JP2002210624A - エアー式クランプ装置 - Google Patents

エアー式クランプ装置

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JP2002210624A
JP2002210624A JP2001011268A JP2001011268A JP2002210624A JP 2002210624 A JP2002210624 A JP 2002210624A JP 2001011268 A JP2001011268 A JP 2001011268A JP 2001011268 A JP2001011268 A JP 2001011268A JP 2002210624 A JP2002210624 A JP 2002210624A
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fixed plate
cross
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JP2001011268A
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Inventor
Hideaki Kobayashi
英明 小林
Keiichi Moriyama
慶一 盛山
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 減圧した空気の圧力で加工材料全体を均一に
クランプし、加工材料の全面を加工でき、治具等による
毎回のクランプ作業を必要としないエアー式クランプ装
置を提供する。 【解決手段】 可動部21に溝24を設け、溝24にシ
ールパッキン32を気密的に圧縮収納し、可動部21の
平面部22と加工材料9とシールパッキン32とで気密
空間34を形成し、平面部22に設けた吸引穴26から
減圧装置31で減圧して加工材料9をクランプするよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として工作機械の
被加工物のクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の工作機械のクランプ装置
の構成は図7及び図8に示すようであった。1はフライ
ス盤のベースであり、2は可動部である。3は可動部2
を横方向に移動させる左右駆動ハンドルである。4は可
動部2を前後に移動させる前後移動ハンドルである。5
は回転して切削加工する切削工具であり、切削工具5の
駆動部6には切削工具5を駆動する駆動電動機(図示せ
ず)を内蔵している。7は駆動部6を上下に移動させる
上下動ハンドルである。8は切削工具5の起動と停止を
操作する制御スイッチである。
【0003】左右駆動ハンドル3と前後駆動ハンドル4
と上下動ハンドル7とで可動部2を三次元的に移動させ
ることができる。切削工具5の位置は固定して動かない
ので切削工具5と加工材料9との接点は前記可動部2を
移動して変化させる。
【0004】10は前記可動部2に左右方向に設けられ
た複数の平行した溝である。溝10は左右駆動方向に平
行に直線状に設けられている。溝10には溝10の長手
方向にアンダーカット部11が設けてあり断面は図8の
通りである。12は埋め込みボルトであり、一端に設け
た凸部13が溝10のアンダーカット部11に引っかか
る寸法関係に形成してある。凸部13のアンダーカット
部11への挿入は溝10の端を開放して凸部13をアン
ダーカット部11に挿入する。14は埋め込みボルト1
2の他端に設けられたねじ部であり、ナット15が螺着
される。16は一面に階段状の係止部17を設けた支持
治具である。18は固定治具であり、中央に貫通穴19
を設けて一端を前記支持治具16の係止部17に架け、
他端を加工材料9に架けるものである。
【0005】以上の構成において、動作を説明する。加
工材料9を可動部2に置く。埋め込みボルト12を溝1
0の端からアンダーカット部11に通して加工材料9近
くに位置させる。埋め込みボルト12に対して加工材料
9とは反対の位置に支持治具16を置く。固定治具18
の一端を支持治具16の係止部17に係止し、他端を加
工材料9の端に架ける。この状態で前記貫通穴19に前
記埋め込みボルト12のねじ部14を貫通させてねじ部
14にナット15を締め付ける。固定治具18は略中央
をねじ部14とナット15により締め付けられることに
より、埋め込みボルト12の凸部13が溝10のアンダ
ーカット部11に引っかかって動きが止まる。固定治具
18の一端は係止部17に係止しているために動かな
い。ナット15をさらに締め付けると係止部17を支点
とし貫通穴19を力点とし、固定治具18の加工材料9
に架けてある他端を作用点として、てこの原理で加工材
料9を押さえつけることとなる。図8は一カ所の構成を
表しているが、実際には加工材料9の2カ所以上を同様
に固定しなければならない。
【0006】加工材料9を固定した後は、制御スイッチ
8により切削工具5を回転させ可動部2を移動しながら
切削工具5で加工材料9を加工する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の構成では、第1にいちいち加工材料9を支
持治具16や固定治具18や埋め込みボルト12やナッ
ト15を用いて固定する必要があり、また加工材料9の
一部を集中的に押さえることとなり、加工材料9が歪む
といった課題を有していた。第2に固定治具18や支持
治具16が必要であり、加工材料9よりも高い位置で固
定されることから、切削工具5の操作によっては切削工
具5が固定治具18や支持治具16に当たって傷ついた
り切削工具5が折れたりするといった課題を有してい
た。第3に加工材料9を固定治具18で押さえている部
分は加工ができないので加工材料9のロスが発生すると
いった課題を有していた。
【0008】前記従来の課題を解決するために、本発明
のエアー式クランプ装置は、減圧した空気の圧力で簡便
で加工材料全体を均一にクランプして加工材料に歪みが
発生することもなく、しかも加工材料の全面を加工でき
る構成としたものである。
【0009】これによって、加工材料のクランプが簡便
に行えて、加工材料のクランプによる応力が集中せず加
工材料の歪みが発生しないクランプができる。またクラ
ンプ用の治具を傷つけたり切削工具が折れたりしない。
さらに加工材料の全面を切削加工できるので加工材料を
有効に無駄なく使用できる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するために、固定盤に均一な断面形状に加工した
溝と、固定盤の上面に設けた吸引穴と、前記吸引穴に接
続された減圧装置と、溝に嵌合し固定盤の平面より凸に
位置する弾性体で形成した遮蔽部材とを備え、溝はルー
プを形成する構成としたものである。
【0011】これによって、加工材料は大気圧で全体を
クランプされることとなり、加工材料を固定盤に置くだ
けでクランプできるといった簡便なクランプを可能にし
た。また加工材料全体をクランプするので加工材料が歪
まない。また加工材料の下面をクランプするので切削工
具が当たる障害物がない。さらに加工材料の下面をクラ
ンプするのでクランプするための加工材料を必要としな
いので無駄な加工材料を必要としない。
【0012】また、固定盤に格子状に均一な断面形状に
加工した溝と、前記固定盤の上面に設けた吸引穴と、前
記吸引穴に接続された減圧装置と、溝に嵌合し固定盤の
平面より凸に位置する弾性体で形成した遮蔽部材とを備
えた構成としたものである。
【0013】これによって、上述の効果以外に、遮蔽部
材を長い寸法のまま使用することができて何度でも再使
用することができる。
【0014】また、溝の断面形状は単一径で遮蔽部材の
断面形状は単一径の形状に構成したものである。
【0015】これによって、上述の効果以外に遮蔽部材
を押し出し加工することで簡単にかつ安価に生産するこ
とができる。
【0016】また、溝の断面形状は半径1.2mmから
2.5mmで、遮蔽部材の断面形状を溝の半径に対して
1倍から1.3倍の円形にし、かつ溝の入り口近傍に平
行な壁部を形成した構成としたものである。
【0017】これによって、遮蔽部材を溝に簡単に挿入
することができるとともに機密性を確保することができ
る。
【0018】さらに、遮蔽部材を硬度20度から50度
のゴムまたは発泡ゴムで形成した構成としたものであ
る。
【0019】これによって、加工材料を均一に固定盤に
平行に位置させることができ、かつ遮蔽部材の気密性を
確保することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、略平面
な固定盤と、前記固定盤に均一な断面形状に加工した溝
と、前記固定盤の上面に単一または複数個設けた吸引穴
と、前記吸引穴に接続されて大気圧より低い圧力に吸引
する減圧装置と、前記溝に嵌合し前記固定盤の平面より
凸に位置する弾性体で形成した遮蔽部材とを備え、前記
溝は一つ以上の閉じたループを形成する構成としたもの
である。
【0021】これにより、加工材料は大気圧で全体をク
ランプされることとなり、加工材料を固定盤に置くだけ
でクランプできるといった簡便なクランプを可能にし
た。また加工材料全体をクランプするので加工材料が歪
まない。また加工材料の下面をクランプするので切削工
具が当たる障害物がない。さらに加工材料の下面をクラ
ンプするのでクランプするための加工材料を必要としな
いので無駄な加工材料を必要としない。
【0022】請求項2に記載の発明は、略平面な固定盤
と、前記固定盤に格子状に均一な断面形状に加工した溝
と、前記固定盤の上面に単一または複数個設けた吸引穴
と、前記吸引穴に接続されて大気圧より低い圧力に吸引
する減圧装置と、前記溝に嵌合し前記固定盤の平面より
凸に位置する弾性体で形成した遮蔽部材とを備えた構成
としたものである。
【0023】これにより、加工材料の形状に合わせて遮
蔽部材を溝に埋め込むだけで加工材料を均一に吸引する
ことができ、遮蔽材料はいちいち加工材料の大きさに合
わせて切断する必要もない。
【0024】請求項3に記載の発明は、特に、溝の断面
形状は単一径で遮蔽部材の断面形状を単一径の形状にし
た構成としたものである。
【0025】これにより、溝はエンドミルで加工するこ
とができるとともに、遮蔽部材も円筒状の押し出し加工
で形成することができ、遮蔽部材の加工を簡便に行うこ
とができる。また遮蔽部材を押し出し加工することで簡
単にかつ安価に生産することができる。
【0026】請求項4に記載の発明は、特に、溝の断面
形状は半径1.2mmから2.5mmで、遮蔽部材の断
面形状を溝の半径に対して1倍から1.3倍の円形に
し、かつ溝の入り口近傍に平行な壁部を形成した構成と
したものである。
【0027】これにより、遮蔽部材は円筒状の押し出し
加工で簡単に形成することができ、溝と遮蔽部材は気密
性を維持しながら加工材料を均一な高さに支持すること
ができる。また溝に遮蔽部材を埋め込むときに溝から遮
蔽部材が飛び出すことがないので遮蔽部材を溝に簡単に
挿入することができるとともに機密性を確保することが
できる。
【0028】請求項5に記載の発明は、特に、遮蔽部材
を硬度20度から50度のゴムまたは発泡ゴムで形成し
た構成としたものである。
【0029】これにより、加工材料を溝との間に気密性
を維持しながら遮蔽部材が均一に変形するので加工材料
を均一な高さに支持することができる。そして加工材料
を均一に固定盤に平行に位置させることができ、かつ遮
蔽部材の気密性を確保することができる。
【0030】
【実施例】(実施例1)以下に本発明の実施例1につい
て、図1、図2、図3、図4を参照しながら説明する。
ベース1、左右駆動ハンドル3、前後駆動ハンドル4、
切削工具5、駆動部6、上下動ハンドル7、制御スイッ
チ8加工材料9は従来の実施例と同一の形状と機能であ
り、同一の名称と符号を使用して説明は省略する。
【0031】21は加工材料を固定するための固定盤を
形成する可動部であり、上面が平面部22で加工材料9
を載置する。可動部21上面の平面部22には約10m
m間隔で碁盤目状に溝24が掘ってある。溝24の断面
形状は溝24のどの部分の断面も同じ形状であり、単一
半径の断面である。これは後述する気密性に大きく影響
するものである。本実施例では溝24の単一半径を1.
5mmにしている。溝24の深さは2mmにしてあり従
って溝の入り口付近には平行な壁部25が形成され、溝
24の底部は単一半径1.5mmになっている。
【0032】26は可動部21の溝24と溝24との間
の平面部22に形成された吸引穴である。吸引穴26は
直径5mmで可動部21の板厚の約半分の深さまで達し
ている。27は可動部21の中に水平方向に設けられた
連通穴であり、直径約10mmで可動部21にボーリン
グして形成されている。吸引穴26は前記連通穴27ま
で貫通している。また連通穴27が直線であるために吸
引穴26も直線上に配置されることとなる。連通穴27
は可動部21に複数本設けられて、吸引穴26はそれぞ
れ連通穴27に吸引穴26の一端を連通するとともに可
動部21の平面部22に他端を開口している。吸引穴2
6は複数箇所形成されることとなる。
【0033】28は前記複数の連通穴27を収束して吸
引スイッチ部29に連通する吸引パイプである。吸引ス
イッチ部29は一方を吸引パイプ28と連通し、他方を
減圧調整器30と大気との連通を切り替える構成として
ある。減圧調整器30は吸引パイプ28からの減圧レベ
ルを調整して吸引力を調整するものであり、吸引穴26
からの吸引力を調整して加工材料9のクランプ力を調整
する。減圧装置31は一般的には工場で使用する圧縮空
気を利用した減圧器である。一般的な工場で使用してい
る圧縮空気の圧力は約500kPa(キロパスカル)で
あり、これを利用して減圧装置31を駆動する。
【0034】32は直径が3.5mmで発砲ウレタンゴ
ムを押し出し成形加工で形成した遮蔽部材を形成するシ
ールパッキンである。シールパッキン32はどこの断面
も同一形状であり、本実施例では直径を3.5mmにし
てあるが、圧縮変形と作業性とからみて2.5mmから
4.5mmの範囲の発泡ウレタンゴムを使用すると良
い。発泡ウレタンゴムの硬度は20度から50度の範囲
のものが作業性と気密性能から見て適している。硬度が
低いと気密性が劣り、硬度が高いと作業性が悪くなると
ともに大きな圧力をかけないと気密性能が維持できなく
なる。シールパッキン32は前記溝24に埋め込まれ
る。シールパッキン32は平面部22上で閉じたループ
33を形成するように溝24に埋め込まれる。また、ル
ープ33内には1カ所以上の吸引穴26が開口している
ように構成する。溝24の形状は単一半径が1.5mm
であり、一方シールパッキン32は半径は1.75mm
であるために、シールパッキン32は溝24に圧縮収納
されることとなる。シールパッキン32は発泡ウレタン
ゴムで形成されているので溝24の断面形状に圧縮変形
されて気密性を保持するものである。
【0035】シールパッキン32は図3のように溝24
に圧縮収納されたとき、その一部が平面部22から上方
に残った状態で溝24に収納された状態となる。この一
部残った部分に加工材料9が乗せられて減圧と同時にシ
ールパッキン32の一部は若干変形して加工材料9に気
密的に密着する。
【0036】溝24は前述のように入り口付近が平行な
壁部25で形成されているために、溝24に埋め込んだ
シールパッキン32は溝24内部で壁部25に突っ張っ
て溝24から飛び出すことはない。可動部21の平面部
22と加工材料9の下面とシールパッキン32で形成し
たループ33とで気密空間34を形成することとなる。
気密空間34には1カ所以上の吸引穴26が開口してい
るように構成する。
【0037】35は吸引穴26を気密的に閉塞する閉塞
ねじである。閉塞ねじ35はループ33内に開口した吸
引穴26以外の大気に開口する吸引穴26を気密的に閉
塞するものである。
【0038】以上のように構成されたエアー式クランプ
装置について、以下その動作、作用を説明する。
【0039】加工材料9は一般には直方体の塊から切り
出した材料を使用する。まず加工材料9を用意し、次に
可動部21に対する加工材料9の投影形状より若干小さ
い範囲でシールパッキン32を可動部21の溝24に埋
め込んでゆく。このとき、シールパッキン32は閉じた
ループ33を描くようにして溝24に埋め込む。また、
ループ33の中には1カ所以上の吸引穴26が位置する
ように配置する。ループ33を形成した残りのシールパ
ッキン32は可動部21外方に垂らしておく。これは1
回の使用でシールパッキン32を切断してしまうと次回
の使用時に長さが短くて使用できないことを防ぐためで
ある。
【0040】次に加工材料9をシールパッキン32のル
ープ33の上に置く。減圧装置31を動作させて吸引ス
イッチ部29を操作して大気との連通を遮断して吸引パ
イプ28と減圧調整器30とを気密的に連通にする。減
圧装置31の吸引力を減圧調整器30で調整して加工材
料9を可動部21に吸引固定する。このとき、加工材料
9が例えば120mm角の材料で吸引力が100kPa
(キロパスカル)毎平方センチメートルであれば、加工
材料はは約1000N(100kgf(キログラム
重))の力で固定されていることとなる。減圧して吸引
するので最大吸引力は大気圧になる。従って1平方セン
チメートルあたり約10N(約1kgf(キログラム
重))の力で固定することとなる。
【0041】この状態で制御スイッチ8を操作して切削
工具5を駆動しながら、左右駆動ハンドル3と前後移動
ハンドル4と上下動ハンドル7とを操作して加工材料9
を切削工具5に当てて切削加工する。
【0042】切削加工が終了すると、制御スイッチ8で
切削工具5を停止し、吸引スイッチ部29を操作して吸
引を停止し、吸引パイプ28を大気に開放する。ループ
33と可動部21の平面部22と加工材料9とで形成さ
れた気密空間34に空気が浸入して加工材料9のクラン
プは解除されることとなる。
【0043】以上のように実施例1によれば、第1に吸
引スイッチ部29の操作だけで簡単にクランプとクラン
プの解除が行えて生産性において簡便で無駄がなく経済
的なクランプができる。また加工材料9のほぼ全面でク
ランプするので加工材料9に集中応力が発生せず、クラ
ンプによる加工材料9の歪みを防止することができる。
また、クランプ時の応力が集中しないので柔らかい材料
でもクランプすることができる。第2にクランプする治
具等がないので切削工具5が当たって治具を傷つけたり
切削工具5を折ったりすることがない。第3に加工材料
9を均一な圧力で吸引するのでシールパッキン32の変
形が均一であり、可動部21の平面部22に対してほぼ
平行に加工材料9を位置させることができる。第4にク
ランプする位置が加工材料9の下面であり、加工材料9
全体を切削工具5が加工することができて加工材料9に
クランプ用の部分を確保する必要がなくなり加工材料9
の無駄使いがなく、省資源でありゴミの発生が少なく環
境にも優しい加工法である。第5にシールパッキン32
は長いシールパッキン32が1本あれば任意の形状のル
ープ33を形成することができるので、いちいちシール
パッキン32を切断して長さを調整する必要がなくシー
ルパッキン32のメンテナンスが必要ない。
【0044】(実施例2)以下に本発明の実施例2につ
いて図5を参照しながら説明する。
【0045】図5はクランプの位置を加工材料9の両側
にループ33を形成して加工材料9全体をクランプする
方法である。加工材料9の下面に凹凸などがある場合に
簡便にクランプすることができる。他の構成や動作につ
いては実施例1と同じであり省略する。
【0046】以上のように実施例2によれば、一個の加
工材料9のクランプを任意の位置でおこなうことができ
るので加工材料9下面に凹凸があっても簡単にクランプ
できる。
【0047】(実施例3)以下に本発明の実施例3につ
いて図6を参照しながら説明する。
【0048】図6は複数の加工材料9を同時にクランプ
して同時に加工する場合の実施例である。加工材料9は
シールパッキン32で形成された各ループ33に載置さ
れて、減圧装置31で同時に減圧されクランプされるこ
ととなる。他の構成や動作については実施例1と同じで
あり省略する。
【0049】以上のように実施例3によれば、複数の加
工材料9を同時に加工するときに各加工材料9をそれぞ
れ独立してクランプすることができる。
【0050】なお、実施例1の溝24の単一半径を1.
5mmとしたが、1.2mmから2.5mmの範囲であ
れば良い。
【0051】また、実施例1では溝24の断面形状を単
一半径の断面としたが、シールパッキン32との気密性
が保持できれば良い。
【0052】また、実施例1では減圧装置31には圧縮
空気を利用した減圧装置を用いたが、真空ポンプを利用
しても良い。要は減圧できれば良い。
【0053】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、加工材料は大気圧で全体をクランプされることとな
り、加工材料を固定盤に置くだけでクランプできるとい
った簡便なクランプを可能にした。また加工材料全体を
クランプするので加工材料が歪まない。また加工材料の
下面をクランプするので切削工具が当たる障害物がな
い。さらに加工材料の下面をクランプするのでクランプ
するための加工材料を必要としないので無駄な加工材料
を必要としない。
【0054】また、請求項2記載の発明によれば、遮蔽
部材を長い寸法のまま使用することができて何度でも再
使用することができる。
【0055】また、請求項3記載の発明によれば、溝は
エンドミルで加工することができるとともに、遮蔽部材
も円筒状の押し出し加工で形成することができ、遮蔽部
材の加工を簡便に行うことができる。また遮蔽部材を押
し出し加工することで簡単にかつ安価に生産することが
できる。
【0056】また、請求項4記載の発明によれば、遮蔽
部材を溝に簡単に挿入することができるとともに機密性
を確保することができる。
【0057】さらに、請求項5記載の発明によれば、加
工材料を均一に固定盤に平行に位置させることができ、
かつ遮蔽部材の気密性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すエアー式クランプ装置
の構成を示す部分斜視図
【図2】本発明の実施例1を示すエアー式クランプ装置
の構成を示す部分断面図
【図3】本発明の実施例1を示すエアー式クランプ装置
の部分断面図
【図4】本発明の実施例1を示すエアー式クランプ装置
のシールパッキンの斜視図
【図5】本発明の実施例2を示すエアー式クランプ装置
の部分斜視図
【図6】本発明の実施例3を示すエアー式クランプ装置
の部分斜視図
【図7】従来の実施例を示すクランプ装置の斜視図
【図8】従来の実施例を示すクランプ装置の部分断面図
【符号の説明】
21 可動部(固定盤) 22 平面部 24 溝 25 壁部 26 吸引穴 31 減圧装置 32 シールパッキン(遮蔽部材) 33 ループ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略平面な固定盤と、前記固定盤に均一な断
    面形状に加工した溝と、前記固定盤の上面に単一または
    複数個設けた吸引穴と、前記吸引穴に接続されて大気圧
    より低い圧力に吸引する減圧装置と、前記溝に嵌合し前
    記固定盤の平面より凸に位置する弾性体で形成した遮蔽
    部材とを備え、前記溝は一つ以上の閉じたループを形成
    するエアー式クランプ装置。
  2. 【請求項2】略平面な固定盤と、前記固定盤に格子状に
    均一な断面形状に加工した溝と、前記固定盤の上面に単
    一または複数個設けた吸引穴と、前記吸引穴に接続され
    て大気圧より低い圧力に吸引する減圧装置と、前記溝に
    嵌合し前記固定盤の平面より凸に位置する弾性体で形成
    した遮蔽部材とを備えたエアー式クランプ装置。
  3. 【請求項3】溝の断面形状は単一径で遮蔽部材の断面形
    状を単一径の形状にした請求項1または請求項2記載の
    エアー式クランプ装置。
  4. 【請求項4】溝の断面形状は半径1.2mmから2.5
    mmで、遮蔽部材の断面形状を溝の半径に対して1倍か
    ら1.3倍の円形にし、かつ溝の入り口近傍に平行な壁
    部を形成した請求項1または請求項2記載のエアー式ク
    ランプ装置。
  5. 【請求項5】遮蔽部材を硬度20度から50度のゴムま
    たは発泡ゴムで形成した請求項3または4記載のエアー
    式クランプ装置。
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