JP2002213221A - エンジンにおけるオイルポンプ取付け構造 - Google Patents

エンジンにおけるオイルポンプ取付け構造

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JP2002213221A
JP2002213221A JP2001333342A JP2001333342A JP2002213221A JP 2002213221 A JP2002213221 A JP 2002213221A JP 2001333342 A JP2001333342 A JP 2001333342A JP 2001333342 A JP2001333342 A JP 2001333342A JP 2002213221 A JP2002213221 A JP 2002213221A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】クランクシャフトを回転自在に支承するクラン
クケースと、該クランクケースの下部に結合されるオイ
ルパンと、前記クランクシャフトに連動して回転するオ
イルポンプとを含むエンジンの低重心化を図り、オイル
ポンプの吸入効率および整備性を向上する。 【解決手段】オイルポンプ44のポンプハウジング45
が、オイルパン42の底部に設けられた取付け部52に
着脱可能に取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クランクシャフト
を回転自在に支承するクランクケースと、該クランクケ
ースの下部に結合されるオイルパンと、前記クランクシ
ャフトに連動して回転するオイルポンプとを含むエンジ
ンに関し、特に、オイルポンプの取付け構造の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、オイルポンプのポンプハウジング
は、たとえば特公昭62−34950号公報で開示され
るように、クランクケースの下部に着脱可能に取付けら
れることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のように、ポ
ンプハウジングがクランクケースの下部に着脱可能に取
付けられる構成では、オイルポンプの位置が比較的高く
なり、それによりエンジンの重心も高くなってしまう。
その上、オイルポンプのポンピングロス増加、整備性の
低下およびオイル通路の複雑化等の問題が生じ易い。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、エンジンの重心を比較的低くすることを可能
とし、しかもオイルポンプの吸入効率および整備性を向
上し得るようにしたエンジンにおけるオイルポンプ取付
け構造を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すため
に、請求項1記載の発明は、クランクシャフトを回転自
在に支承するクランクケースと、該クランクケースの下
部に結合されるオイルパンと、前記クランクシャフトに
連動して回転するオイルポンプとを含むエンジンにおい
て、前記オイルポンプのポンプハウジングが、前記オイ
ルパンの底部に設けられた取付け部に着脱可能に取付け
られることを特徴とする。
【0006】このような構成によれば、オイルポンプの
位置を比較的低い位置に設定することが可能となり、そ
の結果、エンジンの低重心化を図るこができるととも
に、オイルポンプの吸入効率および整備性を向上するこ
とが可能となる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記オイルポンプの吸入口
に接続されるオイルストレーナが、前記オイルパンおよ
びポンプハウジング間に挟持、固定されることを特徴と
し、かかる構成によれば、オイルストレーナをボルト等
の固定に必要な専用部品を用いることなく、オイルパン
およびポンプハウジング間に固定することができ、部品
点数および組付作業工数を低減することができる。しか
もオイルポンプの吸入口およびオイルストレーナ間のオ
イル吸入路を短く設定して、オイルポンプのポンピング
ロスを低減することができる。
【0008】請求項3記載の発明は、上記請求項2記載
の発明の構成に加えて、前記オイルポンプの吐出口に接
続されるリリーフ弁が、前記オイルストレーナの挟持方
向と平行な方向で前記オイルパンおよびポンプハウジン
グ間に挟持、固定され、前記吐出口に接続されるオイル
フィルタがオイルパンの側壁外面に取付けられることを
特徴とし、かかる構成によれば、ポンプハウジングおよ
びオイルパン間にオイルストレーナを挟持したことによ
ってオイルストレーナの側方に生じるスペースを有効に
活用してリリーフ弁を配置することができ、しかもリリ
ーフ弁がオイルポンプのポンプハウジングに直接接続さ
れることにより、オイルポンプからオイルフィルタまで
のオイル吐出路を短くかつ簡略化して形成することがで
きる。またリリーフ弁のリリーフ口をオイルパン内のオ
イル中に設定することが容易となり、泡の発生を抑える
ことができる。
【0009】さらに請求項4記載の発明は、上記請求項
1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記ポ
ンプハウジングには、前記オイルパン内に形成されるオ
イル溜まり室と隔絶する動力伝達室をオイルパンの側壁
との間に形成する隔壁が設けられ、前記ポンプハウジン
グで回転自在に支承される駆動軸の前記動力伝達室側の
端部には、前記クランクシャフトからの動力伝達により
回転する回転部材が固定されることを特徴とし、かかる
構成によれば、オイルポンプの駆動軸にクランクシャフ
トからの動力を伝達するために回転する回転部材が、オ
イルパン内のオイル溜まり室に貯留されたオイルをかき
回すことがないようにし、オイルをかき回すことによる
フリクションロスおよびオイルミストの発生を防止する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0011】図1〜図10は本発明を4サイクルの水平
対向型2気筒エンジンに適用したときの一実施例を示す
ものであり、図1はエンジンを後方側から見た縦断背面
図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3
−3線拡大断面図、図4は図2の4−4線拡大断面図、
図5はシリンダヘッドを図1の5−5線矢視方向から見
た図、図6はヘッドカバーを省略した状態での図5の6
−6線断面図、図7は図6の7矢視図、図8は図7の8
−8線に沿う断面図、図9は図1の9−9線矢視図、図
10はプルロッドおよびカムフォロアの連結構造を示す
分解斜視図、図11はエンジンの飛行機への搭載状態を
示す側面図、図12は図11の12−12線に沿う断面
図、図13は図11の13−13線に沿う拡大断面図で
ある。
【0012】先ず図1において、4サイクルの水平対向
型エンジンEは、たとえば自動車、自動二輪車および飛
行機等に搭載されるものであり、このエンジンEのエン
ジン本体11は、エンジンEを後方側から見て左側に配
置される左エンジンブロック12Lと、エンジンEを後
方側から見て右側に配置される右エンジンブロック12
Rとを備える。
【0013】左エンジンブロック12Lは、左シリンダ
ブロック13Lと、左シリンダブロック13Lに一体に
形成される左クランクケース14Lと、左クランクケー
ス14Lとは反対側で左シリンダブロック13Lに結合
される左シリンダヘッド15Lとを備える。また右エン
ジンブロック12Rは、右シリンダブロック13Rと、
右シリンダブロック13Rに一体に形成される右クラン
クケース14Rと、右クランクケース14Rとは反対側
で右シリンダブロック13Rに結合される右シリンダヘ
ッド15Rとを備える。
【0014】両シリンダブロック13L,13Rには、
シリンダボア16L,16Rがそれぞれ1つずつ設けら
れており、各シリンダボア16L,16Rには、各シリ
ンダヘッド15L,15Rとの間に燃焼室17L,17
Rを形成するようにしてピストン18L,18Rが摺動
可能に嵌合される。
【0015】両エンジンブロック12L,12Rは、シ
リンダボア16L,16Rの軸線を略水平として対向配
置されるものであり、クランクケース19を共働して構
成するようにして左、右クランクケース14L,14R
が相互に締結され、前記両ピストン18L,18Rにコ
ンロッド20L,20Rを介して連結されるクランクシ
ャフト21が、前記左、右クランクケース14L,14
R間で回転自在に支承される。
【0016】図2において、クランクケース19には、
前後方向に間隔をあけて前部ジャーナル壁22F、中間
部ジャーナル壁22Mおよび後部ジャーナル壁22Rが
設けられ、クランクシャフト21の軸方向に間隔をあけ
た3箇所がそれらのジャーナル壁22F,22M,22
Rで回転自在に支承される。またクランクシャフト21
はクランクケース19内に形成されるクランク室24内
に収納されるものであり、このクランク室24の底を規
定する仕切り壁25がクランクケース19に設けられ
る。
【0017】クランクシャフト21の後端部(図2の左
端部)は、前記後部ジャーナル壁22Rから後方に突出
されるものであり、クランクシャフト21の後端部には
発電機26のロータ27が同軸に連結され、該発電機2
6のステータ28は、後部ジャーナル壁22Rの後方に
配置されてクランクケース19に固定される支持板29
に固定的に支持される。しかもクランクケース19の後
部には発電機26を覆うカバー30が締結される。
【0018】前記後部ジャーナル壁22Rおよび支持板
29間でクランクシャフト21には駆動ギヤ31が固定
されており、この駆動ギヤ31に噛合する第1中間ギヤ
32が固定される回転軸33が前記後部ジャーナル壁2
2Rおよび支持板29で回転自在に支承される。また回
転軸33には第2中間ギヤ34が一体に設けられてお
り、クランクシャフト21と平行な軸線を有するととも
に前記仕切り壁25の下方でクランクケース19に回転
自在に支承されるカムシャフト36に設けられたギヤ3
5に前記第2中間ギヤ34が噛合される。
【0019】このようにしてカムシャフト36には、駆
動ギヤ31、第1中間ギヤ32、第2中間ギヤ34およ
びギヤ35を介してクランクシャフト21からの動力が
1/2の減速比で伝達されることになる。
【0020】前記カバー30には、ウォータポンプ37
が取付けられており、該ウォータポンプ37のポンプ軸
38は前記回転軸33に同軸にかつ相対回転不能に連結
され、ウォータポンプ37にもクランクシャフト21か
らの回転動力が伝達される。
【0021】図3および図4を併せて参照して、クラン
クケース19の下部には、前記カムシャフト36の下方
にオイル溜まり室43を形成するようにしてオイルパン
42が結合され、このオイルパン42内には、トロコイ
ドポンプであるオイルポンプ44が収納される。
【0022】オイルポンプ44のポンプハウジング45
は、一対のハウジング半体46,47を相互に結合する
ことにより構成されるものであり、一方のハウジング半
体46には、クランクシャフト21およびカムシャフト
36と平行な軸線を有する駆動軸48が回転自在に支承
され、この駆動軸48は、両ハウジング半体46,47
間に配置されるロータ49に連結される。
【0023】また前記ハウジング半体46には、オイル
パン42内に形成されるオイル溜まり室43と隔絶する
動力伝達室50をオイルパン42の側壁との間に形成す
る隔壁46aが一体に設けられており、駆動軸48の動
力伝達室50側の端部には、クランクシャフト21から
の動力伝達により回転するカムシャフト36のギヤ35
と噛合する回転部材としてのギヤ51が固定される。す
なわちオイルポンプ44にもクランクシャフト21から
の回転動力が伝達される。
【0024】前記隔壁46aは、オイル溜まり室43に
貯留されるオイルの液面Lよりも上方に上端を配置する
ようにして、たとえば上方に開いた略U字状の横断面形
状を有するように形成されており、オイル溜まり室43
側から動力伝達室50側にオイルが流入することはな
い。一方、クランクシャフト21からギヤ51までのギ
ヤ列を介してクランク室24側からオイルが動力伝達室
50に流入するが、動力伝達室50内のオイルはギヤ5
1の回転により、隔壁46aの上端からオイル溜まり室
43側にはね飛ばされる。
【0025】ハウジング半体46に対応する部分でオイ
ルパン42の底部には、一対のボス状の取付け部52,
52が一体に突設され、ハウジング半体46はボルト5
3,53により、それらの取付け部52,52に着脱可
能に取付けられる。またハウジング半体47に対応する
部分でもオイルパン42の底部には、一対のボス状の取
付け部52…が一体に突設されており、ハウジング半体
47はボルト53…により、それらの取付け部52…に
着脱可能に取付けられる。すなわちポンプハウジング4
5は、オイルパン42の底部に設けられた取付け部5
2,52…に着脱可能に取付けられることになる。
【0026】ポンプハウジング45のハウジング半体4
6には吸入口54が設けられており、該吸入口54に接
続されるオイルストレーナ55が、前記ハウジング半体
46およびオイルパン42間に挟持、固定される。すな
わちオイルストレーナ55の上部は、前記吸入口54に
連なるようにして前記ハウジング半体46の下部に下方
から差し込まれ、オイルストレーナ55の下部周縁部
は、オイルパン42の底部に設けられる受け部56で受
けられる。
【0027】ポンプハウジング45のハウジング半体4
7には吐出口57が設けられており、吐出口57に接続
されるリリーフ弁58が、前記オイルストレーナ55の
挟持方向と平行な方向でハウジング半体47およびオイ
ルパン42間に挟持、固定される。すなわちリリーフ弁
58の上部は、前記吐出口57に連なるようにしてハウ
ジング半体47の下部に下方から差し込まれ、リリーフ
弁58の下端は、オイルパン42の底部に設けられる隆
起部59で受けられる。
【0028】前記ハウジング半体47には吐出口57に
通じる油路61が設けられ、ポンプハウジング45のオ
イルパン42への取付け時に前記油路61に通じる油路
62がオイルパン42の下部に設けられ、油路62に接
続されるオイルフィルタ63がオイルパン42の側壁外
面に着脱可能に取付けられる。またオイルフィルタ63
で浄化されたオイルを導く油路64が、オイルパン42
およびクランクケース19に設けられ、この油路64
は、クランクケース19に設けられたメインギャラリー
65に連通される。
【0029】クランクシャフト21の前部は軽量化を図
るために中空円筒状に形成されており、クランクシャフ
ト21の中空円筒部には、少なくともクランクケース1
9の前部および中間部ジャーナル壁22F,22Mに対
応する部分でクランクシャフト21の内面との間に環状
室67を形成する円筒状のスペーサ66が嵌合されてお
り、環状室67の軸方向両端部は、スペーサ66にシー
ル部材を装着するか、スペーサ66の両端部をクランク
シャフト21に圧入することで、液密にシールされる。
【0030】クランクケース19には、中間部ジャーナ
ル壁22Mおよびクランクシャフト21間の潤滑部にオ
イルを給油する油路68が、前記メインギャラリー65
に通じるようにして設けられており、クランクシャフト
21には、中間部ジャーナル壁22Mおよびクランクシ
ャフト21間の潤滑部からオイルを環状室67に導く通
路孔69と、前部ジャーナル壁22Fおよびクランクシ
ャフト21間の潤滑部に環状室67からのオイルを導く
通路孔70とが設けられる。
【0031】クランクシャフト21は、左エンジンブロ
ック12L側のコンロッド20Lを連結させるクランク
ピン21Lと、右エンジンブロック12R側のコンロッ
ド20Rを連結させるクランクピン21Rとを一体に有
しており、コンロッド20Lおよびクランクピン21L
間の潤滑部に前記環状室67からのオイルを導く油路7
1がクランクシャフト21に設けられる。また後部ジャ
ーナル壁22Rおよびクランクシャフト21間の潤滑部
にもメインギャラリー65からオイルが供給されてお
り、後部ジャーナル壁22Rおよびクランクシャフト2
1間の潤滑部からのオイルをコンロッド20Rおよびク
ランクピン21R間の潤滑部に導く油路72がクランク
シャフト21に設けられる。
【0032】ところで、コンロッド20Lおよびクラン
クピン21L間の潤滑部にオイルを導くにあたり、クラ
ンクシャフト21の中空円筒部全体を油路として用いる
ことも可能であるが、そのようにすると油路の容積が大
きくなるので、エンジンEの始動時における油圧立上が
り時間の遅延やオイル交換時の残油量増加等の悪影響が
生じる可能性がある。しかるに上述のように、クランク
シャフト21の中空円筒部およびスペーサ66間に形成
される環状室67を油路として用いることにより、油路
容積を適切に定めることができ、前記油圧立上がり時間
の遅延やオイル交換時の残油量増加等の悪影響を生じな
いようにすることができる。またクランクシャフト21
における中空円筒部の内径は、油路容積が大きくなるこ
とを心配することを不要として比較的大径に設定可能で
あり、そうすれば、通路孔69,70の加工深さ精度を
上げることが不要となる。しかもクランクシャフト21
の材質よりも軽比重の材質でスペーサ66を形成すれ
ば、クランクシャフト21全体をより軽量化することが
できる。
【0033】コンロッド20Lおよびクランクピン21
L間の潤滑部ならびにコンロッド20Rおよびクランク
ピン21R間の潤滑部を潤滑したオイルは、クランク室
24内を落下して仕切り壁25上に一旦溜まるが、仕切
り壁25には、クランクケース19のうちカムシャフト
36の両端部を支持する部分に仕切り壁25上のオイル
を導く通油孔73,73が設けられており、カムシャフ
ト36およびクランクケース19間の潤滑部にもオイル
が供給される。
【0034】図5および図6を併せて参照して、右側エ
ンジンブロック12Rのシリンダヘッド15Rには、一
対の吸気弁口76,76と、一対の排気弁口77,77
とが、シリンダボア16Rの軸線を含んで燃焼室17R
の中心を通る第1の仮想平面78の両側で燃焼室17R
にそれぞれ臨むようにして設けられ、第1の仮想平面7
8は、シリンダボア16Rの軸線に直交する平面(図5
の紙面と平行な平面)への投影図上で、クランクシャフ
ト21の軸線Cと角度αをなして交差するように設定さ
れる。
【0035】さらに図7および図8を併せて参照して、
シリンダヘッド15Rには一対の点火プラグ80,80
が燃焼室17Rに一部を突入させるようにして取付けら
れるものであり、これらの点火プラグ80,80は、燃
焼室17Rの中心を通るとともに第1の仮想平面78上
に軸線をそれぞれ配置してシリンダヘッド15Rに取付
けられる。
【0036】前記両点火プラグ80,80は、第1の仮
想平面78と直交する第2の仮想平面79に関して対称
に配置されるものであり、燃焼室17R側に向かうにつ
れて相互間の距離を小さくするように傾斜してシリンダ
ヘッド15Rに取付けられる。しかも両点火プラグ8
0,80の燃焼室17Rへの突入部が、両吸気弁口7
6,76および両排気弁口77,77で囲まれる範囲に
配置される。
【0037】前記両点火プラグ80,80は、常に同期
作動するように図示しない点火回路に接続される。
【0038】シリンダヘッド15Rには、各点火プラグ
80,80を挿入させるプラグ挿入筒81,81の内端
が嵌合、固定されており、シリンダヘッド15Rに締結
されるヘッドカバー82Rには、各プラグ挿入筒81,
81の外端を臨ませる開口部83,83が設けられ、プ
ラグ挿入筒81,81の外端部およびヘッドカバー82
R間はシールされる。
【0039】シリンダヘッド15Rには、前記両吸気弁
口76,76に共通に通じるとともに第2の仮想平面7
9上に軸線を配置した単一の吸気ポート84がシリンダ
ヘッド15Rの上部側面に開口するようにして設けられ
るとともに、前記両排気弁口77,77に共通に通じる
とともに第2の仮想平面79上に軸線を配置した単一の
排気ポート85がシリンダヘッド15Rの下部側面に開
口するようにして設けられる。
【0040】シリンダヘッド15Rの上部側面には吸気
ポート84に通じるようにして吸気管74Rが接続さ
れ、該吸気管74Rには燃料噴射弁75Rが付設され
る。
【0041】吸気弁口76、76は機関弁である吸気弁
VI,VIで個別に開閉可能であり、吸気弁VIのバル
ブステム86は、シリンダヘッド15Rに設けられたガ
イド筒87に摺動可能に嵌合され、ガイド筒87からの
バルブステム86の突出端に固定されたリテーナ88お
よびシリンダヘッド15R間に設けられる弁ばね89に
より、吸気弁VIは閉弁方向にばね付勢されている。
【0042】また排気弁口77,77は機関弁である排
気弁VE,VEで個別に開閉可能であり、排気弁VEの
バルブステム90は、シリンダヘッド15Rに設けられ
たガイド筒91に摺動可能に嵌合され、ガイド筒91か
らのバルブステム90の突出端に固定されたリテーナ9
2およびシリンダヘッド15R間に設けられる弁ばね9
3により、排気弁VEは閉弁方向にばね付勢されてい
る。
【0043】左エンジンブロック12L側のシリンダヘ
ッド15Lにも、前記右側のシリンダヘッド15Rと同
様に、一対ずつの吸気弁VI…および排気弁VE…が配
設されるとともに、一対の点火プラグが配設されてお
り、シリンダヘッド15Lにはヘッドカバー82Lが締
結され、シリンダヘッド15Lの上部側面には、燃料噴
射弁75Lが付設された吸気管74Lが接続される。
【0044】右側のシリンダヘッド15Rに一対ずつ配
設される吸気弁VI…および排気弁VE…は動弁装置9
4Rで開閉駆動され、左側のシリンダヘッド15Lに一
対ずつ配設される吸気弁VI…および排気弁VE…は動
弁装置94Lで開閉駆動されるものであり、両動弁装置
94R,94Lの構成は基本的に同一であるので、以
下、右側のシリンダヘッド15R側の動弁装置94Rの
構成について説明し、左側のシリンダヘッド15L側の
動弁装置94Lの構成についての説明を省略する。
【0045】動弁装置94Rは、前記両吸気弁VI,V
Iのバルブステム86…と同軸である円筒状のリフタハ
ウジング95,95ならびに前記両排気弁VE,VEの
バルブステム90…と同軸である円筒状のリフタハウジ
ング96,96を一体に有してシリンダヘッド15Rに
締結されるホルダ97と、相互に平行な軸線を有してホ
ルダ97で固定支持される吸気側および排気側ロッカシ
ャフト98,99と、吸気側ロッカシャフト98で揺動
可能に支承される吸気側ロッカアーム100と、排気側
ロッカシャフト99で揺動可能に支承される排気側ロッ
カアーム101と、吸気側ロッカアーム100および両
吸気弁VI,VI間に介在するようにしてリフタハウジ
ング96,96に摺動可能に嵌合されるリフタ102,
102と、排気側ロッカアーム101および両排気弁V
E,VE間に介在するようにしてリフタハウジング9
7,97に摺動可能に嵌合されるリフタ103,103
と、クランクシャフト21に1/2の減速比で連動、連
結された前記カムシャフト36と、カムシャフト36の
回転に応じて吸気側ロッカアーム100に開弁作動方向
の動力を付与するプッシュロッド104と、カムシャフ
ト36の回転に応じて排気側ロッカアーム101に開弁
作動方向の動力を付与するプルロッド105とを備え
る。
【0046】吸気側および排気側ロッカシャフト98,
99は、前記一対の点火プラグ80,80の両側でシリ
ンダヘッド15に配設されており、吸気側ロッカシャフ
ト98は、一対の吸気弁VI,VIすなわちリフタハウ
ジング95,95と両点火プラグ80,80との間に配
置され、排気側ロッカシャフト99は、一対の排気弁V
E,VEすなわちリフタハウジング96,96と両点火
プラグ80,80との間に配置される。しかも両ロッカ
シャフト98,99の姿勢は、シリンダボア16Rの軸
線に直交する平面(図7の紙面と平行な平面)への投影
図上で、クランクシャフト21の軸線Cと交差するよう
にして第1の仮想平面78の両側で第1の仮想平面78
と平行な軸線を有するように定められる。
【0047】リフタ102…,103…は、吸気弁VI
…のバルブステム86…および排気弁VEのバルブステ
ム90…の外径よりも大径の有底円筒状に形成されるも
のであり、閉塞端を前記ロッカアーム100,101側
に向けて各リフタハウジング95…,96…に摺動可能
に嵌合される。しかも各リフタ102…,103…の閉
塞端には、環状に並ぶ複数の透孔106…,107…が
設けられており、それらの透孔106…,107…によ
り各リフタ102…,103…の軽量化が図られる。
【0048】吸気側ロッカアーム100には、前記リフ
タ102…側に延びる一対の駆動アーム100a,10
0bが一体に設けられており、それらの駆動アーム10
0a,100bの先端が、吸気弁VI,VIを開弁方向
に押圧する駆動力を吸気弁VI,VIのバルブステム8
6…に前記リフタ102…を介して及ぼすことを可能と
して、リフタ102…の閉塞端外面に当接される。
【0049】また排気側ロッカアーム101には、前記
リフタ103…側に延びる一対の駆動アーム101a,
101bが一体に設けられており、それらの駆動アーム
101a,101bの先端が、排気弁VE,VEを開弁
方向に押圧する駆動力を排気弁VE,VEのバルブステ
ム90…に前記リフタ103…を介して及ぼすことを可
能として、リフタ103…の閉塞端外面に当接される。
【0050】ところでタペットクリアランスを調節する
ために、この実施例では、図6で示すように、バルブス
テム86…およびリフタ102…間、ならびにバルブス
テム90…およびリフタ103…間にそれぞれシム12
1…,122…が挟まれているが、それらのシム121
…,122…に代えて、各駆動アーム100a,100
b,101a,101bの先端に進退位置を調節可能と
して螺合されるタペットねじを各リフタ102…,10
3…に当接させるようにしてもよい。
【0051】シリンダヘッド15Rと、該シリンダヘッ
ド15Rに結合されるホルダ97とには、オイルポンプ
44からのオイルが導かれる油路108が設けられてお
り、ホルダ97および各リフタハウジング95…,96
…には、油路108に通じるとともに両リフタハウジン
グ95…,96…の内面に設けられた環状凹部110
…,111…に通じる給油孔109が設けられる。
【0052】図9を併せて参照して、クランクシャフト
21の下側に配置されるカムシャフト36には、右エン
ジンブロック12R側の吸気弁VI…に対応した吸気側
カム112Rと、左エンジンブロック12L側の吸気弁
VI…に対応した吸気側カム112Lと、右エンジンブ
ロック12R側の排気弁VE…に対応した排気側カム1
13Rと、左エンジンブロック12L側の排気弁VE…
に対応した排気側カム113Lとが設けられる。
【0053】またクランクケース19には、吸気側カム
112R,112Lにそれぞれ従動するカムフォロア1
14R,114Lと、排気側カム113R,113Lに
それぞれ従動するカムフォロア115R,115Lとが
揺動可能に軸支される。カムフォロア114R,115
Lは、カムシャフト36に関して右エンジンブロック1
2R側に配置され、クランクケース19に設けられる共
通の支軸118で揺動可能に支承される。またカムフォ
ロア114L,115Rは、カムシャフト36に関して
左エンジンブロック12L側に配置され、クランクケー
ス19に設けられる共通の支軸119で揺動可能に支承
される。
【0054】図7に注目して、シリンダボア16Rの軸
線に直交する平面への投影図上で吸気側ロッカアーム1
00および排気側ロッカアーム101からカムシャフト
36側(図7の下側)に延びる入力アーム100c,1
01cが、各ロッカアーム100,101にそれぞれ設
けられており、吸気側ロッカアーム100の入力アーム
100cおよびカムフォロア114R間がプッシュロッ
ド104で連結され、排気側ロッカアーム101の入力
アーム101cおよびカムフォロア115R間がプルロ
ッド105で連結される。而してプッシュロッド104
は、カムシャフト36とは反対側への該プッシュロッド
104の移動時に吸気側ロッカアーム100を開弁作動
方向に揺動駆動すべく入力アーム100cを押し上げる
ものであり、プルロッド105はカムシャフト36側へ
の該プルロッド105の移動時に排気側ロッカアーム1
01を開弁作動方向に揺動駆動すべく入力アーム101
cを引っ張るものである。
【0055】クランクケース19からシリンダヘッド1
5R,15Lに至るまでの間でエンジン本体11の下部
にはロッド室120が形成されており、前記プッシュロ
ッド104およびプルロッド105は、該ロッド室12
0に収容、配置される。しかも両ロッド104,105
を形成する材料の引張り強度が圧縮強度よりも高いこと
から、プルロッド105はプッシュロッド104よりも
小径に形成される。
【0056】プッシュロッド104の両端には球状部1
04a,104bが設けられており、プッシュロッド1
04の一端の球状部104aはカムフォロア114Rに
首振り可能に受けられ、またプッシュロッド104の他
端の球状部104bは吸気側ロッカアーム100が備え
る入力アーム100cの先端に首振り可能に受けられ
る。
【0057】図10で明示するように、カムフォロア1
15Rには、カムシャフト36とは反対側に開放した略
U字状のフォーク116が一体に設けられ、プルロッド
105の一端に圧入等で固定されるピン123が該フォ
ーク116に係合される。また排気側ロッカアーム10
1が備える入力アーム101cの先端には、カムシャフ
ト36とは反対側に開放した略U字状のフォーク117
が一体に設けられ、プルロッド105の他端に圧入等で
固定されるピン124が該フォーク117に係合され
る。これにより、プルロッド105の両端が排気側ロッ
カアーム101の入力アーム101cおよびカムフォロ
ア115Rに連結されるが、プルロッド105の両端部
をフォーク116,117に係合すればよいので、オイ
ルパン42を分解することなくシリンダヘッド15R側
からプルロッド105の一端をカムフォロア115Rに
連結する作業を行なうことができ、メンテナンス作業時
の作業性を向上することができる。
【0058】ところで、このようなエンジンEが、図1
1で示すように、飛行機150に搭載される場合には、
機体151の前部に取付けられるカウル152内に、ク
ランクシャフト21の軸線を前後方向に沿わせるように
してエンジンEが収容され、カウル152内に配置され
る支持フレーム153にエンジンEが弾性的に支持され
る。
【0059】カウル152の前方には、複数枚のプロペ
ラ154…を有するスピナー155配置されており、エ
ンジンEのクランクシャフト21がスピナー155に同
軸に結合される。
【0060】図12を併せて参照して、エンジンEの上
方には前後方向に延びる吸気マニホールド156が配置
されており、その吸気マニホールド156の前部両側
に、エンジンEの左右シリンダブロック12L,12R
におけるシリンダヘッド15L,15Rの吸気ポート8
4…に通じる吸気管74L,74Rが接続される。
【0061】また吸気マニホールド156の後部には、
エンジンEよりも後方側であって前記吸気マニホールド
156の後部下方に配置されるエアクリーナ157が接
続される。しかもエアクリーナ157の下部には、エン
ジンEの下方を前方側に延びる吸い込み管158が接続
されており、該吸い込み管158の前端は、カウル15
2の前端下部に設けられるスクリーン159に臨んで開
口する。
【0062】エンジンEの下部の左右両側にはラジエー
タ160,160が配置される。これらのラジエータ1
60,160は,前上がりに延びる一対の第1エアダク
ト161,161内に収納され、両第1エアダクト16
1,161の下端はカウル152内で斜め後方に向けて
開口する。また両第1エアダクト161,161の上端
には、第2エアダクト162が共通に接続される。この
第2エアダクト162は、前記スクリーン159に臨ん
だ空気取入れ口163を前端中央部に有してエンジンE
の前部の下方で左右に延びる共通ダクト部162aと、
該共通ダクト部162aの左右両端部から後ろ上がりに
延びて前記第1エアダクト161,161の上端に接続
される一対の分岐ダクト部162b,162bとを備え
る。
【0063】すなわち、エンジンEの下部の左右両側に
配置されるラジエータ160,160は、カウル152
の前端のスクリーン159から空気取入れ口163にプ
ロペラ154…から圧送された空気が、第2エアダクト
162から左右の第1エアダクト161,161に分か
れて流通することにより冷却される。
【0064】支持フレーム153は、たとえば複数のパ
イプ部材を組み合わせて、前記エンジンEを後方から抱
持するように形成される。一方、エンジンEのクランク
ケース19における後部のたとえば4箇所には、後方側
に向かうにつれて相互間の距離が大となるように傾斜し
た取付け腕164,164…が、たとえばクランクシャ
フト21の軸線に直交する平面内において該軸線を中心
とした仮想直角四辺形の各角部に位置するようにして設
けられており、それらの取付け腕164,164…が、
弾性マウント165,165…を介して支持フレーム1
53に取付けられる。
【0065】図13を併せて参照して、弾性マウント1
65は、円筒状のカラー166と、該カラー166を同
軸に囲繞するとともに支持フレーム153に固着される
円筒状の支持筒167と、内、外周をカラー166の外
周および支持筒167の内周に焼き付けてカラー166
および支持筒167間に介装されるマウントゴム168
とから成り、カラー166の両端は支持筒167の両端
から突出する。
【0066】一端を取付け腕164に当接せしめたカラ
ー166の他端には、押さえ板169が当接される。而
して、押さえ板169の外面に係合する拡径頭部170
aを有して押さえ板169およびカラー166に挿通さ
れるボルト170が、エンジンEの取付け腕164に螺
合され、ボルト170を締付けることにより、取付け腕
164すなわちエンジンEが支持フレーム153に弾性
的に取付けられることになる。
【0067】次にこの実施例の作用について説明する
と、エンジンEの各部に潤滑用のオイルを供給するオイ
ルポンプ44のポンプハウジング45が、クランクケー
ス19の下部に結合されるオイルパン42の底部に設け
られた取付け部52…に着脱可能に取付けられるので、
オイルポンプ44の位置をエンジンE内で比較的低い位
置に設定することができ、エンジンEの低重心化を図る
ことができるとともに、オイルポンプ44の吸入効率お
よび整備性を向上することができる。
【0068】またオイルポンプ44の吸入口54に接続
されるオイルストレーナ55が、オイルパン42および
ポンプハウジング45間に挟持、固定されるので、ボル
ト等の固定に必要な専用部品を用いることなく、オイル
ストレーナ55をオイルパン42およびポンプハウジン
グ45間に固定することができ、部品点数および組付作
業工数を低減することができる。しかもオイルポンプ4
4の吸入口54およびオイルストレーナ55間のオイル
吸入路を短く設定して、オイルポンプ44のポンピング
ロスを低減することができる。
【0069】またオイルポンプ44の吐出口57に接続
されるリリーフ弁58が、オイルストレーナ55の挟持
方向と平行な方向でオイルパン42およびポンプハウジ
ング45間に挟持、固定されるので、ポンプハウジング
45およびオイルパン42間にオイルストレーナ55を
挟持したことによってオイルストレーナ55の側方に生
じるスペースを有効に活用してリリーフ弁58を配置す
ることができる。しかもリリーフ弁58がオイルポンプ
44のポンプハウジング45に直接接続されるので、オ
イルパン42の側壁外面に取付けられているオイルフィ
ルタ63からオイルポンプ44までの油路61,62か
ら成るオイル吐出路を短くかつ簡略化して形成すること
ができる。またリリーフ弁58のリリーフ口をオイルパ
ン42内のオイル中に設定することが容易となり、泡の
発生を抑えることができる。
【0070】ところで、ポンプハウジング45の一部を
構成するハウジング半体46には、オイルパン42内に
形成されるオイル溜まり室43と隔絶する動力伝達室5
0をオイルパン42の側壁との間に形成する隔壁46a
が設けられ、ポンプハウジング45で回転自在に支承さ
れる駆動軸48の動力伝達室50側の端部には、クラン
クシャフト21からの動力伝達により回転するギヤ51
が固定されている。したがって駆動軸48にクランクシ
ャフト21からの動力を伝達するために回転するギヤ5
1が、オイルパン42内のオイル溜まり室43に貯留さ
れたオイルをかき回すことがないようにし、オイルをか
き回すことによるフリクションロスおよびオイルミスト
の発生を防止することができる。
【0071】また吸気弁VI…のバルブステム86…お
よび排気弁VE…のバルブステム90…と、カムシャフ
ト36の回転に連動して揺動する吸気側および排気側ロ
ッカアーム100,101との間には、バルブステム8
6…,90…の外径よりも大径の有底円筒状に形成され
るリフタ102…,103…が介装されており、シリン
ダヘッド15R,15Lに固定されるホルダ97に一体
に設けられて前記バルブステム86…,90…と同軸の
円筒状に形成されるリフタハウジング95…,96…
に、リフタ102…,103…が摺動可能に嵌合され
る。
【0072】したがって吸気側および排気側ロッカアー
ム100,101からの駆動力がリフタ102…,10
3…を介して吸気弁VI…のバルブステム86…および
排気弁VE…のバルブステム90…に作用することにな
り、比較的小径であるバルブステム86…,90…に曲
げ荷重が作用しないようにして、ガイド筒87…,91
…の偏摩耗やかじり等が発生することを防止することが
できる。しかもリフタ102…,103…が比較的大径
であることにより、吸気側および排気側ロッカアーム1
00,101から該リフタ102…,103…に曲げ荷
重が作用しても、リフタハウジング95…,96…およ
びリフタ102…,103…間で偏摩耗やかじり等が発
生することが極力回避され、動弁装置94R,94Lの
信頼性を向上することができる。
【0073】またリフタハウジング95…,96…の内
面に開口する給油孔109がホルダ97およびリフタハ
ウジング95…,96…に設けられているので、リフタ
ハウジング95…,96…内でのリフタ102…,10
3…の摺動をより滑らかとし、リフタハウジング95
…,96…およびリフタ102…,103…間で偏摩耗
やかじり等が発生することをより確実に防止することが
できる。
【0074】この際、リフタ102…,103…への吸
気側および排気側ロッカアーム100,101からの駆
動力作用点をリフタ102…,103…の中心からずら
せて設定しておくと、リフタ102…,103…を軸線
まわりに回転させることができ、それに応じて吸気弁V
I…および排気弁VE…を回転させて吸気弁VI…およ
び排気弁VE…の片焼けが生じることを防止することが
できるのであるが、上述のように、リフタ102…,1
03…をリフタハウジング95…,96…内で滑らかに
摺動させることで吸気弁VI…および排気弁VE…をよ
り容易に回転させることができる。
【0075】シリンダヘッド15R,15Lには、一対
の吸気弁口76…と、一対の排気弁口77…とが、シリ
ンダボア16R,16Lの軸線を含んで燃焼室17R,
17Lの略中心を通る第1の仮想平面78の両側で燃焼
室17R,17Lに臨むようにして設けられるととも
に、一対の点火プラグ80,80が取付けられている。
しかも燃焼室17R,17Lの中心を通るとともに第1
の仮想平面78と直交する第2の仮想平面79に関して
略対称である前記両点火プラグ80,80が、第1の仮
想平面78にほぼ沿うように軸線を配置し、燃焼室17
R,17L側に向かうにつれて相互間の距離を小さくす
るように傾斜してシリンダヘッド15R,15Lに取付
けられ、それらの点火プラグ80,80の燃焼室17
R,17Lへの突入部が、両吸気弁口76…および両排
気弁口77…で囲まれる範囲に配置される。
【0076】したがって一対の点火プラグ80,80の
燃焼室17R,17Lへの突入部が燃焼室17R,17
L内の略中央部に近接配置されることになり、燃焼室1
7R,17L内での火炎伝播を理想的なものとすること
ができ、両点火プラグ80,80のいずれか一方で失火
が生じても他方の点火プラグ80が燃焼室17R,17
Lの略中央部に在るので火炎伝播条件の悪化を最小に抑
えることができる。
【0077】また両点火プラグ80,80は、第1の仮
想平面78に直交する方向から見ると燃焼室17R,1
7Lとは逆方向に開いた略V字状に配置されることにな
り、両点火プラグ80,80の燃焼室17R,17Lへ
の突入部を燃焼室17R,17L内の略中央部に近接配
置することを許容してシリンダヘッド15R,15Lに
無理なく取付けることができる。
【0078】さらに点火プラグ80,80を燃焼室17
R,17Lの中央部付近に集約して配置することによ
り、シリンダヘッド15R,15L側のウォータージャ
ケットの形状の自由度、ならびにシリンダヘッド15
R,15Lをシリンダブロック13R,13L側に締結
するための締結ボルトの配置上の自由度を高めることが
でき、冷却性能の向上を図るとともにシリンダヘッド1
5R,15Lおよびシリンダブロック13R,13L間
のシール性能の向上を図ることができる。
【0079】シリンダボア16Rの軸線を含んで燃焼室
17Rの中心を通るとともに、シリンダボア16Rの軸
線に直交する平面への投影図上ではクランクシャフト2
1の軸線を角度αをなして交差する第1の仮想平面78
に沿う軸線を有した吸気側および排気側ロッカシャフト
98,99で吸気側および排気側ロッカアーム100,
101が揺動可能に支承されており、吸気側および排気
側ロッカシャフト98,99は前記両点火プラグ80,
80の両側でシリンダヘッド15R,15Lに配設され
ている。このような吸気側および排気側ロッカアーム1
00,101および吸気側および排気側ロッカシャフト
98,99の配置によれば、第2の仮想平面79に沿う
方向でシリンダヘッド15R,15Lの幅を比較的小さ
く設定することを可能とし、エンジンEのコンパクト化
に寄与することができる。
【0080】また排気側ロッカアーム101には、シリ
ンダボア16R,16Lの軸線に直交する平面への投影
図上で該ロッカアーム101からカムシャフト36側に
延びる入力アーム101cが設けられ、カムシャフト3
6の回転に応じて軸方向に往復作動するプルロッド10
5が、カムシャフト36側への移動時に排気側ロッカア
ーム101を開弁作動方向に揺動駆動すべく前記入力ア
ーム101cに連結されている。このためプルロッド1
05を配置するためにクランクシャフト21の軸線に沿
う方向でシリンダヘッド15R,15Lの幅を大きくす
ることが不要であり、クランクシャフト21の軸線に沿
う方向でエンジンEを小型化し、エンジンEの軽量化を
図ることが可能である。
【0081】さらに吸気側ロッカアーム100には、シ
リンダボア16R,16Lの軸線に直交する平面への投
影図上で該ロッカアーム101からカムシャフト36側
に延びる入力アーム100cが設けられ、カムシャフト
36の回転に応じて軸方向に往復作動するプッシュロッ
ド104がカムシャフト36側への該プッシュロッド1
04の移動時に吸気側ロッカアーム100を開弁作動方
向に揺動駆動すべく前記入力アーム100cに連結され
ている。
【0082】上述のように吸気側および排気側ロッカシ
ャフト98,99ならびに吸気側および排気側ロッカア
ーム100,101を配置するとともに、吸気側ロッカ
アーム100にはプルロッド105で開閉動力を付与
し、排気側ロッカアーム101にはプッシュロッド10
4で開閉動力を付与するようにした構成により、動弁装
置94R,94Lの一部を構成する前記各ロッカシャフ
ト98,99および前記各ロッカアーム100.101
を配置するためにシリンダヘッド15R,15Lで必要
とされるスペースを、クランクシャフト21の軸線に沿
う方向では小さく設定することができる。
【0083】しかもプルロッド105およびプッシュロ
ッド104を配置するためにクランクシャフト21の軸
線に沿う方向でシリンダヘッド15R,15Lの幅を大
きくすることを不要として、カムシャフト36および両
ロッカアーム100,101間の駆動系をバランスよく
配置することができ、クランクシャフト21の軸線に沿
う方向でエンジンEを小型化し、エンジンEの軽量化を
図ることが可能である。
【0084】さらに1つの燃焼室17R,17Lに対し
て一対ずつの吸気弁VI…および排気弁VE…がシリン
ダヘッド15R,15Lに配設されることにより、エン
ジンEの低速回転域での吸入効率を向上して出力トルク
を増大することが可能である。
【0085】図14は本発明の他の実施例を示すもので
あり、プルロッド105の一端には球状部105aが設
けられ、プルロッド105の一端を連結するためのカム
フォロア115Rには、プルロッド105を挿通させる
すり割り127を有して椀状に形成される被係合部12
6が設けられ、前記球状部105aを被係合部126に
係合することにより、プルロッド105の一端がカムフ
ォロア115Rに連結される。
【0086】この実施例によってもオイルパン42を分
解することなくシリンダヘッド15R側からプルロッド
105の一端をカムフォロア115Rに連結する作業を
行なうことができ、メンテナンス作業時の作業性を向上
することができる。
【0087】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行うことが可能である。
【0088】たとえば本発明は、水平対向型2気筒エン
ジン以外のエンジンにも広く適用することができる。ま
た上記実施例では、オイルポンプ44の駆動軸48に回
転部材としてのギヤ51が設けられたが、クランクシャ
フト21からの回転動力を伝達ベルトを巻きかけるスプ
ロケットが回転部材として前記駆動軸48に設けられて
いてもよい。
【0089】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、オイルポンプの位置を比較的低い位置に設定するこ
とを可能とし、エンジンの低重心化を図るこができると
ともに、オイルポンプの吸入効率および整備性を向上す
ることが可能となる。
【0090】また請求項2記載の発明によれば、オイル
ストレーナをボルト等の固定に必要な専用部品を用いる
ことなくオイルパンおよびポンプハウジング間に固定す
ることができるので、部品点数および組付作業工数を低
減することができ、しかもオイルポンプの吸入口および
オイルストレーナ間のオイル吸入路を短く設定して、オ
イルポンプのポンピングロスを低減することができる。
【0091】請求項3記載の発明によれば、ポンプハウ
ジングおよびオイルパン間にオイルストレーナを挟持し
たことによってオイルパンの側方に生じるスペースを有
効に活用してリリーフ弁を配置することができ、しかも
オイルポンプからオイルフィルタまでのオイル吐出路を
短くかつ簡略化して形成することができ、またリリーフ
弁のリリーフ口をオイルパン内のオイル中に設定するこ
とが容易となり、泡の発生を抑えることができる。
【0092】さらに請求項4記載の発明によれば、オイ
ルポンプの駆動軸にクランクシャフトからの動力を伝達
するために回転する回転部材がオイルパン内のオイル溜
まり室に貯留されたオイルをかき回すことがないように
し、オイルをかき回すことによるフリクションロスおよ
びオイルミストの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンを後方側から見た縦断背面図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】図2の3−3線拡大断面図である。
【図4】図2の4−4線拡大断面図である。
【図5】シリンダヘッドを図1の5−5線矢視方向から
見た図である。
【図6】ヘッドカバーを省略した状態での図5の6−6
線断面図である。
【図7】図6の7矢視図である。
【図8】図7の8−8線に沿う断面図である。
【図9】図1の9−9線矢視図である。
【図10】プルロッドおよびカムフォロアの連結構造を
示す分解斜視図である。
【図11】エンジンの飛行機への搭載状態を示す側面図
である。
【図12】図11の12−12線に沿う断面図である。
【図13】図11の13−13線に沿う拡大断面図であ
る。
【図14】他の実施例の図10に対応した分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
E・・・エンジン 19・・・クランクケース 21・・・クランクシャフト 42・・・オイルパン 43・・・オイル溜まり室 44・・・オイルポンプ 45・・・ポンプハウジング 46a・・・隔壁 48・・・駆動軸 50・・・動力伝達室 51・・・回転部材としてのギヤ 52・・・取付け部 54・・・吸入口 55・・・オイルストレーナ 57・・・吐出口 58・・・リリーフ弁 63・・・オイルフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02F 7/00 302 F02F 7/00 302Z Fターム(参考) 3G013 AA10 BB07 BB19 BB25 BB28 BD46 3G015 AA09 BB11 BG03 BG16 BH02 BH04 DA02 DA11 EA07 EA12 3G024 AA64 BA29 DA20 FA00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフト(21)を回転自在に
    支承するクランクケース(19)と、該クランクケース
    (19)の下部に結合されるオイルパン(42)と、前
    記クランクシャフト(21)に連動して回転するオイル
    ポンプ(44)とを含むエンジンにおいて、前記オイル
    ポンプ(44)のポンプハウジング(45)が、前記オ
    イルパン(42)の底部に設けられた取付け部(52)
    に着脱可能に取付けられることを特徴とするエンジンに
    おけるオイルポンプ取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記オイルポンプ(44)の吸入口(5
    4)に接続されるオイルストレーナ(55)が、前記オ
    イルパン(42)およびポンプハウジング(45)間に
    挟持、固定されることを特徴とする請求項1記載のエン
    ジンにおけるオイルポンプ取付け構造。
  3. 【請求項3】 前記オイルポンプ(44)の吐出口(5
    7)に接続されるリリーフ弁(58)が、前記オイルス
    トレーナ(55)の挟持方向と平行な方向で前記オイル
    パン(42)およびポンプハウジング(45)間に挟
    持、固定され、前記吐出口(57)に接続されるオイル
    フィルタ(63)がオイルパン(42)の側壁外面に取
    付けられることを特徴とする請求項2記載のエンジンに
    おけるオイルポンプ取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記ポンプハウジング(45)には、前
    記オイルパン(42)内に形成されるオイル溜まり室
    (43)と隔絶する動力伝達室(50)をオイルパン
    (42)の側壁との間に形成する隔壁(46a)が設け
    られ、前記ポンプハウジング(45)で回転自在に支承
    される駆動軸(48)の前記動力伝達室(50)側の端
    部には、前記クランクシャフト(21)からの動力伝達
    により回転する回転部材(51)が固定されることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエンジンにお
    けるオイルポンプ取付け構造。
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