JP2002206919A - 3次元形状計測装置および3次元形状計測方法 - Google Patents

3次元形状計測装置および3次元形状計測方法

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JP2002206919A JP2001002216A JP2001002216A JP2002206919A JP 2002206919 A JP2002206919 A JP 2002206919A JP 2001002216 A JP2001002216 A JP 2001002216A JP 2001002216 A JP2001002216 A JP 2001002216A JP 2002206919 A JP2002206919 A JP 2002206919A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のカメラによって撮影されたパターン照
射画像に基づく距離データ算出処理をより高精度に実行
可能とする3次元形状計測装置を提供する。 【解決手段】 参照物体にパターンを投影して複数のカ
メラで撮像した画像のエッジ間輝度を出力値として取得
し、照射パターンを示すコードと各カメラの出力値との
対応をメモリに格納し、その後、計測物体に対してパタ
ーン照射を実行して、エッジ抽出、エッジ間輝度算出を
実行し、カメラ1によって取得された輝度情報に基づい
て計測物体の反射係数を求め、求められた反射係数に基
づいて、カメラ2の予測出力を算出する。算出したカメ
ラ2の予測出力に基づいて、カメラ2の計測物体パター
ン照射画像からもっとも近い値を持つエッジを抽出して
カメラ1の計測値との対応付けを実行して距離情報の取
得を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は測定対象に対してパ
ターン光を照射することによって得られるパターン投影
像を、複数の撮像手段で異なる方向から撮像し、パター
ンの変化に基づいて距離情報を得る三角測量法に基づく
3次元形状計測装置および3次元形状計測方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】3次元形状を取得する手法には、アクテ
ィブ手法(Active vision)とパッシブ手法(Passive v
ision)がある。アクティブ手法は、(1)レーザ光や超
音波等を発して、対象物からの反射光量や到達時間を計
測し、奥行き情報を抽出するレーザー手法や、(2)ス
リット光などの特殊なパターン光源を用いて、対象表面
パターンの幾何学的変形等の画像情報より対象形状を推
定するパターン投影方法や、(3)光学的処理によってモ
アレ縞により等高線を形成させて、3次元情報を得る方
法などがある。一方、パッシブ手法は、対象物の見え
方、光源、照明、影情報等に関する知識を利用して、一
枚の画像から3次元情報を推定する単眼立体視、三角測
量原理で各画素の奥行き情報を推定する二眼立体視等が
ある。
【0003】一般的にアクティブ手法のほうが計測精度
は高いが、投光手段の限界などにより、測定できるレン
ジが小さい場合が多い。一方、パッシブ手法は汎用的で
あり、対象に対する制約が少ない。本発明は、このアク
ティブ手法の3次元計測装置であるパターン投影法に関
するものである。
【0004】パターン投影法では、対象とする物体に基
準となるパターン光を投影し、基準となるパターン光が
投影された方向とは異なる方向から撮影を行う。撮影さ
れたパターンは、物体の形状によって変形を受けたもの
となる。観測された変形パターンと投影したパターンと
の対応づけを行うことで、物体の3次元計測を行える。
パターン投影法では、変形パターンと投影したパターン
の対応づけにおいていかに誤対応を少なくし、かつ簡便
に行うかが課題となる。そこで、様々なパターン投影の
手法(空間パターンコード化、モアレ、色符号化)が提案
されている。
【0005】代表的な空間コード化の一例として、例え
ば特開平5−3327375号公報に開示されている構
成がある。この例では、レーザ光源とレーザ光をスリッ
ト形に整形するレンズ系と、整形されたレーザ光を対象
物に走査して照射するスキャンニング装置と対象物から
の反射光を検出するカメラとこれらを制御する装置から
なる。
【0006】スキャンニング装置から走査されるレーザ
光によって対象物上に、レーザ光が照射された部分と照
射されていない部分とで縞模様が形成される。レーザ光
の照射を異なる複数のパターンによって行うことで対象
物上はN個の識別可能な部分に分割される。対象物を異
なる位置からカメラで撮影した画像上の各画素が分割さ
れたどの部分に含まれるかを判別することで対象物の形
状を算出できる。
【0007】解像度を高くする為には複数回のレーザに
よるスキャンを行い、複数回のカメラによる撮影が必要
となる。例えば、画面を256の領域に分割する為には
8回の撮影が必要となる。そのため動きの早い物体の撮
影は困難となり、更にスキャンを行う間は撮影系を確実
に固定しておく必要があるので装置自体は簡便となって
も手軽に撮影を行う事は難しい。
【0008】パターンの投光回数を減らす手段として特
開平3−192474号公報に開示されている色符号化
がある。色符号化においては、q、kを2以上の所定の自
然数とした時、q色以上の色を用いて、隣接する2本のス
リット光が同色にならず、隣接するk本のスリット光に
よる色の並びが1度しか現れないように符号化されたパ
ターンを投影し、観測された画像からスリットの色を検
出し、該当スリットの色並びからスリット番号を取得す
る。スリット番号から、スリットの照射方向を算出し空
間コード化の例と同様に距離を算出することができる。
【0009】しかしながら、色符号化ではコード列の並
びからコードを復元する為に、コードの復元の計算量が
大きいという問題点がある。更に、R,G,Bの3色を
用いて256の領域に分割したい場合には、コードを知
りたいスリットの周囲8本のスリット光の並びを知る必
要があり、連続してスリットが長く観測できるような形
状の物体の計測にしか適さない。
【0010】スリットの復元を容易に行い、更に1回で
コード化されたパターンを投影する手段として特許第2
565885号で公開されている空間パターンコード化
法がある。この特許では、3値以上の濃淡、又は3色以
上の色、又は濃淡と色の組み合わせによって3種類以上
の階調領域を有し、該階調領域の境界線の交点において
少なくとも3種類の階調領域が互いに接しているように
配置した多値格子板パターンを具備し、該パターンを被
測定対象物に投影して生じる投影像の交点に該交点で接
する階調の種類と順序に応じた主コードを付与し、該主
コードを、または交点の主コードとその周囲交点の主コ
ードとを組み合わせた組み合わせコードを、交点の識別
用の特徴コードとして付与したことを特徴とする。
【0011】しかし、上述の方式では撮影対象によって
はコード化が崩れてしまい正しくコードの対応づけがで
きなくなる場合がある。例えば、投影パターン光源によ
って投光されたパターン列が"12345678"であるとき、撮
影対象の構造によってはカメラで撮影されるパターン列
が"1267"と欠落して認識されたり、パターン列"758"の
ように反転したパターン列が得られる場合がある。ま
た、対象物の形状や反射率などによっても投光したパタ
ーンと撮影されたパターン列の変化により対応づけは困
難となる。
【0012】色符号化においては、復号化時にスリット
のグループ化を行う際、スリットの欠落、反転の可能性
があるパターンについては復号を行わない手法を用いて
この問題を回避している。空間パターンコード化法では
2次元パターンを用いることで、前述の誤りの可能性を
低減してはいるが、原理的には対象物によっては同じ誤
りが生じる。従って、前述の方式では、実験室内の特殊
な状況や対象物体を限定した状況での撮影では優れた精
度が得られるものの、対象を限定しない一般的な撮影状
況では精度の劣化は否めない。また、光源を用いた投光
を行う手法では、広いレンジを有するものを対象とした
時に、投光が届かない部位については3次元形状が得ら
れない。また、投光されたパターンを対象物が遮ること
で生じる影の領域も、距離の計測ができないため、実際
に見えているのに距離が得られない領域が存在してしま
う。
【0013】そこで、本出願と同一出願人に係る特願平
10−191063号、(特開2000−9442)、特
願平10−247796(特開2000−65542)で
は投光されたパターンをフィードバックし新たなコード
を生成することで対象物に依存しない3次元画像撮影装
置を提案した。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の特願平10−1
91063号、(特開2000−9442)、特願平10
−247796(特開2000−65542)における3
次元画像撮影装置は、投光パターンを複数の強度や複数
の波長によって符号化されたものを投影して実現する。
その際に、投光パターンが被写体の輝度情報、素材など
の影響によって変化し、3次元形状を算出する際に、エ
ラーとなって適切な3次元形状が計測できない。そのた
めに、上記3次元撮像装置は、投光素子と同光軸に配置
をし、被写体情報による投光パターンの変化分をモニタ
し、再符号化を実施し、3次元形状を計測している。
【0015】しかしながら、上記構成は、一方のカメラ
で得られた新しい符号が全く同じ新しい符号として別の
カメラでも発生していることを前提としている。これ
は、装置中のすべてのカメラが同じ出力特性を有してお
り、対象物体上でのある明度に対して同じ信号を出力す
ることを必要とする。この条件を厳密に満たす複数のカ
メラを準備することはコスト的に難しい。また、仮に準
備したとしても、計時変化あるいは使用時の動作環境の
変動などによりばらつきが生じてしまうことは避け難
い。
【0016】さらに、対象物体上のテクスチャによって
生じた新しい符号は、一意であるとは限らない。これ
は、対象物体上の別の点における別のテクスチャによっ
て、同じ新しい符号が発生する可能性があるためであ
る。すなわち、点p(x,y)における反射率をr(x,y)、投
影された符号の輝度をi(x,y)としたときに、対象物体上
の2つの異なる点P1(x1,y1)と点P2(x2,y2)の反射
率と、投影された輝度との関係が、下記式(1)の関係
にあるとする。
【数1】 r(x1,y1)/r(x2,y2)≒i(x2, y2)/i(x1,y1)…(1)
【0017】対象物体上の2つの異なる点P1(x1,y1)
と点P2(x2,y2)が上記式(1)の関係にあるとする
と、下記式(2)の関係を満足することになる。
【数2】 r(x1,y1)×i(x1,y1)≒r(x2,y2)×i(x2,y2)…(2)
【0018】この結果、カメラによって撮影された像の
持つ輝度は、対象物体上の2つの異なる点P1(x1,y1)
と点P2(x2,y2)において同じものとなってしまう。従
って、各カメラの撮影像の輝度に基づいて対応付けを行
なおうとした場合、一方のカメラで撮影された点と、他
方のカメラで撮影された点の対応付けが困難になる。特
に、複数のカメラを使用した撮影画像を用いて対応付け
処理を実行する構成では、カメラ各々の特性によりカメ
ラによって異なる出力値がカメラ毎に異なる場合があ
る、このようにカメラの特性により出力値が異なる場
合、上述のような投光パターンを投影した画像を複数の
カメラで撮影し、一方のカメラで撮影された点と、他方
のカメラで撮影された点の対応付けを行なおうとしても
対応付けが困難、あるいは不正確になることがある。
【0019】本発明は、上記問題点を解決することを目
的としてなされたものであり、出力特性にばらつきがあ
るようなカメラ群を使用した場合でも正確な対応付けの
もとに再符号化を行うことができ、かつ、対象物体のテ
クスチャへの依存を少なくすることで誤対応が生じにく
く、信頼性の高い3次元形状計測方法および装置を提供
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的を
解決するものであり、その第1の側面は、光源を用いて
与えられた符号化されたスリットパターンを投影する投
光手段と、該投光手段によって投光されるパターンと光
学的にほぼ同視点および同光軸を有する第1のカメラ
と、前記第1のカメラと異なる光軸上に配置された第2
のカメラから構成される3次元形状計測装置において、
前記第1および第2のカメラにより撮像したパターン投
影画像のエッジ間の出力値情報を記憶する出力値記憶手
段であり、参照物体に対してパターンを投影した場合
と、計測物体に対してパターンを投影した場合との前記
第1のカメラおよび第2のカメラの出力値を記憶する出
力値記憶手段と、参照物体に対してパターンを投影した
場合と、計測物体に対してパターンを投影した場合との
前記第1のカメラの出力値に基づいて前記計測物体につ
いての反射係数を演算する反射係数演算手段と、前記反
射係数と、前記記憶手段に記憶された参照物体に対して
パターンを投影した場合の前記第2のカメラ出力値とを
演算して前記第2のカメラの出力予測値を算出する出力
値予測手段と、計測物体に対してパターンを投影し、前
記第2のカメラにより撮像したパターン投影画像のエッ
ジ間出力値情報から、前記出力値予測手段が算出した第
2のカメラの出力予測値にもっとも近い出力値を持つエ
ッジを抽出して、前記第1のカメラの出力値に対する対
応点として選択する対応づけ手段と、を有することを特
徴とする3次元形状計測装置にある。
【0021】さらに、本発明の3次元形状計測装置の一
実施態様において、計測物体に対してパターンを投影し
た場合の前記第2のカメラの出力値における類似パター
ンを検出するエッジ探索手段を有し、前記出力値予測手
段は、前記エッジ探索手段によって類似パターンが検出
された場合、前記出力値記憶手段に記憶された参照物体
に対してパターンを投影した場合の前記第2のカメラの
出力値と前記反射係数演算手段によって算出された反射
係数に基づいて前記第2のカメラにおける各エッジの出
力予測値を算出し、前記対応付け手段は、前記類似パタ
ーンとの比較に基づいて前記第2のカメラの対応エッジ
を選択する処理を実行する構成を有することを特徴とす
る。
【0022】さらに、本発明の3次元形状計測装置の一
実施態様において、前記投光手段の出射光と、前記第1
のカメラへの入射光とは、ビームスプリッタによって分
離される構成であり、前記投光手段と前記第1のカメラ
とは、それぞれが光学的に同軸となるように配置された
構成であることを特徴とする。
【0023】さらに、本発明の3次元形状計測装置の一
実施態様において、前記投光手段は不可視領域の光を発
生する光源を有し、第1のカメラは不可視領域の光を透
過するフィルターおよび不可視領域の光を遮断するフィ
ルターを有することを特徴とする。
【0024】さらに、本発明の3次元形状計測装置の一
実施態様において、前記第2のカメラは、前記計測物体
を異なる角度で撮像する複数のカメラによって構成さ
れ、該複数の第2のカメラの各々の撮影した投影パター
ンに基づいて求められる距離情報を合成して3次元画像
を得るよう構成したことを特徴とする。
【0025】さらに、本発明の第2の側面は、光源を用
いて与えられた符号化されたスリットパターンを投影す
る投光ステップと、該投光ステップによって投光される
パターンと光学的にほぼ同視点および同光軸を有する第
1のカメラと、前記第1のカメラと異なる光軸上に配置
された第2のカメラとにより、参照物体に対してパター
ンを投影した場合と、計測物体に対してパターンを投影
した場合との撮像パターン画像におけるエッジ間の出力
値情報を出力値記憶手段に記憶する出力値記憶ステップ
と、参照物体に対してパターンを投影した場合と、計測
物体に対してパターンを投影した場合との前記第1のカ
メラの出力値に基づいて前記計測物体についての反射係
数を演算する反射係数演算ステップと、前記反射係数
と、前記記憶手段に記憶された参照物体に対してパター
ンを投影した場合の前記第2のカメラ出力値とを演算し
て前記第2のカメラの出力予測値を算出する出力値予測
ステップと、計測物体に対してパターンを投影し、前記
第2のカメラにより撮像したパターン投影画像のエッジ
間出力値情報から、前記出力値予測手段が算出した第2
のカメラの出力予測値にもっとも近い出力値を持つエッ
ジを抽出して、前記第1のカメラの出力値に対する対応
点として選択する対応づけステップと、を有することを
特徴とする3次元形状計測方法にある。
【0026】さらに、本発明の3次元形状計測方法の一
実施態様において、計測物体に対してパターンを投影し
た場合の前記第2のカメラの出力値における類似パター
ンを検出するエッジ探索ステップを有し、前記出力値予
測ステップは、前記エッジ探索ステップにおいて類似パ
ターンが検出された場合、前記出力値記憶手段に記憶さ
れた参照物体に対してパターンを投影した場合の前記第
2のカメラの出力値と前記反射係数演算手段によって算
出された反射係数に基づいて前記第2のカメラにおける
各エッジの出力予測値を算出し、前記対応付けステップ
は、前記類似パターンとの比較に基づいて第2のカメラ
の対応エッジを選択する処理を実行することを特徴とす
る。
【0027】さらに、本発明の3次元形状計測方法の一
実施態様において、前記第2のカメラは、前記計測物体
を異なる角度で撮像する複数のカメラによって構成さ
れ、該複数の第2のカメラの各々の撮影した投影パター
ンに基づいて求められる距離情報を合成して3次元画像
を取得するステップを有することを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて本発明の3次元
形状計測装置および3次元形状計測方法の実施の形態を
詳しく説明する。
【0029】まず、再コード化処理を用いた距離データ
の取得原理について説明する。再コード化処理を用いた
距離データの取得を実行する3次元形状計測装置の一構
成例を表すブロック図を図1に示す。図2に光源と撮像
素子の位置関係を示す。
【0030】図2に示す構成では、3次元形状測定装置
は、3台のカメラ101〜103および投光器104を
備える。各カメラの距離関係が揃うように、図示の距離
I1、I2、I3は等しくされている。カメラ3,103
と投光器104は、ビームスプリッタとしてのハーフミ
ラー105を用いて光軸が一致するように配置される。
カメラ1,101、カメラ2,102は、カメラ3,1
03と投光器104の両側に、それらと光軸が異なるよ
うに配置される。中央の光軸と両側の光軸との距離が基
線長Lである。
【0031】投光器104は、光源106と、マスクパ
ターン107と、強度パターン108と、プリズム10
9とを有する。ここで光源106は、赤外もしくは紫外
光を用いた不可視領域の光源を用いることができる。こ
の場合、各カメラは図3に示すように構成される。すな
わち、入射してきた光310は、プリズム301で2方
向に分割され、一方は不可視領域(赤外あるいは紫外)
透過フィルター302を通って撮像装置(例えばCCD
カメラ)303に入射し、他方は不可視領域(赤外と紫
外)遮断フィルター304を通って撮像装置305に入
射する。
【0032】また図2に示す光源106は、可視領域あ
るいは不可視領域に限定せず、撮像可能な波長帯の光源
を用いてもよい。この場合、カメラ3,103において
は、プログレッシブスキャンタイプのCCDカメラを用
い、カメラ1,101、カメラ2,102に関しては、
特に構成はこだわらない。ただし、カメラ3,103と
の対応を考慮すれば、同じ構成のCCDカメラが望まし
い。光源106からパターンが投影され、3台のカメラ
1〜3(101〜103)が同時に撮影を行う。そして
各カメラは、フィルター304,305(図3参照)を
通過した光を撮像装置303,305で得ることによ
り、画像の一括取得を行う。
【0033】図1を用いて3次元形状測定装置の構成を
説明する。図示のように、カメラ1,101は、撮影し
て得た輝度情報を輝度値メモリ121に記憶し、撮影パ
ターンをパターン画像メモリ122に記憶する。カメラ
2,102は、同様に、輝度情報を輝度値メモリ123
に記憶し、撮影パターンをパターン画像メモリ124に
記憶する。カメラ3,103は、輝度情報を輝度値メモ
リ125に記憶し、撮影パターンをパターン画像メモリ
126に記憶する。投光器104は、事前に作成したコ
ード化されたパターンを後に参照する為に、各スリット
を正方格子上のセルに分割してフレームメモリ127に
格納している。
【0034】この記憶保持された撮影パターンおよび輝
度情報を用いて、次のようにして3次元画像を得る。以
下の操作は、カメラ1,101とカメラ3,103の組
み合わせ、カメラ2,102とカメラ3,103の組み
合わせの双方に共通なので、ここではカメラ1,101
とカメラ3,103の組み合わせを例にとって説明す
る。
【0035】図1において、領域分割部128は、カメ
ラ3,103で撮影された撮影パターンの領域分割を行
う。そして、隣り合うスリットパターン間の強度差が閾
値以下である領域については投光器からの光が届いてな
い領域1として抽出し、スリットパターン間の強度差が
閾値以上である領域については領域2として抽出する。
再コード化部129は、抽出された領域2について、パ
ターン画像メモリ126に記憶された撮影パターンとフ
レームメモリ127に格納された投影パターンを用いて
再コード化を行う。
【0036】図4は、再コード化を行う際のフローチャ
ートである。まず、各スリットパターンをスリット幅毎
に縦方向に分割し(ステップS11)、正方形のセルを
生成する。生成された各セルについて強度の平均値をと
り、平均値を各セルの強度とする(ステップS12)。
画像の中心から順に、投影パターン及び撮影パターンの
対応する各セル間の強度を比較し、対象物の反射率、対
象物までの距離などの要因によってパターンが変化した
ためにセル間の強度が閾値以上異なるかどうかを判断す
る(ステップS13)。閾値以上異ならない場合は、撮
影されたすべてのセルについて再コード化を終了する
(ステップS17)。
【0037】閾値以上異なる場合は、新たな強度のセル
かどうか判断する(ステップS14)。そして、新たな
強度のセルのときは、新たなコードの生成、割り付けを
行う(ステップS15)。また、新たな強度のセルでな
いときは、他に出現している部位と識別可能とするスリ
ットパターンの並びを用いてコード化する(ステップS
16)。これで、再コード化を終了する(ステップS1
7)。
【0038】図5はスリットパターンのコード化の例を
示すもので、同図(a)はスリットの並びによってコー
ド化された投影パターンであり、強度としてそれぞれ3
(強)、2(中)、1(弱)が割り当てられている。同
図(b)においては、左から3つめのセルで強度が変化
して新たなコードが出現したので、新たに0というコー
ドを割り当てている。同図(c)においては、左から3
つめ上から2つめのセルに既存のコードが出現している
ので、セルの並びから新たなコードとして、縦の並びを
[232]、横の並びを[131]という具合に再コー
ド化する。この再コード化は、対象の形状が変化に富む
部位には2次元パターンなどの複雑なパターンを投光
し、変化の少ない部位には簡単なパターンを投光してい
るのに等しい。この過程を繰り返し、全てのセルに対し
て一意なコードを割り付けることで再コード化を行う。
【0039】図6は、カメラ601〜603および投光
器604を用いて、壁605の前に配置された板606
にコード化されたパターンを投光する例を示す。ここで
コード化されたパターンは、図7に示すスリットパター
ンである。このとき、カメラ601、カメラ602で得
られる画像は、図8及び図9に示すように、それぞれ板
606の影となる領域801、901が生ずる。本例で
は、板606の表面には新たにコード化されたパターン
として、図10に示すようなスリットパターンが得られ
る。
【0040】次に図1に戻って説明する。カメラ1,1
01側のコード復号部130は、パターン画像メモリ1
22から投影パターンを抽出し、上述と同様にしてセル
に分割する。そして、先に再コード化部129で再コー
ド化されたコードを用いて各セルのコードを検出し、こ
の検出したコードに基づいて光源からのスリット角θを
算出する。図11は空間コード化における距離の算出方
法を示す図であり、各画素の属するセルのスリット角θ
とカメラ1で撮影された画像上のx座標とカメラパラメ
ータである焦点距離Fと基線長Lとから、次の式(3)
によって距離Zを算出する。
【0041】
【数3】 Z=(F×L)/(x+F×tanθ) …(3)
【0042】この距離Zの算出は、カメラ2,102側
のコード復号部131においても、同様に行われる。ま
た、上述の領域1については次のようにして距離を算出
する。領域1では、投光されたパターンによるパターン
検出は行うことができないので、対応点探索部132に
おいて、カメラ1〜3の輝度値メモリ121、123、
125から読み出された輝度情報を用いて視差を検出
し、これに基づいて距離を算出する。領域1を除く領域
に対しては、前述の操作により距離が算出されているの
で、領域1の距離の最小値が得られ、また対応づけ可能
な画素も限定される。これらの制限を用いて、画素間の
対応づけを行い視差dを検出し、カメラパラメータであ
る画素サイズλを用いて、次の式(4)によって距離Z
を算出する。
【0043】
【数4】Z=(L×F)/(λ×d)…(4)
【0044】前述の手法でカメラ3,103とカメラ
1,101の組み合わせによって得られた距離情報で
は、図8に示す板の影となる領域801の距離情報が検
出できない。一方、カメラ3,103とカメラ2,10
2の組み合わせによって得られた距離情報では、図9に
示す板の影となる領域901の距離情報が検出できな
い。しかし、図8に示す板の影となる領域801の距離
情報が算出可能である。従って、図1の距離情報統合部
133において、カメラ3,103とカメラ1,101
の組で算出された距離情報およびカメラ3,103とカ
メラ2,102で算出された距離情報から、カメラ3の
画像(図12)のすべての画素に対する距離情報を取得
する。以上の操作によって得られた距離情報を、例えば
カメラ3の輝度画像に対応づけて3次元画像メモリに記
憶することで3次元形状計測を行う。
【0045】図13に測定対象1301に対してパター
ン光を照射するプロジェクタ1302、パターン光を投
影した測定対象の撮影を実行する2つの撮像手段130
3、1304の構成からなる3次元形状計測処理システ
ム構成を示す。撮像手段1303は、投光プロジェクタ
1302と同軸方向の像を撮影するために、ビームスプ
リッタとしてのハーフミラー1305を介した像を撮影
する構成となっている。撮像手段1303、1304の
撮影パターンに基づいて前述の手法により測定対象の距
離データ。すなわち3次元形状を求める構成である。
【0046】投光プロジェクタ1302によって測定対
象に投影されるパターンは、例えば図14(a)に示す
パターンであり、測定対象が図14(b)のような形状
である場合、測定対象に照射されるパターン像、および
2つの撮像手段によって撮影されるパターンは、図15
に示すようなものとなる。図15(a)がパターン投影
プロジェクタにより測定対象に投影されるパターン像で
あり、図15(b)がパターン投影プロジェクタと同光
軸位置に配置されたカメラ1,1501により撮影され
るパターン像であり、図15(c)がカメラ1と異なる
方向からオブジェクトを撮らえるカメラ2,1502に
より撮影されるパターン像である。
【0047】図15の構成において、カメラ1,150
1およびカメラ2,1502により撮影されるパターン
像に基づいて再符号化する際に、カメラの特性、出力を
考慮した対応付け処理を実行して、正確な距離データを
取得する本発明の3次元形状計測装置および3次元形状
計測方法の処理について説明する。
【0048】図16のフローチャートを参照して詳しく
説明する。まず、図15の構成におけるカメラ1,15
01、およびカメラ2,1502、各カメラの出力特性
を計測するため、測定対象物ではない参照物体を配置
し、参照物体上にパターンを投影(図16のS101)
し、投影された投影パターンを各カメラで撮像(S11
1,S121)する。この状態を標準状態と呼ぶことと
する。参照物体としては、均一な反射係数を有する平板
を用いることが望ましい。
【0049】参照物体上に投影された投影パターンを各
カメラで撮影した画像から、エッジを抽出(S112,
S122)し、各コードに対応する出力値を算出する。
出力値の算出については、エッジ間に存在する複数画素
について輝度値の平均値を算出(S113,S123)
するなどによって行うことができる。各カメラ(図15
ではカメラ1,1501、およびカメラ2,1502)
ごとに各コードに対応する出力値を算出し、各コードと
出力値の対応をメモリに記憶(S114,S124)し
ておく。
【0050】具体的には、参照物体上に投影された投影
パターンをカメラで撮影した画像におけるn番目のエッ
ジ位置をEn、その左側および右側のコードをそれぞれ
le ft(n),Cright(n)とする。また、Cleft(n)お
よびCright(n)のコードに対するカメラ1,1501
の出力値をOleft-1(n),Oright-1(n)とし、カメラ
2,1502の出力値をOleft-2(n),Oright-2(n)
として、各コードに対応付けて記憶する。
【0051】メモリには、カメラ1,1501の出力値
left-1(n),Oright-1(n)と、カメラ2,1502
の出力値Oleft-2(n),Oright-2(n)の値が、各コー
ドに対応付けて記憶されることになる。具体的には、コ
ード化された投影パターンが強度としてそれぞれ3
(強)、2(中)、1(弱)が割り当てられている3コ
ードを有する場合、各エッジ位置の左右のコード3,
2,または1に対する各カメラの出力値の対応をメモリ
に格納する。
【0052】以上の処理により、標準状態における各コ
ードと各カメラの出力値との対応が測定されたことにな
る。なお、この参照物体を用いた標準状態における各カ
メラの出力値測定処理は計測前にあらかじめ行っておく
ことができ、計測ごとに繰り返す必要はない。
【0053】次に実際の測定対象物に対してパターンを
投影(S102)し、上述の出力値測定処理を実行した
各カメラで撮像(S115,S125)を行う。次に、
カメラ1,1501において撮像された画像からエッジ
検出処理によりエッジを抽出(S116)する。カメラ
1,1501はパターン投影装置と同光軸、同視点を有
するので、前述した標準状態とほぼ同じ位置にエッジ位
置を検出することができる。すなわち、測定対象物にお
ける撮像画像について、標準状態におけるエッジ位置:
En,左右コード:Cleft(n),Cright(n)を対応さ
せることができる。
【0054】ただし、カメラの出力値は対象物体の形
状、模様などテクスチャによって変化させられている。
この変化により、エッジ位置:Enの左右のカメラ1,
1501の実際の出力値は例えば、O'left-1(n),O'
right-1(n)となる。O'left-1(n),O'right-1(n)の
算出(S117)については、標準状態におけるカメラ
出力値Oleft-1(n),Oright-1(n)を算出したときと
同じ手順を踏めばよい。このとき、標準状態におけるカ
メラ出力値と、測定対象物の撮影データの持つカメラ出
力値との比率O’/Oは、対象物体上での各ストライプ
における一種の反射率とみなすことができる。n番目の
エッジ位置をEnの左側および右側の位置におけるカメ
ラ出力値との比率は以下の式(5)によって示される。
【0055】
【数5】 Rleft(n)=O'left-1(n)/Oleft-1(n) …(5)−L Rright(n)=O'right-1(n)/Oright-1(n)…(5)−R 上記式において、Rleft(n),Rright(n)は対象物体
上での各ストライプにおける反射率を示す反射係数と見
なすことができる。
【0056】上記式を用いて、カメラ1,1501の撮
影画像の各エッジ位置における反射率を示す反射係数:
Rnを算出(S118)する。また、カメラ2,150
2の撮影画像においても、カメラ1,1501の場合と
同様の処理を実行してエッジ位置を検出し、カメラ2,
1502のエッジ位置をEnの左側および右側の位置に
おける出力値としてのエッジ間輝度:O'left-2(n),
O'right-2(n)を算出(S127)する。
【0057】次に、ステップS117で算出したカメラ
1での計測物体パターン投影画像におけるエッジ間輝度
情報と、ステップS127で算出したカメラ2での計測
物体パターン投影画像におけるエッジ間輝度情報、さら
に、ステップS118で算出した反射係数:Rを用い
て、エピポーララインに基づく対応付け処理(S10
3)を実行する。
【0058】対応付け処理(S103)の詳細を図17
に示す。カメラ2,1502の標準状態での出力値O2
に基づいてカメラ2の計測状態での出力値の予測値O’
2-preの算出処理(S201)を実行する。カメラ1,
1501においてS118において算出された反射係
数:Rleft(n),Rright(n)とカメラ2,1502の
標準状態での出力値を用いれば、カメラ2,1502が
測定状態で出力するであろう値、すなわちカメラ予測出
力値を推定できる。n番目のエッジ位置をEnの左側お
よび右側の位置におけるカメラ2,1502の予測出力
値をO'left-2-pre(n),O'right-2-pre(n)とする。
【0059】カメラ2,1502の出力が標準状態と計
測状態とで異なる傾きを持ってはいるが出力の線形性を
有していた場合、カメラ2,1502の予測出力値は、
以下の式(6)で推定することができる。
【0060】
【数6】 O'left-2-pre(n)=Rleft(n)×Oleft-2(n)…(6)−L O'right-2-pre(n)=Rright(n)×Oright-2(n)…(6)−R
【0061】上記式によって、n番目のエッジ位置をE
nの左側および右側の位置におけるカメラ2,1502
の予測出力値O'left-2-pre(n),O'right-2-pre(n)
を算出する。
【0062】次に、ステップS202において上述の処
理によって求めたカメラ2,1502の予測出力値O'
left-2-pre(n),O'right-2-pre(n)にもっとも近い値
を持つ、カメラ2,1502の計測状態における実際の
出力値O'left-2(n),O'ri ght-2(n)を探索し、この
予測出力値に基づく探索エッジに基づいて、カメラ1の
計測画像に対するエピポーラライン上の対応点とする対
応付け処理を行なう。対応づけは、エピポーラライン上
においてO'left-2-pre(n),O'right-2-pre(n)にほ
ぼ等しいO'left-1(n),O'right-1(n)をもつような
エッジを探索すれば行うことができる。このように、カ
メラ1,1501とカメラ2,1502が同じ出力特性
を持たない、すなわち、O'left(right)-1(n)とO'
left(right)-2(n)が一致しない場合でもカメラ2,1
502において確実に対応点を検出することができるよ
うになる。対応点が決定された後は一般的な三角測量の
原理により距離が測定できる。
【0063】図16、図17の処理フローを実行する装
置構成を図18に示す。図18の構成は、図1に示す構
成中の対応点探索部と、2つのカメラに対応する2つの
輝度値メモリを抽出した構成を示すブロック図である。
対応点探索部1710は、反射係数演算手段1711、
出力値予測手段1712、対応付け手段1713を有す
る、カメラ1の撮影画像に基づいて取得されるエッジ間
の輝度情報は、出力値記憶手段1720に格納され、カ
メラ2の撮影画像に基づいて取得されるエッジ間の輝度
情報は出力値記憶手段1730に記憶される。
【0064】出力値記憶手段1720、出力値記憶手段
1730は、標準状態、計測状態における各カメラの撮
影画像の出力値を記憶する。
【0065】まず、参照物体に対してパターンを投影し
た場合において算出手段が算出した第1のカメラおよび
第2のカメラの出力値を出力値記憶手段1720、出力
値記憶手段1730に記憶し、次に計測物体に対してパ
ターンを投影して各カメラで撮影した画像の出力値を出
力値記憶手段1720、出力値記憶手段1730に記憶
する。
【0066】対応点探索部1710の反射係数演算手段
1711は、出力値記憶手段1720に記憶された各出
力値を前述の式(5)を適用して演算し、反射係数を算
出する。次に、出力値予測手段1712は、算出された
反射係数と出力値記憶手段1730に記憶された出力値
とに基づく演算、すなわち前述の式(6)を適用して第
2のカメラの出力値を予測する出力値予測処理を実行す
る。
【0067】次に、対応付け手段1713は、出力値予
測手段1712によって算出されたカメラ2の予測出力
値O'left-2-pre(n),O'right-2-pre(n)と、出力値
記憶手段1720に記憶されたカメラ1,1501の計
測状態における実際の出力値O'left-1(n),O'
right-1(n)との対応付け処理を行なう。対応づけは、
エピポーラ線上における対応付け処理が適用可能であ
る。
【0068】次に、反射係数Rnを符合化の際のパラメ
ータの1つとして利用する構成例について説明する。こ
れについて図19、図20のフローチャートを参照して
説明する。図19は、エピポーラライン上に近似する輝
度値パターンがあることを前提とした処理フローであ
り、図20は、エピポーラライン上に近似する輝度値パ
ターンがある場合、ない場合の両者を想定した処理フロ
ーである。
【0069】図19のフローから説明する。なお、反射
係数Rnの算出までは図16における処理フローと同様
の手順を実行し、カメラ1、カメラ2により、それぞれ
標準状態、計測状態における各カメラの撮影画像の出力
値を取得し、カメラ1の標準状態、計測状態画像に基づ
いて反射係数:Rが求められているものとする。
【0070】まず、カメラ1,1501の画像とカメラ
2,1502の画像を対応付けるためのカメラ2のエピ
ポーラライン上において、近似する輝度値パターンを持
つエッジ群αを探索(S301)する。
【0071】たとえばカメラ2,1502のエピポーラ
ライン上における2つの異なるエッジ位置a,bで近似
した出力値を有する場合とは、エッジ位置aの左右の出
力値:O'left-2(n,a),O'right-2(n,a)と、エッジ
位置bの左右の出力値:O'le ft-2 (n,b),O'right-2
(n,b)が下記式(7)のように近似する関係である場合
である。
【0072】
【数7】 O'left-2 (n,a)≒O'left-2 (n,b) …(7)−L O'right-2(n,a)≒O'right-2(n,b) …(7)−R
【0073】このような近似した輝度パターンを持つエ
ッジ群をカメラ2,1502のエピポーラライン上にお
いて探索する。なお、ここでは、エッジの左右(L,
R)の2つの隣接輝度値のみを抽出して比較する処理と
して説明するが、さらに3以上の隣接輝度値を選択し
て、近似関係にあるパターンを検索してもよい。
【0074】ステップS301において、カメラ2,1
502のエピポーラライン上において近似する輝度値パ
ターン[O'left-2(n,a),O'right-2(n,a)]、[O'
left -2 (n,b),O'right-2(n,b)]…の複数のエッジ
群α(a,b・・)が検出されると、次に、ステップS
302において、エッジ群α(a,b・・)の輝度パタ
ーン[O'left-2(n,a),O'right-2(n,a)]または
[O'left-2 (n,b),O' right-2(n,b)]と類似する輝
度パターンを持つカメラ1,1501におけるエッジ群
β(n1,n2・・)を検出する処理を実行する。
【0075】カメラ2,1502のエピポーラライン上
において近似する複数のエッジ群α(a,b・・)に対
応するカメラ1,1501のエッジ位置は、前述の図1
7におけるステップS118で算出した反射係数:Rを
用いて算出することができる。例えばエッジ位置:En
の位置における反射係数:Rnはカメラ1,1501の
参照状態画像だけで決定できており、各エッジ位置にお
ける反射率R(n)を用いて下記式(8)を計算する。
【0076】
【数8】 Opre-left=Rleft(n)×Oleft-2(n) …(8)−L Opre-right=Rright(n)×Oright-2(n) …(8)−R
【0077】カメラ2,1502のエピポーラライン上
における近似する複数のエッジ群α(a,b・・)に対
応するカメラ1,1501のエッジ位置をn1,n2…
とし、各エッジ位置n1、n2について以下の値を算出
する。
【0078】
【数9】 Opre-left-n1=Rleft(n1)×Oleft-2(n1) …(9)−Ln1 Opre-right-n1=Rright(n1)×Oright-2(n1) …(9)−Rn1 Opre-left-n2=Rleft(n2)×Oleft-2(n2) …(9)−Ln2 Opre-right-n2=Rright(n2)×Oright-2(n2) …(9)−Rn2
【0079】上記式によって求められる
(Opre-left-n1,Opre-right-n1),(Opre-left-n 2
pre-right-n2)は、カメラ2,1502のエッジ位置
aまたはbのいずれかの左右の出力値に対応する候補を
示す出力の組となる。
【0080】次に、カメラ1におけるエッジ群β (n
1,n2・・)の各々と、カメラ2上のエピポーラライ
ン上のエッジ群α(a,b・・)の近似パターンの各々
の比較を実行し、より差異の小さい組合わせを対応エッ
ジとする(S303)処理を実行する。
【0081】具体的には、カメラ2,1502のエピポ
ーラライン上において近似する複数のエッジ群α(a,
b・・)の1つのエッジa:(O'left-2 (n,a),O'
right- 2(n,a))が(Opre-left-n1,Opre-right-n1),
(Opre-left-n2,Opre-right-n 2)のいずれにより近い
かを比較すればカメラ2,1502のエピポーラライン
上のエッジa:の対応点を決定できる。エッジbについ
ても同様に(O'left-2 (n,b),O'right-2(n,b))が
(Opre-left-n1,Opre-right-n1),(Opre-left-n 2
pre-right-n2)のいずれにより近いかを比較すればエ
ッジb:の対応点を決定できる。比較方法としては例え
ば、以下の式(10)を計算する。
【0082】
【数10】 Σ1 = (Opre-left-n1 - O'left-2 (n,a)) 2+(Opre-right-n1 - O'right- 2 (n,a)) 2 +(Opre-left-n2 - O'left-2 (n,b)) 2+(Opre-right-n2 - O'right-2(n, b)) 2 Σ2 = (Opre-left-n2 - O'left-2 (n,a)) 2+(Opre-right-n2 - O'right- 2 (n,a)) 2 +(Opre-left-n1 - O'left-2 (n,b)) 2+(Opre-right-n1 - O'right-2(n, b)) 2…(10)
【0083】上記式(10)を計算し、小さい方の対応
を採用することにより、カメラ2,1502の出力(O'
left-2 (n,a),O'right-2(n,a))に対応する出力とし
てカメラ1,1501の出力(Opre-left-n1,O
pre-right-n1),(Opre-left-n2,Opre-right-n2)のい
ずれか一方が選択され、選択された出力を持つエッジ位
置がエッジ位置aのカメラ1の撮影画像における対応点
とされる。
【0084】本実施例においては、符合化のパラメータ
として反射率を付加しており、本構成により、カメラ
2,1502の撮影画像に近似する輝度値パターンが出
力された場合でも確実に対応づけ行うことができる。対
応点が決定された後は一般的な三角測量の原理により距
離が測定できる。
【0085】次に、図20のフローについて説明する。
図20は、エピポーラライン上に近似する輝度値パター
ンがある場合、ない場合の両者を想定した処理フローで
ある。なお、反射係数Rnの算出までは図16における
処理フローと同様の手順を実行し、カメラ1、カメラ2
により、それぞれ標準状態、計測状態における各カメラ
の撮影画像の出力値を取得し、カメラ1の標準状態、計
測状態画像に基づいて反射係数:Rが求められているも
のとする。
【0086】まず、カメラ1,1501の画像とカメラ
2,1502の画像を対応付けるためのカメラ2のエピ
ポーラライン上において、近似する輝度値パターンを持
つエッジ群αを探索(S401)する。
【0087】ここで、近似する輝度値パターンを持つエ
ッジ群αがない場合(S402でNo)は、ステップS
406に進み、カメラ1の測定画像とカメラ2の測定画
像とのエピポーラライン上での対応付け処理が実行され
る。エピポーララインには近似パターンがないので、問
題なく対応付け処理が実行できる。
【0088】一方、カメラ2のエピポーラライン上にお
いて、近似する輝度値パターンを持つエッジ群αがある
場合(S402でYes)は、ステップS403〜S4
05の処理を実行する。ステップS403〜S405の
処理は、図19におけるステップS301〜S303と
同様の処理である。
【0089】図20の処理は、エピポーラライン上に近
似する輝度値パターンがない場合は、通常の対応付け処
理を実行し、エピポーラライン上に近似する輝度値パタ
ーンがある場合にのみ、反射率を用いた予測値算出を実
行して、複数の近似パターンの正確な対応付けを行なう
ものである。
【0090】図19、図20の処理フローを実行する装
置構成を図21に示す。図21の構成は、図1に示す構
成中の対応点探索部と、2つのカメラに対応する2つの
輝度値メモリを抽出した構成を示すブロック図である。
対応点探索部1710は、反射係数演算手段1711、
出力値予測手段1712、対応付け手段1713、エッ
ジ探索手段1714を有する、カメラ1の撮影画像に基
づいて取得されるエッジ間の輝度情報は、出力値記憶手
段1720に格納され、カメラ2の撮影画像に基づいて
取得されるエッジ間の輝度情報は出力値記憶手段173
0に記憶される。
【0091】出力値記憶手段1720、出力値記憶手段
1730は、標準状態、計測状態における各カメラの撮
影画像の出力値を記憶する。
【0092】まず、参照物体に対してパターンを投影し
た場合において算出手段が算出した第1のカメラおよび
第2のカメラの出力値を出力値記憶手段1720、出力
値記憶手段1730に記憶し、次に計測物体に対してパ
ターンを投影して各カメラで撮影した画像の出力値を出
力値記憶手段1720、出力値記憶手段1730に記憶
する。
【0093】次に、エッジ探索手段1714は、出力値
記憶手段1730に記憶された計測物体に対してパター
ンを投影してカメラ2で撮影された画像からエピポーラ
ライン上において近似する複数のエッジ群α(a,b・
・)を検出する。すなわち、前述の式(7)の関係を満
たすエッジを検出する。類似パターンを持つエッジ群α
(a,b・・)が検出された場合、エッジ群α(a,b
・・)の輝度パターン[O'left-2(n,a),O'
right-2(n,a)]または[O'left-2 (n,b),O'right-
2(n,b)]と類似する輝度パターンを持つカメラ1の測
定状態画像におけるエッジ群β(n1,n2・・)を検
出する処理を実行する。
【0094】カメラ1のエッジ群β(n1,n2・・)
の検出処理において、まず、反射係数演算手段1711
が出力値記憶手段1720に記憶された各出力値を前述
の式(5)を適用して演算し反射係数を算出する。次
に、出力値予測手段1712において、前述の式
(8)、(9)に基づいて、エッジ群β(n1,n2・
・)の各エッジ位置n1、n2についての出力値を算出
する。
【0095】次に、対応付け手段1713において、カ
メラ1におけるエッジ群β (n1,n2・・)の各々
と、カメラ2上のエピポーラライン上のエッジ群α
(a,b・・)の近似パターンの各々の比較を実行し、
より差異の小さい組合わせを対応エッジとする処理を実
行する。
【0096】以上、説明したように本発明の装置、方法
においては、参照物体にパターンを投影して複数のカメ
ラで撮像した画像のエッジ間輝度を出力値として取得
し、照射パターンを示すコードと各カメラの出力値との
対応をメモリに格納し、その後、計測物体に対してパタ
ーン照射を実行して、エッジ抽出、エッジ間輝度算出を
実行し、カメラ1によって取得された輝度情報に基づい
て計測物体の反射係数を求め、求められた反射係数に基
づいて、カメラ2の予測出力を算出し、算出したカメラ
2の予測出力に基づいて、カメラ2の計測物体パターン
照射画像からもっとも近い値を持つエッジを抽出してカ
メラ1の計測値との対応付けを実行して距離情報の取得
を行なう構成としたので、測定対象物のテクスチャまた
はカメラの出力特性に依存せず、各カメラで撮影した画
像間の対応付け処理が正確に実行でき、正確な距離デー
タを取得することが可能となる。
【0097】なお、上述した実施例では第2のカメラは
1つのみの構成を示したが第1のカメラと異なる光軸上
に複数の第2のカメラ(第1のカメラに対して)を配置
して計測物体を様々な異なる角度で第2のカメラで撮影
し、複数の第2のカメラの各々の撮影した投影パターン
に基づいて求められる距離情報を合成して3次元画像を
得るよう構成してもよい。
【0098】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に
記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0099】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の3次元形状
計測装置および3次元形状計測方法は、出力特性にばら
つきがあるような、あるいは元々は出力特性がそろって
いたにもかかわらず環境、経時変化などによりばらつき
が生じたようなカメラ群を使用した場合でも再符号化を
行うことができ、かつ、対象物体のテクスチャへの依存
を少なくすることで誤対応が生じにくく、信頼性の高い
3次元形状計測を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3次元形状計測装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の3次元形状計測装置のカメラ構成例を
示すブロック図である。
【図3】本発明の3次元形状計測装置の撮像構成を説明
する図である。
【図4】本発明の3次元形状計測装置の処理フローを示
す図である。
【図5】本発明の3次元形状計測装置の投影パターンの
コード化の例を示す図である。
【図6】本発明の3次元形状計測装置の撮影構成例を示
す図である。
【図7】本発明の3次元形状計測装置の投影パターン例
を示す図である。
【図8】本発明の3次元形状計測装置のカメラ1で撮影
されるスリットパターンの例を示す図である。
【図9】本発明の3次元形状計測装置のカメラ2で撮影
されるスリットパターンの例を示す図である。
【図10】本発明の3次元形状計測装置において新たに
コード化されたスリットパターンの例を示す図である。
【図11】本発明の3次元形状計測装置の空間コード化
法による距離算出法を示す図である。
【図12】本発明の3次元形状計測装置のカメラ3で撮
影されるスリットパターンの例を示す図である。
【図13】本発明の3次元形状計測装置における2台の
撮像手段を用いたパターン画像撮影構成を示す図であ
る。
【図14】本発明の3次元形状計測装置におけるパター
ンおよび測定対象物の具体例を説明する図である。
【図15】本発明の3次元形状計測装置における投光パ
ターン像、撮像パターン像の具体例を示す図である。
【図16】本発明の3次元形状計測装置におけるカメラ
の出力特性を考慮した対応付け処理を実行する処理フロ
ー(その1)である。
【図17】本発明の3次元形状計測装置におけるカメラ
の出力特性を考慮した対応付け処理を実行する処理フロ
ー(その2)である。
【図18】本発明の3次元形状計測装置におけるカメラ
の出力特性を考慮した対応付け処理を実行する装置構成
(例1)を示すブロック図である。
【図19】本発明の3次元形状計測装置におけるカメラ
の出力特性を考慮し、反射係数を符号化の際のパラメー
タとして用いる処理を実行する処理フロー(その1)で
ある。
【図20】本発明の3次元形状計測装置におけるカメラ
の出力特性を考慮し、反射係数を符号化の際のパラメー
タとして用いる処理を実行する処理フロー(その2)で
ある。
【図21】本発明の3次元形状計測装置におけるカメラ
の出力特性を考慮した対応付け処理を実行する装置構成
(例2)を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 カメラ1 102 カメラ2 103 カメラ3 104 投光器 105 ハーフミラー 106 光源 107 マスクパターン 108 強度パターン 109 プリズム 121,123,125 輝度値メモリ 122,124,126 パターン画像メモリ 127 フレームメモリ 128 領域分割部 129 再コード化部 130,131 コード復号部 133 距離情報の統合部 134 3次元メモリ 301 プリズム 302,304 透過フィルタ 303,305 撮像装置 601,602,603 カメラ 604 投光器 605 壁 606 板 801,901 影領域 1301 測定対象 1302 プロジェクタ 1303,1304 撮像手段 1501 カメラ1 1502 カメラ2 1710 対応点探索部 1711 反射係数演算手段 1712 出力値予測手段 1713 対応付け手段 1714 エッジ探索手段 1720 出力値記憶手段 1730 出力値記憶手段
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Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源を用いて与えられた符号化されたスリ
    ットパターンを投影する投光手段と、該投光手段によっ
    て投光されるパターンと光学的にほぼ同視点および同光
    軸を有する第1のカメラと、前記第1のカメラと異なる
    光軸上に配置された第2のカメラから構成される3次元
    形状計測装置において、 前記第1および第2のカメラにより撮像したパターン投
    影画像のエッジ間の出力値情報を記憶する出力値記憶手
    段であり、参照物体に対してパターンを投影した場合
    と、計測物体に対してパターンを投影した場合との前記
    第1のカメラおよび第2のカメラの出力値を記憶する出
    力値記憶手段と、 参照物体に対してパターンを投影した場合と、計測物体
    に対してパターンを投影した場合との前記第1のカメラ
    の出力値に基づいて前記計測物体についての反射係数を
    演算する反射係数演算手段と、 前記反射係数と、前記記憶手段に記憶された参照物体に
    対してパターンを投影した場合の前記第2のカメラ出力
    値とを演算して前記第2のカメラの出力予測値を算出す
    る出力値予測手段と、 計測物体に対してパターンを投影し、前記第2のカメラ
    により撮像したパターン投影画像のエッジ間出力値情報
    から、前記出力値予測手段が算出した第2のカメラの出
    力予測値にもっとも近い出力値を持つエッジを抽出し
    て、前記第1のカメラの出力値に対する対応点として選
    択する対応づけ手段と、 を有することを特徴とする3次元形状計測装置。
  2. 【請求項2】前記3次元形状計測装置は、さらに、 計測物体に対してパターンを投影した場合の前記第2の
    カメラの出力値における類似パターンを検出するエッジ
    探索手段を有し、 前記出力値予測手段は、 前記エッジ探索手段によって類似パターンが検出された
    場合、前記出力値記憶手段に記憶された参照物体に対し
    てパターンを投影した場合の前記第2のカメラの出力値
    と前記反射係数演算手段によって算出された反射係数に
    基づいて前記第2のカメラにおける各エッジの出力予測
    値を算出し、 前記対応付け手段は、 前記類似パターンとの比較に基づいて前記第2のカメラ
    の対応エッジを選択する処理を実行する構成を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の3次元形状計測装置。
  3. 【請求項3】前記投光手段の出射光と、前記第1のカメ
    ラへの入射光とは、ビームスプリッタによって分離され
    る構成であり、前記投光手段と前記第1のカメラとは、
    それぞれが光学的に同軸となるように配置された構成で
    あることを特徴とする請求項1に記載の3次元形状計測
    装置。
  4. 【請求項4】前記投光手段は不可視領域の光を発生する
    光源を有し、第1のカメラは不可視領域の光を透過する
    フィルターおよび不可視領域の光を遮断するフィルター
    を有することを特徴とする請求項1に記載の3次元形状
    計測装置。
  5. 【請求項5】前記第2のカメラは、前記計測物体を異な
    る角度で撮像する複数のカメラによって構成され、該複
    数の第2のカメラの各々の撮影した投影パターンに基づ
    いて求められる距離情報を合成して3次元画像を得るよ
    う構成したことを特徴とする請求項1に記載の3次元形
    状計測装置。
  6. 【請求項6】光源を用いて与えられた符号化されたスリ
    ットパターンを投影する投光ステップと、 該投光ステップによって投光されるパターンと光学的に
    ほぼ同視点および同光軸を有する第1のカメラと、前記
    第1のカメラと異なる光軸上に配置された第2のカメラ
    とにより、参照物体に対してパターンを投影した場合
    と、計測物体に対してパターンを投影した場合との撮像
    パターン画像におけるエッジ間の出力値情報を出力値記
    憶手段に記憶する出力値記憶ステップと、 参照物体に対してパターンを投影した場合と、計測物体
    に対してパターンを投影した場合との前記第1のカメラ
    の出力値に基づいて前記計測物体についての反射係数を
    演算する反射係数演算ステップと、 前記反射係数と、前記記憶手段に記憶された参照物体に
    対してパターンを投影した場合の前記第2のカメラ出力
    値とを演算して前記第2のカメラの出力予測値を算出す
    る出力値予測ステップと、 計測物体に対してパターンを投影し、前記第2のカメラ
    により撮像したパターン投影画像のエッジ間出力値情報
    から、前記出力値予測手段が算出した第2のカメラの出
    力予測値にもっとも近い出力値を持つエッジを抽出し
    て、前記第1のカメラの出力値に対する対応点として選
    択する対応づけステップと、 を有することを特徴とする3次元形状計測方法。
  7. 【請求項7】前記3次元形状計測方法は、さらに、 計測物体に対してパターンを投影した場合の前記第2の
    カメラの出力値における類似パターンを検出するエッジ
    探索ステップを有し、 前記出力値予測ステップは、 前記エッジ探索ステップにおいて類似パターンが検出さ
    れた場合、前記出力値記憶手段に記憶された参照物体に
    対してパターンを投影した場合の前記第2のカメラの出
    力値と前記反射係数演算手段によって算出された反射係
    数に基づいて前記第2のカメラにおける各エッジの出力
    予測値を算出し、 前記対応付けステップは、前記類似パターンとの比較に
    基づいて第2のカメラの対応エッジを選択する処理を実
    行することを特徴とする請求項6に記載の3次元形状計
    測方法。
  8. 【請求項8】前記3次元形状計測方法において、さら
    に、 前記第2のカメラは、前記計測物体を異なる角度で撮像
    する複数のカメラによって構成され、該複数の第2のカ
    メラの各々の撮影した投影パターンに基づいて求められ
    る距離情報を合成して3次元画像を取得するステップを
    有することを特徴とする請求項6に記載の3次元形状計
    測方法。
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