JP2002206328A - マーク付建築材 - Google Patents

マーク付建築材

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JP2002206328A JP2001002981A JP2001002981A JP2002206328A JP 2002206328 A JP2002206328 A JP 2002206328A JP 2001002981 A JP2001002981 A JP 2001002981A JP 2001002981 A JP2001002981 A JP 2001002981A JP 2002206328 A JP2002206328 A JP 2002206328A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観を損なわない程度に見易く施工後にも認
識することができるマークを有し,且つ耐候性に優れた
マーク付建築材を提供する。 【解決手段】 窯業系建築材7の表面側75に,下塗り
層6,中塗り層5及び上塗り層4からなる塗膜3を形成
してなり,塗膜3にレーザ照射により凹状マーク2が付
されているマーク付建築材8である。凹状マーク2は,
上塗り層4を貫通する溝1によって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,主としてセメントなどの無機質
からなる窯業系建築材の表面側に主として意図的に識別
可能なマークを付したマーク付建築材に関する。
【0002】
【従来技術】一般に住宅等の建築物の出隅部に施工され
る外装材としての出隅材などの窯業系建築材には,通
常,製造過程を追跡できるようにするために,その裏面
側に,製造者名やロット番号などのマークが付されてい
る。このマークは,従来,ゴム印等のスタンプ方式やイ
ンクジェット印刷等の印刷方法によって,判別しやすい
ように,比較的大きな文字等で印字が付されていた。
【0003】ところが,このマークを建築材の裏面側に
付すと,施工後にこのマークを建築材の表面側から認識
することができない。また,該マークは,時には一定の
条件下において見易いように,ある程度は認識しやすい
ものであることが必要である。しかし,マークは,逆に
あまり目立ちすぎてもせっかく化粧仕上げがされている
建築材の外観を損ねてしまうという問題があった。
【0004】
【解決しようとする課題】そこで本発明はかかる従来の
問題点に鑑み,外観を損なわない程度に見易く施工後に
も認識することができるマークを有し,且つ耐候性に優
れたマーク付建築材を提供しようとするものである。
【0005】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,窯業系建築材の
表面側に,下塗り層及び上塗り層からなる塗膜を形成し
てなり,該塗膜にレーザ照射により凹状マークが付され
ているマーク付建築材であって,上記凹状マークは,上
記上塗り層を貫通する溝によって形成されていることを
特徴とするマーク付建築材である。
【0006】本発明において最も注目すべきことは,塗
膜に付された凹状マークが,レーザ照射により上塗り層
を貫通する溝によって形成されていることである。
【0007】凹状マークは,レーザ照射により形成され
ているため,鮮明で見易い。特に,本発明においては,
基材が無機質系の窯業系建築材であるため,塗膜にレー
ザを照射したとき,照射部分以外のところへ熱が伝わり
にくいため,より鮮明に凹状マークを付すことができ
る。また,熱の伝わりが少ないため,レーザ加工の制御
がしやすい。また,レーザによれば微細な溝をあけるこ
とができる。微細な凹状マークは,遠く離れてしまうと
見つけにくくなり,建築材の外観を損なうことはない。
また,レーザ照射によって凹状マークを付しているた
め,窯業系建築材の表面が立体的に凹凸感の大きな表面
であっても,容易に凹状マークを付すことができる。ま
た,凹状マークを一定の個所に付すことによって,施工
後も凹状マークを容易に捜し出すことができる。
【0008】また,凹状マークを構成している溝は,上
塗り層を貫通しているため,その溝の底部は少なくとも
上塗り層の下側の塗膜内もしくはその下側に位置するこ
とになり,上塗り層とは異なった層に位置することにな
り,その底部が上塗り層と異なってみえる。このため,
本発明によれば,上塗り層に凹状マークの底部がある場
合よりも,マークが認識しやすい。特に,上塗り層が下
側と異なったクリヤー層である場合には,より顕著に識
別しやすい。
【0009】また,凹状マークが付されているのは,窯
業系建築材の表面側である。上記表面側とは,窯業系建
築材を施工したときに屋外側に配置される側をいい,屋
内側に配置される側を意味する裏面側と反対の側であ
る。したがって,施工後でも表面側から凹状マークを認
識することができる。また,上記凹状マークは,耐候性
にも優れている。また,窯業系建築材は塗膜により被覆
されているため,それ自体の耐候性も高い。
【0010】以上のように本発明によれば,外観を損な
わない程度に見易く施工後にも認識することができるマ
ークを有し,且つ耐候性に優れたマーク付建築材を提供
することができる。
【0011】請求項2の発明のように,上記凹状マーク
は,切断除去されない部分に付されていることが好まし
い。窯業系建築材は,施工時においては,一般に建築物
の構造躯体に対して下方から順次上方へ組付け施工して
いく。このとき最上段においては,当該窯業系建築材の
上下方向の長さよりも短い部分しか窯業系建築材を必要
としない場合がある。この場合には,窯業系建築材は寸
法調整等のため切断して使われることがある。かかる場
合でも,本発明によれば,施工に用いない不要部分が切
断除去されても,使用部分に凹状マークを残すことがで
きる。このため,不要部分を除去した後でも凹状マーク
を認識することができる。
【0012】請求項3の発明のように,上記窯業系建築
材は,その一端に設けた上実部と,その他端に設けた下
実部とを有し,上記上実部の表側面又はその近傍に上記
凹状マークが付されていることが好ましい。
【0013】上記上実部は,窯業系建築材の一端の表面
側が突出している部分である。上記下実部は,窯業系建
築材の他端の裏面側が突出している部分である。上記窯
業系建築材を複数枚配列させて施工する場合には,隣接
する一方の窯業系建築材の下実部の上に他方の窯業系建
築材の上実部を重ね合わせて配列させるいわゆる合決り
接合構造が該当する(図8参照)。
【0014】ここで,窯業系建築材は,施工する場所の
寸法に合わせるため上記のように不要部分を切断除去し
て使われることがある。この場合,上記上実部を設けた
側は通常施工用の材料として使用され,下実部を設けた
側は切断除去される。このため,上実部の表側面又はそ
の近傍に凹状マークを付しておくことによって,不要部
分が切断除去された後でも凹状マークを認識することが
できる。なお,上記の上実部の表側面の近傍とは,上実
部の付け根から本体側へ10mm程度入った部分の範囲
をいう。
【0015】次に,請求項4の発明のように,上記窯業
系建築材は,出隅材とすることができる。出隅材は,外
装材の一種であり,建築物のコーナー部分に施工される
(図7参照)。この場合,下側に上実部を,上側に下実
部を向けた状態で,出隅材を下から上へ順に固定してい
く。施工時に最上部に位置する出隅材は,その上方部分
を必要な長さに切断した後に,柱に固定される。この場
合,出隅材の上方部分である下実部を設けた側は切断除
去されるが,下方部分の上実部を設けた側は,直下に隣
接する出隅材の下実部と係合させて,施工される。
【0016】上実部と下実部とを有する窯業系建築材と
しては,上記出隅材のほか,たとえば,平板材などがあ
る。また,上実部と下実部を持たない窯業系建築材にも
凹状マークを付すことができる。この場合にも切断除去
されない部分に凹状マークを付すことが好ましい。この
ような窯業系建築材としては,たとえば,屋根材があ
る。屋根材の場合には曝露部分の軒先端部中央付近が好
ましい。
【0017】凹状マークは,窯業系建築材の表面側が平
滑面であっても,また請求項5の発明のように凹凸面で
あっても,付すことができる。いずれの場合にも,凹状
マークを認識することができる。窯業系建築材は,主と
して,セメント,ケイ砂などの無機質成分から作製され
ている。
【0018】ここで,窯業系建築材の表面側に形成され
る塗膜は,少なくとも下塗り層及び上塗り層を有する。
下塗り層は,たとえば,主として窯業系建築材と塗膜と
の密着性向上を図ったり,窯業系建築材中のエフロ成分
が浮き出てくるのを防ぐための層である。下塗り層は,
たとえば,有機溶剤溶液型のアクリル系樹脂塗料,水性
エマルジョン型アクリル系樹脂塗料,有機溶剤溶液型の
ウレタン系樹脂塗料,有機溶剤溶液型のシリコン系樹脂
塗料などにより形成される。
【0019】上塗り層は,たとえば,主として耐候性向
上を図るために設ける層で,一般には顔料が入っていな
いクリヤー層である。上塗り層は,たとえば,有機溶剤
溶液型のアクリル系樹脂塗料,水性エマルジョン型アク
リル系樹脂塗料,有機溶剤溶液型のシリコンアクリル系
樹脂塗料などにより形成される。
【0020】請求項6の発明のように,上記上塗り層と
上記下塗り層との間には,中塗り層が設けられているこ
とが好ましい。中塗り層は,たとえば,主として着色の
ための層である。中塗り層は,たとえば,有機溶剤溶液
型のアクリル系樹脂塗料,水性エマルジョン型アクリル
系樹脂塗料,有機溶剤溶液型のウレタン系樹脂塗料,有
機溶剤溶液型のシリコン系樹脂塗料などにより形成さ
れ,これらの中には着色用の顔料などの無機成分等が含
まれている。
【0021】請求項7の発明のように,上記中塗り層に
おいては,上記溝が貫通していることが好ましい。この
場合には,溝の底は,下塗り層の中に位置する。これに
より,深い溝の凹状マークが得られ,凹状マークの視認
性が向上する。
【0022】また,請求項8の発明のように,上記中塗
り層には,上記溝の底部が位置していてもよい。この場
合には,中塗り層の中に溝の底部が配置する。これによ
り,凹状マークが上塗り層とは異なって見えるため,凹
状マークの視認性が向上する。
【0023】請求項9の発明のように,上記上塗り層に
おける上記溝の周縁部は溶融固化し,溶融固化した上塗
り層は上記溝の少なくとも一部を被覆していることが好
ましい。これにより,溝内壁が上塗り層により保護さ
れ,凹状マークの耐候性が向上する。
【0024】請求項10の発明のように,上記凹状マー
クは黒色化していることが好ましい。これにより,凹状
マークが認識しやすくなる。顔料などの無機成分を含む
中塗り層を設けている場合には,特に,中塗り層が黒色
化する可能性が高い。
【0025】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態に係るマーク付建築材について,図1
〜図8を用いて説明する。本例のマーク付建築材8は,
図1に示すごとく,窯業系建築材7の表面に塗膜3を形
成したものである。塗膜3にはレーザ照射により凹状マ
ーク2が付されている。塗膜3は,下塗り層6,中塗り
層5及び上塗り層4からなる。凹状マーク2は,上塗り
層4を貫通し,その下の中塗り層5に底部11を持つ溝
1から形成されている。溝1の周縁部では上塗り層4が
溶融固化し,その溶融固化物41は溝1の一部を被覆し
ている。凹状マーク2は,レーザ照射の熱エネルギーに
よりおそらく中塗り層5が焦げて黒色化して溝底部に集
まったものと推定される。
【0026】図2に示すごとく,窯業系建築材7は,建
築物のコーナー部分に設けられるL字状の出隅材であ
る。窯業系建築材7は,たとえば,セメント,珪砂,パ
ルプなどの原料を混合し硬化養生させて平板とし,その
2枚の一端に45°のテーパーを付けその部分を貼り合
わせて作製されたものである。窯業系建築材7の一端に
は上実部71を,その他端には下実部72を設けてい
る。上実部71は,窯業系建築材7の一端の表面側75
が裏面側76よりも突出している部分である。下実部7
2は,窯業系建築材7の他端の裏面側76が表面側75
よりも突出している。窯業系建築材7の表面側75は,
例えば岩の外観のような凹凸を有する表面であり,図3
に示すごとく,その上実部71の表側面711に凹状マ
ーク2が付されている。
【0027】図4に示すごとく,上記マーク付建築材を
製造するにあたっては,窯業系建築材7の表面側75
に,順に,下塗り用塗料,中塗り用塗料及び上塗り用塗
料を,ロールコータなどにより塗布して,下塗り層6,
中塗り層5及び上塗り層4からなる塗膜3を形成する
(図1)。下塗り用塗料としては,アクリルウレタンシ
ーラーを用いる。中塗り用塗料としては,アクリルウレ
タン塗料を用い,この中には顔料などの無機成分が含ま
れている。上塗り用塗料としては,シリコンアクリル塗
料を用いる。下塗り層6は,ある程度は窯業系建築材へ
しみ込むこともあり,その塗膜厚は,順に,1〜10μ
m,15〜25μm,20〜30μmの厚みである。
【0028】次に,塗膜3に,レーザ刻印機を用いて,
レーザを照射して,所望形状の凹状マーク2を付する。
レーザは,波長10.6μmの炭酸ガスレーザで,最大
出力は12Wであり,0.18mm径スポットレーザ
で,印字速度は100mm/sである。レーザ照射部分
は,図3に示すごとく,窯業系建築材7の上実部71の
表側面711である。このようにして形成した凹状マー
ク2は,図3に示すごとく,例えば,「ニチハ」のよう
に刻印される。1文字の大きさは,例えば,1.5mm
角である。
【0029】図4(a)〜(d)に示すごとく,レーザ
照射により,塗膜3に溝1が形成される。レーザ照射初
期は,図4(a)に示すごとく,上塗り層4のレーザ照
射部分の中心付近が溶融し気化するとともに,その周辺
では上塗り層4が溶融する。図4(b)に示すごとく,
やがて,溝1は上塗り層4を貫通し,その下の中塗り層
5に至る。中塗り層5は,レーザの熱により焼けて黒色
化し,その黒色化物51が溝1の底部11に堆積する。
中塗り層5は黒色化物51になり一部が溶融するが,あ
まり気化はしない。これは,中塗り層5の中には,顔料
などの無機成分が含まれているため,無機成分とともに
有機成分が中塗り層5にとどまり,その有機成分が炭化
したものと考えられる。
【0030】更にレーザ照射を続けると,図4(c)に
示すごとく,上塗り層4を貫通する溝1の壁面12が溶
融してその溶融物411が溝1の底部11に流れ込む。
やがて,図4(d)に示すごとく,上塗り層4の溶融物
が中塗り層5の黒色化物51を被覆したり,また中塗り
層5の黒色化物51と混ざり合う。
【0031】図5,図6に,凹状マークを付した塗膜表
面の写真を示す。図5は上塗り層だけに溝が形成された
場合を,図6は更にレーザを照射して中塗り層まで溝が
到達した場合を示す。両図において,黒色の直線が凹状
マークである。図5では凹状マークの色が薄く,細いの
に対して,図6では濃く,太い。これは,図6ではレー
ザが中塗り層まで到達して,中塗り層中の成分が黒色化
したため,図5の上塗り層に止まった場合よりも濃い色
になったものと考えられる。このように,図4(d)に
示すごとく,中塗り層5にまで到達した溝1の底部11
には,黒色化物51が堆積しているため,その色が凹状
マーク2を目立たせている。また,図6では,上塗り層
における凹状マークの周縁部が溶融固化し溝内壁を上塗
り層の溶融固化物が被覆しており,また,図5の場合よ
りも溝開口寸法が大きくなっている。
【0032】次に,上記マーク付建築材についてメタル
ウェザー耐候性試験を行った。この試験は,メタルハラ
イドランプを光源に用いて紫外線照射16時間(温度6
5℃,湿度70%),紫外線照射なし2時間(温度65
℃,湿度70%),シャワー散水10秒,結露6時間
(温度30℃,湿度98%),シャワー散水10秒を1
サイクルとし,60回繰返して試験を行った。その結
果,凹状マークは劣化せず,特に問題はなかった。
【0033】また,上記マーク付建築材について気中凍
結水中融解試験を行った。この試験は,ASTM C6
66−90手順Bに準拠して行った。200回繰返し試
験したが,凹状マーク及びマーク付建築材に変化はみら
れず,十分な耐久性を示し,特に問題はなかった。これ
らのことから,図4(d),図6に示すごとく,溝1の
内壁は上塗り層4の溶融固化物41により被覆されてい
るため,耐候性がよいと考えられる。
【0034】本例において,作製されたマーク付建築材
8は,上記のように建築物のコーナー部分に施工される
出隅材である。図7に示すごとく,建築物の外周の平坦
部分は,平板状の建築板91により覆われており,その
コーナー部に上記出隅材であるマーク付建築材8が施工
されている。マーク付建築材8は,釘97により角柱9
3に固定される。マーク付建築材8と角柱93との間に
は,縦胴縁94及び防水紙95を介在させる。マーク付
建築材8と平板状の建築板91との間にはシーリング材
96が施される。
【0035】マーク付建築材8である出隅材を角柱93
に固定するには,図8に示すごとく,上側に下実部72
を,下側に上実部71を配置し,下から順に固定してい
く。下側に位置するマーク付建築材8の下実部72の上
に,上側に位置するマーク付建築材8の上実部71を重
ね合わせて,下から上へ順に施工する。このような上下
の重ね合わせは一般に上下合決り構造といわれている。
【0036】最上部に配設するマーク付建築材8は,図
8に示すごとく,他のマーク付建築材8の長さの約3分
の1しか必要でない。そこで,マーク付建築材8を,上
実部71が設けてある下方側において必要な長さの位置
で切断し,この下部側を施工する。一方,下実部72が
設けてある上部側は除去し,施工しない。このように予
め施工仕上げする外壁面の残り部分の長さに合わせて下
実部72を含む上方の切断部分77を切断除去した後
に,最後に固定する。
【0037】上記のように,仕上げする外壁面の高さに
合わせるためのマーク付建築材8の寸法調整は,上実部
71以外の部分の切断除去により行われることから,上
実部71の付近はそのまま残る。このため,上実部71
の表側面711またはその近傍に凹状マーク2を付すこ
とによって,不要部分が切断除去された後でも凹状マー
ク2を認識することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば,外観を損なわない程度
に見易く施工後にも認識することができるマークを有
し,且つ耐候性に優れたマーク付建築材を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1のマーク付建築材の断面図。
【図2】実施形態例1における,裏面側からみたマーク
付建築材である出隅材の斜視図。
【図3】実施形態例1における,表面側からみたマーク
付建築材である出隅材の斜視図。
【図4】実施形態例1における,凹状マークの形成方法
の説明図(a)〜(d)。
【図5】実施形態例1における,上塗り層に到達した溝
の断面を示す図面代用写真(倍率100倍)。
【図6】実施形態例1における,中塗り層に到達した溝
の断面を示す図面代用写真(倍率100倍)。
【図7】実施形態例1における,マーク付建築材である
出隅材を施工した建築物のコーナー部分の断面図。
【図8】実施形態例1における,マーク付建築材の施工
方法の説明図。
【符号の説明】
1...溝, 11...底部, 12...壁面, 2...凹状マーク, 3...塗膜, 4...上塗り層, 41...溶融固化物, 5...中塗り層, 51...黒色化物, 6...下塗り層, 7...窯業系建築材, 71...上実部, 72...下実部, 75...表面側, 76...裏面側, 77...切断部分, 8...マーク付建築材, 91...外壁材, 93...角柱,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA58 AB04 AB22 BA12 BB12 DA03 DA22 EA09 FA06 GB23W 4D075 AE03 BB48Z BB92Z BB94Z CA32 DA07 DB12 DC03 EB22 EB38 EB42

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窯業系建築材の表面側に,下塗り層及び
    上塗り層からなる塗膜を形成してなり,該塗膜にレーザ
    照射により凹状マークが付されているマーク付建築材で
    あって,上記凹状マークは,上記上塗り層を貫通する溝
    によって形成されていることを特徴とするマーク付建築
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記凹状マークは,
    切断除去されない部分に付されていることを特徴とする
    マーク付建築材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,上記窯業系
    建築材は,その一端に設けた上実部と,その他端に設け
    た下実部とを有し,上記上実部の表側面又はその近傍に
    上記凹状マークが付されていることを特徴とするマーク
    付建築材。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において,上記窯業系
    建築材は,出隅材であることを特徴とするマーク付建築
    材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
    上記窯業系建築材の表面側は凹凸面を有していることを
    特徴とするマーク付建築材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において,
    上記上塗り層と上記下塗り層との間には,中塗り層が設
    けられていることを特徴とするマーク付建築材。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記中塗り層におい
    ては,上記溝が貫通していることを特徴とするマーク付
    建築材。
  8. 【請求項8】 請求項6において,上記中塗り層には,
    上記溝の底部が位置していることを特徴とするマーク付
    建築材。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項において,
    上記上塗り層における上記溝の周縁部は溶融固化し,溶
    融固化した上塗り層は上記溝の少なくとも一部を被覆し
    ていることを特徴とするマーク付建築材。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項におい
    て,上記凹状マークは黒色化していることを特徴とする
    マーク付建築材。
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