JP2002210896A - 食品包装用フィルムおよび包装袋 - Google Patents
食品包装用フィルムおよび包装袋Info
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Abstract
優れた食品包装用フィルムおよびそのフィルムからなる
食品包装袋を提供する。 【解決手段】 プロピレンを主体とする単量体成分を重
合して得られる重合体成分とプロピレン−エチレン共重
合体成分からなるポリプロピレン系共重合体(I)を含
有し、示差走査熱量計(DSC)で測定した結晶融解熱量
が80J/g以下であるポリプロピレン樹脂組成物
(A)からなるa層の少なくとも片面上に、プロピレン
を主体とする単量体成分を重合して得られる重合体成分
とプロピレン−エチレン共重合体成分からなり、20℃
キシレン可溶成分量が15重量%未満であるポリプロピ
レン系共重合体(II)を含有するポリプロピレン樹脂
組成物(B)からなるb層を厚み10μm以下で積層し
てなる食品包装用フィルムおよびそのフィルムからなる
食品包装袋。
Description
ムおよび食品包装袋に関するものである。さらに詳しく
は、耐ブロッキング性、食品衛生性、落袋強度に優れた
食品包装用フィルムおよび食品包装袋に関するものであ
る。
ムは、外観、機械的性質、包装適性などが優れることか
ら食品包装、繊維包装などの包装分野で広く使用されて
いる。例えば、特開昭62-3951号公報には、ポリ
プロピレン又はエチレン-プロピレンランダム共重合体
から成る第1層及びエチレン-プロピレンブロック共重
合体又はエチレン-プロピレンブロック共重合体とポリ
オレフィン系共重合体とのブレンドから成る第2層から
成る高温短時間殺菌の可能な透明包材複合ポリプロピレ
ンフィルム積層体が記載されている。しかし、第1層に
用いられているポリプロピレンやエチレン-プロピレン
ランダム共重合体は、一般にエチレン-プロピレンブロ
ック共重合体に比べて耐衝撃性が劣るため、この複合フ
ィルムはエチレン-プロピレンブロック共重合体の単層
フィルムに比べて耐衝撃性が低下する傾向にあった。
性、耐衝撃性に優れることから、高温で処理を行い落体
強度が要求されるハイレトルト食品包装用フィルム等に
用いられている。例えば、特開平6−93062号公報
には、実質的に用材の不存在下に重合して得られた特定
の範囲のブロック共重合体を溶融混練してなり、溶融混
練後の全重合体中の20℃キシレン可溶部の特定の低分
子量成分の含有量を特定の範囲にしたポリプロピレンブ
ロック共重合体とすることによって得られる低温での耐
衝撃性が良好であり、外観、耐ブロッキング性、食品衛
生性が良好で、ハイレトルト食品包装用途に好適なポリ
プロピレンブロック共重合体及びフィルムが記載されて
いる。
高速化に伴い、耐ブロッキング性の更なる向上が要求さ
れてきており、また、最近、1kg以上の内容物を包装
するために用いられる大型包装袋が普及し始めており、
落袋強度に対しても更なる向上が要求されている。
ロッキング性、落袋強度、食品衛生性の優れた食品包装
用フィルムおよびそのフィルムからなる食品包装袋を提
供することにある。
(単層フィルム)を用いても、それらを複合化した多層
フィルムを用いても、上記のような耐ブロッキング性お
よび落袋強度に対する要求を満足し、さらに食品衛生性
も満足する食品包装用フィルムおよびそのフィルムから
なる食品包装袋を得ることは困難であった。
特定の重合体成分からなるポリプロピレン系共重合体を
含有する、示差走査熱量計(DSC)で測定した結晶融
解熱量が一定の範囲であるポリプロピレン樹脂組成物か
らなる層の少なくとも片面上に、特定の重合体成分から
なり、20℃キシレン可溶成分量が一定の範囲であるポ
リプロピレン系共重合体を含有するポリプロピレン樹脂
組成物からなる層を一定の範囲の厚みで積層してなる食
品包装用フィルムおよびそのフィルムからなる食品包装
袋が、上記課題を解決することができることを見出し、
本発明を完成するに至った。
する単量体成分を重合して得られる重合体成分とプロピ
レン−エチレン共重合体成分からなるポリプロピレン系
共重合体(I)を含有し、示差走査熱量計(DSC)で測
定した結晶融解熱量が80J/g以下であるポリプロピ
レン樹脂組成物(A)からなるa層の少なくとも片面上
に、プロピレンを主体とする単量体成分を重合して得ら
れる重合体成分とプロピレン−エチレン共重合体成分か
らなり、20℃キシレン可溶成分量が15重量%未満で
あるポリプロピレン系共重合体(II)を含有するポリ
プロピレン樹脂組成物(B)からなるb層を厚み10μ
m以下で積層してなる食品包装用フィルムおよびそのフ
ィルムからなる食品包装袋である。以下、本発明につい
て詳細に説明する。
ン系共重合体(I)および(II)は、プロピレンを主
体とする単量体成分を重合して得られる重合体成分とプ
ロピレン−エチレン共重合体成分からなるポリプロピレ
ン系共重合体であり、好ましくは、第1工程で、プロピ
レンを主体とする単量体成分を重合して得られる重合体
成分を重合し、第2工程でプロピレン−エチレン共重合
体成分を重合することによって得られるポリプロピレン
系共重合体である。
(II)のプロピレンを主体とする単量体成分を重合し
て得られる重合体成分におけるプロピレンの含有量は、
好ましくは、90〜100重量%であり、さらに好まし
くは95〜100重量%である。
(II)のプロピレンを主体とする単量体成分を重合し
て得られる重合体成分には、必要に応じて、エチレンお
よび/または炭素数4以上のα−オレフィンを共重合さ
せることができ、エチレンおよび/または炭素数4以上
のα−オレフィンの含有量は、好ましくは90〜100
重量%であり、さらに好ましくは95〜100重量%で
ある。炭素数4以上のα−オレフィンとしては、例え
ば、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン等が挙げ
られ、好ましくは1−ブテンである。
(II)としては、例えば、プロピレン−(プロピレン
−エチレン)共重合体、(プロピレン−エチレン)−
(プロピレン−エチレン)共重合体、(プロピレン−1
−ブテン)−(プロピレン−エチレン)共重合体、(プ
ロピレン−エチレン−1−ブテン)−(プロピレン−エ
チレン)共重合体等が挙げられ、好ましくはプロピレン
−(プロピレン−エチレン)共重合体、(プロピレン−
エチレン)−(プロピレン−エチレン)共重合体であ
る。
シレン可溶成分量は、耐衝撃性の観点から、好ましくは
10重量%以上であり、さらに好ましくは15重量%以
上である。
℃キシレン可溶成分量は15重量%未満であり、耐ブロ
ッキング性の観点から、好ましくは10重量%以下であ
る。
I)のメルトフローレイトは、フィルムを製膜する時の
高速加工性の観点から、好ましくは1〜10g/10分
であり、さらに好ましくは1〜5g/10分である。
(II)において、プロピレン−エチレン共重合体成分
の含有量は、好ましくは5〜45重量%であり、さらに
好ましくは10〜40重量%である。従ってプロピレン
を主体とする単量体成分を重合して得られる重合体成分
の含有量は、好ましくは55〜95重量%であり、さら
に好ましくは60〜90重量%である。
(II)において、プロピレン−エチレン共重合体成分
中のエチレン含有量は、好ましくは15〜65重量%で
あり、さらに好ましくは20〜60重量%である。
I)の製造方法は、特に限定されるものではなく、公知
の重合触媒を用いて、公知の重合方法による製造方法で
ある。公知の重合触媒としては、例えば、チーグラー・
ナッタ型触媒、シクロペンタジエニル環を有する周期表
第IVB族の遷移金属化合物とアルキルアルミノキサン
からなる触媒系、またはシクロペンタジエニル環を有す
る周期表第IVB族の遷移金属化合物とそれと反応して
イオン性の錯体を形成する化合物および有機アルミニウ
ム化合物からなる触媒系等が挙げられる。
I)の製造に用いられる公知の重合触媒として好ましく
は、少なくともチタン、マグネシウムおよびハロゲンを
必須成分とするチーグラー・ナッタ型触媒であり、例え
ば、 (1)次の(a1)、(b1)および(c1)からなる
触媒系: (a1)Si−O結合を有する有機ケイ素化合物の共存
下、一般式Ti(OR1)nX4-n(R1は炭素数が1〜2
0の炭化水素基、Xはハロゲン電子、nは0<n≦4の
数を表わす。)で表わされるチタン化合物を、有機マグ
ネシウム化合物で還元して得られる固体生成物を、エス
テル化合物及びエーテル化合物と四塩化チタンとの混合
物で処理して得られる三価のチタン化合物含有固体触媒
成分 (b1)有機アルミニウム化合物 (c1)Si−OR2結合(R2は炭素数が1〜20の炭
化水素基である。)を有するケイ素化合物あるいは、 (2)次の(a2)および(b2)からなる触媒系: (a2)一般式Ti(OR1)nX4-n(R1は炭素数が1
〜20の炭化水素基、Xはハロゲン電子、nは0<n≦
4の数を表わす。)で表わされるチタン化合物を、一般
式AlR2 mY3-m(R2は炭素数が1〜20の炭化水素
基、Yはハロゲン電子、mは1≦m≦3の数を表わ
す。)で表わされる有機アルミニウム化合物で還元して
得られる炭化水素溶媒に不溶のハイドロカルビルオキシ
基を含有する固体生成物を、エチレンで予備重合処理し
たのち、炭化水素溶媒中エーテル化合物及び四塩化チタ
ンの存在下に80〜100℃の温度でスラリー状態で処
理して得られるハイドロカルビルオキシ基含有固体触媒
成分 (b2)有機アルミニウム化合物等が挙げられる。
1)および(c1)からなる触媒系において、(b1)
成分中のAl原子/(a1)成分中のTi原子のモル比
は通常は、1〜2000であり、好ましくは5〜150
0である。また、(c1)成分/(b1)成分中のAl
原子のモル比は通常は0.02〜500であり、好まし
くは0.05〜50である。また、上記の(2)に記載
した(a2)および(b2)からなる触媒系において、
(b2)成分中のAl原子/(a2)成分中のTi原子
のモル比は通常は、1〜2000であり、好ましくは5
〜1500である。
I)の製造において用いられる公知の重合方法として
は、例えば、溶媒重合法、スラリー重合法、バルク重合
法、気相重合法等が挙げられ、また、これらの重合法は
回分式重合法であっても良く、連続式重合法であっても
良い。重合温度は通常は20〜150℃であり、好まし
くは50〜95℃である。重合圧力は通常は大気圧〜4
0Kg/cm2Gであり、好ましくは2〜40Kg/c
m2Gである。
I)の製造方法として好ましくは、第一工程で実質的に
不活性溶剤の不存在下に分子量調節のために水素を供給
して、プロピレンを主体とする単量体成分を重合した
後、引き続いて第二工程で気相中でプロピレンとエチレ
ンと水素を供給してプロピレン−エチレン共重合体成分
を重合する方法である。
成物(A)は、プロピレンを主体とする単量体成分を重
合して得られる重合体成分とプロピレン−エチレン共重
合体成分からなるポリプロピレン系共重合体(I)を含
有し、示差走査熱量計(DSC)で測定した結晶融解熱量
が80J/g以下である樹脂組成物である。結晶融解熱
量として好ましくは77J/g以下である。結晶融解熱
量が80J/gを超えた場合、落袋強度が劣ることがあ
る。
リプロピレン系共重合体(I)のほかに、低結晶性エチ
レン−α−オレフィン共重合体を含有させても良い。低
結晶性エチレン−α−オレフィン共重合体とは、エチレ
ンと炭素数3〜10のα−オレフィンとの共重合体であ
り、α−オレフィンを10重量%以上含有しているもの
が好ましい。α−オレフィンとしては、例えば、ブロピ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン等が挙
げられ、低結晶性エチレン−α−オレフィン共重合体と
しては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、エチ
レン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共
重合体、エチレン−1−オクテン共重合体が挙げられ
る。
成物(B)は、プロピレンを主体とする単量体成分を重
合して得られる重合体成分とプロピレン−エチレン共重
合体成分からなり、20℃キシレン可溶成分量が15重
量%未満であるポリプロピレン系共重合体(II)を含
有する樹脂組成物である。
で用いられるポリプロピレン樹脂組成物(A)からなる
a層の少なくとも片面上に、本発明で用いられるポリプ
ロピレン樹脂組成物(B)からなるb層を積層してなる
フィルムであり、b層の厚みは10μm以下である。b
層の厚みが10μmを超えた場合、落袋強度が低下する
ことがある。本発明の食品包装用フィルムの厚みは、特
に制限されるものではないが、通常10〜500μmで
あり、好ましくは10〜150μmである。
しては、特に制限されるものではなく、公知の積層フィ
ルムの製造方法が挙げられる。例えば、 (1)ポリプロピレン樹脂組成物(A)とポリプロピレ
ン樹脂組成物(B)を共押出しすることにより積層させ
る方法 (2)ポリプロピレン樹脂組成物(A)からなるフィル
ムの表面にポリプロピレン樹脂組成物(B)を溶融状態
で押出して積層する方法 (3)ポリプロピレン樹脂組成物(A)からなるフィル
ムの表面にポリプロピレン樹脂組成物(B)からなるフ
ィルムを接着剤によって積層する方法等が挙げられる。
らに本発明の食品包装用フィルムがその他のフィルムに
積層された複合フィルムの少なくとも一層として用いる
ことができる。その他のフィルムとしては、例えば、ポ
リプロピレン2軸延伸フィルム、未延伸または延伸ナイ
ロンフィルム、延伸ポリテレフタル酸エチルフィルムや
アルミ泊等が挙げられ、本発明の食品包装用フィルムを
その他のフィルムに積層する方法としては、例えば、ド
ライラミネート法、押し出しラミネート法等が挙げられ
る。
装用フィルムからなる袋であり、本発明の食品包装用フ
ィルム単独からなる袋であっても良く、本発明の食品包
装用フィルムを用いた複合フィルムからなる袋であって
も良い。食品包装用袋の形態としては、特に制限される
ものではなく、例えば、平袋やスタンディングパウチ袋
等が挙げられ、通常100℃以上の温度で処理されるも
のである。
合体(I)および(II)、ポリプロピレン樹脂組成物
(A)および(B)、およびフィルムには、必要に応じ
て、常用される酸化防止剤、中和剤、紫外線吸収剤、防
曇剤、滑剤、アンチブロッキング剤、耐電防止剤、造核
剤等を配合しても良い。
具体的に説明するが、本発明の範囲は実施例のみに限定
されるものではない。なお、発明の詳細な説明および実
施例および比較例中の各項目の測定値は、下記の方法で
測定した。
分間保圧した。その後、30℃、30kg/cm2で3
分間冷却し、0.1mmのプレスシートを作成した。得
られたプレスシートから8〜12mgをアルミニウム製
サンプルパンに採取した。パーキンエルマー製DSC−
7型走査型示差熱量計を用いて下記の手順で測定し、ピ
ークの立ち上がりから終了までの熱量を求めた。 220℃で5分間予熱した。 130℃/分で50℃まで降温した。 50℃で5分間保持した。 16℃/分で180℃まで昇温し、測定した。
分間保圧した。その後、30℃、30kg/cm2で3
分間冷却し、0.1mmのプレスシートを作成した。得
られたプレスシートから8〜12mgをアルミニウム製
サンプルパンに採取した。パ−キンエルマー製DSC−
7型走査型示差熱量計を用いて下記の手順で測定し、融
解ピーク温度を求めた。 220℃で5分間予熱した。 300℃/分で150℃まで降温した。 150℃で1分間保持した。 5℃/分で50℃まで降温した。 50℃で1分間保持した。 5℃/分で180℃まで昇温し、測定した。
重量%) 試料1gを沸騰キシレン100mlに完全に溶解させた
後、20℃に降温し、4時間放置した。その後、これを
析出物と溶液とにろ別し、ろ液を乾固して減圧下70℃
で乾燥した。その重量を測定して、20℃キシレン可溶
成分量を求めた。 (4)メルトフローレイト(MFR、単位:g/10
分) JIS K7210に従い、条件−14の方法で測定し
た。
m2) 幅30mm×長さ150mmのフィルム2枚を40mm
×30mmの範囲を重ね合わせ、42g/cm2の荷重
下55℃で3時間状態調整を行った。その後、23℃、
湿度50%の雰囲気下に30分以上放置し、東洋精機製
ショッパー型引張試験機(C型)で引張速度200mm/
分で剥離強度を測定した。
価、単位:重量%) FDA177.1520(d)(3)(ii)に記載の
方法に従って、厚み100μmのフィルムの50℃、n
−ヘキサン抽出量を測定した。なお、レトルト食品包装
用に使用する場合の本項目の規制値は、2.6重量%以
下である。
m×横(MD方向)265mm2枚と縦(TD方向)1
60mm×横(MD方向)265mm1枚を切り出し
た。図1のように直径1インチ(25.4mm)の円形打
ち抜き歯で4箇所穴をあけた。3枚を図2のように重ね
た。富士インパルス社製FA600−10W型ヒートシ
ーラーを用いて、2.5秒加熱し、2秒冷却するという
シール条件で図3の灰色部をヒートシールした。その
後、得られた袋を120℃で30分間オーブン中で処理
した後、水2kgを入れ、図4のように上部をヒートシ
ールした。5℃で、床面からパウチの底部までが80c
mの高さから落袋試験を実施し、破袋するまで10回連
続して行った。各水準n=5で、試験を実施した。1回
で破袋した場合を0点、2回で破袋した場合を1点、そ
して、10回で破袋した場合を9点、10回でも破袋し
なかった場合を10点というように、合計50点で採点
し、以下の基準で評価した。 0点〜20点 × 21点〜30点 △ 30点〜39点 ○ 40点〜50点 ◎
(プロピレン−(プロピレン−エチレン)共重合体、結
晶融解熱量:66.4J/g、20℃でのキシレン可溶
成分含有量:20重量%)を50mmφ押出機より樹脂
温度280℃で2層フィルム用Tダイに供給し、b層と
して住友化学製ノーブレンKS2513−1(プロピレ
ン−(プロピレン−エチレン)共重合体、融解ピーク温
度:161℃、20℃でのキシレン可溶成分含有量:
9.1重量%)を40mmφ押出機より樹脂温度280
℃で前記の2層フィルム用Tダイに供給し、共押出しを
行い、30℃の冷却水を通水した冷却ロールで冷却し
て、a層の厚みが95μmでb層の厚みが5μmからな
る厚み100μmの複合フィルムを得た。このフィルム
のブロッキングおよびヘキサン抽出量を表1に示した。
得られた100μmのフィルムを康井精機製卓上型テス
トコーターを用いて、2g/m2となるようにエステル
系接着剤(主剤:タケラックA−310(武田薬品
製)、硬化剤:タケネートA−3(武田薬品製))を塗
布した厚さ15μmの延伸ナイロン基材フィルム(ユニ
チカ製エンブレム)に、40℃、3kg/cm2で圧着
させた後、40℃で2日間、加熱熟成することによりド
ライラミネーションフィルムを得た。得られたドライラ
ミネーションフィルムを用いて行った落袋試験の結果を
表1に示した。
た以外は実施例1と同様の方法で実施した。評価結果を
表1に示した。
井化学製タフマーP0480(エチレン−プロピレン共
重合体)を5%配合してなる組成物を用いた以外は実施
例2と同様の方法で実施した。評価結果を表1に示し
た。
−(プロピレン−エチレン)共重合体、結晶融解熱量:
70.5J/g、20℃でのキシレン可溶成分含有量:
21重量%)を樹脂温度280℃で50mmφTダイ製
膜機で溶融押出しを行い、30℃の冷却水を通水した冷
却ロールで冷却して、100μmの単層フィルムを得
た。得られたフィルムを実施例1と同様の評価を実施し
た。評価結果を表1に示した。
た以外は実施例1と同様の方法で実施した。評価結果を
表1に示した。
耐ブロッキング性、落袋強度、食品衛生性の優れた食品
包装用フィルムまたはそのフィルムからなる食品包装袋
であることがわかる。これに対して、本発明の要件であ
るプロピレンを主体とする単量体成分を重合して得られ
る重合体成分とプロピレン−エチレン共重合体成分から
なり、20℃キシレン可溶成分量が15重量%未満であ
るポリプロピレン系共重合体(II)を含有するポリプ
ロピレン樹脂組成物(B)からなるb層を積層しなかっ
た比較例1は、耐ブロッキング性および食品衛生性(ヘ
キサン抽出量)が不十分であり、本発明の要件であるb
層の厚みが10μm以下であることを満足しない比較例
2は、落袋強度が不十分であることが分かる。
強度、食品衛生性の優れた食品包装用フィルムおよびそ
のフィルムからなる食品包装袋を提供することができ
る。
で4箇所穴をあけた、縦(TD方向)160mm×横
(MD方向)265mmのフィルムの図
65mmのフィルム2枚と直径1インチ(25.4mm)
の円形打ち抜き歯で4箇所穴をあけた、縦(TD方向)
160mm×横(MD方向)265mmのフィルム1枚
を重ねた図
Claims (4)
- 【請求項1】プロピレンを主体とする単量体成分を重合
して得られる重合体成分とプロピレン−エチレン共重合
体成分からなるポリプロピレン系共重合体(I)を含有
し、示差走査熱量計(DSC)で測定した結晶融解熱量が
80J/g以下であるポリプロピレン樹脂組成物(A)
からなるa層の少なくとも片面上に、プロピレンを主体
とする単量体成分を重合して得られる重合体成分とプロ
ピレン−エチレン共重合体成分からなり、20℃キシレ
ン可溶成分量が15重量%未満であるポリプロピレン系
共重合体(II)を含有するポリプロピレン樹脂組成物
(B)からなるb層を厚み10μm以下で積層してなる
ことを特徴とする食品包装用フィルム。 - 【請求項2】ポリプロピレン系共重合体(I)の20℃
キシレン可溶成分量が10重量%以上であることを特徴
とする請求項1記載の食品包装用フィルム。 - 【請求項3】請求項1または2記載の食品包装用フィル
ムからなることを特徴とする食品包装袋。 - 【請求項4】100℃以上の温度で処理されることを特
徴とする請求項3記載の食品包装袋。
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JP2006161033A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-22 | Sumitomo Chemical Co Ltd | プロピレン系樹脂組成物およびそのフィルム |
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- 2001-01-16 JP JP2001007512A patent/JP4029571B2/ja not_active Expired - Fee Related
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