JP2002209906A - 超音波ハンドピ−ス - Google Patents

超音波ハンドピ−ス

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JP2002209906A
JP2002209906A JP2001014495A JP2001014495A JP2002209906A JP 2002209906 A JP2002209906 A JP 2002209906A JP 2001014495 A JP2001014495 A JP 2001014495A JP 2001014495 A JP2001014495 A JP 2001014495A JP 2002209906 A JP2002209906 A JP 2002209906A
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vibration
ultrasonic
horn
groove
oscillation mechanism
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JP2001014495A
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English (en)
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Hidefumi Ota
英史 大田
Yuichiro Sato
裕一郎 佐藤
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MIWATEC KK
Miwatec Co Ltd
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MIWATEC KK
Miwatec Co Ltd
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 超音波発振機構から伝達される縦振動を変換
処理して超音波ホ−ン先端において縦−捩れの合成振動
を出力して、操作性、操作効率に優れ、高精度の外科手
術あるいは素材加工を実現する。 【解決手段】 超音波ハンドピ−スは、縦振動素子とこ
の両端に取り付けた裏打ち板および前面板からなり所定
周波数の超音波振動を出力する超音波発振機構と、この
超音波発振機構に連結されて前記超音波発振機構から伝
達される振動を増幅するホ−ンと、前記超音波発振機構
から伝達される振動を縦−捩れの合成振動に変換する振
動変換機構を具えてなり、前記振動変換機構は、前記ホ
−ンおよびまたは前記裏打ち板の周面に形成した1以上
の溝部で構成することにより、課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、超音波ハンドピ
−スに係り、詳しくは振動源からの縦振動を変換してホ
−ン先端において縦−捩れの合成振動が生成されるよう
にした超音波ハンドピ−スに関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波ハンドピ−スは、従来より外科分
野における各種手術具の一つとして、あるいはまた、各
種素材の加工用機器として使用されている。図10は、
手術具としての従来の超音波ハンドピ−スを示し、超音
波発振回路によって高周波を発生させ、その高周波電力
を図10(a)に示すようなハンドピ−ス部1によりメ
ス部4aの機械的超音波振動に変換するようになってい
る。すなわち、図示のハンドピ−ス部1にはその外郭を
なす管状部材2内に図10(b)に示すような振動機構
3(電歪型、磁歪型)が内蔵され、これが管状部材2か
ら突出するホ−ン4に固定された構成を有している。こ
の振動機構3は、振動子3aとその両端に取り付けた金
属製の裏打ち板3bおよび前面板3cとにより構成され
ており、図外の超音波発振回路から供給された高周波電
力は、この振動機構3で機械的振動に変換され、その機
械的振動はメス部であるホ−ン4の先端4bに伝達され
る。また、図において、5は手術部位に対して生理食塩
水などを供給するイリゲ−ションパイプ、6は吸引口4
bから血液、手術に伴い発生する切除細片等を回収する
ための吸引パイプである。 なお、この吸引パイプ6に
替えて、図10(c)に示すように振動機構3の中央部
に吸引口4bと連通する吸引経路3dを形成し、振動機
構3の冷却機能を兼備させることがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
超音波ハンドピ−スにあっては、生体における手術、各
種素材の加工等において作業部となるホ−ン先端の振動
は、超音波発振機構を構成する振動素子により規制され
ることになる。 例えば、振動素子の特性が軸方向に沿
ったいわゆる縦振動である場合、ホ−ン先端には縦振動
が生成されることになる。 しかしながら、外科手術あ
るいは各種素材の加工においても、切削等の所要作業の
効率を図り、あるいは微細な作業を切れ味よくスム−ズ
になすために作業部には縦振動に加えて、軸まわりに反
復回動するいわゆる捩れ振動が求められる。 このた
め、振動機構の振動素子を縦振動素子と捩れ振動素子に
より構成して、縦−捩れの合成振動を得る構成も考えら
れるが、超音波発振機構の構造が複雑となり、重量も増
加するので使い勝手が悪くなるばかりか、高周波電力の
出力系統の負荷も増大するので、製造コストのみならず
ランニングコストの面でも問題もあり実用化にはいたっ
ていないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、上記従来
の問題点に鑑みて各種実験を重ねるうちに、ホ−ン等の
周面にスリットを形成して超音波発振機構から縦振動を
ホ−ンに伝達するとホ−ン先端には縦振動と捩れ振動の
合成振動が発生するとの知見を得て、これに基づき本願
発明を完成するにいたった。すなわち、本願発明は、超
音波ハンドピ−スを、縦振動素子とこの両端に取り付け
た裏打ち板および前面板からなり所定周波数の超音波縦
振動を出力する超音波発振機構と、この超音波発振機構
に連結されて前記超音波発振機構から伝達される振動を
増幅するホ−ンと、前記超音波発振機構から伝達される
振動を受けて縦−捩れの合成振動に変換する振動変換機
構とで構成するとともに、前記振動変換機構を、前記ホ
−ンおよびまたは前記裏打ち板の周面に形成した1以上
の溝部で構成することにより、上記従来の課題を解決し
ようとするものである。
【0005】上記構成において、前記溝部は複数とし、
それぞれ個々に並設して形成することがある。
【0006】また、上記各構成のいずれかにおいて、前
記各溝部は、幅を0.5〜5mmに、長さを3〜30m
mに、深さを0.5mm以上に設定するたこがある。
【0007】さらに、並列した前記溝部に替えて前記複
数の溝部はそれぞれ連結され全体として螺旋状に形成す
ることがある。
【0008】そして、上記螺旋状の溝部の幅を0.5〜
5mmに、深さを0.5mm以上に設定することがあ
る。
【0009】さらにまた、前記溝部は、前記ホ−ンおよ
びまたは前記超音波発振機構の中心軸に対して周面にお
いて所定の偏向角αを有していて、この偏向角αを0<
α<90度の範囲に設定することがある。
【0010】本願発明はまた、超音波ハンドピ−スを、
所定周波数の超音波縦振動を出力する超音波発振機構
と、この超音波発振機構から伝達される振動を増幅する
ホ−ンと、前記超音波発振機構から伝達される振動を受
けて縦−捩れの合成振動に変換する振動変換機構とで構
成し、この前記振動変換機構は、前記ホ−ンと前記超音
波発振機構との間に着脱自在に介装される本体部とこの
本体部周面に形成した1以上の溝部で構成することによ
り、上記従来の課題を解決しようとするものである。
【0011】前記超音波ハンドピ−スにおいて、前記複
数の各溝部は、それぞれ個々に並列させて形成すること
がある。
【0012】また、前記超音波ハンドピ−スのいずれか
において、前記各溝部は、幅を0.5〜5mmに、長さ
を3〜30mmに、深さを0.5mm以上に設定するこ
とがある。
【0013】さらに、並列した前記溝部に替えて前記複
数の溝部はそれぞれ連結され全体として螺旋状に形成す
ることがある。
【0014】前記螺旋状の溝部は幅を0.5〜5mm
に、深さを0.5mm以上に設定することがある。
【0015】さらにまた、前記各構成において、溝部
は、前記ホ−ンおよびまたは前記超音波発振機構の中心
軸に対して周面において所定の偏向角αを有していて、
この偏向角αを0<α<90度の範囲に設定することが
ある。
【0016】
【発明の実施形態】以下、本願発明の実施形態を説明す
る。図1は、本願発明の第1実施形態に係る超音波ハン
ドピ−スの側面図である。図において、11は超音波ハ
ンドピ−スであり、超音波発振機構12とこれに接合さ
れる超音波ホ−ン13とを具えており、これらは不図示
の外筒に嵌挿されている。 超音波発振機構12は、縦
振動素子14とこの両端に設置される前板15および裏
打ち板16を有している。
【0017】超音波ホ−ン13の端部近傍には、前記超
音波発振機構12から伝達される振動を縦−捩れの合成
振動に変換する振動変換機構17が設けられている。振
動変換機構17は、該実施形態では、図2に示すように
超音波ホ−ン13の周面を巻回するよに形成された複数
の溝部17aにより構成されている。これら複数の溝部
17aは、それぞれ所定間隔をもって並列に刻設されて
いて、周面において超音波ホ−ン13の中心軸X−Xと
所定の偏向角αを有していて、この角度αは0度<α<
90度の範囲に設定されている。
【0018】また、溝部17aはの形状は、長方形をな
していてその幅は0.5〜5mmに、長さは3〜30m
mに、そして深さは0.5mm以上の範囲に設定されて
いる。
【0019】前述の実施形態では、並設された複数の溝
部により振動変換機構17を構成する場合を述べたが、
第2実施形態として、この溝部は、図3に示すように超
音波ホ−ン13の表面を周回するように形成した1本の
溝17bで構成してもよい。ただし、この溝17bも、
周面において超音波ホ−ン13の中心軸と所定の偏向角
αを有していて、この角度αは0度<α<90度の範囲
に設定される。また、この溝17bの幅、深さも、前記
実施形態と同様に、それぞれ0.5〜5mm、0.5m
m以上の範囲に設定される。
【0020】図4は、本願発明の第3実施形態に係る超
音波ホ−ンの側面図である。該実施形態では、振動変換
機構17は、超音波ホ−ン13の表面を周回するように
形成した螺旋状溝部17cにより構成されている。 そ
して、この螺旋状溝部17cも前記同様に周面において
超音波ホ−ン13の中心軸と所定の偏向角αを有してい
て、この角度αは0度<α<90度の範囲に設定され
る。また、溝の幅、深さも、前記実施形態と同様に、そ
れぞれ0.5〜5mm、0.5mm以上の範囲に設定さ
れる。
【0021】図5は、本願発明の第4実施形態に係る超
音波ホ−ンの側面図である。この実施形態では、図に示
すように振動変換機構17は、超音波ホ−ン13と超音
波発振機構12との間に着脱自在に介装される本体部1
8とこの本体部18周面に形成した1以上の溝部17a
とで構成されている。本体部18は、図示のように超音
波ホ−ン13および超音波発振機構12における裏打ち
板16とボルト19、19によりそれぞれ着脱自在に連
結されている。 該実施形態では、振動変換機構17の
取り外しが簡単にできるので、例えば、縦振動のみで使
用したい場合には、振動変換機構17を取り外して、超
音波ホ−ン13と超音波発振機構12を直結すれば良い
という利点を有している。
【0022】図5では、本体部18に形成する溝部は、
本体部18の周面を巻回するよに形成した並列する複数
の溝部17aで構成しているが、、前述の各実施形態に
係る図3、図4に示すように、本体部18の表面を周回
するように形成した1本の溝17b、あるいは本体部1
8の表面を周回するように形成した螺旋状溝部17cに
より構成することができる。
【0023】図6は、超音波ホ−ン13の先端における
動作を示す図で、振動変換機構17における縦振動の変
換により生成された縦振動および捩れ振動の合成によ
り、超音波ホ−ン13の先端は中心軸回りに矢符A方向
の高速往復回動(捩れ振動)をなす一方、中心軸に沿っ
て矢符B方向の高速往復動(縦振動)をなすことにな
る。
【0024】超音波ホ−ン13の先端に上述のような合
成運動を得ることは、例えば外科手術における生体骨の
切削等に大きな利点をもたらすことになる。すなわち、
従来生体骨の切削には、鋸タイプあるいは回転ドリルタ
イプ等の手術具が多く使用されているが、神経組織、血
管等を破損する虞のある部位では超音波メスが適してい
る。しかしながら、従来の超音波メスでは軸方向に沿っ
た往復動であるため、メス先が組織深部に侵入する場
合、メスの側部が組織に接触圧迫されてメスの運動が減
衰されるという問題が生じる。
【0025】しかるに、本願発明に係る超音波ホ−ンに
あっては、その先端では高速往復回動と高速往復動が合
成されるため、生体骨の切削等は極めてスム−ズになす
ことができる。 すなわち、図7は、本願発明に係る超
音波ハンドピ−ス(超音波メス)による生体骨の切削動
作を示す模式図であり、メス(ホ−ン)13先端には縦
振動に加えて、捩れ振動が出力されているので、メス
(ホ−ン)13には矢符A方向の高速往復回動(捩れ振
動)が生じる。 このため、メス(ホ−ン)13先端の
側端部13aが生体骨を切削するので、メス(ホ−ン)
13先端と生体骨20との間には間隙Kが形成されるの
で生体骨の深部にわたり切削を成す場合にも極めてスム
−ズになすことができる。 また、メス先端の縦振動に
よる切削作用も、捩れモ−メントを伴うため組織の剪断
効率が著しく向上するばかりか、切削作用における尖鋭
度いわゆる切れ味も格段に良好となるため、切削部位の
組織には圧壊等が生ぜず、綺麗な状態の切削を実現でき
る。以上は、外科手術の場合を説明したが、これに限ら
ず、各種の素材の加工においても同様の効果を期待でき
ることは勿論である。
【0026】本願発明に係る振動変換機構の機序作用の
全容についての解明は、各種実験デ−タの解析によりな
しつつあるが、溝部による振動変換の作用は、現在時点
では次のように推測され得る。 図8は、図5における
振動変換機構17の要部拡大図であり、本体部18にお
ける溝17aに到達した縦振動波L1は溝17aにおい
てL2方向に反射され、これにより反射地点で縦振動波
L1の一部はL3方向への振動波に変換され、残余は依
然として軸方向の振動波L4として存在する。かくし
て、本体部18には縦振動と捩れ振動による合成振動が
生成され、この合成振動が超音波ホ−ンの先端において
出力されることになる。
【0027】超音波ホ−ンの先端において得られる縦振
動と捩れ振動による合成振動に対して、現時点では以下
の条件が影響を及ぼすことが実験により判明している
が、現在のところ詳細なデ−タを採集して条件と合成振
動との関係式を構築中である。 a:溝の幅、長さ、深さおよび中心軸との角度 b:溝の軸方向における位置 c:超音波ホ−ンの形状 d:溝の数
【0028】なお、振動変換は、図9に示す螺旋体によ
っても得られることが知見されている。 図において、
21は、超音波ホ−ン13aにおいて一体に形成された
螺旋部である。 この螺旋体に係る超音波ハンドピ−ス
の構成を以下に付記する。
【0029】(付記項1) 縦振動素子とこの両端に取
り付けた裏打ち板および前面板からなり所定周波数の超
音波振動を出力する超音波発振機構と、この超音波発振
機構に連結されて前記超音波発振機構から伝達される振
動を増幅するホ−ンと、前記超音波発振機構から伝達さ
れる振動を縦−捩れの合成振動に変換する振動変換機構
を具えてなり、前記振動変換機構は、前記ホ−ンおよび
または前記裏打ち板の周面に形成した螺旋体で構成した
ことを特徴とする超音波ハンドピ−ス。 (付記項2) 前記螺旋体における螺旋は、前記ホ−ン
およびまたは前記超音波発振機構の中心軸に対して周面
において所定の偏向角αを有していて、この偏向角αを
0<α<90度に設定したことを特徴とする超音波ハン
ドピ−ス。 (付記項3) 所定周波数の超音波縦振動を出力する超
音波発振機構と、この超音波発振機構から伝達される振
動を増幅するホ−ンと、このホ−ン端部に設けられて前
記超音波発振機構から伝達される振動を縦−捩れの合成
振動に変換する振動変換機構を具えてなり、前記振動変
換機構は、前記ホ−ンと前記超音波発振機構との間に着
脱自在に介装される螺旋体で構成したことを特徴とする
超音波ハンドピ−ス。 (付記項4) 付記項3において、前記螺旋体の螺旋
は、前記ホ−ンおよびまたは前記超音波発振機構の中心
軸に対して周面において所定の偏向角αを有していて、
この偏向角αを0<α<90度に設定したことを特徴と
する超音波ハンドピ−ス。
【0030】さらに、付記すれば本願発明は、次のよう
な超音波ホ−ンをも提供するものである。 A: 縦振動素子とこの両端に取り付けた裏打ち板およ
び前面板からなり所定周波数の超音波振動を出力する超
音波発振機構に連結されて前記超音波発振機構から伝達
される振動を増幅する超音波ホ−ンにおいて、超音波ホ
−ンの周面は前記超音波発振機構から伝達される振動を
縦−捩れの合成振動に変換する振動変換機構を具え、こ
の振動変換機構は、1以上の溝部で構成したことを特徴
とする超音波ホ−ン。 B: 前記Aにおいて、前記溝部は、複数並設したこと
を特徴とする超音波ホ−ン。 C: 前記AないしBのいずれかにおいて、前記各溝部
は、幅を0.5〜5mmに、長さを3〜30mmに、深
さを0.5mm以上に設定したことを特徴とする超音波
ホ−ン。 D: 前記Aにおいて、前記溝部は螺旋状に形成したこ
とを特徴とする超音波ホ−ン。 E: 前記Dにおいて、前記溝部は幅を0.5〜5mm
に、深さを0.5mm以上に設定したことを特徴とする
超音波ホ−ン。 F 前記AないしEのいずれかにおいて、前記溝部
は、前記ホ−ンおよびまたは前記超音波発振機構の中心
軸に対して周面において所定の偏向角αを有していて、
この偏向角αを0<α<90度に設定したことを特徴と
する超音波ホ−ン。 G: 所定周波数の超音波縦振動を出力する超音波発振
機構と、この超音波発振機構から伝達される振動を増幅
する超音波ホ−ンにおいてと、このホ−ン端部には前記
超音波発振機構から伝達される縦振動を縦−捩れの合成
振動に変換する振動変換機構を具え、この振動変換機構
は、前記ホ−ンと前記超音波発振機構との間に着脱自在
に介装可能な本体部とこの本体部周面に形成した1以上
の溝部で構成したことを特徴とする超音波ホ−ン。 H: 前記Gにおいて、前記溝部は、複数並設したこと
を特徴とする超音波ホ−ン。 I: 前記GないしHのいずれかにおいて、前記各溝部
は、幅を0.5〜5mmに、長さを3〜30mmに、深
さを0.5mm以上に設定したことを特徴とする超音波
ホ−ン。 J: 前記Gにおいて、前記溝部は螺旋状に形成したこ
とを特徴とする超音波ホ−ン。 K: 前記Jにおいて、前記溝部は幅を0.5〜5mm
に、深さを0.5mm以上に設定したことを特徴とする
超音波ホ−ン。 L: 前記GないしKのいずれかにおいて、前記溝部
は、前記ホ−ンおよびまたは前記超音波発振機構の中心
軸に対して周面において所定の偏向角αを有していて、
この偏向角αを0<α<90度に設定したことを特徴と
する超音波ホ−ン。
【0031】
【発明の効果】本願発明にあっては、以上説明した構成
作用により、次のような効果を期待できる。 (1) 超音波ホ−ンの先端の作業部において、縦−捩
れの合成振動が出力されるので、動作における尖鋭性が
増して、精妙な動作が容易になり外科手術や各種素材の
加工における操作性が格別に向上し、作業効率も向上す
る。 (2) 縦振動素子のみで、所望の縦−捩れの合成振動
が得られるので、製造コストを始めとする諸コストの低
減でき、保守管理も容易で、耐久性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る超音波ハンドピ−スの側
面図である。
【図2】 図1の要部拡大図である。
【図3】 第2実施形態を示す超音波ハンドピ−スの一
部切欠側面図である。
【図4】 第3実施形態に係る超音波ホ−ンの側面図で
ある。
【図5】 第4実施形態に係る超音波ハンドピ−スの側
面図である。
【図6】 超音波ホ−ン13の先端における動作を示す
斜視図である。
【図7】 本願発明に係る超音波ハンドピ−ス(超音波
メス)による生体骨の切削動作を示す模式図である。
【図8】 振動変換の推測原理を示す説明図である。
【図9】 螺旋体による振動変換機構を有する超音波ホ
−ンの斜視図である。
【図10】従来技術を示す側面図である。
【符号の説明】
11.........超音波ハンドピ−ス 12.........超音波発振機構 13.........超音波ホ−ン 14.........縦振動素子 15.........前面板 16.........裏打板 17.........振動変換機構 17a、17b....溝部 17c........螺旋状溝部 18.........(振動変換機構)本体部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C060 CA03 4C060 EE04 JJ13 JJ23 MM26 5H680 AA06 AA12 BB04 BB13 BC00 CC03 DD13 DD23

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦振動素子とこの両端に取り付けた裏打
    ち板および前面板からなり所定周波数の超音波振動を出
    力する超音波発振機構と、この超音波発振機構に連結さ
    れて前記超音波発振機構から伝達される振動を増幅する
    ホ−ンと、前記超音波発振機構から伝達される振動を縦
    −捩れの合成振動に変換する振動変換機構を具えてな
    り、 前記振動変換機構は、前記ホ−ンおよびまたは前記裏打
    ち板の周面に形成した1以上の溝部で構成したことを特
    徴とする超音波ハンドピ−ス。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記溝部は、複数並
    設したことを特徴とする超音波ハンドピ−ス。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2のいずれかにおいて、
    前記各溝部は、幅を0.5〜5mmに、長さを3〜30
    mmに、深さを0.5mm以上に設定したことを特徴と
    する超音波ハンドピ−ス。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記溝部は螺旋状に
    形成したことを特徴とする超音波ハンドピ−ス。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記溝部は幅を0.
    5〜5mmに、深さを0.5mm以上に設定したことを
    特徴とする超音波ハンドピ−ス。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記溝部は、前記ホ−ンおよびまたは前記超音波発振機
    構の中心軸に対して周面において所定の偏向角αを有し
    ていて、この偏向角αを0<α<90度に設定したこと
    を特徴とする超音波ハンドピ−ス。
  7. 【請求項7】 所定周波数の超音波縦振動を出力する超
    音波発振機構と、この超音波発振機構から伝達される振
    動を増幅するホ−ンと、このホ−ン端部に設けられて前
    記超音波発振機構から伝達される振動を縦−捩れの合成
    振動に変換する振動変換機構を具えてなり、 前記振動変換機構は、前記ホ−ンと前記超音波発振機構
    との間に着脱自在に介装される本体部とこの本体部周面
    に形成した1以上の溝部で構成したことを特徴とする超
    音波ハンドピ−ス。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記溝部は、複数並
    設したことを特徴とする超音波ハンドピ−ス。
  9. 【請求項9】 請求項7ないし8のいずれかにおいて、
    前記各溝部は、幅を0.5〜5mmに、長さを3〜30
    mmに、深さを0.5mm以上に設定したことを特徴と
    する超音波ハンドピ−ス。
  10. 【請求項10】 請求項7において、前記溝部は螺旋状
    に形成したことを特徴とする超音波ハンドピ−ス。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記溝部は幅を
    0.5〜5mmに、深さを0.5mm以上に設定したこ
    とを特徴とする超音波ハンドピ−ス。
  12. 【請求項12】 請求項7ないし11のいずれかにおい
    て、前記溝部は、前記ホ−ンおよびまたは前記超音波発
    振機構の中心軸に対して周面において所定の偏向角αを
    有していて、この偏向角αを0<α<90度に設定した
    ことを特徴とする超音波ハンドピ−ス。
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