JP2002206888A - 冷却塔用などの熱交換体及びこの熱交換体を有する冷却塔 - Google Patents

冷却塔用などの熱交換体及びこの熱交換体を有する冷却塔

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JP2002206888A
JP2002206888A JP2001000442A JP2001000442A JP2002206888A JP 2002206888 A JP2002206888 A JP 2002206888A JP 2001000442 A JP2001000442 A JP 2001000442A JP 2001000442 A JP2001000442 A JP 2001000442A JP 2002206888 A JP2002206888 A JP 2002206888A
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heat exchanger
support
cooling tower
side plate
bent portion
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JP2001000442A
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English (en)
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Jujiro Komiya
重次郎 小宮
Masami Sekimizu
政美 関水
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Ebara Refrigeration Equipment and Systems Co Ltd
Original Assignee
Ebara Shinwa Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各段の密閉型熱交換器における熱交換コイル
の各屈曲部の支持構造を簡略にし、冷却塔用熱交換体の
部品数を減らし、その製造コストを低減する。 【解決手段】 一対の支持側板13には、上下多段に熱
交換コイル11aにおける複数のU宇型の屈曲部12a
を支持する支持部が設けてある。各段の前記密閉型熱交
換器におけるこれら屈曲部12a毎に、前記屈曲部の内
側に掛合する係止棒15が、前記支持側板13に沿って
縦方向に挿入され、前記係止棒15により一対の支持側
板13に熱交換コイル11aが上下多段に取り付けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は冷却塔用、ヒーテイグ
タワー用などの熱交換体及びこの熱交換体を有する冷却
塔に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の冷却塔用熱交換体は多種の構造
のものが開発され、製造されており、出願人において、
下記構造のものを製造している。この冷却塔用熱交換体
の支持板(管板ともいう)は左右一対の側板1からな
り、前記各側板に上下多段に配管用の穴が複数個バーリ
ング加工され、各段の前記穴内に密閉型熱交換器のパイ
プが挿入され、隣接するパイプの端部同士をUベント管
で前記各側板の外面側でロー付けし、密閉型熱交換器と
して、この密閉型熱交換器が複数個上下多段にわたり前
記一対の側板で支持され、前記冷却塔用熱交換体は構成
されている。この際、前記各側板側により、各段におけ
る密閉型熱交換器における全てのUベント管は熱交換部
分より隠蔽乃至区画される。前記別の構造の冷却塔用熱
交換体としては、密閉型熱交換器のパイプと前記Uベン
ト管の接続部に電気腐蝕防止用の電気絶縁性スペーサを
組み付け、この電気絶縁性スペーサを内側から包囲する
ガイドレールが前記支持板に上下多段に設けてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにおい
ては、前記各側板または、前記ガイドレールにより、各
段における密閉型熱交換器における全てのUベント管は
熱交換部から隠蔽乃至区画されるため、各Uベント管は
散布水と接触せず、各Uベント管部分においては、この
内部を流れる循環冷却水は散布水との間に熱交換が無
く、循環水の冷却効率が低減する傾向にある。また、地
震発生時には前記パイプとUベント管での接続部である
ロー付け部分が破損し、前記Uベント管が脱落する危惧
がある。この発明の目的は、前記課題を簡易な構造の改
良ににより解決し、屈曲部にも散布水がかかるように
し、循環冷却水の熱交換効率の向上を図ることである。
この発明の他の目的は、各段の密閉型熱交換器における
熱交換コイルの各屈曲部の支持構造を簡略にし、冷却塔
用熱交換体の部品数を減らし、その構造を簡易化し、ま
た組立、分解を容易化し、その製造コストを低減、或い
はメンテナンス容易化することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、特定発明は、蛇行する循環冷却水路を形成する熱交
換コイルからなる密閉型熱交換器が上下多段でほぼ水平
に一対の支持側板に支持されている冷却塔用熱交換体に
おいて、前記一対の支持側板には、上下多段に熱交換コ
イルにおける複数のU宇型の屈曲部を支持する支持部が
設けてあり、前記支持部は横長孔、横長窪み、横方向溝
のうちの1つとしてあり、各段の前記密閉型熱交換器に
おけるこれら屈曲部のうち、少なくとも両端部分に位置
する前記屈曲部の内側に掛合する係止棒が、前記支持側
板に沿って縦方向に挿入され、前記係止棒により前記一
対の支持側板に前記熱交換コイルが上下多段に取り付け
られていることを特徴とする冷却塔用などの熱交換体と
する。
【0005】前記課題を達成するために、この熱交換体
における前記熱交換コイルにおける前記屈曲部との当接
する各前記支持部及び各係止棒は、電気的にそれぞれ絶
縁性としてあることを特徴とする。
【0006】前記課題を達成するために、この熱交換体
における前記熱交換コイルにおける前記屈曲部と当接す
る前記支持部の内面には、合成樹脂が塗布乃至合成樹脂
成形品が嵌合してあることを特徴とする。
【0007】前記課題を達成するために、この熱交換体
における前記一対の支持側板は合成樹脂製成形品として
あることを特徴とする。
【0008】前記課題を達成するために、この熱交換体
における前記各密閉型熱交換器の循環水供給口は共通の
供給ヘッダーに接続し、又その循環水吐出口は共通の吐
出ヘッダーに接続してなることを特徴とする。
【0009】前記課題を達成するために、この熱交換体
における前記支持部の幅は、前記熱交換コイルにおける
前記屈曲部の幅寸法にほぼ符合し横長孔として、この横
長孔の少なくとも上下縁は、前記支持側板の内側から外
方に張り出して、屈曲部支持顎が形成してあり、この支
持顎の中央部は、前記係止棒の幅に相当する寸法で切り
欠かれ、前記係止棒の挿入、掛合通路としてあることを
特徴とする。
【0010】前記課題を達成するために、この熱交換体
における前記横長窪みは、前記支持側板の一部を内側か
ら外方に膨出して、内方が開放した屈曲部収納窪みとし
てあり、この収納窪みの上下壁には、前記係止棒が挿入
される貫通孔が形成されていることを特徴とする。
【0011】前記課題を達成するために、この熱交換体
における前記横長孔の少なくとも上下縁は、前記支持側
板の内側から外方に張り出して屈曲部支持顎が形成して
あり、この支持顎の反対側で前記支持側板の内側には、
前記係止棒が挿入自在の係止棒挿入開口部が形成されて
いることを特徴とする。
【0012】前記課題を達成するために、この熱交換体
における前記横方向溝は、断面コ字型乃至横倒U字型
で、前記支持側板の一部を内側から外方に張り出し、前
記横方向溝の上下壁には前記係止棒が挿入、掛合自在の
貫通孔が設けてあり、前記熱交換コイルの屈曲部は、前
記横方向溝の長手方向から前記横方向溝内に挿入可能と
してあることを特徴とする。
【0013】前記課題を達成するために、関連発明は、
パイプをUベント管で接続し平面方向に蛇行する循環冷
却水路を形成する冷却コイルからなる密閉型熱交換器が
上下多段でほぼ水平に一対の支持側板で支持されてなる
熱交換体を有する冷却塔において、前記熱交換体を、請
求項1、2、3、4、5、6、7、8または9記載の冷
却塔用熱交換体としてあることを特徴とする冷却塔とし
てある。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1 この形態は、請求項1、2、3、5、6記載の発明の代
表的な実施の形態で請求項10記載の発明の代表的な実
施の形態と併せて説明する。図1、図2、図3、図3に
おいて、Aは直交流式冷却塔であり、この直交流式冷却
塔Aにおける上部水槽10の下方には、真っ直ぐなパイ
プ11をUベント管12で接続し平面方向に蛇行する循
環冷却水路を形成する熱交換コイル11aからなる密閉
型熱交換器Bが上下多段でほぼ水平に一対の支持側板1
3に支持され(図2参照)、これら各密閉型熱交換器B
の循環水供給口は共通の供給ヘッダー(図示せず)に接
続し、又その循環水吐出口は共通の吐出ヘッダー(図示
せず)に接続してなる熱交換体Tが装填されている。前
記一対の支持側板13には、上下多段に熱交換コイル1
1aにおける複数のU宇型の屈曲部12aを支持する支
持部14が設けてあり、各段の前記密閉型熱交換器にお
けるこれら屈曲部12a毎に、前記屈曲部12aの内側
に掛け合いする係止棒15が、前記支持側板13に沿っ
て縦方向に挿入され、前記係止棒15により前記一対の
支持側板13に前記熱交換コイル11aが上下多段に取
り付けられている。なお、前記係止棒15は全ての屈曲
部12aに対応して設けなくても、両端に位置する屈曲
部12aのみを支持側板13に掛け止めする態様でも、
この発明の実施の形態である。
【0015】前記支持部14は横長孔16としてあり、
前記密閉型熱交換器11を支持側板13に支持する前記
係止棒15は、電気絶縁性としてあり、上下整列した前
記密閉型熱交換器11の屈曲部12a内側と支持側板1
3の内側間に挿入してある。前記横長孔16の内周縁
は、前記支持側板13の外側から外方に張り出して、屈
曲部支持顎17が形成してあり、この支持顎17の中央
部は、前記係止棒15の幅に相当する寸法で切り欠か
れ、前記係止棒15の挿入、掛合通路19としてある
(図4参照)。
【0016】前記係止棒15は、ポリ塩化ビニールなど
の電気絶縁性のある合成樹脂製とし、前記各密閉型熱交
換器Bの複数の屈曲部12aは金属の一種である銅製と
する。前記係止棒15は、金属製の板バネの表面に合成
樹脂材で絶縁被覆したものでも良いが、コスト面で、前
記の合成樹脂製成形品が好ましい。なお、前記合成樹脂
は、塩化ビニールに限定されず、ポリエチレン、ポリプ
ロプレンなどのポリオレフイン系樹脂、ポリカーボネー
トその他のエンジニアリングプラスチック製でも良く、
若干板バネように弾性のあるものが好ましい。前記横長
孔16のうち、前記ヘッダー寄りの前記横長孔を除いて
他の前記横長孔の幅は、前記熱交換コイル11における
前記屈曲部12aの幅寸法にほぼ符合してあり、前記ヘ
ッダー寄りの前記横長孔16の幅は、前記他の前記横長
孔16より広く、約2倍としてある。つまり、前記ヘッ
ダー部分においては、前記屈曲部12aの幅が他の部分
より広く形成してあるため、これに符合させて前記横長
孔16の幅も広い。
【0017】前記密閉型熱交換器Bは、フィンB1付き
密閉型熱交換器としてある。なお、必要に応じて、フィ
ンなし密閉型熱交換器とすることもある。前記支持側板
13は、一般的には支持力の大きい金属板、例えば亜鉛
などのメッキ加工した鋼板、ステンレススチール板を用
いるが、電気絶縁性のある合成樹脂板、例えば塩化ビニ
ール板、その他機械的強度の大きいエンジニアリングプ
ラスチック板或いは前記支持側板13の内面全部に電気
絶縁材をコーティング乃至ラミネートしてあるものも請
求項4記載の発明の実施の形態である。前記熱交換コイ
ル11における前記屈曲部12aと当接する前記支持部
14である前記横長孔16の内面は、合成樹脂製とし、
前記屈曲部12aと当接する前記支持部14である前記
横長孔16の内面との当節部分は電気的に絶縁状態とし
てある。前記横長孔16の内面には、合成樹脂が塗布さ
れていることが好ましい。この塗布に代えて、合成樹脂
成形品よりなるマウスピースを前記横長孔16に嵌合さ
せたものも、請求項3記載の発明の実施の形態に含まれ
る。
【0018】このように構成したこの形態の作用は次の
通りである。前記横長孔16の内面は、電気絶縁性のあ
る合成樹脂が塗布乃至被覆してあり、前記各パイプ11
及びUベント管12は金属製としてあるため、前記支持
側板13と前記各パイプ11乃至Uベント管12間に、
電気腐蝕は発生せず、更に前記係止棒15も電気絶縁材
で形成されているため、前記係止棒15と前記屈曲部1
2aとの間でも電気腐蝕は発生しない。その結果、前記
各パイプ11乃至Uベント管12に小穴が生じて循環冷
却水が漏出するという現象は発生しない。
【0019】更に、前記各屈曲部12aの内側が前記横
長孔16内に前記支持側板13の内側から挿入され、前
記支持側板13で支持されているため、前記各屈曲部1
2a乃至その近傍にも散布水がかかり、かつ外気流が流
れるため、この部分においても熱交換が行われ、前記密
閉型熱交換器B内を流れる循環冷却水は間接的に冷却さ
れ、この熱交換体Tの熱交換能力を向上させる。
【0020】各段の前記密閉型熱交換器Bにおけるこれ
ら屈曲部12a毎に、前記屈曲部の内側に掛け合いする
係止棒15が、前記支持側板13に沿ってその外面に密
着するように縦方向に挿入され、前記係止棒15により
前記一対の支持側板13に前記熱交換コイル11aが上
下多段に取り付けられているため、各段の前記密閉型熱
交換器Bは一対の支持側板Bから脱落することなく支持
される。また、前記係止棒15も安定して前記各屈曲部
12aと掛合する。
【0021】加えて、前記係止棒15は、ポリ塩化ビニ
ールなどの電気絶縁性の合成樹脂製としてあるため、前
記係止棒15と前記各パイプ11乃至Uベント管12間
でも電気腐蝕は発生せず、前記各パイプ11乃至Uベン
ト管12に小穴が生じて循環冷却水が漏出するという現
象は発生しない。
【0022】前記一対の支持側板13を合成樹脂で成形
すれば、前記合成樹脂製の前記横長孔16に塗布する必
要が無く、前記密閉型熱交換器Bとの組立のみとなり、
組立上利便である(請求項4記載の発明における実施の
形態の作用に対応)。
【0023】なお、前記熱交換コイル11aとして、真
っ直ぐなパイプをU字型に屈曲してなるものを平行に並
べ、隣接するものの端部同士をUベント管12で接続し
平面方向に蛇行する循環冷却水路を形成することもあ
る。また、前記熱交換コイル11aは、1本のパイプを
蛇行して屈曲して循環冷却水路を形成したものも、或い
は直管部分の長いU字管を順次接続して蛇行水路を形成
したものもこの発明の実施の形態の範囲に入る。
【0024】実施の形態2 この形態は、請求項1、2、3、5、7記載の発明の代
表的な実施の形態である。実施の形態1と異なる構成は
次の通りである。前記支持部14が横長窪み20として
あり、この横長窪み20は、前記支持側板13の一部を
内側から外方に、前記屈曲部12aの外側の形状に対応
して膨出してなり、その内方が開放した屈曲部収納窪み
21としてあり、この収納窪み21の上下壁22には、
前記係止棒15が挿入される孔23が前記支持側板13
の外面に密接して形成されている(図5参照)。その
他、実施の形態1と同一の符号は、同一の構成を意味
し、同様の作用を為す。
【0025】実施の形態3 この形態は、請求項請求項1、2、3、5、8記載の発
明の代表的な実施の形態である。実施の形態1と異なる
構成は次の通りである。前記横長孔16の内周縁に形成
してある支持顎(図示せず)の反対側で前記支持側板1
3の内側には、前記係止棒15が挿入、掛合自在の係止
棒挿入開口部24が形成されている。この係止棒挿入開
口部24は、その横方向に離間して形成された一対の相
互内向きの掛合爪25からなり、これら掛合爪25間の
内法寸法は、前記係止棒15の幅寸法に符合している
(図6参照)。その他、実施の形態1と同一の符号は、
同一の構成を意味し、同様の作用を為す。この形態にお
いては、前記係止棒15は、支持側板13の内側に沿っ
て挿入され、前記屈曲部12aを支持側板13に止め
る。この実施の形態においては、前記屈曲部12aが前
記係止棒15の厚み寸法相当、実施の形態1、2のもの
より内側に位置することになり、前記コイル11と散布
水及び外気流との直接接触面積が広くなり、熱交換能が
向上する。
【0026】実施の形態4 この形態は、請求項1、2、3、5、9記載の発明の代
表的な実施の形態である。実施の形態1と異なる構成は
次の通りである。前記支持部14が横方向溝26として
あり、前記横方向溝26は、断面コ字型乃至横倒U字型
で、前記支持側板13の一部を内側から外方に張り出
し、前記横方向溝26の上下壁27には前記係止棒15
が挿入、掛合自在の貫通孔29が設けてあり、前記熱交
換コイル11の屈曲部12aは、前記横方向溝26の長
手方向から前記横方向溝26内に挿入可能としてある
(図7参照)。その他、実施の形態1と同一の符号は、
同一の構成を意味し、同様の作用を為す。この形態にお
いては、前記熱交換コイル11の屈曲部12aを前記横
方向溝26の長手方向から前記横方向溝26内に挿入
し、この状態で前記係止棒15により、前記屈曲部12
aを支持側板13の前記横方向溝26に固定する。
【0027】
【発明の効果】請求項1乃至10記載の各発明において
は、各屈曲部の一乃至極近傍まで外気流が流れると共
に、散布水が散布されるため、熱交換面積が広くなり、
各段の熱交換器の熱交換効率を向上させることができ
る。
【0028】加えて、各段の密閉型熱交換器における熱
交換コイルの各屈曲部の支持構造を簡略にし、冷却塔用
熱交換体の部品数を減らし、その構造を簡易化し、その
製造コストを低減することができる。各段の前記密閉型
熱交換器におけるこれら屈曲部毎に、前記屈曲部の内側
に掛け合いする係止棒が、前記支持側板に沿って縦方向
に挿入され、前記係止棒により、前記一対の支持側板に
前記熱交換コイルが上下多段に取り付けられているた
め、地震などの水平方向の力が各段の前記密閉型熱交換
器に加わったとしても、前記密閉型熱交換器を一対の支
持側板から脱落することなく確実に支持できる。更に、
前記の構造であるため、各段の熱交換器が完全に組み立
てらたもの、及び仮に既にフィンが所定位置に固定して
あるものでも、組み立てられ、製造が容易となる。
【0029】殊に請求項2記載の発明においては、前記
効果に加えて、前記支持部の内面及び係止棒と前記熱交
換コイルにおける前記屈曲部との当接部分は、電気的に
絶縁状態としてあるため、前記支持側板と前記屈曲部乃
至その近傍との間に、電気腐蝕は発生せず、前記各パイ
プ乃至Uベント管に小穴が生じて循環冷却水が漏出する
という現象を皆無にできる。
【0030】殊に請求項3記載の発明においては、前記
熱交換コイルにおける前記屈曲部と当接する前記支持部
の内面には、合成樹脂が塗布乃至合成樹脂成形品が嵌合
してあるため、請求項2記載の効果を簡易な構造で顕著
に発揮できる。特に前記熱交換コイルにおける前記屈曲
部と当接する前記支持部の内面には、合成樹脂が塗布し
たものにおいては、部品数が少なく、合成樹脂材が脱落
する恐れはない。
【0031】請求項4記載の発明では、前記一対の支持
側板は合成樹脂性としてあるため、前記横長孔16を電
気絶縁処理する必要が無く、前記密閉型熱交換器との組
立のみとなり、組立上利便である共に、請求項2記載の
効果をより簡易な構造で顕著に発揮できる。
【0032】請求項6記載の発明では、前記支持部の幅
は、前記熱交換コイルにおける前記屈曲部の幅寸法にほ
ぼ符合し横長孔として、この横長孔の少なくとも上下縁
は、前記支持側板の内側から外方に張り出して、屈曲部
支持顎が形成してあり、この支持顎の中央部は、前記係
止棒の幅に相当する寸法で切り欠かれ、前記係止棒の挿
入、掛合通路としてあるため、前記屈曲部が比較的広い
面積で安定良く支持され、かつ前記係止棒は前記支持側
板外面に密着した状態で挿入されるため、前記屈曲部の
挿入寸法が短く、熱交換器の熱交換機能が更に高まり、
かつ構造も簡単で組立、分解も容易である。更に、前記
効果に加えて、前記係止棒が前記支持側板に対して、前
記横長孔の長手方向にずれるのを前記切り欠きで阻止
し、安定して前記支持側板の内側面に沿わせ固定するこ
とができる。
【0033】請求項7記載の発明では、前記横長窪み
は、前記支持側板の一部を内側から外方に膨出して、内
方が開放した屈曲部収納窪みとしてあり、この収納窪み
の上下壁には、前記係止棒が挿入される孔が形成されて
いるため、前記効果に加えて、前記屈曲部がこの屈曲部
とは異種金属からなる冷却塔の機枠乃至支柱に直接接触
せず、電気腐食が発生するのを未然に防止できる。
【0034】請求項8記載の発明では、前記横長孔の少
なくとも上下縁は、前記支持側板の内側から外方に張り
出して屈曲部支持顎が形成してあり、この支持顎の反対
側で前記支持側板の内側には、前記係止棒が挿入自在の
係止棒挿入開口部が形成されているため、前記効果に加
えて、前記屈曲部と直管の境界部より前記屈曲部の先端
寄りで前記熱交換コイルを支持できる。
【0035】請求項9記載の発明では、前記横方向溝
は、断面コ字型乃至横倒U字型で、前記支持側板の一部
を内側から外方に張り出し、前記熱交換コイルの屈曲部
は、前記横方向溝の長手方向から前記横方向溝内に挿入
可能としてあるため、前記効果に加えて、前記熱交換コ
イルの全ての屈曲部を、前記横方向溝内にその長手方向
から挿入でき、組立を安定良く行え、この熱交換体の分
解、保守作業も円滑に行える。請求項10記載の発明で
は、請求項1乃至9記載の各発明の効果を冷却塔におい
て発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の直交流式冷却塔の概略側面図で
ある。
【図2】図1における熱交換器部分を示す概略正面図で
ある。
【図3】図2の一部省略縦断正面図である。
【図4】図3の横断面図である。
【図5】実施の形態2の熱交換コイル部分を示す概略横
断平面図である。
【図6】実施の形態3の要部斜視図である。
【図7】実施の形態4の熱交換コイル部分を示す概略縦
断正面図である。
【符号の説明】
A 直交流式冷却塔 10 上部水槽 11 パイプ 11a 熱交換コイル 12a 屈曲部 B 密閉型熱交換器 13 支持側板 14 支持部 15 係合棒 16 横長溝

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛇行する循環冷却水路を形成する熱交換コ
    イルからなる密閉型熱交換器が上下多段でほぼ水平に一
    対の支持側板に支持されている冷却塔用熱交換体におい
    て、 前記一対の支持側板には、上下多段に熱交換コイルにお
    ける複数のU宇型の屈曲部を支持する支持部が設けてあ
    り、前記支持部は横長孔、横長窪み、横方向溝のうちの
    1つとしてあり、各段の前記密閉型熱交換器におけるこ
    れら屈曲部のうち、少なくとも両端部分に位置する前記
    屈曲部の内側に掛合する係止棒が、前記支持側板に沿っ
    て縦方向に挿入され、前記係止棒により前記一対の支持
    側板に前記熱交換コイルが上下多段に取り付けられてい
    ることを特徴とする冷却塔用などの熱交換体。
  2. 【請求項2】前記熱交換コイルにおける前記屈曲部との
    当接する各前記支持部及び各係止棒は、電気的にそれぞ
    れ絶縁性としてあることを特徴とする請求項1記載の冷
    却塔用などの熱交換体。
  3. 【請求項3】前記熱交換コイルにおける前記屈曲部と当
    接する前記支持部の内面には、合成樹脂が塗布乃至合成
    樹脂成形品が嵌合してあることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の冷却塔用などの熱交換体。
  4. 【請求項4】前記一対の支持側板は合成樹脂製成形品と
    してあることを特徴とする請求項1、2または3記載の
    冷却塔用などの熱交換体。
  5. 【請求項5】前記各密閉型熱交換器の循環水供給口は共
    通の供給ヘッダーに接続し、又その循環水吐出口は共通
    の吐出ヘッダーに接続してなることを特徴とする請求項
    1、2、3または5記載の冷却塔用などの熱交換体。
  6. 【請求項6】前記支持部の幅は、前記熱交換コイルにお
    ける前記屈曲部の幅寸法にほぼ符合し横長孔として、こ
    の横長孔の少なくとも上下縁は、前記支持側板の内側か
    ら外方に張り出して、屈曲部支持顎が形成してあり、こ
    の支持顎の中央部は、前記係止棒の幅に相当する寸法で
    切り欠かれ、前記係止棒の挿入、掛合通路としてあるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の冷
    却塔用などの熱交換体。
  7. 【請求項7】前記横長窪みは、前記支持側板の一部を内
    側から外方に膨出して、内方が開放した屈曲部収納窪み
    としてあり、この収納窪みの上下壁には、前記係止棒が
    挿入される貫通孔が形成されていることを特徴とする請
    求項1、2、3、4または5記載の冷却塔用などの熱交
    換体。
  8. 【請求項8】前記横長孔の少なくとも上下縁は、前記支
    持側板の内側から外方に張り出して屈曲部支持顎が形成
    してあり、この支持顎の反対側で前記支持側板の内側に
    は、前記係止棒が挿入自在の係止棒挿入開口部が形成さ
    れていることを特徴とする1、2、3、4または5記載
    の冷却塔用などの熱交換体。
  9. 【請求項9】前記横方向溝は、断面コ字型乃至横倒U字
    型で、前記支持側板の一部を内側から外方に張り出し、
    前記横方向溝の上下壁には前記係止棒が挿入、掛合自在
    の貫通孔が設けてあり、前記熱交換コイルの屈曲部は、
    前記横方向溝の長手方向から前記横方向溝内に挿入可能
    としてあることを特徴とする1、2、3、4または5記
    載の冷却塔用などの熱交換体。
  10. 【請求項10】パイプをUベント管で接続し平面方向に
    蛇行する循環冷却水路を形成する冷却コイルからなる密
    閉型熱交換器が上下多段でほぼ水平に一対の支持側板で
    支持されてなる熱交換体を有する冷却塔において、 前記熱交換体を、請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8または9記載の冷却塔用熱交換体としてあることを特
    徴とする冷却塔。
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