JP2002214418A - 反射ミラー及び中空導波路 - Google Patents

反射ミラー及び中空導波路

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JP2002214418A
JP2002214418A JP2001008804A JP2001008804A JP2002214418A JP 2002214418 A JP2002214418 A JP 2002214418A JP 2001008804 A JP2001008804 A JP 2001008804A JP 2001008804 A JP2001008804 A JP 2001008804A JP 2002214418 A JP2002214418 A JP 2002214418A
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laser light
laser
organic
reflecting mirror
laser beam
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JP2001008804A
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English (en)
Inventor
Junko Oishi
純子 大石
Mikinori Nishimura
巳貴則 西村
Koichi Yamazaki
晃一 山▲崎▼
Kenzo Kataoka
研慥 片岡
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J Morita Manufaturing Corp
Original Assignee
J Morita Manufaturing Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付着物の除去が容易であり、繰り返し使用で
きるレーザ光反射ミラーを提供する。 【解決手段】 レーザ光反射ミラーは、反射面40aの
少なくとも一部の上に形成された有機材料からなる有機
被膜50を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射ミラー及び中
空導波路に関し、特にレーザ光に好適な反射ミラー及び
中空導波路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光は、医科、歯科医療その
他において切開、切除、蒸散、凝固などに用いられてお
り、例えば処置部位に所望角度でレーザ光を照射するた
めのレーザハンドピースは、レーザ光を出射する出射部
にレーザ光反射ミラーを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レーザ光反射
ミラーには、汚れが付着しやすい。例えば、レーザ光を
生体の軟組織に接近した状態で照射すると、レーザ光の
加熱により生じた体液、血液、脂肪、蛋白などを含む蒸
気でレーザ光反射ミラーが曇り、これがレーザ光で加熱
され炭化し、汚れとなってレーザ光反射ミラーに付着す
る。
【0004】レーザ光反射ミラーに汚れが付着すると、
レーザ光の反射率が低下し、所望の出力のレーザ光を照
射できなくなるので、レーザ光反射ミラーの清掃又は交
換が必要となる。その結果、手術などの医療行為の中断
を招き、短時間での処置ができず、患者の負担も大きく
なる。
【0005】また、このように汚れは、反射面に強固に
付着するため、取り除く際に、レーザ光反射ミラーの反
射面の金属被膜(例えば銅系の母材に形成した金めっき
膜)を傷つけやすい。そして、一旦反射面に傷が付く
と、汚れが一層付着しやすくなり、さらに除去が困難と
なる。
【0006】ところで、レーザ光で加工を行うレーザ機
器において用いられるレーザ光反射ミラーでは、金属被
加工物から生じるスパッタ等の影響を防止するために、
その反射面に金属膜(例えばモリブデン膜)のコーティ
ングを行うことが提案されている(例えば、特開平9−
166503号公報)。
【0007】しかし、金属膜によるコーティングは、酸
化しやすく、反射率の低下を生じやすい。特に、医療用
レーザ機器においては、水分の多い環境で用いたり、高
温蒸気中での滅菌処理を行ったりするので、金属膜によ
るコーティングは、実用的ではない。
【0008】したがって、本発明が解決しようとする技
術的課題は、付着物の除去が容易であり、繰り返し使用
できるレーザ光反射ミラーを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のレ
ーザ光反射ミラーを提供する。
【0010】レーザ光反射ミラーは、母材の表面に形成
された反射面を有するタイプのものである。レーザ光反
射ミラーは、上記反射面の少なくとも一部の上に形成さ
れた有機材料からなる有機被膜を備える。
【0011】上記構成において、反射面は、金、銀、
銅、アルミニウム、モリブデン等の金属(それらの合金
を含む)により形成されても、シリコンのような非金属
で形成されてもよい。反射面は、母材の表面全体に一様
に形成されていても、間欠的に又は部分的に形成され、
欠落部分があってもよい。反射面は、平面であっても、
曲面であってもよい。有機被膜の有機材料としては、例
えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ
素化テフロンオリゴマー(TFEO)、ポリエチレン
(PE)である。
【0012】上記構成によれば、反射面の少なくとも一
部の上に有機被膜が形成され、反射面が保護される。有
機被膜は、例えば撥水性を有するようにすることによ
り、汚れが付着しにくいようにしたり、一旦付着した汚
れを除去しやすくすることができる。このように汚れを
除去しやすい有機被膜を用いることにより、レーザ光反
射ミラーの表面が有機被膜のみによって形成される場
合、付着した汚れの除去が容易であり、レーザ光反射ミ
ラーを繰り返し使用することができる。また、レーザ光
反射ミラーの表面が有機被膜と反射面とによって形成さ
れる場合でも、反射面に付着する汚れの量や反射面に対
する付着面積が減るので、付着した汚れの除去が容易で
あり、また、汚れ除去時の反射面の損傷も少なくなり、
レーザ光反射ミラーを繰り返し使用することができる。
【0013】したがって、レーザ光反射ミラーは、付着
物の除去が容易であり、繰り返し使用することができ
る。
【0014】ところで、レーザ光反射ミラーは、有機被
膜が薄いほど、有機被膜で吸収されるレーザ光が少なく
なるため、レーザ光を効率よく反射することができ、有
機被膜での発熱量も小さくなる。
【0015】好ましくは、上記反射面は、金属、リン、
ホウ素、ヒドラジンからなる群から選ばれた少なくとも
1種類以上とフッ素樹脂とを含むベース層の表層に形成
される。上記有機被膜は、上記ベース層から溶出した上
記フッ素樹脂により形成される。
【0016】上記構成において、表層を含めベース層全
体を同一材料組織で構成しても、ベース層の表層と表層
以外とが異なる材料組織となるように構成してもよい。
【0017】上記構成によれば、例えば熱処理によりベ
ース層の表層にフッ素樹脂を溶出させることにより、反
射面上に薄い有機被膜を容易に形成することができる。
【0018】具体的には、反射面を形成するベース層の
表層は、アルミニウム(Al)、スズ(Sn)、金(A
u)、銀(Ag)、銅(Cu)、カドミウム(Cd)、
ロジウム(Rh)、モリブデン(Mo)、チタン(T
i)、ルテニウム(Ru)、鉄(Fe)、白金(P
t)、パラジウム(Pd)、リン(P)、ホウ素
(B)、ヒドラジン(N)からなる群から選ばれ
た少なくとも1種類以上と、ポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(P
FA)、パーフルオロエチレンプロペンコーポリマー
(PFEP)、エチレン−テトラフルオロエチレンコポ
リマー(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(P
VDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTF
E)、エチレン−クロロトリフルオロエチレンコポリマ
ー(ECTFE)、ポリテトラフルオロエチレン−パー
フルオロジオキソールコポリマー(TFE/PDD)、
ポロビニルフルオライド(PVF)からなる群から選ば
れた少なくとも1種類以上を含むフッ素樹脂と、を含
む。
【0019】ところで、レーザ光反射ミラーは、付着物
を容易に除去することができ、繰り返し使用することが
できても、有機被膜によって反射率の低下を招くと、レ
ーザ光源の出力を大きくする必要がある。また、レーザ
光の吸収することによる有機被膜の発熱量が増える。
【0020】有機被膜の利害得失を考慮すると、好まし
くは、波長が0.1μm〜30μmのレーザ光に対し
て、反射率が70%以上である。
【0021】また、有機被膜は、保護膜としての働きだ
けでなく、それ自身が誘電膜として働き、レーザ光の一
部を反射することに寄与している。
【0022】上記波長範囲のレーザ光は、例えば、波長
が693.4nmのルビー(Cr ,Al)レ
ーザ、波長が1.06μmのヤグ(YAG,Nd3+
Al)レーザ、波長が10.6μmの炭酸ガ
ス(CO)レーザであり、治療用として好適である。
【0023】好ましくは、上記有機被膜は、上記レーザ
光反射ミラーの表面の5%以上100%以下を占める。
【0024】すなわち、有機被膜は、レーザ光反射ミラ
ーの表面全体を完全に覆っても、部分的に(例えば、大
略、散点状又は網目状に)覆ってもよい。
【0025】より好ましくは、上記有機被膜は、上記レ
ーザ光反射ミラーの表面の40%以上80%以下を占め
る。
【0026】上記構成によれば、反射面もレーザ光反射
ミラーの表面に露出するので、有機被膜による反射率の
低下をできるだけ防止しつつ、付着物の除去を容易にす
ることができる。
【0027】好ましくは、上記反射面上に形成された上
記有機被膜の厚さは、5μm以下である。
【0028】有機被膜の厚さが5μm以下であれば、有
機被膜を容易に形成することができる。また、反射率の
低下を防止することができる。
【0029】好ましくは、上記反射面上に形成された上
記有機被膜の厚さは、数式(2)で示される最適厚さd
と略等しい。
【数2】 (式中、λ、n、nは以下のことを示す。 λ:使用するレーザ光の波長 n:有機被膜の屈折率 n:空気の屈折率(≒1))
【0030】好ましくは、上記有機被膜は、上記ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)がフッ素ガスにより
表面を改質されたフッ素化テフロンオリゴマー(TFE
O)を含む。
【0031】上記構成によれば、汚れの付着を一層防止
することができる。
【0032】また、本発明は、上記各構成のレーザ光反
射ミラーを好適に使用することができるレーザハンドピ
ースを提供する。
【0033】すなわち、レーザハンドピースは、上記各
構成のレーザ光反射ミラーを、レーザ光を出射する出射
部に備える。
【0034】また、本発明は、以下の構成のレーザ導光
用中空導波路を提供する。
【0035】レーザ導光用中空導波路は、中空母材の内
面に形成された反射面を有するタイプのものである。レ
ーザ導光用中空導波路は、上記反射面の少なくとも一部
の上に形成された有機材料からなる有機被膜を備える。
【0036】上記構成において、反射面は、金、銀、
銅、アルミニウム、モリブデン等の金属(それらの合金
を含む)により形成されても、シリコンのような非金属
で形成されてもよい。反射面は、母材の内面全体に一様
に形成されていても、間欠的に又は部分的に形成され、
欠落部分があってもよい。有機被膜の有機材料として
は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、フッ素化テフロンオリゴマー(TFEO)、ポリ
エチレン(PE)である。
【0037】上記構成によれば、反射面の少なくとも一
部の上に有機被膜が形成され、反射面が保護される。有
機被膜は、例えば撥水性を有するようにすることによ
り、汚れが付着しにくいようにしたり、一旦付着した汚
れを除去しやすくすることができる。このように汚れを
除去しやすい有機被膜を用いることにより、レーザ導光
用中空導波路の内側の表面が有機被膜のみによって形成
される場合、付着した汚れの除去が容易であり、レーザ
導光用中空導波路を繰り返し使用することができる。ま
た、レーザ導光用中空導波路の内側の表面が有機被膜と
反射面とによって形成される場合でも、反射面に付着す
る汚れの量や反射面に対する付着面積が減るので、付着
した汚れの除去が容易であり、また、汚れ除去時の反射
面の損傷も少なくなり、レーザ導光用中空導波路を繰り
返し使用することができる。
【0038】したがって、レーザ導光用中空導波路は、
付着物の除去が容易であり、繰り返して使用することが
できる。
【0039】ところで、レーザ導光用中空導波路は、有
機被膜が薄いほど、有機被膜で吸収されるレーザ光が少
なくなるため、レーザ光を効率よく反射することがで
き、有機被膜での発熱量も小さくなる。
【0040】好ましくは、上記反射面は、ニッケル(N
i)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、
リン(P)からなる群から選ばれた少なくとも1種類以
上とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とを含む
ベース層の表層に形成される。上記有機被膜は、上記ベ
ース層から溶出した上記ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)により形成される。
【0041】上記構成において、表層を含めベース層全
体を同一材料組織で構成しても、ベース層の表層と表層
以外とが異なる材料組織となるように構成してもよい。
【0042】上記構成によれば、例えば熱処理によりベ
ース層からポリテトラフルオロエチレンを溶出させるこ
とにより、反射面上に薄い有機被膜を容易に形成するこ
とができる。
【0043】ところで、レーザ導光用中空導波路は、付
着物を容易に除去することができ、繰り返し使用するこ
とができても、有機被膜によって反射率の低下を招く
と、レーザ光源の出力を大きくする必要がある。また、
レーザ光の吸収することによる有機被膜の発熱量が増え
る。
【0044】有機被膜の利害得失を考慮すると、好まし
くは、波長が0.1μm〜30μmのレーザ光に対し
て、反射率が70%以上である。
【0045】上記波長範囲のレーザ光は、例えば、波長
が693.4nmのルビー(Cr ,Al)レ
ーザ、波長が1.06μmのヤグ(YAG,Nd3+
Al)レーザ、波長が10.6μmの炭酸ガ
ス(CO)レーザであり、治療用として好適である。
【0046】好ましくは、上記有機被膜は、上記レーザ
導光用中空導波路の内側の表面の5%以上100%以下
を占める。
【0047】すなわち、有機被膜は、レーザ導光用中空
導波路の内側の表面全体を完全に覆っても、部分的に
(例えば、大略、散点状又は網目状に)覆ってもよい。
【0048】より好ましくは、上記有機被膜は、上記レ
ーザ導光用中空導波路の内側の表面の40%以上80%
以下を占める。
【0049】上記構成によれば、反射面もレーザ導光用
中空導波路の表面に露出するので、有機被膜による反射
率の低下をできるだけ防止しつつ、付着物の除去を容易
にすることができる。
【0050】好ましくは、上記反射面上に形成された上
記有機被膜の厚さは、5μm以下である。
【0051】有機被膜の厚さが5μm以下であれば、有
機被膜を容易に形成することができる。また、反射率の
低下を防止することができる。
【0052】好ましくは、上記有機被膜は、上記ポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)がフッ素ガスにより
表面を改質されたフッ素化テフロンオリゴマー(TFE
O)を含む。
【0053】上記構成によれば、汚れの付着を一層防止
することができる。
【0054】さらに、本発明は、上記各構成のレーザ導
光用中空導波路を好適に使用することができるレーザハ
ンドピースを提供する。
【0055】すなわち、レーザハンドピースは、上記各
構成のレーザ導光用中空導波路を、レーザ光を出射する
出射部に備える。
【0056】また、本発明は、反射ミラーを提供する。
【0057】反射ミラーは、母材の表面に形成された反
射面を有するタイプのものである。反射ミラーは、上記
反射面の少なくとも一部の上に形成された有機材料から
なる有機被膜を備える。
【0058】上記構成において、反射面は、金、銀、
銅、アルミニウム、モリブデン等の金属(それらの合金
を含む)により形成されても、シリコンのような非金属
で形成されてもよい。反射面は、母材の表面全体に一様
に形成されていても、間欠的に又は部分的に形成され、
欠落部分があってもよい。反射面は、平面であっても、
曲面であってもよい。有機被膜の有機材料としては、例
えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ
素化テフロンオリゴマー(TFEO)、ポリエチレン
(PE)である。
【0059】上記構成によれば、反射面の少なくとも一
部の上に有機被膜が形成され、反射面が保護される。有
機被膜は、例えば撥水性を有するようにすることによ
り、汚れが付着しにくいようにしたり、一旦付着した汚
れを除去しやすくすることができる。このように汚れを
除去しやすい有機被膜を用いることにより、反射ミラー
の表面が有機被膜のみによって形成される場合、付着し
た汚れの除去が容易であり、反射ミラーを繰り返し使用
することができる。また、反射ミラーの表面が有機被膜
と反射面とによって形成される場合でも、反射面に付着
する汚れの量や反射面に対する付着面積が減るので、付
着した汚れの除去が容易であり、また、汚れ除去時の反
射面の損傷も少なくなり、反射ミラーを繰り返し使用す
ることができる。
【0060】したがって、反射ミラーは、付着物の除去
が容易であり、繰り返して使用することができる。
【0061】ところで、反射ミラーは、有機被膜が薄い
ほど、効率よく反射することがでる。
【0062】好ましくは、上記反射面は、ニッケル(N
i)、スズ(Sn)、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、
リン(P)からなる群から選ばれた少なくとも1種類以
上とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)とを含む
ベース層の表層に形成される。上記有機被膜は、上記ベ
ース層から溶出した上記ポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)により形成される。
【0063】上記構成において、表層を含めベース層全
体を同一材料組織で構成しても、ベース層の表層と表層
以外とが異なる材料組織となるように構成してもよい。
【0064】上記構成によれば、例えば熱処理によりベ
ース層からポリテトラフルオロエチレンを溶出させるこ
とにより、反射面上に薄い有機被膜を容易に形成するこ
とができる。
【0065】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0066】まず、第1実施形態のレーザ光反射ミラー
10について、図1〜図5を参照しながら説明する。
【0067】図1は、レーザ光反射ミラー10を用いる
治療用レーザ装置のレーザハンドピースの出射部の断面
図である。
【0068】レーザハンドピースは、レーザ光1を所望
部位に照射するために手で把持される機器である。不図
示のレーザ光源で発生したレーザ光1は、導波路2によ
ってハンドピースまで導かれ、導波路2の出射端3から
出射し、レーザ光反射ミラー10のミラー部10aで反
射し、レーザ照射窓7を通って、所望部位に照射され
る。導波路2は、中実であっても、中空であってもよ
い。中実の場合には、例えば光ファイバーである。中空
の場合には、例えば、ステンレスなどの金属パイプや、
内周面に反射膜をコーティングしたガラスなどの非金属
パイプである。レーザ光1は、例えばレーザメスの場合
には、波長が10.6μmの炭酸ガス(CO )レーザ
である。
【0069】導波路2の外側は、保護管4で覆われ保護
されている。保護管4の一端には、溶接、接着、又はか
しめにより、ミラー保持金具6の一端が取り付けられ
る。保護管4とミラー保持金具6を螺合するようにして
もよい。
【0070】ミラー保持金具6の他端には、レーザ光反
射ミラー10が挿入され、位置決めピン8によって、レ
ーザ光反射ミラー10の母材10bが所定位置に固定さ
れるようになっている。位置決めピン8の代わりに、接
着やかしめ等によりレーザ光反射ミラー10を固定して
もよい。レーザ光反射ミラー10のミラー部10aは、
導波路2の中心軸に対して傾き、光路を折り曲げ、外部
にレーザ光を照射するようになっている。例えば図中の
傾き角θの大きさは、15°〜75°である。
【0071】次に、レーザ光反射ミラー10のミラー部
10aについて、説明する。
【0072】図2の断面模式図に示すように、レーザ光
反射ミラー10は、母材10bの上に、銅めっき層20
と、ニッケル−リンめっき層30と、金めっき層40
と、有機被膜50との4層が形成される。
【0073】銅めっき層20は、レーザ光反射ミラー1
0の母材10bとの界面に形成される。ニッケル−リン
めっき層30は、炭素及びフッ素を主体とする有機物で
あるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)60を含
む。金めっき層40は、不連続に形成されている。金め
っき層40の外表面40aは、主要な反射面となる。最
外層の有機被膜50は、ニッケル−リンめっき層30の
有機物(PTFE)60が溶出したものであり、金めっ
き層40の外表面40aの上に形成されていない部分も
ある。つまり、金めっき層40の外表面40aの一部
は、外部に露出している。
【0074】例えば、銅めっき層20の厚さは約0.4
μm、ニッケル−リンめっき層30の厚さは約5.4μ
m、金めっき層40の厚さは約0.3μm、有機被膜5
0の厚さは、平均0.25μm(最小0μm、最大約
0.5μm)である。
【0075】レーザ光反射ミラー10のミラー部10a
は、例えばめっき処理と熱処理とを組み合わせて形成す
ることができる。
【0076】例えば、まず、母材10b上に、無電解め
っきにより、銅めっき層20とニッケル−リンめっき層
30とを形成する。このとき、粒子状のPTFE(ポリ
テトラフルオロエチレン)を混ぜためっき液を用い、ニ
ッケル−リンめっき層30に有機物(PTFE)60が
含まれるようにする。次に、ニッケル−リンめっき層3
0の表層のニッケルを金で置換し、金めっき層40を形
成する。最後に、約300°Cで熱処理を行い、ニッケ
ル−リンめっき層30中の有機物(PTFE)60を表
面に溶出させ、最外層にPTFEの膜、すなわち有機被
膜50を形成する。
【0077】PTFEは、溶融粘度が高く、通常の押出
法及び成形法では加工が困難であるので、主として燒結
成形法が用いられるが、レーザ光反射ミラー10では、
ニッケル−リンめっき層30にPTFEを混合してお
き、熱処理によって表面に溶出させるようにしている。
PTFEは、摩擦係数が小さく、ほとんど全ての材料に
付着しない性質があり、人体に対する安全性が確認され
ているので、例えばフライパンなどの調理器具の表面コ
ーティング等に用いられている。
【0078】図3は、レーザ光反射ミラー10の表面
を、走査電子顕微鏡SEM(Scanning Ele
ctron Microscope)を用いて撮影し
た、SEM像の一例である。加速電圧は10kVであ
り、図中の白線が10μmに相当する。黒色部分はPT
FEであり、灰色部分は金である。レーザ光反射ミラー
10の表面に、PTFEと金が露出していることが観察
される。
【0079】図4及び図5は、レーザ光反射ミラー10
の断面のSEM像の一例である。断面試料調製は切削法
(ミクロトーム)にて行った。加速電圧は10kVであ
り、図中、AはPTFE、Bは金、CはPTFEの粒
子、Dはニッケルをそれぞれ示している。また、図中の
白線が1μmに相当する。金の上に形成されたPTFE
の厚さは、0.5μm以下である。また、図5の右側部
分を見ると、金の上にPTFE層が形成されず、金が露
出していることが観察される。
【0080】以上のように構成されたレーザ光反射ミラ
ー10を備えたレーザハンドピースを用いて、例えば生
体の軟組織等にレーザ光を照射すると、レーザ光反射ミ
ラー10には汚れが付着する。
【0081】しかし、レーザ光反射ミラー10のミラー
部10aの最外層には、PTFEの有機被膜50が形成
されているため、汚れの付着力は極めて弱く、付着した
汚れは簡単に取り除くことができる。例えば、汚れを拭
き取るために必要な力は、従来のレーザ光反射ミラーの
場合の1/10以下となる。そのため、レーザ光反射ミ
ラー10のミラー部10aを、短時間で容易に清掃を行
うことができる。
【0082】また、PTFEの有機被膜50は撥水性を
有するため、レーザ光反射ミラー10のミラー部10a
は、生体の血液や軟組織等による汚染を少なくすること
ができる。従来、レーザ光反射ミラーの汚染によって手
術が中断されていたが、反射面の汚染防止が可能となれ
ば、手術の中断回数が減り、手術時間を短かくすること
ができ、患者の負担も軽減される。
【0083】また、金めっき層40は、ニッケル−リン
めっき層30の上に置換により形成されているため、ニ
ッケル−リンめっき層30に対する付着強度が高い。ま
た、最外層は、ニッケル−リンめっき層30から溶出し
たPTFEの有機被膜50により、微細な間隔で、大
略、散点状又は略網目状に覆われている。そのため、汚
れを拭き取るときに、金めっき層40が傷付きにくい。
したがって、清掃を繰り返しても、反射率が低下しない
ようにすることができる。
【0084】さらに、仮に表面のPTFEの有機被膜5
0が清掃等によって剥されても、PTFE膜は自己復元
能力があり、レーザ光反射ミラー10を再度熱処理を行
うことにより、PTFE膜が再製されるので、レーザ光
反射ミラー10を交換する必要がない。
【0085】また、レーザ光反射ミラー10のミラー面
10aは、蒸着などに比べてコストのかからないめっき
処理と熱処理の組み合わせで形成することができる。
【0086】次に、本発明の第2実施形態に係るレーザ
導光用中空導波路100について、図6を参照しながら
説明する。
【0087】図6の断面図に示したように、レーザ導光
用中空導波路100は、パイプ102と、誘電体層10
4と、有機被膜106と、中空領域108とを有する。
【0088】パイプ102は、金属のパイプであって
も、内周面に金属膜をコーティングした非金属パイプ
(例えば、フッ素樹脂パイプ、石英ガラスパイプ等)で
あってもよい。
【0089】誘電体層104は、パイプ102の内周面
に形成される。誘電体層104は、無機化合物を主成分
とする材料で構成される。例えば、ニッケル、スズ、亜
鉛、クロム、リン等の金属を含む有機金属化合物を有機
溶媒に溶解した溶液をパイプ102の内周面に直接塗布
し、これを高温熱処理することにより乾燥、固化し、さ
らに有機成分を熱分解させたものである。
【0090】有機被膜106は、例えばPTFEの膜で
ある。例えば、誘電体層104を形成するためにパイプ
102の内周面に直接塗布する溶液中にPTFEを混合
し、熱処理によって誘電体層104の表面に溶出させた
ものである。
【0091】誘電体層104は、環状オレフィンポリマ
ーであってもよい。例えば、パイプ102の内部に溶媒
で溶解した環状オレフィンポリマーを流入し、これを排
出した後、乾燥、固化させることにより、パイプ102
の内周面に形成する。
【0092】この場合、有機被膜50は、例えば、環状
オレフィンポリマーの溶液中にPTFEを混合し、熱処
理によって誘電体層104の表面にPTFEを溶出させ
ることにより形成する。
【0093】有機被膜50の厚さは、誘電体膜として作
用するように、適切にコントロールし、レーザ光の反射
時の損失を抑えるようにする。すなわち、誘電体膜50
の厚さを、次式の最適厚さdと略等しくなるようにす
る。
【式3】 ここで、λ:使用するレーザ光の波長 n:誘電体(有機被膜50)の屈折率 n:空気の屈折率(≒1)
【0094】レーザ導光用中空導波路100は、内周面
に有機被膜50を備えるので、第1実施形態と同様、内
周面に汚れが付着しにくく、付着した汚れも除去しやす
い。したがって、レーザ導光用中空導波路100は、そ
の先端からレーザ光を直接照射し、汚れやすいレーザハ
ンドピースの照射チップとして好適である。
【0095】なお、本発明は、上記各実施形態に限定さ
れるものではなく、その他種々の態様で実施可能であ
る。
【0096】例えば、PTFEの有機被膜50,106
のみが金めっき層40又は誘電体層104を100%が
覆い、反射面が全く外部に露出しないようにしてもよ
い。
【0097】また、有機被膜50,106の厚さは、適
宜に決定すればよい。この場合、有機被膜50,106
を厚くすると、レーザ光の反射率が低下するので、実用
上は、反射率が70%以上となるようにすることが好ま
しい。
【0098】また、有機被膜50,106は、適宜な材
料で形成することができるが、例えば、PTFE膜の表
面をフッ素ガスにより改質したフッ素化テフロンオリゴ
マー(TFEO)を含んでもよい。あるいは、ポリエチ
レン(PE)を薄くコーティングしたものであってもよ
い。
【0099】また、本発明においては、母材と、反射面
の少なくとも一部の上に形成された有機被膜との間に、
タングステン、アルミナ、マグネシア等の高融点の金属
や無機物の耐熱層を形成したり、熱伝導性の良いチッ化
ホウ素や銀、銅等の金属又は無機物の放熱層を形成する
と、反射面の熱的破損を少なくすることができる。この
ようにベース層が耐熱層や放熱層またはその他の機能を
持つようにしても良い。
【0100】また、有機被膜が形成された反射ミラー
は、汚れが付着しにくく、汚れの除去も容易であるの
で、例えば図2の構成の反射ミラーは、レーザ光反射用
に限らず、一般のミラーとして広く利用することが可能
である。例えば、洗面台や浴室の化粧ミラー、自動車の
バックミラー、見通しの悪い交差点や道路の湾曲部等に
設けられたカーブミラー等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るレーザ光反射ミ
ラーを用いたレーザハンドピースの出射部の断面図であ
る。
【図2】 レーザ光反射ミラーのミラー部の模式断面図
である。
【図3】 レーザ光反射ミラーの表面の走査電子顕微鏡
(SEM)像である。
【図4】 レーザ光反射ミラーの断面の走査電子顕微鏡
(SEM)像である。
【図5】 レーザ光反射ミラーの断面の走査電子顕微鏡
(SEM)像である。
【図6】 本発明の第2実施形態に係るレーザ導光用中
空導波路の断面図である。
【符号の説明】
10 レーザ光反射ミラー 10a ミラー部 10b 母材 20 銅めっき層(ベース層) 30 ニッケル−リンめっき層(ベース層) 40 金めっき層(ベース層、表層) 40a 反射面 50 有機被膜 60 有機物 100 中空導波路 102 パイプ 104 誘電体層 106 有機被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山▲崎▼ 晃一 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株 式会社モリタ製作所内 (72)発明者 片岡 研慥 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株 式会社モリタ製作所内 Fターム(参考) 2H042 DA05 DA10 DA12 DA14 DA15 DA17 DA22 DB06 DC01 DE01 DE02 DE07 2H050 AB42Y AB47Y AC64 AC90

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母材の表面に形成された反射面を有する
    レーザ光反射ミラーにおいて、 上記反射面の少なくとも一部の上に形成された有機材料
    からなる有機被膜を備えたことを特徴とする、レーザ光
    反射ミラー。
  2. 【請求項2】 上記反射面は、金属、リン、ホウ素、ヒ
    ドラジンからなる群から選ばれた少なくとも1種類以上
    とフッ素樹脂とを含むベース層の表層に形成され、 上記有機被膜は、上記ベース層から溶出した上記フッ素
    樹脂により形成されることを特徴とする、請求項1記載
    のレーザ光反射ミラー。
  3. 【請求項3】 上記反射面は、 アルミニウム、スズ、金、銀、銅、カドミウム、ロジウ
    ム、モリブデン、チタン、ルテニウム、鉄、白金、パラ
    ジウム、リン、ホウ素、ヒドラジンからなる群から選ば
    れた少なくとも1種類以上と、 ポリテトラフルオロエチレン、パーフルオロアルコキシ
    アルカン、パーフルオロエチレンプロペンコーポリマ
    ー、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー、ポ
    リビニリデンフルオライド、ポリクロロトリフルオロエ
    チレン、エチレン−クロロトリフルオロエチレンコポリ
    マー、ポリテトラフルオロエチレン−パーフルオロジオ
    キソールコポリマー、ポロビニルフルオライドからなる
    群から選ばれた少なくとも1種類以上を含むフッ素樹脂
    と、を含むベース層の表層に形成され、 上記有機被膜は、上記ベース層から溶出した上記フッ素
    樹脂により形成されることを特徴とする、請求項1記載
    のレーザ光反射ミラー。
  4. 【請求項4】 波長が0.1μm〜30μmのレーザ光
    に対して、反射率が70%以上であることを特徴とす
    る、請求項1、2又は3記載のレーザ光反射ミラー。
  5. 【請求項5】 上記有機被膜は、上記レーザ光反射ミラ
    ーの表面の5%以上100%以下を占めることを特徴と
    する、請求項1乃至4のいずれか一つに記載のレーザ光
    反射ミラー。
  6. 【請求項6】 上記有機被膜は、上記レーザ光反射ミラ
    ーの表面の40%以上80%以下を占めることを特徴と
    する、請求項1乃至5のいずれか一つに記載のレーザ光
    反射ミラー。
  7. 【請求項7】 上記反射面上に形成された上記有機被膜
    の厚さは、5μm以下であることを特徴とする、請求項
    1乃至6のいずれか一つに記載のレーザ光反射ミラー。
  8. 【請求項8】 上記有機被膜は、ポリテトラフルオロエ
    チレンがフッ素ガスにより表面を改質したフッ素化テフ
    ロン(登録商標)オリゴマーを含むことを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれか一つに記載のレーザ光反射ミ
    ラー。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一つに記載の
    レーザ光反射ミラーを、レーザ光を出射する出射部に備
    えたことを特徴とする、レーザハンドピース。
  10. 【請求項10】 中空の母材の内面に形成された反射面
    を有するレーザ導光用中空導波路において、 上記反射面の少なくとも一部の上に形成された有機材料
    からなる有機被膜を備えたことを特徴とする、レーザ導
    光用中空導波路。
  11. 【請求項11】 上記反射面は、ニッケル、スズ、亜
    鉛、クロム、リンからなる群から選ばれた少なくとも1
    種類以上とポリテトラフルオロエチレンとを含むベース
    層の表層に形成され、 上記有機被膜は、上記ベース層から溶出した上記ポリテ
    トラフルオロエチレンにより形成されることを特徴とす
    る、請求項10記載のレーザ導光用中空導波路。
  12. 【請求項12】 波長が0.1μm〜30μmのレーザ
    光に対して、反射率が70%以上であることを特徴とす
    る、請求項10又は11記載のレーザ導光用中空導波
    路。
  13. 【請求項13】 上記有機被膜は、上記レーザ導光用中
    空導波路の内側の表面の5%以上100%以下を占める
    ことを特徴とする、請求項10、11又は12記載のレ
    ーザ導光用中空導波路。
  14. 【請求項14】 上記有機被膜は、上記レーザ導光用中
    空導波路の内側の表面の40%以上80%以下を占める
    ことを特徴とする、請求項10乃至13のいずれか一つ
    に記載のレーザ導光用中空導波路。
  15. 【請求項15】 上記反射面上に形成された上記有機被
    膜の厚さは、5μm以下であることを特徴とする、請求
    項10乃至14のいずれか一つに記載のレーザ導光用中
    空導波路。
  16. 【請求項16】 上記反射面上に形成された上記有機被
    膜の厚さは、数式(1)で示される最適厚さdと略等し
    いことを特徴とする、請求項15記載のレーザ導光用中
    空導波路。 【数1】 (式中、λ、n、nは以下のことを示す。 λ:使用するレーザ光の波長 n:有機被膜の屈折率 n:空気の屈折率(≒1))
  17. 【請求項17】 上記有機被膜は、上記ポリテトラフル
    オロエチレンがフッ素ガスにより表面を改質したフッ素
    化テフロンオリゴマーを含むことを特徴とする、請求項
    10乃至16のいずれか一つに記載のレーザ導光用中空
    導波路。
  18. 【請求項18】 請求項10乃至17のいずれか一つに
    記載のレーザ導光用中空導波路を、レーザ光を出射する
    出射部に備えたことを特徴とする、レーザハンドピー
    ス。
  19. 【請求項19】 母材の表面に形成された反射面を有す
    る反射ミラーにおいて、 上記反射面の少なくとも一部の上に形成された有機材料
    からなる有機被膜を備えたことを特徴とする、反射ミラ
    ー。
  20. 【請求項20】 上記反射面は、ニッケル、スズ、亜
    鉛、クロム、リンからなる群から選ばれた少なくとも1
    種類以上とポリテトラフルオロエチレンとを含むベース
    層の表層に形成され、 上記有機被膜は、上記ベース層から溶出した上記ポリテ
    トラフルオロエチレンにより形成されることを特徴とす
    る、請求項19記載の反射ミラー。
  21. 【請求項21】 中空の母材の内面に形成された反射面
    を有する中空導波路において、 上記反射面の少なくとも一部の上に形成された有機材料
    からなる有機被膜を備えたことを特徴とする、中空導波
    路。
  22. 【請求項22】 上記反射面は、ニッケル、スズ、亜
    鉛、クロム、リンからなる群から選ばれた少なくとも1
    種類以上とポリテトラフルオロエチレンとを含むベース
    層の表層に形成され、 上記有機被膜は、上記ベース層から溶出した上記ポリテ
    トラフルオロエチレンにより形成されることを特徴とす
    る、請求項21記載の中空導波路。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008209160A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Hitachi Cable Ltd 中空ファイババンドル
JP2012128018A (ja) * 2010-12-13 2012-07-05 Morita Mfg Co Ltd 中空導波路、及びレーザ治療器具
JP2017072653A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 住友電気工業株式会社 光接続部品、光処理装置、光接続部品を作製する方法、ガイド部材生産物を作製する方法
JP2018120017A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 東洋製罐グループホールディングス株式会社 耐ガンマ線反射膜
JP2018120016A (ja) * 2017-01-23 2018-08-02 東洋製罐グループホールディングス株式会社 耐ガンマ線反射膜

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