JP2002214386A - 蒸気発生装置用伝熱管、蒸気発生装置、および高速増殖炉 - Google Patents
蒸気発生装置用伝熱管、蒸気発生装置、および高速増殖炉Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ナトリウムと水との接触を阻止し、安全性に優
れた蒸気発生装置を提供すること。 【解決手段】熱交換用の伝熱管5を備えた蒸気発生装置
において、伝熱管5を、3重の同心円状に配置された管
6、7、8にて構成するとともに、各管6、7、8相互
の隙間9、10に高熱伝導性の液体金属(鉛ビスマス)
を導入すること。
れた蒸気発生装置を提供すること。 【解決手段】熱交換用の伝熱管5を備えた蒸気発生装置
において、伝熱管5を、3重の同心円状に配置された管
6、7、8にて構成するとともに、各管6、7、8相互
の隙間9、10に高熱伝導性の液体金属(鉛ビスマス)
を導入すること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気発生装置用伝
熱管、蒸気発生装置、および高速増殖炉に係り、更に詳
しくは、物理的に独立している複数の同心円状の管から
構成される蒸気発生装置用伝熱管、およびこの蒸気発生
装置用伝熱管を用いることによって、万が一、一方の管
が破損した場合であっても、他方の管が同時に破損する
ことのない蒸気発生装置、更には、この蒸気発生装置を
用いることによって、2次ナトリウム系ループを省略す
ることが可能な高速増殖炉に関する。
熱管、蒸気発生装置、および高速増殖炉に係り、更に詳
しくは、物理的に独立している複数の同心円状の管から
構成される蒸気発生装置用伝熱管、およびこの蒸気発生
装置用伝熱管を用いることによって、万が一、一方の管
が破損した場合であっても、他方の管が同時に破損する
ことのない蒸気発生装置、更には、この蒸気発生装置を
用いることによって、2次ナトリウム系ループを省略す
ることが可能な高速増殖炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来主流の高速増殖炉は、冷却材として
ナトリウムが使用されている。ナトリウムは水と接触す
ると爆発的な化学反応を生じる物質であることが知られ
ている。したがって、図7の系統概要図に示すように、
蒸気発生装置39の伝熱管破損が生じても、原子炉内を
循環し放射性を帯びたナトリウムと水とが接触し爆発反
応を引き起こすことが無いように、1次ナトリウム系ル
ープ40の他に、2次ナトリウム系ループ41が設けら
れている。
ナトリウムが使用されている。ナトリウムは水と接触す
ると爆発的な化学反応を生じる物質であることが知られ
ている。したがって、図7の系統概要図に示すように、
蒸気発生装置39の伝熱管破損が生じても、原子炉内を
循環し放射性を帯びたナトリウムと水とが接触し爆発反
応を引き起こすことが無いように、1次ナトリウム系ル
ープ40の他に、2次ナトリウム系ループ41が設けら
れている。
【0003】1次ナトリウム系ループ40には、このル
ープ内においてナトリウムを循環させるための1次循環
ポンプ42が備えられている。この1次循環ポンプ42
によって冷却材であるナトリウムが1次ナトリウム系ル
ープ40内を循環する。この1次ナトリウム系ループ4
0は、原子炉容器43、中間熱交換器44に導かれてお
り、これによって、原子炉容器43内の炉心45で発生
した熱が、1次ナトリウム系ループ40を循環するナト
リウムによって除去される。一方、このナトリウムは、
炉心45において加熱された後に、中間熱交換器44に
導かれる。そして、中間熱交換器44において、2次ナ
トリウム系ループ41内を循環するナトリウムによって
冷却され、再び原子炉容器43側に導かれる。
ープ内においてナトリウムを循環させるための1次循環
ポンプ42が備えられている。この1次循環ポンプ42
によって冷却材であるナトリウムが1次ナトリウム系ル
ープ40内を循環する。この1次ナトリウム系ループ4
0は、原子炉容器43、中間熱交換器44に導かれてお
り、これによって、原子炉容器43内の炉心45で発生
した熱が、1次ナトリウム系ループ40を循環するナト
リウムによって除去される。一方、このナトリウムは、
炉心45において加熱された後に、中間熱交換器44に
導かれる。そして、中間熱交換器44において、2次ナ
トリウム系ループ41内を循環するナトリウムによって
冷却され、再び原子炉容器43側に導かれる。
【0004】一方、2次ナトリウム系ループ41にもま
た、このループ内においてナトリウムを循環させるため
の2次循環ポンプ46が備えられている。この2次循環
ポンプ46によって冷却材であるナトリウムが2次ナト
リウム系ループ41内を循環する。この2次ナトリウム
系ループ41は、中間熱交換器44、蒸気発生装置39
に導かれており、これによって、中間熱交換器44にお
いて、1次ナトリウム系ループ40内を循環するナトリ
ウムが、2次ナトリウム系ループ41内を循環するナト
リウムによって冷却される。一方、2次ナトリウム系ル
ープ41内を循環するナトリウムは、中間熱交換器44
において加熱された後に、蒸気発生装置39に導かれ
る。そして、蒸気発生装置39において、水ループ47
内を循環する冷却水によって冷却され、再び2次ナトリ
ウム系ループ41内を循環する。
た、このループ内においてナトリウムを循環させるため
の2次循環ポンプ46が備えられている。この2次循環
ポンプ46によって冷却材であるナトリウムが2次ナト
リウム系ループ41内を循環する。この2次ナトリウム
系ループ41は、中間熱交換器44、蒸気発生装置39
に導かれており、これによって、中間熱交換器44にお
いて、1次ナトリウム系ループ40内を循環するナトリ
ウムが、2次ナトリウム系ループ41内を循環するナト
リウムによって冷却される。一方、2次ナトリウム系ル
ープ41内を循環するナトリウムは、中間熱交換器44
において加熱された後に、蒸気発生装置39に導かれ
る。そして、蒸気発生装置39において、水ループ47
内を循環する冷却水によって冷却され、再び2次ナトリ
ウム系ループ41内を循環する。
【0005】この水ループ47には、このループ内にお
いて水を循環させる給水ポンプ48が備えられている。
この給水ポンプ48によって水がこの水ループ47内を
循環する。この水ループ47は、蒸気発生装置39、タ
ービン49に導かれており、これによって、蒸気発生装
置39において、2次ナトリウム系ループ41内を循環
するナトリウムが、水ループ47内を循環する水によっ
て冷却される。一方、水ループ47内を循環する水は、
蒸気発生装置39において加熱され蒸気となってタービ
ン49に導かれ、タービン49の回転に供される。そし
て、この蒸気によってタービン49が回転することによ
って発電される。
いて水を循環させる給水ポンプ48が備えられている。
この給水ポンプ48によって水がこの水ループ47内を
循環する。この水ループ47は、蒸気発生装置39、タ
ービン49に導かれており、これによって、蒸気発生装
置39において、2次ナトリウム系ループ41内を循環
するナトリウムが、水ループ47内を循環する水によっ
て冷却される。一方、水ループ47内を循環する水は、
蒸気発生装置39において加熱され蒸気となってタービ
ン49に導かれ、タービン49の回転に供される。そし
て、この蒸気によってタービン49が回転することによ
って発電される。
【0006】上述したように、冷却材としてナトリウム
を用いた高速増殖炉では、2次ナトリウム系ループ41
を設けることによって、万が一、蒸気発生装置39の伝
熱管に破損が生じても、ナトリウムと水との反応による
圧力上昇や反応物生成によって炉心の健全性が損なわれ
ないような対策が講じられている。
を用いた高速増殖炉では、2次ナトリウム系ループ41
を設けることによって、万が一、蒸気発生装置39の伝
熱管に破損が生じても、ナトリウムと水との反応による
圧力上昇や反応物生成によって炉心の健全性が損なわれ
ないような対策が講じられている。
【0007】このように、冷却材としてナトリウムを用
いた高速増殖炉プラントでは、2次ナトリウム系ループ
41が設置されており、この2次ナトリウム系ループ4
1を削除することが経済的に有利なプラントとなる。
いた高速増殖炉プラントでは、2次ナトリウム系ループ
41が設置されており、この2次ナトリウム系ループ4
1を削除することが経済的に有利なプラントとなる。
【0008】その有望な概念として、蒸気発生装置の伝
熱管として、図8にその断面図を示すような二重管伝熱
管51を用いるという概念がある。
熱管として、図8にその断面図を示すような二重管伝熱
管51を用いるという概念がある。
【0009】このような二重管伝熱管51を用いた蒸気
発生装置は、図8および図9(a)に示すように、その
内側に高圧の水蒸気の流れる内管6と、その外側をナト
リウムが流れる外管8とが機械的に密着した密着二重管
や、図9(b)に示すように、内管6と外管8との間に
0.4mm程度の組網線52を挟んだ組網線入り二重管があ
る。
発生装置は、図8および図9(a)に示すように、その
内側に高圧の水蒸気の流れる内管6と、その外側をナト
リウムが流れる外管8とが機械的に密着した密着二重管
や、図9(b)に示すように、内管6と外管8との間に
0.4mm程度の組網線52を挟んだ組網線入り二重管があ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな二重管伝熱管51を用いた蒸気発生装置を適用した
高速増殖炉では、以下のような問題がある。
うな二重管伝熱管51を用いた蒸気発生装置を適用した
高速増殖炉では、以下のような問題がある。
【0011】すなわち、図9に示すような二重管伝熱管
51は、素材メーカーで製作されるため、製造法が同じ
という理由で伝熱管の安全シナリオ構築上、内管6と外
管8との同時破損を回避することが困難である。
51は、素材メーカーで製作されるため、製造法が同じ
という理由で伝熱管の安全シナリオ構築上、内管6と外
管8との同時破損を回避することが困難である。
【0012】つまり、図9に示すような二重管伝熱管5
1は、内管6と外管8とが機械的に接触しているため、
一方の管が破損した場合の機械的荷重が他方の管に伝達
され、他方の管の破損を引き起こすものとみなされる。
このように、図9に示すような二重管伝熱管51は、単
管による伝熱管と同じと見なされるために、このような
二重管伝熱管51を蒸気発生装置1に適用しても2次ナ
トリウム系ループ41を削除することはできないという
問題がある。
1は、内管6と外管8とが機械的に接触しているため、
一方の管が破損した場合の機械的荷重が他方の管に伝達
され、他方の管の破損を引き起こすものとみなされる。
このように、図9に示すような二重管伝熱管51は、単
管による伝熱管と同じと見なされるために、このような
二重管伝熱管51を蒸気発生装置1に適用しても2次ナ
トリウム系ループ41を削除することはできないという
問題がある。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その第1の目的は、ナトリウムを冷却材と
して用いた高速増殖炉において用いられる蒸気発生装置
の伝熱管を、複数の同心円状の管から構成し、各々の管
の間に隙間を設けることにより、万が一、一方の管が破
損した場合であっても、その機械的荷重が他方の管に伝
達されることがないようにし、もって、複数の同心円状
の管が同時破損することのない蒸気発生装置用伝熱管を
提供することにある。
ものであり、その第1の目的は、ナトリウムを冷却材と
して用いた高速増殖炉において用いられる蒸気発生装置
の伝熱管を、複数の同心円状の管から構成し、各々の管
の間に隙間を設けることにより、万が一、一方の管が破
損した場合であっても、その機械的荷重が他方の管に伝
達されることがないようにし、もって、複数の同心円状
の管が同時破損することのない蒸気発生装置用伝熱管を
提供することにある。
【0014】また、その第2の目的は、ナトリウムと水
との間の熱交換を行い蒸気を発生させる蒸気発生装置
に、第1の目的に記載したような蒸気発生装置用伝熱管
を適用することによって、万が一、一方の管が破損した
場合であっても、ナトリウムと水との接触を阻止し、安
全性に優れた蒸気発生装置を提供することにある。
との間の熱交換を行い蒸気を発生させる蒸気発生装置
に、第1の目的に記載したような蒸気発生装置用伝熱管
を適用することによって、万が一、一方の管が破損した
場合であっても、ナトリウムと水との接触を阻止し、安
全性に優れた蒸気発生装置を提供することにある。
【0015】更にまた、その第3の目的は、ナトリウム
を冷却材として用いた高速増殖炉において、第2の目的
に記載したような蒸気発生装置を適用することによっ
て、2次ナトリウム系ループを削除することが可能で、
経済的に優れた高速増殖炉を提供することにある。
を冷却材として用いた高速増殖炉において、第2の目的
に記載したような蒸気発生装置を適用することによっ
て、2次ナトリウム系ループを削除することが可能で、
経済的に優れた高速増殖炉を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、以下のような手段を講じる。
めに、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0017】すなわち、請求項1の発明では、熱交換用
の伝熱管を備えた蒸気発生装置において、伝熱管を、3
重の同心円状に配置された管にて構成するとともに、各
管相互の隙間に高熱伝導性の液体金属を導入する。
の伝熱管を備えた蒸気発生装置において、伝熱管を、3
重の同心円状に配置された管にて構成するとともに、各
管相互の隙間に高熱伝導性の液体金属を導入する。
【0018】請求項2の発明では、熱交換用の伝熱管を
備えた蒸気発生装置において、伝熱管を、3重の同心円
状に配置された内側管、中央管、外側管にて構成すると
ともに、内側管と中央管との間、中央管と外側管との間
にそれぞれ隙間を設け、各隙間に高熱伝導性の液体金属
を導入する。
備えた蒸気発生装置において、伝熱管を、3重の同心円
状に配置された内側管、中央管、外側管にて構成すると
ともに、内側管と中央管との間、中央管と外側管との間
にそれぞれ隙間を設け、各隙間に高熱伝導性の液体金属
を導入する。
【0019】請求項3の発明では、請求項2の発明の蒸
気発生装置において、内側管と中央管との間の隙間を保
つ第1の隙間保持体と、中央管と外側管との間の隙間を
保つ第2の隙間保持体とを備える。
気発生装置において、内側管と中央管との間の隙間を保
つ第1の隙間保持体と、中央管と外側管との間の隙間を
保つ第2の隙間保持体とを備える。
【0020】請求項4の発明では、請求項3の発明の蒸
気発生装置において、第1および第2の隙間保持体を中
央管に備える。
気発生装置において、第1および第2の隙間保持体を中
央管に備える。
【0021】請求項5の発明では、請求項1乃至4のう
ちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、高熱伝
導性の液体金属を貯蔵する貯蔵容器を備え、貯蔵容器と
各隙間とを連通させる。
ちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、高熱伝
導性の液体金属を貯蔵する貯蔵容器を備え、貯蔵容器と
各隙間とを連通させる。
【0022】請求項6の発明では、請求項1乃至5のう
ちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、高熱伝
導性の液体金属として鉛ビスマス(PbBi)を用い
る。
ちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、高熱伝
導性の液体金属として鉛ビスマス(PbBi)を用い
る。
【0023】請求項7の発明では、請求項2乃至6のう
ちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、内側管
の内側に蒸気発生材、外側管の外側に蒸気発生材よりも
温度が高い高温流体を流通させ、高温流体の熱を、外側
管、外側管と中央管との隙間に導入された高熱伝導性の
液体金属、中央管、中央管と内側管との隙間に導入され
た高熱伝導性の液体金属、内側管を介して蒸気発生材に
移動させ、蒸気発生材から蒸気を発生させる。
ちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、内側管
の内側に蒸気発生材、外側管の外側に蒸気発生材よりも
温度が高い高温流体を流通させ、高温流体の熱を、外側
管、外側管と中央管との隙間に導入された高熱伝導性の
液体金属、中央管、中央管と内側管との隙間に導入され
た高熱伝導性の液体金属、内側管を介して蒸気発生材に
移動させ、蒸気発生材から蒸気を発生させる。
【0024】請求項8の発明では、請求項7の発明の蒸
気発生装置において、内側管の内側を流通する高温流体
の圧力を、中央管と内側管との隙間に導入された高熱伝
導性の液体金属の圧力よりも高くする。
気発生装置において、内側管の内側を流通する高温流体
の圧力を、中央管と内側管との隙間に導入された高熱伝
導性の液体金属の圧力よりも高くする。
【0025】請求項9の発明では、請求項8の発明の蒸
気発生装置において、内側管にリークが発生した場合に
は、内側管の内側から、中央管と内側管との隙間側へと
流出した蒸気発生材の、高熱伝導性の液体金属に含まれ
る濃度を検出することによってリークを検知する濃度検
出手段を備える。
気発生装置において、内側管にリークが発生した場合に
は、内側管の内側から、中央管と内側管との隙間側へと
流出した蒸気発生材の、高熱伝導性の液体金属に含まれ
る濃度を検出することによってリークを検知する濃度検
出手段を備える。
【0026】請求項10の発明では、請求項8または請
求項9の発明の蒸気発生装置において、内側管にリーク
が発生した場合には、内側管の内側から、中央管と内側
管との隙間側へと放出された圧力によってもたらされる
増加圧力を検知することによってリークを検知する圧力
検出手段を備える。
求項9の発明の蒸気発生装置において、内側管にリーク
が発生した場合には、内側管の内側から、中央管と内側
管との隙間側へと放出された圧力によってもたらされる
増加圧力を検知することによってリークを検知する圧力
検出手段を備える。
【0027】請求項11の発明では、請求項8乃至10
のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、各
隙間と連通し、高熱伝導性の液体金属を貯蔵する貯蔵容
器と、貯蔵容器に備えられ、内側管にリークが発生した
場合には、内側管の内側から、中央管と内側管との隙間
側へと放出される圧力によってもたらされる増加圧力を
吸収するためのカバーガス領域とを備える。
のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、各
隙間と連通し、高熱伝導性の液体金属を貯蔵する貯蔵容
器と、貯蔵容器に備えられ、内側管にリークが発生した
場合には、内側管の内側から、中央管と内側管との隙間
側へと放出される圧力によってもたらされる増加圧力を
吸収するためのカバーガス領域とを備える。
【0028】請求項12の発明では、請求項7乃至11
のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、蒸
気発生材を水、高温流体をナトリウム(Na)とする。
のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置において、蒸
気発生材を水、高温流体をナトリウム(Na)とする。
【0029】請求項13の発明では、蒸気発生装置に備
えられ、蒸気発生材と高温流体との熱交換を行う蒸気発
生装置用伝熱管であって、3重の同心円状に配置された
管にて構成するとともに、各管相互の隙間に高熱伝導性
の液体金属を導入する。
えられ、蒸気発生材と高温流体との熱交換を行う蒸気発
生装置用伝熱管であって、3重の同心円状に配置された
管にて構成するとともに、各管相互の隙間に高熱伝導性
の液体金属を導入する。
【0030】請求項14の発明では、蒸気発生装置に備
えられ、被冷却材と冷却材との熱交換を行う蒸気発生装
置用伝熱管であって、3重の同心円状に配置された内側
管、中央管、外側管にて構成するとともに、内側管と中
央管との間、中央管と外側管との間にそれぞれ隙間を設
け、各隙間に高熱伝導性の液体金属を導入する。
えられ、被冷却材と冷却材との熱交換を行う蒸気発生装
置用伝熱管であって、3重の同心円状に配置された内側
管、中央管、外側管にて構成するとともに、内側管と中
央管との間、中央管と外側管との間にそれぞれ隙間を設
け、各隙間に高熱伝導性の液体金属を導入する。
【0031】請求項15の発明では、請求項14の発明
の蒸気発生装置用伝熱管において、内側管と中央管との
間の隙間を保つ第1の隙間保持体と、中央管と外側管と
の間の隙間を保つ第2の隙間保持体とを備える。
の蒸気発生装置用伝熱管において、内側管と中央管との
間の隙間を保つ第1の隙間保持体と、中央管と外側管と
の間の隙間を保つ第2の隙間保持体とを備える。
【0032】請求項16の発明では、請求項15の発明
の蒸気発生装置用伝熱管において、第1および第2の隙
間保持体を中央管に備える。
の蒸気発生装置用伝熱管において、第1および第2の隙
間保持体を中央管に備える。
【0033】請求項17の発明では、請求項13乃至1
6のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置用伝熱管に
おいて、高熱伝導性の液体金属として鉛ビスマス(Pb
Bi)を用いる。
6のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置用伝熱管に
おいて、高熱伝導性の液体金属として鉛ビスマス(Pb
Bi)を用いる。
【0034】請求項18の発明では、請求項14乃至1
7のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置用伝熱管に
おいて、内側管の内側に蒸気発生材、外側管の外側に蒸
気発生材よりも温度が高い高温流体を流通させ、高温流
体の熱を、外側管、外側管と中央管との隙間に導入され
た高熱伝導性の液体金属、中央管、中央管と内側管との
隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、内側管を介し
て蒸気発生材に移動させ、蒸気発生材から蒸気を発生さ
せる。
7のうちいずれか1項の発明の蒸気発生装置用伝熱管に
おいて、内側管の内側に蒸気発生材、外側管の外側に蒸
気発生材よりも温度が高い高温流体を流通させ、高温流
体の熱を、外側管、外側管と中央管との隙間に導入され
た高熱伝導性の液体金属、中央管、中央管と内側管との
隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、内側管を介し
て蒸気発生材に移動させ、蒸気発生材から蒸気を発生さ
せる。
【0035】請求項19の発明では、請求項18の発明
の蒸気発生装置用伝熱管において、内側管の内側を流通
する高温流体の圧力を、中央管と内側管との隙間に導入
された高熱伝導性の液体金属の圧力よりも高くする。
の蒸気発生装置用伝熱管において、内側管の内側を流通
する高温流体の圧力を、中央管と内側管との隙間に導入
された高熱伝導性の液体金属の圧力よりも高くする。
【0036】請求項20の発明では、請求項18または
請求項19の発明の蒸気発生装置用伝熱管において、蒸
気発生材を水、高温流体をナトリウム(Na)とする。
請求項19の発明の蒸気発生装置用伝熱管において、蒸
気発生材を水、高温流体をナトリウム(Na)とする。
【0037】請求項21の発明では、冷却材としてナト
リウムを用いた高速増殖炉であって、炉心に装荷された
核燃料の核分裂により発生する核分裂エネルギーによっ
て冷却材を加熱し、請求項1乃至12のうちいずれか1
項の発明の蒸気発生装置を用いて、加熱された冷却材で
あるナトリウムと、水との熱交換を行い、水を蒸気に転
換する。
リウムを用いた高速増殖炉であって、炉心に装荷された
核燃料の核分裂により発生する核分裂エネルギーによっ
て冷却材を加熱し、請求項1乃至12のうちいずれか1
項の発明の蒸気発生装置を用いて、加熱された冷却材で
あるナトリウムと、水との熱交換を行い、水を蒸気に転
換する。
【0038】請求項22の発明では、冷却材としてナト
リウムを用いた高速増殖炉であって、核燃料が装荷され
てなる炉心が配置された原子炉容器を含み、炉心を冷却
する冷却材を循環させる第1のループと、第1のループ
に備えられ、核燃料の核分裂により発生する核分裂エネ
ルギーによって発熱した炉心を冷却し、自身は加熱され
る冷却材であるナトリウムと水との熱交換を行い水を蒸
気に転換させる、請求項1乃至12のうちいずれか1項
の発明の蒸気発生装置とを備える。
リウムを用いた高速増殖炉であって、核燃料が装荷され
てなる炉心が配置された原子炉容器を含み、炉心を冷却
する冷却材を循環させる第1のループと、第1のループ
に備えられ、核燃料の核分裂により発生する核分裂エネ
ルギーによって発熱した炉心を冷却し、自身は加熱され
る冷却材であるナトリウムと水との熱交換を行い水を蒸
気に転換させる、請求項1乃至12のうちいずれか1項
の発明の蒸気発生装置とを備える。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施の形態に
ついて図面を参照しながら説明する。
ついて図面を参照しながら説明する。
【0040】なお、以下の各実施の形態の説明に用いる
図中の符号は、図7から図9と同一部分については同一
符号を付して示すことにする。
図中の符号は、図7から図9と同一部分については同一
符号を付して示すことにする。
【0041】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態を図1から図5を用いて説明する。
の形態を図1から図5を用いて説明する。
【0042】図1は第1の実施の形態に係る蒸気発生装
置の全体構成の一例を示す断面図、図2は伝熱管の詳細
を示す断面図、図3は図2中に示すA−A線に沿った断
面図である。
置の全体構成の一例を示す断面図、図2は伝熱管の詳細
を示す断面図、図3は図2中に示すA−A線に沿った断
面図である。
【0043】すなわち、本実施の形態に係る蒸気発生装
置1は、上部鏡2および下部鏡3と接続している容器4
内に、複数の伝熱管5を配してなる。
置1は、上部鏡2および下部鏡3と接続している容器4
内に、複数の伝熱管5を配してなる。
【0044】伝熱管5は、図2および図3に示すよう
に、内管6、中央管7、外管8を同心円状に配し、それ
ぞれの管の間に、伝熱を阻害しない範囲で隙間9、10
(約0.5mm:これは製作性や伝熱上から決める数字で任
意)を備えている。それぞれの管は例えば12Crや9Crと
いったCr鋼によって製造するが、一般的に伝熱管に用い
られている材料であれば、その他の鋼材を用いて製造し
ても良い。
に、内管6、中央管7、外管8を同心円状に配し、それ
ぞれの管の間に、伝熱を阻害しない範囲で隙間9、10
(約0.5mm:これは製作性や伝熱上から決める数字で任
意)を備えている。それぞれの管は例えば12Crや9Crと
いったCr鋼によって製造するが、一般的に伝熱管に用い
られている材料であれば、その他の鋼材を用いて製造し
ても良い。
【0045】このように、伝熱管5は、内管6と中央管
7との間の隙間9、中央管7と外管8との間の隙間10
をそれぞれ備えていることによって、各々の管6、7、
8を互いに分離させている。したがって、万が一、内管
6もしくは外管8が破損した場合であっても、その破損
時の圧力は、中央管7が保持し、機械的な荷重も中央管
7が吸収するため、内管6と外管8と同時には破損しな
いようにしている。また、製作工程上も、工場で管を3
重に組み上げ、素管の製作及び組立製作も分離している
ことから、同一の材料とは見なされず同一起因事象によ
る同時破損を問われない。
7との間の隙間9、中央管7と外管8との間の隙間10
をそれぞれ備えていることによって、各々の管6、7、
8を互いに分離させている。したがって、万が一、内管
6もしくは外管8が破損した場合であっても、その破損
時の圧力は、中央管7が保持し、機械的な荷重も中央管
7が吸収するため、内管6と外管8と同時には破損しな
いようにしている。また、製作工程上も、工場で管を3
重に組み上げ、素管の製作及び組立製作も分離している
ことから、同一の材料とは見なされず同一起因事象によ
る同時破損を問われない。
【0046】下部鏡3には、冷却水入口ノズル11を備
えている。この冷却水入口ノズル11は、伝熱管5の内
管6の下端部に接続しており、内管6の内部に冷却水W
を供給する。このように伝熱管5に供給された冷却水W
は、内管6内を上昇する。そして、後述するように、上
昇途中において外管8の外側を下降する高温のナトリウ
ム(Na)と熱交換を行い、ナトリウムから熱を奪って
ナトリウムを冷却する一方、自らはこの熱を受熱するこ
とによって蒸気となる。
えている。この冷却水入口ノズル11は、伝熱管5の内
管6の下端部に接続しており、内管6の内部に冷却水W
を供給する。このように伝熱管5に供給された冷却水W
は、内管6内を上昇する。そして、後述するように、上
昇途中において外管8の外側を下降する高温のナトリウ
ム(Na)と熱交換を行い、ナトリウムから熱を奪って
ナトリウムを冷却する一方、自らはこの熱を受熱するこ
とによって蒸気となる。
【0047】上部鏡2には、蒸気出口ノズル12を備え
ている。この蒸気出口ノズル12は、伝熱管5の内管6
の上端部に接続しており、内管6の内部を上昇してくる
蒸気を、例えばタービン回転用の蒸気としてタービン設
備に供給したり、あるいは熱源として供給する。
ている。この蒸気出口ノズル12は、伝熱管5の内管6
の上端部に接続しており、内管6の内部を上昇してくる
蒸気を、例えばタービン回転用の蒸気としてタービン設
備に供給したり、あるいは熱源として供給する。
【0048】また、下部鏡3には、鉛ビスマス供給口1
4を備えている。この鉛ビスマス供給口14は、容器4
の内部に熱伝導性の高い液体金属として例えば鉛ビスマ
ス(PbBi)を供給する。このように容器4の内部に
供給された鉛ビスマスは、図2に示すように、下部分離
板16の下端部から、伝熱管5の内管6と中央管7との
間の隙間9、および中央管7と外管8との間の隙間10
に導入されるようにしている。つまり、容器4と下部鏡
3とを分離する下部分離板16は、伝熱管5を貫通させ
るための貫通穴を備えており、この貫通穴に伝熱管5の
外管8の下部をシール溶接している。この場合、外管8
および中央管7の下端部は、下部分離板16の下端部と
ほぼ一致させている。
4を備えている。この鉛ビスマス供給口14は、容器4
の内部に熱伝導性の高い液体金属として例えば鉛ビスマ
ス(PbBi)を供給する。このように容器4の内部に
供給された鉛ビスマスは、図2に示すように、下部分離
板16の下端部から、伝熱管5の内管6と中央管7との
間の隙間9、および中央管7と外管8との間の隙間10
に導入されるようにしている。つまり、容器4と下部鏡
3とを分離する下部分離板16は、伝熱管5を貫通させ
るための貫通穴を備えており、この貫通穴に伝熱管5の
外管8の下部をシール溶接している。この場合、外管8
および中央管7の下端部は、下部分離板16の下端部と
ほぼ一致させている。
【0049】同様に、容器4と上部鏡2とを分離する上
部分離板17もまた、伝熱管5を貫通させるための貫通
穴を備えており、この貫通穴に伝熱管5の外管8の上部
をシール溶接している。この場合、外管8および中央管
7の上端部は、上部分離板17の上端部とほぼ一致させ
ている。なお、中央管7の上端部には、図4に示すよう
なツバ18を備えており、図2に示すようにこのツバ1
8を上部分離板17の上端部に引っ掛ける。これによっ
て、中央管7が容器4から下部鏡3側へと抜け落ちない
ようにしている。
部分離板17もまた、伝熱管5を貫通させるための貫通
穴を備えており、この貫通穴に伝熱管5の外管8の上部
をシール溶接している。この場合、外管8および中央管
7の上端部は、上部分離板17の上端部とほぼ一致させ
ている。なお、中央管7の上端部には、図4に示すよう
なツバ18を備えており、図2に示すようにこのツバ1
8を上部分離板17の上端部に引っ掛ける。これによっ
て、中央管7が容器4から下部鏡3側へと抜け落ちない
ようにしている。
【0050】このような構成とすることによって、各々
の隙間9、10は下部鏡3側、および上部鏡2側におい
て互いに連通し、かつ、各隙間9、10には、鉛ビスマ
ス供給口14から供給された鉛ビスマスが導入されるよ
うになる。
の隙間9、10は下部鏡3側、および上部鏡2側におい
て互いに連通し、かつ、各隙間9、10には、鉛ビスマ
ス供給口14から供給された鉛ビスマスが導入されるよ
うになる。
【0051】また、図4に示すように、内管6および中
央管7にスペーサワイヤ20をスパイラル状に巻くこと
によって、隙間9、10の間隔を保持している。なお、
スペーサワイヤ20を巻く代わりに、図5の断面図に示
すように、中央管7に突起部21、22を備え、これに
よって隙間9、10の間隔を保持するようにしても良
い。すなわち、中央管7の外向きに備えた突起部21に
よって隙間10の間隔を保持し、中央管7の内向きに備
えた突起部22によって隙間9の間隔を保持するように
しても良い。なお、両隙間9、10の間隔は、同じで
も、同じでなくても構わない。
央管7にスペーサワイヤ20をスパイラル状に巻くこと
によって、隙間9、10の間隔を保持している。なお、
スペーサワイヤ20を巻く代わりに、図5の断面図に示
すように、中央管7に突起部21、22を備え、これに
よって隙間9、10の間隔を保持するようにしても良
い。すなわち、中央管7の外向きに備えた突起部21に
よって隙間10の間隔を保持し、中央管7の内向きに備
えた突起部22によって隙間9の間隔を保持するように
しても良い。なお、両隙間9、10の間隔は、同じで
も、同じでなくても構わない。
【0052】本実施の形態に係る蒸気発生装置1では、
下部鏡3の内部、各隙間9、10の内部を鉛ビスマスで
満たすために、上部鏡2内の鉛ビスマス液面23まで、
鉛ビスマスを鉛ビスマス供給口14から供給する。な
お、上部鏡2内部の鉛ビスマス液面23の上部空間は、
例えばアルゴンガスなどの不活性ガスを充満させたカバ
ーガス領域24としている。更に、上部鏡2には、カバ
ーガス領域24と空間的に連通している圧力放出ノズル
25を備えている。
下部鏡3の内部、各隙間9、10の内部を鉛ビスマスで
満たすために、上部鏡2内の鉛ビスマス液面23まで、
鉛ビスマスを鉛ビスマス供給口14から供給する。な
お、上部鏡2内部の鉛ビスマス液面23の上部空間は、
例えばアルゴンガスなどの不活性ガスを充満させたカバ
ーガス領域24としている。更に、上部鏡2には、カバ
ーガス領域24と空間的に連通している圧力放出ノズル
25を備えている。
【0053】上部鏡2の内部には、鉛ビスマスに含まれ
る湿度を測定する湿分計27を備えている。また、圧力
放出ノズル25には圧力計28を備え、カバーガス領域
24の圧力が上昇した場合には、この圧力計28によっ
て、それを検知できるようにしている。
る湿度を測定する湿分計27を備えている。また、圧力
放出ノズル25には圧力計28を備え、カバーガス領域
24の圧力が上昇した場合には、この圧力計28によっ
て、それを検知できるようにしている。
【0054】一方、容器4には、ナトリウム入口ノズル
30とナトリウム出口ノズル31とを備えている。ナト
リウム入口ノズル30は、高温のナトリウムを容器4内
に導入するためのノズルである。また、ナトリウム出口
ノズル31は、容器4に導入されたナトリウムを排出す
るためのノズルである。このナトリウム入口ノズル30
から容器4内に導入された高温のナトリウムは、伝熱管
5の外管8の外側を下降する過程において、内管6の内
部を上昇する冷却水Wとの間で、伝熱管5を介した熱交
換を行い、冷却水Wを蒸発させる一方、自らは冷却され
て低温のナトリウムとなり、ナトリウム出口ノズル31
から蒸気発生装置1の外部に排出されるようにしてい
る。なお、冷却水Wとナトリウムとの間で行われる熱交
換は、外管8、隙間10に導入されている鉛ビスマス、
中央管7、隙間9に導入されている鉛ビスマス、内管6
を介した熱伝達によって行われるが、鉛ビスマスは、熱
伝導性が高い物質であることから、伝熱管5の断面径方
向に沿ってなされるこのような熱伝達の効率を著しく低
下させることはない。
30とナトリウム出口ノズル31とを備えている。ナト
リウム入口ノズル30は、高温のナトリウムを容器4内
に導入するためのノズルである。また、ナトリウム出口
ノズル31は、容器4に導入されたナトリウムを排出す
るためのノズルである。このナトリウム入口ノズル30
から容器4内に導入された高温のナトリウムは、伝熱管
5の外管8の外側を下降する過程において、内管6の内
部を上昇する冷却水Wとの間で、伝熱管5を介した熱交
換を行い、冷却水Wを蒸発させる一方、自らは冷却され
て低温のナトリウムとなり、ナトリウム出口ノズル31
から蒸気発生装置1の外部に排出されるようにしてい
る。なお、冷却水Wとナトリウムとの間で行われる熱交
換は、外管8、隙間10に導入されている鉛ビスマス、
中央管7、隙間9に導入されている鉛ビスマス、内管6
を介した熱伝達によって行われるが、鉛ビスマスは、熱
伝導性が高い物質であることから、伝熱管5の断面径方
向に沿ってなされるこのような熱伝達の効率を著しく低
下させることはない。
【0055】このように構成することによって、本実施
の形態に係る蒸気発生装置1は、図3に示すように、伝
熱管5の内管6の内側に冷却水Wを、隙間9、10に鉛
ビスマス(PbBi)を、外管8の外側にナトリウム
(Na)を導入する。なお、圧力を比較すると、内管6
の内側、次いで隙間9、10、外管8の外側の順に圧力
を低くしている。一例として、内管6の内側の圧力は約
160気圧、外管8の外側の圧力は約1〜2気圧として
いる。
の形態に係る蒸気発生装置1は、図3に示すように、伝
熱管5の内管6の内側に冷却水Wを、隙間9、10に鉛
ビスマス(PbBi)を、外管8の外側にナトリウム
(Na)を導入する。なお、圧力を比較すると、内管6
の内側、次いで隙間9、10、外管8の外側の順に圧力
を低くしている。一例として、内管6の内側の圧力は約
160気圧、外管8の外側の圧力は約1〜2気圧として
いる。
【0056】次に、以上のように構成した本実施の形態
に係る蒸気発生装置の作用について説明する。
に係る蒸気発生装置の作用について説明する。
【0057】本実施の形態に係る蒸気発生装置1では、
その下部に設けられた冷却水入口ノズル11から、伝熱
管5の内管6の内側に、冷却水Wが高圧(約160気
圧)で導入される。導入された冷却水Wは内管6の内部
を上昇して行く。
その下部に設けられた冷却水入口ノズル11から、伝熱
管5の内管6の内側に、冷却水Wが高圧(約160気
圧)で導入される。導入された冷却水Wは内管6の内部
を上昇して行く。
【0058】また、鉛ビスマス供給口14から伝熱管5
の隙間9および隙間10には、熱伝導性の高い液体金属
である鉛ビスマスが導入される。なお、隙間9および隙
間10の圧力は、内管6の内部圧力よりも低く、外管8
の外側圧力よりも高い。
の隙間9および隙間10には、熱伝導性の高い液体金属
である鉛ビスマスが導入される。なお、隙間9および隙
間10の圧力は、内管6の内部圧力よりも低く、外管8
の外側圧力よりも高い。
【0059】更に、ナトリウム入口ノズル30から、伝
熱管5の外管8の外側に、高温のナトリウムがほぼ常圧
(約1〜2気圧)で導入される。導入された高温のナト
リウムは、外管8の外側を下降して行く。
熱管5の外管8の外側に、高温のナトリウムがほぼ常圧
(約1〜2気圧)で導入される。導入された高温のナト
リウムは、外管8の外側を下降して行く。
【0060】これによって、上昇する冷却水Wと、下降
する高温のナトリウムとの間における熱交換が伝熱管5
を介してなされる。すなわち、高温のナトリウムが下降
している外管8の外側から、冷却材が上昇している内管
6の内側へ熱が伝達する。この熱の伝達は、外管8、隙
間10に導入されている鉛ビスマス、中央管7、隙間9
に導入されている鉛ビスマス、内管6を介して行われる
が、鉛ビスマスは、熱伝導性が高い物質であることか
ら、伝熱管5の断面径方向に沿ってなされるこのような
熱伝達は、効率良く行われる。
する高温のナトリウムとの間における熱交換が伝熱管5
を介してなされる。すなわち、高温のナトリウムが下降
している外管8の外側から、冷却材が上昇している内管
6の内側へ熱が伝達する。この熱の伝達は、外管8、隙
間10に導入されている鉛ビスマス、中央管7、隙間9
に導入されている鉛ビスマス、内管6を介して行われる
が、鉛ビスマスは、熱伝導性が高い物質であることか
ら、伝熱管5の断面径方向に沿ってなされるこのような
熱伝達は、効率良く行われる。
【0061】これによって、外管8の外側のナトリウム
は冷却され、ナトリウム出口ノズル31から排出され
る。一方、内管6の内側の冷却水Wは、蒸気に転換さ
れ、この蒸気は、蒸気出口ノズル12から排出される。
は冷却され、ナトリウム出口ノズル31から排出され
る。一方、内管6の内側の冷却水Wは、蒸気に転換さ
れ、この蒸気は、蒸気出口ノズル12から排出される。
【0062】次に、万が一、伝熱管5の内管6および外
管8のうちのいずれかの管が破損した場合の作用につい
て説明する。
管8のうちのいずれかの管が破損した場合の作用につい
て説明する。
【0063】伝熱管5は、例えばスペーサワイヤ20や
中央管7に備えられた突起部21、22によって、内管
6と中央管7との間に隙間9が、また、中央管7と外管
8との間に隙間10がそれぞれ確保され、これによっ
て、各々の管6、7、8が互いに分離している。
中央管7に備えられた突起部21、22によって、内管
6と中央管7との間に隙間9が、また、中央管7と外管
8との間に隙間10がそれぞれ確保され、これによっ
て、各々の管6、7、8が互いに分離している。
【0064】したがって、万が一、内管6もしくは外管
8が破損した場合であっても、その破損時の圧力は、中
央管7によって保持され、機械的な荷重もまた中央管7
によって吸収されるため、内管6と外管8とは同時には
破損しない。すなわち、冷却水Wとナトリウムとが接触
しないので、ナトリウムと水との爆発反応が阻止され
る。
8が破損した場合であっても、その破損時の圧力は、中
央管7によって保持され、機械的な荷重もまた中央管7
によって吸収されるため、内管6と外管8とは同時には
破損しない。すなわち、冷却水Wとナトリウムとが接触
しないので、ナトリウムと水との爆発反応が阻止され
る。
【0065】更に、このように破損時の圧力が、隙間
9、10に導入された鉛ビスマスによって保持された場
合、この保持された圧力によって、鉛ビスマス液面23
の上部空間であるカバーガス領域24の圧力が高められ
る。その結果、カバーガス領域24に充満されているア
ルゴンガスなどのガスが圧力放出ノズル25を介して放
出される。この圧力が圧力計28に検知されることによ
って、内管6もしくは外管8に破損が生じたものと判定
される。
9、10に導入された鉛ビスマスによって保持された場
合、この保持された圧力によって、鉛ビスマス液面23
の上部空間であるカバーガス領域24の圧力が高められ
る。その結果、カバーガス領域24に充満されているア
ルゴンガスなどのガスが圧力放出ノズル25を介して放
出される。この圧力が圧力計28に検知されることによ
って、内管6もしくは外管8に破損が生じたものと判定
される。
【0066】更にまた、破損した管が内管6であった場
合には、内管29の内部の圧力が隙間9、10よりも高
いために、内管29の破損箇所から、隙間9、10側へ
と冷却水Wが流出し、隙間9、10に導入されている鉛
ビスマスと混合し、鉛ビスマス中の湿分が上昇する。こ
の湿分の上昇が湿分計27によって検知されることによ
って、内管6に破損が生じたものと判定される。
合には、内管29の内部の圧力が隙間9、10よりも高
いために、内管29の破損箇所から、隙間9、10側へ
と冷却水Wが流出し、隙間9、10に導入されている鉛
ビスマスと混合し、鉛ビスマス中の湿分が上昇する。こ
の湿分の上昇が湿分計27によって検知されることによ
って、内管6に破損が生じたものと判定される。
【0067】上述したように、本実施の形態に係る蒸気
発生装置1においては、上記のような作用により、万が
一、内管6および外管8のうちいずれか一方の管が破損
した場合であっても、その破損によって生じる圧力上
昇、機械的荷重は、中央管7によって吸収され、他方の
管に伝達されないので、内管6と外管8との同時破損を
阻止することができる。
発生装置1においては、上記のような作用により、万が
一、内管6および外管8のうちいずれか一方の管が破損
した場合であっても、その破損によって生じる圧力上
昇、機械的荷重は、中央管7によって吸収され、他方の
管に伝達されないので、内管6と外管8との同時破損を
阻止することができる。
【0068】内管6と外管8との間に、隙間9、10を
介することによって、それぞれの管と分離している中央
管7を設けることによって、外管8の外側を流れる高温
のナトリウムと、内管6の内側を流れる冷却水Wとの間
の熱交換の効率低下が懸念される。しかしながら、熱伝
導特性に優れた液体金属である鉛ビスマスを隙間9、1
0に導入することによって、ナトリウムと冷却水との熱
交換を効率良く行うことができる。
介することによって、それぞれの管と分離している中央
管7を設けることによって、外管8の外側を流れる高温
のナトリウムと、内管6の内側を流れる冷却水Wとの間
の熱交換の効率低下が懸念される。しかしながら、熱伝
導特性に優れた液体金属である鉛ビスマスを隙間9、1
0に導入することによって、ナトリウムと冷却水との熱
交換を効率良く行うことができる。
【0069】また、万が一、内管6および外管8のうち
いずれか一方の管が破損した場合には、その破損によっ
て生じる圧力上昇が圧力計28によって検知されること
によって、破損が生じたことを検知することができる。
特に、内管6が破損した場合には、内管6から流出する
冷却水Wによって上昇する鉛ビスマス中の湿分が湿分計
91によって測定されることによっても、内管6に破損
が生じたことを検知することができる。
いずれか一方の管が破損した場合には、その破損によっ
て生じる圧力上昇が圧力計28によって検知されること
によって、破損が生じたことを検知することができる。
特に、内管6が破損した場合には、内管6から流出する
冷却水Wによって上昇する鉛ビスマス中の湿分が湿分計
91によって測定されることによっても、内管6に破損
が生じたことを検知することができる。
【0070】すなわち、ナトリウムと水との爆発反応を
阻止することが可能で、かつ、内管6または外管8に破
損が生じた場合には、それを検知することが可能とな
る。
阻止することが可能で、かつ、内管6または外管8に破
損が生じた場合には、それを検知することが可能とな
る。
【0071】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、次のようにしても同様に実施できるも
のである。
るものではなく、次のようにしても同様に実施できるも
のである。
【0072】すなわち、上記実施の形態では、内管6の
内部に高圧の冷却水Wを、外管8の外側に常圧高温のナ
トリウムをそれぞれ導入する場合について説明したが、
内管6の内部に常圧高温のナトリウムを、外管8の外側
に高圧の冷却水Wを導入するようにしても良い。この場
合、図1に示すナトリウム出口ノズル31から冷却材を
導入し、ナトリウム入口ノズル30から蒸気を排出する
ようにする一方、蒸気出口ノズル12からナトリウムを
導入し、冷却水入口ノズル11からナトリウムを排出す
るようにする。
内部に高圧の冷却水Wを、外管8の外側に常圧高温のナ
トリウムをそれぞれ導入する場合について説明したが、
内管6の内部に常圧高温のナトリウムを、外管8の外側
に高圧の冷却水Wを導入するようにしても良い。この場
合、図1に示すナトリウム出口ノズル31から冷却材を
導入し、ナトリウム入口ノズル30から蒸気を排出する
ようにする一方、蒸気出口ノズル12からナトリウムを
導入し、冷却水入口ノズル11からナトリウムを排出す
るようにする。
【0073】また、上記実施の形態は、蒸気発生装置に
よって発生された蒸気を更に加熱する同機能の装置、例
えば過熱器に適用することも可能である。
よって発生された蒸気を更に加熱する同機能の装置、例
えば過熱器に適用することも可能である。
【0074】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を図6を用いて説明する。
の形態を図6を用いて説明する。
【0075】図6は、本実施の形態に係る高速増殖炉の
系統概要図であり、図7と同一部分には同一符号を付し
ている。
系統概要図であり、図7と同一部分には同一符号を付し
ている。
【0076】すなわち、本実施の形態に係る高速増殖炉
は、第1の実施の形態に係る蒸気発生装置1を適用し、
図7に示す従来技術による高速増殖炉から、2次ナトリ
ウム系ループ41、およびそれに付随する中間熱交換器
44、2次循環ポンプ46を省略した構成としている。
は、第1の実施の形態に係る蒸気発生装置1を適用し、
図7に示す従来技術による高速増殖炉から、2次ナトリ
ウム系ループ41、およびそれに付随する中間熱交換器
44、2次循環ポンプ46を省略した構成としている。
【0077】ナトリウム系ループ33は、ポンプ34を
備えている。そして、このポンプ34は、ナトリウムを
ナトリウム系ループ33内で循環させる。ナトリウム系
ループ33の途中には、原子炉容器43、蒸気発生装置
1を接続している。
備えている。そして、このポンプ34は、ナトリウムを
ナトリウム系ループ33内で循環させる。ナトリウム系
ループ33の途中には、原子炉容器43、蒸気発生装置
1を接続している。
【0078】ポンプ34によって昇圧され原子炉容器4
3に送られたナトリウムは、原子炉容器43内の炉心4
5で発生した熱を奪い、炉心45を冷却するとともに、
自身は加熱されて高温ナトリウムとなる。更に、この高
温ナトリウムは、図1に示すナトリウム入口ノズル30
から蒸気発生装置1に導入され、蒸気を発生するための
熱源として利用された後にナトリウム出口ノズル31か
ら排出されて再びナトリウム系ループ33に戻る。
3に送られたナトリウムは、原子炉容器43内の炉心4
5で発生した熱を奪い、炉心45を冷却するとともに、
自身は加熱されて高温ナトリウムとなる。更に、この高
温ナトリウムは、図1に示すナトリウム入口ノズル30
から蒸気発生装置1に導入され、蒸気を発生するための
熱源として利用された後にナトリウム出口ノズル31か
ら排出されて再びナトリウム系ループ33に戻る。
【0079】一方、水ループ47には、このループ内に
おいて冷却水Wを循環させる給水ポンプ48を備えてお
り、この給水ポンプ48によって、水ループ47内に冷
却水Wを循環させる。この水ループ47の途中には、蒸
気発生装置1、タービン49を接続している。
おいて冷却水Wを循環させる給水ポンプ48を備えてお
り、この給水ポンプ48によって、水ループ47内に冷
却水Wを循環させる。この水ループ47の途中には、蒸
気発生装置1、タービン49を接続している。
【0080】給水ポンプ48によって昇圧された冷却水
Wは、図1に示す冷却水入口ノズル11から蒸気発生装
置1に導入され、伝熱管5を介して高温ナトリウムによ
って加熱されて蒸気となり、蒸気出口ノズル12から排
出されるようにしている。給水ポンプ48は、このよう
にして蒸気出口ノズル12から排出された蒸気を、ター
ビン回転用の蒸気としてタービン49へ送る。そして、
この蒸気によってタービン49を回転させ、発電する。
タービン49の回転に供された蒸気は、冷却水Wに復水
され、再び水ループ47に戻る。
Wは、図1に示す冷却水入口ノズル11から蒸気発生装
置1に導入され、伝熱管5を介して高温ナトリウムによ
って加熱されて蒸気となり、蒸気出口ノズル12から排
出されるようにしている。給水ポンプ48は、このよう
にして蒸気出口ノズル12から排出された蒸気を、ター
ビン回転用の蒸気としてタービン49へ送る。そして、
この蒸気によってタービン49を回転させ、発電する。
タービン49の回転に供された蒸気は、冷却水Wに復水
され、再び水ループ47に戻る。
【0081】次に、以上のように構成した本実施の形態
に係る高速増殖炉の作用について説明する。
に係る高速増殖炉の作用について説明する。
【0082】本実施の形態に係る高速増殖炉の冷却材で
あるナトリウムは、ポンプ34によって昇圧され、ナト
リウム系ループ33内を循環する。そして、原子炉容器
43に送られると、炉心45で発生した熱が、この循環
しているナトリウムによって奪われ、炉心45が冷却さ
れる。一方、ナトリウムは加熱されて高温ナトリウムと
なり、ナトリウム入口ノズル30から蒸気発生装置1に
導入される。
あるナトリウムは、ポンプ34によって昇圧され、ナト
リウム系ループ33内を循環する。そして、原子炉容器
43に送られると、炉心45で発生した熱が、この循環
しているナトリウムによって奪われ、炉心45が冷却さ
れる。一方、ナトリウムは加熱されて高温ナトリウムと
なり、ナトリウム入口ノズル30から蒸気発生装置1に
導入される。
【0083】一方、水ループ47内の冷却水Wは、給水
ポンプ48によって、この水ループ47内を循環する。
そして、冷却水入口ノズル11から蒸気発生装置1に導
入される。
ポンプ48によって、この水ループ47内を循環する。
そして、冷却水入口ノズル11から蒸気発生装置1に導
入される。
【0084】これによって、蒸気発生装置1では、伝熱
管5の外管8の外側に高温のナトリウムが導入され、内
管6の内部に冷却水Wが導入されることによって、高温
のナトリウムと冷却水Wとの間での熱交換がなされる。
管5の外管8の外側に高温のナトリウムが導入され、内
管6の内部に冷却水Wが導入されることによって、高温
のナトリウムと冷却水Wとの間での熱交換がなされる。
【0085】この熱交換によって、冷却水Wは蒸気に転
換され、蒸気出口ノズル12から排出される。排出され
た蒸気は、給水ポンプ48によって、タービン回転用の
蒸気としてタービン49へ送られる。そして、この蒸気
によってタービン49が回転し、発電される。タービン
49の回転に供された蒸気は、冷却水Wに復水され、再
び水ループ47に戻る。
換され、蒸気出口ノズル12から排出される。排出され
た蒸気は、給水ポンプ48によって、タービン回転用の
蒸気としてタービン49へ送られる。そして、この蒸気
によってタービン49が回転し、発電される。タービン
49の回転に供された蒸気は、冷却水Wに復水され、再
び水ループ47に戻る。
【0086】一方、この熱交換によって、高温のナトリ
ウムは冷却され、ナトリウム出口ノズル31から排出さ
れ、再びナトリウム系ループ33に戻される。
ウムは冷却され、ナトリウム出口ノズル31から排出さ
れ、再びナトリウム系ループ33に戻される。
【0087】本実施の形態に係る高速増殖炉は、第1の
実施の形態に係る蒸気発生装置1を適用していることか
ら、伝熱管5において内管6と外管8とが同時に破損す
ることが無く、ナトリウムと水とが接触しない。
実施の形態に係る蒸気発生装置1を適用していることか
ら、伝熱管5において内管6と外管8とが同時に破損す
ることが無く、ナトリウムと水とが接触しない。
【0088】このため、従来技術の高速増殖炉において
設けていた2次ナトリウム系ループ41、中間熱交換器
44、ポンプ46、および2次ナトリウム系ループ41
に設けられた図示しないその他の機器類を削除すること
が可能となる。これによって構成が簡素化されるので、
安全性を確保しつつ、経済的に優れた高速増殖炉を実現
することが可能となる。なお、2次ナトリウム系ループ
41、中間熱交換器44、ポンプ46、および2次ナト
リウム系ループ41に設けられた図示しないその他の機
器類を削除することによって、約30%のコスト低減効
果があると概算されている。
設けていた2次ナトリウム系ループ41、中間熱交換器
44、ポンプ46、および2次ナトリウム系ループ41
に設けられた図示しないその他の機器類を削除すること
が可能となる。これによって構成が簡素化されるので、
安全性を確保しつつ、経済的に優れた高速増殖炉を実現
することが可能となる。なお、2次ナトリウム系ループ
41、中間熱交換器44、ポンプ46、および2次ナト
リウム系ループ41に設けられた図示しないその他の機
器類を削除することによって、約30%のコスト低減効
果があると概算されている。
【0089】以上、本発明の好適な実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技
術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
て、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技
術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ナトリウムを冷却材として用いた高速増殖炉において用
いられる蒸気発生装置の伝熱管を、複数の同心円状の管
から構成し、各々の管の間に隙間を設けることにより、
万が一、一方の管が破損した場合であっても、その機械
的荷重が他方の管に伝達されることがないようにするこ
とができる。
ナトリウムを冷却材として用いた高速増殖炉において用
いられる蒸気発生装置の伝熱管を、複数の同心円状の管
から構成し、各々の管の間に隙間を設けることにより、
万が一、一方の管が破損した場合であっても、その機械
的荷重が他方の管に伝達されることがないようにするこ
とができる。
【0091】以上により、複数の同心円状の管が同時に
破損することのない蒸気発生装置用伝熱管を実現するこ
とができる。
破損することのない蒸気発生装置用伝熱管を実現するこ
とができる。
【0092】また、ナトリウムと水との間の熱交換を行
い蒸気を発生させる蒸気発生装置に、この蒸気発生装置
用伝熱管を適用することによって、万が一、一方の管が
破損した場合であっても、ナトリウムと水との接触を阻
止し、安全性に優れた蒸気発生装置を実現することがで
きる。
い蒸気を発生させる蒸気発生装置に、この蒸気発生装置
用伝熱管を適用することによって、万が一、一方の管が
破損した場合であっても、ナトリウムと水との接触を阻
止し、安全性に優れた蒸気発生装置を実現することがで
きる。
【0093】更にまた、ナトリウムを冷却材として用い
た高速増殖炉において、この蒸気発生装置を適用するこ
とによって、2次ナトリウム系ループを削除することが
可能で、経済的に優れた高速増殖炉を実現することがで
きる。
た高速増殖炉において、この蒸気発生装置を適用するこ
とによって、2次ナトリウム系ループを削除することが
可能で、経済的に優れた高速増殖炉を実現することがで
きる。
【図1】第1の実施の形態に係る蒸気発生装置の全体構
成の一例を示す断面図
成の一例を示す断面図
【図2】伝熱管の詳細を示す断面図
【図3】図2中に示すA−A線に沿った断面図
【図4】スペーサワイヤを巻いた中央管および内管を示
す斜視図
す斜視図
【図5】突起部を備えた中央管を用いた伝熱管の断面図
【図6】第2の実施の形態に係る高速増殖炉の系統概要
図
図
【図7】従来技術の高速増殖炉の系統概要図
【図8】従来技術の二重管伝熱管の断面図
【図9】密着二重管および組網線入り二重管の斜視図
1、39…蒸気発生装置 2…上部鏡 3…下部鏡 4…容器 5…伝熱管 6…内管 7…中央管 8…外管 9、10…隙間 11…冷却水入口ノズル 12…蒸気出口ノズル 14…鉛ビスマス供給口 16…下部分離版 17…上部分離板 18…ツバ 20…スペーサワイヤ 21、22…突起部 23…鉛ビスマス液面 24…カバーガス領域 25…圧力放出ノズル 27…湿分計 28…圧力計 30…ナトリウム入口ノズル 31…ナトリウム出口ノズル 33…ナトリウム系ループ 34、42、46、48…ポンプ 40…1次ナトリウム系ループ 41…2次ナトリウム系ループ 43…原子炉容器 44…中間熱交換器 45…炉心 47…水ループ 49…タービン 51…二重管伝熱管 52…組網線
Claims (22)
- 【請求項1】 熱交換用の伝熱管を備えた蒸気発生装置
において、 前記伝熱管を、3重の同心円状に配置された管にて構成
するとともに、各管相互の隙間に高熱伝導性の液体金属
を導入したことを特徴とする蒸気発生装置。 - 【請求項2】 熱交換用の伝熱管を備えた蒸気発生装置
において、 前記伝熱管を、3重の同心円状に配置された内側管、中
央管、外側管にて構成するとともに、前記内側管と前記
中央管との間、前記中央管と前記外側管との間にそれぞ
れ隙間を設け、前記各隙間に高熱伝導性の液体金属を導
入したことを特徴とする蒸気発生装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の蒸気発生装置におい
て、 前記内側管と前記中央管との間の隙間を保つ第1の隙間
保持体と、前記中央管と前記外側管との間の隙間を保つ
第2の隙間保持体とを備えたことを特徴とする蒸気発生
装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の蒸気発生装置におい
て、 前記第1および第2の隙間保持体を前記中央管に備えた
ことを特徴とする蒸気発生装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のうちいずれか1項に記
載の蒸気発生装置において、 前記高熱伝導性の液体金属を貯蔵する貯蔵容器を備え、
前記貯蔵容器と前記各隙間とを連通させたことを特徴と
する蒸気発生装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のうちいずれか1項に記
載の蒸気発生装置において、 前記高熱伝導性の液体金属として鉛ビスマス(PbB
i)を用いたことを特徴とする蒸気発生装置。 - 【請求項7】 請求項2乃至6のうちいずれか1項に記
載の蒸気発生装置において、 前記内側管の内側に蒸気発生材、前記外側管の外側に前
記蒸気発生材よりも温度が高い高温流体を流通させ、前
記高温流体の熱を、前記外側管、前記外側管と前記中央
管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、前記中
央管、前記中央管と前記内側管との隙間に導入された高
熱伝導性の液体金属、前記内側管を介して前記蒸気発生
材に移動させ、前記蒸気発生材から蒸気を発生させるよ
うにしたことを特徴とする蒸気発生装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の蒸気発生装置におい
て、 前記内側管の内側を流通する高温流体の圧力を、前記中
央管と前記内側管との隙間に導入された高熱伝導性の液
体金属の圧力よりも高くしたことを特徴とする蒸気発生
装置。 - 【請求項9】 請求項8に記載の蒸気発生装置におい
て、 前記内側管にリークが発生した場合には、前記内側管の
内側から、前記中央管と前記内側管との隙間側へと流出
した前記蒸気発生材の、前記高熱伝導性の液体金属に含
まれる濃度を検出することによって前記リークを検知す
る濃度検出手段を備えたことを特徴とする蒸気発生装
置。 - 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の蒸気
発生装置において、 前記内側管にリークが発生した場合には、前記内側管の
内側から、前記中央管と前記内側管との隙間側へと放出
された圧力によってもたらされる増加圧力を検知するこ
とによって前記リークを検知する圧力検出手段を備えた
ことを特徴とする蒸気発生装置。 - 【請求項11】 請求項8乃至10のうちいずれか1項
に記載の蒸気発生装置において、 前記各隙間と連通し、前記高熱伝導性の液体金属を貯蔵
する貯蔵容器と、 前記貯蔵容器に備えられ、前記内側管にリークが発生し
た場合には、前記内側管の内側から、前記中央管と前記
内側管との隙間側へと放出される圧力によってもたらさ
れる増加圧力を吸収するためのカバーガス領域とを備え
たことを特徴とする蒸気発生装置。 - 【請求項12】 請求項7乃至11のうちいずれか1項
に記載の蒸気発生装置において、 前記蒸気発生材を水、前記高温流体をナトリウム(N
a)としたことを特徴とする蒸気発生装置。 - 【請求項13】 蒸気発生装置に備えられ、蒸気発生材
と高温流体との熱交換を行う蒸気発生装置用伝熱管であ
って、 3重の同心円状に配置された管にて構成するとともに、
各管相互の隙間に高熱伝導性の液体金属を導入したこと
を特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 - 【請求項14】 蒸気発生装置に備えられ、被冷却材と
冷却材との熱交換を行う蒸気発生装置用伝熱管であっ
て、 3重の同心円状に配置された内側管、中央管、外側管に
て構成するとともに、前記内側管と前記中央管との間、
前記中央管と前記外側管との間にそれぞれ隙間を設け、
前記各隙間に高熱伝導性の液体金属を導入したことを特
徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 - 【請求項15】 請求項14に記載の蒸気発生装置用伝
熱管において、 前記内側管と前記中央管との間の隙間を保つ第1の隙間
保持体と、前記中央管と前記外側管との間の隙間を保つ
第2の隙間保持体とを備えたことを特徴とする蒸気発生
装置用伝熱管。 - 【請求項16】 請求項15に記載の蒸気発生装置用伝
熱管において、 前記第1および第2の隙間保持体を前記中央管に備えた
ことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 - 【請求項17】 請求項13乃至16のうちいずれか1
項に記載の蒸気発生装置用伝熱管において、 前記高熱伝導性の液体金属として鉛ビスマス(PbB
i)を用いたことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 - 【請求項18】 請求項14乃至17のうちいずれか1
項に記載の蒸気発生装置用伝熱管において、 前記内側管の内側に蒸気発生材、前記外側管の外側に前
記蒸気発生材よりも温度が高い高温流体を流通させ、前
記高温流体の熱を、前記外側管、前記外側管と前記中央
管との隙間に導入された高熱伝導性の液体金属、前記中
央管、前記中央管と前記内側管との隙間に導入された高
熱伝導性の液体金属、前記内側管を介して前記蒸気発生
材に移動させ、前記蒸気発生材から蒸気を発生させるよ
うにしたことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 - 【請求項19】 請求項18に記載の蒸気発生装置用伝
熱管において、 前記内側管の内側を流通する高温流体の圧力を、前記中
央管と前記内側管との隙間に導入された高熱伝導性の液
体金属の圧力よりも高くしたことを特徴とする蒸気発生
装置用伝熱管。 - 【請求項20】 請求項18または請求項19に記載の
蒸気発生装置用伝熱管において、 前記蒸気発生材を水、前記高温流体をナトリウム(N
a)としたことを特徴とする蒸気発生装置用伝熱管。 - 【請求項21】 冷却材としてナトリウムを用いた高速
増殖炉であって、 炉心に装荷された核燃料の核分裂により発生する核分裂
エネルギーによって前記冷却材を加熱し、請求項1乃至
12のうちいずれか1項に記載の蒸気発生装置を用い
て、前記加熱された冷却材であるナトリウムと、水との
熱交換を行い、前記水を蒸気に転換するようにしたこと
を特徴とする高速増殖炉。 - 【請求項22】 冷却材としてナトリウムを用いた高速
増殖炉であって、 核燃料が装荷されてなる炉心が配置された原子炉容器を
含み、前記炉心を冷却する前記冷却材を循環させる第1
のループと、 前記第1のループに備えられ、前記核燃料の核分裂によ
り発生する核分裂エネルギーによって発熱した炉心を冷
却し、自身は加熱される前記冷却材であるナトリウムと
水との熱交換を行い前記水を蒸気に転換させる、請求項
1乃至12のうちいずれか1項に記載の蒸気発生装置と
を備えたことを特徴とする高速増殖炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001007800A JP2002214386A (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 蒸気発生装置用伝熱管、蒸気発生装置、および高速増殖炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001007800A JP2002214386A (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 蒸気発生装置用伝熱管、蒸気発生装置、および高速増殖炉 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002214386A true JP2002214386A (ja) | 2002-07-31 |
Family
ID=18875505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001007800A Withdrawn JP2002214386A (ja) | 2001-01-16 | 2001-01-16 | 蒸気発生装置用伝熱管、蒸気発生装置、および高速増殖炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002214386A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101038399B1 (ko) * | 2008-09-17 | 2011-06-01 | 한국수력원자력 주식회사 | On-line 전열관 파손감지 기능을 갖는 소듐 냉각 고속로용 증기발생기 |
KR101081124B1 (ko) * | 2011-03-24 | 2011-11-07 | 한국수력원자력 주식회사 | On-line 전열관 파손감지 기능을 갖는 소듐 냉각 고속로용 증기발생기 |
KR101603316B1 (ko) * | 2014-12-19 | 2016-03-15 | 한국생산기술연구원 | 액체금속을 작동매체로 하는 보일러 및 이를 포함하는 발전 시스템 |
-
2001
- 2001-01-16 JP JP2001007800A patent/JP2002214386A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101038399B1 (ko) * | 2008-09-17 | 2011-06-01 | 한국수력원자력 주식회사 | On-line 전열관 파손감지 기능을 갖는 소듐 냉각 고속로용 증기발생기 |
KR101081124B1 (ko) * | 2011-03-24 | 2011-11-07 | 한국수력원자력 주식회사 | On-line 전열관 파손감지 기능을 갖는 소듐 냉각 고속로용 증기발생기 |
KR101603316B1 (ko) * | 2014-12-19 | 2016-03-15 | 한국생산기술연구원 | 액체금속을 작동매체로 하는 보일러 및 이를 포함하는 발전 시스템 |
WO2016099208A1 (ko) * | 2014-12-19 | 2016-06-23 | 한국생산기술연구원 | 액체금속을 작동매체로 하는 보일러 및 이를 포함하는 발전 시스템 |
US10605448B2 (en) | 2014-12-19 | 2020-03-31 | Korea Institute Of Industrial Technology | Boiler using liquid metal as working medium and power generation system comprising same |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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