JP2002206447A - エンジンの燃料噴射方法 - Google Patents

エンジンの燃料噴射方法

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JP2002206447A
JP2002206447A JP2001003800A JP2001003800A JP2002206447A JP 2002206447 A JP2002206447 A JP 2002206447A JP 2001003800 A JP2001003800 A JP 2001003800A JP 2001003800 A JP2001003800 A JP 2001003800A JP 2002206447 A JP2002206447 A JP 2002206447A
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JP
Japan
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injection
engine
pilot injection
fuel
cylinder
Prior art date
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JP2001003800A
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English (en)
Inventor
Naoaki Uchino
直明 内野
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイロット噴射が必要な運転領域から不要な
運転領域に移行する際における急激なエンジン騒音の増
大を抑制し得るようにしたエンジンの燃料噴射方法を提
供する。 【解決手段】 パイロット噴射が必要な運転領域Aから
不要な運転領域Bに移行する際に、各気筒毎にパイロッ
ト噴射を段階的に停止していく。このようにすれば、各
気筒がパイロット噴射を順次停止していくことにより、
気筒単位で燃焼音が段階的に大きくなっていくことにな
るので、エンジン騒音の急激な増大が回避され、その切
り替わりの瞬間が判り難くなって耳障り感が軽減され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃料噴
射方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンの燃料噴射に関し、
噴射圧力の高圧化を図り且つ燃料の噴射タイミング及び
噴射量等の噴射条件をエンジンの運転状態に応じて最適
に制御する方式としてコモンレール燃料噴射システムが
知られている。
【0003】図2はコモンレール燃料噴射システムの概
要を模式的に示すブロック図であり、ここに図示してい
るコモンレール燃料噴射システムでは、燃料タンク1内
の燃料が、例えばプランジャ式の可変容量式高圧ポンプ
である燃料ポンプ2により加圧されるようになってい
る。
【0004】この燃料ポンプ2は、エンジン出力により
駆動されるもので、燃料を要求される所定圧力に昇圧し
た上で燃料管3を介しコモンレール4に供給して蓄圧状
態で貯留するようになっている。
【0005】前記燃料ポンプ2には、コモンレール4に
おける燃料圧を所定圧力に維持するための流量制御弁5
が備えられており、また、燃料ポンプ2からリリーフさ
れた燃料は、戻し管6により燃料タンク1に戻されるよ
うにしてある。
【0006】また、コモンレール4内の燃料は、燃料供
給管7を介し図示しないエンジンの各気筒毎に装備され
た複数のインジェクタに向け供給されて前記各気筒内に
噴射されるようにしてあり、燃料供給管7からインジェ
クタ8に供給された燃料のうち、各気筒への噴射に費や
されなかった燃料は、戻し管9を通じて燃料タンク1に
戻されるようになっている。
【0007】ここで、エンジン制御コンピュータ(EC
U:Electronic Control Unit)10には、エンジンの
気筒判別センサからの気筒判別信号11、上死点(TD
C)を検出するためのクランク角センサからのクランク
角信号12、アクセルペダル踏込み量Accを検出する
ためのアクセル開度センサ(エンジン負荷センサ)から
のアクセル開度信号13、エンジン回転数センサからの
エンジン回転数(Ne)信号14等のエンジンの運転状
態を検出するための各種センサからの信号が入力される
ようになっている。
【0008】更に、前記コモンレール4には、該コモン
レール4内の圧力を検出する圧力センサ15が設けられ
ており、この圧力センサ15の圧力信号16もエンジン
制御コンピュータ10に入力されるようになっている。
【0009】そして、前記エンジン制御コンピュータ1
0においては、これらの信号に基づいて、エンジン出力
が運転状態に即した最適出力になるように、インジェク
タ8の電磁弁17に噴射指令18を送って燃料の噴射条
件、即ち、燃料の噴射時期(噴射開始時期と噴射終了時
期)及び噴射量を適切に制御するようになっている。
【0010】また、インジェクタ8が燃料を噴射するこ
とでコモンレール4内の燃料が消費されてコモンレール
4内の圧力が低下することになるが、エンジン制御コン
ピュータ10は、コモンレール4内の圧力がエンジンの
運転状態に応じて必要とされる燃料噴射圧力となるよう
に燃料ポンプ2の流量制御弁5における電磁弁19に圧
力制御指令20を送り、燃料ポンプ2の吐出量を制御す
ることによりコモンレール4の圧力を制御するようにし
てある。
【0011】尚、従来におけるコモンレール式燃料噴射
システムでは、燃料の噴射開始時期及び噴射終了時期
が、予め設定されたクランク角度(例えば、TDC)か
らの位相差をクランク角センサで算出し且つクランク角
信号12の所定の時期に燃料が噴射されるようにインジ
ェクタ8の電磁弁17への駆動電流を定めるコマンドパ
ルス(噴射指令18)をエンジン制御コンピュータ10
が出力することで制御されるようになっている。
【0012】このように構成されたコモンレール燃料噴
射システムにおいては、図3に示す如く、メイン噴射
(曲線X)に先立ち微少量の燃料を先行投入するパイロ
ット噴射(曲線Y)を行うと、このパイロット噴射によ
る燃料が先に燃焼して種火となり、メイン噴射の燃料の
着火性が向上されて燃焼速度が遅くなる結果、着火遅れ
による爆発的な燃焼が回避されてエンジンの騒音が効果
的に低減されることが知られている。
【0013】ただし、この種のパイロット噴射は、全て
の運転領域で支障なく採用できるものではなく、高負荷
高回転数領域等では黒煙が発生し易くなるという不具合
が生じるので、このような運転領域を避けた適切な運転
領域に限って採用するようにしなければならない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来に
おいては、パイロット噴射が必要な運転領域から不要な
運転領域に移行する際に、パイロット噴射がある間は静
かであるが、パイロット噴射を止めた途端に燃焼音が大
きくなってエンジン騒音が急激に増大し、切り替わりの
瞬間が非常にはっきりと判って耳障りとなり、運転快適
性を著しく損なうという問題があった。
【0015】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、パイロット噴射が必要な運転領域から不要な運転領
域に移行する際における急激なエンジン騒音の増大を抑
制し得るようにしたエンジンの燃料噴射方法を提供する
ことを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、パイロット噴
射が必要な運転領域から不要な運転領域に移行する際
に、各気筒毎にパイロット噴射を段階的に停止していく
ことを特徴とするエンジンの燃料噴射方法、に係るもの
である。
【0017】而して、このようにすれば、各気筒がパイ
ロット噴射を順次停止していくことにより、気筒単位で
燃焼音が段階的に大きくなっていくことになるので、エ
ンジン騒音の急激な増大が回避され、その切り替わりの
瞬間が判り難くなって耳障り感が軽減される。
【0018】また、本発明においては、各気筒毎にパイ
ロット噴射を段階的に停止していくのに際し、パイロッ
ト噴射の有無の切り替え時におけるトルク変動が抑制さ
れ、ドライバビリティに違和感を生じる虞れが未然に回
避されることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施する形態を図
面を参照して説明する。尚、エンジンの燃料噴射装置に
適用されるコモンレール式燃料噴射システムについて
は、図2に示したものを用いることで再度の詳細な説明
は省略することとする。
【0020】図1は本発明を実施する形態の一例を示す
もので、図2のエンジン制御コンピュータ10に設定さ
れている制御マップを示しており、この制御マップにお
いては、横軸にエンジン回転数をとり且つ縦軸にエンジ
ントルクをとって、パイロット噴射が必要な運転領域A
と不要な運転領域Bとを分けたマップとなっている。
【0021】尚、エンジントルクについては、エンジン
制御コンピュータ10にて把握されている燃料噴射量情
報とエンジン回転数情報とに基づき、機械効率、ギヤレ
シオ(車両に実装されているギヤ位置スイッチからのギ
ヤ位置情報により適切な段数のものを選択して代入)、
デフレシオ、タイヤ径等の既知の数値を用いて容易に算
出することが可能である。
【0022】そして、加速するためにアクセルが踏み込
まれたような場合に、エンジントルクとエンジン回転数
が上昇し、パイロット噴射が必要な運転領域Aから不要
な運転領域へ運転状態が移行した時点(運転領域A,B
の境界をA側からB側へ超えた時点)から、各気筒毎に
所定の微少な時間差をもたせてパイロット噴射を段階的
に停止していくようにする。
【0023】即ち、エンジン制御コンピュータ10に予
め設定されている最適パターンに基づき、エンジン制御
コンピュータ10から各気筒のインジェクタ8の電磁弁
17(図2参照)に向け噴射指令18を送ることで、前
述した如き各気筒毎のパイロット噴射の段階的な停止を
行う制御を実行する。
【0024】尚、各気筒毎にパイロット噴射を段階的に
停止していく際には、各気筒毎の噴射量を補正してトル
ク変動を抑制することが好ましい。
【0025】而して、このようにすれば、各気筒がパイ
ロット噴射を順次停止していくことにより、気筒単位で
燃焼音が段階的に大きくなっていくことになるので、エ
ンジン騒音の急激な増大が回避されることになる。
【0026】ここで、付言しておくと、パイロット噴射
の有無を切り替えるに際しては、パイロット噴射の噴射
量を徐々に減らしていくという手法も考えられなくはな
いが、もともとパイロット噴射では、メイン噴射量に対
し数%程度の微少量の噴射しか行われていないので、こ
のような微少量の噴射を徐々に減らしていくような微妙
な制御は実質的に困難であり、各気筒毎にパイロット噴
射のバラツキが生じてエンジン性能が安定しない虞れが
あるので、各気筒毎にパイロット噴射を個別に停止して
いく方が、エンジン性能面からして安定した制御が可能
となるのである。
【0027】従って、上記形態例によれば、パイロット
噴射が必要な運転領域Aから不要な運転領域Bに移行す
る際における急激なエンジン騒音の増大を抑制すること
ができるので、その切り替わりの瞬間を判り難くして耳
障り感を軽減することができ、従来より運転快適性を大
幅に向上することができる。
【0028】また、特に本形態例においては、各気筒毎
にパイロット噴射を段階的に停止していく際に、各気筒
毎の噴射量を補正してトルク変動を抑制するようにして
いるので、ドライバビリティに違和感を生じる虞れを未
然に回避することができる。
【0029】尚、本発明のエンジンの燃料噴射方法は、
上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の
要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得るこ
とは勿論である。
【0030】
【発明の効果】上記した本発明のエンジンの燃料噴射方
法によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。
【0031】(I)本発明の請求項1に記載の発明によ
れば、パイロット噴射が必要な運転領域から不要な運転
領域に移行する際における急激なエンジン騒音の増大を
抑制することができるので、その切り替わりの瞬間を判
り難くして耳障り感を軽減することができ、従来より運
転快適性を大幅に向上することができる。
【0032】(II)本発明の請求項2に記載の発明に
よれば、各気筒毎にパイロット噴射を段階的に停止して
いく際に、各気筒毎の噴射量を補正してトルク変動を抑
制することができるので、ドライバビリティに違和感を
生じる虞れを未然に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す制御マップ
の線図である。
【図2】コモンレール燃料噴射システムの概要を模式的
に示すブロック図である。
【図3】パイロット噴射とメイン噴射との関係を示す線
図である。
【符号の説明】
4 コモンレール 8 インジェクタ 10 エンジン制御コンピュータ 18 噴射指令 A パイロット噴射が必要な運転領域 B パイロット噴射が不要な運転領域 X メイン噴射を示す曲線 Y パイロット噴射を示す曲線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイロット噴射が必要な運転領域から不
    要な運転領域に移行する際に、各気筒毎にパイロット噴
    射を段階的に停止していくことを特徴とするエンジンの
    燃料噴射方法。
  2. 【請求項2】 各気筒毎にパイロット噴射を段階的に停
    止していくのに際し、トルク変動が生じないように各気
    筒毎の噴射量の補正を行うことを特徴とする請求項1に
    記載のエンジンの燃料噴射方法。
JP2001003800A 2001-01-11 2001-01-11 エンジンの燃料噴射方法 Pending JP2002206447A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20040803