JP2002214514A - キャリブレーション機能を有する焦点検出センサを備えた一眼レフカメラ及びファインダー - Google Patents

キャリブレーション機能を有する焦点検出センサを備えた一眼レフカメラ及びファインダー

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JP2002214514A
JP2002214514A JP2001008630A JP2001008630A JP2002214514A JP 2002214514 A JP2002214514 A JP 2002214514A JP 2001008630 A JP2001008630 A JP 2001008630A JP 2001008630 A JP2001008630 A JP 2001008630A JP 2002214514 A JP2002214514 A JP 2002214514A
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calibration
finder
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lens
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JP2001008630A
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Osamu Nazuka
治 名塚
Takashi Iwasaki
敬史 岩崎
Kimihide Takeda
公秀 武田
Takayuki Tsuchiyama
隆行 土山
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Tamron Co Ltd
Original Assignee
Tamron Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B13/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B13/32Means for focusing
    • G03B13/34Power focusing
    • G03B13/36Autofocus systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焦点検出センサをファインダーに配置し、な
おかつ、被写体の像の焦点を高い精度で検出することが
できるようにする。 【解決手段】 上記の課題を解決するために、本発明
は、フィルム位置に対応した基準マークを設けた焦点板
を有するカメラボディと、カメラボディに取り外し可能
に取り付けるファインダーと、ファインダー内に配置さ
れ、焦点位置を検出する焦点検出手段と、ファイダー内
に配置され、基準マークと焦点位置のずれ量を検出する
ためのずれ量検出手段と、ずれ量検出手段の出力に基づ
いて焦点位置のデータを補正するキャリブレーション手
段と、キャリブレーション手段を使用者が作動させるた
めのキャリブレーション作動手段と、を有することを特
徴とする一眼レフカメラを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリブレーショ
ン機能を有する焦点検出センサを備えた一眼レフカメラ
及びファインダーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一眼レフカメラにおいては、被写
体の像の焦点を検出するための焦点検出センサは、ほと
んどの場合、カメラボディ内のメインミラーの下部に設
けられている。したがって、焦点検出センサを焦点板以
降の位置に設けた一眼レフカメラは一般に普及していな
い。例えば、特開2000−75344号公報は、焦点
検出センサがカメラボディ内のメインミラーの下部に設
けられた構成の一眼レフカメラを開示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、焦点検出セン
サがカメラボディ内のメインミラーの下部に設けられた
構成の従来の一眼レフカメラにおいては、焦点検出セン
サを設置するスペースをメインミラーの下部に確保しな
ければならず、このために、カメラボディを小型化する
のが困難であるという課題がある。また、仮に、交換式
ファインダーの焦点板以降に焦点検出センサを設置した
場合は、交換式ファインダーとカメラボディの個体間の
組み合わせのばらつきによって生じる被写体の像の焦点
の検出精度の低下を小さくするために、交換式ファイン
ダーの取付精度と焦点検出センサの設置位置の精度とを
非常に高くする必要がある。さらに、交換式のファイン
ダーは寸法が大きいので、光学部品、金属部品の熱膨張
によってカメラボディから焦点検出センサまでの光路長
が変化しやすく、被写体の像の焦点の検出精度を高く保
つのが非常に困難となる。
【0004】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、交換式ファイ
ンダーを備える一眼レフカメラにおいて、焦点検出セン
サをファインダーに配置することができるように構成し
て、被写体の像の焦点を高い精度で検出することができ
るようにすること、すなわち、撮影レンズの結像面(被
写体像面)とフィルム等価面との間のずれの量(デフォ
ーカス量、または、焦点ずれ量)を高い精度で検出する
ことができるようにすることにある。また、本発明の第
2の目的は、焦点ずれ量を高い精度で検出するための較
正を行う際に、焦点ずれ量の検出速度が遅くなったり、
較正の際にカメラの使用者に不快感を与えたりすること
のない交換式ファインダーを備える一眼レフカメラを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、フィルム位置に対応した基準マークを
設けた焦点板を有するカメラボディと、カメラボディに
取り外し可能に取り付けるファインダーと、ファインダ
ー内に配置され、焦点位置を検出する焦点検出手段と、
ファイダー内に配置され、基準マークと焦点位置のずれ
量を検出するためのずれ量検出手段と、ずれ量検出手段
の出力に基づいて焦点位置のデータを補正するキャリブ
レーション手段と、キャリブレーション手段を使用者が
作動させるためのキャリブレーション作動手段と、を有
することを特徴とする一眼レフカメラを提供する。
【0006】この構成では、カメラボディの焦点板に設
けられた基準マークの像を焦点検出センサで検出する。
キャリブレーション手段は、この焦点検出センサによる
検出結果に基づいて、焦点板から焦点検出センサまでの
光路長の変化を計算することができる。使用者がキャリ
ブレーション作動手段を操作することにより、キャリブ
レーション手段が作動し、焦点板から焦点検出センサま
での光路長の変化が較正される。焦点検出センサによっ
て検出された被写体の像の焦点位置のずれ量を、前記較
正結果に基づいて補正する。これにより、焦点板から焦
点検出センサまでの光路長のばらつきによる誤差を補正
し、焦点ずれ量の検出精度を向上させることができる。
【0007】前記キャリブレーション手段は、光路長の
較正を行った較正結果を記憶するための記憶部を有する
のが良い。この構成により、前回のキャリブレーション
結果を記憶しておくことができるため、一回の撮影ごと
にキャリブレーションを行う必要がなくなる。前記キャ
リブレーション手段は、基準マークを照明するためにカ
メラボディ又はファインダーに設けられた照明手段を更
に有するのが良く、また、前記キャリブレーション手段
は、撮影レンズからカメラボディに入射する光を遮光し
た状態で較正を行うのが良い。この構成により、撮影レ
ンズから入射した光の影響を受けることなくキャリブレ
ーションを行うことができ、それにより、較正の精度を
向上させることができる。
【0008】また、前記キャリブレーション手段は、較
正を行う際に撮影レンズから入射する光が正常に遮光さ
れていたか否かを確認する確認手段を更に有するのが良
い。有利には、前記キャリブレーション手段が作動中で
あることを使用者に通知又は表示するための手段を設け
る。
【0009】本発明は又、焦点板を有するカメラボディ
に取り外し可能に取付けるための一眼レフカメラ用ファ
インダーであって、ファイダーはフィルム位置に対応し
て焦点板に設けた基準マークを検出可能であって、ファ
インダーの焦点位置を検出する焦点検出手段と、基準マ
ークと焦点位置のずれ量を検出するためのずれ量検出手
段と、ずれ量検出手段の出力に基づいて焦点位置のデー
タを補正するキャリブレーション手段と、キャリブレー
ション手段を使用者が作動させるためのキャリブレーシ
ョン作動手段と、を有することを特徴とする一眼レフカ
メラ用ファインダーである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一眼レフカメラ
の実施の形態を図面に基づいて説明する。 (1)第1の実施の形態 最初に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
ついて説明する。この第1の実施の形態の特徴は、いわ
ゆる「フォーカスエイド」機能を有する点にある。
【0011】(1・1)カメラの全体構造 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
おいて、カメラの全体構造について説明する。図1及び
図2を参照すると、本発明の一眼レフカメラ1100は
ファインダー交換式の一眼レフカメラであり、カメラボ
ディ110と、撮影レンズ130と、ファインダー11
40と、フィルムバック190とを備える。
【0012】ファインダー1140はカメラボディ11
0に対して着脱可能に取り付けられる。例えば、ファイ
ンダー案内用溝部がカメラボディ110の上面に設けら
れ、ファインダー取付け用帯部がファインダー1140
の下面に設けられる。ファインダー取付け用帯部をファ
インダー案内用溝部に嵌め合わせ、ファインダー114
0をカメラボディ110に対して滑らせることによっ
て、ファインダー1140をカメラボディ110に取り
付けることができる。
【0013】撮影レンズ130はカメラボディ110に
対して着脱可能に取り付けられる。例えば、バヨネット
取付け部が撮影レンズ130の後面に設けられ、バヨネ
ットマウント部がカメラボディ110の前面に設けられ
る。撮影レンズ130のバヨネット取付け部をカメラボ
ディ110のバヨネットマウント部に嵌め合わせ、撮影
レンズ130をカメラボディ110に対して回転させる
ことによって、撮影レンズ130をカメラボディ110
に取り付けることができる。撮影レンズ130は光軸1
06と、撮影レンズ光学系134と、絞り136と、シ
ャッター132と、距離調節機構(図示せず)とを有す
る。フィルム192がフィルムバック190内に収容さ
れる。フィルム192を手動により送るように構成して
もよいし、フィルム送り用モータを設け、フィルム19
2を自動的に送るように構成してもよい。変形例とし
て、撮影レンズ130をカメラボディ110に固定した
構造であってもよい。変形例として、後述するように、
フィルムバック190を設けることなしに、フィルム1
92をカメラボディ110の中に配置した構造であって
もよい。
【0014】(1・2)カメラボディの構造 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
おいて、カメラボディの構造について説明する。被写体
から撮影レンズ130を通る光の経路を変えるためのミ
ラー112がカメラボディ110に取り付けられる。コ
ンデンサレンズ114が、ファインダー140における
周辺光量落ちを補正するためにカメラボディ110に設
けられる。焦点板1116がフィルム192の面の位置
と光学的に共役の位置になるようにカメラボディ110
に設けられる。コンデンサレンズ114の平面側は焦点
板1116の一方の面に接するように配置される。
【0015】シャッターボタン120がカメラボディ1
10に設けられる。シャッターボタン120はカメラボ
ディ110の前面に配置してもよいし、或いは、カメラ
ボディ110の上面に配置してもよいし、或いは、カメ
ラボディ110の側面に配置してもよい。シャッター速
度設定ダイアル122がカメラボディ110の側面に設
けられる。フィルム192を巻き上げるための巻き上げ
クランク124がカメラボディ110の側面に設けられ
る。シャッター速度の制御は機械式であってもよいし、
電子式であってもよい。シャッター速度の制御を電子式
で行うような構成では、シャッター速度を制御するため
の水晶振動子(図示せず)と、IC(図示せず)と、電
池(図示せず)とをカメラボディ110に内蔵するのが
よい。変形例として、フィルム192を巻き上げるため
のフィルム巻き上げ用モータ(図示せず)をカメラボデ
ィ110に内蔵した構造であってもよい。この構成で
は、フィルム巻き上げ用モータを作動させるための電池
をカメラボディ110に内蔵するように構成し、この電
池により水晶振動子とICとを作動させて、シャッター
速度を制御することができる。
【0016】フィルム192を巻き上げ、シャッター速
度設定ダイアル122によりシャッター速度を設定し、
シャッターボタン120を押すことによりシャッター1
32は作動する。変形例として、シャッター132を撮
影レンズ130に設けないで、シャッターをカメラボデ
ィ110に内蔵したような構造であってもよい。すなわ
ち、本発明の一眼レフカメラは、レンズシャッターを内
蔵した一眼レフカメラであってもよいし、或いは、フォ
ーカルプレーンシャッターを内蔵した一眼レフカメラで
あってもよいし、或いは、レンズシャッター及びフォー
カルプレーンシャッターを内蔵した一眼レフカメラであ
ってもよい。
【0017】(1・3)ファインダーの構造 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
おいて、ファインダーの構造について説明する。ファイ
ンダー1140は、コンデンサレンズ114および焦点
板1116を通った被写体からの光束の経路を変えるた
めの第1プリズム142と、第1プリズム142を通っ
た被写体からの光束の経路を変えるための第2プリズム
144と、第2プリズム144を通った被写体からの光
束の経路を変えるための第3プリズム146と、第3プ
リズム146を通った被写体の像を拡大するための接眼
レンズ148とを含む。撮影レンズ130を通る被写体
からの光束は、ミラー112により経路を変えられ、コ
ンデンサレンズ114と焦点板1116を通り、第1プ
リズム142および第2プリズム144および第3プリ
ズム146により正立像となるように構成される。した
がって、使用者は、被写体の正立像を接眼レンズ148
により拡大して見ることができる。変形例として、プリ
ズムを用いないで、プリズムと同様な作用効果を奏する
複数のミラーを用いてもよい。
【0018】検出用プリズム150が第1プリズム14
2において焦点板1116を通る光を最初に反射する上
側面142aに設けられる。検出用プリズム150と第
1プリズム142の接触部の一部あるいは全部はハーフ
ミラーとして構成される。検出用プリズム150からの
光束を集光させるための2つのセパレータレンズ15
2、153がファインダー140に設けられる。2つの
セパレータレンズ152、153は、互いに間隔を隔て
て配置される。第1のセパレータレンズ152は、撮影
レンズ130を通る互いに間隔を隔てた2つの光束のう
ちの一方を集光させるために設けられる。第2のセパレ
ータレンズ153は、撮影レンズ130を通る互いに間
隔を隔てた2つの光束のうちの他方を集光させるために
設けられる。図を簡略にするために、セパレータレンズ
152だけを図1に示す。
【0019】セパレータレンズ152、153により集
光される光束を入射して、被写体の像の焦点を検出す
る、すなわち、撮影レンズ130の結像面(被写体像
面)とフィルム等価面との間のずれ量(デフォーカス
量、または、焦点ずれ量)を検出するための焦点検出手
段である焦点検出センサ154がファインダー1140
に設けられる。焦点検出センサ154はCCDなどで構
成されたエリアセンサであるのが好ましい。或いは、焦
点検出センサ154はラインセンサであってもよい。焦
点検出センサ154は、セパレータレンズ152、15
3により集光される光を受光することができるような位
置に配置される。
【0020】被写体の像の焦点を検出した結果を表示す
るための表示部156がファインダー1140に設けら
れる。表示部156は、例えば、LEDなどの表示素子
で構成される。表示部156は、LCDで構成してもよ
い。表示部156が表示する表示内容の光束の経路を変
えるための表示用プリズム158がファインダー114
0に設けられる。表示用プリズム158と第1プリズム
142の接触部の一部あるいは全部はハーフミラーとし
て構成される。表示部156が表示する表示内容の光束
は第1プリズム142および第2プリズム144および
第3プリズム146により正立像となるように構成され
る。したがって、使用者は、表示部156が表示する表
示内容を接眼レンズ148により拡大して見ることがで
きる。被写体からフィルム192の面までの距離を測定
した結果に基づいて発音するためのブザー186がファ
インダー1140に設けられる。
【0021】図1を参照すると、焦点検出センサ154
により検出した被写体の像の焦点に関する情報を演算処
理して、その演算結果に関する信号を出力するためのI
C1160がファインダー1140に設けられる。ま
た、IC1160における演算処理などのために基準信
号を出力する源振を構成する水晶振動子162がファイ
ンダー1140に設けられる。また、焦点検出センサ1
54を作動させ、IC1160を作動させる電源を構成
する電池164がファインダー1140に設けられる。
電池をカメラボディ110に設けた構造の一眼レフカメ
ラにおいては、電池164をファインダー1140に設
けることなしに、カメラボディ110に設けた電池によ
り焦点検出センサ154を作動させ、IC1160を作
動させるように構成することができる。
【0022】図2を参照すると、焦点検出センサ154
の作動のモードを切り換えるためのキャリブレーション
作動手段であるモード切換スイッチ166がファインダ
ー1140に設けられる。モード切換スイッチ166は
回転式スイッチであってもよいし、スライド式スイッチ
であってもよいし、プッシュ式スイッチであってもよい
し、タッチセンサ式スイッチであってもよい。
【0023】(1・4)基準マークとマーク光源 図1を参照すると、カメラボディと焦点検出センサとの
間の距離を測定するために、基準マーク1118が焦点
板1116に設けられる。基準マーク1118は焦点板
1116において第1プリズム142に面する面と反対
側にある面に設けられるのが好ましい。したがって、こ
の構成では、基準マーク1118は、カメラボディ11
0に対して固定的に設けられている。基準マーク111
8は、基準マーク1118の像をセパレータレンズ15
2、153により焦点検出センサ154に集光できるよ
うな位置に配置される。すなわち、焦点検出センサ15
4は、セパレータレンズ152、153により集光され
た基準マーク1118の像も入射することができるよう
な位置に配置される。
【0024】図3を参照すると、図3は基準マーク11
18の例を示したものである。図3(a)を参照する
と、基準マーク1118aは検出枠を基準マークと兼用
した構成を示す。図3(b)を参照すると、基準マーク
1118bは基準マークをクロス形状で構成した場合を
示す。図3(c)を参照すると、基準マーク1118c
は基準マークを円形状で構成した場合を示す。基準マー
ク1118の大きさは、その一部を焦点検出センサ15
4で認識することができるような寸法のものであればよ
い。
【0025】図4を参照すると、基準マーク1118は
焦点板1116において、第1プリズム142に面する
面と反対側にある面(コンデンサレンズ114があるほ
うの面)に、鋭角の溝1118gとして形成される。基
準マーク1118を構成する溝1118gの幅、深さ、
頂角θは、基準マーク1118の一部を焦点検出センサ
154で認識することができるような寸法のものであれ
ばよい。基準マーク1118の溝1118gは、研削に
よって形成してもよいし、或いは、部分エッチングによ
って形成してもよい。
【0026】基準マーク1118の溝1118gを照明
するための照明手段であるマーク光源1120が、ファ
インダー1140に設けられる。マーク光源1120
は、ランプであってもよいし、LEDであってもよい。
マーク光源1120は、コンデンサレンズ114を配置
した方向から溝1118gを照明するように構成され
る。マーク光源1120は、ファインダー1140に設
けた電池164を電源にするように構成されるのがよ
い。或いは、マーク光源1120は、カメラボディ11
0に設けた電池(図示せず)を電源にするように構成し
てもよい。
【0027】変形例として、図5を参照すると、マーク
光源1120は、コンデンサレンズ114の側面方向か
ら溝1118gを照明するように構成してもよい。この
構成では、マーク光源1120から照射される光線は、
コンデンサレンズ114の表面で反射されて、溝111
8gを照明するように構成される。
【0028】また、変形例として、マーク光源1120
から照射される光線を1つ又は2つ以上のミラー(図示
せず)により反射させて、コンデンサレンズ114の側
面方向から溝1118gを照明するように構成してもよ
いし、或いは、コンデンサレンズ114の表面に対して
角度をなす方向から溝1118gを照明するように構成
してもよい。
【0029】また、変形例として、溝1118gを照明
するためのマーク光源1120をカメラボディ110に
設けてもよい。この構成では、マーク光源1120は、
コンデンサレンズ114を配置した方向から溝1118
gを照明するように構成される。この構成では、マーク
光源1120は、カメラボディ110に設けた電池(図
示せず)を電源にするように構成されるのがよい。
【0030】(1・5)検出部の構成 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
おいて、検出部の構成について説明する。図6を参照す
ると、焦点検出センサ154の作動を制御するためのセ
ンサ制御部170が設けられる。センサ制御部170は
モード切換スイッチ166を作動させることにより動作
モードが変化するように構成される。モード切換スイッ
チ166を撮影モードにすると、被写体104からの光
束は、撮影レンズ130、ミラー112、コンデンサレ
ンズ114、焦点板1116、検出光学系(検出用プリ
ズム150、セパレータレンズ152および153)を
通って焦点検出センサ154に入射するように構成され
る。モード切換スイッチ166をキャリブレーションモ
ードにすると、ミラー112がミラーアップし(ミラー
112が水平方向を向き)、撮影レンズからの光束がコ
ンデンサレンズ114に入射しなくなる。
【0031】ここで、センサ制御部170は、撮影光路
外に設けたマーク光源1120を点灯させることによ
り、基準マーク1118の溝1118gに対応する線を
照明するように構成される。このとき、センサ制御部1
70は、焦点検出センサ154に入射する光束に基づい
て、基準マーク1118の位置を検出するように構成さ
れる。
【0032】ずれ量検出手段である焦点演算部172
が、焦点検出センサ154が出力する被写体104に関
する信号を入力して被写体の像の焦点を検出するために
設けられる。キャリブレーション手段の一部を構成する
ファインダー位置演算部174が、焦点検出センサ15
4が出力するカメラボディ110に関する信号を入力し
て焦点板1116から焦点検出センサ154までの光路
長を測定するために設けられる。
【0033】キャリブレーション手段の一部を構成する
補正演算部176が、焦点演算部172が出力する被写
体の像の焦点の検出結果に関する信号と、ファインダー
位置演算部174が出力する焦点板1116から焦点検
出センサ154までの光路長に関する信号とに基づい
て、被写体の像の焦点の検出結果を補正するために設け
られる。すなわち、本発明の一眼レフカメラでは、焦点
検出センサ154を用いて基準マーク1118の位置を
測定した結果に基づいて、焦点検出センサ154による
被写体の像の焦点の検出結果を補正するように構成され
る。記憶部177が補正演算部176によって計算され
た補正量を記憶するために設けられる。該記憶部は、例
えば、電気消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ
(EEPROM)で構成することができる。更に、セン
サ制御部170は、モード切換スイッチ166をキャリ
ブレーションモードにすると、マーク光源1120を点
灯させるように構成される。
【0034】(1・6)出力部の構成 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態に
おいて、出力部の構成について説明する。図6を参照す
ると、出力制御部178が、モード切換スイッチ166
を作動させることにより出力のモードを切り換え、被写
体の像の焦点の検出結果に基づいて、出力信号を出力
し、或いはキャリブレーションの結果を表示するために
設けられる。出力制御部178が出力する出力信号を入
力して表示部156を作動させ、補正演算部176が演
算した補正結果に関する情報を表示するために、表示駆
動部180が設けられる。
【0035】出力制御部178が出力する出力信号を入
力して発音部184を作動させ、補正演算部176が演
算した補正結果に基づいて発音させるために、発音駆動
部182が設けられる。例えば、発音部184は、ブザ
ー186又はスピーカで構成される。例えば、発音部1
84は、補正演算部176が演算した被写体の像の焦点
の補正結果が合焦状態であるときに音を出すように構成
される。或いは、発音部184は、補正演算部176が
演算した被写体の像の焦点の補正結果がいわゆる「前ピ
ン」であるときに低い音を出し、いわゆる「後ピン」で
あるときに高い音を出し、合焦状態であるときに中間の
音を出すように構成してもよい。
【0036】もし、必要でないならば、表示駆動部18
0と表示部156を設けなくてもよいし、或いは、発音
駆動部182と発音部184を設けなくてもよい。モー
ド切換スイッチ166を作動させることにより、表示部
156だけを作動させるような出力モードを設定するこ
ともでき、発音部184だけを作動させるような出力モ
ードを設定することもでき、表示部156と発音部18
4の両方を作動させるような出力モードを設定すること
もできるように構成されている。
【0037】本発明の一眼レフカメラの実施の形態にお
いては、各種の機能を行う回路をIC1160内に構成
するのがよい。本発明の一眼レフカメラの第1の実施の
形態においては、センサ制御部170、焦点演算部17
2、ファインダー位置演算部174、補正演算部17
6、記憶部177、出力制御部178、表示駆動部18
0、発音駆動部182はIC1160内に構成される。
更に、IC1160内には、CPU、ROM、RAMな
どが設けられる。
【0038】また、IC1160は各種の動作を行うプ
ログラムを内蔵したPLA−ICであってもよい。ま
た、本発明の一眼レフカメラの実施の形態においては、
必要に応じて、ICとともに、抵抗、コンデンサ、コイ
ル、ダイオード、トランジスタなどの外付け素子を用い
ることができる。
【0039】(1・7)一眼レフカメラの作用 以下に、本発明の一眼レフカメラの第1の実施の形態の
作用について説明する。ここで、図1、図6、図7を参
照すると、図7は、被写体104から焦点検出センサ1
54までの光路を等価的に書いたものであり、光軸を1
06とし、ミラー112、上側面142a、検出用プリ
ズム150は展開して示す。
【0040】本発明の一眼レフカメラの検出領域には、
焦点検出センサ154の特性に合わせたコンデンサレン
ズ114Hを設けるのがよい。このようなコンデンサレ
ンズ114Hを設ける目的は、2つに別れた被写体10
4からの光束が撮影レンズ130の射出瞳位置において
一定の領域を通るようにすることにある。具体的には、
セパレータレンズ152、153の近傍のアパーチャー
143A1の像が撮影レンズ130の射出瞳位置付近に
結像するような関係の特性をもつようにコンデンサレン
ズ114Hは構成される。
【0041】ここで、射出瞳位置は撮影レンズによって
異なるので、仮想の基準射出瞳の位置を設定する必要が
ある。なお、ファインダーとしてのコンデンサレンズ1
14Hは、射出瞳の像を接眼レンズの近傍に結ぶような
特性をもつように構成される。ファインダーとしてのコ
ンデンサレンズ114Hの焦点距離と、焦点検出センサ
154としてのコンデンサレンズ114Hの焦点距離と
は、必ずしも同じではない。したがって、図7に示すよ
うに、コンデンサレンズ114Hのうちで被写体の像の
焦点を検出する領域の焦点距離が焦点検出センサ154
としてのコンデンサレンズ114Hの焦点距離となるよ
うに構成し、被写体の像の焦点を検出する領域の周囲の
部分の焦点距離がファインダーとしてのコンデンサレン
ズ114Hの焦点距離となるように構成するのがよい。
【0042】光軸を106に位置した被写体104の1
点104Pから出た光束は、撮影レンズ130により屈
折し、ミラー112により経路を変えられ、コンデンサ
レンズ114を通り、焦点板1116の検出領域を通過
して、アパーチャー143A2およびアパーチャー14
3A1を通り、セパレータレンズ152および153に
よって、焦点検出センサ154の撮像面の近傍の2つの
領域に結像する。
【0043】元来、焦点板1116はフォーカスを合わ
せる目的で設けられるので、焦点に対して必要十分な精
度を持っていると仮定すると、焦点板1116に結像し
ている画像は焦点検出センサ154によって、焦点ずれ
量がゼロである画像として検出される。一方、焦点板1
116の結像面上に基準マーク1118を付けておく
と、その基準マーク1118の画像も焦点検出センサ1
54において、デフォーカス量(焦点ずれ量)がゼロで
あるような画像として検出される。しかしながら、ファ
インダー1140の組み付けのばらつき等により、焦点
板1116から焦点検出センサ154までの光路長に誤
差が生じた場合には、基準マーク1118の画像の焦点
ずれ量がゼロ以外の値として検出される。
【0044】このため、あらかじめ焦点板1116の検
出領域の一部に基準となるマーク1118を設け、この
基準マーク1118を焦点検出センサ154で認識する
ことによって、組み付けのばらつき等による焦点検出セ
ンサ154と焦点板1116との間の光路長の誤差を求
めることができる。この求められた誤差を使用して、焦
点検出センサ154により検出した被写体の像の焦点の
検出結果を補正することができる。
【0045】図4および図5を参照すると、前述したよ
うに、本発明の実施形態では、基準マーク1118は焦
点板1116において、第1プリズム142に面する面
と反対側にある面(コンデンサレンズ114があるほう
の面)に溝1118gとして形成されている。したがっ
て、撮影レンズ130から射出される開角度A1の光束
は、基準マーク1118の溝1118gにより屈折され
て開角度A2の光束になる。その結果、開角度A2の光
束は焦点検出センサ154には届かないので、基準マー
ク1118の溝1118gに対応する線は、使用者によ
り、常に黒く認識される。
【0046】しかしながら、被写体104の像が基準マ
ーク1118の周辺にあると、基準マーク1118が存
在する領域からだけでは基準マーク1118の焦点ずれ
量(位相差)を精度良く検出することはできない。図8
は、焦点検出センサ154の各画素が検出する光量の一
例を示すグラフである。図8の例では、基準マーク11
18の像は画素番号6番、7番付近に形成され、その部
分で検出される光量が少なくなる。しかしながら、画素
番号5番及び8番のような、基準マーク1118の像と
被写体の像の境界に存在する画素では、画素の一部分に
基準マーク1118の像が形成されるため、被写体の像
の部分の光量と基準マーク1118の像の部分の光量と
の間の光量を検出する。従って、境界に存在する5番や
8番の画素が検出する光量は、被写体によって変化して
しまい、基準マーク1118の位置を精度良く検出する
のが困難である。そこで、撮影光路外に設けたマーク光
源1120を点灯させることにより、基準マーク111
8を照明し、マーク光源1120の点灯状態と消灯状態
の2つの状態における焦点検出センサ154が出力する
データを比較することにより、基準マーク1118の位
置の検出精度を向上させることができる。
【0047】しかしながら、マーク光源1120の点灯
状態と消灯状態とを比較する方法では、基準マーク11
18の位置の検出に要する時間が長くなり、また、被写
体の像の影響を完全に排除することもできない。そこ
で、本実施形態では、キャリブレーションモードにおい
ては、ミラー112をミラーアップして撮影レンズ13
0からの光束が焦点板1116に到達しないようにして
いる。従って、キャリブレーションモード時は、焦点板
1116にはマーク光源1120の光のみが照射され
る。
【0048】次に、図9を参照する。図9は、マーク光
源1120の点灯状態において焦点検出センサ154が
出力する基準マーク1118に関する情報の概略を示す
図である。即ち、基準マーク1118の像の位置では、
焦点検出センサ154によって検出される光量はほぼゼ
ロであり、それ以外ではほぼ一定の光量が検出される。
図9(a)は焦点板1116の基準マーク1118から
焦点検出センサ154までの光路長が設計値よりも長い
場合、図9(b)は基準マーク1118から焦点検出セ
ンサ154までの光路長が設計値よりも短い場合、図9
(c)は光路長が設計値通りである場合に、夫々焦点検
出センサ154から出力される信号の形状を模式的に示
す図である。図9(a)において、波形152a2はセ
パレータレンズ152によって焦点検出センサ154に
結像した像による波形を示し、波形153a2はセパレ
ータレンズ153によって焦点検出センサ154に結像
した像による波形を示す。
【0049】図9(b)において、波形152b2はセ
パレータレンズ152によって焦点検出センサ154に
結像した像による波形を示し、波形153b2はセパレ
ータレンズ153によって焦点検出センサ154に結像
した像による波形を示す。図9(c)において、波形1
52c2はセパレータレンズ152によって焦点検出セ
ンサ154に結像した像による波形を示し、波形153
c2はセパレータレンズ153によって焦点検出センサ
154に結像した像による波形を示す。図9(c)にお
いて、波形152c2と波形153c2との間の合焦検
出用光束の位置ずれ量(位相差)DMSは、本発明の一
眼レフカメラの設計値として予め定められている。した
がって、ファインダー位置演算部174はこの位置ずれ
量DMSの値を予め記憶している。
【0050】図9(a)に示すように、焦点板1116
の基準マーク1118から焦点検出センサ154までの
光路長が設計値よりも長い場合、ファインダー位置演算
部174は波形152a2と波形153a2との間の位
置ずれ量(位相差)DMCを演算し、その演算結果とD
MSを比較することにより、基準マーク1118から焦
点検出センサ154までの光路長を演算する。これに対
して、図9(b)に示すように、基準マーク1118か
ら焦点検出センサ154までの光路長が設計値よりも短
い場合、ファインダー位置演算部174は波形152b
2と波形153b2との間の位置ずれ量(位相差)DM
Fを演算し、その演算結果とDMSを比較することによ
り、基準マーク1118から焦点検出センサ154まで
の光路長を演算する。
【0051】次に、補正演算部176は、焦点演算部1
72が出力する被写体の像の焦点の演算結果と、ファイ
ンダー位置演算部174が出力する基準マーク1118
から焦点検出センサ154までの光路長の演算結果とに
基づいて、被写体の像の焦点の演算結果を補正する。被
写体の像の焦点についての補正された演算結果は出力制
御部178に出力される。更に、焦点の演算結果の補正
量は記憶部177に記憶される。
【0052】例えば、図9(a)に示すように、焦点板
1116の基準マーク1118から焦点検出センサ15
4までの光路長が設計値よりも長い場合、DMCとDM
Sの差の値だけ、合焦状態にすべきDJSの基準値が小
さくなるように補正する。これに対して、例えば、図9
(b)に示すように、焦点板1116の基準マーク11
18から焦点検出センサ154までの光路長が設計値よ
りも短い場合、DMFとDMSの差の値だけ、合焦状態
にすべきDJSの基準値が大きくなるように補正する。
【0053】図10に、キャリブレーションモードにお
けるキャリブレーションの処理手順を示す。モード切換
スイッチ166をキャリブレーションモードにすると、
キャリブレーション処理が開始される。まず、ステップ
S1において、撮影レンズ130からの光が焦点板11
16に到達しないように、センサ制御部170がミラー
112をミラーアップさせる。次いで、ステップS2に
おいて、キャリブレーション処理中である旨の表示を、
表示部156によって、例えば、ファインダー視野内に
表示する。ステップS3では、センサ制御部170がマ
ーク光源1120を点灯させる。ステップS4において
は、焦点検出センサ154に形成された基準マーク11
18の像のデータが一時的に蓄積され、その像のデータ
をステップS5で、ファインダー位置演算部174に取
り込む。次いで、ステップS6では、センサ制御部17
0がマーク光源1120を消灯させる。
【0054】ステップS7では、確認手段としても作用
するファインダー位置演算部174が、基準マーク11
18の像以外の部分の光量のレベルによって、遮光が十
分であったか否かを判定する。即ち、マーク光源112
0からの光に加えて、撮影レンズ130からの光も焦点
板1116に入射している場合には、基準マーク111
8の像以外の部分の光量が、遮光が十分であった場合に
比べて多くなるので、遮光状態を判定することができ
る。ステップS8で遮光状態が異常であると判定された
場合には、ステップS9で、キャリブレーション処理が
正常に行われなかった旨を表示する。ステップS8で遮
光状態が正常であると判定された場合には、ステップS
10の処理に移行する。本実施形態では、焦点検出セン
サ154の出力によって遮光状態を判定しているが、測
光センサ(図示せず)の出力によって遮光状態を判定す
ることもできる。ステップS10では、ファインダー位
置演算部174が基準マーク1118の像の焦点ずれ量
を計算し、焦点ずれ量に基づいて、補正演算部176が
被写体の像の補正量を計算する。この補正量は、ステッ
プS11において、記憶部177に記憶される。続い
て、ステップS12において、キャリブレーション処理
が正常に終了した旨を表示する。最後に、ステップS1
3において、ミラーアップを解除してキャリブレーショ
ン処理を終了する。
【0055】本実施形態は、カメラボディが交換式ファ
インダーと連動し、それによりミラーアップすることが
できるカメラボディに対する適用例であるが、ファイン
ダーと連動しないカメラボディについても本発明を適用
することができる。この場合には、ステップS1のミラ
ーアップの前に、連動可能なカメラボディであるか否か
を判定し、連動不能なカメラボディの場合には撮影レン
ズ130にレンズキャップを付ける等、使用者に遮光を
促すメッセージを表示するように構成する。また、この
場合には、ステップS13のミラーアップ解除の操作は
行わない。図11(a)乃至(c)に、ファインダー視
野の下部に表示されるキャリブレーションモードインジ
ケータを示す。モード切換スイッチ166をキャリブレ
ーションモードにすると、図11(a)に示すように、
インジケータの右端の「C」のマーク149fが点滅
し、キャリブレーション処理中であることが表示され
る。次いで、キャリブレーションが正常に終了すると、
図11(b)に示すように、「C」のマーク149fは
点滅から点灯に変化する。遮光が完全ではなかった場合
等、キャリブレーション結果に異常があった場合には、
図11(c)に示すように、「E」のマーク149fが
点滅する。この場合には、キャリブレーションを再度や
り直す必要がある。
【0056】モード切換スイッチ166が撮影モードに
されている場合には、撮影レンズ130から入射した光
束は、ミラー112、コンデンサレンズ114、焦点板
1116、及び検出光学系を経て焦点検出センサ154
に到達する。次いで、焦点検出センサ154及び焦点演
算部172は、焦点板1116に形成された被写体10
4の像に基づいて被写体104の焦点ずれ量を演算す
る。この焦点ずれ量は補正演算部176に送られる。補
正演算部176は、焦点ずれ量を、キャリブレーション
モードにおいて計算して記憶部177に記憶させておい
た補正量に基づいて補正する。次いで、出力制御部17
8は表示駆動部180を作動させ、表示部156によ
り、補正演算部176が補正した被写体の像の焦点ずれ
量を表示する。出力制御部178は発音駆動部182を
作動させ、発音部184により、補正演算部176が補
正した被写体の像の焦点の焦点ずれ量に基づいて音を出
す。例えば、ブザー186は、補正演算部176が補正
した焦点ずれ量がゼロ、即ち、合焦状態であるときに音
を出す。
【0057】図12を参照すると、本発明の一眼レフカ
メラにおいて、ファインダーの視野の輪郭149aが示
される。ファインダーの視野の中に、検出領域を示す枠
149bが示され、この枠149bは基準マーク111
8により作られた像である。設定されているシャッター
速度「1/250」を示す文字149cと、設定されて
いる絞り値「5.6」を示す文字149dがファインダ
ーの視野の外の上部に指示される。露出計を内蔵したフ
ァインダーにおいては、露出の測定結果を示す図形14
9eがファインダーの視野の外の上部に指示される。
【0058】例えば、適正露出状態である場合、中央の
緑色のLEDが点灯し、「露出アンダー」である場合、
右に位置した橙色のLEDが点灯し、「露出オーバー」
である場合、左に位置した赤色のLEDが点灯する。
「露出アンダー」の程度が大きくなるにしたがって多く
の数の橙色のLEDが点灯する。「露出オーバー」の程
度が大きくなるにしたがって多くの数の赤色のLEDが
点灯する。赤色のLEDは上が尖った三角形であり、橙
色のLEDは下が尖った三角形である。
【0059】被写体の像の焦点の検出結果を示す記号1
49gがファインダーの視野の外の下部に指示される。
例えば、合焦状態である場合、中央の菱形、緑色のLE
Dが点灯し、「後ピン」である場合、その右に位置した
橙色のLEDが点灯し、「前ピン」である場合、その左
に位置した赤色のLEDが点灯する。「後ピン」の程度
が大きくなるにしたがって多くの数の橙色のLEDが点
灯する。「前ピン」の程度が大きくなるにしたがって多
くの数の赤色のLEDが点灯する。赤色のLED及び橙
色のLEDは正方形である。この構成により、被写体の
像の焦点の検出結果を明瞭に表示することができる。本
発明の第1実施形態により、撮影レンズ130から入射
する光の影響を受けることなく、キャリブレーションを
行うことができるようになる。また、焦点ずれ量の補正
値を記憶部177に記憶しておくことができるので、撮
影の度にキャリブレーションを行う必要がない。これに
より、撮影する毎に、被写体の像の焦点ずれ量の検出に
先立って、キャリブレーションを行う必要がないため、
焦点検出時間を短縮することができる。また、記憶部1
77を不揮発性のメモリで構成することにより、ファイ
ンダーの電源を切っても、次の撮影の際にキャリブレー
ションをやり直す必要がなくなる。
【0060】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ファイ
ンダー交換式一眼レフカメラのファインダー部に焦点検
出センサを配置し、被写体の像の焦点を電子的に検出し
た結果を撮影者に示す機能を有するように構成したの
で、ファインダーとカメラボディとの間に生じる個体間
の組み合わせによる検出ずれを補正し、温度変化、経年
変化などによる被写体の像の焦点の検出のずれを補正し
て、確度の高い被写体の像の焦点の検出結果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態を示
す断面図である。
【図2】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態を示
す正面図である。
【図3】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に用
いられる基準マークの例を示す平面図である。
【図4】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に用
いられる基準マークとマーク光源の部分を示す概略部分
断面図である。
【図5】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に用
いられる基準マークとマーク光源の部分の他の構成を示
す概略部分断面図である。
【図6】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態の構
成を示すブロック図である。
【図7】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態にお
いて、被写体から焦点検出センサまでの光路を等価的に
示す展開図である。
【図8】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態にお
いて、焦点検出センサの各画素が検出する光量を示すグ
ラフである。
【図9】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態にお
いて、マーク光源の点灯状態において焦点検出センサが
出力する基準マークに関する情報の概略を示す図であ
る。
【図10】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に
おいて、キャリブレーションモードの処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図11】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に
おいて、ファインダー視野の下部に表示されるインジケ
ータを示す概略図である。
【図12】本発明の一眼レフカメラの第1の実施形態に
おいて、ファインダー視野の各部に表示されるインジケ
ータを示す概略図である。。
【符号の説明】
106 光軸 110 カメラボディ 112 ミラー 114 コンデンサレンズ 120 シャッターボタン 122 シャッター速度設定ダイアル 124 巻き上げクランク 130 撮影レンズ 132 シャッター 134 撮影レンズ光学系 136 絞り 142 第1プリズム 142a 上側面 144 第2プリズム 146 第3プリズム 148 接眼レンズ 150 検出用プリズム 152、153 セパレータレンズ 154 焦点検出センサ 156 表示部 158 表示用プリズム 162 水晶振動子 164 電池 166 検出スイッチ 170 センサ制御部 172 焦点演算部 174 ファインダー位置演算部 176 補正演算部 177 記憶部 178 出力制御部 180 表示駆動部 182 発音駆動部 184 発音部 186 ブザー 190 フィルムバック 192 フィルム 1100 一眼レフカメラ 1116 焦点板 1118 基準マーク 1120 マーク光源 1140 ファインダー 1160 IC
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 13/24 G02B 7/11 N 17/20 G03B 3/00 A (72)発明者 武田 公秀 埼玉県大宮市蓮沼1385番地 株式会社タム ロン内 (72)発明者 土山 隆行 埼玉県大宮市蓮沼1385番地 株式会社タム ロン内 Fターム(参考) 2H011 AA01 BA21 CA28 DA05 2H018 AA21 AA26 BC00 BC01 BD01 BD09 BD10 BE01 BE02 BE05 2H051 AA06 BA02 CA05 CA06 CA17 CA18 GA02 GA09 GA12 2H102 AA22 AA25 AA33 AA34 AA71 AB00 AB04 BA05 BA27 BB05 BB22 BB24 BB25 CA13 CA14 CA17 CA26 CA27

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム位置に対応した基準マークを設
    けた焦点板を有するカメラボディと、 該カメラボディに取り外し可能に取り付けるファインダ
    ーと、 該ファインダー内に配置され、焦点位置を検出する焦点
    検出手段と、 前記ファイダー内に配置され、前記基準マークと前記焦
    点位置のずれ量を検出するためのずれ量検出手段と、 前記ずれ量検出手段の出力に基づいて前記焦点位置のデ
    ータを補正するキャリブレーション手段と、 前記キャリブレーション手段を使用者が作動させるため
    のキャリブレーション作動手段と、を有することを特徴
    とする一眼レフカメラ。
  2. 【請求項2】 前記キャリブレーション手段が、光路長
    の較正を行った較正結果を記憶するための記憶部を更に
    有することを特徴とする請求項1記載の一眼レフカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 前記キャリブレーション手段が、前記基
    準マークを照明するためにカメラボディ又はファインダ
    ーに設けられた照明手段を更に有することを特徴とする
    請求項1又は請求項2に記載の一眼レフカメラ。
  4. 【請求項4】 前記キャリブレーション手段が、撮影レ
    ンズから前記カメラボディに入射する光を遮光した状態
    で較正を行うことを特徴とする請求項3記載の一眼レフ
    カメラ。
  5. 【請求項5】 前記キャリブレーション手段が、較正を
    行う際に、撮影レンズから入射する光が正常に遮光され
    ていたか否かを確認する確認手段を更に有することを特
    徴とする請求項4記載の一眼レフカメラ。
  6. 【請求項6】 前記キャリブレーション手段が作動中で
    あることを使用者に通知又は表示するための手段を更に
    有することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか
    1項に記載の一眼レフカメラ。
  7. 【請求項7】 焦点板を有するカメラボディに取り外し
    可能に取付けるための一眼レフカメラ用ファインダーで
    あって、 前記ファイダーはフィルム位置に対応して前記焦点板に
    設けた基準マークを検出可能であって、 前記ファインダーの焦点位置を検出する焦点検出手段
    と、 前記基準マークと前記焦点位置のずれ量を検出するため
    のずれ量検出手段と、 前記ずれ量検出手段の出力に基づいて前記焦点位置のデ
    ータを補正するキャリブレーション手段と、 前記キャリブレーション手段を使用者が作動させるため
    のキャリブレーション作動手段と、を有することを特徴
    とする一眼レフカメラ用ファインダー。
JP2001008630A 2001-01-17 2001-01-17 キャリブレーション機能を有する焦点検出センサを備えた一眼レフカメラ及びファインダー Pending JP2002214514A (ja)

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