JP2002206426A - 過給圧補正方法 - Google Patents
過給圧補正方法Info
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バリアブルジオメトリーターボチャージャの
個体差に起因した実際の過給圧と目標過給圧とのずれを
車両の出荷時点で簡単に修正可能な過給圧補正方法を提
供する。 【解決手段】 バリアブルジオメトリーターボチャージ
ャ2を搭載した車両を出荷する際に、前記ターボチャー
ジャ2による過給圧を所定の測定点で測定し、その実測
の過給圧が目標過給圧となるようにエンジン制御コンピ
ュータ11からターボチャージャ2へ向けた開度指令信
号12を調整し、その開度指令信号12の調整に要した
偏差分を前記開度指令信号12の補正量として前記コン
ピュータ11に記憶させ、該コンピュータ11により常
に前記補正量を開度指令信号12に加算して前記ターボ
チャージャ2の制御を行い得るように設定し直す。
個体差に起因した実際の過給圧と目標過給圧とのずれを
車両の出荷時点で簡単に修正可能な過給圧補正方法を提
供する。 【解決手段】 バリアブルジオメトリーターボチャージ
ャ2を搭載した車両を出荷する際に、前記ターボチャー
ジャ2による過給圧を所定の測定点で測定し、その実測
の過給圧が目標過給圧となるようにエンジン制御コンピ
ュータ11からターボチャージャ2へ向けた開度指令信
号12を調整し、その開度指令信号12の調整に要した
偏差分を前記開度指令信号12の補正量として前記コン
ピュータ11に記憶させ、該コンピュータ11により常
に前記補正量を開度指令信号12に加算して前記ターボ
チャージャ2の制御を行い得るように設定し直す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バリアブルジオメ
トリーターボチャージャを搭載した車両についての過給
圧補正方法に関するものである。
トリーターボチャージャを搭載した車両についての過給
圧補正方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりディーゼル機関などのエンジン
においては、排気ガスでタービンを駆動し且つ該タービ
ンの駆動によりコンプレッサを駆動して正規の量以上の
空気をエンジンに供給することによりエンジン出力を向
上するターボチャージャを搭載したものがある。
においては、排気ガスでタービンを駆動し且つ該タービ
ンの駆動によりコンプレッサを駆動して正規の量以上の
空気をエンジンに供給することによりエンジン出力を向
上するターボチャージャを搭載したものがある。
【0003】この種のターボチャージャの中には、バリ
アブルジオメトリーターボチャージャと呼ばれる容量可
変式のものもあり、タービンの駆動力が弱いために空気
を取り込み難い低速運転領域と、タービンが回りすぎて
空気が過剰に取り込まれる虞れのある高速運転領域とで
ターボチャージャの容量を適宜に変更して低速重視の過
給特性と高速重視の過給特性とを使い分けできるように
してある。
アブルジオメトリーターボチャージャと呼ばれる容量可
変式のものもあり、タービンの駆動力が弱いために空気
を取り込み難い低速運転領域と、タービンが回りすぎて
空気が過剰に取り込まれる虞れのある高速運転領域とで
ターボチャージャの容量を適宜に変更して低速重視の過
給特性と高速重視の過給特性とを使い分けできるように
してある。
【0004】即ち、バリアブルジオメトリーターボチャ
ージャでは、タービンのノズルベーンをアクチュエータ
により傾動して前記ノズルベーンの開度を調整し得るよ
うになっており、このアクチュエータは、エンジン制御
コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)か
らの開度指令により制御されるようになっている。
ージャでは、タービンのノズルベーンをアクチュエータ
により傾動して前記ノズルベーンの開度を調整し得るよ
うになっており、このアクチュエータは、エンジン制御
コンピュータ(ECU:Electronic Control Unit)か
らの開度指令により制御されるようになっている。
【0005】そして、一定の排気ガス量に対しノズルベ
ーンの開度を大きく開くと、タービンにおける排気ガス
の旋速が下がり、これによりタービンの回転数が下がっ
てコンプレッサ側における吸入空気量が減少し、これと
は逆に、一定の排気ガス量に対しノズルベーンの開度を
絞ると、タービンにおける排気ガスの旋速が上がり、こ
れによりタービンの回転数が上がってコンプレッサ側に
おける吸入空気量が増加するようになっている。
ーンの開度を大きく開くと、タービンにおける排気ガス
の旋速が下がり、これによりタービンの回転数が下がっ
てコンプレッサ側における吸入空気量が減少し、これと
は逆に、一定の排気ガス量に対しノズルベーンの開度を
絞ると、タービンにおける排気ガスの旋速が上がり、こ
れによりタービンの回転数が上がってコンプレッサ側に
おける吸入空気量が増加するようになっている。
【0006】一般的に、斯かるバリアブルジオメトリー
ターボチャージャにおいては、車両の出荷時に多少の個
体差が生じているのが通常であり、より具体的には、タ
ービンにおける排気ノズルの最小断面積やノズルベーン
の傾動作動などの精度に若干のバラツキが存在している
のであるが、このような個体差が過給性能に及ぼす影響
は特に問題視するようなものではない。
ターボチャージャにおいては、車両の出荷時に多少の個
体差が生じているのが通常であり、より具体的には、タ
ービンにおける排気ノズルの最小断面積やノズルベーン
の傾動作動などの精度に若干のバラツキが存在している
のであるが、このような個体差が過給性能に及ぼす影響
は特に問題視するようなものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、タービ
ンより上流の排気通路から排気ガスの一部を抜き出して
コンプレッサより下流の吸気通路へと戻し、その吸気通
路に戻された排気ガスでエンジン内での燃料の燃焼を抑
制させて燃焼温度を下げることによりNOxの発生を低
減するようにしたEGR(Exhaust Gas Recirculatio
n:排気ガス再循環)装置を備え、しかも、そのEGR
率を運転状態に応じて適切に制御するようにした近年の
ディーゼルエンジンなどでは、前述したバリアブルジオ
メトリーターボチャージャの個体差に起因して実際の過
給圧(コンプレッサの出口圧力)と目標過給圧とのずれ
が生じ、これによりエンジン制御コンピュータから同じ
開度指令を発しても、各車両ごとにEGR率にバラツキ
が生じて正確なEGR制御が損なわれることが懸念され
た。
ンより上流の排気通路から排気ガスの一部を抜き出して
コンプレッサより下流の吸気通路へと戻し、その吸気通
路に戻された排気ガスでエンジン内での燃料の燃焼を抑
制させて燃焼温度を下げることによりNOxの発生を低
減するようにしたEGR(Exhaust Gas Recirculatio
n:排気ガス再循環)装置を備え、しかも、そのEGR
率を運転状態に応じて適切に制御するようにした近年の
ディーゼルエンジンなどでは、前述したバリアブルジオ
メトリーターボチャージャの個体差に起因して実際の過
給圧(コンプレッサの出口圧力)と目標過給圧とのずれ
が生じ、これによりエンジン制御コンピュータから同じ
開度指令を発しても、各車両ごとにEGR率にバラツキ
が生じて正確なEGR制御が損なわれることが懸念され
た。
【0008】つまり、排気ガスの再循環量は、タービン
上流の排気通路とコンプレッサ下流の吸気通路との間の
差圧と、排気ガスを再循環させる流路に装備したEGR
バルブの開度とにより決まるので、実際の過給圧(コン
プレッサの出口圧力)が目標過給圧通りになっていない
と、排気ガスの再循環量を意図したように制御すること
ができない虞れがあった。
上流の排気通路とコンプレッサ下流の吸気通路との間の
差圧と、排気ガスを再循環させる流路に装備したEGR
バルブの開度とにより決まるので、実際の過給圧(コン
プレッサの出口圧力)が目標過給圧通りになっていない
と、排気ガスの再循環量を意図したように制御すること
ができない虞れがあった。
【0009】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、バリアブルジオメトリーターボチャージャの個体差
に起因した実際の過給圧と目標過給圧とのずれを車両の
出荷時点で簡単に修正可能な過給圧補正方法を提供する
ことを目的としている。
で、バリアブルジオメトリーターボチャージャの個体差
に起因した実際の過給圧と目標過給圧とのずれを車両の
出荷時点で簡単に修正可能な過給圧補正方法を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、バリアブルジ
オメトリーターボチャージャを搭載した車両の出荷時
に、前記バリアブルジオメトリーターボチャージャによ
る過給圧を所定の測定点で測定し、その実測の過給圧が
目標過給圧となるようにエンジン制御コンピュータから
バリアブルジオメトリーターボチャージャへ向けた制御
指令を調整し、その制御指令の調整に要した偏差分を前
記制御指令の補正量として前記エンジン制御コンピュー
タに記憶させ、該エンジン制御コンピュータにより常に
前記補正量を制御指令に加算して前記バリアブルジオメ
トリーターボチャージャの制御を行い得るように設定し
直すことを特徴とする過給圧補正方法、に係るものであ
る。
オメトリーターボチャージャを搭載した車両の出荷時
に、前記バリアブルジオメトリーターボチャージャによ
る過給圧を所定の測定点で測定し、その実測の過給圧が
目標過給圧となるようにエンジン制御コンピュータから
バリアブルジオメトリーターボチャージャへ向けた制御
指令を調整し、その制御指令の調整に要した偏差分を前
記制御指令の補正量として前記エンジン制御コンピュー
タに記憶させ、該エンジン制御コンピュータにより常に
前記補正量を制御指令に加算して前記バリアブルジオメ
トリーターボチャージャの制御を行い得るように設定し
直すことを特徴とする過給圧補正方法、に係るものであ
る。
【0011】而して、このようにすれば、エンジン制御
コンピュータからバリアブルジオメトリーターボチャー
ジャへ向けた制御指令が出力される際に、エンジン制御
コンピュータの制御マップに基づいて決定される制御指
令に対し、常に所定の補正量が加算された上で制御指令
がバリアブルジオメトリーターボチャージャへ向けて出
力されることになるので、バリアブルジオメトリーター
ボチャージャ自体に個体差が生じていても、この個体差
に起因した実際の過給圧と目標過給圧とのずれが車両の
出荷時点で修正されることになる。
コンピュータからバリアブルジオメトリーターボチャー
ジャへ向けた制御指令が出力される際に、エンジン制御
コンピュータの制御マップに基づいて決定される制御指
令に対し、常に所定の補正量が加算された上で制御指令
がバリアブルジオメトリーターボチャージャへ向けて出
力されることになるので、バリアブルジオメトリーター
ボチャージャ自体に個体差が生じていても、この個体差
に起因した実際の過給圧と目標過給圧とのずれが車両の
出荷時点で修正されることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。
参照しつつ説明する。
【0013】図1及び図2は本発明を実施する形態の一
例を示すもので、図1に示しているディーゼル機関を成
すエンジン1は、ターボチャージャとしてバリアブルジ
オメトリーターボチャージャ2を搭載しており、図示し
ないエアクリーナから導いた吸気3を吸気通路4を通し
前記バリアブルジオメトリーターボチャージャ2のコン
プレッサ2aへ導いて加圧し、その加圧された吸気3を
図示しないターボインタークーラを介しエンジン1の各
気筒に分配して導入するようにしてある。
例を示すもので、図1に示しているディーゼル機関を成
すエンジン1は、ターボチャージャとしてバリアブルジ
オメトリーターボチャージャ2を搭載しており、図示し
ないエアクリーナから導いた吸気3を吸気通路4を通し
前記バリアブルジオメトリーターボチャージャ2のコン
プレッサ2aへ導いて加圧し、その加圧された吸気3を
図示しないターボインタークーラを介しエンジン1の各
気筒に分配して導入するようにしてある。
【0014】また、このエンジン1の各気筒から排出さ
れた排気ガス5を排気通路6を通して前記バリアブルジ
オメトリーターボチャージャ2のタービン2bへ送り、
該タービン2bを駆動した排気ガス5を車外へ排出する
ようにしてある。
れた排気ガス5を排気通路6を通して前記バリアブルジ
オメトリーターボチャージャ2のタービン2bへ送り、
該タービン2bを駆動した排気ガス5を車外へ排出する
ようにしてある。
【0015】そして、タービン2b上流の排気通路6の
適宜位置と、コンプレッサ2a下流の吸気通路4の適宜
位置との間がEGRパイプ7により接続され、排気通路
6側から排気ガス5の一部を抜き出して吸気通路4側に
導き得るようにしてあり、また、このEGRパイプ7に
は、排気ガス5の再循環量を適宜に調節し得るよう開度
調整可能なEGRバルブ8が装備されている。
適宜位置と、コンプレッサ2a下流の吸気通路4の適宜
位置との間がEGRパイプ7により接続され、排気通路
6側から排気ガス5の一部を抜き出して吸気通路4側に
導き得るようにしてあり、また、このEGRパイプ7に
は、排気ガス5の再循環量を適宜に調節し得るよう開度
調整可能なEGRバルブ8が装備されている。
【0016】尚、エンジン1に再循環する排気ガス5を
EGRパイプ7の途中で冷却すると、排気ガス5の温度
が下がり且つその容積が小さくなることにより、エンジ
ン1の出力を余り低下させずに燃焼温度を低下して効果
的にNOxの発生を低減させることができるので、EG
Rパイプ7の途中に水冷式のEGRクーラを適宜に装備
させるようにしても良い。
EGRパイプ7の途中で冷却すると、排気ガス5の温度
が下がり且つその容積が小さくなることにより、エンジ
ン1の出力を余り低下させずに燃焼温度を低下して効果
的にNOxの発生を低減させることができるので、EG
Rパイプ7の途中に水冷式のEGRクーラを適宜に装備
させるようにしても良い。
【0017】また、従来より周知である如く、前記バリ
アブルジオメトリーターボチャージャ2は、タービン2
bのノズルベーン9をアクチュエータ10により傾動し
て前記ノズルベーン9の開度を調整し得るようになって
おり、例えば、ノズルベーン9の開度を大きく開くと、
タービン2bにおける排気ガス5の旋速が下がり、これ
によりタービン2bの回転数が下がってコンプレッサ2
a側における吸気3の吸入量(吸入空気量)が減少し、
これとは逆に、ノズルベーン9の開度を絞ると、タービ
ン2bにおける排気ガス5の旋速が上がり、これにより
タービン2bの回転数が上がってコンプレッサ2a側に
おける吸気3の吸入量が増加するようになっている。
アブルジオメトリーターボチャージャ2は、タービン2
bのノズルベーン9をアクチュエータ10により傾動し
て前記ノズルベーン9の開度を調整し得るようになって
おり、例えば、ノズルベーン9の開度を大きく開くと、
タービン2bにおける排気ガス5の旋速が下がり、これ
によりタービン2bの回転数が下がってコンプレッサ2
a側における吸気3の吸入量(吸入空気量)が減少し、
これとは逆に、ノズルベーン9の開度を絞ると、タービ
ン2bにおける排気ガス5の旋速が上がり、これにより
タービン2bの回転数が上がってコンプレッサ2a側に
おける吸気3の吸入量が増加するようになっている。
【0018】ここで、前記アクチュエータ10は、エン
ジン制御コンピュータ11からの開度指令信号12を制
御指令として受けて制御されるようになっている。
ジン制御コンピュータ11からの開度指令信号12を制
御指令として受けて制御されるようになっている。
【0019】他方、エンジン制御コンピュータ11にお
いては、エンジン1の回転数を検出する回転センサ13
からの回転数信号14と、エンジン1の負荷を検出する
負荷センサ15からの負荷信号16とが夫々入力される
ようになっており、これら回転数信号14と負荷信号1
6により判断される現在のエンジン1の回転数と負荷と
に基づき制御マップ(回転数と負荷とによる二次元マッ
プ)にて運転状態に応じた開度指令信号12を決定する
ようにしてある。
いては、エンジン1の回転数を検出する回転センサ13
からの回転数信号14と、エンジン1の負荷を検出する
負荷センサ15からの負荷信号16とが夫々入力される
ようになっており、これら回転数信号14と負荷信号1
6により判断される現在のエンジン1の回転数と負荷と
に基づき制御マップ(回転数と負荷とによる二次元マッ
プ)にて運転状態に応じた開度指令信号12を決定する
ようにしてある。
【0020】また、エンジン制御コンピュータ11から
は、前記回転数信号14と負荷信号16により判断され
る現在の運転状態に基づき、EGRバルブ8へ向けた開
度指令信号17も出力されるようになっており、これに
よりEGRバルブ8の開度が適宜に調節されるようにも
なっている。
は、前記回転数信号14と負荷信号16により判断され
る現在の運転状態に基づき、EGRバルブ8へ向けた開
度指令信号17も出力されるようになっており、これに
よりEGRバルブ8の開度が適宜に調節されるようにも
なっている。
【0021】尚、図中18はシリンダ、19はピスト
ン、20は排気弁、21は図示しないカムの駆動により
傾動してクロスヘッド22を介し前記排気弁20を押し
下げて開作動させるロッカーアーム(同様に図示しない
吸気弁用のロッカーアームも存在する)を示している。
ン、20は排気弁、21は図示しないカムの駆動により
傾動してクロスヘッド22を介し前記排気弁20を押し
下げて開作動させるロッカーアーム(同様に図示しない
吸気弁用のロッカーアームも存在する)を示している。
【0022】而して、このようなバリアブルジオメトリ
ーターボチャージャ2を搭載した車両を出荷するに際
し、本形態例においては、前記バリアブルジオメトリー
ターボチャージャ2による過給圧を所定の測定点で測定
し、その実測の過給圧が目標過給圧となるようにエンジ
ン制御コンピュータ11からバリアブルジオメトリータ
ーボチャージャ2のアクチュエータ10へ向けた開度指
令信号12を調整し、その開度指令信号12の調整に要
した偏差分を前記開度指令信号12の補正量として前記
エンジン制御コンピュータ11に記憶させ、該エンジン
制御コンピュータ11により常に前記補正量を開度指令
信号12に加算して前記バリアブルジオメトリーターボ
チャージャ2の制御を行い得るように設定し直すという
新規な過給圧補正方法を採用する。
ーターボチャージャ2を搭載した車両を出荷するに際
し、本形態例においては、前記バリアブルジオメトリー
ターボチャージャ2による過給圧を所定の測定点で測定
し、その実測の過給圧が目標過給圧となるようにエンジ
ン制御コンピュータ11からバリアブルジオメトリータ
ーボチャージャ2のアクチュエータ10へ向けた開度指
令信号12を調整し、その開度指令信号12の調整に要
した偏差分を前記開度指令信号12の補正量として前記
エンジン制御コンピュータ11に記憶させ、該エンジン
制御コンピュータ11により常に前記補正量を開度指令
信号12に加算して前記バリアブルジオメトリーターボ
チャージャ2の制御を行い得るように設定し直すという
新規な過給圧補正方法を採用する。
【0023】即ち、図2にグラフで示す如く、本来であ
れば実線で示す如き制御特性となるべきものが、バリア
ブルジオメトリーターボチャージャ2の個体差により図
2中の右側にスライドして一点鎖線で示す如き制御特性
となってしまっているような場合、過給圧(コンプレッ
サ2aの出口圧力)を目標過給圧Pxにするにあたっ
て、ノズルベーン9の開度指令信号12をTで出力して
も、実際の過給圧は目標過給圧Pxより大きなPyとなっ
てしまう。
れば実線で示す如き制御特性となるべきものが、バリア
ブルジオメトリーターボチャージャ2の個体差により図
2中の右側にスライドして一点鎖線で示す如き制御特性
となってしまっているような場合、過給圧(コンプレッ
サ2aの出口圧力)を目標過給圧Pxにするにあたっ
て、ノズルベーン9の開度指令信号12をTで出力して
も、実際の過給圧は目標過給圧Pxより大きなPyとなっ
てしまう。
【0024】そこで、実際の過給圧が目標過給圧Pxと
なるように開度指令信号12を大きくする側(ノズルベ
ーン9の開度を開く側:図2中の右側)へ調整し、実際
の過給圧が目標過給圧Pxとなる開度指令信号12のTA
を見つけ出し、TからTAまでの調節に要した偏差分Δ
tを補正量としてエンジン制御コンピュータ11に記憶
させるようにする。
なるように開度指令信号12を大きくする側(ノズルベ
ーン9の開度を開く側:図2中の右側)へ調整し、実際
の過給圧が目標過給圧Pxとなる開度指令信号12のTA
を見つけ出し、TからTAまでの調節に要した偏差分Δ
tを補正量としてエンジン制御コンピュータ11に記憶
させるようにする。
【0025】尚、エンジン制御コンピュータ11により
常に前記補正量(偏差分Δt)を開度指令信号12に加
算して前記バリアブルジオメトリーターボチャージャ2
の制御を行い得るように設定し直すにあたっては、エン
ジン制御コンピュータ11の制御プログラム中に書き込
み可能な補正量の数値欄を予め設定しておき、そこに補
正量を書き込むようにすれば良い。
常に前記補正量(偏差分Δt)を開度指令信号12に加
算して前記バリアブルジオメトリーターボチャージャ2
の制御を行い得るように設定し直すにあたっては、エン
ジン制御コンピュータ11の制御プログラム中に書き込
み可能な補正量の数値欄を予め設定しておき、そこに補
正量を書き込むようにすれば良い。
【0026】このようにすれば、エンジン制御コンピュ
ータ11からバリアブルジオメトリーターボチャージャ
2のアクチュエータ10へ向けた開度指令信号12が出
力される際に、エンジン制御コンピュータ11の制御マ
ップに基づいて決定される開度指令信号12に対し、常
に所定の補正量(偏差分Δt)が加算された上で開度指
令信号12がバリアブルジオメトリーターボチャージャ
2のアクチュエータ10へ向けて出力されることになる
ので、バリアブルジオメトリーターボチャージャ2自体
に個体差が生じていても、この個体差に起因した実際の
過給圧と目標過給圧Pxとのずれが車両の出荷時点で修
正されることになる。
ータ11からバリアブルジオメトリーターボチャージャ
2のアクチュエータ10へ向けた開度指令信号12が出
力される際に、エンジン制御コンピュータ11の制御マ
ップに基づいて決定される開度指令信号12に対し、常
に所定の補正量(偏差分Δt)が加算された上で開度指
令信号12がバリアブルジオメトリーターボチャージャ
2のアクチュエータ10へ向けて出力されることになる
ので、バリアブルジオメトリーターボチャージャ2自体
に個体差が生じていても、この個体差に起因した実際の
過給圧と目標過給圧Pxとのずれが車両の出荷時点で修
正されることになる。
【0027】また、以上に述べた例とは逆に、本来であ
れば実線で示す如き制御特性となるべきものが、バリア
ブルジオメトリーターボチャージャ2の個体差により図
2中の左側にスライドして二点鎖線で示す如き制御特性
となってしまっているような場合には、過給圧を目標過
給圧Pxにするべくノズルベーン9の開度指令信号12
をTで出力しても、実際の過給圧が目標過給圧Pxより
小さなPzとなってしまうので、実際の過給圧が目標過
給圧Pxとなるように開度指令信号12を小さくする側
(ノズルベーン9の開度を閉じる側:図2中の左側)へ
調整し、実際の過給圧が目標過給圧Pxとなる開度指令
信号12のTBを見つけ出し、TからTBまでの調節に要
した偏差分−Δtを補正量としてエンジン制御コンピュ
ータ11に記憶させるようにすれば良い。
れば実線で示す如き制御特性となるべきものが、バリア
ブルジオメトリーターボチャージャ2の個体差により図
2中の左側にスライドして二点鎖線で示す如き制御特性
となってしまっているような場合には、過給圧を目標過
給圧Pxにするべくノズルベーン9の開度指令信号12
をTで出力しても、実際の過給圧が目標過給圧Pxより
小さなPzとなってしまうので、実際の過給圧が目標過
給圧Pxとなるように開度指令信号12を小さくする側
(ノズルベーン9の開度を閉じる側:図2中の左側)へ
調整し、実際の過給圧が目標過給圧Pxとなる開度指令
信号12のTBを見つけ出し、TからTBまでの調節に要
した偏差分−Δtを補正量としてエンジン制御コンピュ
ータ11に記憶させるようにすれば良い。
【0028】従って、上記形態例によれば、エンジン制
御コンピュータ11の制御プログラムに補正量を書き込
む作業を行うだけで、バリアブルジオメトリーターボチ
ャージャ2の個体差に起因した実際の過給圧と目標過給
圧Pxとのずれを車両の出荷時点で簡単に修正すること
ができるので、実際の過給圧を目標過給圧PxとしてE
GR率を意図した通りに制御することができ、これによ
って、エンジン制御コンピュータ11による正確なEG
R制御を実現することができるので、出荷される全ての
車両に関して必要な水準のNOx低減性能を確実に得る
ことができる。
御コンピュータ11の制御プログラムに補正量を書き込
む作業を行うだけで、バリアブルジオメトリーターボチ
ャージャ2の個体差に起因した実際の過給圧と目標過給
圧Pxとのずれを車両の出荷時点で簡単に修正すること
ができるので、実際の過給圧を目標過給圧PxとしてE
GR率を意図した通りに制御することができ、これによ
って、エンジン制御コンピュータ11による正確なEG
R制御を実現することができるので、出荷される全ての
車両に関して必要な水準のNOx低減性能を確実に得る
ことができる。
【0029】尚、本発明の過給圧補正方法は、上述の形
態例にのみ限定されるものではなく、バリアブルジオメ
トリーターボチャージャの容量可変の方式は図示例に限
定されないこと、また、EGR装置を備えないエンジン
に適用しても良いこと、更には、制御指令の補正を行う
に際して測定点を一点だけでなく複数点でとって直線補
間などの手法により制御指令の補正量を決めるようにし
ても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
態例にのみ限定されるものではなく、バリアブルジオメ
トリーターボチャージャの容量可変の方式は図示例に限
定されないこと、また、EGR装置を備えないエンジン
に適用しても良いこと、更には、制御指令の補正を行う
に際して測定点を一点だけでなく複数点でとって直線補
間などの手法により制御指令の補正量を決めるようにし
ても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】上記した本発明の過給圧補正方法によれ
ば、エンジン制御コンピュータの制御プログラムに補正
量を書き込む作業を行うだけで、バリアブルジオメトリ
ーターボチャージャの個体差に起因した実際の過給圧と
目標過給圧とのずれを車両の出荷時点で簡単に修正する
ことができ、特にタービン上流の排気通路から排気ガス
の一部を抜き出してコンプレッサ下流の吸気通路へ再循
環するようにしたEGR装置を有するエンジンである場
合には、EGR率を意図した通りに制御し得て正確なE
GR制御を実現することができるので、出荷される全て
の車両に関して必要な水準のNOx低減性能を確実に得
ることができるという優れた効果を奏し得る。
ば、エンジン制御コンピュータの制御プログラムに補正
量を書き込む作業を行うだけで、バリアブルジオメトリ
ーターボチャージャの個体差に起因した実際の過給圧と
目標過給圧とのずれを車両の出荷時点で簡単に修正する
ことができ、特にタービン上流の排気通路から排気ガス
の一部を抜き出してコンプレッサ下流の吸気通路へ再循
環するようにしたEGR装置を有するエンジンである場
合には、EGR率を意図した通りに制御し得て正確なE
GR制御を実現することができるので、出荷される全て
の車両に関して必要な水準のNOx低減性能を確実に得
ることができるという優れた効果を奏し得る。
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す概略図であ
る。
る。
【図2】実際の過給圧とノズルベーンの開度指令信号と
の関係を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
2 バリアブルジオメトリーターボチャージャ 2a コンプレッサ 2b タービン 3 吸気 4 吸気通路 5 排気ガス 6 排気通路 7 EGRパイプ 9 ノズルベーン 10 アクチュエータ 11 エンジン制御コンピュータ 12 開度指令信号(制御指令)
Claims (1)
- 【請求項1】 バリアブルジオメトリーターボチャージ
ャを搭載した車両の出荷時に、前記バリアブルジオメト
リーターボチャージャによる過給圧を所定の測定点で測
定し、その実測の過給圧が目標過給圧となるようにエン
ジン制御コンピュータからバリアブルジオメトリーター
ボチャージャへ向けた制御指令を調整し、その制御指令
の調整に要した偏差分を前記制御指令の補正量として前
記エンジン制御コンピュータに記憶させ、該エンジン制
御コンピュータにより常に前記補正量を制御指令に加算
して前記バリアブルジオメトリーターボチャージャの制
御を行い得るように設定し直すことを特徴とする過給圧
補正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001003801A JP2002206426A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | 過給圧補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001003801A JP2002206426A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | 過給圧補正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002206426A true JP2002206426A (ja) | 2002-07-26 |
Family
ID=18872088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001003801A Pending JP2002206426A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | 過給圧補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002206426A (ja) |
-
2001
- 2001-01-11 JP JP2001003801A patent/JP2002206426A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040129 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050809 |