JP2002206506A - シート弁型流量制御弁 - Google Patents

シート弁型流量制御弁

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JP2002206506A
JP2002206506A JP2001000657A JP2001000657A JP2002206506A JP 2002206506 A JP2002206506 A JP 2002206506A JP 2001000657 A JP2001000657 A JP 2001000657A JP 2001000657 A JP2001000657 A JP 2001000657A JP 2002206506 A JP2002206506 A JP 2002206506A
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pressure
control valve
pilot
seat
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JP2001000657A
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Kinya Takahashi
欣也 高橋
Yusaku Nozawa
勇作 野沢
Mitsuhisa Tougasaki
光久 東ヶ崎
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート弁型流量制御弁において、簡単な構成で
信号圧力の変動に対し動作の安定化を図る。 【解決手段】シート弁型の主弁1の弁体背面側に弁体2
を閉弁方向に付勢する制御室3を設け、この制御室を弁
体2の変位に応じて開度を変化させる可変絞り5を介し
て主弁入口側に連絡すると共に、制御室を主弁出口側に
パイロット通路7,9を介して連絡し、このパイロット
通路にパイロット弁8を配置し、このパイロット弁の変
位を比例制御することでシート弁体2の変位を制御す
る。制御室3とパイロット弁8間のパイロット通路部分
に、外部から導入される信号圧力により操作される補助
制御弁11を配置し、信号圧力を補助制御弁の受圧室2
8に導く経路29に固定絞り36を配置し、かつ補助制
御弁11の受圧室側の端部に受圧ピストン24を配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート弁型流量制御
弁に係わり、特に、パイロット弁によりシート弁型の主
弁を制御するシート弁型流量制御弁及びこのシート弁型
流量制御弁を備えた油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧制御装置を用いた機械、例えば油圧
ショベル等の建設機械では、機器のコンパクト化及ぴエ
ネルギー伝達効率の改良のため高圧化を目指している。
しかしながら、高圧化に伴い油圧機器の摺動間隔からの
漏れが増加するため、従来スプール弁を用いて方向切換
弁を構成していたのに対し、流量制御弁としてシート弁
を用いて従来のスプール式方向切換弁の代替えとする試
みがなされている。
【0003】例えば特許出願公表昭58−501781
号公報においては、シート型の主弁の弁体背面側に弁体
を閉弁方向に付勢する制御室を設け、この制御室を弁体
の変位に応じて開度を変化させる可変絞りを介して主弁
入口側に連絡すると共に、該制御室を主弁出口側にパイ
ロット通路を介して連絡し、該パイロット通路にパイロ
ット弁を配置し、パイロット弁の変位に応じてシート弁
の弁体の変位を比例制御するようにしている。また、パ
イロット弁と制御室間のパイロット通路部分に補助制御
弁を配置し、この補助制御弁により圧力補償機能を付与
している。
【0004】また、特開平2−93182号公報におい
ては、特許出願公表昭58−501781号公報に記載
のシート弁型流量制御弁を改良し、コンパクトな構造で
種々の機能を付与できるようにしている。
【0005】つまり、補助制御弁を主弁(シート弁)と
共通の弁ケース内に主弁の弁体と同軸的に収納し、補助
制御弁の一端は制御室内に位置させ、かつ主弁の弁体に
はその背面側よりピストンを挿通し、ピストンの一端に
は主弁の弁体内において主弁入口圧力を導くと共に、ピ
ストンの他端は補助制御弁の前記一端に当接させ、補助
制御弁の他端には制御室の圧力を導き、補助制御弁とピ
ストンとを一体に動くように構成している。また、弁ケ
ースに補助制御弁用の少なくとも1つの信号ポートを設
け、補助制御弁を該信号ポートから導入される信号圧力
により制御するようにしており、信号ポートより導入さ
れる信号圧力を適宜選択することにより、選択された信
号圧力に応じた機能を付与することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題点がある。
【0007】特許出願公表昭58−501781号公報
に記載のシート弁型流量制御弁においては、パイロット
弁と制御室間のパイロット通路部分に配置される補助制
御弁には圧力補償機能を付与するために、複数のアクチ
ュエータの最高負荷圧等、アクチュエータの駆動時に負
荷の影響によって変動する圧力が導入される。
【0008】また、特開平2−93182号公報に記載
のシート弁型流量制御弁においては、圧力補償機能を付
与する場合は、補助制御弁の信号ポートに信号圧力とし
て最高負荷圧が導入され、カウンタバランス弁機能を付
与する場合は、補助制御弁の信号ポートに信号圧力とし
てメータイン側の負荷圧が導入される。つまり、いずれ
の場合も、信号ポートには信号圧力としてアクチュエー
タの駆動時に負荷の影響によって変動する圧力が導入さ
れる。
【0009】ところで、上記従来のシート弁型流量制御
弁においては、補助制御弁に信号圧力を導入して補助制
御弁を制御する場合、信号圧力が変動すると補助制御弁
の変位が変動し、これに応じて主弁の変位が変動し、主
弁により制御される圧油の流量が変動する。また、この
制御流量が変動すると負荷圧等、回路圧力が変動する。
このため、補助制御弁に導入される信号圧力がアクチュ
エータの駆動時に負荷の影響によって変動する圧力であ
る場合、一旦信号圧力が変動すると、その圧力変動が減
衰しにくく、補助制御弁の動作が不安定となり、その結
果シート弁型流量制御弁の動作、強いてはそれを備えた
油圧駆動装置全体の動作が不安定となる。
【0010】一般的に、信号圧力の変動に対する安定化
のためには、信号圧力の伝達通路上に固定絞りを配置す
ることが考えられる。この場合、絞り径を小さくする
と、ダンピングの効果を大きくできる。しかし、絞り径
を小さくするとゴミが詰まり易くなるため、安定化対策
には限界がある。
【0011】本発明の目的は、簡単な構成で信号圧力の
変動に対し動作の安定化を図れるシート弁型流量制御弁
及びこのシート弁型流量制御弁を備えた油圧駆動装置を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、シート弁型の主弁の弁体背面側に
弁体を閉弁方向に付勢する制御室を設け、この制御室
を、前記弁体の変位に応じて開度を変化させる可変絞り
を介して主弁入口側に連絡すると共に、該制御室を主弁
出口側にパイロット通路を介して連絡し、このパイロッ
ト通路にパイロット弁を配置し、このパイロット弁の変
位を比例制御することで前記シート弁の弁体の変位を制
御するシート弁型流量制御弁において、前記制御室と前
記パイロット弁間のパイロット通路部分に、外部から導
入される信号圧力により操作される補助制御弁を配置
し、前記信号圧力を前記補助制御弁の受圧室に導く経路
に固定絞りを配置し、かつ前記補助制御弁の前記受圧室
側の端部に受圧ピストンを配置したものとする。
【0013】このように制御室とパイロット弁間のパイ
ロット通路部分に補助制御弁を配置することにより、補
助制御弁はシート弁とは独立した構造となるため、受圧
ピストンの直径を自由に選定してその受圧面積を自由に
大きくすることができる。その結果、信号圧力の変化に
対して補助制御弁の動作を安定化させ、シート弁型流量
制御弁の動作を安定化させることができる。また、受圧
ピストンと固定絞りを設けるだけなので、簡単な構成で
信号圧力の変動に対して安定化対策を図ることができ
る。
【0014】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記受圧ピストンの直径は前記補助制御弁の作動ピスト
ンの直径よりも大きい。
【0015】これにより受圧ピストンの受圧面積が大き
くなり、信号圧力の変化に対して補助制御弁の動作を安
定化させることができる。
【0016】(3)また、上記目的を達成するために、
本発明は、油圧ポンプ、この油圧ポンプから吐出される
圧油により駆動されるアクチュエータと、前記アクチュ
エータの動作を制御する流量制御弁とを備えた油圧駆動
装置において、前記流量制御弁は、シート弁型の主弁の
弁体背面側に弁体を閉弁方向に付勢する制御室を設け、
この制御室を、前記弁体の変位に応じて開度を変化させ
る可変絞りを介して主弁入口側に連絡すると共に、該制
御室を主弁出口側にパイロット通路を介して連絡し、こ
のパイロット通路にパイロット弁を配置し、このパイロ
ット弁の変位を比例制御することで前記シート弁の弁体
の変位を制御するシート弁型流量制御弁であって、前記
制御室と前記パイロット弁間のパイロット通路部分に、
外部から導入される信号圧力により操作される補助制御
弁を配置し、前記信号圧力を前記補助制御弁の受圧室に
導く経路に固定絞りを配置し、かつ前記補助制御弁の前
記受圧室側の端部に受圧ピストンを配置したシート弁型
流量制御弁であり、この流量制御弁の信号圧力として前
記アクチュエータの駆動時に負荷の影響によって変動す
る圧力を導入したものとする。
【0017】これにより信号圧力がアクチュエータの駆
動時に負荷の影響によって変動しても、上記(1)で述
べたようにシート弁型流量制御弁の動作が安定するた
め、シート弁型流量制御弁を備えた油圧駆動装置全体の
動作を安定化させることができる。
【0018】(4)上記(4)において、好ましくは、
前記シート弁型流量制御弁は前記アクチュエータとタン
クとの間に配置され前記アクチュエータからの排出流量
を制御する流量制御弁であり、前記アクチュエータの駆
動時に負荷の影響によって変動する圧力は、前記アクチ
ュエータに供給される圧油の圧力である。
【0019】これによりシート弁型流量制御弁はメータ
アウトの流量制御弁として機能するとともに、補助制御
弁によりカウンタバランス弁としても機能し、アクチュ
エータの逸走を防止することができ、しかも上記(3)
で述べたように油圧駆動装置全体の動作を安定化させる
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0021】図1は本発明の一実施の形態に係わるシー
ト弁型流量制御弁の断面図である。
【0022】図1において、本実施の形態に係わるシー
ト弁型流量制御弁はシート弁型の主弁即ちシート弁1を
有し、このシート弁1は弁ケース100内に摺動自在に
挿入された弁体(以下、シート弁体という)2を備え、
シート弁体2の背面側にはシート弁体2を閉弁方向に付
勢する制御室3が形成されている。制御室3は、シート
弁体2に形成された連通路4及び弁ケース100とシー
ト弁体2とにより形成されシート弁体2の変位に応じて
開度を変化させる可変絞り5を介してシート弁1の入口
ポート6に連絡している。また制御室3はパイロット通
路7を介してパイロット弁8の入口側に連絡し、パイロ
ット弁8の出口側はパイロット通路9を介してシート弁
1の出口ポート10に連絡している。シート弁体2の変
位xはパイロット弁8の操作量に対応した変位yに応じ
て比例制御される。シート弁体2の出口側にはメインオ
リフィス1Aを形成する複数のノッチ2aが設けられて
いる。
【0023】また、シート弁制御室3とパイロット通路
7間には補助制御弁11が配置されている。この補助制
御弁11は、弁ケース100のシート部12との間に可
変絞り11Aを形成する弁体13と、制御室3に連絡す
る入口ポート14及びパイロット通路7に連絡する出口
ポート15とを有し、弁体13が図示右方向に移動する
とその変位量に応じた開口面積で可変絞り11Aが開
き、制御室3から入口ポート14を介して補助制御弁1
1内に流入した圧油が可変絞り11Aを通過して、出口
ポート15を経てパイロット通路7へと流れる。
【0024】補助制御弁11は、また、弁体13の図示
左側の端部に小径軸部16を介して一体に設けられ、図
示右方の開方向に押圧力を付与する作動ピストン18
と、弁体13の図示右側の端部に中間軸部19を介して
一体に設けられたガイドピストン20と、作動ピストン
18の押圧力に対向して弁体13を図示左方の閉方向に
付勢するバネ21とを備えている。弁体13のバネ側部
分、中間軸部19、バネ21はチャンバ22内に位置
し、出口ポート15はチャンバ22に開口している。バ
ネ21は弁体13に設けられたフランジ23とチャンバ
22の内壁との間で支持されている。
【0025】補助制御弁11は、また、作動ピストン1
8に隣接して弁ケース100内に密封摺動可能に配置さ
れた受圧ピストン24を備え、受圧ピストン24は作動
ピストン18よりも大きな直径を有し、その両側にチャ
ンバ26及び受圧室28を備えている。チャンバ26は
受圧ピストン24の図示右側に位置し、作動ピストン1
8の端部が受圧ピストン24に当接するよう突出してい
る。受圧室28は受圧ピストン24の図示左側、即ち作
動ピストン18の反対側に位置し、信号通路29を介し
て外部の油圧回路に接続され、アクチュエータの駆動時
に負荷の影響により変動する圧力が信号圧力PLとして
導入される。チャンバ26及び図示右側のガイドピスト
ン20の端部に設けられたチャンバ30は、それぞれド
レン通路31,32を介してタンク33に連通してい
る。信号通路29には固定絞り36が設けられている。
【0026】図2にパイロット弁8の構造を示す。パイ
ロット弁8は、補助制御弁11と実質的に同じ構造を有
しており、補助制御弁11と同等の部品には同じ参照番
号に添え字aを付して示している。入口ポートはパイロ
ット通路7に連絡し、出口ポートはパイロット通路9に
連絡している。信号通路29aは図示しない操作手段の
リモコン弁(減圧弁)に接続され、オペレータの入力量
に応じたパイロット圧が信号通路29aを介して受圧室
28aに導入される。信号通路29aには固定絞りは設
けられていない。
【0027】以上のように構成した本実施の形態におい
て、パイロット弁8が図示しない操作手段からのパイロ
ット圧により操作されると、パイロット弁8の可変絞り
11Aaはその変位yに応じた開口面積となる。このと
き、補助制御弁11の受圧室28に与えられる信号圧力
PLが高く、補助制御弁11が全開しているとすると、
連通路4、可変絞り5、制御室3、補助制御弁11、パ
イロット通路7,9を介して入口ポート6から出口ポー
ト10に至るパイロット流量が流れ、そのパイロット流
量と可変絞り5の開口面積に応じて入口ポート6の圧力
に対し制御室3の圧力が低下し、シート弁体2はその制
御室3の圧力低下に応じて上昇して開弁する。即ち、前
述したように、シート弁体2の変位xはパイロット弁8
の操作量に対応した変位yに応じて比例制御される。こ
の動作原理は公知であり、前述した特許出願公表昭58
−501781号公報や特開平2−93182号公報に
詳しい。その結果、シート弁1のメインオリフィス1A
はパイロット弁8の操作量(図示しない操作手段の入力
量)に応じた開口面積となり、入口ポート6から出口ポ
ート10にその開口面積に応じた流量の圧油が流れる。
【0028】このような動作状態で、補助制御弁11の
受圧室28に与えられる信号圧力PLが低下すると、そ
れに応じて受圧ピストン24により作動ピストン18に
付与される弁体13の開方向の押圧力は小さくなり、可
変絞り11Aの開口面積も減少する。その結果、上述し
た入口ポート6から、連通路4、可変絞り5、制御室
3、補助制御弁11、パイロット通路7、パイロット弁
8、パイロット通路9を介して出口ポート10へと流れ
るパイロット流量が減少し、それに応じてシート弁体2
の変位xが減少しメインオリフィス1Aの開口面積が小
さくなり、入口ポート6から出口ポート10に流出する
圧油の流量が減少する。これにより、例えば信号圧力P
Lの低下に応じてアクチュエータの背圧(入口ポート6
の圧力)を上昇させアクチュエータに制動力を付与する
カウンタバランス弁として機能させるなど、補助制御弁
11により追加的な機能を付加することができる。
【0029】また、このように補助制御弁11により追
加的な機能を与えるとき、信号通路29に固定絞り36
を配置しかつ作動ピストン18よりも直径の大きな受圧
ピストン24を受圧室28に設けたので、信号圧力PL
がアクチュエータの駆動時に負荷の影響により変動する
圧力であっても、その圧力変動を効果的にダンピングし
て作動ピストン18を安定して作動することができる。
【0030】つまり、信号圧力PLの変動成分は固定絞
り36によりある程度減衰し除去できる。このとき、固
定絞り36で除去しきれなかった圧力変動は受圧室28
内へ伝わるが、受圧ピストン24の直径は作動ピストン
18に比べて大きく、受圧ピストン24の変位による受
圧室28の容積の変化は大きいので、その圧力変動で受
圧ピストン24が変位すると受圧室28の容積の変化
(増大)によりその圧力変動は直ちに吸収され、圧力変
動がダンピングされるため、その圧力変動で作動ピスト
ン18が作動することが抑制される。
【0031】本実施の形態に係わるシート弁型流量制御
弁の使用例を図3を用いて説明する。図3は本実施の形
態に係わるシート弁型流量制御弁に補助制御弁11によ
りカウンタバランス弁としての機能を付加した使用例を
示すものである。
【0032】図3において、50は油圧ポンプ、51は
この油圧ポンプ1から吐出される圧油により駆動される
アクチュエータである油圧シリンダ、52は油圧ポンプ
50から油圧シリンダ51への圧油の供給流量を制御す
るメータインの流量制御弁(可変絞り部)である。メー
タインの流量制御弁52の出側と油圧シリンダ51のボ
トム側とはアクチュエータライン53により接続されて
いる。また、54は本実施の形態に係わるシート弁型流
量制御弁であり、油圧シリンダ51からの排出流量を制
御するメータアウトの流量制御弁として設けられてい
る。油圧シリンダ51のロッド側はアクチュエータライ
ン55を介して流量制御弁54の入口ポート6に接続さ
れている。また、シート弁型流量制御弁54の補助制御
弁11の信号通路29はライン57を介してアクチュエ
ータライン53に接続され、油圧シリンダ51に供給さ
れる圧油の圧力(負荷圧力)が信号圧力PLとして受圧
室28に導入され、シート弁型流量制御弁54がカウン
タバランス弁(ブレーキ弁)としても機能するように構
成されている。ここで、油圧シリンダ51の負荷Wは慣
性負荷であり、油圧シリンダ51に供給される圧油の圧
力(負荷圧力)は油圧シリンダ51の駆動時に負荷Wの
影響により変動する圧力である。
【0033】以上のような油圧駆動装置において、図示
しない操作手段が中立状態にあるときは、メータインの
流量制御弁52及びメータアウトの流量制御弁であるシ
ート弁型流量制御弁54が全閉し、慣性負荷Wによりメ
ータイン側のアクチュエータライン53が低圧側、メー
タアウト側のアクチュエータライン55が高圧側とな
る。
【0034】このような状態で図示しない操作手段を操
作し、メータインの流量制御弁52及びメータアウトの
流量制御弁であるシート弁型流量制御弁54のパイロッ
ト弁8を操作すると、まず、メータインの流量制御弁5
2が開弁することにより油圧ポンプ50からの圧油が油
圧シリンダ51に供給され、メータイン側のアクチュエ
ータライン53の圧力が上昇し、メータアウトのシート
弁型流量制御弁54の補助制御弁11の受圧室28にそ
の圧力が信号圧力PLとして導かれ、補助制御弁11は
全開する。このときパイロット弁8も操作され開弁して
いるので、補助制御弁11が全開すると、上述したよう
にパイロット弁8の操作量に応じてシート弁1のメイン
オリフィス1Aは開弁し、入口ポート6から出口ポート
10にその開口面積に応じた流量の圧油が流れる。この
ため、油圧シリンダ51は慣性負荷Wによりシート弁1
のメインオリフィス1Aの開口面積に応じた速度で伸長
し、油圧シリンダ51のボトム側には、油圧ポンプ50
からメータインの流量制御弁52の開口面積に応じた流
量の圧油が供給される。
【0035】このとき、慣性負荷Wによって油圧シリン
ダ51の作動速度が速くなり過ぎようとすると、メータ
イン側のアクチュエータ53の圧力が低下し、この低下
した圧力が信号圧力PLとしてメータアウトのシート弁
型流量制御弁54の補助制御弁11の受圧室28に与え
られ、上述したように補助制御弁11の開口面積が減少
し、メインオリフィス1Aより流出させる圧油の流量を
減少させる。このため、メータアウト側のアクチュエー
タライン55の圧力、即ち油圧シリンダ51の背圧を上
昇させ、油圧シリンダ51に制動力を付与し、油圧シリ
ンダ51の逸走を防止する。
【0036】このようにシート弁型流量制御弁54はメ
ータアウトの流量制御弁として機能するとともに、補助
制御弁11によりカウンタバランス弁として機能し、油
圧シリンダ51の逸走を防止することができる。
【0037】また、以上のような油圧シリンダ51の駆
動時に、慣性負荷Wの影響で油圧シリンダ51の負荷
圧、つまりメータイン側のアクチュエータライン53の
圧力は頻繁に変動する。このようにアクチュエータライ
ン53の圧力が変動するとき、この変動する圧力が信号
圧力PLとして補助制御弁11の受圧室28に導入され
る。しかし、このように信号圧力PLが変動しても、上
述したように固定絞り36と受圧ピストン24によりそ
の圧力変動が効果的にダンピングされ、補助制御弁11
を安定して作動することができる。
【0038】以上のように本実施の形態によれば、補助
制御弁11に受圧ピストン24を配置し、補助制御弁1
1の信号受圧面積を大きくしたので、信号圧力PLの変
化に対して補助制御弁11の動作を安定化させ、シート
弁型流量制御弁54の作動、強いては油圧駆動装置全体
の動作を安定化させることができる。
【0039】また、前述した特開平2−93182号公
報に記載のシート弁型流量制御弁では、シート弁に補助
制御弁の弁体を組み込み、コンパクトな構造を実現して
いる。しかし、補助制御弁の弁体がシート弁に組み込ま
れているため、受圧ピストンを設けようとしてもピスト
ン径に制約があり、信号受圧面積を大きくできない。本
実施の形態では、補助制御弁11をシート弁制御室3と
パイロット通路7間に配置し、シート弁1と独立した構
造としたため、受圧ピストン24の直径を自由に選定し
てその受圧面積を自由に大きくすることができ、効果的
に動作を安定化させることができる。
【0040】また、受圧ピストン24と固定絞り36を
設けるだけなので構造は極めて簡単であり、簡単な構成
で信号圧力PLの変動に対して安定化対策を図ることが
できる。更に、固定絞り36の絞り径をそれほど小さく
しなくても済むので、固定絞り36でのゴミ詰まりは起
き難く、信頼性の高い動作を確保できる。
【0041】また、補助制御弁11とパイロット弁8の
構造を実質的に同じにできるので、部品の共用化がで
き、製造コストを削減できる。
【0042】なお、以上の実施の形態では、補助制御弁
をシート弁型流量制御弁にカウンタバランス弁としての
機能を付加するものとしたが、アクチュエータの駆動時
に負荷の影響によって変動する圧力を導入することでシ
ート弁型流量制御弁に追加の機能を付加するものであれ
ば、それ以外の補助制御弁であってもよく、例えば、負
荷圧力やポンプ吐出圧を導入することでパイロット弁の
前後差圧を一定に保持し、シート弁型流量制御弁に圧力
補償弁としての機能を付加する補助制御弁であってもよ
い。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な構成で信号圧力
の変動に対しシート弁型流量制御弁の動作を安定化させ
ることができ、更にそのシート弁型流量制御弁を備えた
油圧駆動装置全体の動作を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるシート弁型流量制
御弁のシート弁部分と補助制御弁部分の構造を示す図で
ある。
【図2】図1に示したシート弁型流量制御弁のパイロッ
ト弁部分の構造を示す図である。
【図3】図1に示したシート弁型流量制御弁の使用例を
示す図である。
【符号の説明】
1 シート弁 2 シート弁体 3 制御室 4 連通路 5 可変絞り 6 入口ポート 7 パイロット通路 8 パイロット弁 9 パイロット通路 10 出口ポート 11 補助制御弁 12 シート部 13 弁体 14 入口ポート 15 出口ポート 16 小径軸部 18 作動ピストン 19 中間軸部 20 ガイドピストン 21 バネ 22 チャンバ 23 フランジ 24 受圧ピストン 26 チャンバ 28 受圧室 29 信号通路 30 チャンバ 31,32 ドレン通路 33 タンク 36 固定絞り 50 油圧ポンプ 51 アクチュエータ(油圧シリンダ) 52 メータインの流量制御弁 53 アクチュエータライン 54 シート弁型流量制御弁(メータアウトの流量制御
弁) 55 アクチュエータライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東ヶ崎 光久 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3H056 AA01 AA05 BB01 BB32 CA01 CB03 CB08 CC04 CC07 CD02 GG12 3H059 AA12 BB06 CA03 CD12 CF01 EE01 FF03 FF14 3H089 AA27 BB17 CC01 DA02 DB13 DB73 EE16 GG02 JJ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シート弁型の主弁の弁体背面側に弁体を閉
    弁方向に付勢する制御室を設け、この制御室を、前記弁
    体の変位に応じて開度を変化させる可変絞りを介して主
    弁入口側に連絡すると共に、該制御室を主弁出口側にパ
    イロット通路を介して連絡し、このパイロット通路にパ
    イロット弁を配置し、このパイロット弁の変位を比例制
    御することで前記シート弁の弁体の変位を制御するシー
    ト弁型流量制御弁において、 前記制御室と前記パイロット弁間のパイロット通路部分
    に、外部から導入される信号圧力により操作される補助
    制御弁を配置し、 前記信号圧力を前記補助制御弁の受圧室に導く経路に固
    定絞りを配置し、かつ前記補助制御弁の前記受圧室側の
    端部に受圧ピストンを配置したことを特徴とするシート
    弁型流量制御弁。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシート弁型流量制御弁にお
    いて、前記受圧ピストンの直径が前記補助制御弁の作動
    ピストンの直径よりも大きいことを特徴とするシート弁
    型流量制御弁。
  3. 【請求項3】油圧ポンプ、この油圧ポンプから吐出され
    る圧油により駆動されるアクチュエータと、前記アクチ
    ュエータの動作を制御する流量制御弁とを備えた油圧駆
    動装置において、 前記流量制御弁は、シート弁型の主弁の弁体背面側に弁
    体を閉弁方向に付勢する制御室を設け、この制御室を、
    前記弁体の変位に応じて開度を変化させる可変絞りを介
    して主弁入口側に連絡すると共に、該制御室を主弁出口
    側にパイロット通路を介して連絡し、このパイロット通
    路にパイロット弁を配置し、このパイロット弁の変位を
    比例制御することで前記シート弁の弁体の変位を制御す
    るシート弁型流量制御弁であって、前記制御室と前記パ
    イロット弁間のパイロット通路部分に、外部から導入さ
    れる信号圧力により操作される補助制御弁を配置し、前
    記信号圧力を前記補助制御弁の受圧室に導く経路に固定
    絞りを配置し、かつ前記補助制御弁の前記受圧室側の端
    部に受圧ピストンを配置したシート弁型流量制御弁であ
    り、 この流量制御弁の信号圧力として前記アクチュエータの
    駆動時に負荷の影響によって変動する圧力を導入するこ
    とを特徴とする油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の油圧駆動装置において、前
    記シート弁型流量制御弁は前記アクチュエータとタンク
    との間に配置され前記アクチュエータからの排出流量を
    制御する流量制御弁であり、前記アクチュエータの駆動
    時に負荷の影響によって変動する圧力は、前記アクチュ
    エータに供給される圧油の圧力であることを特徴とする
    油圧駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105114671A (zh) * 2015-09-16 2015-12-02 中国船舶重工集团公司第七0七研究所九江分部 流量自动限制器

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