JP2002214048A - 温度分布測定方法および装置 - Google Patents

温度分布測定方法および装置

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JP2002214048A
JP2002214048A JP2001008574A JP2001008574A JP2002214048A JP 2002214048 A JP2002214048 A JP 2002214048A JP 2001008574 A JP2001008574 A JP 2001008574A JP 2001008574 A JP2001008574 A JP 2001008574A JP 2002214048 A JP2002214048 A JP 2002214048A
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radiation intensity
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JP2001008574A
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Kenji Yano
賢司 矢野
Misao Iwata
美佐男 岩田
Miyuki Hashimoto
みゆき 橋本
Kuniyuki Kitagawa
邦行 北川
Norio Arai
紀男 新井
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Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定部材の表面温度を高い精度で測定する
ための温度分布測定装置を提供する。 【解決手段】 被測定部材12の画像を構成する画素毎
の温度Tijを算出する基礎となる輻射強度比Rijが、画
像検出器32の光検出面26の相互に異なる第1場所B
1 および第2場所B2 に同時に結像された異なる波長λ
1 およびλ2 の第1画像G1 および第2画像G2 の同じ
部位でそれぞれ検出された輻射強度E1ijおよびE2ij
に基づいて算出されて同時刻の輻射強度の比Rが得られ
るので、昇温中或いは降温中の物体の表面温度分布を測
定する場合においても十分な測定精度が得られる。上記
第1画像G1 および第2画像G2 は共通の画像検出器3
2の光検出面26によって検出されるので、第1画像G
1 および第2画像G2 の間の検出感度の相互のばらつき
がなく、十分な精度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射率が不明な複
数種類の材料から成る被測定部材の表面温度を高い精度
で測定するための温度分布測定装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】焼成炉や加熱炉内の物体の表面温度、発
熱体の表面温度などの温度分布を正確に測定することが
必要とされる場合がある。このため、2色温度計の原理
を利用して、物体から放射される光エネルギのうち予め
選択された相互に異なる2波長を用いてイメージセンサ
にて物体の画像をそれぞれ検出し、検出された1対の画
像の同じ部分毎に放射強度の比を求め、その放射強度の
比に基づいて物体の表面温度を測定する装置が提案され
ている。たとえば、特開平7−301569号公報に記
載された装置がそれである。これによれば、物体表面の
放射率が不明であっても、相互に異なる2つの波長毎の
放射強度の比と物体表面温度との間で相関関係が成立す
ることを利用し、予め求められた関係式から実際の放射
強度比に基づいて表面温度分布が算出される。
【0003】ところで、上記特開平7−301569号
公報に記載された装置では、その図2に示されるよう
に、被測定部材表面の温度分布を、多数の光検出素子が
配列された光検出面を有する画像検出器(イメージセン
サ)を用い、物体からその光検出面までの光路に択一的
に選択される第1光路および第2光路を設け、一方の第
1光路に第1の波長を通過させるフィルタを設け且つ他
方の第2光路に第2の波長を通過させるフィルタを設
け、第1波長の光による物体の画像と第2波長の光によ
る物体の画像とを得、その2波長間の輻射強度比から物
体の画像の画素毎の温度を算出するようにしている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、上記従来の温
度分布測定装置によれば、第1光路と第2光路とを選択
するためのミラーが回動させられてその角度が切り換え
られるように構成されているため、第1波長の光による
物体の画像と第2波長の光による物体の画像との間に時
間差が発生することから、同時刻の輻射強度比が得られ
ないので、昇温中或いは降温中の物体の表面温度分布を
測定する場合において測定精度が十分に得られない場合
があった。これに対し、上記公報の段落20には、物体
からの光を第1光路および第2光路に2分し、各光路毎
にフィルタおよび画像検出器をそれぞれ設ける装置が提
案されている。しかしながら、このような装置では、2
つの画像検出器の検出感度の相互のばらつきがあるた
め、十分な精度が得られない場合があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、被測定部材の表
面温度を高い精度で測定するための温度分布測定装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するための方法発明の要旨とするところは、被測定部材
表面の温度分布を、多数の光検出素子が配列された光検
出面を有する画像検出器を用いて測定するための温度分
布測定方法であって、(a) 前記被測定部材の表面から放
射される光のうちから予め選択された第1波長を用いて
その被測定部材の画像を前記光検出面上の第1位置に結
像させる第1結像工程と、(b) 前記被測定部材の表面か
ら放射される光のうちから選択された第2波長を用いて
その被測定部材の画像を、前記第1結像工程による結像
と同時に且つ前記光検出面上の第1位置とは異なる第2
位置に結像させる第2結像工程と、(c) 前記第1位置に
結像された第1画像および前記第2位置に結像された第
2画像のうちの同じ部分に位置する光検出素子対がそれ
ぞれ検出する第1波長の輻射強度と第2波長の輻射強度
との比を算出する輻射強度比算出工程と、(d) 予め求め
られた関係から前記光検出素子対毎に算出された実際の
輻射強度比に基づいて、前記被測定部材の画像を構成す
る画素毎の温度を算出する画素温度算出工程と、(e) そ
の画素温度算出工程により画素対毎に算出された温度に
基づいて前記被測定部材の表面の温度分布を表示する温
度分布表示工程とを、含むことにある。
【0007】
【課題を解決するための第2の手段】また、上記発明方
法を好適に実施するための装置発明の要旨とするところ
は、被測定部材表面の温度分布を、多数の光検出素子が
配列された光検出面を有する画像検出器を用いて測定す
るための温度分布測定装置であって、(a) 前記被測定部
材の表面から放射される光のうちから予め選択された第
1波長を用いてその被測定部材の画像を前記光検出面上
の第1位置に結像させ、且つその被測定部材の表面から
放射される光のうちから選択された第2波長を用いてそ
の被測定部材の画像を、その光検出面上の第1位置とは
異なる第2位置に結像させる光学式結像装置と、(b) 前
記第1位置に結像された第1画像および前記第2位置に
結像された第2画像のうちの同じ部分に位置する光検出
素子対がそれぞれ検出する第1波長の輻射強度と第2波
長の輻射強度との比を算出する輻射強度比算出手段と、
(c) 予め求められた関係から前記光検出素子対毎に算出
された実際の輻射強度比に基づいて、前記被測定部材の
画像を構成する画素毎の温度を算出する画素温度算出手
段と、(d) その画素温度算出手段により画素対毎に算出
された温度に基づいて前記被測定部材の表面の温度分布
を表示器に表示する温度分布表示手段とを、含むことに
ある。
【0008】
【第1発明および第2発明の効果】このようにすれば、
被測定部材の温度分布を表示するためにその被測定部材
の画像を構成する画素毎の温度を算出する基礎となる輻
射強度比が、画像検出器の光検出面の相互に異なる第1
場所および第2場所に同時に結像された異なる波長の第
1画像および第2画像の同じ部位でそれぞれ検出された
輻射強度に基づいて算出されることから、同時刻の輻射
強度比が得られるので、昇温中或いは降温中の物体の表
面温度分布を測定する場合においても十分な測定精度が
得られる。また、上記第1画像および第2画像は1つの
画像検出器の光検出面によって検出されるので、第1画
像および第2画像の間の検出感度の相互のばらつきがな
く、十分な精度が得られる。
【0009】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例の温度分布測定
装置10の構成を説明する図である。図1において、焼
成炉、加熱炉などの炉内において加熱されている被測定
部材12の表面から放射された光は、ハーフミラー(ビ
ームスプリッタ)14により第1光路16および第2光
路18に2分されるようになっている。第1光路16お
よび第2光路18はミラー20、22によって略直角に
曲げられた後ハーフミラー24によって合成され、多数
の光検出素子が配列された光検出面26を備えたCCD
素子28と、その光検出面26に被測定部材12の画像
を結像させるレンズ装置30とを有する画像検出器32
に入射させられるようになっている。
【0011】上記第1光路16および第2光路18に
は、たとえば中心波長600nm且つ半値幅10nm程
度の第1波長(帯)λ1 の光を通過させる第1フィルタ
34、およびたとえば中心波長650nm且つ半値幅1
0nm程度の第2波長(帯)λ 2 の光を通過させる第2
フィルタ36がそれぞれ介挿されている。上記第1フィ
ルタ34および第2フィルタ36は、光波干渉を利用し
て所定の波長帯を通過させる所謂干渉フィルタから構成
されている。
【0012】上記第1波長λ1 および第2波長λ2 は、
たとえば以下のようにして決定されている。先ず、プラ
ンクの式により測定温度範囲の最低温度における黒体の
波長と放射(輻射)強度との間の関係すなわち図2に示
す曲線L1が求められ、次いで室温における被測定部材
12からのバックグラウンド放射強度EBGが測定され
る。次いで、そのバックグラウンド放射強度EBGの3倍
値すなわち3×EBGを上まわる曲線L1上の任意の1点
が第1波長λ1 として決定される。検出誤差以上の強度
を用いて測定精度を高めるためである。次に、第1波長
λ1 の1/12の波長以下の波長Δλだけたとえば第1
波長λ1 を600nmとすれば50nm(=Δλ)だけ
第1波長λ1 から上または下へずらした波長たとえば6
50nmが第2波長λ2 として決定される。後述の2色
温度計の原理を示す近似式(式1)を成立さるためであ
る。なお、第1波長λ1 および第2波長λ2 は、放射強
度の測定精度を維持するために相互の波長が重ならない
ように、以下において決定する半値幅の2倍以上の差が
設けられるようにする。そして、上記第1波長λ1 およ
び第2波長λ2 は、単色光の性質を維持するために、そ
の中心波長の1/20以下、たとえば20nm程度以下
の半値幅が用いられる。また、第1フィルタ34および
第2フィルタ36は、それらの透過率の差が30%以内
となるように構成されている。透過率の差が30%より
も大きくなると、輝度の低い側の波長において感度が低
下してS/N比が下がり、表示温度の精度が低下する。
【0013】図1の光学系において、たとえばミラー2
0、22によってハーフミラー24から画像検出器32
までの間において第1光路16と第2光路18とが上記
第1画像G1 と第2画像G2 とが相互に重複しない程度
に僅かにずらされることにより、CCD素子28の光検
出面26において波長の異なる2画像が結像されるよう
になっている。すなわち、前記画像検出器32において
は、たとえば図3に示すように、被測定部材12の表面
から放射される光のうちから第1フィルタ34により選
択された第1波長λ1 の被測定部材12の第1画像G1
が光検出面26上の第1位置B1 に結像され、且つ被測
定部材12の表面から放射される光のうちから第2フィ
ルタ36により選択された第2波長λ2 の被測定部材1
2の第2画像G2 が、光検出面26上の上記第1位置B
1 とは異なる第2位置B2 に結像させられるようになっ
ている。これにより、光検出面26に配列された多数の
光検出素子により、上記第1画像G1 の各部位の放射強
度および第2画像G2 の各部位の放射強度が素子単位す
なわち画素単位で検出されるようになっている。たとえ
ば、前記ミラー20、22、ハーフミラー14、24、
レンズ装置30などが、被測定部材12の画像を波長毎
に同時に2位置に結像させるための第1、第2結像工程
或いは光学式結像装置に対応している。
【0014】演算制御装置40は、たとえばCPU、R
AM、ROM、入出力インターフェースなどを含む所謂
マイクロコンピュータであって、CPUは予めROMに
記憶されたプログラムに従って入力信号、すなわち上記
光検出面26に配列された多数の光検出素子からの信号
を処理し、画像表示器42に被測定部材12の表面温度
分布を表示させる。
【0015】図4は、上記演算制御装置40の演算制御
作動の要部を説明するフローチャートである。ステップ
(以下、ステップを省略する)S1では、光検出面26
に配列された多数の光検出素子からの信号により、第1
画像G1 の各部位の放射強度E1ij および第2画像G2
の各部位の放射強度E2ij が素子単位すなわち画素単位
で読み込まれる。次に、輻射強度比算出工程或いは輻射
強度比算出手段に対応するS2では、光検出面26内の
第1位置B1 に結像された第1画像G1 および第2位置
2 に結像された第2画像G2 のうちの同じ部分に位置
する光検出素子対がそれぞれ検出する第1波長λ1 の輻
射強度E1ij と第2波長λ2 の輻射強度E2ij との輻射
強度比Rij(=E1ij /E2mn )が算出される。次い
で、画素温度算出工程或いは画素温度算出手段に対応す
るS3において、たとえば図5に示す予め記憶された関
係から上記画素毎に算出された実際の輻射強度比Rij
基づいて、被測定部材12の画像を構成する画素毎の温
度Tijが算出される。上記図5に示す関係は、たとえば
式1に示す2色温度計の測定原理を示す近似式から得ら
れるものである。式1は、放射率を用いなくても異なる
2波長λ1 およびλ2における輻射(放射)強度の比R
から被測定部材12の表面温度Tを求めることができる
ように導かれたものである。以下の式において、λ2
λ1 であって、Tは絶対温度を、C1 は放射(Planck)
第1定数、C2 は放射(Planck)第1定数をそれぞれ示
している。
【0016】
【0017】上式1は、以下のようにして求められる。
すなわち、波長λにおいて単位時間、単位面積当たりに
黒体から放射される輻射強度(エネルギ)Eb およびλ
はプランク(Planck)の式である式2に従うことが知ら
れている。また、 exp(C2/λT)>>1である場合
には、ウイーン(Wien)の近似式である式3が成り立つ
ことが知られている。通常の物体は灰色であるため、放
射率εを入れて書き換えると、式4となる。この式4を
用いて2波長λ1 およびλ2 の放射強度E1 およびE2
の比Rを求めると式5が導かれる。上記2波長λ1 およ
びλ2 が近接している場合には、放射率εの依存性を無
視することができ、ε1 =ε2 となるので、前記式1が
得られる。これによれば、放射率εの異なる物体であっ
ても、それに影響なく温度Tを求めることができるので
ある。。
【0018】
【0019】以上のようにして被測定部材12の画像を
構成する画素毎の温度Tijが算出されると、温度分布表
示工程或いは温度分布表示手段に対応するS4におい
て、予め記憶された関係から上記画素毎に算出された実
際の温度Tijに基づいて被測定部材12の表面の温度分
布が表示される。その関係としては、たとえば図6に示
す温度Tと表示色との関係が用いられる。この場合に
は、被測定部材12の表面の温度分布が予め定められた
温度色により表示される。
【0020】以下において、図1に示す光学系を用いて
本発明者等が行った実験例を説明する。図1に示す光学
系において、日本光学製の望遠レンズ(AF Zoom Nikkor
ED70-300mm F4-5.6D)付CCDカメラ(Santa Barbara
Instruments Group 社製ST-7)を画像検出器32とし
て、ハーフミラー14、24はBK7から構成されたシ
グマ光機社製のものであり、クロムプレートによる可視
光用であって30%反射、30%透過のものである。ミ
ラー20、22はシグマ光機社製のものであり、アルミ
平面ミラーであってBK7から構成されている。第1フ
ィルタ34および第2フィルタ36はシグマ光機社製の
ものであり、第1フィルタ34は600nm且つ半値幅
10nm、第2フィルタ36は650nm且つ半値幅1
0nmである。そして、被測定部材としてアルミナ基板
(50×50×0.8mm)の表面にアルミナ基板と放
射率が異なる黒色塗料を部分的に焼き付け、加熱炉の中
央に配置し、室温から10℃/分の速度で1000℃ま
で昇温させる途中の950℃になったときの上記アルミ
ナ基板表面の温度分布を測定した。この条件下において
得られたアルミナ基板表面の温度分布は、アルミナ基板
表面の一部に放射率が異なる黒色塗料が焼き付けてある
にも拘らず全体が同じ温度として測定された。また、画
面中央の温度測定値の繰り返し誤差は2℃であった。
【0021】上記実験の比較例として、特開平7−30
1569号の図2に記載された光学系を用いた他は上記
と同じ条件により測定した。これにより得られたアルミ
ナ基板表面の温度分布は、ミラーの回動操作により波長
毎の画像による検出に時間差があるため、アルミナ基板
表面の一部に放射率が異なる黒色塗料が焼き付けてある
領域と他の領域とでは僅かに異なる画像が現れて50°
程度異なる温度領域として測定され、画面中央の繰り返
し測定誤差も13°であった。
【0022】上述のように、本実施例の温度分布測定装
置10によれば、被測定部材12の温度分布を表示する
ためにその被測定部材12の画像を構成する画素毎の温
度T ijを算出する基礎となる輻射強度比Rijが、画像検
出器32の光検出面26の相互に異なる第1場所B1
よび第2場所B2 に同時に結像された異なる波長λ1
よびλ2 の第1画像G1 および第2画像G2 の同じ部位
でそれぞれ検出された輻射強度E1ij およびE2ij に基
づいて算出されることから、同時刻の輻射強度の比Rが
得られるので、昇温中或いは降温中の物体の表面温度分
布を測定する場合においても十分な測定精度が得られ
る。また、上記第1画像G1 および第2画像G2 は1つ
の(共通の)画像検出器32の光検出面26によって検
出されるので、第1画像G1 および第2画像G2 の間の
検出感度の相互のばらつきがなく、十分な精度が得られ
る。
【0023】図7は、本発明の他の実施例である温度分
布測定装置10の構成を概略示す図である。図7の実施
例では、被測定部材12とハーフミラー14との間に、
被測定部材12からの光を収束させて平行光とする第1
凸レンズ50が設けられるとともに、ハーフミラー24
と画像検出器32との間に平行光を収束させる第2凸レ
ンズ52が設けられているが、他の構成は図1の光学系
と同様である。本実施例によれば、被測定部材12から
画像検出器32までの光路において略平行光とされるの
で、拡散による光損失が防止される。
【0024】図8は、図7の実施例の光学系において、
被測定部材12と第1凸レンズ50との間に被測定部材
12を縮小した実像(空間画像)54を結像させる結
果、第2凸レンズ52と画像検出器32との間に2つの
実像(空間画像)56、58を結像させて、画像検出器
32の光検出面26に図2に示すように波長毎の第1画
像G1 および第2画像G2 を結像させる第3凸レンズ6
0が設けられている。本実施例によれば、第3凸レンズ
56が縮小レンズすなわち広角レンズとして機能するの
で、CCD素子28の光検出面26上において第1画像
1 および第2画像G2 が相互に重ならない利点があ
る。
【0025】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は他の態様においても適用さ
れる。
【0026】例えば、前述の図4のS4では、被測定部
材12の表面温度が色によって表示されていたが、等高
線や濃淡などによって表示されても差し支えない。
【0027】また、前述の実施例の画像検出器32で
は、光検出面26を備えたCCD素子28が用いられて
いたが、カラー撮像管など他の光検出素子が用いられて
もよい。
【0028】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の温度分布測定装置の構成を
概略説明する図である。
【図2】図1の第1フィルタの波長λ1 と第2フィルタ
の波長λ2 を決定する方法を説明する図である。
【図3】図1の画像検出器32の光検出面26上に結像
された第1画像G1 および第2画像G2 を説明する図で
ある。
【図4】図1の演算制御装置の制御作動の要部を説明す
るフローチャートである。
【図5】図4の画素温度算出工程において輻射強度比R
から表面温度Tを求めるために用いられる関係を示す図
である。
【図6】図4の温度分布表示工程において表面温度Tか
ら表示色を決定するために用いられる関係を示す図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例において温度分布測定装置
の光学系を説明する図であって、図1に相当する図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例において温度分布測定装置
の光学系を説明する図であって、図1に相当する図であ
る。
【符号の説明】
10:温度分布測定装置 12:被測定部材 20、22:ミラー、30:レンズ装置(結像装置) S2:輻射強度比算出工程或いは輻射強度比算出手段 S3:画素温度算出工程或いは画素温度算出手段 S4:温度分布表示工程或いは温度分布表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 賢司 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 岩田 美佐男 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 橋本 みゆき 愛知県名古屋市西区則武新町三丁目1番36 号 株式会社ノリタケカンパニーリミテド 内 (72)発明者 北川 邦行 愛知県名古屋市千種区千種一丁目9番地3 号 仲田住宅RJ−201 (72)発明者 新井 紀男 愛知県春日井市勝川町四丁目99番地 Fターム(参考) 2G066 AA15 AB06 AC20 BA14 BA22 BA23 BC12 BC15 BC23 CA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定部材表面の温度分布を、多数の光
    検出素子が配列された光検出面を有する画像検出器を用
    いて測定するための温度分布測定方法であって、 前記被測定部材の表面から放射される光のうちから予め
    選択された第1波長を用いて該被測定部材の画像を前記
    光検出面上の第1位置に結像させる第1結像工程と、 前記被測定部材の表面から放射される光のうちから選択
    された第2波長を用いて該被測定部材の画像を、前記第
    1結像工程による結像と同時に且つ前記光検出面上の第
    1位置とは異なる第2位置に結像させる第2結像工程
    と、 前記第1位置に結像された第1画像および前記第2位置
    に結像された第2画像のうちの同じ部分に位置する光検
    出素子対がそれぞれ検出する第1波長の輻射強度と第2
    波長の輻射強度との比を算出する輻射強度比算出工程
    と、 予め求められた関係から前記光検出素子対毎に算出され
    た実際の輻射強度比に基づいて、前記被測定部材の画像
    を構成する画素毎の温度を算出する画素温度算出工程
    と、 該画素温度算出工程により画素対毎に算出された温度に
    基づいて前記被測定部材の表面の温度分布を表示する温
    度分布表示工程とを、含むことを特徴とする温度分布測
    定方法。
  2. 【請求項2】 被測定部材表面の温度分布を、多数の光
    検出素子が配列された光検出面を有する画像検出器を用
    いて測定するための温度分布測定装置であって、 前記被測定部材の表面から放射される光のうちから予め
    選択された第1波長を用いて該被測定部材の画像を前記
    光検出面上の第1位置に結像させ、且つ該被測定部材の
    表面から放射される光のうちから選択された第2波長を
    用いて該被測定部材の画像を、該光検出面上の該第1位
    置とは異なる第2位置に結像させる光学式結像装置と、 前記第1位置に結像された第1画像および前記第2位置
    に結像された第2画像のうちの同じ部分に位置する光検
    出素子対がそれぞれ検出する第1波長の輻射強度と第2
    波長の輻射強度との比を算出する輻射強度比算出手段
    と、 予め求められた関係から前記光検出素子対毎に算出され
    た実際の輻射強度比に基づいて、前記被測定部材の画像
    を構成する画素毎の温度を算出する画素温度算出手段
    と、 該画素温度算出手段により画素対毎に算出された温度に
    基づいて前記被測定部材の表面の温度分布を表示器に表
    示する温度分布表示手段とを、含むことを特徴とする温
    度分布測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011209272A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 General Electric Co <Ge> 多重スペクトル高温測定撮像システム

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