JP2002204712A - 位置確認装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話器や手荷物等の携帯品の所在場所を
簡単に確認でき、携帯品の置き忘れ、紛失、盗難等を防
止可能な位置確認装置を提供する。 【解決手段】携帯可能なケース8,8Aにそれぞれ収納した
親機１と子機２からなる位置確認装置であって、親機１
と子機２には対のID番号を格納したマイクロコンピュー
ター10,12をそれぞれ内蔵せしめ、親機１はID番号を重
畳した高周波信号を一定間隔で送信し、子機２は高周波
信号を受信してID番号を認知すれば一定周期毎にID番号
の照合を繰り返し、高周波信号の受信範囲を越えたら内
蔵したブザーまたはスピーカー13を鳴らすよう構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は親機と子機とが対で
用いられ、携帯電話器や手荷物等の携帯品の置き忘れや
盗難防止に役立つ位置確認装置に係わり、特には、親機
をユーザーが所持し、子機を携帯品等のアクセサリーに
用いて好適な位置確認装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、急速に普及した携帯電話器は携帯
に便利なように小型化されており、そのほとんどがポケ
ットサイズになっている。一方、市場では極めて多くの
携帯電話器が販売されているため、日常生活における携
帯電話器の使用に際しては、携帯電話器相互に識別性を
付与する必要があった。このため、携帯電話器にマスコ
ット等のアクセサリーを取り付けたり、携帯電話器のア
ンテナ先端や筐体等に色の異なる発光ダイオードを配設
して点滅させる等の手段が一般的に採用されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、携帯電
話器の販売数量は驚くほど急激に増加したため、これら
の手段を採用してもデザイン的に見分け難いものが多数
使用されてしまうことは避けられない事実である。従っ
て、携帯電話器を同じ場所に置いた場合、携帯電話器の
取り間違えが発生する可能性が極めて高かった。また、
携帯電話器の小型・軽量化が進んだ反面、小型・軽量化
が要因になって逆に携帯電話器を紛失したり、置き忘れ
易くなる危険性があった。また、特に携帯電話器をバッ
グ等の携帯品に入れて持ち歩く場合には、携帯品そのも
のを置き忘れたり、携帯電話器を入れた状態のまま携帯
品を保管してしまう等の可能性も高く、その場合には携
帯電話器を捜し出すこと自体さらに大変になる。

【０００４】そこで、本発明の目的は、このような事情
を考慮してなされたものであり、携帯電話器や手荷物等
の携帯品の所在場所を簡単に確認でき、携帯品の置き忘
れ、紛失、盗難等を防止可能な位置確認装置を提供する
ことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】第１の観点では、本発明
は携帯可能なケース8,8Aにそれぞれ収納した親機１と子
機２からなる位置確認装置であって、前記親機１と子機
２には対のID番号を格納したマイクロコンピューター1
0,12をそれぞれ内蔵せしめ、前記親機１は前記ID番号を
重畳した高周波信号を一定間隔で送信し、前記子機２は
前記高周波信号を受信してID番号を認知すれば一定周期
毎にID番号の照合を繰り返し、前記高周波信号の受信範
囲を越えたら内蔵したブザーまたはスピーカー13を鳴ら
すよう構成したことを特徴とする位置確認装置を提供す
る。第１の観点による位置確認装置は、子機２がID番号
を重畳した高周波信号の受信範囲を越えるとブザーまた
はスピーカー13が鳴るので、ユーザーは子機２所在場所
を容易に確認できる。また、子機２を携帯品に取り付け
ることで、携帯品の置き忘れや紛失、盗難等を防止でき
る。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施例に
より具体的に説明する。なお、これにより本発明が限定
されるものではない。

【０００７】−実施形態− 図１は本発明による位置確認装置の構成を示すブロック
図、図２は親機と子機の一例を示す斜視図であり、同図
(a)，同図(b)は親機、同図(c)は子機を示している。図
３は子機における位置確認処理を示す流れ図である。図
において、１は親機であり、60MHzの搬送波を出力する
発振・出力回路３と、ID番号を付与されたマイクロコン
ピューター10と搬送波にID番号を示す信号を重畳すると
ともに60MHzの高周波信号を出力する変調回路４と、高
周波信号を増幅する増幅回路５と、高周波信号を送信す
るアンテナ６と、電池７による電源供給をオン・オフす
る押圧式のシートスイッチや機械式のスイッチS1等を具
備し、これら全てをケース８内に配設して構成されてい
る。このケース８は金属製または絶縁樹脂製で長さ86m
m,幅54mm, 厚さ１〜２mmのカードタイプ（図２(a)参
照））やユーザーがベルトに装着したり、バック等に直
接入れて携帯できる大きさで長さ50mm,幅40mm, 厚さ10m
mの携帯タイプ（図２(b) 参照））に形成され用いられ
る。なお、回路3,4,5はそれぞれ公知回路で構成されて
いるほか、位置確認装置を使用しない時は、スイッチS1
をオフ状態にして電池７の消費電力を抑え、位置確認装
置の使用可能期間を長くすることができる。

【０００８】２は子機であり、アンテナ6Aと、アンテナ
6Aにより受信した60MHzの高周波信号を増幅する増幅回
路5Aと、60MHzの電波からID番号を示す信号を取り出す
復調回路11と、親機１と対の ID番号を付与されたマイ
クロコンピューター12およびスピーカー13のほか、スイ
ッチS2および電池7Aを具備し、これら全てを金属製また
は絶縁樹脂製で携帯品に貼り付け可能な26mmΦ、厚さ1.
5mm〜３mmのコイン形状に形成したケース8A（図２(c)
参照））に収納して構成されている。なお、回路5A,11
はそれぞれ公知回路で構成されているほか、位置確認装
置を使用しない時は、押圧式のシートスイッチや機械式
のスイッチS2により電池7Aをオフ状態にして電池7Aの消
費電力を抑え位置確認装置の使用可能期間を延ばすこと
ができる。

【０００９】このように構成された位置確認装置が使用
された状態では、親機１はID番号を重畳した高周波信号
を一定間隔で送信し、子機２は予めマイクロコンピュー
ター12に記憶されているID番号と復調回路11から出力さ
れるID番号とを照合する。そして、両方のID番号が同一
であると認知した場合には一定周期毎にID番号の照合を
繰り返すが、同一のID番号と認知してもID番号を示す信
号レベルが所定レベル以下（例えば、子機２が受信可能
範囲3m〜5mを越えた場合）の時はスピーカー13を鳴らす
よう機能する。（図３参照）

【００１０】そこで、ユーザーは親機１を財布に入れた
りベルト等に装着し、子機２をバック等の携帯品に貼り
付けたり収納して持ち歩きながら手軽に位置確認装置を
利用することで子機２の所在場所を瞬時に認知でき、各
種携帯品の置き忘れや紛失、盗難の発生を防止すること
ができる。また、単に位置確認装置としてだけでなく、
バック等手荷物のアクセサリーとしても楽しむことがで
きる。

【００１１】なお、親機と子機とは対のID番号により認
知しあうので、近くに類似した位置確認装置があって
も、誤動作することはない。

【００１２】

【発明の効果】本発明によれば、位置確認装置を携帯電
話器や手荷物等の携帯品に取り付けるだけで携帯品の置
き忘れ、紛失、盗難等を容易に防止できる。また、携帯
品を置き忘れた場合でも、スピーカーを鳴らすことで携
帯品の所在場所を瞬時に確認することが可能になる。ま
た、位置確認装置を使用しない時は電源をオフ状態にし
て位置確認装置の使用期間を延ばすことができる。さら
に、位置確認装置のほか、各種携帯品のアクセサリーと
しても楽むことができる。等その実用上の効果は大きな
ものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による位置確認装置の構成を示すブロッ
ク図である。

【図２】親機と子機の一例を示す斜視図であり、同図
(a)，同図(b)は親機、同図(c)は子機を示している。

【図３】子機における位置確認処理を示す流れ図であ
る。

【符号の説明】

１ 親機 ２ 子機 ３ 発振・出力回路 ４ 変調回路 5,5A 増幅回路 6,6A アンテナ 7,7A 電池 8,8A ケース ９ 孔部 10,12 マイクロコンピューター 11 復調回路 13スピーカー S1,S2 スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯可能なケース8,8Aにそれぞれ収納し
   た親機１と子機２からなる位置確認装置であって、 前記親機１と子機２には対のID番号を格納したマイクロ
   コンピューター10,12をそれぞれ内蔵せしめ、前記親機
   １は前記ID番号を重畳した高周波信号を一定間隔で送信
   し、前記子機２は前記高周波信号を受信してID番号を認
   知すれば一定周期毎にID番号の照合を繰り返し、前記高
   周波信号の受信範囲を越えたら内蔵したブザーまたはス
   ピーカー13を鳴らすよう構成したことを特徴とする位置
   確認装置。