JP2002213814A - 風呂システムの制御方法及びこの制御方法を実施する風呂釜装置 - Google Patents

風呂システムの制御方法及びこの制御方法を実施する風呂釜装置

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JP2002213814A
JP2002213814A JP2001006662A JP2001006662A JP2002213814A JP 2002213814 A JP2002213814 A JP 2002213814A JP 2001006662 A JP2001006662 A JP 2001006662A JP 2001006662 A JP2001006662 A JP 2001006662A JP 2002213814 A JP2002213814 A JP 2002213814A
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reheating
combustion
control
bath
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JP2001006662A
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Eiichi Tsuji
栄一 辻
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Noritz Corp
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Noritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 浴槽に設置される循環アダプタが側面設置及
び底面設置の双方の風呂路システムに対し適用できる一
方、底面設置の場合に特に好適に適用し得る制御方法を
提供する。 【解決手段】 追い焚きスイッチONにより追い焚き制
御を開始する。循環ポンプONして循環判定により強制
循環による追い焚きが可能であることを確認した上で
(S1,S3でYES)、まず所定時間tが経過するま
で燃焼バーナを間欠燃焼させて追い焚き加熱量を小値と
した初期加熱制御(S4〜S11)を行う。その間、途
中で戻り温度が風呂設定温度に到達すれば追い焚きを終
了する(S7,S10でYES、S16)。tが経過し
ても戻り温度が風呂設定温度に到達しなければ浴槽内の
湯水は十分にあると判断して、風呂設定温度に到達する
まで燃焼バーナを連続燃焼させて追い焚き促進加熱制御
(S12〜S16)を行う。もしも、循環アダプタが側
面設置であれば、最初から促進加熱制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽に設置された
循環アダプタに循環配管が連結され、この循環配管を介
して浴槽と風呂釜とが接続されて浴槽内の湯水が強制循
環により追い焚きされる風呂システムの制御方法及びこ
の制御方法を実施する風呂釜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、風呂システムとして、風呂釜装置
としての給湯器付き風呂釜と浴槽とを循環配管により互
いに接続し、循環ポンプの作動により浴槽内の湯水を上
記給湯器付き風呂釜との間で強制循環させ、これによ
り、浴槽内の湯水を追い焚き可能としたものが一般に知
られている。このような風呂システムにおいては浴槽側
に吸水口及び吐水口を有する循環アダプタを設置し、こ
の循環アダプタに対し上記給湯器付き風呂釜から延設さ
れた循環配管の浴槽側端部が連結される。そして、上記
給湯器付き風呂釜から所定温度の湯水が上記循環配管の
一部もしくは全部を通して浴槽に注湯されて所定の水位
まで湯張りされ、この湯張りの後に追い焚きされる。こ
の追い焚きは、給湯器付き風呂釜のコントローラにより
燃焼加熱部や循環ポンプ等の各種機器が作動制御されて
浴槽内の湯水が風呂使用中は常に所定の風呂設定温度を
維持するように自動制御される場合が多い。
【0003】このような風呂システムにおいては、図1
に示すように循環アダプタ11が浴槽100に対しその
底面寄りの側面位置に対し設置されるのが一般的であ
り、その循環アダプタ11の吸水口や吐水口は、通常、
底面位置よりも所定寸法だけ上方位置で開口している。
このため、コントローラ5′による上記の自動追い焚き
制御も浴槽内水位W.L1が上記循環アダプタ11の設置位
置よりも上側位置まであることを前提として行われる。
つまり、追い焚きするには浴槽100内の湯水を循環配
管300を通して風呂釜200′との間で強制循環させ
る必要があるため、少なくとも上記循環アダプタ11が
水没状態となる程度の湯水が浴槽100内に残っている
必要があり、浴槽内水位W.L2が上記循環アダプタ11よ
りも下側位置になるような減少状態になれば循環配管3
00内にもはや循環流が生じないため、空焚き防止のた
めに追い焚きは強制停止されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、循環アダプ
タ11が図2に示すように浴槽100に対し上記と異な
る設置位置(底面位置)に設置される場合もあり、この
ように循環アダプタ11が底面設置の場合にも上記従来
のコントローラ5′による自動追い焚き制御をそのまま
適用すると、次のような不都合が生じることになる。す
なわち、循環アダプタ11が浴槽100の底面に設置さ
れていると、浴槽100内の湯水量が上記の減少状態の
水位W.L2までのごく少量しか残っていなくても、底面設
置の循環アダプタ11は水没状態となり循環配管300
を通して循環可能であるため、追い焚きが行われてしま
うことになる。そして、この追い焚きにより上記のごく
少量の湯水が循環加熱され、浴槽100内の湯水は風呂
設定温度を超える高温度まで昇温されてしまい、風呂使
用者に不快感を与えてしまうことになると考えられる。
【0005】従って、上記従来の自動追い焚き制御が行
われるコントローラ5′を搭載した風呂釜200′を、
上記の如き循環アダプタ11が底面設置された浴槽10
0に対しては適用し得ないことになる。
【0006】その一方、構造自体は全く同じ風呂釜であ
っても、循環アダプタが例えば側面設置か底面設置かで
制御方法の異なるコントローラを搭載した2種類の風呂
釜を別個に製造し在庫しておくようにすると、外見上は
同じになるため煩雑なものとなる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、第1に、循環
アダプタが側面設置であろうと底面設置であろうと設置
位置に関係なく、同じコントローラを内蔵した風呂釜を
適用し得る風呂システムの制御方法を提供する点、第2
に、循環アダプタが底面設置される場合に特に好適に適
用し得る風呂システムの制御方法を提供する点、もしく
は、第3に、これらの制御方法を実現し得るコントロー
ラを備えた風呂釜装置を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、第1の発明では、循環アダプタが不特定位置
に設置される浴槽と、コントローラにより作動制御され
る風呂釜とが上記循環アダプタに連結される循環配管を
介して追い焚き可能に接続され、上記コントローラによ
り浴槽内の湯水を風呂釜との間で強制循環させつつ追い
焚きするように上記風呂釜を作動制御する風呂システム
の制御方法を対象として以下の特定事項を備えるように
した。すなわち、上記コントローラによる追い焚き制御
として、追い焚き開始から所定時間経過までの間は設定
小加熱量による追い焚き加熱を行いつつ浴槽内の湯水温
度の変動を監視する初期加熱制御を実行し、この初期加
熱制御による処理期間中に上記湯水温度の上昇変動が設
定変動値まで到達すれば上記追い焚き加熱を停止する一
方、上記初期加熱制御による処理時間が経過しても上記
湯水温度の上昇変動が設定変動値まで到達しなければ、
以後、設定大加熱量による追い焚き加熱を行う促進加熱
制御を実行するようにすることを基本特定事項とする
(請求項1)。
【0009】ここで、「湯水温度の上昇変動が設定変動
値まで到達」とは、湯水温度の上昇速度が設定上昇速度
まで到達、制御実行前の初期湯水温度から上昇側への変
動温度値(温度差)が設定温度変動値(例えば+5℃)
に到達、あるいは、上昇変動したその湯水温度自体が設
定温度まで到達のいずれをも含む趣旨である。設定温度
としては、浴槽内の湯水量の多少の如何を判定し得る温
度値、例えば上記初期湯水温度+5℃を設定すればよ
く、もしくは、究極的には風呂設定温度をそのまま設定
してもよい。なお、以上の解釈は請求項2及び請求項9
においても同じである。
【0010】上記第1の発明によれば、追い焚き開始に
よりまずは初期加熱制御が実行され、この間に浴槽内の
湯水温度が設定変動値までの上昇変動を示さなければ、
以後、促進加熱制御が実行されるため、循環アダプタが
底面設置であろうと側面設置であろうとその設置位置の
如何に拘わらず、加えて追い焚き開始時点の浴槽内の湯
水量の多少の如何に拘わらず、従来の制御方法における
不都合を何ら生じることなく確実に風呂設定温度までの
追い焚きを行うことが可能になる。
【0011】すなわち、循環アダプタの設置位置が底面
設置であるか側面設置であるか不特定の風呂システムで
あり、実際には循環アダプタが底面設置されて追い焚き
開始時には浴槽内の湯水がごく少量しかない最悪のケー
スであったとしても、追い焚き開始から所定時間経過ま
では設定小加熱量での追い焚き加熱が実行され、かつ、
その間にも湯水温度の変動が監視されて設定変動値まで
の上昇変動があれば追い焚き加熱が即座に停止されるた
め、浴槽内の湯水が過加熱により風呂設定温度を超える
ことはない。また、循環アダプタが底面設置されていて
も、上記設定変動値までの上昇変動がなければ、以後の
促進加熱制御により風呂設定温度までの追い焚き加熱が
行われる。一方、実際には循環アダプタが側面設置され
ていて浴槽内の湯水量が十分にある場合には、その湯水
量が十分にあることが初期加熱制御における湯水温度の
変動監視により確認され、次に実行される促進加熱制御
により迅速に風呂設定温度までの追い焚き加熱が行われ
る。
【0012】以上により、第1の発明の場合には、循環
アダプタの設置位置が不特定であっても、その設置位置
が底面設置もしくは側面設置の双方の仕様の風呂システ
ムに対して、循環アダプタの設置位置に関係なく同じコ
ントローラを搭載した風呂釜を共通に適用して風呂シス
テムを施工・構築することが可能になる。
【0013】一方、上記第2の目的を達成するために、
第2の発明では、循環アダプタが底面位置に設置される
浴槽と、コントローラにより作動制御される風呂釜とが
上記循環アダプタに連結される循環配管を介して追い焚
き可能に接続され、上記コントローラにより浴槽内の湯
水を風呂釜との間で強制循環させつつ追い焚きするよう
に上記風呂釜を作動制御する風呂システムの制御方法を
対象として以下の特定事項を備えるようにした。すなわ
ち、上記コントローラによる追い焚き制御として、追い
焚き開始から所定時間経過までの間は設定小加熱量によ
る追い焚き加熱を行いつつ浴槽内の湯水温度の変動を監
視する初期加熱制御を実行し、この初期加熱制御による
処理時間中に上記湯水温度の上昇変動が設定変動値まで
到達すれば上記追い焚き加熱を停止する一方、上記初期
加熱制御による処理時間が経過しても上記湯水温度の上
昇変動が設定変動値まで到達しなければ、以後、設定大
加熱量による追い焚き加熱を行う促進加熱制御を実行す
るようにすることを基本特定事項とする(請求項2)。
【0014】この第2の発明によれば、追い焚き開始に
よりまずは初期加熱制御が実行され、この間に浴槽内の
湯水温度が設定変動値までの上昇変動を示さなければ、
以後、促進加熱制御が実行されるため、循環アダプタが
底面設置される場合に、追い焚き開始時点の浴槽内の湯
水量の多少の如何に拘わらず、従来の制御方法における
不都合を何ら生じることなく確実に風呂設定温度までの
追い焚きを行うことが可能になる。
【0015】すなわち、循環アダプタが底面設置されて
追い焚き開始時には浴槽内の湯水が実際にはごく少量し
かない最悪のケースであったとしても、追い焚き開始か
ら所定時間経過までは設定小加熱量での追い焚き加熱が
実行され、かつ、その間に湯水温度の変動が監視され
て、設定変動値までの上昇変動があれば浴槽内の湯水量
がごく少量しかないと判定されて追い焚き加熱が即座に
停止される。このため、浴槽内の湯水が過加熱により風
呂設定温度を超えてしまうという事態が生じることが確
実に防止される。一方、上記設定変動値までの上昇変動
がなければ、浴槽内の湯水量が十分にあると判定され
て、以後の促進加熱制御により風呂設定温度までの追い
焚き加熱が迅速に行われる。
【0016】以上により、第2の発明の場合には、循環
アダプタが底面設置されている風呂システムの追い焚き
制御として好適な制御方法を提供することが可能にな
る。この制御方法は、循環アダプタが底面設置されてお
り、しかも、浴槽内の水位を検出するための水位センサ
が設けられていない風呂システムに対し、特に好適に適
用し得る。
【0017】以上の第1もしくは第2の各発明における
初期加熱制御を実行する期間である所定時間としては、
追い焚きの迅速化を阻害しないよう短時間値であって、
かつ、上記の最悪のケースにおける追い焚き加熱による
過加熱を阻止し得るに十分な時間値、つまり初期加熱制
御での湯水温度の変動監視により浴槽内の湯水量がごく
少量か否かを判定し得る程度の時間値を設定するのが好
ましい。最短の時間値としては、例えば、上記「所定時
間」として、追い焚き加熱の開始時点から浴槽と風呂釜
との間で循環湯水が一巡するのに要する時間値を設定す
ればよい(請求項3)。つまり、浴槽内の湯水が循環配
管を通して風呂釜に戻され、風呂釜で追い焚き加熱され
た後の湯水が浴槽に戻されることによって浴槽内の湯水
温度が上記の1巡の循環による追い焚き加熱の分だけ上
昇する。このときの浴槽内の湯水温度の変動を監視して
おけば、浴槽内の湯水量が多いか少ないかの判定が可能
になる。これにより、循環アダプタの設置位置や浴槽内
の湯水量の如何により実際の風呂システムが上記の最悪
のケースであっても、過加熱を防止しつつも迅速な追い
焚きを可能とし得る。
【0018】上記第1もしくは第2の各発明の初期加熱
制御及び促進加熱制御における追い焚き加熱としては風
呂釜の燃焼加熱部に対する燃焼作動制御により行えばよ
い。その際、燃焼加熱部が燃焼量可変に構成されている
場合には後述の如く燃焼量設定を変更すればよく、ま
た、上記燃焼加熱部が燃焼量固定に構成されている場合
には次のようにすればよい。
【0019】すなわち、追い焚き加熱を風呂釜の燃焼加
熱部での燃焼加熱により行うようにし、初期加熱制御に
おける追い焚き加熱として燃焼作動及び非燃焼作動を交
互に繰り返す間欠燃焼制御により行う一方、促進加熱制
御における追い焚き加熱として燃焼を連続させる連続燃
焼制御により行うようにする(請求項4)。つまり、請
求項1又は請求項2の「初期加熱制御における追い焚き
加熱」は循環配管を通しての強制循環を連続させつつ燃
焼加熱を上記の如く間欠燃焼させる場合を含むものであ
る。初期加熱制御では上記の如き間欠燃焼制御を行うこ
とにより、燃焼量固定の燃焼加熱部であっても、初期加
熱制御の実行期間中の追い焚き加熱量が低くされ設定小
加熱量での追い焚き加熱が可能となる。もちろん、この
ような間欠燃焼制御は、上記の燃焼量固定の燃焼加熱部
たけでなく、燃焼量可変の燃焼加熱部に対し適用しても
よい。
【0020】上記の間欠燃焼制御にあたっては、燃焼作
動及び非燃焼作動の両時間値の比率を、循環配管の戻り
管路を通して浴槽から追い焚き加熱のために燃焼加熱部
に戻される湯水の戻り温度と、その燃焼加熱部に戻され
る循環流量と、その戻される湯水に対し燃焼加熱部で加
えられる追い焚き加熱量との内のいずれか1もしくは2
以上の検出値に基づいて変更するようにしてもよい(請
求項5)。つまり、このような検出値は、循環湯水に対
する燃焼加熱部での加熱により浴槽内の湯水が昇温され
る度合を示すパラメータであり、この検出値に基づき上
記比率を変更することにより、初期加熱制御における浴
槽内の湯水量の確認を過加熱を防止しつつ、迅速に行う
ことが可能になる。例えば、上記比率を、上記検出値に
基づいて燃焼加熱部での加熱により昇温されて浴槽に戻
される加熱後の湯水温度が風呂設定温度(目標温度)に
近づくように変更すればよい。なお、その目標温度とし
て、風呂設定温度に僅かな付加温度値(例えば5℃以下
の温度値)を加えた温度値を設定するようにしてもよ
い。
【0021】一方、上記第1もしくは第2の各発明の初
期加熱制御及び促進加熱制御における追い焚き加熱とし
て燃焼量可変の燃焼加熱部を用いた燃焼作動制御により
行う場合には、次のようにすればよい。すなわち、初期
加熱制御における追い焚き加熱として上記燃焼加熱部を
設定低燃焼量により連続燃焼作動させる一方、促進加熱
制御における追い焚き加熱として上記燃焼加熱部を設定
高燃焼量により連続燃焼作動させるようにする(請求項
6)。これにより、初期加熱制御における設定小加熱量
及び促進加熱制御における設定大加熱量を共に実現させ
ることが可能になる。なお、燃焼量可変の燃焼加熱部と
しては、燃焼させる燃料供給量を可変しても、燃料供給
量は一定であっても燃焼させるノズルの本数を可変にし
ても、いずれでもよい。
【0022】また、第1の発明において、循環アダプタ
の設置位置が浴槽の側面位置であることの既知情報が予
め入力設定されているときは、初期加熱制御の実行を省
略して追い焚き開始から促進加熱制御が実行されるよう
追い焚き制御を切換えるようにすればよい(請求項
7)。循環アダプタが側面設置であれば、浴槽内の湯水
が強制循環可能であるということは浴槽内にその循環ア
ダプタの設置位置よりも少なくとも上側までの浴槽内水
位がある、つまり浴槽内の湯水量が追い焚きするのに十
分にあるということであるため、追い焚き開始の最初か
ら促進加熱制御を実行させても極めて短時間に過加熱状
態に至ることはなく、逆に初期加熱制御を省略して最初
から促進加熱制御を実行させることにより風呂設定温度
までの追い焚きを迅速に行うことが可能になる。この場
合の促進加熱制御における追い焚き加熱は、追い焚き加
熱を風呂釜の燃焼加熱部での燃焼加熱により行う場合に
は、その燃焼を連続させる連続燃焼制御により行うよう
にすればよい(請求項8)。
【0023】なお、上記の既知情報は風呂システムの施
工者等の手動入力操作により入力設定させるようにして
もよいが、循環アダプタ自身に風呂釜に対する通信機能
が付与されている等の場合にはその循環アダプタから例
えば識別情報を出力させその識別情報により上記既知情
報の入力設定を自動処理で行わすようにしてもよい。
【0024】また、上記第3の目的を達成するために、
第3の発明では、循環アダプタが設置される浴槽に対し
上記循環アダプタに連結される循環配管を介して追い焚
き可能に接続され、上記浴槽内の湯水を上記循環配管を
通して強制循環させつつ追い焚きするよう追い焚き制御
するコントローラを備えた風呂釜装置を対象として以下
の特定事項を備えるようにした。すなわち、上記浴槽内
の湯水温度を検出する湯水温度検出手段を備え、上記コ
ントローラとして初期加熱制御部と即時出湯加熱制御部
とを備えるものとする。そして、上記初期加熱制御部と
して、追い焚き開始から所定時間経過までの設定処理時
間の間、設定小加熱量による追い焚き加熱を実行する一
方、上記湯水温度検出手段からの検出湯水温度の出力を
受けて浴槽内の湯水温度の変動を監視しその湯水温度の
上昇変動が設定変動値まで到達すれば上記追い焚き加熱
を停止する構成とする。加えて、上記促進加熱制御部と
して、上記設定処理時間が経過しても上記湯水温度の上
昇変動が設定変動値まで到達しなければ、以後、設定大
加熱量による追い焚き加熱を実行する構成とする(請求
項9)。
【0025】上記第3の発明によれば、コントローラの
初期加熱制御部により第1もしくは第2の発明における
初期加熱制御が行われる一方、促進加熱制御部により第
1もしくは第2の発明における促進加熱制御が行われ
る。
【0026】そして、上記第3の発明をより具体化した
例として、循環配管の途中に配設された燃焼加熱部を備
え、初期加熱制御部として、上記燃焼加熱部の燃焼作動
及び非燃焼作動を交互に繰り返す間欠燃焼制御を実行す
ることにより平均加熱量を設定小加熱量にする構成とし
てもよい(請求項10)。これにより、請求項4の制御
方法が確実に実施される。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1に係る
風呂システムの制御方法によれば、循環アダプタが底面
設置であろうと側面設置であろうとその設置位置の如何
に拘わらず、加えて追い焚き開始時点の浴槽内の湯水量
の多少の如何に拘わらず、従来の制御方法における不都
合を何ら生じることなく確実に風呂設定温度までの追い
焚きを行うことができる。これにより、循環アダプタの
設置位置が底面設置もしくは側面設置の双方の仕様の風
呂システムに対しても、循環アダプタの設置位置に関係
なく同じコントローラを搭載した風呂釜を共通に適用し
て風呂システムを施工・構築することができると共に、
循環アダプタの設置位置の違いにより複数種類の被制御
装置を製造・在庫しておく必要を無くすことができる。
【0028】請求項2に係る風呂システムの制御方法に
よれば、循環アダプタが底面設置される場合に、追い焚
き開始時点の浴槽内の湯水量の多少の如何に拘わらず、
従来の制御方法における不都合を何ら生じることなく確
実に風呂設定温度までの追い焚きを行うことができる。
これにより、循環アダプタが底面設置されている風呂シ
ステムの追い焚き制御として好適な制御方法を提供する
ことができる。特に、循環アダプタが底面設置でかつ浴
槽内の水位を検出するための水位センサが設けられてい
ない風呂システムに適用する制御方法として有用とな
る。
【0029】請求項3によれば、請求項1又は請求項2
における初期加熱制御の実行期間として、初期加熱制御
での湯水温度の上昇度合の監視により浴槽内の湯水量が
ごく少量か否かを判定し得る最短の時間を具体的に特定
することができ、実際の風呂システムが循環アダプタの
設置位置や浴槽内の湯水量の如何により最悪のケースで
あっても、過加熱を防止しつつも迅速な追い焚きを実現
させることができる。
【0030】請求項4によれば、請求項1又は請求項2
において、燃焼加熱部がたとえ燃焼量固定に構成されて
いても、また、燃焼量可変に構成されていも、初期加熱
制御における設定小加熱量による追い焚き加熱及び促進
加熱制御における設定大加熱量による追い焚き加熱を共
に確実に実現させることができる。
【0031】請求項5によれば、請求項1又は請求項2
において、初期加熱制御における浴槽内の湯水量の確認
を、過加熱を防止しつつ迅速に行うことができる。これ
により、追い焚きに要する全体時間の短縮化を図ること
ができる。
【0032】請求項6によれば、請求項1又は請求項2
において、燃焼量可変の燃焼加熱部を用いることによ
り、初期加熱制御における設定小加熱量による追い焚き
加熱及び促進加熱制御における設定大加熱量による追い
焚き加熱を共に確実に実現させることができる。
【0033】請求項7によれば、請求項1において、循
環アダプタの設置位置が浴槽の側面位置であることの既
知情報が予め入力設定されている場合に、初期加熱制御
を省略して風呂設定温度までの追い焚きを迅速に行うこ
とができる。また、請求項8によれば、請求項6の場合
の促進加熱制御を容易かつ確実に行うことができる。
【0034】請求項9の風呂釜装置によれば、請求項1
又は請求項2の風呂システムの制御方法を確実に実現さ
せることができ、各風呂システムを各構築することがで
きる。また、請求項10によれば、請求項4の制御方法
を確実に実現させることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0036】本発明の実施形態が適用される風呂システ
ムは、図1及び図2に示すように循環アダプタ11が設
置された浴槽100と、コントローラ5により作動制御
されて給湯機能、湯張り機能、強制循環式の追い焚き機
能を発揮する風呂釜装置としての給湯器付き風呂釜20
0とを循環配管300により接続してなるものである。
そして、上記循環アダプタ11の浴槽100に対する設
置位置が側面設置(図1参照)であろうと、底面設置
(図2参照)であろうと、同一のコントローラ5を搭載
した同一仕様の給湯器付き風呂釜200を共通に適用し
て風呂システムの施工・構築が可能とされたものであ
る。
【0037】上記給湯器付き風呂釜200を図3に基づ
いて詳細に説明する。なお、図3においては循環アダプ
タ11が浴槽100に対し側面設置された状態(図1の
状態に対応)を実線により示し、循環アダプタ11が浴
槽100に対し底面設置された状態(図2の状態に対
応)を一点鎖線で示している。上記給湯器付き風呂釜2
00は、給湯回路2と、浴槽100内の湯水の追い焚き
を行う風呂の追い焚き循環回路3と、給湯回路2からの
出湯を追い焚き循環回路3に注湯して上記浴槽1への湯
張りを行う注湯回路4とを備えたものである。
【0038】上記給湯回路2は、水道管に接続された給
水管路21から給湯側熱交換器22に導入される水を給
湯側燃焼バーナ23の燃焼熱により加熱し、加熱後の湯
水を出湯管路24を通して下流端の給湯栓25まで給湯
させるようになっている。上記給水管路21と出湯管路
24との間にはバイパス管路26が設けられて、調整弁
27による水の混合調節により温度調整が行われるよう
になっている。
【0039】上記給水管路21には入水量センサ28
と、入水温度センサ29とが配設されている一方、上記
出湯管路24には水量調整弁30と、上記給湯栓25も
しくは注湯回路4に供給される湯水の温度を検出する給
湯温度センサ31とが配設されている。
【0040】上記追い焚き循環回路3は、それぞれ循環
アダプタ11に連通接続された戻り管路32及び往き管
路36からなる循環配管300を備え、上記戻り管路3
2から循環ポンプ33の作動により追い焚き用熱交換器
34に戻される浴槽1内の湯水を燃焼加熱部としての追
い焚き側燃焼バーナ35の燃焼熱により加熱し、加熱後
の湯水を往き管路36を通して再び上記浴槽1内に供給
して追い焚きさせるようになっている。上記熱交換器3
4と燃焼バーナ35とによって本発明の燃焼加熱部が構
成され、この燃焼加熱部の燃焼制御が上記燃焼バーナ3
5の燃焼作動を制御することにより実現される。
【0041】上記戻り管路32には、循環湯水の循環方
向上流側から順に、水圧検出により浴槽1の水位を検出
する水位センサ37と、上記循環ポンプ33と、循環流
の通過によりフラップが開いて循環判定のON指令が出
力される水流スイッチ38と、浴槽100内から追い焚
き側熱交換器34に戻される循環湯水の温度を検出する
湯水温度検出手段としての戻り温度センサ39とが配設
されている。この戻り温度センサ39により検出される
戻り温度によって、追い焚き時における浴槽100内の
湯水温度が把握されることになる。
【0042】上記注湯回路4は、上流端が上記出湯管路
24の下流側から分岐し、途中で二つに分岐して一方の
下流端が上記循環ポンプ33の吐出側の戻り管路32に
連通する第1注湯管路41と、他方の下流端が上記往き
管路36に連通する第2注湯管路42とを備えており、
これらの注湯管路41,42を通して上記給湯回路2か
らの注湯湯水を追い焚き循環回路3の上記戻り管路32
及び往き管路36の双方に流入させて浴槽100に注湯
し得るようになっている。上記注湯回路4の上流端側位
置には注湯流量を検出する注湯量センサ43が介装さ
れ、各注湯管路41,42には開閉制御により注湯の切
換を行う注湯電磁弁44,45が配設され、また、各注
湯電磁弁44,45の下流側位置には二段配置の逆止弁
46,47が配設されている。これにより、追い焚き循
環回路3側からの循環湯水の給湯回路2側への逆流入を
阻止するようになっている。
【0043】そして、図3において、61,62はそれ
ぞれ燃焼用空気を供給する送風ファン、63は燃料ガス
を供給するガス供給管であり、このガス供給管63は元
ガス電磁弁64及び電磁比例弁65を介して給湯側燃焼
バーナ23と追い焚き側燃焼バーナ36とのそれぞれに
燃料ガスを供給するようになっている。なお、以下の説
明では、上記燃焼バーナ35の燃焼作動の際に上記電磁
比例弁65は常に一定開度に開制御されるようになって
いる。
【0044】上記の給湯器付き風呂釜200はMPU及
びメモリ等を備えたコントローラ5によって、給湯制御
や、湯張り制御及び追い焚き制御からなる風呂作動制御
等の各制御がリモコン50等からの出力及び上記の各種
センサからの出力等に基づいて行われるようになってい
る。
【0045】上記コントローラ5は、図4に特に風呂作
動制御に係る部分を抜き出して示すように、給湯回路2
からの出湯を浴槽100に対し所定の設定水位まで湯張
りする湯張り制御部51と、浴槽100内の湯水をリモ
コン50によりユーザが設定した風呂設定温度まで追い
焚きする追い焚き制御部52と、循環アダプタ11が側
面設置であることの既知情報が入力設定された場合にそ
の既知情報を記録する既知情報記録部53とを備えてい
る。
【0046】上記既知情報記録部53は例えばEEPR
OMにより書き換え可能に構成され、上記既知情報が入
力設定された場合に限りその既知情報を記録するように
なっている。このような既知情報が入力設定される場合
としては次のような場合が想定される。例えば給湯器付
き風呂釜200が製造工場から出荷される時点あるいは
販売店から販売・出荷される時点において、その風呂釜
200が適用される風呂システムの仕様が予め特定され
ており、その特定仕様における循環アダプタ11が浴槽
100に対し側面設置されるものである場合などに、製
造者もしくは販売者等により上記既知情報の入力設定が
手動入力操作により行われることがある。このような手
動入力操作による入力設定は、例えばリモコン50もし
くはコントローラ5に予め設定されたディップスイッチ
により行うようにすればよい。また、浴槽100に設置
される循環アダプタ11が例えば通信機能を有するよう
な特殊な型式の部品である場合であって、通信接続する
ことによりその循環アダプタ11が側面設置であること
の既知情報が出力されるように設定されている場合に上
記の既知情報の入力設定が自動で行われる。そして、上
記既知情報記録部53は既知情報が入力設定されて記録
されると、その既知情報を上記湯張り制御部51及び追
い焚き制御部52からの出力要求を受けてそれらに出力
するようになっている。
【0047】上記追い焚き制御部52は、初期加熱制御
を行う初期加熱制御部としての間欠燃焼制御部521
と、促進加熱制御を行う促進加熱制御部としての連続燃
焼制御部522とを備えている。上記間欠燃焼制御部5
21は、追い焚きの運転指令が入力されると、燃焼バー
ナ35を所定の間欠燃焼時間だけ燃焼作動及び非燃焼作
動の交互繰り返しによる間欠燃焼作動させて、熱交換器
34を通過する循環湯水に追い焚きのための燃焼熱(追
い焚き加熱)を加えるようになっている。上記の燃焼作
動及び非燃焼作動の交互繰り返しは間欠燃焼周期設定部
523から出力される所定の間欠燃焼周期に基づいて行
われる。これにより、所定の設定小加熱量の追い焚き加
熱が上記循環湯水に加えられるようになっている。
【0048】上記の間欠燃焼時間は、燃焼開始時点から
浴槽100内の湯水が戻り管路32を通して熱交換器3
4に戻され、この熱交換器34で加熱された後に往き管
36を通して上記浴槽100に戻されるというように浴
槽100内の湯水が循環配管300を一巡するのに必要
な十分な時間値tが設定される。このような時間値tの
例としては、風呂釜200と浴槽100との間の配管長
さにより変化するものの、通常の循環ポンプ33の能力
及び一般的な最長配管長さ(例えば15m)を基準にし
かつ配管の曲がり部等の配管抵抗を考慮すると、湯水が
浴槽100から戻り管路32を通して風呂釜200まで
流送される片道分で25秒要し、往復で倍の50秒とい
う時間値が試験的に求められる。この50秒に余裕分
(例えば10秒)を付加すれば60秒が上記時間値tと
して例示される。
【0049】上記の間欠燃焼周期設定部523での間欠
燃焼周期の設定は次のようにして行われる。すなわち、
燃焼作動時間xと非燃焼作動時間yとの時間比率(x/
y)と、燃焼作動と非燃焼作動との1サイクルの間欠サ
イクル時間(x+y)とを設定する。
【0050】上記時間比率(x/y)は次の(1)式を用
いて演算により求める。(1)式において、Tsは風呂設定
温度を、Tcは戻り温度センサ39により検出される戻
り温度を、Thは熱交換器34で加熱された後に往き管
路36を通して浴槽100に戻される湯水の往き温度
を、αは上記風呂設定温度に対する付加温度値をそれぞ
れ表している。
【0051】 x/y={(Ts+α)−Tc}/{Th−(Ts+α)} …(1) 上記往き温度Thは往き管路36に対し往き温度を検出
する往き温度センサを設けて直接に検出するようにして
もよいし、演算により求めてもよい。この往き温度Th
の演算は、上記戻り温度Tcと、循環配管300内を流
れる循環流量と、熱交換器34に加えられる燃焼バーナ
35の燃焼加熱量とにより求めればよい。つまり、上記
時間比率は、戻り温度、循環流量及び燃焼加熱量に応じ
て変更されるようになっている。また、上記付加温度値
αとしては過加熱とならない範囲でかつ加熱の迅速化が
図られるように例えば5℃以下の温度値を採用すればよ
く、この付加温度値αを加えた(Ts+α)が目標温度
を表すことになる。
【0052】上記間欠サイクル時間(x+y)は、間欠
燃焼時間tに対し十分に短い時間値を設定する。これ
は、間欠燃焼時間tの間に燃焼作動と非燃焼作動との繰
り返し回数をできるだけ多くして、循環湯水に対し付与
する追い焚き加熱量として急に高加熱量とせずにできる
だけ平均化させるためである。上記の間欠サイクル時間
(x+y)の例としては、間欠燃焼時間tが60秒とす
る場合には例えば10秒が挙げられる。この場合には、
間欠燃焼時間の間における燃焼作動と非燃焼作動との繰
り返し回数は6回となる。
【0053】以上で間欠サイクル時間(x+y)が決ま
れば、この間欠サイクル時間(x+y)に上記の時間比
率(x/y)を乗じて燃焼作動時間x及び非燃焼作動時
間yが得られ、これらが間欠燃焼制御部521に出力さ
れる。このような間欠燃焼制御部521による間欠燃焼
制御によって1間欠サイクル時間において浴槽100内
の湯水が昇温される度合は次のように例示される。すな
わち、間欠サイクル時間(x+y)が10秒で、xが2
秒、yが8秒と設定された場合、燃焼作動により40℃
(戻り温度Tc)の湯水が70℃(往き温度Th)に昇温
したとすると、上記1間欠サイクル時間での追い焚き加
熱により往き管路36に流される湯水の平均の往き温度
は、 (70℃×2秒+40℃×8秒)/10秒=46℃ となる。
【0054】一方、上記連続燃焼制御部522は、戻り
温度が風呂設定温度に到達するまで燃焼バーナ35を連
続して燃焼作動させるものである。
【0055】次に、図5を参照しつつ、上記追い焚き制
御部52による追い焚き制御を説明する。
【0056】リモコン50の追い焚きスイッチがON操
作されると、まず循環ポンプ33が作動され(ステップ
S1)、上記既知情報記録部522から出力される既知
情報が有るか否かを確認する(ステップS2)。既知情
報があれば風呂システムを構成する浴槽100は循環ア
ダプタ11が側面設置のものであるため、ステップS3
〜ステップS11までの間欠燃焼制御を省略してステッ
プS12以降の連続燃焼制御を実行する。これにより、
追い焚き完了までに要する時間を短縮化することができ
る。逆に既知情報が無ければ循環アダプタ11の設置位
置は不明であると判断して、まずはステップS3以降の
間欠燃焼制御に進む。
【0057】ステップS3では水流スイッチ38からO
N信号が出力されたか否かの判定、すなわち、浴槽内の
水位が循環アダプタ11よりも上側位置まで有り追い焚
きのための強制循環が可能な湯水量が有るか否かの循環
判定を行い、ON信号が出力されなければ浴槽100内
には追い焚きし得る程度の湯水量がないものとして、O
N信号が出力されるまで燃焼作動を禁止し(ステップS
5)、ON信号が出力されれば燃焼バーナ35の燃焼作
動に入る(ステップS4)。
【0058】そして、燃焼作動時間xが経過するまで上
記のステップS3及びS4を繰り返す(ステップS6で
NOの場合)。この繰り返しの間に戻り温度センサ39
により検出される戻り温度が風呂設定温度に到達したか
否かを監視し(ステップS7)、その戻り温度が風呂設
定温度に到達すれば燃焼作動を停止させて追い焚き制御
を終了する(ステップS7でYES、ステップS1
6)。
【0059】ステップS6で燃焼作動時間xが経過すれ
ば燃焼作動を停止させ(ステップS6でYES、ステッ
プS8)、この燃焼作動の停止(被燃焼作動)を非燃焼
作動時間yが経過するまで継続する(ステップS9でN
O、ステップS8)。この停止期間中にも上記戻り温度
が風呂設定温度に到達したか否かを監視し(ステップS
10)、その戻り温度が風呂設定温度に到達すれば燃焼
作動を停止させて追い焚き制御を終了する(ステップS
10でYES、ステップS16)。
【0060】この非燃焼作動時間yが経過すれば、間欠
燃焼時間tが経過しているか否かを確認して、この間欠
燃焼時間tが経過するまで上記のステップS3〜S9の
処理を繰り返す(ステップS11でNOの場合)。
【0061】上記間欠燃焼時間tが経過してもステップ
S7及びS10で戻り温度が風呂設定温度に到達しなけ
れば、浴槽100内には十分な湯水量が有ると判断して
ステップS12以降の連続燃焼制御に進む(ステップS
11でYESの場合)。
【0062】この連続燃焼制御は、まずステップS3と
同様に水流スイッチ38からON信号が出力されるか否
かの循環判定を行い、ON信号が出力されなければその
ON信号が出力されるまで燃焼作動を停止し(ステップ
S12でNO、ステップS14)、ON信号が出力され
れば燃焼バーナ35の燃焼作動に入る(ステップS12
でYES、ステップS13)。
【0063】そして、この燃焼作動を戻り温度が風呂設
定温度に到達するまで連続して継続し(ステップS15
でNO、ステップS12及びS13)、上記戻り温度が
風呂設定温度に到達すれば燃焼作動を停止させて追い焚
き制御を終了させる(ステップS15でYES、ステッ
プS16)。
【0064】以上により、浴槽100に対し循環アダプ
タ11が底面設置であろうと側面設置であろうと、ま
た、浴槽100内の湯水量の如何がどのようであろうと
も、過加熱を確実に防止して風呂設定温度までの追い焚
きを行うことができる。
【0065】また、上記のコントローラ5を有する給湯
器付き風呂釜200を循環アダプタ11が浴槽100に
底面設置された風呂システムに対し適用することによ
り、浴槽100内の湯水量が多少の如何に拘わらず、不
都合を生じることなく確実に追い焚き制御を行うことが
できる。
【0066】<他の実施形態>なお、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態
を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、
間欠燃焼制御の燃焼作動として燃焼バーナ35を燃焼さ
せる一方、非燃焼作動としてその燃焼バーナ35の燃焼
を停止させる場合を示したが、これに限らず、非燃焼作
動として燃焼バーナ35の燃焼を完全に停止させるので
はなくて、例えばガス比例弁65の開度を微小開度に絞
り非作動時間yの間は燃焼バーナ35を微小燃焼量で燃
焼させた状態にするようにしてもよい。
【0067】また、上記実施形態では初期加熱制御とし
て間欠燃焼制御を行い、促進加熱制御として連続燃焼制
御を行う場合を示したが、これに限らず、初期加熱制御
及び促進加熱制御を共に燃焼バーナ35を連続燃焼させ
た状態で行うようにしてもよい。この場合には、初期加
熱制御としてガス比例弁65の開度を小さくして燃料供
給量を少なくすることにより燃焼バーナ35を設定低燃
焼量で燃焼させ、これにより、設定小加熱量での追い焚
き加熱を実行させる一方、促進加熱制御として上記ガス
比例弁65の開度を大きくして燃料供給量を多くするこ
とにより燃焼バーナ35を設定高燃焼量で燃焼させ、こ
れにより、設定大加熱量での追い焚き加熱を実行させる
ようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態が適用される風呂システムの
例を示す模式図である。
【図2】図1とは異なるタイプの風呂システムの例を示
す模式図である。
【図3】給湯器付き風呂釜の詳細を示す模式図である。
【図4】コントローラの構成を示すブロック図である。
【図5】追い焚き制御を示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 コントローラ 11 循環アダプタ 33 循環ポンプ 35 燃焼バーナ(燃焼加熱部) 39 戻り温度センサ(湯水温度検出手段) 52 追い焚き制御部 53 既知情報記録部 100 浴槽 200 給湯器付き風呂釜(風呂釜,風呂釜装
置) 300 循環配管 521 間欠燃焼制御部(初期加熱制御部) 522 連続燃焼制御部(促進加熱制御部)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 循環アダプタが不特定位置に設置される
    浴槽と、コントローラにより作動制御される風呂釜とが
    上記循環アダプタに連結される循環配管を介して追い焚
    き可能に接続され、上記コントローラにより浴槽内の湯
    水を風呂釜との間で強制循環させつつ追い焚きするよう
    に上記風呂釜を作動制御する風呂システムの制御方法で
    あって、 上記コントローラによる追い焚き制御として、追い焚き
    開始から所定時間経過までの間は設定小加熱量による追
    い焚き加熱を行いつつ浴槽内の湯水温度の変動を監視す
    る初期加熱制御を実行し、この初期加熱制御による処理
    時間中に上記湯水温度の上昇変動が設定変動値まで到達
    すれば上記追い焚き加熱を停止する一方、上記初期加熱
    制御による処理時間が経過しても上記湯水温度の上昇変
    動が設定変動値まで到達しなければ、以後、設定大加熱
    量による追い焚き加熱を行う促進加熱制御を実行するよ
    うにすることを特徴とする風呂システムの制御方法。
  2. 【請求項2】 循環アダプタが底面位置に設置される浴
    槽と、コントローラにより作動制御される風呂釜とが上
    記循環アダプタに連結される循環配管を介して追い焚き
    可能に接続され、上記コントローラにより浴槽内の湯水
    を風呂釜との間で強制循環させつつ追い焚きするように
    上記風呂釜を作動制御する風呂システムの制御方法であ
    って、 上記コントローラによる追い焚き制御として、追い焚き
    開始から所定時間経過までの間は設定小加熱量による追
    い焚き加熱を行いつつ浴槽内の湯水温度の変動を監視す
    る初期加熱制御を実行し、この初期加熱制御による処理
    時間中に上記湯水温度の上昇変動が設定変動値まで到達
    すれば上記追い焚き加熱を停止する一方、上記初期加熱
    制御による処理時間が経過しても上記湯水温度の上昇変
    動が設定変動値まで到達しなければ、以後、設定大加熱
    量による追い焚き加熱を行う促進加熱制御を実行するよ
    うにすることを特徴とする風呂システムの制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の風呂シス
    テムの制御方法であって、 初期加熱制御を、追い焚き加熱の開始時点から浴槽と風
    呂釜との間で循環湯水が一巡するのに要する時間が経過
    するまで実行するようにする、風呂システムの制御方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の風呂シス
    テムの制御方法であって、 追い焚き加熱を風呂釜の燃焼加熱部での燃焼加熱により
    行うようにし、 初期加熱制御における追い焚き加熱として燃焼作動及び
    非燃焼作動を交互に繰り返す間欠燃焼制御により行う一
    方、促進加熱制御における追い焚き加熱として燃焼を連
    続させる連続燃焼制御により行うようにする、風呂シス
    テムの制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の風呂システムの制御方
    法であって、 間欠燃焼制御として、燃焼作動及び非燃焼作動の両時間
    値の時間比率を、循環配管の戻り管路を通して浴槽から
    追い焚き加熱のために燃焼加熱部に戻される湯水の戻り
    温度と、その燃焼加熱部に戻される循環流量と、その戻
    される湯水に対し燃焼加熱部で加えられる追い焚き加熱
    量との内のいずれか1もしくは2以上の検出値に基づい
    て変更するようにする、風呂システムの制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2に記載の風呂シス
    テムの制御方法であって、 風呂釜の燃焼加熱部を燃焼量可変とし、この燃焼加熱部
    により追い焚き加熱を行うようにし、 初期加熱制御における追い焚き加熱として上記燃焼加熱
    部を設定低燃焼量により連続燃焼作動させる一方、促進
    加熱制御における追い焚き加熱として上記燃焼加熱部を
    設定高燃焼量により連続燃焼作動させるようにする、風
    呂システムの制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の風呂システムの制御方
    法であって、 循環アダプタの設置位置が浴槽の側面位置であることの
    既知情報が予め入力設定されているときは、初期加熱制
    御の実行を省略して追い焚き開始から促進加熱制御が実
    行されるよう追い焚き制御を切換えるようにする、風呂
    システムの制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の風呂システムの制御方
    法であって、 追い焚き加熱を風呂釜の燃焼加熱部での燃焼加熱により
    行うようにし、 促進加熱制御における追い焚き加熱として燃焼を連続さ
    せる連続燃焼制御により行うようにする、風呂システム
    の制御方法。
  9. 【請求項9】 循環アダプタが設置される浴槽に対し上
    記循環アダプタに連結される循環配管を介して追い焚き
    可能に接続され、上記浴槽内の湯水を上記循環配管を通
    して強制循環させつつ追い焚きするよう追い焚き制御す
    るコントローラを備えた風呂釜装置であって、 上記浴槽内の湯水温度を検出する湯水温度検出手段を備
    え、 上記コントローラは、 追い焚き開始から所定時間経過までの設定処理時間の
    間、設定小加熱量による追い焚き加熱を実行する一方、
    上記湯水温度検出手段からの検出湯水温度の出力を受け
    て浴槽内の湯水温度の変動を監視しその湯水温度の上昇
    変動が設定変動値まで到達すれば上記追い焚き加熱を停
    止する初期加熱制御部と、上記設定処理時間が経過して
    も上記湯水温度の上昇変動が設定変動値まで到達しなけ
    れば、以後、設定大加熱量による追い焚き加熱を実行す
    る促進加熱制御部とを備えていることを特徴とする風呂
    釜装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の風呂釜装置であっ
    て、 循環配管の途中に配設された燃焼加熱部を備え、 初期加熱制御部は、上記燃焼加熱部の燃焼作動及び非燃
    焼作動を交互に繰り返す間欠燃焼制御を実行することに
    より平均加熱量を設定小加熱量にするように構成されて
    いる、風呂釜装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102009059260A1 (de) 2008-12-26 2010-09-23 Omron Corporation Versetzungssensor

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