505でモジュール配置の端子間距離から最短の配線長
を推定し、同時に配線経路決定結果から配線間ピッチな
どを考慮した配線長の算出を行う。
【0005】次に、ステップ506において、ステップ
504において推定した配線長と505において算出し
た配線長とを比較し、ステップ505において算出した
配線長が長いものについては、ステップ507におい
て、その配線ネットを形成するモジュール端子位置及び
端子方向を抽出する。
【0006】さらに、モジュール端子位置及び端子方向
を抽出したものについては、ステップ508において、
端子位置・方向の最適化処理を行った後、ステップ50
9において端子位置・方向指定データをファイルに作成
する。
【0007】一方、ステップ506の比較において、算
出した配線長が推定した配線長より長くない場合は、直
接、ステップ509において端子位置・方向指定データ
をファイルに作成する。そして、この端子位置・方向指
定データを元に、ステップ510において自動レイアウ
トツールによりモジュール間のレイアウトを行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術においては、相互接続が要求されるモジュールの端子
間距離から推定した配線長と配線経路決定後の配線長が
等しくなるようにモジュールの端子位置・方向を見直す
手法であるため、大規模なシステムLSIに多く見られ
るように、相互接続が要求されるモジュール間に他のモ
ジュールが多数存在する場合には効果が小さくなる。ま
た、1つのモジュールから複数のモジュールへの接続が
要求される場合には、従来技術では、モジュールの端子
位置・方向の見直しが困難となる。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、多数のモジュールで構成される大規模なシステムL
SI等においても、モジュールの相対位置関係によらず
最適なモジュールの端子位置を決定し、基準配線長より
長い配線についても配線長を短縮する処理を行って配線
遅延や配線鈍りを小さくすることが可能な、モジュール
の端子位置決定方法及び装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のモジュールの端子位置決定方法は、相互接
続が要求されるモジュールの相対位置を判断し、モジュ
ールの頂点にそれぞれ仮端子を生成し、迷路探索法から
抽出した仮端子間の配線経路の配線長を算出し、配線長
と配線の折れ曲がり数を用いて配線経路及びモジュール
端子の配置方向を決定する。これにより、モジュールの
相対位置関係によらずに、配線長を短くし、配線の折れ
曲がりによる抵抗を低減するようにモジュールの端子位
置を決定することができる。
【0011】また、算出した配線長が基準配線長より長
い場合に、相互接続が要求されるモジュール間の配線を
中継する中継モジュールを決定し、この中継モジュール
と相互接続が要求されるモジュール間に接続要求を設定
し、再びモジュールの端子位置決定の処理を行う。これ
により、配線長を基準配線長以下にすることができ、配
線鈍りを低減することができる。
【0012】本発明の第1の態様は、モジュールの端子
位置決定方法において、相互接続が要求されるモジュー
ルの相対位置を判断するステップと、前記モジュールの
頂点にそれぞれ仮端子を生成するステップと、迷路探索
法により前記仮端子間の配線経路を抽出するステップ
と、配線長を用いて前記配線経路を選択するステップ
と、配線の折れ曲がり数を用いて前記モジュール端子の
配置方向を決定するステップと、を含むものである。
【0013】この方法によれば、相互接続が要求される
モジュールの相対位置を判断するステップにおいて、相
互接続が要求されるモジュールの重心間を結ぶ線分と全
てのモジュールの境界線分との交点を抽出することによ
り、前記モジュールの相対位置を判断することができ
る。その結果、相互接続が要求されるモジュールが隣接
すると判断された場合には、交点となるモジュールの境
界線分上にモジュールの端子を概略配置できる。
【0014】また、相互接続が要求されるモジュールが
隣接しないと判断された場合には、相互接続が要求され
るモジュールの四隅の頂点に仮端子を生成し、迷路探索
法を用いて仮端子間の配線経路を抽出することにより、
生成した仮端子の全ての組み合わせについて配線経路を
探索することができる。
【0015】次に、探索した全ての配線経路における配
線長を算出し、この算出した配線長を用いて配線経路を
選択するステップにより、配線長が最も短くなる配線経
路を抽出することができる。さらに、配線の折れ曲がり
数を用いてモジュール端子の配置方向を決定するステッ
プにより、配線の折れ曲がり数が少なくなるように前記
モジュールの境界辺を決定し、モジュールの端子を概略
配置することができる。
【0016】本発明の第2の態様は、モジュールの端子
位置決定方法において、相互接続が要求されるモジュー
ルの相対位置を判断するステップと、前記モジュールの
頂点に仮端子を生成するステップと、前記相互接続が要
求されるモジュール間の概略配線を行うステップと、前
記概略配線の折れ曲がり数を用いて配線経路を選択する
ステップと、前記概略配線の配線長を用いて配線経路を
見直すステップと、前記概略配線の配線長を用いてモジ
ュール端子の配置方向を決定するステップと、を含むも
のである。
【0017】一般に配線の折れ曲がり数は配線の混雑に
伴い増加するが、この方法によれば、全てのモジュール
間の概略配線を行った後に、全ての概略配線の配線長と
折れ曲がり数を算出し、概略配線の折れ曲がり数を用い
て配線経路を選択するステップにおいて、折れ曲がり数
が最も少ない配線経路を選択することにより、配線の混
雑する経路を回避できる。
【0018】配線長が長くなると配線遅延や配線鈍りの
問題が生ずる恐れがあるため、通常、配線長の限界値と
して基準配線長を設定するが、概略配線の配線長を用い
て配線経路を見直すステップにより、配線長が基準配線
長より長い場合は、基準配線長より短くなる配線経路を
選択することができる。さらに、前記概略配線の配線長
を用いてモジュール端子の配置方向を決定するステップ
により、配線長がより短くなるようにモジュールの境界
線分上の端子方向を決定することができる。これらによ
り、配線鈍りに影響する配線長と、配線密集度に影響す
る配線の折れ曲がり数を評価尺度としてモジュール端子
の配置方向を決定することが可能となる。
【0019】本発明の第3の態様は、第1の態様または
第2の態様において、基準配線長が指定されている場合
に、前記配線経路から算出した配線長を前記基準配線長
に対して比較するステップと、前記相互接続が要求され
るモジュール間の接続を中継する中継モジュールを決定
するステップと、前記中継モジュールに端子を生成する
ステップと、前記相互接続が要求されるモジュール間を
中継モジュールを介して接続するように接続要求を設定
するステップと、を含むものである。
【0020】この方法によれば、基準配線長が指定され
ている場合に、配線経路から算出した配線長を基準配線
長に対して比較するステップにおいて、全ての配線につ
いて配線長を基準配線長と比較することにより、基準配
線長より長い配線については、中継モジュールを経由さ
せ、バッファを介することによって、配線の分割が可能
となる。
【0021】本発明の第4の態様は、第1の態様乃至第
3の態様において、さらに、前記モジュール端子の個数
と配置範囲により前記モジュール端子を均等に分散させ
るステップを含むものである。
【0022】この方法によれば、決定したモジュール端
子の配置方向に対して、モジュール端子の個数と配置範
囲によりモジュール端子を均等に分散させる修正を施す
ことにより、モジュールの境界線分を一定の規則に基づ
いて分割した線分上にモジュール端子を一様配置するこ
とができる。
【0023】本発明の第5の態様は、半導体集積回路の
フロアプラン設計に使用されるモジュールの端子位置決
定装置において、相互接続が要求されるモジュールの重
心間を接続する手段と、前記相互接続が要求されるモジ
ュールの相対位置を判断する手段と、前記モジュールの
頂点に仮端子を生成する手段と、前記仮端子間の配線経
路を抽出する手段と、前記配線経路の配線長を算出する
手段と、前記配線経路の折れ曲がり数を算出する手段
と、前記配線長を用いて前記配線経路を選択する手段
と、前記配線の折れ曲がり数を用いて前記モジュール端
子の配置方向を決定する手段と、前記配線経路から算出
した配線長を基準配線長に対して比較する手段と、前記
相互接続が要求されるモジュール間の接続を中継する中
継モジュールを決定する手段と、前記中継モジュールに
端子を生成する手段と、前記相互接続が要求されるモジ
ュール間を中継モジュールを介して接続するように接続
要求を設定する手段と、前記モジュールの概略端子位置
を決定する手段と、前記モジュール端子の個数と配置範
囲により前記モジュール端子を均等に分散させる手段
と、前記モジュールの固定端子位置を決定する手段とを
具備するものである。
【0024】この装置によれば、上記第1の態様乃至第
4の態様に含まれるステップの機能を全て搭載すること
により、多数のモジュールで構成される大規模なシステ
ムLSI等においても、モジュールの相対位置関係によ
らず最適なモジュールの端子位置を決定し、基準配線長
より長い配線についても配線長を短縮する処理を行って
配線遅延や配線鈍りを小さくすることが可能な、モジュ
ールの端子位置決定装置を提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形
態に係るモジュールの端子位置決定装置の機能構成を示
すブロック図である。
【0026】図1に示すモジュールの端子位置決定装置
は、相互接続が要求されるモジュールの重心間を線分で
結線する重心間接続部101を備えており、重心間の線
分と全てのモジュールの境界線分は、交点を求めること
ができるように1次方程式で表す。
【0027】次に、求めた交点が相互接続が要求される
モジュールの境界線分上のみにある場合は、相互接続が
要求されるモジュールは互いに隣り合っていると判断
し、交点が他のモジュールの境界線分上にもある場合
は、相互接続が要求されるモジュールは互いに隣り合っ
ていないと判断する相対位置判断部102を備えてい
る。
【0028】ここで、相互接続が要求されるモジュール
が互いに隣り合っていると判断した場合には、概略端子
位置決定部113で交点のある線分上に端子を概略配置
する。また、相互接続が要求されるモジュールが互いに
隣り合っていないと判断した場合には、仮端子生成部1
03で相互接続が要求されるモジュールの四隅の頂点に
仮端子を生成する。さらに、仮端子生成部103で生成
した仮端子間の全ての組み合わせについて迷路探索法に
より配線経路を抽出する配線経路抽出部104を備えて
いる。
【0029】次に、配線経路抽出部104で抽出した全
ての配線経路について、配線長を算出する配線長算出部
105と、配線の折れ曲がり数を算出する折れ曲がり数
算出部107を備えている。さらに、配線長算出部10
5で算出した配線長の最も短い配線経路を選択する配線
経路選択部106と、折れ曲がり数算出部107で算出
した折れ曲がり数の最も少ないモジュールの境界線分を
決定する端子方向決定部108を備えている。
【0030】また、配線遅延や配線鈍りで問題となる基
準配線長が指定されている場合に、配線経路から算出し
た配線長を基準配線長に対して比較する比較部109を
備えている。比較部109で比較した結果、配線経路か
ら算出した配線長が基準配線長より短い場合には、概略
端子位置決定部113において端子方向決定部108で
決定したモジュールの境界線分上に端子を概略配置す
る。
【0031】一方、配線経路から算出した配線長が基準
配線長より長い場合には、重心間接続部101で抽出し
たモジュールの交点から、任意に中継モジュールを決定
する中継モジュール決定部110を備えている。さら
に、相互接続が要求されるモジュール間を中継モジュー
ル決定部110で決定した中継モジュールを介して接続
するように、相互接続が要求されるモジュールと中継モ
ジュール間の接続要求を設定する接続要求付与部111
と、中継モジュールの境界線分上に端子を生成する端子
生成部112を備えている。ここで、接続要求付与部1
11で付与した接続情報を保持させて、再度、重心間接
続部101以降の処理を行う。
【0032】以上の処理により決定された端子方向に基
づいて、概略端子位置決定部113において、重心間接
続部101で抽出したモジュールの交点のある線分上に
概略端子位置を決定する。さらに、概略端子位置決定部
113で決定した端子位置の範囲と端子数から均等に端
子を分散させて、モジュール内配線の密集を防止する分
散配置部114を備えている。最後に、端子位置決定部
115において、固定端子位置が決定される。
【0033】図2に示すモジュールの端子位置決定装置
の動作フローチャートは、図1に示したモジュールの端
子位置決定装置の動作を処理ステップ201〜218に
より説明するものである。以下、上記構成を有するモジ
ュールの端子位置決定装置の動作について、図3及び図
4に示したモジュール配置例により、図2の動作フロー
チャートを用いて説明する。ここでは、相互接続が要求
されるモジュールの各境界線分を三等分した線分を概略
端子位置の範囲として定義する。
【0034】図3(a)に示すモジュール配置例は、ス
テップ201において、相互接続が要求されるモジュー
ルAとモジュールBとが互いに隣接して配置された場合
である。ステップ202において、モジュールAとモジ
ュールBとの重心間を線分で結線する。この場合、重心
間の線分と全てのモジュールの境界線分との交点は、点
aと点bの2箇所だけであるので、ステップ203にお
いて、モジュールAとモジュールBとの間に他のモジュ
ールは無いと判断できる。
【0035】ステップ215に進み、交点が含まれてい
る線分範囲が概略端子位置となるので、モジュールAで
は右辺中央、モジュールBでは左辺中央となる。さら
に、ステップ216において、概略端子位置の範囲と割
り付けられた端子数から均等に端子を分散する。このモ
ジュール配置例における端子数はモジュールAとモジュ
ールBとの間の接続配線数と一致するので、モジュール
Aは右辺中央の範囲内に、端子間距離が等しくなるよう
に端子を配置し、同様に、モジュールBは左辺中央の範
囲内に端子を配置する。
【0036】ステップ217において、端子間距離に問
題が無いかどうかを確認後、端子位置決定とする。端子
位置の情報を基づいて、ステップ218において、自動
レイアウトツールによりモジュール間のレイアウトを行
う。
【0037】図3(b)に示すモジュール配置例は、ス
テップ201において、相互接続が要求されるモジュー
ルCとモジュールEとの間に接続要求の無いモジュール
Dが配置された場合である。ステップ202において、
モジュールCとモジュールEとの重心間を線分で結線す
る。この場合、重心間の線分と全てのモジュールの境界
線分との交点は、四箇所存在するので、ステップ203
において、モジュールCとモジュールEとの間に他のモ
ジュールDが存在すると判断できる。
【0038】ステップ204において、モジュールC及
びモジュールEの四隅の頂点に仮端子c、d、e、f、
g、h、i、jを生成する。これにより、ステップ20
5において、生成した仮端子間の配線経路を迷路探索法
により抽出する。さらに、ステップ206において、全
ての配線経路の配線長を算出し、配線長が最も短くなる
仮端子の組み合わせ、及び配線経路を選択する。ここで
は、仮端子f、gとモジュールDの上部を通る配線経路
が選択される。
【0039】次に、ステップ207において、仮端子に
隣り合う2辺の範囲で、配線の折れ曲がり数が最も小さ
くなるように端子方向を決定する。ここでは、モジュー
ルCの端子方向を右辺にして、モジュールEの端子方向
を左辺にした場合に配線の折れ曲がり数が最も多く、モ
ジュールC及びモジュールEの端子方向を上辺にした場
合に配線の折れ曲がり数が最も少なくなるため、モジュ
ールCの端子方向は上辺右側で、モジュールEの端子方
向は上辺左側と決定される。
【0040】また、ステップ204でモジュールの四隅
の頂点に仮端子を生成後、ステップ208において、レ
イアウトツールで概略配線を行う。ステップ209にお
いて、概略配線後の配線長と折れ曲がり数を算出し、配
線の折れ曲がり数が最も少なくなるように仮端子の組み
合わせ及び配線経路を選択する。ここで、モジュールD
の上部で配線が混雑している場合を仮定すると、モジュ
ールDの下部を通り、仮端子e、hが選択される。
【0041】さらに、ステップ210において、配線長
が基準配線長より長くなる場合は、基準配線長がより短
い配線経路、または配線長が最も短い配線経路に変更す
る。そして、ステップ211で配線長が最も短くなるよ
うに端子方向を決定する。
【0042】次に、ステップ212において、配線遅延
や配線鈍りで問題が生ずる恐れのある限界配線長を基準
配線長として、配線経路から算出した配線長を基準配線
長に対して比較する。配線経路から算出した配線長が基
準配線長より長い場合の処理については、後に図4を用
いて説明する。また、ステップ215以降の処理は図3
(a)で説明した通りである。
【0043】図3(c)に示すモジュール配置例は、ス
テップ201において、相互接続が要求されるモジュー
ルFとモジュールHの間に接続要求の無い矩形モジュー
ルGがモジュールFを囲むように配置された場合であ
る。ステップ204において、モジュールF及びモジュ
ールHの四隅の頂点に仮端子k、l、m、n、o、p、
q、rを生成し、ステップ205において、迷路探索法
により全ての配線経路を抽出することにより、矩形モジ
ュールGが含まれているようなフロアプラン設計であっ
ても、最適なモジュールの端子位置を決定することがで
きる。
【0044】図3(d)に示すモジュール配置例は、ス
テップ201において、相互接続が要求されるモジュー
ルIと端子位置が固定されているハードマクロKの間に
接続要求の無いモジュールJが配置された場合である。
【0045】ステップ204において、モジュールIの
四隅に仮端子s、t、u、vを生成するが、ハードマク
ロKのように固定端子wが存在する場合には、四隅に仮
端子は生成しない。ステップ205においては、モジュ
ールIの四隅に生成した仮端子s、t、u、vとハード
マクロKの固定端子w間の配線経路について探索する。
このように、ハードマクロKのような端子が固定されて
いるようなモジュールとの接続要求に対しても、最適な
モジュールの端子位置を決定することができる。
【0046】図4に示すモジュール配置例は、ステップ
201において、相互接続が要求されるモジュールBと
モジュールEが存在し、接続要求の無いモジュールAと
モジュールC及びモジュールDがモジュールBを囲むよ
うに配置された場合である。ここでは、モジュールDを
迂回するように配線経路を選択すると、基準配線長より
長くなる例として説明する。
【0047】ステップ202において、モジュールBと
モジュールEの重心間を線分で結線する。また、ステッ
プ203において、重心間の線分と全てのモジュールの
境界線分との交点から、モジュールBとモジュールEの
間にモジュールDが存在すると判断できる。
【0048】ステップ204において、モジュールB及
びモジュールEの四隅に仮端子a、b、c、d、e、
f、g、hを生成し、ステップ206において、仮端子
d、eと、モジュールAの右部、モジュールDの上部を
通るような配線経路が選択される。また、ステップ20
7において、モジュールBの右辺上部とモジュールEの
上辺左部に端子方向が決定される。
【0049】ここでは、上記のように決定された配線の
配線長が基準配線長より長くなってしまう例としている
ため、ステップ212において、配線経路から算出した
配線長が基準配線長より長い場合が選択される。
【0050】モジュールBとモジュールEの間にモジュ
ールDが存在することをステップ203で判断したの
で、ステップ213において、モジュールBとモジュー
ルEの配線を中継する中継モジュールをモジュールDに
決定する。
【0051】さらに、ステップ214において、中継モ
ジュールDに新たな端子k、lを生成し、中継モジュー
ルDとモジュールB及びモジュールE間に接続要求を設
定して、ステップ202に戻る。ステップ202以降は
再びモジュールの端子位置決定の処理を行う。その結
果、モジュールBの右辺中央及びモジュールEの左辺中
央及びモジュールDの左辺中央と右辺中央に概略端子位
置が決定される。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体集積回路のフロアプランにおいて、モジュール内
配線を密集させずに、モジュール間配線の配線長を短く
し、かつ配線鈍りを小さくするようにモジュール端子の
配置方向を決定することができる。また、フロアプラン
時に上記課題を解決することにより、配置・配線後のタ
イミングや配線鈍りの問題に対する収束性が良くなり、
設計期間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係わるモジュールの端
子位置決定装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態におけるモジュールの端
子位置決定装置の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図3】モジュールの端子位置決定方法を説明するため
のモジュール配置例を示すレイアウト図である。
【図4】中継モジュールの端子生成、位置決定方法を説
明するためのモジュール配置例を示すレイアウト図であ
る。
【図5】従来のモジュールの端子位置・方向の設計方法
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 重心間接続部 102 相対位置判断部 103 仮端子生成部 104 配線経路抽出部 105 配線長算出部 106 配線経路選択部 107 折れ曲がり数算出部 108 端子方向決定部 109 比較部 110 中継モジュール決定部 111 接続要求付与部 112 端子生成部 113 概略端子位置決定部 114 分散配置部 115 端子位置決定部 301 相互接続が要求されるモジュール 302 接続要求の無いモジュール 303 接続要求の無い矩形モジュール 304 相互接続が要求されるハードマクロ 401 中継モジュール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路のフロアプラン設計にお
    けるモジュールの端子位置決定方法において、 相互接続が要求されるモジュールの相対位置を判断する
    ステップと、 前記モジュールの頂点にそれぞれ仮端子を生成するステ
    ップと、 迷路探索法により前記仮端子間の配線経路を抽出するス
    テップと、 配線長を用いて前記配線経路を選択するステップと、 配線の折れ曲がり数を用いて前記モジュール端子の配置
    方向を決定するステップと、を含むことを特徴とするモ
    ジュールの端子位置決定方法。
  2. 【請求項2】 半導体集積回路のフロアプラン設計にお
    けるモジュールの端子位置決定方法において、 相互接続が要求されるモジュールの相対位置を判断する
    ステップと、 前記モジュールの頂点に仮端子を生成するステップと、 前記相互接続が要求されるモジュール間の概略配線を行
    うステップと、 前記概略配線の折れ曲がり数を用いて配線経路を選択す
    るステップと、 前記概略配線の配線長を用いて配線経路を見直すステッ
    プと、 前記概略配線の配線長を用いてモジュール端子の配置方
    向を決定するステップと、を含むことを特徴とするモジ
    ュールの端子位置決定方法。
  3. 【請求項3】 基準配線長が指定されている場合に、 前記配線経路から算出した配線長を前記基準配線長に対
    して比較するステップと、 前記相互接続が要求されるモジュール間の接続を中継す
    る中継モジュールを決定するステップと、 前記中継モジュールに端子を生成するステップと、 前記相互接続が要求されるモジュール間を中継モジュー
    ルを介して接続するように接続要求を設定するステップ
    と、を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のモジュールの端子位置決定方法。
  4. 【請求項4】 前記モジュール端子の配置方向を決定す
    るステップが、前記モジュール端子の個数と配置範囲に
    より前記モジュール端子を均等に分散させるステップを
    含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1
    項に記載のモジュール端子位置決定方法。
  5. 【請求項5】 半導体集積回路のフロアプラン設計にお
    いて使用されるモジュールの端子位置決定装置におい
    て、 相互接続が要求されるモジュールの重心間を接続する手
    段と、 前記相互接続が要求されるモジュールの相対位置を判断
    する手段と、 前記モジュールの頂点にそれぞれ仮端子を生成する手段
    と、 前記仮端子間の配線経路を抽出する手段と、 前記配線経路の配線長を算出する手段と、 前記配線経路の折れ曲がり数を算出する手段と、 前記配線長を用いて前記配線経路を選択する手段と、 前記配線の折れ曲がり数を用いて前記モジュール端子の
    配置方向を決定する手段と、 前記配線経路から算出した配線長を基準配線長に対して
    比較する手段と、 前記相互接続が要求されるモジュール間の接続を中継す
    る中継モジュールを決定する手段と、 前記中継モジュールに端子を生成する手段と、 前記相互接続が要求されるモジュール間を中継モジュー
    ルを介して接続するように接続要求を設定する手段と、 前記モジュールの概略端子位置を決定する手段と、 前記モジュール端子の個数と配置範囲により前記モジュ
    ール端子を均等に分散させる手段と、 前記モジュールの固定端子位置を決定する手段と、を具
    備することを特徴とするモジュールの端子位置決定装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8141022B2 (en) 2006-07-06 2012-03-20 Nec Corporation Method and apparatus for hierarchical design of semiconductor integrated circuit
US8171444B2 (en) 2008-09-22 2012-05-01 Fujitsu Limited Layout design method, apparatus and storage medium

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