JP2002207503A - 目標値生成方法及びこれを用いたプロセス制御装置 - Google Patents

目標値生成方法及びこれを用いたプロセス制御装置

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JP2002207503A
JP2002207503A JP2001005215A JP2001005215A JP2002207503A JP 2002207503 A JP2002207503 A JP 2002207503A JP 2001005215 A JP2001005215 A JP 2001005215A JP 2001005215 A JP2001005215 A JP 2001005215A JP 2002207503 A JP2002207503 A JP 2002207503A
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JP2001005215A
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Yasunori Suzuki
靖典 鈴木
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制約条件を考慮して最適な目標値を生成しな
がら制御対象を制御することが可能な目標値生成方法及
びこれを用いたプロセス制御装置を実現する。 【解決手段】 制御対象を制御するプロセス制御装置の
目標値生成方法において、実際の制御系を模した模擬制
御系を設けてこの模擬制御系に参考軌道に基づき参考目
標値を供給して予測応答を得ておき、模擬制御系から得
られる予測応答を評価して参考軌道を修正してこれを最
適目標軌道としてこの最適目標軌道に基づき最適目標値
を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御量に制約を有
する制御対象を制御するプロセス制御装置に関し、特
に、制約条件を考慮して最適な目標軌道を生成しながら
制御対象を制御することが可能な目標値生成方法及びこ
れを用いたプロセス制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多変数制御装置等のプロセス制御
装置は設定された目標軌道に設定された目標値と制御対
象から出力される制御量や制御対象から検出される温度
や密度等の状態量等に基づき制御対象に対する操作量を
決定して、制御対象を制御して状態量等を目標値に追従
させる。
【0003】また、制御対象の制御量や操作量に制約条
件がある場合には制御量や操作量が制約条件を回避する
ように目標値の軌道を予め調整しておく。
【0004】図11はこのような従来のプロセス制御装
置の一例を示す構成ブロック図である。図11において
1は目標値の軌道が予め格納された記憶手段、2は目標
値及び制御量に基づき操作量を計算するコントローラ、
3はプロセス等の制御対象である。また、100は目標
値、101は操作量、102は制御量である。
【0005】記憶手段1の出力である目標値100はコ
ントローラ2に入力され、コントローラ2の出力である
操作量101は制御対象3に入力される。制御対象3の
出力である制御量102が出力されると共にコントロー
ラ2にフィードバックされる。
【0006】ここで、図11に示す従来例の動作を説明
する。コントローラ2は記憶手段1から入力された目標
値100と制御対象3の出力である制御量102に基づ
き操作量101を決定して制御対象に入力する。
【0007】例えば、コントローラ2は目標値100と
制御量102が一致するように操作量101を決定して
制御対象3を制御する。
【0008】但し、現在の状態量と目標値の値がかけ離
れている場合に制御対象3に対していきなり大きな操作
量を入力すると制御量が大きく変動して旨く目標値に追
従できなくなったり、プロセス3の制御量の許容値と言
った制約条件を超えてしまう恐れがある。
【0009】ここで、さらに、目標軌道の従来の調整方
法について図12を用いて説明する。図12は従来の目
標値の決定方法を説明するフロー図である。図12中”
S001”において制約条件を考慮してオフラインシミ
ュレーションを行い、図12中”S002”において目
標軌道を決定する。
【0010】そして、図12中”S003”において決
定された目標軌道を用いてオンラインによる実際の目標
値追従制御を行うと共に図12中”S004”において
オペレータが制御結果を監視して制御が適正であるか否
かを判断する。
【0011】もし、制御量の制約条件を満たさなくなる
等の状況が発生して適正な制御でなくなれば、図12
中”S001”に示すオフラインシミュレーションに戻
って目標軌道の再決定を行う。
【0012】この結果、オフラインシミュレーションに
より予め目標軌道を決定しておき、この目標軌道を用い
てオンラインで目標値追従制御を行いながら当該目標軌
道を修正して行くことにより適正な目標軌道を得ること
ができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の目標軌
道の決定方法では、第1の手順であるオフラインシミュ
レーションは目標軌道の形に合わせてコントローラ2内
の制御パラメータ等の調整しなければならない項目が多
いため、オフラインシミュレーションには膨大な工数を
費やしてしまうと言った問題点があった。
【0014】また、第2の手順である実際に制御対象3
を用いて目標値追従制御を行った場合には、システム変
動、負荷変動、周囲環境等変化等の様々な要因により先
にオフラインシミュレーションで決定した目標軌道が適
切ではなく、制御結果に基づき容易に目標軌道の修正で
きない場合がある。
【0015】このため、前述の様々な要因を考慮した複
数の目標軌道をオフラインシミュレーションで決定して
おく必要があり作業が容易ではないと言った問題点があ
った。従って本発明が解決しようとする課題は、制約条
件を考慮して最適な目標値を生成しながら制御対象を制
御することが可能な目標値生成方法及びこれを用いたプ
ロセス制御装置を実現することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、制御対
象を制御するプロセス制御装置の目標値生成方法におい
て、実際の制御系を模した模擬制御系を設けてこの模擬
制御系に参考軌道に基づき参考目標値を供給して予測応
答を得ておき、前記模擬制御系から得られる前記予測応
答を評価して前記参考軌道を修正してこれを最適目標軌
道としてこの最適目標軌道に基づき最適目標値を生成す
ることにより、制約条件を考慮して最適な目標値を生成
しながら制御対象を制御することが可能になる。
【0017】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明である目標値生成方法において、初期の参考軌道を作
成してこの初期の参考軌道を時系列順に参考目標値とし
て前記模擬制御系に供給して予測応答を得ておき、長期
評価時刻における前記予測応答が適性であるか否かを判
断して適正でなければ前記参考軌道を修正し、応答余裕
が適性であるか否かを判断して適正でなければ前記参考
軌道を修正し、長期評価時刻における前記予測応答が適
性且つ応答余裕が適性であれば前記参考軌道を最適目標
軌道とし、この最適目標軌道に基づき最適目標値を生成
することにより、制約条件を考慮して最適な目標値を生
成しながら制御対象を制御することが可能になる。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明である目標値生成方法において、前記応答余裕がプラ
スの場合にはランプ応答を微小角プラスにし、前記応答
余裕がマイナスの場合にはランプ応答を微小角マイナス
して前記参考軌道を修正することにより、制約条件を考
慮して最適な目標値を生成しながら制御対象を制御する
ことが可能になる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項2記載の発
明である目標値生成方法において、前記応答余裕の正負
によりランプ応答の前回の角度の1/2を前回の角度に
加算若しくは減算して前記参考軌道を修正することによ
り、制約条件を考慮して最適な目標値を生成しながら制
御対象を制御することが可能になる。
【0020】請求項5記載の発明は、制御対象を制御す
るプロセス制御装置において、予め目標軌道が格納され
た記憶手段と、この記憶手段から出力される目標値、操
作量及び前記制御対象の出力である制御量に基づき最適
目標値を生成して出力する目標軌道生成手段と、前記最
適目標値に基づき前記制御対象に対して目標値追従制御
を行わせるコントローラと、このコントローラの出力に
制約を加えて前記操作量として前記制御対象及び前記目
標軌道生成手段に供給する操作量制約手段とを備えたこ
とにより、制約条件を考慮して最適な目標値を生成しな
がら制御対象を制御することが可能になる。
【0021】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明であるプロセス制御装置において、前記目標軌道生成
手段が、実際の制御系を模した模擬制御系である応答予
測手段と、この応答予測手段に参考軌道に基づき参考目
標値を供給して予測応答を得て、この予測応答を評価し
て前記参考軌道を修正してこれを最適目標軌道とし、こ
の最適目標軌道に基づき最適目標値を生成する目標軌道
決定手段とから構成されたことにより、制約条件を考慮
して最適な目標値を生成しながら制御対象を制御するこ
とが可能になる。
【0022】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明であるプロセス制御装置において、前記目標軌道決定
手段が、初期の参考軌道を作成してこの初期の参考軌道
を時系列順に参考目標値として前記模擬制御系に供給し
て予測応答を得ておき、長期評価時刻における前記予測
応答が適性であるか否かを判断して適正でなければ前記
参考軌道を修正し、応答余裕が適性であるか否かを判断
して適正でなければ前記参考軌道を修正し、長期評価時
刻における前記予測応答が適性且つ応答余裕が適性であ
れば前記参考軌道を最適目標軌道とし、この最適目標軌
道に基づき最適目標値を生成することにより、制約条件
を考慮して最適な目標値を生成しながら制御対象を制御
することが可能になる。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明であるプロセス制御装置において、前記目標軌道決定
手段が、前記応答余裕がプラスの場合にはランプ応答を
微小角プラスにし、前記応答余裕がマイナスの場合には
ランプ応答を微小角マイナスして前記参考軌道を修正す
ることにより、制約条件を考慮して最適な目標値を生成
しながら制御対象を制御することが可能になる。
【0024】請求項9記載の発明は、請求項7記載の発
明であるプロセス制御装置において、前記目標軌道決定
手段が、前記応答余裕の正負によりランプ応答の前回の
角度の1/2を前回の角度に加算若しくは減算して前記
参考軌道を修正することにより、制約条件を考慮して最
適な目標値を生成しながら制御対象を制御することが可
能になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に
説明する。図1は本発明に係るプロセス制御装置の一実
施例を示す構成ブロック図である。図1において1〜3
及び100は図11と同一符号を付してあり、4は目標
軌道生成手段、5は操作量制約手段,101aは操作
量、102aは制御量、103は最適目標値である。
【0026】記憶手段1の出力である目標値100は目
標軌道生成手段4に入力され、目標軌道生成手段4の出
力である最適目標値103がコントローラ2に接続され
る。コントローラ2の出力は操作量制約手段5に接続さ
れ、操作量制約手段5の出力である操作量101aは制
御対象3及び目標軌道生成手段4にそれぞれ接続され
る。
【0027】制御対象3の出力である制御量102aが
出力されると共にコントローラ2及び目標軌道生成手段
4にそれぞれフィードバックされる。
【0028】ここで、図1に示す実施例の動作を簡単に
説明する。目標軌道生成手段4は記憶手段1から入力さ
れた目標値100、操作量101a及び制御対象3の出
力である制御量102aに基づき最適目標値103を生
成してコントローラ2に入力する。
【0029】そして、コントローラ2は目標軌道生成手
段4から入力された最適目標値103と制御対象3の出
力である制御量102aに基づき仮の操作量を決定し、
操作量制約手段5は当該仮の操作量に対して制約条件か
ら値を調整して操作量101aとして制御対象3に入力
する。
【0030】例えば、コントローラ2は最適目標値10
3と制御量102aが一致するように仮の操作量を決定
し、操作量制約手段5を介して操作量101aを制御対
象3に入力して制御する。
【0031】ここで、さらに目標軌道生成手段4の動作
を説明する。図2は目標軌道生成手段4の詳細を示す構
成ブロック図である。図2において100,101a,
102a及び103は図1と同一符号を付してあり、6
は参考軌道決定手段、7は応答評価手段、8はコントロ
ーラ、9は操作量制約手段、10は制御対象の挙動を表
したモデル、104は参考目標値、105は予測応答で
ある。
【0032】また、6及び7は目標軌道決定手段50
を、8,9及び10は応答予測手段51をそれぞれ構成
している。
【0033】目標値100は参考軌道決定手段6に入力
され、参考軌道決定手段6の出力である参考目標値10
4はコントローラ8に接続される。コントローラ8の出
力は操作量制約手段9を介してモデル10に接続され、
モデル10の出力である予測応答105は応答評価手段
7及びコントローラ8にフィードバックされる。
【0034】応答評価手段7は条件に応じて最適目標値
103を出力すると共に評価結果を参考軌道決定手段6
に入力する。また、操作量101aはモデル10に供給
され、制御量102aはコントローラ8及びモデル10
に供給される。
【0035】ここで、図2に示す目標軌道生成手段4の
動作を説明する。目標軌道決定手段50の参考軌道決定
手段6は目標値100に基づき参考軌道を決定し、当該
参考軌道を時系列順に参考目標値104として応答予測
手段51に供給する。
【0036】応答予測手段51は実際の制御対象3の挙
動を表したモデル10に対してコントローラ8及び操作
量制約手段9と言った実際の制御系と同様の機能の模擬
制御系により制御を行い、参考目標値104により予測
される制御量を予測応答105として返す。
【0037】目標軌道決定手段50の応答評価手段7は
応答予測手段51から返される予測応答105を評価し
て判定基準を満足する場合には当該参考軌道を最適目標
軌道として、当該参考軌道を時系列順に最適目標値10
3として出力する。
【0038】この結果、実際の制御系を模した模擬制御
系である応答予測手段51に参考目標値104を供給し
て予測応答105を得て、この予測応答105を評価し
て参考軌道を修正し最適目標軌道を決定して最適目標値
を生成することにより、制約条件を考慮して最適な目標
値を生成しながら制御対象を制御することが可能にな
る。
【0039】ここで、さらに、目標軌道生成手段4の動
作を図3、図4、図5、図6、図7及び図8を用いて詳
細に説明する。図3は予測応答の評価方法を説明する説
明図、図4は目標軌道生成手段4の動作を説明するフロ
ー図、図5、図6、図7及び図8は予測応答の評価方法
を説明する説明図である。
【0040】図3中”CH01”に示す予測応答はラン
プ応答の軌道を示しており、図3中”UL01”は制約
条件の上限を、図3中”LL01”は制約条件の下限を
それぞれ示している。
【0041】また、予測応答の評価に関しては図3中”
SP01”に示す短期評価時刻、図3中”LP01”に
示す長期評価時刻及び図3中”RM01”に示す応答余
裕がある。
【0042】図3中”SP01”に示す短期評価時刻”
T1”は近い将来の予測応答を評価するポイントであ
り、図3中”LP01”に示す長期評価時刻”T2”は
遠い将来を予測応答を評価するポイントである。特に長
期評価区間”T2”では制御が発散したり、振動等を発
生していないかを評価する。
【0043】また、図3中”RM01”に示す応答余裕
は短期評価時刻”T1”における制約条件との差異を示
す指標である。具体的には制御量の制約条件の上下限の
近い方から時刻”t+T1”の予測応答を減算した値を
応答余裕とする。
【0044】例えば、時刻”t”において制御が開始し
た場合、時刻”t+T1”において応答余裕を評価し、
時刻”t+T2”において発散や振動の有無を評価す
る。
【0045】ここで、参考軌道生成手段4の動作を図4
を用いて説明する。図4中”S101”において参考軌
道決定手段6は初期の参考軌道を作成して、図4中”S
102”において初期の参考軌道を時系列順に参考目標
値104として応答予測手段51に供給して予測応答1
05を得る。
【0046】図4中”S103”において応答評価手段
7は予測応答105の内で長期評価時刻”t+T2”に
おける予測応答105が適性であるか否かを判断し、も
し、適正でなければ図4中”S104”において参考軌
道を修正する。なお、参考軌道の修正方法については別
途後述する。
【0047】例えば、図5中”CH11”に示すような
予測応答105が応答予測手段51から得られた場合、
時刻”t+T2”における予測応答105は発散して振
り切っているので参考軌道を修正する必要性がある。
【0048】一方、もし、図4中”S103”において
応答評価手段7は予測応答105が適性であれば図4
中”S105”において応答余裕が適性であるか否かを
判断し、もし、適正でなければ図4中”S106”にお
いて参考軌道を修正する。
【0049】例えば、図6中”CH21”に示すような
予測応答105が応答予測手段51から得られた場合、
時刻”t+T1”における応答余裕は図6中”RM2
1”とプラスの値となり、制約条件の上限から遠く、図
6中”PR21”に示す許容差内に入っていない。
【0050】また、例えば、図7中”CH31”に示す
ような予測応答105が応答予測手段51から得られた
場合、時刻”t+T1”における応答余裕は図7中”R
M31”とマイナスの値となり、制約条件の上限を超え
てしまっており、図7中”PR31”に示す許容差内に
入っていない。
【0051】すなわち、図6及び図7に示すような予測
応答105では適切な制御とは言えないので参考軌道を
修正する必要性がある。
【0052】一方、もし、図4中”S105”において
応答余裕が適性であれば図4中”S107”において応
答評価手段7は今回の参考軌道を最適目標軌道とし、図
4中”S108”において最適目標軌道を時系列順に最
適目標値103として出力する。
【0053】例えば、図8中”CH41”に示すような
予測応答105が応答予測手段51から得られた場合、
時刻”t+T2”における予測応答105は発散も振動
も生じておらず、且つ、時刻”t+T1”における応答
余裕も図7中”PR41”に示す許容差内に納まってい
るので適正な制御がなされたものと評価される。
【0054】さらに、参考軌道の修正方法について図9
及び図10を用いて説明する。図9は目標軌道の修正方
法を説明する説明図、図10は最適目標軌道の一例を示
す説明図である。応答余裕がプラスの場合にはランプ応
答を微小角プラス”+β”にし、応答余裕がマイナスの
場合にはランプ応答を微小角マイナス”−β”とする。
【0055】また、初期参考軌道のステップ応答を”9
0度”とし、応答余裕の正負により前回の角度の”1/
2(=45度)”を前回の角度に加算若しくは減算して
参考軌道を修正する。
【0056】このような、修正を加えることにより、図
10中”CH51”に示すような最適目標軌道が決定さ
れる。
【0057】なお、図1等の説明に際しては説明の簡単
のために制御量を1つの出力として取り扱っているが、
勿論、多出力の制御系であっても構わない。この場合に
は、複数の出力変数を順番に評価して、最終的に全ての
変数に対する予測応答がそれぞれの制約条件を満足する
ように参考軌道を修正して行く。
【0058】また、図1等の説明に際しては説明の簡単
のために制御対象3から出力される制御量のみを取り扱
っているが、制御対象3で測定可能な状態量であっても
構わない。
【0059】また、図2においてモデル10は単に制御
対象3の挙動を表したモデルとして取り扱っているが、
モデルの同定機能を備えて、操作量101aや制御量1
02aに基づき常にモデル自身を前記制御対象3に近づ
くように修正するモデルであっても構わない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次のような効果がある。請求項1乃至請
求項9の発明によれば、実際の制御系を模した模擬制御
系である応答予測手段に参考目標値を供給して予測応答
を得て、この予測応答を評価して参考軌道を修正し最適
目標軌道を決定して最適目標値を生成することにより、
制約条件を考慮して最適な目標値を生成しながら制御対
象を制御することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロセス制御装置の一実施例を示
す構成ブロック図である。
【図2】目標軌道生成手段の詳細を示す構成ブロック図
である。
【図3】予測応答の評価方法を説明する説明図である。
【図4】目標軌道生成手段の動作を説明するフロー図で
ある。
【図5】予測応答の評価方法を説明する説明図である。
【図6】予測応答の評価方法を説明する説明図である。
【図7】予測応答の評価方法を説明する説明図である。
【図8】予測応答の評価方法を説明する説明図である。
【図9】目標軌道の修正方法を説明する説明図である。
【図10】最適目標軌道の一例を示す説明図である。
【図11】従来のプロセス制御装置の一例を示す構成ブ
ロック図である。
【図12】従来の目標値の決定方法を説明するフロー図
である。
【符号の説明】
1 記憶手段 2,8 コントローラ 3 制御対象 4 目標軌道生成手段 5,9 操作量制約手段 6 参考軌道決定手段 7 応答評価手段 10 モデル 50 目標軌道決定手段 51 応答予測手段 100 目標値 101,101a 操作量 102,102a 制御量 103 最適目標値 104 参考目標値 105 予測応答

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御対象を制御するプロセス制御装置の目
    標値生成方法において、 実際の制御系を模した模擬制御系を設けてこの模擬制御
    系に参考軌道に基づき参考目標値を供給して予測応答を
    得ておき、 前記模擬制御系から得られる前記予測応答を評価して前
    記参考軌道を修正してこれを最適目標軌道としてこの最
    適目標軌道に基づき最適目標値を生成することを特徴と
    する目標値生成方法。
  2. 【請求項2】初期の参考軌道を作成してこの初期の参考
    軌道を時系列順に参考目標値として前記模擬制御系に供
    給して予測応答を得ておき、 長期評価時刻における前記予測応答が適性であるか否か
    を判断して適正でなければ前記参考軌道を修正し、 応答余裕が適性であるか否かを判断して適正でなければ
    前記参考軌道を修正し、 長期評価時刻における前記予測応答が適性且つ応答余裕
    が適性であれば前記参考軌道を最適目標軌道とし、 この最適目標軌道に基づき最適目標値を生成することを
    特徴とする請求項1記載の目標値生成方法。
  3. 【請求項3】前記応答余裕がプラスの場合にはランプ応
    答を微小角プラスにし、 前記応答余裕がマイナスの場合にはランプ応答を微小角
    マイナスして前記参考軌道を修正することを特徴とする
    請求項2記載の目標値生成方法。
  4. 【請求項4】前記応答余裕の正負によりランプ応答の前
    回の角度の1/2を前回の角度に加算若しくは減算して
    前記参考軌道を修正することを特徴とする請求項2記載
    の目標値生成方法。
  5. 【請求項5】制御対象を制御するプロセス制御装置にお
    いて、 予め目標軌道が格納された記憶手段と、 この記憶手段から出力される目標値、操作量及び前記制
    御対象の出力である制御量に基づき最適目標値を生成し
    て出力する目標軌道生成手段と、 前記最適目標値に基づき前記制御対象に対して目標値追
    従制御を行わせるコントローラと、 このコントローラの出力に制約を加えて前記操作量とし
    て前記制御対象及び前記目標軌道生成手段に供給する操
    作量制約手段とを備えたことを特徴とするプロセス制御
    装置。
  6. 【請求項6】前記目標軌道生成手段が、 実際の制御系を模した模擬制御系である応答予測手段
    と、 この応答予測手段に参考軌道に基づき参考目標値を供給
    して予測応答を得て、この予測応答を評価して前記参考
    軌道を修正してこれを最適目標軌道とし、この最適目標
    軌道に基づき最適目標値を生成する目標軌道決定手段と
    から構成されたことを特徴とする請求項5記載のプロセ
    ス制御装置。
  7. 【請求項7】前記目標軌道決定手段が、 初期の参考軌道を作成してこの初期の参考軌道を時系列
    順に参考目標値として前記模擬制御系に供給して予測応
    答を得ておき、 長期評価時刻における前記予測応答が適性であるか否か
    を判断して適正でなければ前記参考軌道を修正し、 応答余裕が適性であるか否かを判断して適正でなければ
    前記参考軌道を修正し、 長期評価時刻における前記予測応答が適性且つ応答余裕
    が適性であれば前記参考軌道を最適目標軌道とし、 この最適目標軌道に基づき最適目標値を生成することを
    特徴とする請求項6記載のプロセス制御装置。
  8. 【請求項8】前記目標軌道決定手段が、前記応答余裕が
    プラスの場合にはランプ応答を微小角プラスにし、 前記応答余裕がマイナスの場合にはランプ応答を微小角
    マイナスして前記参考軌道を修正することを特徴とする
    請求項7記載のプロセス制御装置。
  9. 【請求項9】前記目標軌道決定手段が、 前記応答余裕の正負によりランプ応答の前回の角度の1
    /2を前回の角度に加算若しくは減算して前記参考軌道
    を修正することを特徴とする請求項7記載のプロセス制
    御装置。
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