JP2002204940A - 生ゴミ処理機の残渣物排出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリューフィーダーを用いて、生ゴミ処理
機内の残渣物と基材を分離し、残渣物のみを排出する構
成を提供する。 【解決手段】 生ゴミ処理機の回転軸方向にスクリュー
式フィーダー（１）を設置し、フィーダー上部に残渣物
のみが通過できる大きさの開口部（５）を設けることに
より、スクリュー式フィーダー上部から落下してくる残
渣物と基材を分離する。本発明は以上のような構成より
なる生ゴミ処理機である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】 この発明は、スクリューフ
ィーダーを用いて、生ゴミ処理槽内の残渣物と基材を分
離し、残渣物のみを排出する構成に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】 従来の生ゴミ処理装置には、残渣物を
排出する際に、槽の側面などに設けた開口部から、スク
リューフィーダーを用いて、処理槽内部の排出を行う技
術がある。また、残渣物と基材の分離には、排出後に篩
い機や、人手にて分離する必要があった。しかし、スク
リューフィーダーを用いた生ゴミ処理機で、排出と同時
に残渣物と基材を分離することはできなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】 生ゴミの分解発酵を
促進させるために、生ゴミと共に微生物の繁殖培地とし
て、セラミックス等の否分解性の基材を用いる生ゴミ処
理機では、処理終了後の残渣物と基材を分け、残渣物の
みを排出する必要があった。従来の生ゴミ処理機におい
て、残渣物の排出時に、スクリューフィーダーを用いた
もので、残渣物と基材の分離をおこなうものはなく、排
出後に分離する作業が必要であった。本発明は、排出時
にあらかじめ残渣物と基材を分離して、残渣物のみを処
理槽から排出することにより、その後の作業を省略する
ためになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 生ゴミ処理機の回転軸
方向にスクリュー式フィーダー（１）を設置し、フィー
ダー上部に残渣物のみが通過できる大きさの開口部
（５）を設ける。本発明は以上のような構成よりなる生
ゴミ処理機の排出装置である。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１は処理槽と排出機構の構成を
示した全体斜視図である。図２は使用状態を示す断面図
である。以下、本発明の実施例について説明する。

【０００６】 図１で、スクリュー式フィーダー（１）
は処理槽（２）の回転軸方向の側面に設置する。処理槽
とスクリューフィーダーの間には、オイルシール等のシ
ール材を用いることにより、処理槽は駆動ローラー
（９）により矢印方向（４）に回転するが、スクリュー
フィーダーは固定される。その結果スクリューフィーダ
ーの開口部（５）は常時上向きに固定されることにな
る。

【０００７】 図２では、残渣物（７）と基材（８）が
分離される状態を示している。スクリューフィーダーの
開口部（５）に、処理槽が回転することにより、残渣物
と基材が落下する。残渣物はスクリューフィーダーの開
口部のサイズより小さいため一部がスクリューフィーダ
ー内に入り、スクリュー（６）の回転によりスクリュー
フィーダー排出口（３）から外部へと排出される。

【０００７】 また基材は、フィーダーの開口部のサイ
ズを基材の大きさより小さくしておくことにより、フィ
ダー内部には入らず落下し、槽内に留まる。

【０００９】

【発明の効果】 排出時に処理物と基材が分離されてい
るので、分離作業がなくなる。自動的に残渣物の排出が
可能となるため、残渣物排出時に処理機の運転を止める
ことなく、連続運転が可能となり、分解速度の増大にに
つながる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の斜視図である。

【図２】 本発明の使用状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ スクリューフィーダー本体 ２ 処理槽 ３ スクリューフィーダー排出口 ４ 処理槽回転方向 ５ スクリューフィーダー開口部 ６ スクリュー ７ 残渣物 ８ 基材 ９ 駆動ローラー １０ バッフル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 生ゴミ処理槽内の、スクリュー式フィー
   ダーのケース上部に、通篩用の穴を開けたものを設け、
   生ゴミの残渣物と基材を分離して、残渣物のみを排出す
   る装置。