JP2002205613A - 車両用バンパ構造 - Google Patents

車両用バンパ構造

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JP2002205613A
JP2002205613A JP2001004899A JP2001004899A JP2002205613A JP 2002205613 A JP2002205613 A JP 2002205613A JP 2001004899 A JP2001004899 A JP 2001004899A JP 2001004899 A JP2001004899 A JP 2001004899A JP 2002205613 A JP2002205613 A JP 2002205613A
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vehicle
face under
bumper
hollow
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Michiharu Kawasaki
道治 川崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝突時に車室内の乗員や車体自体を保護する
だけでなく、歩行者等と衝突した際には、相手の歩行者
等を車体の下側に巻き込むことを防止でき、また、相手
の歩行者等に加わる衝撃を緩和し得る車両用バンパ構造
を提供する。 【解決手段】 衝撃吸収体の表側に樹脂製のバンパフェ
イス20が配設され、該バンパフェイスが、衝撃吸収体
に対応するフェイス本体22と、該フェイス本体の下側
から略下方に垂下するフェイスアンダ24とを備えてな
る車両用バンパ10の構造であって、支持ブラケット3
4により車体のフロントサイドフレーム2に支持されて
車幅方向へ伸長する中空部材30が上記フェイスアンダ
の裏側に配設され、該フェイスアンダと上記中空部材と
が連結部材40を介して相互に連結されていることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等の車両
の車体前後に設けられる車両用バンパの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動車等の車両には、従来、車両
衝突時における車室内の乗員及び/又は車体の保護を図
る目的で、車体の前後にバンパが取り付けられている。
すなわち、このバンパに衝撃吸収機構を組み込み、車両
衝突時にはバンパで衝撃荷重の少なくとも一部を吸収さ
せることにより、車室内の乗員や車体自体の保護を図る
ようにしている。
【0003】ところで、近年では、車両が歩行者等(歩
行者あるいはこれに加えて自転車やオートバイなど)に
衝突あるいは接触した対人事故を想定した場合につい
て、相手の歩行者等(歩行者あるいは自転車やオートバ
イ等の運転者など)の身体的被害を極力小さくすること
が強く求められるようになって来ており、車両が備える
べき衝突時の特性として、従来からの車室内の乗員や車
体自体の保護に加えて歩行者等の保護をも図ることがで
きる衝突特性を実現するための車作りの必要性が高まっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】その一環として、車両
用のバンパについても、歩行者等との衝突時に、相手の
歩行者等の身体的被害をできるだけ小さなものとする工
夫が求められている。具体的には、衝突時に相手の歩行
者等を車体の下側に巻き込むことを防止する、更には、
衝突時に相手の歩行者等に加わる衝撃をできるだけ緩和
するなどの工夫を行うことが考えられる。しかしなが
ら、従来のバンパ構造は、衝突時にかかる歩行者等の保
護をも図ることを念頭に置かれたものでなく、あくまで
も車室内の乗員や車体自体の保護を図ることを目的とし
たものであるので、衝突時における歩行者等の保護性能
を高める上では不充分であった。
【0005】尚、従来のバンパ構造として、主にデザイ
ン性などの観点から、衝撃吸収体に対応するバンパ表皮
(バンパフェイス)の本体部分の下側から下方に垂下す
るように、フェイスアンダ部分もしくは別物のバンパス
カートを設けたもの知られている。このような構造のバ
ンパの場合、バンパフェイスは一般に合成樹脂で形成さ
れる。
【0006】そして、これらのフェイスアンダ部分等の
支持構造についても種々工夫がなされているが(例え
ば、特開平9−193725号公報,特開平2000−67
39号公報あるいは実開平1−171759号公報参
照)、これらは、いずれも衝突時に歩行者等の保護をも
図ることを念頭に置いたものではなく、フェイスアンダ
部分等の変形あるいは振動発生の防止や支持強度の向上
等を図るために、要するに、フェイスアンダの特定の一
部分を車体側部材に結合したものに過ぎない。従って、
衝突時における歩行者等の保護性能を高める上ではやは
り不充分であった。
【0007】そこで、この発明は、衝突時に車室内の乗
員や車体自体を保護するだけでなく、歩行者等と衝突し
た際には、相手の歩行者等を車体の下側に巻き込むこと
を防止でき、また、相手の歩行者等に加わる衝撃をでき
るだけ緩和することができる車両用バンパ構造を提供す
ることを基本的な目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明(以下、本願の第1の発明という)は、衝
撃吸収体の表側に樹脂製のバンパフェイスが配設され、
該バンパフェイスが、衝撃吸収体に対応するフェイス本
体と、該フェイス本体の下側から略下方に垂下するフェ
イスアンダとを備えてなる車両用バンパの構造であっ
て、車体側に支持されて車幅方向へ伸長する中空部材が
上記フェイスアンダの裏側に配設され、該フェイスアン
ダと上記中空部材とが連結部材を介して相互に連結され
ていることを特徴としたものである。
【0009】また、本願の請求項2に係る発明(以下、
本願の第2の発明という)は、上記第1の発明におい
て、上記中空部材が樹脂製の中空体であり、該中空体に
補強リブが設けられていることを特徴としたものであ
る。
【0010】更に、本願の請求項3に係る発明(以下、
本願の第3の発明という)は、上記第2の発明におい
て、上記補強リブが上記中空体と上記フェイスアンダと
の間に設けられていることを特徴としたものである。
【0011】また更に、本願の請求項4に係る発明(以
下、本願の第4の発明という)は、衝撃吸収体の表側に
樹脂製のバンパフェイスが配設され、該バンパフェイス
が、衝撃吸収体に対応するフェイス本体と、該フェイス
本体の下側から略下方に垂下するフェイスアンダとを備
えてなる車両用バンパの構造であって、車体側に支持さ
れて車幅方向へ伸長する中空部材が上記フェイスアンダ
の裏側に配設され、上記中空部材は、インサート成形に
より上記フェイスアンダの裏側に一体的に設けられてい
ることを特徴としたものである。
【0012】また更に、本願の請求項5に係る発明(以
下、本願の第5の発明という)は、衝撃吸収体の表側に
樹脂製のバンパフェイスが配設され、該バンパフェイス
が、衝撃吸収体に対応するフェイス本体と、該フェイス
本体の下側から略下方に垂下するフェイスアンダとを備
えてなる車両用バンパの構造であって、車体側に支持さ
れて車幅方向へ伸長する中空部材が上記フェイスアンダ
の裏側に配設され、上記中空部材が一対の樹脂製半割体
を組み合わせて形成される中空体であることを特徴とし
たものである。
【0013】また更に、本願の請求項6に係る発明(以
下、本願の第6の発明という)は、上記第5の発明にお
いて、上記中空体内部に補強リブが設けられていること
を特徴としたものである。
【0014】また更に、本願の請求項7に係る発明(以
下、本願の第7の発明という)は、上記第5または第6
の発明において、上記一対の樹脂製半割体は表側半割体
と裏側半割体とで対を成して構成され、上記表側半割体
は衝撃吸収構造を有することを特徴としたものである。
【0015】また更に、本願の請求項8に係る発明(以
下、本願の第8の発明という)は、衝撃吸収体の表側に
樹脂製のバンパフェイスが配設され、該バンパフェイス
が、衝撃吸収体に対応するフェイス本体と、該フェイス
本体の下側から略下方に垂下するフェイスアンダとを備
えてなる車両用バンパの構造であって、車体側に支持さ
れて車幅方向へ伸長する樹脂成形体が上記フェイスアン
ダの裏側に配設され、該フェイスアンダの一部と上記樹
脂成形体とで、車幅方向へ伸長する中空部が形成されて
いることを特徴としたものである。
【0016】また更に、本願の請求項9に係る発明(以
下、本願の第9の発明という)は、上記第1〜第8の発
明のいずれか一において、上記フェイスアンダの少なく
とも上記中空部材および樹脂成形体のいずれか一方が配
設される部分は、上記フェイス本体とは別体に設けられ
ていることを特徴としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、例
えば自動車の車体前部に設けられるフロントバンパに適
用した場合を例に取って、添付図面を参照しながら詳細
に説明する。まず、第1の実施の形態について図1〜図
7に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係る車両
用バンパ構造が組み込まれた自動車の車体前部を示す斜
視図、図2はこの自動車の正面説明図、図3はバンパの
フェイスアンダの裏面側に補強体が組み込まれた状態を
示す上記車体前部の斜視図、図4は上記補強体の斜視
図、図5は上記補強体とフェイスアンダとを連結させる
連結部材の斜視図、図6及び図7は上記バンパの断面構
造を示すもので図2のY6−Y6線およびY7−Y7線
に沿った鉛直方向の断面説明図である。
【0018】図1〜図3に示すように、本実施の形態に
係る自動車M1の車体前部には、フロントバンパ10
(以下、適宜、単にバンパという。)が設けられてい
る。このバンパ10では、衝撃吸収体12(図6及び図
7参照)の表側に樹脂製のバンパ表皮(バンパフェイ
ス)20が配設され、該バンパフェイス20は、衝撃吸
収体12に対応するフェイス本体22と、該フェイス本
体22の下側から略下方に垂下するフェイスアンダ24
とで構成されている。
【0019】尚、このバンパフェイス20は、例えば射
出成形によってフェイス本体22とフェイスアンダ24
とが一体成形されている。このバンパフェイス20を成
形する樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン(P
P),サーモプラスチック・オレフィン(TPО),ポ
リカーボネート(PC)+ポリブチレン・テレフタレー
ト(PBT),反応射出成形(RIM)ウレタンなどの
樹脂を用いることができる。
【0020】上記衝撃吸収体12は、周知のように、車
両衝突時にバンパ10に入力される衝撃荷重の少なくと
も一部を吸収して車体自体や車室内への影響の軽減を図
るもので、例えばウレタン樹脂発泡体等の衝撃エネルギ
吸収性を有する材料で形成されている。尚、この代わり
に、中空状または断面コ字状などのレインフォースメン
ト(バンパレインフォースメント)を設け、このバンパ
レインフォースメントにより、バンパの補強と衝撃吸収
の両方の機能を持たせるようにすることもできる。
【0021】この衝撃吸収体12は、図6及び図7から
良く分かるように、その背面側がバンパ10のベース体
14(バンパベース)に固定されており、該バンパベー
ス14は、自動車M1の車体前端部分に配設されたフロ
ントエンドパネル4を介して、車体側部材に、例えば、
車体前部において前後方向に延びる左右一対のフロント
サイドフレーム2の前端部に取り付けられ支持されてい
る。
【0022】上記バンパフェイス20のフェイス本体2
2は、上記衝撃吸収体12の上側,前側および下側を覆
うように断面略コ字状に形成されており、その背面側の
上部が、断面L字形のL形ブラケット5を介して、上記
フロントエンドパネル4に接合され支持されている。
【0023】上記バンパフェイス20のフェイスアンダ
24は、自動車M1が歩行者等(歩行者あるいはこれに
加えて自転車やオートバイなど)と衝突した際に、相手
の歩行者等(歩行者あるいは自転車やオートバイ等の運
転者など)を車体の下側に巻き込むことを防止するため
に設けられたもので、本実施の形態では、フェイス本体
22と一体的に成形されている。このフェイスアンダ2
4の正面視における中央部分には、エアインテーク用の
開口部25が形成されており、この開口部25の下側部
分26(フェイスアンダ24の中央下部)は、断面形状
がフェイスアンダ24の裏面側に向かって開口した略U
字状に形成されている。
【0024】本実施の形態では、このフェイスアンダ2
2の中央下部26の裏側(具体的には、この中央下部2
6の断面空間内)に、車幅方向へ伸長する中空部材とし
ての例えば金属製のパイプ材30が配設されている(図
3,4,6及び7参照)。このパイプ材30は、その両
端部が例えば金属製の取付板32に固定されており、こ
の両端の取付板32が、それぞれ左右の支持ブラケット
34を介して、車体側部材としての例えばフロントサイ
ドフレーム2に支持されている。尚、上記パイプ材30
の両端部と取付板32との固定は、図7に示されるよう
に、パイプ材30の端部を偏平に押圧加工した上で、両
者を例えば溶着させることによって行われている。上記
パイプ材30及び各取付板32の材料としては、例え
ば、鋼またはアルミニウム等の軽金属もしくはその合金
などを用いることができる。
【0025】上記支持ブラケット34は、例えば金属製
の中空パイプを曲げ加工して形成したブラケット本体3
5と、このブラケット本体35の上端側に固定された上
側取付プレート36と、ブラケット本体35の下端側に
固定された下側取付プレート37とで構成されている。
この支持ブラケット34の上側取付プレート36及び上
記パイプ材30の両端の取付板32には、ボルト(不図
示)を挿通させる挿通穴34h及び32hが設けられ、
また、支持ブラケット34の下側取付プレート37に
は、ボルト(不図示)を螺着させるネジ穴(不図示)が
設けられている。更に、上記フロントサイドフレーム2
の側面にも同様のネジ穴(不図示)が設けられている。
【0026】一方、上記パイプ材30の途中部には、該
パイプ部材30と上記フェイスアンダ24とを連結する
ためのコネクタ40が取り付けられている。このコネク
タ40は、より好ましくは、パイプ部材30の長手方向
に沿った複数箇所(本実施の形態では、略中央と両端近
傍の3箇所)に取り付けられている。このコネクタ40
は、図5に詳しく示すように、上下に2分割された分割
構造で、上側部分41と下側部分42とを組み合わせる
ことにより、フランジ部40fを有するコネクタ40が
組み立てられる。
【0027】そして、コネクタ40の上側部分41と下
側部分42との間にパイプ材30を挟み込んだ状態で、
フランジ部40fに設けられたネジ挿通穴40hからネ
ジ部材44(図6参照)を差し込み、このネジ部材44
をパイプ材30の壁面にネジ込むことにより、コネクタ
40の組立状態が固定され、かつ、コネクタ40とパイ
プ材30とが相互に固定される。この状態で、コネクタ
40のフランジ部40fをフェイスアンダ24の中央下
部26の裏面側に形成された溝部26gに嵌合させるこ
とにより、コネクタ40とフェイスアンダ24とが相互
に連結される。すなわち、該フェイスアンダ24と中空
パイプ材30とが、連結部材としてのコネクタ40を介
して相互に連結されるのである。
【0028】以上のようにフェイスアンダ24と中空パ
イプ材30とがコネクタ40を介して相互に連結された
状態で、パイプ材30の両端の取付板32と支持ブラケ
ット34の下側取付プレート37とを位置合わせし、ボ
ルト部材(不図示)を用いて両者を締結固定することに
より、パイプ材30と支持ブラケット34とが組み立て
られる。そして、その後、支持ブラケット34の上側取
付プレート36をフロントサイドフレーム2にボルト部
材(不図示)を用いて締結固定することにより、上記パ
イプ材30が、支持ブラケット34を介して車体側部材
(フロントサイドフレーム2)に支持されるようになっ
ている。
【0029】以上のようなバンパ構造を備えた自動車M
1では、車両M1が歩行者等(歩行者あるいはこれに加
えて自転車やオートバイなど)と衝突した際に、相手の
歩行者等(歩行者あるいは自転車やオートバイ等の運転
者など)が倒れて上記フェイスアンダ24に(特に、そ
の中央下部26に)ぶつかったとしても、フェイスアン
ダ24は(特に、その中央下部26は)、その裏側に配
設され車体側に支持された車幅方向の中空パイプ材30
により補強され剛性が高められているので、該フェイス
アンダ24が容易に破損および/または変形して歩行者
等を路面との間に(つまり、車体の下側に)巻き込むこ
とを、極めて効果的に防止することができる。すなわ
ち、車両衝突時に車室内の乗員や車体自体を保護するだ
けでなく、歩行者等と衝突した際には、相手の歩行者等
を車体の下側に巻き込むことを有効に防止でき、相手の
歩行者等の保護をも図ることができるのである。
【0030】また、フェイスアンダ24の補強を中空部
材30(パイプ材)で行うことにより、相手の歩行者等
がフェイスアンダ24に(特に、その中央下部26に)
ぶつかった際に、当該歩行者等に加わる衝撃をできるだ
け緩和することができる。この場合において、フェイス
アンダ24と中空パイプ材30とは連結部材40(コネ
クタ)を介して相互に連結されるので、成形された上記
フェイスアンダ24に対して上記中空パイプ材30を容
易かつ確実に組み付けることができる。
【0031】次に、上記第1の実施の形態の変形例につ
いて説明する。尚、以下の説明において、図1〜図7で
示した上記第1の実施の形態における場合と同様の構成
を備え同様の作用をなすものについては、同一の符号を
付し、これ以上の説明は省略する。図8は第1の実施の
形態の変形例に係る補強体の斜視図、また、図9はこの
変形例に係る補強体の断面構造を示すもので図8のY9
−Y9線に沿った鉛直方向の断面説明図である。
【0032】これらの図に示すように、本変形例では、
フェイスアンダ24の中央下部26の裏面側に配設する
車幅方向に伸長する中空部材として、第1の実施の形態
における金属製のパイプ材30に代えて、樹脂製の中空
体50が採用されている。このような樹脂製中空体50
は、例えば、ガスインジェクション成形法やブロー成形
法などを用いて成形することができる。そして、この樹
脂製中空体50の表側(フロント側)には、補強リブと
して、1本の横リブ51と複数の縦リブ52が一体的に
形成されている。また、左右両端の縦リブ52の側方に
は、該縦リブ52と略直交した面内に張り出した端末フ
ランジ部53が、それぞれ一体的に成形されている。更
に、上記中空体50の背面側には、フェイスアンダ中央
下部26の裏側の内面に形成された溝部26gに嵌合す
る複数の背面フランジ54が一体成形されている。
【0033】上記左右の端末フランジ部53を、例えば
溶着によって取付板32の表側に接合することにより、
各取付板32が中空体50の左右側端部に一体化され
る。尚、この代わりに、中空体50,各リブ51及び5
2,端末フランジ部53並びに背面フランジ54を、例
えば射出成形によって一体成形する際に、上記左右の取
付板32をインサートした上で成形(所謂、インサート
成形)するようにしても良い。この後、第1の実施の形
態における場合と同様に、上記左右の取付板32と各支
持ブラケット34の下側取付プレート37とを位置合わ
せし、上記取付板32のボルト挿通穴32hに表側から
ボルト55を挿通させてねじ込むことにより、両者3
4,37を締結固定するようになっている。
【0034】上記中空体50(並びに、横リブ51,縦
リブ52,端末フランジ部53及び背面フランジ54)
を成形する樹脂材料としては、好ましくは、例えば、ポ
リプロピレン(PP),サーモプラスチック・オレフィ
ン(TPО)或いはポリアミド(PA)などの樹脂に、
ガラス繊維やカーボン繊維等の強化繊維を配合した、所
謂、繊維強化樹脂が用いられる。
【0035】この変形例では、上述の第1の実施の形態
で得られる基本的な作用効果に加えて、フェイスアンダ
中央下部26の裏側に配設する中空部材を樹脂製の中空
体50としたことにより、相手の歩行者等がフェイスア
ンダ24の中央下部26にぶつかった際に、当該歩行者
等に加わる衝撃をより確実に緩和することができ、ま
た、フェイスアンダ24の(つまり、その中央下部26
の)補強部材(中空部材)を軽量化することができる。
しかも、この場合において、該中空体50には補強リブ
51及び52が設けられているので、フェイスアンダ2
4の補強部材について所要の剛性を確保することができ
るのである。
【0036】更に、上記補強リブ51及び52が上記中
空体50とフェイスアンダ24の中央下部26との間に
設けられているので、この狭いスペースを利用して、中
空体50を補強することができる。しかも、相手の歩行
者等がフェイスアンダ24の中央下部26にぶつかった
際に、当該歩行者等に加わる衝撃をより効果的に吸収し
て、当該歩行者等が受ける身体的被害をより低減するこ
とができる。
【0037】尚、上記第1の実施の形態およびその変形
例では、いずれも、バンパフェイス20はフェイス本体
22とフェイスアンダ24とが一体成形されたものであ
ったが、この代わりに、上記フェイスアンダ24の少な
くとも上記中空部材30,50が配設される部分(フェ
イスアンダ24の中央下部26)を上記フェイス本体2
2とは別体に成形するようにしても良い。この場合に
は、車幅方向に伸長する中空部材30,50が配設され
ることやデザイン性向上の観点から、構造と形状がより
複雑化するフェイスアンダ部分26を、フェイス本体2
2とは別途に製作することができ、このフェイスアンダ
部分26の製作が比較的容易に行えるようになる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。この第2の実施の形態では、フェイスアンダ
の少なくとも中空部材が配設されて補強される部分(つ
まり、フェイスアンダの中央下部)はフェイス本体とは
別体に設けられている。図10は本第2の実施形態に係
る車両用バンパ構造におけるフェイスアンダの補強部分
(中央下部)及び支持ブラケットを表側(フロント側)
から見て示した斜視図、図11は上記フェイスアンダの
補強部分及び支持ブラケットの分解斜視図、図12は上
記フェイスアンダの補強部分を裏側から見て示した斜視
図、図13は上記フェイスアンダの補強部分の断面構造
を示すもので図10のY13−Y13線に沿った鉛直方
向の断面説明図、また、図14は上記補強部を有するフ
ェイスアンダを備えたバンパの断面構造を示す鉛直方向
の断面説明図である。
【0039】図14に示されるように、本実施の形態に
係るフロントバンパ60では、バンパフェイス61は、
フェイス本体62とフェイスアンダ64とが別体に形成
されている。また、より好ましくは、このフェイスアン
ダ64自体も、エアインテーク用の開口部63の下側部
分66(フェイスアンダ64の中央下部)と、それ以外
の部分65(フェイスアンダ64の本体部分)とに分割
して形成されていおり、両者65,66を組み立ててフ
ェイスアンダ64が構成されている。
【0040】図10〜図12に示されるように、上記フ
ェイスアンダ64の中央下部66は、背面側が開口した
略U字形の断面形状を有するフェイス部66aと、フェ
イスアンダ64の本体部分65の下部と係合する係合部
66bと、フェイスアンダ本体部分65における開口部
63の両側下部に対して締結固定される一対のフランジ
部66fとを備えている。該フランジ部66fは上記フ
ェイス部66aの左右両側に、また、上記係合部66b
はフェイス部66aの上側に、それぞれ一体的に形成さ
れている。
【0041】尚、上記フェイスアンダ64の中央下部6
6及び本体部分65並びにフェイス本体62を成形する
樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP),
サーモプラスチック・オレフィン(TPО),ポリカー
ボネート(PC)+ポリブチレン・テレフタレート(P
BT),反応射出成形(RIM)ウレタンなどの樹脂、
或いは、例えばポリプロピレン(PP)樹脂にガラス繊
維やカーボン繊維等の強化繊維を配合した繊維強化樹脂
などを用いることができる。
【0042】上記フェイスアンダ64の中央下部66の
裏側(具体的には、この中央下部66の断面空間内)に
は、図11及び図13から良く分かるように、車幅方向
へ伸長する中空部材としての例えば金属製のパイプ材6
8が配設されている。このパイプ材68の両端部に比較
的近い途中部には、一対の例えば金属製の取付板69
が、例えば溶着によって固定されており、これら取付板
69が、それぞれ左右の支持ブラケット34の下側取付
プレート37に締結固定される。尚、上記パイプ材68
及び各取付板69の材料としては、例えば、鋼またはア
ルミニウム等の軽金属もしくはその合金などを用いるこ
とができる。
【0043】本実施の形態では、上記取付板69を備え
たパイプ材68は、フェイスアンダ中央下部66を樹脂
成形する際に、予めその成形型内にインサートした上
で、当該成形型に対して固定される。すなわち、上記パ
イプ材68は、所謂インサート成形によって上記フェイ
スアンダ中央下部66に対して一体成形される。そし
て、このようにインサート成形が行われた後に、取付板
69のネジ穴69hと左右の支持ブラケット34の下側
取付プレート37のボルト挿通穴37hとを位置合わせ
し、ボルト67を用いて両者を締結固定するようになっ
ている。
【0044】本実施の形態によれば、バンパ60の衝撃
吸収体12に対応するフェイス本体62の下側から略下
方に垂下するフェイスアンダ64の中央下部66は、そ
の裏側に配設され車体側に支持された車幅方向のパイプ
材68により、補強され剛性が高められているので、車
両が歩行者等と衝突した際における相手の歩行者等の保
護に関して、前述の第1の実施の形態における場合と同
様の作用効果を奏することができる。また、上記第1の
実施の形態における場合と同じく、フェイスアンダ中央
下部66の補強を中空部材68で行うことにより、相手
の歩行者等がフェイスアンダにぶつかった際に、当該歩
行者等に加わる衝撃をできるだけ緩和することができ
る。
【0045】この場合において、本実施の形態では、上
記中空部材としてのパイプ材68はインサート成形によ
ってフェイスアンダ中央下部66の裏側に一体的に設け
られるので、両者を組み付ける組付工程を設ける必要は
なく、また、両者を連結させる連結用の部材等も不要で
ある。
【0046】更に、本実施の形態では、フェイスアンダ
64の少なくとも上記パイプ材68が配設される部分
(つまり、フェイスアンダ64の中央下部66)はフェ
イス本体64とは別体に設けられているので、車幅方向
に伸長するパイプ材68が配設されることやデザイン性
向上の観点から、構造と形状がより複雑化するフェイス
アンダ部分66を、フェイス本体64とは別途に製作す
ることができ、このフェイスアンダ部分(フェイスアン
ダ中央下部)66の製作が比較的容易に行えるようにな
る。
【0047】尚、このように、フェイスアンダ64の中
央下部66をフェイス本体64と別体に設ける代わり
に、これらを一体成形し、その成形時にパイプ材68を
インサートして成形することも可能である。
【0048】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。この第3の実施の形態では、フェイスアンダ
の特定部分が、車幅方向へ伸長する一対の半割体で構成
され、これら半割体を組み合わせることによって、車幅
方向へ伸長する中空体が形成されている。図15は本第
3の実施形態に係る車両用バンパ構造が組み込まれた自
動車の正面説明図である。この図に示すように、本実施
の形態に係る自動車M3では、フロントバンパ70で
は、上述の各実施の形態における場合と同様に、バンパ
フェイス71は、衝撃吸収体に対応するフェイス本体7
2と、該フェイス本体72の下側から垂下するフェイス
アンダ74とで構成されている。
【0049】但し、本実施の形態では、このフェイスア
ンダ74が、フェイス本体72の直下側に位置する上部
フェイスアンダ75と、その下側に配置される下部フェ
イスアンダ76とに分割して形成されている。尚、エア
インテーク用の開口部73は、例えば上部フェイスアン
ダ75に設けられている。この上部フェイスアンダ75
は、例えば、上記フェイス本体72と一体に成形されて
いる。尚、この代わりに、両者を別体に成形し組み合わ
せて使用するようにしても良い。
【0050】図16は上記下部フェイスアンダおよび支
持ブラケットを表側(フロント側)から見て示した斜視
図、図17は上記下部フェイスアンダおよび支持ブラケ
ットを裏側から見て示した分解斜視図、また、図18は
上記下部フェイスアンダの断面構造を示すもので図16
のY18−Y18線に沿った鉛直方向の断面説明図であ
る。これらの図に示すように、上記下部フェイスアンダ
76の裏側には、車幅方向へ伸長する中空部材78が配
設され、該中空体78は一対の樹脂製半割体78a,7
8bを組み合わせて形成されている。
【0051】上記フェイス本体72及び上部フェイスア
ンダ75並びに上記下部フェイスアンダ78を成形する
樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP),
サーモプラスチック・オレフィン(TPО),ポリカー
ボネート(PC)+ポリブチレン・テレフタレート(P
BT),反応射出成形(RIM)ウレタンなどの樹脂を
用いることができる。また、上記中空体78の各半割体
78a,78bを成形する樹脂材料としては、好ましく
は、例えば、ポリプロピレン(PP)やポリアミド(P
A)などの樹脂に、ガラス繊維やカーボン繊維等の強化
繊維を配合した、所謂、繊維強化樹脂が用いられる。
【0052】上記中空体78の裏面側には、一対の取付
板79が例えば溶着で接合することによって一体的に設
けられている。尚、この代わりに、中空体78の裏側半
割体78bを射出成形する際に、上記左右の取付板79
をインサートした上で成形(所謂、インサート成形)す
るようにしても良い。この後、第1の実施の形態におけ
る場合と同様に、上記左右の取付板79と各支持ブラケ
ット34の下側取付プレート37とを位置合わせし、該
下側取付プレート37のボルト挿通穴に裏側からボルト
(不図示)を挿通させてねじ込むことにより、両者7
9,37を締結固定する。これにより、上記中空体78
が、両支持ブラケット34を介して、車体側に(具体的
には、フロントサイドフレーム2に)支持されることに
なる。
【0053】上記中空体78は、上述のように、一対の
樹脂製半割体78a,78b(表側半割体78a,裏側
半割体78b)を組み合わせて形成されており、各半割
体78a,78bにはリブ用突起78c、78dが設け
られている。そして、両半割体78a,78bを組み合
わせて衝合させることにより、上記両リブ用突起78
c、78dが相互に突き合わされ、中空体78の内部に
補強リブ78rが形成されて、中空体78が有効に補強
されるようになっている。
【0054】このようにして両半割体78a,78bを
組み合わせて衝合させ、両者を接合することにより中空
体78が形成される。この中空体78は、その上下の端
部を下部フェイスアンダ76の裏側端部に係合させ、好
ましくは、この係合部分に接着剤を適用することによ
り、該下部フェイスアンダ76の裏側に固定されるよう
になっている。このとき、より好ましくは、中空体78
の前側部分の少なくとも一部が、下部フェイスアンダ7
6の背面側に形成された複数の縦リブ76rに当接もし
くは接触して支持される。この場合、下部フェイスアン
ダ76の壁面と中空体78の前側壁面との間にも、上記
縦リブ76rの幅寸法に相当する幅の空間部が形成され
ることになる。
【0055】本実施の形態によれば、バンパ70の衝撃
吸収体に対応するフェイス本体72の下側から略下方に
垂下するフェイスアンダ74の下部フェイスアンダ76
は、その裏側に配設され車体側に支持された車幅方向の
樹脂製中空体78により、補強され剛性が高められてい
るので、車両が歩行者等と衝突した際における相手の歩
行者等の保護に関して、前述の第1の実施の形態におけ
る場合と同様の作用効果を奏することができる。また、
上記第1の実施の形態における場合と同じく、下部フェ
イスアンダ76の補強を中空部材78で行うことによ
り、相手の歩行者等がフェイスアンダにぶつかった際
に、当該歩行者等に加わる衝撃をできるだけ緩和するこ
とができる。
【0056】この場合において、本実施の形態では、上
記中空部材としての樹脂製中空体78は、一対の半割体
78a,78bを組み合わせて形成されるので、複雑形
状の中空体も比較的容易に製作することができ、また、
該中空体78の形状および寸法ならびに材料を設定する
際にも、各半割体78a,78bごとに設定することが
可能であるので、デザインの自由度を高めることができ
るのである。
【0057】特に、上記一対の樹脂製半割体78a,7
8bは表側半割体78aと裏側半割体78bとで対を成
して構成されているので、表側および裏側の半割体78
a,78bそれぞれに好適な特性を付与することが可能
になる。すなわち、例えば、表側半割体を比較的軟質の
樹脂で成形し、裏側半割体を比較的高い強度および剛性
を有する樹脂で成形することにより、上記表側半割体に
衝撃吸収性を付与する一方、裏側半割体に所要の強度お
よび剛性を付与し、これにより、中空体として所要の強
度および剛性を確保した上で、相手の歩行者等がフェイ
スアンダにぶつかった際に、当該歩行者等に加わる衝撃
をより効果的に吸収して、当該歩行者等が受ける身体的
被害をより低減できるように設定することが可能にな
る。また、本実施の形態では、上記中空体78の内部に
補強リブ78rが設けられているので、該中空体78の
剛性を容易かつ確実に高めることができる。
【0058】更に、本実施の形態では、フェイスアンダ
74の上記中空体768が配設される部分(つまり、下
部フェイスアンダ76)はフェイス本体74とは別体に
設けられているので、車幅方向に伸長する中空体78が
配設されるることにより構造が複雑化するフェイスアン
ダ部分(下部フェイスアンダ76)を、フェイス本体7
4とは別途に製作することができ、このフェイスアンダ
部分(下部フェイスアンダ76)の製作が比較的容易に
行えるようになる。
【0059】図19及び図20は、いずれも本第3の実
施の形態に係る中空体の変形例を示している。図19の
変形例(第1変形例)では、表側半割体83と裏側半割
体84とで中空体82が形成され、該中空体82の内部
には、より多くの(例えば3本の)補強リブ82rが設
けられている。また、表側半割体83には、複数の横リ
ブ83pと複数の縦リブ83rとが設けられており、こ
れらリブ83p,83rの前側部分の一部が、下部フェ
イスアンダ81の背面側に形成された複数の縦リブ81
rに当接もしくは接触して支持される。この場合、下部
フェイスアンダ81の壁面と中空体82の前側壁面との
間にも、上記下部フェイスアンダ81側の各リブ81r
と中空体82側の各リブ83p,83rの幅寸法の和に
相当する幅の空間部が形成されることになる。
【0060】また、図20の変形例(第2変形例)で
は、表側半割体88と裏側半割体89とで中空体87が
形成され、該中空体87の内部には、上記第1変形例の
場合と同じく、例えば3本の補強リブ87rが設けられ
ている。また、表側半割体88には、複数の横リブ88
pと複数の縦リブ88rとが設けられており、これらリ
ブ88p,88rの前側部分の一部が、下部フェイスア
ンダ86の背面側に形成された複数の縦リブ86rに当
接もしくは接触して支持される。この場合、下部フェイ
スアンダ86の壁面と中空体87の前側壁面との間に
も、上記下部フェイスアンダ86側の各リブ86rと中
空体87側の各リブ88p,88rの幅寸法の和に相当
する幅の空間部が形成されることになる。
【0061】この第2変形例の場合には、裏側半割体8
9の背面側にも複数の横リブ89pと複数の縦リブ89
rが設けられており、これらリブ89p,89rを設け
ることによって、上記裏側半割体89が効果的に補強さ
れている。
【0062】次に、フェイスアンダの裏面側に車幅方向
へ伸長する樹脂成形体を配設し、この樹脂成形体とフェ
イスアンダの一部とで、車幅方向へ伸長する中空部を形
成するようにした、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図21は、第4の実施の形態に係る下部フェ
イスアンダ91の断面構造を示す鉛直方向の断面説明図
である。この図に示すように、上記下部フェイスアンダ
91の裏側には、車幅方向へ伸長する樹脂成形体92が
配設され、該樹脂成形体92(前側の壁面)と下部フェ
イスアンダ91(の背面側の壁面)とで中空部93が形
成されている。
【0063】上記樹脂成形体92は、裏側に開口した略
U字形の断面形状を有し、その表側には複数の横リブ9
2pと複数の縦リブ92rとが一体的に形成されてい
る。また、樹脂成形体92の開口部内にも横リブ92s
が設けられている。この樹脂成形体92は、その上下の
端部を下部フェイスアンダ91の裏側端部に係合させ、
好ましくは、この係合部分に接着剤を適用することによ
り、該下部フェイスアンダ91の裏側に固定されるよう
になっている。
【0064】このとき、樹脂成形体92の表側に形成さ
れた横リブ92p及び縦リブ92rの少なくとも一部
が、下部フェイスアンダ91の背面側の壁面に当接もし
くは接触して支持される。そして、この下部フェイスア
ンダ91の内壁面と樹脂成形体92の前側壁面との間
に、上記横リブ92p及び縦リブ92rの幅寸法に相当
する幅の空間部93(中空部)が形成されるのである。
【0065】尚、このようにして形成された下部フェイ
スアンダ91は、第3の実施の形態における場合と同様
に、フェイス本体と一体に成形された上部フェイスアン
ダの下側に取り付けられ、また、左右の支持ブラケット
を介して車体側に支持されるものである。
【0066】上記下部フェイスアンダ91を成形する樹
脂材料としては、例えば、ポリプロピレン(PP),サ
ーモプラスチック・オレフィン(TPО),ポリカーボ
ネート(PC)+ポリブチレン・テレフタレート(PB
T),反応射出成形(RIM)ウレタンなどの樹脂を用
いることができる。また、上記樹脂成形体92を成形す
る樹脂材料としては、好ましくは、例えば、ポリプロピ
レン(PP)やポリアミド(PA)などの樹脂に、ガラ
ス繊維やカーボン繊維等の強化繊維を配合した、所謂、
繊維強化樹脂が用いられる。
【0067】本実施の形態によれば、バンパの衝撃吸収
体に対応するフェイス本体の下側から略下方に垂下する
フェイスアンダの下部フェイスアンダ91は、その裏側
に配設され車体側に支持された車幅方向の樹脂成形体9
2との間で中空部93を形成することにより、補強され
剛性が高められているので、車両が歩行者等と衝突した
際における相手の歩行者等の保護に関して、前述の第1
の実施の形態における場合と同様の作用効果を奏するこ
とができる。また、下部フェイスアンダ91の補強を中
空部93で行うことにより、相手の歩行者等がフェイス
アンダにぶつかった際に、当該歩行者等に加わる衝撃を
できるだけ緩和することができる。
【0068】この場合において、上記下部フェイスアン
ダ91の裏側に設けられる車幅方向へ伸長する中空部9
3は、フェイスアンダの一部(下部フェイスアンダ9
1)と上記樹脂成形体92とで形成されているので中空
部材を別途に用意してこれをフェイスアンダの裏側に組
み込む必要は無い。また、樹脂成形体92に格子状のリ
ブ92p,92rを設けたことにより、該樹脂成形体9
2の強度および剛性が高められているので、下部フェイ
スアンダ91にはより軟らかい材料を用いることが可能
となり、歩行者等の保護性能をより向上させることがで
きる。
【0069】図22は、本第4の実施の形態に係る樹脂
成形体の変形例を示している。この変形例では、樹脂成
形体97が略T字形を横向きにした形状に形成され、そ
の横板部97bの上下に複数の縦リブ97rが設けられ
ている。一方、下部フェイスアンダ96の背面側の略中
央には背面側に延びる突起板96bが設けられ、その上
下に複数の縦リブ96rが設けられている。上記樹脂成
形体97を下部フェイスアンダ96の裏側に組み付ける
際には、樹脂成形体97の縦壁部97aの端末部を下部
フェイスアンダ96の裏面側端末部に突き合わせると共
に、樹脂成形体97の上記横板部97bの端末を下部フ
ェイスアンダ96の突起板96bの端末部に突き合わせ
る。
【0070】そして、これら3箇所の突き合わせ部99
A,99B,99Cで溶着することにより、上記樹脂成
形体97が下部フェイスアンダ96の裏側に強固に固着
される。これにより、下部フェイスアンダ96の内壁面
と樹脂成形体97の内壁面との間に、空間部98(中空
部)が形成されるのである。
【0071】尚、この変形例では、樹脂成形体97と下
部フェイスアンダ96とは、3箇所の突き合わせ部99
A,99B,99Cで溶着され、溶着箇所が比較的多い
ので、バンパの下部フェイスアンダ96のような長尺物
の場合でも、例えば、回転式射出成形法(ダイロータリ
・インジェクション法:所謂、DRI法)などにより、
成形型内で溶融樹脂を溶着箇所に射出充填して両者9
6,97を、支障無く接合することも可能である。
【0072】図23は上記第4の実施の形態の他の変形
例に係る樹脂成形体の斜視図、また、図24はこの樹脂
成形体を組み込んだ下部フェイスアンダの断面構造を示
す鉛直方向の断面説明図である。図23から分かるよう
に、この他の変形例に係る樹脂成形体102は、下部フ
ェイスアンダ101の正面部分の裏側に配設されるもの
である。また、図23および図24に示すように、この
他の変形例に係る樹脂成形体102は、図21に示した
樹脂成形体92と類似した断面構造を有しているが、表
側に複数の横リブ102pと複数の縦リブ102rだけ
でなく、組立時に下部フェイスアンダ101の内壁面に
ガイドされるガイドリブ102gが上下の端部から突設
されている。
【0073】このように、横リブ102pと縦リブ10
2rに加えて上下のガイドリブ102gを設けたことに
より、下部フェイスアンダ101の内壁面と樹脂成形体
102の前側壁面との間に形成された中空部103を有
する組立体(下部フェイスアンダ101と樹脂成形体1
02の組立体)が、より効果的に補強され剛性が高めら
れる。尚、上記樹脂成形体102の背面側は横リブ10
2sによって補強されている。
【0074】従って、この他の変形例によれば、樹脂成
形体102の強度および剛性がより高められているの
で、下部フェイスアンダ101により軟らかい材料を用
いることが可能となり、歩行者等の保護性能をより一層
向上させることができる。
【0075】尚、上記各実施の形態およびその変形例で
は、いずれも、支持ブラケット34の上端側は車体前部
のフロントサイドフレーム2に固定され、車幅方向へ伸
長する中空部材は上記フロントサイドフレーム2で支持
されるようになっていたが、この代わりに、他の車体側
部材、例えば、フロントサイドフレーム2の前端に固定
されたフロントエンドパネル4、あるいは該フロントエ
ンドパネル4と一体的なバンパベース14などに支持さ
れるように構成しても良い。
【0076】また、上記各実施の形態およびその変形例
は、いずれも、車両のフロントバンパについてのもので
あったが、リヤバンパに対しても同様に適用することが
できるのは言うまでも無い。このように、本発明は、以
上の実施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において、種々の改良あるいは設計上の変
更が可能である。
【0077】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、衝撃吸収体
に対応するフェイス本体の下側から略下方に垂下するフ
ェイスアンダは、その裏側に配設され車体側に支持され
た車幅方向の中空部材により、補強され剛性が高められ
ているので、車両が歩行者等(歩行者あるいはこれに加
えて自転車やオートバイなど)と衝突した際に、相手の
歩行者等(歩行者あるいは自転車やオートバイ等の運転
者など)が倒れて上記フェイスアンダにぶつかったとし
ても、該フェイスアンダが容易に破損および/または変
形して歩行者等を路面との間に(つまり、車体の下側
に)巻き込むことを防止することができる。すなわち、
車両衝突時に車室内の乗員や車体自体を保護するだけで
なく、歩行者等と衝突した際には、相手の歩行者等を車
体の下側に巻き込むことを有効に防止でき、相手の歩行
者等の保護をも図ることができる。また、フェイスアン
ダの補強を中空部材で行うことにより、相手の歩行者等
がフェイスアンダにぶつかった際に、当該歩行者等に加
わる衝撃をできるだけ緩和することができる。この場合
において、フェイスアンダと中空部材とは連結部材を介
して相互に連結されるので、成形された上記フェイスア
ンダに対して上記中空部材を容易かつ確実に組み付ける
ことができる。
【0078】また、本願の第2の発明によれば、基本的
には上記第1の発明と同様の作用効果を奏することがで
きる。特に、上記中空部材を樹脂製の中空体としたこと
により、相手の歩行者等がフェイスアンダにぶつかった
際に、当該歩行者等に加わる衝撃をより確実に緩和する
ことができ、また、フェイスアンダの補強部材(中空部
材)を軽量化することができる。しかも、この場合にお
いて、該中空体には補強リブが設けられているので、フ
ェイスアンダの補強部材について所要の剛性を確保する
ことができる。
【0079】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には上記第2の発明と同様の作用効果を奏することがで
きる。特に、上記補強リブが上記中空体と上記フェイス
アンダとの間に設けられているので、この狭いスペース
を利用して、中空体を補強することができる。しかも、
相手の歩行者等がフェイスアンダにぶつかった際に、当
該歩行者等に加わる衝撃をより効果的に吸収して、当該
歩行者等が受ける身体的被害をより低減することができ
る。
【0080】また更に、本願の第4の発明によれば、衝
撃吸収体に対応するフェイス本体の下側から略下方に垂
下するフェイスアンダは、その裏側に配設され車体側に
支持された車幅方向の中空部材により、補強され剛性が
高められているので、車両が歩行者等(歩行者あるいは
これに加えて自転車やオートバイなど)と衝突した際
に、相手の歩行者等(歩行者あるいは自転車やオートバ
イ等の運転者など)が倒れて上記フェイスアンダにぶつ
かったとしても、該フェイスアンダが容易に破損および
/または変形して歩行者等を路面との間に(つまり、車
体の下側に)巻き込むことを防止することができる。す
なわち、車両衝突時に車室内の乗員や車体自体を保護す
るだけでなく、歩行者等と衝突した際には、相手の歩行
者等を車体の下側に巻き込むことを有効に防止でき、相
手の歩行者等の保護をも図ることができる。また、フェ
イスアンダの補強を中空部材で行うことにより、相手の
歩行者等がフェイスアンダにぶつかった際に、当該歩行
者等に加わる衝撃をできるだけ緩和することができる。
この場合において、上記中空部材はインサート成形によ
ってフェイスアンダの裏側に一体的に設けられるので、
両者を組み付ける組付工程を設ける必要はなく、また、
両者を連結させる連結用の部材等も不要である。
【0081】また更に、本願の第5の発明によれば、衝
撃吸収体に対応するフェイス本体の下側から略下方に垂
下するフェイスアンダは、その裏側に配設され車体側に
支持された車幅方向の中空部材により、補強され剛性が
高められているので、車両が歩行者等(歩行者あるいは
これに加えて自転車やオートバイなど)と衝突した際
に、相手の歩行者等(歩行者あるいは自転車やオートバ
イ等の運転者など)が倒れて上記フェイスアンダにぶつ
かったとしても、該フェイスアンダが容易に破損および
/または変形して歩行者等を路面との間に(つまり、車
体の下側に)巻き込むことを防止することができる。す
なわち、車両衝突時に車室内の乗員や車体自体を保護す
るだけでなく、歩行者等と衝突した際には、相手の歩行
者等を車体の下側に巻き込むことを有効に防止でき、相
手の歩行者等の保護をも図ることができる。また、フェ
イスアンダの補強を中空部材で行うことにより、相手の
歩行者等がフェイスアンダにぶつかった際に、当該歩行
者等に加わる衝撃をできるだけ緩和することができる。
この場合において、上記中空部材を一対の樹脂製半割体
を組み合わせて形成される中空体としたことにより、複
雑形状の中空体も比較的容易に製作することができ、ま
た、該中空体の形状および寸法ならびに材料を設定する
際にも、各半割体ごとに設定することが可能であるの
で、デザインの自由度を高めることができる。
【0082】また更に、本願の第6の発明によれば、基
本的には上記第5の発明と同様の作用効果を奏すること
ができる。特に、上記中空体内部に補強リブが設けられ
ているので、該中空体の剛性を容易かつ確実に高めるこ
とができる。
【0083】また更に、本願の第7の発明によれば、基
本的には上記第5または第6の発明と同様の作用効果を
奏することができる。特に、上記一対の樹脂製半割体は
表側半割体と裏側半割体とで対を成して構成されている
ので、表側および裏側の半割体それぞれに好適な特性を
付与することが可能になる。そして、上記表側半割体が
衝撃吸収構造を有することにより、中空体として所要の
強度および剛性を確保した上で、相手の歩行者等がフェ
イスアンダにぶつかった際に、当該歩行者等に加わる衝
撃をより効果的に吸収して、当該歩行者等が受ける身体
的被害をより低減することができる。
【0084】また更に、本願の第8の発明によれば、衝
撃吸収体に対応するフェイス本体の下側から略下方に垂
下するフェイスアンダは、その裏側に配設され車体側に
支持された車幅方向の樹脂成形体との間で中空部を形成
することにより、補強され剛性が高められているので、
車両が歩行者等(歩行者あるいはこれに加えて自転車や
オートバイなど)と衝突した際に、相手の歩行者等(歩
行者あるいは自転車やオートバイ等の運転者など)が倒
れて上記フェイスアンダにぶつかったとしても、該フェ
イスアンダが容易に破損および/または変形して歩行者
等を路面との間に(つまり、車体の下側に)巻き込むこ
とを防止することができる。すなわち、車両衝突時に車
室内の乗員や車体自体を保護するだけでなく、歩行者等
と衝突した際には、相手の歩行者等を車体の下側に巻き
込むことを有効に防止でき、相手の歩行者等の保護をも
図ることができる。また、フェイスアンダの補強を中空
部で行うことにより、相手の歩行者等がフェイスアンダ
にぶつかった際に、当該歩行者等に加わる衝撃をできる
だけ緩和することができる。この場合において、上記フ
ェイスアンダの裏側に設けられる車幅方向へ伸長する中
空部は、フェイスアンダの一部と上記樹脂成形体とで形
成されているので中空部材を別途に用意してこれをフェ
イスアンダの裏側に組み込む必要は無い。
【0085】また更に、本願の第9の発明によれば、基
本的には上記第1〜第8の発明のいずれか一と同様の作
用効果を奏することができる。特に、上記フェイスアン
ダの少なくとも上記中空部材および樹脂成形体の何れか
一方が配設される部分は上記フェイス本体とは別体に設
けられているので、車幅方向に伸長する中空部材が配設
されることやデザイン性向上の観点から、構造と形状が
より複雑化するフェイスアンダ部分を、フェイス本体と
は別途に製作することができ、このフェイスアンダ部分
の製作が比較的容易に行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る車両用バン
パ構造が組み込まれた自動車の車体前部を示す斜視図図
である。
【図2】 上記自動車の正面説明図である。
【図3】 バンパのフェイスアンダの裏面側に補強体が
組み込まれた状態を示す上記自動車の車体前部の斜視図
である。
【図4】 上記補強体の斜視図である。
【図5】 上記補強体とフェイスアンダとを連結させる
連結部材の斜視図である。
【図6】 上記バンパの断面構造を示すもので図2のY
6−Y6線に沿った鉛直方向の断面説明図である。
【図7】 上記バンパの断面構造を示すもので図2のY
7−Y7線に沿った鉛直方向の断面説明図である。
【図8】 上記第1の実施の形態の変形例に係る車両用
バンパ構造における補強体の斜視図である。
【図9】 上記変形例に係る補強体の断面構造を示すも
ので図8のY9−Y9線に沿った鉛直方向の断面説明図
である。
【図10】 本発明の第2の実施の形態に係る車両用バ
ンパ構造におけるフェイスアンダの補強部分および支持
ブラケットを表側から見て示した斜視図である。
【図11】 上記フェイスアンダの補強部分および支持
ブラケットの分解斜視図である。
【図12】 上記フェイスアンダの補強部分を裏側から
見て示した斜視図である。
【図13】 上記フェイスアンダの補強部分の断面構造
を示すもので図10のY13−Y13線に沿った鉛直方
向の断面説明図である。
【図14】 上記補強部分を有するフェイスアンダを備
えたバンパの断面構造を示す鉛直方向の断面説明図であ
る。
【図15】 本発明の第3の実施形態に係る車両用バン
パ構造が組み込まれた自動車の正面説明図である。
【図16】 上記第3の実施形態に係る車両用バンパ構
造における下部フェイスアンダおよび支持ブラケットを
表側から見て示した斜視図である。
【図17】 上記下部フェイスアンダおよび支持ブラケ
ットを裏側から見て示した分解斜視図である。
【図18】 上記下部フェイスアンダの断面構造を示す
もので図16のY18−Y18線に沿った鉛直方向の断
面説明図である。
【図19】 上記第3の実施形態に係る下部フェイスア
ンダに組み込まれる中空体の変形例を示す鉛直方向の断
面説明図である。
【図20】 上記第3の実施形態に係る下部フェイスア
ンダに組み込まれる中空体の他の変形例を示す鉛直方向
の断面説明図である。
【図21】 本発明の第4の実施の形態に係る下部フェ
イスアンダの断面構造を示す鉛直方向の断面説明図であ
る。
【図22】 上記第4の実施の形態の変形例に係る樹脂
成形体が組み付けられた下部フェイスアンダの断面構造
を示す鉛直方向の断面説明図である。
【図23】 上記第4の実施の形態の他の変形例に係る
樹脂成形体の斜視図である。
【図24】 上記他の変形例に係る樹脂成形体を組み込
んだ下部フェイスアンダの断面構造を示す鉛直方向の断
面説明図である。
【符号の説明】
2…フロントサイドフレーム 10,60,70…フロントバンパ 12…衝撃吸収体 20,61,71…バンパフェイス 22,62,72…フェイス本体 24,64,74…フェイスアンダ 26,66…(フェイスアンダの)中央下部 30,68…パイプ材 34…支持ブラケット 40…コネクタ 50,78,82,87…樹脂製中空体 51…横リブ 52…縦リブ 76,81,86,91,96,101…下部フェイス
アンダ 78a,83,88…表側半割体 78b,84,89…裏側半割体 78r,82r,87r…補強リブ 92,97,102…樹脂成形体 93,98,103…中空体 M1,M2…自動車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 19/18 B60R 19/18 Q 19/24 19/24 K P

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝撃吸収体の表側に樹脂製のバンパフェ
    イスが配設され、該バンパフェイスが、衝撃吸収体に対
    応するフェイス本体と、該フェイス本体の下側から略下
    方に垂下するフェイスアンダとを備えてなる車両用バン
    パの構造であって、 車体側に支持されて車幅方向へ伸長する中空部材が上記
    フェイスアンダの裏側に配設され、該フェイスアンダと
    上記中空部材とが連結部材を介して相互に連結されてい
    ることを特徴とする車両用バンパ構造。
  2. 【請求項2】 上記中空部材が樹脂製の中空体であり、
    該中空体に補強リブが設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の車両用バンパ構造。
  3. 【請求項3】 上記補強リブが上記中空体と上記フェイ
    スアンダとの間に設けられていることを特徴とする請求
    項3記載の車両用バンパ構造。
  4. 【請求項4】 衝撃吸収体の表側に樹脂製のバンパフェ
    イスが配設され、該バンパフェイスが、衝撃吸収体に対
    応するフェイス本体と、該フェイス本体の下側から略下
    方に垂下するフェイスアンダとを備えてなる車両用バン
    パの構造であって、 車体側に支持されて車幅方向へ伸長する中空部材が上記
    フェイスアンダの裏側に配設され、上記中空部材は、イ
    ンサート成形により上記フェイスアンダの裏側に一体的
    に設けられていることを特徴とする車両用バンパ構造。
  5. 【請求項5】 衝撃吸収体の表側に樹脂製のバンパフェ
    イスが配設され、該バンパフェイスが、衝撃吸収体に対
    応するフェイス本体と、該フェイス本体の下側から略下
    方に垂下するフェイスアンダとを備えてなる車両用バン
    パの構造であって、 車体側に支持されて車幅方向へ伸長する中空部材が上記
    フェイスアンダの裏側に配設され、上記中空部材が一対
    の樹脂製半割体を組み合わせて形成される中空体である
    ことを特徴とする車両用バンパ構造。
  6. 【請求項6】 上記中空体内部に補強リブが設けられて
    いることを特徴とする請求項5記載の車両用バンパ構
    造。
  7. 【請求項7】 上記一対の樹脂製半割体は表側半割体と
    裏側半割体とで対を成して構成され、上記表側半割体は
    衝撃吸収構造を有することを特徴とする請求項5または
    請求項6に記載の車両用バンパ構造。
  8. 【請求項8】 衝撃吸収体の表側に樹脂製のバンパフェ
    イスが配設され、該バンパフェイスが、衝撃吸収体に対
    応するフェイス本体と、該フェイス本体の下側から略下
    方に垂下するフェイスアンダとを備えてなる車両用バン
    パの構造であって、 車体側に支持されて車幅方向へ伸長する樹脂成形体が上
    記フェイスアンダの裏側に配設され、該フェイスアンダ
    の一部と上記樹脂成形体とで、車幅方向へ伸長する中空
    部が形成されていることを特徴とする車両用バンパ構
    造。
  9. 【請求項9】 上記フェイスアンダの少なくとも上記中
    空部材および樹脂成形体のいずれか一方が配設される部
    分は、上記フェイス本体とは別体に設けられていること
    を特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一に記載の
    車両用バンパ構造。
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